JP2003282632A - 電子部品実装方法及び装置 - Google Patents
電子部品実装方法及び装置Info
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Abstract
ていても確実に高い信頼性をもって超音波接合すること
ができるようにする。 【解決手段】 電子部品を突起電極配設面を下向きにし
て供給する部品供給手段と、電子部品を基板に実装する
実装ヘッドと、基板を固定支持する支持台と、電子部品
と基板の位置合わせを行う位置決め手段とを備えた部品
実装装置において、実装ヘッド5に、超音波振動発生手
段24と、超音波振動発生手段24から出力された超音
波振動を電子部品2を保持する作用面33にその表面と
平行な振動として伝播する超音波振動伝達手段34と、
超音波振動伝達手段34の作用面33の直上位置から垂
直方向に荷重を負荷する荷重負荷手段と、作用面33の
近傍を加熱する加熱手段32とを設けた。
Description
電極を有する電子部品を基板などの実装対象物に超音波
振動にて実装する電子部品実装方法及び装置に関するも
のである。
置としては、例えば特開2000−68327号公報に
開示されているように、ボイスコイルモータ等の移動手
段にて昇降可能に支持された支持ブラケットに水平姿勢
で固定支持された超音波振動発生手段の出力端にホーン
を結合するとともにそのホーンの先端に電子部品を吸着
保持する吸着ノズルを装着して成る実装ヘッドと、実装
ヘッドに電子部品を供給する手段と、基板などの実装対
象物を固定支持する支持台と、実装ヘッドと支持台を水
平方向に相対移動させて電子部品と実装対象物の位置合
わせを行う位置決め手段とを備えたものが知られてい
る。
一面に突設された複数の突起電極を実装対象物に形成さ
れた電極に超音波接合して実装する場合に好適に適用さ
れ、部品供給手段にて突起電極を下向きにして供給され
た電子部品の上面を実装ヘッドの吸着ノズルにて吸着保
持し、支持台上に実装対象物を供給して固定支持し、電
子部品が実装対象物の実装位置の上方に位置するように
実装ヘッドと支持台を相対移動させて位置決めし、実装
ヘッドの移動手段にて電子部品の突起電極を実装対象物
の電極に当接させ、さらに所定の押圧力を作用させた状
態で超音波振動発生手段を作動させてホーンを介して吸
着ノズルを水平方向に超音波振動させることで、電子部
品と実装対象物の接合面に超音波振動エネルギーを付与
して拡散溶融接合している。
回路の小型化を図るために、電子回路を構成する電子部
品(チップ)の数を少なくすることが求められ、それに
伴って各電子部品の高機能化・高集積化が進められる結
果、単一の電子部品は逆に大型化・多電極化が進行しつ
つある。例えば、従来は電子部品(ベアICチップ)の
大きさは、0.3mm角〜5mm角程度で、突起電極の
数は2〜30個程度であったが、近い将来に10mm角
から20mm角の大きさで、突起電極の数が50個〜1
00個から1000以上のものまでが実用されることが
予想されるに至っている。
部品実装装置で実装する場合、多数の突起電極を実装対
象物の電極に一度に超音波接合する必要があるため、吸
着ノズルに負荷する押圧荷重を大きくする必要があると
ともに、吸着ノズル下面の部品保持面と実装対象物の接
合面との平行度を極めて高く保たないと、全ての突起電
極を実装対象物の電極に確実に接合することができな
い。例えば、上記のような大型のベアICチップを実装
する場合には、吸着ノズルの部品保持面と実装対象物の
接合面の超音波振動の振動方向に対する平行度を全体に
わたって5μm以内に納める必要がある。
ラケットから超音波振動発生手段とホーンの結合箇所近
傍に大きな押圧荷重を負荷すると、ホーンの先端に吸着
ノズルが固定されているので、吸着ノズル下面の位置と
押圧荷重の負荷位置との間に距離があるためホーンに曲
げモーメントが作用し、ホーンの押圧荷重による撓みに
よって吸着ノズル下面の部品保持面が傾斜し、精度の高
い平行度を得ることはできず、信頼性の高い接合が確保
することができないという問題がある。これに対して、
