JP2003288428A - 電子証明書表示システム、電子証明書表示方法、電子証明書表示端末及び電子証明書表示プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線を介して、携帯端末からの会員登録
情報にもとづき企業端末が電子証明書を即時に発行し、
信号発信装置からの画像表示信号に応じて、携帯端末が
電子証明書を表示することを可能とする。 【解決手段】 企業端末に会員登録情報を送信し、この
会員登録情報にもとづき企業端末において作成された会
員証情報を受信して保存し、信号発信装置からの画像表
示信号に応じて、会員証情報にもとづき電子証明書を表
示する携帯端末と、携帯端末から会員登録情報を受信
し、この会員登録情報にもとづき会員証情報を作成し
て、携帯端末に送信する企業端末と、携帯端末及び企業
端末を接続する通信回線と、携帯端末に画像表示信号を
発信する信号発信装置とを有する電子証明書表示システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線を介し
て、携帯端末からの会員登録情報にもとづき企業端末が
電子証明書を発行し、信号発信装置からの画像表示信号
に応じて、携帯端末が電子証明書を表示する電子証明書
表示システム、電子証明書表示方法、電子証明書表示端
末及び電子証明書表示プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットは広く社会に普及
し、多くの企業がインターネット上にホームページを開
設して、公衆に様々なサービスの提供を行っている。こ
のようなサービスの中には、会員登録を行って利用する
ものも多い。しかし、インターネットなどの通信回線を
介して会員登録を行った場合には、その証明書をどのよ
うにして発行するかという問題があった。

【０００３】これに対して従来行われている方法には、
主に二通りの方法があった。一つは、提供するサービス
を、通信回線を介して行うものに限定して、会員証など
の証明書を発行しないというものであった。インターネ
ット上において会員登録を必要とするサイトの多くは、
このような方法によって対応しており、利用者は、Ｗｅ
ｂページからユーザＩＤ及びパスワードを入力すること
により、これらのサイトのサービスを利用することがで
きる。しかし、この方法によれば、会員の認証にあた
り、常に利用者側及びサービス提供者側に情報処理装置
を必要とし、利用形態に制限があった。

【０００４】もう一つは、サービス提供者が、会員証な
どの証明書を郵送などによって、利用者に送付したり、
あるいは、利用者がこれを発行者のもとに取りに行くと
いうものである。このような方法を用いて、通信回線を
介して、交通機関やコンサート等のチケットを購入可能
とするサービスも提供されている。

【０００５】そして、このような方法によって、利用者
が、通信回線を介して入会申込みを行ったり、あるい
は、コンサートなどの座席予約を行った場合、サービス
提供者は、会員証やチケットを作成し、これを郵送した
り、利用者に取りに来てもらうということが行われてい
た。図１４は、このような従来の会員登録や座席予約チ
ケット購入申込みを行うためのシステムの構成を示すブ
ロック図である。

【０００６】同図において、利用者は、携帯端末１００
を用い、通信回線を介して企業端末２００にアクセス
し、入会手続きや、チケット購入手続きを行う。そし
て、会員証又は座席予約チケットを、後日、郵便や、営
業所に取りに行くことによって、受け取ることとなる。

【０００７】しかし、このような方法によれば、利用者
は、その場ですぐに会員証やチケットを入手できないと
いう問題があった。また、自ら会員証やチケットを取り
に行く場合には、その手間や時間がかかるという問題が
あった。また、サービス提供者にとっては、会員証やチ
ケットの作成や配送、配布を行う必要があり、負担の大
きいものであった。

【０００８】このような問題を解決するため、例えば、
特開２００１−１８８８５６号公報には、携帯電話機に
よって会員登録を行い、店舗にて携帯電話機に表示され
たメッセージを提示して割り引きサービス等のサービス
を受けることのできるインターネット携帯電話機を用い
た商品役務情報伝送方法等が開示されている。また、特
開２００１−１５５０９２号公報には、携帯端末から通
信回線を介して座席の予約を行った後、座席などに設置
された非接触式ＩＣカードなどにかざすことによって、
予約の確認を行う座席予約システムが開示されている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方法等を用いても、会員登録やチケット購入時に
おける会員証やチケットの発行における問題を十分に解
決できるものではなかった。すなわち、会員証やチケッ
トを提示することによる、高い認証効果の得ることので
きるものではなかった。

【００１０】本発明は、上記の事情にかんがみなされた
ものであり、通信回線を介して、携帯端末からの会員登
録情報にもとづき企業端末が電子証明書を発行し、信号
発信装置からの画像表示信号に応じて、携帯端末が電子
証明書を表示することのできる電子証明書表示システ
ム、電子証明書表示方法、電子証明書表示端末及び電子
証明書表示プログラムの提供を目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１記載の電子証明書表示システム
は、通信回線を介して、携帯端末からの会員登録情報に
もとづき企業端末が電子証明書を発行し、携帯端末がこ
れを表示する電子証明書表示システムであって、企業端
末に会員登録情報を送信し、この会員登録情報にもとづ
き企業端末において作成された会員証情報を受信して保
存し、信号発信装置からの画像表示信号に応じて、会員
証情報にもとづき電子証明書を表示する携帯端末と、携
帯端末から会員登録情報を受信し、この会員登録情報に
もとづき会員証情報を作成して、携帯端末に送信する企
業端末と、携帯端末及び企業端末を接続する通信回線
と、携帯端末に画像表示信号を発信する信号発信装置と
を有する構成としてある。

【００１２】電子証明書表示システムをこのような構成
にすれば、携帯端末の利用者（以下、利用者と称す
る。）は、通信回線を介して、企業などが提供するＷｅ
ｂサイト等において会員登録を行った場合に、その会員
証の発行を即時に受けることができる。この会員証は、
携帯端末のディスプレイに表示可能な電子証明書であ
り、会員登録時にデジタル写真を登録することによっ
て、本人の写真を表示することのできるものである。

