JP2003278695A - 軸流型ファン装置 - Google Patents
軸流型ファン装置Info
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- JP2003278695A JP2003278695A JP2002083474A JP2002083474A JP2003278695A JP 2003278695 A JP2003278695 A JP 2003278695A JP 2002083474 A JP2002083474 A JP 2002083474A JP 2002083474 A JP2002083474 A JP 2002083474A JP 2003278695 A JP2003278695 A JP 2003278695A
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- Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 充分な静圧特性が得られるとともに、騒音の
発生も抑えることができる軸流型ファン装置を提供する
こと。 【解決手段】 送風流路6が形成されたファンハウジン
グ4と、ファンハウジング4の送風流路6に配設され、
軸受手段24,26を介して回転自在に支持された回転
軸22に取り付けられた一対のロータ28,30と、ロ
ータ28,30に設けられた複数枚の羽根部材54,5
6と、を備えた軸流型ファン装置。一対のロータ28,
30間には支持部材10が設けられ、支持部材10には
送風開口16が設けられ、送風流路6を流れる空気流
は、送風開口16を通して軸線方向に流れる。
発生も抑えることができる軸流型ファン装置を提供する
こと。 【解決手段】 送風流路6が形成されたファンハウジン
グ4と、ファンハウジング4の送風流路6に配設され、
軸受手段24,26を介して回転自在に支持された回転
軸22に取り付けられた一対のロータ28,30と、ロ
ータ28,30に設けられた複数枚の羽根部材54,5
6と、を備えた軸流型ファン装置。一対のロータ28,
30間には支持部材10が設けられ、支持部材10には
送風開口16が設けられ、送風流路6を流れる空気流
は、送風開口16を通して軸線方向に流れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等を冷却
するために用いる軸流型ファン装置に関する。
するために用いる軸流型ファン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、パソコン等の電子機
器には、内部の電子素子等を冷却するために軸流型ファ
ン装置が取り付けられている。この軸流型ファン装置
は、例えば特開平10−174342号公報に開示され
ているように、電子機器に取り付けられるファンハウジ
ングと、ファンハウジングに軸受手段を介して回転自在
に支持されたロータとを備え、ロータの外周面に、複数
枚の羽根部材が設けられている。ファンハウジングには
軸線方向の送風流路が形成され、この送風流路にロータ
及びそれに設けられた羽根部材が配設される。このファ
ン装置においては、ロータが所定方向に回転駆動される
と、これと一体に回転する羽根部材によって空気の流れ
が生成され、周囲の空気が送風流路を通して軸線方向に
流れる。
器には、内部の電子素子等を冷却するために軸流型ファ
ン装置が取り付けられている。この軸流型ファン装置
は、例えば特開平10−174342号公報に開示され
ているように、電子機器に取り付けられるファンハウジ
ングと、ファンハウジングに軸受手段を介して回転自在
に支持されたロータとを備え、ロータの外周面に、複数
枚の羽根部材が設けられている。ファンハウジングには
軸線方向の送風流路が形成され、この送風流路にロータ
及びそれに設けられた羽根部材が配設される。このファ
ン装置においては、ロータが所定方向に回転駆動される
と、これと一体に回転する羽根部材によって空気の流れ
が生成され、周囲の空気が送風流路を通して軸線方向に
流れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなファン装置
においては、送風量が多くなると、周方向に隣接する羽
根部材間に存在する空隙を通して空気の逆流、即ち送風
流路を通して流れる空気流とは反対方向の流れが生じ易
くなる。この空気の逆流が生じると、送風流路を流れる
空気流に対する抵抗となり、充分な静圧特性を得ること
ができず、また風切り音等の騒音発生の原因となる。
においては、送風量が多くなると、周方向に隣接する羽
根部材間に存在する空隙を通して空気の逆流、即ち送風
流路を通して流れる空気流とは反対方向の流れが生じ易
くなる。この空気の逆流が生じると、送風流路を流れる
空気流に対する抵抗となり、充分な静圧特性を得ること
ができず、また風切り音等の騒音発生の原因となる。
【0004】本発明の目的は、充分な静圧特性が得られ
るとともに、騒音の発生も抑えることができる軸流型フ
ァン装置を提供することである。
るとともに、騒音の発生も抑えることができる軸流型フ
ァン装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、送風流路が形
成されたファンハウジングと、前記ファンハウジングの
前記送風流路に配設され、軸受手段を介して回転自在に
支持された回転軸に取り付けられた複数個のロータと、
前記複数個のロータの各々に設けられた複数枚の羽根部
材と、を備え、前記複数個のロータのうち、少なくとも
一対の隣接するロータ間には、前記軸受手段を支持する
ための支持部材が前記ファンハウジングに設けられ、前
記支持部材には送風開口が設けられ、前記送風流路を流
れる空気流は、前記送風開口を通して軸線方向に流れ、
前記複数個のロータの少なくとも一つのロータにはマグ
ネットが取り付けられ、前記支持部材には支持スリーブ
部が設けられ、前記支持スリーブ部には、その内周面に
前記軸受手段が、またその外周面に前記マグネットに対
向してステータが装着されていることを特徴とする軸流
型ファン装置である。
成されたファンハウジングと、前記ファンハウジングの
前記送風流路に配設され、軸受手段を介して回転自在に
支持された回転軸に取り付けられた複数個のロータと、
前記複数個のロータの各々に設けられた複数枚の羽根部
材と、を備え、前記複数個のロータのうち、少なくとも
一対の隣接するロータ間には、前記軸受手段を支持する
ための支持部材が前記ファンハウジングに設けられ、前
記支持部材には送風開口が設けられ、前記送風流路を流
れる空気流は、前記送風開口を通して軸線方向に流れ、
前記複数個のロータの少なくとも一つのロータにはマグ
ネットが取り付けられ、前記支持部材には支持スリーブ
部が設けられ、前記支持スリーブ部には、その内周面に
前記軸受手段が、またその外周面に前記マグネットに対
向してステータが装着されていることを特徴とする軸流
型ファン装置である。
【0006】本発明に従えば、ファンハウジングの送風
流路に複数個のロータが配設され、これら複数個のロー
タが軸受手段を介して回転自在に支持された回転軸に取
り付けられているので、少なくとも一つのロータがマグ
ネット及びステータの作用によって回転駆動されると、
回転軸を介して残りのロータも回転駆動される。従っ
て、周囲の空気は、複数個のロータに設けられた複数枚
の羽根部材の作用によって、ファンハウジングの送風流
路内を上流側から下流側に軸線方向に送り込まれるよう
になり、かくして、空気の逆流の発生を抑えて、送風流
路内を下流側に送ることができる。また、複数個のロー
タに設けられた複数枚の羽根部材が空気を順次に下流側
に送り込むようになるので、単一のロータに比べて静圧
が大きくなり、充分な静圧特性が有られる。更に、少な
くとも一対の隣接するロータ間には、送風開口を有する
支持部材が配設されているので、送風流路を流れる空気
は、この送風開口を通して下流側に流れ、支持部材の送
風開口を通して流れた空気は、この支持部材によって逆
流が防止され、空気流の逆流を効果的に抑え、風切り音
等の騒音の発生も抑えることができる。尚、マグネット
は、複数個のロータの1個又は2個以上に設けることが
でき、各マグネットに対応してステータが設けられる。
流路に複数個のロータが配設され、これら複数個のロー
タが軸受手段を介して回転自在に支持された回転軸に取
り付けられているので、少なくとも一つのロータがマグ
ネット及びステータの作用によって回転駆動されると、
回転軸を介して残りのロータも回転駆動される。従っ
て、周囲の空気は、複数個のロータに設けられた複数枚
の羽根部材の作用によって、ファンハウジングの送風流
路内を上流側から下流側に軸線方向に送り込まれるよう
になり、かくして、空気の逆流の発生を抑えて、送風流
路内を下流側に送ることができる。また、複数個のロー
タに設けられた複数枚の羽根部材が空気を順次に下流側
に送り込むようになるので、単一のロータに比べて静圧
が大きくなり、充分な静圧特性が有られる。更に、少な
くとも一対の隣接するロータ間には、送風開口を有する
支持部材が配設されているので、送風流路を流れる空気
は、この送風開口を通して下流側に流れ、支持部材の送
風開口を通して流れた空気は、この支持部材によって逆
流が防止され、空気流の逆流を効果的に抑え、風切り音
等の騒音の発生も抑えることができる。尚、マグネット
は、複数個のロータの1個又は2個以上に設けることが
でき、各マグネットに対応してステータが設けられる。
【0007】また、本発明では、前記ファンハウジング
の前記送風流路には一対のロータが配設され、前記一対
のロータは、前記支持部材を貫通して延びる回転軸を介
して相互に連結され、前記回転軸は、前記一対のロータ
の各々の配設部位に対応してそれらの径方向内側に配設
された軸受手段を介して前記支持スリーブに回転自在に
支持されていることを特徴とする。
の前記送風流路には一対のロータが配設され、前記一対
のロータは、前記支持部材を貫通して延びる回転軸を介
して相互に連結され、前記回転軸は、前記一対のロータ
の各々の配設部位に対応してそれらの径方向内側に配設
された軸受手段を介して前記支持スリーブに回転自在に
支持されていることを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、ファンハウジングの送風
流路には一対のロータが配設され、これらロータ間に支
持部材が配設されるので、流入側ロータに設けられた複
数枚の羽根部材の作用により吸い込まれた空気は、支持
部材の送風開口を通して下流側に送り込まれ、かく送り
