JP2003283142A - 樹脂組成物および樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
樹脂組成物および樹脂組成物の製造方法Info
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- JP2003283142A JP2003283142A JP2002087378A JP2002087378A JP2003283142A JP 2003283142 A JP2003283142 A JP 2003283142A JP 2002087378 A JP2002087378 A JP 2002087378A JP 2002087378 A JP2002087378 A JP 2002087378A JP 2003283142 A JP2003283142 A JP 2003283142A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、レーザー加工が可能であ
り、強度に優れた多層プリント配線板に用いることが可
能な樹脂組成物を得ること。 【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、多層プリント配
線板の絶縁層に用いる樹脂組成物であって、熱硬化性樹
脂および/または熱可塑性樹脂と、超音波振動により分
散処理された分散型硬化剤と、無機充填材とを含むもの
である。また、本発明の樹脂組成物の製造方法は、多層
プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造方法
であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂を
溶剤に溶解して第1の中間体を得る工程と、分散型硬化
剤および無機充填材を溶剤に分散して第2の中間体を得
る工程と、前記第2の中間体を周波数が20KHz以上
の振動で攪拌する工程と、前記第1の中間体および前記
攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工程とを有
するものである。
り、強度に優れた多層プリント配線板に用いることが可
能な樹脂組成物を得ること。 【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、多層プリント配
線板の絶縁層に用いる樹脂組成物であって、熱硬化性樹
脂および/または熱可塑性樹脂と、超音波振動により分
散処理された分散型硬化剤と、無機充填材とを含むもの
である。また、本発明の樹脂組成物の製造方法は、多層
プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造方法
であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂を
溶剤に溶解して第1の中間体を得る工程と、分散型硬化
剤および無機充填材を溶剤に分散して第2の中間体を得
る工程と、前記第2の中間体を周波数が20KHz以上
の振動で攪拌する工程と、前記第1の中間体および前記
攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工程とを有
するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板の絶縁層に用いる樹脂組成物およびその製造方法に関
する。
板の絶縁層に用いる樹脂組成物およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層プリント配線板は、回路が形
成された内層回路基板上に、銅箔上に樹脂をコーティン
グした樹脂付き銅箔と呼ばれるものを1枚重ね、熱版プ
レスにて加圧一体成形して製造される。そして、レーザ
ー加工にて絶縁層にブラインドバイアホール(BVH)
が形成される。一般的にレーザー加工にてBVHが形成
される絶縁層には無機充填材が配合されていない樹脂が
採用されている。しかし、樹脂のみでは弾性率が低くプ
リント配線基板となった場合の強度に劣っていた。一
方、絶縁層のクラック防止のために無機充填材を配合す
る場合がある。また樹脂の使用可能期間を長くするため
に溶剤に溶解しにくい硬化剤を分散させ樹脂に配合する
場合もある。これらの場合に、通常は攪拌羽、ディスパ
ーザー、ホモミキサー等にて攪拌を実施し分散する。し
かし、凝集性の高い無機充填材、分散型硬化剤を樹脂に
配合する場合、二次凝集物が残ってしまうことがあっ
た。
成された内層回路基板上に、銅箔上に樹脂をコーティン
グした樹脂付き銅箔と呼ばれるものを1枚重ね、熱版プ
レスにて加圧一体成形して製造される。そして、レーザ
ー加工にて絶縁層にブラインドバイアホール(BVH)
が形成される。一般的にレーザー加工にてBVHが形成
される絶縁層には無機充填材が配合されていない樹脂が
採用されている。しかし、樹脂のみでは弾性率が低くプ
リント配線基板となった場合の強度に劣っていた。一
方、絶縁層のクラック防止のために無機充填材を配合す
る場合がある。また樹脂の使用可能期間を長くするため
に溶剤に溶解しにくい硬化剤を分散させ樹脂に配合する
場合もある。これらの場合に、通常は攪拌羽、ディスパ
ーザー、ホモミキサー等にて攪拌を実施し分散する。し
かし、凝集性の高い無機充填材、分散型硬化剤を樹脂に
配合する場合、二次凝集物が残ってしまうことがあっ
た。
【0003】そこで、これらの問題を解決するためスト
レナ−等で凝集物を取り除いている。しかしながらスト
レナ−に凝集物がたまるためストレナーを通過させるの
に多くの時間を要してしまうこと、樹脂に配合している
無機充填材や分散型硬化剤の配合量が変わってしまう問
題があった。また、絶縁層に凝集物が混入した場合、耐
熱性、レーザーの加工性、微細配線加工に影響を及ぼす
ことも考えられる。
レナ−等で凝集物を取り除いている。しかしながらスト
レナ−に凝集物がたまるためストレナーを通過させるの
に多くの時間を要してしまうこと、樹脂に配合している
無機充填材や分散型硬化剤の配合量が変わってしまう問
題があった。また、絶縁層に凝集物が混入した場合、耐
熱性、レーザーの加工性、微細配線加工に影響を及ぼす
ことも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、レー
ザー加工が可能であり、かつ強度に優れた多層プリント
配線板を製造するために用いる樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。また、本発明の目的は、分散型硬化剤
および無機充填材を樹脂組成物中に均一に分散してなる
樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
ザー加工が可能であり、かつ強度に優れた多層プリント
配線板を製造するために用いる樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。また、本発明の目的は、分散型硬化剤
および無機充填材を樹脂組成物中に均一に分散してなる
樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)記載の本発明により達成される。 (1)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂
と、超音波振動により分散処理された分散型硬化剤と、
無機充填材とを含むことを特徴とする樹脂組成物。 (2)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂を溶剤に溶解して第1の中間体を得る工程と、
分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に分散して第2の
中間体を得る工程と、前記第2の中間体を超音波振動で
攪拌ないし分散する工程と、前記第1の中間体および前
記攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工程とを
有することを特徴とする樹脂組成物の製造方法。 (3)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂、分散型硬化剤および無機充填材、を溶剤に添
加して第1の中間体を得る工程と、前記第1の中間体を
超音波振動で攪拌ないし分散する工程とを有することを
特徴とする樹脂組成物の製造方法。
(1)〜(4)記載の本発明により達成される。 (1)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂
と、超音波振動により分散処理された分散型硬化剤と、
無機充填材とを含むことを特徴とする樹脂組成物。 (2)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂を溶剤に溶解して第1の中間体を得る工程と、
分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に分散して第2の
中間体を得る工程と、前記第2の中間体を超音波振動で
攪拌ないし分散する工程と、前記第1の中間体および前
記攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工程とを
有することを特徴とする樹脂組成物の製造方法。 (3)多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物
の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂、分散型硬化剤および無機充填材、を溶剤に添
加して第1の中間体を得る工程と、前記第1の中間体を
超音波振動で攪拌ないし分散する工程とを有することを
特徴とする樹脂組成物の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂組成物および
樹脂組成物の製造方法について詳細に説明する。本発明
の樹脂組成物は、多層プリント配線板の絶縁層に用いる
樹脂組成物であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂と、分散型硬化剤と、無機充填材とを含むこと
を特徴とするものである。また、本発明の樹脂組成物の
製造方法は、多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂
組成物の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/また
は熱可塑性樹脂を溶剤に溶解して第1の中間体を得る工
程と、分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に分散して
第2の中間体を得る工程と、前記第2の中間体を超音波
振動で攪拌ないし分散する工程と、前記第1の中間体お
よび前記攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工
程とを有することを特徴とするものである。さらには、
本発明の樹脂組成物の製造方法は、多層プリント配線板
の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造方法であって、熱硬
化性樹脂および/または熱可塑性樹脂、分散型硬化剤お
よび無機充填材、を溶剤に添加して第1の中間体を得る
工程と、前記第1の中間体を超音波振動で攪拌ないし分
散する工程とを有することを特徴とするものである。
樹脂組成物の製造方法について詳細に説明する。本発明
の樹脂組成物は、多層プリント配線板の絶縁層に用いる
樹脂組成物であって、熱硬化性樹脂および/または熱可
塑性樹脂と、分散型硬化剤と、無機充填材とを含むこと
を特徴とするものである。また、本発明の樹脂組成物の
製造方法は、多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂
組成物の製造方法であって、熱硬化性樹脂および/また
は熱可塑性樹脂を溶剤に溶解して第1の中間体を得る工
程と、分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に分散して
第2の中間体を得る工程と、前記第2の中間体を超音波
振動で攪拌ないし分散する工程と、前記第1の中間体お
よび前記攪拌工程で得られた第2の中間体を混合する工
程とを有することを特徴とするものである。さらには、
本発明の樹脂組成物の製造方法は、多層プリント配線板
の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造方法であって、熱硬
化性樹脂および/または熱可塑性樹脂、分散型硬化剤お
よび無機充填材、を溶剤に添加して第1の中間体を得る
工程と、前記第1の中間体を超音波振動で攪拌ないし分
散する工程とを有することを特徴とするものである。
【0007】以下、樹脂組成物について説明する。本発
明の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂および/または熱硬化
性樹脂を含む。前記熱可塑性樹脂としては、例えばポリ
ビニルエーテル樹脂、アセタール樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂
等が挙げられる。これらの中でもフェノキシ樹脂、ポリ
エーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂から選ば
れる1種以上の樹脂が好ましい。これにより、樹脂組成
物から得られる多層プリント配線板の耐熱性と可撓性と
を向上することができる。
明の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂および/または熱硬化
性樹脂を含む。前記熱可塑性樹脂としては、例えばポリ
ビニルエーテル樹脂、アセタール樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂
等が挙げられる。これらの中でもフェノキシ樹脂、ポリ
エーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂から選ば
れる1種以上の樹脂が好ましい。これにより、樹脂組成
物から得られる多層プリント配線板の耐熱性と可撓性と
を向上することができる。
【0008】前記熱硬化性樹脂としては、例えばフェノ
ール樹脂、シアネート樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。これらの中でもエポキシ樹脂が好ましい。これによ
り、良好な耐熱性および電気絶縁性を得ることができ
る。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビ
スフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂等が挙げられる。エポキシ樹脂の中でも、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂が好ましい。これにより、柔軟性および密着性を向上
することができる。また、耐燃性を付与するために臭素
化した樹脂も使用することができる。
ール樹脂、シアネート樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられ
る。これらの中でもエポキシ樹脂が好ましい。これによ
り、良好な耐熱性および電気絶縁性を得ることができ
る。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビ
スフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹
脂等が挙げられる。エポキシ樹脂の中でも、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂が好ましい。これにより、柔軟性および密着性を向上
することができる。また、耐燃性を付与するために臭素
化した樹脂も使用することができる。
【0009】前記熱可塑性樹脂の含有量は、特に限定さ
れないが、樹脂組成物全体の30〜95重量%が好まし
く、特に50〜90重量%が好ましい。熱可塑性樹脂の
含有量が前記下限値未満であると多層成形時に粘度が低
下してしまい、成形後に絶縁樹脂層の厚さの確保が困難
になる場合がある。また、前記上限値を超えると粘度が
高くなりすぎ、樹脂組成物を銅箔またはキャリアフイル
ムへの塗布が困難となる場合がある。また、前記熱硬化
性樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物全
体の5〜70重量%が好ましく、特に10〜50重量%
が好ましい。熱硬化性樹脂の含有量が前記下限値未満で
あると樹脂組成物の耐熱性が低下する場合があり、前記
上限値を超えると可撓性が低下する場合がある。
れないが、樹脂組成物全体の30〜95重量%が好まし
く、特に50〜90重量%が好ましい。熱可塑性樹脂の
含有量が前記下限値未満であると多層成形時に粘度が低
下してしまい、成形後に絶縁樹脂層の厚さの確保が困難
になる場合がある。また、前記上限値を超えると粘度が
高くなりすぎ、樹脂組成物を銅箔またはキャリアフイル
ムへの塗布が困難となる場合がある。また、前記熱硬化
性樹脂の含有量は、特に限定されないが、樹脂組成物全
体の5〜70重量%が好ましく、特に10〜50重量%
が好ましい。熱硬化性樹脂の含有量が前記下限値未満で
あると樹脂組成物の耐熱性が低下する場合があり、前記
上限値を超えると可撓性が低下する場合がある。
【0010】前記熱可塑性樹脂および/または熱硬化性
樹脂は、特に限定されないが、重量平均分子量10,0
00以上のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂と、エポ
キシ当量が1,000以下のエポキシ樹脂とを併用して
用いるのが好ましい。重量平均分子量10,000以上
のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂は、成形時の樹脂
流れを小さくし、絶縁層の厚みを維持すること、および
組成物に可撓性を付与するものである。エポキシ当量が
1,000以下のエポキシ樹脂は、前記エポキシ樹脂ま
たはフェノキシ樹脂の欠点である可撓性が大きいこと、
高粘度で、作業性がよくないことを改善するために好ま
しく配合されるものである。すなわち、重量平均分子量
10,000以上のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂
と、エポキシ当量が1,000以下のエポキシ樹脂とを
併用することにより、内層回路の凹凸を埋め込むための
適切なフロー量を確保することができる。
樹脂は、特に限定されないが、重量平均分子量10,0
00以上のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂と、エポ
キシ当量が1,000以下のエポキシ樹脂とを併用して
用いるのが好ましい。重量平均分子量10,000以上
のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂は、成形時の樹脂
流れを小さくし、絶縁層の厚みを維持すること、および
組成物に可撓性を付与するものである。エポキシ当量が
1,000以下のエポキシ樹脂は、前記エポキシ樹脂ま
たはフェノキシ樹脂の欠点である可撓性が大きいこと、
高粘度で、作業性がよくないことを改善するために好ま
しく配合されるものである。すなわち、重量平均分子量
10,000以上のエポキシ樹脂またはフェノキシ樹脂
と、エポキシ当量が1,000以下のエポキシ樹脂とを
併用することにより、内層回路の凹凸を埋め込むための
適切なフロー量を確保することができる。
【0011】重量平均分子量10,000以上のエポキ
シ樹脂又はフェノキシ樹脂に対するエポキシ当量1,0
00以下のエポキシ樹脂の配合量は、特に限定されな
い。例えば、重量平均分子量10,000以上のエポキ
シ樹脂等100重量部に対して、エポキシ当量1,00
0以下のエポキシ樹脂を20〜70重量部配合すること
が好ましい。前記エポキシ当量1,000以下のエポキ
シ樹脂の含有量が前記下限値未満であると、未硬化時の
樹脂に可撓性が低下する等、配合効果が不十分な場合が
あり、前記上限値を超えると未硬化時に樹脂のべたつき
が発生したり、硬化後の可撓性が不十分になる場合があ
る。
シ樹脂又はフェノキシ樹脂に対するエポキシ当量1,0
00以下のエポキシ樹脂の配合量は、特に限定されな
い。例えば、重量平均分子量10,000以上のエポキ
シ樹脂等100重量部に対して、エポキシ当量1,00
0以下のエポキシ樹脂を20〜70重量部配合すること
が好ましい。前記エポキシ当量1,000以下のエポキ
シ樹脂の含有量が前記下限値未満であると、未硬化時の
樹脂に可撓性が低下する等、配合効果が不十分な場合が
あり、前記上限値を超えると未硬化時に樹脂のべたつき
が発生したり、硬化後の可撓性が不十分になる場合があ
る。
【0012】重量平均分子量10,000以上のエポキ
シ樹脂又はフェノキシ樹脂は、難燃化のために、臭素含
有率20重量%以上に臭素化することが好ましい。臭素
含有率が20重量%未満であると、配合するエポキシ当
量1000以下のエポキシ樹脂の種類によっては得られ
た多層プリント配線板が難燃性V−0を達成することが
難しくなるからである。更に、エポキシ当量1,000
以下のエポキシ樹脂についても、臭素化したものを使用
すれば、多層プリント配線板の難燃化がより効果的に行
われる。
シ樹脂又はフェノキシ樹脂は、難燃化のために、臭素含
有率20重量%以上に臭素化することが好ましい。臭素
含有率が20重量%未満であると、配合するエポキシ当
量1000以下のエポキシ樹脂の種類によっては得られ
た多層プリント配線板が難燃性V−0を達成することが
難しくなるからである。更に、エポキシ当量1,000
以下のエポキシ樹脂についても、臭素化したものを使用
すれば、多層プリント配線板の難燃化がより効果的に行
われる。
【0013】使用するエポキシ当量1,000以下のエ
ポキシ樹脂は、混合した樹脂組成物の軟化点が60〜9
0℃の範囲であれば種類及び量は問わない。具体的に
は、銅箔またはキャリアフイルムに塗布するときの作業
性等を考慮すれば、エポキシ当量200〜450程度の
ものを使用するのが適当である。但し、常温で液状であ
るエポキシ樹脂を多く配合すると乾燥後にべとつきが残
り絶縁樹脂層から液状エポキシ樹脂のシミ出しがおこる
ことがあり、そのため液状のエポキシ樹脂配合量として
は、通常エポキシ当量1,000以下のエポキシ樹脂の
内の10〜40重量%が好ましい。
ポキシ樹脂は、混合した樹脂組成物の軟化点が60〜9
0℃の範囲であれば種類及び量は問わない。具体的に
は、銅箔またはキャリアフイルムに塗布するときの作業
性等を考慮すれば、エポキシ当量200〜450程度の
ものを使用するのが適当である。但し、常温で液状であ
るエポキシ樹脂を多く配合すると乾燥後にべとつきが残
り絶縁樹脂層から液状エポキシ樹脂のシミ出しがおこる
ことがあり、そのため液状のエポキシ樹脂配合量として
は、通常エポキシ当量1,000以下のエポキシ樹脂の
内の10〜40重量%が好ましい。
【0014】本発明の樹脂組成物では、超音波振動によ
り分散処理された分散型硬化剤を含む。これにより、樹
脂組成物の保存安定性を向上することができる。すなわ
ち、分散型硬化剤は溶剤への溶解性が小さくエポキシ樹
脂との相溶性が小さいので、常温〜100℃では反応が
進行せず、従って樹脂組成物あるいはこれを銅箔または
キャリアフイルムへ塗布した樹脂付き銅箔の保存安定性
を良好に保つことができる。従来、硬化剤には溶解型の
