JP2003279433A - 真空度の連続的計測方法及び真空度計測システム並びにそのプログラム - Google Patents

真空度の連続的計測方法及び真空度計測システム並びにそのプログラム

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JP2003279433A
JP2003279433A JP2002085879A JP2002085879A JP2003279433A JP 2003279433 A JP2003279433 A JP 2003279433A JP 2002085879 A JP2002085879 A JP 2002085879A JP 2002085879 A JP2002085879 A JP 2002085879A JP 2003279433 A JP2003279433 A JP 2003279433A
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JP2002085879A
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Hidekazu Nishikawa
英一 西川
Shunei Kioka
俊英 喜岡
Kikuo Yamagishi
紀久雄 山岸
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YOSIO ELECTRONIC CO
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YOSIO ELECTRONIC CO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空度計測システムにおいて、装置規模及び
処理規模の増大を抑えて、低真空度(大気圧)から高真
空度までの広範囲の真空度計測を正確、容易かつ迅速に
可能にする。 【解決手段】 計測処理システム4は、真空度検出部3
における異なった印加電圧ごとの複数の放電電流対真空
度特性それぞれを観測する。この観測した複数の放電電
流対真空度特性それぞれを記憶して、複数の放電電流対
真空度特性それぞれの真空度特性を連接した真空度特性
データを生成する。真空度特性データを、真空度の所定
範囲を連接した連接真空度特性データ、傾きを補正した
傾き補正真空度特性データ及び変形を実質的な直線に補
正して連接した変形補正真空度特性データに生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低真空度から高真
空度までの広範囲の真空度(圧力)を計測するための真
空度の連続的計測方法及び真空度計測システム並びにそ
のプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空度計測装置としては、マグネ
トロン真空計、サーミスタ真空計、ヌードイオンゲージ
真空計、ピラニ真空計及びB−Aゲージ電離真空計等々
が知られている。
【0003】図17は、従来の真空計で測定可能な真空
度範囲を説明するための図である。図17を参照する
と、従来のマグネトロン真空計、ヌードイオンゲージ真
空計及びB−Aゲージ電離真空計は、それぞれ中真空度
から高真空度の計測が可能である。これに対して、サ−
ミスタ真空計及びピラニ真空計は、それぞれ中真空度か
ら低真空度までが計測可能である。換言すれば、従来の
真空計は、その一つで低真空度から高真空度までの広範
囲の真空度の計測は出来ない。
【0004】このような真空計は、真空雰囲気下におけ
る処理、例えば、半導体製造プロセスにおける真空蒸着
装置に用いられる。この真空蒸着装置では、ウェハーに
対する化合物などを真空蒸着する処理を行っている。こ
の真空蒸着処理の工程では、ウェハーが真空蒸着装置に
搬入された後に、この真空蒸着装置内を低真空度(例え
ば、クリーンルームの大気雰囲気)から所定の高真空度
に連続的に移行させて、その所定の真空度の雰囲気下で
の蒸着処理を行う。この蒸着処理後は、所定の高真空度
から低真空度に連続的に移行させて、ウェハーを真空蒸
着装置から搬出している。
【0005】このように、真空蒸着装置では、搬入、搬
出、真空蒸着の制御のために、低真空度から高真空度ま
でを連続的に計測する必要がある。このため、図17に
示した中真空度から高真空度の計測をマグネトロン真空
計、ヌードイオンゲージ真空計及びB−Aゲージ電離真
空計のいずれかで行い、さらに、中真空度から低真空度
をサ−ミスタ真空計及びピラニ真空計のいずれかで行な
っている。
【0006】このようにして、従来の真空度計測では、
複数種類かつ複数の真空計を組み合わせて、低真空度か
ら高真空度までを連続的に計測している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、低真空度から高真空度の計測ができるもの
の、次の(1)(2)及び(3)の欠点がある。
【0008】(1)複数種類かつ複数の真空計を組み合
わせて低真空度から高真空度までを計測する必要があ
り、この場合、例えば、二つの真空計それぞれの真空度
特性を観測する二つの装置や、低真空度から高真空度ま
での計測処理が可能な共用計測処理装置を用いる必要が
ある。換言すれば、真空度計測を行う装置及び、その信
号処理が複雑化する。
【0009】(2)また、複数種類かつ複数の真空計を
用いた場合、計測した真空度特性間で異なる傾きが発生
する場合がある。換言すれば、真空蒸着装置などの正確
な制御が出来なくなる。
【0010】なお。この「傾き」とは、例えば放電電流値
の同一変化範囲(例えば、放電電流10-1〜10-3A)
で、真空度特性の変化範囲が広くなったり(例えば、真
空度10-1〜10-4)、狭くなったりする(例えば、10
-1〜10-2)することを意味する。
【0011】(3)さらに、複数種類かつ複数の真空計
を用いた場合、その真空度特性に屈折や変形(湾曲な
ど)が発生する場合がある。この場合も真空蒸着装置な
どの正確な制御が出来なくなる。
【0012】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、装置規模及び処理規模の増大を抑えて、広範囲の真
空度(例えば、低真空度(大気圧)、中真空度、高真空
度)の計測が正確、容易かつ迅速に出来るようになる、
真空度の連続的計測方法及び真空度計測システム並びに
そのプログラムを提供することを目的とする。
【0013】本発明は、広範囲における正確な真空度特
性データが生成されて、より確実かつ正確な真空度制御
が可能になり、さらに、構成が簡素化されるとともに、
その構成の自由度が向上する、真空度の連続的計測方法
及び真空度計測システム並びにそのプログラムの提供を
他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の真空度の連続的計測方法は、順次の真空度範囲にわ
