JP3387201B2 - 動力車両の変速装置 - Google Patents

動力車両の変速装置

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JP3387201B2 JP09662494A JP9662494A JP3387201B2 JP 3387201 B2 JP3387201 B2 JP 3387201B2 JP 09662494 A JP09662494 A JP 09662494A JP 9662494 A JP9662494 A JP 9662494A JP 3387201 B2 JP3387201 B2 JP 3387201B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、トラクタ−等の動力
車両の変速装置に関するものであり、特に、ボタン式変
速スイッチによって生じる電気信号に応じて任意の位置
に変速を可能にした変速装置に関するものである。 【0002】 【従来技術】本出願人は、過去に電気式の変速装置を出
願しているが、この変速装置は、電気信号に応じて任意
の位置に変速を可能にしたものであって、具体的には、
レバ−あるいは押しボタンからなるシフト操作具と、変
速を行なう際に入り切りする油圧クラッチと、油圧で操
作されるシフタ−等を備え、オペレ−タがシフト操作を
行なうと、電気信号により、まず油圧クラッチが切ら
れ、ついで変速用のシフタ−が油圧で動かされ、シフト
位置センサがそれを検出すると、再び油圧クラッチが接
続されるように構成したものである。 【0003】このような電気式の変速装置においては、
通常、1−2速用と3−4速用のシフタ−が各1個設け
られており、1つのシフタ−が移動しているときには、
牽制ピンの突出等によって他のシフタ−が移動しないよ
うに構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな従来装置にあっては、操縦者が短時間の間に変速操
作を繰り返すと、まだ、変速動作が完了していないの
に、シフト出力が出される結果、シフタ−同士がもつれ
て円滑なシフトが行えないという不具合があった。更に
詳述すると、1速−2速用のシフタ−と、3速−4速用
のシフタ−が設けられたトラクタにおいて、例えば、1
速から3速にシフト出力が出されると、1速−2速用の
シフタ−は中立位置に戻り、3速−4速用のシフタ−が
3速位置に移動すべく自動変速操作がなされるが、その
間に操縦者がシフト操作具を押して別の変速位置を指示
すると、中立位置に復帰する側のシフタ−が牽制ピンに
より途中でロックされ、中立位置に戻りきらないままの
状態になり、このため、適正な変速を行うことができな
いという欠点があった。 【0005】 【課題を解決する為の手段】この発明は前記課題に鑑み
て提案するものであり、次のような技術的手段を講じ
た。即ち、シンクロメッシュギヤ式変速装置9を備え、
変速レバー12に設けた速度増減速用のボタン式スイッ
チ14を操作することによって前記変速装置9のシフタ
ーを油圧によって移動させて任意の位置に変速が行なわ
れるように構成した動力車両において、前記変速スイッ
チ14によるシフト変更操作後、一定時間だけ次のシフ
ト変更操作を受け付けない制御部を設けると共に、走行
中における減速操作時の前記一定時間を、増速操作時の
場合よりも長く設定したことを特徴とする動力車両の変
速装置とする。 【0006】 【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
はトラクタ−、2は前輪、3は後輪である。トラクタ−
の機体前部にはエンジン4を搭載し、エンジン4の後部
にはメインクラッチ5を収容しているクラッチハウジン
グ6、変速装置を収容しているミッションケ−ス8を連
設している。ミッションケ−ス8内には、4段の変速が
可能な主変速装置9と、同じく4段の変速が可能な副変
速装置10と、機体の進行する向きを変更する前後進切
替装置11が設けられている。 【0007】変速レバ−12の把手部分には速度増減用
のボタン式変速スイッチ14が設けられ、減速(dow
n)スイッチ14aを押すと4速から1速に向かって1
段ずつ減速され、増速(up)スイッチ14bを押すと
1速から4速に1段ずつ増速される。また、変速レバ−
12は前後方向に揺動操作可能に構成されており、クラ
ッチペダル15を踏み込んでこの変速レバ−12を前後
に動かせば副変速装置10がLL、L、M、Hの4速の
