JP2001343386A - Dnaチップ及びその製造方法 - Google Patents

Dnaチップ及びその製造方法

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JP2001343386A JP2000322963A JP2000322963A JP2001343386A JP 2001343386 A JP2001343386 A JP 2001343386A JP 2000322963 A JP2000322963 A JP 2000322963A JP 2000322963 A JP2000322963 A JP 2000322963A JP 2001343386 A JP2001343386 A JP 2001343386A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分注装置のずらし幅や滴下ノズルの配列ピッチ
にばらつきがあったとしても、基板上に形成される多数
の微小スポットの配列状態を規定の配列ピッチに沿った
状態にさせる。 【解決手段】基板10上に試料溶液の滴下による微小ス
ポット80が多数形成されたDNAチップ20におい
て、基板10の表面に親水性を有するpoly-L-lysine層
12を形成し、該基板10上のうち、微小スポット80
が形成されるべき位置の各中心部分にそれぞれ突起14
を形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡スライドグ
ラス等の基板上に、数千から一万種類以上の異なる種類
のDNA断片を微小スポットとして高密度に整列固定さ
せたDNAチップ(DNAマイクロアレイ)及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における遺伝子構造の解析方法の進
歩にはめざましいものがあり、ヒトの遺伝子をはじめと
して、多数の遺伝子構造が明らかにされてきている。こ
のような遺伝子構造の解析には、顕微鏡スライドグラス
等の基板上に数千から一万種類以上の異なる種類のDN
A断片を微小スポットとして整列固定させたDNAチッ
プ(DNAマイクロアレイ)が用いられるようになって
きている。
【0003】このDNAチップの製造における微小スポ
ットの形成方法としては、QUILL方式、ピン&リン
グ方式、あるいはスプリングピン方式といった、いわゆ
るピンによる基板上へのDNA断片を含んだ試料溶液の
接触供給を行う方式が広く用いられており、いずれの方
法を採用した場合であっても、各微小スポットの容量と
形状のばらつきを低く抑えて、各微小スポット間の距離
を一定に保つことが重要となる。
【0004】一方、更なる高密度化に向けて、微小スポ
ットの形状制御性が良好であり、生産性に優れた新しい
方法の開発に対する期待も大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板上に試
料溶液の供給(滴下を含む)による多数の微小スポット
を形成する場合、多数の供給ノズル(ピンやスプリング
ピン等)が例えばマトリクス状に配列された分注装置を
用いて行うようにしている。
【0006】通常、基板上に形成される微小スポットの
配列ピッチよりも供給ノズルの配列ピッチが大きいた
め、分注装置での供給位置をずらしながら試料溶液を供
給するようにしている。
【0007】このとき、分注装置のずらし幅や、供給ノ
ズルの配列ピッチにばらつきがあった場合、そのばらつ
きがそのまま微小スポットの配列状態に反映してしま
い、隣接する微小スポット同士が合流して1つのスポッ
トを形成してしまうというおそれがある。
【0008】一方、プリンタにおいて実用化されてい
る、いわゆるインクジェット方式を用いてスポッティン
グする方策も検討されているが、インクジェット方式の
供給装置を用いた場合、吐出滴の方向が曲がる、いわゆ
る飛行曲がりや、サテライトと称する不要な吐出滴など
の影響で隣接する微小スポット同士が合流して1つのス
ポットを形成してしまうおそれがある。
【0009】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、分注装置のずらし幅や供給ノズルの配列
ピッチにばらつきがあったとしても、また、インクジェ
ット方式の供給装置を用いた場合において、飛行曲がり
やサテライトによる吐出滴の位置ずれがあったとして
も、基板上に形成される多数の微小スポットの配列状態
を規定の配列ピッチに沿った状態にさせることができる
DNAチップを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明の他の目的は、分注装置のず
らし幅や供給ノズルの配列ピッチにばらつきがあったと
しても、また、インクジェット方式の供給装置を用いた
場合において、飛行曲がりやサテライトによる吐出滴の
位置ずれがあったとしても、基板上に形成される多数の
微小スポットの配列状態を規定の配列ピッチに沿った状
態にさせることができ、DNAチップの品質の向上並び
に歩留まりの向上を図ることができるDNAチップの製
造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に試料
溶液の供給による微小スポットが多数形成されたDNA
チップにおいて、前記基板に、前記微小スポットの位置
ずれを自動的に補正する位置ずれ補正手段を設けて構成
する。
【0012】これにより、基板上に試料溶液を供給した
際に、その供給位置が規定の位置からずれていたとして
も、前記試料溶液の供給による微小スポットは、前記位
置ずれ補正手段によって、前記規定の位置に移動し、そ
の位置ずれが補正されることになる。
【0013】このように、本発明に係るDNAチップに
おいては、分注装置のずらし幅や供給ノズルの配列ピッ
チにばらつきがあったとしても、また、インクジェット
方式の供給装置を用いた場合において、飛行曲がりやサ
テライトによる吐出滴の位置ずれがあったとしても、基
板上に形成される多数の微小スポットの配列状態を規定
の配列ピッチに沿った状態にさせることができる。
【0014】また、本発明は、試料溶液を基板上に多数
供給してDNAチップを製造するDNAチップの製造方
法において、前記基板として、前記試料溶液の供給によ
る微小スポットの位置ずれを自動的に補正する位置ずれ
補正手段を有する基板を用いてDNAチップを製造する
ことを特徴とする。
【0015】これにより、分注装置のずらし幅や供給ノ
ズルの配列ピッチにばらつきがあったとしても、また、
インクジェット方式の供給装置を用いた場合において、
飛行曲がりやサテライトによる吐出滴の位置ずれがあっ
たとしても、基板上に形成される多数の微小スポットの
配列状態を規定の配列ピッチに沿った状態にさせること
ができ、DNAチップの品質の向上並びに歩留まりの向
上を図ることができる。
【0016】そして、前記試料溶液をインクジェット方
