JP2003287341A

JP2003287341A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP2003287341A
Application number: JP2002093579A
Authority: JP
Inventors: Shinjiro Asakura; 新二郎朝倉
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 2002-03-29
Filing date: 2002-03-29
Publication date: 2003-10-10

Abstract

(57)【要約】【課題】機械室内での凝縮器と送風機の取付方向を、
凝縮器の周辺および内部（フイン間）に生じる上昇気流
（自然対流）と同じ垂直方向とし，凝縮器からの熱を放
熱する放熱効率を向上させるとともに、圧縮機の放熱を
妨げないことのできる冷蔵庫を提供する。【解決手段】機械室１０の一側に圧縮機１３が配置さ
れており、他側には略直方体をした形状の凝縮器１４を
水平状態に重ねて配置し、また、前記凝縮器１４は複数
のフイン１４ａからなり、同フイン１４ａを垂直方向に
立て、水平方向に配列し、垂直方向への気流を作ってお
り、前記凝縮器１４の風上側の前記フイン１４ａ１を、
前記凝縮器１４の風下側フイン１４ａ２よりも疎に配列
し、送風機１５を、前記凝縮器１４の上方に配置してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係わり、よ
り詳細には凝縮器からの熱を放熱する放熱処理方式の構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の冷蔵庫は、例えば図５および図６
に示すようなものがある。図において、１は外箱１ａ
と、内箱１ｂと、この両者間に充填された発泡断熱材１
ｃ等からなる断熱箱体（冷蔵庫本体）で、その内部は仕
切壁２によって上下に区画して冷蔵室３と、野菜室４お
よび冷凍室５をそれぞれ設けている。前記野菜室４また
は冷凍室５の背後には蒸発器６と、この同蒸発器６で生
成される冷気を前記冷凍室５等各室に循環させる送風機
７とが有る。前記蒸発器６の下部には露受皿８があり、
この同露受皿８のほぼ中央には除霜運転時にオンされる
除霜ヒータ９が設けられている。

【０００３】また、前記断熱箱体１の下部後方に機械室
１０を設け、同機械室１０内に圧縮機１３と、複数のフ
インを備えた凝縮器１４と、前記圧縮機１３および前記
凝縮器１４から発生する熱を放熱する送風機１５を配設
していた。

【０００４】なお、前記露受皿８は冷蔵庫を除霜運転し
たときに前記蒸発器６側から流下する除霜水を受けるた
めのもので、この前記露受皿８に集められた除霜水は排
水管１２を通して前記断熱箱体１の下部後方に形成され
ている前記機械室１０へ導かれ、この同機械室１０に配
設された蒸発皿１１に入る。

【０００５】図６（Ａ）および図６（Ｂ）で示すよう
に、前記機械室１０には前記圧縮機１３を配置し、同圧
縮機１３の頭部に対向する凸部を底面に形成した蒸発皿
１１が、前記圧縮機１３の上部に取付けられており、前
記蒸発皿１１に集められた除霜水は前記圧縮機１３によ
る前記機械室１０の熱により主に蒸発させている。

【０００６】しかしながら、前記機械室１０内の前記圧
縮機１３、前記凝縮器１４、前記送風機１５がそれぞれ
直立し水平方向に配列されており、水平気流（強制対
流）を作っていたので、前記凝縮器１４の周辺および内
部（フイン間）に生じる上昇気流（自然対流）と方向が
異なるため，前記凝縮器１４の放熱効率を下げる恐れ
や、前記凝縮器１４の熱を前記送風機１５によって、前
記圧縮機１３の方向に放熱しているため、前記圧縮機１
３自身の放熱に悪影響を与える恐れのある問題を有して
いた。また、前記凝縮器１４は、周辺および内部（フイ
ン間）風速を上げるか、フイン等で表面積を増やし、放
熱効率を上げるのが一般的であるが、増やし過ぎると、
フイン等の縁部に付着する埃が、逆に熱交換効率を下げ
る恐れのある問題を有していた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、機械室内での凝縮器と送風機の取付
方向を、凝縮器の周辺および内部（フイン間）に生じる
上昇気流（自然対流）と同じ垂直方向とし，凝縮器から
の熱を放熱する放熱効率を向上させるとともに、圧縮機
の放熱を妨げないことのできる冷蔵庫を提供することを
目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、外箱と内箱とこれら両者間に充填された
断熱材とからなる断熱箱体の下部後方に機械室を区画形
成し、同機械室内に圧縮機と、凝縮器と、蒸発皿と、こ
れらを冷却するための送風機を配設してなる冷蔵庫にお
いて、前記機械室の一側に、一部に複数のフインを備え
てなる凝縮器を前記送風機に水平状態に重ねて配置した
構成となっている。

