JP2003282527A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法

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JP2003282527A JP2002089500A JP2002089500A JP2003282527A JP 2003282527 A JP2003282527 A JP 2003282527A JP 2002089500 A JP2002089500 A JP 2002089500A JP 2002089500 A JP2002089500 A JP 2002089500A JP 2003282527 A JP2003282527 A JP 2003282527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板表面の突出部による段差が大きい場合で
も、基板表面を良好に平坦化できる基板処理装置および
基板処理方法を提供する。 【解決手段】エッチング処理部3a〜3cは、ウエハW
をほぼ水平に保持して回転するスピンベース11と、ス
ピンベース11に保持されたウエハWに向けてエッチン
グ液の液滴を噴射するエッチング液滴噴射装置10と、
スピンベース11に保持されたウエハWにエッチング液
および純水を切り換えて供給可能な処理液供給装置26
とを含んでいる。エッチング液滴噴射装置10は、二流
体ノズル9と、二流体ノズル9に連通接続され、二流体
ノズル9にエッチング液および圧縮空気をそれぞれ供給
するエッチング液配管17および圧縮空気配管18とを
含んでいる。二流体ノズル9は、供給されたエッチング
液と空気とを混合してエッチング液の液滴を生成し、ウ
エハWに向けて噴射できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
表示装置用ガラス基板等の基板の表面をエッチングによ
り平坦化できる基板処理装置および基板処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆるダマシン工程では、半導体基板
上の絶縁膜に配線溝やホールを形成し、その配線溝等の
内部に銅薄膜が埋め込まれる。その際、先ず、メッキに
より、配線溝等の内部を含めて半導体基板の表面全域に
銅薄膜が形成され、その後、CMP(Chemical Mechanic
al Polishing)によって、配線溝等の内部にのみ銅薄膜
が残され、他の領域からは銅薄膜が除去される。
【0003】メッキをする際、予めスパッタにより半導
体基板表面にシード層を形成し、専用のメッキ液を用い
てメッキすることにより、配線溝またはホールの底部か
ら銅薄膜を成長(ボトムアップ)させ、配線溝等の内部
に空隙ができないようにできる。この方式のメッキで
は、配線溝等が銅薄膜で埋められた後、配線溝等の上方
の銅薄膜が膨らんで突出部が形成され、この突出部によ
り基板表面に段差が形成される。
【0004】このような段差を有する銅薄膜は、その後
のCMP工程によって或る程度平坦化することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、半導体基板
上に形成されるパターンが密になり、幅が狭い配線溝や
径が小さいホールが近接して配されると、銅薄膜の突出
部が重なり合ってさらに大きな段差が形成される。この
ような大きな段差は、CMPによる研磨で完全に平坦化
するのが困難であった。また、CMPは、研磨パッドを
基板全面に押し当てて研磨する工程であるので、半導体
基板上に形成された銅薄膜の膜厚が半導体基板上の各部
でほぼ同じでなければ、半導体基板全面に渡って銅薄膜
を均一に研磨することができない。ところが、電解メッ
キにより半導体基板に銅薄膜を形成した場合、半導体基
板の中央部と周縁部とで銅薄膜の厚さは一様にはなら
ず、このことがCMP工程をさらに困難にしている。
【0006】さらに、CMPは研磨剤を用いるので、半
導体装置の製造工程における他の工程のようにクリーン
な工程ではない。したがって、CMPは隔離された専用
の部屋で行わねばならず、半導体装置の製造工程が複雑
になっていた。さらに、メッキ装置とCMP装置とは異
質の装置であるため、インライン化することは無意味と
されていた。このため、メッキ装置とCMP装置とが別
個に用意され、メッキ工程と研磨工程とが一連の工程と
して行われていなかった。
【0007】さらに、メッキによる銅薄膜の形成後、ア
ニールを行って銅薄膜を焼きしめなければ、CMPによ
り均一な研磨ができなかった。したがって、CMPを行
うためには必ずアニール工程が必要であり、製造工程が
複雑になっていた。そこで、この発明の目的は、基板表
面の突出部による段差が大きい場合でも、基板表面を良
好に平坦化できる基板処理装置を提供することである。
この発明の他の目的は、基板表面に形成された薄膜の厚
さ分布が一様でない場合でも、この薄膜を均一に平坦化
できる基板処理装置を提供することである。
【0008】この発明のさらに他の目的は、クリーンな
工程で基板上の薄膜を平坦化または薄型化できる基板処
理装置を提供することである。この発明のさらに他の目
的は、メッキ工程と平坦化工程(薄型化工程)とを1つ
の装置で実施できる基板処理装置を提供することであ
る。この発明のさらに他の目的は、アニール処理が施さ
れていない基板に対しても、表面を均一に薄型化できる
基板処理装置を提供することである。
【0009】この発明のさらに他の目的は、基板表面の
突出部による段差が大きい場合でも、基板表面を良好に
平坦化できる基板処理方法を提供することである。この
発明のさらに他の目的は、基板表面に形成された薄膜の
厚さ分布が一様でない場合でも、この薄膜の突出部を基
板全面に渡ってなくすことができる基板処理方法を提供
することである。この発明のさらに他の目的は、クリー
ンな工程で基板表面を平坦化または薄型化できる基板処
理方法を提供することである。
【0010】この発明のさらに他の目的は、基板表面を
薄型化する前に、アニール工程を必要としない基板処理
方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
課題を解決するための請求項1記載の発明は、エッチン
グ液(L1)と気体とが混合されて生成された液滴(L
d)を噴射して基板(W)の表面に衝突させるエッチン
グ液滴噴射手段(10)により上記基板の表面のエッチ
ングを行うエッチング処理部(3a〜3c)を含むこと
を特徴とする基板処理装置である。
【0012】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。エッチング液滴噴射手段によって噴射されたエッ
チング液の液滴の大部分は、基板表面に衝突した後、跳
ね返ることなく基板の表面に沿って大きな速度で拡が
る。たとえば、基板の表面に金属膜などの薄膜が形成さ
れており、この薄膜が突出部による段差を有している場
合、基板(薄膜)表面に沿って拡がるエッチング液は、
