JP2003288572A - 手荷物用rf−idタグおよびその製造方法 - Google Patents
手荷物用rf−idタグおよびその製造方法Info
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Abstract
て、非接触で手荷物所有者等を特定させるための手荷物
用RF−IDタグおよびその製造方法に関し、使用の際
の利便性、耐久性を向上させ、製造における量産性、低
コスト化を図ることを目的とする。 【解決手段】アンテナ部31およびICモジュール32
を有する転写RF−IDモジュール13が感熱シート1
2と保護シート14との間に介在され、当該保護シート
14の長手方向の両端で剥離剤16A,16Bが塗布さ
れた剥離部14A,14Bを切取ライン15A,15B
で剥離自在とし、当該剥離部14A,14Bを剥離する
ことでループ状とさせるための粘着剤22を表出させる
構成とする。この場合、少なくともアンテナ部31を剥
離機能シート上に形成し、例えば感熱シート12に転写
させる。
Description
に取り付けられて、非接触で手荷物所有者等を特定させ
るための手荷物用RF−IDタグおよびその製造方法に
関する。
quency Identification)と称さ
れる非接触型ICメディア(非接触型ICカード等)に
関する技術が急速に進歩してきており、これは、基材上
に印刷工程等によりコイル状のアンテナが形成され、こ
のアンテナの両端にICモジュール(ICベアチップ単
体も含む)が実装されることで作製される。そして、そ
の使用も多岐にわたっており、そのうち、託送される手
荷物に取り付けられるRF−IDタグがある。このよう
なRF−IDタグは使用に際して利便性が要求されると
共に、その製造においては量産性、低コスト化が望まれ
ており、一方で使用環境によって耐久性に優れているこ
とが必要である。
る手荷物や、乗船の際に託送される手荷物に取り付けら
れるバッゲージICタグは、手荷物の提げ手等にループ
状に接着される。このようなバッゲージICタグは、感
熱シート、RF−IDモジュール、剥離紙とで形成され
た構成のものが殆どである。この場合、感熱タッグ紙に
は、託送する際の所定の情報がサーマルプリンタにより
印字されて、視認情報とタグに記憶された電子的データ
とにより当該手荷物の所有者や行き先等を特定してい
る。
は、一方面に粘着剤が塗布された感熱タッグ紙と、RF
−IDモジュールが形成されたフィルムと、剥離剤が全
面に塗布された剥離紙とが用意され、上記感熱タッグ紙
の粘着剤面にRF−IDモジュールのフィルムを貼り付
け、さらに当該面に粘着剤を塗布し、当該粘着剤面に剥
離剤面を対向させて剥離紙を剥離可能に接着させるもの
である。
ようなバッゲージICタグは、剥離紙を剥離し、ループ
状にして手荷物の提げて等に取り付ける場合、当該剥離
紙が剥離された全面が粘着剤面となることから、ループ
の内側部分の粘着剤で当該提げ手等に接着されたり、取
り外した際に粘着剤が残ることもあって、使用の利便性
に欠けるという問題がある。また、上記バッゲージIC
タグを作製するに際して、RF−IDモジュールが形成
されるフィルムが高価であると共に、これを貼着する工
程や、その後の粘着剤塗布の工程が必要となって量産性
に欠けるという問題がある。
もので、使用の際の利便性、耐久性を向上させ、製造に
おける量産性、低コスト化を図る手荷物用RF−IDタ
グおよびその製造方法を提供することを目的とする。
に、請求項1の発明では、ICモジュール、または接続
ランド部が形成された基材上に当該ICモジュールが実
装されたICモジュールユニットを、アンテナ部に実装
させたRF−IDモジュールを備え、ループ状にされて
手荷物に取り付けられる手荷物用RF−IDタグであっ
て、前記ICモジュールに記憶された情報と関連する情
報が所定の印字手段により印字される情報表示シート
と、前記情報表示シートと粘着剤により積層されるもの
で、長手方向の両端の少なくとも一方に、前記ループ状
とさせる前記粘着剤を表出させるための剥離剤が形成さ
れ、当該剥離剤部分が剥離自在な保護シートと、前記情
報表示シートと前記保護シートとの間に介在され、他部
材上に形成した前記アンテナ部に前記ICモジュール若
しくはICモジュールユニットを実装させて前記情報表
示シート若しくは前記保護シート上に粘着剤で転写させ
ることにより前記RF−ICモジュールを構成させ、ま
たは、他部材上に形成した前記アンテナ部を前記情報表
示シート若しくは前記保護シート上に粘着剤で転写させ
て前記ICモジュール若しくはICモジュールユニット
を実装させることにより前記RF−IDモジュールを構
成させる転写RF−IDモジュールと、を有する構成と
