JP2003322630A - バイオセンサ、バイオセンシングシステム、及びバイオセンシング方法 - Google Patents

バイオセンサ、バイオセンシングシステム、及びバイオセンシング方法

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JP2003322630A
JP2003322630A JP2002130153A JP2002130153A JP2003322630A JP 2003322630 A JP2003322630 A JP 2003322630A JP 2002130153 A JP2002130153 A JP 2002130153A JP 2002130153 A JP2002130153 A JP 2002130153A JP 2003322630 A JP2003322630 A JP 2003322630A
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droplet
reaction well
biomolecule
biosensor
reaction
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JP2002130153A
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Hiroshi Maeda
浩 前田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応ウェル内へのサンプル溶液の安定した吐
出制御を行う。 【解決手段】 インクジェットヘッド(40)を用い
て、サンプル溶液を反応ウェル(12)内へ吐出する。
バイオセンサ(10)は反応ウェル(12)内への液滴
の充填量を計測するセンサが設けられており、液滴の充
填量に関するセンサ信号をセンサ信号解析回路(20)
に出力する。センサ信号解析回路(20)は液滴の充填
量から、インクジェットヘッドの吐出回数、駆動電圧な
どを適宜調整するための制御信号を駆動制御回路(3
0)に出力する。駆動制御回路(30)は当該制御信号
を基にインクジェット(40)の駆動制御を行い、サン
プル溶液の安定した吐出制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遺伝子解析、生体情
報解析等に用いられるバイオセンシング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゲノムプロジェクトの進展によ
り、各生物の遺伝子構造が次々に明らかになってきてお
り、この成果を生命現象の解析に結び付けるためにもD
NAの塩基配列の解読、及び遺伝子情報の機能解析が課
題となっている。細胞内における全ての遺伝子の発現量
を一度にモニタリングするためのシステムとして、DN
Aマイクロアレイが利用されている。同アレイでは、細
胞や組織から抽出したmRNAやtransferRNAから逆
転写反応を行い、プローブDNAを調製し、反応ウェル
内に高密度にスポッティングした後、蛍光色素で標識さ
れたターゲットDNAのうちプローブDNAと相補的な
塩基配列を有するターゲットDNAを、例えば、インク
ジェット方式等の手法で反応ウェル内に充填し、ターゲ
ットDNAとプローブDNAとをハイブリダイズさせ、
蛍光パターンを観察することにより、遺伝子発現量を評
価している。インクジェット方式によれば、微量なサン
プル溶液を微小スポットに対して正確かつ迅速に吐出制
御できるため、反応ウェルへのスポッティングに好適で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、核酸や蛋白質
などの生体試料はその種類により粘性や表面張力などの
物性的特性が著しく異なるため、一定の電圧でインクジ
ェットヘッドの振動板を駆動し、加圧室に充填されたサ
ンプル溶液を吐出しても、サンプル溶液の吐出量は生体
試料の種類毎に大きく異なる上に、液滴の飛行軌跡も異
なるという性質がある。このように、1発あたりの吐出
量や液滴の飛行軌跡が生体試料毎に異なると、インクジ
ェットの安定した吐出制御が困難となる。
【0004】そこで、本発明はサンプル溶液の安定した
吐出制御を可能にするバイオセンサ、バイオセンシング