込まれた空気は、流出側ロータに設けられた複数枚の羽
根部材により更に下流側に送り込まれてファンハウジン
グから流出される。また、回転軸を支持する軸受手段
は、一対のロータの各々の配設部位に対応して配設され
るので、回転軸の両端部が軸受手段により支持され、か
くして、一対のロータを確実に回転自在に支持すること
ができる。
流路には一対のロータが配設され、これらロータ間に支
持部材が配設されるので、流入側ロータに設けられた複
数枚の羽根部材の作用により吸い込まれた空気は、支持
部材の送風開口を通して下流側に送り込まれ、かく送り
込まれた空気は、流出側ロータに設けられた複数枚の羽
根部材により更に下流側に送り込まれてファンハウジン
グから流出される。また、回転軸を支持する軸受手段
は、一対のロータの各々の配設部位に対応して配設され
るので、回転軸の両端部が軸受手段により支持され、か
くして、一対のロータを確実に回転自在に支持すること
ができる。
【0009】また、本発明では、前記ファンハウジング
の流入側に配設された一方のロータ及び/又はその流出
側に配設された他方のロータにマグネットが装着され、
前記支持スリーブ部は前記支持部材から流入側及び流出
側に延び、前記回転軸の両端側が前記軸受手段を介して
対応する前記支持スリーブ部に回転自在に支持され、前
記マグネットに対向する前記支持スリーブ部の外周面に
前記ステータが装着されていることを特徴とする。
の流入側に配設された一方のロータ及び/又はその流出
側に配設された他方のロータにマグネットが装着され、
前記支持スリーブ部は前記支持部材から流入側及び流出
側に延び、前記回転軸の両端側が前記軸受手段を介して
対応する前記支持スリーブ部に回転自在に支持され、前
記マグネットに対向する前記支持スリーブ部の外周面に
前記ステータが装着されていることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、支持部材の両側に支持ス
リーブ部が設けられ、回転軸の両側部が軸受手段を介し
てこれら支持スリーブ部に支持されるので、一対のロー
タを確実に支持することができる。また、一対のロータ
のいずれか一方に、又は双方にマグネットが装着され、
マグネットに対応して支持スリーブ部にステータが装着
される。従って、ロータのいずれか一方にマグネットを
設けた場合、比較的簡単な構成でもって一対のロータを
回転駆動することができ、その製造コストの低減を図る
ことができる。また、双方のロータにマグネットを設け
た場合、回転駆動力を大きくして、大きな駆動トルクを
得ることができる。
リーブ部が設けられ、回転軸の両側部が軸受手段を介し
てこれら支持スリーブ部に支持されるので、一対のロー
タを確実に支持することができる。また、一対のロータ
のいずれか一方に、又は双方にマグネットが装着され、
マグネットに対応して支持スリーブ部にステータが装着
される。従って、ロータのいずれか一方にマグネットを
設けた場合、比較的簡単な構成でもって一対のロータを
回転駆動することができ、その製造コストの低減を図る
ことができる。また、双方のロータにマグネットを設け
た場合、回転駆動力を大きくして、大きな駆動トルクを
得ることができる。
【0011】また、本発明では、前記支持部材は前記フ
ァンハウジングの流入側に突出し、前記ファンハウジン
グに接続された接続部と、前記接続部から前記流入側に
延びる周側壁と、前記周側壁の先端部に設けられた端壁
部とを有し、前記ファンハウジングの流入側に配設され
た一方のロータは、前記支持部材の前記周側壁の径方向
外側にてその前記接続部に向けて延び、前記ファンハウ
ジングの流出側に配設された他方のロータは、前記支持
部材の前記周側壁の径方向内側にて前記接続部を越えて
前記一方のロータの内側まで延び、前記支持スリーブ部
は、前記支持部材の前記端壁部から前記接続部を越えて
前記他方のロータの内側まで延び、前記他方のロータに
マグネットが装着され、前記支持スリーブ部には前記マ
グネットに対向して前記ステータが装着されていること
を特徴とする。
ァンハウジングの流入側に突出し、前記ファンハウジン
グに接続された接続部と、前記接続部から前記流入側に
延びる周側壁と、前記周側壁の先端部に設けられた端壁
部とを有し、前記ファンハウジングの流入側に配設され
た一方のロータは、前記支持部材の前記周側壁の径方向
外側にてその前記接続部に向けて延び、前記ファンハウ
ジングの流出側に配設された他方のロータは、前記支持
部材の前記周側壁の径方向内側にて前記接続部を越えて
前記一方のロータの内側まで延び、前記支持スリーブ部
は、前記支持部材の前記端壁部から前記接続部を越えて
前記他方のロータの内側まで延び、前記他方のロータに
マグネットが装着され、前記支持スリーブ部には前記マ
グネットに対向して前記ステータが装着されていること
を特徴とする。
【0012】本発明に従えば、支持部材は前記ファンハ
ウジングの流入側に突出し、一対のロータ間に配設され
た接続部から流入側に延びる周側壁を有し、流入側のロ
ータは、この周側壁の径方向外側にて接続部に向けて延
び、流出側のロータは、この周側壁の径方向内側にて接
続部を越えて流入側のロータの内側まで延び、支持スリ
ーブ部は、支持部材の端壁部からその接続部を越えて流
出側のロータの内側まで延びている。従って、流出側の
ロータの一部は流入側ロータの内部まで延び、また支持
部材は流入側ロータから流出側ロータ内部まで延び、流
出側ロータの一部と支持スリーブ部との径方向の重なり
部分を大きくすることができる。そして、このような構
成に関連して、流出側のロータにマグネットを装着し、
支持スリーブ部にステータを装着することによって、マ
グネット及びステータによる磁気回路を大きくすること
ができ、比較的簡単な構成でもって大きな駆動力を得る
ことができる。
ウジングの流入側に突出し、一対のロータ間に配設され
た接続部から流入側に延びる周側壁を有し、流入側のロ
ータは、この周側壁の径方向外側にて接続部に向けて延
び、流出側のロータは、この周側壁の径方向内側にて接
続部を越えて流入側のロータの内側まで延び、支持スリ
ーブ部は、支持部材の端壁部からその接続部を越えて流
出側のロータの内側まで延びている。従って、流出側の
ロータの一部は流入側ロータの内部まで延び、また支持
部材は流入側ロータから流出側ロータ内部まで延び、流
出側ロータの一部と支持スリーブ部との径方向の重なり
部分を大きくすることができる。そして、このような構
成に関連して、流出側のロータにマグネットを装着し、
支持スリーブ部にステータを装着することによって、マ
グネット及びステータによる磁気回路を大きくすること
ができ、比較的簡単な構成でもって大きな駆動力を得る
ことができる。
【0013】また、本発明では、前記支持部材は前記フ
ァンハウジングの流出側に突出し、前記ファンハウジン
グに接続された接続部と、前記接続部から前記流出側に
延びる周側壁と、前記周側壁の先端部に設けられた端壁
部とを有し、前記ファンハウジングの流入側に配設され
た一方のロータは、前記支持部材の前記周側壁の径方向
内側にて前記接続部を越えて、前記ファンハウジングの
流出側に配設された他方のロータの内側まで延び、前記
他方のロータは、記支持部材の前記周側壁の径方向外側
にてその前記接続部に向けて延び、前記支持スリーブ部
は、前記支持部材の前記端壁部から前記接続部を越えて
前記一方のロータの内側まで延び、前記一方のロータに
マグネットが装着され、前記支持スリーブ部には前記マ
グネットに対向して前記ステータが装着されていること
を特徴とする。
ァンハウジングの流出側に突出し、前記ファンハウジン
グに接続された接続部と、前記接続部から前記流出側に
延びる周側壁と、前記周側壁の先端部に設けられた端壁
部とを有し、前記ファンハウジングの流入側に配設され
た一方のロータは、前記支持部材の前記周側壁の径方向
内側にて前記接続部を越えて、前記ファンハウジングの
流出側に配設された他方のロータの内側まで延び、前記
他方のロータは、記支持部材の前記周側壁の径方向外側
にてその前記接続部に向けて延び、前記支持スリーブ部
は、前記支持部材の前記端壁部から前記接続部を越えて
前記一方のロータの内側まで延び、前記一方のロータに
マグネットが装着され、前記支持スリーブ部には前記マ
グネットに対向して前記ステータが装着されていること
を特徴とする。
【0014】本発明に従えば、支持部材は前記ファンハ
ウジングの流出側に突出し、一対のロータ間に配設され
た接続部から流出側に延びる周側壁を有し、流出側のロ
ータは、この周側壁の径方向外側にて接続部に向けて延
び、流入側のロータは、この周側壁の径方向内側にて接
続部を越えて流出側のロータの内側まで延び、支持スリ
ーブ部は、支持部材の端壁部からその接続部を越えて流
入側のロータの内側まで延びている。このような構成で
は、流入側のロータの一部は流出側ロータの内部まで延
び、また支持部材は流出側ロータから流入側ロータ内部
まで延び、流入側のロータにマグネットを装着し、支持
スリーブ部にステータを装着することによって、マグネ
ット及びステータによる磁気回路を大きくすることがで
き、比較的簡単な構成でもって大きな駆動力を得ること
ができる。
ウジングの流出側に突出し、一対のロータ間に配設され
た接続部から流出側に延びる周側壁を有し、流出側のロ
ータは、この周側壁の径方向外側にて接続部に向けて延
び、流入側のロータは、この周側壁の径方向内側にて接
続部を越えて流出側のロータの内側まで延び、支持スリ
ーブ部は、支持部材の端壁部からその接続部を越えて流
入側のロータの内側まで延びている。このような構成で
は、流入側のロータの一部は流出側ロータの内部まで延
び、また支持部材は流出側ロータから流入側ロータ内部
まで延び、流入側のロータにマグネットを装着し、支持
スリーブ部にステータを装着することによって、マグネ
ット及びステータによる磁気回路を大きくすることがで
き、比較的簡単な構成でもって大きな駆動力を得ること
ができる。
【0015】また、本発明では、前記一方のロータが固
定された前記回転軸の一端部と前記他方のロータが固定
された前記回転軸の他端部との間には、回転速度を変換
するための速度変換手段が介在されている。
定された前記回転軸の一端部と前記他方のロータが固定
された前記回転軸の他端部との間には、回転速度を変換
するための速度変換手段が介在されている。
【0016】本発明に従えば、回転軸に速度変換手段が
設けられているので、回転軸の一端側のロータとその他
端側のロータの回転速度を変えることができる。尚、速
度変換手段としては、たとえば、歯車を備えた減速機構
