JP2003286997A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP2003286997A
JP2003286997A JP2002091818A JP2002091818A JP2003286997A JP 2003286997 A JP2003286997 A JP 2003286997A JP 2002091818 A JP2002091818 A JP 2002091818A JP 2002091818 A JP2002091818 A JP 2002091818A JP 2003286997 A JP2003286997 A JP 2003286997A
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JP2002091818A
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Tsutomu Tanaka
努 田中
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く、組立作業性がよく、安価で騒
音の少ない送風装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 駆動モータ30と、この駆動モータ30
の出力軸35に結合されるファン軸34を有するファン
本体32とからなり、ファン軸34とファン本体32と
の間に弾性部材33を介在させた。弾性部材33を介在
させることで、駆動モータ30で発生した回転トルク
は、いったんファン軸34へ伝わったのち、弾性部材3
0を介してからファン本体32へ伝わるので、回転トル
ク変動に伴なう振動は弾性部材33で吸収され、ファン
本体32へ伝わらないので騒音が低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はショーケース等の
防音に関するもので、特に送吸気用の送風装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアコンやショーケース等の空冷凝縮器
を備えたコンデンシングユニットにおいては、消費電力
を低減したり、きめこまかな制御を目的として、空冷フ
ァンの駆動モータに直流モータを採用し、インバータ制
御やサイリスタ制御を行なうことが多い。直流モータに
加える電圧はきれいな正弦波形ではなく、かなり歪んだ
波形の直流である。従って、モータ出力軸の回転トルク
も一定ではなく、細かく変動している。このため、モー
タ自身から微細な振動や騒音が発生する。このような振
動や騒音を低減する技術が特開平7−63375号公報
に記されている。このエアコン用の屋外機はファンとそ
の駆動用モータとからなる送吸気手段と、熱交換手段と
を備えている。送吸気手段を構成するファンは、駆動モ
ータの軸方向に弾性部材で押圧されている。そしてこの
押圧力を駆動モータ軸のナットで調整するようにしてい
る。ナットの締め付け高さをある一定の範囲に調整する
ことで、騒音を低減するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
を取付ける際にナットの締め付け高さをいちいち調節す
るのでは、エアコンやショーケース等の大量生産品では
調整時間がかかり、生産性が悪いという問題があった。
また、コストの安い樹脂製ファンの場合、強度的に間隔
子を強く締め付けることができないために、信頼性に欠
けるという問題があった。さらに従来のファンは、駆動
モータの振動が間隔子からファン本体へ直接伝わり、フ
ァン本体がスピーカのように音を拡大するので、本質的
に騒音を低減できないという問題があった。
【0004】この発明は、上記の問題の少なくとも一つ
を解決するものであり、信頼性が高く、組立作業性がよ
く、安価で騒音の少ない送風装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1は、
出力軸を有する駆動モータと、この出力軸に結合される
ボス部を中央に有するファン本体とからなり、前記ボス
部には前記出力軸からファン本体への振動を吸収する弾
性部材が設けられていることを特徴とする。
【0006】請求項1の作用として、駆動モータで発生
した回転トルクは、いったん間隔子へ伝わったのち、弾
性部材を介してからファン本体へ伝わるので、回転トル
