JP4212952B2 - 熱電対を用いた温度検出装置および方法 - Google Patents
熱電対を用いた温度検出装置および方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱電対を用いた温度検出方法および装置に関し、より詳細には、温度補正の調整時間が短縮でき温度検出精度を向上させた温度検出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱電対は、異種金属同士の接続点である温度測定点(以下「測定点」と称す)と、熱起電力を検出する基準接点(以下「基準点」と称す)との温度差によって熱起電力を発生する熱電変換素子である。したがって、測定点と基準点との温度差が零である場合、熱起電力が発生しない。例えば、基準点が室温20℃の室内にあって、被測定物の温度を測る場合、被測定物の温度は測定点の温度に等しくなり、測定点の温度が20℃であると測定点と基準点との温度差が零となるので、熱起電力が発生しない。
【0003】
図4は、同一の熱電対において基準点の温度が0℃および20℃の場合の温度−熱起電力特性の一例を示す図である。基準点が温度20℃の場合の温度−熱起電力特性を示すグラフは、基準点の温度0℃における温度−熱起電力特性(以下「0℃における基準特性」と称する)(一般に既知)を示すグラフAにおける温度20℃での熱起電力分だけ下方に平行移動したグラフBとなる。
【0004】
図9は、以上のような熱電対1を用いた従来の温度検出装置3の構成を示す図である。温度検出装置3は、熱電対1、温度検出器5、増幅器21,23、調整器24,25,26,27、減算器28、直線補正回路22から構成されている。
【0005】
熱電対1は、その基準点が装置3の熱電対接続端子tに繋がれている。
【0006】
温度検出器5は、例えば、熱電変換素子であるサーミスタ、半導体温度センサ等であり、基準点の温度を検出するために熱電対接続端子t付近に設置されている。
【0007】
増幅器21は、mV単位で出力された熱電対1の熱起電力をV単位にまで増幅する。
【0008】
調整器24は、増幅器21に設置され、熱電対1の熱起電力(入力信号)のバイアス調整をするため、および増幅器21の持つオフセットの影響を除去するためのオフセット調整用ボリュームである。このオフセット調整をして、増幅器21の出力を全検出温度領域に亘って正の電圧にする。
【0009】
調整器25は、増幅器21に設置され、熱電対1の熱起電力(入力信号)の増幅率(ゲイン)を調整するボリュームである。
【0010】
増幅器23は、温度検出器5の出力を増幅するアンプである。
【0011】
減算器28は、増幅器21の出力から増幅器23の出力を減算した差信号を出力する。これにより基準点の温度の変化による熱起電力の変化分を補正することができる。
【0012】
調整器26は、増幅器23に設置され、上記補正の補正量の調整を行うボリュームである。
【0013】
直線補正回路22は、上記差信号を入力とし全検出温度領域において検出温度と温度検出装置3の出力電圧との関係が直線的になるように修正する回路である。
【0014】
調整器27は、直線補正回路22に設置され、直線の傾きを調整するボリュームである。例えば、検出温度領域が10Kから350Kまでの検出温度に対し、10Vから0Vまでの出力が直線的に変化するように直線の傾きを調整する。
【0015】
直線補正回路22の出力は、検出温度として、表示装置(図示しない)により表示される。
【0016】
温度検出装置3の実際の調整は、真の値が分かっている被測定物の温度として例えば液体窒素の沸点(77K)、氷の凝固点(273K)を用いて測定し、その時の出力が上記直線補正により一義的に決まる理論値になるように、調整器24から調整器27までを順番に調整する。このように調整することによって実際の熱電対1の特性にあった調整ができる。
【0017】
更に、従来技術として、図10に示すように、熱電対接続端子tを介し、増幅器A3 で増幅された熱電対入力信号をディジタル信号に変換するA−D変換器31と、基準点の温度を検出する検出回路2と、この検出回路2の基準点温度信号をディジタル信号に変換するA−D変換器32と、これらA−D変換器31,32の出力に基いて基準点補償を行うマイクロコンピュータのような中央処理装置よりなる演算回路4とを備えた熱電対入力回路が提案されている(特許文献1参照)。
【0018】