【０００９】前記凝縮器のフインを垂直方向に立て、水
平方向に配列した構成となっている。

【００１０】前記送風機および前記凝縮器を支持する支
持体を、一体化した構成となっている。

【００１１】前記送風機を、前記凝縮器の上方に配置し
た構成となっている。

【００１２】前記送風機を、前記凝縮器の下方に配置し
た構成となっている。

【００１３】前記送風機を、前記凝縮器の対角下方に配
置した構成となっている。

【００１４】前記凝縮器の風上側の前記フインを、前記
凝縮器の風下側フインよりも疎に配列した構成となって
いる。

【００１５】除霜運転後に、前記送風機の回転数を増加
させるようにした構成となっている。

【００１６】前記送風機の送風方向を、垂直上方に設定
した構成となっている。

【００１７】前記送風機の送風方向を、垂直下方に設定
した構成となっている。

【００１８】前記送風機を、逆回転が可能となる構成と
なっている。

【００１９】前記凝縮器に、熱伝導性の高い前記支持体
を密着させ、放熱した構成となっている。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいた実施例として説明する。図１は本発明
による冷蔵庫の概略構成を示す側断面図（Ａ）と、背面
斜視図（Ｂ）であり、図２は本発明による第一の実施例
を示す冷蔵庫の機械室の概略背面図（Ａ）と、その応用
例を示す冷蔵庫の機械室の概略背面図（Ｂ）と、凝縮器
の構造を示す斜視図（Ｃ）であり、図３は本発明による
第二の実施例を示す冷蔵庫の機械室の概略背面図（Ａ）
と、その応用例を示す冷蔵庫の機械室の概略背面図
（Ｂ）と、凝縮器の構造を示す斜視図（Ｃ）であり、図
４は本発明による第三の実施例を示す冷蔵庫の機械室の
概略背面図（Ａ）と、その応用例を示す冷蔵庫の機械室
の概略背面図（Ｂ）である。なお、従来例と同じ部分の
符号は同一とする。

【００２１】図において、図１（Ａ）は冷蔵庫の内部を
側面から表したもので、１は外箱１ａと、内箱１ｂと、
この両者間に充填された発泡断熱材１ｃ等からなる断熱
箱体（冷蔵庫本体）で、その内部は仕切壁２によって上
下に区画して冷蔵室３と、野菜室４および冷凍室５をそ
れぞれ設けている。前記野菜室４または冷凍室５の背後
には蒸発器６と、この同蒸発器６で生成される冷気を前
記冷凍室５等各室に循環させる送風機７とが有る。前記
蒸発器６の下部には露受皿８があり、この同露受皿８の
ほぼ中央には除霜運転時にオンされる除霜ヒータ９が設
けられている。

【００２２】また、前記断熱箱体１の下部後方には、図
１（Ｂ）で示すように、機械室１０を設け、同機械室１
０内に圧縮機１３と、複数のフインを備えた凝縮器１４
と、前記圧縮機１３および前記凝縮器１４から発生する
熱を放熱する送風機１５を配設している。