ク変動に伴なう振動は弾性部材で吸収され、ファン本体
へ伝わらないようにしている。
【0007】この発明の請求項2は、前記ボス部をファ
ン本体に一体に形成されたファンボスとこのファンボス
内に挿入されて駆動モータの出力軸に嵌合する間隔子と
で構成し、この間隔子の外周に少なくとも1個の凹部も
しくは凸部を有し、前記ファンボス内に少なくとも1個
の凹部もしくは凸部を有することを特徴とする。
【0008】請求項2の作用として、間隔子の外周に存
在する凹部もしくは凸部と、ファンボス内周に存在する
凹部もしくは凸部とを弾性部材にそれぞれ密着させるこ
とにより、駆動モータの出力軸から間隔子へ伝わった回
転トルクが確実に弾性部材を介してファン本体へ伝達さ
れると共に、このファン本体への振動を低減でき、しか
も、ファン本体が出力軸から抜けないようにしている。
【0009】この発明の請求項3は、前記間隔子を、そ
の重心を含む中心軸からの距離が異なる外周形状に形成
し、前記ファンボスはその重心を含む中心軸からの距離
が異なる内周形状に形成していることを特徴とする。
【0010】請求項3の作用として、間隔子の外周が多
角形であってもよく、また断面が非対称形であってもよ
いから、駆動モータの出力軸から伝わった回転トルクが
間隔子の外周部で確実に弾性部材へ伝達されるようにし
ている。同様にファンボスの内周が多角形であってもよ
く、また断面が非対称形であってもよいから、弾性部材
に伝わった回転トルクがファンボスの内周部へ確実に伝
達されるようにしている。
【0011】この発明の請求項4は、前記弾性部材がゴ
ムであることを特徴とする。従って、駆動モータで発生
した回転変動やトルク変動に伴う振動を、成形の容易な
ゴムで減衰させるようにしている。
【0012】この発明の請求項5は、前記間隔子が制振
鋼であることを特徴とする。従って、駆動モータ軸から
伝わる振動は間隔子で一旦減衰させてから、弾性部材を
介してファン本体へ伝わるようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。図1はこの発明の第1実施例を示
し、(a)は送風装置の断面図、(b)は(a)のA−
A線断面図、図2は送風装置の分解斜視図、図3はこの
発明の第2実施例を示し、(a)は図3(b)のB−B
線断面図、(b)はファン本体の断面図、図4はこの発
明の第2実施例のファン本体を示し、(a)は間隔子の
平面図、(b)は間隔子の断面図、(c)は弾性部材の
平面図、(d)は弾性部材の断面図、(e)はファン本
体の断面図、図5はこの発明の第3実施例の送風装置の
要部分解断面図、図6はこの発明の第4実施例を示し、
(a)は送風装置の要部分解断面図、(b)は間隔子の
O−O線断面図、図7はこの発明の第5実施例を示し、
(a)は多角形の間隔子を多角形のファン本体に嵌め合
せる状態の分解斜視図、(b)は多角形の間隔子をファ
ン本体に嵌め合わせた断面図、図8はこの発明の送風装
置を採用したショーケースの縦断面図である。
【0014】図8において、ショーケース1は、前方に
開口した断面がほぼコ字状の断熱箱体5によって構成さ
れている。この断熱箱体5の内側に沿って二重の区画板
6、7が配設されている。内側の区画板6の内部に、貯
蔵室8が設けられている。区画板6、7間および区画板
7と断熱箱体5間には冷気通路9、10が配列されてい
る。
【0015】断熱箱体5の側壁に棚支柱25が複数立設
され、この棚支柱25に棚2が上下に間隔を置いて複数
段、載置されている。棚2に食材や冷蔵品などを陳列し
て消費者に販売するものである。
【0016】貯蔵室8の底部にはデッキパン11が設け
られ、このデッキパン11の下方に冷気通路9、10と
連通する冷却室12が構成されている。ここに冷却器1
3と冷気循環用送風装置14が収納されている。
【0017】冷却器13によって冷却された冷気は、送
風装置14によって冷気通路9、10を通り、開口16
の上縁の吹出口9A、10Aから吹き出され、開口16
にエアカーテンを形成しながら貯蔵室8を冷却する。吹
き出された冷気は開口16下縁の吸込口17から吸い込
まれる。
【0018】断熱箱体5の下方には、機械室19が設け
られ、この機械室19内に圧縮機20、凝縮器21およ
び凝縮器用送風装置22が配列されている。これらは前
記冷却器13と共に冷凍サイクルを構成する。
【0019】この発明の第1実施例について、図1と図
2を参照しながら説明する。凝縮器用送風装置22は駆