上記熱電対入力回路において、熱電対1の熱電対入力信号e1 は熱電対接続端子tを介し増幅器A3 で増幅され、A−D変換器31でディジタル信号に変換される。また、同時に、端子tの基準点温度を検出回路2で検出し、その基準点温度信号e2 は、A−D変換器32でディジタル信号に変換される。そして、演算回路4は、これら両信号e1 ,e2 を常時取り込み、複数種の熱電対目盛に応じた基準点補償、リニアライズ演算等を行っている。
【0019】
【特許文献1】
特公平2−35250号(第1−2頁)
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、熱電対1が発生する熱起電力の大きさは、測定点と基準点との温度差に対し一般的に直線的な比例関係になく、いわゆる非直線特性を示すことが知られている。図9に示した従来技術の場合、調整器24から調整器27による調整は、熱電対1の特性に対し互いに影響し合うために繰り返し調整する必要があり、かつ測定温度の計測精度を上げるために真の値が分かっている複数の被測定物の温度での調整が必要であり、その都度調整器を微調整せねばならず、温度補正の調整時間が多大となる問題が生じる。例えば温度表示のための直線補正がない場合、熱電対1個当たり微調整所要時間が20分程度、そして直線補正がある場合、30分程度となる。更に、温度検出装置3はすべてアナログ回路を使用しているためディジタル回路に比べて室温変化によるドリフトがより発生し易く、熱起電力信号から形成される信号が不安定となる。したがって、測定温度の計測精度がディジタル回路に比べてより劣化するという問題が生じる。
【0021】
また図10に示した従来技術では、複数種の熱電対目盛に応じた基準点補償を行っている。一方、測定点の温度を厳密に測定する場合、例えば、金鉄−クロメル線の熱電対1を使用し77K以下の極低温領域において厳密に温度を測定する場合、表1に示すように僅かな起電力の変化に対し測定温度が大幅に変化する特性を有するので、他の温度範囲(77Kより大きい範囲)に比べて熱起電力をより精密に測定しなければならないという問題が生じる
【0022】
【表1】
【0023】
更に、熱電対1の熱起電力は、通常組合わせる金属の種類と、測定点と基準点との温度差とに依存し、熱電対1を構成する2つの金属の形状と大きさには関係しないことが知られているが、実際の熱電対1では同種の金属であってもその構成成分がある範囲にバラツキを持っているので、それらの温度−熱起電力特性は厳密に言うと異なる。つまり、測定点の温度を精密に計測する上で、熱電対自身の特性上のバラツキも問題になる。
【0024】
したがって、本発明の目的は、上記従来技術に伴う問題点を解決し、温度補正の調整時間の短縮化および検出温度の高精度化できる熱電対温度検出装置および方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様は熱電対を用いて被測定物の測定点の温度を測定する温度検出装置である。
【0026】
この装置は、前記熱電対の熱起電力信号を増幅しアナログ信号を出力する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段が出力するアナログ信号を、第1のディジタル信号に変換する第1のA−D変換手段と、前記熱電対の基準点の温度を検出しアナログ信号を出力する温度検出手段と、前記温度検出手段が出力するアナログ信号を増幅する第2の増幅手段と、前記第2の増幅手段が出力するアナログ信号を、第2のディジタル信号に変換する第2のA−D変換手段と、前記熱電対の基準点0℃における温度−熱起電力の基準特性に、ディジタル値を割当てて記憶する記憶手段と、前記第1のA−D変換手段が出力する第1のディジタル信号、前記第2のA−D変換手段が出力する第2のディジタル信号、前記記憶手段から読出された前記基準特性が入力され、被測定点の温度を演算して出力する演算処理手段と、前記演算処理手段の出力する被測定点の温度をアナログ信号に変換するD−A変換手段と、前記D−A変換手段の出力するアナログ信号を増幅する第3の増幅手段とを備えている。
【0027】
前記演算処理手段は、予め用意された少なくとも1つの既知温度に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度と、前記記憶手段に記憶された基準特性とから、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めて前記記憶手段に記憶し、次に、被測定物に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度を測定し、前記得られた基準点0℃における実特性上の熱起電力に換算し、換算した熱起電力を前記補正式に代入して、前記基準特性上の熱起電力を求め、この熱起電力に対応する温度を、前記記憶手段に記憶された基準特性から求め、求められた温度を被測定物の測定点の温度とする。