等を用いることができる。
設けられているので、回転軸の一端側のロータとその他
端側のロータの回転速度を変えることができる。尚、速
度変換手段としては、たとえば、歯車を備えた減速機構
等を用いることができる。
【0017】また、本発明では、前記一方のロータに設
けられた前記複数枚の羽根部材と、前記他方のロータに
設けられた前記複数枚の羽根部材とは、前記ロータの回
転方向に相互にずれていることを特徴とする。
けられた前記複数枚の羽根部材と、前記他方のロータに
設けられた前記複数枚の羽根部材とは、前記ロータの回
転方向に相互にずれていることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、一方のロータの複数枚の
羽根部材と他方のロータの複数枚の羽根部材とが周方向
にずれているので、送風流路内を下流側に流れる空気流
は、両ロータ間にて周方向に屈曲されて下流側に流れ、
このように空気流を屈曲することによって、送風流路の
上流側と下流側の圧力差に起因する空気の逆流を効果的
に抑えることができる。
羽根部材と他方のロータの複数枚の羽根部材とが周方向
にずれているので、送風流路内を下流側に流れる空気流
は、両ロータ間にて周方向に屈曲されて下流側に流れ、
このように空気流を屈曲することによって、送風流路の
上流側と下流側の圧力差に起因する空気の逆流を効果的
に抑えることができる。
【0019】複数個の羽根体のロータの周方向のずれ
は、任意に設定することができ、一方のロータの複数枚
の羽根部材に対して他方のロータの羽根部材をロータの
回転方向にずらすようにしてもよく、或いは、一方のロ
ータの複数枚の羽根部材の隣接する羽根部材間に、他方
のロータの対応する羽根部材が位置するようにしてもよ
い。尚、複数個の羽根部材のずれ量は、ロータの回転
数、送風量等の諸条件によって適宜設定される。
は、任意に設定することができ、一方のロータの複数枚
の羽根部材に対して他方のロータの羽根部材をロータの
回転方向にずらすようにしてもよく、或いは、一方のロ
ータの複数枚の羽根部材の隣接する羽根部材間に、他方
のロータの対応する羽根部材が位置するようにしてもよ
い。尚、複数個の羽根部材のずれ量は、ロータの回転
数、送風量等の諸条件によって適宜設定される。
【0020】更に、本発明では、前記一方のロータに設
けられた前記複数枚の羽根部材と、前記他方のロータに
設けられた前記複数枚の羽根部材とは、これらの枚数が
異なっていることを特徴とする。
けられた前記複数枚の羽根部材と、前記他方のロータに
設けられた前記複数枚の羽根部材とは、これらの枚数が
異なっていることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、一方のロータの羽根部材
の枚数と他方のロータの羽根部材の枚数とが異なってい
るので、これら羽根部材の騒音特性(主として騒音の周
波数)が異なり、それ故に、騒音の相互干渉が回避する
ことができるとともに、発生する騒音は打ち消し合うよ
うになり、これにより、発生騒音の低減を図ることがで
きる。このような羽根部材の枚数については、一方のロ
ータの羽根部材の枚数を他方のロータの羽根部材の枚数
よりも多くするようにしてもよく、或いは少なくするよ
うにしてもよい。
の枚数と他方のロータの羽根部材の枚数とが異なってい
るので、これら羽根部材の騒音特性(主として騒音の周
波数)が異なり、それ故に、騒音の相互干渉が回避する
ことができるとともに、発生する騒音は打ち消し合うよ
うになり、これにより、発生騒音の低減を図ることがで
きる。このような羽根部材の枚数については、一方のロ
ータの羽根部材の枚数を他方のロータの羽根部材の枚数
よりも多くするようにしてもよく、或いは少なくするよ
うにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うファン装置の各種実施形態について説明する。第1の実施形態 まず、図1及び図2を参照して、本発明に従う軸流型フ
ァン装置の第1の実施形態について説明する。図1は、
第1の実施形態の軸流型ファン装置を示す正面図であ
り、図2は、図1におけるII−II線による断面図で
ある。
明に従うファン装置の各種実施形態について説明する。第1の実施形態 まず、図1及び図2を参照して、本発明に従う軸流型フ
ァン装置の第1の実施形態について説明する。図1は、
第1の実施形態の軸流型ファン装置を示す正面図であ
り、図2は、図1におけるII−II線による断面図で
ある。
【0023】図1及び図2において、図示のファン装置
2は、空気を軸線方向(図1において紙面に垂直な方
向、図2において上下方向)に流す軸流型のものであっ
て、矩形状のファンハウジング4を有し、このファンハ
ウジング4の中央大部分には、円形状の送風流路6が規
定され、この送風流路6はファンハウジング4の軸線方
向一端(流入側一端)から他端(流出側一端)まで延び
ている。また、ファンハウジング6の4角部には、それ
ぞれ、貫通孔8が設けられ、これら貫通孔8(適当なも
の)を通して取付ねじ(図示せず)を螺着することによ
って、ファンハウジング4がプリンタ、パソコン等の電
子機器のハウジング(図示せず)に取り付けられる。
2は、空気を軸線方向(図1において紙面に垂直な方
向、図2において上下方向)に流す軸流型のものであっ
て、矩形状のファンハウジング4を有し、このファンハ
ウジング4の中央大部分には、円形状の送風流路6が規
定され、この送風流路6はファンハウジング4の軸線方
向一端(流入側一端)から他端(流出側一端)まで延び
ている。また、ファンハウジング6の4角部には、それ
ぞれ、貫通孔8が設けられ、これら貫通孔8(適当なも
の)を通して取付ねじ(図示せず)を螺着することによ
って、ファンハウジング4がプリンタ、パソコン等の電
子機器のハウジング(図示せず)に取り付けられる。
【0024】この実施形態では、ファンハウジング4の
軸線方向中央部に支持部材10が設けられ、この支持部
材10は、円形状の中央支持部12と、中央支持部12
に周方向に間隔をおいて配設された複数個(この形態で
は3個)の接続部14とを有し、これら接続部14が中
央支持部12から略径方向外方に延びてファンハウジン
グ4に接続され、かかる支持部材10、即ち中央支持部
12及び接続部14によって、隣接する接続部14間に
略扇形の送風開口16が規定されている。このようなフ
ァンハウジング4及び支持部材10は合成樹脂の一体成
型により形成される。
軸線方向中央部に支持部材10が設けられ、この支持部
材10は、円形状の中央支持部12と、中央支持部12
に周方向に間隔をおいて配設された複数個(この形態で
は3個)の接続部14とを有し、これら接続部14が中
央支持部12から略径方向外方に延びてファンハウジン
グ4に接続され、かかる支持部材10、即ち中央支持部
12及び接続部14によって、隣接する接続部14間に
略扇形の送風開口16が規定されている。このようなフ
ァンハウジング4及び支持部材10は合成樹脂の一体成
型により形成される。
【0025】支持部材10の中央支持部12には円筒ス
リーブ状の一対の支持スリーブ部18,20が設けられ
ている。一方の支持スリーブ部18は中央支持部12の
片面(図2において上面)からファンハウジング4の一
端側(流入側)に延び、他方の支持スリーブ部20は中
央支持部12の他面(図2において下面)からファンハ
ウジング4の他端側(流出側)に延びている。また、中
央支持部12の中央部には貫通孔が設けられ、この貫通
孔を通して回転軸22が上記軸線方向に延び、回転軸2
2の一端側が軸受手段24を介して回転自在に支持さ
れ、その他端側が軸受手段26を介して回転自在に支持
されている。軸受手段24,26は、含油スリーブ軸受
22から構成してもよく、玉軸受等のその他の軸受から
構成するようにしてもよい。
リーブ状の一対の支持スリーブ部18,20が設けられ
ている。一方の支持スリーブ部18は中央支持部12の
片面(図2において上面)からファンハウジング4の一
端側(流入側)に延び、他方の支持スリーブ部20は中
央支持部12の他面(図2において下面)からファンハ
ウジング4の他端側(流出側)に延びている。また、中
央支持部12の中央部には貫通孔が設けられ、この貫通
孔を通して回転軸22が上記軸線方向に延び、回転軸2
2の一端側が軸受手段24を介して回転自在に支持さ
れ、その他端側が軸受手段26を介して回転自在に支持
されている。軸受手段24,26は、含油スリーブ軸受
22から構成してもよく、玉軸受等のその他の軸受から
構成するようにしてもよい。
【0026】回転軸22の一端には一方のロータ28が
取り付けられ、その他端には他方のロータ30が取り付
けられている。ロータ28,30は実質上同一の構成で
あり、カップ状のロータ本体32,34を有し、このロ
ータ本体32,34の端壁部36,38が回転軸22に
固定されている。このように構成されているので、一対
のロータ28,30は回転軸22を介して相互に連結さ
れ、この回転軸22及び一対の軸受手段24,26を介
して支持部材10に回転自在に支持されている。
取り付けられ、その他端には他方のロータ30が取り付
けられている。ロータ28,30は実質上同一の構成で
あり、カップ状のロータ本体32,34を有し、このロ
ータ本体32,34の端壁部36,38が回転軸22に
固定されている。このように構成されているので、一対
のロータ28,30は回転軸22を介して相互に連結さ
れ、この回転軸22及び一対の軸受手段24,26を介
して支持部材10に回転自在に支持されている。
【0027】この第1の実施形態では、流入側のロータ
28に関連して、一対のロータ28,30を回転駆動す
るための磁気回路40が設けられている。ロータ28の
周側壁42の内周面には環状のヨーク部材44が装着さ
れ、このヨーク部材44の内周面に環状のマグネット4
6が取り付けられている。また、マグネット46に対向
してステータ48が配設されている。ステータ48は、
ステータコア50と、このステータコア50に所要の通
りに巻かれたコイル52とから構成され、ステータコア
50が支持スリーブ部18の外周面に取り付けられてい
る。コイル52は、中央支持部12に設けられた回路基
板(図示せず)に接続され、この回路基板に接続された
引出線が外部電源に接続されている。
28に関連して、一対のロータ28,30を回転駆動す
るための磁気回路40が設けられている。ロータ28の
周側壁42の内周面には環状のヨーク部材44が装着さ
れ、このヨーク部材44の内周面に環状のマグネット4
6が取り付けられている。また、マグネット46に対向
