JP2003287695A - レーザ走査装置 - Google Patents

レーザ走査装置

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JP2003287695A
JP2003287695A JP2002088516A JP2002088516A JP2003287695A JP 2003287695 A JP2003287695 A JP 2003287695A JP 2002088516 A JP2002088516 A JP 2002088516A JP 2002088516 A JP2002088516 A JP 2002088516A JP 2003287695 A JP2003287695 A JP 2003287695A
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laser
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Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向器後の光学系に含まれる光学素子の数が
少なく、しかも、走査領域全体にわたってレーザ光を良
好に収束させるレーザ走査装置を提供する。 【解決手段】 偏向器後の光学系に、それぞれ自由曲面
の透過面と反射面を備え、透過面を透過した偏向器から
のレーザ光を反射面で反射して、透過面を再透過させ
る。レーザ光を反射面に対して副走査方向について斜め
に入射させて、透過面上のレーザ光の入射範囲を1回目
の透過と2回目の透過とで、副走査方向に分離する。透
過面と反射面は同一の光学素子の表面とすることが可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ走査装置に関
し、画像形成の分野で利用される。
【0002】
【従来の技術】感光体上に収束するレーザ光で感光体を
走査することにより、感光体上に画像の潜像を形成する
レーザ走査装置が、プリンタ、複写機等の画像形成装置
で用いられている。レーザ走査装置は、レーザ光を発す
るレーザ光源と、感光体を走査する方向(主走査方向)
にレーザ光源からのレーザ光を偏向させる偏向器と、感
光体上にレーザ光を収束させる光学系より成る。感光体
上にレーザ光を収束させる光学系は、レーザ光源と偏向
器の間に配置されて、主として副走査方向(主走査方向
に垂直な方向)についてのレーザ光の収束を調節する偏
向器前の光学系と、偏向器と感光体の間に配置されて、
主走査方向と副走査方向の双方についてのレーザ光の収
束を調節する偏向器後の光学系に2分されるのが一般的
である。
【0003】偏向器後の光学系は、感光体までの光路長
や感光体への入射角が感光体へのレーザ光の入射位置に
よって異なっているにもかかわらず、各入射位置(走査
領域全体)においてレーザ光が微小なスポットを形成す
るようにしなければならない。このため、一般的な球面
の光学素子を使用したのでは、複雑かつ大型になり易
い。
【0004】そこで、非球面または自由曲面の光学素子
を用いて、光学素子の数を低減することが提案されてい
る。例えば、特開平11−153764号公報では、偏
向器後の光学系に自由曲面のミラーを備え、この1枚の
ミラーのみでレーザ光を収束させるようにして、構成の
簡素化、小型化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、自由曲面の
光学素子といえども収差を除去する性能には限界があ
り、自由曲面のミラーを1枚だけ備えるのでは、走査領
域全体にわたってレーザ光の収束状態を良好にすること
は難しい。特に両端部においてスポット形状が崩れて、
画像の周辺部の質が低下し易い。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、偏向器後の光学系に含まれる光学素子の数が少
ない簡素な構成でありながら、走査領域全体にわたって