する。
に記憶され、前記情報表示シートに印字される情報は、
少なくとも前記手荷物に関する一部または全部の情報で
ある構成である。
たは接続ランド部が形成された基材上に当該ICモジュ
ールが実装されたICモジュールユニットを、アンテナ
部に実装させたRF−IDモジュールを備え、ループ状
にされて手荷物に取り付けられる手荷物用RF−IDタ
グの製造方法であって、被形成物が剥離自在な剥離機能
シート上に、前記導電性インキにより前記アンテナ部が
形成される工程と、前記アンテナ部に前記ICモジュー
ルまたはICモジュールユニットが実装されることで前
記RF−IDモジュールが形成される工程と、前記情報
表示シート、または長手方向の両端の少なくとも一方に
前記ループ状とさせる粘着剤を表出させるための剥離剤
が形成されて当該剥離剤部分が剥離自在とされる保護シ
ートの転写シートに、前記RF−IDモジュールを粘着
剤により接着させることで前記剥離機能シートより剥離
させて転写させる工程と、前記転写シートにおける転写
された前記RF−IDモジュール側に、当該転写シート
が前記情報表示シートの場合には前記保護シートを、当
該転写シートが前記保護シートの場合には前記情報表示
シートを接着させる工程と、を含む構成とする。
たは接続ランド部が形成された基材上に当該ICモジュ
ールが実装されたICモジュールユニットを、アンテナ
部に実装させたRF−IDモジュールを備え、ループ状
にされて手荷物に取り付けられる手荷物用RF−IDタ
グの製造方法であって、被形成物が剥離自在な剥離機能
シート上に、前記導電性インキにより前記アンテナ部が
形成される工程と、前記情報表示シート、または長手方
向の両端の少なくとも一方に前記ループ状とさせる粘着
剤を表出させるための剥離剤が形成されて当該剥離剤部
分が剥離自在とされる保護シートの転写シートに、前記
アンテナ部を粘着剤により接着させることで前記剥離機
能シートより剥離させて転写させる工程と、前記転写シ
ート上で、転写された前記アンテナ部に前記ICモジュ
ールまたはICモジュールユニットが実装されることで
前記RF−IDモジュールが形成される工程と、前記転
写シートにおける転写された前記RF−IDモジュール
側に、当該転写シートが前記情報表示シートの場合には
前記保護シートを、当該転写シートが前記保護シートの
場合には前記情報表示シートを接着させる工程と、を含
む構成とする。
に記憶され、前記情報表示シートに印字される情報は、
少なくとも前記手荷物に関する一部または全部の情報で
ある構成である。
ールを有する転写RF−IDモジュールが情報表示シー
トと保護シートとの間に介在され、長手方向の少なくと
も一方端で剥離自在としてループ状とさせるための粘着
剤を表出させる。すなわち、ループ状とさせるための粘
着剤が接着させる部分のみで表出させることとなり、取
り付け対象に当該粘着剤で付着することがなく、使用の
際の利便性を向上させることが可能となる。また、転写
RF−IDモジュールが感熱シートと保護シートとによ
り物理的、機械的ストレスに対して強度が増して耐久性
を向上させることが可能となるものである。
シート上に形成し、転写シートに転写させることで作製
する。すなわち、製造工程における加熱や圧力印加の工
程を剥離機能シート上で行わせることから、使用される
基材が加熱や圧力を考慮せずともよく、量産性、低コス
ト化を図ることが可能となる。
を図により説明する。図1に、本発明に係る手荷物用R
F−IDタグの第1実施形態の構成図を示す。図1
(A)は手荷物用RF−IDタグの縦側断面図、図1
(B)は搭載される転写RF−IDモジュールの構成
図、図1(C)は剥離シートの構成図である。
11は、情報表示シートである感熱シート12、アンテ
ナ部とICモジュールとを備える転写RF−IDモジュ
ール13および保護シート14が積層されて構成され
る。感熱シート12は、ICモジュールに記憶された情
報と関連する情報が所定の印字手段により印字されるも
ので、感熱シート基材21の一方面に粘着剤22が塗布
され、他方面に感熱発色剤が塗布された感熱剤層23が
形成されたものである。感熱シート基材21は、例えば
紙、樹脂フィルム等が使用できる。粘着剤22は、公知
の粘着剤で十分であり、最終的な製品形態となったとき
に永久接着されるものが使用される。なお、情報表示シ
ートとして、上記感熱剤層23を形成させないこととし
てもよく、この場合には印字手段として例えばインクジ
ェットプリンタ等で情報印字を行えばよい。
粘着剤22により積層されるもので、長手方向の両端の
少なくとも一方における剥離部14A,14Bが切取ラ
イン15A,15Bにより分離自在となっており、図1
