JP2003287537A - インクジェットヘッド及びプローブアレイの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド及びプローブアレイの製造方法

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JP2003287537A
JP2003287537A JP2002091565A JP2002091565A JP2003287537A JP 2003287537 A JP2003287537 A JP 2003287537A JP 2002091565 A JP2002091565 A JP 2002091565A JP 2002091565 A JP2002091565 A JP 2002091565A JP 2003287537 A JP2003287537 A JP 2003287537A
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JP2002091565A
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Shuji Koeda
周史 小枝
Fumio Takagi
富美男 高城
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロスコンタミネーションを生じさせること
なく、核酸や蛋白質等の異種プローブを定量的にスポッ
ティングする。 【解決手段】 インクジェットヘッド(10)は各々の
ノズル孔(16)から異種プローブを含有するプローブ
溶液をガラス基板(40)の反応セル(41)内に吐出
し、プローブスポットを形成する。ノズル(16)の配
列ピッチΔLを反応セル(41)の配列ピッチΔxより
も長くなるように設定することにより、何れかのノズル
孔(16)から流出したプローブ溶液が他のノズル孔
(16)に流入したり、ノズル面上において異種プロー
ブ溶液が混合することよりクロスコンタミネーションが
発生するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプローブアレイの製
造技術に係わり、特に、プローブの固相上へのスポッテ
ィングに好適なインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゲノムプロジェクトの進展によ
り、各生物の遺伝子構造が次々に明らかになってきてお
り、この成果を生命現象の解析に結び付けるためにもD
NAの塩基配列の解読、及び遺伝子情報の機能解析が課
題となっている。細胞内における全ての遺伝子の発現量
を一度にモニタリングするためのシステムとして、DN
Aマイクロアレイが利用されている。
【0003】同アレイでは、細胞や組織から抽出したm
RNAやtotalRNAから逆転写反応を行い、プローブ
DNAを調製し、スライドガラスなどの基板上に高密度
にスポッティングした後、蛍光色素で標識されたターゲ
ットDNAのうちプローブDNAと相補的な塩基配列を
有するターゲットDNAをハイブリダイズさせ、蛍光パ
ターンを観察することにより、遺伝子発現量を評価して
いる。同アレイのサイズは通常1cm2〜10cm2で、
この領域に数千〜数万種のプローブDNAを高密度にス
ポッティングする必要があり、その手法として、固相上
にプローブDNAを合成していく手法と、予め合成され
たプローブDNAを固相上に固定する手法がある。プロ
ーブ精製の容易性などの観点から、後者の手法を用いる
のが主流となっており、従来では、接触ピンやフォトマ
スクを用いる方式が用いられていた。
【0004】しかし、接触ピンを用いた方式では、ペン
先をDNA溶液中に浸し、表面張力で溶液を掬い上げ、
ペン先を固相上に打ち付けてその衝撃力でスポットする
ため、固相上へ供給される液滴の供給量が不安定な上
に、固相上のスポット形状が不規則になり、さらに接触
ピンの洗浄が不十分な場合にはクロスコンタミネーショ
ンが生じ得るという不都合がある。さらに、作業に長時
間を要するため、効率的ではない。また、フォトマスク
を用いた方式では一度に大量のプローブを固定すること
ができるが、露光・現像工程に長時間を要し、さらにフ
ォトマスクの作製に手間がかかるという欠点がある。
【0005】このため、最近では、特開平11−187
900号にて詳述されているように、インクジェットヘ
ッド(微小液滴吐出ヘッド)を用いたプローブDNAの
固相上へのスポッティング技術が提案されている。イン
クジェットヘッドを用いることによって、溶液吐出の高