【００１３】そして、店舗などにおいて会員証を提示す
る際には、本人のパスワード入力などの操作の後に、携
帯端末が店舗の信号発信装置から所定の画像表示信号を
受けることにより、電子証明書を表示することができ
る。このため、本発明の会員証は、従来の紙やプラスチ
ックで作成された会員証と比較すると、携帯端末に保存
されることにより、所持しやすく、紛失しにくいものと
なる。

【００１４】また、表示の際にパスワード入力を必須と
したり、電子証明書に本人写真の添付を必須とすること
により、携帯電話機等を用いる従来の方法などに比べて
高いセキュリティー効果を得ることができ、第三者によ
る不正利用の行われにくいものとすることができる。

【００１５】さらに、本発明によれば、一台の携帯端末
で複数の会員証を所持することができる。従来、多くの
会員証を保有する者にとっては、これらの持ち運びが、
大変煩雑である場合があり、目的に応じて所持する会員
証を入れ替える必要のある場合があったが、このような
問題を解消することが可能となる。

【００１６】加えて、会員証を発行する企業などにとっ
ても、従来必要であった製版や、会員データ入力、印刷
といった会員証発行作業を自動化し、効率化することが
可能となる。また、会員証の再発行や、改版が容易であ
るとともに、紙やプラスチックを使用する必要がないた
め、省資源化の効果もある。

【００１７】さらに、会員期限切れの場合に、自動消去
したり、会員期限間際に音や表示によって、これを利用
者に知らせることも可能となる。そして、この会員サー
ビスを提供する企業などは、電子証明書を利用して、会
員向けの販促情報を発信したり、イベント招待などのサ
ービスを付加することもでき、サービス差別化に利用す
ることも可能となる。なお、携帯端末としては、携帯電
話やＰＨＳ等を用いることができる。また、ＰＤＡやモ
バイルＰＣなどとすることも可能である。

【００１８】本発明の請求項２記載の電子証明書表示シ
ステムは、会員登録情報が、チケット購入情報を含み、
電子証明書が、電子チケットを含み、会員証情報が、チ
ケット情報を含む構成としてある。

【００１９】電子証明書表示システムをこのような構成
にすれば、利用者は、交通機関やコンサート等のチケッ
ト購入を、携帯端末を用いて行い、即時そのチケットの
発行を受けることができる。このため、利用者は、その
チケットを発行する企業などが指定した営業所に出向い
てチケットを受け取る手間を省くことができ、企業にと
ってもチケット発行に伴う業務を削減することが可能と
なる。

【００２０】なお、利用者は、本発明のチケット購入に
おいて、会員登録を必ずしも行う必要はないが、チケッ
ト代金の支払いのための情報を含む最低限の購入者情報
を入力する必要があるため、上記のように、会員登録情
報にチケット購入情報が含まれ、会員証情報にチケット
情報が含まれるものとしている。

【００２１】本発明の請求項３記載の電子証明書表示シ
ステムは、携帯端末が、信号発信装置から拡大画像表示
信号を受信すると、電子証明書又は電子チケットの所定
部分を拡大した画像を表示する構成としてある。

【００２２】電子証明書表示システムをこのような構成
にすれば、電子証明書における本人写真や発行者を表示
する印、チケットにおける販売情報等を拡大表示するこ
とができる。このため、携帯電話などの小さなディスプ
レイ上においても、電子証明書等を十分に確認すること
が可能となる。

【００２３】本発明の請求項４記載の電子証明書表示シ
ステムは、携帯端末が、信号発信装置の画像表示信号に
応じて、複数の電子証明書又は電子チケットの中から、
画像表示信号に対応する電子証明書若しくは電子チケッ
ト、又は電子証明書若しくは電子チケットの所定部分を
拡大した画像を表示する構成としてある。

【００２４】電子証明書表示システムをこのような構成
にすれば、利用者は、複数の会員証やチケットを一台の
携帯端末で管理することが可能となり、従来のような複
数の会員証やチケットを持ち運ぶ不便さから解放される
こととなる。

【００２５】本発明の請求項５記載の電子証明書表示シ
ステムは、携帯端末が、電子証明書若しくは電子チケッ
ト、又は電子証明書若しくは電子チケットの所定部分を
拡大した画像を表示する際に、会員情報又は購入者情報
を企業端末に送信する構成としてある。

【００２６】電子証明書表示システムをこのような構成
にすれば、会員サービスやチケットサービス等を提供す
る企業は、利用者が電子証明書や電子チケットを利用し
た際に、その利用者の会員情報や購入者情報を自動的に
受信して管理することが可能となる。

【００２７】このため、企業は、利用者がその電子証明
書などを、どの店舗で利用したのか等の情報を把握する
ことができ、マーケティング情報として利用することが
可能となる。なお、会員情報としては、会員番号などを
保有させることができる。また、必要に応じて、信号発
信装置の識別番号などをもたせるようにすることも好ま
しい。購入者番号についても同様に、顧客番号等とする
ことができる。

【００２８】本発明の請求項６記載の電子証明書表示方
法は、通信回線を介して、携帯端末からの会員登録情報
にもとづき企業端末が電子証明書を発行し、携帯端末が
これを表示する電子証明書表示方法であって、携帯端末
からの要求に応じて、企業端末が、携帯端末に会員募集
情報を送信し、携帯端末が、企業端末に会員登録情報を
送信し、企業端末が、送信されてきた会員登録情報にも
とづき会員証情報を作成して、携帯端末に送信し、携帯
端末が、送信されてきた会員証情報を保存するととも
に、信号発信装置からの画像表示信号に応じて、会員証
情報にもとづき電子証明書を表示する方法としてある。