【0028】
前記ディジタル値は、前記基準特性における熱起電力に比例するように割当てられている。
【0029】
本発明の第2の態様は、熱電対を用いて被測定物の測定点の温度を測定する温度検出方法である。
【0030】
この方法は、前記熱電対の基準点0℃における温度−熱起電力の基準特性に、ディジタル値を割当てて記憶するステップと、予め用意された少なくとも1つの既知温度に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度と、前記記憶された基準特性とから、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めるステップと、被測定物に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度を測定し、前記得られた基準点0℃における実特性上の熱起電力に換算するステップと、換算した熱起電力を前記補正式に代入して、前記基準特性上の熱起電力を求め、この熱起電力に対応する温度を、前記記憶装置に記憶された基準特性から求め、求められた温度を被測定物の測定点の温度とするステップとを含んでいる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。図1は、この発明の実施の一形態による熱電対の温度検出装置の構成を示す図である。温度検出装置3は、熱電対1、増幅器6、A−D変換器7、温度検出器5、増幅器8、A−D変換器9、選択スイッチ14,セットスイッチ15,演算処理装置10、D−A変換器11、増幅器12、EEPROMなどの記憶装置13から構成されている。
【0032】
熱電対1は、例えば、表1に示したように金鉄−クロメル線の0℃における温度−熱起電力の基準特性を示す。熱電対1である金鉄−クロメル線は、極度に冷却した面に気体を物理吸着して排除するドライポンプの一つであるクライオポンプ51内の温度を正確に測定する場合に有効であることが知られている。
【0033】
増幅器6は、mV単位である熱電対1の熱起電力をV単位にまで増幅すると同時に、オフセット調整をして出力が全検出温度領域に亘って正の電圧になるようにしている。
【0034】
A−D変換手段7は、増幅器6の出力であるアナログ値をディジタル値に変換する。
【0035】
温度検出器5は、基準点の温度を測定する温度センサ、例えば、熱電変換素子であるサーミスタ、半導体温度センサ等である。
【0036】
増幅器8は、mV単位である熱電対1の熱起電力をV単位にまで増幅する。
【0037】
A−D変換器9は、温度検出器5により検出された温度のアナログ値をディジタル値に変換する。温度検出器5が、温度センサ本体と増幅器8とA−D変換器9の機能が一体となったものであれば、温度検出器5から出力されるディジタル値を演算処理装置10に入力する。
【0038】
演算処理装置10は、MPU(Microprocessor Unit)であり、A−D変換器7から出力されるディジタル値と、温度検出器5によって検出された基準点の温度に応じたディジタル値とを取り込む。
【0039】
D−A変換器11は、演算処理装置8の出力信号を、ディジタル値からアナログ値に変換してアナログ信号を出力する。
【0040】
増幅器12は、D−A変換器11からのアナログ信号を増幅して出力する。
【0041】
記憶装置13は、EEPROMのような書換え可能なROM(読出し専用メモリ)であり、このROMには、基準点が0℃における熱電対の基準特性に応じたディジタル値を割り付け予め書き込む。すなわち、この記憶装置は、熱電対1の0℃における温度−熱起電力の基準特性を記憶する基準特性記憶装置である。
【0042】
選択スイッチ14は、調整モードを選択するためのものである。具体的に増幅器6とA−D変換器7のオフセット調整やゲイン調整、そして熱電対1の温度−熱起電力の実特性の読込みなどの調整モードを選択できる。
【0043】
セットスイッチ15は、各調整モードでのデータ読込み用である。
【0044】
記憶装置13には、次のようにして、基準点が0℃における熱電対の基準特性に応じたディジタル値を割り付け予め書き込む。
【0045】
表2は、測定温度に対する基準点が0℃における金鉄−クロメル線熱電対1の基準特性と記憶装置13に書き込む熱起電力に応じたディジタル値とを示す表である。
【0046】
