JP2003285363A - 熱可塑性樹脂発泡シートとその製造方法および製造装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡シートとその製造方法および製造装置

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JP2003285363A JP2002090646A JP2002090646A JP2003285363A JP 2003285363 A JP2003285363 A JP 2003285363A JP 2002090646 A JP2002090646 A JP 2002090646A JP 2002090646 A JP2002090646 A JP 2002090646A JP 2003285363 A JP2003285363 A JP 2003285363A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーキュラーダイから押出成形された後、カ
ッターで水平方向に切断して得られる上下2枚取り熱可
塑性樹脂発泡シートにおいて、上下シートの物性値の差
を小さくする。上下のシートを意識的に区別して使い分
ける必要がなくなり、成形時での成形条件の微調整など
に要していた多大な工数を省略することが可能となる。 【解決手段】 環状冷却マンドレル13のサーキュラー
ダイ11側先端の周縁部が曲率半径Rを15mm〜80
mmの範囲とする曲面とし、かつ、該曲面に対してサー
キュラーダイのスリット部先端11aから仮想接線Sを
引いたときの、該仮想接線Sと中心線Lとのなす角度θ
を30°〜75°の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂発泡シ
ート、特に環状冷却マンドレルを通過した円筒状の発泡
シートを水平方向にカットして得られる上下2枚取りの
熱可塑性樹脂発泡シートと、そのような熱可塑性樹脂発
泡シートを得るのに好適な製造装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】押出機内で溶融混合された熱可塑性樹脂
と発泡剤との溶融混練物を押出機に取り付けたサーキュ
ラーダイを通して低圧領域に押し出して発泡させ、発泡
により得られた筒状発泡中間体を、同じ中心線上で同心
円状に位置する環状冷却マンドレルの円筒状外周面に沿
わせて、冷却、延伸させた後、水平方向にカットして得
られる上下2枚取り熱可塑性樹脂発泡シートは知られて
いる。また、そのような熱可塑性樹脂発泡シートの製造
装置および製造方法も知られている(例えば、特公昭5
4−40109公報、特開2001−191391号公
報など参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載される
熱可塑性樹脂発泡シートの製造装置は、基本的に、図5
に示す構成を備えている。すなちわ、例えば、ポリスチ
レン系樹脂発泡シートの押出発泡において、押出機10
内でポリスチレン系樹脂は発泡剤や気泡調整剤などと共
に、高温・高圧条件下で混練され、該溶融混練物は溶融
軟化した状態で、押出機10の先端部に接続したサーキ
ュラーダイ11のスリット部より筒状発泡中間体aとし
て押し出される。該筒状発泡中間体aは、大気中でエア
ー冷却されて発泡制御されながら、サーキュラーダイ1
1と同じ中心線L上で同心円状に位置する環状冷却マン
ドレル13に到達し、その円筒外周面に接触通過する過
程で、冷却と延伸制御を受け、冷却・固化された円筒状
の発泡シートbとなる。そして、発泡シートbは、カッ
ター14にて水平方向に切断されて上下2枚に切り開か
れ、例えば幅約1000mmの上ポリスチレン発泡シー
トb1と下ポリスチレン発泡シートb2となる。上発泡
シートb1と下発泡シートb2は、それぞれ、案内ロー
ル16、17、18を通過して巻取ロール19に巻き取
られ、上原反ロールB1および下原反ロールB2とな
る。
【0004】前記筒状発泡中間体aが環状冷却マンドレ
ル13に到達する際に、樹脂への力の方向が変化する。
また、通常、サーキュラーダイ11から押し出された直
後の溶融軟化している樹脂はスムースに環状冷却マンド
レル13に到達できずに、重力により樹脂が下部に向か
い、いわゆる垂れ下がり現象が生じる。そのため、下部
の密度が大きくなる現象が表れる。
【0005】この影響は、環状冷却マンドレル13を通
過する際にも影響する。すなわち、密度の小さい上部は
環状冷却マンドレル13の冷却効果を強く受け、抵抗が
大きくなり過延伸を受け易く、一方、密度の大きい下部
は冷却効果を受け難いという現象が生じる。その結果、
カッター14にて上下2枚にカットされた上発泡シート
b1と下発泡シートb2の間で、密度や延伸度合いなど