たり真空度を連続的に計測するものであり、真空度検出
部への印加電圧を、真空度範囲ごとに異ならせて、真空
度検出部における放電電流対真空度特性をそれぞれ観測
する工程と、この観測した複数の放電電流対真空度特性
を記憶する工程と、順次の真空度範囲に対応する放電電
流対圧力特性を連接させて、順次の真空度範囲の全真空
度範囲に対応する真空度特性データを生成する工程とを
有している。
【0015】本発明の真空度の連続的計測方法では、装
置規模及び処理規模の増大を抑えて、広範囲の真空度
(例えば、低真空度(大気圧)、中真空度、高真空度)
の計測が正確、容易かつ迅速に出来るようになる。この
場合、複数種類かつ複数の真空計を組み合わせずに、一
つの真空度検出部と一つの計測装置によって、低真空度
(大気圧)から高真空度までの広範囲の真空度計測が行
なわれる。
【0016】また、本発明の真空度の連続的計測方法
は、その好ましい態様として、真空度特性データが、複
数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空度の所
定範囲を連接した連接真空度特性データである。
【0017】この好ましい形態の真空度の連続的計測方
法では、放電電流対真空度特性における真空度の所定範
囲をそのまま連接した連接真空度特性データを得てお
り、その連接真空度特性データの生成処理が簡単にな
る。
【0018】さらに、本発明の真空度の連続的計測方法
は、その好ましい態様として、真空度特性データが、複
数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空度の所
定範囲を連接し、かつ、少なくとも一つの真空度の所定
範囲の放電電流対圧力特性の傾きを補正した傾き補正真
空度特性データである。
【0019】この好ましい形態の真空度の連続的計測方
法では、傾きを補正した傾き補正真空度特性データを生
成しており、複数の真空度範囲(例えば、低真空度、中
真空度、高真空度)にまたがる一連の真空度特性データ
の直線性が向上する。換言すれば、広範囲における正確
な真空度特性データが得られて、より確実かつ正確な真
空度制御が可能になる。
【0020】さらに、本発明の真空度の連続的計測方法
は、その好ましい態様として、真空度特性データが、複
数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空度の所
定範囲を連接し、かつ、少なくとも一つの真空度の所定
範囲の放電電流対圧力特性の変形を実質的な直線に補正
して連接した変形補正真空度特性データである。
【0021】この好ましい形態の真空度の連続的計測方
法では、変形を補正した変形補正真空度特性データを生
成しており、複数の異なる真空度範囲(例えば、低真空
度、中真空度、高真空度)にまたがる一連の真空度特性
データの直線性が向上する。この場合も広範囲における
正確な真空度特性データが得られて、より確実かつ正確
な真空度制御が可能になる。
【0022】さらに、本発明の真空度の連続的計測方法
は、その好ましい態様として、真空度特性データが、
(a)複数の放電電流対真空度特性それぞれの真空度範
囲が途切れることなく連接されたものであり、又は、
(b)複数の放電電流対真空度特性それぞれの真空度範
囲の一部が欠落し、かつ、非欠落の真空度範囲が連続性
を有して連接されたものである。
【0023】この好ましい形態の真空度の連続的計測方
法では、真空度特性データを使用する装置の制御状態に
合わせた真空度特性データの生成が可能になる。換言す
れば、真空度特性データの生成処理の自由度が向上す
る。
【0024】さらに、本発明の真空度の連続的計測方法
は、その好ましい態様として、真空度特性データを、記
憶保持した後に、又は記憶保持時せずに、表示、出力の
いずれか一方又は双方を行う。
【0025】この好ましい形態の真空度の連続的計測方
法では、真空度特性データを使用する装置など状態に合
わせた処理が可能になる。この場合も真空度特性データ
の生成処理の自由度が向上する。
【0026】さらに、本発明の真空度計測システムで
は、順次の真空度範囲にわたり真空度を連続的に計測す
るものであり、真空度検出部における異なった印加電圧
ごとの複数の放電電流対真空度特性それぞれを観測する
観測手段と、観測手段で観測した複数の放電電流対真空
度特性それぞれを記憶する記憶手段と、記憶手段で記憶
した複数の放電電流対真空度特性それぞれの真空度特性
を連接した真空度特性データを生成する連続真空度生成
処理手段とを備える。
【0027】また、本発明の真空度計測システムの好ま
しい態様として、連続真空度生成処理手段が、真空度特
性を連接した真空度特性データとして、(a)複数の放
電電流対真空度特性それぞれの真空度の所定範囲を連接
した連接真空度特性データ、(b)複数の放電電流対真
空度特性それぞれにおける少なくとも一つの真空度の所
定範囲の傾きを補正した傾き補正真空度特性データ、及
び (c)複数の放電電流対真空度特性それぞれにおけ
る少なくとも一つの真空度特性の変形を実質的な直線に
補正して連接した変形補正真空度特性データ のうちか
ら一つ又は2以上の特性データを生成する。
【0028】また、本発明の真空度計測システムの好ま
しい態様として、連続真空度生成処理手段が、複数の放
電電流対真空度特性それぞれにおける真空度範囲が途切
れることなく連接し、又は、複数の放電電流対真空度特
性それぞれにおける真空度範囲の一部が欠落し、かつ、
非欠落の真空度範囲が連続性を有して連接する。
【0029】また、本発明の真空度計測システムの好ま
しい態様として、連続真空度生成処理手段が生成した真
空度特性データを記憶保持する記憶保持手段をさらに備
え、この記憶保持手段で記憶した真空度特性データ、又
は記憶保持手段で記憶しない連続真空度生成処理手段か
らの真空度特性データを、表示手段、真空処理制御手段
のいずれか一方又は双方に出力する。
【0030】本発明の真空度計測システムでは、真空度
の連続的計測方法と同様に、装置規模及び処理規模の増
大を抑えて、広範囲の真空度の計測が正確、容易かつ迅
速に出来るようになる。さらに、真空度特性データの生
成処理が簡単になり、かつ、真空度特性データの直線性
が向上し、また、真空度特性データの生成処理の自由度
が向上する。
【0031】上記目的を達成する本発明のプログラム
は、真空度検出部における異なった印加電圧ごとの複数
の放電電流対真空度特性それぞれを観測する制御手順
と、この観測した複数の放電電流対真空度特性それぞれ
を記憶する制御手順と、記憶した複数の放電電流対真空
度特性それぞれにおける真空度特性を連接した真空度特
性データを生成する制御手順とをコンピュータに実行さ
せるものである。
【0032】また、その好ましい態様として、真空度特
性データを生成する制御としての、下記(a)(b)
(c)の少なくとも一つの制御をコンピュータに実行さ
せるものである。(a)複数の放電電流対真空度特性そ
れぞれにおける真空度の所定範囲を連接した連接真空度
