JP2005127311A - 遠心送風機及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents

遠心送風機及びこれを用いた空気調和機 Download PDF

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Sumio Shioji
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Abstract

【課題】 高さ方向のコンパクト化と送風性能の向上等を可能とした遠心送風機、及び高い熱交換性能をもつ空気調和機を提供する。
【解決手段】 羽根車1にロータ11を取り付ける一方、複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を上記ロータ11に正対するように配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で羽根車1を回転駆動するモータ10を構成する。係る構成によれば、上記モータ10が上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、該羽根車1の高さ寸法を低く抑えることができ、その結果、よりコンパクな遠心送風機を得ることができる。また、係る遠心送風機を備えて空気調和機を構成することで、より薄型で且つ高能力の空気調和機を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、コンパクトな構成の遠心送風機と、これを用いて構成される空気調和機に関するものである。
空気調和機の室内ユニットにおいては、その配置スペース、特に厚さ方向(高さ方向)のコンパクト化という要請があり、これを実現する一つの手段として、該室内ユニットに用いられる遠心送風機の高さ寸法を低く抑えることが試みられている。
即ち、従来一般的な遠心送風機は、図14に示すように、羽根車50の平板上に形成されたハブ51の軸心部に軸固定部58を設けるとともに、該軸固定部58に該ハブ51の外側に配置したモータ56の回転軸57を連結し、該モータ56によって上記羽根車50を回転させるように構成されていた(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかし、このような遠心送風機においては、上記羽根車50の上記ハブ51の下側に上記モータ56が位置していることから、遠心送風機全体の高さ寸法が高く、高さ方向において大きな配置スペースを必要としていた。
このような従来一般的な構造の遠心送風機において、その高さ寸法を抑える手法として、図15に示すように、ハブ51の中心部をシュラウド52側に膨出させて、その凹部に上記モータ56の一部を進入させる(即ち、上記ハブ51と上記モータ56とを遠心送風機軸方向に重合させる)ことで、遠心送風機全体としての高さ寸法を低く抑えるようにしたものが知られている(特許文献3参照)。
特開平8−200290号公報(段落「0022」、図1) 特開昭59−211796号公報(図1) 特開2003−74492号公報(段落「0029」〜「0032」、図1、図 2)。
ところが、図15に示すような遠心送風機においては、羽根車50のハブ51と上記モータ56とを軸方向に重合させたことで、遠心送風機の高さ寸法は抑えることができるものの、上記ハブ51のシュラウド52側への膨出によって、吸込口54から吹出口55に至る通風路の面積が狭められ、その吸込流れAが阻害され、その結果、所要の風量を得るための回転数が大きくなり運転騒音が増大するとか、羽根車径を大きくせざるを得ないことから遠心送風機が大型化する、等の問題があった。
そこで、本願発明では、運転音の増大あるいは羽根車径の拡大を招くことなく、高さ方向のコンパクト化と送風性能の向上等を可能とした遠心送風機、及び該遠心送風機を備えることで高い熱交換性能を実現した空気調和機を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ2とリング状のシュラウド3との間に複数枚の羽根4を配置すると共に回転軸8により回転自在に支承された羽根車1を備えてなる遠心送風機において、上記羽根車1に、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えると共に上記基部11aにリング状のマグネット15が取り付けられた鋼板製のロータ11を、上記回転軸8と同心状に取り付ける一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11bのそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成したことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る遠心送風機において、上記ロータ11を上記シュラウド3の上流側面3a上に取り付けたことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1の発明に係る遠心送風機において、上記ロータ11を上記ハブ2の下流側面2a上に取り付けたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ2とリング状のシュラウド3との間に複数枚の羽根4を配置すると共に回転軸8により回転自在に支承された羽根車1を備えてなる遠心送風機において、上記羽根車1の上記ハブ2の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成する一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11のそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成したことを特徴としている。
