JP2003290986A - サーボプレスのスライド駆動装置 - Google Patents

サーボプレスのスライド駆動装置

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JP2003290986A
JP2003290986A JP2002101864A JP2002101864A JP2003290986A JP 2003290986 A JP2003290986 A JP 2003290986A JP 2002101864 A JP2002101864 A JP 2002101864A JP 2002101864 A JP2002101864 A JP 2002101864A JP 2003290986 A JP2003290986 A JP 2003290986A
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servo press
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JP2002101864A
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Hiroshi Kinoshita
洋 木下
Hirohide Sato
宏秀 佐藤
Yoshitaka Nishihara
嘉隆 西原
Osamu Kurihara
修 栗原
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス能力を大きくした場合でも、プレス全
体の大型化を抑制でき、かつメンテナンス性に優れたサ
ーボプレスのスライド駆動装置を提供すること。 【解決手段】 サーボプレスでは、ねじ軸331に設け
られた従動側プーリ338を、2機の小容量のサーボモ
ータ35で駆動する。従って、2機のサーボモータ35
で大容量のサーボモータ1機分の容量を得ることができ
る。この際、小容量のサーボモータ35は、高さ寸法が
十分小さいため、この様な小容量のサーボモータ35を
並設することで、何ら寸法を大きくせずにモータ容量の
大容量化を図ることができ、ひいてはサーボプレスの大
容量化を実現できる。また、小容量のサーボモータ35
は汎用性が高いため、入手も容易であり、メンテナンス
も容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボプレスの駆
動装置係り、サーボモータの正逆回転動により、送りね
じ機構を介してスライドを昇降動させているサーボプレ
スのスライド駆動装置に関する。
【0002】
【背景技術】近年、リンク機構を送りねじ機構を介して
サーボモータで駆動し、よってリンク機能に連結された
スライドを昇降させるサーボプレスの開発が行われてい
る。このようなサーボプレスのスライド駆動装置では、
リンク機構を介することにより、直動タイプのサーボプ
レスよりもサーボモータの容量を小さくすることができ
るうえ、スライドにかかる加工負荷が送りねじに直接作
用しないので、送りねじの耐久性が上がる。また、直動
タイプのサーボプレスに対し、リンク機構を介したこと
により、スライドの下限付近の速度を連続的に変化させ
ながら遅くすることができ、成形性を向上させることが
できる。
【0003】また、このようなスライド駆動装置の送り
ねじ機構は、前述の如くスクリュー等の送り軸を含んで
構成されており、この送り軸にはプーリが設けられ、こ
のプーリがサーボモータでベルト駆動されている。従っ
て、大きなプレス能力を得るためには、大容量のサーボ
モータを用いればよく、各部の大幅な設計変更なしに小
さな能力のサーボプレスから大きな能力のサーボプレス
まで、容易にシリーズ化できるというメリットもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大容量
のサーボモータになるほどモータサイズも大きくなるの
で、能力の大きなプレスではプレス全体の大型化、特に
高さ方向の大型化が避けられないという問題がある。ま
た、ある容量以上の大きなサーボモータは、汎用性が著
しく低く、受注品となるので、容易に入手できない。こ
のため、故障が生じた場合には、新たなサーボモータと
即座に交換できず、加工ラインが長期間ストップしてし
まうという問題がある。
【0005】また、リンク機構の連結軸部の隙間に起因
する成形時のガタをなくすため、スライドはクラウンに
設けられたバランサ用流体シリンダで吊られている。こ
