JP2003291658A - 防振支持装置 - Google Patents

防振支持装置

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JP2003291658A
JP2003291658A JP2002101366A JP2002101366A JP2003291658A JP 2003291658 A JP2003291658 A JP 2003291658A JP 2002101366 A JP2002101366 A JP 2002101366A JP 2002101366 A JP2002101366 A JP 2002101366A JP 2003291658 A JP2003291658 A JP 2003291658A
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combustion engine
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JP2002101366A
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Koji Yamada
耕治 山田
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン等の内燃機関の振動を内燃機関の運
転状態に応じて十分に防振する。 【解決手段】 防振支持装置は、任意の制御力を発生す
ることが可能な能動型防振支持装置20A,20Bと、
内燃機関1の運転状態に応じて各能動型懸架支持装置2
0A,20Bそれぞれの制御力の大きさ及び位相を演算
し、その演算した結果に基づいて各能動型懸架支持装置
20A,20Bの制御力を調整する電子制御装置7とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関を防振支
持する防振支持装置であって、特に複数の防振支持手段
によりその防振を行う防振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンで発生する振動を低減する技術
としては、防振支持装置が複数の能動型防振支持装置を
備えて、その複数の能動型防振支持装置を個別に制御し
てエンジンで発生する振動を低減する技術がある。例え
ば、特開平5−139165号公報には、そのような技
術が開示されている。この技術では、エンジンの前後に
そのエンジンと車体との間に介在させてエンジンを支持
する2つの能動型防振支持装置を配置しており、2つの
能動型防振支持装置をエンジンの回転速度に応じて制御
している。そして、この技術では、2つの能動型防振支
持装置を個別にオン/オフを切り替えて制御すること
で、広範囲の周波数域に対してエンジンで発生する振動
を低減することを実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の技術
では、回転速度をある範囲に分割し、分割された複数の
回転速度域毎に支配的なモードの振動を決定し、その振
動を低減するように各能動型防振支持装置のオン/オフ
を切り替えて制御している。しかしながら、エンジンの
運転状態に基づいて発生する振動は、エンジンの回転速
度が変化なく同一の回転速度であっても、ロール振動や
上下振動等が起因して複数のモードの振動が発生する。
【0004】このようなことから、回転速度のみで判断
しているような前述の技術では、回転速度により判断し
て支配的でないと判断されたモードの振動に対して振動
を増幅させる可能性もあり、結果として複数のモードの
振動に対して十分な防振制御が行えなくなるといった問
題がある。さらに、前述の技術では、分割された複数の
回転速度域毎に支配的なモードの振動を特定して制御を
行っているので、エンジンの回転速度域毎に同一の制御
となっており、このため、同一の回転速度域内でも変化
する振動に追従した制御が行えない問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、前述の実情に鑑みてな
されたものであり、エンジン等の内燃機関の振動を内燃
機関の運転状態に応じて十分に防振することができる防
振支持装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
に、本発明では、複数の防振支持手段のうちの少なくと
も2つが任意の制御力を発生することが可能な能動型防
振支持手段であるとともに、内燃機関の運転状態に応じ
て各能動型防振支持手段それぞれの制御力の大きさ及び
位相を演算する制御力演算手段と、該制御力演算手段が
演算した結果に基づいて前記各能動防振支持手段の前記
制御力を調整する制御力調整手段と、を備えていること
を特徴としている。
【0007】すなわち、本発明では、各能動型防振支持
手段それぞれの制御力の大きさ及び位相を内燃機関の運
転状態に応じて演算し、その演算で得た制御力となるよ
うに各能動型防振支持手段を制御している。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、各能動型防振支持手段
それぞれの制御力の大きさ及び位相を内燃機関の運転状
態に応じて演算しているので、内燃機関の振動モードが
ある回転数で複数存在しているような場合でも、その各
々の振動モードに対して大きさ及び位相を考慮して各能
動型防振支持手段の制御力を調整することができること
から、複数の振動モードの伝達力を低減することがで
き、十分な防娠制御が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。先ず、請求項1〜請求
項6に記載されている防振支持装置に対応する第1の実
施の形態を説明する。第1の実施の形態について、図1
乃至図8を用いて説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態の防振
支持装置を示す。防振支持装置は、第1及び第2の能動
型懸架支持装置20A,20B、内燃機関負圧切換弁4
A,4B及び電子制御装置7によって構成されている。
この図1に示すように、車両において第1及び第2の能
動型懸架支持装置20A,20Bにより内燃機関1を懸
架している。前記内燃機関1を車体に懸架するために、
内燃機関1の前後、若しくは左右には対をなしてブラケ
ット2,3が設けられている。このブラケット2,3と
車体との間に、第1及び第2の能動型懸架支持装置20
A,20Bが介在されている。
【0011】図2は、その第1及び第2の能動型懸架支
持装置20A,20Bの構成を示す。第1及び第2の能
動型懸架支持装置20A,20Bは、任意の制御力を発
生することが可能な制御力発生機構を有する能動型防振
支持手段であり、具体的には、内燃機関の運転状態に応
じて車両用内燃機関により発せられる負圧を利用して制
御力を発生するように負圧式制御力発生機構によって構
成されている。そして、第1及び第2の能動型懸架支持
装置20A,20Bは、それぞれが同一構成をなしてい
る。
【0012】能動型懸架支持装置20A,20Bは、本
体ケース22をブラケット21を介して車体に固定され
ている。本体ケース22は有底の円筒状の形状をなして