式の供給装置を用いて供給することが好ましい。この場
合、前記供給装置は、少なくとも1個以上の基体に、外
部から前記試料溶液を注入するための注入口と、前記試
料溶液が注入・充填されるキャビティと、前記試料溶液
を吐出する吐出口とが形成され、前記キャビティを形成
する前記基体の少なくとも一壁面に圧電/電歪素子を備
え、前記キャビティ内において前記試料溶液が移動する
ように構成されたマイクロピペットが複数配列されて構
成され、かつ、各マイクロピペットの吐出口からそれぞ
れ異なる種類の試料溶液が吐出される分注装置であるこ
とが好ましく、更には、前記試料溶液の移動が層流であ
ることがより好ましい。
【0017】インクジェット方式では、高速で微小スポ
ットを形成でき、吐出滴のスピード、液量を自由に設定
できるため、微小スポットを規定の液量/形状に正確に
形成でき、各微小スポット間のばらつきが、ピンやスプ
リングピンで行う方式と比較して少ないという利点があ
る。
【0018】また、インクジェット方式は、ピン式と異
なり、非接触で微小スポットを形成するため、位置ずれ
補正手段と物理的な干渉、接触がなく、好適に使用でき
る。
【0019】更に、インクジェット方式が有するスポッ
ト量、吐出速度等の設計の自由度に関しては、前記位置
ずれ補正手段とのマッチングをとりやすいという利点も
有する。即ち、位置ずれ量が大きいため、大きく補正し
なければならないときは、例えば吐出量、吐出速度を増
して基板上でのスポットの広がりを大きくすることで、
位置ずれ補正手段と接触しやすくし、位置ずれ補正を確
実に行わせることができるといった利点がある。
【0020】上述の位置ずれ補正手段としては、前記基
板のうち、前記微小スポットが形成されるべき位置に形
成された突起であってもよく、前記基板のうち、前記微
小スポットが形成されるべき位置に形成された親水性領
域とそれ以外の部分に形成された撥水性領域とで構成さ
れるものでもよい。
【0021】また、上述の前記位置ずれ補正手段として
は、前記基板のうち、前記微小スポットが形成されるべ
き位置に形成された凹部であってもよく、前記基板のう
ち、前記微小スポットが形成されるべき部分とそれ以外
の部分とで表面状態を異ならせるようにしてもよい。
【0022】また、上述の前記位置ずれ補正手段として
は、前記基板のうち、前記微小スポットが形成されるべ
き部分を、前記試料溶液とは逆の帯電状態とさせる電界
発生手段を有するようにしてもよい。
【0023】例えば、試料溶液が負に帯電(マイナスチ
ャージ)しているとき、前記微小スポットが形成される
べき部分を前記試料溶液とは逆の帯電状態、即ち、正の
帯電状態(プラスチャージの状態)にさせる電界発生手
段を有するようにすると、規定の位置に確実にスポッテ
ィングすることができ好適である。なお、試料溶液がプ
ラスチャージの状態である場合は、微小スポットが形成
されるべき部分をマイナスチャージの状態にすればよ
い。
【0024】更に、試料溶液を供給する方式としてイン
クジェット方式を用いた場合、非接触で微小スポットを
形成することができるため、電界方向に滴の吐出方向が
揃い、かつ、電界で滴下位置の補正がやりやすくなるた
め、好適に使用することができる。
【0025】また、試料溶液がDNA断片を含む溶液の
場合、電界による位置ずれ補正効果をより有効とするた
めに、DNA断片に電荷を付加する官能基を付けるこ
と、あるいは電荷をもった溶液中にDNA断片を分散さ
せることも好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るDNAチップ
及びその製造方法の実施の形態例を図1〜図19Bを参
照しながら説明する。
【0027】本実施の形態に係るDNAチップ20は、
図1に示すように、基板10上に試料溶液の供給(滴下
を含む)による微小スポット80が多数配列されて構成
されている。特に、基板10上には、前記微小スポット
80の位置ずれを自動的に補正する位置ずれ補正手段が
設けられている。
【0028】具体的には、図2に示すように、基板10
は、その表面に親水性を有するpoly-L-lysine層12が
形成され、該基板10上のうち、微小スポット80が形
成されるべき位置の各中心部分にそれぞれ突起14が形
成されている。これら突起14が位置ずれ補正手段とし
て機能することになる。
【0029】即ち、図2に示すように、基板10上に試
料溶液の供給によって微小スポット80が形成された際
において、該微小スポット80の一部が突起14にかか
ったとき(二点鎖線参照)、該微小スポット80の表面
張力によって、該微小スポット80が移動し、微小スポ
ット80の中心位置と突起14とがほぼ一致することに
なる。
【0030】このように、この本実施の形態に係るDN
Aチップ20においては、微小スポット80が規定の位
置からずれて滴下されたとしても、基板10上に形成さ
れた突起14によって規定の位置に移動し、その位置ず
れが補正されることになる。
【0031】ところで、基板10上に試料溶液の供給に
よる微小スポット80を形成してDNAチップ20を製
造するには、例えば図3に示す製造工程を踏んで行われ
る。
【0032】即ち、基板10の表面にpoly-L-lysine層
12(図2参照)を形成する前処理工程S1と、DNA
断片を含む試料溶液を調製する試料調製工程S2と、得
られた試料溶液を基板10上に供給する供給工程S3と
を踏んでDNAチップ20が製造される。
【0033】前記試料調製工程S2は、図4に示すよう
に、DNA断片をPCR増幅してPCR産物を調製する
増幅工程S11と、得られたPCR産物を乾燥してDN
A粉末とする粉末生成工程S12と、得られたDNA粉
末を緩衝液に溶かす混合工程S13とを含む。
【0034】具体的に説明すると、前処理工程S1は、
まず、基板10をアルカリ溶液に浸し、室温で少なくと
も2時間ゆっくりと振盪する。前記アルカリ溶液は、例
えばNaOHを蒸留水に溶かし、更にエタノールを加え
て、完全に透明になるまで攪拌した溶液である。
【0035】その後、基板10を取り出して、蒸留水中
に移し、リンスして、アルカリ溶液を除去する。次い
で、蒸留水中にpoly-L-lysineを加えて調製されたpoly-
L-lysine液に基板10を浸し、1時間放置する。
【0036】その後、基板10を取り出して、遠心機に
かけて遠心し、余分なpoly-L-lysine液を除去する。次
いで、基板10を40℃、5分ほど乾燥させて、表面に
poly-L-lysine層12が形成された基板10を得る。
【0037】次に、試料調製工程S2は、まず、既知の
PCR機で増幅したPCR産物(増幅工程S11)に、
3Msodium acetateとイソプロパノールとを加え、数時
間放置する。その後、このPCR産物溶液を遠心機で遠
心し、DNA断片を沈殿させる。
【0038】沈殿させたDNA断片をエタノールでリン
スし、遠心した後、乾燥させてDNA粉末を生成する
(粉末生成工程S12)。得られたDNA粉末に×1T
