JP2003289249A - 相関演算回路、a/d変換器、d/a変換器、及び信号処理システム - Google Patents

相関演算回路、a/d変換器、d/a変換器、及び信号処理システム

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JP2003289249A
JP2003289249A JP2003009770A JP2003009770A JP2003289249A JP 2003289249 A JP2003289249 A JP 2003289249A JP 2003009770 A JP2003009770 A JP 2003009770A JP 2003009770 A JP2003009770 A JP 2003009770A JP 2003289249 A JP2003289249 A JP 2003289249A
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signal
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Tetsunobu Kouchi
哲伸 光地
Mamoru Miyawaki
守 宮脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を縮小して、かつ高速な演算を可能
とし、消費電力を少なくする。 【解決手段】 キャパシタと第一の入力端子を複数有
し、該各キャパシタの一方の端子は各第一の入力端子に
それぞれのラッチ回路を介して接続され、該各キャパシ
タの他方の端子が共通接続されてセンスアンプの第二の
入力端子に接続されている半導体装置(並列演算回路ブ
ロック)801−A,801−Bを有し、第一の半導体
装置801−Aの第一の入力端子に、入力信号と相関係
数とが各々入力される比較器802が接続され、比較器
802からの出力が第一の入力端子に入力され、第一の
半導体装置の出力が第二の半導体装置801−Bに入力
される。上記キャパシタ、第一の入力端子、ラッチ回
路、センサアンプを備えた半導体装置の構成を用いてA
/D変換器、D/A変換器、及び信号処理システムを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、並列信号処理を行なう
半導体装置を用いた相関演算装置、A/D変換器、D/
A変換器、及び信号処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び問題点】従来、並列演算処理を行なう
半導体装置においては、並列演算する信号数が増大する
につれて、回路規模が級数的に増大し、製造コストが増
加し、歩留まりが低下する。また、回路規模の増大に伴
って、配線等の遅延増大や、回路内の演算数の増加によ
り、演算速度が低下する。さらに、消費電力が著しく増
加するといった問題点があった。
【0003】たとえば、図21に示す撮像系の場合、縦
横軸に沿って撮像素子41を配置して、エリアセンサと
してのセンシング部60からの時系列アナログ信号をA
D変換器40でデジタル信号に変換し、一旦フレームメ
モリ39に格納する。これらの信号を演算回路38によ
り処理し、演算出力回路50より出力する。具体的に
は、異なる時刻のデータ間の相関演算により、物体の動
き量(ΔX,ΔY)等を出力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、動画像
のリアルタイム処理を行おうとする場合は、上記演算処
理の処理数及び処理段数が極めて多くなり、よりリアル
な画像を得るためには、回路規模が級数的に増大し、そ
のため処理スピードが遅くなってしまうという問題点が
あった。例えば、動画像の圧縮・伸張の方式として提案
されているMPEG2方式を現実に処理できる装置は未
だ開発中である。
【0005】従って、上述した並列演算処理の問題とし
て、回路規模の増大に伴う演算速度の低下、消費電力の
増加という問題点があった。さらに、そのために製造コ
ストの増加や製造歩留まりの低下という問題点もあっ
た。
【0006】さらに、上記演算処理回路に有用な多数決
論理回路について、日経エレクトロニクス「経済的な多
数決論理ICがCMOSで実現した」1973.11. 5.13
2P〜144Pに記載されていて、デジタル信号処理の
一つとして多数決論理回路が開示され、しかもCMOS
によって形成されたものが開示されている。しかしなが
ら、この場合も、CMOSによる素子数増大と、演算処
理の段数が増加し、回路規模の増大と消費電力の増加に
加え演算速度の低下という同様な問題点を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、相関演算装置
において、後述する半導体装置又は半導体回路を使用し
て相関演算することを特徴とする。
【0008】また、A/D変換器において、後述する半
導体装置にアナログ信号を入力し、アナログ信号に応じ
たデジタル信号を出力することを特徴とし、多数のアナ
ログ入力についても、多ビットへのデジタル化にも対応
できる。
【0009】さらに、D/A変換器において、後述する
半導体装置にデジタル信号を入力し、デジタル信号に応
じたアナログ信号を出力することを特徴とする。
【0010】また、信号処理システムにおいては、上記
相関演算装置又は上記A/D変換器または上記D/A変
換器のいずれか一つを含むことを特徴とする。
【0011】また、信号処理システムにおいて、画像信
号を入力する画像入力装置を含むことを特徴とする。
【0012】加えて、信号処理システムにおいて、情報
を記憶する記憶装置を含むことを特徴とし、多入力端子
を有する半導体装置との組み合わせ、融合を容易に達成
でき、高機能、高速処理を可能とする。
【0013】本発明は、多入力端子にラッチ回路を介し
て容量が接続され、該各容量の一方の端子が共通接続さ
れてセンスアンプに入力されるように構成したことを特
徴とする半導体装置を用いたものである。
【0014】上記の構成の半導体装置により、回路規模
の縮小が可能で、接続段数も増加せず、従って演算速度
が向上し、消費電力の低減といった効果が得られるもの
である。特に、ラッチ回路によって、後段の多数決論理
回路や演算処理回路に一括して出力できるので、端子間