してステータ48が配設されている。ステータ48は、
ステータコア50と、このステータコア50に所要の通
りに巻かれたコイル52とから構成され、ステータコア
50が支持スリーブ部18の外周面に取り付けられてい
る。コイル52は、中央支持部12に設けられた回路基
板(図示せず)に接続され、この回路基板に接続された
引出線が外部電源に接続されている。
【0028】ロータ28,30には、それぞれ、周方向
に間隔をおいて複数枚(この形態では7枚)の羽根部材
54,56が設けられ、これら羽根部材54,56は、
例えば、ロータ28,30と合成樹脂の一体成型により
形成される。この第1の形態では、図1から理解される
ように、流入側ロータ28に設けられた複数枚の羽根部
材54と流出側ロータ30に設けられた複数枚の羽根部
材56との位置関係は、軸線方向(即ち上下方向)に実
質上合致しており、また、図2から理解されるように、
流入側ロータ28の羽根部材54の厚さ(図1において
上下方向である上記軸線方向の厚さ)と流出側ロータ3
0の羽根部材56の厚さが実質上等しくなっている。
に間隔をおいて複数枚(この形態では7枚)の羽根部材
54,56が設けられ、これら羽根部材54,56は、
例えば、ロータ28,30と合成樹脂の一体成型により
形成される。この第1の形態では、図1から理解される
ように、流入側ロータ28に設けられた複数枚の羽根部
材54と流出側ロータ30に設けられた複数枚の羽根部
材56との位置関係は、軸線方向(即ち上下方向)に実
質上合致しており、また、図2から理解されるように、
流入側ロータ28の羽根部材54の厚さ(図1において
上下方向である上記軸線方向の厚さ)と流出側ロータ3
0の羽根部材56の厚さが実質上等しくなっている。
【0029】上述した軸流型ファン装置2においては、
コイル52に駆動電流が供給されると、ステータ48と
マグネット46との相互磁気作用によって、流入側ロー
タ28が所定方向に回転駆動されるとともに、回転軸2
2を介して流出側ロータ30も所定方向に回転駆動され
る。かくすると、ロータ28,30と一体的に羽根部材
54,56が回転し、周囲の空気は、主として流入側ロ
ータ28の羽根部材54の送風作用によって、矢印58
で示すようにファンハウジング4の送風流路6内に流入
し、送風流路6内を軸線方向に下流側に流れ、主として
流出側ロータ30の羽根部材56の送風作用によって、
矢印60で示すように送風流路6の流出側から外部に送
出される。このとき、周囲の空気は、流入側及び流出側
ロータ28,30の羽根部材54,56によって送り込
まれるので、流入側と流出側との圧力差に起因する空気
の逆流が抑えられ、空気を送風流路6を通して効率良く
送ることができるとともに、風切り音等の騒音の発生も
抑えることができる。また、これら羽根部材54,56
が空気を下流側に送り込むので、静圧が大きくなり、充
分な静圧特性が得られる。更に、流入側ロータ28と流
出側ロータ30との間に支持部材10が配設され、上流
側からの空気流はこの支持部材10の送風開口16を通
して下流側に流れるので、下流側に流れた空気流の逆流
がこの支持部材10により抑えられ、これによって、空
気を送風流路6を通して一層効果的に送り込むことがで
きる。更に、ファンハウジング4の軸線方向中央部に支
持部材10が設けられ、この両側に流入側及び流出側ロ
ータ28,30が位置するため、回転軸22の姿勢が安
定し、振動が生じにくくなる。
コイル52に駆動電流が供給されると、ステータ48と
マグネット46との相互磁気作用によって、流入側ロー
タ28が所定方向に回転駆動されるとともに、回転軸2
2を介して流出側ロータ30も所定方向に回転駆動され
る。かくすると、ロータ28,30と一体的に羽根部材
54,56が回転し、周囲の空気は、主として流入側ロ
ータ28の羽根部材54の送風作用によって、矢印58
で示すようにファンハウジング4の送風流路6内に流入
し、送風流路6内を軸線方向に下流側に流れ、主として
流出側ロータ30の羽根部材56の送風作用によって、
矢印60で示すように送風流路6の流出側から外部に送
出される。このとき、周囲の空気は、流入側及び流出側
ロータ28,30の羽根部材54,56によって送り込
まれるので、流入側と流出側との圧力差に起因する空気
の逆流が抑えられ、空気を送風流路6を通して効率良く
送ることができるとともに、風切り音等の騒音の発生も
抑えることができる。また、これら羽根部材54,56
が空気を下流側に送り込むので、静圧が大きくなり、充
分な静圧特性が得られる。更に、流入側ロータ28と流
出側ロータ30との間に支持部材10が配設され、上流
側からの空気流はこの支持部材10の送風開口16を通
して下流側に流れるので、下流側に流れた空気流の逆流
がこの支持部材10により抑えられ、これによって、空
気を送風流路6を通して一層効果的に送り込むことがで
きる。更に、ファンハウジング4の軸線方向中央部に支
持部材10が設けられ、この両側に流入側及び流出側ロ
ータ28,30が位置するため、回転軸22の姿勢が安
定し、振動が生じにくくなる。
【0030】第2の実施形態
次に、図3及び図4を参照して、本発明に従う軸流型フ
ァン装置の第2の実施形態について説明する。図3は、
第2の実施形態の軸流型ファン装置を示す正面図であ
り、図3は、図3におけるIV−IV線による断面図で
ある。この第2の実施形態においては、第1の実施形態
と対比して、磁気回路及び羽根部材の構成に修正が施さ
れている。尚、以下の説明において、前に説明した実施
形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、そ
の説明を省略する。
ァン装置の第2の実施形態について説明する。図3は、
第2の実施形態の軸流型ファン装置を示す正面図であ
り、図3は、図3におけるIV−IV線による断面図で
ある。この第2の実施形態においては、第1の実施形態
と対比して、磁気回路及び羽根部材の構成に修正が施さ
れている。尚、以下の説明において、前に説明した実施
形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、そ
の説明を省略する。
【0031】図3及び図4において、この第2の実施形
態の軸流型ファン装置2Aでは、回転軸22を介して連
結された一対のロータ28A,30Aのうち流出側ロー
タ30Aに関連して磁気回路40Aが設けられている。
流出側ロータ30Aの周側壁72の内周面には環状のヨ
ーク部材74が装着され、このヨーク部材74の内周面
に環状のマグネット76が取り付けられている。また、
マグネット76に対向してステータ78が配設されてい
る。ステータ78は、ステータコア80と、このステー
タコア80に所要の通りに巻かれたコイル82とから構
成され、ステータコア80が支持部材10Aの中央支持
部12から流出側に延びる支持スリーブ20の外周面に
取り付けられている。
態の軸流型ファン装置2Aでは、回転軸22を介して連
結された一対のロータ28A,30Aのうち流出側ロー
タ30Aに関連して磁気回路40Aが設けられている。
流出側ロータ30Aの周側壁72の内周面には環状のヨ
ーク部材74が装着され、このヨーク部材74の内周面
に環状のマグネット76が取り付けられている。また、
マグネット76に対向してステータ78が配設されてい
る。ステータ78は、ステータコア80と、このステー
タコア80に所要の通りに巻かれたコイル82とから構
成され、ステータコア80が支持部材10Aの中央支持
部12から流出側に延びる支持スリーブ20の外周面に
取り付けられている。
【0032】また、流入側ロータ28Aに設けられた複
数枚の羽根部材54Aと流出側ロータ30Aに設けられ
た複数枚の羽根部材56Aとが、ロータ28A,30A
の矢印84で示す回転方向に相対的にずれている。即
ち、この形態では、上流側ロータ28Aの複数枚の羽根
部材54Aと下流側ロータ30Aの複数枚の羽根部材5
6Aとは実質上同一の構成であるが、下流側ロータ30
Aの羽根部材56Aは、上流側ロータ28Aの羽根部材
54Aに対して、矢印84で示すロータ28A,30A
の回転方向に対し反対方向に(即ち、回転方向後側に)
所定角度、例えば3〜15度程度の適宜の角度にずれて
設けられている。この第2の実施形態のその他の構成
は、上述した第1の実施形態と同様である。
数枚の羽根部材54Aと流出側ロータ30Aに設けられ
た複数枚の羽根部材56Aとが、ロータ28A,30A
の矢印84で示す回転方向に相対的にずれている。即
ち、この形態では、上流側ロータ28Aの複数枚の羽根
部材54Aと下流側ロータ30Aの複数枚の羽根部材5
6Aとは実質上同一の構成であるが、下流側ロータ30
Aの羽根部材56Aは、上流側ロータ28Aの羽根部材
54Aに対して、矢印84で示すロータ28A,30A
の回転方向に対し反対方向に(即ち、回転方向後側に)
所定角度、例えば3〜15度程度の適宜の角度にずれて
設けられている。この第2の実施形態のその他の構成
は、上述した第1の実施形態と同様である。
【0033】第2実施形態のファン装置2Aにおいて
も、コイル82に駆動電流が供給されると、ステータ7
8とマグネット76との相互磁気作用によって、流出側
ロータ30Aが矢印84で示す方向に回転駆動されると
ともに、回転軸22を介して流入側ロータ28Aも同じ
方向に回転駆動され、かくして、第1の実施形態と同様
に、周囲の空気は、矢印58で示すようにファンハウジ
ング4の送風流路6内に流入し、送風流路6内を支持部
材10Aの流路開口16を通して軸線方向に下流側に流
れた後、矢印60で示すように送風流路6の流出側から
外部に送出される。加えて、流入側ロータ28Aの羽根
部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽根部材56
Aが矢印84で示す回転方向に対し後側にずれているの
で、上流側ロータ28Aの羽根部材54Aと下流側ロー
タ30Aの羽根部材56Aとの間において、送風流路1
0内を下流側に流れる空気流が周方向に幾分屈曲するよ
うになり、これによって空気の逆流をより効果的に抑え
ることができ、その結果、更に静圧を高めることができ
るとともに、騒音の発生を抑えることができる。
も、コイル82に駆動電流が供給されると、ステータ7
8とマグネット76との相互磁気作用によって、流出側
ロータ30Aが矢印84で示す方向に回転駆動されると
ともに、回転軸22を介して流入側ロータ28Aも同じ
方向に回転駆動され、かくして、第1の実施形態と同様
に、周囲の空気は、矢印58で示すようにファンハウジ
ング4の送風流路6内に流入し、送風流路6内を支持部
