JP2001228162A - 液体吐出装置、液体吐出ヘッド及び吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出ヘッド及び吐出方法

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JP2001228162A JP2000041578A JP2000041578A JP2001228162A JP 2001228162 A JP2001228162 A JP 2001228162A JP 2000041578 A JP2000041578 A JP 2000041578A JP 2000041578 A JP2000041578 A JP 2000041578A JP 2001228162 A JP2001228162 A JP 2001228162A
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誠也 高橋
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00178Special arrangements of analysers
    • G01N2035/00277Special precautions to avoid contamination (e.g. enclosures, glove- boxes, sealed sample carriers, disposal of contaminated material)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液分析機や遺伝子検査などにおいて、吐出
装置を使い捨てとして使用することは、コストの面で現
実的ではなかった。また、アクチュエータとして用られ
ている圧電素子は、多量の鉛を含んでいるため、環境へ
の影響を考慮すれば吐出装置を使い捨てとして使用する
こと自体が問題となっていた。ここでアクチュエータと
流路を分離、着脱可能にする方法について要望があっ
た。 【解決手段】 液体を保持するとともに一端より前記液
体を吐出可能な液体保持部材31と、この液体保持部材
を移動させるための駆動手段29と、この液体保持部材
を前記駆動手段とを着脱可能に連結する連結部材30と
を具備し、この液体保持部材を前記駆動手段によって移
動させることでこの液体保持部材に保持された液体を吐
出することを特徴とする液体吐出装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微少量の試薬、薬液
及び溶融金属などの液体吐出装置、液体吐出ヘッド及び
吐出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液分析機や遺伝子検査、創薬スクリー
ニングなどの検査装置はランニングコスト削減のため廃
液量を削減することが望まれている。廃液量は主に反応
試料液と反応容器などの洗浄水の二つから構成されてい
るため、これを削減するには反応試料液の量を少量化す
る必要がある。反応試料液は液体吐出装置の最小吐出量
に応じて決まるため、廃液量の削減には最小吐出量を微
量化することが有効である。
【0003】またこれらの検査装置は近年の検査量、検
査項目の増加に対応するため、検査時間の短縮が求めら
れている。検査時間を短縮するには反応試料液の化学反
応プロセスに要する時間を短くすることが効果的である
が、そのためには最小吐出量を微量化し、構築する反応
試料液を少量化する必要がある。さらに、近年、新しい
遺伝子検査技術としてDNAチップが注目を集めてい
る。DANチップとは様々なDNAの断片を含んだ液体
試料の液体を基板上にマトリックス状に配置し、試薬と
反応させて、その反応結果を蛍光測定等により観察する
ものである。このDNAチップにおいても液体試料の最
小吐出量を微量化することにより、高密度に液体試料を
基板上に配置することができ、その結果一度に多くの試
料の分析を行えることから、最小吐出量の微量化が分析
時間の短縮につながる。
【0004】このように医療分野に用いられる様々な検
査装置や分析装置において、廃液量の削減や検査時間短
縮のために、最小吐出量を微量化することが望まれてい
る。
【0005】従来、このような検査装置の液体吐出技術
としてはシリンジピストンポンプが用いられてきた。し
かしシリンジピストンポンプの最小吐出量は約2μL程
度で、これ以上微量の液体を吐出すると吐出精度が極端
に悪化するという問題があった。この問題に対し、最小
吐出量を従来の方式に比べ2桁以上小さくする技術とし
て例えば特開平8-233710に、インクジェット方
式を適用したナノピペッタが示されている。
【0006】図16はインクジェット式ナノピペッタの
主要部を断面で示した概略構成図を示す。
【0007】ピペッタフレーム11内に形成されるピぺ
ッタチャンバ12、大気に連通し液体が生成され打ち出
されるノズル13、リザーバ14、該ピペッタチャンバ
12に対してダイヤフラム15を介して駆動力を印加す
る圧電素子16、圧電素子を制御する制御装置17、お
よびリザーバ14に試薬もしくは試料を導入する導入口
18からなる。
【0008】この従来例では、検体試料と必要な試薬と
を混合して液体状の反応試料を調製する装置において、
0.1nlを越えない量を単位とする液体生成が可能な
分注要素を具備し、前記液体状の反応試料を構築するた
めに必要な試薬および試料の分注を、最少量1nlを越
えない量で、かつ分解能0.1nlを越えない単位で行
なうインクジェット方式を適用した提案がなされてい
る。
【0009】このピペッタは加速力を駆動する高周波の
周波数に応じて吐出速度も高くでき、例えば10kHz
で駆動した場合には、1反応試料の構築最大1μl当た
り1秒程度で実現可能となっている。これにより100
サンプル/1分〜2分という高速度で反応試料の構築が
可能である。
【0010】さらに該方式を採用することにより、ピペ
ッタの複数配列アレイ化が可能となった。即ち該方式ピ
ペッタにおいては、チャンバ、リザーバ、駆動要素が小
型であり、駆動機構も駆動要素である圧電素子に電圧を
印加するだけであるので、制御機構も単純で、独立に複
数の駆動要素を容易に駆動可能である。アレイ化したピ
ペッタを適当な移動要素に装着し、複数の反応孔を平面
上に配置した反応容器との相対位置を適宜変化させなが
ら、必要なタイミングで必要なピペッタ部の駆動要素圧
電素子を駆動することにより、ちょうどインクジェット
式プリンタが描画するように目的位置の反応孔に対して
目的試薬の分注が高スループットに実現可能となった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】血液分析機や遺伝子検
査、創薬スクリーニングなどは、化学化合物や血液・D
NAなどを含んだ液体試料を化学反応させ、その反応の
結果を蛍光測定や分光計などを用いて測定するというも
のである。従って化学反応に影響を与えるような不純物
