JPH08248308A - 走査レンズ及び光走査装置 - Google Patents
走査レンズ及び光走査装置Info
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- JPH08248308A JPH08248308A JP5253195A JP5253195A JPH08248308A JP H08248308 A JPH08248308 A JP H08248308A JP 5253195 A JP5253195 A JP 5253195A JP 5253195 A JP5253195 A JP 5253195A JP H08248308 A JPH08248308 A JP H08248308A
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- lens
- deflection
- optical axis
- lens surface
- intersecting
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- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高性能、小型化かつ低コスト化を可能にす
る。 【構成】 ポリゴンミラー18側に配置され、ポリゴン
ミラー18によって偏向された光束の主光線によって形
成される偏向面と交わって形成される曲線がポリゴンミ
ラー18側に凸状で、かつ偏向面と直交し光軸と平行な
偏向直交面と交わって形成される円弧がポリゴンミラー
18側に凹状かつ光軸に対して非対称である非球面の第
1のレンズ面22Aと、感光ドラム25側に配置され、
偏向面と交わって形成される曲線が感光ドラム26に凸
状で、かつ偏向直交面と交わって形成される円弧が感光
ドラム26側に凸状かつ光軸に対して非対称である非球
面の第2のレンズ面22Bと、を含む。
る。 【構成】 ポリゴンミラー18側に配置され、ポリゴン
ミラー18によって偏向された光束の主光線によって形
成される偏向面と交わって形成される曲線がポリゴンミ
ラー18側に凸状で、かつ偏向面と直交し光軸と平行な
偏向直交面と交わって形成される円弧がポリゴンミラー
18側に凹状かつ光軸に対して非対称である非球面の第
1のレンズ面22Aと、感光ドラム25側に配置され、
偏向面と交わって形成される曲線が感光ドラム26に凸
状で、かつ偏向直交面と交わって形成される円弧が感光
ドラム26側に凸状かつ光軸に対して非対称である非球
面の第2のレンズ面22Bと、を含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査レンズ及び光走査
装置に係り、特に、レーザ走査光学系にfθレンズとし
て使用される1枚構成の走査レンズ及びこの走査レンズ
を備えた光走査装置に関する。
装置に係り、特に、レーザ走査光学系にfθレンズとし
て使用される1枚構成の走査レンズ及びこの走査レンズ
を備えた光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光走査装置は、光プリンタやデジタル式
の複写機等に広く使用されている。このような光走査装
置には、入射された光束を主走査方向と対応する方向に
等角速度で偏向させるポリゴンミラー等の偏向器と、走
査レンズとしてのfθレンズとが使用されている。fθ
レンズは、偏向器で偏向された、主として半導体レーザ
等を光源とするレーザビームを、感光体ドラムや感光体
ベルト等の被走査面上に光スポットとして集光させると
共に、この光スポットを被走査面上で等速度で移動させ
る、という2つの機能を持っている。
の複写機等に広く使用されている。このような光走査装
置には、入射された光束を主走査方向と対応する方向に
等角速度で偏向させるポリゴンミラー等の偏向器と、走
査レンズとしてのfθレンズとが使用されている。fθ
レンズは、偏向器で偏向された、主として半導体レーザ
等を光源とするレーザビームを、感光体ドラムや感光体
ベルト等の被走査面上に光スポットとして集光させると
共に、この光スポットを被走査面上で等速度で移動させ
る、という2つの機能を持っている。
【0003】さらに、fθレンズは、偏向されたレーザ
ビームによって形成される面と直交する面内において偏
向器上の偏向点の位置と被走査面上の光スポットの位置
とを共役関係にする機能を持たせることが多く、偏向器
のレーザビーム入射側に配置されかつ副走査方向と対応
する方向にレンズパワーを有するシリンドリカルレンズ
等と共に、偏向器の反射面の傾きを光学的に補正しかつ
光スポットを略円形にするための面倒れ補正光学系を構
成している。
ビームによって形成される面と直交する面内において偏
向器上の偏向点の位置と被走査面上の光スポットの位置
とを共役関係にする機能を持たせることが多く、偏向器
のレーザビーム入射側に配置されかつ副走査方向と対応
する方向にレンズパワーを有するシリンドリカルレンズ
等と共に、偏向器の反射面の傾きを光学的に補正しかつ
光スポットを略円形にするための面倒れ補正光学系を構
成している。
【0004】ところで、光偏向器の反射面は回転中心か
らの距離が一定な球面形状とはなっておらず、かつ光偏
向器に一定方向からレーザビームを入射させているた
め、光偏向器の回転に伴って反射面で反射される光ビー
ムの反射位置が連続的かつ走査中心に対し非対称に変化
する。この反射位置の非対称性は特に副走査方向の結像
位置に影響を与え平坦な像面湾曲を得ることを困難にす
る。
らの距離が一定な球面形状とはなっておらず、かつ光偏
向器に一定方向からレーザビームを入射させているた
め、光偏向器の回転に伴って反射面で反射される光ビー
ムの反射位置が連続的かつ走査中心に対し非対称に変化
する。この反射位置の非対称性は特に副走査方向の結像
位置に影響を与え平坦な像面湾曲を得ることを困難にす
る。
【0005】この反射位置の非対称的変化による像面湾
曲の非対称性は、図2に示すポリゴンミラーの回転中心
Gのオフセット量Eの値を適宜変化させることにより低
減される。しかし、ポリゴンミラーの反射面のサイズに
は、このポリゴンミラーが装備される光走査装置の大き
さ等による上限があり、入射ビームがポリゴンミラーの
反射面の有効範囲からはみ出さないようにポリゴンミラ
ーの回転中心Gのオフセット量Eが決定されることが多
く、このポリゴンミラーの回転中心Gのオフセット量E
のみでは、反射位置の非対称的変化が像面湾曲に与える
非対称性をなくすことはできない。
曲の非対称性は、図2に示すポリゴンミラーの回転中心
Gのオフセット量Eの値を適宜変化させることにより低
減される。しかし、ポリゴンミラーの反射面のサイズに
は、このポリゴンミラーが装備される光走査装置の大き
さ等による上限があり、入射ビームがポリゴンミラーの
反射面の有効範囲からはみ出さないようにポリゴンミラ
ーの回転中心Gのオフセット量Eが決定されることが多
く、このポリゴンミラーの回転中心Gのオフセット量E
のみでは、反射位置の非対称的変化が像面湾曲に与える
非対称性をなくすことはできない。
【0006】また、図2のように、ポリゴンミラーから
の反射光、換言すればfθレンズへの入射光がfθレン
ズの光軸Hと平行になるときの画角を0°とすると、画
角0°のときの入射光の主光線に対するfθレンズの光
軸のオフセット量Fの値を変化させることによって、反
射位置の非対称的変化が像面湾曲に与える影響を低減す
ることができるが、これらのオフセット量E及びFとを
