JP2006018847A - 携帯端末装置、携帯端末方法、携帯端末プログラム、提供サーバ装置、提供サーバ方法、及び提供サーバプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 携帯電話などの携帯端末装置にバリュー処理機能を組み込む場合に、情報管理が容易な携帯端末装置などを提供すること。
【解決手段】 インターネット接続機能を有する携帯電話7に、非接触型ICカード用のICチップを組み込む。携帯電話7の販売時には、ICチップには応用プログラムは組み込まれていない。携帯電話7の購入後ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2に接続し、ICチップにバリュー処理プログラムをインストールする。電子マネーサーバ2と携帯電話7は、共同して動作し、バリュー処理機能の組み込み処理を行う。この組み込み処理に際して、携帯電話7は、電子マネーサーバ2から、セキュリティを確保する上で必要な秘密情報を受信し、ICチップに組み込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯端末装置などに関し、例えば、電子マネーサービスを利用することができる携帯電話などに関する。
近年、電子マネーを用いた決済システムの実証試験が成功裡に終わり、電子マネーは実用化段階を迎えている。
現在では、小売店舗での決済などが行われており、更に、電子マネーを一般のユーザに普及させるために、要素技術の開発や、ビジネスモデルの構築などのさまざまな努力が行われている。
また、小売店舗の他に、電車、バスなどの乗車料金を電子マネーの機能により精算するシステムも実用化している。
電子マネーは、バリューと呼ばれる金銭と同様の交換価値を電子マネーカードに記憶させ、この電子マネーカードを電子財布として使用するものである。
バリューは、専用の端末装置(以下、電子マネー端末)で電子マネーカードに書き込むことができる。このバリューの書き込み処理は、チャージと呼ばれている。バリューをチャージする際に、ユーザからバリュー相当の金銭を徴収する。
これにより実際の金銭とバリューとを対応させ、バリューの交換価値を担保している。
バリューによる決済処理は、電子マネー端末で電子マネーカードに記憶されているバリューを決済代金分だけ減算することにより行う。
電子マネーカードは、非接触型IC(Integrated Circuit)カードや接触型ICカードを用いて構成することができる。
非接触型ICカードで構成された電子マネーカードの場合は、バリュー処理機能とバリュー記憶機能を有するICチップと、電子マネー端末と通信を行うためのアンテナから構成されている。このアンテナは電子マネー端末と無線通信するのに用いる他、電子マネー端末からの電波を受信してICチップを駆動するための電力を発生させる機能も有している。
電子マネー端末は、このアンテナを介してICチップと無線通信して電子マネーカード内のICチップにアクセスし、バリューに関する各種処理(書き込み処理、減算処理、残高参照処理など、以下、バリュー処理と記す)を行うことができる。
電子マネーカードの主な利用形態は次のようになる。
(1)バリューをチャージする場合
まず、電子マネー端末が設置された店舗において、電子マネーカードを電子マネー端末にセットし、電子マネー端末の担当者にバリューの書き込みを依頼する。この際に、バリュー金額相当分の代金を支払う。
次に、担当者は、代金分のバリューを電子マネーカードに書き込むように電子マネー端末を操作する。
すると電子マネー端末は、電子マネーカード内のICチップにバリューを代金分だけ加算する書き込みコマンドを送信する。
ICチップは、書き込みコマンドを受信してこれを実行し、ICチップに記憶されているバリューの金額を代金分だけ加算する。
このようにして、電子マネーカードにバリューをチャージすることができる。
なお、電子マネーカードをセットして代金を投入すると自動的にチャージを行う無人の電子マネー端末もある。
(2)バリューで決済する場合
まず、決済処理の対象となる商品やサービスを電子マネー端末の担当者に提示する。そして、店舗に設置された電子マネー端末に電子マネーカードをセットし、バリューで決済したい旨を担当者に伝える。
これに対し、担当者は、電子マネーカードに記憶されているバリューから決済金額分を減算するように電子マネー端末を操作する。
すると、電子マネー端末は、電子マネーカード内のICチップに代金分だけバリューを減算する減算コマンドを送信する。
ICチップは、減算コマンドを受信してこれを実行し、ICチップに記憶されているバリューを決済金額分だけ減算する。
このようにして、電子マネーカードのバリューで決済処理を行うことができる。
なお、自動販売機に電子マネー端末を設置しておき、ユーザが商品を購入すると自動的にバリューを決済処理するものもある。
(3)インターネット上で電子マネーを利用する場合
インターネット接続機能と、電子マネーカードに対して読み書きするためのリーダライタを備えた端末装置を用いて、電子マネーカードへバリューをチャージしたり、電子マネーカードに記憶されているバリューで決済を行うことができる。
バリューをチャージする場合は、リーダライタに電子マネーカードをセットして、端末装置でチャージを行うためのWebサイトに接続する。するとサーバ装置と電子マネーカードの間で通信が行われ、サーバ装置は、電子マネーカードに対してバリューの書き込み処理を行うことができる。書き込んだバリューに相当する代金は、ユーザの銀行口座から引き落としたり、あるいはクレジットカードによって処理される。
バリューで決済処理する場合は、同様にサーバ装置と電子マネーカードの間で通信が行われ、バリューの減算処理が行われる。
このように電子マネーカードは、プリペイド方式の電子財布として利用することができ、特に少額の決済ではユーザは小銭に煩わされることなく有用である。
また、近年携帯電話の普及がめざましく、携帯電話に電子マネーカードと同等の機能を持たせようという試みが行われている。
携帯電話に電子マネーカードの機能を持たせると、ユーザは携帯電にバリューをチャージしたり、あるいは携帯電話に記憶させたバリューで決済処理を行うことができる。
このように、携帯電話に電子マネーカードの機能を持たせる技術として次のものがある。
特開2002−352173
この発明は、携帯電話にバリューを記憶するための専用メモリを設け、ここにバリューをチャージしたり、あるいはここに記憶したバリューで決済処理を行うものである。
ところで、携帯電話に電子マネーカードと同様のバリュー処理機能を組み込む場合、どの時点で組み込むかという課題がある。
携帯電話にバリュー処理機能を組み込む場合、セキュリティに関する各種の情報も組み込まなくてはならない。
これらの組み込み処理を外部に委託すると、これらのセキュリティに関する情報を委託先に渡す必要があり、自社内で管理するのが困難な場合があった。
そこで、本発明の目的は、バリュー処理機能を組み込む場合に、情報管理が容易な携帯端末装置などを提供することである。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を組み込む組み込み手段と、を具備し、前記貨幣情報処理プログラムは、所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記秘密情報が、前記所定の端末装置、又は、前記所定のサーバ装置が、前記携帯端末装置を認証するための認証情報であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記提供サーバ装置から登録ID情報を受信するID情報受信手段と、情報を表示する表示手段と、を具備し、前記組み込み手段は、前記受信した登録ID情報を前記表示手段で表示可能に、前記記憶手段に組み込むことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の携帯端末装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記貨幣情報処理プログラムは、前記金額情報受信機能で前記所定の端末から金額変更情報を受信する際に前記組み込んだ登録ID情報を前記所定の端末に送信するID送信機能を、前記情報処理手段で実現することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、生成手段と、秘密情報受信手段と、組み込み手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を前記生成手段で生成する生成ステップと、所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報受信手段で前記秘密情報を受信する秘密情報受信ステップと、前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を前記組み込み手段で組み込む組み込みステップと、から構成され、前記貨幣情報処理プログラムは、所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末方法を提供する。
請求項6に記載の発明では、電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、を備えたコンピュータに、前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成機能と、所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信機能と、前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を組み込む組み込み機能と、を発揮させる携帯端末プログラムであって、前記貨幣情報処理プログラムは、所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末プログラムを提供する。
請求項7に記載の発明では、請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供する提供サーバ装置であって、前記携帯端末装置に接続する接続手段と、前記接続した携帯端末装置に秘密情報を送信する送信手段と、を具備したことを特徴とする提供サーバ装置を提供する。