Eバッファを加え、数時間放置して完全に溶かすことに
よって(混合工程S13)、試料溶液が調製される。こ
の段階での試料溶液の濃度は1〜10μg/μリットル
である。なお、この後に固定化液を試料注入口52から
キャビティ56内に供給するようにしてもよい。
【0039】そして、本実施の形態では、得られた試料
溶液を基板10上に供給してDNAチップ20を製造す
る(供給工程S3)。なお、試料調製工程S2を経て得
られた試料溶液に固定化液を混合するようにしてもよい
し、試料溶液を希釈するようにしてもよい。この場合、
希釈液として水やNaClを含んだ水溶液又はポリマー
を含んだ水溶液を使用することができる。
【0040】更に、この実施の形態においてDNAチッ
プ20を製造する場合、例えば図5A〜図7に示す分注
装置30が有効に使用される。
【0041】この分注装置30は、図5A及び図5Bに
示すように、矩形状の固定板32の上面に例えば10個
のマイクロピペット34を5行2列に配列し、各列方向
に整列されたマイクロピペット34群をそれぞれ固定治
具36を介して固定板32に固定させた構成を有する。
【0042】マイクロピペット34は、図5C及び図6
に示すように、ほぼ直方体の形状を有する基体50の上
面に形成された試料注入口52と、該基体50の下面に
形成された試料吐出口54と、内部に試料注入口52と
試料吐出口54との間に形成されたキャビティ56と、
基体50を振動させたり、キャビティ56の体積を変化
させたりするアクチュエータ部58とを有して構成され
ている。
【0043】従って、図6に示すように、前記固定板3
2には、マイクロピペット34の試料吐出口54に対応
する箇所にそれぞれ貫通孔40が設けられている。これ
により、マイクロピペット34の試料吐出口54から吐
出された試料溶液が、前記貫通孔40を通じて、例えば
固定板32の下方に固定された基板20に供給されるこ
とになる。
【0044】このマイクロピペット34は、試料注入口
52から基体50の内部にかけて開口幅の大きいほぼL
字状の導入穴60が形成されている。この導入穴60と
キャビティ56との間には、径の小さい第1の連通孔6
2が形成され、試料注入口52から注入された試料溶液
が導入穴60及び第1の連通孔62を通じてキャビティ
56に導入されるようになっている。
【0045】キャビティ56のうち、前記第1の連通孔
62とは異なる位置に、試料吐出口54に連通し、か
つ、第1の連通孔62よりも径の大きい第2の連通孔6
4が形成されている。本実施の形態では、キャビティ5
6の下面のうち、試料注入口52寄りに第1の連通孔6
2を形成し、同じくキャビティ56の下面のうち、試料
吐出口54に対応した位置に第2の連通孔64を形成す
るようにしている。
【0046】更に、この実施の形態では、基体50のう
ち、キャビティ56の上面が接する部分が薄肉とされ、
外部応力に対して振動を受けやすい構造となっており、
振動部66として機能するようになっている。振動部6
6の上面に前記アクチュエータ部58が形成されてい
る。
【0047】基体50は、複数枚のジルコニアセラミッ
クスのグリーンシート(第1の薄板層50A、第1のス
ペーサ層50B、第2の薄板層50C、第2のスペーサ
層50D及び第3の薄板層50E)を積層し、一体焼成
して構成されている。
【0048】つまり、基体50は、試料注入口52を構
成する窓部が形成され、一部において振動部66を構成
する薄肉の第1の薄板層50Aと、導入穴60の一部及
びキャビティ56を構成する複数の窓部がそれぞれ形成
された厚肉の第1のスペーサ層50Bと、導入穴60の
一部、第1の連通孔62及び第2の連通孔64の一部を
構成する複数の窓部がそれぞれ形成された薄肉の第2の
薄板層50Cと、導入穴60の一部及び第2の連通孔6
4の一部を構成する複数の窓部がそれぞれ形成された厚
肉の第2のスペーサ層50Dと、試料吐出口54を構成
する窓部が形成された薄肉の第3の薄板層50Eとを積
層し、一体焼成して構成されている。
【0049】アクチュエータ部58は、前記振動部66
のほか、該振動部66上に直接形成された下部電極70
と、該下部電極70上に形成された圧電/電歪層や反強
誘電体層等の圧電層72と、該圧電層72の上面に形成
された上部電極74とを有して構成されている。
【0050】下部電極70と上部電極74は、図5Cに
示すように、それぞれ基体50の上面に形成された複数
のパッド76及び78を通じて図示しない駆動回路に電
気的に接続される。
【0051】上記のような構成のマイクロピペット34
によれば、上部電極74と下部電極70との間に電界が
生じると、圧電層72が変形し、それに伴って振動部6
6が変形し、振動部66に接しているキャビティ(加圧
室)56の容積が減少することになる。
【0052】このキャビティ56の容積の減少によって
キャビティ56内に充填された試料溶液がキャビティ5
6に連通する試料吐出口54から所定速度で吐出され、
図1に示すように、マイクロピペット34から吐出され
た試料溶液が顕微鏡スライドガラス等の基板50上に微
小スポット80として整列固定されたDNAチップ20
を作製することができる。
【0053】この場合、基板10上に形成される微小ス
ポット80の配列ピッチよりも分注装置30における試
料吐出口54の配列ピッチが大きいため、分注装置30
での供給位置をずらしながら試料溶液を供給することに
なる。
【0054】このとき、分注装置30のずらし幅や試料
吐出口54の配列ピッチにばらつきがあったとしても、
試料溶液の供給による微小スポット80は、基板10上
に形成された突起14によって、規定の位置にそれぞれ
移動し、その位置ずれが補正されることになる。そのた
め、この実施の形態においては、基板10上に形成され
る多数の微小スポット80の配列状態を規定の配列ピッ
チに沿った状態にさせることができる。
【0055】更に、前記位置補正後、基板10に水分を
付加することで、微小スポット80を移動しやすくし、
微小スポット80を突起14に移動させることも好適で
ある。また、突起14に集結した微小スポット80の断
面形状を半球状に修正できる効果も期待でき好ましい。
【0056】なお、アクチュエータ部58の駆動によっ
て、キャビティ56の容積が減少する構造としては、い
わゆるインクジェット方式の装置構造を採用することが
できる(特開平6−40030号公報参照)。
【0057】そして、キャビティ(加圧室)56は、D
NA断片などを含む試料溶液が層流で移動するような流
路寸法に形成されていることが好ましい。
【0058】つまり、キャビティ56の寸法は、試料の
種類、作成する液滴の大きさ、形成密度より異なるが、
例えば、塩基対1〜10000程度のDNA断片を1μ
g/μリットルの濃度で緩衝液(TEバッファ)に分散
させた試料を数百μmピッチで数百μmφ液滴径の滴下
を行う場合においては、図7に示すように、キャビティ
長(L)は、1〜5mm、キャビティ幅(W)は、0.