【００２９】電子証明書表示方法をこのような方法にす
れば、利用者は、携帯端末を用いて会員登録を行い、そ
の会員サービス提供企業から即時会員証の発行を受ける
ことが可能となる。そして、この会員証を店舗などにお
いて、信号発信装置から所定の画像表示信号を受けるこ
とにより、携帯端末上に表示することが可能となる。

【００３０】本発明の請求項７記載の電子証明書表示方
法は、会員登録情報が、チケット購入情報を含み、電子
証明書が、電子チケットを含み、会員証情報が、チケッ
ト情報を含み、会員募集情報が、チケット販売情報を含
む方法としてある。

【００３１】電子証明書表示方法をこのような方法にす
れば、利用者は、携帯端末を用いてチケット購入を行
い、その提供企業から即時チケットの発行を受けること
が可能となる。そして、このチケットを交通機関やコン
サート会場等において、信号発信装置から所定の画像表
示信号を受けることにより、携帯端末上に表示すること
が可能となる。

【００３２】本発明の請求項８記載の電子証明書表示端
末は、通信回線を介し、企業端末に会員登録を行って、
会員証情報を受信し、電子証明書を表示する電子証明書
表示端末であって、企業端末から受信した会員証情報を
記憶する記憶部と、信号発信装置からの画像表示信号を
認識する信号認識部と、画像表示信号の解析を行う信号
解析手段と、解析結果にもとづいて、記憶部から対応す
る会員証情報を抽出し、この会員証情報にもとづき電子
証明書を作成する電子証明書作成手段と、作成された電
子証明書を表示する表示部を有する構成としてある。

【００３３】電子証明書表示端末をこのような構成にす
れば、利用者は、この電子証明書表示端末を用い、通信
回線を介して企業などが提供する会員サービスに会員登
録を行い、即時会員証の発行を受けることができる。そ
して、この端末を店舗などにおいて提示し、信号発信装
置から所定の画像表示信号を受けることによって、会員
証を電子証明書として表示することが可能となる。

【００３４】本発明の請求項９記載の電子証明書表示プ
ログラムは、通信回線を介して、電子証明書表示端末
に、企業端末への会員登録を行わせるとともに、会員証
情報を受信させ、電子証明書を表示させる電子証明書表
示プログラムであって、電子証明書表示端末に、企業端
末から会員募集情報を受信させるとともに、企業端末へ
会員登録情報を送信させ、企業端末が会員登録情報にも
とづき作成した会員証情報を受信させて保存させ、信号
発信装置からの画像表示信号に応じて、会員証情報にも
とづき電子証明書を表示させる構成としてある。

【００３５】電子証明書表示プログラムをこのような構
成にすれば、会員登録時において、電子証明書表示端末
に、会員証情報を受信させるとともに、保存させること
ができ、店舗などにおいて信号発信装置から所定の画像
表示信号を受けることにより、会員証として電子証明書
を表示させることが可能となる。

【００３６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。 ［第一実施形態］まず、本発明の第一実施形態につい
て、図１〜図３を参照して説明する。図１は、本発明の
第一実施形態の電子証明書表示システムの構成を示すブ
ロック図である。また、図２は、この電子証明書表示シ
ステムにおける電子証明書表示端末（携帯端末１０）の
構成を示すブロック図であり、図３は、企業端末２０の
構成を示すブロック図である。

【００３７】図１に示すように、電子証明書表示システ
ムは、携帯端末１０、企業端末２０、信号発信装置３
０、及び通信回線４０を有している。携帯端末１０は、
インターネットなどの通信回線４０に接続して企業端末
２０にアクセスする一般利用者が利用する携帯端末であ
り、携帯電話やＰＨＳ等を用いることができる。また、
ＰＤＡやモバイルＰＣなどを用いることもできる。

【００３８】この携帯端末１０は、図２に示すように、
送受信手段１０ａ、画面処理手段１０ｂ、入力部１０
ｃ、表示部１０ｄ、会員証情報記憶部１０ｅ、認証手段
１０ｆ、信号認識手段１０ｇ、信号解析手段１０ｈ及び
電子証明書作成手段１０ｉを有している。

【００３９】送受信手段１０ａは、携帯端末１０と外部
情報処理装置との情報の送受信を仲介する。画面処理手
段１０ｂは、携帯端末１０における画面表示を制御す
る。すなわち、入力部１０ｃからの情報取得要求に従っ
て、送受信手段１０ａを介して、企業端末２０から各種
情報を入力し、表示部１０ｄに出力して表示する。

【００４０】この画面表示情報としては、会員募集情報
及び電子証明書（以下、会員証として用いる電子証明書
を電子会員証と称する場合がある。）等を挙げることが
できる。この会員募集情報としては、例えば、入会の条
件や方法、会員に対する商品やサービス情報、会費及び
有効期間などがある。

【００４１】利用者は、これらの情報を参照し、会員登
録を行う場合には、携帯端末１０から入会に必要な個人
情報及び会費決裁に必要な情報を入力し、通信回線を介
して企業端末２０に送信する。この入会に必要な個人情
報としては、例えば、利用者の氏名、年齢、生年月日、
住所、電話番号、電子メールアドレス等を挙げることが
できる。また、会費決裁に必要な情報としては、決済方
法、クレジットカード番号等を挙げることができる。

【００４２】これらの入力情報は、入力部１０ｃから入
力され、画面処理手段１０ｂによって、表示部１０ｄに
表示される。そして、入力部１０ｃから入力された所定
のコマンドに従って、送受信手段１０ａを介して企業端
末２０に送信される。また、画面処理手段１０ｂは、こ
の入力情報にもとづいて登録処理が行われた企業端末２
０から会員証情報を、送受信手段１０ａを介して受信
し、入力部１０ｃからの所定の入力に応じて、会員証情
報記憶部１０ｅに記憶する。

