JP2003291840A - 車両制御装置 - Google Patents
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Abstract
性能を実現する。 【解決手段】 補正舵角δ1は、従来の制御理論に従う
下記の式(1)により随時算出される。r,α,Vは、
それぞれヨー角速度、横滑り角、車速である。補正舵角
演算部220は、本発明で採用する下記の式(4)に従
って補正舵角δ0を随時算出する。直進操舵確度演算部
210は、操舵角θH とその時間微分値である操舵角速
度ωH を入力し、マップ211,212を使って重みG
3(=G1×G2)を算出する。重み制御部230は、
平常時には、G3′=G3,G4=1−G3′を出力す
る。本構成により、直進操舵時の外乱を効果的に抑制で
きる。指令信号S1,S2は平常時には0であり、例外
時のみ1が入力される。 δ1=g1(rn −r)+g2(αn −α) …
(1) δ0=L(AV2 −1)r/V …
(4)
Description
い時に、外乱に伴って発生する車両のヨー角運動を自動
的に抑制又は緩和する車両制御装置に関する。したがっ
て、本発明は、車両の直進安定性を十分に確保する上で
大いに有用である。尚、上記の「パワーステアリング装
置」には、運転者の舵角操作に介入する、周知のVGR
S等の所謂操舵制御装置を具備した広義のパワーステア
リング装置をも含むものとする。
処理実行手順を例示する制御ブロックダイヤグラムを例
示する。このACT指令角δ1は、外乱に伴って発生す
る車両のヨー角運動を自動的に抑制又は緩和しようとす
る目的で、前輪の実舵角の補正量として従来より使用さ
れてきたものである。
定された車両のステアリング・ホイール(ハンドル)の
操舵角θH と車速Vとに基づいて、車両のヨー角速度r
の目標値rn と車体の横滑り角αの目標値αn とを推定
する。車両のヨー角速度rと車体の横滑り角αは別途測
定され、次式(1)に基づいて、上記のACT指令角δ
1が算定さる。これにより、前輪の実舵角δが自動的に
調整される結果、外乱に伴って発生する、低減されるべ
き必要以上のヨー角運動はある程度緩和される。
性が高く、その適用範囲は比較的広いが、その反面、あ
る特殊な状況下においては、外乱に伴う必要以上のヨー
角運動を必ずしも十分には抑制できないことが、我々の
行った実験により判明した。例えば、特に、高速で直進
走行する場合には、この補正量(ACT指令角δ1)に
関する算定精度が不足するため、上記の式(1)に基づ
いて補正量を算定する従来方式を採用した場合、頑強な
直進安定性を有する車両運動性能を十分に実現すること
は容易ではなかった。
されたものであり、その目的は、頑強な直進安定性を有
する十分に安定した車両運動性能を実現することであ
る。
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、車両に発生するヨー角
速度r又は横加速度aを検出することにより車両のヨー
運動を検出するヨー運動検出手段と、車両の操舵機構に
補助トルク又は舵角指令を与えるパワーステアリング装
置とを有する車両制御装置において、運転者が車両を直
進させるための操舵(直進操舵)を行っているか否かを
判定する直進操舵判定手段と、運転者が直進操舵を実行
している時に、外乱に基づいて発生するヨー運動を抑制
又は緩和する様に作用する補正舵角δ0(実舵角)を算
定して、パワーステアリング装置に対して出力する補正
舵角算出手段とを設けることである。
を行っている時に、車両にヨー運動が発生した場合、そ
のヨー運動の原因が外乱であることは言うまでもない。
この結論は、車両のヨー運動に関する運動方程式からも
容易に導くことができる。この様な外乱としては、例え
ば車体に働く横風等を挙げることができる。
の曲率半径をρとすると、この時の車両の実舵角δは、
次式(2)により与えられることが公知である。
速、ヨー角速度及び前輪の実舵角であり、また、Lは車
両のホイールベースである。更に、定数Aは車両のスタ
ビリティファクタ(定数)であり、次式(3)にて与え