特性データを生成する制御手順と、(b)複数の放電電
流対真空度特性それぞれにおける少なくとも一つの真空
度の所定範囲の傾きを補正した傾き補正真空度特性デー
タを生成する制御手順と、及び、(c)複数の放電電流
対真空度特性それぞれにおける少なくとも一つの真空度
特性の変形を実質的な直線に補正して連接した変形補正
真空度特性データを生成する制御手順。
【0033】本発明のプログラムでは、情報記録媒体
(パッケージソフトウェアなど)として流通提供が可能
になる。したがって、当該発明を小型汎用コンピュータ
などで容易に実施できるようになり、その汎用性が向上
する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図参照
の上で詳細に説明する。
【0035】なお、以下において、構成及び配置関係を
示す図は、本発明を理解できる程度に概略的に示したも
のに過ぎない。
【0036】(第1実施形態の構成及び各部の動作)図
1は、第1実施形態の概略構成を示す模式・ブロック図
である。
【0037】図1を参照すると、この第1実施形態は、
真空チャンバ1と、排気装置2と、計測処理システム4
(本発明(請求項)における連続真空度生成処理手段に
対応する)から構成されている。真空チャンバ1には、
真空チャンバ1内の真空度を検出するための真空度検出
部(ゲージ)3が配置されている。
【0038】真空度検出部3は、この例は、この後で詳
細に説明する正マグネトロン真空計であり、陽極の周囲
にマグネットリング、リング状金属部材、及びポールピ
ースを配置した構成である。
【0039】真空チャンバ1は、低真空度(大気圧、例
えば、真空度101)から高真空度(例えば、真空度1
-8)の真空雰囲気を形成し、真空蒸着装置などに配置
されている。排気装置2は、真空チャンバ1内の真空度
(真空度Pa、例えば、前記した真空度101から10
-8)を可変制御する。
【0040】なお、真空度は圧力と等価なものである。
【0041】計測処理システム4は、真空チャンバ1内
の真空度(真空度Pa)を、真空度検出部(ゲージ)3
への印加電圧の変化から、放電電流対真空度特性を観測
し、その計測データ における真空度範囲を連接し、真
空度特性が連続した真空度特性データを生成して表示
し、かつ、真空蒸着装置などに出力する。
【0042】なお、印加電圧の変化は、この例では、6
00V,2kV,3kVに順次に切り替えるか、又は、
この反対の順序に切り替えて印加するものである。以
下、600V,2kV,3kVの電圧値順序切り替えを
もって説明する。
【0043】また、真空度特性データは、以下に説明す
る第1実施形態の「連接真空度特性データ 」、第2実施
形態の「傾き補正真空度特性データ」、及び第3実施形
態の「変形補正真空度特性データ」にそれぞれ対応す
る。
【0044】図2は、図1中の計測処理システム4の内
部構成を示すブロック図である。
【0045】図2を参照すると、この計測処理システム
4には、可変高電圧直流(DC)電源10と、この可変
高電圧直流電源10と接地間に設けられた抵抗素子R1
(本発明(請求項)における観測手段に対応する)と、
この抵抗素子R1に接続された直流増幅器11(本発明
(請求項)における観測手段に関連する)と、直流増幅
器11の出力側に接続されたA/D変換器12と、この
A/D変換器12の出力側に接続された計測処理装置1
3とが設けられている。
【0046】さらに、この計測処理システム4には、計
測処理装置13に接続されたモニタ装置14(本発明
(請求項)における表示手段に対応する)及び入力装置
15と、比較器16と、基準電圧源17(なお、Vrf
は基準電圧とします)とが設けられている。
【0047】可変高電圧直流電源10は、例えば、AC
−DCコンバータや、DC−DCコンバータなどの直流
電源で実現され、真空チャンバ1におけるゲージ3の陽
極にプラス(+)電圧(この例では、600V,2k
V,3kVの順序又は反対の電圧値順序)を印加する。
抵抗素子R1は、600V,2kV,3kVの印加電圧
ごとの「放電電流」を降下電圧Va(電流I×抵抗値R
1)として検出する。直流増幅器11は、抵抗素子R1
両端の降下電圧Vaを増幅する。A/D変換器12は、
直流増幅器11からの放電電流に比例した降下電圧Va
をデジタル信号に変換する。
【0048】計測処理装置13は、真空度特性データと
しての第1実施形態における「連接真空度特性データ」
を生成し、モニタ装置14での画面表示や図示しない真
空蒸着装置の制御用として出力する。
【0049】モニタ装置14は、計測処理装置13から
の放電電流対真空度特性の計測データや「連接真空度特
性データ」を画面表示する。入力装置15は、各種の、
例えば、印加電圧の切り替え順序などを変更するための
入力操作を行う。
【0050】比較器16は、直流増幅器11からの、放
電電流に比例した降下電圧Vaから、予め定めた高真空
度、中真空度、低真空度を基準電圧Vrfと比較して、
可変高電圧直流電源10を、600V,2kV,3kV
の順序で切り替えるための比較結果信号を出力する。
【0051】図3は計測処理装置13の構成例を示すブ
ロック図である。
【0052】図3を参照すると、この例の計測処理装置
13は、MPU(Microprocessing Unit)20と、インタ
ーフェース(I/F)回路21と、メモリ22(記憶手
段)と、入出力(I/O)回路23とが設けられてい
る。MPU20は、CPU20a,ROM20b及びR
AM20cからなる。これらの各部は、データ、制御及
びアドレスそれぞれを転送するバスラインに接続されて
いる。
【0053】MPU20は、ROM20bに、この第1
実施形態の制御処理を実行するためのプログラム(本発
明(請求項)のプログラムに対応する)が格納されてお
り、このプログラムを、RAM20cのワ−キング処理
を通じてCPU20aが実行する。
【0054】なお、I/O回路23には、図2に示した
モニタ装置14及び入力装置15が接続されている。
【0055】インターフェース(I/F)回路21は、
図2におけるA/D変換器12からの放電電流Iに対応
した抵抗素子R1両端の降下電圧Vaのデジタル値をM
PU20が取り込む信号に生成する。メモリ22は、前
記した第1実施形態の「連接真空度特性データ」を記憶
し、さらに、この後で説明する、可変高電圧直流電源1
0を600V,2kV,3kVの順序で切り替えるため
に、予め真空チャンバ1及び真空度検出部3の放電電流
対真空度特性を調べた計測データを格納している。
【0056】入出力(I/O)回路23は、モニタ装置
14及び入力装置15に対するデータの入出力を処理す
る。
【0057】(第1実施形態の全体動作)次に、この第
1実施形態の全体動作について説明する。
【0058】図4は、正マグネトロン真空計の動作原理
を説明するための断面図であり、図5は第1実施形態の
全体動作における、MPU20が実行する機能を示すブ
