JP2004239844A - 液体分注装置および液体分注方法 - Google Patents

液体分注装置および液体分注方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004239844A
JP2004239844A JP2003031334A JP2003031334A JP2004239844A JP 2004239844 A JP2004239844 A JP 2004239844A JP 2003031334 A JP2003031334 A JP 2003031334A JP 2003031334 A JP2003031334 A JP 2003031334A JP 2004239844 A JP2004239844 A JP 2004239844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
container
liquid container
sample
discharging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003031334A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiya Takahashi
誠也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003031334A priority Critical patent/JP2004239844A/ja
Publication of JP2004239844A publication Critical patent/JP2004239844A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/02Burettes; Pipettes
    • B01L3/0241Drop counters; Drop formers
    • B01L3/0268Drop counters; Drop formers using pulse dispensing or spraying, eg. inkjet type, piezo actuated ejection of droplets from capillaries
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2400/00Moving or stopping fluids
    • B01L2400/04Moving fluids with specific forces or mechanical means
    • B01L2400/0403Moving fluids with specific forces or mechanical means specific forces
    • B01L2400/0433Moving fluids with specific forces or mechanical means specific forces vibrational forces
    • B01L2400/0439Moving fluids with specific forces or mechanical means specific forces vibrational forces ultrasonic vibrations, vibrating piezo elements

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】洗浄工程や吸引工程を必要としない簡便な構成の液体分注装置および洗浄工程や吸引工程を省略した迅速な分注が可能な液体分注方法を提供する。
【解決手段】試料液体13を微少量に分注する液体分注装置1は、予め試料液体13が充填されるとともに先端部にノズル口15を備える液体カートリッジ2と、液体カートリッジ2内の試料液体13をノズル口15から吐出させる円筒圧電素子9と、液体カートリッジ2および円筒圧電素子9を着脱自在に連結する継手部材10およびネジ部8と、円筒圧電素子9を支持するヘッドベース11と、ヘッドベース11に支持される複数の吐出ヘッド31より成る吐出ヘッドユニット6と、液体カートリッジ2を容器交換位置および液体吐出位置間で相対移動させるXYステージ5,Zステージ7とを備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料液体を微少量に分注する液体分注装置および液体分注方法、特に、DNAや蛋白、血液等の生体に由来する有機化合物を含む溶液や試薬を分注する液体分注装置および液体分注方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
試薬や試料等の試料液体を微少量に分注する従来技術としては、自動分析装置に備えられる分注装置において、マイクロディスペンサを用いて試料液体を分注する技術(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
この従来技術は、試薬や試料等の試料液体と洗剤とのクロスコンタミネーションを伴うことなく、洗剤洗浄によりプローブの洗浄効果を高めることを目的としており、図19に示す装置を用いて試料液体の分注を行う。すなわち、図19において、プローブ112が試薬または試料を吸引吐出した後に、洗剤注入用シリンジ104により分岐部101から連結管110に洗剤が注入され、その後、洗浄用ポンプ113により連結管110を介してプローブ112に洗浄水が供給されて、洗浄水に洗剤が混合されることによりプローブ112が洗浄される。プローブ112が十分洗浄された後に、洗剤注入用シリンジ104により分岐部101から洗剤が吸引されることにより洗剤が退避し、その後、洗浄水に洗剤が拡散混入することが防止され、試薬と洗剤とのクロスコンタミネーションが防止される。
【0003】
また、上記従来技術よりもさらに微小な液体を分注する従来技術としては、微小流体処理装置において、圧電吐出ヘッドを利用した分注技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
この従来技術は、図20に示す微量流体処理装置210を用いて、ガラス毛細管に取り付けられた圧電変換器を使用するマイクロディスペンサ216と、マイクロディスペンサ216に移送流体218を充填したり、マイクロディスペンサ216から移送流体218を吸引したり、システム流体220の圧力を制御したり、移送と移送との間にマイクロディスペンサ216を洗浄したりする容積式ポンプ212と、システム流体220の圧力を測定するとともに対応する電気信号を発する圧力センサ214とを具備して成る。
この微量流体処理装置210による液体の分注は、まず洗浄ステーションにてマイクロディスペンサ216の洗浄を行い、次に容積ポンプ212により移送流体218(本発明における吐出する試料に相当する)をマイクロディスペンサ216内に吸引し、その後、マイクロディスペンサ216により移送流体18を吐出するという手順で実行される。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−213907号公報
【特許文献2】
特開平10−114394号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2記載の微量流体処理装置は、試料液体を吐出するための構成だけでなく、試料液体を吸引するための容積ポンプや配管チューブ、電磁弁等を備える必要があるので、装置全体の構成が煩雑になるという問題がある。また、異なる種類の試料液体を分注する際には、1種類の試料液体を分注する度にマイクロディスペンサを洗浄する必要があるので、洗浄工程に手間が掛かるのに加えて、洗浄液タンクや洗浄ステーションを具備しなければならず、装置の構成部品が増えるという問題もある。同様に、特許文献1記載の分注装置は、洗剤注入用のシリンジや分岐機構等が必要となるため、装置構成が煩雑になるという問題がある。
また、上述した2つの従来技術は共に、マイクロディスペンサやプローブを洗浄したとしても流路内面に付着した試料液体を完全に洗い流すことは難しいため、キャリーオーバーが発生するおそれがある。さらに、上述した2つの従来技術では洗浄工程や吸引工程が必須であるので、これらの工程に要する時間の分だけ全体の分注時間が長くなるという問題がある。
【0006】
本発明は、洗浄工程や吸引工程を必要としない、簡便な構成の液体分注装置を提供することを第1の目的とする。
本発明は、洗浄工程や吸引工程を省略して迅速な分注を可能にした液体分注方法を提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、試料液体を微少量に分注する液体分注装置であって、予め試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器と、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させる液体吐出手段と、前記液体容器と前記液体吐出手段とを着脱自在に連結する連結手段と、前記液体吐出手段を支持する支持部材と、前記液体容器を容器交換位置および液体吐出位置間で相対移動させる搬送手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