速性及び吐出制御の正確性に加えて、インクジェットヘ
ッドの駆動信号を制御するだけで固相上へのプローブの
配列パターンを容易に変更できるため、使用目的に応じ
た検査チップ等の作製ができ、利便性の点において格段
に優れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プローブア
レイを作製するには、スポット毎に異なるプローブを固
定する必要がある。例えば、遺伝子発現量を評価するた
めのDNAマイクロアレイにおいては、隣接するスポッ
ト毎にわずかに塩基配列が異なるプローブDNAを固定
する必要があるため、インクジェット方式を用いてプロ
ーブアレイを作製するには、各ノズルから吐出される核
酸や蛋白質等のプローブを異なるものに選定する必要が
ある。
【0007】しかし、本発明者の実験により、ノズル毎
に異なる核酸や蛋白質の溶液を充填すると、インクジェ
ットヘッドのノズル孔から流出した核酸や蛋白質などが
隣接するノズル孔に混入する現象が確認できた。異種蛋
白質等が混入すると、クロスコンタミネーションによ
り、正確な検定ができないという不都合が生じる。特
に、粘性の大きい蛋白質溶液等をインクジェットヘッド
で吐出するには、吸引ポンプなどで液滴を予めノズル表
面まで吸引する必要があるが、粘性の相違により複数の
キャビティ全てに均等に蛋白質溶液等を充填するには困
難があるため、ノズル表面からある程度溢れ出るような
設定で蛋白質溶液等を吸引しなければならず、クロスコ
ンタミネーションが生じないための改良技術の開発が望
まれていた。
【0008】そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、ク
ロスコンタミネーションを生じさせることなく、核酸や
蛋白質等の異種プローブを定量的にスポッティングする
ためのインクジェットヘッド及びこれを用いたプローブ
アレイの製造方法を提案することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のインクジェットヘッドは、ノズル面に所定
の配列ピッチで配列されたノズル孔毎に異種生体試料を
含有する溶液を固相上に吐出し、前記生体試料を固相表
面上にスポッティングするためのインクジェットヘッド
であって、前記配列ピッチは、何れか複数のノズル孔か
ら流出した異種生体試料を含有する溶液がノズル面にお
いて混合しない距離に設定されている。
【0010】かかる構成により、ノズル孔毎に異なる生
体試料を含む溶液を吐出しても、クロスコンタミネーシ
ョンの発生を防ぐことができる。ノズルピッチを如何な
る範囲に設定するかは、プローブ等の生体試料の粘性、
ノズル面に対する表面張力などによって定まるノズル面
上での流動性によって決定される。
【0011】本発明の他の形態におけるインクジェット
ヘッドは、ノズル面に所定の配列ピッチで配列されたノ
ズル孔毎に異種プローブを含有するプローブ溶液を固相
上に吐出し、微小な配列ピッチでプローブスポットを形
成するためのインクジェットヘッドであって、前記ノズ
ル孔の配列ピッチは、前記プローブスポットの配列ピッ
チよりも長く設定されている。
【0012】ノズルピッチを比較的長くすることで、ノ
ズル面におけるプローブ溶液の混合を防ぐことができ
る。
【0013】好ましくは、前記ノズル孔の配列ピッチ
は、何れか複数のノズル孔から流出したプローブ溶液が
ノズル面において混合しない程度の距離とする。
【0014】好ましくは、前記ノズル孔付近のノズル面
を撥水性処理する。
【0015】ノズル面を撥水性処理することで、ノズル
面におけるプローブ溶液の混合をより確実に防ぐことが
できる。
【0016】好ましくは、前記ノズル面に、何れかのノ
ズル孔から流出した溶液を収容するための溝を形成す
る。
【0017】ノズル孔から流出したプローブ溶液を溝内
に収集することで、他のノズル孔への流入を阻止でき
る。溝はノズル面において断面凹状となるものであれ
ば、特に限定されるものではなく、断面U字状、断面V
字状でもよい。また、ライン状であるか閉曲線状である
かは問わないが、各々のノズル孔を仕切るように形成す
ることが好ましい。
【0018】好ましくは、前記溝を親水性に表面処理す
る。
【0019】溝内部を親水性に表面処理することで、プ
ローブ溶液の溝内部への収集効果を高めることができ
る。
【0020】好ましくは、前記ノズル面に、何れか複数
のノズル孔から流出した溶液がノズル面において混合し
ないための堰を形成する。
【0021】ノズル面に堰を形成することで、ノズル孔