【表2】
【0047】
この場合、0Kのときの熱起電力−5.263mVに対しディジタル値0を割当て、350Kのときの熱起電力1.715mVに対しディジタル値5000を割当てる。そして、0Kと350Kとの間は、熱起電力に比例して、ディジタル値を割当てる。
【0048】
まず、調整の始めに−5.263mVを増幅器6に入力したときA−D変換器7の出力値をディジタル値0に対応つけ、同様に1.715mVを増幅器6に入力したときA−D変換器7の出力値をディジタル値5000に対応付ける。このことにより増幅器6とA−D変換器7とが持つオフセット分をキャンセルすることができる。
【0049】
したがって、増幅器6のオフセット調整とゲイン調整は、入力の変動範囲に対して出力が飽和しない程度に予め調整すれば良いので、固定値にすることができる。よって、従来技術における調整器24,25は不要になる。
【0050】
また増幅器12の出力を、例えば0〜10Vで出す場合、出力を0Vにしたときの演算処理装置10の出力のディジタル値と、増幅器12の出力を10Vにしたときの演算処理装置10の出力のディジタル値を用いて補正することによって、D−A変換器11と増幅器12のオフセットとゲイン調整を行うことができるので、この部分の調整器も不要となる。
【0051】
以上のように調整した図1の温度検出装置を用いて、実特性と基準特性の差を補正する補正式を、演算処理装置10で求める方法を説明する。
【0052】
図8のフローチャートには、その方法の手順の一部を示している。
【0053】
まず、熱電対1を、極低温槽内で生成された20Kと77Kの被測定物につないで測定点を接触させ、この2点での実際の熱起電力から、基準点の温度0℃における基準特性との差、すなわち0℃における実特性を導き出す方法について説明する。
【0054】
熱電対1を、20Kと77Kの被測定物につないで測定点を接触させ、熱電対接続端子tから熱起電力を取り出し、増幅器6で増幅し、A−D変換器7でディジタル信号に変換して、演算処理装置10に入力する。
【0055】
次に、基準特性記憶装置13から、基準点0℃時の熱起電力データを、演算処理装置10に入力する(ステップS01)。
【0056】
次に、温度検出器5により、測定点20K時の室温t20を測定し(ステップS02)、および測定点77K時の室温t77を測定する(ステップS03)。測定された室温t20およびt77は、増幅器8で増幅され、A−D変換器9でディジタル信号に変換されて、演算処理装置10に入力される。
【0057】
以上により、演算処理装置10には、20Kと70Kにおける熱起電力の測定値と、その測定時の室温の値とが入力される。
【0058】
以下、演算処理装置10内での処理手順を説明する。演算処理装置10の処理は、ソフトウェアにより実現される。
【0059】
熱起電力の補正の方法は、77K以上の領域と、77K以下の領域とで異なっている。
【0060】
図2は、77Kより大きい領域において、77Kにおける熱起電力の測定値と、その測定時の室温の値とを用いて、熱起電力を補正することを説明するための図である。
【0061】
図3は、77Kより小さい領域において、20Kにおける熱起電力の測定値と、その測定時の室温の値とを用いて、熱起電力を補正することを説明するための図である。
【0062】
図2、図3において、各変数はディジタル値に割付けられた値とする。すなわち、A273は、記憶装置13に記憶された室温0℃での基準特性における273K(0℃)の熱起電力に相当し、表2における3771になる。同様にA20は、表2におけるディジタル値206となる。A77は、表2におけるディジタル値880となる。
【0063】
ここで、図2に示すようにt20を測定温度とし、これを室温0℃での基準特性の熱起電力に換算したディジタル値をT20、20Kにおける熱起電力の実測値(ディジタル換算値)をD20、77Kにおける熱起電力の実測値(ディジタル換算値)をD77とする。
【0064】
演算処理装置10では、室温t20と室温t77とが同一か否かを判断する(ステップS04)。
【0065】
t20とt77とが同一であれば、測定点の温度が77K以上か否かを判断する(ステップS05)。
【0066】
測定点の温度が77K以上の場合、以下に示す数1から数6を演算する(ステップS06)。
【0067】
温度77K以上の領域の場合、t20における基準特性上の77Kに相当する熱起電力Aは次の式となる。すなわち、
【0068】
【数1】
A=A273−(T20−A77)
なお、室温t20における基準特性は、室温0℃における基準特性をT20だけ下方に平行移動することにより得られる。