システム、及びバイオセンシング方法を提案することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のバイオセンサは、生体分子を含有する溶液
を充填するための反応ウェルと、前記生体分子のうち特
定の生体分子と生体認識分子との間で特異的に生じる生
体反応を電気信号に変換して外部回路に出力するトラン
スデューサと、前記生体分子を含有する溶液の前記反応
ウェルへの充填量を電気信号として外部回路に出力する
充填量検出手段とを含む。
【0006】かかる構成により、反応ウェルへの液滴の
充填量をリアルタイムで計測できるため、物性的特性の
著しく異なる生体試料を含有する液滴を正確かつ確実に
反応ウェルへ吐出制御できる。
【0007】本発明の他の形態におけるバイオセンサ
は、生体分子を含有する溶液を充填するための反応ウェ
ルと、前記生体分子のうち特定の生体分子と生体認識分
子との間で特異的に生じる生体反応を電気信号に変換し
て外部回路に出力するトランスデューサとを備え、前記
トランスデューサは、前記生体分子を含有する溶液の前
記反応ウェルへの充填量を電気信号として外部回路に出
力する充填量検出手段として機能する。
【0008】かかる構成により、生体反応を電気信号に
変換するトランスデューサが、充填量検出手段としても
機能するため、センサの回路構成を簡略化できる。
【0009】好ましくは、前記トランスデューサは、生
体認識分子を電極表面に固定する容量素子と、前記容量
素子の容量変化に対応してゲート電位が変動するトラン
ジスタとを含む。
【0010】かかる構成により、特定の生体分子と生体
認識分子との特異的な反応はトランジスタのドレイン電
流の変化として検出できる。
【0011】好ましくは、前記反応ウェル内の水素イオ
ン濃度を計測するpHセンサ、前記反応ウェル内の温度
を検出する温度センサ、若しくは前記反応ウェルの温度
調整を行う温度調整手段のうち少なくとも何れかを含
む。
【0012】かかる構成により、マルチセンサアレイを
実現できる。
【0013】好ましくは、前記特定の生体分子はターゲ
ットDNAであり、前記生体認識分子はプローブDNA
である。
【0014】かかる構成により、大量の遺伝子解析を簡
易かつ迅速にコンピュータ処理できる。
【0015】本発明のバイオセンシングシステムは、本
発明のバイオセンサと、生体分子を含有する液滴を前記
反応ウェルに吐出するための液滴吐出手段と、前記充填
量検出手段からの出力信号に基づいて、前記液滴吐出手
段を駆動制御することにより、前記反応ウェルへの液滴
の充填量を調整する制御手段とを備える。
【0016】かかる構成により、反応ウェルへの液滴の
充填量を基に液滴吐出手段の駆動制御を行えるため、反
応ウェルへの液滴の充填を正確かつ迅速に行える。
【0017】好ましくは、前記バイオセンサは、標準液
を試験的に吐出するための標準液吐出用ウェルをさらに
備え、前記制御手段は、標準液吐出用ウェルへ標準液を
試験的に吐出することにより、生体分子を含有する液滴
を前記反応ウェルへ吐出する際の液滴吐出手段の駆動制
御を調整する。
【0018】かかる構成により、液滴吐出手段の駆動制
御を最適に補正できる。
【0019】好ましくは、前記制御手段は、液滴吐出手
段の液滴吐出力、若しくは液滴の吐出回数を調整する。
【0020】「液滴吐出力」とは、液滴を吐出するため
の液滴吐出手段の駆動力を意味し、液滴吐出手段が、例
えば、ピエゾジェット方式であれば、ピエゾ素子の駆動
電圧の大きさ、若しくは振動板の変位による加圧室内の
圧力に相当し、サーマルジェット方式/バブルジェット
(登録商標)方式であれば、発熱抵抗体に投入された電
気エネルギーの大きさ、若しくは気泡の発生による液滴
内部の圧力に相当し、静電駆動方式であれば、電極間の
印加電圧の大きさ、若しくは振動板の変位による加圧室
内の圧力に相当する。
【0021】好ましくは、前記液滴吐出手段は、インク
ジェットヘッドである。
【0022】インクジェットヘッドを用いることによ
り、数ピコリットル程度の微小な液滴吐出を可能にでき
る。
【0023】本発明のバイオセンシング方法は、特定の
生体分子と生体認識分子との間で生じる特異的な反応を
検出するための反応ウェルへ液滴吐出手段を用いて前記
特定の生体分子を含有する液滴を吐出するステップと、
前記反応ウェルへの液滴の充填量を計測するステップ
と、前記反反応ウェルへの液滴の充填量を基に、前記液
滴吐出手段による液滴の吐出制御を調整するステップと