1〜1mm、キャビティ深さ(D)は、0.1〜0.5
mmが好ましい。またキャビティ56の内壁には、流れ
を乱す突起物がないように滑らかであることがよく、そ
の材質は、試料溶液と親和性のよいセラミックスからな
ることが好ましい。
【0059】このような形状にすることにより、キャビ
ティ56を試料注入口52から試料吐出口54に至る流
路の一部として、試料注入口52から導入穴60、第1
の連通孔62を経てキャビティ56内に移動する試料溶
液の流れを乱すことなく試料吐出口54に導くことがで
きる。
【0060】ところで、図5Aに示すように、固定板3
2の上面には、マイクロピペット34を位置決め固定す
るための複数のピン38が設けられている。マイクロピ
ペット34を固定板32上に固定する場合は、マイクロ
ピペット34の基体50の両側に設けられた位置決め用
孔90(図5C参照)に固定板32のピン38を挿入さ
せながら、マイクロピペット34を固定板32に載置す
ることで、自動的に複数のマイクロピペット34が所定
の並びで配列位置決めされることになる。
【0061】また、各固定治具36は、複数のマイクロ
ピペット34を固定板32に押さえ付ける押さえ板10
0を有する。押さえ板100の両端には、それぞれネジ
102が挿通される挿通孔が形成され、この挿通孔にネ
ジ102を挿通して、固定板32にねじ込むことによっ
て、前記押さえ板100で複数のマイクロピペット34
を一度に固定板32に押さえ付けることができるように
なっている。そして、1つの押さえ板100で押さえ付
けた複数のマイクロピペット34で1つのユニットが構
成される。図5Aの例では列方向に配列された5つのマ
イクロピペット34で1つのユニットが構成された例を
示している。
【0062】また、押さえ板100には、複数のマイク
ロピペット34を押さえ付けたときに、各マイクロピペ
ット34の試料注入口52に対応する箇所にそれぞれ試
料溶液を供給するための導入孔104(図5B参照)が
形成されており、各導入孔104の上端部にはそれぞれ
試料溶液を導入孔104に導くためのチューブ106が
保持されている。
【0063】なお、押さえ板100の幅は、配線作業の
効率化を考慮すると、複数のマイクロピペット34を固
定板32に押さえ付けた際に、アクチュエータ部58の
各電極70及び74につながるパッド76及び78が上
方に臨むような寸法であることが好ましい。
【0064】このように、上述の分注装置30は、試料
注入口52及び試料吐出口54を有するマイクロピペッ
ト34の複数個をそれぞれ試料吐出口54を下方向に向
けた状態で立設させて構成されている。
【0065】即ち、各マイクロピペット34は、それぞ
れの試料注入口52を上側とし、試料吐出口54を下側
とし、かつ、各試料吐出口54が縦横に配列配置され
て、試料吐出口54からそれぞれ種類の異なる試料溶液
が吐出されるようになっている。
【0066】このような構成を有する分注装置30にお
いて、各試料注入口52に対応してそれぞれ種類の異な
る試料溶液を供給する方法としては、図8に示すよう
に、例えば多数の断面ほぼV字状の凹部(溜め部)11
0が配列されたカートリッジ112を使用する方法があ
る。この方法は、カートリッジ112の各凹部110に
それぞれ種類の異なる試料溶液を入れ、該カートリッジ
112を各凹部110とチューブ106とがそれぞれ対
応するように取り付け、針等で各凹部110の底を開封
することによって、各凹部110にあった試料溶液をチ
ューブ106を介して各マイクロピペット34に供給す
る方法等が考えられる。
【0067】また、チューブ106を用いない場合は、
カートリッジ112を各凹部110と固定治具36の各
導入孔104とがそれぞれ対応するように取り付け、針
等で各凹部110の底を開封することによって、各凹部
110にあった試料溶液を導入孔104を介して各マイ
クロピペット34に供給する方法のほか、予め、固定治
具36における各導入孔104の近傍に針等を形成し、
カートリッジ112を固定治具36に取り付けると同時
に各凹部110が開封されるようにしてもよい。
【0068】なお、開封後に気体等を圧送し、試料溶液
を強制的に押し出す機構を加えてもよい。また、各マイ
クロピペット34の基体50内に形成された試料注入口
52から試料吐出口54に至る空間を洗浄する機構を備
えることは、数千から数万種類という多種類のDNA断
片などを汚染なく、しかも純度よく微小スポット80と
して吐出するために望ましい。
【0069】図5Aの例では、押さえ板100の両端を
ネジ102で固定板20に締め付けることで行っている
が、押さえ板100の固定法は、ネジ、バネ等で機械的
に行うほか、接着剤等で行ってもよい。
【0070】また、マイクロピペット34を構成する基
体50は、上述したように、セラミックスで形成されて
おり、例えば、安定化ジルコニアや部分安定化ジルコニ
ア、アルミナ、マグネシア、窒化珪素等を用いることが
できる。
【0071】このうち、安定化/部分安定化ジルコニア
は、薄板においても機械的強度が大きいこと、靱性が高
いこと、圧電層72や電極材との反応性が小さいことか
ら最も好適に採用される。
【0072】そして、基体50等の材料として安定化/
部分安定化ジルコニアを使用する場合には、少なくと
も、アクチュエータ部58が形成される部分(振動部6
6)には、アルミナあるいはチタニア等の添加物が含有
されることが好ましい。
【0073】また、アクチュエータ部58を構成する圧
電層72は、圧電セラミックスとして、例えば、ジルコ
ン酸鉛、チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、マグネ
シウムタンタル酸鉛、ニッケルニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ
酸鉛、マンガンニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、マン
ガンタングステン酸鉛、コバルトニオブ酸鉛、チタン酸
バリウム等やこれらのいずれかを組み合わせた成分を含
有する複合セラミックスを用いることができるが、本実
施の形態においては、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛及びマ
グネシウムニオブ酸鉛からなる成分を主成分とする材料
が好適に用いられる。
【0074】これは、このような材料が、高い電気機械
結合係数と圧電定数を有することに加え、圧電層72の
焼結時における基体材料との反応性が小さく、所定の組
成のものを安定に形成することができることに基づくか
らである。
【0075】更に、本実施の形態では、前記圧電セラミ
ックスに、ランタン、カルシウム、ストロンチウム、モ
リブデン、タングステン、バリウム、ニオブ、亜鉛、ニ
ッケル、マンガン、セリウム、カドミウム、クロム、コ
バルト、アンチモン、鉄、イットリウム、タンタル、リ
チウム、ビスマス、スズ等の酸化物、もしくはこれらい