のディレイもなく、演算処理のタイミングも取りやす
く、安定した演算結果を得ることができ、高速パイプラ
イン処理が可能となる。
【0015】また、上記ラッチ手段から上記入力端子に
入力される入力信号および上記入力信号の反転信号とが
出力される。多数入力端子を有する容量が小型にできる
半導体チップにラッチ手段をも同一チップに構成できる
ことから、正転、反転信号によって信号のダイナミック
レンジを広く取れる。
【0016】さらに、上記ラッチ手段からの出力端子と
容量手段との間にスイッチ手段が設けられ、且つ容量手
段の一方の共通接続された端子にリセット用スイッチ手
段が設けられており、高精度の演算ができ、並列処理数
を増加させ、結果として高速演算が実現する。
【0017】また、リセット用スイッチ手段の導通期間
と入力信号の反転信号がスイッチ手段を介して容量手段
の一方に印加される期間とが少なくとも重なっている構
成をとることで、演算期間の同時進行とオフセットの除
去、ノイズ成分の除去を可能とする。
【0018】また、センスアンプの入力には、各容量手
段が共通接続された端子にアノードが接続され第一の電
源にカソードが接続された第一のダイオードと、該各容
量手段が共通接続された端子にカソードが接続され第二
の電源にアノードが接続された第二のダイオードの一方
もしくは両方が設けられていることで、大振幅の入力信
号について、センスアンプの安定動作を保障できる。
【0019】さらに、多入力端子に容量手段が接続さ
れ、該各容量手段の一方の端子が共通接続されてセンス
アンプに入力される少なくとも第一、第二の半導体装置
であって、該第一の半導体装置の出力がラッチ手段を介
して該第二の半導体装置に入力されることで、半導体装
置のシリーズ接続によっても、それぞれの処理段による
タイミングのズレを生じることなく高速な多種類の演算
処理を可能とする。
【0020】また、上記第一の半導体装置の出力を制御
する第一の制御手段と第二のラッチ手段を制御する第二
の制御手段を少なくとも有し、該第一の制御手段と前記
第二の制御手段の動作期間の少なくとも一部が重なって
いるようにする。
【0021】また、上記半導体装置を複数個有し、該複
数個のうち第一の半導体装置の出力及び/又は該半導体
装置出力の反転出力を第二の半導体装置に入力すること
を特徴とする半導体回路を提供するものである。
【0022】また、上記半導体装置において、多入力端
子に対応した容量手段のうち最小の容量をCとしたと
き、上記共通接続される容量手段の容量の合計容量値が
最小の容量Cのほぼ奇数倍であることを特徴とし、多数
決演算回路等の演算で、高精度の演算を可能とする。
【0023】
【実施例】以下、本発明による第1〜第9の実施例につ
いて、図を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】[第1の実施例]第1の実施例について、
図1〜図3を参照しつつ説明する。図1において、1は
リセットスイッチ、2は多入力端子に接続される容量で
あるキャパシタ、3は信号転送スイッチ、5はセンスア
ンプ、6はセンスアンプ内のインバータ、4はセンスア
ンプ内の第二のインバータ、7はインバータ6の入力端
をリセットするための第二のリセットスイッチ、8はリ
セットスイッチ1に接続されるリセット電源、10は第
二のリセットスイッチ7に接続される第二のリセット電
源、11はセンスアンプ5の出力端子である。
【0025】また、9は複数のキャパシタ2に共通接続
された一端にあって模式的に示す寄生容量であり、複数
のキャパシタ2及びインバータ6に至る接続ラインに存
在する寄生容量であるがこれに限るものではない。また
12はラッチ回路である。
【0026】図2は、ラッチ回路12の構成例を示した
ものである。同図(A)において、201−A、Bは転
送スイッチ、202−A、Bはインバータである。制御
信号PHにより転送スイッチ201−Aが導通すると、D
ATA信号がインバータ202−Aの入力端に転送され
る。制御信号PHにより、転送スイッチ201−Aが非導
通になると、同時に転送スイッチ201−Bが導通し、
インバータ202−A、Bによる正ループが形成され、
次に転送スイッチ201−Aが導通するまで、DATA
信号をラッチし続けるものである。インバータ202−
Bからは入力DATA信号に対し正転Qの出力が、イン
バータ202−Aからは反転Qの出力が得られる。
【0027】また、図2(B)は、他の方式のラッチ回
路例を示したものである。図において、203はP型M
OSトランジスタ、204はN型MOSトランジスタで
ある。本回路も、図2(A)と同様に、制御信号PHと制
御反転信号の反転PHによりDATA信号が転送され、次
に制御信号PHが印加されるタイミングまでその値をラッ
チし、正転Qと反転Qとを出力するものである。図2
(A)、(B)はいずれもインバータを用いて二値の信
号をラッチするものであるが、ラッチ回路はアナログ値
や複数値のラッチ回路でもよく、これに限るものではな
い。アンプ回路の入力にサンプルホールド回路を付加し
て、アナログ信号をラッチする回路を用いてもよい。
【0028】図3は、図1に示す本実施例の回路の動作
タイミング説明図である。同図を用いて、本実施例の動
作を説明する。まず、入力端子からの入力信号がラッチ
回路12に保持される。次に、リセットパルスφRES に
よりキャパシタ2の一端を一括してリセットする。リセ
ット電源8のリセット電圧は、例えば電源電圧が5V系
であった場合、そのほぼ半分の2.5Vを用いる。ただ
し、リセット電圧はこれに限るものではなく他の電圧で
もよい。また複数の電圧を使用してもよい。
【0029】この時、ほぼ同時にセンスアンプ5内のイ
ンバータ6の入力端を第2のリセットスイッチ7を導通
させることによりリセットする。この時、第2のリセッ
ト電源10のリセット電圧はインバータ6の出力が反転
する論理反転電圧近傍の値が選ばれる。リセットパルス
φRES をオフすると、キャパシタ2の両端はそれぞれの
リセット電位に保持される。
【0030】次に、転送パルスφT により、複数の転送
スイッチ3が一括して導通すると、多入力の入力信号が
キャパシタ2の一端に転送される。たとえば、キャパシ
タ2の一端の電位が2.5Vのリセット電圧から入力信
号VXに変化する。ここで、一例としてキャパシタ2の
