JP2003278903A - 農業用トラクタの路上走行変速制御装置 - Google Patents

農業用トラクタの路上走行変速制御装置

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JP2003278903A JP2002088583A JP2002088583A JP2003278903A JP 2003278903 A JP2003278903 A JP 2003278903A JP 2002088583 A JP2002088583 A JP 2002088583A JP 2002088583 A JP2002088583 A JP 2002088583A JP 2003278903 A JP2003278903 A JP 2003278903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路上走行において煩わしい操作なしに自動変
速可能としつつ、安定して幅広い対応が可能な農業用ト
ラクタの路上走行変速制御装置を提供する。 【解決手段】 農業用トラクタの路上走行変速制御装置
は、走行伝動機の主変速機構7の伝動ギヤ比を路上走行
におけるエンジン回転数に応じて切替制御する変速制御
手段20を備え、この変速制御手段20には、車速セン
サ31の車速信号を受けて停車状態を検出するまで監視
する監視手段と、その検出信号により上記変速指令を抑
制して伝動ギヤ比を保持する変速調節手段20を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用トラクタの
路上走行変速制御装置に関し、特に、煩わしい操作なし
に路上走行における自動変速を可能としつつ、安定して
幅広い対応が可能な農業用トラクタの路上走行変速制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用トラクタの変速制御装置におい
て、路上走行用に複数段を自動変速し、いわゆるノーク
ラッチ運転を可能とするように構成したものが、たとえ
ば、特開2002−13561号公報に記載のように、
従来、知られている。この変速制御装置は、サブシフト
レバーによりH,M,Lの3段の手動切り換えが可能な
副変速機構、4段の自動切り換えが可能な第2主変速機
構、スイッチ操作による増減切り換えが可能な第1主変
速機構等の組み合わせにより、作業用から路上走行用ま
で幅広い範囲の伝動ギヤ比の選択が可能である。また、
一定の条件のもとでエンジン回転数と対応して進段する
自動変速機能を設けることにより、アクセル操作と対応
して自動進段が可能となるので、煩わしいギヤシフト操
作を回避して路上走行等の際の操作性を向上することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記変
速制御装置は、誤操作や異常操作をした時は急発進や急
制動の事態を招き、路上において走行が不安定となるこ
とがあった。また、路上走行の条件下においても、状況
によっては手動変速による対応を要する場合がある。
【0004】本発明の目的は、路上走行において煩わし
い操作なしに自動変速を可能としつつ、安定して幅広い
対応が可能な農業用トラクタの路上走行変速制御装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、走行伝動機の主変速機構の
伝動ギヤ比を路上走行におけるエンジン回転数に応じて
切替制御する変速制御手段を備える農業用トラクタの路
上走行変速制御装置において、上記変速制御手段には、
車速センサの車速信号を受けて停車状態を検出するまで
監視する監視手段と、その検出信号により上記変速指令
を抑制して伝動ギヤ比を保持する変速調節手段を備えた
ことを特徴とする。
【0006】上記変速制御手段は、路上走行中は、エン
ジンの回転数と対応する所定のギヤ比によって自動進段
制御し、また、停車時においては、監視手段が車速セン
サの車速信号によって停車状態を検出してその検出信号
により変速調節手段が変速指令を抑制して伝動ギヤ比を
保持する。
【0007】請求項2に係る発明は、前記監視手段につ
