JP2002342727A - Rfidタグ付きタックラベル - Google Patents

Rfidタグ付きタックラベル

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JP2002342727A JP2001144108A JP2001144108A JP2002342727A JP 2002342727 A JP2002342727 A JP 2002342727A JP 2001144108 A JP2001144108 A JP 2001144108A JP 2001144108 A JP2001144108 A JP 2001144108A JP 2002342727 A JP2002342727 A JP 2002342727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な製造方法で安価に製造することができ
て、かつ、製品への接着力に優れるRFID付きタック
ラベルを提供する。 【解決手段】ラベル表面に表示部を有し、粘着剤層を有
するラベル裏面に、アンテナコイルと該アンテナコイル
に接続されたRFID素子を備えたRFIDタグを着設
したタックラベルにおいて、前記RFIDタグへアンテ
ナコイルとRFID素子からなる機能部分を避けて開口
部を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID付きタッ
クラベルに関し、更に詳しくは、簡易な製造方法で安価
に製造することができて、かつ、製品への接着力に優れ
るRFID付きタックラベルに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、RFIDタグをタックラベルへ着設
して、製品などへ貼着する方法としては、タックラベル
裏面の粘着層へRFIDタグを着設した後、該RFID
タグより大きいラベルの周縁部へ露出している粘着剤を
用いることが、知られている。しかしながら、タックラ
ベル裏面の粘着剤がRFIDタグに覆われて、製品と接
着する粘着剤の面積が減少してしまい、たとえ製品へ貼
着できたとしても、ラベルが製品から脱落してしまうと
いう欠点がある。また、製品自体が小さい場合には、貼
着さえできないという欠点がある。
【0003】また、他の方法としては、タックラベル裏
面の粘着層へRFIDタグを着設し、該RFIDタグ面
へ粘着層をもう一層設けて製品へ貼着する方法が、知ら
れている。しかしながら、粘着剤層を2層設けるので、
タックラベル自身の製造が工程が複雑で、高価になると
いう欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
のような問題点を解消すべく、ラベル裏面に1層の粘着
剤層を設けて、アンテナコイルと該アンテナコイルに接
続されたRFID素子を備えたRFIDタグの、アンテ
ナコイルとRFID素子からなる機能部分を避けて開口
部を設けて着設することを着想して、本発明の完成に至
ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、ラベルの表面に表示部を有し、該ラベルの裏面に
粘着剤層を介して、アンテナコイルと該アンテナコイル
に接続されたRFID素子を備えたRFIDタグを着設
して、剥離紙へ分離可能に載置したタックラベルにおい
て、前記RFIDタグへアンテナコイルとRFID素子
からなる機能部分を避けて開口部を設けたことを特徴と
するRFIDタグ付きタックラベルに関するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様について、図を
参照しながら説明する。RFIDタグとは、RFID
(Radio Frequency Identifi
cation)システムの媒体として、電波を用いて非
接触で情報の交信ができるタグである。なお、「RFI
Dタグ」には、「非接触ICタグ」、「非接触データキ
ャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接
触ICラベル」、「トランスポンダ」等と、種々の名称
で表現される場合もあるので、本発明においては、代表
して「RFIDタグ」と表現し、前記のように表現され
ている名称のものも包含するものとする。
【0007】RFIDタグは、RFIDタグ基体にアン
テナパターンとRFID素子からなり、該RFID素子
はICチップとメモリからなっている。アンテナパター
ンとICチップに内蔵された容量素子とにより共振回路
を形成し、該共振回路はリーダライタから一定の周波数
の電波を受信すると、メモリに記憶している情報を発信
源であるリーダライタに送信して返すことで、情報の交
信を行う。
【0008】図1は、従来のインレット形RFIDタグ