【００２３】なお、前記露受皿８は冷蔵庫を除霜運転し
たときに前記蒸発器６側から流下する除霜水を受けるた
めのもので、この前記露受皿８に集められた除霜水は排
水管１２を通して前記断熱箱体１の下部後方に形成され
ている機械室１０へ導かれ、この同機械室１０に配設さ
れた蒸発皿１１に入る。

【００２４】第一の実施例を図２（Ａ）および図２
（Ｃ）で示すように、前記機械室１０の一側に前記圧縮
機１３が配置されており、他側には略直方体をした形状
の前記凝縮器１４と前記送風機１５を水平状態に重ねて
配置している。また、前記凝縮器１４は複数のフイン１
４ａからなり、同フイン１４ａを垂直方向に立て、水平
方向に配列し、垂直方向への気流を作っており、前記凝
縮器１４の風上側の前記フイン１４ａ１を、前記凝縮器
１４の風下側フイン１４ａ２よりも疎に配列し、埃詰ま
りによる放熱性能の低下を軽減させるようにしている。

【００２５】そして、前記凝縮器１４の熱による上昇気
流（自然対流）を利用するために、前記送風機１５を、
前記凝縮器１４の上方に配置し、前記送風機１５の送風
方向を垂直上方に設定することにより、自然対流と強制
対流の気流方向を合わせるようにしている。また、前記
送風機１５と前記凝縮器１４は支持体１６により一体的
に取り付けられており、部品点数の削減を図っている。
なお、前記支持体１６は前記凝縮器１４と密着してお
り、前記支持体１６を熱伝導性の高い材質で形成するこ
とにより、より良い放熱効率の向上を図っている。

【００２６】図２（Ｂ）は、第一の実施例図２（Ａ）の
応用例を示すもので、図２（Ａ）に対し、前記送風機１
５の送風方向を逆向きの垂直下方に設定することによ
り、前記凝縮器１４のフイン１４ａの埃を拡散すること
ができる。また、前記凝縮器１４の風上側の前記フイン
１４ａ１を、前記凝縮器１４の風下側フイン１４ａ２よ
りも疎に配列するために、図２（Ｃ）に対し逆向き方向
となっている。

【００２７】更に、第一の実施例では、前方フイン１４
ａに付着する埃を拡散するために、前記送風機１５を逆
回転が可能なようにしている。また、除霜運転後に、前
記送風機１５の回転数を増加させ、除霜運転後の入力低
減（放熱効率向上）を図るようにしている。

【００２８】第二の実施例を第一の実施例との違いにつ
いて述べる。図３（Ａ）で示すように、前記送風機１５
を、前記凝縮器１４の下方に配置している点が異なり、
図３（Ｂ）は前記送風機１５による送風方向を逆向き方
向にしたものであり、第一の実施例と同じ効果をあげる
ことができる。

【００２９】また、図３（Ｃ）で示すように、前記凝縮
器１４の風下側フイン１４ａ２を、前記凝縮器１４の風
上側フイン１４ａ１よりも疎に配列し、回析流による前
記フイン１４ａへの埃詰まりを防止している。

【００３０】次に、第三の実施例について述べる。図４
（Ａ）で示すように、前記送風機１５を、前記凝縮器１
４の対角下方に配置し、また、前記圧縮機１３を冷却す
るために、前記圧縮機１３を、前記送風機１５の対角延
長上に配置している。また、図４（Ｂ）は前記送風機１
５による送風方向を逆向き方向にしたものである。

【００３１】上記構成において、前記機械室１０の一側
に、前記凝縮器１４と前記送風機１５を水平状態に重ね
て配置することにより、前記凝縮器１４の周辺および内
部（フイン間）に生じる上昇気流（自然対流）と方向が
同じになるため，放熱効率を下げる恐れや、前記圧縮機
１３自身の放熱に悪影響を与える恐れのある問題をなく
すことができる。また、前記凝縮器１４は複数のフイン
１４ａを垂直方向に立て、水平方向に配列し、前記凝縮
器１４の風上側の前記フイン１４ａ１を、前記凝縮器１
４の風下側フイン１４ａ２よりも疎に配列することによ
り、フイン等の縁部に付着する埃が、熱交換効率を下げ
る恐れのある問題をなくすことができる。