薄膜表面の突出部をそれ以外の部分と比べて、より大き
いエッチング速度でエッチングする。
【0013】これは、エッチング液を液滴にせずに基板
表面に供給した場合と大きく異なる点である。エッチン
グ液を液滴にせずそのまま基板表面に供給した場合、エ
ッチング液は薄膜表面に対して等方的に作用するので、
薄膜は表面に段差を有したままエッチングされていく。
しかし、エッチング液の液滴を生成して基板に衝突させ
ると、薄膜は等方的にエッチングされるのではなく、突
出部が選択的にエッチングされる。その結果、薄膜は、
突出部が除去されて平坦化される。薄膜表面の突出部に
よる段差が大きい場合であっても、薄膜表面は良好に平
坦化される。
【0014】エッチング液の液滴が基板に衝突する速度
が大きいほど、エッチング液が基板の表面に沿って拡が
る速度は大きくなり、薄膜の突出部は効率的にエッチン
グされる。エッチング液は、基板表面が全体として緩や
かな湾曲面をなしていた場合でも、基板表面に沿って拡
がることができ、薄膜の局所的な突出部をエッチングで
きる。したがって、基板表面に形成された薄膜の厚さ分
布が一様でない場合でも、基板全面に渡って突出部をな
くすことが可能である。たとえば、電解メッキにより半
導体基板に銅薄膜が形成され、半導体基板の中央部と周
縁部とで銅薄膜の厚さが異なっていた場合でも、銅薄膜
の突出部を半導体基板全面に渡ってなくすことができ
る。
【0015】また、基板表面に形成された薄膜がアニー
ルにより焼きしめられていない場合でも、エッチング液
により薄膜を均一に薄型化できる。したがって、この基
板処理装置により基板表面を薄型化する前に、アニール
工程を実施する必要はない。なお、「薄型化」とは、表
面に配線溝などの凹所を有する基板上に薄膜が形成され
ている場合には、凹所の内部にのみ薄膜が残るまで薄膜
を薄くすることを含むものとする(以下同じ)。
【0016】基板が半導体基板であり、基板表面に形成
された薄膜が金属膜である場合、金属膜は、銅(Cu)
薄膜以外に、たとえば、アルミニウム(Al)薄膜であ
ってもよい。このような基板処理装置は、CMPのよう
に物理的な研磨を伴わずに、エッチング液による化学的
な作用のみによって薄膜を平坦化したり、薄膜を一様に
薄型化できる。すなわち、これらの工程は発塵を伴わず
クリーンである。このため、この基板処理装置を薄型化
(平坦化)工程以外の工程を実施する装置と同じ部屋に
配して使用できる。
【0017】請求項2記載の発明は、上記エッチング液
滴噴射手段は、エッチング液と気体と混合してエッチン
グ液の液滴を生成させ、このエッチング液の液滴を基板
の表面に噴射する二流体ノズル(9)と、この二流体ノ
ズルに接続され、この二流体ノズルにエッチング液を供
給するエッチング液供給管(17)と、上記二流体ノズ
ルに接続され、上記二流体ノズルに気体を供給する気体
供給管(18)とを含むことを特徴とする請求項1記載
の基板処理装置である。
【0018】エッチング液供給管から二流体ノズル内に
エッチング液を吐出させ、気体供給管から二流体ノズル
内に圧縮空気や窒素(N2)ガスなどの不活性ガスの高
圧ガスを吐出させて、吐出されたエッチング液に横方向
から高圧ガスを吹き付けることにより、エッチング液を
微細な液滴にすることができる。高圧ガスの流量(圧
力)を調整することにより、エッチング液の液滴の大き
さや基板に対する衝突速度を制御することができる。二
流体ノズルは、開放された空間でエッチング液に気体を
吹き付けて液滴を生成し噴射するもの(外部混合)であ
ってもよく、二流体ノズル内でエッチング液に気体を吹
き付けて液滴を生成し、二流体ノズルの外部に液滴を噴
射するもの(内部混合)であってもよい。
【0019】二流体ノズルによりエッチング液の液滴を
基板に噴射する際の二流体ノズルと基板との間隔は、た
とえば、請求項3記載のように5mmないし50mmと
することができる。これにより、十分大きな衝突速度で
エッチング液の液滴を基板に衝突させて、基板表面を良
好に平坦化できる。請求項4記載の発明は、上記エッチ
ング液滴噴射手段によるエッチング液の液滴の噴射方向
と上記基板の法線方向とがなす角度が45°以内である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
基板処理装置である。
【0020】エッチング液の液滴の基板に対する衝突速
度のうち基板の法線方向の成分が大きいと、衝突後のエ
ッチング液の基板表面に沿う移動速度が大きくなる。本
発明によれば、エッチング液の液滴は、基板の法線方向
と小さな(45°以内の)角度をなして噴射されるの
で、基板に対する衝突速度のうち基板の法線方向の成分
は大きくなる。したがって、薄膜を好適に平坦化させる
ことができる。エッチング液滴噴射手段によるエッチン
グ液の液滴の噴射方向と基板の法線方向とがなす角度
は、より好ましくはほぼ0°である。すなわち、エッチ
ング液の液滴は、基板に対してほぼ垂直に衝突されるこ
とがより好ましい。
【0021】請求項5記載の発明は、上記エッチング処
理部が、基板を保持する基板保持手段(11)と、この
基板保持手段に保持された基板と上記エッチング液滴噴
射手段とを相対的に移動させる移動手段(15,21)
とをさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載の基板処理装置である。エッチング液の液
滴は、基板に衝突した後基板表面に沿って適当な距離を
移動すると、基板に対する移動速度が減衰されて止ま
る。したがって、エッチング液の液滴が基板に衝突する
領域が基板表面に対して狭い場合は、基板表面(薄膜)
のうちエッチングされない領域が残ることがある。
【0022】この発明によれば、基板とエッチング液滴
噴射手段とを相対的に移動させることにより、基板に対
してエッチング液の液滴が衝突する領域を移動させ、基
板全面に渡って薄膜をエッチングできる。移動手段は、
たとえば、エッチング液滴噴射手段を基板の面内方向に
任意に移動可能なものであってもよい。請求項6記載の
発明は、上記エッチング処理部が、上記基板保持手段に
保持された基板を回転させる回転駆動機構(15)をさ
らに含むことを特徴とする請求項5記載の基板処理装置
である。
【0023】この発明によれば、回転駆動機構により基
板を回転させ、移動手段によりエッチング液滴噴射手段
を基板の中心部と周縁部との間で移動させながら、エッ
チング液の液滴を噴射させることにより、基板全面に渡
って薄膜をエッチングすることができる。また、回転駆
動機構で基板を回転させることにより、基板表面上のエ
ッチング液を遠心力により振り切って、新たに基板表面
に衝突するエッチング液の液滴が基板表面に沿って拡が
りやすくすることができる。
【0024】請求項7記載の発明は、上記エッチング処
理部が、上記基板の表面に処理液を供給する処理液供給
手段(26)をさらに含むことを特徴とする請求項1な
いし6のいずれかに記載の基板処理装置である。処理液
供給手段により基板表面に処理液を供給して、薄膜の平