請求項8に記載の発明では、接続手段と、送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供する提供サーバ方法であって、前記接続手段で前記携帯端末装置に接続する接続ステップと、前記接続した携帯端末装置に前記送信手段で秘密情報を送信する送信ステップと、から構成されたことを特徴とする提供サーバ方法を提供する。
請求項9に記載の発明では、請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供するための提供サーバプログラムであって、前記携帯端末装置に接続する接続機能と、前記接続した携帯端末装置に秘密情報を送信する送信機能と、をコンピュータで実現する提供サーバプログラムを提供する。
請求項10に記載の発明では、電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、を備えた情報処理装置を接続する接続手段と、前記接続した情報処理装置の記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を、前記接続した情報処理装置の記憶手段に組み込む組み込み手段と、を具備し、前記貨幣情報処理プログラムは、所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置を提供する。
請求項11に記載の発明では、電子情報を記憶する記憶手段を接続する接続手段と、電子情報を処理する情報処理手段と、前記接続した記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を前記接続した記憶手段に組み込む組み込み手段と、を具備し、前記貨幣情報処理プログラムは、所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置を提供する。
本発明によれば、携帯端末装置にバリュー処理機能を組み込むための秘密情報の管理が容易になる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
インターネット接続機能を有する携帯電話に、非接触型電子マネーカードに使用されているのと同等の機能を有するICチップと、サーバ装置がこのICチップにバリュー処理機能を組み込むための補助プログラム(以下、組み込みプログラム)を備えておく。携帯電話販売時点では、このICチップにはバリュー処理機能が組み込まれていない。ユーザは、携帯電話を購入後、携帯電話をサーバ装置に接続して通信を行いICチップにバリュー処理機能を組み込む。
そして、この組み込みの際に、携帯電話は電子マネーサーバにICチップID(ICチップに一意的に割り当てられたID情報)など、電子マネーの事業者が必要とする情報を電子マネーサーバに送信すると共に、電子マネーサーバから電子マネーサービスを利用するのに必要な情報を受信してICチップに組み込む。
これら受信して組み込む情報には、後述する鍵情報など、セキュリティに関する秘密情報が含まれている。
バリュー処理機能を組み込んだ後、これを動作させると、ICチップは、電子マネーカードと同様に、バリューのチャージやバリューによる決済などのバリュー処理を行うことができる。
ICチップは、電子マネーカードと同様に、電子マネー端末と無線通信を行うアンテナを備えており、電子マネー端末に携帯電話をセットして、携帯電話にバリューをチャージしたり、あるいは、携帯電話に記憶されているバリューで決済処理を行ったりすることができる。
更に、携帯電話はインターネット接続機能を有しているので、インターネット上のサーバ装置から、ICチップバリューをチャージしたり、あるいはICチップに記憶されているバリューで決済することも可能である。
なお、本実施の形態では、携帯電話がICチップ(情報処理装置)を内蔵するものとして説明するが、これは、携帯電話に着脱可能に構成されており、携帯電話に装着して使用するように構成することも可能である。または、ICチップのCPU(情報処理手段)に該当する機能部を携帯電話に構成し、ICチップのメモリ(記憶手段)に該当する機能部を着脱可能に構成することもできる。
これら、ICチップ又はメモリを着脱式とする場合、携帯電話側にコネクタ(接続手段)を設ける。
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施の形態の電子マネー運用システム1の構成の一例を示した図である。
電子マネー運用システム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、インターネット4、基地局5、電話回線網6、電子マネーカード15、電子マネー端末8、8、8、…などから構成されている。
以下、これらの構成要素について説明する。
携帯電話7(携帯端末装置)は、電話機能部10、電子マネー機能部12、及びこれらを接続する中継部27から構成されている。
電話機能部10は、インターネット接続機能を有するデジタル式電話としての機能を有する機能部であり、電子マネー機能部12は、電子マネーカード15(後述)と同様にバリューの記憶、及びバリューの処理を行うことができる機能部である。
電話機能部10と電子マネー機能部12は、中継部27を介して通信を行うことができる。
ここで、バリューとは、貨幣価値の金額を電子情報として表した貨幣情報であり、金銭と同等の交換価値を持つ。貨幣情報を加減操作して価値の移動を生じさせることにより、バリューを決済に利用することができる。
電話機能部10は、通話モードとアプリケーションモードの2つのモードを備えている。ユーザは、通話モードにて通話サービスを利用することができ、アプリケーションモードにてアプリケーションが提供するサービスを提供することができる。
電話機能部10は、基地局5と無線通信することができ、基地局5を介して電話回線網6、又はインターネット4に接続することができる。
携帯電話7を通話モードで利用する場合は、電話回線網6を介して携帯電話7と相手の電話機との間で通話回線を確立することができる。
携帯電話7をアプリケーションモードで利用する場合は、インターネット4に接続して各種サーバ装置が提供するサービスを利用することができる他、オフライン(インターネット4に接続していない状態)でゲームなどのサービスを利用することもできる。
図2は、携帯電話7の外観の一例を示した図である。携帯電話7は、電話アンテナ19、スピーカ20、ディスプレイ21、キーボード22、マイクロフォン23を備えている。
電話アンテナ19は、基地局5と無線通信するためのアンテナである。
スピーカ20は、電気信号を変換して音声を発生させる装置である。通話モードにおいては通話相手が発生する音声が出力され、アプリケーションモードでは、サーバ装置から送信されてきた音声データなどが再生される。
ディスプレイ21は、文字や画像を表示するための表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイなどで構成されている。
通話モードにおいては、ディスプレイ21は、電波の受信状態、ユーザが入力した電話番号、あるいは、通話相手の電話番号など、通話に関する通話情報が表示される。
アプリケーションモードにおいては、ディスプレイ21は、アプリケーションが提供する画面を表示する。
インターネット接続時においては、サーバ装置が送信してきた画面データを用いた画面が表示される。
オフラインの場合は、ゲーム画面など、アプリケーションが提供する各種の画面が表示される。例えば、電子マネー機能部12に記憶されているバリューの残高や履歴を表示させることもできる。
キーボード22は、数字や文字などの文字情報を入力するための文字キーや、機能キーを備えている。機能キーとは、携帯電話7の電源をオンオフしたり、通話モードとアプリケーションモードを切り替えたり、あるいは、ディスプレイ21に表示されているカーソルを移動したり、ディスプレイ21に表示されているボタンをクリックしたりなどする特定の機能が割り当てられたキーである。
ユーザは、キーボード22のキーを押すことにより、所望のWebサイトのURL(Uniform Resource Locators)を入力したり、画面に表示された入力欄に情報を入力したり、画面に表示された項目を選択したりなど、各種の入力操作を行うことができる。
この機能を用いて電子マネーサーバ2のサービスサイト(電子マネーに関するサービスを提供するためのWebサイト)のURLを入力したり、また、このサービスサイトが提供する画面上で、バリュー処理機能の組み込みを選択し、携帯電話7にバリュー処理機能を組み込むこともできる。
マイクロフォン23は、音声を取得して電気信号に変換する装置である。ユーザは、マイクロフォン23から音声を入力することができる。
次に、携帯電話7が備えている各種機能のうち、バリュー処理に関するものについて説明する。
携帯電話7の有する機能は、バリュー処理機能を組み込む前の状態と、組み込んだ後の状態で異なる。まず、図3を用いてバリュー処理機能を組み込む前の機能的な構成について説明する。
図3は、バリュー処理機能を組み込む前の携帯電話7の機能的な構成を示した図である。
図3は、バリュー処理機能を組み込む前であるので、図1で示した電子マネー機能部12をIC機能部12aとして記してある。
後述するように、電話機能部10、IC機能部12aは、それぞれCPU(Central Processing Unit)を備えており、これらのCPUで所定のプログラムを実行することにより、各種の機能部をソフトウェア的に構成することができる。
図3に示したように、IC機能部12aは中央処理部28a(情報処理手段)と記憶部29a(記憶手段)を備えている。
また、図示しないが、IC機能部12aは、非接触型ICカードが電子マネー端末8と通信するアンテナと同等の機能を有するアンテナを備えており(以下、端末アンテナ)、電子マネー端末8などの非接触型ICカード用の端末にアクセスすることができるようになっている。
記憶部29aは、読み書き可能であり複数のプログラムやデータを記憶することができる。
携帯電話7がユーザに販売された時点では、記憶部29aには、IC機能部12aを動作させるための基本的なプログラムがインストールされている。
このような基本的なプログラムとしては、例えば、ファイルの入出力処理を行ったり、IC機能部12aを制御したりなどするOS(Operating System)、IC機能部12aが非接触型ICカード用の端末と無線通信するための通信プログラムなどがある。
中央処理部28aは、所定のプログラムを実行し、演算処理、IC機能部12a全体の制御、データの入出力などの様々な情報処理を行う機能部である。