が液体試料に混入していると、正確な検査結果が得られ
ないという問題が生じる。
【0012】このような問題を回避するには、吐出装置
を使い捨てとして使用し、異なる種類の液体試料を吐出
する際に吐出装置を交換するという方法が考えられる。
このような方式を採用すれば流路に不純物が混入する恐
れがなくなる。しかし、創薬スクリーニングなどの検査
機は数百から数千という種類の液体試料を取り扱うた
め、液体試料を換えるたび吐出装置を交換するという方
法はコストの面で現実的ではない。また、従来技術はア
クチュエータとして圧電素子を用いているが、圧電素子
は多量の鉛を含んでいるため、環境への影響を考慮すれ
ば吐出装置を使い捨てとして使用すること自体が問題と
なる。これらの問題を解決するには、アクチュエータと
流路を着脱可能な構成とし、液体試料を交換する際に流
路のみを交換することが可能であれば、廃棄する部品は
流路だけでよいため、安価なコストで済み、環境へ悪影
響を及ぼすこともなくなる。
【0013】ここで従来技術において、アクチュエータ
と流路を分離、着脱する方法について考察をしてみる。
従来技術では圧電素子などのアクチュエータが直接もし
くはダイヤフラムなどの隔壁要素を介して間接に液体に
加速力を印加するという手段を用いている。アクチュエ
ータが直接液体に加速力を与える構造においては当然ア
クチュエータと流路を分離、着脱することはできない。
一方、ダイヤフラムなどの隔壁要素を介している構造に
おいては、アクチュエータとダイヤフラムの間に両者を
分離するための何らかの着脱要素を具備すれば、アクチ
ュエータと流路を着脱することは可能になる。しかしダ
イヤフラムは数μmという微少な変位を液体に作用させ
るために非常に薄い形状をしており、着脱作業時に生じ
るわずかな力で容易に変形または破損に至るという問題
がある。ダイヤフラムが破損にいたらなくても、着脱作
業時に生じる組み立て誤差や交換する部材の寸法誤差に
よって着脱作業の前後でダイアフラムの位置は容易に変
位し、その結果液体に作用する加速力が変化し吐出量が
変わってしまうという問題が生じる。
【0014】また、インクジェット方式を利用した液体
吐出装置において微少な液体を生成するためには、ノズ
ル径は小さいほど有利であり、従来技術のように0.1n
l以下の液体を生成するためにはノズル径は大きくても
φ0.1mm以下にする必要があると思われる。一方、
遺伝子検査機や生化学分析機など取り扱う液体試料は細
胞や蛋白質を含んでいる場合が多い。筆者の経験によれ
ばこれらの液体試料はノズル径がφ0.1mm以下にな
ると、ノズル目詰まりを発生しやすくなる。
【0015】さらに、ノズル目詰まりが発生した場合に
は、ノズルを洗浄水などに浸積したり、チャンバ内に液
体を供給して圧力を上昇させるなどして詰まっている物
質を取り除く作業を行うが、このような復旧作業をして
もノズルに詰まった物質を取り除くことができない場合
もある。また、ノズルに詰まっている物質を除去する際
にノズルを損傷するなどして、ノズル目詰まり前後で吐
出量が変わってしまうという問題も起こりうる。このよ
うな問題が発生した場合ノズルのみを交換できれば良い
が、従来技術においてはノズルとチャンバ、アクチュエ
ータが一体に構成されているため、ノズルのみを交換す
ることができず吐出装置全体を交換する必要があり、こ
れがランニングコストの増加や廃棄物の増加という問題
を招いていた。
【0016】また、従来技術では導入口よりリザーバへ
液体を供給するとしており、ノズルから液体を吸引する
場合についての記述がないが、血液分析機や遺伝子検査
機のように多種少量の液体試料を検査する際には、検査
処理能力の観点から吸引、吐出方式が望ましい。従来技
術においてノズルから試料を吸引する場合には導入口の
後方にポンプなどの吸液手段を設けて吸引する方法が考
えられる。しかし、従来技術のように口径の小さいノズ
ルから液体を吸引するには長時間を要するため、その結
果検査に要する時間も長くなるという問題がある。
【0017】一方で、吐出装置の流路をきれいに洗浄で
きれば同一の吐出装置で流路を交換することなく多種類
の液体試料を吐出することが可能となる。一般的な洗浄
は流路に洗浄水を流すことによって行われるが、従来技
術においては仮にリザーバ側から流路に洗浄水を流そう
としても、ノズルの口径が小さいため、ピペッタチャン
バやリザーバ付近の流速はきわめて遅く、流路表面に付
着している試料を洗い流すことは困難である。
【0018】本発明は、上記の問題に着目し、アクチュ
エータと流路が着脱可能で、且つ着脱作業前後で吐出量
が変化しない分注装置、さらに、ノズルのみの交換が可
能で、且つ液体の吸引時間の短縮が可能な液体吐出装置
及び方法、また、流路における洗浄水の流速を速くする
ことができ、流路の洗浄性の向上が可能な液体吐出方法
を提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では、液体を保持するとともに一端より前
記液体を吐出可能な液体保持部材と、この液体保持部材
を移動させるための駆動手段と、この液体保持部材を前
記駆動手段とを着脱可能に連結する連結部材とを具備
し、この液体保持部材を前記駆動手段によって移動させ
ることでこの液体保持部材に保持された液体を吐出する
ことを特徴とする液体吐出装置である。
【0020】また、微少量の液体を吐出する液体吐出装
置に用いられる液体吐出ヘッドであって、吐出口を有す
る吐出部材と、この吐出口よりも口径の大きい開口を有
し、内部に液体を保持する液体保持部材とを具備し、こ
の液体保持部材の開口を覆うように前記吐出部材を前記
液体保持部材に着脱可能に構成したことを特徴とする液
体吐出ヘッドである。
【0021】また、吐出ヘッド内に保持された液体を微
少量高精度に吐出する液体吐出方法であって、吐出口よ
り液体を吸引する吸引工程と、吐出口の口径を小さく絞
る口径変更工程と、この吸引工程よりも小さい口径の吐
出口から液体を吐出する吐出工程とを有することを特徴
とする液体吐出方法である。
【0022】上記構成を有する液体吐出装置、液体吐出
ヘッド及び吐出方法によれば、従来技術のように流路容
積を減少させて液体に加速度を作用させるのではなく、
液体保持部材に加速度を与えて検査試料に慣性力を作用
させて吐出するものであるため、液体保部材と駆動手段
の間を着脱可能に、且つ剛体で形成することができる。
その結果、駆動手段と液体保部材の着脱が可能で、且つ
着脱作業前後で吐出量が変化しない液体吐出装置の提供
が可能になる。また、短時間に多くの検査試料を吐出す
ることが可能になる。さらに駆動手段の個数を減少する
ことが可能なため駆動手段の制御装置の簡略化が可能に
なる。さらに、吐出口より口径の大きい吸引口で検査試
料を吸引するため、吸引時間の短縮が可能となる。ま
た、ノズル着脱機構によって流路部材とノズル部材を着
脱することができ、さらに液体保持部材内における洗浄
水の流速を速くすることができ、洗浄効率の向上が可能
となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面を参照して説明する。なお、全図面において、共通す
る部分には、共通する参照符号を付す。
【0024】[第1の実施形態] <構成>図1〜図4に本発明の第1の実施の形態を示
す。
【0025】図1は第1の実施の形態の吐出装置を示し
た概略図、図2は液体吐出手段20の斜視図、図3は液
体吐出手段20の吐出動作における状態の変化を示した
断面図、図4は積層圧電素子29の駆動電圧波形を示
す。
【0026】図1において、液体吐出手段20は図示し
ない可動搬送部材に支持されており、検査試料容器2
1、洗浄槽22、反応容器23の各上方に移動配置され
る。液体吐出手段20の一端はテフロン配管24を介し
てシリンジピストンポンプ25に接続されている。シリ
ンジピストンポンプ25は前記接続配管以外に液体供給
タンク26に至る別の配管が接続されており、電磁弁2
7、送水ポンプ28を介して液体供給タンク26に順次
接続されている。
【0027】前述のシリンジピストンポンプ25のピス
トンは図示しないステッピングモーター及びギヤラック
ピニオン等の直線往復アクチュエータにより矢印の方向
に往復運動する。また、液体吐出手段20とシリンジピ
ストンポンプ25と液体供給タンク26は概略同一高低
位置に設置されている。
【0028】液体供給タンク26内には洗浄水となる水
又は脱気されたイオン交換水が入っており、送水ポンプ
28により、各配管24、シリンジピストンポンプ2
5、液体吐出手段20に洗浄水が充填供給されている。
【0029】液体吐出手段20は駆動手段として積層圧
電素子29を用いる。積層圧電素子29の変位方向の一
端は架台に固定されており、他端は雄ねじ部材30に固
定されている。雄ねじ部材30は流路部材31の一端に
設けられた雌ねじ32とねじ締結されており、流路部材
31と積層圧電素子29はねじ部で着脱することが可能
となっている。
【0030】流路部材31は液体導入口33と流路34
とノズル35から構成されている。液体導入口33はテ
フロン配管24を介してシリンジピストンポンプ25に
接続されている。流路34はストレート部36とテーパ
部37からなり、概略寸法はストレート部36直径φ
0.5mm〜φ4mm、長さ2mm〜15mm。テーパ
部37はストレート部36からノズル35に向かって形
成されており、テーパ角度は10度〜45度である。ノ
ズル35の直径はφ0.03mm〜φ0.15mm、長さ
は0.05mm〜1mmである。ノズル35の端面およ
び外周面には低表面エネルギー物質であるフッ素系材料
による撥水層が設けられている。積層圧電素子29と流
路34の間は剛体として形成されているため、積層圧電
素子29の変位により流路34の容積が変化することは
なく、また積層圧電素子29の一端は架台に固定されて
いるため、流路部材31全体が積層圧電素子29の変位
に伴い図中上下方向に変位するようになっている。積層
圧電素子29には図示しない駆動回路からリード線また
はフレキシブル基板により所望の波形の電圧を印加する
ようになっている。
【0031】<作用>まず、検査試料の吸引・吐出動作
について説明する。
【0032】液体吐出手段20を洗浄槽22上方に移動
し、液体吐出手段20のノズル35を1mm〜2m洗浄
槽22中に浸積させ、電磁弁27を開放し、送水ポンプ
28により液体供給タンク26内の水を流路に送液し、
流路34の内周面、ノズル35の外周面、及び端面を洗
浄水にて洗浄する。洗浄水を送液している間にシリンジ
ピストンポンプ25が中点まで移動し、シリンジピスト
ンポンプ25内に洗浄水を充填させる。その後、電磁弁
27が閉じられ、液体吐出手段20が洗浄槽22の上方
に再び上昇する。
【0033】この後、シリンジピストンポンプ25のピ
ストンが所定量、上方に移動し、洗浄水をノズル35よ
り吐出する。その後、再び、シリンジピストンポンプ2
5のピストンが中点まで移動し、所定量の空気を流路内
に引き込み空気層38を形成する。次に、液体吐出手段
20は検査試料容器21の上方に移動し、検査試料容器
21の検査試料にノズル35を浸積させる。この後、シ
リンジピストンポンプ25のピストンが下方に所定量移
動し、ノズル35から検査試料を吸引し流路を充填す
る。よって図3に示されているように液体吐出手段20
に接続されたテフロン配管24に前述の空気層38が形
成され、洗浄水と検査試料を空気の層にて分離してい
る。
【0034】続いて、液体吐出手段20は検査試料容器
21上方に再び上昇する。このときノズル35の端面及
び外周面にはフッ素系材料による撥水層が形成されてい
るので、ノズル35端面及び外周面へ検査試料が付着す
ることはない。特に、端面ではノズル35の内部の流路
にのみ液体を保持し、一定形状のメニスカスを形成でき
る。その後、液体吐出手段20は反応容器23の上方に
移動され、反応容器23に検査試料を吐出する。
【0035】吐出動作については図3および図4を用い
て説明する。図3(a)のt<t1、電圧E=E0のとき
のノズル35先端の位置をAとする。図3(b)のt1
<t<t2において電圧の緩やかな上昇に伴い、液体吐出
手段20は図中下方向にゆっくりと変位し、図3(c)
のt=t2直前では、積層圧電素子29は電圧E1に対
応する変位が生じ、ノズル35先端はBの位置まで降下
する。この後、図3(d)のt=t2において電圧は瞬
時にE0まで減少し、液体吐出手段20も電圧の減少に
伴い急激に図中上方向に変位する。このとき、流路34
内の検査試料には図中下方向の慣性力が作用し、図中下
方向の流れが発生する。流路34内に発生した流れはテ
ーパ部37で速度を増しながら、ノズル35より吐出さ
れる。吐出される液体の量はノズル径や検査試料の物性
値、駆動電圧波形などによって異なるが、およそ0.0
1nl〜0.3μLである。この後、図3(e)のt>t2
において液体吐出手段20は初期の位置に戻る。
【0036】以降、図3(a)〜(e)の動作を繰り返
し所望量の検査試料を反応容器23に吐出する。
【0037】<効果>本実施の形態は、従来技術のよう
に流路容積を減少させて液体に加速度を作用させるので
はなく、流路部材31全体を急速に変位させ液体に慣性
力を作用させて吐出するものである。
【0038】従って従来技術ではアクチュエータと流路
は直接もしくはダイヤフラムなどの隔壁を介して接続さ
れていたのに対し、本実施の形態では流路34と駆動手
段である積層圧電圧電素子29間をねじ部で着脱可能
に、且つ剛体で形成することができる。よって積層圧電
素子29と流路部材31の着脱が可能で、且つ着脱作業
前後で吐出量が変化しない液体吐出装置の提供が可能に
なる。
【0039】上述の第1の実施の形態の積層圧電素子の
駆動電圧波形について3つの変形例を図5〜図8に示
す。
【0040】図5は第1の実施形態の第1の変形例にお
ける積層圧電素子の駆動電圧波形を示し、図6はこの電
圧波形で駆動したときの液体吐出手段20の吐出動作を
示す。図6(a)のt<t1の初期状態においては液体