坦化以外の処理を行うことができる。処理液は、たとえ
ば、請求項8記載のように、エッチング液および純水を
含むものとすることができる。この場合、処理液供給手
段によりエッチング液を基板表面に供給して、表面が平
坦化された後の薄膜を一様に薄くすることができる。こ
のとき、薄膜は等方的にエッチングされてもよいので、
エッチング液を液滴にすることなくそのまま基板表面に
供給できる。
【0025】また、処理液供給手段により純水を基板表
面に供給して、基板表面の洗浄を行うことができる。請
求項9記載の発明は、上記処理液供給手段は、上記エッ
チング液滴噴射手段が噴射するエッチング液滴よりも速
いエッチング速度で基板表面におけるエッチングを進行
させるエッチング液を上記処理液として吐出するもので
あることを特徴とする請求項7または8記載の基板処理
装置である。
【0026】薄膜の平坦化工程においては、薄膜表面の
突出部のみがエッチングされればよく、この工程に用い
られるエッチング液は、薄膜全体を短時間で薄くするた
めには必ずしも適したものではない。そこで、薄膜表面
の平坦化が終了した後、たとえば、酸などの有効成分の
濃度が高いエッチング液を処理液供給手段により供給し
て、薄膜を全体的に短時間で薄くできる。請求項10記
載の発明は、上記処理液供給手段により供給されるエッ
チング液を加熱するエッチング液加熱手段(25)をさ
らに含むことを特徴とする請求項9記載の基板処理装置
である。
【0027】この発明によれば、エッチング液加熱手段
によりエッチング液を加熱して、処理液供給手段により
高温のエッチング液を基板表面に供給できる。これによ
り、平坦化後の薄膜に高温のエッチング液を供給するこ
とができる。エッチング液加熱手段により加熱され、処
理液供給手段により供給されるエッチング液の温度は、
エッチング液滴噴射手段から噴射されるエッチング液滴
の温度より高いものとすることができる。これにより、
処理液供給手段により供給されるエッチング液と、エッ
チング液滴噴射手段から噴射されるエッチング液とが、
同じ種類で有効成分の濃度が同じであっても、平坦化後
の薄膜を短時間で薄くできる。
【0028】請求項11記載の発明は、上記基板に対し
てメッキ処理を施すメッキ処理部(2a〜2c)をさら
に含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
に記載の基板処理装置である。この基板処理装置は、メ
ッキ処理と平坦化または薄型化のためのエッチング処理
とを連続して行うことができる。エッチング処理部は、
メッキ処理部と同様に処理液を用いた化学的作用により
基板を処理するものであるので、このようなインライン
化が可能である。
【0029】この基板処理装置は、さらに、基板を搬送
してメッキ処理部やエッチング処理部に基板を搬入/搬
出する搬送ロボットを備えていてもよい。この場合、メ
ッキ処理部、エッチング処理部、および搬送ロボットの
動作を制御部により制御するように構成することによ
り、メッキ処理からエッチング処理まで自動的に連続し
て行うことができる。基板処理装置は、さらに、未処理
および処理後の基板を収容する基板収容部を備えていて
もよく、この場合、搬送ロボットは、基板収容部とメッ
キ処理部またはエッチング処理部との間で、基板を搬送
可能なものであってもよい。
【0030】請求項12記載の発明は、上記基板のアニ
ールを行うアニール処理部(6a,6b)をさらに備え
たことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記
載の基板処理装置である。アニール処理により、基板表
面に形成された薄膜の特性(緻密度)を向上させること
ができる。請求項13記載の発明は、エッチング液と気
体とが混合されて生成された液滴を基板の表面に衝突さ
せて上記基板の表面をエッチングする第1エッチング工
程を含むことを特徴とする基板処理方法である。
【0031】この発明は、請求項1記載の基板処理装置
により実施でき、請求項1記載の基板処理装置と同様の
効果を奏することができる。請求項14記載の発明は、
上記第1エッチング工程におけるエッチング液の液滴の
上記基板に対する衝突速度が、10m/sないし300
m/sであることを特徴とする請求項13記載の基板処
理方法である。この基板処理方法は、基板に衝突した後
基板表面に沿って拡がるエッチング液の速度を十分大き
くすることができ、基板表面に形成された薄膜を良好に
平坦化できる。このような速度で基板に衝突するエッチ
ング液の液滴は、たとえば、請求項2記載の基板処理装
置により生成できる。
【0032】請求項15記載の発明は、上記第1エッチ
ング工程におけるエッチング液の液滴の径が、0.1μ
mないし100μmであることを特徴とする請求項13
または14記載の基板処理方法である。このような径の
エッチング液の液滴により、基板表面に形成された薄膜
を良好に平坦化できる。このような径のエッチング液の
液滴は、たとえば、請求項2記載の基板処理装置により
生成できる。
【0033】請求項16記載の発明は、上記基板を回転
させる基板回転工程をさらに含み、上記第1エッチング
工程が、上記基板回転工程で回転している上記基板に対
して実施されることを特徴とする請求項13ないし15
のいずれかに記載の基板処理方法である。この基板処理
方法は、請求項6記載の基板処理装置により実施でき、
請求項6記載の基板処理装置と同様の効果を奏すること
ができる。
【0034】請求項17記載の発明は、上記第1エッチ
ング工程が、上記基板上においてエッチング液の液滴が
衝突する液滴衝突領域(A)を、上記基板の中心部と周
縁部との間で移動させる液滴衝突領域移動工程と、この
液滴衝突領域移動工程における上記液滴衝突領域の移動
速度を、上記基板中心部より上記基板周縁部の方が遅く
なるように変化させる移動速度制御工程とを含むことを
特徴とする請求項16記載の基板処理方法である。
【0035】基板がその中心のまわりに回転していると
き、基板中心部以外では基板に対してエッチング液の液
滴が衝突する領域は基板に対して移動する。このため、
基板周縁部での液滴衝突領域の面積は、基板中心部での
液滴衝突領域の面積より大きくなる。このため、単位時
間あたりに供給されるエッチング液の液滴量が一定で、
液滴衝突領域の移動速度が基板の中心部と周縁部とで同
じ場合、基板の周縁部は基板の中心部に比べて単位面積
あたりに供給されるエッチング液の液滴量が少なくな
る。これにより、基板の周縁部は中心部と比べて基板表
面に形成された薄膜のエッチング量が少なくなり平坦化
の程度が悪くなる。
【0036】この発明によれば、液滴衝突領域の移動速
度を基板中心部より基板周縁部で遅くすることにより、
基板周縁部と基板中心部とで単位面積あたりに供給され
るエッチング液の液滴量をほぼ同等にできる。これによ
り、基板周縁部と基板中心部とで、基板表面に形成され
た薄膜のエッチング量をほぼ同等にでき、基板全面に渡
って良好に平坦化できる。請求項18記載の発明は、上