動モータ30とファン31とから成る。ファン31はフ
ァン本体32と弾性部材33と間隔子34とから構成さ
れる。
【0020】ファン本体32は4枚のプロペラ羽根32
aと、これらのプロペラ羽根32aを相互に連結するフ
ァンハブ32bと、ファンハブ32bを4つのファンリ
ブ32cで補強して支持されるファンボス32dとから
成り、これらは合成樹脂を射出成形して一体成形で作ら
れている。
【0021】間隔子34は円柱形状をしており、中心に
孔がくりぬかれている。また外周の一点から中心方向に
ネジ孔43があいている。材質はアルミニウム製であ
り、ダイキャストで作られている。
【0022】弾性部材33の形状は有底開口の円筒形状
をしており、合成ゴムを射出成形して作られている。弾
性部材33の内径は間隔子34の外形より若干小さく、
外径はファンボス32dの内径より若干大きい。
【0023】ファン本体の組立は、間隔子34とファン
ボス32dとの間に、接着剤を塗布した弾性部材33を
圧入して行う。弾性部材33が弾性変形することによ
り、間隔子34とファンボス32に確実に密着し、接着
剤で接着され一体化する。こうしてファン31が完成す
る。
【0024】別な結合方法として、間隔子34とファン
ボス32dとを金型にセットして、この隙間に合成ゴム
を流し込んで両者を結合してもよい。
【0025】このように、ファン本体32をインジェク
ション樹脂成形し、間隔子34をアルミダイキャスト成
形して、両者をゴム製の弾性部材33で結合すること
で、安価なファン31を提供することができる。
【0026】駆動モータ30はブラシレス直流モータで
ある。中心から出力軸35が突出しており、その先端近
辺には外周の一部を水平方向に切削して、切欠き36を
設けている。駆動モータ30の外周にはフランジ37が
立設されており、このフランジ37にブラケット38を
ビス39でネジ止めしている。ブラケット38はクッシ
ョン41をはさんで、図8に示すショーケース1のベー
ス44にボルト40で固定されている。
【0027】以上の構成で、駆動モータ30とファン3
1は次のようにして組立てる。出力軸35に、間隔子3
4を差し込む。出力軸35は弾性部材33に当たって行
き止まる。この状態のまま、ファン31をゆっくりと回
して、間隔子34のネジ孔43が切欠き36に合致する
ように位置合せを行い、止めネジ42を締め込む。そう
すると、止めネジ42は切欠き36の底部に突き当た
り、出力軸35をしっかりと押圧し、間隔子34を固定
する。こうして、ファン31が出力軸35に固定され
る。
【0028】以上述べたように、駆動モータ30とファ
ン31を組立てるに当たっては、止めネジ42を締め込
むだけで簡単に組立てることができ、面倒な調整作業が
要らないので、組立作業性の向上がはかれる。そして、
駆動モータ30で発生した回転トルクは、いったん間隔
子34へ伝わったのち、弾性部材33を介してファン本
体32へ伝わるので、回転トルク変動に伴なう振動は弾
性部材33で吸収され、ファン本体32へ伝わらないた
め、騒音が低減する効果がある。この発明を適用した図
8のショーケース1においては、機械室19から発生す
る凝縮器用送風装置22の騒音が低減するため、顧客に
対して不快感を与えず、静粛な環境を提供することがで
きる。
【0029】次にこの発明の第2実施例について、図3
と図4を参照しながら説明する。第1実施例である図
1、図2と同一の部位については同一の番号を付して説
明は省略する。
【0030】間隔子34はアルミニウムのダイキャスト
製であり、中心に軸孔45を有し、外周に1個のネジ孔
43を有するとともに、半球形状の凹部34aを4ヶ所
設けている。
【0031】ファンボス32dの内周には、半球形状の
凸部32eが4個あり、合成樹脂を射出成形してファン
本体32と一体成形されている。
【0032】弾性部材33は合成ゴムの成形品であり、
内周に凸部33aを4ヶ所設け、外周に凹部33eを4
ヶ所設けている。これら凸部および凹部の形状は、半球
形であり、それぞれの位置は間隔子34の凹部34aお
よびファンボス32dの凸部32eの位置に合うように
配列されている。そして弾性部材33の内径は間隔子3
4の外形より若干小さく作られており、また外形はファ
ンボス32dの内径より若干大きく作られている。
【0033】このような構成において、ファン31を組
立てる時は次のようにして行なう。弾性部材33の内周