ホーンと吸着ノズルの部品保持面との間に可撓部を設け
て平行度を確保することも考えられるが、そうすると超
音波振動の伝播効率が一挙に低下し、接合効率が低下し
て信頼性の高い接合ができないという問題が発生する。
保持面と実装対象物の接合面の平行度をある程度確保し
つつ大きな押圧荷重を負荷して超音波振動を付与して
も、その超音波振動によって付与できる接合エネルギー
が不足し易く、十分に信頼性の高い接合状態を得るのが
困難な場合があるという問題がある。
実装対象物の間に封止材を充填し、封止材を加熱硬化さ
せて封止する工程を後工程として別途に行っていたの
で、工程数が多く、コスト高となるという問題があっ
た。
部品の一面に設けられた突起電極の数が多くても確実に
高い信頼性をもって超音波接合することができる電子部
品実装方法及び装置を提供することを目的とする。
法は、一面に複数の突起電極を有する電子部品を実装対
象物の電極に接合して実装する電子部品の実装方法にお
いて、電子部品の突起電極配設面とは反対側の背面を保
持し、支持台上に配置固定した実装対象物と位置合わせ
を行い、電子部品の各突起電極を実装対象物の各電極に
接触させる工程と、電子部品の背面にその垂直方向の直
上位置から押圧荷重を負荷しつつその表面と略平行な振
動方向の超音波振動を付与する工程とを有するものであ
る。
にその垂直方向の直上位置から押圧荷重を負荷するの
で、大きな押圧荷重を作用させても電子部品の複数の突
起電極の端面と実装対象物の接合面の平行度を高精度に
維持することができ、従って大きな押圧荷重を負荷する
ことによって電子部品の突起電極の数が多い場合にも各
突起電極に均等に所要の押圧荷重を負荷した状態で超音
波振動を印加することができ、全ての突起電極を確実に
高い信頼性をもって接合することができる。
電子部品の突起電極配設面とは反対側の背面を保持し、
支持台上に配置固定した実装対象物と位置合わせを行
い、電子部品の各突起電極を実装対象物の各電極に接触
させる工程と、電子部品の背面に押圧荷重を負荷しつつ
その表面と略平行な振動方向の超音波振動を付与すると
ともに、電子部品と実装対象物の接合部に熱エネルギー
を付与する工程とを有するものである。
に押圧荷重を負荷しつつその表面と略平行な振動方向の
超音波振動を付与するとともに電子部品と実装対象物の
接合部に熱エネルギーを付与するので、電子部品の突起
電極の数が多い場合にも全ての突起電極を確実に生産効
率良く接合することができる。また、実装対象物の実装
位置に予め封止材を塗布しておくことにより、電子部品
を接合する工程で封止材が電子部品と実装対象物の隙間
に充填されるとともに、接合時に熱を付与されて封止材
が硬化されて封止工程も完了するので、別途の封止工程
を削減できてコスト低下を図ることができる。
を、背面の垂直方向の直上位置から負荷すると、上記の
ように大きな押圧荷重を作用させても電子部品の突起電
極端面と実装対象物の接合面の平行度を高精度に維持す
ることができ、従って大きな押圧荷重を負荷することに
よって電子部品の突起電極の数が多い場合にも各突起電
極に均等に所要の押圧荷重を負荷した状態で超音波振動
を印加することができ、全ての突起電極を確実に高い信
頼性をもって接合することができる。
子部品をその背面から加熱すると、電子部品の各突起電
極に対して効率的に熱エネルギーを付与できて、電子部
品の突起電極の数が多い場合にも全ての突起電極を確実
に生産効率良く接合することができる。
超音波振動の電子部品の背面と平行な方向の成分に対し
て垂直な方向の成分は10%未満、より好適には5%未
満、さらに好適には3%未満にするのが好ましく、そう
することで大きな押圧荷重を負荷しながら超音波接合す
る過程で突起電極が破損したり、大きく変形したりする
のを防止して、適正な接合状態を確保することができ
る。
0〜200gとしてそれに突起電極の数を掛けた荷重を
押圧荷重として負荷することにより、各突起電極に過大
な荷重を作用せず、突起電極を大きく変形したりするこ
となく、効率的に超音波接合することができる。