いて、クラッチの操作センサによる操作信号を付加条件
とし、かつ、変速調節手段が、前記変速指令を抑制する
とともに、路上走行のための複数の伝動ギヤ比中から最
も低速のギヤ比の変速指令を出力することを特徴とす
る。
【0008】クラッチ操作がなされ、かつ、機体が停車
すると、それが上記監視手段によって検出され、変速調
節手段が、最も低速のギヤ比の変速指令を出力する。
【0009】請求項3に係る発明は、走行伝動機の主変
速機構の伝動ギヤ比を路上走行におけるエンジン回転数
に応じて切替制御する自動変速制御手段と、同走行伝動
機の副変速機構を切替制御するサブシフトレバーとを備
える農業用トラクタの路上走行変速制御装置において、
上記自動変速制御手段には、その適用の有無を手指操作
により選択する選択スイッチを設け、この選択スイッチ
を上記サブシフトレバーに取り付けたことを特徴とす
る。
【0010】サブシフトレバーの操作のまま、手指操作
により選択スイッチから自動変速のオンまたはオフが指
令されて自動変速または手動変速に切り替えられる。
【0011】
【発明の効果】本発明の農業用トラクタの路上走行変速
制御装置は以下の効果を奏する。上記構成の農業用トラ
クタの路上走行変速制御装置は、停車状態を検出する監
視手段と変速調節手段を備えたことから、路上におい
て、走行中は自動進段制御し、また、停車時は伝動ギヤ
比が保持される。したがって、上記路上走行変速制御装
置は、路上走行時の自動変速制御に際し、停車状態にお
いては、エンジン回転数が増加しても変速指令が抑制さ
れて進段しないので、不測の急発進を防止して安定した
走行が可能となる。
【0012】前記監視手段にクラッチの操作を付加し、
かつ、路上走行の最低速ギヤ比に変速するように構成し
た場合は、停車時にクラッチ操作がなされた時のみ最低
速ギヤ比に変速されるので、停止時は次の走行のための
ギヤ比を準備する一方で、走行中はクラッチ操作しても
不適合なギヤシフトを回避することができる。
【0013】サブシフトレバーに自動変速制御手段の選
択スイッチを設けた場合は、サブシフトレバーのシフト
操作のまま、手指操作により選択スイッチから自動変速
のオンまたはオフが指令され、レバー操作から持ち替え
動作なしに自動変速または手動変速に切り替えて伝動機
が変速制御される。したがって、上記路上走行変速制御
装置は、自動変速のオンとオフの選択をシフトレバーの
操作とともに迅速に操作できるので、自動変速走行中で
もアユミでH速を使用する時は一時的に手動変速を使用
する例のように、状況に対応した走行制御を木目細かく
選択することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】上記技術思想に基づき具体的に構
成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ本
発明に係る農業用トラクタの路上走行変速制御装置につ
いて説明する。
【0015】本発明に係る路上走行変速制御装置の適用
対象となる農業用トラクタの走行伝動機の伝動系統展開
図を図1に示す。図1において、農業用トラクタの走行
伝動機は、エンジン1からの回転動力を断続するべくク
ラッチハウジング内に設けられた主クラッチ3から、ミ
ッションケース内の第一主変速装置4、前後進切替装置
6、第二主変速装置7、副変速装置9、差動減速部11
等を介して左右の後輪13,13に変速伝動する。
【0016】第一主変速装置4は、副軸4aを介して
「高」「低」の2段を油圧動作のシンクロ機構付きシフ
ターリング4bで選択噛合するシンクロメッシュギヤ式
変速装置である。その切替指令は、「U」「D」等の増
減信号を指令する後述の増減スイッチ27による。前後
進切替装置6は、カウンタギヤ6aを付帯した前後進用
の2つのクラッチからなり、正転逆転を切り換える。第
二主変速装置7は、副軸7aを介して「4速」から「1
速」までの4段を油圧動作のシンクロ機構付きシフター
リング7b、7bで選択噛合するシンクロメッシュギヤ
式変速装置である。その選択指令は、「4速」と「3
速」および「2速」と「1速」をそれぞれ選択する2つ