【0069】
図2において室温t20における実特性は、(T20−A77)と(A273−D77)との比率で推定できる。
【0070】
一方、図2においてt20の点は、測定温度と室温とが等しい値の点、すなわち測定点と基準点との温度が等しい値の点であるので、273Kに相当するディジタル値、すなわち、A273で固定される。すなわち、室温t20における基準特性も、室温t20における実特性も、A273ライン上のt20の点を通ることを意味する。本発明では、この点に着目して以下の補正すべく演算を行う。
【0071】
測定温度tの室温0℃における基準特性上の熱起電力をAt とすると、室温t20における基準特性上の熱起電力Bは、A273のラインと温度t20との交点を通り室温0℃における基準特性のグラフを下方に平行移動したグラフ上にあるから、熱起電力Bは、
【0072】
【数2】
B=A273+At −T20
となる。
【0073】
したがって、室温t20における実特性上の熱起電力Cは、前述した(T20−A77)と(A273−D77)との比率を用いて推定すると、
【0074】
【数3】
C=A273−(T20−At )×(A273−D77)/(T20−A77)
となる。
【0075】
よって、室温t20での273Kの実起電力Dは、数3でAt =A273として
【0076】
【数4】
D=A273−(T20−A273)×(A273−D77)/(T20−A77)
となる。
【0077】
次に、室温0℃における基準特性上の273Kでの起電力と室温t20における実特性上の実起電力Dとの差に相当する熱起電力は、(A273−D)により次式が求まる。すなわち、差Eは、
【0078】
【数5】
E=(T20−A273)×(A273−D77)/(T20−A77)
となる。
【0079】
したがって、室温0℃における実特性上の温度tでの熱起電力Fは、数3+数5より次式が求まる。すなわち、室温0℃における実特性上の熱起電力Fは、
【0080】
【数6】
F=A273+(At −A273)×(A273−D77)/(T20−A77)
となる。
【0081】
数6により室温0℃における基準特性上の温度tでの熱起電力At が分れば、室温0℃における実特性上の熱起電力Fが得られる。つまり、熱電対の基準特性(室温0℃)に対し数6により基準特性を補正した実際の熱起電力(室温0℃)を演算することができる。
【0082】
ステップS05において、測定点の温度が77K以下の場合、すなわち温度77K以下の領域の場合、図3に示すように起電力Q(温度tにおける2点鎖線上の起電力を指す)を(D77−D20)と(A77−A20)との比率で推定すると、Qは
【0083】
【数7】
Q=A77−(A77−At )×(D77−D20)/(A77−A20)
となる。したがって、20Kと77Kとの熱起電力の実測値D20,D77を用いて、室温0℃における実特性上の温度tでの熱起電力Gは、次式となる。すなわち、
【0084】
【数8】
G=F77−(A77−Q)
=A273+(A77−A273)×(A273−D77)/(T20−A77)−(A77−At )×(D77−D20)/(A77−A20)
となる。ここで、F77は数6のAt のところにA77を代入して求めた起電力とする。
【0085】
数8を、演算処理装置10において演算する(ステップS10)ことにより、熱起電力Gを求める。つまり、熱電対の基準特性(室温0℃)に対し数8により基準特性を補正した実際の熱起電力(室温0℃)を演算することができる。
【0086】
以上のようにして求められた補正式(数6,数8)は、記憶装置13に記憶される。
【0087】
以上のように補正式を記憶した温度検出装置3を用いて、極度に冷却した面に気体を物理吸着して排除するドライポンプの一つであるクライオポンプ内の温度を正確に測定する場合について説明する。
【0088】
図7は、クライオポンプ51の構造を示す。図7において、51はクライオポンプ本体、52はクライオパネル、53はバッフル、54はコールドヘッド1段、55はコールヘッド2段、56はシールド、58は熱電対、59は熱電対コントローラ、60はヘリウム圧縮機、61は粗引きポンプ、62は真空室、63は開閉弁である。熱電対コントローラ59は、図1に示した温度検出装置3と、K線熱電対用の端子(図示せず)と、この端子に接続される増幅器,A−D変換器,D−A変換器,増幅器(これらは、図1に示す増幅器6,A−D変換器7,D−A変換器11,増幅器12と同様の構成である)とから構成される。
【0089】
