JP2003185956A - 走査光学系 - Google Patents

走査光学系

Info

Publication number
JP2003185956A
JP2003185956A JP2001388124A JP2001388124A JP2003185956A JP 2003185956 A JP2003185956 A JP 2003185956A JP 2001388124 A JP2001388124 A JP 2001388124A JP 2001388124 A JP2001388124 A JP 2001388124A JP 2003185956 A JP2003185956 A JP 2003185956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
light
polygon mirror
scanning direction
optical element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001388124A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Iizuka
隆之 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2001388124A priority Critical patent/JP2003185956A/ja
Priority to US10/322,531 priority patent/US20030123118A1/en
Publication of JP2003185956A publication Critical patent/JP2003185956A/ja
Priority to US11/098,377 priority patent/US20050168787A1/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane
    • G02B26/126Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane including curved mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源としてマルチモードレーザーを用いつ
つ、全体のコストアップを抑えることができる走査光学
系を提供することを課題とする。 【解決手段】 マルチモード半導体レーザー10から発
したレーザー光は、コリメートレンズ20、アナモフィ
ックレンズ30、平面ミラー31を介してポリゴンミラ
ー50に入射し、反射、偏向されてfθ光学素子40に
入射する。fθ光学素子40は、ポリゴンミラー50に
より反射された走査光を透過させる第1面41と、第1
面41を透過して光透過部材内を進む走査光を裏面反射
させて第1面41から射出させる第2面42とを備え
る。fθ光学素子40からの射出光は、感光体ドラム6
0上に主走査方向に走査するスポットを形成する。第2
面42が主走査方向の主たるパワーを負担するため、倍
率色収差の発生を抑え、複数波長のレーザー光を所定の
スポット径に収束させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザープリン
タ等の光走査ユニットに用いられる走査光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】走査光学系は、半導体レーザー等の光源
から発したレーザー光をポリゴンミラーにより偏向、走
査させ、fθレンズ等のfθ光学素子を介して感光体ド
ラム等の被走査面上にスポットとして結像させる。被走
査面上のスポットは、ポリゴンミラーの回転に伴って走
査し、この際レーザー光をオンオフ変調することにより
被走査面上に静電潜像を形成する。なお、この明細書で
は、被走査面上でスポットが走査する方向を主走査方
向、これに直交する方向を副走査方向と定義し、各光学
素子の形状、パワーの方向性は、被走査面上での方向を
基準に説明することとする。
【0003】一般に、走査光学系は単一の設計波長にお
いて良好な性能が発揮されるよう設計されており、利用
される半導体レーザーは、単一の波長でのみ発光するシ
ングルモードレーザーである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
走査光学系の光源として用いられているシングルモード
レーザーは、複数の波長で発光するマルチモードレーザ
ーと比較すると高価であるため、走査光学系の一層のコ
ストダウンのために光源としてマルチモードレーザーを
利用したいという要望がある。
【0005】ただし、従来の走査光学系は上記のように
単一波長での利用を前提としているために倍率色収差の
補正がなされておらず、マルチモードレーザーを用いる
と感光体ドラム上を走査するスポットのサイズが拡大
し、描画されるドットのサイズが大きくなるという問題
を生ずる。
【0006】走査光学系の倍率色収差を補正すれば、マ