硬化剤と分散型の硬化剤が挙げられるが、本発明では、
分散型の硬化剤を用いるものである。分散型硬化剤は、
溶剤への溶解性が小さく、常温で固形である等の点で保
存安定性に優れるものである。分散型硬化剤は、微粒子
であることから、塗布前のワニス状態の樹脂組成物中で
凝集しやすい。このため、予め超音波振動を与えて攪拌
・分散させ、良好な分散状態とする。これにより、分散
型硬化剤の再凝集を防止することができる。前記分散型
硬化剤としては、例えばアミン化合物、イミダゾール化
合物、酸無水物などが挙げられる。これらの中でもイミ
ダゾール化合物を単独で使用すること、またはイミダゾ
ール化合物とジシアンジアミドとを併用で使用すること
が好ましい。これにより、分散型硬化剤の配合量が少な
くても熱硬化性樹脂(特に、エポキシ樹脂)を十分に硬
化させることができる。ジシアンジアミドは溶解型の硬
化剤であるが、前記イミダゾールとの併用により本発明
の目的である樹脂組成物や樹脂付き銅箔の保存性向上が
達成されるまた、臭素化エポキシ樹脂を使用した場合に
難燃性を発揮することができる。
り分散処理された分散型硬化剤を含む。これにより、樹
脂組成物の保存安定性を向上することができる。すなわ
ち、分散型硬化剤は溶剤への溶解性が小さくエポキシ樹
脂との相溶性が小さいので、常温〜100℃では反応が
進行せず、従って樹脂組成物あるいはこれを銅箔または
キャリアフイルムへ塗布した樹脂付き銅箔の保存安定性
を良好に保つことができる。従来、硬化剤には溶解型の
硬化剤と分散型の硬化剤が挙げられるが、本発明では、
分散型の硬化剤を用いるものである。分散型硬化剤は、
溶剤への溶解性が小さく、常温で固形である等の点で保
存安定性に優れるものである。分散型硬化剤は、微粒子
であることから、塗布前のワニス状態の樹脂組成物中で
凝集しやすい。このため、予め超音波振動を与えて攪拌
・分散させ、良好な分散状態とする。これにより、分散
型硬化剤の再凝集を防止することができる。前記分散型
硬化剤としては、例えばアミン化合物、イミダゾール化
合物、酸無水物などが挙げられる。これらの中でもイミ
ダゾール化合物を単独で使用すること、またはイミダゾ
ール化合物とジシアンジアミドとを併用で使用すること
が好ましい。これにより、分散型硬化剤の配合量が少な
くても熱硬化性樹脂(特に、エポキシ樹脂)を十分に硬
化させることができる。ジシアンジアミドは溶解型の硬
化剤であるが、前記イミダゾールとの併用により本発明
の目的である樹脂組成物や樹脂付き銅箔の保存性向上が
達成されるまた、臭素化エポキシ樹脂を使用した場合に
難燃性を発揮することができる。
【0015】前記イミダゾール化合物は、融点130℃
以上の常温で固形であり、エポキシ樹脂への溶解性が小
さく、150℃以上の高温になって、エポキシ樹脂と速
やかに反応する物が特に好ましい。具体的には2−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、ビス(2−エチル−4
−メチル−イミダゾール)、2−フェニル−4−メチル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−
4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、あるいは、
トリアジン付加型イミダゾール等がある。
以上の常温で固形であり、エポキシ樹脂への溶解性が小
さく、150℃以上の高温になって、エポキシ樹脂と速
やかに反応する物が特に好ましい。具体的には2−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、ビス(2−エチル−4
−メチル−イミダゾール)、2−フェニル−4−メチル
−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−
4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾール、あるいは、
トリアジン付加型イミダゾール等がある。
【0016】前記イミダゾール化合物の平均粒子径は、
特に限定されないが、1〜20μm程度のものが好まし
く、特に3〜15μmが好ましい。これにより、エポキ
シ樹脂ワニス中に均一に分散することができる。粒径
が、前記下限値未満であると、凝集力が大きくなり分散
後の再凝集がおこりやすくなる場合がある。また、前記
上限値を超えると、特に絶縁層が薄い場合残存した未反
応の硬化剤粒子の吸湿のため絶縁不良を発生する場合が
ある。
特に限定されないが、1〜20μm程度のものが好まし
く、特に3〜15μmが好ましい。これにより、エポキ
シ樹脂ワニス中に均一に分散することができる。粒径
が、前記下限値未満であると、凝集力が大きくなり分散
後の再凝集がおこりやすくなる場合がある。また、前記
上限値を超えると、特に絶縁層が薄い場合残存した未反
応の硬化剤粒子の吸湿のため絶縁不良を発生する場合が
ある。
【0017】前記イミダゾール化合物を使用した場合、
イミダゾール化合物の単独の使用では、その含有量は、
特に限定されないが、エポキシ当量1,000以下のエ
ポキシ樹脂に対して5〜10重量%が好ましく、特に6
〜9重量%が好ましい。含有量が前記下限値未満では架
橋が小さく耐熱性が低下する場合があり、前記上限値を
超えると樹脂の保存性を向上する効果が低下する場合が
ある。
イミダゾール化合物の単独の使用では、その含有量は、
特に限定されないが、エポキシ当量1,000以下のエ
ポキシ樹脂に対して5〜10重量%が好ましく、特に6
〜9重量%が好ましい。含有量が前記下限値未満では架
橋が小さく耐熱性が低下する場合があり、前記上限値を
超えると樹脂の保存性を向上する効果が低下する場合が
ある。
【0018】また、イミダゾール化合物とジシアンジア
ミドとの併用の場合は、ジシアンジアミドの反応潜在性
を保ちつつ150℃以上の高温になってイミダゾール化
合物が反応する際に同時にイミダゾール化合物の触媒作
用によりジシアンジアミドをエポキシ樹脂と反応させる
ことができる。この場合、イミダゾール化合物の含有量
は、特に限定されないが、エポキシ当量1,000以下
のエポキシ樹脂に対して0.1〜0.5重量%が好まし
く、特に0.2〜0.4重量%が好ましい。含有量が前
記下限値未満であると耐熱性が低下する場合があり、前
記上限値を超えると樹脂の保存性を向上する効果が低下
する場合がある。
ミドとの併用の場合は、ジシアンジアミドの反応潜在性
を保ちつつ150℃以上の高温になってイミダゾール化
合物が反応する際に同時にイミダゾール化合物の触媒作
用によりジシアンジアミドをエポキシ樹脂と反応させる
ことができる。この場合、イミダゾール化合物の含有量
は、特に限定されないが、エポキシ当量1,000以下
のエポキシ樹脂に対して0.1〜0.5重量%が好まし
く、特に0.2〜0.4重量%が好ましい。含有量が前
記下限値未満であると耐熱性が低下する場合があり、前
記上限値を超えると樹脂の保存性を向上する効果が低下
する場合がある。
【0019】ジシアンジアミドの含有量は、特に限定さ
れないが、エポキシ当量1,000以下のエポキシ樹脂
に対して、0.5〜0.8当量が好ましく、特に0.6
〜0.7当量が好ましい。含有量が前記下限値未満であ
ると耐熱性が低下する場合があり、前記上限値を超える
と吸湿性や吸湿耐熱性が低下する場合がある。
れないが、エポキシ当量1,000以下のエポキシ樹脂
に対して、0.5〜0.8当量が好ましく、特に0.6
〜0.7当量が好ましい。含有量が前記下限値未満であ
ると耐熱性が低下する場合があり、前記上限値を超える
と吸湿性や吸湿耐熱性が低下する場合がある。
【0020】本発明の樹脂組成物では、無機充填材を含
む。これにより、樹脂組成物の線膨張率、耐熱性、耐燃
性などを向上することができる。前記無機充填材として
は、例えば溶融シリカ、結晶性シリカ、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、クレー、硫酸バリ