中央処理部28aは、記憶部29a、アプリケーション部26からプログラムやデータを読み込むことができる。また、端末アンテナを介して非接触IC型ICカード用の端末からプログラムやデータを無線で受信して読み込むこともできる。
中央処理部28aにインストール用のプログラムを読み込ませてこれを実行させると、記憶部29aに各種の応用プログラムを組み込むことができる。インストール用のプログラムは、応用プログラム毎に用意されている。
中央処理部28aは、インストール用のプログラムを実行すると、まず、記憶部29aに、応用プログラムを組み込むための領域を確保する(インストールする応用プログラムが予めわかっている場合は、そのための領域を予め確保しておくこともできる)。
そして、確保した領域を応用プログラムのデータ形式に適合するようにフォーマットした後、その領域に応用プログラムを書き込む。
記憶部29aに応用プログラムを組み込んだ後は、これを中央処理部28aに読み込んで実行することができる。
本実施の形態では、記憶部29aにバリュー処理用の応用プログラム(以下、バリュー処理プログラム)をインストールして中央処理部28aにバリュー処理機能を実現させる。
中継部27は、電話機能部10とIC機能部12aが行う通信を中継する機能部(インターフェース)である。中継部27は、電話機能部10とIC機能部12aとの通信を中継する際に、IC機能部12aが電話機能部10に送信するデータを暗号化したり、あるいは、電話機能部10がIC機能部12aに送信する暗号化されたデータを復号化したりすることができる。
これは、電話機能部10が電子マネーサーバ2と送受信するデータを復号暗号化することにより、セキュリティを高めるためである。
電子マネーサーバ2も、電話機能部10から受信されたデータを復号化する手段と、携帯電話7に送出するデータを暗号化する手段を備えている。
また、電話機能部10とIC機能部12aが対応する通信形式が異なる場合は、これらを変換するように構成することもできる。
これは、例えば、IC機能部12aが非接触型ICカードと同じ通信形式で通信を行うように構成されているのに対し、電話機能部10は、インターネット4での通信形式に対応しているため、電話機能部10からIC機能部12aにアクセスするためには通信形式を変換する必要がある場合も考えられるからである。
アプリケーション部26は、携帯電話7で各種のアプリケーションを提供する機能部である。
アプリケーション部26が提供する機能としては、携帯電話7をインターネット4に接続するインターネット接続機能、IC機能部12aに組み込まれている応用プログラムを利用するIC機能部利用機能、ゲームやカレンダーなど各種サービスを提供するサービス提供機能などがある。
インターネット接続機能を提供する場合、アプリケーション部26はURLの入力を受け付けて、当該URLで特定されるWebサイトに携帯電話7を接続し、そして、接続先のサイトが送信してくる情報(画像情報、文字情報、音声情報)を再生したり、携帯電話7から各種情報を接続先のサイトに送信したりするブラウザとしての機能を果たす。
アプリケーション部26は、電子マネーサーバ2がIC機能部12aにバリュー処理プログラム(貨幣情報処理プログラム)をインストールする際にこれを補助する組み込み部26a(組み込み手段、生成手段)を備えている。
組み込み部26aは、中央処理部28a及び電子マネーサーバ2と通信しながら記憶部29aにバリュー処理プログラムをインストールする(組み込む)。
より詳細には、組み込み部26aは電子マネーサーバ2と共同して動作し、中央処理部28aにバリュー処理プログラムをインストールするためのプログラムを送信する。そして、送信したプログラムを中央処理部28aに実行させて、これにより、記憶部29aにバリュー処理プログラムをインストールする。
インストールするためのプログラムは、インストール時に電子マネーサーバ2からダウンロードするように構成してもよいし、あるいは、予め組み込み部26aに備えておいてもよい。
組み込み部26aは、バリュー処理プログラムをインストールするに際して、電子マネーサーバ2から後述する鍵情報(電子マネー端末8が携帯電話7を認証するのに用いる認証情報)や電子マネーID(登録ID情報)など、バリュー処理プログラムを実行する上で必要な情報を受信して記憶部29aに記憶させる他、IC機能部12aを構成するICチップのICチップIDなど、電子マネーサーバ2が電子マネーサービスを提供するのに必要な情報を電子マネーサーバ2に送信する。
次に、図4を用いてIC機能部12aにバリュー処理機能を組み込んだ後の携帯電話7の機能的な構成について説明する。
IC機能部12aでバリュー処理プログラムを実行すると、図4に示したように、バリュー処理部28、ログデータ記憶部29(貨幣情報記憶手段)からなる電子マネー機能部12がIC機能部12aに生成される。
なお、バリュー処理プログラムは、常時実行されているように構成してもよいし、IC機能部12aに他の応用プログラムもインストールされている場合は、必要に応じて該当する応用プログラムが起動されるように構成してもよい。
ログデータ記憶部29は、バリューに関するログデータを記憶する機能部である。このログデータは、例えば、バリューの書き込み、減算、残高参照などのバリュー処理が行われた場合に、これらの処理内容を記録した履歴情報である。ログデータを参照することにより、携帯電話7に蓄えられているバリューの現在の残高や、バリュー処理の履歴を知ることができる。
ログデータとして記録する内容は、処理が行われた日時、処理の種類、処理によってバリューの金額が変化した場合はその変化の値(例えば、バリューを書き込んだ場合は書き込んだバリューの金額、バリューを減算した場合は、減算したバリューの金額)、アクセスしてバリューを処理した電子マネー端末8の端末ID、現在のバリュー残高などの情報がある。
なお、アプリケーション部26からこれらの情報にアクセスし、ディスプレイ21に表示することができる。
バリュー処理部28は、電子マネー端末8やアプリケーション部26などと通信し(金額情報受信機能)、ログデータ記憶部29に記憶されているバリューの処理(貨幣情報処理機能)を行う。
後述するように電子マネー端末8は、電子マネーカード15と無線通信するためのアンテナを備えたリーダライタ部8aを有しており、ここに携帯電話7を置くなどして近接させると、バリュー処理部28はリーダライタ部8aと無線通信を行うことができる。
また、アプリケーション部26と中継部27を介して、電子マネーサーバ2とバリュー処理部28を通信させて、バリュー処理部28にバリュー処理を行わせることもできる。
このように、バリュー処理部28は、電子マネー端末8、アプリケーション部26、及び電子マネーサーバ2と通信を行うことができる。
バリュー処理部28は、コマンドの入力を受け付け、このコマンドで特定される情報処理を実行する。
コマンドの種類は各種用意されており、例えば、バリューを加算する書き込みコマンド、バリューを減算する減算コマンド、バリューの残高を照会する残高照会コマンドなどがある。
これらのコマンドは、電子マネー端末8、アプリケーション部26、及び電子マネーサーバ2から入力することができる。
ただし、アプリケーション部26が単独で入力できるコマンドは、例えば残高参照コマンドなど、バリューの金額に変動が生じないものとなっている。
これは、バリューの金額が変動する処理を行う場合、実際の貨幣との対応をとらなければならないので、電子マネー事業者の関知しない範囲でバリューを独自に加減算することを防止するためである。
金額の変動を生じさせるコマンドは、金額変更情報を構成している。
書き込みコマンドは、書き込むバリューの金額、端末ID、処理を行う日時、加盟店を特定する加盟店IDなど、バリューの書き込み処理に関する情報をパラメータとして付属させることができる。書き込みコマンドをバリュー処理部28に入力すると、バリュー処理部28は、ログデータ記憶部29のログデータを更新し、パラメータで指定された金額のバリューを現在残高に加算する加算処理を行う。この加算処理を実行することによりバリューをチャージすることができる。
減算コマンドは、減算するバリューの金額、端末ID、処理を行う日時、加盟店IDなど、決済処理に関する情報をパラメータとして付属させることができる。減算コマンドをバリュー処理部28に入力すると、バリュー処理部28は、ログデータ記憶部29のログデータを更新し、パラメータで指定された金額のバリューを現在残高から減算する減算処理を行う。この減算処理を実行することによりバリューによる決済(支払い)処理を行うことができる。
残高参照コマンドは、バリューの現在残高を取得するためのコマンドであり、残高参照コマンドをバリュー処理部28に入力すると、バリュー処理部28は、ログデータ記憶部29のログデータを検索し、バリューの現在残高を返す。
バリュー処理部28が返した現在残高をディスプレイ21に表示することにより、ユーザに現在残高を知らせることができる。
バリュー処理部28を動作させるためのコマンドは、他にも各種用意されており、例えば、電子マネー機能部12を構成するICチップのICチップIDを読み出すコマンドや、電子マネーIDを読み出すコマンド、電子マネー端末8に認証のための鍵情報を送信するコマンドなどがある。
中継部27は、アプリケーション部26と電子マネー機能部12が行う通信を中継する。
アプリケーション部26は、電子マネー端末8と同様に、中継部27を介して各種コマンドをバリュー処理部28に入力することができ、この場合、中継部27は、リーダライタ部8aと同様の機能を果たしている。
なお、電子マネー端末8と電子マネー機能部12との間の通信は暗号化されている。
アプリケーション部26は、中継部27を介してバリュー処理部28にアクセスすることができ、バリュー処理部28に各種コマンドを入力してバリューの残高が変動しない範囲(残高参照など)でバリュー処理部28を動作させる他、電子マネーサーバ2と接続して電子マネーサーバ2とバリュー処理部28との通信を中継部27と共に仲介したりなどする。
以上に説明したように、バリュー処理部28と通信する方法は、電子マネー端末8から無線により通信する場合と、中継部27を介して通信する場合の2通りがある。
そのため、電子マネー端末8から書き込みコマンドや減算コマンドをバリュー処理部28に入力して、バリューのチャージやバリューによる決済処理を行うことができる他、電子マネーサーバ2からアプリケーション部26を介してこれらのコマンドをバリュー処理部28に入力して、インターネット4上でバリューをチャージしたり、バリューによる決済処理を行うこともできる。
