JP2003289012A - 積層セラミックス部品およびその製造方法 - Google Patents

積層セラミックス部品およびその製造方法

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JP2003289012A
JP2003289012A JP2002091419A JP2002091419A JP2003289012A JP 2003289012 A JP2003289012 A JP 2003289012A JP 2002091419 A JP2002091419 A JP 2002091419A JP 2002091419 A JP2002091419 A JP 2002091419A JP 2003289012 A JP2003289012 A JP 2003289012A
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ceramic
ceramic component
sheets
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Emi Yuzawa
恵美 湯沢
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Koa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一で安定した積層を行える積層セラミック
ス部品およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 積層する各セラミックグリーンシートに
おいて、内部パターン1を形成する領域以外の周辺領域
3〜6にも、内部パターン1と同様のパターンを配置す
る。また、周辺領域3〜6において、パターンが形成さ
れていない部分が、空気の逃げ道として、内部導体1か
ら見て、セラミックグリーンシートの外側に向けて直線
的に延びるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミックス
部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの小型電子機器等に使用されてい
る、表面実装用のチップ部品のうち、積層セラミックス
部品は、表面に所望のパターンを形成した、例えば、複
数枚のセラミックグリーンシート(以下、グリーンシー
トという)を積層し、それをチップサイズに裁断した
後、焼成して製造している。
【0003】このグリーンシートは、積層時における各
シートの位置合わせのためのピン等に使用する領域が、
シート周辺部に必要となり、その領域部分では、製品と
なるチップ部品等をとることのできない、いわゆる
“耳”の部分が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した耳の部分は、
チップ部品用のパターンである内部パターン(内部導
体)が形成されていないため、厚みによる段差を吸収で
きない。そのため、シートの積層時に耳の部分の圧着を
完全に行うことが難しく、他の部分に比べて強い圧力で
積層する必要がある。その結果、内部パターンの歪み
や、つぶれが大きくなり、それが原因となって、得られ
た製品の特性にばらつきが生じる、という問題がある。
【0005】また、積層されるシートの内側と外側を比
較すると、外側が引っぱられながら積層が行われるた
め、積層の際に印加する圧力が、シートの内側と耳の部
分とで均一にならない。これが原因となって、同一積層
体内における製品特性のばらつきが大きくなるという問
題もある。
【0006】図4は、従来例におけるグリーンシートの
積層の様子を示している。同図の(a)は、内部導体
(斜線部分)が印刷された複数のシートを示している。
また、同図(b)は、積層後の断面の様子であり、この
図からも明らかなように、シートの外側部分が、他の部
分に比べて、歪みを持ったまま積層される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、均
一、かつ安定した積層を行える積層セラミックス部品お
よびその製造方法を提供することである。
【0008】かかる目的を達成し、上述した課題を解決
する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すな
わち、複数枚のセラミックシートを積層してなる積層セ
ラミックス部品の製造方法であって、上記セラミックシ
ートの中央部領域に、部品機能を実現するための第1の
パターンを形成するステップと、上記セラミックシート
の周辺部領域に上記第1のパターンと同様の第2のパタ
ーンを形成するステップと、上記第1および第2のパタ
ーンが形成された上記セラミックシートを積層し、加圧
するステップと、上記加圧によって得られた成形体を裁
断するステップと、上記裁断した成形体を焼成するステ
ップとを備えることを特徴とする。
【0009】また、上述した課題を解決する他の手段と
して、例えば、以下の構成を備える。すなわち、複数枚
のセラミックシートを積層してなる積層セラミックス部
品であって、上記セラミックシートの中央部領域に、部
品機能を実現するための第1のパターンを形成し、上記
セラミックシートの周辺部領域に上記第1のパターンと
同様の第2のパターンを形成し、上記第1および第2の
パターンが形成された上記セラミックシートを積層して
加圧した後、裁断し焼成することを特徴とする。
【0010】上記各発明において、例えば、上記第2の
パターンは規則的な形状で配され、上記周辺部領域のう
ち、上記第2のパターンが形成されていない領域が、上
記セラミックシートの中央部より外側へ向かう方向に直
線状に延びていることを特徴とする。
【0011】また、例えば、上記直線状の領域が空気経
路として機能することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る実施の形態例を詳細に説明する。図1は、本実
施の形態例に係る積層セラミックス部品(以下、単にセ
ラミックス部品ともいう)の層構成を示している。同図
に示す、各層を構成するセラミックグリーンシート10
(以降において、グリーンシートという)には、その中
央部の領域に導電ペーストを印刷して、部品機能を実現
するための内部パターン(内部導体)1を形成する。
【0013】この内部パターン1の形成と同時に、シー
ト周辺部の領域のうち、各シートの位置合わせのための
ピン用のピン穴2a〜2d等に使用する領域以外の4つ
の領域(シートの“耳”の部分であり、以降、便宜的に
周辺領域ともいう)3〜6には、内部パターン1とほぼ
同様のパターンを形成する。
【0014】なお、シート10の下層に位置する、他の
すべてのシートにも、シート10と同様、中央部の領域
に配した内部パターンとほぼ同様のパターンを周辺領域
に形成する。
【0015】図2は、図1に示すパターン形成がされた
シートを積層して製造した、セラミックス部品の断面
(図1のA−A’矢視)構造を示している。同図に示す
ように、積層されたシートからなるセラミックス部品2
0の端部近傍(耳の部分)には、規則的に配列されたパ