本願の第5の発明では、同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ2とリング状のシュラウド3との間に複数枚の羽根4を配置すると共に回転軸8により回転自在に支承された羽根車1を備えてなる遠心送風機において、上記羽根車1の上記シュラウド3の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成する一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11bのそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成したことを特徴としている。
本願の第6の発明では、上記第4又は第5の発明に係る遠心送風機において、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記ハブ2又は上記シュラウド3の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形したことを特徴としている。
本願の第7の発明では、上記第4又は第5の発明に係る遠心送風機において、上記ロータ11を、マグネット材を混入させた混入樹脂を用いて、上記ハブ2又は上記シュラウド3の樹脂成形時にこれらと一体に二色成形したことを特徴としている。
本願の第8の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の発明に係る遠心送風機において、上記ハブ2の軸心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形したことを特徴としている。
本願の第9の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の発明に係る遠心送風機において、上記シュラウド3の内面から羽根車中心に向けて延出形成された複数本の棒状部材20の中心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形したことを特徴としている。
本願の第10の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における翼列の径方向内側及び径方向外側に配置したことを特徴としている。
本願の第11の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における翼列の径方向内側に配置したことを特徴としている。
本願の第12の発明では、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における吸込空気上流側に、少なくともその一面が上記遠心送風機の上記回転軸8に対して略垂直となるようにして配置したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る遠心送風機では、上記羽根車1に、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えると共に上記基部11aにリング状のマグネット15が取り付けられた鋼板製のロータ11を、上記回転軸8と同心状に取り付ける一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11bのそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成している。
従って、この発明の遠心送風機によれば、上記モータ10は、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブ側をシュラウド側に、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができるので、該回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
(b)本願の第2の発明に係る遠心送風機によれば、上記ロータ11を上記シュラウド3の上流側面3a上に取り付けているので、該シュラウド3とその上流側に配置されるベルマウス7との間隙部位に上記モータ10を配置することで遠心送風機全体における遊休スペースを有効に活用することが可能となり、例えば、上記モータ10を上記ハブ2側に配置する場合に比して、上記遠心送風機の高さ方向のコンパクト化がさらに促進されることになる。
(c)本願の第3の発明に係る遠心送風機によれば、上記ロータ11を上記ハブ2の下流側面2a上に取り付けているので、該ハブ2側は上記シュラウド3側に比してその剛性が高いことから、上記モータ10の取り付け作業が容易であると共に、該モータ10の安定した作動が実現され、その信頼性が向上することになる。
(d)本願の第4の発明に係る遠心送風機では、上記羽根車1の上記ハブ2の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成する一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11のそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成している。