容量をC、寄生容量の容量値をCOとし、キャパシタ2
がN個並列に接続されている場合、キャパシタ2の共通
接続された一端は一個の入力に対して容量分割によりイ
ンバータ6のリセット電位から |C×(2.5−Vx)/(N×C+C0)| [V]……(1) だけ変化する。
【0031】インバータ6の入力端電圧が、論理反転電
圧近傍から変化するとインバータ6の出力端電圧はそれ
に応じて反転する。N個の入力端子にそれぞれ信号が入
力されると、インバータ6の入力端には容量分割出力の
N個の和が入力される。結局、このN個の入力の和が、
正であればインバータ6の入力端は論理反転電圧より高
電位にシフトしてセンスアンプの出力端11にはHIGH L
EVELが、負であれば低電位にシフトしてLOW LEVEL が出
力される。
【0032】本第1の実施例の回路は、入力される信号
の振幅、及び信号が入力されるキャパシタ2の容量値の
大きさによって、個々の入力信号に演算処理を行なう処
理に応じて、所望の重み付けがなされ、それらが一括し
てセンスアンプで、並列演算処理されるものである。そ
うして、この時、入力端子に入力する信号を、いったん
回路直前のラッチ回路12にラッチしてから入力する構
成をとっている。そのため、従来の並列演算処理数が増
加し、接続配線の遅延等により、各入力信号の信号間で
相対的に遅延が生じたり、クロストークにより信号にノ
イズ混入しても、ラッチ回路12を介するので、並列入
力する信号相互間のタイミングが揃えられ、かつノイズ
混入の多い期間をはずしノイズも除去されるため、結果
として高速で、高精度な並列演算処理を行えるものであ
る。
【0033】また、入力端子数の増大に対して、回路規
模は高々それに比例して、ラッチ回路と転送スイッチ、
リセットスイッチ、キャパシタが増加する程度であり、
従来の並列演算処理回路に対し、大幅な回路規模の縮小
と、併せて製造歩留まりの向上が図れるものである。ま
た、回路規模の縮小、演算速度の向上に伴い消費電力を
低減することは言うまでもない。
【0034】[第2の実施例]第2の実施例について、
図4に示す模式図を参照しつつ説明する。なお図1と同
一符号のものは同様な動作・機能を有するものとする。
図4において、401は第二の転送スイッチであり、リ
セットパルスφRES により他の入力端子についても同時
に動作するものである。ここで、例えば図2に示すラッ
チ回路12の正転Q出力は転送スイッチ3に、反転Q出
力は第二の転送スイッチ401に接続され、転送スイッ
チ401を介してキャパシタ2に接続したものである。
【0035】次に、図3のタイミングチャートを用い
て、本回路の動作を説明する。まず、入力信号がラッチ
回路12に保持される。次に、リセットパルスφRES に
より、キャパシタ2の入力側の一端は、それぞれ各ラッ
チ回路12の信号の反転Q信号にリセットされる。この
時、ほぼ同時にセンスアンプ5内のインバータ6の入力
端を、リセットスイッチ7を導通させることによりリセ
ットする。この場合、第二のリセット電源10のリセッ
ト電圧はインバータ6の出力が反転する論理反転電圧近
傍の値が選ばれる。リセットパルスφRES をオフすると
キャパシタ2の両端はそれぞれのリセット電位に保持さ
れる。次に転送パルスφT により転送スイッチ3が導通
すると各ラッチ回路12の信号の正転Q信号がキャパシ
タ2の入力側の一端に転送される。
【0036】本第2の実施例のように構成すれば、例え
ば電源電圧が5V系であった場合、入力信号とリセット
電圧の差電圧は最大で5Vまで得ることができ、それだ
けダイナミックレンジが広く、S/Nの向上が図れる。
【0037】上記の式(1)からわかるように、入力信
号とリセット電圧の差電圧が大きいほど、キャパシタ2
の共通接続された出力側の一端が、1個の入力に対して
容量分割により、リセット電位から変化する変化量も大
きくなる。センスアンプ5はキャパシタ2の共通接続さ
れた一端での微少な電位の変化を検出して、並列演算結
果を出力するものであり、変化量が大きいほどより正確
に、また高速に演算を行なうことができるものである。
【0038】本第2の実施例のように、ラッチ回路12
の反転信号出力で入力端のリセットを行なうように構成
することにより、インバータ6の入力端の電圧変化を大
きく取れ、新たに回路を増大させることなく、さらに高
感度・高精度で高速な並列演算が可能な回路を実現でき
るものである。
【0039】また第1の実施例と同様の信号相互間のタ
イミングが揃えられ、かつノイズも除去されるため、結
果として高速、高精度な並列演算を行える。よって大幅
な回路規模の縮小と併せて、製造歩留まりの向上がはか
れる。また消費電力が低減するといった効果が得られる
ことは言うまでもない。
【0040】[第3の実施例]第3の実施例について、
図5に示す模式図を参照しつつ説明する。図1又は図4
と同一符号のものは同様な機能を有するものとし詳細な
説明を省略する。本実施例は回路の信頼性をさらに向上
させたものである。図5において、501は第一の供給
電源、502はダイオードで、下段のダイオード502
のアノードは第二の電源として接地されている。
【0041】キャパシタ2の共通接続された一端は、入
力端子一個の入力に対して、上記の式(1)に従って電
位が変化することは先に述べた。この時、N 個の入力
に対して共通接続された一端の電位変化は、最大で式
(1)のN倍になる。例えば電源電圧が5V系であった
場合、寄生容量COが無視できる程度に小さいと仮定す
ると、共通接続された一端の電位変化は±5Vになり、
インバータ6の入力端のリセット電圧が2.5Vであっ
た場合、同端子の電位は−2.5Vから+7.5Vの範
囲で変化する。
【0042】一般に、インバータ6やリセットスイッチ
7はMOSトランジスタで構成される場合が多い。図6
にその一例を示す。同図において、601はN型MOS
トランジスタ、602はP型MOSトランジスタ、60
3は電源端子、604は図5においてキャパシタ2が共
通接続された端子に接続するセンスアンプ5の入力端
子、11は該センスアンプ5の出力端子である。例えば
リセットスイッチ7が同図に示したようにN型MOSト
ランジスタ601で構成されていた時、入力端子604
の電位が信号入力時に0V以下に下がると、リセットス
イッチ7のN型MOSトランジスタ601のドレインと