第1発明では、予め試料液体が充填されている液体容器に液体吐出手段を作用させることにより、液体容器の先端部の吐出口から試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体を分注する際には、連結手段を用いて液体容器をまるごと交換する。
第1発明によれば、液体容器には予め試料液体が充填されており、試料液体を吐出口から吸引する吸引工程および液体容器内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、試料液体を吸引するための配管系や洗浄のための配管系を設置する必要がなく、装置の簡略化が可能になり、簡便な構成の液体分注装置を提供することができるとともに、分注工程の時間短縮が可能になる。さらに、異なる試料液体を分注する際には液体容器ごと交換するので、試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注装置を提供することが可能になる。
【0009】
請求項2に記載の第2発明は、前記液体吐出手段は、前記液体容器を吐出方向に進退移動させることが可能な駆動素子であることを特徴とする。
【0010】
第2発明では、液体容器を駆動素子によって吐出方向に進退移動させることによって、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出させる。
第2発明によれば、液体吐出手段として液体容器を吐出方向に進退移動させることが可能な駆動素子を用いるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。また、液体容器と駆動素子とを接着固定する必要がなく、ネジ等の簡易な構造で駆動素子と液体容器とを接続することが可能になる。
【0011】
請求項3に記載の第3発明は、前記支持部材は、前記液体吐出手段を固定支持するとともに前記搬送手段に接続される架台であることを特徴とする。
【0012】
第3発明では、支持部材である架台によって固定支持された液体吐出手段に液体容器を連結する。
第3発明によれば、液体容器の架台への取り付けが容易に行えるとともに、その取り付けの再現性を向上させることができる。
【0013】
請求項4に記載の第4発明は、前記支持部材は、前記液体吐出手段を固定支持する架台と、該架台を着脱自在に支持するとともに前記搬送手段に接続される主架台とから成ることを特徴とする。
【0014】
第4発明では、異なる種類の試料液体を吐出する際には、架台を主架台から取り外した後に、液体吐出手段から液体容器を取り外し、別の試料液体が充填された液体容器に交換する。
第4発明によれば、液体容器を交換する際に、液体吐出手段が邪魔になって作業効率が低下することがを防止されるので、交換作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
請求項5に記載の第5発明は、前記液体吐出手段は、その内部に前記液体容器を挿入可能な略筒形状に形成されており、前記架台は、前記液体吐出手段の内部に挿入された液体容器の位置決めを行うための位置決め機構を備えていることを特徴とする。
【0016】
第5発明では、内部に前記液体容器を挿入可能な略筒形状に形成された液体吐出手段に液体容器を挿入することにより、前記架台が備える位置決め機構によって位置決めがなされる。
第5発明によれば、装置を小型化することができ、かつ、位置決めを精度良く行うことができる。
【0017】
請求項6に記載の第6発明は、前記位置決め機構は、前記液体容器を貫通挿入し得るように前記架台に穿設された貫通穴であり、該貫通穴の内径は、前記液体容器の外径と略同径であることを特徴とする。
【0018】
第6発明では、位置決め機構である前記架台に穿設された貫通穴に液体容器を貫通挿入することにより、液体容器が貫通穴に隙間嵌めされる。
第6発明によれば、液体容器の位置決めを、再現性よく、かつ、高精度に実現することができる。
【0019】
請求項7に記載の第7発明は、前記液体容器および/または前記支持部材の少なくとも一部は、アルミニウム系セラミックスもしくはジルコニア系セラミックスもしくは窒化珪素セラミックスから成ることを特徴とする。
【0020】
第7発明では、前記液体容器および/または前記支持部材の少なくとも一部を構成する材料として用いられるアルミナ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、窒化珪素セラミックスは、高精度の機械加工が可能で、かつ、高強度で傷が付きにくく耐磨耗性が良好な高靭性セラミックスであり、線膨張係数が小さいので、温度変化による寸法変化がほとんど生じない。
第7発明によれば、上記高靭性セラミックスを用いることにより、液体容器を支持部材に挿入する際に磨耗やかじりが生じず、繰り返し高精度に挿入固定することができる。また、装置環境温度に拘わらず、クリアランスを維持することができる。また、架台と主架台との嵌め合わせ時に両部材の表面に傷が付くことはないので、繰り返し高精度に嵌合固定することが可能になる。
【0021】
請求項8に記載の第8発明は、前記支持部材は、複数の液体吐出手段を同時に支持し得るように構成されていることを特徴とする。
【0022】
第8発明では、前記支持部材によって、複数の液体吐出手段が同時に支持される。
第8発明によれば、試料液体の吐出作業の高効率化を図ることができる。
【0023】
請求項9に記載の第9発明は、前記連結手段は、前記液体吐出手段に接続されるとともに前記液体容器を把持する把持部と、前記液体容器を前記把持部に向けて押圧する押圧機構とを備えることを特徴とする。
【0024】
第9発明では、前記液体吐出手段に接続されるとともに前記液体容器を把持する把持部と、前記液体容器を前記把持部に向けて押圧する押圧機構とを備える連結手段を用いて、液体容器と液体吐出手段との連結を把持および押圧によって行う。
第9発明によれば、液体容器が着脱時に破損することを防止できるとともに、液体容器と液体吐出手段との連結が確実なものになる。
【0025】
請求項10に記載の第10発明は、前記連結手段は、複数の液体容器を前記液体吐出手段に同時に連結し得るように構成されていることを特徴とする。
【0026】
第10発明では、前記連結手段によって、複数の液体容器を同時に連結する。
第10発明によれば、吐出作業の高効率化を図ることができる。
【0027】
請求項11に記載の第11発明は、前記押圧機構は、前記把持部に穿設される吸引孔と、該吸引孔に接続される負圧発生手段とから成り、前記把持部に把持された前記液体容器の所定部位を前記吸引孔を介して前記負圧発生手段によって吸引することにより、前記液体容器を前記把持部に向けて押圧するように構成されていることを特徴とする。
【0028】
第11発明では、前記液体容器の所定部位を前記把持部に穿設される吸引孔を介して前記負圧発生手段よって吸引したときの吸引力を利用して、液体容器を把持部に押圧する。
第11発明によれば、液体容器と液体吐出手段との連結をより確実なものにすることができる。
【0029】
請求項12に記載の第12発明は、前記押圧機構は、前記液体容器の所定位置に該液体容器の先端部に向かって深くなるように形成された傾斜面を少なくとも一部に有する押当溝と、前記把持部の所定位置に把持された前記液体容器の押当溝に向かって進退移動可能に突設された押当部材とから成り、前記押当部材を前記押当溝の傾斜面に沿って前進移動させることにより、前記液体容器を前記把持部に押圧するように構成されていることを特徴とする。
【0030】
第12発明では、押当部材を液体容器の押当溝に当接させることによって、液体容器を把持部に対して押圧しつつ位置決め固定する。
第12発明によれば、液体容器と液体吐出手段との連結をより確実なものとしつつ、液体容器の位置決め精度を向上させることができる。
【0031】
上記第1の目的を達成するため、請求項13に記載の第13発明は、試料液体を微少量に分注する液体分注装置であって、予め試料液体が充填され、先端部に吐出口を備えるとともに、前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える液体容器と、前記液体容器を支持する架台と、前記液体容器と前記架台とを着脱自在に連結する連結手段と、前記液体容器を容器交換位置および液体吐出位置間で相対移動させる搬送手段と、を備えることを特徴とする。
【0032】
第13発明では、予め試料液体が充填されている液体容器に該液体容器が備える液体吐出手段を作用させることにより、液体容器の先端部の吐出口から試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体を分注する際には、連結手段を用いて液体容器をまるごと交換する。
第13発明によれば、液体容器には予め試料液体が充填されており、試料液体を吐出口から吸引する吸引工程および液体容器内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、試料液体を吸引するための配管系や洗浄のための配管系を設置する必要がなく、装置の簡略化が可能になり、簡便な構成の液体分注装置を提供できるとともに、分注工程の時間短縮が可能になる。さらに、異なる試料液体を分注する際には液体容器ごと交換するので、試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注装置を提供することが可能になる。