合わせても、反射位置の非対称的変化が像面湾曲の非対
称性に与える影響を完全になくすことはできない。
の反射光、換言すればfθレンズへの入射光がfθレン
ズの光軸Hと平行になるときの画角を0°とすると、画
角0°のときの入射光の主光線に対するfθレンズの光
軸のオフセット量Fの値を変化させることによって、反
射位置の非対称的変化が像面湾曲に与える影響を低減す
ることができるが、これらのオフセット量E及びFとを
合わせても、反射位置の非対称的変化が像面湾曲の非対
称性に与える影響を完全になくすことはできない。
【0007】そこで、レンズ面に非対称性が導入された
fθレンズが考えられており、特開平2−23313号
公報及び特開平5−11212号公報は、偏向器側の面
の副走査方向の曲率半径を光軸に対し左右非対称に単調
増加させることにより副走査方向の像面湾曲の非対称性
を補正しかつ像面湾曲を平坦にする走査レンズを開示す
る。また、特開平4−60608号公報は主走査方向に
関して非対称な形状をもたせることにより収差を補正す
る走査レンズを開示する。
fθレンズが考えられており、特開平2−23313号
公報及び特開平5−11212号公報は、偏向器側の面
の副走査方向の曲率半径を光軸に対し左右非対称に単調
増加させることにより副走査方向の像面湾曲の非対称性
を補正しかつ像面湾曲を平坦にする走査レンズを開示す
る。また、特開平4−60608号公報は主走査方向に
関して非対称な形状をもたせることにより収差を補正す
る走査レンズを開示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
公報に開示されている走査レンズはいずれも2枚のレン
ズによって構成されており、小型化、低コスト化には不
向きである。また、走査画角は特開平2−23313号
公報、特開平5−11212号公報では±29°、特開
平4−60608号公報では±20°であり、いずれも
走査画角が狭いため小型化には適さない。
公報に開示されている走査レンズはいずれも2枚のレン
ズによって構成されており、小型化、低コスト化には不
向きである。また、走査画角は特開平2−23313号
公報、特開平5−11212号公報では±29°、特開
平4−60608号公報では±20°であり、いずれも
走査画角が狭いため小型化には適さない。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、高性能でかつ小型化、低コスト化が可能な
1枚構成の走査レンズ及びこの走査レンズを備えた光走
査装置を提供することを目的とする。
れたもので、高性能でかつ小型化、低コスト化が可能な
1枚構成の走査レンズ及びこの走査レンズを備えた光走
査装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入射された光束を所定方向に等角速度で偏向させる偏向
手段と被走査面との間に配置され、光スポットが等速度
で走査されるように入射された光束を被走査面上に収束
させる1枚の走査レンズであって、前記偏向手段側に配
置され、前記偏向手段によって偏向された光束の主光線
によって形成される偏向面と交わって形成される曲線が
前記偏向手段側に凸状で、かつ前記偏向面と直交し光軸
と平行な偏向直交面と交わって形成される円弧が前記偏
向手段側に凹状かつ光軸に対して非対称である非球面の
第1のレンズ面と、前記被走査面側に配置され、前記偏
向面と交わって形成される曲線が前記被走査面側に凸状
で、かつ前記偏向直交面と交わって形成される円弧が前
記被走査面側に凸状かつ光軸に対して非対称である非球
面の第2のレンズ面と、を含むことを特徴とする。
入射された光束を所定方向に等角速度で偏向させる偏向
手段と被走査面との間に配置され、光スポットが等速度
で走査されるように入射された光束を被走査面上に収束
させる1枚の走査レンズであって、前記偏向手段側に配
置され、前記偏向手段によって偏向された光束の主光線
によって形成される偏向面と交わって形成される曲線が
前記偏向手段側に凸状で、かつ前記偏向面と直交し光軸
と平行な偏向直交面と交わって形成される円弧が前記偏
向手段側に凹状かつ光軸に対して非対称である非球面の
第1のレンズ面と、前記被走査面側に配置され、前記偏
向面と交わって形成される曲線が前記被走査面側に凸状
で、かつ前記偏向直交面と交わって形成される円弧が前
記被走査面側に凸状かつ光軸に対して非対称である非球
面の第2のレンズ面と、を含むことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半径
の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると共
に端部近傍では連続的に減少することを特徴とする。
明において、前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半径
の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると共
に端部近傍では連続的に減少することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、副走査方向、主走査方向、光軸方向をそれ
ぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想定
したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面
が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
されることを特徴とする。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である]
明において、副走査方向、主走査方向、光軸方向をそれ
ぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想定
したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面
が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
されることを特徴とする。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である]
【0013】請求項4記載の発明に係る光走査装置は、
光源からの光束を略平行光束にするためのコリメート手
段と、前記平行光束を主走査方向と対応する方向に長い
線像として結像させる結像手段と、前記線像の結像位置
又はその近傍に反射面を持ち入射された光束を主走査方
向と対応する方向に等角速度で偏向させる偏向手段と、
前記偏向手段と被走査面との間に配置され、前記偏向手
段側の第1のレンズ面が、前記偏向手段によって偏向さ
れた光束の主光線によって形成される偏向面と交わって
形成される曲線が前記偏向手段側に凸状で、かつ前記偏
向面と直交し光軸と平行な偏向直交面と交わって形成さ
れる円弧が前記偏向手段側に凹状かつ光軸に対して非対
称である非球面で形成されると共に、前記被走査面側の
第2のレンズ面が、前記偏向面と交わって形成される曲
線が前記被走査面側に凸状で、かつ前記偏向直交面と交
わって形成される円弧が前記被走査面側に凸状かつ光軸
に対して非対称である非球面で形成される1枚の走査レ
ンズと、を含むことを特徴とする。
光源からの光束を略平行光束にするためのコリメート手
