JP2003278738A - 伸縮軸及び伸縮軸のコーティング層形成方法 - Google Patents
伸縮軸及び伸縮軸のコーティング層形成方法Info
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Abstract
転方向のガタがなく、摺動荷重を低減できる伸縮軸を提
供する。 【解決手段】 この伸縮軸は、外周に歯部9が周方向に
複数個設けられた雄軸2と、内周に歯部9に対応する溝
部11が周方向に複数個設けられ且つ雄軸2に対して軸
心方向に摺動自在に嵌合する雌軸3とを備え、歯部9と
溝部11との周方向に相対向する摺動面15,19側の
少なくとも一方に、低摩擦係数のコーティング材料から
なる凝縮コーティング層4を形成して、雄軸2と雌軸3
とを凝縮コーティング層4を介してナジミ嵌合させたも
のである。
Description
ング系に使用されるスプライン軸等の伸縮軸及び伸縮軸
のコーティング層形成方法に関するものである。
心方向のスプライン歯部が周方向に複数個設けられた雄
軸と、この雄軸のスプライン歯部に対応する軸心方向の
スプライン溝部が周方向に複数個設けられ且つ雄軸の外
周に軸心方向に摺動自在に套嵌された雌軸とを備えたス
プライン軸等の伸縮軸を採用したものがある。
(摺動抵抗)と回転方向のガタとは相反する関係にあ
る。つまり、回転方向のガタを詰めると摺動荷重が大き
くなり、逆に摺動荷重を軽くすると回転方向のガタが大
きくなる。従って、摺動荷重と回転方向のガタとの両特
性の両立が困難である。
の低減を目的としてナイロンコーティング層を形成した
後、このナイロンコーティング層の摺動面側を雌軸の内
周側の摺動面の内径寸法に合わせて切削したり、或いは
雄軸の外周面に二硫化モリブデン、フッ素樹脂等の摩擦
係数の低減に効果のある素材を、ガタ詰めを目的として
膜厚管理しながらコーティングしてコーティング層を形
成することにより、雄軸と雌軸との回転方向のガタを詰
めて両特性を比較的高レベルで両立させる方法を採って
いる。
ナイロンコーティング層を形成した後、そのナイロンコ
ーティング層の摺動面側を切削する方法では、コーティ
ング層の形成後にその摺動面側を切削する切削工程が必
要であるため、その切削が煩わしく非常なコスト高とな
り、しかも単にコーティング層を切削しただけであるた
め、摺動面の耐久性に問題がある。
ッ素樹脂等を、膜厚管理しながらコーティングする方法
では、その膜厚管理が困難でコストがかかると共に、雌
軸の内周側の摺動面の内径寸法のバラツキによりガタ詰
めも安定せず、しかもコーティング層の表面が柔らかい
ため、耐久性に劣る欠点がある。
み、製作が容易で安価であり、雄軸と雌軸との回転方向
のガタがなく、摺動荷重も低減できる伸縮軸及び伸縮軸
のコーティング層形成方法を提供することを目的とす
る。
外周に歯部が周方向に複数個設けられた雄軸と、内周に
前記歯部に対応する溝部が周方向に複数個設けられ且つ
前記雄軸に対して軸心方向に摺動自在に嵌合する雌軸と
を備えた伸縮軸において、前記歯部と前記溝部との周方
向に相対向する摺動面側の少なくとも一方に、低摩擦係
数のコーティング材料からなる凝縮コーティング層を形
成したものである。
形成方法は、外周に歯部が周方向に複数個設けられた雄
軸と、内周に前記歯部に対応する溝部が周方向に複数個
設けられ且つ前記雄軸に対して軸心方向に摺動自在に嵌
合する雌軸との内、その少なくとも一方の軸の摺動面側
に凝縮コーティング層を形成するに際し、前記一方の軸
の前記摺動面側に低摩擦係数のコーティング材料をコー
ティングして1次コーティング層を形成し、次に該一方
の軸を、前記雄軸と前記雌軸との周方向に相対向する摺
動面側の最大隙間よりも僅かに大きな間隙に設定された
ゲージに圧入して、該ゲージにより前記1次コーティン
グ層を前記一方の軸側に圧縮して凝縮するものである。
基づいて詳述する。
る自在軸継ぎ手付きのスプライン軸を例示する。図1及
び図2において、1 はスプライン軸で、雄軸2と、この