いる。この本体ケース22の内側上部には弾性部材23
が嵌め込まれている。弾性部材23はゴム等の弾性体か
ら形成されている。本体ケース22の上部には、開口部
22aが形成されており、この開口部22aを介して本
体ケース22内の前記弾性部材23に連結具24が取り
付けられている。ここで、連結具24は、装着部24a
が弾性部材23に装着されている。すなわち、本体ケー
ス22の上部には、前記弾性部材23を介して当該本体
ケース22に連結された連結具24が遊動可能に配設さ
れている。この連結具24は内燃機関1側(ブラケット
2,3)に固定される部位をなしている。
【0013】一方、本体ケース22の内側底部には緩衝
部材25が充填されている。緩衝部材25はゴム等の弾
性体から形成されている。そして、本体ケース22内に
は、前記弾性部材23と緩衝部材25との間の空間に
は、第1及び第2の液室26,27が形成されている。
第1及び第2の液室26,27は、本体ケース22の内
側に嵌め込まれている隔離部材28によって上下2つに
区画されて形成されており、その第1及び第2の液室2
6,27内にオイル等の液体が封入されている。ここ
で、隔離部材28は、ゴム等の弾性体から形成されてい
る。この第1の液室26と第2の液室27とは、図示し
ない小径の通路(オリフィス)によって連通されてお
り、これにより、第1及び第2の液室26,27内の液
体は、第1の液室26と第2の液室27との間を往来可
能となっている。そして、この第1及び第2の液室2
6,27を区画する隔離部材28の上面には、シート状
のダイヤフラム29が張設されている。
【0014】ダイヤフラム29は、その縁部が固定具3
0により隔離部材28に固定されており、そして、ダイ
ヤフラム29と隔離部材28の上面との間には空気室3
1が形成されている。空気室31には給排通路32が接
続されており、空気室31はこの給排通路32を通じて
空気の給排がなされるようになっている。空気室31
は、この空気の給排によって、その容積が拡大、縮小す
るようになっている。
【0015】能動型懸架支持装置20A,20Bは、こ
の給排通路32が、図1に示すように、内燃機関負圧切
換弁4A,4Bに接続されている。内燃機関負圧切換弁
4A,4Bは、負圧通路5及び大気圧通路6に連通され
ており、この負圧通路5によって内燃機関1の図示され
ていない吸気通路のスロットルバルブの下流側と接続さ
れ、さらに、大気圧通路6によって吸気通路のスロット
ルバルブの上流側に接続されている。
【0016】なお、負圧通路5が接続されている吸気通
路のスロットルバルブの下流側を流れる吸入空気は、同
スロットルバルブが絞られることによって負圧になって
いる。また、大気圧通路6が接続されている吸気通路の
スロットルバルブの上流側を流れる吸入空気は大気圧に
なっている。また、内燃機関負圧切換弁4A,4Bは、
電磁ソレノイドを備えており、この電磁ソレノイドへの
印加電圧の有無に応じてオン/オフ作動するようになっ
ている。これにより、給排通路32は、そのオン/オフ
作動に応じて、負圧通路5及び大気圧通路6のいずれか
一方と選択的に連通するようになっている。内燃機関負
圧切換弁4A,4Bのオン/オフ作動、すなわち電磁ソ
レノイドに対する印加電圧の有無は、電子制御装置7に
よって制御されている。
【0017】電子制御装置7は、制御力演算部7a及び
制御力調整部7bを備えており、この構成により、回転
周期信号S1及び回転角度信号S2に基づいて所定の演
算を行い駆動信号S3,S4を得て、この駆動信号S
3,S4を内燃機関負圧切換弁4A,4Bそれぞれに出
力して、そのオン/オフ作動の制御を行っている。例え
ば、電子制御装置7は、マイクロコンピュータ、必要な
インタフェース回路、A/D変換器、及びD/A変換器
等を含んで構成されている。また、例えば、電子制御装
置7は、制御力演算部7a及び制御力調整部7bをプロ
グラムに実現している。
【0018】次に能動型懸架支持装置20A,20Bの
動作を説明する。連結具24を通じて内燃機関1の機関
振動が入力される。こうして入力された振動によって連
結具24に連結された弾性部材23が変形する。さら
に、弾性部材23の変形によって、隔離部材28の上側
に形成された第1の液室26の容積が変化し、第1及び
第2の液室26,27内に充填された液体がその間に設
けた前記小径の通路を通じて往来するようになる。この
とき、第2の液室27の容積の変形は緩衝部材33に伝
えられる。すなわち、能動型懸架支持装置20A,20
Bは、内燃機関1の機関振動の入力されると、それに対
して緩衝部材25、隔離部材28、弾性部材23等が変
形し、或いは各液室26,27内に充填された液体が流
動しており、このような動作を通じて、内燃機関1から
の機関振動をブラケット21を介して車体へ低減して伝
達している。
【0019】一方、電子制御装置7からの駆動信号によ
り内燃機関負圧切換弁4A,4Bの電磁ソレノイドに電
圧が印加されたとき、すなわち内燃機関負圧切換弁4
A,4Bがオン作動したとき、給排通路32と負圧通路
5とが連通した状態になる。このとき、能動型懸架支持
装置20A,20Bの空気室31からスロットルバルブ
の下流側の負圧により空気が排出され、空気室31の容
積は縮小する。この結果、能動型懸架支持装置20A,
20Bは、連結具24を通じて入力される内燃機関1の
機関振動に対して大きな減衰効果を発生させる。
【0020】また、電子制御装置7からの駆動信号によ
り内燃機関負圧切換弁4A,4Bの電磁ソレノイドに電
圧が印加されていないとき或いはその印加が停止された
とき、すなわち内燃機関負圧切換弁4A,4Bがオフ作
動したとき、給排通路32と大気圧通路6とが連通した
状態になる。このとき、能動型懸架支持装置20A,2
0Bの空気室31に、スロットルバルブの上流側の大気
圧により空気が供給されることで、空気室31の容積は
拡大する。この結果、能動型懸架支持装置20A,20
Bの内燃機関1の機関振動に対する減衰効果は小さくな
る。
【0021】このように能動型懸架支持装置20A,2
0Bは、電子制御装置7からの駆動信号によりオン/オ
フ作動が制御されている内燃機関負圧切換弁4A,4B
の動作に応じて、入力される内燃機関1の機関振動に対
して減衰効果を変化させることができる。これにより、
内燃機関1の機関振動は、能動型懸架支持装置20A,
20Bを介すことで、車体に対して抑制されるようにな
る。
【0022】次に能動型懸架支持装置20A,20Bが
主に制振対象にしている内燃機関1の機関振動の形態を
説明する。ここでは、内燃機関1の気筒数が4気筒であ
る場合について説明する。内燃機関の振動の起振力に
は、燃焼爆発の圧力変動に起因する燃焼起振力と、ピス
トン、コンロッド等の回転物が上下に運動することによ
って発生する慣性加振力とがある。
【0023】燃焼によって生じる圧力変動は、ピストン
を介してクランクシャフトに伝達されてトルク変動を生
じる。このとき、エンジンブロックはピストンよりトル
ク反力を受けるため、エンジンブロックはクランクシャ
フト軸周りに振動する。このように燃焼起振力による内
燃機関の振動は、内燃機関のロール振動と呼ばれるもの
になる。
【0024】また、ピストンは、前述のように燃焼爆発