を含む。
【0024】好ましくは、標準液吐出用ウェルへ標準液
を試験的に吐出することにより、生体分子を含有する液
滴を前記反応ウェルへ吐出する際の液滴吐出手段の駆動
制御を調整するステップをさらに含む。
【0025】好ましくは、前記液滴吐出手段の駆動制御
を調整する際に、液滴吐出手段の液滴吐出力、若しくは
液滴の吐出回数を調整する。
【0026】好ましくは、前記反応ウェル内に設けられ
た容量素子の液滴充填に伴う静電容量変化を基に前記液
滴の充填量を計測する。
【0027】好ましくは、前記特定の生体分子と生体認
識分子との間で生じる特異的な反応を検出するステップ
をさらに含む。
【0028】好ましくは、前記特定の生体分子はターゲ
ットDNAであり、前記生体認識分子はプローブDNA
である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、各図を参照して本実施形態
について説明する。
【0030】図1は本実施形態に係わるバイオセンシン
グシステムの構成図である。同システムはDNAハイブ
リダイゼーションを電気信号として検出するための装置
であり、バイオセンサ10、センサ信号解析回路20、
駆動制御回路30、及びインクジェットヘッド40を備
えて構成されている。バイオセンサ10は基板11上に
おいて1行N列のアレイ状に配列された反応ウェル12
を含んで構成されており、個々の反応ウェル12にはプ
ローブDNAが高密度にスポッティングされている。本
実施形態においては、説明の便宜上、1行N列のアレイ
構成を例示するが、これに限られるものではなく、反応
ウェル12をM行N列のマトリクス状に配列することも
可能である。個々の反応ウェル12内にはターゲットD
NAを含むサンプル溶液の滴下量と、ウェル内でのDN
Aハイブリダイゼーションを検出するための容量型セン
サが設けられている。当該容量型センサは、サンプル溶
液の滴下量とDNAハイブリダイゼーションの各々を電
気信号に変換するトランスデューサ(信号変換素子)と
して機能する。
【0031】同センサ10から出力されるセンサ信号に
はサンプル溶液の滴下量に関する信号と、DNAハイブ
リダイゼーションに関する信号の2種類含まれており、
同センサ10はこれら2種類の信号を信号出力端子14
を介してセンサ信号解析回路20に出力する。同回路2
0は、同センサ10から出力される信号がサンプル溶液
の滴下量に関するセンサ信号である場合には、同回路2
0は当該信号から反応ウェル12内におけるサンプル溶
液の充填量を計測し、1発あたりの吐出量を概算し、反
応ウェル12内に必要かつ十分なサンプル溶液を充填す
るために必要な吐出回数を割り出し、インクジェットヘ
ッド40を駆動するための制御信号を駆動制御回路30
に出力する。吐出回数の調整に替えて、若しくはこれと
併用して、1発あたりの駆動エネルギーを調整すること
により、液滴の吐出制御を行ってもよい。同回路30は
当該制御信号からインクジェットヘッド40の駆動に必
要な駆動信号を生成し、同ヘッド40を駆動する。
【0032】一方、同センサ10から出力される信号が
DNAハイブリダイゼーションに関するセンサ信号であ
る場合には、同回路20は当該センサ信号を取り込み、
数値化してデータ解析することにより、遺伝子解析を行
う。通常、ハイブリダイゼーションは塩基配列が完全に
一致していなくても生じ得るため、ターゲットDNAは
複数の個々の反応ウェル12に対してある程度の分布を
もって相補結合する。このため、隣接する反応ウェル1
2にはわずかに塩基配列が異なるプローブDNAが予め
スポッティングされている。同回路20はセンサ信号を
解析することにより、センサ反応が一番大きい反応ウェ
ル12に固定されているプローブDNAがターゲットD
NAとの相同性(遺伝的な類似性)が一番高いと予測で
きる。容量型センサを用いたDNAハイブリダイズの検
出手法は、シグナル検出の即時性に優れているため、蛍
光反応を利用して検出する従来の検出手法に比べて利便
性の点において格段に優れており、また、大量の遺伝子
解析にも好適である。本実施形態のバイオセンサを利用
した遺伝子解析技術は、遺伝子疾患の検査や、法医学的
な鑑定などに応用できる。
【0033】尚、バイオセンサ10には、標準液を吐出
するための標準溶液吐出用ウェル13が設けられてい
る。標準液とは、インクジェットヘッド40による安定
的な液滴吐出特性を実現するための適度な粘性や表面張