吐出手段20は静止しており、図6(b)のt=t1で
E=E1の電圧が印加されると、液体吐出手段20はA
からBへ図中下方向に変位する。図6(c)のt=t1直
後では電圧はE1に達した後緩やかに減少し始め、液体
吐出手段20も電圧の変化に従い、変位方向が図中下方
向から上方向に反転する。このとき、流路34内の検査
試料には図中下方向の慣性力が作用し、ノズル35へ向
かう流れが発生する。流路34内に発生した流れはテー
パ部37で速度を増しながら、ノズル35より吐出され
る。図6(d)のt1<t<t2の間は、電圧がE1から
E0に緩やかに減少し、これに伴って液体吐出手段もB
からAに変位する。この間にも流路34内の検査試料に
は図中下方向の慣性力が作用するが、液体吐出手段20
の加速度が小さいため検査試料に作用する慣性力も小さ
く流れはほとんど生じない。図6(e)のt>t2では
電圧はE0まで減少し、液体吐出手段20も初期の位置
に戻る。以降、図6(a)からeの動作を繰り返し、所
望量の検査試料を反応容器23に吐出する。
【0041】第1の変形例では、第1の実施の形態と同
様の効果が得られる。さらに第1の実施の形態ではt=
t2において検査試料が吐出されるのに対し、第1の変
形例ではt=t1において検査試料が吐出されるため、
ノズル35のメニスカスの振動が早くおさまり、短い時
間間隔で次の検査試料を吐出することが可能である。
【0042】図7には第1の実施形態の第2の変形例に
おける積層圧電素子の駆動電圧波形を示し、図8にはこ
の電圧波形で駆動したときの液体吐出手段20の吐出動
作を示す。図8(a)の初期状態においては液体吐出手
段20は静止しており、図8(b)のt=t1で電圧が
印加されると、液体吐出手段20は図中下方向へ変位
し、図8(c)のt=t1直後において電圧がE1に達
すると液体吐出手段20はBの位置で停止する。このと
きに検査試料に作用する図中下方向の第1の慣性力でノ
ズル35から検査試料が吐出する。わずかな時間の後、
図8(d)のt=t2で電圧がE1からE0に急激に減
少すると、液体吐出手段20はBからAの位置に変位
し、これに伴って検査試料には図中下方向に第2の慣性
力が作用する。よってt=t2においては、検査試料に
第1の慣性力と第2の慣性力の両方が作用するため、第
1の実施の形態や第1の変形例よりも検査試料に作用す
る慣性力が大きくなる。
【0043】従って第2の変形例においては、第1の実
施の形態で得られる効果に加え、同じ駆動電圧E1に対
し多くの吐出量が得られ、エネルギー効率が良い。
【0044】また、第1の実施の形態では流路34の全
てを検査試料で充填したが、必ずしもこのようにする必
要はなく、流路34の上方に空気層38を形成しても検
査試料の吐出は可能である。従来技術のように流路の体
積を減少させ液体に加速度を与える技術では、チャンバ
内に気泡が存在すると流路体積を減少させて発生した圧
力を気泡が吸収してしまうため、液体を吐出することが
できないが、本発明では流路34の体積変化ではなく、
流路部材31全体を変位させて、その結果液体に生じる
慣性力で検査試料を吐出するため、流路34内に気泡が
存在しても吐出することができる。
【0045】また、第1の実施の形態によれば溶融金属
など圧電素子の耐熱温度以上の液体を吐出することが可
能である。従来技術では液体と圧電素子が直接接してい
るか、もしくはダイヤフラムなどの隔壁を介して近接し
ており、流路内の液体の温度が容易に圧電素子に伝わる
ため、吐出する液体の温度は圧電素子の耐熱温度以下の
ものに限られていた。これに対し、本実施の形態では流
路34と積層圧電素子29を離して設置できるため、両
者の間に熱絶縁体や冷却手段などを設け、積層圧電素子
29の温度を耐熱温度以下に保つことができる。よって
第1の実施の形態に金属試料を流路へ導入する手段と、
流路を加熱する手段を具備すれば、銅や金などの積層圧
電素子29の耐熱温度以上の溶融金属を吐出することが
可能になる。
【0046】[第2の実施形態] <構成>図9及び図10により第2の実施形態について
説明する。
【0047】図9は液体吐出装置の概略図、図10は本
実施の形態における液体吐出手段であるアレイ状液体吐
出手段39の斜視図を示す。アレイ状液体吐出手段39
は複数の平板状液体吐出手段40から構成されている。
個々の平板状液体吐出手段40は第1の実施の形態と同
様に、テフロン配管24を介してシリンジピストンポン
プ25に接続されており、シリンジピストンポンプ25
は液体供給タンク26に至る別の配管が接続されてい
る。またシリンジピストンポンプ25と液体供給タンク
26との間には、電磁弁27、送水ポンプ28が設置さ
れている。その他、シリンジピストンポンプ25の駆動
構造や洗浄水の供給経路は第1の実施の形態と同様であ
る。また、アレイ状液体吐出手段39は図示しない可動
搬送部材により、洗浄槽22、検査試料容器21、反応
基板41に移動配置される。また反応基板41は図示し
ない可動搬送台に設置されており、紙面前後方向に移動
できるようになっている。
【0048】平板状液体吐出手段40は積層圧電素子4
2と、流路部材43と、両者を連結する連結部材44か
ら構成されている。積層圧電素子42の変位方向の一端
は架台45に固定されており、他端は連結部材44に固
定されている。連結部材44の下端にはT字形の凹部4
6が設けられている。
【0049】流路部材43は連結部材44の凹部46と
勘合する凸部47と、流路48と、ノズル49と、液体
導入口50から成る。
【0050】流路48はウエットエッチングによりシリ
コン基板上に溝を形成しその上にパイレックスガラスを
陽極接合することによって形成される。流路48の深さ
は0.1mm〜0.5mmで、ストレート部51とテーパ
部52から構成されている。概略寸法はストレート部5
1は幅2mm〜5mm、長さ10mm〜3mmで、テー
パ部52はストレート部51の下端からノズル49に向
かって形成されており、テーパ角度は10度〜45度で
ある。ノズル49は長方形の微少断面積を有し、一辺の
長さは0.05mm〜0.5mmである。ノズル49の端
面および外周面には低表面エネルギー物質であるフッ素
系材料による撥水層が設けられている。
【0051】液体導入口50はテフロン配管24を介し
てシリンジピストンポンプ25に接続されている。凸部
47は流路部材43の上端に設置され、連結部材44の
凹部46に挿入することにより、流路部材43と積層圧
電素子42を連結するようになっている。積層圧電素子
42には図示しない駆動回路からリード線またはフレキ
シブル基板により所望の波形の電圧を印加するようにな
っている。また個々の平板状液体吐出手段40は厚さは
0.5mm〜1mmと薄く、これに対して長手方向は2
mm〜10mmと長いため、図示しない可動搬送部材に
よりアレイ状液体吐出手段39を移動する際に曲げ振動
を発生しやすい。曲げ振動が発生すると平板状液体吐出
手段40の根元に繰り返し応力がかかるため架台45と
の接合部が剥離しする危険性がある。これを防止するた