の力を受けてシリンダ内を上下に運動する。このときに
往復慣性力が発生し、その反力を受けるエンジンブロッ
クがシリンダの軸方向(上下方向)に振動し、エンジン
ブロックは上下方向に振動する。このようにピストンの
往復運動による内燃機関の振動は、内燃機関の慣性加振
力(上下振動)と呼ばれるものになる。
【0025】このようなことから、内燃機関のロール振
動は、その内燃機関の出力に応じて変化することが明ら
かであり、また、上下振動は、その内燃機関の回転速度
に応じて変化することが明らかである。すなわち、内燃
機関の出力や内燃機関の回転速度が変化する内燃機関の
運転状態に応じて、それら内燃機関のロール振動や上限
振動もそれぞれ変化するようになる。
【0026】一方、上下振動はクランクシャフトの回転
速度の自乗に比例して大きくなる。このことから、上下
振動は低回転城においてはロール振動に対して相対的に
小さい振動レベルであるのに対して、高回転域になると
ロール振動に対して大きな振動レベルになる。以上よ
り、図3に示すように、内燃機関の運転状態によって内
燃機関のロール振動と上下振動との振動レベルは変化す
るものであり、その結果、内燃機関の回転速度が大きく
なるに従って、各能動型懸架支持装置20A,20Bの
相互の位相差が略逆相の状態から略同相の状態まで連続
的に変化し、さらには同じ回転速度でも内燃機関の出力
の大きさに応じてロール振動レベルが変化するため、各
能動型懸架支持装置20A,20Bの位相差が変化する
ようになる。
【0027】このように、内燃機関の運転状態に基づい
て発生する振動は、内燃機関の回転速度が変化なく同一
であっても、ロール振動及び上下振動等の複数のモード
の振動が発生し、これにより、各能動型懸架支持装置2
0A,20B相互での振動に位相が発生する。能動型懸
架支持装置20A,20Bは、このように内燃機関の運
転状態に応じて変化する複数のモードの振動に対して効
果的に作用するように動作するようになっている。
【0028】次に、能動型懸架支持装置20A,20B
の制御を説明する。この制御は、電子制御装置7の演算
処理により実現されるものであって、図4は、その電子
制御装置7における処理内容のフローチャートを示す。
先ず、ステップS1では、電子制御装置7に、回転周期
信号S1及び回転角度信号S2が入力される。
【0029】ここで、一般の内燃機関と同様に内燃機関
1には、クランクシャフトの回転周期及び回転角度を検
出するための図示しないクランク角センサが取り付けら
れており、図1に示すようにこのクランク角センサから
の回転周期信号S1及び回転角度信号S2が電子制御装
置7に入力されている。例えば、クランク角センサの出
力は図5に示すようにパルス波形であり、回転周期信号
S1は、図5中(B)に示すようにクランクシャフト回
転180deg毎に1パルス出力される信号であり、回
転角度信号S2は図5中(A)に示すようにクランクシ
ャフト回転2deg毎に1パルス出力される信号であ
る。
【0030】続いて、電子制御装置7は、制御力演算部
7aにより、ステップS2において、回転速度Ne、瞬
時回転速度NE及び回転変動量ΔNeを算出する。具体
的には、電子制御装置7は、入力される回転周期信号S
1のパルス周期から内燃機関1の回転速度Neを算出す
る。さらに、電子制御装置7は、制御力演算部7aによ
り、入力される回転角度信号S2のパルス周期から内燃
機関1の瞬時回転速度NEを算出する。そして、電子制
御装置7は、制御力演算部7aにより、算出した回転速
度Neと瞬時回転速度NEとの差分として回転変動量Δ
Neを算出する。
【0031】次に、電子制御装置7は、制御力演算部7
aにより、ステップS3において、求めた回転変動量Δ
NeをFFT(Fast Fourier Transform)演算を行い、
内燃機関1の回転2次成分の振幅ΔNe2及び位相θ2
求める。ここで、位相θ2はクランクシャフトの回転角
度を位相基準にとった位相である。続いて、電子制御装
置7は、制御力演算部7aにより、ステップS4におい
て、エンジンブロックの角加速度の2次成分s2・θe2
を算出する。ここで、sはラプラス変換子である。具体
的には、エンジンブロックの角加速度の2次成分s 2
θe2を次のように算出している。
【0032】先ず、内燃機関1のトルク変動量をTと
し、これによるエンジンブロック、クランクシャフトの
回転角をそれぞれθe,θsとし、そのイナーシャをそ
れぞれIe,Isとし、また、その支持バネ係数をK
e,Ksとし、そして、その減衰項をそれぞれCe,C
sとして、下記(1)式及び(2)式を得ている。 T=(s2・Ie+s+Ke)・θe ・・・(1) T=(s2・Is+s+Ks)・θe ・・・(2) すなわち、支持バネ係数Keと減衰項(ダッシュポッ
ト)Ceのモデルからなる能動型懸架支持装置20A,
20BとイナーシャがIeであるエンジンブロックとか
らなる振動系のトルク変化量Tは下記(3)式として示
すことができ、この(3)式をラプラス変換して前記
(1)式を得ている。
【0033】
【数1】
【0034】また、支持バネ係数Ksと減衰項(ダッシ
ュポット)Csのモデルからなる駆動系とイナーシャが
Isであるクランクシャフトやコンロッドとからなる振
動系のトルク変化量Tは下記(4)式として示すことが
でき、この(4)式をラプラス変換して前記(2)式を
得ている。
【0035】
【数2】
【0036】例えば、イナーシャ、支持バネ係数、減衰
項の値は設計値を用いたり、実験的に求めた値を用いた
りする。さらに、内燃機関1の回転変動量の2次成分Δ
Ne2と各回転角θe,θsの回点角速度との間には下
記(5)式のような関係があり、この関係から、下記
(6)式が得られる。
【0037】
【数3】
【0038】 ΔNe2=(60/360)・s・(θe−θs) ・・・(6) そして、前記(1)式及び(2)式を用いて、前記
(6)式からθsを消去することで、エンジンブロック
の角加速度の2次成分s2・θe2を下記(7)式として
得ることができる。 s2・θe2={6・s(1−(s2・Ie+s・Ce+Ke)/(s2・Is+ s・Cs+Ks))}・ΔNe2 ・・・(7) この(7)式に示すように、エンジンブロックの角加速
度の2次成分s2・θe2は、前記ステップS3において
得た2次成分ΔNe2の関数として得ることができる。
【0039】続いて、電子制御装置7は、制御力演算部
7aにより、ステップS4において、能動型懸架支持装
置20A,20Bにおけるロール振動の加速度の上下方
向の2次成分ar_fr2,ar_rr2とその位相θe2を算出
する。具体的には、2次成分ar_fr2,ar_rr2を次のよ
うにして算出している。先ず、第1及び第2の能動型懸
架支持装置20A,20B位置では、次のような関係が
成り立つ。
【0040】内燃機関1と各能動型懸架支持装置20
A,20Bとの関係をモデル化した図6に示すように、
第1及び第2の能動型懸架支持装置20A,20Bをそ
れぞれ垂直に通る各軸OA,OBとし、内燃機関1のクラ
ンクシャフト中心軸O0とが交わる角度をそれぞれ
θfr,θrrとし、第1及び第2の能動型懸架支持装置2
0A,20Bをそれぞれ垂直に通る各軸OA,OBとクラ
ンクシャフト中心軸O0との間の距離をそれぞれrfr