力などの物性的特性を有する溶液であれば特に限定され
るものではないが、粘度1cPs〜20cPs、表面張
力30mN/m〜50mN/m程度に調整され、核酸や
蛋白質などの生体試料を含有しないものが望ましい。標
準溶液吐出用ウェル13の役割については後述する。
【0034】また、反応ウェル12に生体材料を含有す
る微小液滴を吐出するためのインクジェットヘッド40
としては、発熱抵抗体に投入された電気エネルギーを熱
エネルギーに変換して瞬発的に気泡を発生させ、液滴を
吐出するサーマルジェット方式/バブルジェット(登録
商標)方式や、ピエゾ素子等の電気機械変換素子に電気
エネルギーを投入して機械エネルギーに変換し、加圧室
内の圧力変動で液滴を吐出するピエゾジェット方式や、
シリコン基板からなる加圧室基板と電極との間に静電気
を発生させ、静電力により振動板を弾性変位させ、加圧
室内の圧力変動で液滴を吐出する静電駆動方式の何れで
もよいが、液滴の吐出に発熱を併有しないピエゾジェッ
ト方式若しくは静電駆動方式が望ましい。
【0035】図2はバイオセンサ10の回路構成図であ
る。同センサ10は、1行N列のアレイ状に配列され、
センサセルアレイを構成する反応ウェル12と、当該セ
ンサセルアレイの列方向に並ぶ反応ウェル12を選択
し、反応ウェル12におけるセンシング機能をスイッチ
ング制御するための列選択線X1,X2,…,XNを駆動
する列ドライバ15と、各々の反応ウェル12における
センサ信号を電流信号として検出する電流検出回路16
とを備えて構成されている。各々の反応ウェル12には
nチャネルFETからなるスイッチングトランジスタT
r1が配設されており、列ドライバ15から列選択線X
1,X2,…,XNを介して供給されるHレベルのオン信
号によりアクティブとなり、定電圧源VHから出力され
る電圧を各反応ウェル12に電源供給する。反応ウェル
12は半導体製造プロセス等を用いて基板11上に形成
されたマイクロウェルであり、一対の電極からなるキャ
パシタCsと、nチャネルFETから構成され、センサ
信号を出力するためのセンサ素子として機能するトラン
ジスタTr2とからなる容量型センサを含んで構成され
ている。キャパシタCsの一方の電極はトランジスタT
r2のゲート端子に接続し、他方の電極は参照電圧源V
refに接続している。参照電圧源Vrefは一定電圧を出力
する定電圧源である。トランジスタTr2のドレイン端
子はスイッチングトランジスタTr1のソース端子に接
続されており、定電圧源VHから出力される電圧をトラ
ンジスタTr2に供給することにより、トランジスタT
r2がピンチオフ領域で動作できるように構成されてい
る。トランジスタTr2はピンチオフ領域で動作するこ
とによって、電源電圧VHの変動や温度変化に対して非
常に安定したドレイン電流を出力するため、定電流源と
電気的に等価になる。当該定電流源から出力される電流
値はトランジスタTr2のゲート電圧によって一意に定
まる。
【0036】キャパシタCsを構成する一方の電極に
は、遺伝子解析用のプローブDNAが固定されている。
プローブDNAとなるDNA鎖としては、ターゲットD
NAと相補的な塩基配列を有するもの、例えば、生体試
料から抽出したDNA鎖を制限酵素で切断し、電気泳動
による分解などで精製した一本鎖DNA若しくは生化学
的に合成したオリゴヌクレオチド、PCR(ポリメラー
ゼ連鎖反応)産物、cDNAなどを用いることができ
る。一方、ターゲットDNAとしては、生物材料から抽
出したDNA鎖を遺伝子分解酵素若しくは超音波処理で
分解したもの、又は特定のDNA鎖からPCRによって
増幅させた一本鎖DNA等を用いることができる。
【0037】ターゲットDNAとプローブDNAとがハ
イブリダイズすることにより、キャパシタCsの誘電率
が変化し、さらにはその静電容量が変動する。トランジ
スタTr2のゲート端子にはキャパシタCsを介して参
照電圧源Vrefからの出力電圧がバイアスされているた
め、キャパシタCsの静電容量の変動はトランジスタT
r2のチャネルを流れるドレイン電流の変化量として検
出できる。ドレイン電流の変化は電流検出回路16によ
って計測される。また、キャパシタCsの静電容量はD
NAハイブリダイゼーションだけでなく、サンプル溶液
の吐出量に対応して変動するため、ウェル内の液滴の充
填量を計測するための充填量検出手段としても機能す