ウム、マイカ、タルク、ホワイトカーボン、Eガラス微
粉末等が挙げられる。これらの中でも、溶融シリカ、硫
酸バリウム、タルクから選ばれた1種以上が好ましい。
これにより、耐熱性を維持しつつ塗工性を向上すること
ができる。無機充填材は、微粒子であることから、塗布
前のワニス状態の樹脂組成物中で凝集しやすい。このた
め、予め超音波振動を与えて攪拌・分散させ、良好な分
散状態とすることが好ましい。これにより、分散型硬化
剤の再凝集を防止することができる。
む。これにより、樹脂組成物の線膨張率、耐熱性、耐燃
性などを向上することができる。前記無機充填材として
は、例えば溶融シリカ、結晶性シリカ、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミナ、クレー、硫酸バリ
ウム、マイカ、タルク、ホワイトカーボン、Eガラス微
粉末等が挙げられる。これらの中でも、溶融シリカ、硫
酸バリウム、タルクから選ばれた1種以上が好ましい。
これにより、耐熱性を維持しつつ塗工性を向上すること
ができる。無機充填材は、微粒子であることから、塗布
前のワニス状態の樹脂組成物中で凝集しやすい。このた
め、予め超音波振動を与えて攪拌・分散させ、良好な分
散状態とすることが好ましい。これにより、分散型硬化
剤の再凝集を防止することができる。
【0021】前記無機充填材の含有量は、樹脂組成物全
体に対して40重量%以下が好ましく、特に5〜35重
量%が好ましい。無機充填材の含有量が前記下限値未満
であると、線膨張率を向上する効果が低下する場合があ
り、前記上限値を超えると樹脂組成物をワニス化したと
き粘度が高くなり銅箔に樹脂を塗布することが困難にな
る場合がある。
体に対して40重量%以下が好ましく、特に5〜35重
量%が好ましい。無機充填材の含有量が前記下限値未満
であると、線膨張率を向上する効果が低下する場合があ
り、前記上限値を超えると樹脂組成物をワニス化したと
き粘度が高くなり銅箔に樹脂を塗布することが困難にな
る場合がある。
【0022】本発明では、銅箔や内層回路基板との密着
力を高めたり、耐湿性を向上させたりするために、樹脂
組成物にエポキシシラン等のシランカップリング剤ある
いはチタネート系カップリング剤、ボイドを防ぐための
消泡剤、あるいは液状又は微粉末タイプの難燃剤の添加
も可能である。
力を高めたり、耐湿性を向上させたりするために、樹脂
組成物にエポキシシラン等のシランカップリング剤ある
いはチタネート系カップリング剤、ボイドを防ぐための
消泡剤、あるいは液状又は微粉末タイプの難燃剤の添加
も可能である。
【0023】次に本発明の樹脂組成物の製造方法につい
て説明する。本発明の樹脂組成物の製造方法は、熱可塑
性樹脂および/または熱硬化性樹脂を溶剤に溶解して第
1の中間体を得る工程を有する。前記溶剤としては、例
えばキシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等を挙げることができる。また、前記熱可塑性樹脂等の
溶剤への溶解量は、特に限定されないが、前記溶剤を基
準に30〜70重量%溶解することが好ましく、特に4
0〜60重量%溶解することが好ましい。溶解量が前記
範囲内であると容易に基材上へ均一塗布することが可能
となる。
て説明する。本発明の樹脂組成物の製造方法は、熱可塑
性樹脂および/または熱硬化性樹脂を溶剤に溶解して第
1の中間体を得る工程を有する。前記溶剤としては、例
えばキシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等を挙げることができる。また、前記熱可塑性樹脂等の
溶剤への溶解量は、特に限定されないが、前記溶剤を基
準に30〜70重量%溶解することが好ましく、特に4
0〜60重量%溶解することが好ましい。溶解量が前記
範囲内であると容易に基材上へ均一塗布することが可能
となる。
【0024】本発明の樹脂組成物の製造方法は、分散型
硬化剤および無機充填材を溶剤に添加して第2の中間体
を得る工程を有する。これにより、分散型硬化剤および
無機充填材を樹脂中に均一に配合することができる。前
記溶剤としては、例えばメタノール、メチルエチルケト
ン、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を挙げ
ることができる。また、前記分散型硬化剤および無機充
填材の添加量は、特に限定されないが、前記溶剤を基準
に70重量%以下添加することが好ましく、特に5〜6
0重量%添加することが好ましい。添加量が前記範囲内
であると容易に分散型硬化剤および無機充填材を分散す
ることができる。
硬化剤および無機充填材を溶剤に添加して第2の中間体
を得る工程を有する。これにより、分散型硬化剤および
無機充填材を樹脂中に均一に配合することができる。前
記溶剤としては、例えばメタノール、メチルエチルケト
ン、プロピレングリコールモノメチルエーテル等を挙げ
ることができる。また、前記分散型硬化剤および無機充
填材の添加量は、特に限定されないが、前記溶剤を基準
に70重量%以下添加することが好ましく、特に5〜6
0重量%添加することが好ましい。添加量が前記範囲内
であると容易に分散型硬化剤および無機充填材を分散す
ることができる。
【0025】本発明の樹脂組成物の製造方法は、前記第
2の中間体を超音波振動で攪拌ないし分散する工程を有
することが好ましい。これにより、分散型硬化剤および
無機充填材を均一に分散することができる。超音波振動
は、通常周波数が20KHz以上であるが、好ましく
は、25KHz以上であり、特に25〜40KHzが好
ましい。これにより、分散型硬化剤および無機充填材を
より均一に分散することができる。周波数が前記下限値
未満であると、分散型硬化剤等の分散性を向上する効果
が低下する場合がある。また、前記上限値を超えると分
子の振動や無機充填材の振動により衝突を生じ、材料温
度が上昇し溶剤の揮発による樹脂と溶剤の比率が変わっ
たり、分散型硬化剤の溶解により製品ライフが短くなっ
たりして特性面の低下する場合がある。
2の中間体を超音波振動で攪拌ないし分散する工程を有
することが好ましい。これにより、分散型硬化剤および
無機充填材を均一に分散することができる。超音波振動
は、通常周波数が20KHz以上であるが、好ましく
は、25KHz以上であり、特に25〜40KHzが好
ましい。これにより、分散型硬化剤および無機充填材を
より均一に分散することができる。周波数が前記下限値
未満であると、分散型硬化剤等の分散性を向上する効果
が低下する場合がある。また、前記上限値を超えると分
子の振動や無機充填材の振動により衝突を生じ、材料温
度が上昇し溶剤の揮発による樹脂と溶剤の比率が変わっ
たり、分散型硬化剤の溶解により製品ライフが短くなっ
たりして特性面の低下する場合がある。
【0026】また、本発明の樹脂組成物の製造方法は、
多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造
方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹
脂を溶剤に溶解して第2の中間体を得る工程と、分散型
硬化剤および無機充填材を溶剤に添加して第2の中間体
を得る工程と、前記第1の中間体と前記第2の中間外を
混合して、超音波振動で攪拌ないし分散する工程とを有
することが好ましい。これにより、作業性を特に向上す
ることができる。無機充填材等の分散が比較的良好なも
のについては、一括投入して攪拌等することでレーザー
加工性等に優れた樹脂組成物を得ることができる。
多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹脂組成物の製造
方法であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹
脂を溶剤に溶解して第2の中間体を得る工程と、分散型
硬化剤および無機充填材を溶剤に添加して第2の中間体
を得る工程と、前記第1の中間体と前記第2の中間外を