雄軸2の外周に軸心方向に摺動自在に嵌合された雌軸3
と、雄軸2の外周にコーティングされた凝縮コーティン
グ層4とを備えている。なお、雄軸2及び雌軸3の嵌合
側と反対側の端部には、自在軸継ぎ手5,6のヨーク
7,8が溶接等によって夫々固定されている。
歯部9とスプライン溝部10とが周方向に交互に複数個
形成されている。また雌軸3の内周には、雄軸2のスプ
ライン歯部9とスプライン溝部10とに対応する軸心方
向のスプライン溝部11とスプライン歯部1 2とが周方向
に複数個形成されている。
イン溝部10は、その軸心方向の略全長にわたって形成
されているが、雄軸2の軸心方向の一部に設けても良
い。また雌軸3のスプライン溝部11とスプライン歯部
12は、自在継ぎ手6と反対側の先端部から軸心方向の
中間までの一部に設けられているが、雌軸3の軸心方向
の略全長に設けても良い。
に雄軸2の外周面の略全面、即ちスプライン歯部9の頂
面14側からスプライン歯部9の周方向の両側の摺動面
15側、及びスプライン溝部10の底面16側の略全体
にわたって、スプライン歯部9及びスプライン溝部10
の略全面に形成されており、この凝縮コーティング層4
を介して雄軸2に雌軸3が軸心方向に摺動自在に嵌合さ
れている。
コーティング材料、例えば摩擦係数の低減に効果のある
二硫化モリブデン、フッ素樹脂等が使用されている。そ
して、この凝縮コーティング層4は、図5に示すよう
に、雄軸2の外周面に1次コーティング層4aを形成した
後、その1次コーティング層4aを雄軸2の外周面側へ
と圧縮することにより凝縮されている。
は、必要以上の1次コーティング層4aを除肉して摺動
荷重を低減すること、及び凝縮コーティング層4の耐久
性を向上させることを目的としたものであり、例えば図
4(A)(B)に示すように雌ゲージ18を使用して、
1次コーティング層4aを形成した後の雄軸2をこの雌
ゲージ18内に圧入することにより行われる。
の厚さt(図4及び図6参照)は、雄軸2側のスプライ
ン歯部9の摺動面15と、この摺動面15と周方向に相
対向する雌軸3側のスプライン溝部11の摺動面19と
の計算上の最大隙間t1(図3参照)を基準にして、そ
の最大隙間t1よりも僅かに大きくなっている。
層4の外径寸法は、雌軸3のスプライン溝部11の摺動
面19の内径寸法よりも僅かに大であり、その後に雄軸
2の外周に雌軸3を嵌合して設定摺動荷重となるまで両
者を摺動させることにより、凝縮コーティング層4を介
してナジミ嵌合させるようになっている。
グ層4の厚さtは、雄軸2側のスプライン歯部9の摺動
面15と、この摺動面15と周方向に相対向する雌軸3
側のスプライン溝部11の摺動面19との間に介在され
る摺動部分17が最大隙間t1よりも僅かに大となれば
良く、またその他の部分では雄軸2のスプライン歯部9
の頂面14側の凝縮コーティング層4と雌軸3のスプラ
イン溝部11の底面20との間、雄軸2のスプライン溝
部10の底面16側の凝縮コーティング層4と雌軸3の
スプライン歯部12の頂面22との間に夫々所定の隙間
ができる程度であれば良い。
は、回転時にそのスプライン歯部9とスプライン溝部1
1との周方向の摺動面15,19側を介して正逆方向に
回転力を伝達し、また軸心方向に相対的に摺動するた
め、雄軸2の外周のコーティング層4の全体の内、少な
くとも摺動面15,19間の摺動部分17が、雄軸2の
スプライン歯部9の摺動面15側に圧縮し凝縮されてお
れば十分である。
雄軸2のスプライン歯部9と雌軸3のスプライン溝部1
1との周方向に相対向する摺動面15,19側が僅かな
隙間になるように、その雄軸2及び雌軸3を加工する。
そして、次に図5に示すように、雄軸2側のスプライン
歯部9及びスプライン溝部10を含む外周面の全体に、
二硫化モリブデン、フッ素樹脂等のコーティング材料を
用いて膜厚t2(図4及び図5参照)の1次コーティン
グ層4aのコーティングを施す。
t2は、凝縮後における凝縮コーティング層4の最小の