レーザ光を良好に収束させることが可能なレーザ走査装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、レーザ光源と、レーザ光源からのレー
ザ光を所定の方向に偏向させる偏向器と、偏向器からの
レーザ光を所定の走査領域に導いて走査領域上に収束さ
せる走査光学系を備えるレーザ走査装置は、走査光学系
が、偏向器からのレーザ光を透過させる非平面の第1の
面と、第1の面を透過したレーザ光を第1の面に向けて
反射する非平面の第2の面を含み、第2の面が対称面を
有さず、偏向器によるレーザ光の偏向角が少なくとも走
査領域の中央にレーザ光が入射する角度のとき、第1の
面を透過したレーザ光が第2の面に、偏向器によるレー
ザ光の偏向方向に垂直な方向について、斜めに入射する
構成とする。
【0008】このレーザ走査装置は走査光学系に透過面
である第1の面と反射面である第2の面を含んでおり、
偏向器からのレーザ光は、第1の面を透過した後、第2
の面で反射されて、第1の面を再度透過する。第1の面
と第2の面はいずれも非平面であってパワーを有し、こ
れらのパワーによってレーザ光を走査領域上に収束させ
ることができる。しかも、第2の面は対称面を有さない
自由曲面であり、走査領域のどの部位に入射するレーザ
光に対しても、偏向器による偏向方向である主走査方向
とこれに垂直な副走査方向の双方について収束状態を調
節することが可能である。
【0009】さらに、第1の面を透過したレーザ光は、
第2の面に対して副走査方向について斜めに入射し、入
射方向とは異なる方向に反射されて、第1の面のうち1
回目に透過した部位とは副走査方向について異なる部位
に入射する。第1の面のこれらの部位に異なるパワーを
もたせることも可能であり、これにより、レーザ光の収
束状態を一層細かく調節することができる。また、偏向
器から第1の面に至るレーザ光の光路と第1の面を透過
した後の第2の面からのレーザ光の光路とを分離するこ
とができて、偏向器と走査領域の位置関係の設定が容易
になる。
【0010】第1の面を透過したレーザ光が第2の面に
対して副走査方向について斜めに入射する偏向角の範囲
は、走査領域の全体に相当する範囲としてもよいし、走
査領域の端部を除く部分に相当する範囲としてもよい。
第1の面において第2の面からのレーザ光が入射する範
囲は偏向器からのレーザ光が入射する範囲よりも主走査
方向について広く、走査領域の端部に入射することにな
るレーザ光については、第2の面に対して副走査方向に
ついて垂直に入射したとしても、第1の面上での重なり
合いが生じないからである。
【0011】第1の面のうち偏向器からのレーザ光が入
射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する範囲
が、偏向器によるレーザ光の偏向角にかかわらず、重な
り合わないようにすることもできる。このようにする
と、第1の面を2回透過するレーザ光に1回目の透過と
2回目の透過で異なる作用を施して、収束状態を細かく
調節することとが容易になる。光路の分離も一層容易に
なる。
【0012】ここで、第1の面が対称面を有さない設定
とするとよい。第2の面だけでなく第1の面も主走査方
向と副走査方向の双方についてレーザ光の収束状態を調
節することが可能になり、走査領域全体にわたってレー
ザ光をさらに良好に収束させることができる。
【0013】また、第1の面のうち偏向器からのレーザ
光が入射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する
範囲との間に、面の傾きが偏向器によるレーザ光の偏向
方向に垂直な方向について不連続になっている箇所が存
在するようにしてもよい。このようにすると、第1の面
のうちレーザ光が1回目に透過する範囲と2回目に透過
する範囲を全く独立に設計することが可能であり、レー
ザ光の収束状態を細かく調節することがきわめて容易に
なる。
【0014】第1の面と第2の面は、別個の光学素子の
表面であってもよいし、同一の光学素子の表面であって
もよい。第1の面と第2の面を同一の光学素子の表面と
すると、走査光学系を単一の光学素子で構成することが
可能となり、きわめて簡素な光学系となる。この場合、