ずれかの組合せ、又は他の化合物を適宜、添加したセラ
ミックスを用いてもよい。
【0076】例えば、ジルコン酸鉛とチタン酸鉛及びマ
グネシウムニオブ酸鉛を主成分とし、これにランタンや
ストロンチウムを含有するセラミックスを用いることも
また好ましい。
【0077】一方、アクチュエータ部58における上部
電極74及び下部電極70は、室温で、固体であって導
電性の金属で構成されていることが好ましく、例えば、
アルミニウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、亜鉛、ニオブ、モリブデン、ルテニウム、パラ
ジウム、ロジウム、銀、スズ、タンタル、タングステ
ン、イリジウム、白金、金、鉛等の金属単体あるいはこ
れらのいずれかを組み合わせた合金が用いられ、更に、
これらに圧電層72や基体50と同じ材料を分散させた
サーメット材料を用いてもよい。
【0078】次に、この分注装置30を使ってDNAチ
ップ20を製造する第1及び第2の方法について図9及
び図10を参照しながら説明する。
【0079】まず、第1の方法は、図9に示すように、
各チューブ106からそれぞれ固定治具36の導入孔1
04を介して各マイクロピペット34のキャビティ56
内にそれぞれ種類の異なる試料溶液を充填し、次いで、
各アクチュエータ部58を駆動して、各マイクロピペッ
ト34の試料吐出口54から試料溶液を吐出させる。キ
ャビティ56内に溶液を充填する方法は、試料注入口5
2より導入された溶液の毛細管力により注入してもよい
が、試料吐出口54から真空吸引して充填する方法が確
実である。
【0080】ここで、アクチュエータ部58の各電極7
0及び74に印加する電圧波形のうち、アクチュエータ
部58がオン動作して、キャビティ56の容積を減少さ
せる場合、各電極70及び74にはパルス的な電圧が印
加されることになる。この場合、パルスの振幅を上げる
ことによって、振動部66の変形が大きくなり、その
分、試料溶液の吐出量も多くなる。また、一定期間に複
数のパルスを印加する場合は、パルス周期を短くし、各
パルスの振幅を小さくすることによって、少量の試料溶
液を多数吐出させることができる。
【0081】このとき、供給位置を適宜変えることによ
って、供給された試料溶液が基板10上で組み合わされ
て(合体)、1つのスポット径を有する試料溶液となる
が、供給する試料溶液の種類に応じて、供給数、供給位
置及び1回の供給量を制御することで、基板10上に形
成されるスポット径の均一化を図ることができる。
【0082】次に、分注装置30を使った第2の方法に
ついて説明する。この第2の方法は、図10に示すよう
に、各チューブ106からそれぞれ固定治具36の導入
孔104を介して各マイクロピペット34のキャビティ
56内に緩衝液やNaClを含んだ水溶液、ポリマーを
含んだ水溶液などの置換液を充填し、次いで、試料を試
料注入口52からキャビティ56内に層流置換させなが
ら注入した後、置換の完了を待つ。その後、アクチュエ
ータ部58を駆動させて、試料溶液を基板10上に吐出
供給させる。
【0083】キャビティ56内における試料の層流置換
完了は、キャビティ56内の流体特性の変化を検知する
ことにより把握することが好ましい。
【0084】なお、キャビティ56内の置換液と試料の
置換は層流で行われることが好ましいが、試料の種類が
変わった場合や、液体の移動速度が非常に速い場合にお
いては、キャビティ56のうち、第1の連通孔62の近
辺部分は、必ずしも層流でなくてもよい。この場合、試
料と置換液の混合により試料溶液のパージ量は増大する
が、キャビティ56内の流体特性の変化を検知して置換
完了を判断することにより、パージ量の増大を最小に抑
えることができる。
【0085】ここで、キャビティ56内の流体特性の変
化は、アクチュエータ部58に振動を励起する程度の電
圧を印加し、その振動に伴う電気的定数の変化を検出す
ることにより把握する。このような流体特性の変化の検
知については、例えば、特開平8−201265号公報
に開示されている。
【0086】具体的には、アクチュエータ部58に対し
て、所定の間隔で、吐出駆動用の電源からの電気的接続
をリレーで切り離し、同時に、共振周波数を測定する手
段をリレーにより接続し、その時点でのインピーダンス
あるいは共振特性、例えば共振周波数や減衰率等を電気
的に測定する。
【0087】これにより、液体の粘度、比重等が目的の
試料(DNA断片などを含む液体)であるかどうかを把
握することができる。即ち、各マイクロピペット34に
おいては、マイクロピペット34自体がセンサとして機
能するため、マイクロピペット34の構成も単純化する
ことができる。
【0088】そして、アクチュエータ部58を、求めら
れるスポット径に応じた液滴量に対応した駆動条件にて
駆動し、試料溶液の供給を繰り返すことにより、DNA
チップ20を製造する。通常、1つの微小スポット80
を形成するのに、マイクロピペット34から1〜数百滴
を吐出して行う。
【0089】なお、試料注入口52中の試料の量が減少
した際には、緩衝液を追加し、流路中に気泡が入らない
ようにして、吐出を続けることにより、試料溶液をマイ
クロピペット34内に残すことなく使い切ることができ
る。試料から置換液への置換の完了(試料吐出の終了)
は、同じく、アクチュエータ部58を用いた液体の粘
度、比重の検出で行う。
【0090】また、使用する置換液、試料としては、予
め脱気操作を通して溶液中の溶存気体を取り除いたもの
を使用することが好ましい。そのような溶液を用いるこ
とにより、マイクロピペット34の流路内に溶液を充填
する際に、流路途中で気泡がひっかかり充填が不備にな
る場合でも、その気泡を溶液中に溶かし込んで不具合を
回避できると共に、吐出の途中において、流体中に気泡
が発生することがなく、吐出不具合を生じることもな
い。
【0091】また、上述の第2の方法において、試料溶
液を吐出しつつ、緩衝液やNaClを含んだ水溶液、ポ
リマーを含んだ水溶液のような置換液を試料注入口52
からキャビティ56に注入し、キャビティ56内に残留
する試料溶液を完全に吐出し、次の試料注入に備えるこ
とができる。
【0092】そして、キャビティ56内に試料溶液が残
留しているかどうか(試料溶液として吐出できるかどう
か)を検知するのにも、同じく、キャビティ56内の流
体特性の変化を検知することにより把握できる。この場
合、置換完了検出機構により使用に供しない試料のパー
ジ量を極めて少なくすることができると共に、試料溶液
の使用効率を向上させることができる。
【0093】また、試料を試料注入口52からキャビテ
ィ56に充填する際に、アクチュエータ部58を駆動さ
せながら試料を試料注入口52からキャビティ56内に
置換させてもよい。この場合、予め安価な置換液により
キャビティ56内を確実に置換でき、その結果、吐出不
良が発生することを完全に防止でき、高価な試料を効率
よく吐出できる。
【0094】更に、キャビティ56内に緩衝液やNaC