ウェルの間に電流が流れてしまい、MOSトランジスタ
の耐性を悪化させてしまい、リーク電流が増加するなど
の問題点が生じる。またインバータ6を構成するペアの
MOSトランジスタ601、602に必要以上の高電圧
が印加されると、ゲート絶縁膜が破壊したり、リーク電
流が増加したり、信頼性上問題点が生じるおそれがあっ
た。
【0043】本実施例はセンスアンプ5の入力端子60
4と電源501との間、または入力端子604とグラウ
ンドの間、もしくはその両方に、ダイオード素子502
を接続することで、電源電圧以上の電位変化が生じたと
きには、入力端子604と電源501との間に接続され
たダイオードが順方向にバイアスされ、MOSトランジ
スタのゲートの高電圧が印加される前に電荷を電源50
1に逃がし、グラウンド電圧以下の電位変化が生じた場
合には、入力端子604とグラウンドの間に接続された
ダイオードが順方向にバイアスされ、トランジスタのド
レイン・ウェル間に電流が流れる前に電荷をグラウンド
に逃がしてやることで、回路の信頼性を向上させたもの
である。
【0044】[第4の実施例]第4の実施例について、
図7に示す模式図を参照しつつ説明する。図1又は図4
と同一符号のものは同様な機能を有するものとし詳細な
説明を省略する。本発明の半導体装置よりなる並列演算
回路を複数接続することにより、より高度な並列演算処
理を実現したものである。
【0045】同図において、701A〜Cは図4に一例
を示したように、それぞれ多入力端子を有し、ラッチ回
路12、転送スイッチ3、キャパシタ2、センスアンプ
5等から構成された本発明よりなる並列演算回路ブロッ
クである。701A〜C内の第一のラッチ回路は、制御
パルスφPHによって動作するものとする。702は入力
端子、703はセンスアンプ5からの出力端子であり、
図4の出力端子11に相当する。12は第二のラッチ回
路であり、制御パルスφPHによって動作するものとす
る。並列演算回路ブロック701−A 、701−C の
出力端子703は第二のラッチ回路12を介して並列演
算回路ブロック701−Bに接続しており、出力端子7
03から出力された出力信号は、並列演算回路ブロック
701−Bのそれぞれ一つの入力信号となり、他の入力
端子にも同様な並列演算回路ブロックの出力が接続され
ている。このように、本発明よりなる並列演算回路ブロ
ックを複数個直列にもしくは並列に、もしくは両方を組
み合わせて接続することにより高度な並列演算処理を実
現することができる。
【0046】図8に示したタイミングチャートを用い
て、本第4実施例の基本動作を説明する。まず、並列演
算回路ブロック701−A、701−C内でラッチ回路
により入力信号の反転信号が入力されて、リセットパル
スφRES によりリセットが行われる。次に、転送パルス
φT により信号が転送されると演算結果がOUT1、および
OUT2から得られる、と同時に演算結果は出力端703を
通してラッチ回路12に転送される。転送された信号は
制御パルスφPHによってラッチ回路12にラッチされ
る。並列演算回路ブロック701−A,701−Cから
の出力OUT1, およびOUT2は次の信号が入力されるまで図
8に示したA期間の間、ラッチ回路12と同じ値が保持
される。次に、ラッチ回路12に保持された信号は並列
演算回路ブロック701−B内のラッチ回路に制御パル
スφPH2によりラッチされる。並列演算回路ブロック7
01−Bは、並列演算回路ブロック701−A、701
−Cからの出力、および他の入力信号を受けて同様に演
算を行ない、次の信号が入力されるまで、図8に示した
B期間の間に、並列演算回路ブロック701−Bによる
演算結果をOUT3から出力される。
【0047】このように、直列に接続された並列演算回
路ブロック701−A、Cと701−Bは、それぞれ一
サイクルずれて、順次信号を出力する。各並列演算ブロ
ック701A〜Cが演算に要する時間は、図3のタイミ
ング図で示したものと変わらず、先の実施例と同様の高
速な演算が可能である。
【0048】本実施例では各入力端子および複数の本発
明よりなる並列演算回路ブロック間にも、ラッチ回路を
設けることにより第2、第3の実施例で示したようにラ
ッチ回路12の反転信号出力で入力端のリセットを行な
うように構成することで新たに回路を増大させることな
く、さらに高精度で高速な並列演算が可能な回路を実現
できる。
【0049】これにより、信号相互間のタイミングが揃
えられ、かつノイズも除去されるため、結果として高
速、高精度な並列演算を行える。また、大幅な回路規模
の縮小と併せて製造歩留まりの向上が図れる。さらに消
費電力が低減するといった効果が得られることは言うま
でもない。
【0050】また、本実施例では三つの並列演算回路ブ
ロックの接続を例にとって説明したが、もちろんこれに
限るものではなく、所望の演算処理を実現するために自
由に組み合わせられるものである。また、本発明よりな
る並列演算回路ブロックと従来の半導体論理回路ブロッ
クを組み合わせてもよいことは言うまでもない。
【0051】[第5の実施例]第5の実施例について、
図9に示す模式図を参照しつつ説明する。図1又は図
4、図7等と同一符号のものは同様な機能を有するもの
とし詳細な説明を省略する。本実施例では並列演算回路
ブロック701−A、701−Cの出力端子にラッチ回
路12を設けて並列演算回路ブロック701−Bに出力
すると共に、さらに出力OUT1、OUT2の前段にラッチ回路
12を2段設け、正転Q出力を順次接続している。
【0052】本実施例の構成をとることにより、出力OU
T1、OUT2、OUT3は、同じタイミングで出力することがで
き、以後の信号処理が容易になるという利点が得られ
る。このタイミングチャートを図10に示す。第4の実
施例によって説明したタイミングチャート図9との相違
点は出力OUT1、OUT2の出力タイミングと出力OUT3の出力
タイミングとが同一であることであり、他のタイミング
は同一であるので、説明は省略する。
【0053】[第6の実施例]第6の実施例について、
図11〜図16を参照しつつ説明する。図1又は図4、
図7等と同一符号のものは同様な機能を有するものとし
詳細な説明を省略する。図11には本発明を相関演算回
路に応用した実施例の模式回路図を示す。同図におい
て、801−A〜Cは並列演算回路ブロック、802は