の平面図である。図2は、従来のインレット形RFID
タグ付きラベルを製品に貼着した状態の断面図である。
RFIDタグの用途としては、アパレル商品のタグ、航
空業界のバージタグ、運輸流通業界の配送タグ、図書館
蔵書タグ、レンタルCDやビデオの管理タグなどの種々
の自動認識システムとして適用され、ますます拡大して
いる。RFIDタグの形態については、ラベル形状、カ
ード形状、コイン形状、インレット形状などの種々の形
状がある。本発明に用いるRFIDタグの形状は、銘板
ラベルの裏面へ着設するインレット形RFIDタグで、
銘板ラベルの裏面に着設した後に、製品へ貼着されて使
用される。
【0009】インレット基材13の材料としては、絶縁
性材料であれば特に限定されるものではなく、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニール、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイト、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリアミド、酢酸セルロースなどのフィルムが適用
できる。該フィルムの厚みも、特に限定されるものでは
なく、12μm〜100μm程度が好適である。また、
インレット基材13には機能に影響のない範囲で、着色
剤、帯電防止剤、滑剤、安定剤などの添加剤を混入させ
ても良い。
【0010】インレット形RFIDタグ11のアンテナ
コイル14は、コイル形状で導電部剤17によりインレ
ット基材13の裏面でジャンピング回路を形成して、コ
イル接続素子16によりRFRID素子15のバンプま
たはパッドに接続している。このようなインレット形R
FIDタグ11は、インレット基材13にラミネートし
たアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印
刷後のエッチングによりコイル状としてアンテナを形成
し、少なくともICチップからなるRFID素子を装着
して形成する。通常のRFID素子はICチップおよび
メモリからなっている。その大きさも20mm×20m
m以下のサイズにできる。具体的には、大日本印刷
(株)製の製品名「accuwave」が例示できる。
【0011】また、アンテナをカーボン・黒鉛・銀紛、
あるいはそれらの混合体などをビヒクルに分散した導電
性インクを、オフセット・グラビア・シルクスクリーン
印刷で形成することもできる。さらにアンテナパターン
の形状は、特に限定されず、直線状のものでも巻線状の
ものでも良い。アンテナパターンの形状を2枚の羽根状
としたモトローラ社製の製品名「Bistatix」も
適用できる。
【0012】該RFIDタグが交信に使用する周波数
は、UHF−SHF帯(850〜950MHzと、2.
4〜5GHz)、HF帯(10〜15MHz)、LF−
MF帯(100〜500KHz)がある。また、リーダ
ライタからの呼出し電波に対応して、複数のRFIDタ
グ11が一斉に応答する場合はデータのコリジョン(衝
突)が生じるが、衝突を回避して特定のRFIDタグを
順次交信する手法も適用できる。
【0013】該インレット形RFIDタグ11は、無線
で交信ができるが、外観上はきれいというものでもない
ので、RFIDタグ11を覆って、通常使用している銘
板ラベル20を貼着するのが好適であり、部外者には該
RFIDタグ11の存在の有無も判らない状態となっ
て、該RFIDタグ11による目的とする各種の管理を
するためには、より好適である場合が多い。
【0014】図2(A)は従来の実施例で、銘板ラベル
基材13の表面に表示部22を有する銘板ラベル20の
裏面の第1粘着剤層23へ、RFIDタグ11を着設し
た後に、製品へ貼着する。このために、該RFIDタグ
11が覆った部分は非粘着部26となり、残りの周縁粘
着部25Bのみで製品へ接着するので、接着力が低く、
脱落し易い。
【0015】また、図2(B)では、銘板ラベル基材1
3の裏面の第1粘着剤層23へ、RFIDタグ11を着
設して、さらに第2粘着剤層24を設けた後に、製品へ
貼着する。接着力は十分に得られるが、第2粘着剤層2
4を設ける複雑な工程が増加し、コスト的にも高価とな
る。そこで、第1粘着剤層23を製品への接着にも寄与
させるために、インレット形RFIDタグ11のアンテ
ナコイル14およびRFID素子15などの機能部分を
避けて、インレット基材13へ開口部31を設ける。
【0016】図3は、本発明のRFIDタグ付きタック
ラベルの平面図である。図3は、剥離紙33へ、剥離自
在に仮着されたインレット形RFID付きタックラベル
1である。該インレット形RFIDタグ11の着設位置
により、製品全面粘着型と、ラベル全面粘着型の2つの
態様のタクラベルとなる。
【0017】図4は、本発明の製品全面粘着型のRFI