lを含んだ水溶液、ポリマーを含んだ水溶液などの置換
液を充填し、キャビティ56内と試料注入口52内にあ
る置換液の量を調整して所定の量にし、次に、試料溶液
を試料注入口52から所定の液量だけ注入した後、アク
チュエータ部58を所定のパルス数だけ駆動し、キャビ
ティ56内と試料注入口52内にある置換液の量だけ排
出してもよい。
【0095】そうすることにより、キャビティ56内と
試料注入口52内にある置換液の量だけ正確に排出さ
れ、無駄なく試料溶液の充填を完了することができる。
【0096】このように、本実施の形態に係るDNAチ
ップ20においては、基板10に、微小スポット80の
位置ずれを自動的に補正する位置ずれ補正手段としての
突起14を設けるようにしたので、基板10上に試料溶
液を供給した際に、その供給位置が規定の位置からずれ
ていたとしても、前記試料溶液の供給による微小スポッ
ト80は、突起14によって前記規定の位置に移動し、
その位置ずれが補正されることになる。
【0097】このように、本実施の形態に係るDNAチ
ップ20及びその製造方法においては、分注装置30の
ずらし幅や試料吐出口54の配列ピッチにばらつきがあ
ったとしても、基板10上に形成される多数の微小スポ
ット80の配列状態を規定の配列ピッチに沿った状態に
させることができ、DNAチップ20の品質の向上並び
に歩留まりの向上を図ることができる。
【0098】次に、基板10に設けられる位置ずれ補正
手段の変形例について図11〜図19Bを参照しながら
説明する。
【0099】第1の変形例は、図11に示すように、基
板10のうち、微小スポット80が形成されるべき位置
に親水性領域Z1を形成し、それ以外の部分に撥水性領
域Z2を形成した点で異なる。具体的には、微小スポッ
ト80が形成されるべき位置以外の部分に撥水性の膜1
6を形成することで達成される。撥水性の膜16として
は、例えばSiコート、フッ素樹脂等を使用することが
できる。
【0100】これによれば、図11に示すように、基板
10上に試料溶液の供給によって微小スポット80が形
成された際において、該微小スポット80の一部が撥水
性の膜16にかかったとき(二点鎖線参照)、該微小ス
ポット80の表面張力と膜16の撥水作用によって、該
微小スポット80が移動し、規定の位置に微小スポット
80の中心を位置決めできる。この場合、微小スポット
80の一部が撥水性の膜16にかかったときでも、膜1
6が撥水性のため、試料溶液が移動した後の痕跡がな
く、固定化後のスポット形状が親水性の部分のみの形状
になり、形状のばらつきが低減される。
【0101】第2の変形例は、図12に示すように、前
記撥水性の膜16において、親水性領域Z1の周辺部の
みに該親水性領域Z1に向かって下り傾斜とされたテー
パ面16aを設けた例を示す。この場合、一点鎖線に示
すように、撥水性の膜16に微小スポット80がかかっ
たときでも、撥水性の膜16の撥水作用と、微小スポッ
ト80の表面張力と、テーパ面の傾斜による重力で、前
記微小スポット80は、該微小スポット80が形成され
るべき位置に移動し、規定の位置に微小スポット80の
中心を位置決めすることができる。
【0102】第3の変形例は、図13に示すように、基
板10のうち、微小スポット80が形成されるべき位置
に凹部18を形成した点で異なる。
【0103】これによれば、図13に示すように、基板
80上に試料溶液の供給によって微小スポット80が形
成された際において、該微小スポット80の一部が凹部
18の肩部分にかかったとき(二点鎖線参照)、該微小
スポット80の表面張力によって、該微小スポット80
が移動し、凹部18内に微小スポット80を位置させる
ことができる。この場合、凹部18内に試料溶液が入る
と、試料膜厚が均一化され、スポットの厚みのばらつき
が低減できる。その結果、スポットが発する蛍光を検査
する際の感度ばらつき、感度劣化を抑制できるという利
点がある。
【0104】第4の変形例は、図14に示すように、微
小スポット80が形成される部分の周辺部に複数の凸部
150を形成する、あるいは前記周辺部に環状の凸部1
52を形成した例を示す。環状の凸部152の場合に
は、微小スポット80が形成される部分がクレータ状に
形成されることになる。この第4の変形例の場合、上述
した第3の変形例による効果に加えて、所定位置(微小
スポット80が形成されるべき位置)に微小スポット8
0が集まりやすくなるという効果がある。特に、凸部1
50や152の裾の部分をなだらかな傾斜面154に形
成すれば、前記効果は更に顕著となる。
【0105】上述のような凸部150や152は、プリ
ンタにおいて実用化されているインクジェット方式で、
噴射圧力やジェットノズルと基板12との距離等を適宜
調整して、スポッティングすることにより、基板12上
に形成することができる。
【0106】第5の変形例は、図15に示すように、基
板10のうち、微小スポット80が形成されるべき部分
とそれ以外の部分とで表面状態を異ならせた点で異な
る。
【0107】これによれば、図15に示すように、基板
10上に試料溶液の供給によって微小スポット80が形
成された際において、該微小スポット80の一部が粗面
22以外の部分にかかったとき(二点鎖線参照)、該微
小スポット80の表面張力によって、該微小スポット8
0が移動し、規定の位置に微小スポット80の中心を位
置させることができる。この場合、上述した第1の変形
例と同様に、該微小スポット80の一部が粗面22以外
にかかったときでも、粗面22以外の部分は、試料が移
動した後の痕跡がなく、固定化後のスポット形状が粗面
22のみの形状になり、形状のばらつきが低減される。
また、微小スポット80は、接触する面が粗面であるた
め、接触面積が大きく、基板10に強固に固定され、ス
ポッティング後の固定化時において、試料溶液が流れ出
すことを低減できる。
【0108】上述の第2、第3及び第5の変形例でのテ
ーパ面16aの形成並びに凹部18の形成や粗面22の
形成など、表面状態の変更は、ブラスト加工、レーザ加
工、切削加工等の加工によって一度に大量の基板を処理
することができるため、安価に実施でき好ましい。
【0109】第6の変形例は、電界をかけて位置ずれ補
正を行うようにしたものである。具体的には、例えば図
16に示すように、基板10におけるpoly-L-lysine層
12の下層において、微小スポット80を形成すべき箇
所に対応する部分に、金属膜による多数の電極パターン
130を形成し、更にその下層に各電極パターン130
に共通とされた金属膜による共通電極パターン132を
形成する。
【0110】そして、共通電極パターン132と例えば
接地間に電源134を接続し、各電極パターン130を
例えば+側に帯電させる。この状態で、基板10上に試
料溶液の供給によって微小スポット80が形成される
と、該微小スポット80を構成する試料溶液は−側に帯
電しているため、微小スポット80の一部が電極パター
ン130上にかかったとき(二点鎖線参照)、電界の吸