次に、携帯電話7のハードウェア的な構成の一例について図5を用いて説明する。なお、図5は、バリュー処理機能を組み込んだ後の構成となっている。
電話機能部10は、インターネット4に接続する機能を備えたデジタル式携帯電話を構成する部分であり、電話アンテナ40、基地局通信部41、電話制御部200、記憶部45、表示部46、操作部47、デジタル信号処理部48、音声入出力部49などから構成されている。
電話アンテナ40は、基地局5に対して電波を放射したり、あるいは基地局5のアンテナが放射した電波を吸収したりする。これにより、携帯電話7は、基地局5と無線通信することができ、基地局5を介した電話通話、及びインターネット4への接続を行うことができる。
基地局通信部41(秘密情報受信手段、ID情報受信手段)は、電話アンテナ40を駆動するための機能部であって、電話アンテナ40から送信する信号を増幅したり、基地局5から受信した信号を増幅して電話制御部200に提供したりなどする。
電話制御部200は、CPU42、ROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44などから構成されている。
CPU42は、所定のプログラムを実行し、各種の情報処理を行う中央処理装置であって、電話機能部10にインターネット接続機能を備えた携帯電話としての機能を発揮させることができる。
CPU42は、ROM43やRAM44、あるいは記憶部45に格納されているプログラムを実行することにより、電話機として機能したり、あるいは、インターネット4の端末として機能する。また、中継部27を介して電子マネー機能部12にアクセスすることもできる。
ROM43は、CPU42が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリであり、CPU42が実行するプログラムやパラメータなどが格納されている。
ROM43には、例えば、CPU42が動作するための基本的なプログラムであるOSが格納されている。
RAM44は、CPU42が動作する際に、CPU42にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
記憶部45は、CPU42が利用するプログラムやデータなどが格納されている。記憶部45は、CPU42が読み書き可能なメモリであって、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などが利用される。
本実施の形態では、記憶部45には、CPU42にアプリケーション機能を実現するためのアプリケーションプログラム45aと、電子マネーサーバ2がバリュー処理機能を組み込むのを補助する組み込みプログラム45cが格納されている。
アプリケーションプログラム45a、組み込みプログラム45cをCPU42で実行すると、それぞれ、アプリケーション部26(図3)、組み込み部26aがソフトウェア的に構成される。
なお、図示しないが、記憶部45には、この他に、ユーザが登録した電話番号や電子メールアドレス、仮名漢字変換プログラム、その他の情報が記憶されている。
表示部46は、ディスプレイ21(図2)に文字情報や画像を表示する機能部である。
表示部46は、通話モードでは、ユーザが登録した電話番号の一覧を選択可能に表示したり、基地局5から送信されてくる電波の強弱の程度、ユーザが入力した電話番号、あるいは、電話をかけてきた相手方の電話機の電話番号など、通話に用いるための情報を表示する。
アプリケーションモードでは、アプリケーションプログラム45aが提供するアプリケーション画面などを表示し、URLの入力欄、サーバ装置が送信してくる画面、電子メールなどを表示する。また、バリューの残高を表示することもできる。
操作部47は、キーボード22を備えており、ユーザのキー操作を電気信号に変換してCPU42に入力する。
音声入出力部49は、マイクロフォン23とスピーカ20を備えており、マイクロフォン23で受信した音声をアナログ信号に変換し、また、アナログ信号を音声に変換してスピーカ20から出力したりなどする。
ユーザは、マイクロフォンから自分の音声を電気信号に変換して電話機能部10に入力することができると共に、電話機能部10が出力する音声信号を音声に変換してスピーカから聞くことができる。
デジタル信号処理部48は、音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換し、あるいはデジタル信号からアナログ信号に高速に変換する機能部であり、例えば、DSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されている。また、音声データの圧縮や伸張も行う。
マイクロフォンとスピーカは、アナログ信号を用いるのに対し、電話機能部10の他の機能部はデジタル信号を用いる。そこで、デジタル信号処理部48は、音声信号を入力する場合は、マイクロフォンから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して更に圧縮し、音声信号を出力する場合は、電話機能部10が出力するデジタル信号を伸張してアナログ信号に変換し、スピーカに対して出力する。
電子マネー機能部12は、端末アンテナ35、端末通信部31、IC制御部300、記憶部36などから構成されている。これらのうち、端末アンテナ35を除く構成要素は1つのICチップに納められている。
また、IC制御部300と電話制御部200は、中継部27により接続している。
本実施の形態では、電子マネー機能部12は、携帯電話7に内蔵されているものとするが、これに限定するものではなく、着脱式とすることもできる。
端末アンテナ35は、電子マネー端末8のリーダライタ部8aに配設されたアンテナと電波による通信を行う。
端末通信部31は、端末アンテナ35を駆動する他、送受信する信号を増幅したりなどする。
IC制御部300は、CPU32、ROM33、RAM34などから構成されている。
CPU32は、ROM33、RAM34、記憶部36などに格納されているプログラムを実行することによりバリュー処理を行う中央処理装置である。
ROM33は、CPU32が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリである。ROM33には、例えば、CPU32を動作させるための基本的なプログラムであるOSなどが格納されている。
また、ICチップの製造段階で、各ICチップに固有のICチップIDが割り当てられるが、このICチップIDもROM33に格納されている。
ICチップIDは、工場出荷後変更することはなく、また一般にユーザが読み取れないようになっている。
RAM34は、CPU32が動作する際に、CPU32にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
記憶部36は、例えば、フラッシュメモリやEEPROMなどで構成され、CPU32が読み書き可能に配設された記憶媒体である。記憶部36には、応用プログラムやその他のデータを記憶することができる。
記憶部36には、バリュー管理を行うための電子マネー領域36aが確保されている。電子マネー領域36aは、組み込み部26aがバリュー処理機能を電子マネー機能部12に組み込むために形成したものである。
電子マネー領域36aには、更にプログラムを記憶するプログラム領域36bとログデータを記憶するログデータ領域36cが形成されている。
プログラム領域36bには、バリュー処理機能をCPU32に実現させるためのバリュー処理プログラムがインストールされている。バリュー処理プログラムをCPU32で実行するとバリュー処理部28やログデータ記憶部29(図4)がソフトウェア的に構成される。
また、プログラム領域36bには、組み込み部26aでバリュー処理機能を組み込む際に、電子マネーサーバ2から送信されてきた鍵情報、電子マネーIDも記憶されている。
ログデータ領域36cには、バリュー処理に関するログデータが記憶されており、ログデータ記憶部29(図4)を構成している。
記憶部36に組み込む応用プログラムは、バリュー処理プログラムの他に、例えば、通勤定期券としての機能を果たす定期券プログラム(改札口で携帯電話7をかざすと駅構内に入退場することができる)やその他の応用プログラムを組み込むことができ、それらを選択的に駆動することが可能である。
以上に説明したように、携帯電話7は、バリュー処理機能をも有しており、ユーザは、携帯電話7を電子マネー端末8にセットして、バリューのチャージやバリューによる決済処理を行うことができるのみならず、電子マネーサーバ2を用いてバリューのチャージやバリューによる決済処理を行うことができる。
次に、インターネット4、基地局5、電話回線網6(図1)について説明する。
インターネット4は、各種サーバ装置や端末を接続するインターネットであり、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やその他のプロトコルを用いて通信を行うことができる。
インターネット4では、一般にパケット通信という手法が用いられている。パケット通信とは、データをパケットと呼ぶ単位に分割して送信する通信方式である。各パケットには、送信先を特定する送信先特定情報や、送信先でパケットから元のデータを復元するための復元情報がヘッダーとして付属している。
受け側は、パケットを組み立てて元のデータを復元することができる。
図示しないが、インターネット4には、各種サーバ装置が接続されており、これらサーバ装置には、各種のサービスを提供するWebサイトが開設されている。そして、これらサイトは、URLで特定することができる。
また、電子メールの送受信もインターネット4を用いて行うことができる。電子メールの送信先であるメールアカウントは電子メールアドレスで特定する。
電子メールでは、文字データのみならず、画像データやプログラム、その他のデータを添付して送受信することができる。
基地局5は、携帯電話7と無線通信を行い、携帯電話7のユーザに対して通話サービス又はインターネット接続サービスを行う。
基地局5は、ユーザが携帯電話7から通話モードで接続してきた場合は、回線を電話回線網6に接続して通話を行えるようにし、アプリケーションモードで接続してきた場合は、インターネット4に接続してWebサーバが提供するサービスを利用することができるようにする。
また、図1では、インターネット4と電話回線網6を別のものとして表しているが、これは、機能的な観点から区別したものであり、物理的には共通の伝送媒体を用いて構成することが可能である。