めに流路部材43の流路48が形成されている面の反対
側にはニトリルゴムなどの振動防止部材53が固定され
ている。この振動防止部材53は隣接する平板状液体吐
出手段40に当接するように設置されており、平板状液
体吐出手段40の曲げ振動を抑制する効果がある。
【0052】<作用>アレイ状液体吐出手段39は第1
の実施の形態と同様の動作で、洗浄及び検査試料の吸引
を行ない、反応基板41の上方に移動する。ここで第1
の実施の形態で記したような電圧波形を個々の平板状液
体吐出手段40の積層圧電素子42に印加し、それぞれ
のノズル49から検査試料を反応基板41に吐出する。
この後、アレイ状液体吐出手段39と反応基板41の相
対位置を変えながら、同様な方法で検査試料を吐出する
ことにより、図11のように反応基板41に同一の大き
さの検査試料をマトリックス状に配置することができ
る。
【0053】<効果>本実施の形態によれば、第1の実
施の形態で得られる効果に加え、アレイ状液体吐出手段
39をアレイ化したことにより、短時間に多数の検査試
料の検査試料を高密度に反応基板41上に吐出すること
が可能になる。
【0054】[第3の実施形態] <構成>図12及び図13により第3の実施形態につい
て説明する。図12は液体吐出装置の概略図、図13は
本実施の形態における液体吐出手段であるマルチ液体吐
出手段54の斜視図を示す。マルチ液体吐出手段54は
ソレノイドピストン55と中間ブロック56と複数の平
板状流路部材57からなる。ソレノイドピストン55は
図中上下方向に往復動可能で、所定電圧を印加するとピ
ストンロッド58が図中上方向に急速に変位し上限位置
にて停止する。電圧を解除すると内蔵されたコイルバネ
によってピストンロッド58が図中下方向に変位し下限
位置に戻るようになっている。ソレノイドピストン55
の一端は図示しない可動搬送部材に保持されている。ま
たソレノイドピストン55のピストン先端には下面に複
数の凹部59を有した中間ブロック56が固定されてい
る。
【0055】平板状流路部材57は中間ブロック56下
面の凹部59と勘合する凸部60、流路61、ノズル6
2及び液体導入口63から構成されている。流路61は
ウエットエッチングによりシリコン基板上に溝を形成し
その上にパイレックスガラスを陽極接合することによっ
て形成される。流路61の深さは0.1mm〜0.5mm
で、ストレート部64とテーパ部65から構成されてい
る。概略寸法はストレート部64は幅2mm〜5mm、
長さ10mm〜3mmで、テーパ部65はストレート部
64の下端からノズル62に向かって形成されており、
テーパ角度は10度〜45度である。ノズル62は長方
形の微少断面積を有し、一辺の長さは0.05mm〜0.
5mmである。ノズル62の端面および外周面には低表
面エネルギー物質であるフッ素系材料による撥水層が設
けられている。凸部60は平板状流路部材57の上端に
設置され、中間ブロック56の凹部59に挿入すること
により、平板状流路部材57と中間ブロック56を連結
するようになっている。
【0056】各々の平板状流路部材57の液体導入口6
3は、それぞれテフロン配管24を介してシリンジピス
トンポンプ25に接続されており、シリンジピストンポ
ンプ25には液体供給タンク26に至る別の配管が接続
されている。またシリンジピストンポンプ25と液体供
給タンク26との間には、電磁弁27、送水ポンプ28
が設置されている。その他、シリンジピストンポンプ2
5の駆動構造や洗浄水の供給経路は第1の実施の形態と
同様である。また、マルチ液体吐出手段54は可動搬送
部材により、洗浄槽22、検査試料容器21、反応基板
41の各上方に移動配置される。反応基板41は図示し
ない可動搬送台に設置されており、紙面前後方向に移動
できる。
【0057】ソレノイドピストン55には図示しない駆
動回路からリード線またはフレキシブル基板により所望
の波形の電圧を印加するようになっている。また各々の
平板状流路部材57には第2の実施の形態と同様に振動
防止部材53が設けられている。
【0058】<作用>マルチ液体吐出手段54は第1の
実施の形態と同様の動作で、洗浄及び検査試料の吸引を
行ない、反応基板41の上方に移動される。ここでソレ
ノイドピストン55に所定電圧を印加すると、ピストン
ロッド58は図中上方向に急速に移動し上限位置にて停
止する。これに伴って各々の平板状液体吐出手段57も
急速に図中上方向に所定量変位し、流路61に保持され
ている検査試料には下方向の慣性力が作用し、全ての平
板状液体吐出手段57のノズル62から同時に検査試料
が吐出される。この後、ソレノイドピストン55に印加
していた電圧を解除すると、ピストンロッド58がコイ
ルバネによって下方に変位し下限位置にて停止する。こ
のときに検査試料に作用する慣性力によって検査試料が
吐出しないよに予めソレノイドピストン55のコイルバ
ネを適切に選定しておく。引き続き、アレイ状液体吐出
手段54と反応基板41の相対位置を変えながら、同様
な方法で検査試料を吐出することにより、第2の実施の
形態における図11のように反応基板41上に同一の大
きさの検査試料をマトリックス状に配置することができ
る。
【0059】<効果>本実施の形態によれば、第1の実
施の形態で得られる効果に加え、個々の平板状流路部材
57を薄くすることができるため、液体吐出手段のアレ
イ化が容易となり、短時間に多くの検査試料を吐出する
ことが可能になる。さらに駆動手段の個数を減少するこ
とが可能なため駆動手段の制御装置の簡略化が可能にな
る。
【0060】[第4の実施形態] <構成>図14、図15を用いて本発明の第4の実施の
形態について説明する。図14は液体吐出装置の概略
図、図15は液体吐出手段66の拡大図を示す。
【0061】図14に示すように本実施の形態の液体吐
出装置は、第1の実施の形態と同様に、液体吐出手段6
6はテフロン配管24を介してシリンジピストンポンプ
25に接続されており、シリンジピストンポンプ25は
液体供給タンク26に至る別の配管が接続されている。
またシリンジピストンポンプ25と液体供給タンク26
との間には、電磁弁27、送水ポンプ28が設置されて
いる。その他、シリンジピストンポンプ25の駆動構造
や洗浄水の供給経路は第1の実施の形態と同様である。
また、液体吐出手段66は図示しない可動搬送部材によ
り、洗浄槽22、検査試料容器21、ノズルホルダ6
7、反応容器23、ノズル分離手段68のそれぞれの位
置に移動配置される。
【0062】液体吐出手段66は駆動手段として積層圧
電素子29を用いる。積層圧電素子29の変位方向の一
端は架台に固定されており、他端には雄ねじ部材30が
固定されている。雄ねじ部材30は流路部材69に設け
られた雌ねじ70とねじ締結されている。流路部材69
は金属もしくは硬質のプラスチックで形成されており、
液体導入口71と流路72と吸引口73を有する。液体
導入口71はテフロン配管24を介してシリンジピスト
ンポンプ25に接続されている。また流路72の形状は
ストレートで凹凸部を有しない。流路72の概略寸法は