混合して、超音波振動で攪拌ないし分散する工程とを有
することが好ましい。これにより、作業性を特に向上す
ることができる。無機充填材等の分散が比較的良好なも
のについては、一括投入して攪拌等することでレーザー
加工性等に優れた樹脂組成物を得ることができる。
【0027】また、前記攪拌する工程は、超音波を用い
て攪拌することが好ましい。これにより、分散型硬化剤
および無機充填材をより均一に分散することができる。
超音波を用いて攪拌する場合、例えば溶剤に無機充填材
や硬化剤を加え混合した後、これに超音波をあてて攪拌
・分散させる方法を用いることができる。
て攪拌することが好ましい。これにより、分散型硬化剤
および無機充填材をより均一に分散することができる。
超音波を用いて攪拌する場合、例えば溶剤に無機充填材
や硬化剤を加え混合した後、これに超音波をあてて攪拌
・分散させる方法を用いることができる。
【0028】本発明の樹脂組成物の製造方法は、前記第
1の中間体および前記攪拌工程で得られた第2の中間体
を混合する工程を有する。これにより、分散型硬化剤及
び無機充填材を均一に分散させることができ、さらに凝
集体がないため絶縁信頼性、耐熱性等を向上させること
ができる。
1の中間体および前記攪拌工程で得られた第2の中間体
を混合する工程を有する。これにより、分散型硬化剤及
び無機充填材を均一に分散させることができ、さらに凝
集体がないため絶縁信頼性、耐熱性等を向上させること
ができる。
【0029】本発明の樹脂組成物を多層プリント配線板
の絶縁層として用いる場合、例えば金属箔(特に銅箔)
又はキャリアフィルム上に塗布して用いることができ
る。例えば、樹脂付き金属箔のごときである。このよう
な場合、樹脂組成物を金属箔等に1層のみ塗布してもよ
く、2層以上塗布することもできる。金属箔又はキャリ
アフィルム上に2層以上塗布する場合、樹脂組成物を塗
布し乾燥する工程を繰り返すこととなるが、樹脂組成物
として重量平均分子量10000以上のエポキシ樹脂ま
たはフェノキシ樹脂と、エポキシ当量が1000以下の
エポキシ樹脂とを併用すると、乾燥工程が複数回繰り返
され樹脂が受ける熱量が増加しても、樹脂がほぼ未硬化
の状態で残るため、樹脂層を重ねて塗布することが可能
である。
の絶縁層として用いる場合、例えば金属箔(特に銅箔)
又はキャリアフィルム上に塗布して用いることができ
る。例えば、樹脂付き金属箔のごときである。このよう
な場合、樹脂組成物を金属箔等に1層のみ塗布してもよ
く、2層以上塗布することもできる。金属箔又はキャリ
アフィルム上に2層以上塗布する場合、樹脂組成物を塗
布し乾燥する工程を繰り返すこととなるが、樹脂組成物
として重量平均分子量10000以上のエポキシ樹脂ま
たはフェノキシ樹脂と、エポキシ当量が1000以下の
エポキシ樹脂とを併用すると、乾燥工程が複数回繰り返
され樹脂が受ける熱量が増加しても、樹脂がほぼ未硬化
の状態で残るため、樹脂層を重ねて塗布することが可能
である。
【0030】また、金属箔又はキャリアフィルムにフロ
ーが小さい樹脂組成物をコートし、その後フローを長い
目に調整した樹脂組成物を塗布して各層の樹脂組成物に
それぞれ異なる機能性を持たせることも可能である。か
かる2層以上塗布した場合においても、プレス成形時に
150℃以上に加熱すると、それぞれエポキシ樹脂と硬
化剤が均一に反応し、各層が一体化した硬化物が得られ
る。
ーが小さい樹脂組成物をコートし、その後フローを長い
目に調整した樹脂組成物を塗布して各層の樹脂組成物に
それぞれ異なる機能性を持たせることも可能である。か
かる2層以上塗布した場合においても、プレス成形時に
150℃以上に加熱すると、それぞれエポキシ樹脂と硬
化剤が均一に反応し、各層が一体化した硬化物が得られ
る。
【0031】本発明の樹脂組成物を金属箔へ塗布するた
めに使用する溶剤としては、接着剤を金属箔に塗布し8
0〜130℃で乾燥した後において、樹脂中に残らない
ものを選択する必要がある。例えば、アセトン、メチル
エチルケトン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、メ
タノール、エタノール、メチルセルソルブ、エチルセル
ソルブ、メトキシプロパノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、シクロヘキサノン、N,N−ジメ
チルホルムアミドなどが用いられる。
めに使用する溶剤としては、接着剤を金属箔に塗布し8
0〜130℃で乾燥した後において、樹脂中に残らない
ものを選択する必要がある。例えば、アセトン、メチル
エチルケトン、トルエン、キシレン、n−ヘキサン、メ
タノール、エタノール、メチルセルソルブ、エチルセル
ソルブ、メトキシプロパノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、シクロヘキサノン、N,N−ジメ
チルホルムアミドなどが用いられる。
【0032】金属箔に樹脂組成物を塗布した樹脂付き金
属箔は、樹脂組成物を溶剤に所定の濃度で溶解した樹脂
ワニスを金属箔のアンカー面に塗工した後、揮発成分が
樹脂組成物に対して通常2.0重量%以下になるよう8
0〜130℃にて乾燥する。必要により同様にして2層
目以上を塗布する。前記揮発成分は0.5〜2.0重量
%が好ましい。また塗布される1層当たりの樹脂厚みは
15〜120μmが好ましい。15μmより薄いと均一
に塗布することが困難であり、乾燥過剰となりやすくな
る。120μmより厚いと樹脂中の揮発成分を2.0%
にすることが困難となる。このように塗布することによ
り、厚さのばらつきがなく樹脂のタックフリー性、保存
安定性、引き剥がし強さ等の性能の優れた樹脂付き金属
箔を得ることができる。
属箔は、樹脂組成物を溶剤に所定の濃度で溶解した樹脂
ワニスを金属箔のアンカー面に塗工した後、揮発成分が
樹脂組成物に対して通常2.0重量%以下になるよう8
0〜130℃にて乾燥する。必要により同様にして2層
目以上を塗布する。前記揮発成分は0.5〜2.0重量
%が好ましい。また塗布される1層当たりの樹脂厚みは
15〜120μmが好ましい。15μmより薄いと均一
に塗布することが困難であり、乾燥過剰となりやすくな
る。120μmより厚いと樹脂中の揮発成分を2.0%
にすることが困難となる。このように塗布することによ
り、厚さのばらつきがなく樹脂のタックフリー性、保存
安定性、引き剥がし強さ等の性能の優れた樹脂付き金属
箔を得ることができる。
【0033】前記樹脂付き金属箔は、通常の真空プレス
により内層回路基板に重ね加熱加圧し硬化させることに
より、無機充填材及び分散型硬化剤が均一に分散された
絶縁層を持つ多層プリント配線板を成形することができ
る。
により内層回路基板に重ね加熱加圧し硬化させることに
より、無機充填材及び分散型硬化剤が均一に分散された
絶縁層を持つ多層プリント配線板を成形することができ
る。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例により詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 <実施例1> 1層目の樹脂ワニスの製造 第1の中間体には、以下のものを用いた。臭素化フェノ
キシ樹脂(臭素化率25%、平均分子量30000)1
00部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当
量175、大日本インキ化学(株)製 エピクロン83
0)40部とをキシレン、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、MEKの混合溶剤に攪拌・溶解して、第
1の中間体を得た。第2の中間体には、以下のものを用
いた。2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾール3重量部、チタネート系カップリング剤
(味の素(株)製 KR−46B)0.2重量部、硫酸