られる。
(山海堂):平成13年4月15日第4刷発行」等に記
載されている。
に外乱に基づくヨー角速度rが検出された場合には、上
記の式(2)からも判る様に、次式(4)、又は次式
(5)で与えられる実舵角δ0に基づいて発生させるこ
とができる反対回りのヨー角速度(−r)にて、上記の
外乱に基づくヨー角速度(r)を過不足なく抑制できる
ことが分かる。
車両に働く横加速度である。
づくヨー角速度rが検出された場合には、前述の式
(1)の補正量δ1の代わりに、上記の式(4)又は式
(5)で与えられる実舵角δ0を用いて、所謂カウンタ
ーステアリングを自動的にあてがうことにより、車両の
ヨー運動を抑止できることが判る。
操舵角θH や操舵角速度ωH 等に基づいて、直進操舵
(中立保舵)が行われているか否かを判定すれば良い。
これらの直進操舵判定用の物理量としては、その他にも
例えば、操舵トルクτや操舵トルクの時間微分値dτ/
dt等も可用である。また、運転者が車両を直進させる
ための操舵(直進操舵)を行っているか否かの判定は、
例えばファジー制御理論等でしばしば用いられる様な確
率的な判定であっても良い。これらの制御手法を導入す
ることにより、直進操舵の周辺において、より違和感の
少ない自然な操舵感を実現することが可能又は容易とな
る。
性を有する十分に安定した車両運動性能を実現すること
ができる。したがって、上記の手段によれば、車両が外
乱(横風や路面の横方向の傾斜等)の影響を受けた際
に、運転者に要求される高度或いは微妙な操舵操作を軽
減できる。また、これらの作用・効果は、上記の式
(4),式(5)からも判る様に、車速Vが大きい時に
特に有効である。
象システムとしては、例えば、ステアバイワイヤシステ
ムや、後述の実施例で例示するEPS+VGRS型のシ
ステムや、或いは現在最も幅広く利用されている一般の
従来型(1モータEPS型)の電動パワーステアリング
装置等が考えられる。特に、操舵感がより自然なパワー
ステアリング装置を容易に構成できると言う観点におい
ては、ステアバイワイヤシステムやEPS+VGRS型
のシステムの方が、選択されるべき適用対象システムと
してより望ましい。これは、操舵角と実舵角が直結して
いない(1対1対応していない)ステアバイワイヤシス
テムやEPS+VGRS型システムの方が、1つの電動
モータだけで駆動・制御される従来型の電動パワーステ
アリング装置よりも、中立保舵等の操舵に伴う違和感の
解消、低減或いは調整(チューニング)等が比較的容易
に実施できるためである。
の手段において、車両の周辺に位置する障害物又は移動
体を検出する物体検出手段と、障害物又は移動体が検出
された際に、補正舵角算出手段の動作を抑止するか又は
補正舵角δ0の値を0にすることにより上記の作用を中
止する第1の補正中止手段を設けることである。例え
ば、物体検出手段としては、アクティブクルーズコント
ロール等にしばしば用いられている様なレーダ等を利用
することができる。
生した場合であっても、その時発生したヨー加速度が、
車両周辺の障害物又は移動体に対する衝突を偶然にも回
避する方向に働く場合も有り得る。したがって、これら
の場合には、自動的、即ち強制的に上記の補正を行うこ
とは、必ずしも望ましいものではないものと考えられ
る。本発明の第2の手段によれば、障害物又は移動体が
車両の周辺に検出された際に、その様な強制的な補正が
中止されるので、運転者の障害物又は移動体に対する回
避操作(緊急操舵等)が、外乱を抑止する上記の動作に
よって妨げられることは、未然に防止される。
の手段において、画像処理により走行中の車線の車線標
示を認識する車線認識手段と、補正舵角δ0を採用する
ことにより、車両が車線跨ぎを起こすか否かを推定する
車線跨ぎ推定手段と、車線跨ぎ推定手段により車線跨ぎ
が生じると推定された際に、補正舵角算出手段の動作を
抑止するか又は補正舵角δ0の値を0にすることにより
作用を中止する第2の補正中止手段を設けることであ
る。例えば、車線認識手段としては、レーンキープサポ
ートシステム等にしばしば用いられている例えばCCD