ターン21,22が存在する。
【0016】このため、シートが、その厚さ方向におい
て、中央部から周辺部まで段差がなく、ほぼ均一とな
る。よって、積層の際に印加した圧力が、シートの内側
(パターン25が存在する中央部)、および外側(パタ
ーン21,22がある端部)に均一にかかり、部品端部
において歪みや、つぶれが発生しない。
【0017】図3は、本実施の形態例に係るセラミック
ス部品を構成するグリーンシートの周辺領域におけるパ
ターン配置例を部分的に示している。なお、同図におい
て、図1に示すセラミックス部品の構成要素と同一部分
には、同一の符号を付してある。
【0018】図3に示すグリーンシートの例では、その
周辺領域3,4,6等において、パターン31,41,
61等が規則的に配列され、しかも、パターン列相互の
間隔も所定幅となるように配されている。換言すれば、
これらの周辺領域において、パターンが形成されていな
い部分が、内部導体1から見て、グリーンシートの外側
に向けて直線的に延びていることになる。
【0019】このように、パターンの形成されていない
部分が、グリーンシートの外側へ延びることで、これら
が空気の通り道(逃げ道)として機能する。よって、こ
のようなパターンが形成されたシートを積層する際に
は、例えば、図3において矢印で示す経路に沿って、シ
ート内部に入り込んだ空気が逃げるため、セラミックス
部品の製造時における気泡の巻き込みがなくなる。
【0020】以上説明したように、本実施の形態例によ
れば、積層セラミックス部品を構成するための各グリー
ンシートにおいて、内部パターンを形成する領域以外の
周辺領域にも、内部パターンと同様のパターンを配置す
ることで、中央部と周辺部での厚さ方向の段差をなくす
ことができ、シートの積層時における圧着状態が安定化
し、より弱い圧力による積層が可能となる。そのため、
内部パターンのつぶれ、歪み、および積層のストレスを
大幅に緩和できる。
【0021】また、シート周辺領域にもパターンを配置
することにより、厚さ方向の段差がなくなるため、同一
積層体内における製品特性のばらつきが小さくなる。
【0022】さらには、シート周辺領域におけるパター
ン配置において、パターンが配されていない部分が外側
に向かって直線的に延びているため、空気の逃げ道を設
けることができ、それによって、積層時における気泡の
巻き込みを防止して、気泡によるシート層間の剥がれ等
をなくすことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シートの積層時における圧着状態を安定化でき、内部パ
ターンのつぶれ、歪み、および積層ストレスを緩和でき
る。
【0024】また、本発明によれば、シート周辺部のパ
ターン配置に設けた空気の逃げ道によって、積層時にお
ける気泡の巻き込みを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例に係る積層セラミックス
部品の層構成を示す図である。
【図2】実施の形態例に係るセラミックス部品におい
て、パターン形成されたシートを積層して製造したセラ
ミックス部品の断面構造を示す図である。
【図3】本実施の形態例に係るセラミックス部品を構成
するグリーンシートの周辺領域におけるパターン配置を
示す図である。
【図4】従来のグリーンシート積層の様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 内部パターン(内部導体) 3〜6 周辺領域 10 グリーンシート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のセラミックシートを積層してな
    る積層セラミックス部品の製造方法であって、 前記セラミックシートの中央部領域に、部品機能を実現
    するための第1のパターンを形成するステップと、 前記セラミックシートの周辺部領域に前記第1のパター
    ンと同様の第2のパターンを形成するステップと、 前記第1および第2のパターンが形成された前記セラミ
    ックシートを積層し、加圧するステップと、 前記加圧によって得られた成形体を裁断するステップ
    と、 前記裁断した成形体を焼成するステップとを備えること
    を特徴とする積層セラミックス部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のパターンは規則的な形状で配
    され、前記周辺部領域のうち、前記第2のパターンが形
    成されていない領域が、前記セラミックシートの中央部
    より外側へ向かう方向に直線状に延びていることを特徴
    とする請求項1記載の積層セラミックス部品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記直線状の領域が空気経路として機能
    することを特徴とする請求項2記載の積層セラミックス
    部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数枚のセラミックシートを積層してな
    る積層セラミックス部品であって、 前記セラミックシートの中央部領域に、部品機能を実現
    するための第1のパターンを形成し、前記セラミックシ
    ートの周辺部領域に前記第1のパターンと同様の第2の
    パターンを形成し、前記第1および第2のパターンが形
    成された前記セラミックシートを積層して加圧した後、
    裁断し焼成することを特徴とする積層セラミックス部
    品。
  5. 【請求項5】 前記第2のパターンは規則的な形状で配
    され、前記周辺部領域のうち、前記第2のパターンが形
    成されていない領域が、前記セラミックシートの中央部
    より外側へ向かう方向に直線状に延びていることを特徴
    とする請求項4記載の積層セラミックス部品。
  6. 【請求項6】 前記直線状の領域が空気経路として機能
    することを特徴とする請求項5記載の積層セラミックス
    部品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071880A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Tdk Corp 積層型電子部品の製造方法
JP2009158721A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Koa Corp チップ抵抗器の製造方法およびチップ抵抗器
JP2012080122A (ja) * 2005-11-22 2012-04-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 多層セラミック・チップ・キャリアの層を積層する際に均一な軸方向荷重分布を提供する方法
CN103794366A (zh) * 2014-02-17 2014-05-14 广东风华高新科技股份有限公司 多层陶瓷电容器的制造方法

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