JP2003282457A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003282457A
JP2003282457A JP2002085810A JP2002085810A JP2003282457A JP 2003282457 A JP2003282457 A JP 2003282457A JP 2002085810 A JP2002085810 A JP 2002085810A JP 2002085810 A JP2002085810 A JP 2002085810A JP 2003282457 A JP2003282457 A JP 2003282457A
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Kanekazu Mizuno
謙和 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の基板を保持するボートを複数台有する
基板処理装置を使用して行う基板処理によって基板上に
起こるパーティクルの発生を抑制すること。 【解決手段】複数枚の基板を保持するボート6a、6b
と反応炉20とを有する基板処理装置を使用し、ボート
6aに保持された基板であるウェハ4を反応炉20内で
処理している間に、反応炉20外でボート6bに次回処
理するウェハ4を、移載機14によって移載しておき、
反応炉20内でのウェハ4の処理が終了後、反応炉20
内の温度を基板処理時の温度TFFM よりも降下させ
てT NL とした後に、処理後のウェハ4を保持した
ボート6aを反応炉20外ヘアンロード(取り出し)す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、ボートに保持された基板を反応炉内
で処理する、半導体装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】IC、LSI等の半導体装置を製造する
工程において、基板を反応炉内で加熱し、酸化処理、拡
散処理、化学気相堆積(CVD)処理等の処理を施す、
半導体装置の製造方法が実行されている。 【0003】上記の半導体装置の製造方法の一例とし
て、基板を反応炉内で加熱し、CVD法により基板上に
シリコン窒化膜(Si膜)を形成する方法があ
る。このような窒化膜形成法の具体例としては、基板で
あるシリコンウェハを反応炉内で加熱し、これに、液体
原料であるビス−ターシャリブチルアミノシラン(Bis-
Tertiary Butyl Amino Silane、以下、BTBASと略
す)を気化させたガス(以下BTBASガスと略す)と
アンモニア(NH)との混合ガスを作用させる処理を
行うことによって、ウェハ上に窒化膜(以下、BTBA
S−窒化膜と称する)を形成する方法がある。 【0004】BTBAS−窒化膜を形成する方法の一例
として、基板であるウェハを保持するボートを複数用い
る方法について以下に説明する。 【0005】この方法に用いる基板処理装置である熱C
VD装置の反応炉の部分を図4に示す。図において、1
は反応管であり、反応管1は石英アウタチューブ1aと
石英インナチューブ1bとから構成されており、3aは
BTBASガス噴出口であり、3bはアンモニア噴出口
であり、4は基板であるウェハであり、ウェハ4は垂直
方向に積層されてボート6aに装填され、ボート6a
は、キャップ7を介して、ステンレス製蓋12上、反応
炉20の中心部に固定されている。8は反応炉20内を
加熱するヒータであり、9aはBTBASガス導入管で
あり、9bはアンモニア導入管であり、10は排気口で
あり、11は石英インナチューブ1b内部への反応ガス
導入部分であり、15は予備排気バルブであり、16は
主排気バルブである。予備排気バルブ15及び主排気バ
ルブ16は排気用のポンプ(図示せず)に連結してい
る。 【0006】図4に示した基板処理装置の反応炉20を
用いるBTBAS−窒化膜形成工程において、ボート6
aに装填されたウェハ4は、ヒータ8で加熱され、反応
ガスとの反応によって、その表面上に窒化膜が形成され
る。反応ガスとしては、BTBASガスがBTBASガ
ス導入管9aを通り、BTBASガス噴出口3aから反
応ガス導入部分11に噴出し、アンモニアがアンモニア
導入管9bを通り、アンモニア噴出口3bから反応ガス
導入部分11に噴出する。この2つのガスは反応ガス導
入部分11において混じり合い、反応ガスとなって、石