の突起電極を有する場合に、以上の構成を適用すること
でその効果が顕著に発揮される。
に複数の突起電極を有する電子部品を実装対象物の電極
に接合して実装する電子部品の実装装置であって、電子
部品を突起電極配設面を下向きにして供給する部品供給
手段と、供給された電子部品を保持して実装対象物に実
装する実装ヘッドと、実装対象物を固定支持する支持台
と、実装ヘッドと支持台を相対移動させて電子部品と実
装対象物の位置合わせを行う位置決め手段とを備え、実
装ヘッドは、超音波振動発生手段と、超音波振動発生手
段から出力された超音波振動を電子部品を保持する作用
面にその表面と平行な振動として伝播する超音波振動伝
達手段と、超音波振動伝達手段の作用面の直上位置から
垂直方向に荷重を負荷する荷重負荷手段とを有するもの
であり、上記のように電子部品の突起電極の数が多い場
合にも各突起電極に均等に所要の押圧荷重を負荷した状
態で超音波振動を印加することができ、全ての突起電極
を確実に高い信頼性をもって接合することができる。
にして供給する部品供給手段と、供給された電子部品を
保持して実装対象物に実装する実装ヘッドと、実装対象
物を固定支持する支持台と、実装ヘッドと支持台を相対
移動させて電子部品と実装対象物の位置合わせを行う位
置決め手段とを備え、実装ヘッドは、超音波振動発生手
段と、超音波振動発生手段から出力された超音波振動を
電子部品を保持する作用面にその表面と平行な振動とし
て伝播する超音波振動伝達手段と、超音波振動伝達手段
の作用面に荷重を負荷する荷重負荷手段と、作用面の近
傍を加熱する加熱手段とを有する構成とすると、上記の
ように電子部品の突起電極の数が多い場合にも全ての突
起電極を確実に生産効率良く接合することができる。
達手段の作用面の直上位置から垂直方向に荷重を負荷す
るように構成することにより、電子部品の突起電極の数
が多い場合にも各突起電極に均等に所要の押圧荷重を負
荷した状態で超音波振動を印加することができ、全ての
突起電極を確実に高い信頼性をもって接合することがで
きる。
触して配設されていると、効率的にかつ精度良く加熱す
ることができる。
対して非接触方式であると、振動系に影響を与えずに加
熱でき、信頼性の高い超音波接合を容易に確保すること
ができる。
温部を設けると、加熱手段にて超音波振動伝達手段を介
して超音波振動発生手段に熱が伝達され、超音波振動発
生手段の温度が上昇してその性能が低下したり、損傷し
たりするのを確実に防止することができる。
傍に温度監視部を設けると、知らずに超音波振動発生手
段の温度が上昇して性能が低下し、接合不良が大量に発
生してしまうというような事態の発生を未然に防止する
ことができる。
装置の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明
する。
従来例と共通の全体構成について、図1、図2を参照し
て説明する。1は、ベアICチップからなる電子部品2
を実装対象物の基板3(図3参照)に実装する電子部品
実装装置で、電子部品2はその一面に複数の突起電極2
aが配列されており、基板3の部品実装位置には各突起
電極2aを接合する電極が形成されている。電子部品2
は、例えば10mm角〜20mm角の大きさで、突起電
極2aは50〜100個以上、特に大型の電子部品2に
おいては1000個以上設けられている。
は、電子部品2を保持して基板3に実装する実装ヘッド
5をX軸方向に移動可能に支持するX方向テーブル6が
配設されている。X方向テーブル6の所定箇所の下部と
その前部の間にわたってY軸方向に移動可能なY方向テ
ーブル7が配設され、このY方向テーブル7上に基板3
を載置固定する支持台8が設けられている。X方向テー
ブル6の前部には基板3を基台4の一側からY方向テー
ブル7まで搬入するローダ9と、Y方向テーブル7から
基台4の他側に搬出するアンローダ10が配設されてい
る。ローダ9やアンローダ10は基板3の両側を支持す
る一対のレールを有し、支持台8の前後両側にはこれら
一対のレールに接続可能でかつ昇降可能な部分レール1
1が設けられて基板3をこの部分レール11上に受けた
