JP2003290570A - 刃物類の製造方法および刃物類 - Google Patents
刃物類の製造方法および刃物類Info
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- JP2003290570A JP2003290570A JP2002104927A JP2002104927A JP2003290570A JP 2003290570 A JP2003290570 A JP 2003290570A JP 2002104927 A JP2002104927 A JP 2002104927A JP 2002104927 A JP2002104927 A JP 2002104927A JP 2003290570 A JP2003290570 A JP 2003290570A
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- blades
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Abstract
(57)【要約】
【課題】餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材を極めて容
易に切断する。 【解決手段】刀身12の刃先14にノコ刃16を形成さ
せた後、この刃先14を除く刀身12の表裏面に、刀身
12の上下方向に沿わせて細溝部18を切削、研磨加工
により多数形成させ、粘着性素材Wの切断を容易とした
ことを特徴とする、または刀身12の刃先14にノコ刃
16を、この刃先14を除く刀身12の表裏面に刀身1
2の上下方向に沿わせて細溝部18を、粉末チタン合金
により一体成形して、形成させることを特徴とする。
易に切断する。 【解決手段】刀身12の刃先14にノコ刃16を形成さ
せた後、この刃先14を除く刀身12の表裏面に、刀身
12の上下方向に沿わせて細溝部18を切削、研磨加工
により多数形成させ、粘着性素材Wの切断を容易とした
ことを特徴とする、または刀身12の刃先14にノコ刃
16を、この刃先14を除く刀身12の表裏面に刀身1
2の上下方向に沿わせて細溝部18を、粉末チタン合金
により一体成形して、形成させることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、餅、シリコン、ゴ
ム等の粘着性素材の切断が容易である刃物類の製造方法
および刃物類に関するものである。
ム等の粘着性素材の切断が容易である刃物類の製造方法
および刃物類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ナイフ、包丁等の刃物類により、
餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材を切断する際、刃物
類の刀身の表裏面と粘着性素材が密着するため、多大な
労力が必要であった。
餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材を切断する際、刃物
類の刀身の表裏面と粘着性素材が密着するため、多大な
労力が必要であった。
【0003】また、刃先部を除く刀身の表裏面に、刀身
の上下方向に沿わせて細溝部を形成したものは皆無であ
った。
の上下方向に沿わせて細溝部を形成したものは皆無であ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の刃物類による粘
着性素材の切断時に多大な労力を必要としていたため、
シリコン等の粘着性素材の製造工場の作業者にはその切
断作業が非常に負担(重労働)となり、容易に粘着性素
材を切断できる刃物類が強く望まれている。
着性素材の切断時に多大な労力を必要としていたため、
シリコン等の粘着性素材の製造工場の作業者にはその切
断作業が非常に負担(重労働)となり、容易に粘着性素
材を切断できる刃物類が強く望まれている。
【0005】本発明は、このような要望に対処するた
め、粘着性素材を極めて容易に切断することができる刃
物類の製造方法および刃物類を提供することを目的とす
るものである。
め、粘着性素材を極めて容易に切断することができる刃
物類の製造方法および刃物類を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、刀身の刃先に
ノコ刃を形成させた後、この刃先を除く刀身の表裏面
に、刀身の上下方向に沿わせて細溝部を切削、研磨加工
により多数形成させ、粘着性素材の切断を容易としたこ
とを特徴とするもの、または、刀身の刃先にノコ刃を、
この刃先を除く刀身の表裏面に刀身の上下方向に沿わせ
て多数の細溝部を、粉末チタン合金により一体成形し
て、形成させ、粘着性素材の切断を容易としたことを特
徴とするものである。
ノコ刃を形成させた後、この刃先を除く刀身の表裏面
に、刀身の上下方向に沿わせて細溝部を切削、研磨加工
により多数形成させ、粘着性素材の切断を容易としたこ
とを特徴とするもの、または、刀身の刃先にノコ刃を、
この刃先を除く刀身の表裏面に刀身の上下方向に沿わせ
て多数の細溝部を、粉末チタン合金により一体成形し
て、形成させ、粘着性素材の切断を容易としたことを特
徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る粘着性素材の切断を
容易とした刃物類の製造方法を、図1〜図3に基づい
て、以下に詳述する。
容易とした刃物類の製造方法を、図1〜図3に基づい
て、以下に詳述する。
【0008】まず、刀身12の刃先14にノコ刃16を
形成させる。
形成させる。
【0009】本例において、刃先14へのノコ刃16の