ルチモードレーザーを用いてもスポットサイズの増大を
招くことはない。ただし、分散の異なる複数の材質のレ
ンズを組み合わせることにより倍率色収差を補正する
と、レンズ数が多くなるため、シングルモードレーザー
をマルチモードレーザーに代えることにより光源のコス
トを抑えても、fθレンズのコストが上がるために全体
としてはコストアップになるという問題がある。
【0007】この発明は、上記の従来技術の問題点に鑑
み、光源としてマルチモードレーザーを用いつつ、光学
系全体のコストダウンを図ることができる走査光学系を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる走査光
学系は、マルチモード半導体レーザーを備える光源部
と、回転駆動されることにより光源部から発する光束を
反射、偏向させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーに
より反射された走査光を被走査面上で主走査方向に走査
するスポットとして収束させるfθ光学素子とを備え、
このfθ光学素子の主走査方向のパワーを主として反射
面に負担させたことを特徴とする。
【0009】上記の構成によれば、fθ光学素子の主走
査方向のパワーが主として反射面により負担されるた
め、倍率色収差の発生を抑え、マルチモード半導体レー
ザーから発した複数波長の光束を必要なサイズのスポッ
トに収束させることができる。また、倍率色収差の補正
のために光学素子の数を増やさなくともたりるため、f
θ光学素子のコストも低く抑えられ、光学系全体のコス
トダウンを図ることができる。
【0010】fθ光学素子は、光透過部材で形成され、
走査光を透過させる第1面と、第1面を透過して光透過
部材内を進む走査光を裏面反射させて第1面から射出さ
せる第2面とを備えることが望ましい。また、fθ光学
素子に反射面を用いるため、fθ光学素子に入射する光
束と、反射された光束との光路を分離する必要がある。
このために、ポリゴンミラーおよびfθ光学素子は、ポ
リゴンミラーに入射する光束と反射される光束とが副走
査方向に分離され、fθ光学素子に入射する光束と反射
される光束とが副走査方向に分離されるよう配置するこ
とが望ましい。
【0011】この発明の他の態様によれば、走査光学系
は、上記と同様の光源部とポリゴンミラーとを備えると
共に、ポリゴンミラーにより反射された走査光を被走査
面上で主走査方向に走査するスポットとして収束させる
fθレンズとを備え、fθレンズは、単数または複数の
屈折レンズと、屈折レンズの少なくとも1面に形成され
て屈折レンズの色収差を補正する透過型の回折面とから
構成されることを特徴とする。
【0012】上記の構成によれば、回折面によってfθ
レンズの色収差が補正されるため、マルチモード半導体
レーザーから発した複数波長の光束を必要なサイズのス
ポットに収束させることができる。また、回折面を形成
したレンズは成型により製造できるため、金型さえ加工
すれば量産時のコストは回折面のないレンズとさほど変
わらない。したがって、fθレンズに関するコストアッ
プ幅は小さく、マルチモード半導体レーザーを用いるこ
とによるコストダウンにより、光学系全体のコストダウ
ンを図ることができる。
【0013】なお、fθレンズが屈折レンズと透過型の
回折面とから構成されるため、反射面を用いる場合のよ
うに光路を副走査方向に分離する必要はなく、光源部か
らポリゴンミラーに入射する光束の中心軸とfθレンズ
の光軸とが同一の平面内で所定の角度をなすように配置
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる走査光学
系の実施形態を2例説明する。実施形態の装置は、レー
ザープリンターに使用される露光ユニットであり、入力
される描画信号にしたがってON/OFF変調されたレーザー
光を被走査面である感光体ドラム上で走査させ、静電潜
像を形成する。
【0015】
【第1の実施形態】図1は、第1の実施形態にかかる走
査光学系の構成を示す斜視図である。マルチモード半導
体レーザー10から発した発散光であるレーザー光は、
コリメートレンズ20により平行光とされ、副走査方向
に強い正のパワーを有し、主走査方向に弱い負のパワー
を有するアナモフィックレンズ30により副走査方向に
のみ収束される。アナモフィックレンズ30を介したレ
ーザー光は、平面ミラー31により反射されて副走査方
向に角度を持ってポリゴンミラー50に入射する。な
お、マルチモード半導体レーザー10とコリメートレン
ズ20とにより光源部が構成されている。
【0016】ポリゴンミラー50の反射面51で副走査
方向に第1の分離角度αをもって反射、偏向された走査
レーザー光は、fθ光学素子40に入射する。fθ光学
素子40は、光透過部材で形成され、ポリゴンミラー5
0により反射された走査光を透過させる第1面41と、
第1面41を透過して光透過部材内を進む走査光を裏面
反射させて第1面41から射出させる第2面42とを備
える単体の素子である。第2面42には、銀、アルミニ
ウム等の反射コーティングが蒸着により施されている。