に接着剤を塗布して間隔子34に圧入した後、弾性部材
33の外周に接着剤を塗布してファンボス32dに圧入
する。弾性部材33は合成ゴムであるから弾性変形して
間隔子34外周とファンボス32d内周の間に収まると
共に、それぞれの凹部と凸部が嵌まり合う。
【0034】なお、別な結合方法として、間隔子34と
ファンボス32dを金型にセットして、この隙間に合成
ゴムを流し込んで両者を結合してもよい。
【0035】こうして、間隔子34、弾性部材33、お
よびファンボス32dの三者は、お互いに軸方向の移動
が阻止され抜けなくなると共に、回転トルクが凹凸嵌合
部で確実に伝達されるので、ファン31としての信頼性
が高まる効果がある。また、間隔子34と弾性部材33
とファン本体32を一体結合したので、ネジ孔43にね
じ止めするだけで、駆動モータ出力軸にファン本体32
を固定することができ、調整が不要となり、組立作業性
が向上する効果がある。そして、駆動モータで発生した
回転トルクは、いったん間隔子34へ伝わったのち、弾
性部材33を介してファン本体32へ伝わるので、回転
トルク変動に伴なう振動は弾性部材33で吸収され、フ
ァン本体32へ伝わらないため、騒音が低減する効果が
ある。
【0036】次にこの発明の第3実施例について、図5
を参照しながら説明する。第1実施例である図1、図2
と同一の部位については同一の番号を付して説明は省略
する。
【0037】間隔子34はアルミニウムのダイキャスト
製であり、中心に軸孔を有し、外周に1個のネジ孔43
を有するとともに、外周の軸方向にスプライン34sを
設けている。スプラインとは軸方向に延びる凸状の山と
凹状の谷を交互に外周上に配列したものである。そして
外周の一部を凹ませて溝34mを形成し、スプライン3
4sの一部を切り欠いている。
【0038】ファンボス32dの内周には、軸方向にス
プライン32sを設けると共に、内周の一部を凹ませて
溝32mを形成している。これらは合成樹脂を射出成形
してファン本体32と一体成形されている。
【0039】弾性部材33は有底開口の円筒形状をして
おり、その内径は、スプライン34sの外径より小さ
く、外径はスプライン32sの内径より大きく作られて
いる。
【0040】このような構成の部品は次のように組立て
る。弾性部材33の内周に接着剤を塗布して間隔子34
に圧入した後、弾性部材33の外周に接着剤を塗布して
ファンボス32dに圧入する。弾性部材33は合成ゴム
であるから弾性変形してスプラインの間に入り込むと共
に、それぞれの溝34m、32mの隙間を埋める。
【0041】なお、別な結合方法として、間隔子34と
ファンボス32dとを金型にセットして、この隙間に合
成ゴムを流し込んで両者を結合してもよい。
【0042】こうして、間隔子34、弾性部材33、お
よびファンボス32dの三者は、お互いに軸方向の移動
が阻止され抜けなくなると共に、回転トルクがスプライ
ンで確実に伝達されるので、送風装置としての信頼性が
高まる効果がある。また、間隔子34と弾性部材33と
ファン本体32を一体結合したので、ネジ孔43にねじ
止めするだけで、駆動モータ出力軸にファン本体32を
固定することができ、調整が不要となり、組立作業性が
向上する効果がある。そして、駆動モータで発生した回
転トルクは、いったん間隔子34へ伝わったのち、弾性
部材33を介してファン本体32へ伝わるので、回転ト
ルク変動に伴なう振動は弾性部材33で吸収され、ファ
ン本体32へ伝わらないため、騒音が低減する効果があ
る。
【0043】次にこの発明の第4実施例について、図6
を参照しながら説明する。第1実施例である図1、図2
と同一の部位については同一の番号を付して説明は省略
する。
【0044】間隔子60は円筒形の形状をしており、制
振鋼板を丸めて成形したものである。制振鋼板は鋼板6
0aと60bの間に薄い樹脂膜60cを挟んで接着した
構成となっている。丸めた内径が軸孔45となり、駆動
モータの出力軸がはまり合う。ネジ孔43は制振鋼板に
バーリングを立ててタップを切ってある。間隔子60の
外周にはローレット60rを形成している。ローレット
とは微小な凹凸を表面縦横に多数成形したものである。
【0045】ファンボス32dの内周にも、ローレット
32rが形成されている。このローレット32rは合成
樹脂を射出成形してファン本体32に一体成形される。
【0046】弾性部材33は有底開口の円筒形状をして