Dタグ付きタックラベルの図3のAA部の断面図であ
る。図4は、製品全面粘着型のインレット形RFIDタ
グ付きタックラベルで、銘板ラベル20と第1粘着剤層
23との間にインレット形RFIDタグ11が位置し、
製品とは第1粘着剤層23が全面粘着部25Aで接着す
る。一方、銘板ラベル基材13とは、インレット形RF
IDタグ11で覆われた非粘着部27が接着しないが、
インレット形RFIDタグ11の開口部31を透して第
1粘着剤層23が銘板ラベル基材13と接着すること
で、周縁部とともに充分な接着力が得られる。開口部3
1の形状は図3では長方形を図示しているが、形状は特
に限定されるものではなく、矩形、三角形、丸形、不規
則形状などのRFIDタグの機能を妨げない範囲であれ
ば良い。また、開口部31の数量も、RFIDタグの機
能を妨げない範囲であれば複数個を設けても良く、複数
の形状は異なった形状でも良い。
【0018】図5は、本発明のラベル全面粘着型のRF
IDタグ付きタックラベルの図3のAA部の断面図であ
る。図5は、ラベル全面粘着型のインレット形RFID
タグ付きタックラベルで、銘板ラベル20の第1粘着剤
層23と製品の間にインレット形RFIDタグ11が位
置し、ラベル基材13とは全面粘着して接着する。一
方、製品とは、インレット形RFIDタグ11で覆われ
た非粘着部26が接着しないが、インレット形RFID
タグ11の開口部31を透して第1粘着剤層23が製品
と接着することで、周縁粘着部25Bおよび中央粘着部
25Cとともに充分な接着力が得られる。
【0019】銘板ラベル20の銘板ラベル基体21とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば上質紙・
コート紙・含浸紙・合成紙などの紙類、ポリエチレンテ
レフタレート・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニール・ポ
リスチレンなどの合成樹脂類、アルミニウムなどの金属
箔類、およびそれらの2層またはそれ以上の積層体など
が適用できる。
【0020】銘板ラベル20の表面の表示部22へは、
一般的な製品名・セールスポイント・販売者・製造月日
・使用方法・注意事項などがオフセット印刷・樹脂凸版
印刷・グラビア印刷・フレキソ印刷・シルクスクリーン
印刷などの印刷で表示されたタックラベルが適用でき
る。但し、表示部22へは、往復製品や通い箱形式の送
り元と送付先が決まっている場合や、純粋に管理目的の
場合には、表示しないこともある。
【0021】第1粘着剤層23および第2粘着剤層24
としては、公知の感圧で接着する粘着剤が適用できる。
粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば
アクリル酸、アクリル酸エステル、酢酸ビニール、アク
リロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹
脂、ロジン、またはこれらの混合物の水分散液、および
ロジントリグリセリド、水素化ロジンなどの有機溶媒液
を、公知のコーティング法で塗布し乾燥する。また、脂
肪族オレフィン樹脂、ロジン、テルペンフェノール樹脂
などの粘着付与剤を添加したイソブチレンーイソプレン
共重合体、イソブチレンーブタジエン共重合体、エチレ
ンースチレン含有ブロック共重合体などをホットメルト
コーティング法で設けても良い。
【0022】この第1粘着剤層23または第2粘着剤層
24は、再分離可能な剥離紙33でカバーされており、
製品への貼着の際に該剥離紙33を除去して露出する粘
着剤層で製品へ貼着する。剥離紙33は公知の剥離紙で
良く、例えば上質紙、ポリエチレンテレフタレートなど
の略平坦な基材に粘着剤層と接する表面にワックス、酢
酸セルロース、シリコーンなどの剥離剤を塗布したもの
が適用できる。
【0023】図6は、本発明の製品全面粘着型のRFI
Dタグ付きタックラベルの製造装置の機能要素の構成
図、およびラベル製造過程の平面図である。図6(A)
は製品全面粘着型のRFIDタグ付きタックラベルを製
造する装置の構成を表わしている。粘着剤の塗布部23
と、インレット形RFIDタグ11の開口部31の抜き
部41と、該インレット形RFIDタグ11のカット部
43と、銘板基材21の供給部と、ラベル抜き部45
と、カス巻上げ部47とからなっている。
【0024】粘着剤の塗布部23では、剥離紙33上へ
前述の粘着剤をカーテンコート、スリットコート、バー
コートなどの公知のコーティング法で塗布すれば良い、
水分散液および有機溶媒液の場合には図6(A)には図
示していないが、塗布後に乾燥装置を設ける。乾燥後の
粘着剤層の厚みとしては、10μm〜200μm、好ま
しくは20μm〜100μmである。
【0025】インレット形RFIDタグ11の開口部3
1の抜き部41は、金型鋼またはビク刃などでできた開