から流出したプローブ溶液がノズル面において混合しな
いようにすることができる。堰はノズル面において断面
凸状となるものであれば特に限定されるものではなく、
断面逆U字状、断面逆V字状でもよい。また、ライン状
であるか閉曲線状であるかは問わないが、各々のノズル
孔を仕切るように形成することが好ましい。
【0022】好ましくは、前記堰を撥水性に表面処理す
る。
【0023】前記堰を撥水性に表面処理することで、ノ
ズル孔から流出したプローブ溶液が堰を乗り越えて他の
ノズル孔へ流入しないようにすることができる。
【0024】本発明のプローブアレイの製造方法は、本
発明のインクジェットヘッドを用いたプローブアレイの
製造方法であって、ノズルピッチのプローブアレイに対
する投影距離がプローブスポットの配列ピッチとほぼ等
しくなるように、ノズルの配列方向と主走査方向に所定
の角度を設けてインクジェットヘッドを前記主走査方向
に走査し、各々のノズル孔から固相表面上にプローブ溶
液を吐出し、プローブスポットをアレイ状に形成する。
【0025】この方法によれば、ノズルピッチとプロー
ブアレイの配列ピッチが一致しない場合であっても、各
々のノズル孔から吐出されるプローブ溶液を所定の反応
セル内に充填することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、各図を参照して本実施の形
態について説明する。
【0027】図1は本実施形態のインクジェットヘッド
10及び吸引用ゴム吸盤30の断面構造図である。イン
クジェットヘッド10を構成する流路基板17には、図
示しない溶液タンクから供給される核酸や蛋白質等の各
種プローブを含有するプローブ溶液を供給パイプ11を
介して導入し、一時的に貯蔵するキャビティ12と、オ
リフィス13を介してキャビティ12から吸引したプロ
ーブ溶液を振動板の弾性変位による内部圧力の変動によ
ってオリフィス15を介してノズル孔16から吐出する
加圧室14とが形成されている。インクジェットヘッド
10は、各ノズル孔16から異種プローブを吐出するた
め、キャビティ12及び加圧室14は各ノズル毎に独立
して設けられており、これらの各々は独立して設けられ
た溶液タンクからのプローブ溶液の供給を受けている。
【0028】本発明の望ましい態様において、ノズル面
27に開口するノズル孔16のピッチ間隔はプローブ溶
液の吸引時において、ノズル面27上でのプローブ溶液
の混合によりクロスコンタミネーションが生じない程度
の間隔を設ける必要がある。望ましいピッチ間隔は、蛋
白質等の粘性やノズル面に対する表面張力などによる流
動性によって著しく異なり、画一的な基準を定めること
はできないが、本発明者の実験により、多くの蛋白質に
おいて、2mm程度は確保する必要があることが確認で
きている。ノズル面27にはクロスコンタミネーション
を防止するための手段として、混合液分離溝28及び溶
液混合防止堰29が各々のノズル孔16を仕切るように
形成されている。混合液分離溝28は隣接するノズル孔
16から流出した異種蛋白質等を含む液滴を収納し、当
該液滴を他のノズル孔16に流入させないように断面凹
状に凹設されたライン状の溝であり、その容積はノズル
孔16から流出するであろうプローブ溶液を十分に充填
できるだけの容積になるよう予め計算された上で当該溝
28が形成されている。一方、溶液混合防止堰29はノ
ズル16から流出したプローブ溶液が隣接するノズル1
6に流入することのないようその手前で堰きとめるため
に断面凸状に凸設されたライン状の堰であり、その高さ
はノズル孔16から流出するであろうプローブ溶液の容
積を予め計算した上で、当該溶液を十分に充填堰きとめ
ることができるだけの高さに設計されている。溶液混合
防止堰29の高さについては、本発明者の実験により、
多くの蛋白質について1mm程度は確保する必要がある
ことが確認できている。
【0029】核酸や蛋白質などの生体試料はその粘性が
著しく高いため、これらの生体試料を含むプローブ溶液
を全ての加圧室14内に充填するためには、ノズル孔1
6から溶液が溢れ出る程度の吸引力で溶液を吸引する必
要がある。このため、本実施形態では、プローブ溶液の
吸引手段として、吸引用ゴム吸盤30を用いる。吸引用
ゴム吸盤30はゴム製の吸引具であり、予めノズル孔1
6と位置合わせできるように開口された吸引口32を有
する吸引面31をノズル面27に嵌合し、吸引面31に
負圧を作用させることにより、各々の吸引口32を通じ
て対応するノズル孔16からプローブ溶液を吸引する。
つまり、各々の吸引口32は対応するノズル孔16との