厚さt以上とすれば良く、厳しい膜厚管理は必要としな
い。なお、1次コーティング層4aの膜厚は、最も薄い
部分が圧縮凝縮後の摺動部分17の最小の厚さt以上で
あり、その最小厚に若干の除肉厚分を加えた厚さである
ことが望ましい。
ージ18内に圧入して、この雌ゲージ18により雄軸2
の外周面の1次コーティング層4aを雄軸2の外周面側
に圧縮して凝縮する。
に示すように雌軸3と同様に、雄軸2のスプライン歯部
9、スプライン溝部10に対応する軸心方向のスプライ
ン溝部23、スプライン歯部24を周方向に交互に複数
個備え、そのスプライン溝部23、スプライン歯部24
の内径寸法が、雄軸2のスプライン歯部9側と雌軸3の
スプライン溝部11側との計算上の最大隙間t1を基準
にして、雄軸2の外周面と雌ゲージ18の内周面との隙
間が最大隙間t1より僅かに大きく設定されている。
びスプライン歯部24の内面には、図4(B)に示すよ
うにその軸心方向の一端の入り口25側に外広がり状の
テーパー案内面26と、このテーパー案内面26の外端
側の除肉部29とが形成され、またテーパー案内面26
から反対側に勾配の小さい傾斜圧縮面27と、軸心方向
と平行な平行圧縮面28とが形成されている。平行圧縮
面28はテーパー案内面26、傾斜圧縮面27に比較し
て十分長くなっている。
軸2を圧入すると、先ず雌ゲージ18の除肉部29が1
次コーティング層4aの外周側を削り取って必要以上の
肉を除肉する。そして、続いてテーパー案内面26がそ
の除肉後の1次コーティング層4aの外周面側に乗り上
がりながら、このテーパー案内面26及び傾斜圧縮面2
7により1次コーティング層4aを雄軸2の外周面側へ
と順次圧縮し、その後に平行圧縮面28で1次コーティ
ング層4aを安定的に凝縮して、凝縮コーティング層4
を形成する。
よって、1次コーティング層4aの外周側の必要以上の
肉を容易に除肉でき、しかも凝縮前の1次コーティング
層4aの膜厚を略均一にできるため、凝縮後の凝縮コー
ティング層4の局部的なムラ等の発生を防止できる。
その摺動部分17の厚さtが雌軸3のスプライン溝部1
1の摺動面19の内径寸法よりも僅かに大になる程度ま
で容易に凝縮でき、その後の凝縮コーティング層4の耐
久性を向上させることができる。更に雌ゲージ18に
は、テーパー案内面26、傾斜圧縮面27及び平行圧縮
面28があるため、圧縮凝縮に際して雄軸2の外周面の
1次コーティング層4aを傷めるようなこともない。
2と雌軸3とを嵌合し、設定摺動荷重となるまで軸心方
向に相対的に摺動させながらナジミ嵌合することによ
り、摺動面15,19間の隙間が殆どなく、しかも摺動
抵抗が低く耐久性に優れたスプライン軸1を容易且つ安
価に製作できる。
本発明に係るスプライン軸1と、雄軸2の外周面にナイ
ロンコーティングを施した従来のスプライン軸とを比較
したところ、本発明に係るスプライン軸1は従来に比較
して摺動抵抗が約1/2になり、周方向のガタが略0に
なった。また製作コストは従来の1/3にできた。しか
も、本発明に係るスプライン軸1は、従来のナイロンコ
ーティングを施したものでは使用できなかった高温雰囲
気での使用が可能となった。
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例
えば、実施形態では雄軸2の外周のスプライン歯部9及
びスプライン溝部10の略全面に1次コーティング層4
aを施し、その1次コーティング層4aの略全面を雌ゲ
ージ18で雄軸2側に圧縮して凝縮するようにようにし
ているが、圧縮凝縮は全1次コーティング層4aの内、
雄軸2のスプライン歯部9の周方向の摺動面15に対応
する摺動部分17のみ、又はこの摺動部分17から周方
向の一方又は両側にわたる所定範囲についてのみ行うよ
うにしても良い。
層4aの内、少なくとも回転及び摺動時に雄軸2と雌軸
3とが接触する部分の1次コーティング層4aを圧縮し
凝縮して凝縮コーティング層4とすれば良い。
イン溝部11の底面20及び/又はスプライン歯部12