段と、前記平行光束を主走査方向と対応する方向に長い
線像として結像させる結像手段と、前記線像の結像位置
又はその近傍に反射面を持ち入射された光束を主走査方
向と対応する方向に等角速度で偏向させる偏向手段と、
前記偏向手段と被走査面との間に配置され、前記偏向手
段側の第1のレンズ面が、前記偏向手段によって偏向さ
れた光束の主光線によって形成される偏向面と交わって
形成される曲線が前記偏向手段側に凸状で、かつ前記偏
向面と直交し光軸と平行な偏向直交面と交わって形成さ
れる円弧が前記偏向手段側に凹状かつ光軸に対して非対
称である非球面で形成されると共に、前記被走査面側の
第2のレンズ面が、前記偏向面と交わって形成される曲
線が前記被走査面側に凸状で、かつ前記偏向直交面と交
わって形成される円弧が前記被走査面側に凸状かつ光軸
に対して非対称である非球面で形成される1枚の走査レ
ンズと、を含むことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半径
の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると共
に端部近傍では連続的に減少することを特徴とする。
明において、前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半径
の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると共
に端部近傍では連続的に減少することを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項4記載の発
明において、副走査方向、主走査方向、光軸方向をそれ
ぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想定
したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面
が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
されることを特徴とする。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である]
明において、副走査方向、主走査方向、光軸方向をそれ
ぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想定
したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面
が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
されることを特徴とする。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である]
【0016】
【作用】上記請求項1〜請求項6の発明の作用について
説明する。本発明の走査レンズは、1枚のレンズで構成
され、かつ光軸に対し非対称な2つのレンズ面を備えて
いる。本発明によれば、この2つのレンズ面は非球面と
され、各レンズ面が偏向面と交わって形成される曲線、
即ち2つのレンズ面の偏向面内の曲線は円弧以外の曲線
であるため、走査レンズを球面のみから構成したときの
設計の自由度の制限による結像性能の不足をこの2つの
曲線の形状により改善し、fθ特性及び主走査方向の像
面湾曲を良好に補正することができる。
説明する。本発明の走査レンズは、1枚のレンズで構成
され、かつ光軸に対し非対称な2つのレンズ面を備えて
いる。本発明によれば、この2つのレンズ面は非球面と
され、各レンズ面が偏向面と交わって形成される曲線、
即ち2つのレンズ面の偏向面内の曲線は円弧以外の曲線
であるため、走査レンズを球面のみから構成したときの
設計の自由度の制限による結像性能の不足をこの2つの
曲線の形状により改善し、fθ特性及び主走査方向の像
面湾曲を良好に補正することができる。
【0017】また、レンズ形状をメニスカス形状とした
場合、レンズの焦点距離を確保するためにより小さな曲
率半径を用いるか、入射光束を収束光としてレンズが負
担するパワーを低減しなければならない。しかし、これ
によりレンズの製作が困難になったり、また、ジッター
を抑えるために偏向手段の精度が厳しく要求されること
になるので好ましくない。ところが、偏向手段側の第1
のレンズ面の偏向面内の曲線は偏向手段側に凸状とさ
れ、被走査面側の第2のレンズ面の偏向面内の曲線は被
走査面側に凸状とされているため、各レンズ面のパワー
を分散し曲率半径を緩やかにすることが可能となり、レ
ンズ中心厚を低減させかつレンズの小型化が可能となっ
ている。
場合、レンズの焦点距離を確保するためにより小さな曲
率半径を用いるか、入射光束を収束光としてレンズが負
担するパワーを低減しなければならない。しかし、これ
によりレンズの製作が困難になったり、また、ジッター
を抑えるために偏向手段の精度が厳しく要求されること
になるので好ましくない。ところが、偏向手段側の第1
のレンズ面の偏向面内の曲線は偏向手段側に凸状とさ
れ、被走査面側の第2のレンズ面の偏向面内の曲線は被
走査面側に凸状とされているため、各レンズ面のパワー
を分散し曲率半径を緩やかにすることが可能となり、レ
ンズ中心厚を低減させかつレンズの小型化が可能となっ
ている。
【0018】さらに、第2のレンズ面のみでなく、第1
のレンズ面も光軸に対して非対称となっているため、第
2のレンズ面のみを光軸に対して非対称とした場合より
も良好に像面湾曲を補正することができる。
のレンズ面も光軸に対して非対称となっているため、第
2のレンズ面のみを光軸に対して非対称とした場合より
も良好に像面湾曲を補正することができる。
【0019】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0020】本実施例の光走査装置11は、図3に示す
ように、光源としての半導体レーザ10を備えており、
この半導体レーザ10のレーザビーム射出側には、アパ
チャ12及び半導体レーザ10から射出されたレーザビ
ームを略平行レーザビームに整形するためのコリメータ
14が順に配置されている。コリメータ14のレーザビ
ーム射出側には、副走査方向と対応する方向にレンズパ
ワーを有し、略平行レーザビームを主走査方向(矢印A
方向)と対応する方向に長い線像として結像させるプレ
ポリゴン光学系であるシリンドリカルレンズ16が配置
されている。この線像の結像位置又は結像位置の近傍に
反射面20が位置するように、入射されたレーザビーム
を反射して主走査方向と対応する方向に等角速度で偏向
させるポリゴンミラー18が配置されている。ポリゴン
ミラー18のレーザビーム反射側には、被走査面である
感光ドラム26表面に略円形の光スポットが等速度で走
査されるように収束させる、プラスチック又はガラス等
で形成された1枚の走査レンズであるfθレンズ22が
配置されている。
ように、光源としての半導体レーザ10を備えており、
この半導体レーザ10のレーザビーム射出側には、アパ
チャ12及び半導体レーザ10から射出されたレーザビ
ームを略平行レーザビームに整形するためのコリメータ
14が順に配置されている。コリメータ14のレーザビ
ーム射出側には、副走査方向と対応する方向にレンズパ
ワーを有し、略平行レーザビームを主走査方向(矢印A
方向)と対応する方向に長い線像として結像させるプレ
ポリゴン光学系であるシリンドリカルレンズ16が配置