のアクチュエータ7c、7cの進退動作と対応する図示
せぬ切替制御弁のソレノイド信号による。副変速装置9
は、後述の手動操作用のサブシフトレバー51によって
副軸9aとの間で「H」「M」「L」の3段変速するコ
ンスタントメッシュギヤ式変速装置である。
【0017】上記構成の伝動機は、その変速ギヤの全組
み合わせについて速度順に並べた図2の例のように、3
段の副変速の各段について8速、すなわち、全24段の
変速を行うことができる。その中の第21段位置から第
24段位置までを路上走行に特定し、路上走行のための
自動変速制御を適用する。
【0018】つぎに、路上走行用の自動変速制御につい
て説明する。路上走行用の自動変速制御のための演算処
理部入出力系統図を図3に示す。図3において、演算処
理部20は、入力信号を受けるための各種のスイッチ、
センサ等と接続し、また、制御指令等によって制御動作
する走行系の制御機器等と接続する。
【0019】詳細には、入力側信号として、副変速セン
サ21による副変速のレバー位置(H、M、L)、自動
変速「入」スイッチ23による路上走行時の自動変速機
能の選択の有無、リバーサ「F」「R」スイッチ24に
よる前後進の方向選択、主クラッチペダルスイッチ26
によるペダル踏操作の有無、「UP」「DN」変速スイ
ッチ27による第一主変速の増減切替選択、路上走行−
作業スイッチ29によるモード区分、車速センサ31に
よる走行速度、エンジン回転センサ33によるエンジン
回転数、スロットル開度センサ34によるスロットル開
度、主変速1〜4速位置感知センサ36a、36b、3
6c、36dによる主変速1〜4速位置の選択状態、変
速モードスイッチ37によるノーマル、パワー、エコノ
ミの選択、その他の入力信号を受ける。また、出力側指
令として、警告ランプ41への警告信号、ランプへ43
の表示信号、前進・後進用ソレノイド44a,44bへ
の励磁信号、主変速1〜4速ソレノイド46a,46
b,46c,46dへの励磁信号、チェッカ接続用カプ
ラ47への入出力指令、その他の制御機器への制御信号
を出力する。
【0020】つぎに、路上走行用の自動変速制御の具体
例(1)を説明する。路上走行用の自動変速制御は、4
WD切換等が「走行」に選択され、副変速装置9のサブ
シフトレバーが「H」速、エンジン1が所定の基準回転
数以上である場合に1速シフトアップするべく自動変速
処理することを前提とする。本発明においては、この自
動変速制御に加えて、さらに、車速センサ31により停
車のときはシフトアップを抑制するべく調節処理部を構
成する。エンジンの基準回転数は走行に適合する範囲の
下限値(例えば、2500rpm)である。なお、停車
は、車速センサによる速度0の信号として、走行停止お
よび不感帯(約0.5km/h以下の微速)の範囲内と
対応する。
【0021】この場合の制御処理は、図4の路上走行用
の自動変速制御のフローチャート(1)に示すように、
ステップ1(S1と表示する。以下同様)で各センサ、
スイッチ類を読み込み、これをS2、S3の逐次判定に
より自動変速制御においてエンジンが基準回転数以上に
なるまで繰り返す。自動変速制御においてエンジンが基
準回転数以上になると、S4で車速をチェックする。速
度0の場合はS5で現在のシフト位置を継続し、速度0
でない場合、すなわち、微速を越える走行中の場合はS
6で1速シフトアップする。
【0022】このように調節処理することにより、路上
走行中は、自動変速によりエンジン1の回転数と対応し
て所定のギヤ比を選択し、その伝動ギヤ比の変速指令を
出力することによって自動進段制御し、また、停車時に
おいては、車速センサ31の車速信号によって停車状態
を検出してその検出信号により変速指令を抑制して伝動
ギヤ比を保持する。したがって、路上走行変速制御装置
は、路上走行時の自動変速制御に際し、停車状態におい
ては、エンジン回転数が増加しても変速指令が抑制され
て伝動ギヤ比が保持されるので、不測の急発進を防止し
て安定した走行が可能となる。
【0023】つぎに、路上走行用の自動変速制御の具体
例(2)を説明する。ここに説明する路上走行用の自動
変速制御は、前記自動変速を前提として、さらに、クラ