直径φ0.5mm〜φ4mm、長さ2mm〜15mmで
あり、吸引口73の直径はφ0.3mm〜φ2mmであ
る。
【0063】流路部材69の外周形状は円筒部74と円
錐部75からなっている。積層圧電素子29には制御手
段として図示しない駆動回路からリード線またはフレキ
シブル基板により所望の波形の電圧を印加するようにな
っている。
【0064】ノズル部材76はテフロン樹脂材料など流
路部材69よりも軟質の材料で形成され、内部には円錐
状流路77を有している。円錐状流路77のテーパ角度
は流路部材69の円錐部75のテーパ角度と同一で、流
路部材69の円錐部75と勘合するようになっている。
ノズル部材76の一端には直径φ0.03mm〜φ0.1
5mmの吐出口78が設けてある。ノズルホルダ67は
すり鉢上の受け穴を有しノズル部材76を保持する。ノ
ズル分離手段68は図15(h)に示すように爪79を
有した一対の把持部材80からなり、図15(i)のよ
うに流路部材69の円錐部75に勘合したノズル部材7
6の上端を把持する。
【0065】<作用>第1の実施の形態と同様な手順で
流路72および流路部材69の外周面を洗浄した後、図
15(a)に示すように流路72及びテフロン配管24
を洗浄水で充填する。次にシリンジピストンポンプ25
のピストンが所定量図中上方に移動し洗浄水を吸引口7
3から吐出する。その後、再びシリンジピストンポンプ
25のピストンが中点まで移動し、所定量の空気を流路
72内に吸引する。次に、液体吐出手段66は検査試料
容器21の上方に移動し、検査試料容器21内の検査試
料に吸引口73を浸積させる。
【0066】この後、シリンジピストンポンプ25のピ
ストンを下方に所定量移動し、流路72内に検査試料を
吸引する。検査試料の吸引が完了すると図15(b)の
ように流路72及びテフロン配管24内には空気層81
が形成され、洗浄水と検査試料は空気の層にて分離され
る。ここで、吸引した検査試料の水頭位置82は必ず液
体導入口71より下方に位置するように検査試料及び空
気を吸引する。続いて、図15(c)に示すように液体
吐出手段66はノズルホルダ67の上方に移動する。
【0067】このとき、液体吐出手段66の流路72の
中心軸とノズルホルダ67に保持されているノズル部材
76の中心軸が同一軸上になるように配置する。その
後、図15(d)に示すように液体吐出手段66を下方
に移動し、ノズル部材76の内周面に沿って流路部材6
9の円錐部75をノズル部材76の円錐状流路77に挿
入する。ここで、流路部材69の円錐部75とノズル部
材76の内周面が当接する位置から、さらに所定量円錐
部75をノズル部材76に押し込み、ノズル部材76の
内周面を弾性変形させ、円錐部75を円錐状流路77に
圧入する。
【0068】このようにして流路部材69の先端にノズ
ル部材76を装着する。この後、図15(e)のように
液体吐出手段66を上方に移動し、再び検査試料容器2
1の上方に移動する。ここで図15(f)のように検査
試料容器21の上方において、シリンジピストンポンプ
25を所定量上方に移動し、ノズル部材76の吐出口7
8より検査試料を吐出しノズル部材76の円錐状流路7
7を検査試料で満たす。次に図15(g)のように液体
吐出手段66を反応容器23上に移動し、積層圧電素子
29に第1の実施の形態で示したような電圧波形を印加
し、ノズル部材76の吐出口78より検査試料を反応容
器23内に吐出する。所定量の検査試料を反応容器23
に吐出した後、液体吐出手段66をノズル分離手段68
まで移動し、図15(h)〜(j)のように一対の把持
部材80の爪79をノズル部材76の上端に引っかけた
状態でノズル部材を把持し、液体吐出手段66を上方に
移動することにより、流路部材69からノズル部材76
を分離する。分離したノズル部材76は廃棄容器に廃棄
される。
【0069】<効果>本実施の形態によれば、検査試料
を吸引するための吸引口73を吐出する検査試料の量に
関わらず大きくできるため、短時間で検査試料の吸引が
行える。また、吸引口73を大きくできるため流路72
における洗浄水の流速を従来技術に比べ速くすることが
でき、流路72の洗浄性の向上が可能になる。また、ノ
ズル目詰まりが発生した場合には、従来技術では液体吐
出手段全体を交換するしかなかったが、本実施の形態で
はノズル部材76のみを交換すればよく、交換作業時間
の短縮、廃棄物の削減が可能になる。
【0070】「付記」 1. 液体を保持するとともに一端より前記液体を吐出
可能な液体保持部材と、前記液体保持部材を移動させる
ための駆動手段と、前記液体保持部材を前記駆動手段と
を着脱可能に連結する連結部材とを具備し、前記液体保
持部材を前記駆動手段によって移動させることで前記液
体保持部材に保持された液体を吐出することを特徴とす
る液体吐出装置。
【0071】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は、第1、2,3の実施の形態が対応す
る。
【0072】付記中の液体保持部材には、第1の実施の
形態では流路部材31が該当し、第2の実施の形態では
流路部材43が該当し、第3の実施の形態では平板状流
路部材57が該当する。駆動手段には第1の実施の形態
では積層圧電素子29が該当し、第2の実施の形態では
積層圧電素子42が該当し、第3の実施の形態ではソレ
ノイドピストン55が該当する。連結部材には第1の実
施の形態では雄ねじ部材30と雌めじ32が該当し、第
2の実施の形態では連結部材44が該当し、第3の実施
の形態では凹部59と凸部60が該当する。
【0073】<作用>駆動手段によって検査試料を保持
した液体保持部材に吐出方向と逆方向に加速度を与え
る。この加速度により検査試料に吐出方向の慣性力が作
用し吐出方向へ向かう流れが発生し、吐出口より吐出さ
れる。
【0074】<効果>本実施の形態は従来技術のように
流路容積を減少させて液体に加速度を作用させるのでは
なく、液体保持部材に加速度を与えて検査試料に慣性力
を作用させて吐出するものであるため、液体保部材と駆
動手段の間を着脱可能に、且つ剛体で形成することがで
きる。その結果、駆動手段と液体保部材の着脱が可能
で、且つ着脱作業前後で吐出量が変化しない液体吐出装
置の提供が可能になる。
【0075】2.前記液体保持部材を複数有する付記1
に記載の液体吐出装置。
【0076】<対応する発明の実施の形態>本発明に係
る実施の形態は、第3の実施の形態が対応する。
【0077】付記中の駆動手段にはソレノイドピストン
55が該当し、液体保持部材には平板状流路部材57が
該当する。
【0078】<作用>検査試料を吐出する作用は付記1
と同一である。さらに本実施の形態では一つのソレノイ
ドピストンによって複数組の液体保持部材に加速度を与
え、一度の吐出動作で複数の検査試料を吐出する。
【0079】<効果>付記1の効果に加え、短時間に多
くの検査試料を吐出することが可能になる。さらに駆動
手段の個数を減少することが可能なため駆動手段の制御
装置の簡略化が可能になる。
【0080】3.前記微少量の液体を吐出する液体吐出