【0033】
請求項14に記載の第14発明は、前記液体吐出手段は、前記液体容器の容積を変化させることが可能な駆動素子であることを特徴とする。
【0034】
第14発明では、液体容器の容積を駆動素子によって変化させることによって、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出させる。
第14発明によれば、液体吐出手段として液体容器の容積を変化させることが可能な駆動素子を用いるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。また、液体容器と駆動素子とを接着固定する必要がなく、ネジ等の簡易な構造で駆動素子と液体容器とを接続することが可能になる。
【0035】
請求項15に記載の第15発明は、前記液体吐出手段は、前記液体容器内の試料液体を加熱することが可能な発熱素子であることを特徴とする。
【0036】
第15発明では、液体容器内の試料液体を発熱素子で加熱することによって、液体容器の容積を変化させ、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出させる。
第15発明によれば、液体吐出手段として液体容器内の試料液体を加熱することが可能な発熱素子を用いるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。
【0037】
上記第2の目的を達成するため、請求項16に記載の第16発明は、試料液体を微少量に分注する液体分注方法であって、予め試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器を液体吐出手段に連結する連結工程と、前記液体容器内の試料液体を前記液体吐出手段によって吐出口から吐出させる液体吐出工程と、前記液体容器を前記液体吐出手段から取り外す取り外し工程と、からなる一連の工程を複数回繰り返すことにより、前記液体容器内の試料液体とは異なる試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器を用いて、前記液体容器と同様に液体分注を行うことを特徴とする。
【0038】
第16発明では、予め試料液体が充填されている液体容器に液体吐出手段を作用させて、液体容器の先端部の吐出口から試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体を分注する場合には、以上の工程を複数回繰り返すことにより、液体容器をまるごと交換する。
第16発明によれば、液体容器には予め試料液体が充填されており、試料液体を吐出口から吸引する吸引工程および液体容器内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、分注工程の時間短縮が可能になる。また、異なる試料液体を分注する際には液体容器ごと交換するので、試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注方法を実現することができる。
【0039】
請求項17に記載の第17発明は、前記連結工程および液体吐出工程の間に、前記液体容器を液体吐出位置に位置決めする位置決め工程を行うことを特徴とする。
【0040】
第17発明では、前記連結工程の後、かつ、前記液体吐出工程の前に、前記液体容器を液体吐出位置に位置決めする位置決め工程を行う。
第17発明によれば、液体容器を液体吐出手段に連結する連結工程では連結のみを行い、位置決め工程で前記液体容器を液体吐出位置に位置決めして、前記液体吐出工程で前記液体容器内の試料液体を前記液体吐出手段によって吐出口から吐出させるから、前記連結工程において容易に液体容器の交換を行うことが可能になる。
【0041】
請求項18に記載の第18発明は、前記液体吐出工程において、前記液体容器を吐出方向に進退移動させることによって、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする。
【0042】
第18発明では、液体吐出工程において、液体容器を吐出方向に進退移動させることによって、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出口から吐出させる。
第18発明によれば、液体吐出工程において、液体容器を吐出方向に進退移動させて液体容器に充填された試料液体を吐出させるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。
【0043】
請求項19に記載の第19発明は、前記液体容器の連結および取り外しは、予め所定の支持部材に固定支持された液体吐出手段に対して行うことを特徴とする。
【0044】
第19発明では、所定の支持部材に固定支持された液体吐出手段に対して、液体容器の連結および取り外しを行う。
第19発明によれば、液体容器の液体吐出手段への連結および取り外しが容易に行えるとともに、それらの再現性を向上させることができる。
【0045】
請求項20に記載の第20発明は、前記液体容器の連結および取り外しは、前記液体容器を連結された前記液体吐出手段を固定支持する架台を、該架台を主架台に着脱自在に支持する主架台から取り外した状態で行うことを特徴とする。
【0046】
第20発明では、異なる種類の試料液体を吐出する際には、架台を主架台から取り外した後に、液体吐出手段から液体容器を取り外し、別の試料液体が充填された液体容器に交換する。
第20発明によれば、液体容器を交換する際に、液体吐出手段が邪魔になって作業効率が低下することがを防止されるので、交換作業の作業性を向上させることができる。
【0047】
請求項21に記載の第21発明は、前記液体容器の連結は、所定の把持部によって前記液体容器を把持するとともに、前記液体容器を前記把持部に押圧することによって行うことを特徴とする。
【0048】
第21発明では、所定の把持部によって前記液体容器を把持するとともに、前記液体容器を前記把持部に押圧することによって、液体容器と液体吐出手段との連結を把持および押圧によって行う。
第21発明によれば、液体容器が着脱時に破損することを防止できるとともに、液体容器と液体吐出手段との連結が確実なものになる。
【0049】
上記第2の目的を達成するため、請求項22に記載の第22発明は、試料液体を微少量に分注する液体分注方法であって、予め試料液体が充填され、先端部に吐出口を備えるとともに、前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える試料容器を、架台に連結する連結工程と、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させる液体吐出工程と、前記液体容器を前記架台から取り外す取り外し工程と、からなる一連の工程を複数回繰り返すことにより、前記液体容器内の試料液体とは異なる試料液体が充填され先端部に吐出口を備えるとともに前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える液体容器を用いて、前記液体容器と同様に液体分注を行うことを特徴とする。
【0050】
第22発明では、予め試料液体が充填されている液体容器に該液体容器が備える液体吐出手段を作用させて、液体容器の先端部の吐出口から試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体を分注する際には、以上の工程を複数回繰り返すことにより、液体容器をまるごと交換する。
第22発明によれば、液体容器には予め試料液体が充填されており、試料液体を吐出口から吸引する吸引工程および液体容器内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、試料液体を吸引するための配管系や洗浄のための配管系を設置する必要がなく、分注工程の時間短縮が可能になる。また、異なる試料液体を分注する際には液体容器ごと交換するので、試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注方法を実現することができる。
【0051】
請求項23に記載の第23発明は、前記液体吐出工程において、前記液体容器の容積を変化させることによって、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする。
【0052】
第23発明では、液体容器の容積を変化させる液体吐出手段によって、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出させる。
第23発明によれば、液体吐出手段として例えば液体容器の容積を変化させることが可能な駆動素子を用いることができるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。
【0053】
請求項24に記載の第24発明は、前記液体吐出工程において、前記液体容器内の試料液体を加熱することによって、該試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする。