る。液滴の充填量を計測する際の詳細については後述す
る。
【0038】反応ウェル12には上記の構成に加えて、
さらに、ウェル内の温度変化を順電圧の変化として検出
する機能を備えたPN接合ダイオードからなる温度セン
サS1と、ゲート絶縁膜上に被覆された水素イオン透過
膜を透過した水素イオンによって変動するゲート電位を
ドレイン電流の変化として検出する機能を備えたISF
ETからなるpHセンサS2と、ウェル内の温度調整手
段として機能するMOSトランジスタからなるヒータS
3とを含んで構成されている。これら各種センサから出
力されるセンサ信号はセンサ信号解析回路20へ出力さ
れ、各反応ウェル12のpH、温度などをリアルタイム
で観測できるように構成されている。このように、反応
ウェル12には各種のセンサが内臓されているため、マ
ルチセンサセル、或いは単にセンサセルと称することが
できる。また、本実施形態のバイオセンサはバイオチッ
プ、DNAチップ、DNAマイクロアレイ、反応場アレ
イ、マイクロチャンバアレイ、或いは単にセンサアレイ
と称することもできる。
【0039】図4はインクジェットヘッド40から吐出
される液滴の粘度と、1発あたりの吐出重量との関係を
グラフに表したものである。同図に示すように、粘度1
0cPsでは1発あたりの吐出重量が約100ngであ
るのに対し、粘度30cPsでは1発あたりの吐出重量
が約30ngであることが実験により確認できている。
プローブDNAや各種蛋白質を含む溶液においては、核
酸や蛋白質の種類に応じて粘度が著しく相違するため、
生体試料の物性的特性に応じた吐出制御を行う必要があ
る。このため、本発明では反応ウェル内へのサンプル溶
液の充填量をリアルタイムに計測し、検定に必要な所要
量のサンプル溶液がウェル内に充填されたことを確認し
てから検定を行う。
【0040】図3は反応ウェル12の構成を示す説明図
であり、同図(A)はその平面図、同図(B)はその断
面図である。同図(A)に示すように、キャパシタCs
は一対の電極51,52から構成されており、何れか一
方の電極にはプローブDNAが固定されている。プロー
ブDNAを固定する手法として、各種の手法を用いるこ
とができるが、キャパシタCsの電極として金電極を用
いる場合には、プローブDNAの末端に導入されたチオ
ール基との金−硫黄配位結合を介して固定することがで
きる。オリゴヌクレオチドにチオール基を導入する手法
は、ChemistryLetters 1805-1808 (1994)又はNucleic A
cids Res.,13,4484(1985)にて詳細に開示さている。同
図(A)に示すように、電極51,52は微小間隔をお
いて対向配置される円弧状の電極部を複数備えており、
これらの電極部がプラス/マイナスとして極性を交互に
反転させて配置されることにより、並列接続された多数
の微小キャパシタを形成している。これらの微小キャパ
シタの静電容量の変化の総和がキャパシタCsの静電容
量の変化として、トランジスタTr2を通じて電気的に
検出される。
【0041】同図(B)に示すように、基板11上に
は、ソース領域71、チャネル領域72、ドレイン領域
73、及びゲート電極74を含んで構成されるトランジ
スタTr2と、P型ポリシリコン層75、及びN型ポリ
シリコン層76を含んで構成されるダイオードからなる
温度センサS1が形成されている。ここでは、説明の便
宜上、上記2種類の半導体素子についてのみ図示してい
る。基板11上にはこれらの素子を被覆し、サンプル溶
液が侵水しないように保護するため、プラズマCVDな
どで成膜された窒化シリコン膜などから成るパッシベー
ション膜17が積層されている。パッシベーション膜1
7上には反応ウェル12を凹陥状にスポット形成するた
めの絶縁膜18が積層されている。絶縁膜18として
は、樹脂、プラスチック、シリコン酸化膜などの各種絶
縁膜を利用できる。また、基板11としては、ガラス基
板、プラスチック基板、シリコン基板など任意の基板を
用いることができる。
【0042】上記のバイオセンサ10を製造するには各
種の製造方法が利用できるが、薄膜素子の剥離転写技術
を利用すると、低コストで同センサ10を製造できるメ
リットがあるため、特に好ましい。この剥離転写技術と
は、剥離層を介して転写元基板上に形成された半導体素
子(例えば、トランジスタTr2、温度センサS1な
ど)を転写先基板(例えば、基板11)に接着し、剥離