(A)、(C)に示すように、当該剥離部14A,14
Bの一方面(転写RF−IDモジュール13側)に、タ
グとしてループ状とさせるための上記粘着剤22の一部
を表出させるための剥離剤16A,16Bが塗布されて
形成され、当該剥離剤16A,16B部分で当該剥離部
15A,15Bが剥離自在なっている。この保護シート
14は、そのシート基材として紙が経済上最も好ましい
が、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレンナフタレートのようなポリエス
テルフィルムや、公知の樹脂フィルムが使用される。ま
た、剥離部14A,14Bに塗布される剥離剤16A,
16Bとしては、例えばシリコーン剤等のような高分子
物質の剥離剤がある。
1(B)に示すように、感熱シート12と保護シート1
4との間に介在され、後述する他部材上に導電性インキ
により形成したアンテナ部31にICモジュール32を
実装させて感熱シート12上に粘着剤22で転写させる
ことにより形成したものである。アンテナ部31は、一
例として平面コイル状に所定数巻回させたアンテナパタ
ーンであり、その両端がランド部31A,31Bとな
る。このランド部31Aから内側方向のアンテナパター
ン上に絶縁剤層33が形成され、当該ランド部31Aよ
り絶縁剤層33上を経由して短絡ライン34が形成され
る。この短絡ライン34の端部がランド部35となる。
部31A,31Bを含む)、絶縁剤層33、短絡ライン
34およびランド部35で上記アンテナ部31が構成さ
れる。アンテナパターンは、使用されるICモジュール
やRF−IDタグとしての使用形態に応じて適宜設計さ
れるものであり、ランド部31A,31B間の距離がI
Cモジュール32の端子間距離に合致したり、1回のみ
の周回である場合等の設計されるパターンによっては絶
縁剤層33および短絡ライン34(ランド部35)を省
略することができる。
キを用いて例えばスクリーン印刷により上記アンテナパ
ターン、短絡ライン34およびランド部35が形成さ
れ、絶縁性部材(絶縁性インキ)を用いて例えば上記同
様のスクリーン印刷により絶縁剤層33が形成される。
この導電性インキは、印刷後に熱、赤外線、紫外線、電
子線等により固化されるもので、例えば、アサヒ化学研
究所製LS−411AW(商品名)、藤倉化成製FA−
353(商品名)、東洋紡績製DWP−026(商品
名)を使用することができる。なお、絶縁剤層33の形
成として、絶縁フィルムや紙類または絶縁テープ類を対
応のアンテナパターン上に貼着させることとしてもよ
い。
間にICモジュール(内部構成は図9で示す)32が少
なくとも密着状態で電気的に接続されることで実装され
る。密着状態とさせる方法として、各ランド部31B,
35とICモジュール32の端子間に異方性導電フィル
ム、異方性導電ペースト、絶縁樹脂、両面接着テープ等
を介在させる方法がある。これらを塗布する方法として
は、ディスペンス法、印刷法、スプレイ法等があるが、
異方性導電ペーストや絶縁樹脂を用いる場合にはディス
ペンス法で塗布させることが好ましい。
は、必要に応じて金属電解メッキ、スタッド、無電解金
属メッキ、導電性樹脂の固定化などによるバンプが形成
される。このICモジュール32の実装の際には、必要
な圧力を加えることとしてもよく、また接着テープによ
る実装する場合としてその材料に応じて熱、光、電磁
波、超音波等のエネルギを加えることとしてもよい。ま
た、実装後の接着部分の固定化を十分とさせるために後
硬化を行ってもよい。なお、実装されたICモジュール
32を保護するために、当該実装部分全体または一部分
をグローブトップ材やアンダーフィル材で被覆保護して
もよい。
Dタグ製造の概念図を示す。図2は、手荷物用RF−I
Dタグ製造システム41を示したもので、剥離機能シー
ト42が例えばエンドレスで搬送される。この剥離機能
シート42は、樹脂フィルムや不織布上にフッ素樹脂基
材、フッ素樹脂、シリコーン等の剥離性部材をコーティ
ングしたものや、不織布、各種の無機または有機の繊維
(ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊等)で形成される織布、紙、またはこれらを組
み合わせたシート上に剥離性の樹脂をコーティングした
ものが適宜使用される。転写前のRF−IDモジュール
13Aのアンテナ部31を高温処理すると導電性を向上
させることができることを考慮すれば、剥離機能シート
42のシート基材を、耐熱性を有するフッ素樹脂基材、
シリコーンコートポリイミド基材、フッ素樹脂含有ガラ
ス布を使用することが望ましい。この剥離機能シート4
2は、転写後にまた新たなアンテナ部31を形成するこ
とができ、低コスト化に貢献している。