本発明の温度検出装置の熱電対1の測定点はクライオポンプ51内にあるクライオパネル52を液体ヘリウムで10K〜20K程度まで冷却するコールドヘッド2段55に配置され、一方、その基準点は熱電対コントローラ59内にある接続端子t(図示せず)に接続される。
【0090】
温度検出器5は、熱電対コントローラ59内にある接続端子tと、これに対向したクライオポンプ51内のバッフル53の近傍に設置された熱電対58,例えばK線熱電対用端子の中央部分に配置される。
【0091】
今、温度検出装置により、コールドヘッド2段55の温度を測定するものとする。室温tr のときに測定した熱起電力はadであったものとする。
【0092】
図6は、室温tr のときに測定した熱起電力adと、この熱起電力adを室温0℃の実特性上に換算した熱起電力Hとの関係を示す図である。図中、室温tr と同一の測定温度のとき、室温0℃における基準特性上の起電力をAtr、室温0℃における実特性上の起電力をFtrとする。
【0093】
Ftrは、数6により次のようになる。
【0094】
【数9】
Ftr=A273+(Atr−A273)×(A273−D77)/(T20−A77)
したがって、室温tr のときの起電力−温度実特性(2点鎖線)は、熱電対の特性上、室温と同一の測定温度のとき起電力がゼロ(ディジタル値ではA273)となるので、温度tr の点で起電力A273と交わり、(Ftr−A273)だけ上方に平行移動すると、室温0℃のときの実特性に換算される。そこで、室温0℃換算の実特性上の熱起電力をHとすると、
【0095】
【数10】
H=ad+(Ftr−A273)
=ad+(Atr−A273)×(A273−D77)/(T20−A77)となる(ステップS07,S11)。
【0096】
数10により求めた熱起電力Hが熱起電力A77より大きいかまたは等しいとき、数6のFにHを代入し、あるいは、数10により求めた熱起電力Hが熱起電力A77より小さいとき、数8のGにHを代入することにより、0℃における基準特性上の熱起電力At が求められ(ステップS08,S12)、予め記憶装置11に記憶された表2に示すデータから、この熱起電力At に対する測定温度tを求めることができる(ステップS09,S13)。
【0097】
以上のようにして求められた測定温度tは、クライオポンプ51内のコールドヘッド2段55の温度を示している。
【0098】
以上の説明では、ステップS04においてK20およびK77の熱起電力を測定するときの室温t20とt77とが同一であるとしたが、K20とK77との熱起電力を測定する際に、室温t20とt77とが異なる場合がある。この場合には、補正式である数6,数8を用いることができない。
【0099】
室温が変化する場合の補正式について以下に説明する。
【0100】
図5は、20Kおよび77Kの熱起電力の実測値を取込むときの室温が異なる場合に、補正式を求める説明に供する図である。図5に示すように、温度20K校正時の室温をt20、熱起電力の読取値をD20とし、77K校正時の室温をt77、熱起電力の読取値をD77とする。またt20での室温0℃における基準特性上での熱起電力に換算した値をT20、t77での室温0℃における基準特性上で熱起電力に換算した値をT77とする。このときD77を室温0℃における基準特性を用いて室温t20の場合に換算した値d1を求めると、次式になる。ここで、t77とt20との差が10℃以下とする。すなわち、
【0101】
【数11】
d1=D77−T20+T77
となる。D77は、室温t77の実特性のグラフから室温t20の実特性のグラフ上に移行できるので、この値を数6のD77に代入すると、実特性(室温0℃)上の熱起電力F1が求まる。すなわち、
【0102】
【数12】
F1=A273+(At −A273)×(A273−d1)/(T20−A77)
となる。
【0103】
数12によれば、上記仮定したd1とAt が決まれば、室温0℃における実特性上の熱起電力が求まる。数12を使ってT20とT77とを計算し直す。すなわち、T20を計算し直した値をF1の代りにT* 20、T77を計算し直した値をF2の代りにT* 77とすると、T* 20、T* 77はそれぞれ次のようになる。すなわち、
【0104】
【数13】
T* 20* =A273+(T20−A273)×(A273−d1)/(T20−A77)
【0105】
【数14】
T* 77=A273+(T77−A273)×(A273−d1)/(T20−A77)
となる。
【0106】
これらの値を用いて再度d1を計算し直し、その値をd2とすると
【0107】