rrとした場合、第1及び第2の能動型懸架支持装置2
0A,20Bにおける上下方向の加速度の2次成分a
r_fr2,ar_rr2をそれぞれ下記(8)式及び(9)式で
表すことができる。
【0041】 ar_fr2=rfr・s2・θe2・cosθfr ・・・(8) ar_rr2=rrr・s2・θe2・cosθrr ・・・(9) このように(8)式及び(9)式はエンジンブロックの
角加速度の2次成分s 2・θe2の関数として示すことが
でき、さらに、そのエンジンブロックの角加速度の2次
成分s2・θe2が前述したように回転変動の2次成分Δ
Ne2を用いて得られることから、第1及び第2の能動
型懸架支持装置20A,20Bにおける上下振動の加速
度を回転変動の2次成分ΔNe2の関数として得ること
ができる。また、位相θe2については、前記位相θ2
ある。
【0042】一方、ステップS6において、電子制御装
置7は、制御力演算部7aにより、内燃機関1の上下方
向の振動加速度abとその位相θbを算出する。具体的に
は、次のように算出している。内燃機関1の質量をMと
し、ピストンやコンロッド等の質量をmとし、その回転
半径をrとし、また回転角速度をωとした場合、下記
(10)式の関係が成立する。
【0043】M・ab=m・r・ω2 ・・・(10) ところで、内燃機関1の上下方向の振動加速度abは、
能動型懸架支持装置20A,20Bにおける上下方向加
速度と等しいという関係がある。よって、このような関
係から前記(10)式を下記(11)式のように表すこ
とができる。 ab=m・r・ω2/M ・・・(11) ここで、前記図3の特性図において、上下方向の振動が
支配的な内燃機関の回転速度領域で、能動型懸架支持装
置20A,20Bにおける振動加速度を実験的に計測す
ることでm・r/Mの値を求めることができる。そし
て、電子制御装置7は、その値を用いて(例えば、その
値を記憶しておき必要に応じて用いて)、回転速度Ne
の関数として任意の回転速度における上下方向の振動加
速度abを算出している。このように、電子制御装置7
は、上下方向の振動加速度abを算出している。
【0044】また、位相θbは、上下振動の位相であ
り、ピストン等の往復運動によって発生するため、クラ
ンクシャフトの回転角に対して一定の位相である。ま
た、位相θbの位相基準を、位相θ2の位相基準と同様
に、クランクシャフトの回転角度を基準にしている。続
いて、電子制御装置7は、制御力演算部7aにより、ス
テップS7において、任意の内燃機関の運転状態におい
て、各能動型懸架支持装置20A,20Bにおける上下
方向の加速度の2次成分afr2,arr2及びそれぞれの位
相θfr2,θr r2を、ロール振動の上下方向成分の加速度
と上下振動の加速度との和として下記(12)式及び
(13)式のように算出している。
【0045】 すなわち、このような(12)式及び(13)式を解け
ば、加速度の2次成分afr2,arr2及び位相θfr2,θ
rr2を得ることができる。
【0046】そして、電子制御装置7の制御力調整部7
bは、ステップS8において、加速度の2次成分
fr2,arr2及び位相θfr2,θrr2に基づいて駆動信号
S3,S4のデューティー比及び位相を算出して、続く
ステップS9において、その駆動信号S3,S4を前記
内燃機関負圧切換弁4A,4Bに出力して、前記内燃機
関負圧切換弁4A,4Bの出力(電磁ソレノイドの印加
電圧)を調整している。
【0047】ここで、駆動信号S3,S4のデューティ
ー比は、内燃機関負圧切換弁4A,4Bのオン/オフの
割合を決めるものであって、この値によって能動型懸架
支持装置20A,20Bの出力の大きさが左右される。
この駆動信号S3,S4のデューティー比については、
加速度afr2 ,arr2のレベルからデューティー比を得
ることができる加速度−デューティー比マップを予め用
意しておき(例えば、電子制御装置7のメモリに保持さ
せておき)、このマップに基づいて加速度afr 2 ,a
rr2のレベルに応じて決定している。
【0048】なお、前記(12)式及び(13)式に
は、加速度afr2の値が決まれば、加速度arr2の値も一
義的に決まるという関係があり、この関係を利用して、
加速度arr2を算出しないで加速度afr2の値だけをマッ
プを参照して得るというようにしてもよい。ここで、図
7は、能動型懸架支持装置20A,20Bの加速度レベ
ルに対する必要制御力の関係を示す特性図であり、図8
は、デューティー比に対する制御力の関係を示す特性図
であり、具体的には、このよう特性図を参照して、演算
して得た能動型懸架支持装置20A,20Bにおける加
速度から制御力を得て(図7の特性図に基づいて得
て)、その制御力を実現するための駆動信号S3,S4
のデューティー比を決定する(図8の特性図に基づいて
決定する)。
【0049】一例を挙げれば、ある運転状況時に能動型
懸架支持装置20A,20Bにおける加速度レベルがa
0であると算出した場合、図7に示すように、その場合
に必要な制御力f0[N/m]を得ることができ、さら
に、必要な制御力f0[N/m]に対応して、図8に示
すように、デューティー比D0[%]を得ることができ
る。
【0050】一方、駆動信号S3,S4の位相について
は、能動型懸架支持装置20A,20Bへの駆動信号S
3,S4それぞれの出力タイミングを示すものであり、
振動加速度afr2,arr2の位相θfr2,θrr2に応じて決
定している。さらに、この出力タイミングについては、
制御系の特性を考慮に入れてもよく、すなわち例えば、
電子制御装置7の出力時間遅れや能動型懸架支持装置2
0A,20Bの応答性を考慮して決定してもよい。
【0051】このように電子制御装置7は、回転速度N
eを変数として能動型懸架支持装置20A,20Bにお
ける加速度を得て、この能動型懸架支持装置20A,2
0Bにおける加速度に応じて内燃機関負圧切換弁4A,
4Bにおける出力を制御している。そして、内燃機関負
圧切換弁4A,4Bにおける出力が制御されることで、
前述したように、空気室31の状態がそれに応じて変化
するようになり、その結果として能動型懸架支持装置2
0A,20Bが所定の制御力を発生するようになる。
【0052】なお、ステップS1〜ステップS8の処理
内容は、内燃機関1の運転状態に応じて各能動型懸架支
持装置20A,20Bそれぞれの制御力の大きさ及び位
相を演算する制御力演算部7aによる電子制御装置7の
処理内容であり、ステップS9の処理内容は、制御力演
算部7aの演算結果に基づいて各能動型懸架支持装置2
0A,20Bの制御力を調整する制御力調整部7bによ
る電子制御装置7の処理内容に対応する。また、ステッ
プS8において、図7及び図8の特性図を用いて説明し
た処理内容は、能動型懸架支持装置20A,20Bを駆
動するための駆動信号のデューティー比を制御すること
で制御力を調整する制御力調整部7bによる電子制御装
置7の処理内容に対応する。
【0053】以上のように、防振支持装置は、電子制御
装置7が回転速度Neを変数として内燃機関の運転状態
により変化する能動型懸架支持装置20A,20Bにお
ける加速度afr2,arr2 、及びその位相θfr2,θrr2
を得ており、すなわちその値が複数の振動モードにおい
て変化するにもかかわらずその複数の振動モードの影響