範囲で切り替えられる。 【0008】主変速装置9、及び副変速装置10は共に
シンクロメッシュ式の変速装置で構成されており、前後
進切替装置11のみ油圧クラッチで構成されている。変
速を行なう場合であって、主変速装置9が切り替えられ
るときには、まず、前後進切替装置11の油圧クラッチ
がOFFに切り換えられ、ついで主変速装置9のシフタ
−を操作するピストンロッド16が油圧によって強制的
に軸長手方向に移動され、シフタ−が所定の変速位置に
達すると再び前後進切替装置11の油圧クラッチが接続
される。一方、副変速装置10が切り替えられるときに
は、先に述べたように操縦者がクラッチペダル15を踏
んで、変速レバ−12を移動させてメインクラッチ5を
切り、シフト操作後に、メインクラッチ5を接続するよ
うに構成している。主変速装置9の切り替えは全て電気
的に制御される。 【0009】図2はその制御装置のブロック図を示すも
のであり、マイコンからなる制御部18には、主変速装
置9切替用のソレノイド20、21、22、23と、前
後進切替装置11切替用のソレノイド25、26と、前
後進切替装置11の昇圧制御バルブ28を制御するソレ
ノイド30が接続されている。ソレノイド20と21、
及び22と23は夫々対をなすもので、前者は1速−2
速用の切替バルブ24を制御し、後者は3速−4速用の
切替バルブ27を制御する。 【0010】32は変速位置を表示するモニタランプで
ある。また、この制御部18には、前後進切替用レバ−
37に設けたF−R切替スイッチ38、主変速装置9の
シフタ−の位置を検出するシフト位置検出センサ40、
変速スイッチ14等が接続されている。図3はトラクタ
−1に設けられた油圧機器類全体の配管構成を示す回路
図である。簡単に全体の回路構成を説明すると、メイン
ポンプ45から送り出された作動油は外部油圧取出用の
サブコンバルブ46に流入し、さらに分流弁47を介し
て一部は水平制御用のバルブ48に入り、水平シリンダ
49を伸縮制御する。そして、分流弁47で分流された
残りの作動油は作業機昇降制御用のバルブ50に流入し
てメインシリンダ51に送り込まれ、リフトア−ム52
を回動させて作業機を昇降させるように構成している。 【0011】前記メインポンプ45とは独立しているサ
ブポンプ55には一定圧力の作動油を取り出すための減
圧弁57が接続され、一定の圧力に保たれた作動油を利
用してパワ−ステアリング装置59、前後進切替装置1
1、PTOクラッチ制御装置60、前輪速度制御装置6
2、電気式変速装置64が作動される。PTOクラッチ
制御装置60は、PTOクラッチ66とこれを入切する
バルブ67とで構成され、前輪速度制御装置62は油圧
クラッチ69とバルブ70とで構成される。この前輪速
度制御装置62は図示外のモ−ド切換スイッチや前輪2
の切れ角を検出するセンサと連繋されて、前輪2の速度
を後輪3と略同一にする標準四輪駆動状態、前輪2の周
速を後輪3のそれより増速させる前輪倍速駆動状態、あ
るいは後輪3のスリップ状態に応じて2駆、4駆を自動
的に選択するフルタイム駆動状態とに切り換えられるよ
うにしている。 【0012】次に図4に示すフロ−チャ−トに基づいて
この発明に係る電気式変速装置64の制御プログラムを
説明する。まず最初に制御部18に接続されている種々
のセンサ類、スイッチ類の状態が読み込まれ(ステップ
S1)、シフト操作が許可されているかどうかが判別さ
れる(ステップS2、S3、S4)。ステップS4にお
いて、シフト操作が許可されている場合には、変速スイ
ッチ14の増速スイッチ14bが押されたか(ステップ
S5)、それとも減速スイッチ14aが押されたか(ス
テップS13)が判別される。増速スイッチ14bが押
されたときには、1段だけ増速状態にシフトアップすべ
く出力指令を出す状態にセットし(ステップS6)、同
時にその後のシフト操作を所定の短時間だけ禁止するタ
イマ−をセットする(ステップS7、S8)。この実施
例ではシフト要求があっても、0.3秒という短時間だ
けシフト操作を禁止している。そして、シフト変更制御
を実行し(ステップS9)、昇圧制御バルブ28のソレ
ノイド30に所定の電流を流して油圧クラッチを徐々に
接続する昇圧制御を実行する(ステップS10)。 【0013】なお、この実施例では減速するときには、
シフト受付禁止時間(シフト要求があっても一定時間は
その要求を受け付けない時間)を他の場合よりも長く設
定しているので、その点につき、ステップS13〜ステ
ップS21に沿って更に詳述する。変速スイッチ14の
減速スイッチ14aを押して(ステップS13)、その