【数15】
d2=D77−(T20−T77)×(A273−d1)/(T20−A77)
となる。
【0108】
このd2を数6のD77に代入すると、F2は次のように求まる。すなわち、F2は、
【0109】
【数16】
F2=A273+(At −A273)×(A273−d2)/(T20−A77)
となる(ステップS14)。
【0110】
この結果は、数6により計算した結果に比べて実特性に近い値となる。さらに同様な換算を繰り返すことによって温度測定の精度は上がるが、通常、数12または数16の範囲で実用上の問題がなくなる。
【0111】
以上のようにして補正式が求められたならば、前述したと同様に、クライオポンプ内のコールドヘッド2段55の温度を測定し、数10により室温0℃換算の実特性上の熱起電力Hを求める(ステップS15)。
【0112】
Hを、数12のF1、または数16のF2に代入すると、0℃における基準特性上の熱起電力At が求められ(ステップS16)、予め記憶装置11に記憶された表2に示すデータからこの熱起電力At に対する測定温度tを求めることができる(ステップS17)。
【0113】
以上により演算処理装置10は、A−D変換器7の出力とA−D変換器9の出力と基準特性記憶装置13から読込まれた起電力データとから演算された0℃における温度−熱起電力の実特性の演算結果と、既知の室温における熱起電力の測定値とから測定点の温度を演算処理することができる。
【0114】
本発明の実施の一形態による熱電対の温度検出方法による校正のグラフと実測値と比較すると、校正のグラフと実測値が温度範囲10K〜273Kで1K以下となりよく一致することがわかる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、熱電対の特性のバラツキによる誤差の補正、室温による補正を、入出力の増幅器や変換器のオフセット調整などを調整器を使用せずに行うので、熱電対による温度検出の高精度化を図り、および調整時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による熱電対の温度検出装置の構成を示す図である。
【図2】補正式を演算する方法の説明(温度範囲が77K以上)に供する図である。
【図3】補正式を演算する方法の説明(温度範囲が77K未満)に供する図である。
【図4】同一の熱電対において基準点の温度が変化した場合の温度−熱起電力特性の一例を示す図である。
【図5】補正式を演算する方法の説明(実測値を取込むときの室温が異なる場合)に供する図である。
【図6】補正式を演算する方法の説明(0℃換算の起電力Hと室温trのときに測定した起電力adとの関係)に供する図である。
【図7】クライオポンプを示す図である。
【図8】本発明の実施の一形態による熱電対の温度検出方法の手順を示す図である。
【図9】従来の温度検出装置を示す図である。
【図10】従来の他の温度検出装置を示す図である。
【符号の説明】
1 熱電対
2 検出回路
3 温度検出装置
4 CPU
5 温度検出器
6 増幅器
7,9,31,32 A−D変換手段
8,12,21,23 増幅器
9 第2のA−D変換手段
10 演算処理装置
11 D−A変換器
13 EEPROM(書き換え可能な読出し専用メモリ)
14 選択スイッチ
15 セットスイッチ
22 直線補正回路
24,25,26,27 調整器
28 減算器
51 クライオポンプ本体
52 クライオパネル
53 バッフル
54 コールドヘッド1段
55 コールヘッド2段
56 シールド
58 熱電対
59 熱電対コントローラ
60 ヘリウム圧縮機
61 粗引きポンプ
62 真空室
63 開閉弁
t 端子
A3 増幅器
Claims (11)
- 熱電対を用いて被測定物の測定点の温度を測定する温度検出装置において、
前記熱電対の熱起電力信号を増幅しアナログ信号を出力する第1の増幅手段と、
前記第1の増幅手段が出力するアナログ信号を、第1のディジタル信号に変換する第1のA−D変換手段と、
前記熱電対の基準点の温度を検出しアナログ信号を出力する温度検出手段と、
前記温度検出手段が出力するアナログ信号を増幅する第2の増幅手段と、
前記第2の増幅手段が出力するアナログ信号を、第2のディジタル信号に変換する第2のA−D変換手段と、
前記熱電対の基準点0℃における温度−熱起電力の基準特性に、ディジタル値を割当てて記憶する記憶手段と、
前記第1のA−D変換手段が出力する第1のディジタル信号、前記第2のA−D変換手段が出力する第2のディジタル信号、前記記憶手段から読出された前記基準特性が入力され、被測定点の温度を演算して出力する演算処理手段と、