の流体シリンダにより、スライドが予期せずに下死点ま
で下降することも防いでいる。しかし、サーボモータが
OFFの際、万が一そのバランサ用流体シリンダの流体
圧が低下し、スライドを支持できなくなった場合には、
スライドが予期せずに下降して金型やスライド自身を損
傷させたり、破損させるといった問題が生じる。
【0006】本発明の第1の目的は、プレス能力を大き
くした場合でも、プレス全体の大型化を抑制でき、かつ
メンテナンス性に優れたサーボプレスのスライド駆動装
置を提供することにある。本発明の第2の目的は、スラ
イドが予期せずに下死点まで下降するのを確実に防ぐこ
とができるサーボプレスのスライド駆動装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用効果】本発明の請求
項1のサーボプレスのスライド駆動装置は、サーボモー
タの正逆回転動により、送りねじ機構を介してスライド
を昇降動させているサーボプレスのスライド駆動装置に
おいて、前記送りねじ機構の送り軸に設けられたプーリ
と、このプーリを駆動する複数個のサーボモータとを備
えていることを特徴とする。このようなスライド駆動装
置によれば、送り軸に設けられたプーリを大容量のサー
ボモータで駆動するのではなく、その代わりに複数個の
小容量のサーボモータで駆動する。この際、小容量のサ
ーボモータは、高さ寸法が十分小さいため、例えば、こ
の様な小容量のサーボモータを併設することで、何ら寸
法を大きくせずに大容量化が図られる。また、小容量の
サーボモータは汎用性が高いため、入手も容易であり、
メンテナンス性が良好である。
【0008】なお、サーボモータは通常、クラウンの上
部に設置されるが、本発明では、送りねじ機構を内蔵し
たベースフレーム上部に設置される。従って、本発明に
よれば、サーボモータを複数個設置したとしても、ベー
スフレーム上部のデットスペースが有効に活用され、プ
レス全体が大きくなる心配がない。また、サーボモータ
の設置を含めたサブアッセン化が促進され、組立性が向
上する。
【0009】請求項2のサーボプレスのスライド駆動装
置は、サーボモータの正逆回転動により、送りねじ機構
を介してスライドを昇降動させているサーボプレスのス
ライド駆動装置において、前記送りねじ機構の送り軸ま
たは当該送り軸と一体の回転部を制動させる機械式制動
手段を備えていることを特徴とする。このようなスライ
ド駆動装置によれば、送り軸またはこれと一体に回転す
る回転部を機械式制動手段で制動させるので、サーボモ
ータがOFFの際、万が一バランス用流体シリンダの流
体圧が減少しても送り軸が回転せず、送り軸と連動する
スライドも停止位置に維持され、スライドが予期せずに
下死点まで下降するといった事態が確実に免れる。ま
た、送りねじ機構を内蔵したベースフレームに機械式制
動手段を設置することにより、サブアッセン化が促進さ
れ、組立性が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るサー
ボプレス1を示す正面図が示されている。図1におい
て、サーボプレス1では、4本の柱状のアプライト(2
本のみを図示)2がベッド3の上面に立設され、このベ
ッド3の上部に4本のアプライト2に囲まれる形でボル
スタ4が載置されている。また、ボルスタ4の上方には
スライド5が上下動(昇降動)可能に配置されている。
アプライト2の上部にはクラウン6が設けられている。
【0011】スライド5は、鉛直方向に作動される一対
のプランジャ8の下部にスライドアジャスト機構10
(図2)を介して取り付けられている。スライド5の上
下動は、左右一対の位置検出手段20(図3に一方のみ
を図示)によって高さ位置を検出しながら、各プランジ
ャ8をスライド駆動装置30で個別に駆動することによ
り行われる。つまり、本実施形態のサーボプレス1は、
スライド5を左右のスライド駆動装置30で駆動する2
ポイントタイプになっている。また、スライド5および
この下面に設けられる上型(図示せず)の重量は、バラ
ンサ用流体シリンダ9を介してクラウン6のクラウンフ
レーム61に支持されている。こうして、スライド5の
上下動に伴い、ボルスタ4の上面に設けられる下型(図
示せず)と、スライド5の上型との間でワークに対する
プレス加工が施される。
【0012】プレス加工の際、バランサ用流体シリンダ
9は、スライド5を常に上方に付勢しており、スライド
駆動装置30の特にリンク間の隙間を一方向に詰め、プ