されている。この線像の結像位置又は結像位置の近傍に
反射面20が位置するように、入射されたレーザビーム
を反射して主走査方向と対応する方向に等角速度で偏向
させるポリゴンミラー18が配置されている。ポリゴン
ミラー18のレーザビーム反射側には、被走査面である
感光ドラム26表面に略円形の光スポットが等速度で走
査されるように収束させる、プラスチック又はガラス等
で形成された1枚の走査レンズであるfθレンズ22が
配置されている。
【0021】このfθレンズ22と感光ドラム26との
間には、fθレンズ22から射出されたレーザビームを
感光ドラム26方向に反射するための反射鏡24が配置
されている。
間には、fθレンズ22から射出されたレーザビームを
感光ドラム26方向に反射するための反射鏡24が配置
されている。
【0022】本実施例によれば、半導体レーザ10から
射出されたレーザビームは、アパチャ2を通過し、コリ
メータ14によって略平行レーザビームとされる。この
略平行レーザビームは、図1に示すように、シリンドリ
カルレンズ16により主走査方向と略平行かつ副走査方
向については反射面20上又はその近傍に収束する長い
線像として結像される。このレーザビームは、ポリゴン
ミラー18により主走査方向と対応する方向に等角速度
で偏向され、fθレンズ22により感光ドラム26上に
主走査方向に等速度で走査される。また、fθレンズ2
2の作用で面倒れ補正が行われて副走査方向のピッチむ
らが補正され、またシリンドリカルレンズ16の作用で
感光ドラム26上のビームスポットは略円形になる。
射出されたレーザビームは、アパチャ2を通過し、コリ
メータ14によって略平行レーザビームとされる。この
略平行レーザビームは、図1に示すように、シリンドリ
カルレンズ16により主走査方向と略平行かつ副走査方
向については反射面20上又はその近傍に収束する長い
線像として結像される。このレーザビームは、ポリゴン
ミラー18により主走査方向と対応する方向に等角速度
で偏向され、fθレンズ22により感光ドラム26上に
主走査方向に等速度で走査される。また、fθレンズ2
2の作用で面倒れ補正が行われて副走査方向のピッチむ
らが補正され、またシリンドリカルレンズ16の作用で
感光ドラム26上のビームスポットは略円形になる。
【0023】図1(a)は、図3の光走査装置11の偏
向面(ポリゴンミラー18により偏向されたレーザビー
ムの主光線が形成する平面)内における展開図を示して
おり、ポリゴンミラー18に入射するレーザビームとf
θレンズ22の光軸とがなす角度はαとなっている。f
θレンズ22のポリゴンミラー18側の面、感光ドラム
26側の面をそれぞれ第1のレンズ面22A、第2のレ
ンズ面22Bとし、副走査方向、主走査方向、光軸方向
をそれぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内
に想定したとき、偏向面内におけるfθレンズ22の第
1のレンズ面22A、第2のレンズ面22Bの形状は円
弧以外の形状であり、以下の式Iで表される。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I 式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレンズ
面22A又は第2のレンズ面22Bと光軸との交点から
z方向への変位、Rmは第1のレンズ面22A又は第2
のレンズ面22Bが偏向面と交わって形成される曲線の
光軸近傍における曲率半径、Kは円錐定数、A、B、
C、Dは高次の非球面係数である。以下、第1のレンズ
面22Aに関する諸元に1、第2のレンズ面22Bに関
する諸元に2をつける。
向面(ポリゴンミラー18により偏向されたレーザビー
ムの主光線が形成する平面)内における展開図を示して
おり、ポリゴンミラー18に入射するレーザビームとf
θレンズ22の光軸とがなす角度はαとなっている。f
θレンズ22のポリゴンミラー18側の面、感光ドラム
26側の面をそれぞれ第1のレンズ面22A、第2のレ
ンズ面22Bとし、副走査方向、主走査方向、光軸方向
をそれぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内
に想定したとき、偏向面内におけるfθレンズ22の第
1のレンズ面22A、第2のレンズ面22Bの形状は円
弧以外の形状であり、以下の式Iで表される。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I 式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレンズ
面22A又は第2のレンズ面22Bと光軸との交点から
z方向への変位、Rmは第1のレンズ面22A又は第2
のレンズ面22Bが偏向面と交わって形成される曲線の
光軸近傍における曲率半径、Kは円錐定数、A、B、
C、Dは高次の非球面係数である。以下、第1のレンズ
面22Aに関する諸元に1、第2のレンズ面22Bに関
する諸元に2をつける。
【0024】レーザビームの進行方向に凸状のときを負
とすると、第1のレンズ面22Aが偏向面と交わって形
成される曲線の光軸近傍における曲率半径Rm1は正で
あり、第2のレンズ面22Bが偏向面と交わって形成さ
れる曲線の光軸近傍における曲率半径Rm2は負であ
る。
とすると、第1のレンズ面22Aが偏向面と交わって形
成される曲線の光軸近傍における曲率半径Rm1は正で
あり、第2のレンズ面22Bが偏向面と交わって形成さ
れる曲線の光軸近傍における曲率半径Rm2は負であ
る。
【0025】即ち、第1のレンズ面22Aと偏向面とが
交わって形成される曲線はポリゴンミラー18側に凸状
となっており、また第2のレンズ面22Bと偏向面とが
交わって形成される曲線は感光ドラム26側に凸状とな
っている。
交わって形成される曲線はポリゴンミラー18側に凸状
となっており、また第2のレンズ面22Bと偏向面とが
交わって形成される曲線は感光ドラム26側に凸状とな
っている。
【0026】図1(b)は、偏向直交面(偏向面と直交
しfθレンズ22の光軸と平行な平面)のうち、fθレ
ンズ22の光軸を含む偏向直交面内におけるfθレンズ
22のレンズ形状を示しており、偏向直交面内における
第1のレンズ面22A又は第2のレンズ面22Bの形状
は円弧であり、以下の式IIで表される。Rs=Rs0
+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式I
I式中、Rsは第1のレンズ面22A又は第2のレンズ
面22Bが偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率
半径、Rs0は第1のレンズ面22A又は第2のレンズ
面22Bが光軸を含む偏向直交面と交わって形成される
円弧の曲率半径、aa、bb、cc、ddは高次の係数
である。以下、式Iと同様に、第1のレンズ面22Aに
関する諸元に1、第2のレンズ面22Bに関する諸元に
2、光軸から主走査方向(図1の矢印A方向)側に関す
る諸元にU、光軸から反主走査方向(図1の反矢印A方
向)側に関する諸元にLをつける。
しfθレンズ22の光軸と平行な平面)のうち、fθレ
ンズ22の光軸を含む偏向直交面内におけるfθレンズ
22のレンズ形状を示しており、偏向直交面内における
第1のレンズ面22A又は第2のレンズ面22Bの形状
は円弧であり、以下の式IIで表される。Rs=Rs0
+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式I