バリウム20部をプロピレングリコールに添加して第2
の中間体を得た。次いで、前記第2の中間体を水槽式超
音波出力器(定格出力1200W、周波数28kHz)
で20〜30分間、攪拌・分散した。このようにして得
られた第1の中間体および第2の中間体を混合攪拌し銅
箔側(1層目)樹脂ワニスを製造した。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 <実施例1> 1層目の樹脂ワニスの製造 第1の中間体には、以下のものを用いた。臭素化フェノ
キシ樹脂(臭素化率25%、平均分子量30000)1
00部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当
量175、大日本インキ化学(株)製 エピクロン83
0)40部とをキシレン、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、MEKの混合溶剤に攪拌・溶解して、第
1の中間体を得た。第2の中間体には、以下のものを用
いた。2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾール3重量部、チタネート系カップリング剤
(味の素(株)製 KR−46B)0.2重量部、硫酸
バリウム20部をプロピレングリコールに添加して第2
の中間体を得た。次いで、前記第2の中間体を水槽式超
音波出力器(定格出力1200W、周波数28kHz)
で20〜30分間、攪拌・分散した。このようにして得
られた第1の中間体および第2の中間体を混合攪拌し銅
箔側(1層目)樹脂ワニスを製造した。
【0035】2層目の樹脂ワニスの製造
第1の中間体として、以下のものを用いた以外は1層目
の樹脂ワニスの製造と同様に行った。臭素化フェノキシ
樹脂(臭素化率25%、平均分子量30000)100
部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量1
75、大日本インキ化学(株)製 エピクロン830)
40部、エポキシ当量450の固形ビスフェノールA型
エポキシ樹脂(エポキシ当量450、油化シェル(株)
製 エピコート1001)60部とをキシレン、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、MEKの混合溶剤
に攪拌・溶解して第1の中間体を得た。
の樹脂ワニスの製造と同様に行った。臭素化フェノキシ
樹脂(臭素化率25%、平均分子量30000)100
部とビスフェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ当量1
75、大日本インキ化学(株)製 エピクロン830)
40部、エポキシ当量450の固形ビスフェノールA型
エポキシ樹脂(エポキシ当量450、油化シェル(株)
製 エピコート1001)60部とをキシレン、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、MEKの混合溶剤
に攪拌・溶解して第1の中間体を得た。
【0036】樹脂付き銅箔の製造
厚さ18μmの銅箔のアンカー面に1層目の樹脂ワニス
を乾燥後の樹脂厚さが40μmとなるようにコンマコー
ターにて塗工した。次に、2層目の樹脂ワニスを乾燥後
の樹脂厚さ40μmとなるようコンマコーターにて塗工
して、乾燥後の全樹脂厚さが80μmとなる樹脂付き銅
箔を得た。
を乾燥後の樹脂厚さが40μmとなるようにコンマコー
ターにて塗工した。次に、2層目の樹脂ワニスを乾燥後
の樹脂厚さ40μmとなるようコンマコーターにて塗工
して、乾燥後の全樹脂厚さが80μmとなる樹脂付き銅
箔を得た。
【0037】多層プリント配線板の製造
基材厚0.1mm、銅箔厚12μmのガラスエポキシ両
面銅張積層板をパターン加工してランド径0.3mm、
ランドピッチ1mmの内層回路板を得た。銅箔表面を黒
化処理した後、上記樹脂付き銅箔を両面にセットした。
セットされた製品を製品間に1.6mmステンレス製鏡
面板を挟み、1段に15セット投入し、昇温3℃〜10
℃/分、圧力10〜30Kg/cm2、真空度−760
〜−730mmHgの条件で、真空プレスを用いて製品
温度150℃、15分以上確保して加熱成形し、多層プ
リント配線板を得た。
面銅張積層板をパターン加工してランド径0.3mm、
ランドピッチ1mmの内層回路板を得た。銅箔表面を黒
化処理した後、上記樹脂付き銅箔を両面にセットした。
セットされた製品を製品間に1.6mmステンレス製鏡
面板を挟み、1段に15セット投入し、昇温3℃〜10
℃/分、圧力10〜30Kg/cm2、真空度−760
〜−730mmHgの条件で、真空プレスを用いて製品
温度150℃、15分以上確保して加熱成形し、多層プ
リント配線板を得た。
【0038】<実施例2>第2の中間体の攪拌工程で、
連続で超音波を負することができる超音波分散装置(定
格出力1200W、周波数:28kHz、流量4L/
分)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
連続で超音波を負することができる超音波分散装置(定
格出力1200W、周波数:28kHz、流量4L/
分)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0039】<実施例3>第2の中間体の攪拌工程で、
超音波分散装置の周波数を45kHzにした以外は、実
施例1と同様にした。
超音波分散装置の周波数を45kHzにした以外は、実
施例1と同様にした。
【0040】<実施例4>第2の中間体の攪拌工程で、
超音波分散装置の周波数を23kHzにした以外は、実
施例1と同様にした。
超音波分散装置の周波数を23kHzにした以外は、実
施例1と同様にした。
【0041】<実施例5>第2の中間体と第2の中間体
とを混合してから、超音波分散装置による攪拌・分散し
た以外は、実施例1と同様にした。
とを混合してから、超音波分散装置による攪拌・分散し
た以外は、実施例1と同様にした。
【0042】<比較例1>第2の中間体の攪拌工程で、
超音波分散装置の代わりにディスパーザー(回転数:5
000rpm)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
超音波分散装置の代わりにディスパーザー(回転数:5
000rpm)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
【0043】<比較例2>1層および2層の樹脂ワニス
において、分散型硬化剤の代わりに、溶解型の硬化剤
(日本カーバイド社製 ジシアンジアミド エポキシ樹
脂に対して 0.5当量)と溶解型の硬化促進剤(2−エ
チル−4−メチルイミダゾール 0.4PHR)を用いた
以外は、実施例1と同様にした。
において、分散型硬化剤の代わりに、溶解型の硬化剤
(日本カーバイド社製 ジシアンジアミド エポキシ樹
脂に対して 0.5当量)と溶解型の硬化促進剤(2−エ
チル−4−メチルイミダゾール 0.4PHR)を用いた
以外は、実施例1と同様にした。
【0044】実施例および比較例により得られた多層プ
リント配線板について、以下の評価を行った。評価項目
を方法と共に示す。得られた結果を表1に示す。 脂付き銅箔の樹脂面の外観 ・樹脂付き銅箔の樹脂面を目視で評価した。各符号は、
以下の通りである。 ◎:表面に光沢有り、外観に優れる。 ○:表面に若干ザラツキ有るが、実用可能レベル △:表面に若干ザラツキ有り、実用不可レベル ×:表面にザラツキ有り、実用不可レベル ・凝集物の数 樹脂面における凝集物の数を目視で評価した。なお、サ
ンプルは、シートの樹脂面1m2のものを用いた。
リント配線板について、以下の評価を行った。評価項目
を方法と共に示す。得られた結果を表1に示す。 脂付き銅箔の樹脂面の外観 ・樹脂付き銅箔の樹脂面を目視で評価した。各符号は、