記第1エッチング工程が、第1の流量で吐出されたエッ
チング液に第2の流量で吐出された気体を吹き付けてエ
ッチング液の液滴を生成するエッチング液滴生成工程を
含み、上記エッチング液滴生成工程が、上記第2の流量
を変化させる工程を含むことを特徴とする請求項13な
いし16のいずれかに記載の基板処理方法である。
【0037】この発明によれば、エッチング液と気体と
を混合してエッチング液の液滴を生成する際、エッチン
グ液の流量に対して気体の流量を変化させることができ
る。これにより、たとえば、基板に対するエッチング液
の液滴の衝突速度を変化させることができる。上述の通
り、基板が回転している場合、基板中心部と基板周縁部
とで同一の条件でエッチング液の液滴を衝突させると、
基板周縁部の方が薄膜のエッチング量が少なくなる。そ
こで、基板中心部より基板周縁部の方が、エッチング液
の液滴の衝突速度が大きくなるようにすることにより、
基板周縁部と基板中心部とで、基板表面に形成された薄
膜のエッチング量をほぼ同等にでき、基板全面に渡って
良好に平坦化できる。
【0038】請求項19記載の発明は、上記第1エッチ
ング工程の後、上記基板の表面にエッチング液を供給し
て上記基板の表面をエッチングする第2エッチング工程
と、この第2エッチング工程の後、上記基板の表面に純
水を供給して上記基板を洗浄する洗浄工程とをさらに含
むことを特徴とする請求項13ないし18のいずれかに
記載の基板処理方法である。この基板処理方法は、請求
項8記載の基板処理装置により実施でき、請求項8記載
の基板処理装置と同様の効果を奏することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下では、添付図面を参照して、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、
本発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを
示す図解的な平面図である。この基板処理装置は、基板
の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」とい
う。)Wに対して、その表面に銅薄膜を形成した後、銅
薄膜表面を薄型化できる。すなわち、この基板処理装置
は、いわゆるダマシン工程を実施することができるもの
である。
【0040】この基板処理装置は、未処理のウエハWお
よび処理後のウエハWを収納するためのカセットCが所
定方向に沿って複数個配列されるカセット載置部1と、
ウエハWに対して電解メッキ処理を施して銅薄膜を形成
する複数(この実施形態では3つ)のメッキ処理部2a
〜2cと、銅薄膜をエッチングする複数(この実施形態
では3つ)のエッチング処理部3a〜3cと、ウエハW
にアニール処理を施すアニール処理部6a,6bとを備
えている。
【0041】カセットCに収納された未処理のウエハW
は、たとえば、表面に微細な配線溝またはホール(たと
えば、多層配線の層間接続のためのもの)が形成され、
予め表面にスパッタによるシード層が形成されたもので
ある。メッキ処理部2a〜2cでは、表面に配線溝等が
形成されたウエハWに対して、配線溝等の底部から銅薄
膜が成長するようなメッキ処理(ボトムアップタイプの
メッキ処理)を施すことができる。
【0042】複数のメッキ処理部2a〜2cおよびアニ
ール処理部6aと、複数のエッチング処理部3a〜3c
およびアニール処理部6bとは、直線搬送路4の両側に
沿って配列されている。カセット載置部1は、直線搬送
路4の一方端側に配置されている。アニール処理部6
a,6bは、直線搬送路4の他方端付近において、直線
搬送路4を挟んで対向配置されている。直線搬送路4に
は、この直線搬送路4に沿って往復移動可能な主搬送ロ
ボット5が設けられている。
【0043】直線搬送路4のアニール処理部6a,6b
に対向する部分には、搬入/搬出用ロボット7が配置さ
れており、搬入/搬出用ロボット7の直線搬送路4中央
部側には、受け渡し台8が配置されている。未処理のウ
エハWは、主搬送ロボット5によってカセットCから1
枚ずつ取り出され、メッキ処理部2a〜2cのいずれか
に搬入されて一方表面にメッキ処理が施される。メッキ
処理が施されたウエハWは、主搬送ロボット5により、
メッキ処理部2a〜2cのいずれかから搬出されて受け
渡し台8の上に載置される。受け渡し台8の上に載置さ
れたウエハWは、搬入/搬出用ロボット7により、アニ
ール処理部6aまたは6bに搬入され、アニール処理が
施される。これにより、銅薄膜の特性(緻密度)を向上
させることができる。アニール処理は、通常、複数枚の
ウエハWに対して同時に施される。
【0044】アニール処理が終了したウエハWは、搬入
/搬出用ロボット7により、アニール処理部6aまたは
6bから搬出されて、受け渡し台8の上に載置される。
受け渡し台8の上に載置されたウエハWは、主搬送ロボ
ット5により、エッチング処理部3a〜3cのいずれか
に搬入されてエッチング処理、洗浄および乾燥が施され
る。エッチング処理により、銅薄膜は平坦化および薄型
化されて、配線溝等の内部にのみ銅薄膜が残された状態
とされる。これらの処理が施されたウエハWは、主搬送
ロボット5によってエッチング処理部3a〜3cのいず
れかから搬出され、カセット載置部1に載置されたカセ
ットCに収納される。
【0045】図2は、エッチング処理部3a〜3cの共
通の構成を示す図解的な斜視図である。エッチング処理
部3a〜3cは、ウエハWをほぼ水平に保持して回転す
るスピンベース11と、スピンベース11に保持された
ウエハWに向けてエッチング液の液滴を噴射するエッチ
ング液滴噴射装置10と、スピンベース11に保持され
たウエハWにエッチング液および純水を切り換えて供給
可能な処理液供給装置26とを含んでいる。
【0046】スピンベース11は、ウエハWの底面中央
部を吸着することによりウエハWを保持できるようにな
っている。スピンベース11は鉛直方向に沿って配され
た回転軸14を有しており、この回転軸14には、回転
駆動機構15から、回転駆動力が与えられるようになっ
ている。エッチング液滴噴射装置10は、二流体ノズル
9と、二流体ノズル9に連通接続されたエッチング液配
管17および圧縮空気配管18とを含んでいる。エッチ
ング液配管17はエッチング液供給源17Sに接続され
ている。エッチング液供給源17Sからは、銅を溶解で
きる第1エッチング液を供給できるようになっている。
第1エッチング液としては、たとえば、フッ酸、硝酸、
および水の混合溶液や、硫酸、過酸化水素水、および水
の混合溶液を使用することができる。
【0047】また、圧縮空気配管18は圧縮空気供給源
18S(たとえば、コンプレッサ)に接続されている。
エッチング液配管17には流量調整機能付きのバルブ1
7Bが介装されていて、バルブ17Bを開くことにより
二流体ノズル9内に第1エッチング液を供給できるよう
になっている。また、バルブ17Bにより、エッチング
液配管17を流れる第1エッチング液の流量調整をでき