光学素子は、表面(第1の面)から内部に入った光を裏
面(第2の面)で内部側に反射する裏面反射ミラーとな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザ走査装置の
実施形態について図面を参照しながら説明する。第1の
実施形態のレーザ走査装置10の光学構成を図1に示
す。レーザ走査装置10は、レーザ光源1、コリメータ
レンズ2、シリンダレンズ3、ポリゴンミラー4、およ
び裏面反射ミラー5より成る。
【0016】レーザ光源1が発したレーザ光は、コリメ
ータレンズ2によって平行光とされた後、シリンダレン
ズ3によって副走査方向についてのみポリゴンミラー4
の反射面近傍で収束する収束光とされる。ポリゴンミラ
ー4によって偏向されたレーザ光は、裏面反射ミラー5
を経て直線状の走査領域に達し、その間、裏面反射ミラ
ー5によって主走査方向と副走査方向の双方について走
査領域上で収束する収束光とされ、走査領域上に微小な
スポットを形成する。走査領域上に感光面が位置するよ
うに感光体6を配置することで、感光体6上にレーザ光
の走査による描画がなされる。
【0017】レーザ走査装置10は、偏向器であるポリ
ゴンミラー4からのレーザ光を走査領域上に収束させる
走査光学系として、裏面反射ミラー5のみを有する。ま
た、偏向器後の光学系全体も、裏面反射ミラー5のみか
ら成る。
【0018】偏向器後の光学系のコンストラクションデ
ータを表1〜表3に示す。長さの単位はmmである。表
中のEの文字を含む数値は、Eの左側が仮数であり、右
側が10の指数である。表1における評価面は、走査領
域を含み副走査方向に平行な面である。裏面反射ミラー
5は樹脂製で、屈折率は1.51882である。また、
面形状は、式1によって表している。なお、主走査方向
をy、副走査方向をz、主走査方向と副走査方向に垂直
な方向をxと定めている。
【数1】
【0019】副走査方向についての断面(y=0)での
偏向器後の光学系の光学面形状、および偏向角が0°の
ときのレーザ光を図2に示す。なお、レーザ光について
は、主光線のみを表している。また、偏向角が0°のレ
ーザ光とは走査領域の主走査方向中央に入射するレーザ
光をいう。
【0020】裏面反射ミラー5は、レーザ光を透過させ
る表面(第1の面)をポリゴンミラー4に向けて配置さ
れており、内部に入ったレーザ光を第1の面と反対側の
表面である裏面(第2の面)で反射して、最初に透過し
た第1の面に向かわせ、再度透過させる。以下、裏面反
射ミラー5のうち、レーザ光を透過させる第1の面を透
過面、レーザ光を反射する第2の面を反射面ともいう。
透過面と反射面はいずれもパワーを有する。
【0021】図2より判るように、偏向角が0゜のと
き、レーザ光は反射面に対して副走査方向について斜め
に(入射角が0゜でない)入射する。反射面は、副走査
方向について、レーザ光を入射方向とは異なる方向に反
射することになり、反射面によって反射されたレーザ光
は、透過面のうちポリゴンミラー4からのレーザ光が直
接入射する部位とは、副走査方向について異なる部位に
入射する。したがって、ポリゴンミラー4から透過面に
至るレーザ光の光路と、透過面を透過した反射面からの
レーザ光の光路とは、副走査方向に分離し、反射面によ
る反射後のレーザ光を走査領域に直接導くことができ
る。
【0022】仮に、反射面に対して副走査方向について
垂直にレーザ光が入射する設定とすれば、ポリゴンミラ
ー4から透過面に至るレーザ光の光路と、透過面を透過
した反射面からのレーザ光の光路は重なり、光路分離の
ために、ハーフミラー等のビームスプリッタをポリゴン
ミラー4と裏面反射ミラー5の間に配設する必要が生じ
る。そのような設定は、光学系の大型化、装置のコスト
上昇、およびレーザ光源1からのレーザ光の利用効率の
低下を招いて、好ましくない。
【0023】レーザ走査装置10では、走査光学系とし
て裏面反射ミラー5を備えたことで、レーザ光に対し
て、屈折によるパワーと反射によるパワーとを作用させ
ることができ、しかも、反射面からのレーザ光がポリゴ