ロック図である。また、図6は第1実施形態の全体動作
におけるMPU20の処理手順を示すフローチャートで
あり、図7は、第1実施形態における放電電流対真空度
特性の計測データを説明するための図である。さらに、
図8はモニタ装置14に表示される連接真空度特性デー
タを示す図である。
【0059】なお、図6に示すフローチャートにおい
て、Aルーチンは第1実施形態に対応する処理であり、
Bルーチンは、この後で説明する第2実施形態に対応す
る処理である。また、Cルーチンは第3実施形態に対応
する処理である。
【0060】以下においては、低真空度から中真空度、
高真空度に向かって、図8に示す連接真空度特性データ
を生成する例を説明するが、この反対に、高真空度、中
真空度、低真空度に向かって、図8に示す連接真空度特
性データを生成するようにも出来る。この場合、可変高
電圧直流(DC)電源10の電圧切替え制御を600
V,2kV,3kVの順序から反対の3kV,2kV,
600Vの順序で切り替える。これ以外の動作は基本的
に同じであり、以下、この反対の動作説明は省略する。
【0061】ここで、図4を参照して、この第1実施形
態で採用した正マグネトロン真空計の動作原理について
説明する。
【0062】図1の真空チャンバ1に、真空度検出部
(ゲージ)G(図1では参照符号3を付してある)が配
置され、このゲージGにおける陽極Gaと陰極Gbとに
ゲージGの放電電流を観測する、例えば、直流電流計A
mを介して、可変高電圧直流(DC)電源Hv(図2中
の可変高電圧直流電源10に対応する)から直流電圧が
印加されている。
【0063】この正マグネトロン真空計では、マグネッ
トリングMgの図における上端部に設けられたポールピ
ースP1からマグネットリングMgの図における下端部
に設けられたポールピースP2に向かう磁界を、陽極G
aと陰極Gbとの間の放電空間の電界(電子)に直交し
て付与して、電子を陽極Gaの周りを周回させている。
【0064】この放電空間に、気体分子(窒素N)が注
入されており、この雰囲気中で、窒素Nが電子と衝突
し、N+が陰極GbのイオンコレクタIcに衝突流入す
る。この衝突流入が直流電流計Amで表示され、この電
流値から真空チャンバ内の真空度(圧力)Paが計測さ
れる。
【0065】ここで低真空度から高真空度の検出方法に
ついて説明する。
【0066】図4において、真空チャンバ内の真空度が
上昇すると、内部の分子数が低減し、放電電流も減少す
る。また、真空チャンバ内の真空度を低下させると、内
部の分子数が増大して放電電流も増大し、ブレ−クダウ
ンとなる。このため、これまでの印加電圧を低い印加電
圧に切り替えて放電電流を計測する。
【0067】次に、この原理に基づいた、第1実施形態
の実際の動作について説明する。
【0068】まず、図5を参照して第1実施形態の概略
の動作について説明する。
【0069】この概略の動作では、印加電圧の切り替え
(600V,2kV,3kV)と、その放電電流観測が
行われる。次に、この観測による放電電流対圧力特性の
測定データが記憶される。そして、連接真空度特性デー
タが生成され、この連接真空度特性データが記憶された
後に、連接真空度特性データが、画面表示され、又は出
力される。
【0070】以下、この概略の動作を詳細に説明する。
【0071】図6のフローチャートを参照すると、ま
ず、図1のゲージ3に600Vが印加されるように、電
圧(比較結果信号)を、順方向設定ダイオードD1を通
じて比較器16に出力する(図6中のステップS1、以
下、ステップ番号の表示において「図6」の表記は省略
する)。
【0072】この600Vが図1のゲージ3に印加され
た状態で、放電電流Iの観測を開始する(ステップS
2)。この観測は、抵抗素子R1の降下電圧Va(放電
電流Iと等価)を直流増幅器11が増幅し、比較器16
が基準電圧Vrfとの比較によって、放電電流Iが10
0〜10-1Aまで、600Vを出力するように、その比
較結果信号が可変高電圧直流電源10に出力される。こ
の放電電流Iが100〜10-1Aでは、図7に示すA/
600V(低真空度)の放電電流対真空度特性の計測デ
ータが得られ、図3中のメモリ22に自動記憶される。
この放電電流Iが10-2〜10-5Aの計測データにフラ
グ1が設定される(ステップS3,S4)。
【0073】次に、放電電流Iが10-5Aになると、比
較器16が基準電圧Vrfとの比較によって、放電電流
Iが10-3〜10-6Aまで、可変高電圧直流電源10が
印加電圧2kVを出力するように、その比較結果信号を
可変高電圧直流電源10に出力する。また、この間の放
電電流によって、図7に示すB/2kV(中真空度)の
放電電流対真空度特性の計測データが得られ、図3中の
メモリ22に記憶されるとともに、この計測データにフ
ラグ2が設定される(ステップS5,S6,S7)。
【0074】次いで、放電電流Iが10-6Aになると、
比較器16が基準電圧Vrfとの比較によって、放電電
流Iが10-4〜10-9Aまで、印加電圧3kVを出力す
るように、その比較結果信号を可変高電圧直流電源10
に出力する。このC/3kV(高真空度)の図7に示す
放電電流対真空度特性の計測データが得られ、図3中の
メモリ22に記憶されるとともに、この計測データにフ
ラグ3が設定される(ステップS8,S9,S10)。
【0075】このようにして、放電電流対真空度特性に
おけるA/600V(低真空度)、B/2kV(中真空
度)、C/3kV(高真空度)それぞれの図7に示す直
線的な計測データが得られる。
【0076】このフラグ1〜3が設定されたA/600
V,B/2kV,C/3kVそれぞれの図7に示す放電
電流対真空度特性の計測データを図3に示す計測処理装
置13のMPU20がメモリ22から読み出す。そし
て、A/600V,B/2kV,C/3kVそれぞれの
計測データにおける一致する真空度点(この例では、真
空度点Caと真空度点Ba及び真空度点Bbと真空度点A
a)を自動接続すれば、図8に示すように低真空度から
高真空度まで連続した連接真空度特性データが生成され
る(ステップS11)。
【0077】この低真空度から高真空度まで連続した連
接真空度特性データがメモリ22に格納された後(ステ
ップS12)、図2に示すモニタ装置14で画面表示さ
れ、さらに、真空蒸着装置などにおける低真空度から高
真空度まで連続した制御のために図示しない真空処理制
御装置(本発明(請求項)における真空処理制御手段に
対応する)などに出力される(ステップS13)。
【0078】なお、低真空度から高真空度まで連続した
連接真空度特性データは、メモリ22に記憶しないで、
計測処理装置13から直接モニタ装置14や図示しない
真空処理制御装置に出力するようにしても良い。この場
合、装置構成(設計)の自由度が得られる。
【0079】なお、図7及び図8に示すように低真空度
から高真空度まで連続した連接真空度特性データにおい
て、A/600V,B/2kV,C/3kVでは、それ
ぞれ下記の真空度の範囲(この例では、真空度100