には、搬送方向順に、導電性インキ印刷手段43、固化
手段(ここでは加熱とする)44、絶縁性インキ印刷手
段45、固化手段(ここでは加熱とする)46、導電性
インキ印刷手段47、固化手段(ここでは加熱とする)
48が配置される。導電性インキ印刷手段43は、上記
アンテナパターンを上記導電性インキにより印刷して形
成させるためのものであり、固化手段44は印刷された
アンテナパターンを加熱して固化するためのものであ
る。
テナパターンの所定部分上に上記絶縁剤層33を絶縁性
インキにより印刷して形成させるためのものであり、固
化手段46は印刷された絶縁剤層33を加熱して固化さ
せるためのものである。さらに、導電性インキ印刷手段
47は、上記絶縁剤層33上に短絡ライン34(ランド
部35)を上記導電性インキにより印刷して形成させる
ためのものであり、固化手段48は印刷された短絡ライ
ン34(ランド部35)を加熱して固化するためのもの
である。
方であって、固化手段48の搬送方向後方にICモジュ
ール実装手段49が配置される。このICモジュール実
装手段49は、上記ICモジュール32の実装の方法に
応じたもので、例えばその接続端子をバンプとした場合
には当該ICモジュール32をアンテナ部31のランド
部31Bと短絡ライン34のランド部35上に押圧して
電気的接続させることで実装するものである。なお、上
述のように、ICモジュール32が実装されたRF−I
Dモジュール13上に保護皮膜を形成させる場合には、
当該ICモジュール実装手段49の後段にさらに、保護
皮膜材印刷手段および固化手段が適宜配置される。
塗布された感熱シート12の連続体が、上記搬送される
剥離機能シート42の搬送方向端部部分で重なるように
転写シート連続体供給部50より供給されるもので、R
F−IDモジュール13Aの転写後に上記保護シート1
4の連続体が当該転写側に重なるように保護シート連続
体供給部51より供給される。そして、保護シート14
が重ね接着された手荷物用RF−IDタグ11の連続体
をRF−IDタグ連続体収納部52により巻取収納させ
る構成である。
タグ製造のフローチャートを示すと共に、図4および図
5に図3の手荷物用RF−IDタグ製造における各段階
の説明図を示す。なお、図4および図5は単体のまたは
一部分として図示してある。図3において、まず、図4
(A)に示す剥離機能シート42上に、上記導電性イン
キ印刷手段43により、図4(B)に示すようなアンテ
ナ部31の一部を構成するアンテナパターン(ランド部
31A,31B)が印刷され、固化手段44により固化
される(ステップ(S)1)。
より、図4(C)に示すようなアンテナ部31の一部を
構成する絶縁剤層33が上記アンテナパターンの所定部
分上に印刷され、固化手段46により固化する(S
2)。また、上記導電性インキ印刷手段47により、図
4(D)に示すような短絡ライン34およびランド部3
5が印刷され、固化手段48により固化する(S3)。
これによりアンテナ部31が形成されたことになる。そ
して、図4(E)に示すように、ICモジュール実装手
段49において形成されたアンテナ部31のランド部3
1B,35間にICモジュール32を実装することによ
りRF−IDモジュール13Aが形成される(S4)。
シート42上に形成されたRF−IDモジュール13A
を、転写シート連続体供給部50より供給される感熱シ
ート12の粘着剤層22に接着させることで、図5
(B)に示しように、当該RF−IDモジュール13A
を剥離機能シート42上より剥離させて感熱シート12
に転写させる(S5)。そして、図5(C)に示すよう
に、上記RF−IDモジュール13Aを転写した転写R
F−IDモジュール13側の感熱シート12上に、保護
シート連続体供給部51より供給される保護シート14
を重ね合わせることにより接着させて手荷物用RF−I
Dタグ11の連続体とし、RF−IDタグ連続体収納部
52に巻き取るものである(S6)。その後、使用形態
に合わせて、手荷物用RF−IDタグ11は、単一毎あ
るいは所定の複数毎に切断されるものである。
は、アンテナ部31およびICモジュール32を有する
転写RF−IDモジュール13が感熱シート12と保護
シート14との間に介在させ、長手方向の両端で剥離剤
16A,16Bが塗布された剥離部14A,14Bを切
取ライン15A,15Bで剥離自在とさせことでループ
状とするための粘着剤22を表出させる。すなわち、ル
ープ状とさせるための粘着剤22が接着させる部分のみ
で表出させることとなり、取り付け対象に当該粘着剤2
2で付着することがなく、使用の際の利便性を向上させ
ることができるようになる。また、転写RF−IDモジ
ュール13が感熱シート12と保護シート14とにより