レス加工時のガタをなくして成形精度を向上させてい
る。また、バランサ用流体シリンダ9は、スライド5が
予期せずに下死点まで下降するのを防いでいる。また、
機械式制動手段(以下ブレーキと称する)40(図9)
が設けられているので、たとえサーボモータ35がOF
Fの際に、バランサ用流体シリンダ9にリークによる圧
力低下が生じても、スライド5が下死点まで下降しない
ようになっている。
【0013】スライドアジャスト機構10は、スライド
5の最下点での上下位置を変化させてダイハイトを調整
する機構であって、スライド5の内部に設けられてい
る。具体的には、図2に示すように、スライド5内に配
置された電動式のアジャストモータ11と、このアジャ
ストモータ11によって駆動されるシャフト12とを備
えている。このシャフト12の両側にはウォームギア1
3が設けられ、ウォームギア13がナット81のウォー
ムホイール82に噛み合っている。このナット81は、
プランジャ8のねじ部83に螺合しているとともに、こ
のねじ部83が挿入されたナット保持部14内に回転可
能に保持されている。従って、ウォームギア13を正逆
回転させると、ナット81も正逆に回転し、この回転に
よってスライド5自身がねじ部83に対して上下動し、
よってダイハイトが調整される。
【0014】位置検出手段20は、スライド5の左右両
側での上下位置を検出し、サーボモータ35を制御する
コントローラへスライド5の実際の位置をフィードバッ
クさせ、設定したスライドモーションから逸脱しないよ
うにしている。また、成形中のスライド5に偏荷重がか
かった場合でも、スライド5に傾き等が生じないよう
に、スライド5の実際の位置を複数個所で検出し、コン
トローラにフィードバックをかけている。この位置検出
手段20は、スライド5の側部に取り付けられたメイン
スケール21と、メインスケール21に沿って相対移動
可能なセンサヘッド22とを備えた光学反射式のリニア
エンコーダ23で構成され、アプライト2側に取り付け
られたセンサヘッド22に対してメインスケール21側
を移動させることにより、スライド5の上下位置を逐次
検出し、その検出信号を図示しないコントローラに出力
する。コントローラは当該検出信号に基づき、スライド
駆動装置30を制御する。
【0015】ここで、センサヘッド22は、アプライト
2に設けられた取付ロッド24に取り付けられている。
取付ロッド24は、下端がアプライト2の下部側にボル
ト23Aによって剛に結合され、上端がアプライト2の
上部寄りに設けられた把持部材23Bで側方から把持さ
れている。これによれば、取付ロッド24は、その上端
が側方から把持されているだけであるから、成形中の反
力によってアプライト2の中央部分が上方に伸びても、
取付ロッド24は反力の影響を何ら受けないために伸び
ることはなく、ボルスタ4に対するスライド5の上下位
置が位置検出手段20によって常に正確に検出可能であ
る。
【0016】スライド駆動装置30は、図1に示すよう
に、プランジャ8に連結されたリンク機構31と、リン
ク機構31に連結されたキャリア32と、キャリア32
を進退させる送りねじ機構33と、送りねじ機構33が
設けられたベースフレーム34と、送りねじ機構33を
駆動する一対のサーボモータ35とを備えて構成されて
いる。
【0017】図1、図4において、リンク機構31は、
上端がクラウンフレーム61に軸着された第1リンク3
11と、下端がプランジャ8に軸着された第2リンク3
12とを備え、第1リンク311の下端と第2リンク3
12の上端とが三軸リンク313の第1連結軸313
A、第2連結軸313Bに各々軸着されている。また、
三軸リンク313の第3連結軸313Cには、前記キャ
リア32の先端側が軸着されている。第1、第2リンク
311,312は構造上、三軸リンク313を用いない
ナックル機構での第1、第2リンクに比して長さが短
く、かつスライド5の同じストローク長さでの回動角度
が大きい。
【0018】このようなリンク機構31では、図4中の
右側に示すように、キャリア32をスライド5(図1)
の中心側に進出させると(押すと)、三軸リンク313
も若干上方に向かいながらスライド5の中心側に進出
し、第1、第2リンク311,312がく字形状となる
ように回動し、スライド5が上昇する。反対に、図4中
の左側に示すように、キャリア32を後退させると(引
くと)、三軸リンク313が若干下方に向かいながら後
退し、第1、第2リンク311,312が略直線状とな