【0054】
第24発明では、液体容器内の試料液体を加熱することによって、液体容器の容積を変化させ、液体容器に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させて吐出させる。
第24発明によれば、液体吐出手段として例えば液体容器内の試料液体を加熱することが可能な発熱素子を用いることができるから、液体容器に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態の液体分注装置の構成を示す平面図であり、図2は本発明の第1実施形態の液体分注装置の構成を示す正面図であり、図3は第1実施形態の液体分注装置に搭載されている吐出ヘッドユニットの断面図であり、図4は第1実施形態の吐出ヘッドのアクチュエータ部の断面図であり、図5は第1実施形態の吐出ヘッドの液体カートリッジの断面図である。
【0056】
本実施形態の液体分注装置1は、図1,図2に示すように、液体を分注するターゲットとなるスライドガラス4を複数枚(図示例では12枚)載せることができるXYステージ5(5x,5y)と、吐出ヘッドユニット6と、吐出ヘッドユニット6を保持するZステージ7とを具備し、吐出ヘッドユニット6は、96本の吐出ヘッド31と、96本の吐出ヘッド31を固定するヘッドベース(架台)11とから成る。96本の吐出ヘッド31は、ヘッドベース11上に12本×8本のマトリックス状に配列されている。
【0057】
上記吐出ヘッド31は、図3,図4に示すように、アクチュエータ部3と、液体カートリッジ2とから構成されており、両者は継手部材10を介してネジ部8へのネジ部材の締結/取り外しにより、結合/分離可能になっている。上記アクチュエータ部3は、駆動手段として外形が円筒形状の円筒圧電素子9を用いており、この円筒圧電素子9は、内周面および外周面に電極(図示せず)が形成され、内周面側電極をグランドに、外周面側電極をプラスに分極されている。この円筒圧電素子9は、変位方向(図2におけるZ方向)の一端(図4の下端)がヘッドベース11に固定されており、他端(図4の上端)には継手部材10が接着固定されている。
なお、本実施形態では、外形が円筒形状の円筒圧電素子9を用いたが、圧電素子の外形は円筒形状に限定されるものではなく、例えばその内部に液体カートリッジ2を挿入可能な略筒形状を呈するものであってもよい。
【0058】
上記ヘッドベース11には、円筒圧電素子9の中心軸と同軸上に位置するように貫通穴32が設けられている。液体カートリッジ2は、図3に示すように貫通穴32を連通してその一端がヘッドベース11よりも下側に突出するような状態で、アクチュエータ部3に組み付けられる。その際、貫通穴32の内径と液体カートリッジ2の外径とのクリアランスが5μm以下に設定されているため、貫通穴32に液体容器2を貫通挿入することにより、液体容器2が貫通穴32に「隙間嵌め」されることになり、液体カートリッジ2は軸方向に摺動し得るようになっている。
【0059】
上記ヘッドベース11および液体カートリッジ2の少なくとも一方は、その一部に、高精度の機械加工が可能で、かつ、耐磨耗性が良好な高靭性セラミックス(アルミナ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、窒化珪素セラミックス等)を用いることが望ましい。本実施形態ではヘッドベース11および液体カートリッジ2の両方に高靭性セラミックスを用いるものとし、例えば、液体カートリッジ2にはルビーを用い、ヘッドベース11にはジルコニアセラミックスを用いる。これら高靭性セラミックスは、高精度の加工が可能な上、高強度で傷が付きにくく、耐磨耗性に優れている。したがって、液体カートリッジ2をヘッドベース11に挿入する際に磨耗やかじりが生じることはなく、繰り返し高精度に挿入固定することができる。さらに、これらの材質は線膨張係数が小さいので、温度変化による寸法変化が生じることもなく、装置環境温度に拘わらず、常に一定のクリアランスを維持することができる。
【0060】
上記液体カートリッジ2は、図5に示すように、その内部に試料液体13を保持する流路14を有しており、流路14の一端(図示下端)にはテーパ部14aを介してノズル口15が設けられており、他端(図示上端)は外部大気に連通するようになっている。この液体カートリッジ2の流路14には、予め試料液体13が充填供給されている。
【0061】
上記のように構成された吐出ヘッドユニット6は、Zステージ7に搭載されており、図中上下方向(Z方向)に移動可能になっている。また、スライドガラス4は、XYステージ5に搭載されており、X,Y軸上の所望の位置に移動し得るようになっている。
【0062】
次に、本実施形態の液体分注装置の作用を図面に基づいて説明する。
本実施形態においては、吐出ヘッドユニット6の吐出ヘッド31の構成要素である液体カートリッジ2内には、予め図5に示すように試料液体13が充填されている。この状態において、円筒圧電素子9に図6に示す波形の電圧を印加すると、試料液体13が液体カートリッジ2のノズル口15より吐出される。この試料液体の吐出原理を以下に説明する。
【0063】
円筒圧電素子9に印加する電圧が初期値V0である瞬時t1以前は、吐出ヘッド31の液体カートリッジ2内の試料液体13の状態は図7(a)に示すようになっている。瞬時t1〜t2の間に急激に初期値V0から−Vpまで低下するような電圧を円筒圧電素子9に印加すると、それにより円筒圧電素子9は軸方向(図中下方向)に急激に伸張する。この伸張に伴い液体カートリッジ2は図示上方向に移動し、そのとき流路14中の試料液体13には図中下方向の慣性力が作用する。その結果、流路先端部の圧力が上昇して、図7(b)に示すようにノズル口15より試料液体13が吐出される。試料液体13の吐出後の瞬時t2〜t3の間に、円筒圧電素子9に印加する電圧f緩やかに−Vpから初期値V0まで戻るので、円筒圧電素子9も図7(c)に示すように元の長さに戻る。以上における試料液体13の吐出量は、ノズル口15の直径や試料液体13の物性値、駆動電圧波形等によって異なるが、概略0.1nL〜1μL である。
【0064】
試料液体13をスライドガラス4上に吐出する際には、まず、図1に示す退避位置に退避させておいたスライドガラス4をXYステージ5により図示右側に移動させて、液体カートリッジ2のノズル口15の直下約0.5mmの位置に位置決めして停止させる。その後、XYステージ5によりスライドガラス4と吐出ヘッド31との相対位置を変えながら、試料液体13の吐出を行う。このようにしてスライドガラス4上の所望の位置に所望の吐出ヘッド31から試料液体13を吐出する。異なる種類の液体試料を吐出する際には、XYステージ5によりスライドガラス4を吐出ヘッドユニット6の液体カートリッジ2のノズル口15の直下から上記退避位置まで退避させた後に、吐出ヘッド31の液体カートリッジ2をアクチュエータ部3から外し、異なる試料液体13を充填された液体カートリッジ2に交換する。
【0065】
ところで、上記図1の構成では、吐出ヘッドユニット6に対してスライドガラス4をX,Y方向に移動させることにより液体カートリッジ交換時の退避動作を行うようにしているが、スライドガラス4に対して吐出ヘッドユニット6をZ方向に移動させることにより液体カートリッジ交換時の退避動作を行うように変更してもよい。すなわち、図1のXYステージ5のXステージ5x,Yステージ5yの上下を逆転させるとともにXステージ5xの長さを短縮して図8に示すXYステージ5を構成し、Xステージ5x上にスライドガラス4を搭載する。なお、Xステージ5xの長さを短縮したのは、XYステージ5が図1に示す退避位置までストロークする必要がないからである。
【0066】
図8の構成において、まず、Zステージ7を降下させることにより、退避位置(容器交換位置;連結位置)に退避させておいた吐出ヘッドユニット6を試料吐出位置に移動させて位置決め停止させる。これにより、吐出ヘッド31の液体カートリッジ2のノズル口15がをスライドガラス4の直上約0.5mmに位置することになる。その後、XYステージ5によりスライドガラス4と吐出ヘッド31との相対位置を変えながら、試料液体13の吐出を行う。このようにしてスライドガラス4上の所望の位置に所望の吐出ヘッド31から試料液体13を吐出する。異なる種類の液体試料を吐出する際には、Zステージ7を上昇させることにより吐出ヘッドユニット6をスライドガラス4の直上から上記退避位置まで退避させた後に、吐出ヘッド31の液体カートリッジ2をアクチュエータ部3から外し、異なる試料液体13を充填された液体カートリッジ2に交換する。
【0067】
本実施形態によれば、液体カートリッジ2には予め試料液体13が充填されており、試料液体をノズル口15から吸引する吸引工程および液体カートリッジ内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、試料液体を吸引するための配管系や洗浄のためのポンプや配管系を設置する必要がなく、装置の簡略化が可能になり、簡便な構成の液体分注装置を提供することができるとともに、分注工程の時間短縮が可能になる。さらに、異なる試料液体を分注する際には液体カートリッジ2ごと交換するので、異なる試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注装置を提供することが可能になる。