なお、fθ光学素子40の第1面41と第2面42と
は、副走査方向において相対的に巨視的に傾いている。
【0017】fθ光学素子40の第1面41からの射出
光は、入射光に対して副走査方向に第2の分離角度βを
もって再びポリゴンミラー50側に進み、ポリゴンミラ
ー50の図中上方を通って被走査面である感光体ドラム
60上にドラムの母線方向である主走査方向に走査する
スポットを形成する。
【0018】fθ光学素子40の反射面(第2面42)に
主走査方向のパワーを主として負担させているため、倍
率色収差は低く抑えられており、光源部に用いられるマ
ルチモード半導体レーザー10から発した複数波長の光
束を必要なサイズのスポットに収束させることができ
る。
【0019】図2は、第1の実施形態の走査光学系を示
す副走査方向に対して垂直な平面内の説明図、図3は同
じく主走査方向に対して垂直な平面内の説明図であり、
アナモフィックレンズ30から感光体ドラム60までを
示している。なお、これらの図では、ミラー31を省略
し、アナモフィックレンズ30とポリゴンミラー50と
の間の光路を展開して示している。
【0020】第1の実施形態の走査光学系の具体的な数
値構成は、表1に示される。表中の記号αは第1の分離
角度、βは第2の分離角度、ryは各光学素子の主走査
方向の曲率半径、rzは副走査方向の曲率半径(回転対称
面の場合には省略)、dは面間の光軸上の距離、nは波
長780nmでの屈折率である。表中の面番号は、レーザー
光の進む方向に沿って付されており、面番号1および2
がアナモフィックレンズ30、面番号3がポリゴンミラ
ー50のミラー面51、面番号4がfθ光学素子の第1
面41、面番号5がfθ光学素子40の第2面42、面
番号6は再び第1面41を示す。すなわち、面番号4と
6は同一面を示している。
【0021】
【表1】 走査係数135.5 α=10.0° β=8.0° 面番号 ry rz d n780 1 −72.000 55.424 2.000 1.48617 2 ∞ − 113.000 3 ∞ − 50.000 4 −265.075 ∞ 5.000 1.48617 5 −231.860 (表3参照) 5.000 1.48617 6 −265.075 ∞ 160.035
【0022】fθ光学素子40の第1面41(面番号
4,6)は、回転軸を持たないアナモフィック非球面で
あり、所定の原点を通る主走査方向の形状が、式(1)に
示されるように、主走査方向の座標Yを変数として、原
点で第1面41に接する平面からのサグ量X(Y)により
定義される。 X(Y)=Y2/[r[1+√(1−(κ+1)Y2/r2)]]+ΣAMPP…(1) ここで、AMPはp次の非球面係数である。また、第1面4
1の副走査方向の断面形状は円弧であり、主走査方向の
座標Yとなる位置での曲率Cz(Y)が以下の式(2)により
定義される。 Cz(Y)=Cz0+ΣASq Yq…(2) ここで、Cz0は原点上での副走査方向の曲率、ASqはq次
の曲率係数である。第1面41を定義するこれらの式
(2),(3)の係数AMp,ASqは、以下の表2に示されている。
各表の空欄は0を意味する。
【0023】なお、第1面41の原点における副走査方
向の曲率半径は∞であるため、Cz0の値は0となる。係
数AMp,ASqは、いずれも奇数次の値が0であるため、表
2では偶数次の係数の値のみを示す。すなわち、第1面
41は主走査方向に関して原点を境に対称であり、か
つ、副走査方向の断面は円弧であるため、副走査方向に
ついても原点に対して対称である。
【0024】
【表2】
【0025】fθ光学素子40の第2面42(面番号5)
は、仮想的な基準平面からのサグ量がこの基準平面内で
の主走査方向の高さY、副走査方向の高さZの点(Y,Z)に
おけるサグ量X(Y,Z)として、以下の式(3)により表され
る二次元多項式非球面である。そして、第2面42を定
義する基準平面と、第1面41を定義する接平面とは、
単一の基準軸に対して共に垂直であり、各平面と基準軸
との交点がそれぞれの原点として定義される。 X(Y,Z)= (Y2+Z2)/[r[1+√(1−(κ+1)(Y2+Z2)/r2)]]+ΣBmnYmZn…(3) ここで、rは原点上の曲率半径、κは円錐係数、Bmn
係数である。この二次元多項式は、回転非対称な光学曲
面を表す一般式である。係数Bmnの値は以下に示す表3
のとおりである。副走査方向については、1次成分のみ
を含む項の係数B01をはじめとして、奇数次項(nが奇
数)の係数が0以外の値を持つため、第2面42は副走
査方向に関しては基準平面に対して傾きを持つ。一方、
主走査方向については、奇数次項の係数は0であるた
め、第2面42は主走査方向に関しては原点を基準に対
称となる。表3では、nについては奇数次項を含むが、
mについては奇数次項を省略している。
【0026】
【表3】
【0027】第1面41の接平面と第2面42の基準平
面とは同一の基準軸に対して垂直で互いに平行であり、
かつ、第1面41は接平面に対して傾きを持たず、第2
面42は基準平面に対して副走査方向に傾くため、第1
面41と第2面42とは副走査方向に関して巨視的に傾