ッチ「切」および速度0のときは路上走行のための最低
変速位置である1速にシフトするべく構成する。
【0024】この場合の制御処理は、図5の路上走行用
の自動変速制御のフローチャート(2)に示すように、
S1で各センサ、スイッチ類を読み込み、これをS2か
らS4の逐次判定により自動変速制御においてクラッチ
「切」かつ車速0になるまで繰り返す。この条件が満た
されると、S5で1速にギヤシフトを指令する。
【0025】このように調節処理することにより、クラ
ッチ操作がなされ、かつ、機体が停車すると、最も低速
のギヤ比の変速指令が出力されるので、停止後の次の発
進時のためのギヤ比を準備する一方で、走行中のクラッ
チ操作による不適合なギヤシフトを回避することができ
る。
【0026】つぎに、路上走行用の自動変速制御の具体
例(3)を説明する。ここに説明する路上走行用の自動
変速制御は、前記自動変速を前提として、さらに、所定
時間Td(例えば1秒)にわたりエンジンのアイドリン
グを僅かに超える程度の低速の所定回転数(例えば10
00rpm)以下のときは1速シフトダウンするように
構成する。
【0027】この場合の具体的な制御処理は、図6の路
上走行用の自動変速制御のフローチャート(3)に示す
ように、S1で各センサ、スイッチ類を読み込み、これ
をS2からS4の逐次判定により自動変速制御において
エンジンがアイドリング近辺の所定回転数以下および略
1秒以下の所定時間Tdが経過するまで繰り返す。この
条件が満たされると、S5で1速シフトダウンする。
【0028】このように調節処理することにより、自動
シフトアップによって主変速が高いシフト位置になり、
アイドリングまでアクセルを緩めてもオペレータが思っ
ているよりも速い速度になるという事態を回避して安定
した運転が可能となる。また、時間の経過でシフトダウ
ンさせることにより、次回アクセルを踏み込んだ際に素
早く加速することができる。
【0029】その他、必要により、S4で所定時間Td
が経過していない場合は、S6でアクセル操作をチェッ
クし、「開」操作した場合に限り、S7で所定時間Td
のカウントをリセットするように構成することが効果的
である。この場合は、アクセルを踏み込むことにより、
シフトダウンすることなく素早く車速を上げることがで
きる。したがって、負荷が大きい場合において、アクセ
ルを踏み込んでもエンジン回転が上がらずに1000回
転を切った状態が所定時間Td以上継続して自動シフト
ダウンするという事態を回避することができる。
【0030】さらに、S3のエンジン回転数のチェック
に代えて車速についてのチェックとし、例えば、実車速
1km/h以下の低速範囲内の状態が所定時間継続した
時に1速シフトダウンするように構成することが効果的
である。このように実車速に基づいて制御処理すること
により、クラッチを切って惰性で走っている場合に車速
が十分に落ちない間はシフトダウンしないので、惰性で
かなり速い速度で走行している途中でクラッチを再接続
しても、エンジンブレーキは軽くて済み、ショックの少
ない安定した走行が可能となる。
【0031】この場合において、自動シフトダウンの基
準となる車速を主変速の変速位置により変更、すなわ
ち、シフトダウンする車速のしきい値をシフト位置によ
り変えるように構成することにより、低速シフト位置に
スムーズに移行することができる。たとえば、主変速が
4段構成の場合では、シフトダウンの条件車速をシフト
位置により、2.0km/h(4速→3速)、1.5k
m/h(3速→2速)、1.0km/h(2速→1速)
とする。
【0032】そして、図7の所定条件でシフトダウン処
理をするギヤ線図(1)のように、上記所定条件で所定
時間Tdが経過するごとに繰り返してシフトダウン処理
をするように構成すれば、1速シフトダウンしただけで
は車速がまだ十分に遅くない場合にも対応することがで
きる。この場合、十分安全な変速位置まで自動変速され
るので、安全性が向上するとともに、次回の加速時に十
分な加速(トルク)を得ることができる。
【0033】また、アクセルを緩めている時間が長い時
は車速を落としたい時であることから、図8の所定条件