カメラ等の様な車載カメラ等を利用することができる。
生した場合であっても、道路状況等によってはその時発
生したヨー加速度が、走行中の車線の略中央での走行を
偶然にも維持(支援)する方向に働く場合も有り得る。
したがって、これらの場合には、自動的即ち強制的に上
記の補正を行うことは、必ずしも望ましいものではない
ものと考えられる。本発明の第3の手段によれば、車線
跨ぎ推定手段により車線跨ぎが生じると推定された際
に、その様な強制的な補正が中止されるので、運転者が
意図していない車線変更が、外乱を抑止する上記の動作
によって実行されることは、未然に防止される。
の何れか1つの手段において、補正舵角δ0の絶対値、
又はこの絶対値の関連値が所定の閾値ε(>0)を越え
た際に、外乱に対する注意を促すメッセージを運転者に
対して出力する警報手段を設けることである。直進操舵
時にヨー運動を生じさせる外乱が発生した場合、この様
なメッセージに従って、運転者が中立保舵等の操舵を確
実に遂行することが期待できるため、より安心感の高い
車両制御を実現することができる。以上の本発明の手段
により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決する
ことができる。
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 〔実施例〕図1及び図2は、本発明の実施例に係わる車
両制御装置の物理的な斜視図、及び同車両制御装置の論
理的なハードウェア構成図である。符号1は、ハンドル
(ステアリングホイール)を示す。符号2は、トルクセ
ンサ6の出力(操舵トルクτ)等に基づいて制御される
EPS(電動モータ・パワーステアリング装置)側のE
CU(電子制御装置)を示しており、このECU2は、
ステアリングラック8に直接作用するモータを有するア
クチュエータ4を制御する。
(操舵角θH )等に基づいて制御されるVGRS(バリ
アブル・ギヤ・レシオ・システム)側のECU(電子制
御装置)を示しており、このECU3は、ステアリング
シャフト9に作用するモータを有するアクチュエータ5
を制御する。VGRS側のECU3やアクチュエータ5
等は、操舵角(ハンドル角)と実舵角の比であるステア
リングギヤ比を操舵系の途中で状況によって変化させる
手段を構成しているが、この様な部分については、例え
ば、公開特許公報「特開平11−49003:車両用操
舵装置」等にその記載例が見られる。
制御ブロックダイヤグラムである。ECU10はABS
(アンチスキッド・ブレーキ・システム)等の制御を実
行するためのものであり、EPS用のECU2は、この
ECU10やVGRS制御を実行するECU3等とCA
N(コントローラ・エリア・ネットワーク)によって結
ばれており、例えば、車両のヨー角速度r,車両の横加
速度a,ハンドルの操舵角θH ,前輪実舵角δ,車速
V,操舵トルクτ,車体横滑り角α等の各種の制御用の
データを共有している。また、図3のAFS制御演算部
200は、EPS側の主要プログラム(トルク慣性補償
制御/アシスト制御/ハンドル戻し制御/ダンパ補償制
御/等)の管理等を実行すると同時に、ATC角度指令
の指令値δ0″を算出する。この指令値δ0″が、運転
者が直進操舵(中立保舵)する際に、上記の補正量δ0
と一致するものである。
本発明の実施例に係わる制御ブロックダイヤグラムを示
す。補正舵角演算部220(補正舵角算出手段)は、式
(4)に従って、補正舵角δ0を算出する。直進操舵確
度演算部210(直進操舵判定手段)は、操舵角θH と
その時間微分値である操舵角速度ωH を入力し、マップ
211,212を使って、重みG3(=G1×G2)を
算出する。次式(6)及び次式(7)は、これらのマッ
プにより表現される関数(f1,f2)を表している。
ても良い。
切片座標がGi=1(無次元)を示し、左右両端に最小
値0を持つ、縦軸に対して左右対称な形状を有する。例
えばこのグラフ形状としては、台形、矩形、お碗型、釣
鐘型、略正規分布形状等が可用であり、略平頂で、±∞
に向かって急速且つ単調に減少するものであれば良い。