比較器、12−A、12−Bはラッチ回路である。図1
2に並列演算回路ブロック801の回路図を示す。図1
2が801−Aに、図13が801−Bに, 図14が8
01−Cにそれぞれ対応する。本実施例の動作タイミン
グチャートを図15に示す。
【0054】並列演算回路ブロック801−A 、80
1−C はリセットパルスφRESと転送パルスφT によっ
て動作する。並列演算回路ブロック801−B はリセ
ットパルスφRES2と転送パルスφT2によって動作する。
ラッチ回路12−Aは制御パルスφPHによって動作し、
ラッチ回路12−Bは制御パルスφPH2によって動作す
る。出力S1、S2、S3は、上記タイミングに同期し
て同時に出力される。
【0055】まず、図12を用いて基本動作を説明する
と、前記の第2、第4の実施例と同様に、まずリセット
パルスφRES によってキャパシタ2の両端の電圧はそれ
ぞれのラッチ回路の反転Q出力のリセット電圧にリセッ
トされる。次に、転送パルスφT により転送スイッチ3
が導通すると、入力信号がキャパシタ2の一端に転送さ
れ、キャパシタ2の一端の電位は、例えばLOW LEVELに
相当する0V、もしくはHIGH LEVELに相当する5Vに変
化する。キャパシタ2の共通接続された一端は入力に対
して容量分割によって変化する。インバータ6の入力端
電圧が論理反転電圧から変化すると、インバータ6の出
力端電圧はそれに応じて反転する。N個の入力端子にそ
れぞれ入力信号が入力されると、インバータ6の入力端
には容量分割出力のN個の和が入力される。
【0056】本実施例では、各入力に設けられたキャパ
シタ2は、ほぼ同じ容量値を有しているので、結局N個
の入力のうちHIGH LEVELの信号数が過半数であれば、イ
ンバータ6の入力端は、論理反転電圧より高電位にシフ
トしてセンスアンプ5の出力端11にはHIGH LEVELが、
一方 LOW LEVEL の信号数が過半数であれば、LOW LEVEL
が出力される。以上のように構成することで図12の回
路は複数入力のうち過半数を占める論理値を出力する多
数決演算回路として機能する。
【0057】図11は、一例として7入力の相関演算回
路を示している。同図において、入力信号はそれぞれま
ず比較器802に相関係数とともに入力される。比較器
802はそれぞれの入力信号と相関係数が一致すればHI
GH LEVELを、不一致であればLOW LEVEL を出力する。比
較器802の出力はラッチ回路12−Bで一度ラッチさ
れたあと、多数決演算回路ブロック801−Aに入力さ
れると同時に、ラッチ回路12−Aに入力される。たと
えば、7入力の多数決演算回路ブロック801−Aに比
較器802の出力が入力されると、HIGH LEVELの数が過
半数の場合、つまり7入力中4入力以上がHIGH LEVELで
あった場合、多数決演算回路ブロック801−AからHI
GH LEVELが出力される。同様に、たとえば11入力の多
数決演算回路ブロックでは6入力以上がHIGH LEVELであ
った場合、13入力の多数決演算回路ブロックでは7入
力以上がHIGH LEVELであった場合に、HIGH LEVELが出力
される。7入力の多数決演算回路ブロック801−Aの
出力値を入力のHIGH LEVELの数ごとに示すと、図16に
示す図表のS3のようになる。図16のS3の出力は、
図11に示すように、多数決演算回路ブロック801−
A、ラッチ回路12−A、ラッチ回路12−B、ラッチ
回路12−Aを経由して、極性とタイミングを合わせら
れて、S3として出力される。
【0058】次に、図11に示すように、7入力の多数
決並列演算回路ブロック801−Aの出力をラッチ回路
12−Aでラッチした後、極性を反転して多数決演算回
路ブロック801−Bの重みづけ入力端子に印加する。
【0059】図13において、212はほかの入力端子
経路に接続するキャパシタ2のおよそ4倍の容量値4C
を持ったキャパシタである。多数決演算回路ブロック8
01−Bは、入力端子経路に接続するキャパシタ2のキ
ャパシタ値を仮にCとすると、キャパシタ212の4C
を4つのCの並列接続として、計11個のCが共通接続
されているものと等価である。そのうち4つのCに重み
付けされた入力端子からの信号が印加され、他の7つの
入力端子には多数決演算回路ブロック801−Aに入力
されたものと同じ信号がラッチ回路12−Aでラッチさ
れたのち印加される構成であり、結局11入力多数決演
算回路である。
【0060】重み付けのない7入力端子にラッチ回路1
2−Aを設けるのは、重み付けの入力と他の入力端子と
の信号印加タイミングを合わせるためである。ここで、
例えば、7入力中4入力以上がHIGH LEVELであった場
合、先に述べたように重み付け入力端子にはLOW LEVEL
が印加される。さらに、重み付け入力端子以外の入力端
子に加えられる信号のうち、7入力中6入力以上がHIGH
LEVELであった場合、トータルとして11入力多数決演
算回路は過半数であるとの判定を下し、HIGH LEVELを出
力する。7入力中4入力以上5入力以下の場合は過半数
に至らずLOW LEVEL を出力する。
【0061】一方、7入力中3入力以下がHIGH LEVELで
あった場合には、重み付け入力端子にはHIGH LEVELが印
加される。7入力中2入力以上3入力以下がHIGH LEVEL
であった場合は、4+2(4は重み付け分)または4+3
(4は重み付け分)は、6以上で過半数と判定され、HI
GH LEVELが出力される。また、1入力以下がHIGH LEVEL
であった場合、4+0 または4+1 は6以下でLOW LEVE
L が出力される。多数決演算回路ブロック801−B
の出力値を入力のHIGH LEVELの数ごとに示すと図16に
示す図表のS2のようになる。図16のS2の出力は、
図11に示すように、多数決演算回路ブロック801−
B、ラッチ回路12−B、ラッチ回路12−Aを経由し
て、極性とタイミングを合わせられて、S2として出力
される。
【0062】また、多数決演算回路ブロック801−C
についても、図14に示すように、4倍の容量値21
2、2倍の容量値213を有する二つの重み付け端子を
備えている。そうして、図11に示すように、4Cの重
み付け端子の入力には多数決演算回路801−Aの、2