ンミラー4からのレーザ光とは透過面の異なる部位に入
射するようにしたことで、屈折によるパワーを2回作用
させることができる。これら都合3回の作用で、走査領
域のどの部位に入射するレーザ光についても、走査領域
上での収束状態を良好にすることができる。
【0024】裏面反射ミラー5の透過面のうち、ポリゴ
ンミラー4からのレーザ光が直接入射する範囲と、反射
面からのレーザ光が入射する範囲を図3に示す。図3に
おいて、Aで示した範囲がポリゴンミラー4からのレー
ザ光の入射範囲、Bで示した範囲が反射面からのレーザ
光の入射範囲であり、両範囲A、Bは互いに重なり合う
ことなく分離している。なお、ポリゴンミラー4の回転
によってレーザ光が透過面に入射する位置は移動する
が、ここに示した範囲A、Bは、走査領域全体すなわち
描画の対象とする範囲のみに相当する。
【0025】このように、透過面上のレーザ光の入射範
囲を分離することにより、両範囲の面形状を個別に定め
ることが可能になり、これにより、1回目の透過と2回
目の透過でレーザ光に異なるパワーを作用させて、走査
領域上での収束状態を細かく調節することが容易にな
る。
【0026】レーザ光が裏面反射ミラー5の反射面に対
して副走査方向に斜めに入射する設定とすると、レーザ
光が形成する走査線が走査領域を含む面(評価面)近傍
で湾曲する現象や、走査領域の端部に入射するレーザ光
の波面がねじれてスポット形状が崩れる現象が生じるお
それがある。レーザ走査装置10では、反射面へのレー
ザ光の斜め入射に起因するこれらの不都合を防止するた
めに、裏面反射ミラー5の透過面と反射面を副走査方向
について非対称な自由曲面としている。裏面反射ミラー
5の透過面と反射面が副走査方向について非対称である
ことは、表2おおよび表3に示したzの次数jに奇数が
含まれていることに現れている。
【0027】裏面反射ミラー5は、主走査方向について
も非対称な形状である。シリンダレンズ3からポリゴン
ミラー4に入射するレーザ光およびポリゴンミラー4に
よって反射された3本のレーザ光、ならびにこれら3本
の反射レーザ光を生じさせる位置でのポリゴンミラー4
の反射面を図4に示す。なお、図4は、ポリゴンミラー
4の回転軸に沿う方向から見たxy平面図であり、3本
の反射レーザ光は、走査領域の中央および両端に入射す
るものである。
【0028】レーザ走査装置10は、シリンダレンズ3
からポリゴンミラー4に入射するレーザ光が、ポリゴン
ミラー4の反射面に対して副走査方向について傾きをも
っておらず、また、レーザ光源1からポリゴンミラー4
までの偏向器前の光学系が、ポリゴンミラー4からのレ
ーザ光の光路のうち走査領域全体に対応する範囲の外に
位置する設定である。このため、主走査方向について非
対称性が生じる。この非対称性に起因する主走査方向の
収差を抑えるために、裏面反射ミラー5の透過面と反射
面を共に、主走査方向について非対称としている。
【0029】走査領域近傍での像面湾曲を図5に示し、
ディストーションを図6に示す。なお、ディストーショ
ンは、ポリゴンミラー4が等速回転したときに、レーザ
光が形成するスポットが走査領域上を等速移動する状態
を理想として算出している。
【0030】以下、本発明の他の実施形態のレーザ走査
装置について参照するが、レーザ走査装置10のものと
同一または類似の機能を有する光学素子については、同
じ符号で示して、重複する説明は省略する。
【0031】第2の実施形態のレーザ走査装置20の光
学構成を図7に示す。レーザ走査装置20は、コリメー
タレンズ2に代えて集光レンズ2aを備えたものであ
り、レーザ走査装置10との構成上の大きな差異はな
い。集光レンズ2aはレーザ光源1からのレーザ光を緩
い発散光とする。集光レンズ2aを透過したレーザ光を
逆向きにたどると、ポリゴンミラー4から570mmの
距離において1点を通る。シリンダレンズ3を透過した
レーザ光は、副走査方向についてのみポリゴンミラー4
の近傍で収束し、主走査方向については緩い発散光のま
まである。
【0032】偏向器後の光学系のコンストラクションデ
ータを表4〜表6に示す。長さの単位はmmである。裏