装置に用いられる液体吐出ヘッドであって、液体を吐出
するための駆動力を発生させるアクチュエータと、吐出
する液体を保持するための流路と、吐出流路と前記アク
チュエータとを着脱可能に連結する連結部材とを備え、
前記アクチュエータにより前記連結部材を介して前記流
路を吐出方向において移動させることで液体を吐出し、
且つ前記流路を交換可能に構成したことを特徴とする液
体吐出ヘッド。
【0081】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は、第1、2、3、4の実施の形態が対
応する。
【0082】付記中の液体保持部材には、第1の実施の
形態では流路部材31が該当し、第2の実施の形態では
流路部材43が該当し、第3の実施の形態では平板状流
路部材57が該当し、第4の実施の形態では流路部材6
9が該当する。アクチュエータには第1の実施の形態で
は積層圧電素子29が該当し、第2の実施の形態では積
層圧電素子42が該当し、第3の実施の形態ではソレノ
イドピストン55が該当し、第4の実施の形態では積層
圧電素子29が該当する。連結部材には第1の実施の形
態では雄ねじ部材30と雌めじ32が該当し、第2の実
施の形態では連結部材44が該当し、第3の実施の形態
では凹部59と凸部60が該当し、第4の実施の形態で
は雄ねじ部材30と雌めじ70が該当する。
【0083】<作用>アクチュエータによって検査試料
を保持した液体保持部材に吐出方向と逆方向に加速度を
与える。この加速度により検査試料に吐出方向の慣性力
が作用し吐出方向へ向かう流れが発生し、吐出口より吐
出される。
【0084】<効果>本実施の形態は従来技術のように
流路容積を減少させて液体に加速度を作用させるのでは
なく、液体保持部材に加速度を与えて検査試料に慣性力
を作用させて吐出するものであるため、液体保部材とア
クチュエータの間を着脱可能に、且つ剛体で形成するこ
とができる。その結果、駆動手段と液体保部材の着脱交
換が可能で、且つ着脱作業前後で吐出量が変化しない液
体吐出装置の提供が可能になる。
【0085】4. 微少量の液体を吐出する液体吐出装
置に用いられる液体吐出ヘッドであって、吐出口を有す
る吐出部材と、前記吐出口よりも口径の大きい開口を有
し、内部に液体を保持する液体保持部材とを具備し、前
記液体保持部材の開口を覆うように前記吐出部材を前記
液体保持部材に着脱可能に構成することを特徴とする液
体吐出ヘッド。
【0086】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0087】付記中の吐出部材にはノズル部材76が該
当し液体保持部材には流路部材69が該当する。
【0088】<作用>液体保持部材の内部に吸引口から
検査試料を吸引した後、液体保持部材の先端に吐出部材
を装着する。その後吐出口より検査試料を吐出し、次い
で流路部材からノズル部材を分離する。
【0089】<効果>吐出口より口径の大きい吸引口で
検査試料を吸引するため、吸引時間の短縮が可能とな
る。
【0090】5.前記液体吐出ヘッドを有する液体吐出
装置であって、前記吐出部材を分離した状態で前記開口
前記吐出する液体を吸引した後、前記吐出部材を装着し
た状態で前記液体を吐出するよう制御する制御手段を具
備したことを特徴とする液体吐出装置。
【0091】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0092】付記中の吐出部材にはノズル部材76が該
当し、制御手段には積層圧電素子29にリード線または
フレキシブル基板により所望の波形の電圧を印加する図
示しない駆動回路が該当する。
【0093】<作用>検査試料の吸引から吐出部材の装
着、検査試料の吐出、吐出部材の分離までの工程は付記
3と同一。その後、液体保持部材内部に洗浄水を流し、
液体保持部材内部を洗浄する。洗浄水は吸引口から外部
大気へ排出される。
【0094】<効果>液体保持部材内における吸引、吐
出、洗浄を簡便化することができ、効率の向上が可能と
なる 6.前記液体吐出ヘッドを有する液体吐出装置であっ
て、前記吐出部材を分離した状態で、前記液体保持部材
内部に洗浄水を流すように制御する制御手段を有するこ
とを特徴とする液体吐出装置。
【0095】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0096】付記中の吐出部材にはノズル部材76が該
当し、液体保持部材には流路部材69が該当し、制御手
段には積層圧電素子29にリード線またはフレキシブル
基板により所望の波形の電圧を印加する図示しない駆動
回路が該当する。
【0097】<作用>検査試料の吸引から吐出部材の装
着、検査試料の吐出、吐出部材の分離までの工程は付記
3と同一。その後、液体保持部材内部に洗浄水を流し、
液体保持部材内部を洗浄する。洗浄水は吸引口から外部
大気へ排出される。
【0098】<効果>液体保持部材内における洗浄水の
流速を速くすることができ、洗浄効率の向上が可能とな
る。
【0099】7. 吐出ヘッド内に保持された液体を微
少量高精度に吐出する液体吐出方法であって、吐出口よ
り液体を吸引する吸引工程と、吐出口の口径を小さく絞
る口径変更工程と、この吸引工程よりも小さい口径の吐
出口から液体を吐出する吐出工程とを有することを特徴
とする液体吐出方法。
【0100】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0101】付記中の吐出口には吸引口73が該当す
る。
【0102】<作用>検査試料の吸引から吐出部材の装
着、検査試料の吐出、吐出部材の分離までの工程は付記
3と同一。
【0103】<効果>付記5の効果と同一。
【0104】8.吐出ヘッド内に保持された液体を微少
量高精度に吐出する液体吐出方法であって、吐出口より
液体を吐出する吐出工程と、吐出口の口径を大きく広げ
る口径変更工程と、前記吐出工程よりも大きい口径の吐
出口から洗浄水を吐出または吸引して吐出ヘッド内を洗
浄する洗浄工程とを有することを特徴とする液体吐出方
法。
【0105】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0106】付記中の吐出口には吸引口73が該当す
る。
【0107】<作用>検査試料の吸引から吐出部材の装
着、検査試料の吐出、吐出部材の分離までの工程は付記
3と同一。その後、液体保持部材内部に洗浄水を流し、
液体保持部材内部を洗浄する。洗浄水は吸引口から外部
大気へ排出される。
【0108】<効果>液体保持部材内における洗浄水の
流速を速くすることができ、洗浄効率の向上が可能とな
る。
【0109】9.液体の吐出方向において前記液体保持
部材を往復運動させることを特徴とする付記8記載の液
体吐出方法。
【0110】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0111】付記中の液体保持部材には液体保持部材に
は流路部材69が該当する。