【0068】
また、液体吐出手段として液体カートリッジ2を吐出方向に進退移動させることが可能な円筒型圧電素子9を用いるから、液体カートリッジに要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。また、液体カートリッジ2と円筒型圧電素子9とを接着固定する必要がなく、ネジ等の簡易な構造で液体カートリッジ2と円筒型圧電素子9とを接続することが可能になる。
また、支持部材であるヘッドベース11によって固定支持された円筒型圧電素子9に液体カートリッジ2を連結するので、液体カートリッジ2のヘッドベース11への取り付けが容易に行えるとともに、その取り付けの再現性を向上させることができる。
また、内部に液体カートリッジ2を挿入可能な略筒形状に形成された円筒型圧電素子9に液体カートリッジ2を挿入することにより、ヘッドベース11が備える位置決め機構によって位置決めがなされるので、装置を小型化することができ、かつ、位置決めを精度良く行うことができる。
【0069】
また、位置決め機構であるヘッドベース11に穿設された貫通穴32に液体カートリッジ2を貫通挿入することにより、液体カートリッジ2が貫通穴32に隙間嵌めされるので、液体カートリッジ2の位置決めを、再現性よく、かつ、高精度に実現することができる。
また、ヘッドベース11および液体カートリッジ2の両方の材料として、高精度の機械加工が可能で、高強度で傷が付きにくく、耐磨耗性が良好で、線膨張係数が小さい等の特徴を有する高靭性セラミックスを用いたため、液体カートリッジ2をヘッドベース11に挿入する際に磨耗やかじりが生じず、繰り返し高精度に挿入固定することができる。また、装置環境温度に拘わらず、クリアランスを維持することができる。
また、ヘッドベース11によって、複数の吐出ヘッド31を同時に支持するように構成したため、試料液体の吐出作業の高効率化を図ることができる。
【0070】
また、本実施形態の液体分注方法によれば、液体カートリッジ2には予め試料液体13が充填されており、試料液体をノズル口15から吸引する吸引工程および液体カートリッジ2内の試料液体を洗浄する洗浄工程を必要としないので、分注工程の時間短縮が可能になる。また、異なる試料液体を分注する際には液体容器ごと交換するので、試料液体が混ざりあうことが防止され、キャリーオーバーのない液体分注方法を実現することができる。
また、液体カートリッジ2を円筒型圧電素子9に連結する連結工程では連結のみを行い、位置決め工程で液体カートリッジ2を液体吐出位置に位置決めして、液体吐出工程で液体カートリッジ2内の試料液体を円筒型圧電素子9によってノズル口から吐出させるから、連結工程において容易に液体カートリッジ2の交換を行うことが可能になる。
【0071】
なお、上記第1実施形態では液体の慣性力を利用した吐出ヘッド31を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば図9に示すような流路の容積を縮小させることによって試料液体を吐出する吐出ヘッド16(以下、第1変形例という)を用いてもよい。この吐出ヘッド16は、図9に示すように、内部に流路14を有するとともに先端(図示下端)にノズル口15を有するガラス管33と、ガラス管33の外周部に接着固定される円筒形圧電素子17とから成る。円筒形圧電素子17の内周面および外周面にはそれぞれ電極が形成されており、内周面側をグランドに分極され、外周面側をプラスに分極されている。ガラス管33の外周にはフランジ18が設けられており、このフランジ18を利用してガラス管33をヘッドベース11にネジ締結するようになっている。円筒形圧電素子17には駆動回路(図示せず)からコネクタを介して配線が接続されており、この配線を介して円筒形圧電素子17に駆動電圧を印加するように構成されている。
この吐出ヘッド16により試料液体を吐出する際には、円筒形圧電素子17に駆動電圧を印加することによってガラス管33の容積を急激に減少させ、流路14の内部に保持されている試料液体13に吐出圧力を発生させることにより、ノズル口15より微小な試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体13を吐出する際には、吐出ヘッド15をヘッドベース11から取り外して、異なる種類の試料液体13が充填された異なる吐出ヘッド16を装着すればよい。
【0072】
この第1変形例によれば、液体吐出手段としてガラス管33の容積を変化させることが可能な円筒形圧電素子17を用いるから、ガラス管33に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。また、ガラス管33と円筒形圧電素子17とを接着固定する必要がなく、ネジ等の簡易な構造でガラス管33と円筒形圧電素子17とを接続することが可能になる。
【0073】
また、さらに他の変形例の吐出ヘッドとして、図10に示すようなバブルジェット(登録商標)吐出ヘッド23(以下、第2変形例という)を用いてもよい。このバブルジェット(登録商標)吐出ヘッド23は、図10に示すように、内部に流路14を有するとともに先端(図示下端)にノズル口15を有するガラス管33と、ガラス管33の流路14内に設けられた発熱素子24と、ガラス管33の外周に設けられたフランジ18とから成る。発熱素子24には電気回路(図示せず)からコネクタを介して発熱信号電圧を印加するように構成されている。
このバルブジェット吐出ヘッド23により試料液体を吐出する際には、発熱素子24により流路14内の試料液体13に気泡を発生させてノズル口15より試料液体を吐出させる。異なる種類の試料液体13を吐出する際には、吐出ヘッド23をヘッドベース11から取り外して、異なる種類の試料液体13が充填された異なる吐出ヘッド23を装着すればよい。
【0074】
この第2変形例によれば、液体吐出手段としてガラス管33内の試料液体を加熱することによってガラス管33の容積を変化させ、ガラス管33に充填された試料液体に吐出方向の慣性力を発生させることが可能な発熱素子24を用いるから、ガラス管33に要求される条件が緩和されることになり、高い自由度の設計が可能になる。
【0075】
図11は本発明の第2実施形態の液体分注装置に搭載されている吐出ヘッドユニットの正面図であり、図12は第2実施形態の吐出ヘッドユニットの吐出ヘッドの断面図であり、図13は第2実施形態の吐出ヘッドユニットから吐出ヘッドを取り外した状態を示す断面図である。本実施形態の液体分注装置は、上記第1実施形態の液体分注装置に対し吐出ヘッドユニットの構成のみを変更したものであり、それ以外の部分は上記第1実施形態と同様に構成する。
【0076】
本実施形態の吐出ヘッドユニット6は、図11に示すように、複数の吐出ヘッド25と、複数の吐出ヘッド25を支持するヘッドベース(主架台)11と、ヘッドベース11上に各吐出ヘッド25を位置決め固定する押圧バネ26とから成る。吐出ヘッド25は、図12に示すように個別ヘッドベース(架台)27上に固定されており、第1実施形態と同様に、円筒圧電素子9と、液体カートリッジ2と、液体カートリッジ2および円筒圧電素子9を着脱自在に固定する継手部材10とから成る。液体カートリッジ2は、予め吐出すべき試料液体13を充填した状態で円筒圧電素子9に固定されている。
【0077】
上記ヘッドベース11には、図13に示すように、個別ヘッドベース27と相似形状の座ぐり穴28が設けられており、この座ぐり穴28に個別ヘッドベース27が嵌合され、押圧バネ26によって位置決め固定される。押圧バネ26は回転自在に構成されており、押圧バネ26を回転移動させて図12の状態および図13の状態間で変化させることにより、個別ヘッドベース27をヘッドベース11に対し容易に着脱することができる。
【0078】
上記ヘッドベース11および個別ヘッドベース27の少なくとも一方は、その一部に、高精度の機械加工が可能で、かつ、耐磨耗性が良好な高靭性セラミックス(アルミナ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、窒化珪素セラミックス等)を用いることが望ましい。本実施形態ではヘッドベース11および個別ヘッドベース27の両方に高靭性セラミックスを用いるものとし、例えば、ヘッドベース11および個別ヘッドベース27にはジルコニアセラミックスを用いて、嵌合部のクリアランスが5μm以下となるように構成する。これら高靭性セラミックスは、高精度の加工が可能な上、高強度で傷が付きにくく、耐磨耗性に優れている。したがって、個別ヘッドベース27をヘッドベース11に挿入する際に磨耗やかじりが生じることはなく、繰り返し高精度に挿入固定することができる。さらに、これらの材質は線膨張係数が小さいので、温度変化による寸法変化が生じることもなく、装置環境温度に拘わらず、常に一定のクリアランスを維持することができる。
【0079】
本実施形態の液体分注装置において、吐出ヘッドユニット6により試料液体13を吐出する際には、液体カートリッジ2内には予め試料液体が充填されているので、円筒圧電素子9に上記図6に示す波形の駆動電圧を印加して、液体カートリッジ2を図12中の上方向に急激に移動させることにより、試料液体に吐出方向の慣性力を作用させ、ノズル口15より試料液体13を吐出させる。その際の試料液体13の吐出量は、ノズル口15の直径や試料液体13の物性値、駆動電圧波形等によって異なるが、概略0.1nL〜1μL である。異なる種類の試料液体13を吐出する際には、個別ヘッドベース27をヘッドベース11から取り外した後に、吐出ヘッド25から液体カートリッジ2を取り外し、異なる試料液体13が充填された液体カートリッジ2に交換すれば良い。