でシフトダウン処理をするギヤ線図(2)のように、シ
フトダウンの都度、次第に経過時間を短くするように構
成することが効果的である。このように構成することに
より、アクセルを緩めている時間が延びるほど、より低
速のシフト位置に素早くシフトダウンすることができ
る。
【0034】具体的には、1回目のシフトダウン時は、
Td1=1(sec)、2回目のシフトダウン時は、T
d2=0.5(sec)、3回目のシフトダウン時は、
Td3=0.25(sec)のように、時間を逐次半減
させるように処理する。
【0035】つぎに、路上走行用の自動変速制御におけ
るアクセル開度センサの故障対応処理を説明する。アク
セル開度センサの故障時に自動変速制御を継続した場合
には、アクセル開度に応じた理想の制御が行われなくな
るので、十分な性能が発揮できなくなり、使い勝手(フ
ィーリング等)が悪くなる可能性がある。このような事
態を回避するために、アクセル開度センサの故障(断
線、5Vショート)時は、自動変速を禁止すると同時
に、モニタランプ等によってオペレータに報知するよう
に構成することが効果的である。
【0036】具体的には、図9のアクセル開度センサの
故障対応処理のフローチャートに示すように、S1で各
センサ、スイッチ類を読み込み、これをS2、S3の逐
次判定により、自動変速制御においてアクセル開度セン
サの故障が検出されるまで繰り返す。この条件が満たさ
れると、S4で自動変速出力禁止および警告モニタラン
プ出力オンを処理する。
【0037】このように調節処理することにより、安全
性を大前提とする走行関係の制御において、十分な機能
が発揮できないときは、即制御を中止し、放置すること
で安全を確保することができる。
【0038】つぎに、路上走行用の自動変速制御の他の
具体例として走行負荷が大きい場合の制御処理について
説明する。走行負荷が大きい場合の制御処理のフローチ
ャートを図10に示す。図10において、S1で各セン
サ、スイッチ類を読み込み、これをS2からS6の逐次
判定により、自動変速制御において主変速が4速(最高
速)で、アクセルを全開操作した時に、エンジンが所定
回転数(たとえば1500rpm)以下でその状態が規
定時間Tkd継続するまで繰り返す。この条件が満たさ
れると、S7で1速シフトダウンする。
【0039】上記のようにS3において4速(最高速)
に限定するのは、トラクタのギヤ比では4速ぐらいでし
か必要ないと思われるからである。このように構成する
ことにより、アクセルを踏み込んでも思うような加速が
得られない場合、例えば、上り坂の場合に自動的にシフ
トダウンされるので便利である。
【0040】また、別の処理構成として、主変速が4速
(最高速)でアクセルを全開に操作した時に、エンジン
回転の変化率(上昇)が一定の変化率以下の時に、主変
速を1速シフトダウンするように構成する場合、およ
び、主変速が4速(最高速)でアクセルを全開に操作し
た時に、車速センサの検出値により検出される加速度が
一定の加速度以下の時に主変速を1速シフトダウンする
ように構成する場合についても、上記同様の効果を得る
ことができる。
【0041】つぎに、自動変速制御におけるシフトアッ
プの制御について説明する。従来の自動シフト条件は、
エンジン回転数が一定値(例えば、2500回転)にな
ったときであったため、シフトアップ後のエンジン回転
が変速前後のギヤ比関係によりバラバラであった。この
問題を解消するべく、シフトアップ制御を車速対応とす
ることが効果的である。
【0042】具体的には、自動変速制御におけるシフト
アップ制御の変速特性図(1)を図11に示す。このシ
フトアップ処理は、車速センサから得られる検出車速に
より、現在シフト位置での車速が、1速以上のシフト位
置でエンジン回転数が1300回転の理論車速以上とす
ることを条件とする。
【0043】詳細には、エンジンが1300回転の時の
車両走行速度を、ギヤ比別に、V2(2速の場合)、V
3(3速の場合)、V4(4速の場合)とすると、各車
速と対応して、1速→2速(V2の時)、2速→3速
(V3の時)、3速→4速(V4の時)にシフトアップ
する。