物理的、機械的ストレスに対して強度が増して耐久性を
向上させることが可能となるものである。
機能シート42上に形成し、転写シートとなる感熱シー
ト12に転写させることで作製する。すなわち、製造工
程における加熱や圧力印加の工程を剥離機能シート上で
行わせることから、使用される基材が加熱や圧力を考慮
せずともよく、量産性、低コスト化がはかれるものであ
る。
32の実装を転写シートとなる感熱シート12による転
写前に行わせた場合を示しているが、転写後であって保
護シート14の重ね合わせ前に実装してもよい。また、
上記実施形態では、保護シート14の両端に剥離剤16
A,16Bが塗布された剥離部14A,14Bを切取ラ
イン15A,15Bで剥離自在とさせる場合を示した
が、粘着剤22の粘着力によっては、剥離剤が塗布され
た剥離部を長手方向の一方端のみとすることもできる。
これらのことは、以下の第2実施形態においても同様で
あり、そこではICモジュール32の実装に替えて、イ
ンターポーザ36の実装となる。
−IDタグ11を製造するに際して、図2における転写
シート連続体供給部50より、一方面に粘着剤が塗布さ
れた保護シート14を供給することとして転写させ、上
記保護シート連続体供給部51に替えて、感熱シート
(この場合、粘着剤22は不要)12の連続体供給部と
して当該感熱シート12を供給させることとしてもよ
い。この場合、ICモジュール32の実装を、上記の方
法以外に、当該上記保護シート14に塗布される粘着剤
の粘着性を利用して固定化することも可能である。この
ことは、以下の第2実施形態においても同様である。
−IDタグの第2実施形態の構成図を示す。図6(A)
は手荷物用RF−IDタグの縦側断面図、図6(B)は
搭載される転写RF−IDモジュールの構成図、図6
(C)は剥離シートの構成図である。そして、図6
(A)および(C)に示す構成は図1(A)、(C)と
同様である。すなわち、転写RF−IDモジュール13
の構成を図1と異ならせたものである。
インターポーザの説明図を示す。図7(A)、(B)お
よび図6(B)において、転写RF−IDモジュール1
3は、導電性インキによりアンテナ部31が形成され、
ICモジュールユニットであるインターポーザ36が実
装されたものである。アンテナ部31は、図7(A)に
示すように、一例として平面コイル状に所定数巻回させ
たアンテナパターンであり、その両端がランド部31
A,31Bとなる。
モジュールやRF−IDタグとしての使用形態に応じて
適宜設計されるものであり、アンテナ部31のランド部
31A,31Bを共通化させることでこのインターポー
ザ32を共通化させることができる。このアンテナ部3
1は、上述のように、例えば、アサヒ化学研究所製LS
−411AW(商品名)、藤倉化成製FA−353(商
品名)、東洋紡績製DWP−026(商品名)の導電性
インキを用いて例えばスクリーン印刷により上記アンテ
ナパターンを形成し、印刷後に熱、赤外線、紫外線、電
子線等により固化されるものである。
示すように、インターポーザ基材37上に、上記同様の
導電性インキにより導電性パターン38が形成されたも
ので、接続ランド部38A,38Bと、接続ランド部3
8Cとが絶縁状態で離隔されて形成される。この接続ラ
ンド部38B,38C間にICモジュール32が実装さ
れる。また、接続ランド部38A,38B間の導電性パ
ターン38上には絶縁剤層39が形成される。すなわ
ち、接続ランド部38Aとアンテナ部31のランド部3
1Aとが電気的接続され、接続ランド部38Cとアンテ
ナ部31のランド部31Bとが電気的接続される。この
場合、絶縁材層39が導電性パターン38とアンテナパ
ターンとの短絡を防止する。
えば、各種の無機または有機の繊維(ガラス繊維、アル
ミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊等)で形成
される織布、不織布、マット、紙、またはこれらを組み
合わせたシートや、またはこれらのシートに樹脂ワニス
を含浸させて成形した複合基材のシート、ポリアミド系
樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系
樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基
材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系
樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート
系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重