英インナチューブ1b内を上昇し、ウェハ4表面や石英
上で反応し、その結果として、ウェハ4の表面にはBT
BAS−窒化膜が形成される。反応後のガスは、石英ア
ウタチューブ1aと石英インナチューブ1bとの間を下
降し、排気口10に到り、そこから、予備排気バルブ1
5、主排気バルブ16及びポンプ(図示せず)からなる
排気系によって排気される。 【0007】図4に示した基板処理装置を用いて、基板
であるウェハ4を処理し、ウェハ4上にBTBAS−窒
化膜を形成する工程においては、少なくとも2つの、ウ
ェハ保持用のボート6a及び6bを用いることが可能で
あり、以下その方法について説明する。 【0008】図5は、上記の工程の開始時から、2回目
の基板処理をするまでの各段階を示している。図におい
て、1aは石英アウタチューブであり、これは、反応炉
20を簡略化して表しているものとする。図中、6a及
び6bはウェハ保持用の2つのボートであり、14は、
ウェハ搬送ロボットの役割を兼ねる、ウェハ4の移載機
である。図中、ウェハ4は単に水平の線分で表し、これ
には符号「4」を付していない。ボート6aまたは6b
が石英アウタチューブ1a内にあるときは、そのボート
に保持されたウェハ4は反応炉20内において処理を受
けている状態にあるものとする。図中、A、B及びCは
反応炉外のボートの位置を示し、Aは、ウェハ4を、移
載機14によって、基板収納容器からボートへ、あるい
はボートから基板収納容器へ移載するときのボートの位
置である。Bは、反応炉直下のエレベータ位置であり、
ボートは、エレベータ(図示せず)によって、この位置
から反応炉内に挿入され、反応炉からこの位置へ降ろさ
れる。Cは、1つのボートがエレベータによって上昇あ
るいは降下するときに、他の1つのボートが待避する待
避位置である。 【0009】図5の(a)から(e)までが、工程の開
始から1回目の基板処理までの段階を示している。ま
ず、(a)に示したように、移載位置Aにあるボート6
aに、移載機14によって、ウェハ4を移載し、ボート
6aをエレベータ位置Bに移動させる。つぎに、(b)
に示したように、エレベータ位置Bにあるボート6aを
エレベータによって反応炉20内に挿入し、前述の成膜
処理を行なう。すなわち、BTBASガスとNHガス
はガス導入管9a、9bより反応管1内に送り込まれ
る。反応管1内に導入されたBTBASガスとNH
熱分解し、ボート6a中のウェハ4上または石英製のボ
ート6aや反応管1内にBTBAS−窒化膜を形成す
る。反応管1内部の温度は600℃である。 【0010】上記の成膜処理が行われている間に、
(c)及び(d)に示したように、他方のボート6bを
待避位置Cから移載位置Aへ移動させ、(e)に示した
ように、ボート6bに、移載機14によって、ウェハ4
を移載する。このように、ボー卜6bには次バッチの処
理待ちのウェハ4をあらかじめ保持しておく事ができ
る。 【0011】図5の(f)から(i)までが、1回目の
基板処理の終了時から2回目の基板処理までの段階を示
している。ボート6a中のウェハ4の処理が終わると、
(f)に示したように、ボート6aを反応炉20より引
き出す(アンロードする)。アンロード時の温度は60
0℃であり、成膜温度(基板処理温度)と同じである。
ボート6aの引き出し(アンロード)が終わると、ボ
ート6aを待避位置Cへ移動させる(図5の(f))。
つぎに、図5の(g)に示したように、処理前のウェハ
4を保持したボート6bを移載位置Aからエレベータ位
置Bへ移動させ、エレベータによって反応炉20内に挿
入し、上述と同じ基板処理(基板処理としては2回目)
を施す。この基板処理が行われている間に、図5の
(h)に示したように、ボート6aを待避位置Cから、
エレベータ位置Bを経て、移載位置Aにまで移動させ、
(i)に示したように、移載機14によって、処理済み
のウェハ4を回収し、それに換えて、処理前のウェハ4
をボート6aに移載する。この段階は、図5の(e)に
示した段階におけるボート6aとボート6bとを入れ替
えた場合に該当するので、処理前のウェハ4をボート6
aに移載する操作の終了後に、(f)から(i)に示し
た操作(ただし、ボートは入れ替わっている)によって
3回目の基板処理を行う。以下同様にして、(e)から
(i)までの操作の繰り返しによって、4回目以降の基
板処理を行うことができる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】上記の基板処理によっ
て、基板であるウェハ4上にBTBAS−窒化膜を形成