きを有することとなる。
【0028】図4は、実施例1の走査光学系の光学性能
を示すグラフであり、(A)はfθ誤差(スポット位置の理
想位置からのズレ)を示し、(B)は像面湾曲(焦点位置の
被走査面に対する光軸方向のズレ、破線が主走査方向、
実線が副走査方向)を示し、(C)は波長差2nmに対する
倍率色収差を示す。いずれのグラフも、縦軸は像高、す
なわち感光体ドラム上で走査中心を基準にした主走査方
向の距離、横軸は各収差の発生量を示し、単位はいずれ
もmmである。反射面に主走査方向のパワーを主として
負担させているため、倍率色収差は低く抑えられてい
る。
【0029】
【第2の実施形態】図5は、第2の実施形態にかかる走
査光学系を示す主走査方向の説明図である。図5では図
示を省略しているが、光源部は、第1の実施形態と同じ
くマルチモード半導体レーザーとコリメートレンズとか
ら構成される。光源部から発したレーザー光は、副走査
方向にのみ正のパワーを持つシリンドリカルレンズ32
により副走査方向にのみ収束される。シリンドリカルレ
ンズ32を透過したレーザー光は、ポリゴンミラー50
により反射、偏向され、2枚構成のfθレンズ70によ
り感光体ドラム70面上に収束される。なお、第2の実
施形態では、光源部からポリゴンミラー50に入射する
光束の中心軸と、fθレンズ70の光軸とが同一の平面
内で所定の角度をなしている。
【0030】fθレンズ70は、ポリゴンミラー50側
に配置された第1レンズ71と、感光体ドラム60側に
配置された第2レンズ72とから構成され、第1レンズ
71のポリゴンミラー側の面が透過型の回折面DIFとし
て形成されている。図6(A)は、図5に示す第1レンズ
71の拡大図、図6(B)は、第1レンズ71をポリゴン
ミラー50側から見た正面図である。
【0031】回折面DIFは、図6(A)に示すように主走
査方向の中心から周辺に向けてピッチが小さくなる階段
状の段差を有する。各段差の境界は図6(B)に示すよう
に同心円状である。回折面DIFの主走査方向のパワー
は、第1,第2レンズ71,72の屈折レンズの色収差
を補正する作用を有している。なお、図6では、理解を
容易にするため階段状の領域の数を実際より少なく、か
つ、領域間の段差を実際より誇張して示している。fθ
レンズ70は、屈折レンズ2枚の簡単な構成でありなが
ら、回折面DIFを形成することにより、倍率色収差が良
好に補正されており、マルチモード半導体レーザーから
発した複数波長の光束を必要なサイズのスポットに収束
させることができる。
【0032】以下の表4は、第2の実施形態の数値構成
を示す。表中の面番号1および2がシリンドリカルレン
ズ32、面番号3がポリゴンミラー50のミラー面5
1、面番号4、5がfθレンズ70の第1レンズ71、
面番号6,7がfθレンズ70の第2レンズ72を示
す。回折面DIFの焦点距離は、5089.159mmである。
【0033】
【表4】 走査係数200.000 面番号 ry rz d n780 1 ∞ 55.424 2.00 1.48617 2 ∞ − 97.00 3 ∞ − 40.00 4 −153.034 8.50 1.48617 5 −61.827 − 110.00 6 −497.023 31.077 5.00 1.48617 7 −497.950 − 90.00
【0034】第1レンズ71のポリゴンミラー50側の
面(面番号4)は、球面のベース形状の上に回折面DIFが
形成されている。第1レンズ71の感光体ドラム60側
の面(面番号5)は、回転対称非球面である。回転対称非
球面は、光軸からの距離がhとなる非球面上の座標点の
非球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX
(h)、非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数を
κ、p次の非球面係数をApとして、以下の式(4)で表
される。表4における回転対称非球面の曲率半径は、光
軸上の曲率半径であり、円錐係数、非球面係数は表5に
示される。 X(h)=h2/[r[1+√(1−(κ+1)h2/r2)]]+ΣAPhP…(4)
【0035】
【表5】κ=0.00000 A4= 2.07880×10-07 A6=-2.92095×10-11 A8= 2.10239×10-14
【0036】また、第2レンズ72のポリゴンミラー5
0側の面(面番号6)は、アナモフィック非球面であり、
面を定義する係数は表6に示す通りである。
【0037】
【表6】
【0038】図7は、第2の実施形態の走査光学系の光
学性能を示すグラフであり、(A)はfθ誤差、(B)は像面
湾曲、(C)は波長差2nmに対する倍率色収差(スケール
が図4(C)の10倍)を示す。回折面DIFを設けることに
より、倍率色収差は極めて良好に補正されている。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
走査光学系は、fθ光学素子として反射面を用いること
により、あるいは、回折面を形成したfθレンズを用い
ることにより、倍率色収差の発生を抑えることができ、