間で独立した吸気通路を形成する。このようにして各ノ
ズル孔16から吸引されたプローブ溶液は吸引管34を
通じて図示しないタンクに廃液され、貯蔵される。ま
た、吸引面31には、ノズル面27に凸設された溶液混
合防止堰29の形状に合わせてこれと嵌合するようにラ
イン状に形成された凹部33を備えており、吸引面31
をノズル面27に密着できるように設計されている。吸
引用ゴム吸盤30にてプローブ溶液を吸引すると、ノズ
ル面27には各ノズル孔16から流出した各種の蛋白質
等を含む溶液が混合した状態で付着しているため、プロ
ーブアレイを製造する前にこれらをゴムベラ等で予め除
去するのが望ましい。
【0030】図2はインクジェットヘッド10の断面構
造図であり、図1のA−A線断面図に相当する。インク
ジェットヘッド10は、シリコン製の加圧室基板18を
電極基板21と、流路基板17とによってその両側を肉
厚方向に挟持するように積層された3層構造を備えてい
る。加圧室基板18の中央やや右端部には、流路基板1
7と対向する面において、水酸化カリウム水溶液などで
異方性エッチングされた断面舟型の加圧室14が凹陥状
に食刻されている。シリコン基板の面方位を(110)
とすると、加圧室14はシリコン基板に対して垂直な面
に対して約35度の角度をなす斜面から構成される舟型
になる。この加圧室14は、圧力室、吐出室、或いは単
にキャビティと称することもできる。さらに、同基板の
表面及び裏面には熱酸化法、スパッタ法、蒸着法、イオ
ンプレーティング法、ゾル・ゲル法、CVD法などの各
種の成膜技術によって約1μmの膜厚に成膜されたシリ
コン酸化膜19が成膜されている。シリコン酸化膜19
は、親水性に富むため、核酸や蛋白質を含む水溶液を充
填するには好適であり、さらに、生体試料にダメージを
与えるおそれもない。加圧室基板18を構成するシリコ
ン基板としては、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン
基板、SOI基板の何れでもよい。
【0031】電極基板21の加圧室基板18に対峙する
面においては、電極基板21の左端部から右端部にかけ
てほぼ一定の微小ギャップを形成せしめるだけの凹陥部
26が食刻成形されている。微小ギャップの間隔はイン
クジェットヘッド10を静電駆動するために必要かつ十
分な間隔であることが必要であり、例えば、0.2μm
が好適である。当該凹陥部26の底面には加圧室基板1
8との間で静電力を形成せしめるための細長い電極22
が成膜されている。電極22を成膜するには、例えば、
スパッタ法を用いてITOを約0.1μmの厚さで成膜
すればよい。同図では説明の便宜上、単一の電極22の
みが図示されているが、実際には紙面に直交する向きに
加圧室14の配列ピッチに対応して複数の電極22が形
成されている。
【0032】電極基板21及び流路基板17はそれぞれ
硼珪酸ガラス基板から構成されており、陽極接合によっ
て、加圧室基板18と接合されている。接着剤を用いて
接合する場合には硬化剤が溶出するなどして生体試料に
ダメージを与えるおそれがあるが、陽極接合によれば、
静電力で基板同士を強力に接合できるため、かかる問題
はなく、生体材料と親和性のある接合が得られる。ま
た、硼珪酸ガラス基板を用いれば、アルカリイオンを多
く含み、陽極接合に好適であるだけでなく、熱膨張係数
がシリコン基板とほぼ一致するため、基板の接合面にお
ける歪みが少ない確実な接合が得られる。加圧室基板1
8と電極基板21との微小ギャップを維持するために、
エポキシ樹脂などの適度な弾力性と絶縁性に優れた支持
部材23が同基板の左端部において、当該微小ギャップ
の間に挿嵌されている。
【0033】上記のようにして構成されたインクジェッ
トヘッド10を駆動するには、加圧室基板18の左端面
に成膜された金若しくは白金からなる共通電極24と、
電極基板21に成膜された電極22との間に外部電源2
5からの出力電圧を印加する。当該出力電圧は振幅0V
から35Vの矩形状のパルス波とする。すると、電極2
2の表面がプラスに帯電する一方で、対向する加圧室基
板18の表面がマイナスに帯電する。この結果、両者に
は静電力が作用することとなるが、加圧室基板18の肉
薄部分である加圧室14の底部が電極基板側にわずかに
撓み、弾性変形をする。つまり、加圧室14の底部に位
置する可塑性のシリコン酸化膜19は静電駆動によって
弾性変形を行い、加圧室14内の圧力調整を行う振動板
20として機能する。次いで、電極22へ印加される電
圧をオフにすると、静電力が解除されて振動板20は元