口部の形状をした抜き型で、受け板(図示せず)との間
にインレット形RFIDタグ11を挟み込んで往復運動
させて、開口部31のインレット基材13を除去する。
次いで該開口部31が空けられたインレット形RFID
タグ11は、カット部43へ送られて、ビク刃からなる
カット部43でカットされて中空のドーナツ状片とな
る。該ドーナツ状片は、粘着剤層上へ一定間隔で載置す
る。インレット形RFIDタグ11の載置は、表裏いず
れでも良い。
【0026】該ドーナツ状片の上には、銘板基材21が
供給部から送られてきて載置されて、ラベルの層構成が
出来上がる。該銘板ラベル基材21の表面には表示部2
2があるが、該表示は事前にオフセット、樹脂凸版、フ
レキソ印刷などの公知の印刷手法で設けても良く、図示
していないがラベル製造装置へ印刷ユニットを設けて印
刷しても良い。また、該表示の印刷は、内部管理や企業
間での取引のように、印刷されていない場合もある。
【0027】次に、ラベル抜き部45へ移動する。ラベ
ル抜き部45はインレット形RFIDタグ11の開口部
31の抜き部41と同様の機構からなり、最終のラベル
形状に抜かれて、余白部はカス49としてカス巻上げ部
47へ巻き上げられる。このようにして、剥離紙33へ
分離自在に載置された製品全面粘着型のインレット形R
FIDタグ付きタックラベル1が製造できる。
【0028】該インレット形RFIDタグ付きタックラ
ベル1は、剥離紙から剥がして製品へ貼着すると、製品
へは粘着剤層の全面で製品へ接着する。また、銘板ラベ
ル基材21へも、インレット形RFIDタグの開口部3
1および周縁部の部分で粘着するので充分な接着力を得
ることができる。しかも、インレット形RFIDタグの
供給部(図示せず)と抜き部41とカット部43とドー
ナツ状片を載置する機構を、従来の一般的なラベル製造
装置に追加するだけの簡易な装置で、安価に製造するこ
とができる。
【0029】図7は、本発明のラベル全面粘着型のRF
IDタグ付きタックラベルの製造装置の機能要素の構成
図である。図7はラベル全面粘着型のRFIDタグ付き
タックラベルを製造する装置の構成を表わしている。事
前に銘板ラベル基材21を粘着剤層23を介して剥離紙
33Aへ分離自在に積層した所謂タックラベル原紙37
を使用する。該タックラベル原紙37は、一般的な公知
の方法で製造できる。銘板ラベル基材21の表示部22
は、タックラベル原紙37の製造過程で設けても良く、
本発明の製造装置へ印刷ユニットを設けて印刷しても良
い。
【0030】本製造装置は、タックラベル原紙37の分
離部と、インレット形RFIDタグ11の開口部31の
抜き部41と、該インレット形RFIDタグ11のカッ
ト部43と、剥離紙33の供給部と、ラベル抜き部45
と、カス巻上げ部47とからなっている。まず、タック
ラベル原紙37を分離部で剥離紙33Aから剥がす、該
剥がした剥離紙33Aは、巻き上げて再び剥離紙33と
して使用することもできる。
【0031】次に、インレット形RFIDタグ11の開
口部31の抜き部41は、金型鋼またはビク刃などでで
きた開口部の形状をした抜き型で、受け板(図示せず)
との間にインレット形RFIDタグ11を挟み込んで往
復運動させて、開口部31のインレット基材13を除去
する。次いで該開口部31が空けられたインレット形R
FIDタグ11は、カット部43でへ送られて、ビク刃
からなるカット部43でカットされて中空のドーナツ状
片となる。該ドーナツ状片は、上記で分離されたタック
ラベル原紙37の粘着剤層の上へ一定間隔で載置する。
インレット形RFIDタグ11の載置は、表裏いずれで
も良い。
【0032】該ドーナツ状片の上には、剥離紙33が供
給部から送られてきて載置されて、ラベルの層構成が出
来上がる。次いで、ラベル抜き部45へ移動する。ラベ
ル抜き部45はインレット形RFIDタグ11の開口部
31の抜き部41と同様の機構からなり、最終のラベル
形状に抜かれて、余白部はカス49としてカス巻上げ部
47へ巻き上げられる。このようにして、剥離紙33へ
分離自在に載置されたラベル全面粘着型のインレット形
RFIDタグ付きタックラベル1が製造できる。
【0033】該インレット形RFIDタグ付きタックラ
ベル1は、剥離紙から剥がして製品へ貼着すると、ラベ
ルへは粘着剤層の全面でラベルへ接着する。また、製品
へも、インレット形RFIDタグの開口部31および周
縁部の部分で粘着するので充分な接着力を得ることがで
きる。しかも、従来の一般的なラベル製造装置に一部の
機構を追加するだけの簡易な装置で、安価に製造するこ
とができる。
【0034】
【実施例】(実施例)図3および図4で図示するインレ
ット形RFIDタグ付きタックラベル1を、図6の製造
装置で製造する。インレット形RFIDタグ11とし