材10Aの流路開口16を通して軸線方向に下流側に流
れた後、矢印60で示すように送風流路6の流出側から
外部に送出される。加えて、流入側ロータ28Aの羽根
部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽根部材56
Aが矢印84で示す回転方向に対し後側にずれているの
で、上流側ロータ28Aの羽根部材54Aと下流側ロー
タ30Aの羽根部材56Aとの間において、送風流路1
0内を下流側に流れる空気流が周方向に幾分屈曲するよ
うになり、これによって空気の逆流をより効果的に抑え
ることができ、その結果、更に静圧を高めることができ
るとともに、騒音の発生を抑えることができる。
【0034】この第2の実施形態では、流入側ロータ2
8Aの羽根部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽
根部材56Aを矢印84で示す回転方向に対し後側にず
らしているが、これとは反対に、流入側ロータ28Aの
羽根部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽根部材
56Aを矢印84で示す回転方向に対し前側にずらすよ
うにしてもよく、或いは、流出側ロータ30Aの各羽根
部材56Aを流入側ロータ28Aの羽根部材54A間に
位置するようにしてもよい。
8Aの羽根部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽
根部材56Aを矢印84で示す回転方向に対し後側にず
らしているが、これとは反対に、流入側ロータ28Aの
羽根部材54Aに対して流出側ロータ30Aの羽根部材
56Aを矢印84で示す回転方向に対し前側にずらすよ
うにしてもよく、或いは、流出側ロータ30Aの各羽根
部材56Aを流入側ロータ28Aの羽根部材54A間に
位置するようにしてもよい。
【0035】第3の実施形態
次に、図5を参照して、本発明に従う軸流型ファン装置
の第3の実施形態について説明する。図5は、第3の実
施形態の軸流型ファン装置を示す正面図である。この第
3の実施形態においては、第1の実施形態と対比して、
磁気回路の構成に修正が施されている。
の第3の実施形態について説明する。図5は、第3の実
施形態の軸流型ファン装置を示す正面図である。この第
3の実施形態においては、第1の実施形態と対比して、
磁気回路の構成に修正が施されている。
【0036】図5において、この第3の実施形態の軸流
型ファン装置2Bでは、回転軸22を介して連結された
一対のロータ28B,30Bに関連して磁気回路92,
94が設けられている。流入側ロータ28Aに関連して
設けられた磁気回路92は、第1の実施形態における流
入側ロータ28に関連して設けられた磁気回路40と実
質上同一の構成であり、流入側ロータ28Bに設けられ
た環状マグネット46と、支持スリーブ部18に取り付
けられたステータ48とを備えている。また、流出側ロ
ータ30Bに関連して設けられた磁気回路94は、第2
の実施形態における流出側ロータ30Aに関連して設け
られた磁気回路40Aと実質上同一の構成であり、流出
側ロータ30Bに設けられた環状マグネット76と、他
方の支持スリーブ部20に取り付けられたステータ78
とを備えている。
型ファン装置2Bでは、回転軸22を介して連結された
一対のロータ28B,30Bに関連して磁気回路92,
94が設けられている。流入側ロータ28Aに関連して
設けられた磁気回路92は、第1の実施形態における流
入側ロータ28に関連して設けられた磁気回路40と実
質上同一の構成であり、流入側ロータ28Bに設けられ
た環状マグネット46と、支持スリーブ部18に取り付
けられたステータ48とを備えている。また、流出側ロ
ータ30Bに関連して設けられた磁気回路94は、第2
の実施形態における流出側ロータ30Aに関連して設け
られた磁気回路40Aと実質上同一の構成であり、流出
側ロータ30Bに設けられた環状マグネット76と、他
方の支持スリーブ部20に取り付けられたステータ78
とを備えている。
【0037】この第3の実施形態では、流入側及び流出
側ロータ28B,30Bの羽根部材54,56並びにこ
れらに関連する構成が第1の実施形態と実質上同一であ
るので、上述したと同様の作用効果が達成される。加え
て、流入側及び流出側ロータ28B,30Bに関連して
磁気回路92,94が設けられているので、これら磁気
回路92,94によって大きな回転駆動力を得ることが
でき、これによって、より大きな送風量を得ることが可
能となる。また、コイルへの通電方法を変更して、磁気
回路92,94の一方のみを通電するようにして、この
通電中の磁気回路が故障した場合に、他方の磁気回路を
通電するようにして、長期にわたって使用可能な使用形
態とすることもできる。
側ロータ28B,30Bの羽根部材54,56並びにこ
れらに関連する構成が第1の実施形態と実質上同一であ
るので、上述したと同様の作用効果が達成される。加え
て、流入側及び流出側ロータ28B,30Bに関連して
磁気回路92,94が設けられているので、これら磁気
回路92,94によって大きな回転駆動力を得ることが
でき、これによって、より大きな送風量を得ることが可
能となる。また、コイルへの通電方法を変更して、磁気
回路92,94の一方のみを通電するようにして、この
通電中の磁気回路が故障した場合に、他方の磁気回路を
通電するようにして、長期にわたって使用可能な使用形
態とすることもできる。
【0038】第4の実施形態
次に、図6を参照して、本発明に従う軸流型ファン装置
の第4の実施形態について説明する。図6は、第4の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
4の実施形態においては、第1の実施形態と対比して、
一対のロータ、支持部材及び磁気回路等の構成に修正が
施されている。
の第4の実施形態について説明する。図6は、第4の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
4の実施形態においては、第1の実施形態と対比して、
一対のロータ、支持部材及び磁気回路等の構成に修正が
施されている。
【0039】図6において、この第4の実施形態の軸流
型ファン装置2Cでは、流入側ロータ28Cと流出側ロ
ータ30Cとの間に配設された支持部材10Cは、流出
側(図6において下側)に突出し、ファンハウジング4
の軸線方向中央部に接続された接続部102と、この接
続部102の内周端部から流出側に延びる周側壁104
と、この周側壁104に設けられた端壁部106とを有
している。この形態では、支持部材10Cの片側(図6
において上側であって、空気が流入する側)に流入側ロ
ータ28Cが配設され、その他側(図6において下側で
あって、空気が流出する側)に流出側ロータ30Cが配
設されている。支持部材10Cの接続部102には、上
述したと同様に、周方向に間隔をおいて送風開口16が
設けられている。
型ファン装置2Cでは、流入側ロータ28Cと流出側ロ
ータ30Cとの間に配設された支持部材10Cは、流出
側(図6において下側)に突出し、ファンハウジング4
の軸線方向中央部に接続された接続部102と、この接
続部102の内周端部から流出側に延びる周側壁104
と、この周側壁104に設けられた端壁部106とを有
している。この形態では、支持部材10Cの片側(図6
において上側であって、空気が流入する側)に流入側ロ
ータ28Cが配設され、その他側(図6において下側で
あって、空気が流出する側)に流出側ロータ30Cが配
設されている。支持部材10Cの接続部102には、上
述したと同様に、周方向に間隔をおいて送風開口16が
設けられている。
【0040】支持部材10Cの端壁部106の内面(図
6において上面)には支持スリーブ部108が設けら
れ、この支持スリーブ部108は流入側ロータ28Cの
内側まで延び、この例では上流側ロータ28Cの端壁部
114の近傍まで延びており、この支持スリーブ部10
8に一対の軸受手段110,112を介して回転軸22
が回転自在に支持され、支持部材10Cの端壁部106
の貫通孔を通して延びる回転軸22の一端部に流入側ロ
ータ28Cが装着され、その他端部に流出側ロータ30
Cが装着されている。
6において上面)には支持スリーブ部108が設けら
れ、この支持スリーブ部108は流入側ロータ28Cの
内側まで延び、この例では上流側ロータ28Cの端壁部
114の近傍まで延びており、この支持スリーブ部10
8に一対の軸受手段110,112を介して回転軸22
が回転自在に支持され、支持部材10Cの端壁部106
の貫通孔を通して延びる回転軸22の一端部に流入側ロ
ータ28Cが装着され、その他端部に流出側ロータ30
Cが装着されている。
【0041】この形態では、上述した構成に関連して、
流入側ロータ28Cの周側壁116は支持部材10Cの
周側壁104の径方向内側に位置し、この周側壁116
の自由端は支持部材10Cの接続部102を越えて流出
側ロータ30Cの内側に延び、この例では支持部材10
Cの端壁部106の近傍まで延びており、このように構
成することによって、流入側ロータ28Cの周側壁11
6と支持部材10Cの支持スリーブ部108との径方向
の重なり部分を大きくすることができる。
流入側ロータ28Cの周側壁116は支持部材10Cの
周側壁104の径方向内側に位置し、この周側壁116
の自由端は支持部材10Cの接続部102を越えて流出
側ロータ30Cの内側に延び、この例では支持部材10
Cの端壁部106の近傍まで延びており、このように構
成することによって、流入側ロータ28Cの周側壁11
6と支持部材10Cの支持スリーブ部108との径方向
の重なり部分を大きくすることができる。
【0042】また、流出側ロータ30Cの周側壁118
は支持部材10Cの周側壁104の径方向外側に位置
し、この周側壁118の自由端は支持部材110Cの接
続部102の近傍まで延びている。
は支持部材10Cの周側壁104の径方向外側に位置
し、この周側壁118の自由端は支持部材110Cの接
続部102の近傍まで延びている。
【0043】このような構成に関連して、更に、流入側
ロータ28Cの周側壁116と支持部材10Cの支持ス
リーブ部108との間の空間に磁気回路120が設けら
れ、磁気回路120は、ヨーク部材122を介して周側
壁116の内周面に装着された環状マグネット124
と、支持スリーブ部108の外周面に装着されたステー
タ126とから構成され、このロータ28Cの周側壁1
16及び支持部材10Cの支持スリーブ部108のほぼ