従って、この発明の遠心送風機によれば、上記モータ10は、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブ側をシュラウド側、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができるので、該回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
また、上記羽根車1の上記ハブ2の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成しているので、例えば、該ロータ11を上記ハブ2と別体構成とした場合に比して、上記ハブ2部分の構造の簡略化が図れ、それだけ上記遠心送風機の低コスト化が期待できる。
(e)本願の第5の発明に係る遠心送風機では、上記羽根車1の上記シュラウド3の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成する一方、基盤14に上記ロータ11の上記各突部11bのそれぞれに対応するように複数個のコイル13をプリントしてなるコイル体12を、上記各コイル13が上記ロータ11の上記各突部11bに正対するようにして配置し、上記ロータ11と上記コイル体12で上記羽根車1を回転駆動するモータ10を構成している。
従って、この発明の遠心送風機によれば、上記モータ10は、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブ側をシュラウド側、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができるので、該回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
また、上記羽根車1の上記シュラウド3の一部を、リング状の基部11aと該基部11aから径方向へ放射状に延出した複数個の突部11bを備えたマグネット材でなるロータ11で構成しているので、例えば、該ロータ11を上記シュラウド3と別体構成とした場合に比して、上記シュラウド3部分の構造の簡略化が図れ、それだけ上記遠心送風機の低コスト化が期待できる。
(f)本願の第6の発明に係る遠心送風機によれば、上記(d)又は(e)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記ハブ2又は上記シュラウド3の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形しているので、上記ハブ2又は上記シュラウド3の樹脂成形作業とこれらに対する上記ロータ11の取り付け作業とを同時に行うことができ、それだけ遠心送風機の低コスト化が促進される。
(g)本願の第7の発明に係る遠心送風機によれば、上記(d)又は(e)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記ロータ11を、マグネット材を混入させた混入樹脂を用いて、上記ハブ2又は上記シュラウド3の樹脂成形時にこれらと一体に二色成形しているので、上記ハブ2又は上記シュラウド3の成形と、上記ロータ11の成形とを一工程で完了することができ、作業工数の低減により、遠心送風機の低コスト化が促進される。
(h)本願の第8の発明に係る遠心送風機によれば、上記(a),(b),(c),(d),(e),(f)又は(g)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記ハブ2の軸心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形しているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させることで、上記羽根車1は、その形態からして剛性の高い上記ハブ2側で支持されて回転駆動されることとなり、その結果、上記羽根車1の回転動作が安定したものとなり、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
(i)本願の第9の発明に係る遠心送風機によれば、上記(a),(b),(c),(d),(e),(f)又は(g)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記シュラウド3の内面から羽根車中心に向けて延出形成された複数本の棒状部材20の中心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形しているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させた場合、上記軸受支持部18が上記シュラウド3の内面側、即ち、遠心送風機の吸込口54部分に設けられているにも拘わらず、該軸受支持部18の存在によって吸込流れが阻害されることが可及的に防止され、安定した送風作用が実現される。
さらに、特に上記ロータ11が上記シュラウド3側に配置された構成の場合には、該ロータ11の近傍位置、即ち、回転力が作用する部位の近傍で上記羽根車1が回転支持されることで、該羽根車1の安定した回転動作が実現され、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