合体系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材等の
プラスチック基材のシート、あるいはこれらにコロナ放
電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処
理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理などの表面
処理を施したシート等より適宜選択される。
や、導電性インキを用いた例えばスクリーン印刷により
形成される。この導電性インキは、上記同様に、印刷後
に熱、赤外線、紫外線、電子線等により固化されるもの
で、例えば、アサヒ化学研究所製LS−411AW(商
品名)、藤倉化成製FA−353(商品名)、東洋紡績
製DWP−026(商品名)を使用することができる。
上記絶縁剤層39は、絶縁性部材(絶縁性インキ)を用
いて例えば上記同様のスクリーン印刷により形成され
る。なお、絶縁剤層39の形成として、絶縁フィルムや
紙類または絶縁テープ類を対応の導電性パターン38上
に貼着させることとしてもよい。また、絶縁剤層39
を、インターポーザ36側でなく、アンテナ部(アンテ
ナパターン)31側に形成してもよく、一方でアンテナ
パターンの形状によっては当該絶縁剤層39を省略して
もよい。
部38Cと間にICモジュール32が少なくとも密着状
態で電気的に接続されることで実装される。密着状態と
させる方法として、各接続ランド部38B,38CとI
Cモジュール32の端子間に異方性導電フィルム、異方
性導電ペースト、絶縁樹脂、両面接着テープ等を介在さ
せる方法がある。これらを塗布する方法としては、ディ
スペンス法、印刷法、スプレイ法等があるが、異方性導
電ペーストや絶縁樹脂を用いる場合にはディスペンス法
で塗布させることが好ましい。
は、上記同様に、必要に応じて金属電解メッキ、スタッ
ド、無電解金属メッキ、導電性樹脂の固定化などによる
バンプが形成される。このICモジュール32の実装の
際には、必要な圧力を加えることとしてもよく、また接
着テープによる実装する場合としてその材料に応じて
熱、光、電磁波、超音波等のエネルギを加えることとし
てもよい。また、実装後の接着部分の固定化を十分とさ
せるために後硬化を行ってもよい。なお、実装されたI
Cモジュール32を保護するために、当該実装部分全体
または一部分をグローブトップ材やアンダーフィル材で
被覆保護してもよいことも上記と同様である。
簡単に説明する。インターポーザ基材37に導電性イン
キにより接続ランド部38A,38Bを含むパターンが
印刷されると共に、これと離隔させて接続ランド部38
Cが印刷されて導電性パターン38が形成されて、固化
手段により固化される。また、絶縁性インキにより接続
ランド部38A,38B間のパターン上に絶縁剤層39
が印刷されて形成されて、固化手段により固化される。
そして、接続ランド部38B,38C間に、ICモジュ
ール32が上述の何れかの手段で実装されることによ
り、インターポーザ36が製造されるものである。
F−IDタグの使用例の説明図を示す。図8(A)に示
す手荷物用RF−IDタグ11は、例えば空港での搭乗
の際の託送荷物や乗船の際の託送荷物に取り付けられる
バッゲージICタグとして上記のように作製されたもの
である。このような手荷物用RF−IDタグ11は、内
包される転写RF−IDモジュール13に記憶された手
荷物に関する情報のうち、一部または全部の、例えば行
き先、便数、搭乗者番号等が感熱プリンタにより感熱シ
ート12上に印字される。そして、当該手荷物用RF−
IDタグ11より保護シート14の剥離部14A,14
Bが切取ライン15A,15Bで分離されて剥離され、
対象の手荷物の提げ手等にループ状とさせて粘着剤22
同士を接着させて取り付けるものである。
バッゲージICタグとして使用することで、印字された
手荷物情報で当該手荷物の所有者や行き先等を特定する
ことができ、適宜ICモジュール32に記憶させたデー
タを読み込むことで当該手荷物の所有者や行き先等を特
定することができるものである。
RF−IDタグを使用するためのリーダライタのブロッ
ク構成図を示す。図9に示すリーダライタ61は、手荷
物用RF−IDタグ(バッゲージICタグ)11の転写
RF−IDモジュール13に対して手荷物に関する情報
を記憶させ、少なくとも搬送途中に当該転写RF−ID
モジュール13に記憶されている所定の情報を読み込む
ものである。また、リーダライタ61は、印字手段62
および入力手段63と接続される。
ージICタグ)11は、処理部71、メモリ72および
復調部73で構成されるICモジュール32が実装され