るようになっている。圧縮空気配管18には流量調整機
能付きのバルブ18Bが介装されていて、バルブ18B
を開くことにより二流体ノズル9内に圧縮空気を供給で
きるようになっている。また、バルブ18Bにより、圧
縮空気配管18を流れる圧縮空気の流量調整をできるよ
うになっている。
【0048】図3は、二流体ノズル9の構造を示す図解
的な断面図である。二流体ノズル9は、いわゆる内部混
合型の二流体ノズルであって、気体導入部211と、液
体導入部210と、液滴形成吐出部212とが連結され
て構成されている。気体導入部211、液体導入部21
0および液滴形成吐出部212はいずれも管形状を有し
ていて、これらが直列に連結されて二流体ノズル9が構
成されている。
【0049】液滴形成吐出部212は、液体導入部21
0の下方端に連結されており、下方に向かうに従って内
径が小さくなるテーパ部212aと、この212aの下
端に連なり、内径が一様な直管形状のストレート部21
2bとを有している。気体導入部211は、液体導入部
210の上側部に係合する大径部と、この大径部の下方
に連なって液滴形成吐出部212の内部空間にまで達す
る小径部とを有し、その内部には先細り形状の気体導入
路211aが形成されている。
【0050】液体導入部210には、液体(第1エッチ
ング液)を導入するための液体導入路210aが側方に
開口して形成されており、この液体導入路210aは、
気体導入部211の小径部と液体導入部210の内壁と
の間のリング状の空間SP1に連通している。この空間
SP1は、気体導入部211の小径部と液滴形成吐出部
212の内壁との間のリング状の空間SP2を介して、
液滴形成吐出部212のテーパ部212aの内部空間S
P3(混合室)と連通している。
【0051】気体導入部211の気体導入路211aに
は、圧縮空気配管18が接続されている。液体導入路2
10aには、エッチング液配管17が接続されている。
二流体ノズル9では、気体導入路211aから供給され
る圧縮空気と、液体導入路210aから空間SP1,S
P2を介して供給される第1エッチング液とが、空間S
P3において混合され、その結果、第1エッチング液の
液滴が形成されることになる。この液滴は、テーパ部2
12aで加速され、ストレート部212bを介して、ウ
エハWに向けて噴射される。この液滴の噴流は、ストレ
ート部212bの働きにより、極めて良好な直進性を有
する。
【0052】図2を参照して、二流体ノズル9(液体導
入部210)の側面には水平に延びるアーム19が結合
されており、アーム19は、鉛直方向に延びる回転軸2
0に結合されている。回転軸20には、回転軸20をそ
の軸のまわりに揺動させる揺動機構21が結合されてい
る。揺動機構21により、アーム19を介して回転軸2
0に結合された二流体ノズル9を、スピンベース11に
保持されたウエハWの上方を円弧状に移動させることが
できる。この際、二流体ノズル9は、ウエハWの中心上
方を通過して移動するようになっている。また、揺動機
構21は、二流体ノズル9をスピンベース11に保持さ
れたウエハWに対向しない退避位置に移動させることも
できる。
【0053】二流体ノズル9がスピンベース11に保持
されたウエハWと対向したとき、二流体ノズル9とウエ
ハWとの間隔は、5mmないし50mmになるようにな
っている。また、ストレート部212bの向きは、スピ
ンベース11に保持されたウエハWに対してほぼ垂直に
第1エッチング液の液滴が噴射されるような方向になっ
ている。すなわち、第1エッチング液の液滴の噴射方向
とウエハWの法線方向とがなす角度はほぼ0°になるよ
うにされている。
【0054】処理液供給装置26は、純水が収容された
純水供給源23S、および第2エッチング液が収容され
たエッチング液収容槽24Sを含んでいる。純水供給源
23Sには純水配管23の一端が連通接続されており、
エッチング液収容槽24Sにはエッチング液配管24の
一端が連通接続されている。純水配管23およびエッチ
ング液配管24の他端は、処理液配管22の一端に連通
接続されており、処理液配管22の他端には、処理液供
給ノズル13が連通接続されている。
【0055】エッチング液収容槽24Sに収容された第
2エッチング液は、たとえば、第1エッチング液と同じ
種類でかつ酸などの有効成分の濃度が高いものである。
エッチング液配管24の一部には、そのまわりに電熱式
のヒータ25が配されており、第2エッチング液を加熱
できるようになっている。エッチング液配管24のヒー
タ25より下流側には、三方バルブ24Bが介装されて
いる。三方バルブ24Bにはリターン配管28が取り付
けられており、リターン配管28はエッチング液収容槽
24Sの内部に延設されている。三方バルブ24Bを操
作することにより、図示しないポンプにより第2エッチ
ング液を、エッチング液収容槽24S、エッチング液配
管24、およびリターン配管28の間で循環させたり、
エッチング液収容槽24Sから処理液供給ノズル13へ
と供給できるようになっている。
【0056】純水配管23にはバルブ23Bが介装され
ている。三方バルブ24Bにより第2エッチング液が処
理液供給ノズル13へと供給されないようにし、バルブ
23Bを開くことにより、処理液供給ノズル13から純
水を供給でき、バルブ23Bを閉じ、三方バルブ24B
を第2エッチング液が処理液供給ノズル13供給される
ようにすることにより、処理液供給ノズル13から第2
エッチング液を供給できるようになっている。
【0057】処理液配管22には、図示しない移動機構
が結合されており、この移動機構により処理液供給ノズ
ル13を、スピンベース11に保持されたウエハWに対
向した対向位置と、スピンベース11の側方に退避した
退避位置との間で移動できるようになっている。バルブ
17B,18B,23Bの開閉、三方バルブ24Bの操
作、回転駆動機構15および揺動機構21の動作、ヒー
タ25の通電などは制御部30により制御される。
【0058】図4は、エッチング工程におけるウエハW
の表面状態を示す図解的な断面図である。図2および図
4を参照して、エッチング処理部3aないし3cにおけ
るエッチング処理の手順について説明する。先ず、制御
部30により、バルブ17B,18B,23Bが閉じた
状態とされ、三方バルブ24Bを第2エッチング液が処
理液供給ノズル13へと供給されないようにされる。ま
た、制御部30によりヒータ25に通電されて、エッチ
ング液収容槽24Sに収容された第2エッチング液の加
熱が開始される。
【0059】そして、制御部30により揺動機構21お
よび図示しない移動機構が制御されて、二流体ノズル9
および処理液供給ノズル13がそれぞれ退避位置に移動
される。続いて、主搬送ロボット5(図1参照)によ
り、メッキ処理部2aないし2cのいずれかで表面に銅
薄膜が形成され、アニール処理部6aまたは6bでアニ
ール処理が施されたウエハWが搬入されて、ウエハWの
中心が回転軸14の中心軸上に位置するようにスピンベ
ース11に保持される。この際、ウエハWは、メッキ処
理が施された面が上に向けられて保持される。