【0080】
本実施形態によれば、液体カートリッジ2を交換する際に隣接する吐出ヘッド25が邪魔になって作業効率が低下することがないように、吐出ヘッドユニット6における吐出ヘッド25の間隔を設定しているため、個別の吐出ヘッド25をヘッドベース11から容易に着脱できるので、ヘッドベース11から吐出ヘッド25を取り外した後で液体カートリッジ2を交換することができ、液体カートリッジ2の交換作業の作業性を向上させることが可能になる。
【0081】
図14および図15は本発明の第3実施形態の液体分注装置の構成を示す正面図であり、図14は吐出ヘッドユニットが容器交換位置にあるときの状態を示しており、図15は吐出ヘッドユニットが液体吐出位置にあるときの状態を示している。本実施形態の液体分注装置は、図14に示すように、スライドガラス4を搭載するXYステージ5(5x,5y)と、液体カートリッジ2を収容する液体カートリッジ収容部36と、XYZ3軸ロボットアーム37に保持された吐出ヘッドユニット38とから成る。
【0082】
上記液体カートリッジ収容部36は、内部に温度を5℃以下に保持することができる低温チャンバ39を有しており、予め試料液体13を充填した複数の液体カートリッジ2の下部を低温チャンバ39によって冷却保持する構造になっている。低温チャンバ39は図示しない冷却手段により内部温度を5℃以下に冷却できるようになっており、液体カートリッジ2に充填された試料液体13の蒸発を防止するように構成されている。
【0083】
上記吐出ヘッドユニット38は、液体カートリッジ2を把持する把持部40と、液体カートリッジ2を駆動する2つの積層圧電素子41と、観察カメラ42とから成る。上記把持部40は、図16の詳細図に示すように可動部43と固定部44と吸着孔46とから成っている。吸着孔46にはチューブ(図示せず)を介して負圧発生手段(図示せず)が接続されている。液体カートリッジ2を把持する際には、まず、可動部43と固定部44で液体カートリッジ2の上部を挟み込み、その後、負圧発生手段を動作させて吸着孔46により液体カートリッジ2のフランジ部47を吸着固定するという仕組みになっている。
なお、本実施形態の吐出ヘッドユニット38は、1本の液体カートリッジ2を把持するように構成されているが、複数本の液体カートリッジ2を同時に把持するように構成してもよい。
【0084】
上記積層圧電素子41は、その上端を固定部材55に固定されており、図14中の上下方向に伸縮可能であり、把持部40に把持された液体カートリッジ2を上下方向に移動させるように構成されている。上記観察カメラ42は、液体カートリッジ2の上端面を観察するように構成されており、得られた観察画像から画像処理手段(図示せず)によって液体カートリッジ2の正確な座標位置を算出し、得られた位置情報に基づいてXYZ3軸ロボットアーム37および把持部40の動作を制御することによって、所望の液体カートリッジ2を把持できるようになっている。
【0085】
次に、本実施形態の液体分注装置の作用を図面に基づき説明する。まず、図14に示すように、XYZ3軸ロボットアーム37により吐出ヘッドユニット38を所望の液体カートリッジ2の上部位置に移動配置する。次に、把持部40を所望の液体カートリッジ2まで下降させ、把持部40の可動部43を固定部44側に移動させて両者の間隔を狭めることによって所望の液体カートリッジ2を把持し、その後、把持部40を上昇させて液体カートリッジ収容部36から取り出す。次に、XYZ3軸ロボットアーム37により吐出ヘッドユニット38を図15に示すスライドガラス4の上部に移送してから、所望のスポット位置に所望の液体カートリッジ2を移動させる。次に、そのスポット位置で、積層圧電素子41に駆動電圧を印加して、スライドガラス4上に試料液体13をスポットする。
【0086】
その際、駆動電圧としては、例えば図17に示す「のこぎり形の波形」を用いるものとする。この駆動電圧を積層圧電素子41に印加すると、最初の揺やかな電圧の上昇に伴い積層圧電素子41は比較的ゆっくりと伸びていき、最後の電圧減少時に急激に元の長さに戻るように収縮する。その間、液体カートリッジ2は積層圧電素子41の動きに伴って上下方向に移動し、内部の試料液体13には最後の収縮時に下方向の慣性力が作用するので、ノズル口15から試料液体13が吐出される。
液体カートリッジ2およびスライドガラス4の相対位置関係を変えながら上述した方法を繰り返すことにより、所望の位置に試料液体13を吐出していく。異なる液体試料を吐出する際には、把持している液体カートリッジ2を液体カートリッジ収容部36に戻した後、代わりに異なる試料液体13を保持した液体カートリッジ2を把持し、上記と同様な方法を用いてスライドガラス4の所望の位置に試料液体13をスポットする。
【0087】
なお、上述した各種動作は、公知の技術によってコンピュータにより自動制御するものとする。その際、作業オペレータは、作成すべきスライドガラス4に要求されるスポット数やスポットピッチ、溶液の種類等の情報をコンピュータに入力する作業と、作成に必要な試料液体13を液体カートリッジ2に充填して液体カートリッジ収容部36に設置する作業だけを行えばよい。それにより、本実施形態の液体分注装置は、入力された情報に基づいて、上述した手順に従って自動的にスライドガラス4を作成することになる。
【0088】
本実施形態によれば、積層圧電素子41に接続されるとともに液体カートリッジ2を把持する把持部40と、液体カートリッジ2を把持部40に向けて押圧する押圧機構である吸着孔46に接続された負圧発生手段とを備える連結手段を用いて、液体カートリッジ2と積層圧電素子41との連結を把持および押圧により行うから、液体カートリッジ2の交換作業を自動で行い得るようになり、液体カートリッジ2の着脱時の破損を防止できるとともに、液体カートリッジ2と積層圧電素子41との連結が確実なものになる。
【0089】
また、液体カートリッジ2内の試料液体13は5℃以下に保存されるので、試料液体13の蒸発量を最小限に抑えることが可能になる。
また、液体カートリッジ2の所定部位を把持部40に穿設される吸引孔43を介して前記負圧発生手段よって吸引したときの吸引力を利用して、液体カートリッジ2を把持部40に押圧するから、液体カートリッジ2と積層圧電素子41との連結をより確実なものにすることができる。
【0090】
なお、上記第3実施形態では図16に示す把持部40を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば図18に示すような構造の把持部50(以下、変形例という)を用いてもよい。図18において、把持部50の上端部は積層圧電素子41に固定されており、把持部50の下部には穴部52およびソレノイドピストン(押当部材)53が設けられており、ソレノイドピストン53のピストン部54は、図中矢印方向(左右方向)に往復移動するよう構成されている。液体カートリッジ2の上部にはV溝(押当溝)56が設けられている。
【0091】
この把持部50を用いて液体カートリッジ2を把持する際には、まず、穴部52に液体カートリッジ2の上部を挿入し、その後、ソレノイドピストン53により液体カートリッジ2のV溝56を図中左方向に押圧する。この押圧により、液体カートリッジ2は穴部52の図中左側の内側面に押し当てられるとともに、V溝56のテーパ部の作用により図中上方向の力が作用して液体カートリッジ2の上端部が穴部52の底面に押し当てられる。このようにして、液体カートリッジ2を把持部50に押圧するように固定するとともに、液体カートリッジ2の位置決めも行うことができる。
なお、液体カートリッジ2に設けられる溝の形状は上述したV溝形状に限定されるものではなく、液体カートリッジ2の先端部に向かって深くなるように形成された傾斜面を少なくとも一部に有する溝であればどのような形状の溝であってもよく、例えば楔形の溝やU字状の溝としてもよい。
【0092】
この変形例によれば、液体カートリッジ2の所定位置に液体カートリッジ2の先端部に向かって深くなるように形成された傾斜面を有するV溝56と、把持部50の所定位置に把持された液体カートリッジ2のV溝56に向かって進退移動可能に突設されたソレノイドピストン53とにより連結手段を構成し、ソレノイドピストン53のピストン部54をV溝56の傾斜面に沿って前進移動させてV溝56に当接させることにより、液体カートリッジ2を把持部50に押圧しつつ位置決め固定するようにしたから、液体カートリッジ2と積層圧電素子41との連結をより確実なものとしつつ、液体カートリッジ2の位置決め精度を向上させることができる。
【0093】
なお、上記各実施形態では、液体カートリッジ2を吐出方向に進退移動させるための手段として圧電素子を用いているが、これに限定されるものではなく、同様な運動を実現できるものであればどのようなものを用いてもよく、例えば磁歪素子や電歪素子を用いることができる。また、ソレノイドピストンやエアーシリンダ等の往復直線運動が可能なアクチュエータを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液体分注装置の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の液体分注装置の構成を示す正面図である。