後、支持台8上に載置固定するように構成されている。
位置に、多数の電子部品2を形成され、エキスパンドシ
ート上でダイシングされた半導体ウエハ12を収容した
部品マガジン13を設置されて、所望の半導体ウエハ1
2を所定の供給高さ位置に位置決めするマガジンリフタ
14が配設され、マカジンリフタ14とY方向テーブル
7との間に、マガジンリフタ14から導入された半導体
ウエハ12のエキスパンドシートを拡張させ、各部品2
を間隔をあけて分離させるエキスパンド台15が、任意
の部品2を所定の第1の部品供給位置に位置決めするX
Yテーブル16上に設置して配設されている。17は第
1の部品供給位置の部品2を認識する認識カメラであ
る。
品供給位置で電子部品2を吸着し、X方向に移動して第
2の部品供給位置まで移載するとともに吸着した電子部
品2を180度上向きに旋回させる部品反転手段で、X
方向テーブル6とは別に設けられたX方向テーブルにて
移動可能に構成されている。半導体ウエハ12の状態で
は、各電子部品2の突起電極2aは上面に形成されてお
り、部品反転手段18にて各電子部品2の突起電極2a
が形成された面を吸着した後上向きに180度旋回する
ことによって、電子部品2の突起電極2aが形成された
面が下向き、反対側の面が上向きとなり、その状態で第
2の部品供給位置で実装ヘッド5に受け渡すように構成
されている。以上のマガジンリフタ14、エキスパンド
台15、部品反転手段18にて電子部品2を実装ヘッド
5に供給する部品供給手段20が構成されている。尚、
19は基板3の電子部品2の実装位置又は電子部品2に
封止材を塗布するディスペンサである。
の移動手段22にて軸芯方向に昇降駆動可能なスプライ
ン軸(図示せず)の下部に超音波ヘッド21が取付けら
れている。超音波ヘッド21は、支持ブラケット23に
超音波振動発生手段24と共振体25を取付けて構成さ
れ、その共振体25又はそれに取付固定された吸着ノズ
ルにて部品2を保持するように構成されている。
明すると、部品供給手段20にて電子部品2をその突起
電極2aを下向きにした状態で第2の部品供給位置に供
給した後、実装ヘッド5の共振体25又はそれに取付固
定された吸着ノズルにて電子部品2を保持し、次いで実
装ヘッド5がX方向テーブル6にて基板3における電子
部品2の実装位置のX方向位置まで移動する。一方、ロ
ーダ9にて供給された基板3はY方向テーブル7に設け
られた部分レール11上に受け渡された後、部分レール
11が所定高さ位置まで下降してこの基板3が支持台8
上に載置固定され、次いでY方向テーブル7が基板3に
おける電子部品2の実装位置のY方向位置が実装ヘッド
5のY方向位置に一致するように移動する。次に、必要
に応じてディスペンサ19にて実装位置に封止材を塗布
した後、実装ヘッド5の移動手段22を作動させて電子
部品2を下降させ、その突起電極2aを基板3の実装位
置の電極に当接させるとともに、移動手段22にて所定
の押圧荷重を負荷しながら超音波振動発生手段24を作
動させることで、突起電極2aと基板3の電極の接合面
に超音波エネルギーを供給して拡散及び溶融させて接合
し、またディスペンサ19にて塗布された封止材が基板
3と電子部品2の隙間に充填されて、電子部品2の基板
3に対する実装が終了する。電子部品2の実装が終了す
ると、部分レール11が上昇して基板3が部分レール1
1上に受け渡されるとともに、部分レール11がアンロ
ーダ10に接続され、基板3がアンローダ10にて搬出
される。
要部である超音波ヘッド21の構成について、図3を参
照して説明する。図3において、支持ブラケット23に
共振体25を支持する一対の支持ブロック26a、26
bがそれらの軸芯を水平にして取付けられ、共振体25
の一端に振幅を拡大するホーン27の出力端面27aが
同芯状に結合され、ホーン27の他端側に超音波振動発
生手段24が結合されている。共振体25は、共振モー
ドMの波長をλとして、(1+3/4)λの長さを有す
る軸体28から成り、一端からλ/4の位置と他端の振
動モードの節の位置に支持部29a、29bが設けられ