とき減速操作に対して許可がなされていれば(ステップ
S14)、1段だけ減速状態にシフトダウンすべく出力
指令を出す状態にセットし(ステップS16)、シフト
禁止タイマ−をセットする(ステップS17)。この場
合のシフト禁止タイマ−の設定時間は前記の場合と同じ
ように0.3秒間である。そして、走行中(ステップS
18)に、変速操作そのものを禁止し(ステップS1
9)、シフト操作が完了した時点、言い換えると昇圧制
御が開始された時点(ステップS20)で、引き続く減
速操作を一定時間だけ禁止するべく減速禁止タイマ−を
セットする(ステップS21)。この場合、減速禁止タ
イマ−の設定時間は約1秒間としている。 【0014】走行中における減速側のシフト操作を、シ
フト操作後の一定時間(1秒間)だけこのように禁止し
ている理由は以下に依る。即ち、下り坂道を走行中にシ
フトダウンを行ってシンクロを早く同期させるために
は、シンクロの容量をアップすれば良いのであるがそれ
には限界がある。また、ある程度のシンクロ容量の中
で、1段ずつ確実に、且つ、ゆっくりとシフトダウンを
してゆくと変速が可能であるが、4速の位置から2速、
あるいは1速にシフトダウンしてしまおうとする場合に
は、シンクロの同期に時間が掛り過ぎてしまう欠点が生
じることになる。 【0015】そこで、この実施例では、走行中に減速操
作が行われたときには、約1秒間だけ減速操作を受け付
けないようにし、次の減速がスム−ズに行われるように
したものである。上記説明から明らかなように、この実
施例においては、減速、増速を問わず、変速操作が行わ
れると0.3秒間だけ次のシフト操作の受け付けを禁止
し、特に走行中の減速操作にあっては、シフト完了(昇
圧制御開始時点)から1秒間だけ次のシフト操作の受け
付けを禁止するように構成している。なお、機体が停止
している場合であって、減速側にシフト操作したときは
0.3秒間だけシフト操作の受け付けを禁止する。 【0016】 【発明の効果】この発明は、前記の如く、シンクロメッ
シュギヤ式変速装置9を備え、変速レバー12に設けた
速度増減速用のボタン式スイッチ14を操作することに
よって前記変速装置9のシフターを油圧によって移動さ
せて任意の位置に変速が行なわれるように構成した動力
車両において、前記変速スイッチ14によるシフト変更
操作後、一定時間だけ次のシフト変更操作を受け付けな
制御部を設けたものであるから、変速操作時に変速部
材がもつれることがなく、円滑な変速が可能となる。
た更に、走行中における減速操作時の前記一定時間を、
増速操作時の場合よりも長く設定したので、シンクロの
容量をアップすること無く、下り坂道でのシフトダウン
でシンクロの同期に時間が掛り過ぎる場合でも、その間
はシフト操作は受け付けられず円滑な変速が可能となる
ものである
【図面の簡単な説明】 【図1】トラクタ−の全体側面図である。 【図2】制御系を示すブロック図である。 【図3】油圧回路図である。 【図4】フロ−チャ−トである。 【符号の説明】 1 トラクタ− 2 前輪 3 後輪 4 エンジン 9 主変速装置 10 副変速装置 11 前後進切替装置 12 変速レバ− 16 ピストンロッド 18 制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−94117(JP,A) 特開 平1−164846(JP,A) 特開 昭59−50262(JP,A) 特開 平3−204475(JP,A) 特開 昭57−171147(JP,A) 特開 昭63−115950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/36 F16H 63/00 - 63/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シンクロメッシュギヤ式変速装置9を備
    え、変速レバー12に設けた速度増減速用のボタン式ス
    イッチ14を操作することによって前記変速装置9のシ
    フターを油圧によって移動させて任意の位置に変速が行
    なわれるように構成した動力車両において、前記変速ス
    イッチ14によるシフト変更操作後、一定時間だけ次の
    シフト変更操作を受け付けない制御部を設けると共に、
    走行中における減速操作時の前記一定時間を、増速操作
    時の場合よりも長く設定したことを特徴とする動力車両
    の変速装置。
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