(j)本願の第10の発明に係る空気調和機によれば、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における翼列の径方向内側及び径方向外側に配置しているので、該翼列の径方向内側、即ち、従来構造の空気調和機であれば熱交換器21の配置スペースとして利用し得なかった部分をも、該熱交換器21の配置スペースとして利用し、空気調和機の外形寸法の拡大によらずに熱交換面積を増加させることができ、その結果、コンパクトな構成でありながら高い熱交換能力をもつ空気調和機を提供することができる。
また、上記遠心送風機が上記ロータ11と上記コイル体12とからなる薄型構造の羽根車1を備えて構成されることから、該遠心送風機が薄型である分だけ、該遠心送風機を備えて構成される空気調和機もこれを薄型に形成してそのコンパクト化、特に高さ方向のコンパクト化を図ることができる。
(k)本願の第11の発明に係る空気調和機によれば、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における翼列の径方向内側、即ち、従来構造の空気調和機であれば熱交換器21の配置スペースとして利用し得なかった部分を該熱交換器21の配置スペースとして利用しているので、空気調和機の外形寸法の拡大によらずに所要の熱交換面積を確保することができ、その結果、コンパクトな構成でありながら高い熱交換能力をもつ空気調和機を提供することができる。
また、上記遠心送風機が上記ロータ11と上記コイル体12とからなる薄型構造の羽根車1を備えて構成されることから、該遠心送風機が薄型である分だけ、該遠心送風機を備えて構成される空気調和機もこれを薄型に形成してそのコンパクト化、特に高さ方向のコンパクト化を図ることができる。
(l)本願の第12の発明に係る空気調和機によれば、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は第9の発明に係る遠心送風機に熱交換器21を付設して構成される空気調和機において、上記熱交換器21を、上記羽根車1における吸込空気上流側に、少なくともその一面が上記遠心送風機の上記回転軸8に対して略垂直となるようにして配置しているので、例え上記熱交換器21が上記羽根車1の吸い込み側においてその吸込口5を取り囲むように形成され且つ配置されていたとしても、少なくとも上記回転軸8に対して略垂直となる部分において必要な熱交換面積を確保することができ、熱交換器21の形状に左右されることの少ない安定した空調能力をもつ空気調和機を提供することができる。
以下、本願発明を好適な実施の形態に基づいて具体的に説明する。
I:第1の実施の形態
図1には、本願発明の第1の実施の形態に係る遠心送風機X1を示している。この遠心送風機X1は、例えば、空気調和機の送風手段として用いられるものであって、次述する羽根車1とモータ10とを備えて構成される。
「羽根車1」
上記羽根車1は、樹脂成形品であって、樹脂製の円板体でなるハブ2と、該ハブ2と略同一の外径をもち且つその中心部に所定径の吸込口5を形成した樹脂製のリング状形態をもつシュラウド3と、該ハブ2とシュラウド3とを同心上で所定間隔をもって対向させた状態においてこれら両者間に跨って周方向に所定間隔で立設配置された複数枚の羽根4を備えて構成され、その外周部を吹出口6としている。
さらに、上記羽根車1は、上記シュラウド3の内面から羽根車中心に向けて複数本の棒状部材20を延出形成し、その中心部に次述の回転軸8を回転自在に支承するための軸受支持部18を設けている。この場合、上記軸受支持部18は、金属製とされ、上記シュラウド3の樹脂成形時にこれと一体にインサート成形されることで、あるいは別途成形された上記各棒状部材20の中心部に事後的に固定されることで、該シュラウド3側に取り付けられる。
一方、上記羽根車1の上記ハブ2の下側には、これに近接対向して樹脂製の固定板9が配置される。この固定板9の軸心部には、鋼製の回転軸8が、該固定板9の樹脂成形時にインサート成形により固定されており、該回転軸8の先端部を上記軸受支持部18に軸受(図示省略)に支承させることで、該回転軸8を中心として上記羽根車1と相対回転自在とされる。
尚、この実施の形態においては、上記羽根車1の製作に際しては、上記ハブ2と上記各羽根4とを一体に樹脂成形し、この一体成形品の上記羽根4の先端部分に対して、別途に樹脂成形された上記シュラウド3を衝合させ、これらを接着固定するようにしている。
「モータ10」
上記モータ10は、上記羽根車1の上記シュラウド3の上流側面3a上に取り付けられた次述のロータ11と、該ロータ11に正対するように配置された次述のコイル体12を備えて構成される。
上記ロータ11は、図8に示すように、薄鋼板を打ち抜いて形成されたシート状部材であって、リング状の基部11aと該基部11aの外周から径方向外側に向けて放射状に延出する複数個の突部11bを備えると共に、上記基部11aの上面には、該基部11aの形状に略合致するリング状のマグネット15を取り付けて構成される。そして、このロータ11は、図1に示すように、上記羽根車1における上記シュラウド3の上流側面3aの外周寄り部位に貼着状態で固定されている。
上記コイル体12は、図8に示すように、リング状の基盤14に、複数個のコイル13を周方向に所定間隔でプリントして構成されたシート状形態を有している。また、上記各コイル13の上記基盤14上における径方向位置は、上記ロータ11における上記各突部11bの径方向位置と略合致するように設定されている。そして、このコイル体12は、図1に示すように、樹脂製のリング状形態をもち且つ複数本の支柱材23を介して上記羽根車1の外周部をその軸方向に挟んで上記固定板9と対向するように配置された固定板22の下面側に貼着状態で固定されている。そして、このコイル体12の取り付け状態においては、該コイル体12の上記各コイル13が、上記羽根車1のシュラウド3側に取り付けられた上記ロータ11の上記各突部11bに近接状態で正対し得るように、これら両者の相対位置が設定されている。