て支持ブロック26a、26bにて支持され、支持部2
9a、29b間の中央の振動モードの腹となる位置に吸
着ノズル30が垂直に貫通させて配設されている。30
aは吸着ノズル30の軸芯部に形成された吸引通路であ
る。吸着ノズル30の下端部には吸着保持すべき電子部
品2の大きさに対応する平面形状の作用部31が形成さ
れ、この作用部31にカートリッジヒータなどの加熱手
段32が埋設されるとともに、下面が電子部品2を保持
する作用面33とされている。共振体25を構成する軸
体28及び吸着ノズル30にて、超音波振動発生手段2
4にて発生された超音波振動を作用面33に伝播する超
音波振動伝達手段34を構成している。
持台8の上面との平行度が5μm以下となるように調整
するための調整機構(図示せず)が設けられている。ま
た、超音波振動発生手段24にて発生され、超音波振動
伝達手段34を介して作用面33に伝播された超音波振
動は、作用面33においてその面に平行な水平方向の振
動成分に対して垂直成分は3%未満となるように設定調
整されている。また、ボイスコイルモータやシリンダな
どの荷重負荷手段としての移動手段22により作用面3
3に負荷される押圧荷重は、電子部品2に設けられた各
突起電極2aの直径やその数によって調整できるように
構成されている。突起電極2aの径によるが、通常は1
個の突起電極2a当たり30〜50gとして、それに突
起電極2aの数を乗じた荷重を負荷するように構成され
ている。なお、1個の突起電極2a当たり30〜200
gとして、それに突起電極2aの数を乗じた荷重が負荷
される場合もある。
象物の基板3を載置固定し、電子部品2を超音波ヘッド
21の作用面33にて保持した状態で、移動手段22に
て支持ブラケット23を下降移動させて吸着ノズル30
を支持台8に向けて下降させ、その作用面33と支持台
8の上面との間で基板3と電子部品2を挟圧し、さらに
支持ブラケット23、一対の支持ブロック26a、26
b、共振体25を構成する軸体28、及び吸着ノズル3
0を介して作用面33に上記した所定の押圧荷重を作用
させる。この時、押圧荷重は作用面33に対して垂直な
軸芯の直上位置から負荷されることになる。その状態
で、超音波振動発生手段24から超音波振動を出力し、
さらに加熱手段32を作動させて加熱する。
の直上位置から押圧荷重が負荷されるので、大きな押圧
荷重を作用させても電子部品2の多数の突起電極2aの
端面と基板3の接合面との平行度を高精度に維持するこ
とができ、従って電子部品2の突起電極2aの数が多
く、負荷する押圧荷重が大きくても各突起電極2aに均
等に所要の押圧荷重を負荷した状態で超音波振動を印加
することができ、全ての突起電極2aを確実に高い信頼
性をもって接合することができる。
電極2aと基板3の電極の間に超音波エネルギーを付与
しながら、さらに加熱手段32にて電子部品2をその背
面から加熱して熱エネルギーを付与することにより、電
子部品2の突起電極2aの数が多い場合にも全ての突起
電極2aを確実に生産効率良く接合することができる。
ず)を配設して基板3側からも熱エネルギーを付与する
ように構成するのが好適である。しかし、支持台8側に
は必ずしも加熱手段を設けなくても良く、逆に場合によ
っては支持台8側にのみ加熱手段を設けて熱エネルギー
を付与するようにしてもよい。
9にて塗布され、電子部品2の実装によって電子部品2
と基板3の間の隙間に充填された封止材が同時に加熱に
よって硬化され、電子部品2の接合と同時に封止も完了
する。これによって、後続の封止工程が削減され、コス
ト低下が図られる。
超音波振動のその面と平行な方向の成分に対して垂直な
方向の成分が3%未満となるようにしているので、大き
な押圧荷重を負荷しながら超音波接合する過程で突起電
極2aが破損したり、大きく変形したりするのを防止し
て、適正な接合状態を確保することができる。なお、超
音波振動エネルギーの水平方向成分に対して垂直方向成
分が10%未満であれば、突起電極2aの数がかなり多
い場合でも適正な接合状態を得ることができるが、垂直