の物性値に違いが生じる。
【0006】このようにしてでき上がった発泡シートの
上原反ロールB1および下原反ロールB2から巻き出さ
れる発泡シートSは、一定期間を経た後、図6に示すよ
うに、案内ロール21、22から送りロール23を通過
して、加熱ゾーン30で加熱され、成形ゾーン40に送
られ、一定の型で数秒間プレス成形されて、発泡樹脂製
の容器などとなる。その中で、いわゆるトレー容器のよ
うな浅い型の容器では、上記の物性差(密度差や延伸差
など)は成形に大きな影響を与えず容易に成形が可能で
あるが、複雑な形状やシャープなコーナーを有する成形
品や、図7に示すような深物成形品1のように、発泡シ
ートに大きな伸びを必要とする成形品の場合には、容器
上面部2(一般的にフランジ部と呼ばれている)に亀裂
が生じたり、成型品のコーナー部3などの厚みが薄くな
ったりする現象が起きることがある。このことは、特
に、発泡ポリスチレンシートに顕著であるが、発泡ポリ
プロピレンシート、発泡ポリエチレンシート、発泡ポリ
エステルシートのような熱可塑性樹脂発泡シート一般に
共通して発生する。
【0007】そのために、上記した2枚同時に採取でき
る生産方法で製造される熱可塑性樹脂発泡シートの原反
ロールでは、熱成形時に、密度差とその微妙な延伸差の
違いにより、ロール単位ごと、つまり上下の原反ロール
B1,B2ごとに、成形条件を微調整する必要があり、
多大な工数を要している。成形条件の微調整を回避する
ためには、上下の原反ロールB1,B2ごとに分別する
必要があり、このことも多大な工数を必要とする。従来
の熱可塑性樹脂発泡シートの製造装置あるいは製造方法
では、このように上発泡シートと下発泡シートとの間で
物性差が生じるのは当然のことと受容し、それを回避す
るための格別の技術は講じられていない。
【0008】前記した特公昭54−40109号公報に
記載の装置と方法では、サーキュラーダイから出た管形
押出成形体が環状冷却マンドレルと接触する直前でわず
かな距離で非冷却接触リング上を通すようにしている
が、その目的は、管形押出成形体が冷却マンドレルの表
面に付着するのを防止するためであり、上発泡シートと
下発泡シートの間で生じる物性差に対してはなんの言及
もなされていない。特開2001−191391号公報
に記載の装置と方法では、より高発泡倍率で全体の発泡
状態の均一性の高い熱可塑性樹脂発泡体を製造すること
を目的に、筒状発泡シート体を押し出すサーキュラーダ
イと連結した減圧室に内筒部とその内筒部を覆う外筒部
とを設けるようにしている。しかし、ここでも、上発泡
シートと下発泡シートとの間で生じる物性差に対して
は、何の言及もなされていない。
【0009】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、押出機に取り付けたサー
キュラーダイを通して押し出した筒状発泡中間体を環状
冷却マンドレルの外周面に沿わせて、冷却、延伸させた
後、カッターで水平方向に切断して得られる上熱可塑性
樹脂発泡シートと下熱可塑性樹脂発泡シートとの間の物
性差をきわめて近いものとした上下2枚取り熱可塑性樹
脂発泡シート、および、そのような熱可塑性樹脂発泡シ
ートを製造するのに好適な製造装置と製造方法を提供す
ることにある。
【0010】本発明による熱可塑性樹脂発泡シートで
は、上下2枚取り熱可塑性樹脂発泡シートの間の物性差
はきわめて小さく、従来のように、上原反ロールと下原
反ロールとを意識的に区別して使い分ける必要がなく、
成形時での成形条件の微調整あるいは原反ロールの分別
などに要していた多大な工数を省略することが可能とな
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、熱可塑性樹脂発泡シートの押出成形装
置とその製造プロセスについて多くの実験と研究を行う
ことにより、前記筒状発泡中間体aが環状冷却マンドレ
ル13に到達するときの、特に環状冷却マンドレル頂部
近傍での筒状発泡中間体の入り角度と、それ以降の曲率
の変化とが、上下の発泡シート間の物性差に大きな影響
を与えることを知った。理由は定かでないが、前記入り
角度と曲率の変化は、サーキュラーダイからでた筒状発
泡中間体が環状冷却マンドレルに到達する際の力の方向
および変化率に大きな影響を持つものであり、それらを
所要の範囲内のものとすることにより、該力の方向をス
ムースに変え、結果として、上記した重力による影響を
極力少なくできるものと考えられる。
【0012】本発明は上記の知見に基づいており、本発
明による製造装置は、押出機内で溶融混合された熱可塑
性樹脂と発泡剤との溶融混練物を前記押出機に取り付け
ているサーキュラーダイを通して低圧領域に押し出して
発泡させ、前記発泡により得られた筒状発泡中間体を、
同じ中心線上で同心円状に位置する環状冷却マンドレル