【００４３】この携帯端末１０を店舗などに携帯して、
会員証を提示する場合には、利用者は、入力部１０ｃか
ら所定の入力を行うことによって、パスワード入力画面
を開き、これにパスワードを入力する。この入力情報
は、入力部１０ｃから画面処理手段１０ｂを介して、認
証手段１０ｆへ出力され、認証が実行される。

【００４４】認証手段１０ｆは、パスワードが正しいこ
とを確認すると、携帯端末１０を受信モードとし、信号
認識手段１０ｇによって、信号発信装置３０からの画像
表示信号を受信することが可能となる。この受信モード
の設定を、認証手段１０ｆによって、自動的に実行させ
るのではなく、利用者が入力部１０ｃから所定の入力を
行うことによって、設定可能にすることもできる。

【００４５】会員証確認のために、店舗などにおいて、
信号発信装置３０から携帯端末１０に画像表示信号が発
信されると、信号認識手段１０ｇがこれを検知する。そ
して、信号認識手段１０ｇは、この入力した画像表示信
号を、信号解析手段１０ｈに出力する。

【００４６】信号解析手段１０ｈは、信号認識手段１０
ｇから入力した画像表示信号を解析して、この画像表示
信号に対応する動作を電子証明書作成手段１０ｉに指示
する。電子証明書作成手段１０ｉは、その指示にもとづ
いて、会員証情報記憶部１０ｅから対応する会員証情報
を抽出して電子証明書を作成し、これを画面処理手段１
０ｂに出力する。そして、画面処理手段１０ｂは、これ
を表示部１０ｄに表示させる。

【００４７】このとき、信号発信装置３０から発信され
る画像表示信号の種類によって、証明書の種類や、表示
形態の異なるものを表示させることができる。例えば、
会員証情報記憶部１０ｅに、会員証情報Ａとその拡大画
像情報Ａ’及び会員証情報Ｂとその拡大画像情報Ｂ’が
保存されている場合には、その画像表示信号によって、
表示させたい特定のものを表示させることができる。ま
た、このとき、会員証情報Ａの表示を行った後に限り、
拡大画像情報Ａ’を表示可能とすることもできる。

【００４８】企業端末２０は、会員サービスを提供する
企業などが使用する情報処理装置であり、ワークステー
ションやサーバ等を用いることができる。また、パーソ
ナルコンピュータ、ノート型パソコン、モバイルＰＣ等
を用いてもよい。この企業端末２０は、送受信手段２０
ａ、会員登録手段２０ｂ、画面情報記憶部２０ｃ、会員
募集情報記憶部２０ｄ、会員情報記憶部２０ｅ及び会員
証情報作成手段２０ｆを有している。送受信手段２０ａ
は、企業端末２０と外部記憶装置との情報の送受信を仲
介する。

【００４９】会員登録手段２０ｂは、携帯端末１０から
送受信手段２０ａを介して会員登録の要求を受信する
と、画面情報記憶部２０ｃから会員登録画面を抽出し、
これを携帯端末１０に送信する。このとき、会員登録手
段２０ｂは、携帯端末１０の要求に応じて、会員募集情
報記憶部２０ｄから会員募集情報を抽出し、携帯端末１
０に送信することもできる。

【００５０】また、会員登録手段２０ｂは、携帯端末１
０から入会に必要な個人情報及び会費決済に必要な情報
を受信すると、これを会員情報記憶部２０ｅに記憶する
ことによって、会員登録処理を行う。このとき、会員登
録手段２０ｂは、携帯端末１０からの入会に必要な個人
情報を会員証情報作成手段２０ｆに出力し、会員証情報
作成手段２０ｆはこれにもとづいて会員証情報を作成し
て会員情報記憶部２０ｅに記憶する。そして、この会員
証情報を携帯端末１０に送信する。

【００５１】信号発信装置３０は、交通機関や店舗、コ
ンサート会場等において、電子証明書を確認する際に利
用する装置であり、従来の公知のリモコン装置などを利
用することができる。この信号発信装置３０は、携帯端
末１０に所定の電子証明書を表示させるための無線信号
を送信することができる。

【００５２】また、その所定の電子証明書の種類を特定
する画像表示信号を送信することができるとともに、そ
の電子証明書に標準状態や、拡大表示状態のもの等の区
別がある場合には、これらを識別する画像表示信号を送
信することにより、それぞれを携帯端末１０に表示させ
ることができる。

【００５３】通信回線４０は、従来公知の任意好適な公
衆回線、商業回線又は専用回線を用いることができる。
また、通信回線４０は、携帯端末１０及び企業端末２０
の間を、無線あるいは有線で接続可能な回線であり、例
えば、携帯端末網、公衆回線網、専用回線網、インター
ネット回線網及びイントラネット網により構成すること
ができる。

【００５４】次に、第一実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける処理手順について、図４及び図５を参照し
て説明する。図４は、本実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける電子会員登録手続きの処理手順を示す動作
手順図である。また、図５は、本実施形態の電子証明書
表示システムにおける電子会員証提示処理手順を示す動
作手順図である。

【００５５】まず、図４において、携帯端末１０が、通
信回線を介して、企業端末２０のＷｅｂページにアクセ
スし、会員登録要求を行うと（ステップ１０）、企業端
末２０は携帯端末１０に会員登録のための画面情報を送
信する。そして、携帯端末１０の要求に応じて、会員登
録を行うか否かの判断に必要な会員募集情報を携帯端末
１０に送信する（ステップ１１）。この会員募集情報と
しては、上述のように、例えば、入会の条件や方法、会
員に対する商品やサービス情報、会費及び有効期間など
がある。

【００５６】携帯端末１０は、送信されてきた会員募集
情報を画面上に表示し（ステップ１２）、入会する場合
には、必要な個人情報や会費決済に必要な情報を入力し
て（ステップ１３）、この入力情報を企業端末２０に送
信する（ステップ１４）。企業端末２０は、携帯端末１
０からの入力情報を会員情報記憶部２０ｅに記憶して会
員登録処理を行い（ステップ１５）、会員証情報を作成
して（ステップ１６）、これを携帯端末１０に送信する
（ステップ１７）。