たインターポーザ36と、アンテナ部31により構成さ
れる。アンテナ部31は、上述のように平面上でコイル
状に巻回されたもので、リーダライタ61からの信号を
受信し、または当該手荷物用RF−IDタグ(バッゲー
ジICタグ)11よりリーダライタ61にデータを送信
する役割をなす。
72は当該カードとしての種々の情報を記憶するための
ものである。上記復調部73は、アンテナ部31で受信
した電波から制御信号、データを復調し、適宜コード変
換する。そして、処理部71は、プログラムにより、受
信した制御信号、データをメモリ72に記憶させ、また
メモリに記憶したデータを送信する処理を行う。
ータメモリ82を備え、データ変換部83、変調部8
4、発信部85、電力増幅部86、検波部87、アンテ
ナ88、表示部89およびインターフェース(IF)部
90を備える。上記制御部81は、このリーダライタ6
1の全体を統括制御するもので、これに応じたプログラ
ムがセットされている。上記データメモリ83は、入力
された託送荷物に関する種々のデータを記憶する。上記
種々のデータには、例えば、荷物所有者の氏名、住所、
電話番号、搭乗者番号、搭乗便名、行き先、座席番号等
がある。
F−IDタグ(バッゲージICタグ)11に対して情報
を送信する場合の情報を例えば「1」、「0」に変換
し、また当該手荷物用RF−IDタグ(バッゲージIC
タグ)11からの送信データを例えば「1」、「0」に
変換する。上記変調部84は、発信部85からの発信出
力に基づいて上記データ変換部83で変換された情報を
例えばFSK(周波数偏位変調)変調波に変調する。上
記電力増幅部86は、変調部84で変調された変調波を
電力増幅するもので、この増幅された変調波がアンテナ
88より送信されるものである。そして、検波部87
は、アンテナ88で受信した当該手荷物用RF−IDタ
グ(バッゲージICタグ)11からの送信電波を検波し
て復調する。
ので、取り扱うデータの表示を行う。また、IF部90
は、印字部62に対して印字データを送信し、また入力
手段63より入力データを取得する役割をなすものであ
る。
荷物用RF−IDタグ(バッゲージICタグ)11との
通信と印字部62による印字とが同一ライン上で行うも
のとすると、まず、入力手段63より託送荷物に関する
上記の荷物所有者の氏名、住所、電話番号、搭乗者番
号、搭乗便名、行き先、座席番号等のデータが入力され
ることでデータメモリ82に記憶する。そして、当該記
憶したデータのうち、所定のデータ(例えば搭乗者番
号、搭乗便名、行き先)を手荷物用RF−IDタグ(バ
ッゲージICタグ)11に送信してメモリ72に記憶さ
せ、印字部62にも同様のデータを出力して当該手荷物
用RF−IDタグ(バッゲージICタグ)11の感熱シ
ート12部分に当該行き先、搭乗便名、搭乗者番号の印
字を行わせるものである(図8参照)。
れる際に、剥離部14A,14Bによりループ状とさせ
るための粘着剤を表出させることにより、取り付け対象
に当該粘着剤で付着することがなく、使用の際の利便性
を向上させることができると共に、転写RF−IDモジ
ュールが感熱シートと保護シートと間に介在されること
により、物理的、機械的ストレスに対して強度が増して
耐久性を向上させることができる。また、このようなバ
ッゲージICタグを、インターポーザ36を使用して作
製することから、量産性の効率化、低コスト化を図るこ
とができるものである。
ナ部およびICモジュールを有する転写RF−IDモジ
ュールが情報表示シートと保護シートとの間に介在さ
れ、長手方向の少なくとも一方端で剥離自在としてルー
プ状とさせるための粘着剤を表出させることにより、当
該粘着剤が付着することがなく、使用の際の利便性を向
上させることができると共に、転写RF−IDモジュー
ルが感熱シートと保護シートと間に介在されることによ
り、物理的、機械的ストレスに対して強度が増して耐久
性を向上させることができる。
ート上に形成し、転写シートに転写させることで作製す
ることで製造工程における加熱や圧力印加の工程を剥離
機能シート上で行わせることにより、使用される基材が
加熱や圧力を考慮せずともよく、量産性、低コスト化を
図ることができるものである。
施形態の構成図である。
ある。
ャートである。
段階の説明図(1)である。
段階の説明図(2)である。
施形態の構成図である。
図である。
例の説明図である。
するためのリーダライタのブロック構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ICモジュール、または接続ランド部が形
成された基材上に当該ICモジュールが実装されたIC
モジュールユニットを、アンテナ部に実装させたRF−