このグラフの最適な形状は、経験的に求めることができ
る。
のマップを用意する必要が無くなり、本発明の直進操舵
判定手段(直進操舵確度演算部210)の判定処理を、
上記の関数f1,f2の独立変数θH ,ωH の絶対値に
対する大小判定処理のみに帰着させることができるた
め、処理が簡潔に構成できる。しかし、直進操舵(中立
保舵)の判定は、必ずしも明確な基準を有するものでは
ないので、この様なファジー制御理論に基づいた判定を
行うことが、より望ましい。これらの制御手法を導入す
ることにより、直進操舵の周辺において、より違和感の
少ない自然な操舵感を実現することが可能又は容易とな
る。
際に、車速Vを加味する様にしても良い。即ち、例えば
「G3=G1×G2×f3(V);0≦f3(V)≦
1」等の形で上記の重みG3を算出しても良い。この関
数f3として、適当な単調増加関数を用いることによ
り、高速領域においては頑強な直進安定性を有する車両
運動特性を実現することができ、且つ、低速領域におい
ては、従来と概ね同様の操舵感を得ることができる。
尚、図4中の右下の補正角δ1は、前述の図6の従来の
制御方式に従って算出された補正値を示している。
理実行手順を例示するフローチャートである。このフロ
ーチャートでは、まず最初に、ステップ510により、
上記の重みG3と、指令信号S1,S2を入力する。第
1の指令信号S1は、本発明の第1の補正中止手段の中
間出力値であり、その値は、本発明の物体検出手段によ
り、障害物又は移動体が検出された際にはS1=1に、
その他の場合にはS1=0に設定されている。また、第
2の指令信号S2についても同様で、この値は本発明の
第2の補正中止手段の中間出力値であり、本発明の車線
跨ぎ推定手段により車線跨ぎが生じると推定された際に
はS2=1に、その他の場合にはS2=0に設定されて
いる。
の論理和を算出して、変数S3に保存する。ステップ5
40,550,560はそれぞれ、各重みG3′及びG
4に関する代入文を表している。例えば、以上の様な重
み制御部230の制御処理実行手順に従えば、図4の各
補正値δ0′,δ1′は、次式(8)及び次式(9)の
様に算出される。
たり、車線跨ぎが起こりそうだったりする様な例外的な
場合を除き、通常は1となる。したがって、最終的にA
TC角度指令の指令値δ0″として算出される次式(1
0)の値は、上記の直進操舵確度演算部210の作用に
より、直進操舵時(G3≒1の時)には、前述の式
(4)のδ0の値と略一致する。
が実行されている場合には、G3の値は概ね0に近い値
となるため、これらの場合には、従来の方式によって算
出された補正値δ1が採用される。また、中立保舵に近
い、例えば中立点近傍にて若干揺れている様な、中間的
或いは過渡的な操舵が行われている場合においても、上
記の関数f1,f2の好適化又は最適化により、最終的
に出力されるATC角度指令の指令値δ0″として好適
値又は最適値が設定されるため、自然な操舵感が実現で
きる。
進安定性を有する十分に安定した車両運動性能を実現す
ることができる。したがって、上記の実施例によれば、
車両が外乱(横風や路面の横方向の傾斜等)の影響を受
けた際に、運転者に要求される高度或いは微妙な操舵操
作を軽減できる。
ク8に直接作用するモータを有するアクチュエータ4を
制御するEPS(電動モータ・パワーステアリング装
置)と、ステアリングシャフト9に作用するモータを有
するアクチュエータ5を制御するVGRS(バリアブル
・ギヤ・レシオ・システム)との組み合わせによって、
操舵機構をアシスト制御する構成の車両制御装置を例示
したが、本発明が適用可能な対象システムはその他にも
有り、例えば、ステアバイワイヤシステムや、現在最も
幅広く利用されている一般の従来型(1モータEPS
型)の電動パワーステアリング装置を有する車両等に
も、本発明を適用することができる。
実施例の様なEPS+VGRS型のシステムでは、ワイ
ヤ(制御・駆動用配線)の介在が有ったり、或いはトル
クセンサよりもハンドル側寄りにVGRSのアクチュエ
ータが介入する等のシステム構成を採っているため、ハ