の円筒状外周面に沿わせて、冷却、延伸させて熱可塑性
樹脂発泡シートを製造する製造装置において、前記環状
冷却マンドレルは、そのサーキュラーダイ側先端の周縁
部が曲率半径Rが15mm〜80mmの曲面とされてお
り、かつ、当該曲面に対して当該曲面から最短距離にあ
るサーキュラーダイのスリット部先端を通過する仮想接
線を引いたときの、該仮想接線と中心線とのなす角度θ
が30°〜75°の範囲であることを特徴とする。
【0013】また、本発明による製造方法は、押出機内
で溶融混合された熱可塑性樹脂と発泡剤との溶融混練物
を前記押出機に取り付けているサーキュラーダイを通し
て低圧領域に押し出して発泡させ、前記発泡により得ら
れた筒状発泡中間体を、同じ中心線上で同心円状に位置
する環状冷却マンドレルの円筒状外周面に沿わせて、冷
却、延伸させて熱可塑性樹脂発泡シートを製造する製造
方法において、前記環状冷却マンドレルとして、そのサ
ーキュラーダイ側先端の周縁部が曲率半径Rが15mm
〜80mmの曲面とされているものを用い、かつ、当該
環状冷却マンドレルとサーキュラーダイとの位置関係
を、前記曲面に対して当該曲面から最短距離にあるサー
キュラーダイのスリット部先端を通過する仮想接線を引
いたときの、該仮想接線と中心線とのなす角度θが30
°〜75°の範囲となるようにして行うことを特徴とす
る。
【0014】さらに、本発明による熱可塑性樹脂発泡シ
ートは、上記の製造装置または製造方法により得られ
る、上下2枚取り熱可塑性樹脂発泡シートであって、そ
の上発泡シートの押出方向の加熱収縮率と下発泡シート
の押出方向の加熱収縮率との差の絶対値が3%以下のも
のである。また、上発泡シートの押出方向に対して直角
方向の加熱収縮率と下発泡シートの押出方向に対して直
角方向の加熱収縮率との差の絶対値が2%以下のもので
ある。これらの熱可塑性樹脂発泡シートは、単層のシー
トであってもよく、少なくとも片面に熱可塑性樹脂フィ
ルムが積層されている積層シートであってもよい。
【0015】本発明によれば、環状冷却マンドレルとし
て、そのサーキュラーダイ側先端の周縁部が、曲率半径
Rが一定でありかつ所定の範囲(15mm〜80mm)
内の曲面とされているものを用い、かつ、その環状冷却
マンドレルとサーキュラーダイとの位置関係を、前記曲
面に対して当該曲面から最短距離にあるサーキュラーダ
イのスリット部先端を通過する仮想接線を引いたとき
の、該仮想接線と中心線とのなす角度θが所定の範囲
(30°〜75°)となるようにしたことにより、サー
キュラーダイから押し出される筒状発泡中間体が環状冷
却マンドレルに到達するときの、特に環状冷却マンドレ
ル頂部近傍での力の方向の変化とその変化率をスムース
なものとすることができ、結果として、上記した重力に
よる影響を小さくできて、上下2枚取り熱可塑性樹脂発
泡シートの間の物性差をきわめて小さいものとすること
ができる。
【0016】そのために、成形現場では、同時に採取さ
れた上原反ロールと下原反ロールとを意識的に区別して
使い分けなくても、安定的に種々の成形品を成形するこ
とが可能となり、現在、成形現場で恒常的に行われてい
る、成形条件の微調整あるいは原反ロールの分別などに
要していた多大な工数を省略することができる。
【0017】なお、前記曲率半径Rが15mmより小さ
い、または、前記角度θが75°より大きいと、環状冷
却マンドレルに到達する際に筒状発泡中間体の作用する
力の方向をスムースに変えることができない。また、前
記曲率半径Rが80mmより大きい、または、前記角度
θが30°より小さいと、環状冷却マンドレル上で筒状
発泡中間体が変動し、安定的な熱可塑性樹脂発泡シート
を得ることができない。より好ましい曲率半径Rの範囲
は20mm〜60mmであり、より好ましい前記角度θ
の範囲は40゜〜60゜である。
【0018】また、本発明による上下2枚取り熱可塑性
樹脂発泡シートにおいて、その上発泡シートの押出方向
の加熱収縮率と下発泡シートの押出方向の加熱収縮率と
の差の絶対値が3%を越えるものは、複雑な形状やシャ
ープのコーナーを有する成形品を成形する際には、上原
反ロールと下原反ロールとを同一の成形条件で成形でき
ないため、成形条件を変更するか、あるいは上下の原反
ロールに分別する必要があるので、好ましくはない。ま
た、上発泡シートの押出方向に対して直角方向の加熱収
縮率と下発泡シートの押出方向に対して直角方向の加熱
収縮率との差の絶対値が2%を越えるものは、同様に、
複雑な形状やシャープのコーナーを有する成形品を成形
する際には、上原反ロールと下原反ロールとを同一の成
形条件で成形できないため、成形条件を変更するか、あ
るいは上下の原反ロールに分別する必要があるので、や
はり好ましくはない。
【0019】本発明において、用いる熱可塑性樹脂は、
ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリカードネート系
樹脂、メタクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などが
挙げられる。これらの樹脂は単独でもよく、2種類以上
組み合わせてもよい。これらの樹脂のうち、ポリスチレ
ン系樹脂は特に好適である。その理由は、ポリスチレン
系樹脂は、発泡適正の温度域が広く発泡性がよいため
に、発泡シート厚みの制御が容易である。それゆえに、
従来の製造方法で得られたものは、上原反ロールと下原
反ロールとの間での発泡シート厚みに差がないものが得
られる反面、一方では、その他の物性(密度、加熱収縮
率など)の差が顕著となりやすいからである。
【0020】ポリスチレン系樹脂としては、スチレン、
メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレ
ン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロス
チレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシ
レンなどのモノマーから製造される樹脂が挙げられる。
また、スチレン単独重合樹脂、共重合樹脂、3元以上の
共重合樹脂でもよい。より具体的には、ポリスチレンな
どの単独重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸、スチレ
ン−メタクリル酸、スチレン−アクリル酸(アクリル酸
エステルなどを含む)、スチレン−アクリロニトリルな
どの共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レンなどの3元共重合樹脂が挙げられる。
【0021】発泡剤は、公知のものをいずれも使用でき
る。具体的には、分解型発泡剤、気体または揮発性の発
泡剤が使用できる。これらの発泡剤は単独でもよく、2
種類以上組み合わせてもよい。気体の発泡剤としては、
窒素、炭酸ガス、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、
tert−ブタン、メチルエーテルなどが挙げられる。
なお、ここで気体とは、20℃・1気圧で気体であるこ
とを意味する。一方、揮発性の発泡剤としては、エーテ
ル、石油エーテル、アセトン、ペンタン、イソペンタ
ン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタ
ン、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。また、上記
以外にも水を使用することができる。これらの発泡剤
は、単独でも組み合わせてもよい。上記発泡剤のうち、
n−ブタン、i−ブタン、窒素、炭酸ガスが好ましい。
【0022】本発明による熱可塑性樹脂発泡シートに積
層する熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリスチレン系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リエチレン系樹脂、メタクリル系樹脂などが挙げられ
る。これらの樹脂は単独でもよく、2種類以上組み合わ
せてもよい。これらの樹脂フィルムを熱可塑性樹脂発泡
シートに積層することで、熱可塑性樹脂発泡シートの強
度の向上や印刷性の向上といった効果が得られる。特に
ポリスチレン系樹脂フィルムを使用して、このフィルム
樹脂にゴム分を含有させると脆性改善効果が得られるの
で好ましい。
【0023】熱可塑性樹脂発泡シートに樹脂フィルムを
積層するには、前記熱可塑性樹脂発泡シートに樹脂フィ
ルムを共押出により積層する方法や、後から加熱ロール
や接着剤などを使用して積層する方法などいずれの方法
も使用できる。また、熱可塑性樹脂発泡シートに積層す
る樹脂フィルムは、発泡シートの片面に設けてもよく、
両面に設けてもよい。
【0024】具体的な樹脂フィルムの積層方法として
は、(1)発泡シートと樹脂フィルムを合流・積層させ
てから、ダイから押出して、フィルムが積層された発泡
シートを得る共押出と呼ばれる方法、(2)インライン
またはアウトラインで、押出機より押出された樹脂フィ
ルムを冷却しきらないうちに、直接、発泡シートに積層
する方法、(3)インラインまたはアウトラインで、押
出機より押出された樹脂をバインダーとして、あらかじ
め準備された樹脂フィルム(あらかじめ印刷を施してあ
るものでも、無地のものでもよい)を発泡シートに積層
する方法、(4)あらかじめ準備された樹脂フィルム
(無地または印刷品)を加熱ロールで加熱しながら、発
泡シートに圧着して積層する方法などが採用できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例と比較例に基づき説明