を受けることなくそれら値を精度良く得ており、これに
基づいて、制御力の調節を行っている。
【0054】このように制御を行う結果、防振支持装置
は、内燃機関の運転状態に対応して的確に制御力を調節
することができるようになる。これにより、内燃機関1
によって発せられた振動の車体入力を能動型懸架支持装
置20A,20Bによって低減するとき、良好な制御効
果を得ることができるようになる。すなわち、防振支持
装置は、内燃機関1の運転状態に応じて制御力の大きさ
及び位相を演算し、制御力を決定するため、内燃機関1
の振動モードがある回転数で複数存在しても各々に対し
て大きさ及び位相を考慮して各能動型懸架支持装置20
A,20Bの制御力を調整することで、複数の振動モー
ドに対し伝達力を低減して、十分な防娠制御を可能にし
ている。
【0055】特に、車両の内燃機関を直列4気筒とした
場合、運転状態に応じて発生する振動はロール振動及び
上下方向の振動による2種の振動モードを示す。すなわ
ち、車両の内燃機関を直列4気筒とした場合、エンジン
の回転速度が変化なく同一であっても、ロール振動及び
上下振動といった複数のモードの振動が発生する。しか
し、防振支持装置は、車両の内燃機関の運転状態に応じ
て制御力の大きさ及び位相を演算し制御力を決定してい
るため、各振動モードがある回転数で連成して共存して
いるような場合でも、それぞれの振動モードに対して大
きさ及び位相を考慮して制御力を調整することで内燃機
関の振動モードに対して遅れることなく伝達力を低減し
て、十分な防振制御をすることができる。
【0056】また、前述したように、電子制御装置7で
は、前記(1)式及び(2)式等を用いて説明したよう
に、内燃機関1の運転状態を運転速度の変動或いは内燃
機関の回転速度の変動(回転変動量ΔNe)に基づいて
推定している。ここで、内燃機関1の内燃機関の回転速
度の変動が出力トルクの変動の積分値に比例する関係が
ある。このようなことから、電子制御装置7は内燃機関
1の内燃機関の回転速度の変動に基づいて内燃機関1の
出力トルクの変動を導き出しているが、それは燃焼起振
力を正確に推定しているといえる。よって、防振支持装
置1は、内燃機関1の振動モードが燃焼起振力によって
発生するロール振動の場合、推定された燃焼起振力に応
じて、より良好な防振制御を実現しているといえる。
【0057】また、前述したように、能動型懸架支持装
置20A,20Bが内燃機関1の運転状態に応じて内燃
機関1により発せられる負圧を利用して制御力を発生さ
せるように構成されているので、防振支持装置は、専用
のアクチュエータを設ける必要がなく安価に構成された
ものになる。さらに、防振支持装置は、能動型懸架支持
装置20A,20Bを駆動するための駆動信号のデュー
ティー比を制御すること記制御力を調整しており、すな
わち、負圧のデューティー比を制御することで制御力を
調整おり、これにより、内燃機関負圧切換弁4A,4B
のオン/オフの切り替えだけで、すなわち負圧導入のオ
ン/オフの切り替えだけで、制御力を調整することがで
き、簡単な構成として良好な防振制御を実現している。
【0058】なお、能動型懸架支持装置20A,20B
のそれぞれの制御力は、その位相θ fr2,θrr2をクラン
ク角度を位相基準にとったものとして決定されている
が、結果的には、能動型懸架支持装置20A,20B間
相互の位相に基づく制御力ともなっている。すなわち、
この場合、防振支持装置は、各能動型懸架支持装置20
A,20B相互の位相に基づいて制御力の調節を行って
いるということになる。
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。この第2の実施の形態は、請求項7に記載されてい
る防振支持装置に対応するものであり、すなわち、能動
型懸架支持装置である能動型懸架支持装置が、車両用内
燃機関の運転状態に応じて電磁式のアクチュエータによ
り制御力を発生させるように構成されている。第2の実
施の形態については、図9乃至図12を用いて説明す
る。
【0060】図9及び図10は、本発明の第2の実施の
形態を示す図であって、車両51においてパワーユニッ
ト60を懸架している状態を示す第1及び第2の能動型
懸架支持装置70F,70Rの図である。パワーユニッ
ト60は、横置式の内燃機関61等を含んで構成されて
おり、このパワーユニット60には、サスペンションメ
ンバ等から構成されている車体51に懸架するために、
その前後左右に対にブラケット62,63,64,65
が設けられている。そして、ブラケット62,63,6
4,65と車体51との間に、4箇所に第1及び第2の
能動型懸架支持装置70F,70R、さらにはエンジン
マウント70LH,70RHが介在されている。
【0061】すなわち、パワーユニット60の前後方向
端部の二位置と車体51との間には、駆動信号に応じて
能動的な支持力を発生可能な第1及び第2の能動型懸架
支持装置70F,70Rが介在しているとともに、パワ
ーユニット60の左右方向端部の二位置と車体51との
間には、それらパワーユニット60及び車体51との間
の相対変位に応じた受動的な支持力を発生するエンジン
マウント70LH,70RHが介在している。
【0062】エンジンマウント70LH,70RHとし
ては、例えばゴム状の弾性体で荷重を支持する通常のエ
ンジンマウントや、ゴム状の弾性体内部に減衰力を発生
可能にして液体を封入してなる公知の流体封入式のマウ
ントインシュレータ等が挙げられる。図11は、第1及
び第2の能動型懸架支持装置70F,70Rの構成を示
す。第1及び第2の能動型懸架支持装置70F,70R
は互いに同一構成をなしている。
【0063】能動型懸架支持装置70F,70Rは、パ
ワーユニット60への取付け用のボルト72aを上部に
一体に備え、且つ内部が空洞で下部が閉口したキャップ
72を有し、このキャップ72の下部外面には、軸が上
下方向を向く内筒73の上端部がかしめ止めされてい
る。内筒73は、下端側の方が縞径した形状となってい
て、その下端部が内側に水平に折り曲げられて、ここに
円形の開口部73aが形成されている。そして、内筒7
3の内側には、キャップ72及び内筒73内部の空間を
上下に二分するように、キャップ72及び内筒73のか
しめ止め部分に一緒に挟み込まれてダイアフラム74が
配設されている。ダイアフラム74の上側の空間は、キ
ャップ72の側面に孔を開けることにより大気圧に通じ
ている。
【0064】さらに、内筒73の内側にはオリフィス構
成体75が配設されている。このオリフィス構成体75
は、内筒73の内部空間に整合して略円柱形に形成され
ていて、その上面には円形の凹部75aが形成されてい
る。そして、その凹部75aと、底面の閉口部73aに
対向する部分との間が、オリフィス75bを介して連適
するようになっている。
【0065】オリフィス75bは、例えば、オリフィス
構成体75の外周面に沿って螺旋状に延びる溝と、その
溝の一端部を凹部75aに連通させる流路と、その溝の
他端部を開口部73aに連通させる流路とで構成されて
いる。一方、内筒73の外周面には、内周面側が若干上
方に盛り上がった肉厚円筒状の支持弾性体76の内周面
が加硫接着されていて、その支持弾性体76の外周面
は、上端側が拡径した円筒部材としての外筒77の内周