Cの重み付け端子の入力には多数決演算回路801−B
の出力の反転信号を印加して、重み付けのない7つの入
力端子にはラッチ回路12−Bからの信号が入力され
る。こうして、計13(=7+2+4)入力多数決演算
回路として動作させることにより、図16のS1に示し
たような出力が得られる。図16のS1の出力は、図1
1に示すように、多数決演算回路ブロック801−Cか
らS1として得られる。なお、出力S2、S3は、極性
とタイミングを合わせるためにラッチ回路を設けてい
る。
【0063】本回路構成により、図16に示したよう
に、複数入力のうち入力信号と相関係数が一致している
入力の数を、3桁の2進数に変換して出力することがで
きる。本発明よりなる回路構成を用いることにより、従
来に比べ、回路規模を縮小して、かつ高速な演算が可能
で、消費電力も少ない相関演算回路を実現することがで
きた。
【0064】[第7の実施例]第7の実施例について、
図17、図18を参照しつつ説明する。本実施例は本発
明による3ビット精度アナログ・デジタル変換器(以
下、AD変換器と称する。)図17において、21−
A、21−B、21−Cはそれぞれ1入力、2入力、3
入力の演算回路ブロック、22はインバータである。2
3、24、25は前段の演算回路ブロックからの出力信
号を入力する入力端子、26、27、28は通常の入力
端子に接続された容量をCとするとき、入力端子23、
24、25に対応して接続される容量値C/2、C/4
を示す。29はアナログ入力端子であり、30はセット
入力端子であり、31、32はそれぞれに対応して接続
される容量値C/4、C/8を示す。また、S1、S
2、S3はデジタル出力信号端子である。
【0065】ここで、本実施例において、5V系電源を
用いた場合について説明する。図17において、まず演
算回路ブロック21−A〜C内のセンスアンプ入力を演
算回路ブロック21−Aは0Vに、演算回路ブロック2
1−B、Cはおよそ2.5Vにリセットする。また、信
号入力端子23、24、25及びセット入力端子30の
入力キャパシタ2は5Vにリセットする。この時、信号
入力端子29は0Vである。次に、セット入力端子30
を0Vにセットし、入力を0Vからアナログ信号電圧ま
で変化させると、演算回路ブロック21−Aにおいては
アナログ入力信号がおよそ2.5V以上になると、演算
回路ブロック21−A内のセンスアンプ入力電圧が論理
反転電圧(ここでは2.5Vを仮定)を越え、HIGH LEV
ELが出力される。その結果を図18の図表のS3に示
す。
【0066】アナログ入力信号が2.5V以上のとき入
力端子23はリセット電位の5Vから0Vに変化する。
このとき演算回路ブロック内のセンスアンプ入力端子で
の電位変化は、アナログ入力信号電圧をVAとすると、
下の式のようになる。
【0067】 {C×VA−(C/2)×5−(C/4)×5}/(C+C/2+C/4) ………(2) この式から、演算回路ブロック21−Bは、アナログ信
号電圧VAが3.75V以上のときHIGH LEVELを出力
し、2.5V以上3.75V未満のときLOW LEVELを出
力することがわかる。その結果を図18のS2に示す。
【0068】同様に、演算回路ブロック21−Cの出力
は、図18のS1のようになる。
【0069】本実施例により、図18の図表に示したよ
うに、入力アナログ信号電圧を3ビットのデジタル信号
に変換して出力するAD変換器を極めて小規模な構成
で、演算速度も高速で消費電圧も低減して実現すること
ができる。
【0070】本実施例では、3ビットのAD変換器につ
いて説明したが、もちろんこれに限るものではなく、さ
らに多ビットに容易に拡張できるものである。
【0071】本実施例では、容量を用いたフラッシュ型
AD変換器の例について述べたが、本発明はこの方式に
限るものではなく、たとえば抵抗列に入力した信号と基
準信号とをコンパレータで比較し、その結果をエンコー
ダでエンコードすることでAD変換器のエンコーダ回路
部などに本発明を応用しても、先に説明したのと同様な
効果が得られることはいうまでもない。
【0072】また、上記では相関演算器、AD変換器を
例にとって説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、デジタル・アナログ変換回路、加算回路、減算回路
など様々な論理回路に応用しても、同様な効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0073】特に、DA変換器を構成する場合、LSB
データが入力される容量をCとしたとき、次の上位ビッ
トになるにつれて2C、4C、8Cと倍々にしていけ
ば、2進のデジタル−アナログ変換が実現できる。この
場合、共通接続された容量の端子をMOS型ソースフォ
ロアアンプで受ける構成にすればよい。
【0074】以上説明したように、多入力端子の各々に
対応した容量手段の一方の端子を共通接続し、センスア
ンプへ入力する回路ブロックでは、上記多入力端子に接
続した容量の内、最小の容量をCとしたとき、上記容量
手段の合計はほぼCの奇数倍となっている。
【0075】相関回路の場合、制御入力端子を有しない
場合は、全て最小値から構成されており、また制御入力
端子を有する場合も、例えば第6の実施例で説明したよ
うに、制御入力端子に接続する容量は2C、4Cと偶数
であり、奇数の入力信号端子との合計はCのほぼ奇数倍
となっている。このような構成により、所望の基準値か
らの大小の区別が明確となり、演算精度が向上する効果
を有する。
【0076】上記説明は、相関回路について述べたが、
2進数DA変換器は最小ビットLSB信号入力容量をC
とすると、次のビットが2C、さらに次のビットが4C
と、倍々となり、多入力端子の容量の合計はCのほぼ奇
数倍となり、高精度のDA変換を実現できる。
【0077】また、AD変換器についても、図17に示
した第7の実施例で説明したように、アナログ信号レベ
ルを、フルレンジの1/2を越えるか、1/2未満かを
明確に判断する分割数は、21−Aでは1Cの1つ、2
1−Bでは1/4と、2/4、3/4かの分割数は3の
奇数となりその合計はC/4を最小値として1+2+4
=7倍の奇数倍となり、21−CではC/8を最小値と
して倍々のC/4、C/2、Cで、1+2+4+8=1
5倍の奇数倍に設定してある。