するが、本発明が下記の実施例に限定されるものでない
ことは当然である。 [実施例1]ポリスチレン系樹脂(商品名G0002:
(株)A&M社製)100重量部に、気泡調整剤(商品
名 MO−60:キハラ化成)を2.2重量部添加し、
内径90mm−150mmの押出機のホッパーより供給
した。90mm押出機(シリンダー温度は最高温度23
0℃)内で溶解され、発泡剤としてブタンガス(i/n
=50/50)を4.5重量部加えた後、150mmの
押出機にて樹脂温度153℃に調整された。図1に中心
線Lを通る断面で示すように、該溶融樹脂は、吐出量1
73kg/hで直径D1:180mmのサーキュラーダ
イ11のスリット11aから押し出され、直後でバルー
ンの内側と外側にエアーを吹き付けて発泡を制御しなが
ら、該筒状発泡中間体は、環状冷却マンドレル13に到
達し、そこを通過して冷却、固化した。引取りスピート
は5.5m/minであった。
【0026】環状冷却マンドレル13は、口径D2:6
73mm、長さ600mmで、内部に水を流す事によっ
て冷却できるスパイラル構造となっている。そして、そ
のサーキュラーダイ側先端の周縁部は曲率半径Rが30
mmの曲面13aとされており、かつ、当該曲面13a
に対して、当該曲面13aから最短距離にあるサーキュ
ラーダイ11のスリット部11a先端を通過する仮想接
線S1を引いたときの、該仮想接線S1と中心線Lとの
なす角度θ1(図1では、角度θ1を、該仮想接線S1
と中心線Lに平行な線L3とのなす角度として標記して
いる)は42.72°である。環状冷却マンドレル13
のサーキュラーダイ側端面とサーキュラーダイのスリッ
ト部11a先端との距離L2は246.5mmに設定し
た。
【0027】環状冷却マンドレル13を通過した円筒状
の発泡シートbは、カッター14にて水平方向に切断さ
れて上下2枚に切り開かれ、巾が共に1045mmであ
る上発泡シートb1(上ロール)と下発泡シートb2
(下ロール)を得た。上ロールは、厚み2.37mm,
密度0.105g/cm3、下ロールは、厚みが2.3
2mm,密度0.108g/cm3であった。
【0028】得られた上下ロールの発泡シートの延伸状
態を測定するため、図3に示すように、各シートの切片
60を押出方向(以後MD方向とする)の同じ位置から
採取し、押出後24時間経過後に押出方向に対して直角
方向(以後TD方向とする)に100mm×100mm
の大きさで3点の試験片61を採取した。図4aに示す
ように、各試験片61のTD,MDの中央部の内側、外
側に直線をひき、これを加熱前の長さ(100mm)と
した。次に125℃、150秒間、オーブンで(FIN
E OVEN(DH−41):ヤマト科学(株)製)加
熱し、加熱後のMD方向、TD方向の外側と内側の長さ
をそれぞれ測定し、その平均をとった。図4bに示すよ
うに、加熱前に引いた外側と内側の直線が加熱によって
変形したが、その変形した長さを測定した。
【0029】加熱収縮は以下の式で求め、上下のロール
からの発泡シートでの試験片の加熱収縮の差の絶対値を
比較した。その結果を表1に示す。 加熱収縮(%)=[(加熱後の外側の長さ+加熱後の内
側の長さ)/2]/加熱前の長さ×100
【0030】また、成形性については、得られた発泡シ
ートにハイインパクトポリスチレン樹脂(商品名E64
1N:東洋スチレン社製)を樹脂温度230℃でTダイ
から押出し積層した後、成形機にてリップ直径140m
m、深さ70mmの図7に示す形状のどんぶり型容器に
て、最初に下ロール(下発泡シートb2)で成形条件を
整えて成形品を得たのち、同条件で引き続き上ロール
(上発泡シートb1)の成形を行った。その時の条件
は、加熱ゾーンのヒーター最高温度330℃で、成形秒
数は5.2秒であった。その下ロールと上ロールで成形
された容器の外観状態により成形評価を行った。その結
果を表1に示す。なお、 ○:フランジに亀裂がなく、厚みが均一な容器が得られ
た。 ×:フランジに亀裂が入ったり、厚みが出ない部分が発
生した。
【0031】表1に示すように、上下の発泡シートで密
度差および加熱収縮率の差(MD方向で1.0%、TD
方向で0.1%)が非常に少なく、その成形評価では上
下のロールを同条件で成形しても同等の容器が得られた
ことがわかる。
【0032】[実施例2]実施例1と同様の押出条件に
て押し出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラー
ダイ側先端の周縁部を曲率半径Rが50mmの曲面13
bとした環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例1
と同様にして発泡シートを得た。このときの当該曲面1
3bに対して、当該曲面13bから対短距離にあるサー