層にレーザ光を照射することで、アブレーションによる
層内剥離若しくは界面剥離を誘起し、上記半導体素子を
転写元基板に転写する技術である。同技術の詳細につい
ては、“Suftra :Surface Free Technology by Laser A
blation,T.Shimada et al ,Techn. Dig.IEDM1999. 289,
S. Utsunomiya ,et al, Dig Tech. Pap. SID 2000,91
6,T.Shimada Proc.Asia Display/IDW 01,327,S Utsunom
iya,et al,Proc Asia Display / IDW ’01.339”にて詳
述されている。同技術によれば、転写元基板として各種
半導体素子の製造に好適な材料を用いることができるの
で、高駆動能力、高信頼性の半導体素子を製造すること
ができる。また、転写先基板として、適度な強度を有す
る基板であれば、特定の材料に限定されることなく自由
に選択可能であるため、製造コストを下げることができ
る。
【0043】上記の構成において、トランジスタTr2
のゲート電極74は、図示しない位置において、電極5
1とコンタクトされており、参照電圧源Vrefは、同じ
く図示しない位置において、電極52とコンタクトされ
ている。かかる構成により、キャパシタCsの静電容量
の変化をトランジスタTr2に伝達できる。同図に示す
ように、反応ウェル12内に数ピコリットル程度のドッ
ト状の微小液滴60が吐出され、電極51,52によっ
て形成される微小キャパシタ上に着弾すると、液滴60
の誘電率によって、着弾した部分の微小キャパシタの静
電容量或いは導電率が変化するため、この静電容量或い
は導電率の変化を検出することで、液滴60の充填量を
検出できる。つまり、液滴60を吐出する前のキャパシ
タCsの誘電率は空気の誘電率と等しいが、液滴60が
充填されるに従い、キャパシタCsの誘電率が徐々に増
加し、反応ウェル12の底部の一面が液滴60でほぼ満
たされると、キャパシタCsの誘電率は液滴60の誘電
率とほぼ等しくなる。このとき、スイッチングトランジ
スタTr1を介して電源電圧VHからトランジスタTr
2に所定の電源電圧が供給されているものとすると、液
滴60の充填量が増加するに従い、トランジスタTr2
から出力されるドレイン電流も同様に増加する。
【0044】図5は液滴60の充填時における、トラン
ジスタTr2から出力される過渡的なドレイン電流の変
化を示すグラフであり、液滴60の充填量の増加に対応
してドレイン電流が初期値Idから単調増加する様子が
確認できる。この初期値Idは液滴60が吐出される前
のドレイン電流の値である。反応ウェル12の底部が液
滴60によって満たされると、電極51,52間の誘電
率は一定となるため、ドレイン電流の変化量は0とな
る。このドレイン電流の変化量、つまり、液滴60の滴
下量に関するセンサ信号はセンサ信号解析回路20に出
力され、同回路20においてインクジェットヘッド40
の吐出回数、駆動エネルギーなどを調整するための制御
信号が生成される。駆動制御回路30が当該制御信号に
基づいてインクジェットヘッド40を駆動制御する点に
ついては前述した通りである。
【0045】反応ウェル12内への液滴60の充填が完
了し、トランジスタTr2からのドレイン電流の出力が
定常状態に落ち着くと、今度は、液滴60に含まれるタ
ーゲットDNAと電極51若しくは52に固定されたプ
ローブDNAとのハイブリダイズに起因してキャパシタ
Csの誘電率が再び変化し、これに伴い、トランジスタ
Tr2から出力されるドレイン電流も変化する。このド
レイン電流の変化はDNAハイブリダイゼーションを表
すセンサ信号としてセンサ信号解析回路20へ出力さ
れ、コンピュータ処理による遺伝子解析が行われる。
【0046】本実施形態によれば、反応ウェル12内へ
のサンプル溶液の滴下量をリアルタイムで計測しつつ、
液滴の吐出回数などを適宜調整しながら、各反応ウェル
12へのサンプル溶液の充填を制御できるため、反応ウ
ェル12内への液滴充填を確実に行える。また、各種生
体試料を含有するサンプル溶液を反応ウェル12内に吐
出する前準備として、インクジェットヘッド40を用い
て標準液を標準溶液吐出用ウェル13へ吐出、充填する
ことにより、標準液の粘性、表面張力、ノズル面に対す
る接触角などの各種物性的特性から、標準液を吐出する