複数波長で発光するマルチモードレーザーからのレーザ
ー光を必要なスポットサイズに収束させることができ
る。また、fθ光学素子、あるいはfθレンズの大幅な
コストアップを伴わずに倍率色収差を補正できるため、
マルチモード半導体レーザーを用いることによるコスト
ダウンにより、光学系全体のコストダウンを図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態にかかる走査光学系を示す斜
視図である。
【図2】 第1の実施形態の走査光学系を示す副走査方
向に対して垂直な平面内の説明図である。
【図3】 第1の実施形態の走査光学系を示す主走査方
向に対して垂直な平面内の説明図である。
【図4】 第1の実施形態の走査光学系の諸収差を示す
グラフである。
【図5】 第2の実施形態の走査光学系を示す副走査方
向に対して垂直な平面内の説明図である。
【図6】 図5の光学系に用いられるfθレンズの第1
レンズの説明図である。
【図7】 第2の実施形態の走査光学系の諸収差を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 マルチモード半導体レーザー 50 ポリゴンミラー 40 fθ光学素子 41 第1面 42 第2面 60 感光体ドラム 70 fθレンズ 71 第1レンズ 72 第2レンズ DIF 回折面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA04 AA10 BA04 BA86 BB22 DA03 2H045 BA24 CA93 2H087 KA19 LA22 LA25 LA28 NA01 PA02 PB02 TA01 TA05 TA06 5C051 AA02 CA07 DA01 DB02 DB22 DB30 DC04 DC07 5C072 AA03 BA02 HA02 HA09 HA13 HB10 XA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチモード半導体レーザーを備える光
    源部と、 回転駆動されることにより前記光源部から発する光束を
    反射、偏向させるポリゴンミラーと、 該ポリゴンミラーにより反射された走査光を被走査面上
    で主走査方向に走査するスポットとして収束させるfθ
    光学素子とを備え、 前記fθ光学素子は、その主走査方向のパワーを主とし
    て反射面に負担させていることを特徴とする走査光学
    系。
  2. 【請求項2】 前記fθ光学素子は、光透過部材で形成
    されると共に、前記走査光を透過させる第1面と、該第
    1面を透過して前記光透過部材内を進む走査光を裏面反
    射させて前記第1面から射出させる第2面とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の走査光学系。
  3. 【請求項3】 前記ポリゴンミラーおよび前記fθ光学
    素子は、前記ポリゴンミラーに入射する光束と反射され
    る光束とが副走査方向に分離され、前記fθ光学素子に
    入射する光束と反射される光束とが副走査方向に分離さ
    れるよう配置されていることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の走査光学系。
  4. 【請求項4】 マルチモード半導体レーザーを備える光
    源部と、 回転駆動されることにより前記光源部から発する光束を
    反射、偏向させるポリゴンミラーと、 該ポリゴンミラーにより反射された走査光を被走査面上
    で主走査方向に走査するスポットとして収束させるfθ
    レンズとを備え、 前記fθレンズは、単数または複数の屈折レンズと、該
    屈折レンズの少なくとも1面に形成されて前記屈折レン
    ズの色収差を補正する透過型の回折面とから構成される
    ことを特徴とする走査光学系。
  5. 【請求項5】 前記光源部から前記ポリゴンミラーに入
    射する光束の中心軸と前記fθレンズの光軸とが同一の
    平面内で所定の角度をなすことを特徴とする請求項4に
    記載の走査光学系。
JP2001388124A 2001-12-20 2001-12-20 走査光学系 Withdrawn JP2003185956A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388124A JP2003185956A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 走査光学系
US10/322,531 US20030123118A1 (en) 2001-12-20 2002-12-19 Scanning optical system