引力によって、該微小スポット80が電極パターン13
0上に移動し、規定の位置に微小スポット80の中心が
位置することになる。
【0111】また、電界強度を上げれば、各マイクロピ
ペット34の試料吐出口54から吐出された液滴140
は、空中において、その飛行方向が対応する電極パター
ン130に向かうべく補正され、前記液滴140による
微小スポット80は対応する電極パターン130上に正
確に落下することとなる。この場合、液滴140が基板
10の表面で移動することがないため、液滴移動による
痕跡がなく、スポット形状を安定化(均一化)できると
いう効果がある。
【0112】第7の変形例は、図17に示すように、上
述した第6の変形例(図16参照)とほぼ同じ原理であ
るが、基板10が載置固定されるステージ142に所定
の電極パターン130及び132を設けたものである。
この場合、基板10に電極パターン130及び132を
設ける必要がないため、安価に実施できるという利点が
ある。
【0113】第8の変形例は、図18に示すように、基
板10を例えばガラスで構成し、更に、該基板10内に
所定の電極パターン130及び132を形成し、特に、
電極パターン130を基板10の表面に露出させた例で
ある。電極パターン130及び132への電圧供給は、
ステージ142に形成された電極144を通じて行われ
る。
【0114】この第8の変形例においては、基板10の
ガラス表面は撥水性を呈し、ガラス表面に露出した電極
パターン130は親水性を呈するため、上述した第1の
変形例と同様に、例えば図19Aに示すように、基板1
0上に試料溶液の供給によって微小スポット80が形成
された際において、該微小スポット80の一部が撥水性
のガラス表面にかかったとき(二点鎖線参照)、該微小
スポット80の表面張力とガラス表面の撥水作用によっ
て、該微小スポット80が移動し、規定の位置に微小ス
ポット80の中心を位置決めすることができる。この場
合、微小スポット80の一部がガラス表面にかかったと
きでも、ガラス表面が撥水性のため、試料溶液が移動し
た後の痕跡がなく、固定化後のスポット形状が親水性の
部分のみの形状になり、形状のばらつきが低減される。
【0115】また、電界強度を上げれば、図19Bに示
すように、上述した第6の変形例と同様に、落下過程に
ある液滴140は、空中において、その飛行方向が対応
する電極パターン130に向かうべく補正され、前記液
滴140による微小スポット80は対応する電極パター
ン130上に正確に落下することとなる。この場合、液
滴140が基板10の表面で移動することがないため、
液滴移動による痕跡がなく、スポット形状を安定化(均
一化)できるという効果がある。
【0116】このように、第8の変形例においては、上
述した第1の変形例と第6の変形例の効果を合わせ持っ
たものとなり、より好ましい。なお、基板10の材質
は、ガラスに限ることなく、セラミックス、プラスチッ
ク等の絶縁物であってもよい。
【0117】このように、第1〜第8の変形例に係る位
置ずれ補正手段を用いても、上述した本実施の形態と同
様に、分注装置30のずらし幅や試料吐出口54の配列
ピッチにばらつきがあったとしても、基板10上に形成
される多数の微小スポット80の配列状態を規定の配列
ピッチに沿った状態にさせることができ、DNAチップ
20の品質の向上並びに歩留まりの向上を図ることがで
きる。
【0118】なお、この発明に係るDNAチップ及びそ
の製造方法は、上述の実施の形態に限らず、この発明の
要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは
もちろんである。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るDN
Aによれば、分注装置のずらし幅や滴下ノズルの配列ピ
ッチにばらつきがあったとしても、基板上に形成される
多数の微小スポットの配列状態を規定の配列ピッチに沿
った状態にさせることができる。
【0120】また、本発明に係るDNAの製造方法によ
れば、分注装置のずらし幅や滴下ノズルの配列ピッチに
ばらつきがあったとしても、基板上に形成される多数の
微小スポットの配列状態を規定の配列ピッチに沿った状
態にさせることができ、DNAチップの品質の向上並び
に歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るDNAチップ(本実施の形
態に係る製造方法で製造されるDNAチップ)を示す斜
視図である。
【図2】本実施の形態に係るDNAチップの構成を示す
拡大断面図である。
【図3】本実施の形態に係るDNAチップの製造方法を
示す工程ブロック図である。
【図4】試料調製工程の内訳を示す工程ブロック図であ
る。
【図5】図5Aは第1の実施の形態に係るDNAチップ
の製造方法で使用される分注装置の構成を示す平面図で
あり、図5Bはその正面図であり、図5Cは、分注装置
を構成する1つのマイクロピペットを示す拡大平面図で
ある。
【図6】マイクロピペットの構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】マイクロピペットの基体内に形成されるキャビ
ティを含む流路の形状を示す斜視図である。
【図8】カートリッジと共に示す分注装置の分解斜視図
である。
【図9】分注装置を使用してDNAチップを製造する場
合の第1の方法を示す説明図である。
【図10】分注装置を使用してDNAチップを製造する
場合の第2の方法を示す説明図である。
【図11】第1の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図12】第2の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図13】第3の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図14】第4の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図15】第5の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図16】第6の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図17】第7の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図18】第8の変形例に係る位置ずれ補正手段を示す
断面図である。
【図19】図19Aは第8の変形例に係る位置ずれ補正
手段において第1の変形例と同様の効果を奏することを
示す図であり、図19Bは第8の変形例に係る位置ずれ
補正手段において第6の変形例と同様の効果を奏するこ
とを示す図である。
【符号の説明】
10…基板 12…poly-L-lys
ine層 14…突起 16…撥水性の膜 18…凹部 20…DNAチッ