【0044】このように構成することにより、次のシフ
トアップ位置でのエンジン回転が一定(1300回転付
近)となるので、シフトアップ時の速度の急変を抑えて
安定して走行することができる。
【0045】つぎに、シフトアップするべきエンジン回
転数をアクセル開度に応じて変更して自動変速制御する
例について説明する。この自動変速制御におけるシフト
アップ制御の変速特性図(2)を図12に示す。たとえ
ば、アクセル開度に応じてエンジン回転数を、1700
回転(100%の時)、1300回転(80%の時)と
する。たとえば、上記回転数と対応する2速における速
度をV2a(1700回転の時)、V2b(1300回
転の時)とすると、アクセル開度に応じてV2a(10
0%の時)、V2b(80%の時)の車速において1速
→2速のシフトアップを行う。
【0046】このように構成することにより、アクセル
の開度に応じてシフトアップのタイミングが調整される
ので、オペレータの意図に沿った走行フィーリングを得
ることができる。たとえば、アクセルを一杯に踏み込ん
だときは、そのままのシフト位置で踏み込みの浅い場合
より高回転域まで引っ張って素早く加速するようにする
ことができる
【0047】この場合においては、上述のシフトアップ
制御を含め、マイコンチェッカ等を用いてシフトアップ
制御の基準となる基準回転数を変更できるように構成す
ることが効果的である。すなわち、変速タイミングをも
っと遅く、或いはもっと早くというように、マイコンチ
ェッカを用いてオペレータに合わせた変更調節が可能と
なる。
【0048】つぎに、基準となるエンジン回転数の変更
を切替スイッチにより選択して自動変速制御する例につ
いて説明する。この自動変速制御におけるシフトアップ
制御の変速特性図(3)を図13に示す。たとえば、ノ
ーマル、パワー、エコノミー等の複数モードから任意に
選択しうるモード選択スイッチ37を準備し、このモー
ド選択スイッチ37の切替によって変速タイミングをス
ライドさせることができる。
【0049】具体的には、モード選択スイッチ37の選
択ポジションと対応して3種類のエンジン基準回転、す
なわち、1300〜1700(ノーマル)、1500〜
1900(パワー)、1299〜1600(エコノミ
ー)を設定しておくことにより、この中からモード選択
スイッチのポジション選択によって好みの加速モードの
変速が可能となる。
【0050】つぎに、自動変速の適用の有無を選択する
方法について説明する。サブシフトレバーのグリップ部
の斜視図を図14に示す。図14において、副変速のギ
ヤ比を選択するサブシフトレバー51のグリップ部に
は、主変速増減スイッチ27a,27bと自動変速スイ
ッチ23を取り付ける。主変速増減スイッチ27a,2
7bは、第一主変速4の増減の選択を入力するための主
変速切替スイッチである。自動変速スイッチ23は自動
変速の適用の有無を入力するための選択スイッチであ
る。自動変速機能は、路上走行のための高速領域で車速
に応じて第二主変速7のギヤ比を切替制御する。
【0051】自動変速スイッチ23の操作により自動変
速のオンまたはオフが指令されると、自動変速または手
動変速により伝動機が変速制御される。この自動変速の
オンとオフの選択は、サブシフトレバー51の操作とと
もに迅速に操作できるので、自動変速走行中でもアユミ
でH速を使用する時は一時的に手動変速を使用する例の
ように、状況に対応した走行制御を木目細かく選択する
ことができる。
【0052】つぎに、自動変速の適用の有無を選択する
ための別の方法について説明する。自動変速ポジション
を設けたサブシフトレバーのシフトパターンを図15に
示す。図15において、サブシフトレバー51をガイド
するシフトパターン56には略h字状に3つのポジショ
ン「L」,「M」,「H」を配置する。路上走行のため
の「H」ポジションについては、近接して分岐する2つ
のシフトポジション57a,57bを形成し、自動変速
制御を適用するポジション57aと適用しないポジショ
ン57bとを形成する。両ポジションは、いずれも
「H」速のギヤ比であるが、自動変速制御を適用するポ
ジション57aには、サブシフトレバー51の投入を検