I式中、Rsは第1のレンズ面22A又は第2のレンズ
面22Bが偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率
半径、Rs0は第1のレンズ面22A又は第2のレンズ
面22Bが光軸を含む偏向直交面と交わって形成される
円弧の曲率半径、aa、bb、cc、ddは高次の係数
である。以下、式Iと同様に、第1のレンズ面22Aに
関する諸元に1、第2のレンズ面22Bに関する諸元に
2、光軸から主走査方向(図1の矢印A方向)側に関す
る諸元にU、光軸から反主走査方向(図1の反矢印A方
向)側に関する諸元にLをつける。
【0027】レーザビームの進行方向に凸状のときを負
とすると、Rs<0、Rs01(第1のレンズ面22A
が光軸を含む偏向直交面と交わって形成される円弧の曲
率半径)<0、Rs02(第2のレンズ面22Bが光軸
を含む偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半
径)<0である。即ち、第1のレンズ面22Aと偏向直
交面とが交わって形成される円弧、第2のレンズ面22
Bと偏向直交面とが交わって形成される円弧は、それぞ
れ感光ドラム26側に凸状、換言すればポリゴンミラー
18側に凹状となっている。また、|Rs01|>|R
s02|であり、かつRs2については、光軸から端部
に向けて、換言すればyが大きくなるにつれてその絶対
値が連続的に増加し、端部近傍ではyが大きくなるにつ
れてその絶対値が連続的に減少する。
とすると、Rs<0、Rs01(第1のレンズ面22A
が光軸を含む偏向直交面と交わって形成される円弧の曲
率半径)<0、Rs02(第2のレンズ面22Bが光軸
を含む偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半
径)<0である。即ち、第1のレンズ面22Aと偏向直
交面とが交わって形成される円弧、第2のレンズ面22
Bと偏向直交面とが交わって形成される円弧は、それぞ
れ感光ドラム26側に凸状、換言すればポリゴンミラー
18側に凹状となっている。また、|Rs01|>|R
s02|であり、かつRs2については、光軸から端部
に向けて、換言すればyが大きくなるにつれてその絶対
値が連続的に増加し、端部近傍ではyが大きくなるにつ
れてその絶対値が連続的に減少する。
【0028】また、aa、bb、cc、ddは、光軸を
境にU側とL側でその値が異なっている。即ち、第1の
レンズ面22Aと偏向直交面とが交わって形成される円
弧、第2のレンズ面22Bと偏向直交面とが交わって形
成される円弧は、それぞれ光軸に対して非対称になって
いる。
境にU側とL側でその値が異なっている。即ち、第1の
レンズ面22Aと偏向直交面とが交わって形成される円
弧、第2のレンズ面22Bと偏向直交面とが交わって形
成される円弧は、それぞれ光軸に対して非対称になって
いる。
【0029】表1は、非晶質ポリオレフィンを使用して
作成した本発明の第1実施例のfθレンズ22の各部の
寸法、Rm、K、A、B、C、D、Rs0、aa、b
b、cc、ddを示す。
作成した本発明の第1実施例のfθレンズ22の各部の
寸法、Rm、K、A、B、C、D、Rs0、aa、b
b、cc、ddを示す。
【0030】表1において、nはfθレンズ22の屈折
率、d0、d1、d2は、図1(b)に示すように、そ
れぞれポリゴンミラー18の反射面20からfθレンズ
22の第1のレンズ面22Aまでの光軸上の距離、第1
のレンズ面22Aと第2のレンズ面22Bとの間の光軸
上の間隔、fθレンズ22の第2のレンズ面22Bから
感光ドラム26の表面までの光軸上の距離であり、fは
偏向面内におけるfθレンズ22の焦点距離、θは画
角、λはレーザビームの波長である。表1における単位
は、円錐定数K、非球面係数A、B、C、D、屈折率
n、最大画角θ、波長λを除きmmである。
率、d0、d1、d2は、図1(b)に示すように、そ
れぞれポリゴンミラー18の反射面20からfθレンズ
22の第1のレンズ面22Aまでの光軸上の距離、第1
のレンズ面22Aと第2のレンズ面22Bとの間の光軸
上の間隔、fθレンズ22の第2のレンズ面22Bから
感光ドラム26の表面までの光軸上の距離であり、fは
偏向面内におけるfθレンズ22の焦点距離、θは画
角、λはレーザビームの波長である。表1における単位
は、円錐定数K、非球面係数A、B、C、D、屈折率
n、最大画角θ、波長λを除きmmである。
【0031】この第1実施例では、図2に示すポリゴン
ミラー18の回転中心Gから反射面20までの距離Rp
は17mm、画角0°のときのポリゴンミラー18から
の反射光の主光線とポリゴンミラー18への入射光の主
光線との間の角度αは65°、ポリゴンミラー18の回
転中心Gのオフセット量Eは0.75mm、fθレンズ
22のオフセット量Fは0.382mmである。図4
は、上記条件におけるポリゴンミラー18の反射位置の
移動及びfθレンズ22の光軸に対する反射光の非対称
性を示している。
ミラー18の回転中心Gから反射面20までの距離Rp
は17mm、画角0°のときのポリゴンミラー18から
の反射光の主光線とポリゴンミラー18への入射光の主
光線との間の角度αは65°、ポリゴンミラー18の回
転中心Gのオフセット量Eは0.75mm、fθレンズ
22のオフセット量Fは0.382mmである。図4
は、上記条件におけるポリゴンミラー18の反射位置の
移動及びfθレンズ22の光軸に対する反射光の非対称
性を示している。
【0032】また、表1に示したfθレンズ22の像面
湾曲を図5(a)に示し、fθ特性を理想からの位置ず
れ量で表して図5(b)に示す。fθ特性の基準となる
理想焦点距離は143.2394488mmである。図
5(a)の破線は主走査方向の像面湾曲であり、実線は
副走査方向の像面湾曲である。
湾曲を図5(a)に示し、fθ特性を理想からの位置ず
れ量で表して図5(b)に示す。fθ特性の基準となる
理想焦点距離は143.2394488mmである。図
5(a)の破線は主走査方向の像面湾曲であり、実線は
副走査方向の像面湾曲である。
【0033】図6(a)は、表1に示したfθレンズ2
2の偏向直交面内における第1のレンズ面22Aの曲率
半径の変化を表しており、また、図6(b)は表1に示
したfθレンズ22の偏向直交面内における第2のレン
ズ面22Bの曲率半径の変化を表している。図6から、
偏向直交面内における第1のレンズ面22A及び第2の
レンズ面22Bの円弧はいずれも光軸(図6の光線通過
位置0mmのところ)に対して非対称であることがわか
る。また、図6(b)から、偏向直交面内における第2
のレンズ面22Bの円弧の曲率半径の絶対値は光軸から
端部に向けて連続的に増加すると共に端部近傍、具体的
には最大画角のときに反射光が第2のレンズ面22Bを
通過する通過点近傍では連続的に減少していることがわ
かる。
2の偏向直交面内における第1のレンズ面22Aの曲率
半径の変化を表しており、また、図6(b)は表1に示
したfθレンズ22の偏向直交面内における第2のレン
ズ面22Bの曲率半径の変化を表している。図6から、
偏向直交面内における第1のレンズ面22A及び第2の
レンズ面22Bの円弧はいずれも光軸(図6の光線通過
位置0mmのところ)に対して非対称であることがわか
る。また、図6(b)から、偏向直交面内における第2
のレンズ面22Bの円弧の曲率半径の絶対値は光軸から
端部に向けて連続的に増加すると共に端部近傍、具体的