面上部に加硫接着されている。
【0066】そして、外筒77の下端部は、上面が閉口
した円筒形のアクチュエータケース78の上端部にかし
め止めされていて、そのアクチュエータケース78の下
端面からは、車体51側への取付け用の取付けボルト7
9が突出している。取付けボルト79は、その頭部79
aが、ヨーク80Aの空洞部80aに収容されている。
【0067】さらに、アクチュエータケース78の内側
には、円筒形の鉄製のヨーク80Aと、このヨーク80
Aの中央部に軸を上下に向けて巻き付けられた励磁コイ
ル80Bと、ヨーク80Aの励磁コイル80Bに包囲さ
れた部分の上面に極を上下に向けて固定された永久磁石
80Cと、から構成される電磁アクチュエータ80が配
設されている。
【0068】また、アクチュエータケース78の上端部
はフランジ状に形成されたフランジ部78Aとなってい
て、そのフランジ部78Aに外筒77の下端部がかしめ
られて両者が一体となっているのであるが、そのかしめ
止め部分には、円形の金属製の板バネ81の周縁部(端
部)が挟み込まれていて、その板バネ81の中央部の電
磁アクチュエータ80側には、リベット81aによって
磁化可能な磁路部材82が固定されている。なお、磁路
部材82はヨーク80Aよりも若干小径の鉄製の円板で
あって、その底面が電磁アクチュエータ80に近接する
ような厚みに形成されている。
【0069】さらに、前記かしめ止め部分には、フラン
ジ部78Aと板バネ81とに挟まれるように、リング状
の薄膜弾性体83と、力伝達部材84のフランジ部84
aとが支持されている。具体的には、アクチュエータケ
ース78のフランジ部78A上に、薄膜弾性体83と、
力伝達部材84のフランジ部84aと、板バネ81とを
この順序で重ね合わせるとともに、その重なり合った全
体を外筒77の下端部をかしめて一体にしている。
【0070】力伝達部材84は、磁路部材82を包囲す
る短い円筒形の部材であって、その上端部がフランジ部
84aとなっており、その下端部は電磁アクチュエータ
80のヨーク80Aの上面に結合している。具体的に
は、ヨーク80Aの上端面周縁部に形成された円形の溝
に、力伝達部材84の下端部が嵌合して両者が結合され
ている。また、力伝達部材84の弾性変形時のバネ定数
は、薄膜弾性体83のバネ定数よりも大きい値に設定さ
れている。
【0071】ここで、本実施の形態では、支持弾性体7
6の下面及び板バネ81の上面によって画成された部分
に流体室85が形成され、ダイアフラム74及び凹部7
5aによって画成された部分に副流体室86が形成され
ていて、これら流体室85及び副流体室86間が、オリ
フィス構成体75に形成されたオリフィス75bを介し
て連通している。なお、流体室85、副流体室86及び
オリフィス75b内には、油等の液体が封入されてい
る。
【0072】かかるオリフィス75bの流路形状等で決
まる流体マウントとしての特性は、走行中のエンジンシ
ェイク発生時、つまり5〜15Hzで能動型懸架支持装
置70F,70Rが加振された場合に高動バネ定数、高
減衰力を示すように調整されている。そして、電磁アク
チュエータ80の励磁コイル80Bは、電子制御装置5
2からハーネス93aを通じて供給される電流である駆
動信号S5,S6に応じて所定の電磁力を発生するよう
になっている。
【0073】電子制御装置52は、例えば、マイクロコ
ンピュータ、必要なインタフェース回路、A/D変換
器、D/A変換器及びアンプ等を含んで構成されてい
る。例えば、電子制御装置52は、後述する制御の他
に、エンジンシェイクよりも高周波の振動であるアイド
ル振動やこもり音振動・加速時振動が車体51に入力さ
れている場合には、その振動を低減できる能動的な支持
力を第1及び第2の能動型懸架支持装置70F,70R
が発生するように、各能動型懸架支持装置70F,70
Rに対する駆動信号S5,S6を生成し出力するように
なっている。
【0074】さらに、電子制御装置52は、制御力演算
部52a及び制御力調整部52bを備えており、この構
成により、回転周期信号S7及び回転角度信号S8に基
づいて所定の演算を行い駆動信号S5,S6を得て、こ
の駆動信号S5,S6を第1及び第2の能動型懸架支持
装置70F,70Rそれぞれに出力してその動作を制御
している。
【0075】図12は、その電子制御装置52における
処理内容のフローチャートを示す。先ず、ステップS1
1では、電子制御装置52に、回転周期信号及び回転角
度振動が入力される。ここで、一般の内燃機関と同様に
内燃機関61には、クランクシャフトの回転周期、及び
回転角度を検出するための前記クランク角センサ53が
取り付けられており、図9に示すようにこのクランク角
センサからの回転周期信号S7及び回転角度信号S8が
電子制御装置52に入力されている。
【0076】例えば、クランク角センサ53の出力は、
前記図5にも示したように、パルス波形であり、回転周
期信号S7はクランクシャフト回転180deg毎に1
パルス出力される信号であり、回転角度信号S8はクラ
ンクシャフト回転2deg毎に1パルス出力される信号
である。続いて、電子制御装置52は、制御力演算部5
2aにより、ステップS12において、回転速度Ne、
瞬時回転速度NE、回転変動量ΔNeを算出する。
【0077】具体的には、電子制御装置52は、入力さ
れる回転周期信号S7のパルス周期から内燃機関61の
回転速度Neを算出する。さらに、電子制御装置52
は、入力される回転角度信号S8のパルス周期から内燃
機関61の瞬時回転速度NEを算出する。そして、電子
制御装置52は、算出した回転速度Neと瞬時回転速度
NEとの差分として回転変動量ΔNeを算出する。
【0078】次に、電子制御装置52は、制御力演算部
52aにより、ステップS13において、求めた回転変
動量ΔNeをFFT(Fast Fourier Transform)演算を
行い、内燃機関61の回転2次成分の振幅ΔNe2及び
位相θ2と、4次成分の振幅ΔNe4及び位相θ4とを求
める。ここで、位相θ4,θ4はクランクシャフトの回転
角度を位相基準にとった位相である。
【0079】続いて、電子制御装置52は、制御力演算
部52aにより、ステップS14において、エンジンブ
ロックの角加速度の2次成分s2・θe2及び4次成分s
4・θe4を算出する。なお、エンジンブロックの角加速
度の2次成分s2・θe2及び4次成分s2・θe4の算出
手順については、詳細な説明を省略するが、前記(1)
式〜(7)式を用いて説明したような手順となる。
【0080】そして、電子制御装置52は、制御力演算
部52aにより、ステップS15において、ロール振動
の加速度の上下方向成分の2次成分ar_fr2,ar_rr2
及び4次成分ar_fr4,ar_rr4とその位相θe2,θe4
を算出する。具体的には、2次成分ar_fr2,ar_rr2
及び4次成分ar_fr4,ar_rr4を次のようにして算出し
ている。
【0081】先ず、第1の実施の形態において図6を用
いて説明したと同様に、第1及び第2の能動型懸架支持
装置70F,70Rをそれぞれ垂直に通る各軸OA,OB
と、内燃機関1のクランクシャフト中心軸O0とが交わ
る角度をそれぞれθfr,θrrとし、第1及び第2の能動