の位置に復元するため、加圧室14内の圧力が瞬間的に
急激に高まり、オリフィス15を経てノズル孔16から
生体試料がドット状の微小液滴として吐出する。当該液
滴は数ピコリットル程度のマイクロドットである。加圧
室14側に撓んだ振動板20はその反動で電極基板側に
再度撓み、加圧室14内の圧力を急激に下げることによ
って、キャビティ12よりオリフィス13を通じて加圧
室14へ生体試料を補給する。
【0034】図3はインクジェットヘッドを構成するノ
ズル面27の平面図である。本発明の望ましい態様にお
いて、ノズル孔16から流出したプローブ溶液のクロス
コンタミネーションを確実に防止するため、上記の構成
に加えて、混合液分離溝28の表面を親水性処理する一
方で、ノズル孔16付近のノズル面27を撥水性処理す
ることが好ましい。このような表面処理により、ノズル
孔16から流出したプローブ溶液は撥水処理されたノズ
ル面27においてはじかれ、その表面張力によって微小
液滴となり、ノズル面27上を分散しながら流動しつ
つ、親水処理された混合液分離溝28に吸い込まれるた
め、クロスコンタミネーションをより一層確実に防止で
きる。また、溶液混合防止堰29の表面を撥水処理すれ
ば、ノズル孔16から流出した液滴が溶液混合防止堰2
9を乗り越えることによって、隣接するノズル孔16に
流入し、クロスコンタミネーションが発生することをよ
り確実に防止できる。
【0035】尚、混合液分離溝28及び溶液混合防止堰
29はライン状に限らず、ノズル孔16の周囲を取り囲
むように閉曲線状に形成してもよいが、溝内に収容され
たプローブ溶液をスムーズに廃液するには、ライン状に
形成した方が都合がよい。
【0036】図4はプローブアレイの製造工程の説明図
である。同図において、プローブの支持体(固相)とし
てのガラス基板40には0.4mmの配列ピッチで50
×5のアレイ状に配列された反応セル(反応ウェル)4
1が250個形成されている。アレイ状に配列された複
数の反応セルは反応場アレイ、センサアレイ、バイオセ
ンサ、バイオチップ等と称され、特に、プローブとして
ターゲットDNAと相補的な塩基配列を有するプローブ
DNAをスポッティングする場合をDNAチップ或いは
DNAマイクロアレイと称される。ここでは、説明の便
宜上、一部の反応セル41のみ図示している。反応セル
41は凹陥状に形成されたマイクロウェルであり、その
深さはプローブを含む液滴を必要かつ十分に充填できる
だけの容積が確保でき、かつ、液滴の着弾によって他の
反応セル41に液滴が混入しない程度の深さに設計され
ている。
【0037】プローブを含む液滴をインクジェットヘッ
ド10を用いて反応セル41内に吐出、着弾させ、略円
形状の広がりをもってプローブスポットを形成せしめる
ことで、プローブを反応セル41内に固定させることが
できる。プローブを含む溶媒として、ガラス基板40上
へ付着させたときのスポット形状が略円形となり、かつ
生体試料を変性させるこのないものが望ましい。このよ
うな溶媒として、安定した液滴吐出が可能であれば、特
に限定されるものではない。安定した液滴吐出を可能な
らしめるには、粘度10cPs〜30cPs、表面張力
30mN/m〜50mN/mとなる範囲が望ましい。ま
た、プローブをガラス基板40のような固相表面上に安
定的に固定するには、固相表面と化学的に吸着しやすい
官能基などを導入すると都合がよい。例えば、一本鎖D
NA断片を固定するには、DNA鎖末端にチオール基を
導入しておく一方で、ガラス基板40の表面にマレイミ
ド基を導入しておくことで、両者の結合を介してプロー
ブDNAを安定的に固定することができる。
【0038】また、プローブDNAとなる一本鎖DNA
としては、ターゲットDNAと相補的な塩基配列を有す
るもの、例えば、生体材料から抽出したDNA鎖を制限
酵素で切断し、電気泳動による分解などで精製した一本
鎖DNA若しくは生化学的に合成したオリゴヌクレオチ
ド、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)産物、cDNAな
どを用いることができる。一方、ターゲットDNAとし
ては、生物材料から抽出したDNA鎖を遺伝子分解酵素
若しくは超音波処理で分解したもの、又は特定のDNA
鎖からPCRによって増幅させた一本鎖DNA等を用い
ることができる。
【0039】但し、ガラス基板40上に固定するプロー
ブとしては、プローブDNAに限らず、例えば、レセプ
ターと特異的に結合するリガンド、抗原と特異的に結合
する抗体、酵素と特異的に結合する基質などの各種蛋白