際のインクジェットヘッド40を駆動するための最適な
駆動電圧、吐出回数などを予め計測しておくことで、サ
ンプル溶液を吐出する際のインクジェットヘッド40の
駆動電圧、吐出回数などを補正することも可能である。
また、トランジスタTr2の特性のバラツキによって、
各反応ウェル12からのセンサ信号に誤差が含まれてい
ても、標準液吐出用ウェル13を利用することで、その
バラツキを補正することも可能となる。
【0047】尚、上記の説明では、キャパシタCsとト
ランジスタTr2からなる容量型センサによって、DN
Aハイブリダイゼーションの検出と、液滴60の滴下量
の計測を行っていたが、本発明はこれに限られるもので
はなく、液滴60の滴下量を計測するための検出手段を
キャパシタCsとは別に設けてもよい。また、上記の説
明においては、バイオセンサの受容体としてプローブD
NAを用いることにより遺伝子解析を行う場合を例示し
たが、本発明はこれに限られず、例えば、抗原を受容体
とすることで抗原抗体反応を検出したり、酵素を受容体
とすることで酵素基質反応を検出することもできる。つ
まり、受容体の種類によって、酵素センサ、免疫セン
サ、微生物センサ、オルガネラセンサ、組織センサ、レ
セプタセンサなどに分類し、用途別に使い分けることが
できる。このように、バイオセンサの用途に応じて分子
認識作用のある生体分子を受容体として適宜選択するこ
とにより、各種の生化学物質のセンシングを行うことが
できる。このようなバイオセンサは医療現場や個人で用
いられるポイントオブケアデバイスや、ヘルスケアデバ
イスに応用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、生体試料を含む液滴の
反応ウェル内への充填量を基に液滴の吐出制御を行える
ため、粘性や表面張力などが著しく異なる生体試料であ
っても、安定した液滴吐出制御を行うことができ、高信
頼性のバイオセンシングを可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイオセンシングシステムの構成図である。
【図2】バイオセンサの回路構成図である。
【図3】反応ウェルの平面図(A)と断面図(B)であ
る。
【図4】液滴の粘度と吐出重量の関係を示すグラフであ
る。
【図5】液滴の充填量を計測するセンサ出力である。
【符号の説明】
10…バイオセンサ 11…基板 12…反応ウェル 13…標準液吐出用ウェル 14…信号出力端子 15…列ドライバ 16…電流検出回路 17…パッシベーション膜 18…絶縁膜 20…センサ信号解析回路 30…駆動制御回路 40…インクジェットヘッド 51,52…電極 60…液滴 Cs…キャパシタ Tr1,Tr2…トランジスタ S1…温度センサ S2…pHセンサ S3…ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/416 G01N 27/46 353F C12N 15/00 A Fターム(参考) 2G060 AA06 AC10 AD06 AE17 AF03 AF08 AF10 AG10 FA01 FB02 HA02 HC07 HC13 HC19 HE03 KA05 4B024 AA11 AA19 CA01 CA09 CA11 HA13 HA14 4B029 AA07 AA08 AA23 BB20 CC01 CC02 CC03 CC08 FA12 FA15 GA08 GB10 4B063 QA01 QQ42 QQ52 QR32 QR35 QR38 QR55 QR84 QS34 QS39 QX04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体分子を含有する溶液を充填するため
    の反応ウェルと、 前記生体分子のうち特定の生体分子と生体認識分子との
    間で特異的に生じる生体反応を電気信号に変換して外部
    回路に出力するトランスデューサと、 前記生体分子を含有する溶液の前記反応ウェルへの充填
    量を電気信号として外部回路に出力する充填量検出手段
    とを含む、バイオセンサ。
  2. 【請求項2】 生体分子を含有する溶液を充填するため
    の反応ウェルと、 前記生体分子のうち特定の生体分子と生体認識分子との
    間で特異的に生じる生体反応を電気信号に変換して外部
    回路に出力するトランスデューサとを備え、 前記トランスデューサは、前記生体分子を含有する溶液