【0060】このときのウエハWは、図4(a)に示す
ように、表面全面を覆うように銅薄膜Fが形成されてい
る。ウエハWの表面(たとえば、ウエハW上に形成され
た絶縁膜の表面)には多数の配線溝または配線用ホール
H(以下、「配線溝等H」という。)が形成されてお
り、銅薄膜Fはこの配線溝等Hを埋めるように形成され
ている。ウエハWの配線溝等Hは、幅(径)が狭い配線
溝等Hnおよび幅(径)が広い配線溝等Hwを含んでい
る。ウエハWは、ボトムアップタイプのメッキ処理が施
されているので、幅が狭い配線溝等Hnの上方では銅薄
膜Fは厚く成長しており、他の部分から突出した突出部
Pが形成されている。一方、幅が広い配線溝等Hwの上
方では、銅薄膜Fの表面には他の部分より低くなった凹
所Cが形成されている。
【0061】また、図4(a)には示されていないが、
銅薄膜Fは、電解メッキで形成されたことにより、ウエ
ハWの中心部と周縁部とで厚さが異なっている。このた
め、ウエハW(銅薄膜F)の表面は、全体として緩やか
な湾曲面を形成している。次に、制御部30により、揺
動機構21が制御されて二流体ノズル9がウエハWの中
心部に対向するように移動され、回転駆動15が制御さ
れてスピンベース11に保持されたウエハWが回転され
る。その後、制御部30によりバルブ17B,18Bが
所定の開度で開かれて、エッチング液供給源17Sおよ
び圧縮空気供給源18Sから、それぞれ第1エッチング
液および圧縮空気が各所定の流量で二流体ノズル9に供
給される。
【0062】これにより空間SP3内で第1エッチング
液の液滴が生成されてストレート部212bからウエハ
Wに向けて噴射され(図3参照)、第1エッチング工程
が実施される。第1エッチング液の液滴の径は0.1μ
mないし100μmであり、第1エッチング液の液滴が
ウエハWに衝突する衝突速度は10m/sないし300
m/s(より好ましくは、50m/sないし300m/
s)である。ストレート部212bの内径はウエハWの
径と比べて著しく小さいので、ウエハWの表面において
第1エッチング液の液滴が衝突する領域A(以下、「液
滴衝突領域A」という。)は、ウエハW表面の限られた
領域となる。二流体ノズル9がウエハWの中心部に対向
しているときの液滴衝突領域Acは、ウエハW中心近傍
のほぼ円形の領域となる。また、ウエハWの中心から離
れた位置に二流体ノズル9が位置していれば、ウエハW
の回転に伴って環状の液滴衝突領域Apが形成される。
【0063】第1エッチング工程において、第1エッチ
ング液L1の液滴Ldは、図4(b)に示すようにウエ
ハWの表面に形成された銅薄膜Fに衝突すると、跳ね返
ることなく、銅薄膜Fの表面に沿って速やかに拡がる。
このとき、銅薄膜Fのうち突出部Pは他の部分と比べて
大きなエッチング速度でエッチングされる。銅薄膜Fに
衝突した後銅薄膜Fに沿う移動速度が減衰された第1エ
ッチング液L1は、ウエハWの回転に伴う遠心力によ
り、側方に振り切られる。これにより、新たに銅薄膜F
に衝突する第1エッチング液L1の液滴Ldは、ウエハ
Wの表面に沿って拡がりやすくなる。このようにして、
適当な時間、銅薄膜Fの表面に向けて第1エッチング液
L1の液滴Ldが噴射されると、突出部Pが良好な選択
性でエッチングされていき、銅薄膜Fの表面は平坦化さ
れる。
【0064】これは、第1エッチング液L1を液滴にせ
ずそのままウエハW表面に供給した場合と大きく異なる
点である。第1エッチング液L1を液滴Ldにせず、そ
のままウエハW表面に供給した場合、第1エッチング液
L1は銅薄膜F表面に対して等方的に作用するので、銅
薄膜Fは表面に段差を有したままエッチングされる。そ
の結果、図4(e)に示すように、配線溝等H以外の部
分の銅薄膜Fがなくなるようにエッチングすると、銅薄
膜Fには、幅が狭い配線溝等HnにおいてはウエハWの
表面から突出した突出部Pが残り、幅が広い配線溝等H
wにおいては配線溝等Hwの形状を反映して凹所Cが形
成される。
【0065】制御部30は、二流体ノズル9による第1
エッチング液L1の液滴Ldの噴射と並行して、揺動機
構21を制御して二流体ノズル9をウエハWの中心部に
対向する位置からウエハWの周縁部に対向する位置へと
ゆっくりと移動させる。これに伴って、液滴衝突領域A
はウエハWの中心部から周縁部へと移動する。ウエハW
は回転しているので、液滴衝突領域Aがこのように移動
することにより、銅薄膜FはウエハW全面にわたって平
坦化される。このとき、ウエハWの中心部に対向する位
置からウエハWの周縁部に対向する位置に向かうに従
い、二流体ノズル9の移動速度が遅くなるように、揺動
機構21が制御される。
【0066】液滴衝突領域Apの面積は、液滴衝突領域
Acの面積より大きいので、液滴衝突領域Aの移動速度
がウエハWの中心部と周縁部とで同じ場合、ウエハWの
周縁部は中心部に比べて単位面積あたりに供給される第
1エッチング液L1の液滴量が少なくなる。これによ
り、ウエハWの周縁部は中心部と比べて銅薄膜Fのエッ
チング量が少なくなり平坦化の程度が悪くなる。上述し
た二流体ノズル9の移動速度の制御は、このような不具
合を解消するためのものであり、液滴衝突領域Aの移動
速度はウエハW中心部よりウエハW周縁部の方が遅くさ
れることにより、ウエハWの中心部と周縁部とで単位面
積あたりに供給される第1エッチング液L1の液滴量が
ほぼ同等にされる。これにより、ウエハWの中心部と周
縁部とで、銅薄膜Fのエッチング量をほぼ同等にでき、
ウエハW全面に渡って銅薄膜Fを良好に平坦化できる。
【0067】また、第1エッチング液L1は、緩やかな
湾曲面をなすウエハWの表面に沿って拡がることがで
き、銅薄膜Fの局所的な突出部Pのみをエッチングでき
る。したがって、銅薄膜Fの厚さ分布が一様でなくて
も、ウエハW全面に渡って突出部Pをなくすことができ
る。二流体ノズル9がウエハWの最外周部に対向する位
置まで移動されると、制御部30は揺動機構21の動作
を停止するように制御して、二流体ノズル9の移動が停
止される。同時に、制御部30はバルブ17B,18B
を閉じるように制御して、ウエハWへの第1エッチング
液L1の液滴Ldの噴射が停止される。これにより、第
1エッチング工程は終了する。
【0068】次に、制御部30の制御により、図示しな
い移動機構が制御されて処理液供給ノズル13がウエハ
Wに対向する位置に移動される。そして、制御部30の
制御により三方バルブ24Bが第2エッチング液が処理
液供給ノズル13へ供給される状態にされ、処理液供給
ノズル13から加熱された第2エッチング液が吐出され
て、第2エッチング工程が実施される。この間も、回転
駆動機構15によるウエハWの回転は継続される。
【0069】このとき、第2エッチング液L2は、図4
(c)に示すように、第1エッチング工程によりすでに
平坦化された銅薄膜Fの表面を覆うように流れる。これ
により、銅薄膜Fは等方的にエッチングされる。すなわ
ち、銅薄膜Fは表面の平坦性を保ったまま薄くされる。
第2エッチング液L2は、第1エッチング液L1と比べ