【００５７】携帯端末１０は、送信されてきた会員証情
報を会員証情報記憶部１０ｅに記憶する（ステップ１
８）。このような会員登録及び会員証情報の記憶は、複
数の企業端末２０がある場合には、それぞれについて行
うことが可能であり、携帯端末１０は、複数の異なる会
員証情報を記憶することができる。

【００５８】次に、図５を参照して、電子会員証の提示
処理における動作手順について説明する。店舗などにお
いて、利用者は、電子証明書の提示を求められると、携
帯端末１０の所定の電子証明書表示ボタンを押下して提
示のための設定を行う（ステップ２０）。

【００５９】すなわち、入力部１０ｃが、電子証明書表
示ボタンの押下による入力情報を画面処理手段１０ｂへ
出力し、画面処理手段１０ｂが表示部１０ｄにパスワー
ド入力画面を表示する。この電子証明書表示ボタンの機
能は、携帯端末１０における任意のボタンなどに設定す
ることができる。また、複数のボタンの入力に対して、
同様の機能を設定するようにしてもよい。

【００６０】そして、入力部１０ｃがパスワードを入力
して（ステップ２１）、画面処理手段１０ｂに出力する
と、画面処理手段１０ｂは、これを認証手段１０ｆに出
力し、ユーザ認証が行われる。認証によって利用者が正
規の利用者であることが確認されると、認証手段１０ｆ
は、信号認識手段１０ｇを受信モードに設定する（ステ
ップ２２）。このとき、認証の成功にともなって、認証
手段１０ｆが自動的に受信モードの設定を行うのではな
く、手動により設定することもできる。

【００６１】次に、このように受信モードとなった携帯
端末１０に対して、店舗などにおける信号発信装置３０
が、所定の電子会員証を表示するための画像表示信号を
送信する（ステップ２３）。この画像表示信号は、信号
認識手段１０ｇによって受信され、信号解析手段１０ｈ
に出力される。そして、信号解析手段１０ｈは、入力し
た画像表示信号を解析し（ステップ２４）、この解析結
果を電子証明書作成手段１０ｉに出力する。

【００６２】電子証明書作成手段１０ｉは、会員証情報
記憶部１０ｅから入力信号に対応する会員証情報を抽出
して電子証明書を作成し、これを画面処理手段１０ｂに
出力して、表示部１０ｄに表示させる（ステップ２
５）。さらに、携帯端末１０は、表示された電子証明書
を拡大表示させるための画像表示信号（拡大画像表示信
号）を信号発信装置３０から受信すると（ステップ２
６）、上記と同様に信号認識手段１０ｇ、信号解析手段
１０ｈ、電子証明書作成手段１０ｉ及び画面処理手段１
０ｂによって処理が行われ、表示部１０ｄに電子証明書
における所定の一部が拡大表示される（ステップ２
７）。

【００６３】すなわち、このとき電子証明書の一部が拡
大された画像が、会員証情報記憶部１０ｅから抽出され
て表示されることとなる。したがって、このような拡大
表示を携帯端末１０上で行うために、企業端末２０は、
会員登録に際して、電子証明書及びその拡大表示画像を
表示させるための会員証情報を携帯端末１０に送信する
ことが好ましい。

【００６４】また、このような拡大表示画像を、携帯端
末１０上で作成することも可能である。これらについて
は、以下の実施形態においても同様である。図６は、こ
のようにして表示された電子証明書の例を示している。
同図において、表示された電子証明書は、百貨店の会員
証であり、信号発信装置３０からの拡大画像表示信号に
よって、「印」の部分が拡大表示された様子を示してい
る。

【００６５】電子証明書表示システムにおける処理手順
をこのような手順とすれば、利用者は、インターネット
などの通信回線を介して、企業端末２０が提供する会員
サービスに会員登録すると、即時に会員証情報が作成さ
れて、これを携帯端末１０に記憶することができる。そ
して、店舗などにおいて、信号発信装置３０から所定の
画像表示信号を受信することによって、電子証明書を携
帯端末１０上に表示することが可能となる。

【００６６】［第二実施形態］次に、本発明の第二実施
形態につき、図７を参照して説明する。同図は、本発明
の第二実施形態における電子証明書表示システムにおけ
る企業端末２０の構成を示すブロック図である。

【００６７】本実施形態の電子証明書表示システムは、
電子会員証提示時に、会員情報を企業端末２０に送信
し、企業端末２０がこれを蓄積する点で、第一実施形態
と異なる。その他の構成要素については、第一実施形態
と同様であり、電子証明書表示システム全体のブロック
図及び携帯端末１０のブロック図は、それぞれ図１、図
２に示すものと同様のものを用いることができる。

【００６８】図７において、本実施形態の企業端末２０
は、第一実施形態における企業端末２０の構成に加え、
利用履歴記憶部２０ｇを有している。利用履歴記憶部２
０ｇは、携帯端末１０が信号発信装置３０の画像表示信
号にもとづいて電子証明書を表示するとともに、会員情
報を企業端末２０に送信すると、送受信手段２０ａ及び
会員登録手段２０ｂを介してこれを入力し、記憶する。

【００６９】この会員情報は、企業端末２０の使用者な
どが、会員の電子証明書表示システムの利用状況を把握
するために用いることができるものであり、会員番号な
どをもたせることができる。また、携帯端末１０が受信
する信号発信装置３０からの画像表示信号に、その信号
発信装置３０の識別番号をもたせ、会員情報として信号
発信装置３０の識別番号などをもたせるようにすること
も好ましい。

【００７０】次に、第二実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける処理手順について、図８を参照して説明す
る。同図は、本発明の第二実施形態における電子証明書
表示システムにおける電子会員証提示時の会員情報送信
処理手順を示す動作手順図である。