て、厚さ25μmの東レ社製のポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(ルミラー)へ、厚さ7μmのアルミニウ
ム箔をドライラミネートしエッチング法でコイル状と
し、RFID用のメモリ内蔵のICチップをコイルの接
続端子へ導電性接着剤で図1のように接続した。該RF
IDタグの外形寸法は横85mm×縦50mmで、アン
テナおよびRFID素子を避けて、図3のように中央よ
りやや右部分へ横40mm×縦20mmの開口部を設け
た。
【0035】銘板ラベル基材21として坪量110g/
2の樹脂含浸紙である商品名エスベランを用いて、外
形寸法を横100mm×縦65mmとした。剥離紙とし
て、青色上質紙ベースのシリコーンコートがされた市販
の坪量90g/m2の剥離紙を用い、粘着剤としてアク
リル系樹脂からなる強粘着用粘着剤を用いて厚さ30μ
mとした。
【0036】(比較例)インレット形RFIDタグへ開
口部を設けず、図1のように全体がインレッット基材1
3からなるようにした以外は、実施例と同様にして、タ
ックラベルを作成した。
【0037】実施例および比較例のRFID付きタック
ラベルを剥離紙から分離して、高級ブランド品の婦人用
帽子を収納する円柱状外箱の外周の丸み部分に、それぞ
れのラベルを貼着して、翌日確認したところ、比較例で
は、外箱からRFID付きタックラベルが剥がれて脱落
していたが、実施例のRFID付きタックラベルは、何
らの異常もなく貼着されていた。
【0038】
【発明の効果】以上に説明してきたように、本発明のイ
ンレット形RFIDタグ付きタックラベル1によれば一
層の粘着剤層でも、製品および銘板ラベル基材の双方に
充分な接着力を与えることで製品から脱落せず、安定し
て信頼性のあるRFIDタグを用いる管理などが実施で
きる。
【0039】また、従来では貼着できなかった小さな外
形寸法を持つ製品にも、本発明のインレット形RFID
タグタックラベル1であれば、適用することができる。
しかも、粘着剤層23は、銘板ラベルの貼着用とインレ
ット形RFIDタグの貼着用とを兼ねることで、コスト
ダウンと同時に省資源を達成できる。
【0040】さらに、本発明のインレット形RFIDタ
グタックラベル1を製造する装置は、公知の一般的な製
造装置に一部の機能を追加するだけの簡易な装置で製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のインレット形RFIDタグの平面図で
ある。
【図2】 従来のインレット形RFIDタグ付きラベル
を製品に貼着した状態の断面図である。
【図3】 本発明のRFIDタグ付きタックラベルの平
面図である。
【図4】 本発明の製品全面粘着型のRFIDタグ付き
タックラベルの図3のAA部の断面図である。
【図5】 本発明のラベル全面粘着型のRFIDタグ付
きタックラベルの図3のAA部の断面図である。
【図6】 本発明の製品全面粘着型のRFIDタグ付き
タックラベルの製造装置の機能要素の構成図、およびラ
ベル製造過程の平面図である。
【図7】 本発明のラベル全面粘着型のRFIDタグ付
きタックラベルの製造装置の機能要素の構成図である。
【符号の説明】
1 インレットRFIDタグ付きラベル 11 インレット型RFIDタグ 13 インレット基材 14 アンテナコイル 15 RFID素子 16 接続素子 17 導電部材 20 銘板ラベル 21 銘板ラベル基材 22 表示部 23 第1粘着層 24 第2粘着層 25A 全面粘着部 25B 周縁粘着部 25C 中央粘着部 26、27 非粘着部 31 開口部 33、33A 剥離紙 35 製品 37 タッグラベル原紙 41 インレット抜き部 43 カット部 45ラベル抜き部 45A ハーフカット部 47 カス巻上げ部 49 カス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベルの表面に表示部を有し、該ラベル
    の裏面に粘着剤層を介して、アンテナコイルと該アンテ
    ナコイルに接続されたRFID素子を備えたRFIDタ
    グを着設して、剥離紙へ分離可能に載置したRFIDタ
    グ付きタックラベルにおいて、前記RFIDタグへアン
    テナコイルとRFID素子からなる機能部分を避けて開
    口部を設けたことを特徴とするRFIDタグ付きタック
    ラベル。
  2. 【請求項2】 上記粘着剤層が、アンテナコイルと該ア
    ンテナコイルに接続されたRFID素子を備えたRFI
    Dタグと剥離紙との間へ設けることを特徴とする請求項
    1記載のRFIDタグ付きタックラベル。
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Cited By (9)

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