面反射ミラー5は樹脂製で、屈折率は1.51882で
ある。また、面形状は、前掲の式1によって表してい
る。
【0033】裏面反射ミラー5の透過面のうち、ポリゴ
ンミラー4からのレーザ光が直接入射する範囲と、反射
面からのレーザ光が入射する範囲を図8に示す。レーザ
走査装置20においても、ポリゴンミラー4からのレー
ザ光の入射範囲Aと、反射面からのレーザ光の入射範囲
Bは分離している。
【0034】走査領域近傍での像面湾曲を図9に示し、
ディストーションを図10に示す。主走査方向に関して
平行光の代わりに緩い発散光を走査光学系に導くこと
は、ディストーションの補正に効果がある。
【0035】第3の実施形態のレーザ走査装置30の光
学構成を図11に示す。レーザ走査装置30は、裏面反
射ミラー5の透過面を副走査方向について2領域に分割
して、各領域を個別に設計したものであり、他の構成は
レーザ走査装置10とほぼ同じである。
【0036】副走査方向についての断面(y=0)での
偏向器後の光学系の光学面形状、および偏向角が0°の
ときのレーザ光を図12に示す。また、偏向器後の光学
系のコンストラクションデータを表7〜表9に示す。長
さの単位はmmである。裏面反射ミラー5は樹脂製で、
屈折率は1.51882である。また、面形状は、前掲
の式1によって表している。
【0037】裏面反射ミラー5の透過面は副走査方向の
中央(z=0)において分割されており(表8参照)、
z<0の領域とz>0の領域で、面を規定する係数が異
なっている。z=0においては、2つの係数が示す形状
は一致しており、反射面に段差は生じていない。ただ
し、副走査方向についての面の傾きはz=0において不
連続となっている。
【0038】裏面反射ミラー5の透過面のうち、ポリゴ
ンミラー4からのレーザ光が直接入射する範囲と、反射
面からのレーザ光が入射する範囲を図13に示す。レー
ザ走査装置30においても、ポリゴンミラー4からのレ
ーザ光の入射範囲Aと、反射面からのレーザ光の入射範
囲Bは分離している。また、ポリゴンミラー4からのレ
ーザ光の入射範囲AはZ<0の領域に限られ、反射面か
らのレーザ光の入射範囲BはZ>0の領域に限られてい
る。
【0039】このように、透過面を2つの領域に分割
し、ポリゴンミラー4からのレーザ光の入射範囲Aを含
む領域と反射面からのレーザ光の入射範囲Bを含む領域
とを独立の面とすることで、設計の自由度が高まり、走
査領域上におけるレーザ光の収束状態を一層細かく調節
することが可能になる。
【0040】走査領域近傍での像面湾曲を図14に示
し、ディストーションを図15に示す。
【0041】第4の実施形態のレーザ走査装置40の光
学構成を図16に示す。レーザ走査装置40は、裏面反
射ミラー5に代えて、1つのレンズ5aと1つのミラー
5bを備えたものであり、他の構成はレーザ走査装置1
0とほぼ同じである。
【0042】副走査方向についての断面(y=0)での
偏向器後の光学系の光学面形状、および偏向角が0°の
ときのレーザ光を図17に示す。また、偏向器後の光学
系のコンストラクションデータを表10〜表13に示
す。長さの単位はmmである。レンズ5aは樹脂製で、
屈折率は1.51882である。また、面形状は、前掲
の式1によって表している。
【0043】レンズ5aのポリゴンミラー4側の面は、
主走査方向と副走査方向の双方について、非対称な自由
曲面である。レンズ5aのミラー5b側の面は、主走査
方向については対称な自由曲面であり、副走査方向につ
いては平面である。また、ミラー5bは、主走査方向と
副走査方向の双方について、非対称な自由曲面である。
【0044】レンズ5aのポリゴンミラー4側の面のう
ち、ポリゴンミラー4からのレーザ光が直接入射する範
囲と、ミラー5bからのレーザ光が入射する範囲を図1
8に示す。また、走査領域近傍での像面湾曲を図19に
示し、ディストーションを図20に示す。
【0045】レーザ走査装置40では、レーザ光にパワ
ーを作用させ得る面の数がレーザ走査装置10〜30よ
りも多いため、走査領域上におけるレーザ光の収束状態
の調節をさらに細かく行うことができる。この効果は走