この伝送媒体としては、例えば、各種ケーブル、光ファイバー、人工衛星を介した回線などを用いることができる。
次に、電子マネーサーバ2(図1)について説明する。
図6は電子マネーサーバ2(提供サーバ装置)の機能的な構成の一例を示した概念図である。電子マネーサーバ2は、インターネット回線を介してインターネット4と接続している他、通信回線を介して電子マネー端末8、8、8、…と接続している。
電子マネーサーバ2は、サービスサイト部56、組み込み登録部57、認証部58、取引処理部59、その他の各種機能部と、ユーザ情報データベース54、取引情報データベース55、その他の各種データベースから構成されている。
本実施の形態では、電子マネーサーバ2で電子マネーによるサービスの提供を行うこととしたが、これに限定せず、複数のサーバ装置を組み合わせたシステムにより構成してもよい。
例えば、電子マネー用のサービスサイトを開設したWebサーバ、ユーザ認証を行う認証サーバ、取引処理を行う取引処理サーバ、バリュー処理機能の組み込みを行う組み込みサーバ、などのサーバ装置を組み合わせて構成することもできる。
サービスサイト部56は、インターネット4上で電子マネーのサービスに関するWebサイトを運営する機能部である。
ユーザは、携帯電話7やその他の端末からサービスサイトのURLを入力することにより、サービスサイトにアクセスすることができ、サービスサイトが提供する各種サービスを利用することができる。
サービスサイトにアクセスすると、電子マネーサーバ2は携帯電話7にメインメニュー画面を表示するための画面データを送信する。メインメニュー画面には、サービスサイトが提供するサービスの項目が選択可能に表示され、ユーザは、所望の項目を選択することができる。
サービスの項目としては、例えば、ユーザ登録、ユーザ登録情報の変更、バリューのチャージ、バリューによる決済処理などの電子マネーの利用に関するものがある他、キャンペーンなどのお知らせの提供や顧客からの問い合わせの受け付けなど各種のものが用意されている。
また、バリュー処理機能の組み込みは、ユーザ登録を行う際に併せて行うことができるようになっている。
組み込み登録部57は、ユーザ登録、携帯電話7へのバリュー処理機能の組み込み、登録の抹消、登録内容の変更など、ユーザの登録情報やバリュー処理機能の組み込みに関する処理を行う機能部である。
組み込み登録部57は、ユーザがメインメニュー画面でユーザ登録やユーザ登録情報の変更など、ユーザの登録情報に関する項目を選択すると起動するようになっている。
ここでは、ユーザが新規に登録する場合について説明する。ユーザがメインメニュー画面でユーザ登録を選択すると、組み込み登録部57は、携帯電話7に登録画面を表示するための画面データを送信する。
登録画面には、ユーザ氏名、パスワード、イシュアなどの登録情報を入力するための欄が設けられている。ユーザは、これらの欄に情報を入力して電子マネーサーバ2に送信することができる。
組み込み登録部57は、これらの情報をユーザ情報データベース54に記憶し、バリュー処理機能の組み込み処理に移行する。なお、バリュー処理機能を組み込み処理の前に利用約款をユーザに提示し、ユーザがこれを了承した場合に組み込み処理を行うように構成することもできる。この時点で組み込みを行わない場合は後日改めて行うこともできる。
組み込み登録部57は、組み込み処理を組み込み部26a(図3)と共同して行う。まず、組み込み登録部57は、ICチップIDを携帯電話7から受信してユーザ情報データベース54に記憶する。このICチップIDは、組み込み部26aがIC機能部12aから読み出したものである。
そして、電子マネーIDを採番して携帯電話7に送信すると共に、これをユーザ情報データベース54に記憶する。
また、組み込み登録部57は、鍵情報やその他セキュリティを確保する上で必要な秘密情報を備えており、これら秘密情報やその他の必要なデータも携帯電話7に送信する。
バリュー処理プログラムをインストールするためのプログラムを電子マネーサーバ2から携帯電話7に送信するように構成されている場合は、このプログラムを携帯電話7に送信する。携帯電話7が予めこのプログラムを備えている場合は、送信する必要はない。
図7は、ユーザ情報データベース54に格納されているユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。
ユーザ情報は、電子マネーID61、ユーザ名62、パスワード63、イシュア64、ICチップID65、ステータス66、…などの項目から構成されている。
電子マネーID61は、携帯電話7にバリュー処理機能を組み込む際に、組み込み登録部57が発行した電子マネーIDである。
図示しないが、電子マネーサーバ2は、電子マネーIDを採番するための採番テーブルを備えており、電子マネーID61は、組み込み登録部57がこのテーブルから採番したものである。
ユーザ名62は、ユーザが登録画面で入力した氏名である。
パスワード63は、サービスを利用しようとするユーザが、本人であるか確認するための情報であり、ユーザ登録時にユーザが設定したものである。
イシュア64は、ユーザがインターネット4経由で電子マネーサーバ2からバリューをチャージする場合、そのバリューが何れのイシュアから発行されたかを特定する情報であり、ユーザ登録時にユーザが複数のイシュアの中から選択したものである。
図示しないが、電子マネーサーバ2は、イシュアを登録したイシュアマスタを備えており、ユーザは、この中から選択するようになっている。
なお、イシュアとは、バリューを発行する発行者であり、事業運営上の理由から複数存在する。また、発行されたバリューは、イシュアに関わらず、何れの電子マネー端末8でも利用することができる。
ICチップID65は、バリュー処理機能組み込み時に携帯電話7が電子マネーサーバ2に送信してきたものである。
本実施の形態では、このように、ICチップIDを登録するので、ユーザ登録は携帯電話7から行うものとする。ICチップIDを登録しない場合は、携帯電話7以外の端末から登録することも可能である。
ステータス66は、各ユーザ毎に「未組み込み」と「組み込み済み」のステータスを設定するものである。
組み込み登録部57は、ユーザ登録を受け付けてから、組み込み処理が終わるまでは、ステータスを「未組み込み」に設定し、組み込み処理を完了するとステータスを「組み込み済み」に更新する。
図6に戻り、認証部58は、登録済みのユーザがサービスサイトを利用する際にユーザを認証する機能部である。
サービスサイト部56が提供するサービスは、認証を必要としないものと認証を必要なものがある。ユーザは認証を受けることにより認証を必要とするサービスを受けることができる。
認証部58は、携帯電話7にパスワードを入力するための画面データを送信し(これにより図2に示したようなパスワード入力画面が表示される)、携帯電話7からユーザが入力したパスワード、ICチップID、電子マネー番号を受信する。
そして、これらの情報をユーザ情報データベース54に記憶している情報と照合し、これらの情報が合致するものがあった場合に正規のユーザとして認証する。
このように認証するとユーザを特定することができるため、このユーザに特化したサービスを提供することもできる。
また、ユーザの認証を行うのにパスワード、ICチップID、電子マネーIDの全てを用いる必要はなく、これらのうち、少なくとも1つを用いて認証を行うように構成してもよい。
取引処理部59は、各ユーザの取引記録を取引情報データベース55に記録する機能部である。
取引処理部59は、携帯電話7や電子マネーカード15を用いてチャージや決済処理、バリューに関するその他が行われた場合に、これらを取引情報データベース55に記録する。
図8は、取引情報データベース55に格納されている取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。
取引情報は、電子マネーID67、チャージ記録68、決済記録69などの項目から構成されている。
チャージ記録68は、チャージを行った端末のID情報、チャージを行った日時、チャージしたバリューの金額などが記録されている。
電子マネーID67は、電子マネー端末8が携帯電話7(又は電子マネーカード15)から読み取ったものである。また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2と通信する場合は、電子マネーサーバ2が携帯電話7から読み取る。
例えば、記録71は、端末IDとして図7一段目のICチップIDが記録されている。このように、インターネット4を介して電子マネーサーバ2からバリューのチャージを行った場合は、チャージを行った携帯電話7のICチップIDが記録される。
また、記録72は、端末ID「347895」で特定される電子マネー端末8で3000円分のバリューをチャージしたことを示している。
決済記録69は、決済処理を行った端末、決済処理を行った日時、決済処理を行ったバリューの金額、などから構成されている。例えば、記録73は、端末ID「2547657」の電子マネー端末8において2000円分のバリューを決済したことを示している。
また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2を用いてバリューによる決済を行った場合は、端末IDとして携帯電話7のICチップIDが記録される。
取引情報データベース55に格納されている取引情報を分析することにより、イシュアから集めた現金をバリューで決済した店舗に配分したり、また偽造電子マネーカードの監視をしたりなど、業務の遂行に利用できる情報を収集することができる他、ユーザが購入した商品も同時に記録しておくなどして、マーケットリサーチなどのデータマイニングを行うことができる。
なお、取引処理部59は、必ずしもリアルタイムで情報処理をする必要はなく、電子マネー端末8で取引情報を蓄積しておき、これを後ほど受信して取引情報データベース55を更新することができる。このため、電子マネー運用システム1では、店頭でチャージや決済する際に電子マネーサーバ2にアクセスする必要が無く、そのためこれらの処理を高速に行うことができる。
本実施の形態の電子マネー運用システム1では、決済処理に使用するバリューは携帯電話7や電子マネーカード15に蓄えられており、電子マネーサーバ2は、その取引情報を管理するように構成されている。