することができるのであるが、このような処理の後のウ
ェハ4の表面には、しばしば、パーティクル(粒子状凹
凸)が発生することが認められる。そのようなパーティ
クルが発生したウェハ4表面を走査型電子顕微鏡(SE
M)で観察すると、図7に示したように、表面に多数の
凹凸が観測された。 【0013】上記のパーティクルの発生は、この基板処
理後の工程における良品の歩留まりを低下させる原因と
なるので、このパーティクルの発生を抑制することは、
実用上重要な課題となる。 【0014】本発明が解決しようとする課題は、上記の
ような、複数枚の基板を保持するボートを複数台有する
基板処理装置を使用して行う基板処理によって基板上に
起こるパーティクルの発生を抑制することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、請求項1に記載したように、複数枚の基
板を保持するボートを複数台有する基板処理装置を使用
し、前記ボートのうちの一台に保持された基板を反応炉
内で処理している間に、前記反応炉外で前記ボートのう
ちの他の一台に次回処理する基板を移載しておき、前記
反応炉内での基板の処理が終了後、前記反応炉内の温度
を基板処理時の温度よりも降下させた後で処理後の基板
を保持した前記ボートを前記反応炉外ヘアンロードする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法を構成する。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明においては、複数枚の基板
を保持するボートを複数台有する基板処理装置を使用
し、前記ボートのうちの一台に保持された基板を反応炉
内で処理し、その基板の処理が終了した後、反応炉内の
温度を基板処理時の温度よりも降下させた後で処理後の
基板を保持したボートを反応炉外ヘアンロードすること
を特徴とする。 【0017】このような方法が、基板処理によって基板
上に起こるパーティクルの発生を抑制することに有効で
あろう、という推定は、本願発明の発明者が、パーティ
クルの発生の原因を究明する過程において得られた。す
なわち、本願発明の発明者は、図4に示した基板処理装
置を用い、基板であるウェハ4を保持するボートを複数
用いて、複数回のBTBAS−窒化膜形成を行った場合
に、1回目の基板処理によって窒化膜を堆積されたウェ
ハ4には、ほとんどパーティクルの発生が認められない
が、2回目以降の基板処理によって窒化膜を堆積された
ウェハ4には著しいパーティクルの発生が認められるこ
とを見いだした。そのようなパーティクルの発生の程度
の差異を図3に示す。 【0018】図3の(a)は上記の2回目以降の基板処
理によって窒化膜を堆積されたウェハ4上のパーティク
ルの発生状態を示し、(b)は上記の1回目の基板処理
によって窒化膜を堆積されたウェハ4上のパーティクル
の発生状態を示している。図中、パーティクルの発生位
置はウェハ4上の点で表されている。ウェハ4の右下に
示したパーティクルの個数は、基板処理によって増加し
たパーティクルの個数を示している。この個数を比較す
れば明らかなように、1回目の基板処理によって窒化膜
を堆積されたウェハ4には、ほとんどパーティクルの発
生が認められないが、2回目以降の基板処理によって窒
化膜を堆積されたウェハ4には著しいパーティクルの発
生が認められる。 【0019】上記の、パーティクルの発生状態の著しい
差異は、2回目以降の基板処理を受けるウェハ4は、搬
送室(図1の符号21で示す)において、その成膜前に
先行処理されたウェハを、反応炉20からアンロードす
る際に、処理されたウェハ上またはボート等の石英部材
上に形成されたBTBAS−窒化膜からの出ガスに触れ
ているのに対して、1回目の基板処理を受けるウェハ4
は、成膜前にそのような出ガスに触れることがない、と
いうことに起因すると考えられる。 【0020】すなわち、先行処理されたウェハを、反応
炉20からアンロードする際に、ウェハ4上或いは石英
部材(ボートや反応管)上のBTBAS−窒化膜からは
ごく微量の出ガス(図5の(f)中、波線矢印で示す)
が生じる。この出ガス成分がウェハ4を搬送する搬送室
(図1の符号21で示す)内に拡散してしまう。搬送室
には次バッチのウェハ4が、ボート6bに保持されて、
すでに存在し、このウェハ4に出ガス成分が吸着してし
まう。上記の、BTBAS−窒化膜からのガス放出は以
下のようにして確認されている。 【0021】図6に、BTBAS−窒化膜を昇温脱離法