前記演算処理手段の出力する被測定点の温度をアナログ信号に変換するD−A変換手段と、
前記D−A変換手段の出力するアナログ信号を増幅する第3の増幅手段とを備え、
前記演算処理手段は、予め用意された少なくとも1つの既知温度に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度と、前記記憶手段に記憶された基準特性とから、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めて前記記憶手段に記憶し、次に、被測定物に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度を測定し、前記得られた基準点0℃における実特性上の熱起電力に換算し、換算した熱起電力を前記補正式に代入して、前記基準特性上の熱起電力を求め、この熱起電力に対応する温度を、前記記憶手段に記憶された基準特性から求め、求められた温度を被測定物の測定点の温度とすることを特徴とする温度検出装置。 - 前記ディジタル値は、前記基準特性における熱起電力に比例するように割当てられていることを特徴とする請求項1に記載の温度検出装置。
- 前記基準特性の或る熱起電力を前記第1の増幅手段に入力したときに、前記第1のA−D変換手段の出力値を、前記或る熱起電力に割当てられたディジタル値に対応付け、
前記基準特性の他の熱起電力を前記第1の増幅手段に入力したときに、前記第1のA−D変換手段の出力値を、前記他の熱起電力に割当てられたディジタル値に対応づけることを特徴とする請求項2に記載の温度検出装置。 - 前記第3の増幅手段の出力範囲を、第1の値〜第2の値の範囲とした場合、前記第3の増幅手段の出力を前記第1の値にしたときに、前記演算処理手段の出力するディジタル値と、前記第3の増幅手段の出力を前記第2の値にしたときに、前記演算処理手段の出力するディジタル値とを用いて補正することを特徴とする請求項3に記載の温度検出装置。
- 前記既知温度が2つの場合に、これら既知温度に対する基準点の温度が同一のときには、大きい方の既知温度以上についての補正式と、大きい方の既知温度未満についての補正式とを求めることを特徴とする請求項2に記載の温度検出装置。
- 前記既知温度が2つの場合に、これら既知温度に対する基準点の温度が異なる場合には、基準点の温度差に基づく誤差を小さくできる、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めることを特徴とする請求項2に記載の温度検出装置。
- 前記熱電対が金鉄−クロメル線からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の温度検出装置。
- 熱電対を用いて被測定物の測定点の温度を測定する温度検出方法において、
前記熱電対の基準点0℃における温度−熱起電力の基準特性に、ディジタル値を割当てて記憶するステップと、
予め用意された少なくとも1つの既知温度に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度と、前記記憶された基準特性とから、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めるステップと、
被測定物に対する前記熱電対の熱起電力信号および基準点の温度を測定し、前記得られた基準点0℃における実特性上の熱起電力に換算するステップと、
換算した熱起電力を前記補正式に代入して、前記基準特性上の熱起電力を求め、この熱起電力に対応する温度を、前記記憶装置に記憶された基準特性から求め、求められた温度を被測定物の測定点の温度とするステップと、
を含むことを特徴とする温度検出方法。 - 前記ディジタル値は、前記基準特性における熱起電力に比例するように割当てられていることを特徴とする請求項8に記載の温度検出方法。
- 前記既知温度が2つの場合に、これら既知温度に対する基準点の温度が同一のときには、大きい方の既知温度以上についての補正式と、大きい方の既知温度未満についての補正式とを求めることを特徴とする請求項9に記載の温度検出方法。
- 前記既知温度が2つの場合に、これら既知温度に対する基準点の温度が異なる場合には、基準点の温度差に基づく誤差を小さくできる、基準点0℃における温度−熱起電力の実特性を表す補正式を求めることを特徴とする請求項9に記載の温度検出方法。
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