【００７１】図８において、携帯端末１０において、電
子会員証表示ボタンが押下される動作から電子会員証が
表示されるまでの動作（ステップ３０〜ステップ３５）
は、第一実施形態における動作（ステップ２０〜ステッ
プ２５）と同様である。次に、電子会員証を表示した携
帯端末１０は、会員情報を企業端末２０に送信する（ス
テップ３６）。企業端末２０は、この会員情報を利用履
歴記憶部２０ｇに記憶し、蓄積する（ステップ３７）。

【００７２】なお、本実施形態においは、電子会員証の
表示の後に会員情報を企業端末２０に送信するようにし
ているが、電子会員証の表示にあたり、さらに拡大表示
などを行った場合には、これらの表示操作が終了し、店
舗などへの提示が完了した後にまとめて送信することも
可能である。もちろん、各表示ごとに、会員情報を送信
することも可能である。電子証明書表示システムにおけ
る処理手順をこのような手順とすることによって、企業
は、どの会員が、いつ会員サービスの提供を受けたかと
いう情報を管理し、マーケティング戦略などに活用する
ことが可能となる。

【００７３】［第三実施形態］次に、本発明の第三実施
形態につき、図９及び図１０を参照して説明する。図９
は、本発明の第三実施形態における電子証明書表示シス
テムにおける携帯端末１０の構成を示すブロック図であ
り、図１０は、企業端末２０の構成を示すブロック図で
ある。本実施形態の電子証明書表示システムは、電子証
明書として、電子会員証ではなく、電子チケットを発行
する点で、第二実施形態と異なる。

【００７４】図２における携帯端末１０の会員証情報記
憶部１０ｅ、電子証明書作成手段１０ｉは、図９におい
ては、それぞれチケット情報記憶部１０ｊ、電子チケッ
ト作成手段１０ｋとなっている。チケット情報記憶部１
０ｊは、企業端末２０から受信したチケット情報を記憶
する。電子チケット作成手段１０ｋは、信号解析手段１
０ｈの解析結果にもとづいて、対応するチケット情報を
チケット情報記憶部１０ｊから抽出し、電子チケットを
作成して画面処理手段１０ｂへ出力し、表示部１０ｄに
表示させる。

【００７５】また、図７における企業端末２０の会員登
録手段２０ｂ、会員募集情報記憶部２０ｄ、会員情報記
憶部２０ｅ、会員証情報作成手段２０ｆは、図１０にお
いては、それぞれ座席予約チケット購入手段２０ｈ、座
席予約チケット販売情報記憶部２０ｉ、購入者情報記憶
部２０ｊ、チケット情報作成手段２０ｋとなっている。
座席予約チケット購入手段２０ｈは、携帯端末１０の要
求に応じて、座席予約チケット販売情報記憶部２０ｉか
ら座席予約チケット販売情報を抽出し、送受信手段２０
ａを介して、携帯端末１０に送信する。

【００７６】座席予約チケット購入手段２０ｈは、携帯
端末１０から座席予約チケット購入に必要な情報を受信
すると、既存の座席予約システム及び代金決済システム
にアクセスし、これらと連動して座席を確保する。そし
て、購入者情報記憶部２０ｊにその購入者情報を記憶す
るとともに、チケット情報作成手段２０ｋによって、チ
ケット情報を作成し、送受信手段２０ａを介して、この
チケット情報を携帯端末１０に送信する。

【００７７】このとき、チケット情報作成手段２０ｋ
は、購入者の各チケットごとに、チケット情報を作成す
ることができる。なお、座席予約チケット購入に必要な
情報とは、例えば、予約したい日付、時間、座席、座席
の種類、決済方法、クレジットカード番号等を挙げるこ
とができる。

【００７８】次に、第三実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける処理手順について、図１１及び図１２を参
照して説明する。図１１は、本実施形態の電子証明書表
示システムにおける座席予約チケット購入手続き処理手
順を示す動作手順図である。また、図１２は、本実施形
態の電子証明書表示システムにおける電子チケット提示
処理手順を示す動作手順図である。

【００７９】図１１において、携帯端末１０が企業端末
２０にアクセスする動作から入力情報を企業端末２０に
送信するまでの動作（ステップ４０〜ステップ４４）
は、第一実施形態における動作（ステップ１０〜ステッ
プ１４）と同様である。ただし、第三実施形態において
は、第一実施形態の会員募集情報、入会に必要な個人情
報・会費決済に必要な情報は、それぞれ座席予約チケッ
ト販売情報、座席予約チケット購入に必要な情報となっ
ている。

【００８０】携帯端末１０から座席予約チケット購入に
必要な入力情報を受信した企業端末２０は、座席予約シ
ステム及び代金決済システムと連動して座席を確保する
（ステップ４５）。そして、座席予約チケット情報を作
成し（ステップ４６）、これを携帯端末１０に送信する
（ステップ４７）。携帯端末１０は、送信されてきた座
席予約チケット情報をチケット情報記憶部１０ｊに記憶
する（ステップ４８）。

【００８１】次に、図１２を用いて、電子チケットの提
示処理における動作手順について説明する。交通機関や
コンサート会場等において、チケットの提示が必要にな
った場合、利用者は、携帯端末１０の電子チケット表示
ボタンを押下することによって、携帯端末１０の表示部
１０ｄにパスワード入力画面を表示する（ステップ５
０）。この電子チケット表示ボタンの機能は、第一実施
形態の場合と同様に、携帯端末１０における任意のボタ
ンになどに設定することができる。

【００８２】また、パスワードを入力して、携帯端末１
０を受信モードとし、信号発信装置３０からの画像表示
信号に応じて、電子チケットを表示したり、あるいは拡
大表示させたりする動作（ステップ５１〜ステップ５
７）については、電子会員証が電子チケットに変更され
た以外は、第一実施形態における動作（ステップ２１〜
ステップ２７）と同様である。