尚、上記羽根車1の吸込口5側には、ベルマウス7が配置されているが、この場合、該ベルマウス7は上流側に向かって拡径する形状であり、また上流側シュラウド3は下流側に向かって拡径する形状とされていることから、これら両者間に遊休スペースが生じることになるが、この遊休スペースに上記固定板22とともに上記コイル体12を配置することで、例えば、上記モータ10を上記ハブ2側に配置する場合に比して、上記遠心送風機の高さ方向のコンパクト化がさらに促進されることになる。
上記モータ10は、上記コイル体12側の上記各コイル13に交流電圧が印加され該各コイル13の極性がN極とS極の間で交互に変化するとき、該コイル13と上記マグネット15によりN極又はS極に励磁された上記ロータ11の上記各突部11bとの間に磁気吸引力と磁気反発力が交互に作用し、この交互に作用する磁気吸引力と磁気反発力を受けて上記ロータ11と上記コイル体12の間に相対回転力が発生し、これによって上記羽根車1が上記回転軸8回りに回転駆動され、上記羽根4による送風作用が実現されるものである。
(遠心送風機の作用効果等)
このように、この実施の形態の遠心送風機においては、上記モータ10が、遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11と上記コイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられる。この結果、上記モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブをシュラウド側に、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができる。この結果、上記回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
また、この実施の形態の遠心送風機では、上記シュラウド3の内面から羽根車中心に向けて延出形成された複数本の棒状部材20の中心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形するようにしているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させた場合、上記軸受支持部18が上記シュラウド3の内面側、即ち、遠心送風機の吸込口5部分に設けられているにも拘わらず、該軸受支持部18の存在によって吸込流れが阻害されることが可及的に防止され、安定した送風作用が実現される。特に、この実施の形態のように、上記ロータ11が上記シュラウド3側に配置された構成の場合には、該ロータ11の近傍位置、即ち、回転力が作用する部位の近傍で上記羽根車1が回転支持されることで、該羽根車1の安定した回転動作が実現され、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
尚、この実施の形態では、上述のように、上記軸受支持部18を上記シュラウド3側に設けた上記棒状部材20の中心部のみに設け、該軸受支持部18のみで上記回転軸8を支承するようにしているが、これに代えて、上記棒状部材20の中心部の他に、上記ハブ2の中心部にも上記軸受支持部18を設け、上記回転軸8をこれら上下二つの軸受支持部18において同時に支承するように構成することもでき、係る構成によれば、上記羽根車1の回転動作がより一層安定したものとなり、上記遠心送風機の動作上の信頼性がさらに向上することになる。
II:第2の実施の形態
図2には、本願発明の第2の実施の形態に係る遠心送風機X2を示している。この遠心送風機X2は、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機X1と基本構成を同じとするものであって、これと異なる点は、上記モータ10の配置構成と上記羽根車1の支持構造である。従って、ここでは、これらの相違点を中心に説明し、それ以外の構造及び作用効果については、図1の各部材と図2の各部材とを対応させて同一符号を付するとともに、上記第1の実施の形態における該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
この実施の形態では、上記モータ10を構成する上記ロータ11とコイル体12のうち、上記ロータ11はこれを上記羽根車1における上記ハブ2の下流側面2aの外周部に取り付ける一方、上記コイル体12はこれを上記固定板9の上面9aの外周部に且つその各コイル13が上記ロータ11の各突部11bに近接状態で正対するようにして取り付けている。
一方、上記固定板9の中心部に上記回転軸8を立設配置するとともに、上記羽根車1の上記ハブ2の中心部に鋼製の軸受支持部18を、該ハブ2の成形時にこれと一体にインサート成形している。従って、上記羽根車1側の上記軸受支持部18に上記固定板9側の上記回転軸8の先端部を支承させることで、該羽根車1は上記回転軸8を中心として上記固定板9に対して相対回転自在とされる。そして、上記モータ10により上記羽根車1が上記回転軸8回りに回転駆動され、上記羽根4による送風作用が実現されるものである。
このように構成された上記遠心送風機においては、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機における効果に代えて、又はこれに加えて、次のような特有の効果が得られる。