おり、その内径は、ローレット60rの外径より小さ
く、外径はローレット32rの内径より大きく作られて
いる。
【0047】このような構成の部品は次のように組立て
る。弾性部材33の内周に接着剤を塗布して間隔子60
に圧入した後、弾性部材33の外周に接着剤を塗布して
ファンボス32dに圧入する。弾性部材33は合成ゴム
であるから弾性変形してローレット60r、32rの凹
部に入り込んでその隙間を埋める。
【0048】なお、別な結合方法として、間隔子60と
ファンボス32dを金型にセットして、この隙間に合成
ゴムを流し込んで両者を結合してもよい。
【0049】こうして、間隔子60、弾性部材33、お
よびファンボス32dの三者は、お互いに軸方向の移動
が阻止され抜けなくなると共に、回転トルクがローレッ
トで確実に伝達されるので、送風装置としての信頼性が
高まる効果がある。また、間隔子60と弾性部材33と
ファン本体32を一体結合したので、ネジ孔43にねじ
止めするだけで、駆動モータ出力軸にファン本体32を
固定することができ、調整が不要となり、組立作業性が
向上する効果がある。
【0050】さらにこの発明では、駆動モータで発生し
た微細な振動は、まず制振鋼製の間隔子60で減衰さ
れ、さらに弾性部材33で減衰されるから、より低騒音
の送風装置を提供することができる。
【0051】次にこの発明の第5実施例について、図7
を参照しながら説明する。間隔子50は四角柱形状をし
ており、外周の一部に溝51を形成している。また、四
角柱の中心は軸孔45がくりぬかれている。そして外周
の一点から中心方向にネジ孔43があいている。材質は
アルミニウムであり、ダイキャストで製造される。
【0052】ファン本体52は4枚のプロペラ羽根52
aと、これらのプロペラ羽根52aを相互に連結するフ
ァンボス52dとから成り、これらは合成樹脂を射出成
形して一体成形で作られている。ファンボス52dの内
周は有底六角筒の形状をしており、筒の一部に溝53を
設けてある。六角筒形状のファンボス52dの内径は、
四角柱形状の間隔子50の外径より大きく設計されてお
り、従って両者は隙間を持った入れ子の関係にある。
【0053】この二つの構成部品は次のようにして結合
する。ファン本体52を金型にセットして、間隔子50
を入れ子にして、両者の位置を精密に維持する。その隙
間に合成ゴムを注入して硬化させる。冷却後、金型から
取り出せば、間隔子50とファン本体52が弾性部材3
3を介して一体化されている。こうしてファン54が完
成する。
【0054】駆動モータから間隔子50に伝達した回転
トルクは、間隔子50の外形が四角柱形状をしているの
で、弾性部材33に確実に伝わる。弾性部材33に伝達
した回転トルクはファンボス52dの内形が六角筒形状
をしているので、確実に伝わる。さらに、溝51、53
に弾性部材33が貫入しているので、間隔子50、ファ
ンボス52dは軸方向に拘束され、抜け出ることはな
い。こうして信頼性の高いファン54を提供することが
できる。そして、駆動モータで発生した回転トルクは、
いったん間隔子50へ伝わったのち、弾性部材33を介
してファン本体52へ伝わるので、回転トルク変動に伴
なう振動は弾性部材33で吸収され、ファン本体52へ
伝わらないため、騒音が低減する効果がある。
【0055】以上、本発明の実施の形態を述べたが、本
発明は図8に示すショーケースの凝縮器用送風装置22
に適用できるほか、冷気循環用送風装置14にも適用で
きる。また、エアコンの屋外機、製氷機、業務用冷凍冷
蔵庫、プレハブ冷蔵冷凍庫などの送風装置にも適用でき
るものである。更に駆動モータに関しては前述の直流モ
ータはもちろん、交流モータに対しても騒音の低減がは
かれる。なお、本実施例はプロペラファンについて詳述
したが、シロッコファンについても同様に適用できるも
のである。
【0056】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、駆動モータの出力軸に間隔子を結合させ、この間隔
子から弾性部材を介して、出力軸の回転トルクをファン
本体に伝えている。従って、回転トルクの変動に伴なう
振動は弾性部材で吸収され、ファン本体へ伝わらないの
で騒音が低減する効果がある。また、間隔子と弾性部材
とファン本体を一体結合することで調節不要となり、間
隔子部のねじ孔にねじ止めするだけで、駆動モータ出力
軸にファンを固定することができ、組立作業性が向上す
る効果がある。