型懸架支持装置70F,70Rをそれぞれ垂直に通る各
軸OA,OBとクランクシャフト中心軸O0との間の距離
をそれぞれrfr、 rrrとした場合、第1及び第2の能
動型懸架支持装置70F,70Rにおける上下方向の加
速度の2次成分ar_fr2,ar_rr2及び4次成分の振動レ
ベルar_fr4,ar _rr4はそれぞれ、下記(14)式〜
(17)式で表すことができる。
【0082】 ar_fr2=rfr・s2・θe2・cosθfr ・・・(14) ar_rr2=rrr・s2・θe2・cosθrr ・・・(15) ar_fr4=rfr・s2・θe4・cosθfr ・・・(16) ar_rr4=rrr・s2・θe4・cosθrr ・・・(17) このように(14)式〜(17)式がエンジンブロック
の角加速度の2次成分s2・θe2の関数として示すこと
ができ、さらに、そのエンジンブロックの角加速度の2
次成分s2・θe2及び4次成分s2・θe4が前述したよ
うに回転変動の2次成分であるΔNe2及び4次成分で
あるΔNe4をそれぞれ用いて得られることから、第1
及び第2の能動型懸架支持装置70F,70Rにおける
上下振動の振動レベルを回転変動の2次成分ΔNe2
び4次成分ΔNe4を関数として得ることができる。ま
た、位相θe2については前記位相θ2であり、位相θe
4については前記位相θe4である。
【0083】一方、ステップS16において、電子制御
装置52は、制御力演算部52aにより、上下方向の振
動加速度abとその位相θbを算出する。具体的には、電
子制御装置52は、前記第1の実施の形態の説明におい
て(10)式及び(11)式を用いて説明したと同様に
して算出して、回転速度Neを関数として任意の回転速
度における上下振動の加速度abを算出している。
【0084】そして、電子制御装置52は、制御力演算
部52aにより、ステップS17において、任意の内燃
機関の運転状態において、能動型懸架支持装置70F,
70Rにおける上下方向の加速度の2次成分afr2,a
rr2及びそれぞれの位相θfr2,θrr2、並びに4次成分
fr4,arr4及びそれぞれの位相θfr4,θrr4を、ロー
ル振動の上下方向成分の加速度と上下振動の加速度との
和として下記(18)式〜(21)式のように算出して
いる。
【0085】 afr2・sin(ω・t+θfr2) =afr2・sin(ω・t+θ2) +ab・sin(ω・t+θb) ・・・(18) arr2・sin(ω・t+θrr2) =arr2・sin(ω・t+θ2) +ab・sin(ω・t+θb) ・・・(19) afr4・sin(ω・t+θfr4) =afr4・sin(ω・t+θ4) ・・・(20) arr4・sin(ω・t+θrr4) =−arr4・sin(ω・t+θ4) ・・・(21) すなわち、このような(18)式〜(21)式を解け
ば、加速度の2次成分a fr2,arr2及びその位相
θfr2,θrr2、並びに4次成分afr4,arr4及びその位
相θfr4,θrr4を得ることができる。
【0086】そして、電子制御装置52の制御力調整部
52bは、ステップS18において、加速度の2次成分
fr2,arr2及びその位相θfr2,θrr2、並びに4次成
分a fr4,arr4及びその位相θfr4,θrr4に基づいて駆
動信号S7,S8の振幅及び位相を算出して、続くステ
ップS19において、その駆動信号S7,S8を第1及
び第2の能動型懸架支持装置70F,70Rそれぞれに
出力している。
【0087】ここで、駆動信号S7,S8の振幅につい
ては、加速度の2次成分afr2 ,a rr2及び4次成分a
fr4 ,arr4のレベルから駆動信号の振幅を得ることが
できる加速度−駆動信号振幅マップを予め用意しておき
(例えば、電子制御装置52のメモリに保持させてお
き)、このマップに基づいて振動加速度の2次成分a
fr2,arr2及び4次成分afr4 ,arr4のレベルに応じ
て決定している。
【0088】なお、前記(18)式〜(21)式には、
振動加速度の2次成分afr2及び4次成分afr4の値が決
まれば、振動加速度の2次成分arr2及び4次成分afr4
の値も一義的に決まるという関係があり、この関係を利
用して、振動加速度の2次成分arr2及び4次成分arr4
を算出しないで振動加速度の2次成分afr2及び4次成
分afr4の値だけをマップを参照して得るというように
してもよい。
【0089】一方、駆動信号S7,S8の位相について
は、能動型懸架支持装置70F,70Rへの駆動信号S
7,S8それぞれの出力タイミングを示すものであり、
振動加速度の2次成分afr2,arr2の位相θfr2,θrr2
と4次成分afr4,arr4の位相θfr4,θrr4に応じて決
定している。さらに、この出力タイミングについては、
制御系の特性を考慮に入れてもく、すなわち例えば、電
子制御装置52の出力時間遅れや能動型懸架支持装置7
0F,70Rの応答性を考慮して決定してもよい。
【0090】このように電子制御装置52は、回転速度
Neを変数として振動加速度に応じて能動型懸架支持装
置70F,70Rにおける加速度を得て、この能動型懸
架支持装置70F,70Rにおける加速度に応じて当該
能動型懸架支持装置70F,70Rが所定の制御力を発
生するように制御している。なお、ステップS11〜ス
テップS18の処理内容は、内燃機関1の運転状態に応
じて各能動型懸架支持装置70F,70Rそれぞれの制
御力の大きさ及び位相を演算する制御力演算部52aに
よる電子制御装置52の処理内容であり、ステップS1
9の処理内容は、制御力演算部52aの演算結果に基づ
いて各能動型懸架支持装置70F,70Rの制御力を調
整する制御力調整部52bによる電子制御装置52の処
理内容に対応する。
【0091】以上のように、防振支持装置は、電子制御
装置52が回転速度Neを変数として内燃機関の運転状
態により変化する能動型懸架支持装置70F,70Rに
おける加速度の2次成分afr2,arr2 及びその位相θ
fr2,θrr2、さらには4次成分afr4,arr4 及びその
位相θfr4,θrr4を得ており、すなわちその値が複数の
振動モードにおいて変化するにもかかわらずその複数の
振動モードの影響を受けることなくそれら値を精度良く
得ており、これに基づいて、制御力の調節を行ってい
る。
【0092】このように制御を行う結果、第2の実施の
形態の防振支持装置は、第1の実施の形態の防振支持装
置と同様、防振における効果を有するようになる。さら
に、この第2の実施の形態の防振支持装置は、能動型懸
架支持装置70F,70Rが車両用内燃機関の運転状態
に応じて電磁式のアクチュエータにより制御力を発生さ
せる電磁式制御力発生機構として構成されているので、
制御力を直接調整することが可能であり、これにより、
より高精度に防振制御を行うことができる。
【0093】以上、本発明の実施の形態について説明し
た。しかし、本発明は、前述の実施の形態として実現さ
れることに限定されるものではない。すなわち、前述の
実施の形態では、ロール振動及び上下振動の両方を加味
して、その制御力を演算により求めて、制御している場
合を説明した。しかし、これに限定されるものではな
く、ロール振動又は上下振動のどちらか一方が必ず主成
分となるようなエンジン回転速度の領域においては、主