るように回動し、スライド5が下降する。すなわち、本
実施形態のサーボプレス1は、スライド5のストローク
長さを自由に設定できる引き勝手のリンク機構31を備
えていることになる。
【0019】キャリア32は、図5ないし図7に示すよ
うに、水平な本体部321を備えており、本体部321
の先端側には、三軸リンク313の第3連結軸313C
に軸着されるボス部322が一体構造で設けられてい
る。本体部321の後端寄りには、送りねじ機構33に
取り付けられるU字形状の取付片323が設けられ、図
7に示すように、本体部321の左右両側には、上方に
立ち上がった立上部324が設けられ、この立上部32
4にはベースフレーム34のガイドレール341に係合
して摺動する摺動ブロック325が設けられている。本
体部321の後端には、弾性体からなる緩衝部321A
が設けられ、万が一キャリア32が後退し過ぎた場合に
は、緩衝部321Aがベースフレーム34の下垂板部3
45に当たって衝撃を吸収する。
【0020】送りねじ機構33は、図6、図7に示すよ
うに、ねじ軸(送り軸)331と、このねじ軸331に
螺合されたナット332とを備えたボールねじで構成さ
れている。ねじ軸331の先端側は、ベースフレーム3
4の支持孔342内に配置された軸受部材333にベア
リング334,335を介して軸支され、ねじ軸331
の後端側は、ベースフレーム34の丸孔開口343内に
配置された軸受部材336にベアリング337を介して
軸支されている。また、外部に突出したねじ軸331の
後端部分には、従動側プーリ(回転部)338が取り付
けられている。一方、ナット332にはフランジ339
が設けられ、このフランジ339にキャリア32の取付
片323がボルト323Aで固定されている。先端側の
軸受部材333には、ナット332が所定範囲を越えて
前進した場合に当接する緩衝部333Aが設けられ、ナ
ット332や軸受部材333等が破損しないようになっ
ている。
【0021】ベースフレーム34は、側方に突出したク
ラウンフレーム61の箱状部62を覆うように取り付け
られており、箱状部62の上方側の開口部分を覆う上板
部344と、上板部344の後端に一体に設けられた下
垂板部345とで略L字形状に形成され、この下垂板部
345に前述の丸孔開口343が設けられている。上板
部344の先端側には、前述の支持孔342を有した支
持部346が下方に向けて突設されている。上板部34
4の両側には、箱状部62の左右の側壁部63上に載置
される載置部347が設けられ、これら載置部347の
内側には、前記ガイドレール341が取り付けられる二
条の取付部348が設けられている。
【0022】このようなベースフレーム34は、図7に
示すように、上板部344が載置部347を貫通するボ
ルト347Aで側壁部63に固定され、図5、図8に示
すように、下垂板部345がこれの下部側を貫通するボ
ルト345Aで箱状部62の突端側の側壁部64に固定
されている。これにより、クラウンフレーム61の箱状
部62の内部空間は、ベースフレーム34で略閉塞され
るとともに、送りねじ機構33を収容して囲う収容部6
5になっている。そして、このベースフレーム34を用
いた場合、当該ベースフレーム34の下方にキャリア3
2が配置されることになり、上板部344がキャリア3
2の下方に位置するような設計に比べて、キャリア32
をクラウンフレーム61のより下方側に位置させること
が可能である。また、上板部344には近接センサ34
9が取り付けられ、ナット332のフランジ339の位
置を検出するようになっている。これは、ナット332
が所定範囲を越えて後退したことを検出するためであ
り、検出された場合には、送りねじ機構33が停止され
る。
【0023】サーボモータ35は、プレスに用いられる
中では小容量で市場性の高い汎用モータであり、図5、
図8に示すように、ベースフレーム34上にブラケット
351を介して一対並設されている。従って、サーボプ
レス1全体では、合計4機のサーボモータ35を備えて
いることになる。また、各々のサーボモータ35には、
小径の駆動側プーリ352が設けられ、この駆動側プー
リ352と送りねじ機構33側の大径の従動側プーリ3
38とにはタイミングベルト353が巻き掛けられてい
る。このため、本実施形態では、一つの従動側プーリ3
38が2台のサーボモータ35で駆動されることにな
る。
【0024】以上のようなスライド駆動装置30では、
キャリア32、送りねじ機構33、ベースフレーム3