(TDS分析)による出ガス成分の分析結果を示す。図
中、質量数2、16、17、18、27、28、44の
イオン電流(任意尺)を表示しているが、質量数2と1
8の場合のみを区別して示す。図に見られるように、出
ガス成分として質量数18の水、質量数2の水素が主な
成分として検出されている。 【0022】このことから、パーティクルの発生を抑制
するには、上記処理されたウェハ上またはボート等の石
英部材上に形成されたBTBAS−窒化膜からの出ガス
の発生を抑制すればよい、と考えられる。上記出ガスの
発生を抑制する有効な手段は、反応炉20と搬送室21
との隔たりが無くなるとき、すなわち、ウェハ4が反応
炉20からアンロードされるときのウェハ4上または石
英部材上に形成されたBTBAS−窒化膜の温度を低下
させることである。この理由は、図6より、温度が低い
ほど、出ガス量が少ない点から説明できる。そのために
は、ウェハ4が反応炉20からアンロードされるときの
反応炉20内の温度を低下させればよい。 【0023】本発明に係る半導体装置の製造方法は、基
板処理後の基板を反応炉からアンロードするときの反応
炉の温度以外の事項に関しては、従来技術と変わりがな
い。 【0024】図1は、本発明の実施の形態を、BTBA
Sを気化させたガス(以下、BTBASガスと略す)と
NHとを用いて基板であるウェハ4上にSi
(窒化膜)を形成する方法(BTBAS−窒化膜形成方
法)を例として、説明する図であり、この方法に用いら
れる基板処理装置の主要部を示している。図において、
1は反応管であり、反応管1は石英アウタチューブ1a
と石英インナチューブ1bとから構成されており、3a
はBTBASガス噴出口であり、3bはアンモニア噴出
口であり、4は基板であるウェハ4であり、ウェハ4は
垂直方向に積層されてボート6aに装填され、ボート6
aは、キャップ7を介して、ステンレス製蓋12上、反
応炉20の中心部に固定されている。8は反応炉20内
を加熱するヒータであり、9aはBTBASガス導入管
であり、9bはアンモニア導入管であり、10は排気口
であり、11は石英インナチューブ1b内部への反応ガ
ス導入部分であり、15は予備排気バルブであり、16
は主排気バルブである。予備排気バルブ15及び主排気
バルブ16は排気用のポンプ(図示せず)に連結してい
る。 【0025】図1に示した基板処理装置の反応炉20を
用いるBTBAS−窒化膜形成工程において、ボート6
aに装填されたウェハ4は、ヒータ8で加熱され、反応
ガスとの反応によって、その表面上に窒化膜が形成され
る。反応ガスとしては、BTBASガスがBTBASガ
ス導入管9aを通り、BTBASガス噴出口3aから反
応ガス導入部分11に噴出し、アンモニアがアンモニア
導入管9bを通り、アンモニア噴出口3bから反応ガス
導入部分11に噴出する。この2つのガスは反応ガス導
入部分11において混じり合い、反応ガスとなって、石
英インナチューブ1b内を上昇し、ウェハ4と反応し、
その結果として、ウェハ4の表面にはBTBAS−窒化
膜が形成される。反応後のガスは、石英アウタチューブ
1aと石英インナチューブ1bとの間を下降し、排気口
10に到り、そこから、予備排気バルブ15、主排気バ
ルブ16及びポンプ(図示せず)からなる排気系によっ
て排気される。 【0026】図1に示した基板処理装置を用い、基板で
あるウェハ4を処理し、ウェハ4上にBTBAS−窒化
膜を形成する工程においては、少なくとも2つの、ウェ
ハ保持用のボート6a及び6bを用いる。図1に示した
ように、ボート6aが反応炉20中にあって、ボート6
aに装填されたウェハ4がBTBAS−窒化膜形成のた
めの基板処理を受けている間に、ボート6bは搬送室2
1内にあって、次に処理を行うウェハ4が移載機14に
よってボート6bに移載される。 【0027】ボート6aに装填されたウェハ4の基板処
理が終了後、従来技術とは異なり、反応炉20内の温度
を基板処理時の温度よりも降下させた後で処理後の基板
であるウェハ4を保持したボート6aを反応炉20外ヘ
アンロードする。このようにして、アンロードされたウ
ェハ4の温度は、従来技術の場合(反応炉20内の温度
を基板処理時の温度に保ったままボート6aをアンロー
ドする場合)に比べて低くなっている。したがって、ウ
ェハ4上または石英部材上に形成されたBTBAS−窒
化膜からの出ガスの量が従来技術の場合に比べて極めて
少なくなり、搬送室21内の出ガスの濃度も従来技術の