そのため、バリューで決済処理する場合にリアルタイムで電子マネーサーバ2にアクセスする必要がなく、高速にその場で処理できる他、取引情報を電子マネー端末8の記憶装置に一旦溜めておき、所定の期間後にこれを電子マネーサーバ2に転送したり、あるいは係員が取引情報を記憶した記憶媒体を回収したりなどすることもできる。
次に、電子マネーサーバ2(図1)のハードウェア的な構成の一例について説明する。
図9に示したように電子マネーサーバ2は、CPU75、ROM76、RAM77、通信制御部78、記憶部79などがバスライン82で接続されて構成されている。
CPU75は、所定のプログラムに従って情報処理を行う他、電子マネーサーバ2全体の制御などを行う。
ROM76は、読み出し専用のメモリであり、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM77は、読み書き可能なメモリであって、CPU75のワーキングメモリを提供したり、記憶部79に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
通信制御部78(受け付け手段、送信手段)は、インターネット4及び基地局5を介して携帯電話7と通信したり、通信回線を介して電子マネー端末8と通信する機能部である。
CPU75は、通信制御部78を介して電子マネー端末8から電子マネーカード15や携帯電話7を用いた取引に関する情報を受信することができ、また、携帯電話7と通信して、携帯電話7にバリューをチャージしたり、あるいは、携帯電話7のバリューで決済処理を行うことができる。
記憶部79は、例えばハードディスクやその他の不揮発性のメモリなどによって構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部80、データを格納したデータ格納部81などから構成されている。
プログラム格納部80には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、サービスサイトを運営するためのサービスサイトプログラム、ユーザ登録やバリュー処理機能の組み込みを行うための登録プログラム、ユーザを認証するための認証プログラム、取引処理を行う取引処理プログラム、その他のプログラムが格納されている。
CPU75で、これらのプログラムを実行すると、それぞれサービスサイト部56、組み込み登録部57、認証部58、取引処理部59(図6)がソフトウェア的に構成される。
データ格納部81には、ユーザ情報データベース54、取引情報データベース55、採番テーブル、イシュアマスタ、その他のデータベースが格納されている。
次に、電子マネー端末8(図1)について説明する。
電子マネー端末8は、携帯電話7の電子マネー機能部12と無線通信し、バリュー処理部28を動作させる端末装置である。
電子マネー端末8は、例えば、コンビニエンスストアのレジなどに設置されており、ユーザは、携帯電話7を電子マネー端末8の所定の部位(リーダライタ部8a)にセットすることによりバリューのチャージ、及び決済処理を行うことができるようになっている。
以下では、電子マネー端末8が携帯電話7と通信する場合について説明するが、電子マネー端末8は電子マネーカード15に対しても同様の処理を行うことができる。
リーダライタ部8aは、内蔵されたアンテナを用いて近距離の無線通信を行うことができ、電子マネー機能部12の端末アンテナ35と電波によるデータの送受信を行うことができる。
電子マネー端末8は、携帯電話7との通信開始時に、電子マネー機能部12から鍵情報を読み出し(鍵情報を読み出すコマンドをバリュー処理部28に送信し、これに対してバリュー処理部28に送信してきた鍵情報を受信する)、これを自らが有する鍵情報と照合して電子マネー機能部12が正規に構成されたものであることを確認する。
電子マネー端末8は、電子マネー機能部12が正規のものであることを確認した後、バリュー処理部28に書き込みコマンドや減算コマンドを入力し、バリュー処理部28にバリュー処理を行わせる。
電子マネー端末8は、デジタル化された電話回線などの通信回線により電子マネーサーバ2とネットワーク接続されており、携帯電話7に対して行ったチャージ、及び決済処理に関する情報を電子マネーサーバ2に送信するようになっている。
電子マネー端末8が電子マネーサーバ2に送信する情報は、例えば、端末ID(電子マネー端末8を識別するためのID)、加盟店ID、電子マネー番号、チャージした場合はそのバリューの金額、決済処理した場合はそのバリューの金額、チャージ又は決済処理を行った日時などの、電子マネー端末8と電子マネー機能部12との間で行われた処理の内容を特定する情報である。
これらの情報により、電子マネーサーバ2は、各電子マネー機能部12に格納されているバリューの金額や、どの電子マネー端末8で、どの電子マネー機能部12がいくらチャージ又は決済したかを知ることができる。
また、電子マネー端末8は、後述する電子マネーカード15に対しても電子マネー機能部12と同様にバリューのチャージ、及び決済処理を行うことができる。
なお、本実施の形態では、電子マネー端末8は、小売店舗に設置されており、バリューのチャージと決済処理の双方が行えるものとする。
この他に、自動販売機や、駅の改札口、バスの乗降口、タクシー、映画館の入り口などの、ユーザから料金を徴収する場所に設置することができる。この場合は、決済専用の電子マネー端末8を設置することができる。
また、広場や公園などの人の出入りの多い場所にチャージ専用の電子マネー端末8を設置し、バリューをチャージできるようにすることもできる。
電子マネー端末8と電子マネーサーバ2のネットワーク接続は、通常はデジタル化された一般の電話回線が用いられるが、この他に、例えば、専用回線で行うこともできる。
また、電子マネー端末8の近くに無線端末を設置し、電子マネー端末8と無線端末の間を無線回線で接続するように構成してもよい。1台の無線端末で複数の電子マネー端末8と無線通信することができるため、個々の電子マネー端末8に回線を敷設するよりもコスト的に安くなる場合がある。この方式は、例えば、自動販売機に設置された電子マネー端末8を複数台まとめて管理する場合に有利である。
更に、電子マネー端末8に記憶媒体を搭載して、これに携帯電話7との処理内容のデータを記憶して蓄えておき、係員が出向いて記憶媒体を回収するように構成することもできる。
この方式は、例えばバス、タクシー、飛行機、船などの移動体に電子マネー端末8を設置する場合に有利である。
次に、電子マネーカード15(図1)について説明する。
電子マネーカード15は、プラスチックケースの内部に、電子マネー機能部12と同様の端末アンテナとICチップを内蔵したものである。
図10は、電子マネーカード15のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネーカード15は、ICチップ112と、ICチップ112上に構成されたCPU132、ROM133、RAM134、記憶部136、端末通信部131を備えている。また、ICチップ112に電力を供給すると共に、信号の送受信を行う端末アンテナ135も備えている。
電子マネーカード15も電子マネー機能部12と同様に電子マネー端末8の所定の部位にセットすることにより非接触でバリューのチャージと決済処理を行うことができる。
このとき、電子マネー端末8の放射する電波を受信して電子マネーカード15の端末アンテナ135が発電を行い、ICチップ112を駆動するための電力を供給する。このように端末アンテナ135は、発電と電子マネー端末8とのデータ送受信の両方を行う。
なお、携帯電話7の電子マネー機能部12の場合は、携帯電話7の電源から電力の供給を受けることができるため、電子マネー機能部12のICチップの場合は、電力を電子マネー端末8から得ることもできるし、携帯電話7の電源から得ることもできる。
通常は、携帯電話7の電源がオンになっている場合は、携帯電話7のバッテリから電力を得、携帯電話7の電源がオフとなっている場合は、電子マネー端末8から電力を得るようになっている。
ICチップ112上に構成されたCPU132、ROM133、RAM134、記憶部136、端末通信部131は、それぞれ、電子マネー機能部12のCPU32、ROM33、RAM34、記憶部36、端末通信部31と同等の機能を有している。
即ち、記憶部136には、バリュー処理プログラムが記憶されており、これをCPU132で実行することにより、バリュー処理部がソフトウェア的に構成される。また、記憶部136にはログデータ記憶部が形成されている。
このバリュー処理部の作用により、電子マネーカード15を電子マネー端末8のリーダライタ部にセットし、バリューのチャージ、及びバリューによる決済処理を行うことができる。
次に、以上のように構成された電子マネー運用システム1で携帯電話7にバリュー処理機能を組み込む場合の各構成要素の動作を図11(a)に記した番号に対応させて説明する。
(1)ユーザは、携帯電話7の購入後、アプリケーションモードを起動し、アプリケーション部26を使用できるようにする。そして、アプリケーション部26に電子マネーサーバ2のサービスサイトのURLを入力し、携帯電話7から電子マネーサーバ2のサービスサイト部56にアクセスする。
これに対し、サービスサイト部56は、メインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する。
図12(a)は、携帯電話7のディスプレイ21(図2)に表示されたメインメニュー画面の一例を示した図である。
図に示したように、メインメニュー画面では電子マネーサーバ2が提供しているサービスが項目別に表示され、ユーザはキーボード22を操作して項目を選択することができる。ここでは、「1.ユーザ登録」を選択する。
(2)ユーザが項目「1.ユーザ登録」を選択すると、電子マネーサーバ2(図11(a))では、組み込み登録部57が起動し、まず、電子マネーサーバ2から携帯電話7へ登録画面を表示するための画面データが送信される。
図12(b)は、ディスプレイ21に表示された登録画面の一例を示した図である。
登録画面は、氏名を入力する欄や、設定するパスワードを入力する欄、図示しないがイシュアを選択する欄、その他の入力欄を備えており、キーボード22を操作して必要事項を入力する。
必要事項入力後、ユーザは、ディスプレイ21に表示された図示しない送信ボタンをクリックする。これにより、携帯電話7から電子マネーサーバ2へ入力事項が送信される。
また、イシュアの選択に関しては、イシュア選択画面がディスプレイ21に表示され、そこに表示されているイシュアの中からユーザが任意のイシュアを選択するようになっている。
電子マネーサーバ2では、組み込み登録部57が、携帯電話7から受信した登録情報をユーザ情報データベース54に記憶させ、ユーザの登録を行う。
組み込み登録部57は、ユーザを登録した後、利用約款を表示するための画面データを送信する。この利用約款には、携帯電話7にバリュー処理機能を組み込むか否かをユーザに選択させる組み込み選択項目が設けられており、ユーザが利用約款に同意する場合は、バリュー処理機能を組み込み、同意しない場合は組み込まないようになっている。
図12(c)は、ディスプレイ21に表示された組み込み選択項目の一例を示した図である。
ユーザは、「はい」、「いいえ」のうち、何れかを選択する。「はい」を選択した場合は、ユーザ登録に引き続きバリュー処理機能の組み込み処理が開始され、「いいえ」を選択した場合は、組み込み処理は開始されない。「いいえ」を選択した場合は、後日電子マネーサーバ2にアクセスし、組み込み処理を行うことができる。
(3)ユーザが「はい」を選択した場合、組み込み登録部57が、組み込み処理を開始する。
以降、組み込み登録部57は、組み込み部26aと通信を行いながら組み込み処理を行う。
まず、携帯電話7では、組み込み部26a(図3)が記憶部36(図5)に電子マネー領域36aを確保し、プログラム領域36b、ログデータ領域36cを形成する。なお、予め電子マネー領域36aが確保されている場合は、この段階を省略する。
そして、組み込み部26aは、プログラム領域36bにバリュー処理プログラムをインストールする。
また、組み込み部26aは、ICチップIDを読み出し、電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2では、組み込み登録部57がICチップIDを携帯電話7から受信し、ユーザ情報データベース54に記憶する共に、電子マネーIDを発行してこれをユーザ情報データベース54に記憶する。
次いで、組み込み登録部57は、採番した電子マネーIDと、鍵情報などの秘密情報を携帯電話7に送信する。
携帯電話7では、組み込み部26aが、電子マネーサーバ2から受信した電子マネーIDと、鍵情報などの秘密情報をプログラム領域36bに書き込む。
以上のようにして、電子マネーサーバ2と組み込み部26aが共同しながら、IC機能部12aにバリュー処理機能を組み込む。
組み込み処理中は、組み込み部26aによりディスプレイ21に図12(d)に示したような画面が表示される。
そして、組み込み処理が完了すると、図12(e)に示したように、ディスプレイ21に電子マネーIDが表示される。
電子マネーIDは、ユーザのサービスに利用される他、チャージや決済処理などを行った場合に、これらの情報と共に電子マネーIDも記録され、バリューの管理に用いられる。
図11(b)は、バリュー処理機能組み込み後の電子マネー機能部12と、電子マネー端末8、電子マネーサーバ2との関係を示した図である。
図に示したように、バリュー処理部28は、電子マネー端末8から直接アクセスを受け付けることができる。また、電子マネーサーバ2からは、アプリケーション部26及び中継部27を介してアクセスを受け付けることができる。
バリュー処理部28は、電子マネー端末8や電子マネーサーバ2などから各種コマンドの入力を受け付けてこれを実行し、ログデータ記憶部29に記憶されているバリューを処理する。
以上のようにして形成された電子マネー機能部12に、電子マネー端末8からバリューをチャージする場合の動作について図13に記した番号に対応させて説明する。
(1)まず、携帯電話7を電子マネー端末8のリーダライタ部8aにセットすると、電子マネー機能部12と電子マネー端末8との通信が開始される。
まず、電子マネー端末8は、バリュー処理部28に対して鍵情報の送信を要求する。これに応じてバリュー処理部28は、プログラム領域36b(図5)から鍵情報を読み出し、電子マネー端末8に送信する。
電子マネー端末8は、バリュー処理部28から受信した鍵情報を用いて、電子マネー機能部12が正規のものであることを認証する。また、バリュー処理部28から電子マネーIDを読み出して記録する。
(2)次に、電子マネー端末8は、チャージする金額を特定する書き込み情報の入力を受け付ける。これは、例えば、担当者が電子マネー端末8に配設されている入力装置などから入力する。
(3)電子マネー端末8は、入力された金額分のバリューをチャージする書き込みコマンドを生成し、バリュー処理部28に送信する。
(4)バリュー処理部28は、電子マネー端末8から書き込みコマンドを受信してこれを実行し、ログデータ記憶部29に記憶されているバリューの現在残高に入力された金額分の金額を加算し、ログデータを更新する。
以上の処理によって、電子マネー端末8から電子マネー機能部12にバリューをチャージすることができる。
バリューによる決済処理も同様にして行われる。即ち、電子マネー端末8は、電子マネー機能部12から鍵情報を受信して電子マネー機能部12を認証し、決済する分の金額の減算コマンドを生成してバリュー処理部28に送信する。バリュー処理部28は、これを実行し、バリューの残高を減算する。
また、アプリケーション部26、及び中継部27を介して、電子マネーサーバ2からバリュー処理部28に書き込みコマンドや減算コマンドを入力し、バリューのチャージ、及び決済処理を行うことができる。この場合、アプリケーション部26が鍵情報を電子マネー機能部12から読み出して電子マネーサーバ2に送信し、これを電子マネーサーバ2が認証する。
次に、図14のフローチャートを用いて、携帯電話7にバリュー処理機能を組み込む手順を説明する。
まず、携帯電話7において、電話機能部10をアプリケーションモードとし、電子マネーサーバ2のサービスサイトにアクセスする(ステップ3)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、サービスサイト部56がメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ50)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてメインメニュー画面をディスプレイ21に表示する。
ユーザは、メインメニュー画面で各種の項目を選択することができるが、ここでは、ユーザ登録を選択するものとする(ステップ5)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、組み込み登録部57が起動し、登録画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ55)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、これを用いてアプリケーション部26がディスプレイ21に登録画面を表示する。
ユーザは、登録画面から、氏名やパスワード、選択したイシュアなど、登録に必要な情報を入力し、登録画面に表示された送信ボタンをクリックする。すると、アプリケーション部26は、入力された登録情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ10)。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から送信されてきた登録情報を受信する。そして、組み込み登録部57が、受信した登録情報を用いてユーザ情報データベース54を検索し、既に当該ユーザが登録されているか否かを確認する(ステップ60)。既にユーザの項目が存在し、ステータスが「組み込み済み」となっている場合は(ステップ60;Y)、既に登録済みである旨のメッセージを携帯電話7に送信して、ステップ50に戻る。
ユーザ情報データベース54にユーザの項目が存在しないか、もしくは存在するがステータスが「未組み込み」(組み込み途中で障害が発生し、再度組み込みを行う場合など)の場合は(ステップ60;N)、ユーザのユーザ情報データベース54への登録処理を行う(ステップ65)。そして、当該ユーザの項目のステータスは「未組み込み」に設定される。
次に、組み込み登録部57は、携帯電話7に利用約款を表示するための利用約款データを送信する(ステップ70)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてディスプレイ21に利用約款を表示する。
ユーザは、利用約款を読み、同意してバリュー処理機能組み込みを行うか、あるいは同意せずにバリュー処理の組み込み処理を行わないかを選択して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ15)。
電子マネーサーバ2は、これを受信する。そして、ユーザが利用約款に同意していない場合は(ステップ75;N)、組み込み登録部57は、組み込み処理を行わず、電子マネーサーバ2の状態はステップ50に戻る。
ユーザが利用約款に同意している場合は(ステップ75;Y)、組み込み登録部57は、組み込み処理を開始し、携帯電話7の組み込み部26aと通信しながら共同して、バリュー処理機能の組み込み処理を行う(ステップ80、20)。
即ち、組み込み登録部57は、電子マネーIDを発行して、これと鍵情報を携帯電話7に送信し、組み込み部26aは、ICチップIDを読み出して電子マネーサーバ2に送信する。
また、携帯電話7がバリュー処理プログラムを電子マネーサーバ2からダウンロードする携帯の場合は、組み込み登録部57がバリュー処理プログラムを電子マネーサーバ2に送信する。
そして、組み込み登録部57は、携帯電話7から受信したICチップIDと、携帯電話7に対して採番した電子マネーIDをユーザ情報データベース54の当該ユーザの項目に記憶する。
一方、組み込み部26aは、鍵情報と電子マネーIDを用いてバリュー処理プログラムを組み込む。
携帯電話7でバリュー処理プログラムの組み込みが完了すると、アプリケーション部26は、ディスプレイ21に組み込み完了メッセージを表示し、ユーザがこれを確認する。ユーザが確認すると、アプリケーション部26は、電子マネーサーバ2に組み込みが完了した旨の完了通知を行う(ステップ25)。
電子マネーサーバ2が完了通知を受信すると、組み込み登録部57がユーザ情報データベース54の当該ユーザの項目のステータスを「組み込み済み」に更新し、バリュー処理機能の組み込みを確定させる(ステップ85)。
また、バリュー処理機能の組み込み処理中に障害が発生した場合の対応は次のようになる。
組み込み処理を開始する前(ステップ20、80の前)では、リカバリー処理は行わず、電子マネーサーバ2はメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に再度送信する。