10-7までの間)が設定されている。
【0080】(1)A/600V(低真空度) 放電電流:10-2〜10-5 真空度(Pa):100〜10-1 連接に使用する放電電流対真空度特性の範囲:真空度点
Aa〜Ab (2)B/2kV(中真空度) 放電電流10-3〜10-6 真空度(Pa)10-1〜10-3 連接に使用する放電電流対真空度特性の範囲:真空度点
Ba〜Bb (3)C/3kV(高真空度) 放電電流10-4〜10-9 真空度(Pa)10-3〜10-7 連接に使用する放電電流対真空度特性の範囲:真空度点
Ca〜Cb 上記した使用する放電電流対真空度特性(計測データ)
の範囲である、真空度点Aa〜Ab、真空度点Ba〜B
b及び真空度点Ca〜Cbは、次のようにして決定す
る。
【0081】(1)真空度の最大と最低の範囲(この例
では、真空度100〜10-7 までの間)を予め図3に示
すMPU20に入力装置15から予め設定する。そし
て、前記した図6のステップS11で、A/600V,
B/2kV,C/3kVそれぞれ放電電流対真空度特性
(計測データ)における一致する真空度点を連接する際
に、真空度の最大と最低の範囲(真空度100〜1
-7)を制限する。
【0082】なお、真空度の最大と最低の範囲は、真空
蒸着装置などで必要とされる真空度の制御範囲に対応す
るものである。
【0083】(2)さらに、真空度の最大と最低の範囲
(真空度100〜10-7)における接続の真空度点(図
7における真空度点Aaと真空度点Bb及び真空度点B
aと真空度点Cb)は、それぞれ直線性を有する範囲
(屈折や変形、傾きの少ない範囲)をMPU20で自動
選択したり、入力装置15から手動操作で設定する。
【0084】なお、ここでの真空度の最大と最低の範囲
(真空度100〜10-7)における接続の真空度点(図
7における真空度点Aaと真空度点Bb及び真空度点B
aと真空度点Cb)は、本発明(請求項)における「真
空度の所定範囲」に対応するものである。
【0085】なお、ここでは、低真空度:600V、中
真空度:2kV、高真空度:3kVをもって、連接真空
度特性データ(低真空度から中真空度及び高真空度まで
の連続した真空度特性)を生成する例を説明したが、こ
の低真空度:600V、中真空度:2kV、高真空度:
3kVのそれぞれを決定する方法について、次に説明す
る。
【0086】この場合、予め使用する真空チャンバ1及
びゲージ3の放電電流対真空度特性を調べる。この放電
電流対真空度特性の調べは、図2に示す計測処理装置1
3や小型汎用コンピュータなどを、専用のプログラムを
搭載して行なう。
【0087】まず、複数の印加電圧、例えば、600V
から一定間隔の高い電圧に切り替え、それぞれの放電電
流対真空度特性の計測データを取得して記録する。そし
て、この取得した放電電流対真空度特性それぞれの計測
データから、比較的直線の範囲かつ低真空度から中真空
度及び高真空度までの連続した真空度特性が得られる範
囲を調べて連接真空度特性データ、すなわち、低真空度
から中真空度及び高真空度までの連続した真空度特性を
生成できる印加電圧を複数、この例では600V,2k
V,3kVの三つを決定する。この決定した印加電圧デ
ータを、入力装置15からメモリ22に入力して記憶
し、この後で前記した第1実施形態の連接動作を実行す
る。
【0088】上記したように第1実施形態では、低真空
度から高真空度まで連続した連接真空度特性データが自
動的に生成される。この場合、従来例のように、複数種
類かつ複数の真空計を組み合わせて低真空度から高真空
度までを計測する必要がなくなり、装置規模及び処理規
模の増大を抑えて、広範囲の真空度(例えば、低真空度
(大気圧)、中真空度、高真空度)の計測が正確、容易
かつ迅速に出来るようになる。
【0089】(第2実施形態の構成及び各部の動作)こ
の第2実施形態の構成としては、第1実施形態の図1及
び図2に示した構成がそのまま適用される。この構成の
重複した説明は省略する。
【0090】図9は、第2実施形態に対応した計測処理
装置13A(これは図2における計測処理装置13に対
応する構成要素である)の要部構成を示すブロック図で
ある。
【0091】図9を参照すると、この計測処理装置13
Aは、第1実施形態と同様のMPU20,I/F回路2
1,I/O回路23、メモリ22(一部図示せず)とと
もに、第2実施形態専用のルックアップテーブル(LU
T)を格納したROM25(本発明(請求項)における
記憶保持手段に対応する)が設けられている。
【0092】このROM25のLUTには、図7及び図
8に示した第1実施形態で生成された連接真空度特性デ
ータにおける傾きを補正して、第2実施形態における傾
き補正真空度特性データを得るための変換データが予め
格納されている。
【0093】なお、図7及び図8に示した第1実施形態
における連接真空度特性データでは、C/3kVの放電
電流対真空度特性の直線的な計測データには傾きが生じ
ておらず、A/600Vの計測データ及びB/2kVの
計測データが、C/3kVの正常な直線データに対し
て、それぞれ異なる傾きを有しているものとして、ここ
での説明を行う。
【0094】なお、C/3kVの放電電流対真空度特性
の直線的な計測データに傾きが生じていないとするの
は、正規化真空度特性(目的とする真空度特性)に一致
していることを意味している。したがって、正規化真空
度特性にC/3kVの放電電流対真空度特性が傾いてい
る場合は、A/600V,B/2kV,C/3kVの全部
の傾き補正を実施することになる。
【0095】なお。この「傾き」とは、放電電流値の同一
変化範囲で、真空特性の変化範囲が広くなったり、狭く
なったりするものである。図7の例では、A/600V
の計測データが、その放電電流10-2〜10-5Aにおい
て、真空度10-0〜10-1であるのに対して、B/2k
Vの計測データでは、その放電電流10-3〜10-6Aに
おいて、真空度10-1〜10-3である。つまりA/60
0V及びB/2kVの計測データは、同一の放電電流の
変化に対して真空度特性が倍に変化している。すなわ
ち、その傾きが違っている。なお、ここでは、C/3k
Vの放電電流対真空度特性が目標とする傾きの無い正規
化特性であり、これにA/600V及びB/2kVの計
測データの傾きを補正するものとする。
【0096】(第2実施形態の全体動作)以下の第2実
施形態の動作説明では、第1実施形態で参照した図6の
ロ−チャ−トを再度参照して、その説明を行う。
【0097】図10は第2実施形態の全体動作における
MPU20が実行する機能を示すブロック図であり、図
11は、傾きのある放電電流対真空度特性の計測データ
を直線補正した傾き補正真空度特性データを示す図であ
る。
【0098】まず、図10を参照して第2実施形態の概
略の動作について説明する。
【0099】この概略の動作では、印加電圧の切り替え
(600V,2kV,3kV)と、その放電電流観測が
行われる。次に、この観測による放電電流対圧力特性の