キュラーダイのスリット部11a先端を通過する仮想接
線S2を引いたときの、該仮想接線S2と中心線L(L
3)とのなす角度θ2は41.23である。得られた上
発泡シートb1は、厚み2.35mm,密度0.107
g/cm3、下発泡シートb2は、厚みが2.33m
m,密度0.109g/cm3であった。巾については
共に1045mmであった。
【0033】得られた上下の発泡シートについて、加熱
収縮、成形評価を実施例1と同様に行った。その結果を
表1に示す。結果として、上下の発泡シートで密度差お
よび加熱収縮率の差(MD方向で1.5%、TD方向で
0.9%)が非常に少なく、その成形評価では上下のロ
ールを同条件で成形しても同等の容器が得られた。
【0034】[実施例3]実施例1と同様の押出条件に
て押し出したのち、図2に示すように、環状冷却マンド
レル13のサーキュラーダイ側端面とサーキュラーダイ
のスリット部11a先端との距離L2を213.5mm
に設定した以外は、実施例1と同様にして発泡シートを
得た(サーキュラーダイ側先端の周縁部は曲率半径Rが
30mmの曲面13a)。このときの当該曲面13aに
対して、当該曲面13aから最短距離にあるサーキュラ
ーダイのスリット部11a先端を通過する仮想接線S3
を引いたときの、該仮想接線S3と中心線Lとのなす角
度θ3(図2では、角度θ3を、該仮想接線S3と中心
線Lに平行な線L3とのなす角度として標記している)
は57.43゜である。得られた上発泡シートb1は、
厚み2.31mm,密度0.107g/cm3、下発泡
シートb2は、厚みが2.27mm,密度0.110g
/cm3であった。巾については共に1045mmであ
った。
【0035】得られた上下の発泡シートについて、加熱
収縮、成形評価を実施例1と同様に行った。その結果を
表1に示す。結果として、上下の発泡シートで密度差お
よび加熱収縮率の差(MD方向で1.5%、TD方向で
0.6%)が非常に少なく、その成形評価では上下のロ
ールを同条件で成形しても同等の容器が得られた。
【0036】[実施例4]実施例1と同様の押出条件に
て押し出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラー
ダイ側先端の周縁部を曲率半径Rが50mmの曲面13
bとした環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例3
と同様にして発泡シートを得た。このときの当該曲面1
3bに対して、当該曲面13bから最短距離にあるサー
キュラーダイのスリット部11a先端を通過する仮想接
線S4を引いたときの、該仮想接線S4と中心線L(L
3)とのなす角度θ4は55.62゜である。得られた
上発泡シートb1は、厚み2.34mm,密度0.10
6g/cm3、下発泡シートb2は、厚みが2.31m
m,密度0.109g/cm3であった。巾については
共に1045mmであった。
【0037】得られた上下の発泡シートについて、加熱
収縮、成形評価を実施例1と同様に行った。その結果を
表1に示す。結果として、上下の発泡シートで密度差お
よび加熱収縮率の差(MD方向で2.0%、TD方向で
1.0%)が非常に少なく、その成形評価では上下のロ
ールを同条件で成形しても同等の容器が得られた。
【0038】[比較例1]実施例1と同様の押出条件に
て押出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラーダ
イ側先端の周縁部を曲率半径Rが8mmの曲面13cと
した環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例1と同
様にして発泡シートを得た。このときの当該曲面13c
に対して、当該曲面13cから最短距離にあるサーキュ
ラーダイのスリット部11a先端を通過する仮想接線S
5を引いたときの、該仮想接線S5と中心線L(L3)
とのなす角度θ5は44.39°である。
【0039】得られた上発泡シートb1は、厚み2.3
7mm,密度0.105g/cm3、下発泡シートb2
は、厚みが2.25mm,密度0.111g/cm3
あった。巾については共に1045mmであった。
【0040】得られた上下の発泡シートについて、加熱
収縮の差、成形評価を実施例1と同様に行った。その結
果を表1に示す。成形評価については、下ロールで成形
条件を整えて、成形品を得たのち、上ロールを成形する
と成形容器のフランジ部に亀裂が発生し、満足な成形容
器が得られなかった。この比較例では、上下の発泡シー
トで密度差、加熱収縮率の差(MD方向で4.0%、T
D方向で3.6%)が大きく、その成形評価では上下の
ロールを同条件で成形すると同等の容器が得られなかっ
た。
【0041】[比較例2]実施例1と同様の押出条件に