方向成分が10%以上になると、突起電極2aの数が多
く、押圧荷重が大きい場合には突起電極2aの一部が大
きく変形して適正な接合状態が得られない恐れが発生す
る。
50個以上の突起電極2aを有する電子部品2の場合、
1つの突起電極2a当たり30〜50gとしてそれに突
起電極2aの数を掛けた荷重を押圧荷重として負荷する
ことにより、各突起電極2aに過大な荷重を作用せず、
突起電極2aを大きく変形したりすることなく、効率的
に超音波接合することができる。
施形態について、図4を参照して説明する。なお、以下
の実施形態の説明では、先行する実施形態と同一の構成
要素については同一参照符号を付して説明を省略し、相
違点のみを説明する。
5の両側部を支持ブロック26a、26bにて支持した
状態で押圧荷重を負荷することにより、押圧荷重を作用
面33の垂直方向直上から負荷するように構成した例を
示したが、本実施形態では超音波振動発生手段24が比
較的剛性の大きなホーン27を有しており、このホーン
27の入力端面からλ/2の位置に吸着ノズル30を垂
直に貫通させて配設している。
させた加熱手段32にて熱エネルギーを付与すること
で、その分付与すべき超音波エネルギーを小さくできて
押圧荷重を低減でき、それによって押圧荷重を負荷した
状態で作用面33と支持台8の平行度を所望の範囲に納
め、また作用面33における超音波振動エネルギーの水
平成分に対して垂直成分を10%未満に納めることが可
能であり、全ての突起電極2aを適正に接合することが
できる。
別の実施形態について、図5を参照して説明する。
部31に加熱手段32を埋設した例を示したが、本実施
形態では作用面33の近傍に配設した部材に加熱手段を
配設して、熱輻射にて加熱するようにしている。図5に
おいて、細長いブロック状の共振体35の一端の基端面
36に連結軸37を介して超音波振動発生手段24が結
合され、共振体35の他端部一側に作用面33が斜めに
形成されている。共振体35及び連結軸37、超音波振
動発生手段24は作用面33が水平になるように斜め上
方に傾斜した姿勢で配設され、かつ共振体35の共振モ
ードの節の位置に設けられた取付部35aを支持ブラケ
ット23に固定して取付けられている。
側に対向するように対向板部38が設けられ、この対向
板部38の下部の作用面33の近傍に対向する部分にカ
ートリッジヒータなどの間接加熱用の加熱手段39が埋
設され、加熱手段39で対向板部38の下部を加熱し、
その輻射熱で共振体35の作用面33近傍を加熱するよ
うに構成されている。
結軸37の外周の少なくとも一部を取り囲むように、冷
却部若しくは保温部としての冷却チャンバ40が配設さ
れ、その流入口40aから冷却エアを導入し、流出口4
0bから排出することで、連結軸37や超音波振動発生
手段24を冷却し、共振体35の加熱により伝わってく
る熱を放熱させて超音波振動発生手段24の温度上昇を
防止するように構成されている。また、連結軸37に温
度監視部としての熱電対41を埋め込み配置し、その温
度を監視できるように構成されている。
るようにしているので、超音波振動接合の振動系に影響
を与えずに加熱することができるので、信頼性の高い超
音波接合を容易に確保することができる。また、冷却部
又は保温部として冷却チャンバ40を設けたことで、加
熱手段39にて加熱した共振体35の熱が超音波振動発
生手段24に熱が伝達され、超音波振動発生手段24の
温度が上昇してその性能が低下したり、損傷したりする
のを確実に防止することができる。また、超音波振動発
生手段24の近傍に配設した熱電対41にて温度を監視
するようにしているので、知らずに超音波振動発生手段
24の温度が上昇して性能が低下し、接合不良が大量に
発生してしまうというような事態の発生を未然に防止す
ることができる。
接加熱として、輻射熱で作用面33近傍を加熱するよう
にした例を示したが、熱風を吹き付けて加熱したり、レ
ーザ光などの熱線を照射して加熱したり、電磁誘導加熱
したりする手段を配設してもよい。
れば、電子部品の突起電極配設面とは反対側の背面を保
持し、支持台上に配置固定した実装対象物と位置合わせ