【図3】第1実施形態の液体分注装置に搭載されている吐出ヘッドユニットの断面図である。
【図4】第1実施形態の吐出ヘッドのアクチュエータ部の断面図である。
【図5】第1実施形態の吐出ヘッドの液体カートリッジの断面図である。
【図6】第1実施形態の吐出ヘッドの円筒圧電素子に印加する電圧の波形を例示する図である。
【図7】(a)〜(c)は第1実施形態の吐出ヘッドユニットの吐出ヘッドによる試料液体の吐出原理を説明するための図である。
【図8】第1実施形態の液体分注装置において液体カートリッジ交換時に吐出ヘッドユニットが図1と異なる退避動作を行う構成例を示す正面図である。
【図9】第1実施形態の吐出ヘッドの第1変形例を示す断面図である。
【図10】第1実施形態の吐出ヘッドの第2変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態の液体分注装置に搭載されている吐出ヘッドユニットの正面図である。
【図12】第2実施形態の吐出ヘッドユニットの吐出ヘッドの断面図である。
【図13】第2実施形態の吐出ヘッドユニットから吐出ヘッドを取り外した状態を示す断面図である。
【図14】本発明の第3実施形態の液体分注装置の構成を示す正面図であり、吐出ヘッドユニットが容器交換位置にあるときの状態を示している。
【図15】本発明の第3実施形態の液体分注装置の構成を示す正面図であり、吐出ヘッドユニットが液体吐出位置にあるときの状態を示している。
【図16】第3実施形態の液体分注装置の把持部の詳細図である。
【図17】第3実施形態の吐出ヘッドの積層圧電素子に印加する電圧の波形を例示する図である。
【図18】第3実施形態の液体分注装置の把持部の変形例の断面図である。
【図19】従来技術を説明するための図である。
【図20】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 液体分注装置
2 液体カートリッジ
3 アクチュエータ部
4 スライドガラス
5(5x,5y) XYステージ
6 吐出ヘッドユニット
7 Zステージ
8 ネジ部
9,17 円筒圧電素子
10 継手部材
11 ヘッドベース
13 試料液体
14 流路
15 ノズル口
16 吐出ヘッド
18 フランジ
23 バブルジェット(登録商標)吐出ヘッド
24 発熱素子
25 吐出ヘッド
26 押圧バネ
27 個別ヘッドベース
28 座ぐり穴
31 吐出ヘッド
32 貫通穴
33 ガラス管
36 液体カートリッジ収容部
37 XYZ3軸ロボットアーム
38 吐出ヘッドユニット
39 低温チャンバ
40 把持部
41 積層圧電素子
42 観察カメラ
43 可動部
44 固定部
46 吸着孔
47 フランジ部
50 把持部
52 穴部
53 ソレノイドピストン
54 ピストン部
55 固定部材
56 V溝

Claims (24)

  1. 試料液体を微少量に分注する液体分注装置であって、
    予め試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器と、
    前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させる液体吐出手段と、
    前記液体容器と前記液体吐出手段とを着脱自在に連結する連結手段と、
    前記液体吐出手段を支持する支持部材と、
    前記液体容器を容器交換位置および液体吐出位置間で相対移動させる搬送手段と、
    を備えることを特徴とする液体分注装置。
  2. 前記液体吐出手段は、前記液体容器を吐出方向に進退移動させることが可能な駆動素子であることを特徴とする請求項1記載の液体分注装置。
  3. 前記支持部材は、前記液体吐出手段を固定支持するとともに前記搬送手段に接続される架台であることを特徴とする請求項1または2記載の液体分注装置。
  4. 前記支持部材は、前記液体吐出手段を固定支持する架台と、該架台を着脱自在に支持するとともに前記搬送手段に接続される主架台とから成ることを特徴とする請求項1または2記載の液体分注装置。
  5. 前記液体吐出手段は、その内部に前記液体容器を挿入可能な略筒形状に形成されており、前記架台は、前記液体吐出手段の内部に挿入された液体容器の位置決めを行うための位置決め機構を備えていることを特徴とする請求項3または4記載の液体分注装置。
  6. 前記位置決め機構は、前記液体容器を貫通挿入し得るように前記架台に穿設された貫通穴であり、該貫通穴の内径は、前記液体容器の外径と略同径であることを特徴とする請求項5記載の液体分注装置。
  7. 前記液体容器および/または前記支持部材の少なくとも一部は、アルミナ系セラミックスもしくはジルコニア系セラミックスもしくは窒化珪素セラミックスから成ることを特徴とする請求項6記載の液体分注装置。
  8. 前記支持部材は、複数の液体吐出手段を同時に支持し得るように構成されていることを特徴とする請求項1記載の液体分注装置。
  9. 前記連結手段は、前記液体吐出手段に接続されるとともに前記液体容器を把持する把持部と、前記液体容器を前記把持部に向けて押圧する押圧機構とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の液体分注装置。
  10. 前記連結手段は、複数の液体容器を前記液体吐出手段に同時に連結し得るように構成されていることを特徴とする請求項9記載液体分注装置。
  11. 前記押圧機構は、前記把持部に穿設される吸引孔と、該吸引孔に接続される負圧発生手段とから成り、前記把持部に把持された前記液体容器の所定部位を前記吸引孔を介して前記負圧発生手段によって吸引することにより、前記液体容器を前記把持部に向けて押圧するように構成されていることを特徴とする請求項9記載の液体分注装置。
  12. 前記押圧機構は、前記液体容器の所定位置に該液体容器の先端部に向かって深くなるように形成された傾斜面を少なくとも一部に有する押当溝と、前記把持部の所定位置に把持された前記液体容器の押当溝に向かって進退移動可能に突設された押当部材とから成り、前記押当部材を前記押当溝の傾斜面に沿って前進移動させることにより、前記液体容器を前記把持部に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項9記載の液体分注装置。
  13. 試料液体を微少量に分注する液体分注装置であって、
    予め試料液体が充填され、先端部に吐出口を備えるとともに、前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える液体容器と、
    前記液体容器を支持する架台と、
    前記液体容器と前記架台とを着脱自在に連結する連結手段と、
    前記液体容器を容器交換位置および液体吐出位置間で相対移動させる搬送手段と、
    を備えることを特徴とする液体分注装置。
  14. 前記液体吐出手段は、前記液体容器の容積を変化させることが可能な駆動素子であることを特徴とする請求項13記載の液体分注装置。
  15. 前記液体吐出手段は、前記液体容器内の試料液体を加熱することが可能な発熱素子であることを特徴とする請求項13記載の液体分注装置。
  16. 試料液体を微少量に分注する液体分注方法であって、
    予め試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器を液体吐出手段に連結する連結工程と、
    前記液体容器内の試料液体を前記液体吐出手段によって吐出口から吐出させる液体吐出工程と、
    前記液体容器を前記液体吐出手段から取り外す取り外し工程と、
    からなる一連の工程を複数回繰り返すことにより、前記液体容器内の試料液体とは異なる試料液体が充填されるとともに先端部に吐出口を備える液体容器を用いて、前記液体容器と同様に液体分注を行うことを特徴とする液体分注方法。
  17. 前記連結工程および液体吐出工程の間に、前記液体容器を液体吐出位置に位置決めする位置決め工程を行うことを特徴とする請求項16記載の液体分注方法。
  18. 前記液体吐出工程において、前記液体容器を吐出方向に進退移動させることによって、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする請求項16記載の液体分注方法。
  19. 前記液体容器の連結および取り外しは、予め所定の支持部材に固定支持された液体吐出手段に対して行うことを特徴とする請求項16〜18の何れか1項記載の液体吐出方法。
  20. 前記液体容器の連結および取り外しは、前記液体容器を連結された前記液体吐出手段を固定支持する架台を、該架台を主架台に着脱自在に支持する主架台から取り外した状態で行うことを特徴とする請求項16〜18の何れか1項記載の液体分注方法。
  21. 前記液体容器の連結は、所定の把持部によって前記液体容器を把持するとともに、前記液体容器を前記把持部に押圧することによって行うことを特徴とする請求項16〜18の何れか1項記載の液体吐出方法。
  22. 試料液体を微少量に分注する液体分注方法であって、