測定データが記憶される。そして、傾き補正真空度特性
データが生成され、この傾き補正真空度特性データが記
憶された後に、傾き補正真空度特性データが、画面表示
され、又は出力される。
【0100】以下、この概略の動作を詳細に説明する。
【0101】図6のフローチャートを参照すると、この
第2実施形態の動作では、まず、ステップS1からステ
ップS12(なお、ステップS12の処理はこの第2実
施形態では、実行しなくても良い)が実行される。この
実行で、放電電流対真空度特性の計測データにおけるA
/600V(低真空度)、B/2kV(中真空度)、C
/3kV(高真空度)それぞれの図7に示す計測データ
が得られる。
【0102】そして、A/600V,B/2kV,C/
3kVそれぞれの計測データにおける一致する真空度点
を自動接続して、図8に示す低真空度から高真空度まで
連続した連接真空度特性データが生成される。
【0103】この後、図6に示すように、第2実施形態
の傾き補正真空度特性データを得る傾き補正(及び第3
実施形態の変形補正真空度特性データを得る補正)の設
定の有無が判断される(ステップS20)。ここで傾き
補正の設定が無い場合(No)、処理が終了となる。ま
た、傾き補正の設定が有る場合(ステップS20:Ye
s)、次に、この第2実施形態の傾き補正と、この後で
説明する第3実施形態の変形補正を振り分ける(ステッ
プS21)。
【0104】第2実施形態の傾き補正のルーチンでは、
傾き補正処理、すなわち、傾き補正真空度特性データが
生成される(ステップS22)。この傾き補正処理で
は、ROM25に格納されているLUTによって、連接
真空度特性データにおける傾きを補正する。このLUT
は、放電電流をアドレスとした、傾きが生じていないC
/3kVの放電電流対真空度特性の計測データなどの特
性に合わせるデータが格納されている。
【0105】このLUTに傾きが生じているA/600
Vにおける、観測した放電電流値、及びB/2kVの放
電電流値のそれぞれをアドレスとして入力し、図11に
示すように、C/3kV放電電流対真空度特性の計測デ
ータの正常な直線に整合した、すなわち、傾きのある計
測データが直線補正された傾き補正真空度特性データを
生成する。
【0106】図11を参照すると、A/600V,B/
2kVの計測データが、C/3kVの正常な直線に整合
するようにA1/600V,B1/2kVとして直線補
正されている。
【0107】この低真空度から高真空度まで連続した傾
き補正真空度特性データがメモリ22に格納された後に
(ステップS23)、図2に示すモニタ装置14で画面
表示され、さらに、真空蒸着装置などにおける低真空度
から高真空度まで連続した制御のために図示しない真空
処理制御装置(本発明(請求項)における真空処理制御
手段に対応する)出力されて、一連の処理が終了する
(ステップS24)。
【0108】なお、低真空度から高真空度まで連続した
傾き補正真空度特性データは、メモリ22に記憶しない
で、計測処理装置13から直接モニタ装置14や図示し
ない真空処理制御装置に出力するようにしても良い。こ
の場合、装置構成(設計)の自由度が得られる。
【0109】上記したように第2実施形態では、低真空
度から高真空度まで直線状に連続した傾き補正真空度特
性データが生成される。これによって、例えば、真空蒸
着装置での低真空度から高真空度まで連続した制御の直
線性が向上するようになる。
【0110】(第3実施形態の構成及び各部の動作)こ
の第3実施形態の構成としては、第1実施形態の図1及
び図2に示した構成がそのまま適用される。この構成の
重複した説明は省略する。
【0111】図12は、第3実施形態に対応した計測処
理装置13B(これは図2における計測処理装置13に
対応する構成要素である)の要部構成を示すブロック図
であり、図13は、第3実施形態における放電電流対真
空度特性の計測データを説明するための図である。
【0112】図12を参照すると、この計測処理装置1
3Bは、第1実施形態と同様のMPU20,I/F回路
21,I/O回路23、メモリ22(一部図示せず)と
ともに、第2実施形態で説明したROM25と、この第
3実施形態専用のルックアップテーブル(LUT)を格
納したROM(第2ROM)26(本発明(請求項)に
おける記憶保持手段に対応する)が設けられている。
【0113】このROM26のLUTには、図13に示
したA2/600V,B2/2kV,C2/3kVそれ
ぞれの計測データを表わす線に生じている屈折や変形
(湾曲など)を補正して、第3実施形態の変形補正真空
度特性データに変換するためのデータが、予め計測され
て格納(第1実施形態の説明参照)されている。
【0114】(第3実施形態の全体動作)この第3実施
形態の動作説明では、第1実施形態で参照した図6のフ
ロ−チャ−トを再度参照して、その説明を行う。
【0115】図14は、第3実施形態の全体動作におけ
るMPU20が実行する機能を示すブロック図である。
【0116】ここで、図14を参照して第3実施形態の
概略の動作について説明する。
【0117】この概略の動作では、印加電圧の切り替え
(600V,2kV,3kV)と、その放電電流観測が
行われる。次に、この観測による放電電流対圧力特性の
測定データが記憶される。そして、変形補正真空度特性
データが生成され、この変形補正真空度特性データが記
憶された後に変形補正真空度特性データが、画面表示さ
れ又は出力される。
【0118】以下、この概略の動作を詳細に説明する。
【0119】図6及び図13を参照すると、この第3実
施形態の動作では、前記第1及び第2実施形態と同様
に、図6に示すステップS1からステップS12(な
お、ステップS12の処理は、この第3実施形態では、
実行しないでも良い)が実行される。すなわち、図13
に示すA2/600V(低真空度)、B2/2kV(中
真空度)、C/3kV(高真空度)それぞれの放電電流
対真空度特性の計測データを得る。
【0120】この後、図6に示すように、第3実施形態
の変形補正設定の有無が判断され、第3実施形態の変形
補正の振り分けが行われる(ステップS20,S21)。
【0121】この後で、ROM26に格納されているL
UTによって、図13に示すA2/600V,B2/2
kV,C2/3kVそれぞれの放電電流対真空度特性の
計測データに対する変形補正を行う。このLUTでは、
放電電流をアドレスとして、例えば、変形が生じていな
いC/3kVの計測データにおける屈折以前の直線上に
整合するように、その変形部分を補正し、このLUTの
変換によって、変形が生じている計測データを直線補正
した変形補正真空度特性データに生成する(ステップS
30)。直線補正された変形補正真空度特性データは、
第2実施形態の図11と同様である。
【0122】この低真空度から高真空度まで連続した変
形補正真空度特性データがメモリ22に格納された後
(ステップS31)、図2に示すモニタ装置14で画面
表示され、さらに、真空蒸着装置などにおける低真空度