の頂面22との間に径方向の隙間がある場合には、雄軸
2のスプライン歯部9の頂面14側及び/又はスプライ
ン溝部10の底面16側の1次コーティング層4aは、
凝縮せずにそのままにして良い。
成する場合、その凝縮コーティング層4は雄軸2の外周
面の内、少なくともスプライン歯部9の周方向の両側の
摺動面15に形成すれば良く、他の部分の1次コーティ
ング層4a、凝縮コーティング層4は省略しても良い。
する雄軸2と雌軸3との内、その雄軸2の外周面に凝縮
コーティング層4を形成する場合を例示しているが、雌
軸3の内周面に1次コーティング層4aを形成し、その
雌軸3内に雄ゲージを圧入して1次コーティング層4a
を雌軸3の内周面側に圧縮し凝縮して凝縮コーティング
層4を形成しても良い。
1、スプライン歯部12の内周面の略全面、又は雌軸3
のスプライン溝部11の摺動面19に凝縮コーティング
層4を形成しても良いし、雌軸3の内周面の略全面に1
次コーティング層4aを形成して、その内の雌軸3のス
プライン溝部11の摺動面19に対応する部分を凝縮コ
ーティング層4としても良い。
両方に凝縮コーティング層4を設けても良し、雄軸2の
スプライン歯部9にはその摺動面15の一方に、雌軸3
のスプライン溝部11にはその摺動面19の他方に夫々
凝縮コーティング層4を形成しても良い。
のスプライン歯部9と雌軸3のスプライン溝部11との
少なくとも周方向に相対向する摺動面15,19が凝縮
コーティング層4を介して接触するように、その両者の
スプライン歯部9とスプライン溝部11との摺動面1
5,19の内、少なくとも一方の摺動面15又は摺動面
19にあれば十分である。なお、雄軸2側と雌軸3側と
の両方に互いに接触するように凝縮コーティング層4を
形成する場合には、異なるコーティング材料を使用して
も良い。
軸心方向のセレーション歯部とセレーション溝部とを周
方向に複数個形成し、この雄軸2の外周に軸心方向に摺
動自在に嵌合する雌軸3の内周に軸心方向のセレーショ
ン溝部とセレーション歯部とを周方向に複数個形成して
なるセレーション式の伸縮軸の場合にも同様に実施可能
である。
ーション歯部等の歯部を備え、また雌軸3はスプライン
溝部11、セレーション溝部等の溝部を備えたものであ
れば十分である。また歯部及び/又は溝部は、その伸縮
軸に要求される伸縮範囲に対応して設けておけば好く、
必ずしも軸心方向の略全長にわたって設ける必要はな
い。
ッ素樹脂等が適当であるが、低摩擦係数の材料であれ
ば、二硫化モリブデン等以外のものを使用することも可
能である。また圧縮凝縮後の凝縮コーティング層4の厚
さtは、当初から雄軸2と雌軸3との摺動面15,19
間の最大隙間t1分に合わせておいても良い。
9を省略して、テーパー案内面25の入り口25側端の
直径を1次コーティング層4aの外径よりも大きくし、
1次コーティング層4aの全てを圧縮し凝縮して凝縮コ
ーティング層4とするように構成しても良い。1次コー
ティング層4aの膜厚が比較的少なく均一な場合には、
このような雌ゲージ18を使用しても、圧縮凝縮後の凝
縮コーティング層4の厚さのバラツキを防止できる。
個設けられた雄軸と、内周に歯部に対応する溝部が周方
向に複数個設けられ且つ雄軸に対して軸心方向に摺動自
在に嵌合する雌軸とを備えた伸縮軸において、歯部と溝
部との周方向に相対向する摺動面側の少なくとも一方
に、低摩擦係数のコーティング材料からなる凝縮コーテ
ィング層を形成しているので、伸縮軸の製作が容易で安
価であり、しかも雄軸と雌軸との周方向のガタがなく、
摺動荷重も低減できる利点がある。
形成しているので、雌軸の内周面に凝縮コーティング層
を形成する場合に比較して容易に製作できる。
た雄軸と、内周に歯部に対応する溝部が周方向に複数個
設けられ且つ雄軸に対して軸心方向に摺動自在に嵌合す
る雌軸との内、その少なくとも一方の軸の摺動面側に凝
縮コーティング層を形成するに際し、一方の軸の摺動面
側に低摩擦係数のコーティング材料をコーティングして
1次コーティング層を形成し、次に該一方の軸を、雄軸