出すると自動変速信号を出力するスイッチ23を設け
る。
【0053】このようにシフトパターンを構成すること
により、サブシフトレバー51の投入ポジション57
a,57bに応じて自動変速制御の適用が決定されるの
で、サブシフトレバーをシフト操作することにより、自
動変速制御の適用を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る路上走行変速制御装置の適用対
象となる農業用トラクタの走行伝動機の伝動系統展開図
【図2】 図1の伝動機の変速ギヤの全組み合わせにつ
いて速度順に並べた例
【図3】 路上走行用の自動変速制御のための演算処理
部入出力系統図
【図4】 路上走行用の自動変速制御のフローチャート
(1)
【図5】 路上走行用の自動変速制御のフローチャート
(2)
【図6】 路上走行用の自動変速制御のフローチャート
(3)
【図7】 所定条件によりシフトダウン処理する場合の
ギヤ線図(1)
【図8】 所定条件によりシフトダウン処理する場合の
ギヤ線図(2)
【図9】 アクセル開度センサの故障対応処理のフロー
チャート
【図10】 走行負荷が大きい場合の制御処理のフロー
チャート
【図11】 自動変速制御におけるシフトアップ制御の
変速特性図(1)
【図12】 自動変速制御におけるシフトアップ制御の
変速特性図(2)
【図13】 自動変速制御におけるシフトアップ制御の
変速特性図(3)
【図14】 サブシフトレバーのグリップ部の斜視図
【図15】 自動変速ポジションを設けたサブシフトレ
バーのシフトパターン図
【符号の説明】
3 主クラッチ 4 第一主変速装置 7 第二主変速装置 9 副変速装置 20 演算処理部(変速調節手段) 23 自動変速スイッチ 26 主クラッチペダルスイッチ 27a,27b 主変速増減スイッチ 27 変速スイッチ 31 車速センサ 33 エンジン回転センサ 34 スロットル開度センサ 37 変速モードスイッチ 51 サブシフトレバー 56 シフトパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:70 F16H 59:70 Fターム(参考) 3J552 MA04 MA13 MA24 NA07 PA18 PA37 RB02 RB17 SB03 SB13 TB01 VA62W VA74W VB01W VC01W VD17W

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行伝動機の主変速機構の伝動ギヤ比を
    路上走行におけるエンジン回転数に応じて切替制御する
    変速制御手段を備える農業用トラクタの路上走行変速制
    御装置において、 上記変速制御手段には、車速センサの車速信号を受けて
    停車状態を検出するまで監視する監視手段と、 その検出信号により上記変速指令を抑制して伝動ギヤ比
    を保持する変速調節手段を備えたことを特徴とする農業
    用トラクタの路上走行変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記監視手段には、クラッチ操作センサ
    によるクラッチ操作の検出を条件として付加し、かつ、 前記変速調節手段が前記変速指令を抑制するとともに、
    路上走行のための複数の伝動ギヤ比の中から最も低速の
    ギヤ比の変速指令を出力することを特徴とする請求項1
    記載の農業用トラクタの路上走行変速制御装置。
  3. 【請求項3】 走行伝動機の主変速機構の伝動ギヤ比を
    路上走行におけるエンジン回転数に応じて切替制御する
    変速制御手段と、 同走行伝動機の副変速機構を切替制御するサブシフトレ
    バーとを備える農業用トラクタの路上走行変速制御装置
    において、 上記変速制御手段には、その適用の有無を手指操作によ
    り選択する選択スイッチを設け、この選択スイッチを上
    記サブシフトレバーに取り付けたことを特徴とする農業
    用トラクタの路上走行変速制御装置。
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