全長にわたってマグネット124及びステータ126を
設けることによって、磁気回路120を大きくすること
ができ、大きな回転駆動力を得ることができる。第4の
実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と
実質上同一である。
ロータ28Cの周側壁116と支持部材10Cの支持ス
リーブ部108との間の空間に磁気回路120が設けら
れ、磁気回路120は、ヨーク部材122を介して周側
壁116の内周面に装着された環状マグネット124
と、支持スリーブ部108の外周面に装着されたステー
タ126とから構成され、このロータ28Cの周側壁1
16及び支持部材10Cの支持スリーブ部108のほぼ
全長にわたってマグネット124及びステータ126を
設けることによって、磁気回路120を大きくすること
ができ、大きな回転駆動力を得ることができる。第4の
実施形態のその他の構成は、上述した第1の実施形態と
実質上同一である。
【0044】この第4の実施形態では、流入側及び流出
側ロータ28C,30Cの羽根部材54C,56C並び
にこれらに関連する構成が第1の実施形態と略同一であ
るので、上述したと同様の作用効果が達成される。加え
て、流入側ロータ28C及び支持スリーブ部108の構
成に関連して磁気回路120を大きくすることができる
ので、大きな回転駆動力を得ることができ、大きな送風
量を得ることが可能となる。また、流出側ロータ30C
は、送風方向(矢印58)と反対方向に開口するため、
空気が流入側ロータ28Cの周側壁116と支持部材1
0Cの周側壁104との間を通って磁気回路120があ
る内部空間へも流れるようになり、これによって磁気回
路120の一部を構成するステータ126を冷却するこ
ともできる。
側ロータ28C,30Cの羽根部材54C,56C並び
にこれらに関連する構成が第1の実施形態と略同一であ
るので、上述したと同様の作用効果が達成される。加え
て、流入側ロータ28C及び支持スリーブ部108の構
成に関連して磁気回路120を大きくすることができる
ので、大きな回転駆動力を得ることができ、大きな送風
量を得ることが可能となる。また、流出側ロータ30C
は、送風方向(矢印58)と反対方向に開口するため、
空気が流入側ロータ28Cの周側壁116と支持部材1
0Cの周側壁104との間を通って磁気回路120があ
る内部空間へも流れるようになり、これによって磁気回
路120の一部を構成するステータ126を冷却するこ
ともできる。
【0045】第5の実施形態
次に、図7を参照して、本発明に従う軸流型ファン装置
の第5の実施形態について説明する。図7は、第5の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
5の実施形態においては、一対のロータ間に設けられた
支持部材が流入側に突出している。
の第5の実施形態について説明する。図7は、第5の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
5の実施形態においては、一対のロータ間に設けられた
支持部材が流入側に突出している。
【0046】図7において、この第5の実施形態の軸流
型ファン装置2Dでは、流入側ロータ28Dと流出側ロ
ータ30Dとの間に配設された支持部材10Dは、ファ
ンハウジング4の軸線方向中央部に接続された接続部1
02と、この接続部102の内周端部から流入側に延び
る周側壁104Dと、この周壁壁104Dに設けられた
端壁部106Dとを有し、接続部102には、上述した
と同様に、周方向に間隔をおいて送風開口16が設けら
れている。
型ファン装置2Dでは、流入側ロータ28Dと流出側ロ
ータ30Dとの間に配設された支持部材10Dは、ファ
ンハウジング4の軸線方向中央部に接続された接続部1
02と、この接続部102の内周端部から流入側に延び
る周側壁104Dと、この周壁壁104Dに設けられた
端壁部106Dとを有し、接続部102には、上述した
と同様に、周方向に間隔をおいて送風開口16が設けら
れている。
【0047】支持部材10Dの端壁部106Dの内面
(図7において下面)には支持スリーブ部108Dが設
けられ、この支持スリーブ部108Dは流出側ロータ3
0Dの内側まで延び、この例では流出側ロータ30Dの
端壁部118Dの近傍まで延びており、この支持スリー
ブ部108Dに一対の軸受手段110,112を介して
回転軸22が回転自在に支持され、支持部材10Dの端
壁部106Dの貫通孔を通して延びる回転軸22の一端
部に流入側ロータ28Dが装着され、その他端部に流出
側ロータ30Dが装着されている。
(図7において下面)には支持スリーブ部108Dが設
けられ、この支持スリーブ部108Dは流出側ロータ3
0Dの内側まで延び、この例では流出側ロータ30Dの
端壁部118Dの近傍まで延びており、この支持スリー
ブ部108Dに一対の軸受手段110,112を介して
回転軸22が回転自在に支持され、支持部材10Dの端
壁部106Dの貫通孔を通して延びる回転軸22の一端
部に流入側ロータ28Dが装着され、その他端部に流出
側ロータ30Dが装着されている。
【0048】流出側ロータ30Dの周側壁118Dは支
持部材10Dの周側壁104Dの径方向内側に位置し、
この周側壁118Dの自由端は支持部材10Dの接続部
102を越えて流入側ロータ28Dの内側に延び、この
例では支持部材10Dの端壁部106Dの近傍まで延び
ており、このように構成することによって、下流側ロー
タ30Dの周側壁118Dと支持部材10Dの支持スリ
ーブ部108Dとの径方向の重なり部分を大きくするこ
とができる。
持部材10Dの周側壁104Dの径方向内側に位置し、
この周側壁118Dの自由端は支持部材10Dの接続部
102を越えて流入側ロータ28Dの内側に延び、この
例では支持部材10Dの端壁部106Dの近傍まで延び
ており、このように構成することによって、下流側ロー
タ30Dの周側壁118Dと支持部材10Dの支持スリ
ーブ部108Dとの径方向の重なり部分を大きくするこ
とができる。
【0049】また、流入側ロータ28Dの周側壁116
Dは支持部材10Dの周側壁104Dの径方向外側に位
置し、この周側壁116Dの自由端は支持部材10Dの
接続部102の近傍まで延びている。
Dは支持部材10Dの周側壁104Dの径方向外側に位
置し、この周側壁116Dの自由端は支持部材10Dの
接続部102の近傍まで延びている。
【0050】更に、流出側ロータ30Dの周側壁118
Dと支持部材10Dの支持スリーブ部108Dとの間の
空間に磁気回路120Dが設けられ、磁気回路120D
は、ヨーク部材136を介して周側壁118Dの内周面
に装着された環状マグネット138と、支持スリーブ部
108Dの外周面に装着されたステータ140とから構
成され、このロータ30Dの周側壁118D及び支持部
材10Dの支持スリーブ部108Dのほぼ全長にわたっ
てマグネット138及びステータ140が設けられてい
る。第5の実施形態のその他の構成は、図6に示す第4
の実施形態と実質上同一である。
Dと支持部材10Dの支持スリーブ部108Dとの間の
空間に磁気回路120Dが設けられ、磁気回路120D
は、ヨーク部材136を介して周側壁118Dの内周面
に装着された環状マグネット138と、支持スリーブ部
108Dの外周面に装着されたステータ140とから構
成され、このロータ30Dの周側壁118D及び支持部
材10Dの支持スリーブ部108Dのほぼ全長にわたっ
てマグネット138及びステータ140が設けられてい
る。第5の実施形態のその他の構成は、図6に示す第4
の実施形態と実質上同一である。
【0051】この第5の実施形態では、支持部材10D
が流入側に突出していることにより流入側ロータ28D
は、送風方向に(矢印58)と同じ方向に開口してお
り、このために、空気が流出側ロータ30Dの周側壁1
18Dと支持部材10Dの周側壁104Dとの間に流れ
にくく、送風上の損失を一層低減することができる。ま
た、それだけロータ外部の塵埃がロータ内部への侵入が
少ないため、塵埃による不具合を防止することができ
る。第5の実施形態のその他の構成は第4の実施形態と
実質上同一であるので、第4の実施形態と同様の作用効
果が達成される。
が流入側に突出していることにより流入側ロータ28D
は、送風方向に(矢印58)と同じ方向に開口してお
り、このために、空気が流出側ロータ30Dの周側壁1
18Dと支持部材10Dの周側壁104Dとの間に流れ
にくく、送風上の損失を一層低減することができる。ま
た、それだけロータ外部の塵埃がロータ内部への侵入が
少ないため、塵埃による不具合を防止することができ
る。第5の実施形態のその他の構成は第4の実施形態と
実質上同一であるので、第4の実施形態と同様の作用効
果が達成される。
【0052】第6の実施形態
次に、図8を参照して、本発明に従う軸流型ファン装置
の第6の実施形態について説明する。図8は、第6の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
6の実施形態においては、一対のロータを連結する構成
に改良が施されている。
の第6の実施形態について説明する。図8は、第6の実
施形態の軸流型ファン装置を示す断面図である。この第
6の実施形態においては、一対のロータを連結する構成
に改良が施されている。
【0053】図8において、この第6の実施形態の軸流
型ファン装置2Eでは、流入側ロータ28と流出側ロー
タ30とを連結する回転軸22Eの中間部に速度変換手
段152が設けられている。この速度変換手段152
は、例えば歯車を用いた減速機構又は増速機構等から構
成され、例えば減速機構(又は増速機構)を用いた場
合、流入側ロータ28と一体的に回転駆動する回転速度
は、減速機構を介して回転軸22の他端部に伝達され、
この他端部とともに流出側ロータ30が減速(又は増
速)して回転される。第7の実施形態のその他の構成
は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
型ファン装置2Eでは、流入側ロータ28と流出側ロー
タ30とを連結する回転軸22Eの中間部に速度変換手
段152が設けられている。この速度変換手段152
は、例えば歯車を用いた減速機構又は増速機構等から構
成され、例えば減速機構(又は増速機構)を用いた場
合、流入側ロータ28と一体的に回転駆動する回転速度
は、減速機構を介して回転軸22の他端部に伝達され、
この他端部とともに流出側ロータ30が減速(又は増
速)して回転される。第7の実施形態のその他の構成