【００３２】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、機械室内での凝縮器と送風機の取付方向を、凝縮器
の周辺および内部（フイン間）に生じる上昇気流（自然
対流）と同じ垂直方向とし，凝縮器からの熱を放熱する
放熱効率を向上させるとともに、圧縮機の放熱を妨げな
いことのできる冷蔵庫となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による冷蔵庫の概略構成を示す側断面図
（Ａ）と、背面斜視図（Ｂ）である。

【図２】本発明による第一の実施例を示す冷蔵庫の機械
室の概略背面図（Ａ）と、その応用例を示す冷蔵庫の機
械室の概略背面図（Ｂ）と、凝縮器の構造を示す斜視図
（Ｃ）である。

【図３】本発明による第二の実施例を示す冷蔵庫の機械
室の概略背面図（Ａ）と、その応用例を示す冷蔵庫の機
械室の概略背面図（Ｂ）と、凝縮器の構造を示す斜視図
（Ｃ）である。

【図４】本発明による第三の実施例を示す冷蔵庫の機械
室の概略背面図（Ａ）と、その応用例を示す冷蔵庫の機
械室の概略背面図（Ｂ）である。

【図５】従来例による冷蔵庫の概略構成を示す側断面図
（Ａ）と、背面斜視図（Ｂ）である。

【図６】従来例を示す冷蔵庫の機械室の概略背面図
（Ａ）と、その応用例を示す冷蔵庫の機械室の概略背面
図（Ｂ）である。

【符号の説明】

１冷蔵庫本体（断熱箱体）１a 外箱１b 内箱１c 断熱材２仕切壁３冷蔵室４野菜室５冷凍室６蒸発器７送風機８露受皿９除霜ヒータ 10 機械室 11 蒸発皿 12 排水管 13 圧縮機 14 凝縮器 14a フイン 14a1 風上側フイン 14a2 風下側フイン 15 送風機 16 支持体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外箱と内箱とこれら両者間に充填された
断熱材とからなる断熱箱体の下部後方に機械室を区画形
成し、同機械室内に圧縮機と、凝縮器と、蒸発皿と、こ
れらを冷却するための送風機を配設してなる冷蔵庫にお
いて、前記機械室の一側に、一部に複数のフインを備えてなる
凝縮器を前記送風機に水平状態に重ねて配置してなるこ
とを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】前記凝縮器のフインを垂直方向に立て、
水平方向に配列してなることを特徴とする請求項１記載
の冷蔵庫。
【請求項３】前記送風機および前記凝縮器を支持する
支持体を、一体化してなることを特徴とする請求項１記
載の冷蔵庫。
【請求項４】前記送風機を、前記凝縮器の上方に配置
してなることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
【請求項５】前記送風機を、前記凝縮器の下方に配置
してなることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
【請求項６】前記送風機を、前記凝縮器の対角下方に
配置してなることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫。
【請求項７】前記凝縮器の風上側の前記フインを、前
記凝縮器の風下側フインよりも疎に配列してなることを
特徴とする請求項２記載の冷蔵庫。
【請求項８】除霜運転後に、前記送風機の回転数を増
加させるようにしてなることを特徴とする請求項１記載
の冷蔵庫。
【請求項９】前記送風機の送風方向を、垂直上方に設
定してなることを特徴とする請求項４また５記載の冷蔵
庫。
【請求項１０】前記送風機の送風方向を、垂直下方に
設定してなることを特徴とする請求項４また５記載の冷
蔵庫。
【請求項１１】前記送風機を、逆回転が可能となるこ
とを特徴とする請求項４乃至請求項６記載の冷蔵庫。
【請求項１２】前記凝縮器に、熱伝導性の高い前記支
持体を密着させ、放熱してなることを特徴とする請求項
３記載の冷蔵庫。