【0078】これらの構成により、高精度の演算ができ
るため、不要に大きな容量を設けることなく演算が実行
できることにより、低消費電力、高速演算が実現した。
【0079】[第8の実施例]本発明による第8の実施
例を図19に示す。第8の実施例は、本発明の技術を従
来回路技術と融合し、動画像等の動き検出チップを実現
したものである。図19において、61、62は、それ
ぞれ基準データ、参照データが格納されているメモリ
部、63は相関演算部、64はチップ全体を制御するコ
ントロール部、65は相関結果の加算演算部、66は加
算演算部65の加算結果の最小値を格納しているレジス
タ部、67は比較器とおよび最小値とのアドレスの格納
を行なう比較記憶部、68は出力バッファー及び出力結
果格納部である。入力バス69には基準データ列が入力
され、一方基準データ列と比較すべき参照データ列が入
力バス70から入力される。メモリ部61、62は、S
RAMからなり、通常のCMOS回路で構成される。
【0080】参照データメモリ部62と基準データメモ
リ部61から入力された相関演算部63の相関演算に送
られたデータは、本発明による相関回路により構成され
るため、並列処理であり、極めて高速化が達成されるば
かりでなく、少ない素子数で構成され、チップサイズが
小さくなり、低コスト化が実現できた。相関演算結果は
加算演算部65で相関演算のスコア(評価)を行ない、
上記相関演算以前までの最大相関結果(加算値が最小値
となる)が格納されているレジスタ部66との比較を比
較記憶部67で行なう。仮に今回の演算結果が前回まで
の最小値よりもさらに小さい場合は、その結果が、新た
にレジスタ部66に格納され、前回までの結果が小さい
場合は、その結果が維持される。このような動作を行な
うことにより、最大相関結果が常にレジスタ部66に格
納され、すべてのデータ列の演算終了後、その結果が出
力バス71より出力される。
【0081】なお、コントロール部64、加算演算部6
5、レジスタ部66、比較記憶部67、出力結果格納部
68は、今回通常のCMOS回路により構成したが、特
に加算演算部65等は、本発明のラッチ回路を含む回路
構成を用いることにより、タイミングを揃えて並列加算
が実現し、高速処理が実現される。以上述べたように、
高速性、低コスト性のみならず、ラッチ回路を経て、容
量をベースに演算を実行するため、消費電流が少なく低
パワー化が実現でき、8mmVTRカメラ等の携帯機器
等にも好適である。
【0082】[第9の実施例]本発明による第9の実施
例について図20を参照しつつ説明する。第9の実施例
は本発明の技術を光センサ(固体撮像素子)と融合し、
画像信号データを読出す前に高速画像処理を行なうチッ
プ構成を示したものである。
【0083】図20(a)は本発明のチップの全体構成
を示すブロック図であり、図20(b)は本発明のチッ
プの画素部の構成を示す回路図であり、図20(c)は
本発明のチップの演算内容を説明する概念図である。
【0084】図において、41は光電変換素子を含む受
光部、43、45、47、49はラインメモリ部、4
4、48は相関演算部、50は演算出力部である。ま
た、図20(b)に示す受光部41の内、51、52は
光信号出力端子と42、46に示す出力バスラインとを
接続する結合容量手段、53はバイポーラトランジス
タ、54はバイポーラトランジスタのベース領域に接続
された容量手段、55はスイッチMOSトランジスタで
ある。画像データセンシング部60に入射した画像デー
タは、バイポーラトランジスタ53のベース領域で光電
変換される。
【0085】光電変換された光キャリアに応じた出力
が、バイポーラトランジスタ53のエミッタに読み出さ
れ、結合容量手段51、52を介して、出力バスライン
42、46の電位を入力蓄積電荷信号に応じて押し上げ
る。以上の動作により、縦方向の画素の加算結果はライ
ンメモリ47に読み出され、一方、横方向の画素の加算
結果はラインメモリ43に読出される。これは画素部の
容量54を介して、バイポーラトランジスタ53のベー
ス電位を上昇させる領域をデコーダ(図20には示して
いない)等により選択すれば、センシング部60の任意
の領域のX方向、Y方向の加算結果が出力可能となる。
【0086】上記構成で、たとえば、図20(c)に示
す如く、t1 時刻に56に示す如き画像が、t2 時刻に
57に示す如く画像が入力されるとすると、それぞれY
方向に加算した出力結果は、58、59に示す如く、図
示の車の移動状態の画像信号となり、このデータがそれ
ぞれ図20(a)のラインメモリ47、49に格納され
る。また、横方向の場合も同様にラインメモリ43、4
5に格納される。
【0087】図20(c)の画像信号58、59からわ
かるように両者のデータは、画像の動きに対応してシフ
トしており、相関演算部48でそのシフト量を算出すれ
ば、2次元平面での物体の動きを非常に簡単な手法によ
り検出できる。
【0088】本発明による相関演算回路は図20の相関
演算部44、48に適用することができ、素子数が従来
回路より少なく特にセンサ画素ピッチに配置できた。本
構成は、センサのアナログ信号ベースの演算であった
が、ラインメモリ部と出力バスラインとの間に本発明に
よるAD変換器を設けることにより、デジタル相関演算
にも対応できることはいうまでもない。
【0089】又、本発明のセンサ素子として、バイポー
ラ型を用いて説明したが、MOS型でも、又増幅用トラ
ンジスタを設けずフォトダイオードのみの構成でも有効
であることはいうまでもない。
【0090】さらに、本実施例では、異なる時刻のデー
タ列間の相関演算を行ったが、一方のメモリ部に認識し
たい複数のパターンデータのX、Y射影結果を格納して
おけば、パターン認識も実現できる。
【0091】以上説明したように、画素入力部と本発明
による相関演算回路等とを融合することにより、以下の
効果を奏せられる。 (1)従来のセンサからシリアルに読出した後処理する
のではなく、並列にかつ一括読み出したデータを並列処
理するため、高速に動き検出、パターン認識処理が実現
できる。 (2)センサを含む1チップの半導体装置を構成でき、
周辺回路を増大させることなく、画像処理が実現できる
ため、低コストで、以下の高機能製品を実現できる。
【0092】(a)TV画面をユーザー方向に向ける制