て有効成分の濃度が高くかつ高温であるので、銅薄膜F
は迅速にエッチングされる。
【0070】所定時間、ウエハWへの第2エッチング液
L2の供給が継続されると、図4(d)に示すようにウ
エハWの表面は、配線溝等Hの内部にのみ銅薄膜Fが存
在する状態となる。この状態では、幅(径)の狭い配線
溝等Hnにおいても、また、幅(径)の広い配線溝等H
wにおいても、銅薄膜Fの表面はウエハWの表面とほぼ
面一になる。次に、制御部30の制御により、三方バル
ブ24Bが処理液供給ノズル13へ第2エッチング液が
供給されない状態にされ、バルブ23Bが所定時間開か
れて、処理液供給ノズル13からウエハWに向けて純水
が吐出される。これにより、ウエハW表面は洗浄され第
1および第2エッチング液L1,L2などは除去され
る。続いて、制御部30により回転駆動機構15が制御
されて、スピンベース11が一定時間高速回転され、ウ
エハWの水分の振り切り乾燥が行われた後、スピンベー
ス11の回転が停止される。
【0071】その後、制御部30により揺動機構21お
よび図示しない移動機構が制御されて、二流体ノズル9
および処理液供給ノズル13がそれぞれ退避位置に移動
され、主搬送ロボット5により処理済みのウエハWが搬
出されて、1枚のウエハWのエッチング処理が終了す
る。以上の基板処理装置は、メッキ処理部2a〜2cと
エッチング処理部3a〜3cとをインライン化したもの
であり、メッキ処理とエッチング処理とを同一の装置内
で行うことができる。エッチング処理部3a〜3cは、
メッキ処理部2a〜2cと同様に処理液(エッチング
液)を用いた化学的作用によりウエハWを処理するもの
であるので、このようなインライン化が可能である。
【0072】以上のエッチング処理は、CMPのように
物理的な研磨を伴わず、第1および第2エッチング液L
1,L2の化学的な作用のみによって処理するするもの
である。したがって、発塵を伴わずクリーンな工程でウ
エハW表面に形成された銅薄膜Fを平坦化および薄型化
できる。このため、この基板処理装置は平坦化および薄
型化の工程以外の他の工程を実施する装置と同じ部屋に
配して使用することができる。
【0073】この発明の一実施形態の説明は、以上のと
おりであるが、この発明は他の形態で実施することもで
きる。たとえば、以上の実施形態では、二流体ノズル9
の移動速度をウエハW中心部に対向する位置よりウエハ
W周縁部に対向する位置で遅くなるように制御すること
により、ウエハWの中心部と周縁部とで、銅薄膜Fがほ
ぼ同等に平坦化されるようにしている。しかし、このよ
うな制御に替えて、ウエハWの中心部と周縁部とで、ウ
エハWの表面に衝突する第1エッチング液L1の液滴L
dの衝突速度を変化させることにより、銅薄膜Fがほぼ
同等に平坦化されるようにしてもよい。
【0074】この場合、制御部30により、バルブ17
Bの開度は一定にされ、バルブ18Bの開度は、二流体
ノズル9がウエハWの中心部に対向する位置から周縁部
に対向する位置に移動するに従って大きくなるように制
御される。これにより、二流体ノズル9に供給される第
1エッチング液L1の流量は一定であるが、二流体ノズ
ル9に供給される圧縮空気の流量は、液滴衝突領域Aが
ウエハWの中心部から周縁部に移動するに従って大きく
なる。その結果、第1エッチング液L1の液滴Ldのウ
エハW表面に対する衝突速度および第1エッチング液L
1の銅薄膜F表面に沿う移動速度は、液滴衝突領域Aが
ウエハWの中心部から周縁部に移動するに従って大きく
なる。これにより、銅薄膜Fのエッチング量は、ウエハ
Wの中心部と周縁部とでほぼ同等になる。
【0075】第1エッチング工程において、二流体ノズ
ル9は、ウエハWの中心部から周縁部に向かって移動し
ている。しかし、二流体ノズル9の動きはこれに限定さ
れるものではなく、たとえば、二流体ノズル9は、ウエ
ハWの周縁部から中心部に向かって移動するものであっ
てもよく、ウエハWの中心部と周縁部との間を往復する
ものであってもよい。以上の実施形態において、ウエハ
Wのアニールを行っているが、これは銅薄膜Fの特性を
向上させることが目的であり、エッチングを均一に行う
ためではない。すなわち、アニール工程が省略され、銅
薄膜Fがアニールにより焼きしめられていない場合で
も、第1エッチング液L1により銅薄膜Fを均一にエッ
チングできる。したがって、この基板処理装置によりウ
エハW表面をエッチングするに際して、アニール工程は
必ずしも必要ではない。
【0076】上記の二流体ノズル9は、二流体ノズル9
内の空間SP3で第1エッチング液L1に圧縮空気を吹
き付けて液滴Ldを生成し、二流体ノズル9の外部に液
滴Ldを噴射するもの(内部混合)であるが、開放され
た空間で第1エッチング液L1に圧縮空気を吹き付けて
液滴Ldを生成し噴射するもの(外部混合)であっても
よい。第1エッチング液と第2エッチング液とが同じ種
類で、第2エッチング液の有効成分の濃度が、第1エッ
チング液の有効成分の濃度より十分高い場合は、ヒータ
25を廃してもよい。また、第2エッチング液が良好な
エッチング特性を有するように第2エッチング液を加熱
できる場合は、第1エッチング液と第2エッチング液と
は同じものであってもよい。いずれの場合でも、表面が
平坦化された銅薄膜Fを第2エッチング液により迅速に
エッチングできる。
【0077】ウエハWの表面を平坦化(図4(b))し
た後、CMPにより銅薄膜Fを研磨して薄型化してもよ
い。この基板処理装置は、さらに、ウエハWの表面に有
機溶剤を供給する有機溶剤供給装置を備えていてもよ
く、ウエハWの純水による洗浄の後、有機溶剤供給装置
によりウエハWを有機溶剤(たとえば、イソプロピルア
ルコール)で洗浄することとしてもよい。
【0078】ウエハWの表面に形成される金属膜は銅薄
膜F以外に、たとえばアルミニウム薄膜であってもよ
い。適当な種類の第1エッチング液L1を選択すること
により、表面に金属膜以外の薄膜が形成された基板に対
しても、この薄膜を均一に薄型化できる。処理対象の基
板は、ウエハWのような円形基板以外に、たとえば、液
晶表示装置用ガラス基板のような角形基板であってもよ
い。
【0079】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイ
アウトを示す図解的な平面図である。
【図2】エッチング処理部の構成を示す図解的な斜視図
である。
【図3】二流体ノズルの構造を示す図解的な断面図であ
る。
【図4】エッチング工程におけるウエハの表面状態を示
す図解的な断面図である。
【符号の説明】