は、上述した第1の実施形態と実質上同一である。
【0054】この第6の実施形態では、その基本的構成
が第1の実施形態と実質上同一であるので、第1の実施
形態と同様の作用効果が達成される。更に、流入側ロー
タ28と流出側ロータ30との回転速度が相違している
ので、流入側及び流出側ロータ28,30の羽根部材5
4,56の周囲の圧力分布が相違する。これにより、例
えば、流入側ロータ28を流出側ロータ30よりも高速
に回転させる等して、回転騒音の周波数を離散させる設
定が可能となり、送風流路6を流れる空気流をコントロ
ールしながら騒音を低減することができる。
が第1の実施形態と実質上同一であるので、第1の実施
形態と同様の作用効果が達成される。更に、流入側ロー
タ28と流出側ロータ30との回転速度が相違している
ので、流入側及び流出側ロータ28,30の羽根部材5
4,56の周囲の圧力分布が相違する。これにより、例
えば、流入側ロータ28を流出側ロータ30よりも高速
に回転させる等して、回転騒音の周波数を離散させる設
定が可能となり、送風流路6を流れる空気流をコントロ
ールしながら騒音を低減することができる。
【0055】以上、本発明に従うファン装置の各種実施
形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形乃至修正が可能である。
形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することな
く種々の変形乃至修正が可能である。
【0056】例えば、上述した実施形態では、いずれ
も、流入側ロータ及び流出側ロータに同じ枚数の羽根部
材(この形態では、7枚)を設けているが、このように
同一枚数にすることに代えて、流入側ロータの羽根部材
の枚数を流出側ロータの羽根部材の枚数よりも多くする
(又は少なくする)ようにしてもよい。
も、流入側ロータ及び流出側ロータに同じ枚数の羽根部
材(この形態では、7枚)を設けているが、このように
同一枚数にすることに代えて、流入側ロータの羽根部材
の枚数を流出側ロータの羽根部材の枚数よりも多くする
(又は少なくする)ようにしてもよい。
【0057】また、例えば、上述した実施形態では、流
入側ロータの羽根部材と下流側ロータの羽根部材の厚さ
を同じ厚さにしているが、このように同じ厚さにするこ
とに代えて、流入側ロータの羽根部材の厚さを流出側ロ
ータの羽根部材の厚さよりも厚くする(又は薄くする)
ようにしてもよい。
入側ロータの羽根部材と下流側ロータの羽根部材の厚さ
を同じ厚さにしているが、このように同じ厚さにするこ
とに代えて、流入側ロータの羽根部材の厚さを流出側ロ
ータの羽根部材の厚さよりも厚くする(又は薄くする)
ようにしてもよい。
【0058】また、例えば、上述した実施形態では、フ
ァンハウジングの送風流路内に一対のロータ(流入側ロ
ータ及び流出側ロータ)を配設しているが、このような
構成に限定されず、この送風流路に間隔をおいて3個以
上のロータ(各ロータには複数枚の羽根部材が設けられ
ている)を設けるようにしてもよい。この場合、これら
のロータは共通の回転軸で連結されて回転駆動され、少
なくとも一対の隣接するロータ間に支持部材が設けら
れ、この支持部材に支持スリーブ部及び送風開口が設け
られ、このように構成しても上述したと同様の効果が達
成される。
ァンハウジングの送風流路内に一対のロータ(流入側ロ
ータ及び流出側ロータ)を配設しているが、このような
構成に限定されず、この送風流路に間隔をおいて3個以
上のロータ(各ロータには複数枚の羽根部材が設けられ
ている)を設けるようにしてもよい。この場合、これら
のロータは共通の回転軸で連結されて回転駆動され、少
なくとも一対の隣接するロータ間に支持部材が設けら
れ、この支持部材に支持スリーブ部及び送風開口が設け
られ、このように構成しても上述したと同様の効果が達
成される。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1の軸流型ファン装置に
よれば、ファンハウジングの送風流路に複数個のロータ
が配設され、これら複数個のロータが軸受手段を介して
回転自在に支持された回転軸に取り付けられているの
で、少なくとも一つのロータがマグネット及びステータ
の作用によって回転駆動されると、回転軸を介して残り
のロータも回転駆動され、複数個のロータに設けられた
複数枚の羽根部材の作用によって、周囲の空気をファン
ハウジングの送風流路を通して軸線方向送り込むことが
できる。また、複数個のロータに設けられた複数枚の羽
根部材が空気を順次に下流側に送り込むようになるの
で、単一のロータに比べて静圧が大きくなり、充分な静
圧特性が有られる。更に、少なくとも一対の隣接するロ
ータ間には、送風開口を有する支持部材が配設されてい
るので、送風流路を流れる空気は、この送風開口を通し
て下流側に流れ、これによって、空気流の逆流を効果的
に抑え、風切り音等の騒音の発生も抑えることができ
る。
よれば、ファンハウジングの送風流路に複数個のロータ
が配設され、これら複数個のロータが軸受手段を介して
回転自在に支持された回転軸に取り付けられているの
で、少なくとも一つのロータがマグネット及びステータ
の作用によって回転駆動されると、回転軸を介して残り
のロータも回転駆動され、複数個のロータに設けられた
複数枚の羽根部材の作用によって、周囲の空気をファン
ハウジングの送風流路を通して軸線方向送り込むことが
できる。また、複数個のロータに設けられた複数枚の羽
根部材が空気を順次に下流側に送り込むようになるの
で、単一のロータに比べて静圧が大きくなり、充分な静
圧特性が有られる。更に、少なくとも一対の隣接するロ
ータ間には、送風開口を有する支持部材が配設されてい
るので、送風流路を流れる空気は、この送風開口を通し
て下流側に流れ、これによって、空気流の逆流を効果的
に抑え、風切り音等の騒音の発生も抑えることができ
る。
【0060】また、本発明の請求項2の軸流型ファン装
置によれば、一対のロータ間に支持部材が配設されるの
で、流入側ロータに設けられた複数枚の羽根部材の作用
により吸い込まれた空気は、支持部材の送風開口を通し
て下流側に送り込まれ、かく送り込まれた空気は、流出
側ロータに設けられた複数枚の羽根部材により更に下流
側に送り込まれてファンハウジングから流出される。ま
た、軸受手段は、一対のロータの各々の配設部位に対応
して配設されるので、回転軸の両端部が軸受手段により
確実に支持することができる。
置によれば、一対のロータ間に支持部材が配設されるの
で、流入側ロータに設けられた複数枚の羽根部材の作用
により吸い込まれた空気は、支持部材の送風開口を通し
て下流側に送り込まれ、かく送り込まれた空気は、流出
側ロータに設けられた複数枚の羽根部材により更に下流
側に送り込まれてファンハウジングから流出される。ま
た、軸受手段は、一対のロータの各々の配設部位に対応
して配設されるので、回転軸の両端部が軸受手段により
確実に支持することができる。
【0061】また、本発明の請求項3の軸流型ファン装
置によれば、支持部材の両側に支持スリーブ部が設けら
れ、回転軸の両側部が軸受手段を介してこれら支持スリ
ーブ部に支持されるので、一対のロータを確実に支持す
ることができる。
置によれば、支持部材の両側に支持スリーブ部が設けら
れ、回転軸の両側部が軸受手段を介してこれら支持スリ
ーブ部に支持されるので、一対のロータを確実に支持す
ることができる。
【0062】また、本発明の請求項4の軸流型ファン装
置によれば、流出側ロータの一部は流入側ロータの内部
まで延び、また支持部材は流入側ロータから流出側ロー
タ内部まで延び、流出側ロータの一部と支持スリーブ部
との径方向の重なり部分を大きくすることができるの
で、一対のロータを回転駆動するための磁気回路を大き
くすることができ、比較的簡単な構成でもって大きな回
転駆動力を得ることができる。
置によれば、流出側ロータの一部は流入側ロータの内部
まで延び、また支持部材は流入側ロータから流出側ロー
タ内部まで延び、流出側ロータの一部と支持スリーブ部
との径方向の重なり部分を大きくすることができるの
で、一対のロータを回転駆動するための磁気回路を大き
くすることができ、比較的簡単な構成でもって大きな回
転駆動力を得ることができる。
【0063】また、本発明の請求項5の軸流型ファン装
置によれば、流入側ロータの一部は流出側ロータの内部
まで延び、また支持部材は流出側ロータから流入側ロー
タ内部まで延びているので、このようにしても流入側ロ
ータの一部と支持スリーブ部との径方向の重なり部分を
大きくすることができ、上述したと同様に大きな回転駆
動力を得ることができる。
置によれば、流入側ロータの一部は流出側ロータの内部
まで延び、また支持部材は流出側ロータから流入側ロー
タ内部まで延びているので、このようにしても流入側ロ
ータの一部と支持スリーブ部との径方向の重なり部分を
大きくすることができ、上述したと同様に大きな回転駆
動力を得ることができる。
【0064】また、本発明の請求項6の軸流型ファン装
置によれば、回転軸に速度変換手段が設けられているの
で、回転軸の一端側のロータとその他端側のロータの回
転速度を変えることができる。
置によれば、回転軸に速度変換手段が設けられているの
で、回転軸の一端側のロータとその他端側のロータの回
転速度を変えることができる。
【0065】また、本発明の請求項7の軸流型ファン装
置によれば、一方のロータの複数枚の羽根部材と他方の
ロータの複数枚の羽根部材とが周方向にずれているの
で、送風流路内を下流側に流れる空気流は、両ロータ間
にて周方向に屈曲されて下流側に流れ、このように空気
流を屈曲することによって、送風流路の上流側と下流側
の圧力差に起因する空気の逆流を効果的に抑えることが
できる。
置によれば、一方のロータの複数枚の羽根部材と他方の
ロータの複数枚の羽根部材とが周方向にずれているの
で、送風流路内を下流側に流れる空気流は、両ロータ間
にて周方向に屈曲されて下流側に流れ、このように空気
流を屈曲することによって、送風流路の上流側と下流側
の圧力差に起因する空気の逆流を効果的に抑えることが
できる。
【0066】更に、本発明の請求項8の軸流型ファン装
置によれば、一方のロータの羽根部材の枚数と他方のロ
ータの羽根部材の枚数とが異なっているので、これら羽
根部材の騒音特性が異なり、それ故に、騒音の相互干渉
が回避されるともに、相互に打ち消し合うように作用
し、回転時の発生騒音の低減を図ることができる。
置によれば、一方のロータの羽根部材の枚数と他方のロ
ータの羽根部材の枚数とが異なっているので、これら羽