即ち、この実施の形態の遠心送風機においては、上記モータ10が、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブをシュラウド側に、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記ロータ11を上記ハブ2の下流側面2a上に取り付けているので、該ハブ2側は上記シュラウド3側に比してその剛性が高いことから、上記モータ10の取り付け作業が容易であると共に、該モータ10の安定した作動が実現され、その信頼性が向上することになる。
また、上記ハブ2の軸心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形しているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させることで、上記羽根車1は、その形態からして剛性の高い上記ハブ2側で支持されて回転駆動されることとなり、その結果、上記羽根車1の回転動作が安定したものとなり、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
III:第3の実施の形態
図3には、本願発明の第3の実施の形態に係る遠心送風機X3を示している。この遠心送風機X3は、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機X1と基本構成を同じとするものであって、これと異なる点は、上記羽根車1と上記モータ10の構成である。従って、ここでは、これらの相違点を中心に説明し、それ以外の構造及び作用効果については、図1の各部材と図3の各部材とを対応させて同一符号を付するとともに、上記第1の実施の形態における該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
この実施の形態の遠心送風機X3では、上記第1の実施の形態の遠心送風機のように上記シュラウド3を樹脂一体成形品とするのではなく、該シュラウド3の一部を上記ロータ11で構成したものである。
即ち、上記ロータ11は、これを図8に示すように、リング状の基部11aと該基部11aの外周から径方向外側に向けて放射状に延出する複数個の突部11bを備えた基本形状を有するものであり、この点は上記第1の実施の形態の場合と同じである。そして、これと異なる点は、該第1の実施の形態のように上記マグネット15を事後的に付設するのではなく、該ロータ11そのものをマグネット材で構成し、これを単体構造とした点である。
そして、このように構成された上記ロータ11は、上記第1の実施の形態のように、これとは別体に成形されたシュラウド3側に事後的に取り付けるのではなく、図9に示すように、樹脂製の上記シュラウド3の成形時にこれと一体にインサート成形し、該ロータ11を上記シュラウド3の一部として利用するようにしたものである。
尚、上記コイル体12側の構成及びその配置構造、並びに、上記羽根車1の上記固定板9側への支持構造は上記第1の実施の形態の場合と同じである。
このように構成された上記遠心送風機においては、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機における効果に代えて、又はこれに加えて、次のような特有の効果が得られる。
即ち、この実施の形態の遠心送風機X3においては、上記モータ10が、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブをシュラウド側に、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができる。この結果、上記回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
また、この実施の形態の遠心送風機X3では、上記シュラウド3の内面から羽根車中心に向けて延出形成された複数本の棒状部材20の中心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形するようにしているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させた場合、上記軸受支持部18が上記シュラウド3の内面側、即ち、遠心送風機の吸込口54部分に設けられているにも拘わらず、該軸受支持部18の存在によって吸込流れが阻害されることが可及的に防止され、安定した送風作用が実現される。特に、この実施の形態のように、上記ロータ11が上記シュラウド3側に配置された構成の場合には、該ロータ11の近傍位置、即ち、回転力が作用する部位の近傍で上記羽根車1が回転支持されることで、該羽根車1の安定した回転動作が実現され、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
さらに、この実施の形態では、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記シュラウド3の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形しているので、該シュラウド3の樹脂成形作業とこれらに対する上記ロータ11の取り付け作業とを同時に行うことができ、それだけ遠心送風機X3の低コスト化が促進されることになる。