には最大画角のときに反射光が第2のレンズ面22Bを
通過する通過点近傍では連続的に減少していることがわ
かる。
【0034】なお、図7は第1実施例に係るfθレンズ
22の比較例の像面湾曲を示しており、図7(a)は、
表1に示したfθレンズ22の光軸から主走査方向側の
形状(図1のU側)を基に、光軸に対して対称に形成さ
れたfθレンズの像面湾曲を示し、図7(b)は、表1
に示したfθレンズ22の光軸から反主走査方向側の形
状(図1のL側)を基に、光軸に対して対称に形成され
たfθレンズの像面湾曲を示す。
22の比較例の像面湾曲を示しており、図7(a)は、
表1に示したfθレンズ22の光軸から主走査方向側の
形状(図1のU側)を基に、光軸に対して対称に形成さ
れたfθレンズの像面湾曲を示し、図7(b)は、表1
に示したfθレンズ22の光軸から反主走査方向側の形
状(図1のL側)を基に、光軸に対して対称に形成され
たfθレンズの像面湾曲を示す。
【0035】表2には、本発明の第2実施例に係るfθ
レンズ22の各部の寸法等を示す。各記号の意味は第1
実施例の場合と同じである。
レンズ22の各部の寸法等を示す。各記号の意味は第1
実施例の場合と同じである。
【0036】また、第2実施例では、図2に示すポリゴ
ンミラー18の回転中心Gから反射面20までの距離R
pは17mm、画角0°のときのポリゴンミラー18か
らの反射光の主光線とポリゴンミラー18への入射光の
主光線との間の角度αは90°、ポリゴンミラー18の
回転中心Gのオフセット量Eは1.5mm、fθレンズ
22のオフセット量Fは0.433mmである。図8
は、上記条件におけるポリゴンミラー18の反射位置の
移動及びfθレンズ22の光軸に対する反射光の非対称
性を示している。
ンミラー18の回転中心Gから反射面20までの距離R
pは17mm、画角0°のときのポリゴンミラー18か
らの反射光の主光線とポリゴンミラー18への入射光の
主光線との間の角度αは90°、ポリゴンミラー18の
回転中心Gのオフセット量Eは1.5mm、fθレンズ
22のオフセット量Fは0.433mmである。図8
は、上記条件におけるポリゴンミラー18の反射位置の
移動及びfθレンズ22の光軸に対する反射光の非対称
性を示している。
【0037】また、表2に示したfθレンズ22の像面
湾曲を図9(a)に示し、fθ特性を理想からの位置ず
れ量で表して図9(b)に示す。fθ特性の基準となる
理想焦点距離は143.2394488mmである。図
9(a)の破線は主走査方向の像面湾曲であり、実線は
副走査方向の像面湾曲である。
湾曲を図9(a)に示し、fθ特性を理想からの位置ず
れ量で表して図9(b)に示す。fθ特性の基準となる
理想焦点距離は143.2394488mmである。図
9(a)の破線は主走査方向の像面湾曲であり、実線は
副走査方向の像面湾曲である。
【0038】図10(a)は、表2に示したfθレンズ
22の偏向直交面内における第1のレンズ面22Aの曲
率半径の変化を表しており、また、図10(b)は表2
に示したfθレンズ22の偏向直交面内における第2の
レンズ面22Bの曲率半径の変化を表している。図10
から、偏向直交面内における第1のレンズ面22A及び
第2のレンズ面22Bの円弧はいずれも光軸(図10の
光線通過位置0mmのところ)に対して非対称であるこ
とがわかる。また、図10(b)から、偏向直交面内に
おける第2のレンズ面22Bの円弧の曲率半径の絶対値
は光軸から端部に向けて連続的に増加すると共に端部近
傍、具体的には最大画角のときに反射光が第2のレンズ
面22Bを通過する通過点近傍では連続的に減少してい
ることがわかる。
22の偏向直交面内における第1のレンズ面22Aの曲
率半径の変化を表しており、また、図10(b)は表2
に示したfθレンズ22の偏向直交面内における第2の
レンズ面22Bの曲率半径の変化を表している。図10
から、偏向直交面内における第1のレンズ面22A及び
第2のレンズ面22Bの円弧はいずれも光軸(図10の
光線通過位置0mmのところ)に対して非対称であるこ
とがわかる。また、図10(b)から、偏向直交面内に
おける第2のレンズ面22Bの円弧の曲率半径の絶対値
は光軸から端部に向けて連続的に増加すると共に端部近
傍、具体的には最大画角のときに反射光が第2のレンズ
面22Bを通過する通過点近傍では連続的に減少してい
ることがわかる。
【0039】なお、図11は第2実施例に係るfθレン
ズ22の比較例の像面湾曲を示しており、図11(a)
は、表2に示したfθレンズ22の光軸から主走査方向
側の形状(図1のU側)を基に、光軸に対して対称に形
成されたfθレンズの像面湾曲を示し、図11(b)
は、表2に示したfθレンズ22の光軸から反主走査方
向側の形状(図1のL側)を基に、光軸に対して対称に
形成されたfθレンズの像面湾曲を示す。
ズ22の比較例の像面湾曲を示しており、図11(a)
は、表2に示したfθレンズ22の光軸から主走査方向
側の形状(図1のU側)を基に、光軸に対して対称に形
成されたfθレンズの像面湾曲を示し、図11(b)
は、表2に示したfθレンズ22の光軸から反主走査方
向側の形状(図1のL側)を基に、光軸に対して対称に
形成されたfθレンズの像面湾曲を示す。
【0040】図7(a)及び図7(b)に示す比較例で
は、レンズ面が光軸に対して非対称になっていないた
め、図7(a)の左側(L側)及び図7(b)の右側
(U側)の像面湾曲が大きいことがわかる。これに対
し、第1実施例に係るfθレンズ22では、図5(a)
に示すように、U側もL側も像面湾曲が良好に補正され
ていることがわかる。この第1実施例に係るfθレンズ
22では、表1に示すように、Rs01(第1のレンズ
面22Aのレンズ面が光軸を含む偏向直交面と交わって
形成される円弧の曲率半径)の絶対値の方が、Rs02
(第2のレンズ面22Bが光軸を含む偏向直交面と交わ
って形成される円弧の曲率半径)の絶対値よりも大きい
ため、反射位置と感光ドラム26の表面との共益関係を
保ちながら像面湾曲を小さくすることが可能となってい
る。また、第1実施例に係るfθレンズ22では、前述
のとおり偏向直交面内における第2のレンズ面22Bの
円弧の曲率半径の絶対値を光軸から端部に向けて連続的
に増加するだけでなく、端部近傍で連続的に減少させて
いるため、θ=+42°、−42°という画角の大きい
ときでも副走査方向の像面湾曲が良好に補正されている
ことがわかる。さらに、図5(b)に示すように、fθ
特性を示す理想からの位置ずれは、いずれも0.2mm
程度以内であり、良好な結果が得られている。
は、レンズ面が光軸に対して非対称になっていないた
め、図7(a)の左側(L側)及び図7(b)の右側
(U側)の像面湾曲が大きいことがわかる。これに対
し、第1実施例に係るfθレンズ22では、図5(a)
に示すように、U側もL側も像面湾曲が良好に補正され
ていることがわかる。この第1実施例に係るfθレンズ
22では、表1に示すように、Rs01(第1のレンズ
面22Aのレンズ面が光軸を含む偏向直交面と交わって
形成される円弧の曲率半径)の絶対値の方が、Rs02
(第2のレンズ面22Bが光軸を含む偏向直交面と交わ
って形成される円弧の曲率半径)の絶対値よりも大きい
ため、反射位置と感光ドラム26の表面との共益関係を
保ちながら像面湾曲を小さくすることが可能となってい
る。また、第1実施例に係るfθレンズ22では、前述
のとおり偏向直交面内における第2のレンズ面22Bの
円弧の曲率半径の絶対値を光軸から端部に向けて連続的