【００８３】図１３に、このようにして表示された電子
チケットの例を示す。同図において、電子チケットはコ
ンサートチケットであり、拡大表示させた場合に、販売
情報が拡大されている例を示している。なお、本実施形
態においても、第二実施形態と同様に、交通機関やコン
サート会場において、電子チケットを提示するととも
に、企業端末２０に購入者情報を送信し、企業端末２０
の利用履歴記憶部２０ｇでこれを記憶することが可能で
ある。

【００８４】また、上記各実施形態における構成要素の
機能は、同一の機能が実現可能であれば、必要に応じて
組合せ、又は分離することが可能である。例えば、信号
解析手段１０ｈの機能を電子証明書作成手段１０ｉや、
電子チケット作成手段１０ｋに組み込むなど柔軟に変更
することができる。

【００８５】電子証明書表示システムにおける処理手順
をこのような手順とすれば、利用者は、携帯端末１０か
ら通信回線を介して交通機関やコンサート等のチケット
を購入した場合に、そのチケットを営業所などに取りに
行く必要がなくなるのみならず、交通機関やコンサート
会場の要求に応じて、これを提示することが可能とな
る。

【００８６】上記の実施形態における信号解析や、電子
会員証の表示等は、電子証明書表示プログラムにより実
行される。この電子証明書表示プログラムは、コンピュ
ータの機能を有する携帯電話などである電子証明書表示
端末（携帯端末１０）の各構成要素に指令を送り、所定
の処理、例えば、信号解析処理や、電子会員証の表示処
理等を行わせる。これによって、これらの処理は、電子
証明書表示プログラムとコンピュータとが協働した電子
証明書表示端末等により実現される。

【００８７】なお、電子証明書表示プログラムは、コン
ピュータのＲＯＭやハードディスクに記憶させる他、コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記
憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。外
部記憶装置とは、磁気ディスク等の記録媒体を内蔵し、
例えば電子証明書表示端末などに外部接続される記憶増
設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動
装置（ドライブ装置）に装着でき、かつ、持ち運び可能
な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディス
ク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。

【００８８】そして、記録媒体に記録されたプログラム
は、コンピュータのＲＡＭにロードされて、ＣＰＵによ
り実行される。この実行により、上述した本実施形態の
電子証明書表示端末等の機能が実現される。さらに、コ
ンピュータで電子証明書表示プログラムをロードする場
合、他のコンピュータで保有された電子証明書表示プロ
グラムを、通信回線を利用して自己の有するＲＡＭや外
部記憶装置にダウンロードすることもできる。

【００８９】このダウンロードされた電子証明書表示プ
ログラムも、ＣＰＵにより実行され、本実施形態の信号
解析処理や、電子会員証の表示処理等を実現する。な
お、本発明は以上の実施形態に限定されるものではな
く、例えば、信号発信装置３０に変えて、店舗からの所
定のコードの入力によって、電子証明書等を表示可能と
するなど適宜設計変更できるものである。

【００９０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、利用者
は、通信回線を介して、企業などが提供する会員サービ
スに会員登録を行った場合やコンサートチケットなどの
購入を行なった場合に、会員証やチケットの発行を即時
に受けることができる。そして、店舗やコンサート会場
等においてこれを提示する際には、店舗などから信号発
信装置を用いて所定の画像表示信号を携帯端末に受ける
ことにより、電子証明書等を表示することができる。こ
のため、従来の紙やプラスチックで作成された会員証な
どと比較すると、携帯端末に保存されることにより、所
持しやすく、紛失しにくい会員証等を得ることが可能と
なる。

【００９１】また、提示の際にパスワード入力を必須と
したり、電子証明書に本人写真の添付を必須とすること
により、従来の方法などに比べて高いセキュリティー効
果を得ることができることに加え、一台の携帯端末で複
数の会員証等を所持することも可能となる。

【００９２】さらに、会員証等を発行する企業などにと
っても、従来必要であった製版や、会員データ入力、印
刷といった会員証等発行作業を自動化し、効率化するこ
とが可能となり、会員証等の再発行や、改版が容易であ
るとともに、紙やプラスチックを使用する必要がないた
め、省資源化の効果もある。加えて、期限切れの場合
に、自動消去したり、電子証明書等を利用して、会員や
購入者向けの販促情報を発信するなど、より質の高いサ
ービス提供が可能となる。

【００９３】また、電子証明書表示プログラムは、コン
ピュータの各構成要素へ所定の指令を送ることにより、
この信号解析機能や、電子会員証の表示機能等を実現さ
せることができる。これによって、これらの機能等は、
電子証明書表示プログラムとコンピュータとが協働した
電子証明書表示端末等により実現可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の各実施形態の電子証明書表示システム
の構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の第一実施形態及び第二実施形態の電子
証明書表示システムにおける携帯端末の構成を示すブロ
ック図である。

【図３】本発明の第一実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける企業端末の構成を示すブロック図である。

【図４】本発明の第一実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける電子会員登録手続き処理手順を示す動作手順
図である。

【図５】本発明の第一実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける電子会員証提示処理手順を示す動作手順図で
ある。

【図６】本発明の第一実施形態及び第二実施形態の電子
証明書表示システムにおける電子会員証の例を示す図で
ある。

【図７】本発明の第二実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける企業端末の構成を示すブロック図である。

【図８】本発明の第二実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける電子会員証提示時の会員情報送信処理手順を
示す動作手順図である。

【図９】本発明の第三実施形態の電子証明書表示システ
ムにおける携帯端末の構成を示すブロック図である。

【図１０】本発明の第三実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける企業端末の構成を示すブロック図である。

【図１１】本発明の第三実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける座席予約チケット購入手続き処理手順を示
す動作手順図である。