4、および一対のサーボモータ35がユニット化されて
おり、キャリア32と第3連結軸313Cとの連結が解
除された状態では、そのユニットごとクラウンフレーム
61に対して着脱できるようになっている。
【0025】以下には、ブレーキ40について詳説す
る。図8、図9において、ブレーキ40は、従動側プー
リ338に制動をかけるものであって、各従動側プーリ
338の径方向の両側に一対設けられ、当該従動側プー
リ338のタイミングベルト353が巻き掛けられてい
ない部分に制動力を作用させるようになっている。具体
的に、ブレーキ40は、ベースフレーム34にボルト止
めされるシリンダブロック41と、シリンダブロック4
1内を摺動するピストン42と、シリンダブロック41
に固定されてピストン42の先端側が貫通したシリンダ
ヘッド43と、シリンダブロック41に固定されてピス
トン42の後端のねじ部421が貫通したカバー44
と、ピストン42の先端に固定された中間部材45と、
中間部材45に固定されたブレーキパッド46と、ピス
トン42の背面とカバー44との間に配置されてねじ部
421が挿通されたコイルばね47とを備え、中間部材
45に圧入されたガイドピン451がシリンダヘッド4
3のガイド孔431に挿入されている。
【0026】このブレーキ40では通常、シリンダヘッ
ド43に設けられた圧力導入孔432からシリンダブロ
ック41内に空気圧が供給されており、ピストン42が
コイルばね47のばね力に抗して後退した状態(図9に
示す状態)に付勢され、従動側プーリ338に対しての
制動が解除されている。これに対して制動時には、ブレ
ーキ40へのエアの供給が遮断され、その時の空気圧に
打ち勝ってコイルばね47が伸び、このばね力でピスト
ン42が進出し、ブレーキパッド46が従動側プーリ3
38に接触して制動をかける。また、制動を解除する場
合には、ピストン42のねじ部421にナット422に
螺合させ、このナット422を締め上げることでピスト
ン42を戻してもよい。なお、このようなブレーキ40
には、図示を省略するが、ピストン42の進退状態を検
出可能なリミットスイッチ等が設けられ、この検出信号
に基づいて安全上のインターロック制御などが行われる
ようになっている。
【0027】このような本実施形態においては、サーボ
モータ35を正逆回転させることで送りねじ機構33を
駆動し、これに連結されたキャリア32を進退させる。
すなわち、キャリア32を進出させた状態(図4の右側
および図6参照)から後退させることにより、三軸リン
ク313を引いてスライド5を下降させ(図1および図
4の左側参照)、ワークの成形を行う。そして、スライ
ド5がリンク機構31の構造上の下死点まで達する以前
に、サーボモータ35の回転を切り換えてキャリア32
を進出させ、スライド5を上昇に転じさせてスライドモ
ーションの開始位置に戻す。
【0028】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 (1) サーボプレス1では、ねじ軸331に設けられた
従動側プーリ338は、2台の小容量のサーボモータ3
5で駆動されており、2台のサーボモータ35で大容量
のサーボモータ1台分の容量を得ることができる。この
際、小容量のサーボモータ35は、高さ寸法が十分小さ
いため、この様な小容量のサーボモータ35を並設する
ことで、何ら寸法を大きくせずにモータ容量の大容量化
を図ることができ、ひいてはサーボプレス1の大容量化
を実現できる。また、小容量のサーボモータ35は汎用
性が高いため、入手も容易であり、メンテナンスも容易
にできる。
【0029】(2) 従動側プーリ338に制動をかける
ブレーキ40が設けられているため、万が一バランス用
流体シリンダ9の流体圧が減少しても、従動側プーリ3
38に制動をかけることでねじ軸331が回転せず、ね
じ軸331と連動するリンク機構31およびスライド5
を停止状態に維持でき、スライド5が予期せずに下降す
といった事態を確実に回避できる。
【0030】(3) サーボプレス1では、クラウンフレ
ーム61に軸着された第1リンク311とプランジャ8
に軸着された第2リンク312とが三軸リンク313を
介して連結され、この三軸リンク313がキャリア32
で進退する構成なので、これらの第1リンク311と第
2リンク312とを従来の第1、第2リンクよりも長さ
を短くでき、サーボプレス1の高さを低くさせることが
できる。また、第1リンク311と第2リンク312と
の間に三軸リンク313を介在させたことで、キャリア