に増加するだけでなく、端部近傍で連続的に減少させて
いるため、θ=+42°、−42°という画角の大きい
ときでも副走査方向の像面湾曲が良好に補正されている
ことがわかる。さらに、図5(b)に示すように、fθ
特性を示す理想からの位置ずれは、いずれも0.2mm
程度以内であり、良好な結果が得られている。
【0041】同様に、図9(a)に示すように、図11
(a)及び図11(b)に示す比較例と比べて、第2実
施例に係るfθレンズ22では、U側L側共に像面湾曲
が良好に補正されており、また、θ=+42°、−42
°という画角の大きいときでも副走査方向の像面湾曲が
良好に補正されていることがわかる。また、図9(b)
に示すように、fθ特性を示す理想からの位置ずれは、
いずれも0.2mm程度以内であり、良好な結果が得ら
れている。
(a)及び図11(b)に示す比較例と比べて、第2実
施例に係るfθレンズ22では、U側L側共に像面湾曲
が良好に補正されており、また、θ=+42°、−42
°という画角の大きいときでも副走査方向の像面湾曲が
良好に補正されていることがわかる。また、図9(b)
に示すように、fθ特性を示す理想からの位置ずれは、
いずれも0.2mm程度以内であり、良好な結果が得ら
れている。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】なお、上記第1及び第2実施例は、偏向直
交面内における円弧の曲率半径のみが光軸に対して非対
称に変化するfθレンズを使用しているが、偏向直交面
内における円弧の曲率半径のみならず偏向面内における
曲線の各点近傍における曲率半径も光軸に対して非対称
に変化するfθレンズに本発明を適用してもよく、その
場合主走査方向の像面湾曲に対してもより良い補正が可
能となる。
交面内における円弧の曲率半径のみが光軸に対して非対
称に変化するfθレンズを使用しているが、偏向直交面
内における円弧の曲率半径のみならず偏向面内における
曲線の各点近傍における曲率半径も光軸に対して非対称
に変化するfθレンズに本発明を適用してもよく、その
場合主走査方向の像面湾曲に対してもより良い補正が可
能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高性能でかつ小型、低コストな1枚構成の走査レンズを
提供することができる、という効果が得られる。
高性能でかつ小型、低コストな1枚構成の走査レンズを
提供することができる、という効果が得られる。
【図1】(a)は本発明の実施例に係るfθレンズの偏
向面内における形状を示す断面図であり、(b)は
(a)のfθレンズの偏向直交面のうち光軸を含む偏向
直交面内における形状を示す断面図である。
向面内における形状を示す断面図であり、(b)は
(a)のfθレンズの偏向直交面のうち光軸を含む偏向
直交面内における形状を示す断面図である。
【図2】ポリゴンミラーの回転中心のオフセット量及び
fθレンズのオフセット量を説明するための説明図であ
る。
fθレンズのオフセット量を説明するための説明図であ
る。
【図3】本発明の実施例に係るfθレンズが使用されて
いる光走査装置を示す概略図である。
いる光走査装置を示す概略図である。
【図4】本発明の第1実施例におけるポリゴンミラーの
反射位置の移動及び反射光の非対称性を表した説明図で
ある。
反射位置の移動及び反射光の非対称性を表した説明図で
ある。
【図5】(a)は本発明の第1実施例に係るfθレンズ
の像面湾曲を示す収差図であり、(b)は本発明の第1
実施例に係るfθレンズのfθ特性を示す収差図であ
る。
の像面湾曲を示す収差図であり、(b)は本発明の第1
実施例に係るfθレンズのfθ特性を示す収差図であ
る。
【図6】(a)は本発明の第1実施例に係るfθレンズ
の偏向直交面内における第1のレンズ面の曲率半径と光
線通過位置との関係を示す図であり、(b)は本発明の
第1実施例に係るfθレンズの偏向直交面内における第
2のレンズ面の曲率半径と光線通過位置との関係を示す
図である。
の偏向直交面内における第1のレンズ面の曲率半径と光
線通過位置との関係を示す図であり、(b)は本発明の
第1実施例に係るfθレンズの偏向直交面内における第
2のレンズ面の曲率半径と光線通過位置との関係を示す
図である。
【図7】(a)及び(b)は本発明の第1実施例に対す
る比較例に係るfθレンズの像面湾曲を示す収差図であ
る。
る比較例に係るfθレンズの像面湾曲を示す収差図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例におけるポリゴンミラーの
反射位置の移動及び反射光の非対称性を表した説明図で
ある。
反射位置の移動及び反射光の非対称性を表した説明図で
ある。
【図9】(a)は本発明の第2実施例に係るfθレンズ
の像面湾曲を示す収差図であり、(b)は本発明の第2
実施例に係るfθレンズのfθ特性を示す収差図であ
る。
の像面湾曲を示す収差図であり、(b)は本発明の第2
実施例に係るfθレンズのfθ特性を示す収差図であ
る。
【図10】(a)は本発明の第2実施例に係るfθレン
ズの偏向直交面内における第1のレンズ面の曲率半径と
光線通過位置との関係を示す図であり、(b)は本発明
の第2実施例に係るfθレンズの偏向直交面内における
第2のレンズ面の曲率半径と光線通過位置との関係を示
す図である。
ズの偏向直交面内における第1のレンズ面の曲率半径と
光線通過位置との関係を示す図であり、(b)は本発明
の第2実施例に係るfθレンズの偏向直交面内における
第2のレンズ面の曲率半径と光線通過位置との関係を示
す図である。
【図11】(a)及び(b)は本発明の第2実施例に対
する比較例に係るfθレンズの像面湾曲を示す収差図で
ある。
する比較例に係るfθレンズの像面湾曲を示す収差図で
ある。
10 半導体レーザ 11 光走査装置 14 コリメータ 16 シリンドリカルレンズ 18 ポリゴンミラー 22 fθレンズ 26 感光ドラム
Claims (6)
- 【請求項1】 入射された光束を所定方向に等角速度で
偏向させる偏向手段と被走査面との間に配置され、光ス
ポットが等速度で走査されるように入射された光束を被
走査面上に収束させる1枚の走査レンズであって、 前記偏向手段側に配置され、前記偏向手段によって偏向
された光束の主光線によって形成される偏向面と交わっ
て形成される曲線が前記偏向手段側に凸状で、かつ前記
偏向面と直交し光軸と平行な偏向直交面と交わって形成
される円弧が前記偏向手段側に凹状かつ光軸に対して非
対称である非球面の第1のレンズ面と、 前記被走査面側に配置され、前記偏向面と交わって形成
される曲線が前記被走査面側に凸状で、かつ前記偏向直
交面と交わって形成される円弧が前記被走査面側に凸状
かつ光軸に対して非対称である非球面の第2のレンズ面
と、 を含む走査レンズ。 - 【請求項2】 前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半
径の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると
共に端部近傍では連続的に減少する請求項1記載の走査
レンズ。 - 【請求項3】 副走査方向、主走査方向、光軸方向をそ
れぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想
定したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ
面が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
される請求項1記載の走査レンズ。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である] - 【請求項4】 光源からの光束を略平行光束にするため
のコリメート手段と、 前記平行光束を主走査方向と対応する方向に長い線像と
して結像させる結像手段と、 前記線像の結像位置又はその近傍に反射面を持ち入射さ
れた光束を主走査方向と対応する方向に等角速度で偏向
させる偏向手段と、 前記偏向手段と被走査面との間に配置され、前記偏向手
段側の第1のレンズ面が、前記偏向手段によって偏向さ
れた光束の主光線によって形成される偏向面と交わって
形成される曲線が前記偏向手段側に凸状で、かつ前記偏
向面と直交し光軸と平行な偏向直交面と交わって形成さ
れる円弧が前記偏向手段側に凹状かつ光軸に対して非対
称である非球面で形成されると共に、前記被走査面側の
第2のレンズ面が、前記偏向面と交わって形成される曲
線が前記被走査面側に凸状で、かつ前記偏向直交面と交
わって形成される円弧が前記被走査面側に凸状かつ光軸
に対して非対称である非球面で形成される1枚の走査レ
ンズと、 を含む光走査装置。 - 【請求項5】 前記第2のレンズ面の前記円弧の曲率半
径の絶対値が光軸から端部に向けて連続的に増加すると
共に端部近傍では連続的に減少する請求項4記載の光走
査装置。 - 【請求項6】 副走査方向、主走査方向、光軸方向をそ
れぞれx軸、y軸、z軸とするyz平面を偏向面内に想
定したとき、前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ
面が前記偏向面と交わって形成される曲線は式Iで表さ
れ、かつ前記第1のレンズ面又は前記第2のレンズ面が
前記偏向直交面と交わって形成される円弧は式IIで表
される請求項4記載の走査レンズ。 z=(1/Rm)y2 /[1+√{1−(1+K)(1/Rm)2 y2 }] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10 ・・式I Rs=Rs0+aay2 +bby4 +ccy6 +ddy8 ・・式II [式中、yは光軸からy方向への変位、zは第1のレン
ズ面又は第2のレンズ面と光軸との交点からz方向への
変位、Rmは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向面と交わって形成される曲線の光軸近傍における曲
率半径、Kは円錐定数、A、B、C、Dは高次の非球面
係数、Rsは第1のレンズ面又は第2のレンズ面が前記
偏向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、Rs
0は第1のレンズ面又は第2のレンズ面が光軸を含む偏
向直交面と交わって形成される円弧の曲率半径、aa、
bb、cc、ddは高次の係数である]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253195A JPH08248308A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 走査レンズ及び光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253195A JPH08248308A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 走査レンズ及び光走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08248308A true JPH08248308A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=12917351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5253195A Pending JPH08248308A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 走査レンズ及び光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08248308A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6069724A (en) * | 1997-02-17 | 2000-05-30 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanning lens and optical scanning apparatus |
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US6437897B1 (en) | 1999-06-24 | 2002-08-20 | Minolta Co., Ltd. | Laser scanning apparatus |
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US20150035930A1 (en) * | 2013-08-02 | 2015-02-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Light scanning apparatus and image forming apparatus using the same |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP5253195A patent/JPH08248308A/ja active Pending
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KR20150016138A (ko) * | 2013-08-02 | 2015-02-11 | 캐논 가부시끼가이샤 | 광주사 장치 및 이를 사용한 화상 형성 장치 |
CN104345451A (zh) * | 2013-08-02 | 2015-02-11 | 佳能株式会社 | 光扫描设备及使用该光扫描设备的图像形成设备 |
US9158112B2 (en) * | 2013-08-02 | 2015-10-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Light scanning apparatus with single optical imaging element and image forming apparatus using the same |
US9669637B2 (en) | 2013-08-02 | 2017-06-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Light scanning apparatus and image forming apparatus using the same |
CN106886091A (zh) * | 2013-08-02 | 2017-06-23 | 佳能株式会社 | 光扫描设备及使用该光扫描设备的图像形成设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041005 |