2a〜2c メッキ処理部 3a〜3c エッチング処理部 5 主搬送ロボット 6 アニール処理部 9 二流体ノズル 10 エッチング液滴噴射装置 11 スピンベース 13 処理液供給ノズル 15 回転駆動機構 17,24 エッチング液配管 17B,18B バルブ 17S,24S エッチング液供給源 18 圧縮空気配管 18S 圧縮空気供給源 21 揺動機構 22 処理液配管 23 純水配管 23S 純水供給源 25 ヒータ 26 処理液供給装置 30 制御部 A 液滴衝突領域 Ld 第1エッチング液の液滴 L1 第1エッチング液 L2 第2エッチング液 W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 MM01 PP27 QQ19 QQ31 QQ73 WW00 WW01 XX01 5F043 AA26 EE07 EE08 EE10 EE12 EE24 EE27 GG02 GG04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッチング液と気体とが混合されて生成さ
    れた液滴を噴射して基板の表面に衝突させるエッチング
    液滴噴射手段により上記基板の表面のエッチングを行う
    エッチング処理部を含むことを特徴とする基板処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記エッチング液滴噴射手段は、エッチン
    グ液と気体と混合してエッチング液の液滴を生成させ、
    このエッチング液の液滴を基板の表面に噴射する二流体
    ノズルと、 この二流体ノズルに接続され、この二流体ノズルにエッ
    チング液を供給するエッチング液供給管と、 上記二流体ノズルに接続され、上記二流体ノズルに気体
    を供給する気体供給管とを含むことを特徴とする請求項
    1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記二流体ノズルによりエッチング液の液
    滴を基板に噴射する際の上記二流体ノズルと上記基板と
    の間隔が5mmないし50mmであることを特徴とする
    請求項2記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記エッチング液滴噴射手段によるエッチ
    ング液の液滴の噴射方向と上記基板の法線方向とがなす
    角度が45°以内であることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】上記エッチング処理部が、基板を保持する
    基板保持手段と、 この基板保持手段に保持された基板と上記エッチング液
    滴噴射手段とを相対的に移動させる移動手段とをさらに
    含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】上記エッチング処理部が、上記基板保持手
    段に保持された基板を回転させる回転駆動機構をさらに
    含むことを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】上記エッチング処理部が、上記基板の表面
    に処理液を供給する処理液供給手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処
    理装置。
  8. 【請求項8】上記処理液がエッチング液および純水を含
    み、 上記処理液供給手段がエッチング液と純水とを切り換え
    て上記基板の表面に供給可能であることを特徴とする請
    求項7記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】上記処理液供給手段は、上記エッチング液
    滴噴射手段が噴射するエッチング液滴よりも速いエッチ
    ング速度で基板表面におけるエッチングを進行させるエ
    ッチング液を上記処理液として吐出するものであること
    を特徴とする請求項7または8記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】上記処理液供給手段により供給されるエ
    ッチング液を加熱するエッチング液加熱手段をさらに含
    むことを特徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】上記基板に対してメッキ処理を施すメッ
    キ処理部をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】上記基板のアニールを行うアニール処理
    部をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれかに記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】エッチング液と気体とが混合されて生成
    された液滴を基板の表面に衝突させて上記基板の表面を
    エッチングする第1エッチング工程を含むことを特徴と
    する基板処理方法。
  14. 【請求項14】上記第1エッチング工程におけるエッチ
    ング液の液滴の上記基板に対する衝突速度が、10m/
    sないし300m/sであることを特徴とする請求項1
    3記載の基板処理方法。
  15. 【請求項15】上記第1エッチング工程におけるエッチ
    ング液の液滴の径が、0.1μmないし100μmであ
    ることを特徴とする請求項13または14記載の基板処
    理方法。
  16. 【請求項16】上記基板を回転させる基板回転工程をさ
    らに含み、 上記第1エッチング工程が、上記基板回転工程で回転し
    ている上記基板に対して実施されることを特徴とする請
    求項13ないし15のいずれかに記載の基板処理方法。
  17. 【請求項17】上記第1エッチング工程が、 上記基板上においてエッチング液の液滴が衝突する液滴
    衝突領域を、上記基板の中心部と周縁部との間で移動さ
    せる液滴衝突領域移動工程と、 この液滴衝突領域移動工程における上記液滴衝突領域の
    移動速度を、上記基板中心部より上記基板周縁部の方が
    遅くなるように変化させる移動速度制御工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項16記載の基板処理方法。
  18. 【請求項18】上記第1エッチング工程が、第1の流量
    で吐出されたエッチング液に第2の流量で吐出された気
    体を吹き付けてエッチング液の液滴を生成するエッチン
    グ液滴生成工程を含み、 上記エッチング液滴生成工程が、上記第2の流量を変化
    させる工程を含むことを特徴とする請求項13ないし1
    7のいずれかに記載の基板処理方法。
  19. 【請求項19】上記第1エッチング工程の後、上記基板
    の表面にエッチング液を供給して上記基板の表面をエッ
    チングする第2エッチング工程と、 この第2エッチング工程の後、上記基板の表面に純水を
    供給して上記基板を洗浄する洗浄工程とをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項13ないし18のいずれかに記載
    の基板処理方法。
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