以下の通りである。 ◎:表面に光沢有り、外観に優れる。 ○:表面に若干ザラツキ有るが、実用可能レベル △:表面に若干ザラツキ有り、実用不可レベル ×:表面にザラツキ有り、実用不可レベル ・凝集物の数 樹脂面における凝集物の数を目視で評価した。なお、サ
ンプルは、シートの樹脂面1m2のものを用いた。
【0045】樹脂付き銅箔の保存性
樹脂付き銅箔を20℃に保存した。内層銅箔厚みが35
μmで、20mmφのクリアランスホールを有する内層
回路板にこの樹脂付き銅箔を積層した時に積層界面にお
けるボイドの有無を10日毎に評価した。
μmで、20mmφのクリアランスホールを有する内層
回路板にこの樹脂付き銅箔を積層した時に積層界面にお
けるボイドの有無を10日毎に評価した。
【0046】吸湿半田耐熱性
吸湿半田耐熱性は、プレッシャークッカー125℃
1.3気圧 2時間処理後、260℃半田浴に20秒浸
漬し、膨れの有無を観察した。サンプルの大きさは50
×50mmである。
1.3気圧 2時間処理後、260℃半田浴に20秒浸
漬し、膨れの有無を観察した。サンプルの大きさは50
×50mmである。
【0047】引張強度
測定サンプルは、樹脂をアルミ箔上に塗布し120℃で
5分間乾燥させ溶剤を除去し、150℃で30分間硬化
させて得た。得られたサンプルを、アルミ箔を除いた
後、5トンテンシロンでJIS C 4681に準じて引
張強度を評価した。
5分間乾燥させ溶剤を除去し、150℃で30分間硬化
させて得た。得られたサンプルを、アルミ箔を除いた
後、5トンテンシロンでJIS C 4681に準じて引
張強度を評価した。
【0048】レーザー加工性
レーザー加工性は、パルス幅10μs、2ショットの条
件でレーザー加工後、デスミア処理を実施し、顕微鏡観
察により樹脂残りの有無を観察・評価した。
件でレーザー加工後、デスミア処理を実施し、顕微鏡観
察により樹脂残りの有無を観察・評価した。
【0049】
【表1】
【0050】表から明らかなように、実施例1〜5は、
レーザー加工性に優れ、かつ引っ張り強度に優れてい
た。また、実施例1〜5は、外観、耐熱性にも優れてい
た。また、実施例1、2、4および5は、特に製品ライ
フにも優れていた。
レーザー加工性に優れ、かつ引っ張り強度に優れてい
た。また、実施例1〜5は、外観、耐熱性にも優れてい
た。また、実施例1、2、4および5は、特に製品ライ
フにも優れていた。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、レーザー加工が可能で
あり、強度に優れた多層プリント配線板に用いることが
可能な樹脂組成物を得ることができる。
あり、強度に優れた多層プリント配線板に用いることが
可能な樹脂組成物を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4F070 AA46 AA52 AA71 AB09 AB10
AC11 AC20 AC32 AC36 AC38
AC39 AC45 AE01 AE08 AE28
FA04 FB06 FB07 FC08
4J002 CD001 CD121 CH071 DE147
DE237 DG047 DJ017 DJ037
DJ047 DJ057 DL007 EN006
EU116 EU186 FD017 FD140
FD146 GF00 GQ01 HA05
5E346 AA12 CC01 CC08 CC16 GG15
GG28 HH11 HH31
Claims (3)
- 【請求項1】 多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹
脂組成物であって、熱硬化性樹脂および/または熱可塑
性樹脂と、超音波振動により分散処理された分散型硬化
剤と、無機充填材とを含むことを特徴とする樹脂組成
物。 - 【請求項2】 多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹
脂組成物の製造方法であって、 熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂を溶剤に溶解
して第1の中間体を得る工程と、 分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に分散して第2の
中間体を得る工程と、 前記第2の中間体を超音波振動で攪拌ないし分散する工
程と、 前記第1の中間体および前記攪拌工程で得られた第2の
中間体を混合する工程とを有することを特徴とする樹脂
組成物の製造方法。 - 【請求項3】 多層プリント配線板の絶縁層に用いる樹
脂組成物の製造方法であって、 熱硬化性樹脂および/または熱可塑性樹脂を溶剤に溶解
して第2の中間体を得る工程と、 分散型硬化剤および無機充填材を溶剤に添加して第2の
中間体を得る工程と、 前記第1の中間体と前記第2の中間体を混合して、超音
波振動で攪拌ないし分散する工程とを有することを特徴
とする樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087378A JP2003283142A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 樹脂組成物および樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087378A JP2003283142A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 樹脂組成物および樹脂組成物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003283142A true JP2003283142A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29233594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002087378A Pending JP2003283142A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 樹脂組成物および樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003283142A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006076153A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 絶縁樹脂層、キャリア付き絶縁樹脂層および多層プリント配線板 |
JP2008024761A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂ワニスの製造方法及び樹脂ワニス |
JP2011068772A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Namics Corp | エポキシ樹脂組成物、および、それによる接着フィルム |
JP2013239701A (ja) * | 2007-02-14 | 2013-11-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | キャリア材料付き層間絶縁膜およびこれを用いる多層プリント回路板 |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002087378A patent/JP2003283142A/ja active Pending
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JP2008024761A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂ワニスの製造方法及び樹脂ワニス |
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