IDモジュールを備え、ループ状にされて手荷物に取り
付けられる手荷物用RF−IDタグであって、 前記ICモジュールに記憶された情報と関連する情報が
所定の印字手段により印字される情報表示シートと、 前記情報表示シートと粘着剤により積層されるもので、
長手方向の両端の少なくとも一方に、前記ループ状とさ
せる前記粘着剤を表出させるための剥離剤が形成され、
当該剥離剤部分が剥離自在な保護シートと、 前記情報表示シートと前記保護シートとの間に介在さ
れ、他部材上に形成した前記アンテナ部に前記ICモジ
ュール若しくはICモジュールユニットを実装させて前
記情報表示シート若しくは前記保護シート上に粘着剤で
転写させることにより前記RF−ICモジュールを構成
させ、または、他部材上に形成した前記アンテナ部を前
記情報表示シート若しくは前記保護シート上に粘着剤で
転写させて前記ICモジュール若しくはICモジュール
ユニットを実装させることにより前記RF−IDモジュ
ールを構成させる転写RF−IDモジュールと、 を有することを特徴とする手荷物用RF−IDタグ。 - 【請求項2】請求項1記載の手荷物用RF−IDタグで
あって、前記ICモジュールに記憶され、前記情報表示
シートに印字される情報は、少なくとも前記手荷物に関
する一部または全部の情報であることを特徴とする手荷
物用RF−IDタグ。 - 【請求項3】ICモジュール、または接続ランド部が形
成された基材上に当該ICモジュールが実装されたIC
モジュールユニットを、アンテナ部に実装させたRF−
IDモジュールを備え、ループ状にされて手荷物に取り
付けられる手荷物用RF−IDタグの製造方法であっ
て、 被形成物が剥離自在な剥離機能シート上に、前記導電性
インキにより前記アンテナ部が形成される工程と、 前記アンテナ部に前記ICモジュールまたはICモジュ
ールユニットが実装されることで前記RF−IDモジュ
ールが形成される工程と、 前記情報表示シート、または長手方向の両端の少なくと
も一方に前記ループ状とさせる粘着剤を表出させるため
の剥離剤が形成されて当該剥離剤部分が剥離自在とされ
る保護シートの転写シートに、前記RF−IDモジュー
ルを粘着剤により接着させることで前記剥離機能シート
より剥離させて転写させる工程と、 前記転写シートにおける転写された前記RF−IDモジ
ュール側に、当該転写シートが前記情報表示シートの場
合には前記保護シートを、当該転写シートが前記保護シ
ートの場合には前記情報表示シートを接着させる工程
と、 を含むことを特徴とする手荷物用RF−IDタグの製造
方法。 - 【請求項4】ICモジュール、または接続ランド部が形
成された基材上に当該ICモジュールが実装されたIC
モジュールユニットを、アンテナ部に実装させたRF−
IDモジュールを備え、ループ状にされて手荷物に取り
付けられる手荷物用RF−IDタグの製造方法であっ
て、 被形成物が剥離自在な剥離機能シート上に、前記導電性
インキにより前記アンテナ部が形成される工程と、 前記情報表示シート、または長手方向の両端の少なくと
も一方に前記ループ状とさせる粘着剤を表出させるため
の剥離剤が形成されて当該剥離剤部分が剥離自在とされ
る保護シートの転写シートに、前記アンテナ部を粘着剤
により接着させることで前記剥離機能シートより剥離さ
せて転写させる工程と、 前記転写シート上で、転写された前記アンテナ部に前記
ICモジュールまたはICモジュールユニットが実装さ
れることで前記RF−IDモジュールが形成される工程
と、 前記転写シートにおける転写された前記RF−IDモジ
ュール側に、当該転写シートが前記情報表示シートの場
合には前記保護シートを、当該転写シートが前記保護シ
ートの場合には前記情報表示シートを接着させる工程
と、 を含むことを特徴とする手荷物用RF−IDタグの製造
方法。 - 【請求項5】請求項3または4記載の手荷物用RF−I
Dタグの製造方法であって、前記ICモジュールに記憶
され、前記情報表示シートに印字される情報は、少なく
とも前記手荷物に関する一部または全部の情報であるこ
とを特徴とする手荷物用RF−IDタグの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002089089A JP3906331B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 手荷物用rf−idタグおよびその製造方法 |
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---|---|---|---|---|
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