32をリンク機構31から後退させてスライド5を下げ
るいわゆる引き勝手にしても、キャリア32が第1リン
ク311と第2リンク312とに干渉することを避ける
ことができ、さらには送りねじ機構33をスライド5の
中心側に寄せられるため、サーボプレス1の幅を小さく
して小型化を図ることができる。
【0031】(4) 引き勝手にしたことにより、たとえ
キャリア32と三軸リンク313との間の軸着箇所が破
損して、スライド5が落下する方向に三軸リンク313
が移動しようとしても、この動きをキャリア32で拘束
でき、スライド5の落下を抑えることができる。
【0032】(5) サーボプレス1はバランサ用流体シ
リンダ9を備えているので、第1、第2リンク311,
312、三軸リンク313、およびプランジャ8間相互
のがたつきを成形時において詰まった状態に維持でき、
成形時のがたつきを防止して成形精度を向上させること
ができる。また、バランサ用流体シリンダ9によってス
ライド5が予期せずに下死点まで下降するおそれがな
く、スライド5や金型の破損等を有効に防止できる。
【0033】(6) サーボプレス1はスライドアジャス
ト機構10を備えているため、金型のに応じてダイハイ
トを調整でき、常にサーボプレス1の最適能力発生位置
で成形できる。
【0034】(7) サーボプレス1は位置検出手段20
を備えているため、位置検出手段20からのスライド位
置の検出信号に基づいてサーボモータ35を制御するこ
とで、成形精度を維持しながら生産性を向上させること
ができる。また、2ポイントでスライド5を昇降させる
本実施形態のサーボプレス1では、各ポイント毎にスラ
イド位置を制御することにより、偏荷重による影響を解
消してスライド5の傾き等を抑制でき、成形精度を一層
向上させることができる。
【0035】(8) サーボプレス1のスライド駆動装置
30では、キャリア32、送りねじ機構33、ベースフ
レーム34、およびサーボモータ35が一体にユニット
化されているので、このユニットをクラウンフレーム6
1に取り付けるだけで、送りねじ機構33周りを一度に
クラウンフレーム61に組み付けることができ、クラウ
ン6の組立作業を迅速かつ容易にできて生産性を向上さ
せることができ、また、交換等も容易でメンテナンス性
も良好である。
【0036】(9) スライド駆動装置30では、キャリ
ア32がベースフレーム34の下方に配置されているの
で、このキャリア32の位置を低くできるとともに、キ
ャリア32に連結されるリンク機構31も低い位置で駆
動でき、リンク機構31の高さを低くしてサーボプレス
1をさらに小型化できる。
【0037】(10) キャリア32には、三軸リンク31
3を軸支するボス部322が一体構造で設けられている
から、キャリア32のボス部322に三軸リンク313
を直に連結でき、連結用のジョイント部材等を不要にで
きる。従って、部品点数を低減でき、組立性を向上させ
ることができる。
【0038】(11) スライド駆動装置30では、ベース
フレーム34とクラウンフレーム61の箱状部62と
で、送りねじ機構33を囲う略閉塞された収容部65が
形成されているため、送りねじ機構33の動作音を外部
に漏れにくくでき、低騒音化を実現できる。特に、送り
ねじ機構33としてボールねじを採用している本実施形
態では、ナット422内で転動するボールの転動音を効
果的に消音でき、収容部65の効果が顕著である。
【0039】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すような変形等も本発明に含
まれる。前記実施形態では、一つの従動側プーリ338
が2台のサーボモータ35で駆動されていたが、3台以
上のサーボモータ35で駆動してもよい。また、前記実
施形態の従動側プーリ338は、ねじ軸331の一端側
に設けられていたが、送りねじ機構33の構造によって
は、ねじ軸331の両端、あるいはその途中にも従動側
プーリ338を設け、結果としてねじ軸331を複数の
サーボモータ35で駆動すれば、本発明の請求項1に含
まれる。
【0040】前記実施形態では、ブレーキ40は従動側
プーリ338に制動をかける用に設けられていたが、ね
じ軸331そのものに制動をかけるように設けられても
よく、このような場合でも本発明の請求項2に含まれ
る。
【0041】前記実施形態では、2ポイントタイプのサ
ーボプレス1について説明したが、本発明は1ポイン
ト、3ポイント、4ポイントなど、任意のポイント数の