形成は、従前から使用されている刃付装置により行う。
形成は、従前から使用されている刃付装置により行う。
【0010】次に、刃先14を除く刀身12の表裏面
に、刀身12の上下方向に沿わせて細溝部18を、切
削、研磨加工により多数形成させる。
に、刀身12の上下方向に沿わせて細溝部18を、切
削、研磨加工により多数形成させる。
【0011】本例において、刀身12の表裏面への細溝
部18の形成は、表面に切削部を備えた回転砥石等の研
磨機械により行えばよく、他の研磨、切削手段により行
うことは自由である。
部18の形成は、表面に切削部を備えた回転砥石等の研
磨機械により行えばよく、他の研磨、切削手段により行
うことは自由である。
【0012】また、細溝部18は直線型と波型との二種
であり、この二種を混在させた状態で刀身12の表裏面
に形成させてある。
であり、この二種を混在させた状態で刀身12の表裏面
に形成させてある。
【0013】この刀身12の表裏面に形成された多数の
細溝部18により、餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材
Wの切断時に、粘着性素材Wと刀身12との間に空隙2
0を形成し、この空隙20内に空気を流入させ、粘着性
素材Wと刀身12との密着状態を強制的に解除し、粘着
性素材Wの切断が極めて容易となる。
細溝部18により、餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材
Wの切断時に、粘着性素材Wと刀身12との間に空隙2
0を形成し、この空隙20内に空気を流入させ、粘着性
素材Wと刀身12との密着状態を強制的に解除し、粘着
性素材Wの切断が極めて容易となる。
【0014】前記工程終了後、把手22を装着すること
により、製品である刃物類が完成する。
により、製品である刃物類が完成する。
【0015】本例において、製作された刃物類は図1示
すように、包丁である。
すように、包丁である。
【0016】本発明に係る刃物類により、刀身12の表
裏面に形成された多数の細溝部18により、餅、シリコ
ン、ゴム等の粘着性素材Wの切断時に、粘着性素材Wと
刀身12との間に、空隙20が形成され、この空隙20
内に空気が流入するため、粘着性素材Wと刀身12との
密着状態が強制的に解除され、大人に限らず子供でも容
易に切断することができる。
裏面に形成された多数の細溝部18により、餅、シリコ
ン、ゴム等の粘着性素材Wの切断時に、粘着性素材Wと
刀身12との間に、空隙20が形成され、この空隙20
内に空気が流入するため、粘着性素材Wと刀身12との
密着状態が強制的に解除され、大人に限らず子供でも容
易に切断することができる。
【0017】また、粘着性を有していない通常の食品、
ロープ類等の素材を切断する際には、刃先14のノコ刃
16により切断することができる。
ロープ類等の素材を切断する際には、刃先14のノコ刃
16により切断することができる。
【0018】また、本発明に係る刃物類を、刀身12の
刃先14にノコ刃16を、この刃先14を除く刀身12
の表裏面に刀身12の上下方向に沿わせて多数の細溝部
18を、粉末チタン合金により一体成形して、形成させ
ることにより、製造工程を簡略化することができるばか
りか、刃物類の軽量化を図り、極めて取扱い易くなる。
刃先14にノコ刃16を、この刃先14を除く刀身12
の表裏面に刀身12の上下方向に沿わせて多数の細溝部
18を、粉末チタン合金により一体成形して、形成させ
ることにより、製造工程を簡略化することができるばか
りか、刃物類の軽量化を図り、極めて取扱い易くなる。
【0019】なお、本例において、細溝部18は刃先1
4を除く刀身12の表裏面に多数形成してあるが、刀身
12の表裏面の一方、刀身12の表裏面の一部分、に形
成することは自由である。
4を除く刀身12の表裏面に多数形成してあるが、刀身
12の表裏面の一方、刀身12の表裏面の一部分、に形
成することは自由である。
【0020】また、細溝部18の形状は直線型、波型の
二種であるが、他の形状とすることは自由である。
二種であるが、他の形状とすることは自由である。
【0021】また、刀身12にノコ刃16を形成させた
後、細溝部18を多数形成させるものであるが、先に刃
先14を除く刀身12の表裏面に細溝部18を多数形成
させた後、刃先14にノコ刃16を形成させることは自
明である。
後、細溝部18を多数形成させるものであるが、先に刃
先14を除く刀身12の表裏面に細溝部18を多数形成
させた後、刃先14にノコ刃16を形成させることは自
明である。
【0022】また、本発明に係る刃物類は、包丁に限定
されることはなく、ナイフ、メス、斧、等の刃物とする
こと、および切削装置の刃として使用できることは自明
である。
されることはなく、ナイフ、メス、斧、等の刃物とする
こと、および切削装置の刃として使用できることは自明
である。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る刃物類の製造方法および刃
物類によれば、刀身の刃先にノコ刃を形成させた後、こ
の刃先を除く刀身の表裏面に、刀身の上下方向に沿わせ
て細溝部を多数形成させてあるため、刀身の表裏面の多
数の細溝部により、餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材
を切断する際、粘着性素材と刀身との間に、空隙が形成
され、この空隙内に空気が流入するため、粘着性素材と
刀身の密着状態が強制的に解除され、大人に限らず子供
でも容易に切断することができる。
物類によれば、刀身の刃先にノコ刃を形成させた後、こ
の刃先を除く刀身の表裏面に、刀身の上下方向に沿わせ