を行い、電子部品の各突起電極を実装対象物の各電極に
接触させ、電子部品の背面にその垂直方向の直上位置か
ら押圧荷重を負荷しつつその表面と略平行な振動方向の
超音波振動を付与するように構成したので、大きな押圧
荷重を作用させても電子部品の突起電極端面と実装対象
物の接合面の平行度を高精度に維持することができ、従
って大きな押圧荷重を負荷することによって電子部品の
突起電極の数が多い場合にも各突起電極に均等に所要の
押圧荷重を負荷した状態で超音波振動を印加することが
でき、全ての突起電極を確実に高い信頼性をもって接合
することができる。
側の背面を保持し、支持台上に配置固定した実装対象物
と位置合わせを行い、電子部品の各突起電極を実装対象
物の各電極に接触させ、電子部品の背面に押圧荷重を負
荷しつつその表面と略平行な振動方向の超音波振動を付
与するとともに、電子部品をその背面から加熱して熱エ
ネルギーを付与するように構成すると、電子部品の背面
に押圧荷重を負荷しつつその表面と略平行な振動方向の
超音波振動を付与するとともに、電子部品をその背面か
ら加熱して熱エネルギーを付与するので、電子部品の突
起電極の数が多い場合にも全ての突起電極を確実に生産
効率良く接合することができる。さらに電子部品の背面
に対する押圧荷重を、背面の垂直方向の直上位置から負
荷すると、上記のように大きな押圧荷重を作用させても
電子部品の突起電極端面と実装対象物の接合面の平行度
を高精度に維持することができ、従って大きな押圧荷重
を負荷することによって電子部品の突起電極の数が多い
場合にも各突起電極に均等に所要の押圧荷重を負荷した
状態で超音波振動を印加することができ、全ての突起電
極を確実に高い信頼性をもって接合することができる。
な方向の成分に対して垂直な方向の成分を10%未満、
好適には5%未満、さらに好適には3%未満にするのが
好ましく、そうすることで大きな押圧荷重を負荷しなが
ら超音波接合する過程で突起電極が破損したり、大きく
変形したりするのを防止して、適正な接合状態を確保す
ることができる。
0〜200gとしてそれに突起電極の数を掛けた荷重を
押圧荷重として負荷することにより、各突起電極に過大
な荷重を作用せず、突起電極を大きく変形したりするこ
となく、効率的に超音波接合することができる。
触して配設されていると、効率的にかつ精度良く加熱す
ることができる。
対して非接触方式であると、振動系に影響を与えずに加
熱でき、信頼性の高い超音波接合を容易に確保すること
ができる。
温部を設けると、加熱手段にて超音波振動伝達手段を介
して超音波振動発生手段に熱が伝達され、超音波振動発
生手段の温度が上昇してその性能が低下したり、損傷し
たりするのを確実に防止することができる。
傍に温度監視部を設けると、知らずに超音波振動発生手
段の温度が上昇して性能が低下し、接合不良が大量に発
生してしまうというような事態の発生を未然に防止する
ことができる。
部品実装装置における全体概略構成を示す斜視図であ
る。
ある。
構成を示す部分断面正面図である。
部構成を示す部分断面正面図である。
ドの要部構成を示す部分断面正面図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 一面に複数の突起電極を有する電子部品
を実装対象物の電極に接合して実装する電子部品の実装
方法であって、電子部品の突起電極配設面とは反対側の
背面を保持し、支持台上に配置固定した実装対象物と位
置合わせを行い、電子部品の各突起電極を実装対象物の
各電極に接触させる工程と、電子部品の背面にその垂直
方向の直上位置から押圧荷重を負荷しつつその表面と略
平行な振動方向の超音波振動を付与する工程とを有する
ことを特徴とする電子部品実装方法。 - 【請求項2】 一面に複数の突起電極を有する電子部品
を実装対象物の電極に接合して実装する電子部品の実装
方法であって、電子部品の突起電極配設面とは反対側の
背面を保持し、支持台上に配置固定した実装対象物と位
置合わせを行い、電子部品の各突起電極を実装対象物の
各電極に接触させる工程と、電子部品の背面に押圧荷重