【0112】<作用>検査試料の吸引から吐出部材の装
着、検査試料の吐出、吐出部材の分離までの工程は付記
3と同一。その後、液体保持部材内部に洗浄水を流し、
液体保持部材内部を洗浄する。洗浄水は吸引口から外部
大気へ排出される。
【0113】<効果>付記8の効果と同一。
【0114】10. 吐出ヘッド内に保持された液体を
微少量高精度に吐出する液体吐出方法であって、吐出口
より液体を吸引する吸引工程と、吐出口の口径を小さく
絞る口径変更工程と、前記吸引工程よりも小さい口径の
吐出口から液体を吐出する吐出工程とを有することを特
徴とする液体吐出方法。
【0115】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0116】付記中の液体保持部材には液体保持部材に
は流路部材69が該当する。
【0117】<作用>液体保持部材の内部に吸引口から
検査試料を吸引した後、液体保持部材の先端に吐出部材
を装着することで、吐出口の口径を小さくし、その後吐
出口より検査試料を吐出する。
【0118】<効果>吐出口より口径の大きい吸引口で
検査試料を吸引するため、吸引時間の短縮が可能とな
る。
【0119】11.液体保持部材の移動を急速に停止ま
たは反転させることで、前記液体に慣性力を作用させて
液体を吐出する付記10記載の液体吐出方法。
【0120】<対応する発明の実施の形態>本発明に関
する実施の形態は第4の実施の形態が対応する。
【0121】付記中の液体保持部材には液体保持部材に
は流路部材69が該当する。
【0122】<作用>液体保持部材を急速に停止または
反転させることによって、前記液体保持部材内の液体に
相対的に慣性力が作用し、吐出口より液体が吐出する。
【0123】<効果>慣性力により液体を吐出させるの
で、液体の表面張力等でできなかった微量な液体の吐出
を行うことができる。
【0124】
【発明の効果】本発明の液体吐出装置、液体吐出ヘッド
及び吐出方法によれば、液体保部材と駆動手段の間を着
脱可能に、且つ剛体で形成することができ、且つ着脱作
業前後で吐出量が変化しない液体吐出装置の提供が可能
になる。また、短時間に多くの検査試料を吐出すること
が可能になる。駆動手段の制御装置の簡略化が可能にな
る。さらに吸引時間の短縮が可能となる。また、流路部
材とノズル部材を着脱可能に構成しているので、さらに
液体保持部材内における洗浄水の流速を速くすることが
できる上、洗浄効率の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る吐
出装置を示した概略図。
【図2】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る液
体吐出手段の斜視図。
【図3】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る液
体吐出手段の吐出動作における状態の変化を示した断面
図。
【図4】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る積
層圧電素子の駆動電圧波形を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係る第1の実施形態の第
1の変形例における積層圧電素子の駆動電圧波形を示す
図。
【図6】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る図
5の電圧波形で駆動したときの液体吐出手段の吐出動作
を示す図。
【図7】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る第
1の実施形態の第2の変形例における積層圧電素子の駆
動電圧波形を示す図。
【図8】本発明の実施の形態に係る第1の形態に係る図
7の電圧波形で駆動したときの液体吐出手段の吐出動作
を示す図。
【図9】本発明の実施の形態に係る第2の形態に係る液
体吐出装置の概略図。
【図10】本発明の実施の形態に係る第2の形態に係る
液体吐出手段であるアレイ状液体吐出手段の斜視図を示
す図。
【図11】本発明の実施の形態に係る第2の形態に係る
反応基板に同一の大きさの検査試料をマトリックス状に
配置した平面図。
【図12】本発明の実施の形態に係る第3の形態に係る
液体吐出装置の概略図。
【図13】本発明の実施の形態に係る第3の形態に係る
液体吐出手段であるマルチ液体吐出手段の斜視図。
【図14】本発明の実施の形態に係る第4の形態に係る
液体吐出装置の概略図。
【図15】本発明の実施の形態に係る第4の形態に係る
液体吐出手段の拡大図。
【図16】従来の技術に係るインクジェット式ナノピペ
ッタの主要部を断面で示した概略構成図。
【符号の説明】
11…ピペッタフレーム、、12…ピペッタチャンバ、
13…ノズル、14…リザーバ、15…ダイヤフラム、
16…圧電素子、17…制御装置、20…液体吐出手
段、20…液体吐出手段、21…検査試料容器、25…
シリンジピストンポンプ、27…電磁弁、29…積層圧
電素子、39…アレイ状液体吐出手段、40…平板状液
体吐出手段、42…積層圧電素子、54…マルチ液体吐
出手段、54…アレイ状液体吐出手段、55…ソレノイ
ドピストン、57…平板状液体吐出手段、66…液体吐
出手段、68…ノズル分離手段、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を保持するとともに一端より前記液
    体を吐出可能な液体保持部材と、 この液体保持部材を移動させるための駆動手段と、 この液体保持部材と前記駆動手段とを着脱可能に連結す
    る連結部材とを具備し、 この液体保持部材を前記駆動手段によって移動させるこ
    とで、この液体保持部材に保持された液体を吐出するこ
    とを特徴とする液体吐出装置。
  2. 【請求項2】 微少量の液体を吐出する液体吐出装置に
    用いられる液体吐出ヘッドであって、 吐出口を有する吐出部材と、 この吐出口よりも口径の大きい開口を有し、内部に液体
    を保持する液体保持部材とを具備し、 この液体保持部材の開口を覆うように前記吐出部材を前
    記液体保持部材に着脱可能に構成したことを特徴とする
    液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 吐出ヘッド内に保持された液体を微少量
    高精度で吐出する液体吐出方法であって、 吐出口より液体を吸引して前記液体保持部材内に保持
    し、 前記吐出口の口径を小さく絞る口径変更工程と、 この口径を小さく絞られた吐出口から液体を吐出する吐
    出工程とを有することを特徴とする液体吐出方法。
JP2000041578A 2000-02-18 2000-02-18 液体吐出装置、液体吐出ヘッド及び吐出方法 Withdrawn JP2001228162A (ja)

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