サーボプレスに適用できる。
【0042】さらには、本発明を実施するための最良の
構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明
は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明
は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ
説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲
から逸脱することなく、以上述べた実施の形態に対し、
形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業
者が様々な変形を加えることができるものである。従っ
て、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、
本発明の理解を容易にするために例示的に記載したもの
であり、本発明を限定するものではないから、それらの
形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外し
た部材の名称での記載は、本発明に含まれるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサーボプレスを示す
正面図である。
【図2】前記サーボプレスのスライドアジャスト機構を
示す断面図である。
【図3】前記サーボプレスの位置検出手段を示す拡大図
である。
【図4】前記サーボプレスのリンク機構を示す拡大図で
ある。
【図5】前記サーボプレスのスライド駆動装置の一部を
示す拡大図である。
【図6】前記サーボプレスの送りねじ機構を示す断面図
である。
【図7】前記送りねじ機構を示す別の断面図である。
【図8】前記スライド駆動装置の一部を示す側面図であ
る。
【図9】前記サーボプレスの機械式制動手段を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…サーボプレス、5…スライド、6…クラウン、8…
プランジャ、9…バランサ用流体シリンダ、10…スラ
イドアジャスト機構、20…位置検出手段、30…スラ
イド駆動装置、31…リンク機構、32…キャリア、3
3…送りねじ機構、34…ベースフレーム、35…サー
ボモータ、40…機械式制動手段であるブレーキ、61
…クラウンフレーム、65…収容部、311…第1リン
ク、312…第2リンク、313…三軸リンク、313
A…第1連結軸、313B…第2連結軸、313C…第
3連結軸、322…ボス部、331…送り軸であるねじ
軸、332…ナット、338…プーリおよび回転部であ
る従動側プーリ、341…ガイドレール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宏秀 石川県小松市八日市町地方5 株式会社小 松製作所小松工場内 (72)発明者 西原 嘉隆 石川県小松市八日市町地方5 株式会社小 松製作所小松工場内 (72)発明者 栗原 修 石川県小松市八日市町地方5 株式会社小 松製作所小松工場内 Fターム(参考) 4E089 AA04 BA02 4E090 AA01 AA06 BA02 BB07 CB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータ(35)の正逆回転動によ
    り、送りねじ機構(33)を介してスライド(5)を昇
    降動させているサーボプレス(1)のスライド駆動装置
    (30)において、 前記送りねじ機構(33)の送り軸(331)に設けら
    れたプーリ(338)と、 このプーリ(338)を駆動する複数個のサーボモータ
    (35)とを備えていることを特徴とするサーボプレス
    (1)のスライド駆動装置(30)。
  2. 【請求項2】 サーボモータ(1)の正逆回転動によ
    り、送りねじ機構(33)を介してスライド(5)を昇
    降動させているサーボプレス(1)のスライド駆動装置
    (30)において、 前記送りねじ機構(33)の送り軸(331)または当
    該送り軸(331)と一体の回転部(338)を制動さ
    せる機械式制動手段(40)を備えていることを特徴と
    するサーボプレス(1)のスライド駆動装置(30)。
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