尚、この実施の形態においては、上述のように、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記ハブ2の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形するようにしているが、他の実施の形態においては、例えば、マグネット材を混入した樹脂とこれを混入していない通常の樹脂とを用い、樹脂の二色成形により、上記ロータ11に対応する部位はこれをマグネット材を混入した樹脂により、またそれ以外のシュラウド3の部分はこれを通常の樹脂により、それぞれ成形することもできる。このようにすることで、上記シュラウド3の成形と、上記ロータ11の成形とを一工程で完了することができ、作業工数の低減により、遠心送風機の低コスト化を図ることができる。
IV:第4の実施の形態
図4には、本願発明の第4の実施の形態に係る遠心送風機X4を示している。この遠心送風機X4は、上記第2の実施の形態に係る遠心送風機X2と基本構成を同じとするものであって、これと異なる点は、上記羽根車1と上記モータ10の構成である。従って、ここでは、これらの相違点を中心に説明し、それ以外の構造及び作用効果については、図2の各部材と図4の各部材とを対応させて同一符号を付するとともに、上記第2の実施の形態(即ち、第1の実施の形態)における該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
この実施の形態の遠心送風機X4では、上記第2の実施の形態の遠心送風機X2のように上記ハブ2を樹脂一体成形品とするのではなく、該ハブ2の一部を上記ロータ11で構成したものである。
即ち、上記ロータ11は、これを図8に示すように、リング状の基部11aと該基部11aの外周から径方向外側に向けて放射状に延出する複数個の突部11bを備えた基本形状を有するものであり、この点は上記第2の実施の形態の場合と同じである。そして、これと異なる点は、該第2の実施の形態のように上記マグネット15を事後的に付設するのではなく、該ロータ11そのものをマグネット材で構成し、これを単体構造とした点である。
このように構成された上記ロータ11は、上記第2の実施の形態のように、これとは別体に成形された上記ハブ2側に事後的に取り付けるのではなく、樹脂製の上記ハブ2の成形時にこれと一体にインサート成形し、該ロータ11を上記ハブ2の一部として利用するようにしたものである。
尚、上記コイル体12側の構成及びその配置構造、並びに、上記羽根車1の上記固定板9側への支持構造は上記第2の実施の形態の場合と同じである。
このように構成された上記遠心送風機においては、上記第2の実施の形態に係る遠心送風機における効果に代えて、又はこれに加えて、次のような特有の効果が得られる。
即ち、この実施の形態の遠心送風機X4においては、上記モータ10が、上記遠心送風機の軸方向において正対する上記ロータ11とコイル体12からなる扁平な形態を持つことから、その高さ寸法が低く抑えられ、その結果、該モータ10を備えて構成される上記遠心送風機においては、その高さ寸法を小さく抑えてそのコンパクト化を図ることができる。
また、上記モータ10が扁平な構成であることから、例えば、従来の遠心送風機のように羽根車のハブをシュラウド側に、即ち、通風路側に膨出させ、且つここにモータの一部を進入させて遠心送風機全体の高さ寸法を抑えるようにしたもののように、該モータの配置に伴って上記通風路が狭められ、ここを流れる吸込流れが阻害されるということがない。従って、所要の風量が回転数を増大させることなく確保できることから運転騒音の低減が図れると共に、上記羽根車1の径を過度に拡大する必要がないことから遠心送風機の径方向の大型化を未然に防止でき、その結果、高さ方向のコンパクト化と相まって、遠心送風機の更なるコンパクト化が期待できるものである。
さらに、上記モータ10が上記羽根車1の外周寄りに配置され、該羽根車1の中心部に位置する上記回転軸8と径方向において大きく離れ、これら両者を別構造とすることができる。この結果、上記回転軸8の軸受部分に上記モータ10側の熱影響が及ぶのが可及的に抑制され、該軸受部分における熱による潤滑性能の劣化が発生しにくく、それだけ軸受の耐久性と信頼性が向上する。
また、この実施の形態の遠心送風機X4では、上記ハブ2の軸心部に、上記回転軸8の軸受支持部18を、事後的に取り付け、又は上記ハブ2の成形時にインサート成形しているので、上記回転軸8を上記軸受支持部18に支承させることで、上記羽根車1は、その形態からして剛性の高い上記ハブ2側で支持されて回転駆動されることとなり、その結果、上記羽根車1の回転動作が安定したものとなり、延いては遠心送風機の信頼性が向上することになる。
さらに、この実施の形態では、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記ハブ2の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形しているので、該ハブ2の樹脂成形作業とこれらに対する上記ロータ11の取り付け作業とを同時に行うことができ、それだけ遠心送風機X4の低コスト化が促進されることになる。
尚、この実施の形態においては、上述のように、上記ロータ11をマグネット材で一体形成し、上記ハブ2の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形するようにしているが、他の実施の形態においては、例えば、マグネット材を混入した樹脂とこれを混入していない通常の樹脂とを用い、樹脂の二色成形により、上記ロータ11に対応する部位はこれをマグネット材を混入した樹脂により、またそれ以外のハブ2の部分はこれを通常の樹脂により、それぞれ成形することもできる。このようにすることで、上記ハブ2の成形と、上記ロータ11の成形とを一工程で完了することができ、作業工数の低減により、遠心送風機の低コスト化を図ることができる。