査光学系に含まれる光学素子の数を多くするほど増す
が、光学系の簡素化を考慮すると、ここに示したよう
に、光学素子の数は2にとどめるのが好ましい。
【0046】なお、各実施形態のレーザ走査装置10〜
40においては、裏面反射ミラー5またはレンズ5aか
らのレーザ光が走査領域に直接入射する設定としている
が、偏向器後の光学系に平面ミラーを含めて、走査領域
に至るレーザ光の光路を折り曲げるようにしてもよい。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】
【表13】
【0060】
【発明の効果】レーザ光源と、レーザ光源からのレーザ
光を所定の方向に偏向させる偏向器と、偏向器からのレ
ーザ光を所定の走査領域に導いて走査領域上に収束させ
る走査光学系を備えるレーザ走査装置において、本発明
のように、走査光学系が、偏向器からのレーザ光を透過
させる非平面の第1の面と、第1の面を透過したレーザ
光を第1の面に向けて反射する非平面の第2の面を含
み、第2の面が対称面を有さず、偏向器によるレーザ光
の偏向角が少なくとも走査領域の中央にレーザ光が入射
する角度のとき、第1の面を透過したレーザ光が第2の
面に、偏向器によるレーザ光の偏向方向に垂直な方向に
ついて、斜めに入射する構成とすると、レーザ光に第1
の面による2回の作用と第2の面による1回の作用を施
すことが可能であり、簡素な構成でありながら、走査領
域への入射位置に応じてレーザ光の収束状態を細かく調
節することができる。偏向器から第1の面に至るレーザ
光の光路と第1の面から走査領域に至るレーザ光の光路
も分離し、偏向器と走査領域の位置関係の設定も容易で
ある。
【0061】第1の面のうち偏向器からのレーザ光が入
射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する範囲
が、偏向器によるレーザ光の偏向角にかかわらず、重な
り合わないようにすると、第1の面を2回透過するレー
ザ光に1回目の透過と2回目の透過で異なる作用を施し
て、収束状態を細かく調節することが容易になる。光路
の分離も一層容易になる。
【0062】第1の面が対称面を有さない設定とする
と、第2の面だけでなく第1の面も主走査方向と副走査
方向の双方についてレーザ光の収束状態を調節すること
が可能になり、走査領域全体にわたってレーザ光をさら
に良好に収束させることができる。
【0063】また、第1の面のうち偏向器からのレーザ
光が入射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する
範囲との間に、面の傾きが偏向器によるレーザ光の偏向
方向に垂直な方向について不連続になっている箇所が存
在するようにすると、第1の面の設計の自由度が高ま
り、レーザ光の収束状態を細かく調節することがきわめ
て容易になる。
【0064】第1の面と第2の面を同一の光学素子の表
面とすると、走査光学系を単一の光学素子で構成するこ
とが可能となり、きわめて簡素な走査光学系を備えるレ
ーザ走査装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のレーザ走査装置の光学構成
を示す斜視図。
【図2】 第1の実施形態のレーザ走査装置の偏向器後
の光学系の光学面形状、および偏向角が0°のときのレ
ーザ光を示す副走査方向についての断面図。
【図3】 第1の実施形態のレーザ走査装置の裏面反射
ミラーの透過面におけるレーザ光の入射範囲を示す図。
【図4】 第1の実施形態のレーザ走査装置のポリゴン
ミラーへの入射レーザ光およびポリゴンミラーによる3
本の反射レーザ光、ならびに各反射レーザ光を生じさせ
る位置でのポリゴンミラーの反射面を示す平面図。
【図5】 第1の実施形態のレーザ走査装置における走
査領域近傍での像面湾曲を示す図。
【図6】 第1の実施形態のレーザ走査装置における走
査領域上でのディストーションを示す図。
【図7】 第2の実施形態のレーザ走査装置の光学構成
を示す斜視図。
【図8】 第2の実施形態のレーザ走査装置の裏面反射
ミラーの透過面におけるレーザ光の入射範囲を示す図。