    の前記反応ウェルへの充填量を電気信号として外部回路
    に出力する充填量検出手段として機能する、バイオセン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記トランスデューサは、生体認識分子
    を電極表面に固定する容量素子と、前記容量素子の容量
    変化に対応してゲート電位が変動するトランジスタとを
    含む、請求項1又は請求項2に記載のバイオセンサ。
  4. 【請求項4】 前記反応ウェル内の水素イオン濃度を計
    測するpHセンサ、前記反応ウェル内の温度を検出する
    温度センサ、若しくは前記反応ウェルの温度調整を行う
    温度調整手段のうち少なくとも何れかを含む、請求項1
    乃至請求項3のうち何れか1項に記載のバイオセンサ。
  5. 【請求項5】 前記特定の生体分子はターゲットDNA
    であり、前記生体認識分子はプローブDNAである、請
    求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のバイオセ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のうち何れか1項
    に記載のバイオセンサと、 生体分子を含有する液滴を前記反応ウェルに吐出するた
    めの液滴吐出手段と、 前記充填量検出手段からの出力信号に基づいて、前記液
    滴吐出手段を駆動制御することにより、前記反応ウェル
    への液滴の充填量を調整する制御手段とを備える、バイ
    オセンシングシステム。
  7. 【請求項7】 前記バイオセンサは、標準液を試験的に
    吐出するための標準液吐出用ウェルをさらに備え、 前記制御手段は、標準液吐出用ウェルへ標準液を試験的
    に吐出することにより、生体分子を含有する液滴を前記
    反応ウェルへ吐出する際の液滴吐出手段の駆動制御を調
    整する、請求項6に記載のバイオセンシングシステム。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、液滴吐出手段の液滴吐
    出力、若しくは液滴の吐出回数を調整する、請求項7に
    記載のバイオセンシングシステム。
  9. 【請求項9】 前記液滴吐出手段は、インクジェットヘ
    ッドである、請求項6乃至請求項8のうち何れか1項に
    記載のバイオセンシングシステム。
  10. 【請求項10】 特定の生体分子と生体認識分子との間
    で生じる特異的な反応を検出するための反応ウェルへ液
    滴吐出手段を用いて前記特定の生体分子を含有する液滴
    を吐出するステップと、 前記反応ウェルへの液滴の充填量を計測するステップ
    と、 前記反反応ウェルへの液滴の充填量を基に、前記液滴吐
    出手段による液滴の吐出制御を調整するステップとを含
    む、バイオセンシング方法。
  11. 【請求項11】 標準液吐出用ウェルへ標準液を試験的
    に吐出することにより、生体分子を含有する液滴を前記
    反応ウェルへ吐出する際の液滴吐出手段の駆動制御を調
    整するステップをさらに含む、請求項10に記載のバイ
    オセンシング方法。
  12. 【請求項12】 前記液滴吐出手段の駆動制御を調整す
    る際に、液滴吐出手段の液滴吐出力、若しくは液滴の吐
    出回数を調整する、請求項10又は請求項11に記載の
    バイオセンシング方法。
  13. 【請求項13】 前記反応ウェル内に設けられた容量素
    子の液滴充填に伴う静電容量変化を基に前記液滴の充填
    量を計測する、請求項10乃至請求項12のうち何れか
    1項に記載のバイオセンシング方法。
  14. 【請求項14】 前記特定の生体分子と生体認識分子と
    の間で生じる特異的な反応を検出するステップをさらに
    含む、請求項10乃至請求項13のうち何れか1項に記
    載のバイオセンシング方法。
  15. 【請求項15】 前記特定の生体分子はターゲットDN
    Aであり、前記生体認識分子はプローブDNAである、
    請求項10乃至請求項14のうち何れか1項に記載のバ
    イオセンシング方法。
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