【図１２】本発明の第三実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける電子チケット提示処理手順を示す動作手順
図である。

【図１３】本発明の第三実施形態の電子証明書表示シス
テムにおける電子チケットの例を示す図である。

【図１４】従来の電子証明書表示システムの構成を示す
ブロック図である。

【符号の説明】

１０ 携帯端末 １０ａ 送受信手段 １０ｂ 画面処理手段 １０ｃ 入力部 １０ｄ 表示部 １０ｅ 会員証情報記憶部 １０ｆ 認証手段 １０ｇ 信号認識手段 １０ｈ 信号解析手段 １０ｉ 電子証明書作成手段 １０ｊ チケット情報記憶部 １０ｋ 電子チケット作成手段 ２０ 企業端末 ２０ａ 送受信手段 ２０ｂ 会員登録手段 ２０ｃ 画面情報記憶部 ２０ｄ 会員募集情報記憶部 ２０ｅ 会員情報記憶部 ２０ｆ 会員証情報作成手段 ２０ｇ 利用履歴記憶部 ２０ｈ 座席予約チケット購入手段 ２０ｉ 座席予約チケット販売情報記憶部 ２０ｊ 購入者情報記憶部 ２０ｋ チケット情報作成手段 ３０ 信号発信装置 ４０ 通信回線 １００ 携帯端末 ２００ 企業端末 ３００ 通信回線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 7/38 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｒ １０９Ｔ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信回線を介して、携帯端末からの会員
   登録情報にもとづき企業端末が電子証明書を発行し、前
   記携帯端末がこれを表示する電子証明書表示システムで
   あって、 前記企業端末に会員登録情報を送信し、この会員登録情
   報にもとづき前記企業端末において作成された会員証情
   報を受信して保存し、信号発信装置からの画像表示信号
   に応じて、前記会員証情報にもとづき電子証明書を表示
   する前記携帯端末と、 前記携帯端末から前記会員登録情報を受信し、この会員
   登録情報にもとづき会員証情報を作成して、前記携帯端
   末に送信する前記企業端末と、 前記携帯端末及び前記企業端末を接続する通信回線と、 前記携帯端末に前記画像表示信号を発信する前記信号発
   信装置とを有することを特徴とする電子証明書表示シス
   テム。
2. 【請求項２】 前記会員登録情報が、チケット購入情報
   を含み、 前記電子証明書が、電子チケットを含み、 前記会員証情報が、チケット情報を含むことを特徴とす
   る請求項１記載の電子証明書表示システム。
3. 【請求項３】 前記携帯端末が、前記信号発信装置から
   拡大画像表示信号を受信すると、前記電子証明書又は前
   記電子チケットの所定部分を拡大した画像を表示するこ
   とを特徴とする請求項１又は２記載の電子証明書表示シ
   ステム。
4. 【請求項４】 前記携帯端末が、前記信号発信装置の画
   像表示信号に応じて、複数の前記電子証明書又は前記電
   子チケットの中から、前記画像表示信号に対応する電子
   証明書若しくは電子チケット、又は電子証明書若しくは
   電子チケットの所定部分を拡大した画像を表示すること
   を特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の電子証明
   書表示システム。
5. 【請求項５】 前記携帯端末が、前記電子証明書若しく
   は前記電子チケット、又は前記電子証明書若しくは前記
   電子チケットの所定部分を拡大した前記画像を表示する
   際に、会員情報又は購入者情報を前記企業端末に送信す
   ることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の電
   子証明書表示システム。
6. 【請求項６】 通信回線を介して、携帯端末からの会員
   登録情報にもとづき企業端末が電子証明書を発行し、前
   記携帯端末がこれを表示する電子証明書表示方法であっ
   て、 前記携帯端末からの要求に応じて、前記企業端末が、前
   記携帯端末に会員募集情報を送信し、 前記携帯端末が、前記企業端末に前記会員登録情報を送
   信し、 前記企業端末が、送信されてきた前記会員登録情報にも
   とづき会員証情報を作成して、前記携帯端末に送信し、 前記携帯端末が、送信されてきた前記会員証情報を保存
   するとともに、信号発信装置からの画像表示信号に応じ
   て、前記会員証情報にもとづき前記電子証明書を表示す
   ることを特徴とする電子証明書表示方法。
7. 【請求項７】 前記会員登録情報が、チケット購入情報
   を含み、 前記電子証明書が、電子チケットを含み、 前記会員証情報が、チケット情報を含み、 前記会員募集情報が、チケット販売情報を含むことを特
   徴とする請求項６記載の電子証明書表示方法。
8. 【請求項８】 通信回線を介し、企業端末に会員登録を
   行って、会員証情報を受信し、電子証明書を表示する電
   子証明書表示端末であって、 前記企業端末から受信した前記会員証情報を記憶する記
   憶部と、 信号発信装置からの画像表示信号を認識する信号認識部
   と、 前記画像表示信号の解析を行う信号解析手段と、 前記解析結果にもとづいて、前記記憶部から対応する会
   員証情報を抽出し、この会員証情報にもとづき前記電子
   証明書を作成する電子証明書作成手段と、 前記作成された電子証明書を表示する表示部を有するこ
   とを特徴とする電子証明書表示端末。
9. 【請求項９】 通信回線を介して、電子証明書表示端末
   に、企業端末への会員登録を行わせるとともに、会員証
   情報を受信させ、電子証明書を表示させる電子証明書表
   示プログラムであって、 前記電子証明書表示端末に、 前記企業端末から会員募集情報を受信させるとともに、
   前記企業端末へ前記会員登録情報を送信させ、 前記企業端末が前記会員登録情報にもとづき作成した前
   記会員証情報を受信させて保存させ、 信号発信装置からの画像表示信号に応じて、前記会員証
   情報にもとづき前記電子証明書を表示させることを実行
   させるための電子証明書表示プログラム。