根部材の騒音特性が異なり、それ故に、騒音の相互干渉
が回避されるともに、相互に打ち消し合うように作用
し、回転時の発生騒音の低減を図ることができる。
【図1】本発明に従う軸流型ファン装置の第1の実施形
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
る。
【図3】本発明に従う軸流型ファン装置の第2の実施形
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図4】図3におけるIV−IV線による断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に従う軸流型ファン装置の第3の実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図6】本発明に従う軸流型ファン装置の第4の実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図7】本発明に従う軸流型ファン装置の第5の実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図8】本発明に従う軸流型ファン装置の第6の実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
2,2A,2B,2C,2D,2E 軸流型ファン装置
4 ファンハウジング
6 送風流路
10,10A,10C,10D 支持部材
18,20,108,108D 支持スリーブ部
22,22E 回転軸
24,26,110,112 軸受手段
28,28A,28B,28C,28D 流入側ロータ
30,30A,30B,30C,30D 流出側ロータ
46,76,124、138 マグネット
40,40A,78,120、140 ステータ
54,54A,54C,54D,56,56A,56
C,56D 羽根部材 152 速度変換手段
C,56D 羽根部材 152 速度変換手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F04D 29/66 F04D 29/66 G
(72)発明者 岸 高行
鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55 日本電
産エレクトロニクス株式会社鳥取技術開発
センター内
(72)発明者 横谷 裕嗣
鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55 日本電
産エレクトロニクス株式会社鳥取技術開発
センター内
(72)発明者 吉田 裕亮
鳥取県日野郡溝口町荘字清水田55 日本電
産エレクトロニクス株式会社鳥取技術開発
センター内
Fターム(参考) 3H021 AA02 AA08 BA16 CA03 DA03
3H032 CA02 CA04 CA07 CA08
3H033 AA02 AA11 BB02 BB08 BB17
CC01 CC03 CC06 DD02 EE06
3H034 AA02 AA11 BB02 BB08 BB17
CC01 CC03 CC06 DD01 EE06
Claims (8)
- 【請求項1】 送風流路が形成されたファンハウジング
と、前記ファンハウジングの前記送風流路に配設され、
軸受手段を介して回転自在に支持された回転軸に取り付
けられた複数個のロータと、前記複数個のロータの各々
に設けられた複数枚の羽根部材と、を備え、 前記複数個のロータのうち、少なくとも一対の隣接する
ロータ間には、前記軸受手段を支持するための支持部材
が前記ファンハウジングに設けられ、前記支持部材には
送風開口が設けられ、前記送風流路を流れる空気流は、
前記送風開口を通して軸線方向に流れ、 前記複数個のロータの少なくとも一つのロータにはマグ
ネットが取り付けられ、前記支持部材には支持スリーブ
部が設けられ、前記支持スリーブ部には、その内周面に
前記軸受手段が、またその外周面に前記マグネットに対
向してステータが装着されていることを特徴とする軸流
型ファン装置。 - 【請求項2】 前記ファンハウジングの前記送風流路に
は一対のロータが配設され、前記一対のロータは、前記
支持部材を貫通して延びる回転軸を介して相互に連結さ
れ、前記回転軸は、前記一対のロータの各々の配設部位
に対応してそれらの径方向内側に配設された軸受手段を
介して前記支持スリーブに回転自在に支持されているこ
とを特徴とする請求項1記載の軸流型ファン装置。 - 【請求項3】 前記ファンハウジングの流入側に配設さ
れた一方のロータ及び/又はその流出側に配設された他
方のロータにマグネットが装着され、前記支持スリーブ
部は前記支持部材から流入側及び流出側に延び、前記回
転軸の両端側が前記軸受手段を介して対応する前記支持
スリーブ部に回転自在に支持され、前記マグネットに対
向する前記支持スリーブ部の外周面に前記ステータが装
着されていることを特徴とする請求項2記載の軸流型フ
ァン装置。 - 【請求項4】 前記支持部材は前記ファンハウジングの
流入側に突出し、前記ファンハウジングに接続された接
続部と、前記接続部から前記流入側に延びる周側壁と、
前記周側壁の先端部に設けられた端壁部とを有し、前記
ファンハウジングの流入側に配設された一方のロータ
は、前記支持部材の前記周側壁の径方向外側にてその前
記接続部に向けて延び、前記ファンハウジングの流出側
に配設された他方のロータは、前記支持部材の前記周側
壁の径方向内側にて前記接続部を越えて前記一方のロー
タの内側まで延び、前記支持スリーブ部は、前記支持部
材の前記端壁部から前記接続部を越えて前記他方のロー
タの内側まで延び、前記他方のロータにマグネットが装
着され、前記支持スリーブ部には前記マグネットに対向
して前記ステータが装着されていることを特徴とする請
求項2記載の軸流型ファン装置。 - 【請求項5】 前記支持部材は前記ファンハウジングの
流出側に突出し、前記ファンハウジングに接続された接
続部と、前記接続部から前記流出側に延びる周側壁と、
前記周側壁の先端部に設けられた端壁部とを有し、前記
ファンハウジングの流入側に配設された一方のロータ
は、前記支持部材の前記周側壁の径方向内側にて前記接
続部を越えて、前記ファンハウジングの流出側に配設さ
れた他方のロータの内側まで延び、前記他方のロータ
は、記支持部材の前記周側壁の径方向外側にてその前記
接続部に向けて延び、前記支持スリーブ部は、前記支持
部材の前記端壁部から前記接続部を越えて前記一方のロ
ータの内側まで延び、前記一方のロータにマグネットが
装着され、前記支持スリーブ部には前記マグネットに対
向して前記ステータが装着されていることを特徴とする
請求項2記載の軸流型ファン装置。 - 【請求項6】 前記一方のロータが固定された前記回転
軸の一端部と前記他方のロータが固定された前記回転軸
の他端部との間には、回転速度を変換するための速度変
換手段が介在されていることを特徴とする請求項2〜5
のいずれかに記載の軸流型ファン装置。 - 【請求項7】 前記一方のロータに設けられた前記複数
枚の羽根部材と、前記他方のロータに設けられた前記複
数枚の羽根部材とは、前記ロータの回転方向に相互にず
れていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記
載の軸流型ファン装置。 - 【請求項8】 前記一方のロータに設けられた前記複数
枚の羽根部材と、前記他方のロータに設けられた前記複
数枚の羽根部材とは、これらの枚数が異なっていること
を特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の軸流型フ
ァン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002083474A JP2003278695A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 軸流型ファン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002083474A JP2003278695A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 軸流型ファン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003278695A true JP2003278695A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29231244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002083474A Withdrawn JP2003278695A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 軸流型ファン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003278695A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101363454B (zh) * | 2007-08-10 | 2011-10-26 | 日本电产株式会社 | 风扇设备 |
JP2017082663A (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-18 | リズム時計工業株式会社 | 二重反転式送風機 |
CN110939592A (zh) * | 2018-09-25 | 2020-03-31 | 日本电产株式会社 | 送风装置 |
CN110939586A (zh) * | 2018-09-25 | 2020-03-31 | 日本电产株式会社 | 送风装置 |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002083474A patent/JP2003278695A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110939586A (zh) * | 2018-09-25 | 2020-03-31 | 日本电产株式会社 | 送风装置 |
CN110939592B (zh) * | 2018-09-25 | 2021-06-29 | 日本电产株式会社 | 送风装置 |
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