【0057】この発明の請求項2によれば、間隔子、弾
性部材、ファン本体の三者が凹部、凸部の関係で嵌合さ
れているから、軸方向の移動が阻止され抜けなくなると
共に、回転トルクが凹凸嵌合部で確実に伝達されるの
で、信頼性が高まる効果がある。また、間隔子と弾性部
材とファン本体を一体結合することで調節不要となり、
間隔子部のねじ孔にねじ止めするだけで、駆動モータ出
力軸にファンを固定することができ、組立作業性が向上
する効果がある。
【0058】この発明の請求項3によれば、間隔子の外
周が多角形であってもよく、また断面が非対称形であっ
てもよいから、駆動モータの出力軸から伝わった回転ト
ルクが間隔子の外周で確実に弾性部材へ伝達される。同
様にファンボスの内周が多角形であってもよく、また断
面が非対称形であってもよいから、弾性部材に伝わった
回転トルクがファンボスの内周に確実に伝達される。従
って、送風装置の信頼性が高まる効果がある。
【0059】この発明の請求項4によれば、回転数やト
ルク変動に伴なう振動はゴムで減衰されたのちファン本
体へ伝わるので騒音が低減する効果があるとともに、合
成樹脂製のファン本体と合成ゴム弾性部材とアルミダイ
キャスト製間隔子を使用することにより、安価なファン
を提供できる効果がある。
【0060】この発明の請求項5によれば、駆動モータ
で発生する振動はいったん制振効果のある間隔子で減衰
されるので、ファン本体の騒音が更に低減する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示し、(a)は送風装
置の断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】送風装置の分解斜視図である。
【図3】この発明の第2実施例を示し、(a)は図3
(b)のB−B線断面図、(b)はファン本体の断面図
である。
【図4】図4はこの発明の第2実施例のファン本体を示
し、(a)は間隔子の平面図、(b)は間隔子の断面
図、(c)は弾性部材の平面図、(d)は弾性部材の断
面図、(e)はファン本体の断面図である。
【図5】この発明の第3実施例の送風装置の要部分解断
面図である。
【図6】この発明の第4実施例を示し、(a)は送風装
置の要部分解断面図、(b)は間隔子のO−O線断面図
である。
【図7】この発明の第5実施例を示し、(a)は多角形
の間隔子を多角形のファン本体に嵌め合せる状態の分解
斜視図、(b)は多角形の間隔子をファン本体に嵌め合
わせた断面図である。
【図8】図8はこの発明の送風装置を採用したショーケ
ースの縦断面図である。
【符号の説明】
22 凝縮器用送風装置 30 駆動モータ 31 ファン 32 ファン本体 32e 凸部 32d ファンボス 33 弾性部材 34 間隔子 34a 凹部 35 出力軸 50 間隔子 51 溝 52 ファン本体 53 溝 54 ファン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸を有する駆動モータと、この出力
    軸に結合されるボス部を中央に有するファン本体とから
    なり、前記ボス部には前記出力軸からファン本体への振
    動を吸収する弾性部材が設けられていることを特徴とす
    る送風装置。
  2. 【請求項2】 前記ボス部はファン本体に一体に形成さ
    れたファンボスとこのファンボス内に挿入されて駆動モ
    ータの出力軸に嵌合する間隔子とで構成され、この間隔
    子の外周に少なくとも1個の凹部もしくは凸部を有し、
    前記ファンボス内に少なくとも1個の凹部もしくは凸部
    を有することを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 【請求項3】 前記間隔子はその重心を含む中心軸から
    の距離が異なる外周形状に形成し、前記ファンボスはそ
    の重心を含む中心軸からの距離が異なる内周形状に形成
    していることを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材はゴムであることを特徴と
    する請求項1記載の送風装置。
  5. 【請求項5】前記間隔子は制振鋼であることを特徴とす
    る請求項1、2、3記載の送風装置。
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