プ 22…粗面 30…分注装置 34…マイクロピペット 54…試料吐出口 58…アクチュエータ部 80…微小スポッ
ト 130…電極パターン 132…共通電極
パターン 134…電源 140…液滴 142…ステージ S1…前処理工程 S2…試料調製工程 S3…供給工程 S11…増幅工程 S12…粉末生成
工程 S13…混合工程
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 35/10 C12N 15/00 F 37/00 102 G01N 35/06 A (72)発明者 武内 幸久 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 2G058 AA09 CC09 EA03 EA11 EB00 ED16 4B024 AA19 CA04 HA12 HA19 4B029 AA21 AA23

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に試料溶液の供給による微小スポッ
    トが多数形成されたDNAチップにおいて、 前記基板は、前記微小スポットの位置ずれを自動的に補
    正する位置ずれ補正手段を有することを特徴とするDN
    Aチップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のDNAチップにおいて、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された突起であるこ
    とを特徴とするDNAチップ。
  3. 【請求項3】請求項1記載のDNAチップにおいて、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された親水性領域と
    それ以外の部分に形成された撥水性領域とで構成されて
    いることを特徴とするDNAチップ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のDNAチップにおいて、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された凹部であるこ
    とを特徴とするDNAチップ。
  5. 【請求項5】請求項1記載のDNAチップにおいて、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき部分とそれ以外の部分とで表面
    状態を異ならせることで構成されることを特徴とするD
    NAチップ。
  6. 【請求項6】請求項1記載のDNAチップにおいて、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき部分を、前記試料溶液とは逆の
    帯電状態とさせる電界発生手段を有することを特徴とす
    るDNAチップ。
  7. 【請求項7】試料溶液を基板上に多数供給してDNAチ
    ップを製造するDNAチップの製造方法において、 前記基板として、前記試料溶液の供給による微小スポッ
    トの位置ずれを自動的に補正する位置ずれ補正手段を有
    する基板を用いてDNAチップを製造することを特徴と
    するDNAチップの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載のDNAチップの製造方法に
    おいて、 前記試料溶液を、供給装置を用いてインクジェット方式
    で供給することを特徴とするDNAチップの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載のDNAチップの製造方法に
    おいて、 前記供給装置は、 少なくとも1個以上の基体に、外部から前記試料溶液を
    注入するための注入口と、前記試料溶液が注入・充填さ
    れるキャビティと、前記試料溶液を吐出する吐出口とが
    形成され、前記キャビティを形成する前記基体の少なく
    とも一壁面に圧電/電歪素子を備え、前記キャビティ内
    において前記試料溶液が移動するように構成されたマイ
    クロピペットが複数配列されて構成され、かつ、各マイ
    クロピペットの吐出口からそれぞれ異なる種類の試料溶
    液が吐出される分注装置であることを特徴とするDNA
    チップの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載のDNAチップの製造方法
    において、 前記分注装置は、前記キャビティ内において前記試料溶
    液が層流で移動するように構成されたマイクロピペット
    が複数配列されて構成されていることを特徴とするDN
    Aチップの製造方法。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    DNAチップの製造方法において、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された突起であるこ
    とを特徴とするDNAチップの製造方法。
  12. 【請求項12】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    DNAチップの製造方法において、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された親水性領域と
    それ以外の部分に形成された撥水性領域とで構成されて
    いることを特徴とするDNAチップの製造方法。
  13. 【請求項13】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    DNAチップの製造方法において、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき位置に形成された凹部であるこ
    とを特徴とするDNAチップの製造方法。
  14. 【請求項14】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    DNAチップの製造方法において、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき部分とそれ以外の部分とで表面
    状態を異ならせることで構成されることを特徴とするD
    NAチップの製造方法。
  15. 【請求項15】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    DNAチップの製造方法において、 前記位置ずれ補正手段は、前記基板のうち、前記微小ス
    ポットが形成されるべき部分を、前記試料溶液とは逆の
    帯電状態とさせる電界発生手段を有することを特徴とす
    るDNAチップの製造方法。
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