【図9】 第2の実施形態のレーザ走査装置における走
査領域近傍での像面湾曲を示す図。
【図10】 第2の実施形態のレーザ走査装置における
走査領域上でのディストーションを示す図。
【図11】 第3の実施形態のレーザ走査装置の光学構
成を示す斜視図。
【図12】 第3の実施形態のレーザ走査装置の偏向器
後の光学系の光学面形状、および偏向角が0°のときの
レーザ光を示す副走査方向についての断面図。
【図13】 第3の実施形態のレーザ走査装置の裏面反
射ミラーの透過面におけるレーザ光の入射範囲を示す
図。
【図14】 第3の実施形態のレーザ走査装置における
走査領域近傍での像面湾曲を示す図。
【図15】 第3の実施形態のレーザ走査装置における
走査領域上でのディストーションを示す図。
【図16】 第4の実施形態のレーザ走査装置の光学構
成を示す斜視図。
【図17】 第4の実施形態のレーザ走査装置の偏向器
後の光学系の光学面形状、および偏向角が0°のときの
レーザ光を示す副走査方向についての断面図。
【図18】 第4の実施形態のレーザ走査装置のレンズ
の透過面におけるレーザ光の入射範囲を示す図。
【図19】 第4の実施形態のレーザ走査装置における
走査領域近傍での像面湾曲を示す図。
【図20】 第4の実施形態のレーザ走査装置における
走査領域上でのディストーションを示す図。
【符号の説明】
10、20、30、40 レーザ走査装置 1 レーザ光源 2 コリメータレンズ 2a 集光レンズ 3 シリンダレンズ 4 ポリゴンミラー 5 裏面反射ミラー 5a レンズ 5b ミラー 6 感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA26 AA29 AA40 BA87 2H045 AA01 BA02 CA34 CA55 CA68 CB15 2H087 KA19 LA22 TA01 TA03 TA06 UA01 5C051 AA02 CA07 DB02 DB22 DB24 DB30 DC04 DC07 FA01 5C072 AA03 BA02 HA02 HA09 HA13 XA01 XA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、レーザ光源からのレーザ
    光を所定の方向に偏向させる偏向器と、偏向器からのレ
    ーザ光を所定の走査領域に導いて走査領域上に収束させ
    る走査光学系を備えるレーザ走査装置において、 走査光学系が、偏向器からのレーザ光を透過させる非平
    面の第1の面と、第1の面を透過したレーザ光を第1の
    面に向けて反射する非平面の第2の面を含み、 第2の面が対称面を有さず、 偏向器によるレーザ光の偏向角が少なくとも走査領域の
    中央にレーザ光が入射する角度のとき、第1の面を透過
    したレーザ光が第2の面に、偏向器によるレーザ光の偏
    向方向に垂直な方向について、斜めに入射することを特
    徴とするレーザ走査装置。
  2. 【請求項2】 第1の面のうち偏向器からのレーザ光が
    入射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する範囲
    が、偏向器によるレーザ光の偏向角にかかわらず、重な
    り合わないことを特徴とする請求項1に記載のレーザ走
    査装置。
  3. 【請求項3】 第1の面が対称面を有さないことを特徴
    とする請求項2に記載のレーザ走査装置。
  4. 【請求項4】 第1の面のうち偏向器からのレーザ光が
    入射する範囲と第2の面からのレーザ光が入射する範囲
    との間に、面の傾きが偏向器によるレーザ光の偏向方向
    に垂直な方向について不連続になっている箇所が存在す
    ることを特徴とする請求項2に記載のレーザ走査装置。
  5. 【請求項5】 第1の面と第2の面が同一の光学素子の
    表面であることを特徴とする請求項1から請求項4まで
    のいずれか1項に記載のレーザ走査装置。
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