成分とならない他方の振動については演算に含めず、主
成分の振動についてのみ演算を行い、その演算結果によ
り能動型懸架支持装置を制御してもよい。
【0094】また、前述の実施の形態では、回転周期信
号から内燃機関の回転速度を算出をする場合を説明し
た。しかし、これに限定されるものではなく、回転角度
信号からも内燃機関の回転速度も算出可能であるため、
回転角度信号から回転速度を算出して、これを後の演算
に使用するようにしてもよい。また、前述の第1の実施
の形態では、加速度レベルに対するデューティー比をマ
ップとして持っておく場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば加速度レベル−制御力の関係
及び制御力−デューティー比の関係を近似式として保持
して、この近似式に基づいて加速度レベルに対するデュ
ーティー比を算出するようにしてもよい。
【0095】また、前述の第2の実施の形態では、駆動
信号S5,S6を加速度の2次成分と4次成分との駆動
信号として得ている場合を説明したが、これに限定され
るものではなく、例えば、駆動信号S5,S6として各
次数毎に求めた駆動信号の和を出力するようにしてもよ
い。また、前述の実施の形態では、本発明を車両用の内
燃機関を防振支持する防振支持装置に適用した場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、車両
用以外の内燃機関を防振支持する防振支持装置に本発明
を適用してもよい。また、その内燃機関が4気筒の内燃
機関である場合について説明したが、本発明を適用した
防振支持装置による防振支持対象が6気筒、8気筒の内
燃機関であってもよい。なおこの場合、上下振動はない
ためロール振動分を回転変動より演算を行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の防振支持装置が内
燃機関を支持している状態を示す斜視図である。
【図2】前記第1の実施の形態の防振支持装置が備えて
いる能動型懸架支持装置であって、内燃機関の負圧を利
用して制御力を発生させる能動型懸架支持装置の構成を
示す断面図である。
【図3】内燃機関の回転速度を変化させた場合のロール
振動と上限振動の内燃機関の振動レベルの変化を示す特
性図である。
【図4】前記第1の実施の形態の防振支持装置が備えて
いる電子制御装置の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図5】クランク角センサによって得られる回転角度信
号及び回転周期信号を示す特性図である。
【図6】内燃機関と各能動型懸架支持装置との関係をモ
デル化した図であって、各能動型懸架支持装置において
得られる下方向の振動加速度の説明に使用した図であ
る。
【図7】加速度レベルと必要性動力との関係を示す特性
図である。
【図8】駆動信号のデューティー比と制御力との関係を
示す特性図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の防振支持装置が車
両用内燃機関を支持している状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の防振支持装置が
車両用内燃機関を支持している部分の詳細を示す平面図
である。
【図11】前記第2の実施の形態の防振支持装置が備え
ている能動型懸架支持装置であって、電磁アクチュエー
タによって制御力を発生させる能動型懸架支持装置の構
成を示す断面図である。
【図12】前記第2の実施の形態の防振支持装置が備え
ている電子制御装置の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1,61 内燃機関 4A,4B 内燃機関負圧切換弁 7,52 電子制御装置 7a,52a 制御力演算部 7b,52b 制御力調整部 20A,20B,70F,70R 能動型懸架支持装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関を防振支持する複数の防振支持
    手段を備えている防振支持装置であって、 前記複数の防振支持手段のうちの少なくとも2つが任意
    の制御力を発生することが可能な能動型防振支持手段で
    あるとともに、前記内燃機関の運転状態に応じて各能動
    型防振支持手段それぞれの制御力の大きさ及び位相を演
    算する制御力演算手段と、該制御力演算手段が演算した
    結果に基づいて前記各能動型防振支持手段の前記制御力
    を調整する制御力調整手段と、を備えていることを特徴
    とする防振支持装置。
  2. 【請求項2】 前記防振支持手段は、車両用内燃機関と
    車体との間に介在されて配置されており、前記車両用内
    燃機関を前記車体に対して支持していることを特徴とす
    る請求項1に記載の防振支持装置。
  3. 【請求項3】 前記能動型防振支持手段は、前記車両用
    内燃機関の運転状態に応じて前記車両用内燃機関により
    発せられる負圧を利用して前記制御力を発生させている
    ことを特徴とする請求項2に記載の防振支持装置。
  4. 【請求項4】 前記車両用内燃機関の運転状態を内燃機
    関の回転速度の変動に基づいて推定していることを特徴
    とする請求項3に記載の防振支持装置。
  5. 【請求項5】 前記制御力演算手段は、前記車両用内燃
    機関の運転状態から、前記車両用内燃機関の振動形態別
    に、前記各能動型防振支持手段の位置での前記車両用内
    燃機関に起因する振動加速度とその位相を演算し、この
    振動加速度とその位相とに基づいて前記制御力の大きさ
    及びその位相を演算していることを特徴とする請求項3
    又は4に記載の防振支持装置。
  6. 【請求項6】 前記制御力調整手段は、能動型防振支持
    手段を駆動するための駆動信号のデューティー比を制御
    することで前記制御力を調整していることを特徴とする
    請求項3乃至5のいずれかに記載の防振支持装置。
  7. 【請求項7】 前記能動型防振支持手段は、前記車両用
    内燃機関の運転状態に応じて電磁式のアクチュエータに
    より前記制御力を発生させていることを特徴とする請求
    項2に記載の防振支持装置。
  8. 【請求項8】 前記制御力の位相が各能動型防振支持手
    段間においての制御力の位相でもあることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の防振支持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034826A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Honda Motor Co Ltd エンジンの振動防止制御装置
JP2018052243A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 本田技研工業株式会社 能動型防振装置

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