    予め試料液体が充填され、先端部に吐出口を備えるとともに、前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える試料容器を、架台に連結する連結工程と、
    前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させる液体吐出工程と、
    前記液体容器を前記架台から取り外す取り外し工程と、
    からなる一連の工程を複数回繰り返すことにより、前記液体容器内の試料液体とは異なる試料液体が充填され先端部に吐出口を備えるとともに前記吐出口から試料液体を吐出させるための液体吐出手段を所定位置に備える液体容器を用いて、前記液体容器と同様に液体分注を行うことを特徴とする液体分注方法。
  23. 前記液体吐出工程において、前記液体容器の容積を変化させることによって、前記液体容器内の試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする請求項22記載の液体分注方法。
  24. 前記液体吐出工程において、前記液体容器内の試料液体を加熱することによって、該試料液体を吐出口から吐出させることを特徴とする請求項22記載の液体分注方法。
JP2003031334A 2003-02-07 2003-02-07 液体分注装置および液体分注方法 Withdrawn JP2004239844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003031334A JP2004239844A (ja) 2003-02-07 2003-02-07 液体分注装置および液体分注方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003031334A JP2004239844A (ja) 2003-02-07 2003-02-07 液体分注装置および液体分注方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004239844A true JP2004239844A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32957964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003031334A Withdrawn JP2004239844A (ja) 2003-02-07 2003-02-07 液体分注装置および液体分注方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004239844A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123538A1 (ja) * 2005-05-17 2006-11-23 Kyocera Corporation スポットピン、スポット装置、液体の点着方法、および生化学解析用ユニットの製造方法
WO2018070264A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有する検査装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置
CN111032852A (zh) * 2017-12-15 2020-04-17 松下知识产权经营株式会社 液体喷出装置、具有液体喷出装置的传感器制造装置、及具有液体喷出装置的细胞培养装置
US11885826B2 (en) 2019-12-12 2024-01-30 Shimadzu Corporation Biochemical analysis apparatus and biochemical analysis method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123538A1 (ja) * 2005-05-17 2006-11-23 Kyocera Corporation スポットピン、スポット装置、液体の点着方法、および生化学解析用ユニットの製造方法
WO2018070264A1 (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有する検査装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置
CN109789702A (zh) * 2016-10-13 2019-05-21 松下知识产权经营株式会社 液体排出装置、具有液体排出装置的检查装置以及具有液体排出装置的细胞培养装置
JPWO2018070264A1 (ja) * 2016-10-13 2019-06-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有する検査装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置
CN111032852A (zh) * 2017-12-15 2020-04-17 松下知识产权经营株式会社 液体喷出装置、具有液体喷出装置的传感器制造装置、及具有液体喷出装置的细胞培养装置
JPWO2019116929A1 (ja) * 2017-12-15 2020-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 液体吐出装置と液体吐出装置を有するセンサ製造装置、液体吐出装置を有する細胞培養装置
EP3725870A4 (en) * 2017-12-15 2021-01-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. LIQUID DISCHARGE DEVICE, SENSOR MANUFACTURING DEVICE WITH LIQUID DISCHARGE DEVICE AND CELL CULTURE DEVICE WITH LIQUID DISCHARGE DEVICE
US11885826B2 (en) 2019-12-12 2024-01-30 Shimadzu Corporation Biochemical analysis apparatus and biochemical analysis method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7160511B2 (en) Liquid pipetting apparatus and micro array manufacturing apparatus
US5877580A (en) Micromachined chemical jet dispenser
CN106687221B (zh) 具有纵向换能器和可置换毛细管的压电分配器
US9387492B2 (en) Liquid droplet dispenser
EP2665557B1 (en) Piezoelectric dispenser with a longitudinal transducer and replaceable capillary tube
JP4084034B2 (ja) 液体サンプルを吸入し分配する装置
US20130206857A1 (en) Piezoelectric dispenser with a longitudinal transducer and replaceable capillary tube
US7736591B2 (en) Method and apparatus for liquid dispensing
JP2004325117A (ja) 液体分注装置および分注ヘッドの洗浄方法
JP2000513266A (ja) 液体粒子噴射装置及びその利用方法
CN1315913A (zh) 用于微量液体移液的管尖设计和随机存取系统
US20030230488A1 (en) Microfluidic device preparation system
US20040050866A1 (en) Device for the take-up and/or release of liquid samples
US6511849B1 (en) Microarrays of biological materials
CN101178413B (zh) 液滴喷出头、检查装置和检查装置的使用方法
JP2005274177A (ja) 処理装置
JP4425512B2 (ja) 可撓性ピペットストリップおよびその使用方法
JP2004239844A (ja) 液体分注装置および液体分注方法
JP2001228162A (ja) 液体吐出装置、液体吐出ヘッド及び吐出方法
JP2000329771A (ja) 分注装置
JP2002181839A (ja) 液体分注装置およびマイクロアレイ製造装置
JP2002162404A (ja) 液体分注装置
JP2002204945A (ja) マイクロピペット、分注装置及びバイオチップの製造方法
KR20040010633A (ko) 절단장치를 위한 액체 취급수단
JP2004340679A (ja) 液体分注装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509