を負荷しつつその表面と略平行な振動方向の超音波振動
を付与するとともに、電子部品と実装対象物の接合部に
熱エネルギーを付与する工程とを有することを特徴とす
る電子部品実装方法。 - 【請求項3】 電子部品の背面に対する押圧荷重を、背
面の垂直方向の直上位置から負荷することを特徴とする
請求項2記載の電子部品実装方法。 - 【請求項4】 熱エネルギーを付与する工程で、電子部
品をその背面から加熱することを特徴とする請求項2記
載の電子部品実装方法。 - 【請求項5】 超音波振動の電子部品の背面と平行な方
向の成分に対して垂直な方向の成分は10%未満である
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電子部
品実装方法。 - 【請求項6】 電子部品の1つの突起電極当たり30〜
200gとしてそれに突起電極の数を掛けた荷重を押圧
荷重として負荷することを特徴とする請求項1〜4の何
れかに記載の電子部品実装方法。 - 【請求項7】 電子部品は、その一面に50個以上の突
起電極を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか
に記載の電子部品実装方法。 - 【請求項8】 一面に複数の突起電極を有する電子部品
を実装対象物の電極に接合して実装する電子部品の実装
装置であって、電子部品を突起電極配設面を下向きにし
て供給する部品供給手段と、供給された電子部品を保持
して実装対象物に実装する実装ヘッドと、実装対象物を
固定支持する支持台と、実装ヘッドと支持台を相対移動
させて電子部品と実装対象物の位置合わせを行う位置決
め手段とを備え、実装ヘッドは、超音波振動発生手段
と、超音波振動発生手段から出力された超音波振動を電
子部品を保持する作用面にその表面と平行な振動として
伝播する超音波振動伝達手段と、超音波振動伝達手段の
作用面の直上位置から垂直方向に荷重を負荷する荷重負
荷手段とを有することを特徴とする電子部品実装装置。 - 【請求項9】 一面に複数の突起電極を有する電子部品
を実装対象物の電極に接合して実装する電子部品の実装
装置であって、電子部品を突起電極配設面を下向きにし
て供給する部品供給手段と、供給された電子部品を保持
して実装対象物に実装する実装ヘッドと、実装対象物を
固定支持する支持台と、実装ヘッドと支持台を相対移動
させて電子部品と実装対象物の位置合わせを行う位置決
め手段とを備え、実装ヘッドは、超音波振動発生手段
と、超音波振動発生手段から出力された超音波振動を電
子部品を保持する作用面にその表面と平行な振動として
伝播する超音波振動伝達手段と、超音波振動伝達手段の
作用面に荷重を負荷する荷重負荷手段と、作用面の近傍
を加熱する加熱手段とを有することを特徴とする電子部
品実装装置。 - 【請求項10】 荷重負荷手段にて、超音波振動伝達手
段の作用面の直上位置から垂直方向に荷重を負荷するよ
うに構成したことを特徴とする請求項9記載の電子部品
実装装置。 - 【請求項11】 加熱手段は超音波振動伝達手段に接触
して配設されていることを特徴とする請求項9又は10
記載の電子部品実装装置。 - 【請求項12】 加熱手段は、超音波振動伝達手段に対
して非接触方式であることを特徴とする請求項9又は1
0記載の電子部品実装装置。 - 【請求項13】 超音波振動発生手段の冷却部又は保温
部を設けたことを特徴とする請求項9〜12の何れかに
記載の電子部品実装装置。 - 【請求項14】 超音波振動発生手段若しくはその近傍
に温度監視部を設けたことを特徴とする請求項9〜12
の何れかに記載の電子部品実装装置。
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- 2002-03-27 JP JP2002087594A patent/JP4109000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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