質等をプローブとして用いることも可能である。
【0040】本実施形態では、インクジェットヘッド1
0のノズルピッチを比較的大きくとる一方で、反応セル
41の配列ピッチを微小な値に設定しているため、ノズ
ルの配列方向と垂直な方向にインクジェットヘッド10
を走査しても、ノズルピッチと反応セル41の配列ピッ
チが大きく異なるため、反応セル41内に液滴を充填す
ることができない。そこで、図4に示すように、ノズル
の配列方向とインクジェットヘッド10の主走査方向
(スキャン方向)にある程度の角度をもたせて傾けるこ
とにより、ガラス基板40上へのノズルピッチの投影距
離を反応セル41の配列ピッチと等しくなるように調整
することができる。図中、主走査方向とノズルの配列方
向のなす角度をθ、ノズルピッチをΔL、反応セル41
の配列ピッチをΔxとすれば、θ=sin-1(Δx/Δ
L)となる。例えば、ΔL=2mm、Δx=0.4mm
とすれば、θ=sin-1(0.4/2)≒11.4de
gとなる。このように、インクジェットヘッド10の主
走査方向とノズルの配列方向にある程度の角度を設けて
スキャンし、液滴を吐出することで、各ノズル孔16か
らの液滴を各々の反応セル41に充填することができ
る。
【0041】以上、説明したように、本実施形態によれ
ば、インクジェットヘッド10の各々のノズル孔16か
ら異種プローブを含むプローブ溶液を吐出しても、各ノ
ズル孔16から流出したプローブ溶液が他のノズル孔1
6に流入しないようにノズルピッチを大きく確保してい
るため、クロスコンタミネーションの発生を効果的に防
ぐことができる。また、ノズル面27に混合液分離溝2
8及び溶液混合防止堰29を設けることによって、異種
生体試料の混合によるクロスコンタミネーションをより
確実に防ぐことができる。さらに、ノズル面27及び溶
液混合防止堰29を撥水性に処理する一方で、混合液分
離溝28を親水性に処理することで、ノズル面27にお
けるプローブ溶液の流動経路をある程度コントロールす
ることができ、クロスコンタミネーションの発生をより
効果的に防ぐことができる。また、プローブ溶液の吸引
手段として、各ノズル孔16に嵌合し、独立した吸気通
路を形成する吸引口32を有する吸引用ゴム吸盤30に
よって、各ノズル毎にプローブ溶液の吸引を行うため、
より一層確実な吸引を行うことができる。また、プロー
ブアレイの製造工程において、インクジェットヘッド1
0の主走査方向とノズルの配列方向にある程度の角度を
設けてスキャンすることで、比較的大きなノズルピッチ
を有する各ノズル孔16から吐出される液滴を、微小な
配列ピッチを有する反応セル41に均等に充填すること
ができる。
【0042】尚、上記の説明ではインクジェットヘッド
10として静電駆動方式を例示したが、本発明はこれに
限らず、ピエゾ素子等の電気機械変換素子に投入された
電気エネルギーを機械エネルギーに変換し、振動板の変
位によって加圧室内に充填された溶液の内部圧力を加減
し、オリフィスを通じてノズル孔から液滴を吐出するピ
エゾジェット方式でもよく、さらには、発熱抵抗体に投
入された電気エネルギーを熱エネルギーに変換し、溶液
中に気泡を発生させてオリフィスを通じてノズル孔から
液滴を吐出するバブルジェット(登録商標)方式でもよ
い。生体試料に与える影響を考慮すると、瞬間的な発熱
を併有しない静電駆動方式若しくはピエゾジェット方式
が好ましい。また、本発明は、プローブアレイの製造で
けでなく、各ノズルから相異なる複数の試薬を固相表面
上に吐出して所望の検査キット等を製造する場合にも応
用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドによれ
ば、ノズルの配列ピッチは、何れか複数のノズル孔から
流出した異種生体試料を含有する溶液がノズル面におい
て混合しない値に設定されているため、ノズル孔毎に異
なる生体試料を含む溶液を吐出しても、クロスコンタミ
ネーションの発生を防ぐことができる。また、本発明の
プローブアレイの製造方法によれば、ノズルピッチのプ
ローブアレイに対する投影距離がプローブスポットの配
列ピッチとほぼ等しくなるように、ノズルの配列方向と
主走査方向に所定の角度を設けてインクジェットヘッド
を主走査方向に走査してプローブをスポッティングする
ため、ノズルピッチとプローブアレイの配列ピッチが一
致しない場合であっても、各々のノズル孔から吐出され
るプローブ溶液を所定の反応セル内に充填することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェットヘッド及び吸引用