御機器 (b)エアコンの風向きをユーザー方向に向ける制御機
器 (c)8mmVTRカメラの追尾制御機器 (d)工場でのラベル認識機器 (e)人物自動認識受け付けロボット (f)車の車間距離制御装置 以上、画像入力部との融合について説明したが、画像デ
ータだけでなく、音声認識等の処理に有効であることは
言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば多
入力端子にラッチ回路を介して容量が接続され、該各容
量の一方の端子が共通接続されて、センスアンプに入力
されるように構成したしたことにより、タイミングを一
致して処理でき、ノイズ成分もタイミング的に除去で
き、総括的に回路規模の縮小、演算速度の向上、消費電
力の低減といった効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の構成を示す模式説明図
である。
【図2】本発明による一実施例のラッチ回路を示す模式
説明図である。
【図3】本発明による一実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図4】本発明による一実施例の構成を示す模式説明図
である。
【図5】本発明による一実施例の構成を示す模式説明図
である。
【図6】本発明による一実施例のセンスアンプの模式説
明図である。
【図7】本発明による一実施例の構成を示す模式説明図
である。
【図8】本発明による一実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】本発明による一実施例の構成を示す模式説明図
である。
【図10】本発明による一実施例の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図11】本発明による一実施例の構成を示す模式説明
図である。
【図12】本発明による一実施例の内部構成を示す模式
説明図である。
【図13】本発明による一実施例の内部構成を示す模式
説明図である。
【図14】本発明による一実施例の内部構成を示す模式
説明図 である。
【図15】本発明による一実施例の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図16】本発明による一実施例の動作を説明する図表
である。
【図17】本発明による一実施例の構成を示す模式説明
図である。
【図18】本発明による一実施例の動作を説明する図表
である。
【図19】本発明による一実施例の構成を示す模式説明
図である。
【図20】本発明による一実施例の構成を示す模式説明
図である。
【図21】従来のエリアセンサを有する撮像装置の構成
を示す模式説明図である。
【符号の説明】
1、7 リセットスイッチ 2 キャパシタ 3 信号転送スイッチ 4、6、22 インバータ 5 センスアンプ 8、10 リセット電源 9 寄生容量 11 センスアンプの出力端子 12 ラッチ回路 21 演算回路ブロック 23、24 演算回路ブロックの入力端子 41 光電変換素子 43、45、47、49 ラインメモリ 44、48 相関演算回路 60 センシング部 63 相関演算部 64 コントロール部 65 加算演算部 401 転送スイッチ 601、602 MOSトランジスタ 701、801 多数決演算回路ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B022 AA00 BA10 CA03 DA08 FA01 FA03 FA09 FA10 5J022 AA00 AB04 AC02 BA02 BA05 BA06 BA10 CA05 CA10 CD04 CE01 CE08 CF07 CF08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量手段と第一の入力端子を複数有し、
    該各容量手段の一方の端子は各第一の入力端子にそれぞ
    れのラッチ手段を介して接続され、該各容量手段の他方
    の端子が共通接続されてセンスアンプの第二の入力端子
    に接続されている半導体装置を少なくとも二つ有し、 第一の半導体装置の前記第一の入力端子に、入力信号と
    相関係数とが各々入力される比較器が接続され、該比較
    器からの出力が前記第一の入力端子に入力され、前記第
    一の半導体装置の出力が第二の半導体装置に入力される
    ことを特徴とする相関演算回路。
  2. 【請求項2】 容量手段と第一の入力端子を複数有し、
    該各容量手段の一方の端子は各第一の入力端子にそれぞ
    れのラッチ手段を介して接続され、該各容量手段の他方
    の端子が共通接続されてセンスアンプの第二の入力端子
    に接続されている半導体装置を含むA/D変換器であっ
    て、前記半導体装置にアナログ信号を入力し、前記アナ
    ログ信号に応じたデジタル信号を出力することを特徴と
    するA/D変換器。
  3. 【請求項3】 容量手段と第一の入力端子を複数有し、
    該各容量手段の一方の端子は各第一の入力端子にそれぞ
    れのラッチ手段を介して接続され、該各容量手段の他方
    の端子が共通接続されてセンスアンプの第二の入力端子
    に接続されている半導体装置を含むD/A変換器であっ
    て、前記半導体装置にデジタル信号を入力し、前記デジ
    タル信号に応じたアナログ信号を出力することを特徴と
    するD/A変換器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の相関演算装置、請求項
    2に記載のA/D変換器、請求項3に記載のD/A変換
    器のいずれか一つを含むことを特徴とする信号処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の信号処理システムにお
    いて、画像信号を入力する画像入力装置を含むことを特
    徴とする信号処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の信号処理システムにお
    いて、情報を記憶する記憶装置を含むことを特徴とする
    信号処理システム。
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