て押出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラーダ
イ側先端の周縁部を曲率半径Rが150mmの曲面13
dとした環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例1
と同様にして発泡シートを得ようとした。なお、このと
きの当該曲面13dに対して、当該曲面13dから最短
距離にあるサーキュラーダイのスリット部11a先端を
通過する仮想接線S6を引いたときの、該仮想接線S6
と中心線L(L3)とのなす角度θ6は34.23°で
ある。しかし、この条件では、環状冷却マンドレル上で
発泡シートが変動し、安定的な発泡シートを得ることが
できなかった。
【0042】[比較例3]実施例1と同様の押出条件に
て押し出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラー
ダイ側先端の周縁部を曲率半径Rが8mmの曲面13c
とした環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例3と
同様にして発泡シートを得た。このときの当該曲面13
cに対して、当該曲面13cから最短距離にあるサーキ
ュラーダイのスリット部11a先端を通過する仮想接線
S7を引いたときの、仮想接線S7と中心線L(L3)
とのなす角度θ7は59.33゜である。
【0043】得られた上発泡シートb1は、厚みが2.
28mm、密度0.105g/cm 3、下発泡シートb
2は、厚みが2.25mm、密度0.113g/cm3
であった。巾については共に1045mmであった。
【0044】得られた上下の発泡シートについて、加熱
収縮の差、成形評価を実施例1と同様に行った。その結
果を表1に示す。成形評価については、下ロールで成形
条件を整えて、下ロールで成形品を得たのち、上ロール
を成形すると成形品のフランジ部に亀裂が発生し、満足
な成形容器が得られなかった。この比較例では、上下の
発泡シートで密度差、加熱収縮率の差(MD方向で4.
5%、TD方向で3.8%)が大きく、その成形評価で
は上下のロールを同条件で成形すると同等の容器が得ら
れなかった。
【0045】[比較例4]実施例1と同様の押出条件に
て押し出したのち、環状冷却マンドレルのサーキュラー
ダイ側先端の周縁部を曲率半径Rが150mmの曲面1
3dとした環状冷却マンドレルを用いた以外は、実施例
3と同様にして発泡シートを得ようとした。なお、この
ときの当該曲面13dに対して、当該曲面13dから最
短距離にあるサーキュラーダイのスリット部11a先端
を通過する仮想接線S8を引いたときの、仮想接線S8
と中心線L(L3)とのなす角度θ8は45.91゜で
ある。しかし、この条件では、環状冷却マンドレル上で
発泡シートが変動し、安定的な発泡シートを得ることが
できなかった。
【0046】
【表1】
【0047】これらの結果、環状冷却マンドレルのダイ
側先端の周縁部を所定範囲の曲率半径Rを持つ曲面と
し、かつ、当該曲面に対して当該曲面から最短距離にあ
るサーキュラーダイのスリット部先端を通過する仮想接
線を引いたときの、該仮想接線と中心線とのなす角度θ
を所定範囲内のものとすることにより、上下発泡シート
で密度、加熱収縮率の差の小さい発泡シートを得ること
ができ、成形において上下の発泡シートの差がなく、同
条件で成形しても同一の容器が得られる樹脂発泡シート
を見いだすことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明および比較例での、環状冷却マンドレル
のサーキュラーダイ側先端の周縁部曲面の曲率半径R
と、そこに当該曲面から最短距離にあるサーキュラーダ
イのスリット部先端を通過する仮想接線Sを引いたとき
の、該仮想接線Sと中心線Lのなす角度θを説明するた
めの図。
【図2】本発明および比較例での、環状冷却マンドレル
のサーキュラーダイ側先端の周縁部曲面の曲率半径R
と、そこに当該曲面から最短距離にあるサーキュラーダ
イのスリット部先端を通過する仮想接線Sを引いたとき
の、該仮想接線Sと中心線Lのなす角度θを説明するた
めのもう一つの図。
【図3】本発明および比較例で用いた試験片の調整方法
を説明するための図。
【図4】図3に示す試験片を用いて加熱収縮の差を測定
する態様を説明するための図。
【図5】押出機を用いて上下2枚取り熱可塑性樹脂発泡
シートを製造するための装置と方法を説明するための
図。
【図6】製造された熱可塑性樹脂発泡シートを用いて製
品を熱成形する態様を説明するための図。
【図7】熱可塑性樹脂発泡シートを用いて成形された容
器の一例を示す図。
【符号の説明】
10…押出機、11…マンドレル、11a…サーキュラ
ーダイのスリット部先端、13…環状冷却マンドレル、