て細溝部を多数形成させてあるため、刀身の表裏面の多
数の細溝部により、餅、シリコン、ゴム等の粘着性素材
を切断する際、粘着性素材と刀身との間に、空隙が形成
され、この空隙内に空気が流入するため、粘着性素材と
刀身の密着状態が強制的に解除され、大人に限らず子供
でも容易に切断することができる。
【0024】また、粘着性を有していない通常の食品、
ロープ類等の素材を切断する際には、刃先のノコ刃によ
り切断することができる。
ロープ類等の素材を切断する際には、刃先のノコ刃によ
り切断することができる。
【0025】また、刀身の刃先にノコ刃が、この刃先を
除く刀身の表裏面に刀身の上下方向に沿わせて多数の細
溝部が、粉末チタン合金により一体成形して、形成させ
ることにより、製造工程を簡略化することができるばか
りか、軽量化を図り、極めて取扱い易くなる。
除く刀身の表裏面に刀身の上下方向に沿わせて多数の細
溝部が、粉末チタン合金により一体成形して、形成させ
ることにより、製造工程を簡略化することができるばか
りか、軽量化を図り、極めて取扱い易くなる。
【図1】本発明に係る刃物類の斜視図。
【図2】図1A部の拡大図。
【図3】図1B−B線断面図。
12 刀身
14 刃先
16 ノコ刃
18 細溝部
20 空隙
22 把手
W 粘着性素材
Claims (4)
- 【請求項1】 刀身(12)の刃先(14)にノコ刃(16)を形成
させた後、この刃先(14)を除く刀身(12)の表裏面に、刀
身(12)の上下方向に沿わせて細溝部(18)を切削、研磨加
工により多数形成させ、粘着性素材(W) の切断を容易と
したことを特徴とする刃物類の製造方法。 - 【請求項2】 刀身(12)の刃先(14)にノコ刃(16)を、こ
の刃先(14)を除く刀身(12)の表裏面に刀身(12)の上下方
向に沿わせて多数の細溝部(18)を、粉末チタン合金によ
り一体成形して、形成させ、粘着性素材(W) の切断を容
易としたことを特徴とする刃物類の製造方法。 - 【請求項3】 刀身(12)の刃先(14)にノコ刃(16)が形成
され、この刃先(14)を除く刀身(12)の表裏面に、刀身(1
2)の上下方向に沿わせて細溝部(18)が、切削、研磨加工
により多数形成されてなる刃物類。 - 【請求項4】 刀身(12)の刃先(14)にノコ刃(16)が、こ
の刃先(14)を除く刀身(12)の表裏面に刀身(12)の上下方
向に沿わせて多数の細溝部(18)が、粉末チタン合金によ
り一体成形して、形成されてなる刃物類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104927A JP2003290570A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 刃物類の製造方法および刃物類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104927A JP2003290570A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 刃物類の製造方法および刃物類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003290570A true JP2003290570A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29243049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002104927A Pending JP2003290570A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 刃物類の製造方法および刃物類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003290570A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017153891A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | プラス株式会社 | 刃 |
JP2021035698A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 日本ゼオン株式会社 | 合成ゴムの製造方法 |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002104927A patent/JP2003290570A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017153891A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | プラス株式会社 | 刃 |
CN107150361A (zh) * | 2016-03-04 | 2017-09-12 | 普乐士株式会社 | 刃具 |
JP2021035698A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-04 | 日本ゼオン株式会社 | 合成ゴムの製造方法 |
JP7293996B2 (ja) | 2019-08-30 | 2023-06-20 | 日本ゼオン株式会社 | 合成ゴムの製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040816 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |