JP2004272717A - 貨幣情報処理サーバ装置、貨幣情報処理方法、及び貨幣情報処理プログラム - Google Patents
貨幣情報処理サーバ装置、貨幣情報処理方法、及び貨幣情報処理プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザの端末装置に記憶されているバリューを一時的に預かることができる貨幣情報処理サーバ装置などを提供すること。
【解決手段】電子マネーサーバ2は、携帯電話7aからバリューの現在残高と、パスワードを受信し、これらを対応付けて記憶する。電子マネーサーバ2は、そして残高分のバリューを減算する減算コマンドを生成し、携帯電話7aに送信する。次に、電子マネーサーバ2は、携帯電話7bからパスワードを受信し、これに対応付けられている残高を取得する。そして、この残高から手数料を引いた分のバリューを加算する書き込みコマンドを生成し、携帯電話7bに送信する。
【選択図】 図10
【解決手段】電子マネーサーバ2は、携帯電話7aからバリューの現在残高と、パスワードを受信し、これらを対応付けて記憶する。電子マネーサーバ2は、そして残高分のバリューを減算する減算コマンドを生成し、携帯電話7aに送信する。次に、電子マネーサーバ2は、携帯電話7bからパスワードを受信し、これに対応付けられている残高を取得する。そして、この残高から手数料を引いた分のバリューを加算する書き込みコマンドを生成し、携帯電話7bに送信する。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貨幣情報処理サーバなどに関し、例えば、電子マネーを扱うサーバ装置などに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子マネーを用いた決済システムの実証試験が成功裡に終わり、電子マネーは実用化段階を迎えている。
現在では、小売店舗での決済などが行われており、更に、電子マネーを一般のユーザに普及させるために、要素技術の開発や、ビジネスモデルの構築などのさまざまな努力が行われている。
【0003】
電子マネーを流通させる方式は各種のものが考えられるが、これらのうち、非接触型IC(Integrated Circuit)カードにバリューと呼ばれる金銭と同様の交換価値を記憶するものがある。
これは、非接触型ICカードにバリューの金額を書き込んで記憶させ、決済時にこれを減算して精算するものである。
非接触型ICカードにアクセスしてバリューの書き込みや減算を行う端末(以下、電子マネー端末)が店頭などに設置されており、ユーザは、現金の代わりにバリューを減算して精算し、商品を購入することができる。
【0004】
また、近年携帯電話の普及がめざましく、携帯電話に電子マネーカードと同等の機能を持たせようという提案がなされている。
これは、携帯電話の内部に非接触型ICカードのICチップを組み込み、携帯電話を電子マネーカードと同様の機能を持たせるものである。
このように、携帯電話に電子マネーカードの機能を持たせる技術として次のものがある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−352173
【0006】
この発明は、携帯電話にバリューを記憶するための専用メモリを設け、ここにバリューを記憶したり、あるいはここに記憶したバリューで決済処理を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話にバリューを記憶させた場合、例えば、携帯電話の買い換え時や修理に出す場合に、携帯電話に記憶させているバリューをどのように処理するかという問題があった。即ち、携帯電話を買い換えた場合、前の携帯電話に記憶させていたバリューは使い切るか、あるいは放棄しなければ成らなかった。また、携帯電話を修理に出す場合、携帯電話にバリューを記憶したまま修理業者に渡すことになり、ユーザにとっては不安な一面があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ユーザの端末装置に記憶されているバリューを一時的に預かることができる貨幣情報処理サーバ装置などを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載した発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたサーバ装置であって、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信手段と、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信手段と、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶手段と、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信手段と、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信手段と、前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得手段と、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信手段と、を具備したことを特徴とする貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記受取端末に送信する演算情報により加算される金額は、前記預入端末から受信した金額情報から所定金額分を差し引いた金額であることを特徴とする請求項1に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記記憶手段で前記金額情報と前記確認情報を記憶する期間に期限が設定されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記確認情報は前記ユーザが設定したパスワードであることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設され、金額受信手段と、預入確認情報受信手段と、記憶手段と、減算情報送信手段と、受取確認情報受信手段と、金額取得手段と、加算情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を前記金額受信手段で受信する金額受信ステップと、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を前記預入確認情報受信手段で受信する預入確認情報受信ステップと、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて前記記憶手段で記憶する記憶ステップと、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記減算情報送信手段で前記預入端末に送信する減算情報送信ステップと、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を前記受取確認情報受信手段で受信する受取確認情報受信ステップと、前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を前記金額取得手段で取得する金額取得ステップと、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に前記加算情報送信手段で送信する加算情報送信ステップと、から構成されたことを特徴とする貨幣情報処理方法を提供する。
請求項6に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたコンピュータにおいて、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信機能と、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信機能と、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶機能と、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信機能と、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信機能と、前記受信した確認情報を前記記憶機能で記憶した情報の中から検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得機能と、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信機能と、を実現する貨幣情報処理プログラムを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
[実施形態の概要]
本実施の形態の電子マネーシステムは、ユーザの携帯端末からバリューを取り出して一時預かり、ユーザが要求したときにこれを返却するものである。バリュー預入時のユーザとバリュー返却時のユーザの同一性は、例えば、バリュー預入時に設定するパスワードにより行う。
以下に、買い換え前の携帯電話7aに記憶させているバリューを預け、買い換え後の携帯電話7bでこれを受け取る場合を例にとり、図10(a)の番号に対応させながら説明する。
【0011】
(1)まず、ユーザは、インターネットを介して携帯電話7aを電子マネーサーバ2に接続する。
(2)次に、ユーザは、預かりパスワードを設定し、電子マネーサーバ2に送信する。
(3)次に、電子マネーサーバ2は、携帯電話7aに記憶されているバリューの預け入れ処理を行う。預け入れ処理は、電子マネーサーバ2が携帯電話7aに記憶されているバリューの残高を預かりパスワードと関連づけて記憶すると共に、携帯電話7aからバリューの全額を減算することにより行う。
【0012】
(4)次にユーザは、携帯電話7bを購入後、これを電子マネーサーバ2に接続し、預かりパスワードを電子マネーサーバ2に送信する。
(5)電子マネーサーバ2は、預かりパスワードから預かっているバリューの金額を取得し、この金額から手数料分を差し引いた金額分のバリューを携帯電話7bに書き込む。
以上の処理により、ユーザは、預けていたバリューを携帯電話7bで受け取ることができる。
【0013】
[実施形態の詳細]
図1は、本実施の形態の電子マネー運用システム1の構成の一例を示した図である。
電子マネー運用システム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、インターネット4、基地局5、電話回線網6、電子マネーカード15、電子マネー端末8、8、8、…などから構成されている。
【0014】
携帯電話7(預入端末、受取端末)は、インターネット接続機能を有するほか、電子マネーカード用の非接触ICチップを内蔵しており、電子マネー端末8と通信してバリューの書き込み(チャージ)、及び減算(決済)を行うことができる。
なお、バリューとは、電子マネーの運用において貨幣に該当する概念であって、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報である。バリューを発行する際に、対応する金額の貨幣をユーザから徴収し、バリューで決済を行った店舗(以下、加盟店)に、決済金額に応じてこれを分配することにより、バリューと実貨幣との対応をとっている。
【0015】
電子マネーカード15は、非接触型ICチップと、電子マネー端末8と通信するためのアンテナを内蔵しており、携帯電話7と同様にバリューの書き込み、及び減算を行うことができる。非接触型ICチップを駆動するための電力は、電子マネー端末8から無線により供給される。
【0016】
基地局5は、携帯電話7と無線通信することができ、携帯電話7を電話回線網6、又はインターネット4に接続する。
電話回線網6は、いわゆる公衆回線網であり、電話機やファックスなどの端末装置を相互に接続することができる。携帯電話7を電話回線網6に接続することにより、基地局5は、ユーザに通話サービスを提供することができる。
インターネット4は、サーバ装置や端末装置などを接続するネットワークである。インターネット4には、各種のサービスを提供するサーバ装置が接続されており、携帯電話7をインターネット4に接続することにより、基地局5は、ユーザにインターネット4上で提供されているサービスを利用させることができる。
【0017】
電子マネーサーバ2(貨幣情報処理サーバ)は、電子マネー事業者が設置したサーバ装置であり、バリューの発行状況や使用状況に関する情報を収集し、これを用いて電子マネー業務を運営するための各種情報処理を行う。
また、電子マネーサーバ2は、インターネット4に接続しており、電子マネーに関する各種サービスをインターネット4上で提供している。
本実施の形態では、電子マネーサーバ2は、インターネット4を経由して携帯電話7からバリューを預かり、ユーザからの要求によりこれを返却するバリューお預かりサービスも提供している。
【0018】
電子マネー端末8は、店舗などに設置された非接触ICカードアクセス用の端末装置であり、電子マネー業務用に構成された専用機である。
電子マネー端末8は、アンテナを内蔵したリーダライタ部を備えており、このアンテナで電波を送受信することにより、電子マネー機能部12や電子マネーカード15と近距離間の無線通信を行うことができる。
電子マネー端末8は、携帯電話7や電子マネーカード15と無線通信してこれらにバリューを書き込んだり、あるいはバリューを減算して決済を行ったりする。
【0019】
電子マネー端末8は、通信回線により電子マネーサーバ2に接続されており、電子マネー端末8が携帯電話7や電子マネーカード15に対して行ったバリュー処理に関する情報を電子マネーサーバ2に送信する。この送信処理は、リアルタイムで行う必要はなく、ある程度情報を蓄積しておき、これらをまとめて電子マネーサーバ2に送信するように構成することができる。
そのため、電子マネー端末8は、携帯電話7や電子マネーカード15と通信してバリューを処理する際に電子マネーサーバ2にアクセスする必要が無く、バリュー処理を高速に行うことができる。
【0020】
以上、電子マネー運用システム1の全体的な構成について説明したが、これは概念的な構成の一例であって、各種の変形例が存在する。
例えば、電子マネー端末8は、加盟店に設置したもののほかに、例えば、自動販売機に組み込まれた決済専用の端末装置や、あるいは、広場などに設置されたチャージ専用の端末装置も存在する。
【0021】
また、電子マネー端末8にバリュー処理に関する情報を蓄積する着脱式の記憶媒体を設置し、担当者が出向いてこれを回収するものもある。回収された記憶媒体からは、バリュー処理に関する情報が読み出され、電子マネーサーバ2に入力される。
更に、電子マネー端末8からバリュー処理に関する情報を無線で受信装置に送信し、この受信装置から通信回線を介して電子マネーサーバ2にこれを送信するものもある。この場合は、一台の受信装置で複数台の電子マネー端末8と通信を行うことができる。
【0022】
図2は、携帯電話7の外観の一例を示した図である。携帯電話7は、電話アンテナ19、スピーカ20、ディスプレイ21、キーボード22、マイクロフォン23を備えている。
電話アンテナ19は、基地局5と無線通信するためのアンテナであ。
スピーカ20は、アナログ式の電気信号を変換して音声を発生させる装置である。
【0023】
ディスプレイ21は、文字や画像を表示するための表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイなどで構成されている。
インターネット4上のサーバ装置が送信する画面データにより、様々な画面が表示される。
【0024】
キーボード22は、文字キーや機能キーなどで構成された入力手段である。ユーザは、文字キーを押すことにより、文字や数字を入力することができ、所望の機能キーを押すことにより、ディスプレイ21上に表示された選択項目をクリックして選択したりなど、所定の機能を発揮させることができる。
マイクロフォン23は、音声を取得してアナログ式の電気信号に変換する装置である。
【0025】
図3は、携帯電話7の機能的な構成の一例を示した機能図である。
なお、携帯電話7は、通話を行う通話モードと、携帯電話7に組み込まれているアプリケーションソフトが提供するアプリケーションモードをユーザが選択できるようになっており、図3はアプリケーションモードで携帯電話7を動作させている場合の機能について図示している。
携帯電話7は、通話機能とインターネット接続機能を提供する電話機能部10と、バリュー処理機能を備えた電子マネー機能部12と、両者を接続するインターフェース部11から構成されている。
【0026】
電話機能部10は、アプリケーション部26を備えており、これはアプリケーションモードで利用することができる。
アプリケーション部26は、オンライン又はオフラインで各種のサービスを提供する。アプリケーション部26は、オンラインで動作する場合、インターネット4に接続してブラウザとして機能することができる。
【0027】
この場合、アプリケーション部26は、ユーザからのURL(UniformResource Locators)の入力により、このURLで特定される所望のサービスサイトに携帯電話7を接続し、通信を行う。
そして、サービスサイトが画面データを送信して来た場合、これを受信し、この画面データで定義される画面をディスプレイ21に表示する。
また、ディスプレイ21に表示された画面に対してユーザが入力した情報を電子マネーサーバ2に送信することも行う。
【0028】
アプリケーション部26は、インターフェース部11を介して電子マネー機能部12と通信を行うことができ、アプリケーション部26は、電子マネーサーバ2から受信した情報のうち、電子マネー機能部12に送信すべきものを選択して抽出し、電子マネー機能部12に送出する。また、アプリケーション部26は、電子マネー機能部12から受信した情報のうち、電子マネーサーバ2に送信すべきものを選択して抽出し、電子マネーサーバ2に送信する。
【0029】
インターフェース部11は、電話機能部10と電子マネー機能部12の間での情報の送受信を仲介するインターフェースである。後述するように、電子マネー機能部12は、非接触型ICチップにより構成されており、インターフェース部11は、非接触型ICチップの仕様に適したインターフェースを提供している。
また、インターフェース部11は、電子マネーサーバ2から送信されてきたデータ(暗号化されている)を復号化して電子マネー機能部12に入力すると共に、電子マネー機能部12が出力したデータを暗号化して電話機能部10に入力する機能も有している。このように、電子マネーサーバ2と携帯電話7との間で送受信されるデータを暗号化することにより、セキュリティを高めることができる。
【0030】
電子マネー機能部12は、バリュー処理部28(処理手段)、ログデータ記憶部29(貨幣情報記憶手段)、端末通信部31(演算情報受信手段、接続手段)を備えている。
バリュー処理部28は、バリュー処理に関する各種のコマンド(演算情報)の入力を受け付け、このコマンドに従ってバリュー処理を行う機能部である。
このコマンドには、例えば、バリューの書き込みを行うための書き込みコマンド、バリューの減算を行うための減算コマンド、バリューの現在残高を読み出すための残高参照コマンドがある。
【0031】
書き込みコマンドは、書き込むバリューの金額をパラメータにより設定することができる。バリュー処理部28は、パラメータで指定された金額分だけログデータ記憶部29にバリューを書き込む。
減算コマンドは、減算するバリューの金額をパラメータで設定することができる。バリュー処理部28は、このパラメータで指定された金額分だけログデータ記憶部29に対してバリューの減算処理を行う。
残高参照コマンドは、ログデータ記憶部29のからバリューの現在残高を読み出すためのコマンドである。
【0032】
バリュー処理部28に書き込みコマンドを実行させることによりバリューのチャージを行うことができ、減算コマンドを実行させることにより決済を行うことができる。
コマンドに付属するパラメータには金額の他に各種の情報を設定することが可能であ。例えば、電子マネー端末8を特定する電子マネー端末ID、加盟店を特定する加盟店ID、処理日時などが考えられ、これらの情報がバリューの金額と共にログデータ記憶部29に履歴として記憶される。
【0033】
ログデータ記憶部29は、バリューに関するログデータを記憶する機能部である。このログデータは、バリューの書き込み、減算、残高参照などのバリュー処理に関する履歴を記録したものであり、ログデータを参照することにより、バリューの現在残高、過去のバリュー処理の履歴などを知ることができる。
ログデータとして記録する内容は、処理が行われた日時、処理の種類、処理によってバリューの金額が変化した場合はその変化の値(例えば、バリューを書き込んだ場合は書き込んだバリューの金額、バリューを減算した場合は、減算したバリューの金額)、電子マネー端末8にアクセスしてバリューを処理した場合はその電子マネー端末8の端末ID、現在のバリュー残高、電子マネー端末8を設置した加盟店を特定する加盟店IDなどの情報がある。
【0034】
端末通信部31は、電子マネー端末8と無線通信を行う機能部である。電子マネー端末8は、非接触型ICチップと無無線通信を行うためのアンテナを内蔵したリーダライタ部8aを備えており、リーダライタ部8aと端末通信部31との間で無線通信が行われる。
【0035】
以上のように構成された携帯電話7では、バリュー処理部28に電話機能部10、又は電子マネー端末8からコマンドを入力することが可能である。
電話機能部10からコマンドを入力する場合は、オフラインで残高を参照したり(アプリケーション部26は、ディスプレイ21に残高を表示する)、オンラインで電子マネーサーバ2から書き込みコマンドや減算コマンドを入力してバリューのチャージや決済を行うことができる。
【0036】
図4は、携帯電話7のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電話機能部10は、電話アンテナ40、基地局通信部41、電話制御部200、記憶部45、表示部46、操作部47、デジタル信号処理部48、音声入出力部49などから構成されている。
電話アンテナ40は、基地局5に対して電波を放射したり、あるいは基地局5のアンテナが放射した電波を吸収したりする。これにより、携帯電話7は、基地局5と無線通信することができ、基地局5を介した電話通話、及びインターネット4への接続を行うことができる。
【0037】
基地局通信部41は、電話アンテナ40を駆動するための機能部であって、電話アンテナ40から送信する信号を増幅したり、基地局5から受信した信号を増幅して電話制御部200に提供したりなどする。
電話制御部200は、CPU42、ROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44などから構成されている。
【0038】
CPU42は、所定のプログラムを実行し、各種の情報処理を行う中央処理装置であって、電話機能部10にインターネット接続機能を備えた携帯電話としての機能を発揮させることができる。
CPU42は、ROM43やRAM44、あるいは記憶部45に格納されているプログラムを実行することにより、電話機として機能したり、あるいは、インターネット4の端末として機能する。
【0039】
ROM43は、CPU42が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリであり、CPU42が実行するプログラムやパラメータなどが格納されている。
ROM43には、例えば、CPU42が動作するための基本的なプログラムであるOSが格納されている。
RAM44は、CPU42が動作する際に、CPU42にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
【0040】
記憶部45は、CPU42が利用するプログラムやデータなどが格納されている。記憶部45は、CPU42が読み書き可能なメモリであって、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などが利用される。
本実施の形態では、記憶部45には、CPU42にアプリケーション機能を実現するためのアプリケーションプログラム45aが格納されている。
【0041】
アプリケーションプログラム45aをCPU42で実行すると、アプリケーション部26(図3)がソフトウェア的に構成される。
なお、図示しないが、記憶部45には、この他に、ユーザが登録した電話番号や電子メールアドレス、仮名漢字変換プログラム、その他の情報が記憶されている。
【0042】
表示部46は、ディスプレイ21に文字情報や画像を表示する機能部である。
通話モードでは、ユーザが登録した電話番号の一覧を選択可能に表示したり、基地局5から送信されてくる電波の強弱の程度、ユーザが入力した電話番号、あるいは、電話をかけてきた相手方の電話機の電話番号など、通話に用いるための情報を表示する。
【0043】
アプリケーションモードでは、アプリケーションプログラム45aが提供するブラウザ画面などを表示し、URLの入力欄、サーバ装置が送信してくる画面、電子メールなどを表示する。
操作部47は、キーボード22を備えており、ユーザのキー操作を電気信号に変換してCPU42に入力する。
【0044】
音声入出力部49は、マイクロフォン23とスピーカ20を備えており、マイクロフォン23で受信した音声をアナログ信号に変換し、また、アナログ信号を音声に変換してスピーカ20から出力したりなどする。
ユーザは、マイクロフォンから自分の音声を電気信号に変換して電話機能部10に入力することができると共に、電話機能部10が出力する音声信号を音声に変換してスピーカから聞くことができる。
【0045】
デジタル信号処理部48は、音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換し、あるいはデジタル信号からアナログ信号に高速に変換する機能部であり、例えば、DSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されている。また、音声データの圧縮や伸張も行う。
マイクロフォンとスピーカは、アナログ信号を用いるのに対し、電話機能部10の他の機能部はデジタル信号を用いる。そこで、デジタル信号処理部48は、音声信号を入力する場合は、マイクロフォンから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して更に圧縮し、音声信号を出力する場合は、電話機能部10が出力するデジタル信号を伸張してアナログ信号に変換し、スピーカに対して出力する。
【0046】
電子マネー機能部12は、端末アンテナ35、端末通信部31、IC制御部300、記憶部36などから構成されている。これらのうち、端末アンテナ35を除く構成要素は1つのICチップに納められている。
また、IC制御部300と電話制御部200は、インターフェース部11により接続している。
本実施の形態では、電子マネー機能部12は、携帯電話7に内蔵されているものとするが、これに限定するものではなく、着脱式とすることもできる。
【0047】
端末アンテナ35は、電子マネー端末8のリーダライタ部8aに配設されたアンテナと電波による通信を行う。
端末通信部31は、端末アンテナ35を駆動する他、送受信する信号を増幅したりなどする。
IC制御部300は、CPU32、ROM33、RAM34などから構成されている。
CPU32は、ROM33、RAM34、記憶部36などに格納されているプログラムを実行することによりバリュー処理を行う中央処理装置である。
【0048】
ROM33は、CPU32が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリである。ROM33には、例えば、CPU32を動作させるための基本的なプログラムであるOSなどが格納されている。
また、ICチップの製造段階で、各ICチップに固有のICチップIDが割り当てられるが、このICチップIDもROM33に格納されている。
ICチップIDは、工場出荷後変更することはなく、また一般にユーザが読み取れないようになっている。
RAM34は、CPU32が動作する際に、CPU32にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
【0049】
記憶部36は、例えば、フラッシュメモリやEEPROMなどで構成され、CPU32が読み書き可能に配設された記憶媒体である。記憶部36には、応用プログラムやその他のデータを記憶することができる。
本実施の形態では、記憶部36には、バリュー管理を行うための電子マネー領域36aが確保されている。
電子マネー領域36aには、更にプログラムを記憶するプログラム領域36bとログデータを記憶するログデータ領域36cが形成されている。
【0050】
プログラム領域36bには、バリュー処理機能をCPU32に実現させるためのバリュー処理プログラムがインストールされている。バリュー処理プログラムをCPU32で実行するとバリュー処理部28やログデータ記憶部29(図3)がソフトウェア的に構成される。
また、電子マネーサービスを利用するに当たり、バリュー処理プログラムをインストールした各ICチップごとに固有の電子マネーIDが付与されるが、この電子マネーIDは、プログラム領域36bに記憶されている。
このほかに、プログラム領域36bには、電子マネー端末8が電子マネー機能部12を認証するための鍵情報なども記憶されている。
【0051】
図5は、電子マネーサーバ2の機能的な構成の一例を示した概念図である。
電子マネーサーバ2は、サービスサイト部56、ユーザ登録部57、認証部58、取引処理部59、お預かりサービス部60、その他の各種機能部と、ユーザ情報データベース53、取引情報データベース54、お預かりサービスデータベース55、その他の各種データベースから構成されている。
【0052】
本実施の形態では、電子マネーサーバ2で電子マネーによるサービスの提供を行うこととしたが、これに限定せず、複数のサーバ装置を組み合わせたシステムにより構成してもよい。
例えば、電子マネー用のサービスサイトを開設したWebサーバ、ユーザ認証を行う認証サーバ、取引処理を行う取引処理サーバ、お預かり処理を行う預かりサーバ、などのサーバ装置を組み合わせて構成することもできる。
【0053】
サービスサイト部56は、インターネット4上で電子マネーのサービスに関するWebサイトを運営する機能部である。
ユーザは、携帯電話7やその他の端末からサービスサイトのURLを入力することにより、サービスサイトにアクセスすることができ、サービスサイトが提供する各種サービスを利用することができる。
【0054】
サービスサイト部56は、携帯電話7からアクセスを受けると、メインメニュー画面を表示するための画面データを送信する。
メインメニュー画面には、サービスサイトが提供するサービスの項目が選択可能に表示され、ユーザは、所望の項目を選択することができる。
サービスの項目としては、例えば、バリューのお預かりサービス、ユーザ登録、ユーザ登録情報の変更、バリューのチャージ、バリューによる決済処理などの電子マネーの利用に関するものがある他、キャンペーンなどのお知らせの提供や顧客からの問い合わせの受け付けなど各種のものが用意されている。
ユーザがこれらのうちの項目を選択すると、電子マネーサーバ2では、対応する機能部が起動する。
【0055】
ユーザ登録部57は、新規のユーザ登録や登録の抹消、登録内容の変更など、ユーザ情報に関する処理を行う機能部である。
これらユーザ情報は、ユーザ情報データベース53に記憶されており、ユーザ登録部57は、ユーザ情報データベース53を更新することにより、これらの処理を行う。
【0056】
認証部58は、登録済みのユーザがサービスサイトを利用する際にユーザを認証する機能部である。
サービスサイト部56が提供するサービスは、認証を必要としないものと認証を必要なものがある。ユーザは認証を受けることにより認証を必要とするサービスを受けることができる。
認証は、ユーザが予め設定したユーザパスワードや、ICチップID、電子マネーIDなどを用いて行う。
ユーザパスワードは、ユーザに携帯電話7から入力して送信し、ICチップIDや電子マネーIDは、電話機能部10が電子マネー機能部12から読み出して電子マネーサーバ2に送信する。
【0057】
取引処理部59は、電子マネー端末8が携帯電話7や電子マネーカード15に対して行ったバリューの処理に関する情報(チャージ、決済、残高照会など)を取引情報データベース54に記録する機能部である。取引処理部59が記録する情報は、電子マネー端末8から送信されてくる。
また、取引情報データベース54のデータを解析して解析結果を出力したりなどもする。
【0058】
お預かりサービス部60は、携帯電話7に記憶されているバリューを一時的に預かるサービスを提供する機能部であり、バリュー預け入れ処理とバリュー返却処理を行う。
バリュー預け入れ処理は、まず、携帯電話7の電子マネー機能部12に記憶されている現在残高を携帯電話7から読み出す(金額受信手段)。これは、残高照会コマンドを携帯電話7に送信し、その結果電子マネー機能部12から出力される現在残高を電話機能部10に送信してもらうことにより取得することができる。
更に、お預かりサービス部60は、バリュー返却処理の際に本人確認に用いる預かりパスワード(確認情報)をユーザに設定してもらい、これを受信する(預入確認情報受信手段)。
【0059】
お預かりサービス部60は、バリューの現在残高と預かりパスワードを対応付けて取引情報データベース55に記憶すると共に(記憶手段)、現在残高分のバリューを減算する減算コマンドを携帯電話7に送信する(減算情報送信手段)。
なお、この減算コマンドは、電子マネー機能部12で実行され、その結果、電子マネー機能部12に記憶されているバリューの残高は0になる。
以上の処理により、携帯電話7に記憶されているバリューの残高が0になると共に、携帯電話7に記憶されていたバリュー残高が預かりパスワードと共にお預かりサービスデータベース55に記憶される。これにより、電子マネーサーバ2が携帯電話7に記憶されていたバリューを預かった状態となる。
【0060】
バリュー返却処理は、携帯電話7(バリュー預け入れを行った携帯電話と同一でなくてもよい)から、預かりパスワードを送信してもらい(受取確認情報受信手段)、お預かりサービス部60は、この預かりパスワードをキーとして取引情報データベース55を検索し、ユーザから預かっているバリューの金額を取得する(金額取得手段)。そして、この金額から手数料を引いた分を書き込むコマンドを生成し、携帯電話7に送信する(加算情報送信手段)。
携帯電話7では、電子マネー機能部12で実行され、バリューが書き込まれる。
以上の処理により、電子マネーサーバ2は、ユーザから預かっていたバリューを携帯電話7に返却することができる。
なお、本人を確認する情報は、預かりパスワードに限定せず、他の情報を用いて確認するように構成することも可能である。
【0061】
図6は、ユーザ情報データベース53に格納されているユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。
ユーザ情報は、電子マネーID、ユーザ名、パスワード、イシュア、また、図示しないがICチップID、…などの項目から構成されている。
【0062】
電子マネーIDは、電子マネーカード15や携帯電話7の非接触型ICチップごとに採番されたものであり、このIDで非接触型ICチップを特定することができる。電子マネーサーバ2は、電子マネーIDを用いてバリュー処理に関する情報の整理を行っている。
ユーザ名は、ユーザが登録時に入力した氏名である。
ユーザパスワードは、認証部58がユーザを認証するのに用いるパスワードであり、ユーザが登録時に設定したものである。
【0063】
イシュアは、ユーザがインターネット4経由で電子マネーサーバ2からバリューをチャージする場合、そのバリューが何れのイシュアから発行されたかを特定する情報であり、ユーザ登録時にユーザが複数のイシュアの中から選択したものである。
なお、イシュアとは、バリューを発行する発行者であり、事業運営上の理由から複数存在する。また、発行されたバリューは、イシュアに関わらず、何れの電子マネー端末8でも利用することができる。
ICチップIDは、ユーザ登録時に携帯電話7に送信させて記憶したものである。
【0064】
図7は、取引情報データベース54に格納されている取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。
取引情報は、電子マネーID、チャージ記録、決済記録などの項目から構成されている。
電子マネーIDは、電子マネー端末8が携帯電話7(又は電子マネーカード15)から無線通信時に読み取ったものである。また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2と通信する場合は、電子マネーサーバ2が携帯電話7から読み取る。
【0065】
チャージ記録は、チャージを行った電子マネー端末8の端末ID、チャージを行った日時、チャージしたバリューの金額などが記録されている。
なお、電子マネーサーバ2からインターネット4を介してチャージした場合は、端末IDの代わりに携帯電話7のチップIDが記録される。
決済記録は、決済処理を行った電子マネー端末8の端末ID、決済処理を行った日時、決済処理を行ったバリューの金額、などから構成されている。
また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2を用いてバリューによる決済を行った場合は、端末IDとして携帯電話7のICチップIDが記録される。
【0066】
取引情報データベース54に格納されている取引情報を分析することにより、イシュアから集めた現金をバリューで決済した加盟店に配分したり、また偽造電子マネーカード15の監視をしたりなど、業務の遂行に利用できる情報を収集することかできる他、ユーザが購入した商品も同時に記録しておくなどして、マーケットリサーチなどのデータマイニングを行うことができる。
【0067】
図8は、お預かりサービスデータベース55の論理的な構成の一例を示した図である。
お預かりサービスデータベース55は、お預かりパスワード、バリュー、預け入れ日時、返却日時、…などの項目から構成されている。
お預かりパスワードは、ユーザがバリューの預入時に設定したパスワードであり、本人確認情報である。
バリューは、ユーザから預かっているバリューの金額情報である。
預け入れ日時は、バリュー預け入れ処理が完了した時点の日時情報であり、返却日時はバリュー返却処理が完了した時点の日時情報である。何れも、日時時分秒の単位まで記録してある。
また、バリューを預かる期限に保存期間を設け、保存期間内にバリューの返却処理を行わなかったものに関しては、バリューの返却を行わないように構成することもできる。このように、預け入れ日時や返却日時は、期間管理に利用することができる。
【0068】
本実施の形態では、携帯電話7の買い換えの場合、ICチップIDや電子マネーIDが変更されてしまうため、本人確認情報として預かりパスワードを採用したが、例えば、故障した携帯電話7の修理などのICチップIDや電子マネーIDが変更しないものの場合は、これらの情報を本人確認情報として利用することもできる。
また、本人確認情報としては、この他に、本人の声の音声データ、顔の画像データなどを用いることも可能である。これらのデータは、携帯電話7(カメラ付き)から入力することが可能である。
また、本人を100%特定するのではなく、ある程度の確立で判別できれば事業上運営できる場合もある。
【0069】
図9は、電子マネーサーバ2のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、CPU65、ROM66、RAM67、通信制御部68、記憶部69などがバスライン72で接続されて構成されている。
【0070】
CPU65は、所定のプログラムに従って情報処理を行う他、電子マネーサーバ2全体の制御などを行う。
ROM66は、読み出し専用のメモリであり、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM67は、読み書き可能なメモリであって、CPU65のワーキングメモリを提供したり、記憶部69に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
【0071】
通信制御部68は、インターネット4及び基地局5を介して携帯電話7と通信したり、通信回線を介して電子マネー端末8と通信する機能部である。
CPU65は、通信制御部68を介して電子マネー端末8から電子マネーカード15や携帯電話7を用いた取引に関する情報を受信することができ、また、携帯電話7に対して各種コマンドを送信することができる。
【0072】
記憶部69は、例えばハードディスクやその他の不揮発性のメモリなどによって構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部70、データを格納したデータ格納部71などから構成されている。
【0073】
プログラム格納部70には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、サービスサイトを運営するためのサービスサイトプログラム、ユーザ登録などを行うための登録プログラム、ユーザを認証するための認証プログラム、取引処理を行う取引処理プログラム、お預かりサービス処理を行うためのお預かりプログラム、その他のプログラムが格納されている。
CPU65で、これらのプログラムを実行すると、それぞれサービスサイト部56、ユーザ登録部57、認証部58、取引処理部59、お預かりサービス部60がソフトウェア的に構成される。
データ格納部71には、ユーザ情報データベース53、取引情報データベース54、お預かりサービスデータベース55、その他のデータベースが格納されている。
【0074】
図10(a)は、携帯電話7aを携帯電話7bに買い換える場合に、携帯電話7aに記憶していたバリューを一時電子マネーサーバ2に預け、携帯電話7bに買い換えた後、携帯電話7bで預けていたバリューを受け取るものである。
手順の内容は、発明の概要に記した通りであるので、説明を省略する。
図10(b)は、携帯電話7を修理に出す際に、バリューを電子マネーサーバ2に預ける手順を説明するための図である。以下では、図中の番号に対応させて説明する。
【0075】
(1)まず、修理前に、携帯電話7を電子マネーサーバ2に接続し、預かりパスワード設定して送信する。
(2)電子マネーサーバ2は、携帯電話7からバリュー残高を取得して預かりパスワードと対応付けて記憶し、バリュー残高分の減算を行う減算コマンドを生成して携帯電話7に送信する。
(3)携帯電話7の修理後に、携帯電話7を電子マネーサーバ2に接続して預かりパスワードを送信する。
(4)電子マネーサーバ2は、預かりパスワードでユーザから預かっているバリューの残高を取得し、この残高分のバリューを書き込む書き込みコマンドを生成して携帯電話7に送信する。
以上の処理により、携帯電話7の修理中に一時的にバリューを預かることができる。
【0076】
図11は、電子マネー運用システム1がバリュー預け入れ処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2のサービスサイトにアクセスする(ステップ5)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、サービスサイト部56がメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ50)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてメインメニュー画面をディスプレイ21に表示する。
【0077】
ここでユーザは、メインメニュー画面で、お預かりサービスを選択するものとする。すると、アプリケーション部26は、お預かりサービスが選択された旨の情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ10)。
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60が起動する。そしてお預かりサービス部60は、利用約款データを携帯電話7に送信する(ステップ55)。
【0078】
携帯電話7は、利用約款データを受信し、アプリケーション部26がこれをディスプレイ21に表示する。利用約款には、ユーザが同意するか否かを確認するための項目が設けられており、ユーザは、何れかを選択するようになっている。ユーザが同意するか否かを選択すると、アプリケーション部26は、その選択結果を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ15)。
【0079】
ユーザの選択結果が同意しないものであった場合(ステップ60;N)、お預かりサービス部60は、預け入れ処理を終了し、電子マネーサーバ2の動作はステップ50に戻る。
ユーザの選択結果が同意するものであった場合(ステップ60;Y)、お預かりサービス部60は、残高参照コマンドを電子マネーサーバ2に送信し、これに対して携帯電話7は、バリューの残高を電子マネーサーバ2に送信する。そして、お預かりサービス部60は、これを受信し、手数料分の残高があるか確認する(ステップ63、ステップ18)。
【0080】
手数料分の残高が無い場合(ステップ65;N)、お預かりサービス部60は、預け入れ処理を終了し、電子マネーサーバ2の動作はステップ50に戻る。
手数料分の残高があった場合(ステップ65;Y)、お預かりサービス部60は、この残高をお預かりサービスデータベース55に仮登録すると共に、本人識別情報入力画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ70)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26が本人識別情報入力画面を表示する。ユーザは、この画面で預かりパスワードを入力し、電子マネーサーバ2に送信する(ステップ25)。
【0081】
電子マネーサーバ2では、お預かりサービス部60が預かりパスワードを取得し、これをお預かりサービスデータベース55に仮登録する。そして、お預かりサービス部60は、預かるバリューの金額を表示するための確認画面データを生成し、携帯電話7に送信する(ステップ75)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が確認画面をディスプレイ21に表示する。確認画面には、ユーザが金額を確認したことを意味する選択項目がある。この選択項目をクリックすると(ステップ30)、バリューの預け入れ処理が開始する。
【0082】
お預かりサービス部60は、残高分のバリューを減算する減算コマンドを生成し、携帯電話7に送信する。携帯電話7では、アプリケーション部26がこの減算コマンドを電子マネー機能部12のバリュー処理部28に入力する。バリュー処理部28は、この減算コマンドを実行し、ログデータ記憶部29に記憶されているバリューの全額を減算する。減算処理が完了すると、バリュー処理部28は、減算処理が完了した旨の信号を出力し、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、この信号を受信し、携帯電話7のバリューが減算されたことを認識する(ステップ35、ステップ80)。
【0083】
次に、お預かりサービス部60が、バリューを預かった旨をユーザに確認させるための確認画面データを携帯電話7に送信する(ステップ85)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が確認画面データをディスプレイ21に表示する。ユーザが確認画面に表示されている確認ボタンをクリックすると、アプリケーション部26は、ユーザが確認した旨を示す信号を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ40)。
電子マネーサーバ2では、これを受信し、お預かりサービス部60が、完了日時をお預かりサービスデータベース55に記録してバリュー預け入れ処理を完了させ、処理を確定する(ステップ90)。
【0084】
図12は、電子マネー運用システム1がバリュー返却処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2のサービスサイトにアクセスする(ステップ105)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、サービスサイト部56がメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ150)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてメインメニュー画面をディスプレイ21に表示する。
【0085】
ここでユーザは、メインメニュー画面で、お預かり受領を選択するものとする。すると、アプリケーション部26は、お預かり受領が選択された旨の情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ110)。
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60が起動する。そして、お預かりサービス部60は、本人確認画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ155)。
【0086】
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がディスプレイ21に本人確認画面を表示する。ユーザが、この画面に預入時に設定した預かりパスワードを入力すると、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する(ステップ115)。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から預かりパスワードを受信し、お預かりサービス部60が本人を認証する(ステップ160)。認証は、預かりパスワードをお預かりサービスデータベース55で検索し、検索された場合は認証されたものとし、検索されなかった場合は認証されなかったものとする。ここでは、検証されたものとする。
【0087】
お預かりサービス部60は、この預かりパスワードに対応付けられいる残高を取得し、預り金確認画面を表示するための画面データを生成して携帯電話7に送信する(ステップ165)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が預り金残高を表示してユーザに確認させる。ここでは、ユーザが確認したものとし、アプリケーション部26は、ユーザが確認した旨の信号を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ120)。
【0088】
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60がバリュー返却処理を開始する。
お預かりサービス部60は、預かっていた金額から手数料を引いた金額を書き込む書き込みコマンドを生成し、携帯電話7に送信する。携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がこれを電子マネー機能部12のバリュー処理部28に入力する。
【0089】
バリュー処理部28は、この書き込みコマンドを実行し、ログデータ記憶部29にバリューを書き込む。バリューの書き込みが完了すると、バリュー処理部28は、書き込みが完了した旨の信号を出力し、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60は書き込み処理が終了したことを認識する(ステップ125、ステップ170)。
【0090】
次に、お預かりサービス部60は、バリュー返却処理が終了したことをユーザに確認するための確認画面を表示する画面データを生成し、携帯電話7に送信する(ステップ175)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がディスプレイ21に確認画面を表示する。ユーザが確認ボタンをクリックして確認すると(ステップ130)、お預かりサービス部60は、完了日時をお預かりサービスデータベース55に記録してバリュー預け入れ処理を完了させ、処理を確定する(ステップ185)。
【0091】
図13は、ディスプレイ21に表示される画面の一例を示した図である。
なお、図13(a)〜(f)は、バリュー預け入れ処理に際して表示される画面であり、図13(g)〜(i)は、バリュー返却処理に際して表示される画面である。なお、先に説明したフローチャートの対応するステップ番号を括弧内に表示して示してある。
図13(a)は、電子マネーサーバ2にアクセスしたときに表示されるメインメニュー画面である(ステップ5)。メインメニュー画面では、「1.ユーザ登録」、「2.バリューお預かりサービス」、…などと、サービス項目が表示され、ユーザは所望のものを選択することができる。
【0092】
図13(b)は、利用約款データにより表示された利用約款を示したものである(ステップ15)。利用約款の最後尾に同意するか否かを選択できるようになっている。ユーザは「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより同意するか否かを電子マネーサーバ2に送信することができる。
図13(c)は、本人識別情報入力画面を示したものである(ステップ25)。この画面には、預かりパスワードを入力する入力欄が設けられている。
【0093】
図13(d)は、現在のバリュー残高を確認する確認画面を示した図である(ステップ30)。ユーザは、この画面で預けるバリューの金額を確認すると共に、預けるか否かを「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより選択することができる。
図13(e)は、預け入れ処理中に表示される画面である(ステップ35)。この画面はアプリケーション部26により表示される。
図13(f)は、ユーザが預けたバリューの金額を確認するための確認画面を示した図である(ステップ40)。ユーザは「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
【0094】
図13(g)は、バリュー返却処理を行う際に、預かりパスワードを入力するための本人確認画面を示した図である(ステップ115)。ユーザは、預かりパスワード入力欄に、預け入れ処理の際に設定した預かりパスワードを入力する。
図13(h)は、電子マネーサーバ2が預かっているバリューの金額をユーザに確認させるための預り金確認画面を示した図である(ステップ120)。ユーザは、「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
図13(i)は、バリューの返却処理が完了したことをユーザが確認するための確認画面である(ステップ130)。「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
【0095】
以上に、本実施形態の電子マネー運用システム1について説明したが、これによれば、次のような効果を得ることができる。
(1)携帯電話7の買い換え時に、買い換え前のバリューを買い換え後の携帯電話7に転送することができる。
(2)携帯電話7の修理時に、携帯電話7に記憶されているバリューを一時的に電子マネーサーバ2に預けることができる。
(3)携帯電話7から電子マネーサーバ2に接続してバリュー預け入れ処理、バリュー返却処理を行うことができるため、他の補助装置を必要とせず、ユーザは手軽にバリューお預かりサービスを利用することができる。
(4)バリュー預け入れ処理の前に、携帯電話7の残高を確認するため、もれなく手数料を徴収することができる。
(5)預かり中のバリューの期限管理を行うことができる。
【0096】
以上、本発明の1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、携帯電話7に記憶されているバリューを対象としたが、インターネット4接続機能と電子マネー機能部12を持つ携帯端末であれば、本実施の形態のバリューお預かりサービスを利用することができ、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、ページャその他の携帯端末で利用することが可能である。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの端末装置に記憶されているバリューを一時的に預かることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電子マネー運用システムの構成の一例を示した図である。
【図2】携帯電話の外観の一例を示した図である。
【図3】携帯電話の機能的な構成の一例を示した機能図である。
【図4】携帯電話のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図5】電子マネーサーバの機能的な構成の一例を示した概念図である。
【図6】ユーザ情報データベースに格納されているユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図7】取引情報データベースに格納されている取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図8】お預かりサービスデータベースの論理的な構成の一例を示した図である。
【図9】電子マネーサーバのハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図10】バリューの預け入れ処理と返却処理を説明するための図である。
【図11】電子マネー運用システムがバリュー預け入れ処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】電子マネー運用システムがバリュー返却処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】ディスプレイに表示される画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 電子マネー運用システム
2 電子マネーサーバ
4 インターネット
5 基地局
6 電話回線網
7 携帯電話
8 電子マネー端末
15 電子マネーカード
【発明の属する技術分野】
本発明は貨幣情報処理サーバなどに関し、例えば、電子マネーを扱うサーバ装置などに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子マネーを用いた決済システムの実証試験が成功裡に終わり、電子マネーは実用化段階を迎えている。
現在では、小売店舗での決済などが行われており、更に、電子マネーを一般のユーザに普及させるために、要素技術の開発や、ビジネスモデルの構築などのさまざまな努力が行われている。
【0003】
電子マネーを流通させる方式は各種のものが考えられるが、これらのうち、非接触型IC(Integrated Circuit)カードにバリューと呼ばれる金銭と同様の交換価値を記憶するものがある。
これは、非接触型ICカードにバリューの金額を書き込んで記憶させ、決済時にこれを減算して精算するものである。
非接触型ICカードにアクセスしてバリューの書き込みや減算を行う端末(以下、電子マネー端末)が店頭などに設置されており、ユーザは、現金の代わりにバリューを減算して精算し、商品を購入することができる。
【0004】
また、近年携帯電話の普及がめざましく、携帯電話に電子マネーカードと同等の機能を持たせようという提案がなされている。
これは、携帯電話の内部に非接触型ICカードのICチップを組み込み、携帯電話を電子マネーカードと同様の機能を持たせるものである。
このように、携帯電話に電子マネーカードの機能を持たせる技術として次のものがある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−352173
【0006】
この発明は、携帯電話にバリューを記憶するための専用メモリを設け、ここにバリューを記憶したり、あるいはここに記憶したバリューで決済処理を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話にバリューを記憶させた場合、例えば、携帯電話の買い換え時や修理に出す場合に、携帯電話に記憶させているバリューをどのように処理するかという問題があった。即ち、携帯電話を買い換えた場合、前の携帯電話に記憶させていたバリューは使い切るか、あるいは放棄しなければ成らなかった。また、携帯電話を修理に出す場合、携帯電話にバリューを記憶したまま修理業者に渡すことになり、ユーザにとっては不安な一面があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、ユーザの端末装置に記憶されているバリューを一時的に預かることができる貨幣情報処理サーバ装置などを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載した発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたサーバ装置であって、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信手段と、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信手段と、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶手段と、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信手段と、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信手段と、前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得手段と、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信手段と、を具備したことを特徴とする貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記受取端末に送信する演算情報により加算される金額は、前記預入端末から受信した金額情報から所定金額分を差し引いた金額であることを特徴とする請求項1に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記記憶手段で前記金額情報と前記確認情報を記憶する期間に期限が設定されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記確認情報は前記ユーザが設定したパスワードであることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の貨幣情報処理サーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設され、金額受信手段と、預入確認情報受信手段と、記憶手段と、減算情報送信手段と、受取確認情報受信手段と、金額取得手段と、加算情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を前記金額受信手段で受信する金額受信ステップと、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を前記預入確認情報受信手段で受信する預入確認情報受信ステップと、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて前記記憶手段で記憶する記憶ステップと、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記減算情報送信手段で前記預入端末に送信する減算情報送信ステップと、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を前記受取確認情報受信手段で受信する受取確認情報受信ステップと、前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を前記金額取得手段で取得する金額取得ステップと、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に前記加算情報送信手段で送信する加算情報送信ステップと、から構成されたことを特徴とする貨幣情報処理方法を提供する。
請求項6に記載の発明では、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたコンピュータにおいて、前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信機能と、前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信機能と、前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶機能と、前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信機能と、前記受取端末から、ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信機能と、前記受信した確認情報を前記記憶機能で記憶した情報の中から検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得機能と、前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信機能と、を実現する貨幣情報処理プログラムを提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
[実施形態の概要]
本実施の形態の電子マネーシステムは、ユーザの携帯端末からバリューを取り出して一時預かり、ユーザが要求したときにこれを返却するものである。バリュー預入時のユーザとバリュー返却時のユーザの同一性は、例えば、バリュー預入時に設定するパスワードにより行う。
以下に、買い換え前の携帯電話7aに記憶させているバリューを預け、買い換え後の携帯電話7bでこれを受け取る場合を例にとり、図10(a)の番号に対応させながら説明する。
【0011】
(1)まず、ユーザは、インターネットを介して携帯電話7aを電子マネーサーバ2に接続する。
(2)次に、ユーザは、預かりパスワードを設定し、電子マネーサーバ2に送信する。
(3)次に、電子マネーサーバ2は、携帯電話7aに記憶されているバリューの預け入れ処理を行う。預け入れ処理は、電子マネーサーバ2が携帯電話7aに記憶されているバリューの残高を預かりパスワードと関連づけて記憶すると共に、携帯電話7aからバリューの全額を減算することにより行う。
【0012】
(4)次にユーザは、携帯電話7bを購入後、これを電子マネーサーバ2に接続し、預かりパスワードを電子マネーサーバ2に送信する。
(5)電子マネーサーバ2は、預かりパスワードから預かっているバリューの金額を取得し、この金額から手数料分を差し引いた金額分のバリューを携帯電話7bに書き込む。
以上の処理により、ユーザは、預けていたバリューを携帯電話7bで受け取ることができる。
【0013】
[実施形態の詳細]
図1は、本実施の形態の電子マネー運用システム1の構成の一例を示した図である。
電子マネー運用システム1は、携帯電話7、電子マネーサーバ2、インターネット4、基地局5、電話回線網6、電子マネーカード15、電子マネー端末8、8、8、…などから構成されている。
【0014】
携帯電話7(預入端末、受取端末)は、インターネット接続機能を有するほか、電子マネーカード用の非接触ICチップを内蔵しており、電子マネー端末8と通信してバリューの書き込み(チャージ)、及び減算(決済)を行うことができる。
なお、バリューとは、電子マネーの運用において貨幣に該当する概念であって、貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報である。バリューを発行する際に、対応する金額の貨幣をユーザから徴収し、バリューで決済を行った店舗(以下、加盟店)に、決済金額に応じてこれを分配することにより、バリューと実貨幣との対応をとっている。
【0015】
電子マネーカード15は、非接触型ICチップと、電子マネー端末8と通信するためのアンテナを内蔵しており、携帯電話7と同様にバリューの書き込み、及び減算を行うことができる。非接触型ICチップを駆動するための電力は、電子マネー端末8から無線により供給される。
【0016】
基地局5は、携帯電話7と無線通信することができ、携帯電話7を電話回線網6、又はインターネット4に接続する。
電話回線網6は、いわゆる公衆回線網であり、電話機やファックスなどの端末装置を相互に接続することができる。携帯電話7を電話回線網6に接続することにより、基地局5は、ユーザに通話サービスを提供することができる。
インターネット4は、サーバ装置や端末装置などを接続するネットワークである。インターネット4には、各種のサービスを提供するサーバ装置が接続されており、携帯電話7をインターネット4に接続することにより、基地局5は、ユーザにインターネット4上で提供されているサービスを利用させることができる。
【0017】
電子マネーサーバ2(貨幣情報処理サーバ)は、電子マネー事業者が設置したサーバ装置であり、バリューの発行状況や使用状況に関する情報を収集し、これを用いて電子マネー業務を運営するための各種情報処理を行う。
また、電子マネーサーバ2は、インターネット4に接続しており、電子マネーに関する各種サービスをインターネット4上で提供している。
本実施の形態では、電子マネーサーバ2は、インターネット4を経由して携帯電話7からバリューを預かり、ユーザからの要求によりこれを返却するバリューお預かりサービスも提供している。
【0018】
電子マネー端末8は、店舗などに設置された非接触ICカードアクセス用の端末装置であり、電子マネー業務用に構成された専用機である。
電子マネー端末8は、アンテナを内蔵したリーダライタ部を備えており、このアンテナで電波を送受信することにより、電子マネー機能部12や電子マネーカード15と近距離間の無線通信を行うことができる。
電子マネー端末8は、携帯電話7や電子マネーカード15と無線通信してこれらにバリューを書き込んだり、あるいはバリューを減算して決済を行ったりする。
【0019】
電子マネー端末8は、通信回線により電子マネーサーバ2に接続されており、電子マネー端末8が携帯電話7や電子マネーカード15に対して行ったバリュー処理に関する情報を電子マネーサーバ2に送信する。この送信処理は、リアルタイムで行う必要はなく、ある程度情報を蓄積しておき、これらをまとめて電子マネーサーバ2に送信するように構成することができる。
そのため、電子マネー端末8は、携帯電話7や電子マネーカード15と通信してバリューを処理する際に電子マネーサーバ2にアクセスする必要が無く、バリュー処理を高速に行うことができる。
【0020】
以上、電子マネー運用システム1の全体的な構成について説明したが、これは概念的な構成の一例であって、各種の変形例が存在する。
例えば、電子マネー端末8は、加盟店に設置したもののほかに、例えば、自動販売機に組み込まれた決済専用の端末装置や、あるいは、広場などに設置されたチャージ専用の端末装置も存在する。
【0021】
また、電子マネー端末8にバリュー処理に関する情報を蓄積する着脱式の記憶媒体を設置し、担当者が出向いてこれを回収するものもある。回収された記憶媒体からは、バリュー処理に関する情報が読み出され、電子マネーサーバ2に入力される。
更に、電子マネー端末8からバリュー処理に関する情報を無線で受信装置に送信し、この受信装置から通信回線を介して電子マネーサーバ2にこれを送信するものもある。この場合は、一台の受信装置で複数台の電子マネー端末8と通信を行うことができる。
【0022】
図2は、携帯電話7の外観の一例を示した図である。携帯電話7は、電話アンテナ19、スピーカ20、ディスプレイ21、キーボード22、マイクロフォン23を備えている。
電話アンテナ19は、基地局5と無線通信するためのアンテナであ。
スピーカ20は、アナログ式の電気信号を変換して音声を発生させる装置である。
【0023】
ディスプレイ21は、文字や画像を表示するための表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイなどで構成されている。
インターネット4上のサーバ装置が送信する画面データにより、様々な画面が表示される。
【0024】
キーボード22は、文字キーや機能キーなどで構成された入力手段である。ユーザは、文字キーを押すことにより、文字や数字を入力することができ、所望の機能キーを押すことにより、ディスプレイ21上に表示された選択項目をクリックして選択したりなど、所定の機能を発揮させることができる。
マイクロフォン23は、音声を取得してアナログ式の電気信号に変換する装置である。
【0025】
図3は、携帯電話7の機能的な構成の一例を示した機能図である。
なお、携帯電話7は、通話を行う通話モードと、携帯電話7に組み込まれているアプリケーションソフトが提供するアプリケーションモードをユーザが選択できるようになっており、図3はアプリケーションモードで携帯電話7を動作させている場合の機能について図示している。
携帯電話7は、通話機能とインターネット接続機能を提供する電話機能部10と、バリュー処理機能を備えた電子マネー機能部12と、両者を接続するインターフェース部11から構成されている。
【0026】
電話機能部10は、アプリケーション部26を備えており、これはアプリケーションモードで利用することができる。
アプリケーション部26は、オンライン又はオフラインで各種のサービスを提供する。アプリケーション部26は、オンラインで動作する場合、インターネット4に接続してブラウザとして機能することができる。
【0027】
この場合、アプリケーション部26は、ユーザからのURL(UniformResource Locators)の入力により、このURLで特定される所望のサービスサイトに携帯電話7を接続し、通信を行う。
そして、サービスサイトが画面データを送信して来た場合、これを受信し、この画面データで定義される画面をディスプレイ21に表示する。
また、ディスプレイ21に表示された画面に対してユーザが入力した情報を電子マネーサーバ2に送信することも行う。
【0028】
アプリケーション部26は、インターフェース部11を介して電子マネー機能部12と通信を行うことができ、アプリケーション部26は、電子マネーサーバ2から受信した情報のうち、電子マネー機能部12に送信すべきものを選択して抽出し、電子マネー機能部12に送出する。また、アプリケーション部26は、電子マネー機能部12から受信した情報のうち、電子マネーサーバ2に送信すべきものを選択して抽出し、電子マネーサーバ2に送信する。
【0029】
インターフェース部11は、電話機能部10と電子マネー機能部12の間での情報の送受信を仲介するインターフェースである。後述するように、電子マネー機能部12は、非接触型ICチップにより構成されており、インターフェース部11は、非接触型ICチップの仕様に適したインターフェースを提供している。
また、インターフェース部11は、電子マネーサーバ2から送信されてきたデータ(暗号化されている)を復号化して電子マネー機能部12に入力すると共に、電子マネー機能部12が出力したデータを暗号化して電話機能部10に入力する機能も有している。このように、電子マネーサーバ2と携帯電話7との間で送受信されるデータを暗号化することにより、セキュリティを高めることができる。
【0030】
電子マネー機能部12は、バリュー処理部28(処理手段)、ログデータ記憶部29(貨幣情報記憶手段)、端末通信部31(演算情報受信手段、接続手段)を備えている。
バリュー処理部28は、バリュー処理に関する各種のコマンド(演算情報)の入力を受け付け、このコマンドに従ってバリュー処理を行う機能部である。
このコマンドには、例えば、バリューの書き込みを行うための書き込みコマンド、バリューの減算を行うための減算コマンド、バリューの現在残高を読み出すための残高参照コマンドがある。
【0031】
書き込みコマンドは、書き込むバリューの金額をパラメータにより設定することができる。バリュー処理部28は、パラメータで指定された金額分だけログデータ記憶部29にバリューを書き込む。
減算コマンドは、減算するバリューの金額をパラメータで設定することができる。バリュー処理部28は、このパラメータで指定された金額分だけログデータ記憶部29に対してバリューの減算処理を行う。
残高参照コマンドは、ログデータ記憶部29のからバリューの現在残高を読み出すためのコマンドである。
【0032】
バリュー処理部28に書き込みコマンドを実行させることによりバリューのチャージを行うことができ、減算コマンドを実行させることにより決済を行うことができる。
コマンドに付属するパラメータには金額の他に各種の情報を設定することが可能であ。例えば、電子マネー端末8を特定する電子マネー端末ID、加盟店を特定する加盟店ID、処理日時などが考えられ、これらの情報がバリューの金額と共にログデータ記憶部29に履歴として記憶される。
【0033】
ログデータ記憶部29は、バリューに関するログデータを記憶する機能部である。このログデータは、バリューの書き込み、減算、残高参照などのバリュー処理に関する履歴を記録したものであり、ログデータを参照することにより、バリューの現在残高、過去のバリュー処理の履歴などを知ることができる。
ログデータとして記録する内容は、処理が行われた日時、処理の種類、処理によってバリューの金額が変化した場合はその変化の値(例えば、バリューを書き込んだ場合は書き込んだバリューの金額、バリューを減算した場合は、減算したバリューの金額)、電子マネー端末8にアクセスしてバリューを処理した場合はその電子マネー端末8の端末ID、現在のバリュー残高、電子マネー端末8を設置した加盟店を特定する加盟店IDなどの情報がある。
【0034】
端末通信部31は、電子マネー端末8と無線通信を行う機能部である。電子マネー端末8は、非接触型ICチップと無無線通信を行うためのアンテナを内蔵したリーダライタ部8aを備えており、リーダライタ部8aと端末通信部31との間で無線通信が行われる。
【0035】
以上のように構成された携帯電話7では、バリュー処理部28に電話機能部10、又は電子マネー端末8からコマンドを入力することが可能である。
電話機能部10からコマンドを入力する場合は、オフラインで残高を参照したり(アプリケーション部26は、ディスプレイ21に残高を表示する)、オンラインで電子マネーサーバ2から書き込みコマンドや減算コマンドを入力してバリューのチャージや決済を行うことができる。
【0036】
図4は、携帯電話7のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電話機能部10は、電話アンテナ40、基地局通信部41、電話制御部200、記憶部45、表示部46、操作部47、デジタル信号処理部48、音声入出力部49などから構成されている。
電話アンテナ40は、基地局5に対して電波を放射したり、あるいは基地局5のアンテナが放射した電波を吸収したりする。これにより、携帯電話7は、基地局5と無線通信することができ、基地局5を介した電話通話、及びインターネット4への接続を行うことができる。
【0037】
基地局通信部41は、電話アンテナ40を駆動するための機能部であって、電話アンテナ40から送信する信号を増幅したり、基地局5から受信した信号を増幅して電話制御部200に提供したりなどする。
電話制御部200は、CPU42、ROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44などから構成されている。
【0038】
CPU42は、所定のプログラムを実行し、各種の情報処理を行う中央処理装置であって、電話機能部10にインターネット接続機能を備えた携帯電話としての機能を発揮させることができる。
CPU42は、ROM43やRAM44、あるいは記憶部45に格納されているプログラムを実行することにより、電話機として機能したり、あるいは、インターネット4の端末として機能する。
【0039】
ROM43は、CPU42が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリであり、CPU42が実行するプログラムやパラメータなどが格納されている。
ROM43には、例えば、CPU42が動作するための基本的なプログラムであるOSが格納されている。
RAM44は、CPU42が動作する際に、CPU42にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
【0040】
記憶部45は、CPU42が利用するプログラムやデータなどが格納されている。記憶部45は、CPU42が読み書き可能なメモリであって、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などが利用される。
本実施の形態では、記憶部45には、CPU42にアプリケーション機能を実現するためのアプリケーションプログラム45aが格納されている。
【0041】
アプリケーションプログラム45aをCPU42で実行すると、アプリケーション部26(図3)がソフトウェア的に構成される。
なお、図示しないが、記憶部45には、この他に、ユーザが登録した電話番号や電子メールアドレス、仮名漢字変換プログラム、その他の情報が記憶されている。
【0042】
表示部46は、ディスプレイ21に文字情報や画像を表示する機能部である。
通話モードでは、ユーザが登録した電話番号の一覧を選択可能に表示したり、基地局5から送信されてくる電波の強弱の程度、ユーザが入力した電話番号、あるいは、電話をかけてきた相手方の電話機の電話番号など、通話に用いるための情報を表示する。
【0043】
アプリケーションモードでは、アプリケーションプログラム45aが提供するブラウザ画面などを表示し、URLの入力欄、サーバ装置が送信してくる画面、電子メールなどを表示する。
操作部47は、キーボード22を備えており、ユーザのキー操作を電気信号に変換してCPU42に入力する。
【0044】
音声入出力部49は、マイクロフォン23とスピーカ20を備えており、マイクロフォン23で受信した音声をアナログ信号に変換し、また、アナログ信号を音声に変換してスピーカ20から出力したりなどする。
ユーザは、マイクロフォンから自分の音声を電気信号に変換して電話機能部10に入力することができると共に、電話機能部10が出力する音声信号を音声に変換してスピーカから聞くことができる。
【0045】
デジタル信号処理部48は、音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換し、あるいはデジタル信号からアナログ信号に高速に変換する機能部であり、例えば、DSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されている。また、音声データの圧縮や伸張も行う。
マイクロフォンとスピーカは、アナログ信号を用いるのに対し、電話機能部10の他の機能部はデジタル信号を用いる。そこで、デジタル信号処理部48は、音声信号を入力する場合は、マイクロフォンから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して更に圧縮し、音声信号を出力する場合は、電話機能部10が出力するデジタル信号を伸張してアナログ信号に変換し、スピーカに対して出力する。
【0046】
電子マネー機能部12は、端末アンテナ35、端末通信部31、IC制御部300、記憶部36などから構成されている。これらのうち、端末アンテナ35を除く構成要素は1つのICチップに納められている。
また、IC制御部300と電話制御部200は、インターフェース部11により接続している。
本実施の形態では、電子マネー機能部12は、携帯電話7に内蔵されているものとするが、これに限定するものではなく、着脱式とすることもできる。
【0047】
端末アンテナ35は、電子マネー端末8のリーダライタ部8aに配設されたアンテナと電波による通信を行う。
端末通信部31は、端末アンテナ35を駆動する他、送受信する信号を増幅したりなどする。
IC制御部300は、CPU32、ROM33、RAM34などから構成されている。
CPU32は、ROM33、RAM34、記憶部36などに格納されているプログラムを実行することによりバリュー処理を行う中央処理装置である。
【0048】
ROM33は、CPU32が読み取り可能に配設された読み取り専用メモリである。ROM33には、例えば、CPU32を動作させるための基本的なプログラムであるOSなどが格納されている。
また、ICチップの製造段階で、各ICチップに固有のICチップIDが割り当てられるが、このICチップIDもROM33に格納されている。
ICチップIDは、工場出荷後変更することはなく、また一般にユーザが読み取れないようになっている。
RAM34は、CPU32が動作する際に、CPU32にワーキングエリアを提供する読み書き可能なメモリである。
【0049】
記憶部36は、例えば、フラッシュメモリやEEPROMなどで構成され、CPU32が読み書き可能に配設された記憶媒体である。記憶部36には、応用プログラムやその他のデータを記憶することができる。
本実施の形態では、記憶部36には、バリュー管理を行うための電子マネー領域36aが確保されている。
電子マネー領域36aには、更にプログラムを記憶するプログラム領域36bとログデータを記憶するログデータ領域36cが形成されている。
【0050】
プログラム領域36bには、バリュー処理機能をCPU32に実現させるためのバリュー処理プログラムがインストールされている。バリュー処理プログラムをCPU32で実行するとバリュー処理部28やログデータ記憶部29(図3)がソフトウェア的に構成される。
また、電子マネーサービスを利用するに当たり、バリュー処理プログラムをインストールした各ICチップごとに固有の電子マネーIDが付与されるが、この電子マネーIDは、プログラム領域36bに記憶されている。
このほかに、プログラム領域36bには、電子マネー端末8が電子マネー機能部12を認証するための鍵情報なども記憶されている。
【0051】
図5は、電子マネーサーバ2の機能的な構成の一例を示した概念図である。
電子マネーサーバ2は、サービスサイト部56、ユーザ登録部57、認証部58、取引処理部59、お預かりサービス部60、その他の各種機能部と、ユーザ情報データベース53、取引情報データベース54、お預かりサービスデータベース55、その他の各種データベースから構成されている。
【0052】
本実施の形態では、電子マネーサーバ2で電子マネーによるサービスの提供を行うこととしたが、これに限定せず、複数のサーバ装置を組み合わせたシステムにより構成してもよい。
例えば、電子マネー用のサービスサイトを開設したWebサーバ、ユーザ認証を行う認証サーバ、取引処理を行う取引処理サーバ、お預かり処理を行う預かりサーバ、などのサーバ装置を組み合わせて構成することもできる。
【0053】
サービスサイト部56は、インターネット4上で電子マネーのサービスに関するWebサイトを運営する機能部である。
ユーザは、携帯電話7やその他の端末からサービスサイトのURLを入力することにより、サービスサイトにアクセスすることができ、サービスサイトが提供する各種サービスを利用することができる。
【0054】
サービスサイト部56は、携帯電話7からアクセスを受けると、メインメニュー画面を表示するための画面データを送信する。
メインメニュー画面には、サービスサイトが提供するサービスの項目が選択可能に表示され、ユーザは、所望の項目を選択することができる。
サービスの項目としては、例えば、バリューのお預かりサービス、ユーザ登録、ユーザ登録情報の変更、バリューのチャージ、バリューによる決済処理などの電子マネーの利用に関するものがある他、キャンペーンなどのお知らせの提供や顧客からの問い合わせの受け付けなど各種のものが用意されている。
ユーザがこれらのうちの項目を選択すると、電子マネーサーバ2では、対応する機能部が起動する。
【0055】
ユーザ登録部57は、新規のユーザ登録や登録の抹消、登録内容の変更など、ユーザ情報に関する処理を行う機能部である。
これらユーザ情報は、ユーザ情報データベース53に記憶されており、ユーザ登録部57は、ユーザ情報データベース53を更新することにより、これらの処理を行う。
【0056】
認証部58は、登録済みのユーザがサービスサイトを利用する際にユーザを認証する機能部である。
サービスサイト部56が提供するサービスは、認証を必要としないものと認証を必要なものがある。ユーザは認証を受けることにより認証を必要とするサービスを受けることができる。
認証は、ユーザが予め設定したユーザパスワードや、ICチップID、電子マネーIDなどを用いて行う。
ユーザパスワードは、ユーザに携帯電話7から入力して送信し、ICチップIDや電子マネーIDは、電話機能部10が電子マネー機能部12から読み出して電子マネーサーバ2に送信する。
【0057】
取引処理部59は、電子マネー端末8が携帯電話7や電子マネーカード15に対して行ったバリューの処理に関する情報(チャージ、決済、残高照会など)を取引情報データベース54に記録する機能部である。取引処理部59が記録する情報は、電子マネー端末8から送信されてくる。
また、取引情報データベース54のデータを解析して解析結果を出力したりなどもする。
【0058】
お預かりサービス部60は、携帯電話7に記憶されているバリューを一時的に預かるサービスを提供する機能部であり、バリュー預け入れ処理とバリュー返却処理を行う。
バリュー預け入れ処理は、まず、携帯電話7の電子マネー機能部12に記憶されている現在残高を携帯電話7から読み出す(金額受信手段)。これは、残高照会コマンドを携帯電話7に送信し、その結果電子マネー機能部12から出力される現在残高を電話機能部10に送信してもらうことにより取得することができる。
更に、お預かりサービス部60は、バリュー返却処理の際に本人確認に用いる預かりパスワード(確認情報)をユーザに設定してもらい、これを受信する(預入確認情報受信手段)。
【0059】
お預かりサービス部60は、バリューの現在残高と預かりパスワードを対応付けて取引情報データベース55に記憶すると共に(記憶手段)、現在残高分のバリューを減算する減算コマンドを携帯電話7に送信する(減算情報送信手段)。
なお、この減算コマンドは、電子マネー機能部12で実行され、その結果、電子マネー機能部12に記憶されているバリューの残高は0になる。
以上の処理により、携帯電話7に記憶されているバリューの残高が0になると共に、携帯電話7に記憶されていたバリュー残高が預かりパスワードと共にお預かりサービスデータベース55に記憶される。これにより、電子マネーサーバ2が携帯電話7に記憶されていたバリューを預かった状態となる。
【0060】
バリュー返却処理は、携帯電話7(バリュー預け入れを行った携帯電話と同一でなくてもよい)から、預かりパスワードを送信してもらい(受取確認情報受信手段)、お預かりサービス部60は、この預かりパスワードをキーとして取引情報データベース55を検索し、ユーザから預かっているバリューの金額を取得する(金額取得手段)。そして、この金額から手数料を引いた分を書き込むコマンドを生成し、携帯電話7に送信する(加算情報送信手段)。
携帯電話7では、電子マネー機能部12で実行され、バリューが書き込まれる。
以上の処理により、電子マネーサーバ2は、ユーザから預かっていたバリューを携帯電話7に返却することができる。
なお、本人を確認する情報は、預かりパスワードに限定せず、他の情報を用いて確認するように構成することも可能である。
【0061】
図6は、ユーザ情報データベース53に格納されているユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。
ユーザ情報は、電子マネーID、ユーザ名、パスワード、イシュア、また、図示しないがICチップID、…などの項目から構成されている。
【0062】
電子マネーIDは、電子マネーカード15や携帯電話7の非接触型ICチップごとに採番されたものであり、このIDで非接触型ICチップを特定することができる。電子マネーサーバ2は、電子マネーIDを用いてバリュー処理に関する情報の整理を行っている。
ユーザ名は、ユーザが登録時に入力した氏名である。
ユーザパスワードは、認証部58がユーザを認証するのに用いるパスワードであり、ユーザが登録時に設定したものである。
【0063】
イシュアは、ユーザがインターネット4経由で電子マネーサーバ2からバリューをチャージする場合、そのバリューが何れのイシュアから発行されたかを特定する情報であり、ユーザ登録時にユーザが複数のイシュアの中から選択したものである。
なお、イシュアとは、バリューを発行する発行者であり、事業運営上の理由から複数存在する。また、発行されたバリューは、イシュアに関わらず、何れの電子マネー端末8でも利用することができる。
ICチップIDは、ユーザ登録時に携帯電話7に送信させて記憶したものである。
【0064】
図7は、取引情報データベース54に格納されている取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。
取引情報は、電子マネーID、チャージ記録、決済記録などの項目から構成されている。
電子マネーIDは、電子マネー端末8が携帯電話7(又は電子マネーカード15)から無線通信時に読み取ったものである。また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2と通信する場合は、電子マネーサーバ2が携帯電話7から読み取る。
【0065】
チャージ記録は、チャージを行った電子マネー端末8の端末ID、チャージを行った日時、チャージしたバリューの金額などが記録されている。
なお、電子マネーサーバ2からインターネット4を介してチャージした場合は、端末IDの代わりに携帯電話7のチップIDが記録される。
決済記録は、決済処理を行った電子マネー端末8の端末ID、決済処理を行った日時、決済処理を行ったバリューの金額、などから構成されている。
また、インターネット4を介して電子マネーサーバ2を用いてバリューによる決済を行った場合は、端末IDとして携帯電話7のICチップIDが記録される。
【0066】
取引情報データベース54に格納されている取引情報を分析することにより、イシュアから集めた現金をバリューで決済した加盟店に配分したり、また偽造電子マネーカード15の監視をしたりなど、業務の遂行に利用できる情報を収集することかできる他、ユーザが購入した商品も同時に記録しておくなどして、マーケットリサーチなどのデータマイニングを行うことができる。
【0067】
図8は、お預かりサービスデータベース55の論理的な構成の一例を示した図である。
お預かりサービスデータベース55は、お預かりパスワード、バリュー、預け入れ日時、返却日時、…などの項目から構成されている。
お預かりパスワードは、ユーザがバリューの預入時に設定したパスワードであり、本人確認情報である。
バリューは、ユーザから預かっているバリューの金額情報である。
預け入れ日時は、バリュー預け入れ処理が完了した時点の日時情報であり、返却日時はバリュー返却処理が完了した時点の日時情報である。何れも、日時時分秒の単位まで記録してある。
また、バリューを預かる期限に保存期間を設け、保存期間内にバリューの返却処理を行わなかったものに関しては、バリューの返却を行わないように構成することもできる。このように、預け入れ日時や返却日時は、期間管理に利用することができる。
【0068】
本実施の形態では、携帯電話7の買い換えの場合、ICチップIDや電子マネーIDが変更されてしまうため、本人確認情報として預かりパスワードを採用したが、例えば、故障した携帯電話7の修理などのICチップIDや電子マネーIDが変更しないものの場合は、これらの情報を本人確認情報として利用することもできる。
また、本人確認情報としては、この他に、本人の声の音声データ、顔の画像データなどを用いることも可能である。これらのデータは、携帯電話7(カメラ付き)から入力することが可能である。
また、本人を100%特定するのではなく、ある程度の確立で判別できれば事業上運営できる場合もある。
【0069】
図9は、電子マネーサーバ2のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
電子マネーサーバ2は、CPU65、ROM66、RAM67、通信制御部68、記憶部69などがバスライン72で接続されて構成されている。
【0070】
CPU65は、所定のプログラムに従って情報処理を行う他、電子マネーサーバ2全体の制御などを行う。
ROM66は、読み出し専用のメモリであり、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムやパラメータなどが記憶されている。
RAM67は、読み書き可能なメモリであって、CPU65のワーキングメモリを提供したり、記憶部69に記憶されたプログラムやデータをロードして記憶したりなどする。
【0071】
通信制御部68は、インターネット4及び基地局5を介して携帯電話7と通信したり、通信回線を介して電子マネー端末8と通信する機能部である。
CPU65は、通信制御部68を介して電子マネー端末8から電子マネーカード15や携帯電話7を用いた取引に関する情報を受信することができ、また、携帯電話7に対して各種コマンドを送信することができる。
【0072】
記憶部69は、例えばハードディスクやその他の不揮発性のメモリなどによって構成されており、各種プログラムを格納したプログラム格納部70、データを格納したデータ格納部71などから構成されている。
【0073】
プログラム格納部70には、電子マネーサーバ2を機能させるための基本的なプログラムであるOSや、サービスサイトを運営するためのサービスサイトプログラム、ユーザ登録などを行うための登録プログラム、ユーザを認証するための認証プログラム、取引処理を行う取引処理プログラム、お預かりサービス処理を行うためのお預かりプログラム、その他のプログラムが格納されている。
CPU65で、これらのプログラムを実行すると、それぞれサービスサイト部56、ユーザ登録部57、認証部58、取引処理部59、お預かりサービス部60がソフトウェア的に構成される。
データ格納部71には、ユーザ情報データベース53、取引情報データベース54、お預かりサービスデータベース55、その他のデータベースが格納されている。
【0074】
図10(a)は、携帯電話7aを携帯電話7bに買い換える場合に、携帯電話7aに記憶していたバリューを一時電子マネーサーバ2に預け、携帯電話7bに買い換えた後、携帯電話7bで預けていたバリューを受け取るものである。
手順の内容は、発明の概要に記した通りであるので、説明を省略する。
図10(b)は、携帯電話7を修理に出す際に、バリューを電子マネーサーバ2に預ける手順を説明するための図である。以下では、図中の番号に対応させて説明する。
【0075】
(1)まず、修理前に、携帯電話7を電子マネーサーバ2に接続し、預かりパスワード設定して送信する。
(2)電子マネーサーバ2は、携帯電話7からバリュー残高を取得して預かりパスワードと対応付けて記憶し、バリュー残高分の減算を行う減算コマンドを生成して携帯電話7に送信する。
(3)携帯電話7の修理後に、携帯電話7を電子マネーサーバ2に接続して預かりパスワードを送信する。
(4)電子マネーサーバ2は、預かりパスワードでユーザから預かっているバリューの残高を取得し、この残高分のバリューを書き込む書き込みコマンドを生成して携帯電話7に送信する。
以上の処理により、携帯電話7の修理中に一時的にバリューを預かることができる。
【0076】
図11は、電子マネー運用システム1がバリュー預け入れ処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2のサービスサイトにアクセスする(ステップ5)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、サービスサイト部56がメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ50)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてメインメニュー画面をディスプレイ21に表示する。
【0077】
ここでユーザは、メインメニュー画面で、お預かりサービスを選択するものとする。すると、アプリケーション部26は、お預かりサービスが選択された旨の情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ10)。
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60が起動する。そしてお預かりサービス部60は、利用約款データを携帯電話7に送信する(ステップ55)。
【0078】
携帯電話7は、利用約款データを受信し、アプリケーション部26がこれをディスプレイ21に表示する。利用約款には、ユーザが同意するか否かを確認するための項目が設けられており、ユーザは、何れかを選択するようになっている。ユーザが同意するか否かを選択すると、アプリケーション部26は、その選択結果を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ15)。
【0079】
ユーザの選択結果が同意しないものであった場合(ステップ60;N)、お預かりサービス部60は、預け入れ処理を終了し、電子マネーサーバ2の動作はステップ50に戻る。
ユーザの選択結果が同意するものであった場合(ステップ60;Y)、お預かりサービス部60は、残高参照コマンドを電子マネーサーバ2に送信し、これに対して携帯電話7は、バリューの残高を電子マネーサーバ2に送信する。そして、お預かりサービス部60は、これを受信し、手数料分の残高があるか確認する(ステップ63、ステップ18)。
【0080】
手数料分の残高が無い場合(ステップ65;N)、お預かりサービス部60は、預け入れ処理を終了し、電子マネーサーバ2の動作はステップ50に戻る。
手数料分の残高があった場合(ステップ65;Y)、お預かりサービス部60は、この残高をお預かりサービスデータベース55に仮登録すると共に、本人識別情報入力画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ70)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26が本人識別情報入力画面を表示する。ユーザは、この画面で預かりパスワードを入力し、電子マネーサーバ2に送信する(ステップ25)。
【0081】
電子マネーサーバ2では、お預かりサービス部60が預かりパスワードを取得し、これをお預かりサービスデータベース55に仮登録する。そして、お預かりサービス部60は、預かるバリューの金額を表示するための確認画面データを生成し、携帯電話7に送信する(ステップ75)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が確認画面をディスプレイ21に表示する。確認画面には、ユーザが金額を確認したことを意味する選択項目がある。この選択項目をクリックすると(ステップ30)、バリューの預け入れ処理が開始する。
【0082】
お預かりサービス部60は、残高分のバリューを減算する減算コマンドを生成し、携帯電話7に送信する。携帯電話7では、アプリケーション部26がこの減算コマンドを電子マネー機能部12のバリュー処理部28に入力する。バリュー処理部28は、この減算コマンドを実行し、ログデータ記憶部29に記憶されているバリューの全額を減算する。減算処理が完了すると、バリュー処理部28は、減算処理が完了した旨の信号を出力し、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、この信号を受信し、携帯電話7のバリューが減算されたことを認識する(ステップ35、ステップ80)。
【0083】
次に、お預かりサービス部60が、バリューを預かった旨をユーザに確認させるための確認画面データを携帯電話7に送信する(ステップ85)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が確認画面データをディスプレイ21に表示する。ユーザが確認画面に表示されている確認ボタンをクリックすると、アプリケーション部26は、ユーザが確認した旨を示す信号を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ40)。
電子マネーサーバ2では、これを受信し、お預かりサービス部60が、完了日時をお預かりサービスデータベース55に記録してバリュー預け入れ処理を完了させ、処理を確定する(ステップ90)。
【0084】
図12は、電子マネー運用システム1がバリュー返却処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、携帯電話7から電子マネーサーバ2のサービスサイトにアクセスする(ステップ105)。
これに対し、電子マネーサーバ2では、サービスサイト部56がメインメニュー画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ150)。
携帯電話7は、この画面データを受信し、アプリケーション部26がこれを用いてメインメニュー画面をディスプレイ21に表示する。
【0085】
ここでユーザは、メインメニュー画面で、お預かり受領を選択するものとする。すると、アプリケーション部26は、お預かり受領が選択された旨の情報を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ110)。
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60が起動する。そして、お預かりサービス部60は、本人確認画面を表示するための画面データを携帯電話7に送信する(ステップ155)。
【0086】
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がディスプレイ21に本人確認画面を表示する。ユーザが、この画面に預入時に設定した預かりパスワードを入力すると、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する(ステップ115)。
電子マネーサーバ2は、携帯電話7から預かりパスワードを受信し、お預かりサービス部60が本人を認証する(ステップ160)。認証は、預かりパスワードをお預かりサービスデータベース55で検索し、検索された場合は認証されたものとし、検索されなかった場合は認証されなかったものとする。ここでは、検証されたものとする。
【0087】
お預かりサービス部60は、この預かりパスワードに対応付けられいる残高を取得し、預り金確認画面を表示するための画面データを生成して携帯電話7に送信する(ステップ165)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26が預り金残高を表示してユーザに確認させる。ここでは、ユーザが確認したものとし、アプリケーション部26は、ユーザが確認した旨の信号を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ120)。
【0088】
電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60がバリュー返却処理を開始する。
お預かりサービス部60は、預かっていた金額から手数料を引いた金額を書き込む書き込みコマンドを生成し、携帯電話7に送信する。携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がこれを電子マネー機能部12のバリュー処理部28に入力する。
【0089】
バリュー処理部28は、この書き込みコマンドを実行し、ログデータ記憶部29にバリューを書き込む。バリューの書き込みが完了すると、バリュー処理部28は、書き込みが完了した旨の信号を出力し、アプリケーション部26がこれを電子マネーサーバ2に送信する。電子マネーサーバ2は、これを受信し、お預かりサービス部60は書き込み処理が終了したことを認識する(ステップ125、ステップ170)。
【0090】
次に、お預かりサービス部60は、バリュー返却処理が終了したことをユーザに確認するための確認画面を表示する画面データを生成し、携帯電話7に送信する(ステップ175)。
携帯電話7は、これを受信し、アプリケーション部26がディスプレイ21に確認画面を表示する。ユーザが確認ボタンをクリックして確認すると(ステップ130)、お預かりサービス部60は、完了日時をお預かりサービスデータベース55に記録してバリュー預け入れ処理を完了させ、処理を確定する(ステップ185)。
【0091】
図13は、ディスプレイ21に表示される画面の一例を示した図である。
なお、図13(a)〜(f)は、バリュー預け入れ処理に際して表示される画面であり、図13(g)〜(i)は、バリュー返却処理に際して表示される画面である。なお、先に説明したフローチャートの対応するステップ番号を括弧内に表示して示してある。
図13(a)は、電子マネーサーバ2にアクセスしたときに表示されるメインメニュー画面である(ステップ5)。メインメニュー画面では、「1.ユーザ登録」、「2.バリューお預かりサービス」、…などと、サービス項目が表示され、ユーザは所望のものを選択することができる。
【0092】
図13(b)は、利用約款データにより表示された利用約款を示したものである(ステップ15)。利用約款の最後尾に同意するか否かを選択できるようになっている。ユーザは「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより同意するか否かを電子マネーサーバ2に送信することができる。
図13(c)は、本人識別情報入力画面を示したものである(ステップ25)。この画面には、預かりパスワードを入力する入力欄が設けられている。
【0093】
図13(d)は、現在のバリュー残高を確認する確認画面を示した図である(ステップ30)。ユーザは、この画面で預けるバリューの金額を確認すると共に、預けるか否かを「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより選択することができる。
図13(e)は、預け入れ処理中に表示される画面である(ステップ35)。この画面はアプリケーション部26により表示される。
図13(f)は、ユーザが預けたバリューの金額を確認するための確認画面を示した図である(ステップ40)。ユーザは「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
【0094】
図13(g)は、バリュー返却処理を行う際に、預かりパスワードを入力するための本人確認画面を示した図である(ステップ115)。ユーザは、預かりパスワード入力欄に、預け入れ処理の際に設定した預かりパスワードを入力する。
図13(h)は、電子マネーサーバ2が預かっているバリューの金額をユーザに確認させるための預り金確認画面を示した図である(ステップ120)。ユーザは、「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
図13(i)は、バリューの返却処理が完了したことをユーザが確認するための確認画面である(ステップ130)。「はい」又は「いいえ」をクリックすることにより確認結果を電子マネーサーバ2に送信することができる。
【0095】
以上に、本実施形態の電子マネー運用システム1について説明したが、これによれば、次のような効果を得ることができる。
(1)携帯電話7の買い換え時に、買い換え前のバリューを買い換え後の携帯電話7に転送することができる。
(2)携帯電話7の修理時に、携帯電話7に記憶されているバリューを一時的に電子マネーサーバ2に預けることができる。
(3)携帯電話7から電子マネーサーバ2に接続してバリュー預け入れ処理、バリュー返却処理を行うことができるため、他の補助装置を必要とせず、ユーザは手軽にバリューお預かりサービスを利用することができる。
(4)バリュー預け入れ処理の前に、携帯電話7の残高を確認するため、もれなく手数料を徴収することができる。
(5)預かり中のバリューの期限管理を行うことができる。
【0096】
以上、本発明の1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、携帯電話7に記憶されているバリューを対象としたが、インターネット4接続機能と電子マネー機能部12を持つ携帯端末であれば、本実施の形態のバリューお預かりサービスを利用することができ、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、ページャその他の携帯端末で利用することが可能である。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの端末装置に記憶されているバリューを一時的に預かることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電子マネー運用システムの構成の一例を示した図である。
【図2】携帯電話の外観の一例を示した図である。
【図3】携帯電話の機能的な構成の一例を示した機能図である。
【図4】携帯電話のハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図5】電子マネーサーバの機能的な構成の一例を示した概念図である。
【図6】ユーザ情報データベースに格納されているユーザ情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図7】取引情報データベースに格納されている取引情報の論理的な構成の一例を示した図である。
【図8】お預かりサービスデータベースの論理的な構成の一例を示した図である。
【図9】電子マネーサーバのハードウェア的な構成の一例を示した図である。
【図10】バリューの預け入れ処理と返却処理を説明するための図である。
【図11】電子マネー運用システムがバリュー預け入れ処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】電子マネー運用システムがバリュー返却処理を行う手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】ディスプレイに表示される画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 電子マネー運用システム
2 電子マネーサーバ
4 インターネット
5 基地局
6 電話回線網
7 携帯電話
8 電子マネー端末
15 電子マネーカード
Claims (6)
- 貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたサーバ装置であって、
前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信手段と、
前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信手段と、
前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信手段と、
前記受取端末から、
ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信手段と、
前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得手段と、
前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする貨幣情報処理サーバ。 - 前記受取端末に送信する演算情報により加算される金額は、前記預入端末から受信した金額情報から所定金額分を差し引いた金額であることを特徴とする請求項1に記載の貨幣情報処理サーバ。
- 前記記憶手段で前記金額情報と前記確認情報を記憶する期間に期限が設定されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の貨幣情報処理サーバ。
- 前記確認情報は前記ユーザが設定したパスワードであることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の貨幣情報処理サーバ。
- 貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設され、金額受信手段と、預入確認情報受信手段と、記憶手段と、減算情報送信手段と、受取確認情報受信手段と、金額取得手段と、加算情報送信手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を前記金額受信手段で受信する金額受信ステップと、
前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を前記預入確認情報受信手段で受信する預入確認情報受信ステップと、
前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて前記記憶手段で記憶する記憶ステップと、
前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記減算情報送信手段で前記預入端末に送信する減算情報送信ステップと、
前記受取端末から、
ユーザを確認する確認情報を前記受取確認情報受信手段で受信する受取確認情報受信ステップと、
前記受信した確認情報を前記記憶手段で検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を前記金額取得手段で取得する金額取得ステップと、
前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に前記加算情報送信手段で送信する加算情報送信ステップと、
から構成されたことを特徴とする貨幣情報処理方法。 - 貨幣価値の金額を電子データとして表した貨幣情報を記憶する貨幣情報記憶手段と、金額に関する演算情報を受信する演算情報受信手段と、前記受信した演算情報を用いて前記記憶した貨幣情報を演算処理する処理手段と、ネットワークに接続する接続手段と、を備えた預入端末、及び受取端末に対して、前記ネットワークを介して通信可能に配設されたコンピュータにおいて、
前記預入端末から、当該預入端末の貨幣情報記憶手段が記憶している貨幣情報の金額情報を受信する金額受信機能と、
前記預入端末から、ユーザを確認するための確認情報を受信する預入確認情報受信機能と、
前記受信した金額情報と前記受信した確認情報を対応付けて記憶する記憶機能と、
前記受信した金額分の貨幣情報を減算する演算情報を前記預入端末に送信する減算情報送信機能と、
前記受取端末から、
ユーザを確認する確認情報を受信する受取確認情報受信機能と、
前記受信した確認情報を前記記憶機能で記憶した情報の中から検索し、当該確認情報に対応付けられた金額情報を取得する金額取得機能と、
前記取得した金額情報を用いて貨幣情報を加算する演算情報を生成し、前記受取端末に送信する加算情報送信機能と、
を実現する貨幣情報処理プログラム。
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