US11/098,377 US20050168787A1 (en) 2001-12-20 2005-04-05 Scanning optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388124A JP2003185956A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 走査光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003185956A true JP2003185956A (ja) 2003-07-03

Family

ID=19188117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001388124A Withdrawn JP2003185956A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 走査光学系

Country Status (2)

Country Link
US (2) US20030123118A1 (ja)
JP (1) JP2003185956A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144746A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびレーザ露光装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077495A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Pentax Corp 反射型走査光学系
JP4996441B2 (ja) * 2006-12-15 2012-08-08 Hoya株式会社 走査光学系および走査光学装置
JP5171029B2 (ja) * 2006-12-26 2013-03-27 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3193546B2 (ja) * 1993-01-14 2001-07-30 旭光学工業株式会社 反射型走査光学系
US5838480A (en) * 1996-04-29 1998-11-17 The University Of Rochester Optical scanning system with diffractive optics
JP3435303B2 (ja) * 1996-12-27 2003-08-11 ペンタックス株式会社 回折型色収差補正走査光学系
JP3349122B2 (ja) * 1999-09-29 2002-11-20 松下電器産業株式会社 光走査装置
JP4291949B2 (ja) * 2000-01-12 2009-07-08 富士フイルム株式会社 記録装置及び記録方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144746A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびレーザ露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20050168787A1 (en) 2005-08-04
US20030123118A1 (en) 2003-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0827004A2 (en) Corrected scanning optical apparatus
JP3435303B2 (ja) 回折型色収差補正走査光学系
JP3869704B2 (ja) 走査光学系
KR20010107742A (ko) 광학 주사 장치와 이를 사용하는 화상 형성 장치
JPH06265810A (ja) 反射型走査光学系
JP2002287062A (ja) レーザー走査装置
JP2003215486A (ja) 走査光学系
JP4654350B2 (ja) 走査光学系
JP2007140418A (ja) 走査装置及び走査光学系
JP2000002847A (ja) 走査光学装置及びマルチビーム走査光学装置
JP3684094B2 (ja) 走査光学系
JPH07174997A (ja) 光走査装置
JP2002333590A (ja) 走査光学系
JP3191538B2 (ja) 走査レンズ及び光走査装置
US20050168787A1 (en) Scanning optical system
JP2003107382A (ja) 走査光学系
JP2000081584A (ja) 走査光学装置
US5818621A (en) Scanning optical system
JP2000267030A (ja) 光走査装置
JP2003185957A (ja) 走査光学系
JP3450712B2 (ja) 走査光学系
JP3804886B2 (ja) 光走査装置用結像光学系
JP3586394B2 (ja) 回折面を用いた走査光学系
JP3554421B2 (ja) 走査光学系
JP2017090592A (ja) 光走査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070906