ンドルがタイヤ(実舵角)に直結していない。このた
め、これらのシステムでは、1つの電動モータだけで駆
動・制御される上記従来型の電動パワーステアリング装
置よりも、操舵トルクの伝達に関する操舵系の自由度が
大きく確保されており、よって、直進時の操舵(中立保
舵等)に伴う違和感の解消、低減或いは調整が容易であ
る。
舵角演算部220において、式(4)を用いたが、この
式(4)の代わりに、前述の式(5)を用いても良い。
この場合には、ヨー角速度rの代わりに、車両に作用す
る横加速度aを入力するか、或いは次式(11)に従っ
て、横加速度aを求めれば良い。
手段を用いる場合には、「δ0≧ε1」、「δ0′≧ε
2」或いは「δ0″≧ε3」等の際に警報メッセージを
出力すると良い。ただし、ここで、ε1,ε2、ε3
は、それぞれ所定の適当な定数である。この様な手段に
よれば、小さくない外乱が発生した場合に、運転者に注
意を促すことができると同時に、比較的小さな外乱が発
生している場合には、警報メッセージの出力は抑止され
る。
(定数A)は、殆ど変化しないものと考えて概ね差し支
えないが、スタビリティファクタAは、車両の重量や重
心点の位置の変化に伴って変化する。即ち、スタビリテ
ィファクタAは、乗員数、積載荷重、搭載設備重量等に
より変化する。これらの変化に対応するためには、車両
に一つ、各車軸毎、或いは各車輪毎等に、重量計を設け
る等の対策が有効である。この様な手段によれば、車両
の全重量や重心位置の変動を正確に割り出すことができ
るので、スタビリティファクタAの精度をリアルタイム
に大きく向上させることができ、よって、前述の式
(4)又は式(5)を用いてより高精度に補正舵角δ0
を算出することが可能となる。
な斜視図。
なハードウェア構成図。
ロックダイヤグラム。
例に係わる制御ブロックダイヤグラム。
例示するフローチャート。
例示する制御ブロックダイヤグラム。
出力値) S2 … 第2の指令信号(第2の補正中止手段の中間
出力値) Gi … 重み(0≦Gi≦1,1≦i≦4)
Claims (4)
- 【請求項1】車両に発生するヨー角速度r又は横加速度
aを検出することにより前記車両のヨー運動を検出する
ヨー運動検出手段と、前記車両の操舵機構に補助トルク
又は舵角指令を与えるパワーステアリング装置とを有す
る車両制御装置において、 運転者が前記車両を直進させるための操舵(直進操舵)
を行っているか否かを判定する直進操舵判定手段と、 前記運転者が前記直進操舵を実行している時に、外乱に
基づいて発生する前記ヨー運動を抑制又は緩和する様に
作用する補正舵角δ0(実舵角)を算定して、前記パワ
ーステアリング装置に対して出力する補正舵角算出手段
とを有することを特徴とする車両制御装置。 - 【請求項2】前記車両の周辺に位置する障害物又は移動
体を検出する物体検出手段と、前記障害物又は前記移動
体が検出された際に、 前記補正舵角算出手段の動作を抑止するか、又は、 前記補正舵角δ0の値を0にすることにより前記作用を
中止する第1の補正中止手段を有することを特徴とする
請求項1に記載の車両制御装置。 - 【請求項3】画像処理により走行中の車線の車線標示を
認識する車線認識手段と、 前記補正舵角δ0を採用することにより、前記車両が車
線跨ぎを起こすか否かを推定する車線跨ぎ推定手段と、
前記車線跨ぎ推定手段により車線跨ぎが生じると推定さ
れた際に、 前記補正舵角算出手段の動作を抑止するか、又は、 前記補正舵角δ0の値を0にすることにより前記作用を
中止する第2の補正中止手段を有することを特徴とする
請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置。 - 【請求項4】前記補正舵角δ0の絶対値、又はこの絶対
値の関連値が所定の閾値ε(>0)を越えた際に、前記
外乱に対する注意を促すメッセージを前記運転者に対し
て出力する警報手段を有することを特徴とする請求項1
乃至請求項3の何れか1項に記載の車両制御装置。
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