組み込み処理を開始した後に障害が発生した場合はリカバリー処理を行い、処理が中断したところから組み込み処理を開始する。
以上に説明した、本実施の形態の電子マネー運用システム1により以下のように効果を得ることができる。
(1)バリュー処理機能組み込みに際し、鍵情報やその他の情報を電子マネーサーバ2から直接携帯電話7に送信することができるため、セキュリティに関わる秘密情報やその他の秘密情報を外部委託者に渡す必要がないので、これら秘密情報の管理が容易になる。
(2)IC機能部12a(図3)にバリュー処理機能を組み込まずに、ユーザに携帯電話7を販売することができる。このため、組み込みに要するコストを低減することができる。
(3)バリュー処理機能を組み込んだ後の携帯電話7は、電子マネーカード15と同様に電子マネーサーバ2でチャージや決済処理を行うことができる他、電子マネーサーバ2からチャージや決済処理を行うことができる。
以上、本発明の1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、電子マネー機能部12を内蔵する携帯端末装置は、携帯電話7に限定せず、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)やポケットベルなど、ネットワークを介して電子マネーサーバ2にアクセス可能な携帯電子装置に適用することができる。
また、本実施の形態では、携帯電話7に電子マネーカード15のICチップと同等の機能を有するICチップを組み込んだが、ハードウェアの構成は、これに限定するものではなく、電話機能部10の記憶部45(図5)に、バリュー処理プログラムを組み込み、これをCPU42に実行させるように構成することもできる。この場合、電話機能部10が電子マネー機能部12の機能を兼ねることができるので、携帯電話7にICチップを組み込む必要はなくなる。
電子マネー運用システムの構成の一例を示した図である。 携帯電話の外観の一例を示した図である。 バリュー処理機能を組み込む前の携帯電話の機能を説明するための図である。 バリュー処理機能を組み込んだ後の携帯電話の機能を説明するための図である。 携帯電話のハードウェア的な構成の一例を説明するための図である。 電子マネーサーバの機能的な構成の一例を説明するための図である。 ユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。 取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。 電子マネーサーバのハードウェア的な構成の一例を示した図である。 電子マネーカードのハードウェア的な構成の一例を示した図である。 図11(a)は、バリュー処理機能を組み込む場合の携帯電話の動作を説明するための図であり、図11(b)は、バリュー処理機能を組み込んだ後の携帯電話の動作を説明するための図である。 バリュー処理機能を組み込む際に携帯電話に表示される画面の一例を示した図である。 電子マネー端末から携帯電話にチャージする場合を説明するための図である。 バリュー処理機能の組み込み手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 電子マネー運用システム
2 電子マネーサーバ
4 インターネット
5 基地局
6 電話回線網
7 携帯電話
8 電子マネー端末
8a リーダライタ部
10 電話機能部
12 電子マネー機能部
15 電子マネーカード
26 アプリケーション部
26a 組み込み部
27 中継部
28 バリュー処理部
28a 中央処理部
29 ログデータ記憶部
29a 記憶部

Claims (11)

  1. 電子情報を処理する情報処理手段と、
    電子情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、
    所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、
    前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を組み込む組み込み手段と、
    を具備し、
    前記貨幣情報処理プログラムは、
    所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記秘密情報は、前記所定の端末装置、又は、前記所定のサーバ装置が、前記携帯端末装置を認証するための認証情報であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記提供サーバ装置から登録ID情報を受信するID情報受信手段と、
    情報を表示する表示手段と、
    を具備し、
    前記組み込み手段は、前記受信した登録ID情報を前記表示手段で表示可能に、前記記憶手段に組み込むことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記貨幣情報処理プログラムは、前記金額情報受信機能で前記所定の端末から金額変更情報を受信する際に前記組み込んだ登録ID情報を前記所定の端末に送信するID送信機能を、前記情報処理手段で実現することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
  5. 電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、生成手段と、秘密情報受信手段と、組み込み手段と、を備えたコンピュータにおいて、
    前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を前記生成手段で生成する生成ステップと、
    所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報受信手段で前記秘密情報を受信する秘密情報受信ステップと、
    前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を前記組み込み手段で組み込む組み込みステップと、
    から構成され、
    前記貨幣情報処理プログラムは、
    所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末方法。
  6. 電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、を備えたコンピュータに、
    前記記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成機能と、
    所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信機能と、
    前記記憶手段に、前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を組み込む組み込み機能と、
    を発揮させる携帯端末プログラムであって、
    前記貨幣情報処理プログラムは、
    所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末プログラム。
  7. 請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供する提供サーバ装置であって、
    前記携帯端末装置に接続する接続手段と、
    前記接続した携帯端末装置に秘密情報を送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする提供サーバ装置。
  8. 接続手段と、送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供する提供サーバ方法であって、
    前記接続手段で前記携帯端末装置に接続する接続ステップと、
    前記接続した携帯端末装置に前記送信手段で秘密情報を送信する送信ステップと、
    から構成されたことを特徴とする提供サーバ方法。
  9. 請求項1に記載の携帯端末装置に秘密情報を提供するための提供サーバプログラムであって、
    前記携帯端末装置に接続する接続機能と、
    前記接続した携帯端末装置に秘密情報を送信する送信機能と、
    をコンピュータで実現する提供サーバプログラム。
  10. 電子情報を処理する情報処理手段と、電子情報を記憶する記憶手段と、を備えた情報処理装置を接続する接続手段と、
    前記接続した情報処理装置の記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、
    所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、
    前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を、前記接続した情報処理装置の記憶手段に組み込む組み込み手段と、
    を具備し、
    前記貨幣情報処理プログラムは、
    所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置。
  11. 電子情報を記憶する記憶手段を接続する接続手段と、
    電子情報を処理する情報処理手段と、
    前記接続した記憶手段に、貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段を生成する生成手段と、
    所定の秘密情報を提供する提供サーバ装置に接続し、前記提供サーバ装置から前記秘密情報を受信する秘密情報受信手段と、
    前記情報処理手段に貨幣情報処理を実行させるための貨幣情報処理プログラムと、前記受信した秘密情報を前記接続した記憶手段に組み込む組み込み手段と、
    を具備し、
    前記貨幣情報処理プログラムは、
    所定の端末装置、又は所定のサーバ装置から、前記組み込んだ秘密情報を用いて金額変更情報を受信する金額情報受信機能と、前記受信した金額変更情報を用いて、前記貨幣情報記憶手段に記憶した貨幣情報の金額を変更する貨幣情報処理機能と、を前記情報処理手段で実現するための貨幣情報処理プログラムであることを特徴とする携帯端末装置。
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