と雌軸との周方向に相対向する摺動面側の最大隙間より
も僅かに大きな間隙に設定されたゲージに圧入して、該
ゲージにより1次コーティング層を一方の軸側に圧縮し
て凝縮するので、伸縮軸の製作が容易で安価であり、し
かも雄軸と雌軸との周方向のガタがなく、摺動荷重も低
減できる利点がある。
形成し、次に該雄軸を雌ゲージに圧入して、該雌ゲージ
により1次コーティング層を圧縮して凝縮するので、そ
の後のナジミ嵌合により雄軸と雌軸との周方向のガタを
防止できる。
テーパー案内面を有する雌ゲージを使用するため、雄軸
の外周のコーティング層を傷めることなく容易に圧縮し
凝縮できる。
図である。
断面図である。
の拡大断面図である。
程の説明図、(B)は(A)の部分拡大図である。
態の拡大断面図である。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 外周に歯部が周方向に複数個設けられた
雄軸と、内周に前記歯部に対応する溝部が周方向に複数
個設けられ且つ前記雄軸に対して軸心方向に摺動自在に
嵌合する雌軸とを備えた伸縮軸において、前記歯部と前
記溝部との周方向に相対向する摺動面側の少なくとも一
方に、低摩擦係数のコーティング材料からなる凝縮コー
ティング層を形成したことを特徴とする伸縮軸。 - 【請求項2】 前記雄軸の外周面に前記凝縮コーティン
グ層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の伸縮
軸。 - 【請求項3】 外周に歯部が周方向に複数個設けられた
雄軸と、内周に前記歯部に対応する溝部が周方向に複数
個設けられ且つ前記雄軸に対して軸心方向に摺動自在に
嵌合する雌軸との内、その少なくとも一方の軸の摺動面
側に凝縮コーティング層を形成するに際し、前記一方の
軸の前記摺動面側に低摩擦係数のコーティング材料をコ
ーティングして1次コーティング層を形成し、次に該一
方の軸を、前記雄軸と前記雌軸との周方向に相対向する
摺動面側の最大隙間よりも僅かに大きな間隙に設定され
たゲージに圧入して、該ゲージにより前記1次コーティ
ング層を前記一方の軸側に圧縮して凝縮することを特徴
とする伸縮軸のコーティング層形成方法。 - 【請求項4】 前記雄軸の外周面に前記1次コーティン
グ層を形成し、次に該雄軸を雌ゲージに圧入して、該雌
ゲージにより前記1次コーティング層を圧縮して凝縮す
ることを特徴とする請求項3に記載の伸縮軸のコーティ
ング層形成方法。 - 【請求項5】 入り口側に形成された外広がり状のテー
パー案内面を有する前記雌ゲージを使用することを特徴
とする請求項4に記載の伸縮軸のコーティング層形成方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085670A JP4045112B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 伸縮軸及び伸縮軸のコーティング層形成方法 |
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JP2002085670A JP4045112B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 伸縮軸及び伸縮軸のコーティング層形成方法 |
Publications (3)
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---|---|
JP2003278738A true JP2003278738A (ja) | 2003-10-02 |
JP2003278738A5 JP2003278738A5 (ja) | 2004-12-09 |
JP4045112B2 JP4045112B2 (ja) | 2008-02-13 |
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