ゴム吸盤の断面図である。
【図2】図1におけるインクジェットヘッドのA−A線
断面図である。
【図3】本実施形態のノズル面の平面図である。
【図4】プローブアレイの製造工程の説明図である。
【符号の説明】
10…インクジェットヘッド 16…ノズル孔 27…ノズル面 28…混合液分離溝 29…溶液混合防止堰 30…吸引用ゴム吸盤 40…ガラス基板 41…反応セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AG04 AG07 AG12 AG16 AG44 AH20 AJ01 AN01 AP02 AP14 AP28 AP31 AP52 AQ02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル面に所定の配列ピッチで配列され
    たノズル孔毎に異種生体試料を含有する溶液を固相上に
    吐出し、前記生体試料を固相表面上にスポッティングす
    るためのインクジェットヘッドであって、前記配列ピッ
    チは、何れか複数のノズル孔から流出した異種生体試料
    を含有する溶液がノズル面において混合しない距離に設
    定されている、インクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 ノズル面に所定の配列ピッチで配列され
    たノズル孔毎に異種プローブを含有するプローブ溶液を
    固相上に吐出し、微小な配列ピッチでプローブスポット
    を形成するためのインクジェットヘッドであって、前記
    ノズル孔の配列ピッチは、前記プローブスポットの配列
    ピッチよりも長く設定されている、インクジェットヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記ノズル孔の配列ピッチは、何れか複
    数のノズル孔から流出したプローブ溶液がノズル面にお
    いて混合しない程度の距離に選定されている、請求項2
    に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ノズル孔付近のノズル面は撥水性に
    表面処理されている、請求項1乃至請求項3のうち何れ
    か1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ノズル面には、何れかのノズル孔か
    ら流出した溶液を収容するための溝が形成されている、
    請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のインク
    ジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記溝は各々のノズル孔を仕切るように
    形成されている、請求項5に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記溝は親水性に表面処理されている、
    請求項5又は請求項6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 前記ノズル面には、何れか複数のノズル
    孔から流出した溶液がノズル面において混合しないため
    の堰が形成されている、請求項1乃至請求項7のうち何
    れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 前記堰は各々のノズル孔を仕切るように
    形成されている、請求項8に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 前記堰は撥水性に表面処理されてい
    る、請求項8又は請求項9に記載のインクジェットヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至請求項10のうち何れか
    1項に記載のインクジェットヘッドを用いたプローブア
    レイの製造方法であって、ノズルピッチのプローブアレ
    イに対する投影距離がプローブスポットの配列ピッチと
    ほぼ等しくなるように、ノズルの配列方向と主走査方向
    に所定の角度を設けてインクジェットヘッドを前記主走
    査方向に走査し、各々のノズル孔から固相表面上にプロ
    ーブ溶液を吐出し、プローブスポットをアレイ状に形成
    する、プローブアレイの製造方法。
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