から高真空度まで連続した制御のために図示しない真空
処理制御装置(本発明(請求項)における真空処理制御
手段に対応する)などに出力されて、一連の処理が終了
する(ステップS24)。
【0123】なお、低真空度から高真空度まで連続した
傾き補正真空度特性データは、メモリ22に記憶しない
で、計測処理装置13から直接モニタ装置14や図示し
ない真空処理制御装置に出力するようにしても良い。こ
の場合、装置構成(設計)の自由度が得られる。
【0124】上記したように第3実施形態でも、第2実
施形態同様に低真空度から高真空度まで直線状に連続し
た変形補正真空度特性データが生成され、例えば、真空
蒸着装置での低真空度(大気圧)から高真空度まで連続
した制御の直線性が向上するようになる。
【0125】(第4実施形態の構成)図15は、図1に
おけるゲージ3の最適化構造を説明するための図であ
る。(a)は、ゲージ3を模式的に示し、(b)は
(a)におけるA−A線にかかる断面構成を示してい
る。
【0126】図15(a)及び(b)を参照すると、こ
のゲージ3は、陽極50の周囲にイオンコレクタ(陰
極)としてのリング状金属部材51が配置され、この外
側に3段積層のマグネットリング52a,52b,52
cが配置されている。マグネットリング52a〜52c
の内側に陰極(イオンコレクタ)マグネットリング52
a〜52cの図における上下端に磁界付与用のポールピ
ース53a,53bが配置されている。
【0127】このゲージ3の構造において、第1実施形
態から第3実施形態における連接真空度特性データ、傾
き補正真空度特性データ及び変形補正真空度特性データ
を最適に生成可能な放電電流対真空度特性の計測データ
が得られるアスペクト比Aは、 A=LG/rD=1.09 …(1) LG:ポールピース間距離=6mm rD:陰極表面と陽極表面との間の距離=5.5mm であることが各種の実験から判明した。
【0128】(比較実測値)図16は、第1から第4実
施形態で計測可能な真空度の範囲を比較した図である。
【0129】図16を参照すると、従来のマグネトロン
真空計、ヌードイオンゲージ真空計及びB−Aゲージ電
離真空計が、それぞれ中程度の真空度から高真空度の計
測のみが可能であり、また、サ−ミスタ真空計及びピラ
ニ真空計がそれぞれ中程度の真空度から低真空度までが
計測可能である。換言すれば、一つの真空計で、低真空
度から高真空度まで連続的に計測できない。これに対し
て、本発明の第1から第4実施形態によれば、一つの装
置で低真空度から高真空度まで連続的に計測可能になっ
ている。
【0130】(変形例)上記した第1から第3実施形態
において、計測処理装置13,13A,13Bは、図3
に示したMPU20を主体とした構成にかかわらず、小
型汎用コンピュータでも実現可能である。また、図3に
示すMPU20や小型汎用コンピュータと同様に機能す
るDSP(Digital Signal Processor)でも同様に動作
する。
【0131】また、上記した第1から第3実施形態にお
いて、MPU20では、図2に示した比較器16から可
変高電圧直流電源10に対する切替制御信号を出力する
構成としているが、図3に示すMPU20が、プログラ
ム実行によって、可変高電圧直流電源10に対する切替
制御信号を直接出力する構成とすることも出来る。
【0132】さらに、第1から第3実施形態において、
図7に示したように、低真空度から高真空度までの複数
の異なる真空度範囲それぞれ計測データを連接した状態
をもって説明したが、複数の異なる真空度範囲それぞれ
の計測データが途中で連続しない欠落部分を有していて
も良い。例えば、図8において、B2/2kV(中真空
度)の計測データ部分が欠落していても良い。これは、
真空蒸着装置などにおける制御状態(中真空度での制御
を行わない場合)に適合するようにすれば良い。
【0133】また、上記第1から第3実施形態におい
て、各種のデータを図2に示すモニタ装置14で画面表
示するとともに、必要に応じて、例えば、モニタ装置1
4に対する目視確認が出来ない環境では、各種のデータ
を合成音声による音声報知とすることも可能である。
【0134】なお、上記した構成及びその説明は本発明
を理解できる程度に示した例示的なものである。すなわ
ち、本発明は前記した第1から第4実施形態に限定され
ない。特許請求の範囲を逸脱しない範囲における種々の
設計変更は、当業者にとって容易に想到できるものであ
り、このような変更は全て本発明に含まれる。
【0135】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、装置規模及び処理規模の増大を抑えて、低真空
度(例えば、大気圧)から高真空度までの広範囲の真空
度計測が正確、容易かつ迅速に可能になるという効果を
有している。
【0136】さらに、本発明によれば、広範囲における
正確な真空度特性データがえられて、より確実かつ正確
な真空度制御が可能になり、また、構成が簡素化される
とともに、その構成の自由度が向上するという効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の概略構成を示す
模式・ブロック図である。
【図2】図1中の計測処理システムの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図2中の計測処理装置の構成例を示すブロック
図である。
【図4】第1実施形態にあって正マグネトロン真空計の
動作原理を説明するための断面図である。
【図5】第1実施形態の全体動作におけるMPUが実行
する機能を示すブロック図である。
【図6】第1実施形態の全体動作におけるMPUの処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態における計測データを示す図であ
る。
【図8】第1実施形態におけるモニタ装置に表示される
連接真空度特性データを示す図である。
【図9】第2実施形態における計測処理装置の要部構成
を示すブロック図である。
【図10】第2実施形態の全体動作におけるMPUが実
行する機能を示すブロック図である。
【図11】第2実施形態にあって傾きのある計測データ
を補正した直線補正データを示す図である
【図12】第3実施形態における計測処理装置の要部構
成を示すブロック図である。
【図13】第3実施形態における計測データを説明する
ための図である。
【図14】第3実施形態の全体動作におけるMPUが実
行する機能を示すブロック図である。
【図15】第4実施形態におけるゲージの最適化構造を
説明するための図である。
【図16】第1から第4実施形態の真空度の計測可能範
囲を比較した図である。
【図17】従来の真空計で測定可能な真空度範囲を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 真空チャンバ 3 真空度検出部(ゲージ) 4 計測処理システム 10 可変高電圧直流電源 13,13A,13B 計測処理装置 14 モニタ装置 20 MPU 22 メモリ 20b,25,26 ROM R1 抵抗素子
フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA39 BB08 CC48 DD19 EE39 FF07 FF45 HH01 HH19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次の真空度範囲にわたり真空度を連続
    的に計測する真空度の連続的計測方法において、 真空度検出部への印加電圧を、前記真空度範囲ごとに異
    ならせて、前記真空度検出部における放電電流対真空度
    特性をそれぞれ観測する工程と、 この観測した複数の放電電流対真空度特性を記憶する工
    程と、 前記順次の真空度範囲に対応する放電電流対圧力特性を
    連接させて、前記順次の真空度範囲の全真空度範囲に対
    応する真空度特性データを生成する工程と、を有するこ
    とを特徴とする真空度の連続的計測方法。
  2. 【請求項2】 前記真空度特性データが、 前記複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空
    度の所定範囲を連接した連接真空度特性データであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の真空度の連続的計測方
    法。
  3. 【請求項3】 前記真空度特性データが、 前記複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空
    度の所定範囲を連接し、かつ、少なくとも一つの前記真
    空度の所定範囲の放電電流対圧力特性の傾きを補正した
    傾き補正真空度特性データであることを特徴とする請求
    項1記載の真空度の連続的計測方法。
  4. 【請求項4】 前記真空度特性データが、 前記複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空
    度の所定範囲を連接し、かつ、少なくとも一つの前記真
    空度の所定範囲の放電電流対圧力特性の変形を実質的な
    直線に補正して連接した変形補正真空度特性データであ
    ることを特徴とする請求項1記載の真空度の連続的計測
    方法。
  5. 【請求項5】 前記真空度特性データが、(a)複数の
    放電電流対真空度特性それぞれの真空度範囲が途切れる
    ことなく連接されたものであり、又は、(b)複数の放
    電電流対真空度特性それぞれの真空度範囲の一部が欠落
    し、かつ、非欠落の真空度範囲が連続性を有して連接さ
    れたものであることを特徴とする請求項1記載の真空度
    の連続的計測方法。
  6. 【請求項6】 前記真空度特性データを、 記憶保持した後に、又は記憶保持時せずに、表示、出力
    のいずれか一方又は双方を行うことを特徴とする請求項
    1記載の真空度の連続的計測方法。
  7. 【請求項7】 順次の真空度範囲にわたり真空度を連続
    的に計測する真空度計測システムにおいて、 真空度検出部における異なった印加電圧ごとの複数の放
    電電流対真空度特性それぞれを観測する観測手段と、 前記観測手段で観測した複数の放電電流対真空度特性そ
    れぞれを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段で記憶した複数の放電電流対真空度特性そ
    れぞれの真空度特性を連接した真空度特性データを生成
    する連続真空度生成処理手段と、を備えることを特徴と
    する真空度計測システム。
  8. 【請求項8】 前記連続真空度生成処理手段が、真空度
    特性を連接した真空度特性データとして、(a)複数の
    放電電流対真空度特性それぞれの真空度の所定範囲を連
    接した連接真空度特性データ、(b)複数の放電電流対
    真空度特性それぞれにおける少なくとも一つの真空度の
    所定範囲の傾きを補正した傾き補正真空度特性データ、
    及び(c)複数の放電電流対真空度特性それぞれにおけ
    る少なくとも一つの真空度特性の変形を実質的な直線に
    補正して連接した変形補正真空度特性データのうちから
    一つ又は2以上の特性データを生成することを特徴とす
    る請求項7記載の真空度計測システム。
  9. 【請求項9】 前記連続真空度生成処理手段が、 複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空度範
    囲が途切れることなく連接し、又は、 複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真空度範
    囲の一部が欠落し、かつ、非欠落の真空度範囲が連続性
    を有して連接するこを特徴とする請求項7記載の真空度
    計測システム。
  10. 【請求項10】 前記連続真空度生成処理手段が生成し
    た真空度特性データを記憶保持する記憶保持手段をさら
    に備え、 この記憶保持手段で記憶した真空度特性データ、又は前
    記記憶保持手段で記憶しない前記連続真空度生成処理手
    段からの真空度特性データを、表示手段、真空処理制御
    手段のいずれか一方又は双方に出力することを特徴とす
    る請求項7記載の真空度計測システム。
  11. 【請求項11】 真空度検出部における異なった印加電
    圧ごとの複数の放電電流対真空度特性それぞれを観測す
    る制御手順と、 この観測した複数の放電電流対真空度特性それぞれを記
    憶する制御手順と、 前記記憶した複数の放電電流対真空度特性それぞれにお
    ける真空度特性を連接した真空度特性データを生成する
    制御手順と、をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム。
  12. 【請求項12】 前記真空度特性データを生成する制御
    としての、下記(a)(b)(c)の少なくとも一つの
    制御をコンピュータに実行させるための請求項11記載
    のプログラム。 (a)複数の放電電流対真空度特性それぞれにおける真
    空度の所定範囲を連接した連接真空度特性データを生成
    する制御手順と、(b)複数の放電電流対真空度特性そ
    れぞれにおける少なくとも一つの真空度の所定範囲の傾
    きを補正した傾き補正真空度特性データを生成する制御
    手順と、及び、(c)複数の放電電流対真空度特性それ
    ぞれにおける少なくとも一つの真空度特性の変形を実質
    的な直線に補正して連接した変形補正真空度特性データ
    を生成する制御手順
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