13a〜13d…環状冷却マンドレルのサーキュラーダ
イ側先端の周縁部が曲率半径Rで規定された曲面、S1
〜S8…環状冷却マンドレルの曲率半径Rで規定された
曲面に対してサーキュラーダイのスリット部先端から引
いた仮想接線、L…環状冷却マンドレルとサーキュラー
ダイに共通な中心線、θ1〜θ8…仮想接線と中心線と
のなす角度、b1…上発泡シート、b2…下発泡シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01B AK07 AK12 BA02 BA07 CA01A DJ01A EH20 EJ17 EJ42 JB16A JB16B 4F207 AA11 AA13 AB02 AG01 AG03 AG20 KA01 KA19 KK63 KW23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機内で溶融混合された熱可塑性樹脂
    と発泡剤との溶融混練物を前記押出機に取り付けている
    サーキュラーダイを通して低圧領域に押し出して発泡さ
    せ、前記発泡により得られた筒状発泡中間体を、同じ中
    心線上で同心円状に位置する環状冷却マンドレルの円筒
    状外周面に沿わせて、冷却、延伸させて熱可塑性樹脂発
    泡シートを製造する製造装置において、 前記環状冷却マンドレルは、そのサーキュラーダイ側先
    端の周縁部が曲率半径Rが15mm〜80mmの曲面と
    されており、かつ、当該曲面に対して当該曲面から最短
    距離にあるサーキュラーダイのスリット部先端を通過す
    る仮想接線を引いたときの、該仮想接線と中心線とのな
    す角度θが30°〜75°の範囲であることを特徴とす
    る熱可塑性樹脂発泡シートの製造装置。
  2. 【請求項2】 押出機内で溶融混合された熱可塑性樹脂
    と発泡剤との溶融混練物を前記押出機に取り付けている
    サーキュラーダイを通して低圧領域に押し出して発泡さ
    せ、前記発泡により得られた筒状発泡中間体を、同じ中
    心線上で同心円状に位置する環状冷却マンドレルの円筒
    状外周面に沿わせて、冷却、延伸させて熱可塑性樹脂発
    泡シートを製造する製造方法において、 前記環状冷却マンドレルとして、そのサーキュラーダイ
    側先端の周縁部が曲率半径Rが15mm〜80mmの曲
    面とされているものを用い、かつ、当該環状冷却マンド
    レルとサーキュラーダイとの位置関係を、前記曲面に対
    して前記曲面から最短距離にあるサーキュラーダイのス
    リット部先端を通過する仮想接線を引いたときの、該仮
    想接線と中心線とのなす角度θが30°〜75°の範囲
    となるようにして行うことを特徴とする熱可塑性樹脂発
    泡シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 押出機内で溶融混合された熱可塑性樹脂
    と発泡剤との溶融混練物を前記押出機に取り付けている
    サーキュラーダイを通して低圧領域に押し出して発泡さ
    せ、前記発泡により得られた筒状発泡中間体を、同じ中
    心線上で同心円状に位置する環状冷却マンドレルの円筒
    状外周面に沿わせて、冷却、延伸させた後、水平方向で
    カットして得られた上下2枚取り熱可塑性樹脂発泡シー
    トであって、 その上発泡シートの押出方向の加熱収縮率と下発泡シー
    トの押出方向の加熱収縮率との差の絶対値が3%以下で
    あることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】 上発泡シートの押出方向に対して直角方
    向の加熱収縮率と下発泡シートの押出方向に対して直角
    方向の加熱収縮率との差の絶対値が2%以下であること
    特徴とする請求項3記載の熱可塑性樹脂発泡シート。
  5. 【請求項5】 発泡シートの少なくとも片面に熱可塑性
    樹脂フィルムが積層されていることを特徴とする請求項
    3または4記載の熱可塑性樹脂発泡シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007021977A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Risu Pack Co Ltd ポリスチレン系樹脂発泡シートとその製造方法
JP2011212968A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sekisui Plastics Co Ltd 樹脂発泡シートの製造方法及び反射シート

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