場合に比べて極めて低くなる。その結果として、ボート
6bに移載されている次に処理を行うウェハ4への出ガ
スの影響も極めて小さくなり、このウェハ4が、つぎ
に、反応炉20内に入れられて基板処理を受けた場合の
パーティクルの発生も少なくなる。 【0028】ボートアンロード時の炉内温度TUNL
は、成膜時(基板処理時)の炉内温度TFFM よりも6
0〜80℃程度降下させればよい。例えば、TFFM
が600℃のとき、TUNL はTFFM から80℃程
度下げた520℃で十分である。TUNL をTFFM
から100℃、200℃下げても同様の効果が得られる
が、温度を低下させるために必要以上の時間を要してし
まうため、好ましくない。また、30℃、40℃下げた
程度では、出ガスを十分に防止することはできない。 【0029】図2に、TFFM が600℃のときの、
UNL と(次回の処理による)ウェハ4上パーティ
クル増加量との関係を示す。図中、TUNL =600
℃=T FFM (従来技術)のときに、3本の棒が示さ
れているが、左の棒はボートの上部から採取したウェハ
4におけるパーティクル増加量を示し、中央の棒はボー
トの中央部から採取したウェハ4におけるパーティクル
増加量を示し、右の棒はボートの下部から採取したウェ
ハ4におけるパーティクル増加量を示している。T
UNL =520℃、480℃、420℃の場合には、
ウェハ4上パーティクル増加量がすべての場合について
0であったので、図には、それぞれの3本の棒に対応し
て、3つの0のみが記入されている。この図から、T
UNL =520℃以下、すなわち、TFFM −T
UNL =80℃以下とすれば、十分な効果が現われる
ことが判る。 【0030】TUNL まで低下させた炉内温度は、つ
ぎの基板処理を行う場合に、TFF にまで戻して、
基板処理を行うことはいうまでもない。すなわち、炉内
温度をTFFM にまで戻してから、処理前のウェハ4
を保持したボート6aまたは6bを反応炉20内に挿入
して、基板処理を行う。 【0031】上記の説明においては、BTBAS−窒化
膜形成方法を例として説明を行ったが、本発明の適用範
囲はこれに限られるものではない。 【0032】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明の実施に
よって、複数枚の基板を保持するボートを複数台有する
基板処理装置を使用して行う基板処理によって基板上に
起こるパーティクルの発生を抑制することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る半導体装置の製造方法を説明する
図である。 【図2】本発明の効果を説明する図である。 【図3】ウェハ上のパーティクルの発生状態を比較する
図であり、(a)は2回目以降の基板処理によるパーテ
ィクルの発生状態を示し、(b)は1回目の基板処理に
よるパーティクルの発生状態を示す。 【図4】従来技術を説明する図である。 【図5】従来技術を説明する図である。 【図6】成膜処理後ウェハからの出ガス成分を示す図で
ある。 【図7】パーティクルが発生したウェハ表面の走査型電
子顕微鏡写真である。 【符号の説明】 1…反応管、1a…石英アウタチューブ、1b…石英イ
ンナチューブ、3a…BTBASガス噴出口、3b…ア
ンモニア噴出口、4…ウェハ、6a、6b…ボート、7
…キャップ、8…ヒータ、9a…BTBASガス導入
管、9b…アンモニア導入管、10…排気口、11…反
応ガス導入部分、12…ステンレス製蓋、14…移載
機、15…予備排気バルブ、16…主排気バルブ、20
…反応炉、21…搬送室、A…移載位置、B…エレベー
タ位置、C…待避位置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】複数枚の基板を保持するボートを複数台有
    する基板処理装置を使用し、前記ボートのうちの一台に
    保持された基板を反応炉内で処理している間に、前記反
    応炉外で前記ボートのうちの他の一台に次回処理する基
    板を移載しておき、前記反応炉内での基板の処理が終了
    後、前記反応炉内の温度を基板処理時の温度よりも降下
    させた後で処理後の基板を保持した前記ボートを前記反
    応炉外ヘアンロードすることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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