V:第5の実施の形態
図5には、本願発明の第5の実施の形態に係る空気調和機Z1を示している。この空気調和機Z1は、上記第2の実施の形態に係る遠心送風機X2を用いて構成されたものであって、該遠心送風機X2においては上記羽根車1翼列の内側部分には上記回転軸8が存在せず、大きなスペースとなっていることを利用して、このスペースに上記吸込口5側から熱交換器21を進入させて配置したものである。
このように、上記羽根車1の内側のスペースに上記熱交換器21を進入状態で配置すると、例えば、従来一般的な構造、即ち、上記熱交換器21を上記羽根車1の吸込口5より上流側に露出状態で配置する場合に比して、該羽根車1と上記熱交換器21とが羽根車軸方向に重合している分だけ、空気調和機Z1全体の高さ寸法を低く抑えることができ、元々上記遠心送風機X2が高さ寸法の低い薄型であることとの相乗効果で、よりコンパクトな空気調和機Z1を得ることができるものである。そして、このような高さ方向のコンパクト化は、特にこの空気調和機Z1を室内機として用いる場合に有効である。
また、この空気調和機Z1においては、上記熱交換器21が上記羽根車1の内側に進入状態で配置されていることから、図5に流線Aで示すように、空気流が上記熱交換器21の略全域を係る可及的に均等に流れ、該熱交換器21の全域が熱交換作用に有効に寄与し、より高い熱交換性能を発揮することになる。
VI:第6の実施の形態
図6には、本願発明の第6の実施の形態に係る空気調和機Z2を示している。この空気調和機Z2は、上記第2の実施の形態に係る遠心送風機X2を用いて構成されたもので、特に、上記羽根車1の吸込口5側に比較的スペース的な余裕がある場合に好適な構成であって、上記羽根車1の吸込口5の上流側に配置される上記ベルマウス7の上流側に薄型の熱交換器21を配置して構成されたものである。
このように、上記熱交換器21を上記ベルマウス7の上流側に配置する構成では、スペース的な余裕から、上記熱交換器21をその平面方向に拡大して、その伝熱面積をより大きくとることができ、その結果、高さ方向のコンパクト化と高い熱交換性能とを両立した高性能の空気調和機Z2を提供することができるものである。
VII:第7の実施の形態
図7には、本願発明の第7の実施の形態に係る空気調和機Z3を示している。この空気調和機Z3は、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機X1の構造を一部変更した遠心送風機X5を用いたものであって、より高い熱交換性能を要求される場合に好適な空気調和機である。
即ち、この空気調和機Z3においては、上記第1の実施の形態に係る遠心送風機に用いられた羽根車1から上記ハブ2を取り除いた構成のものを羽根車として用いる一方、例えば、空気調和機のケーシング壁16を上記ハブ2として機能させるべく、上記羽根車1を上記ケーシング壁16に対向させて配置している。そして、上記羽根車1の上記シュラウド3と上記ケーシング壁16とで囲まれたスペースに、熱交換器21を、上記羽根車1の翼列の内側から外側に跨って配置したものである。
尚、この場合、上記羽根車1を支持する上記回転軸8は、上記ケーシング壁16側に固定配置し、該回転軸8の先端部を上記羽根車1の上記シュラウド3側に設けた上記軸受支持部18に支承させている。
このように構成された空気調和機Z3においては、上記熱交換器21を上記羽根車1の翼列の内側から外側に跨って配置したことで該熱交換器21の伝熱面積をより大きくとれることと、該熱交換器21が上記羽根車1の内側に進入状態とされ該熱交換器21の全域に空気流が可及的に均等に流れること、これらの相乗効果によって、高さ方向のコンパクト化と高い熱交換性能とを両立した高性能の空気調和機Z3が得られるものである。

以上記述した実施の形態は、先の明細書および図面に開示されているものである。以下に、新たに追加された実施の形態について説明する。
VIII:第8の実施の形態
図10ないし図13には、本願発明の第8の実施の形態に係る空気調和機Z4を示している。
この空気調和機Z4は、スクロール23,23をそれぞれ具備した一対の遠心送風機X6,X6と、該遠心送風機X6,X6の吸込側に配設された熱交換器21とを備え、前面側から吸い込んだ空気Aが前記遠心送風機X6,X6のそれぞれの両側のスクロール23,23を通って下方に吹き出されるように構成されている。符号24は空気吸込口、25は空気吹出口、26はエアガイド、27はドレンパン、28はフラップである。
ここで、使用されている遠心送風機X6は、シュラウドを有しておらず、そのモータ10としては、上記した第1ないし第5の実施の形態にかかる遠心送風機X1〜X5のモータと同様の構成のものを採用することができる。
モータ10の1例としては、図12に示すように、ハブ2の反吸込口側に一体的に取り付けられ、磁性体金属(例えば、鋼板)または磁性粉末を焼結または圧縮成形した磁性体(例えば、フェライト板)からなり、外径側に位置する円環状の基部11aと該基部11aから求心方向に一体に延設された複数の突部11b,11b・・とを有するロータ11と、該ロータ11における基部11aの反吸込口側に接合された一体、または複数分割された円環状のマグネット15と、固定板9に一体的に取り付けられ、磁性体金属(例えば、鋼板)または磁性粉末を焼結または圧縮成形した磁性体(例えば、フェライト板)からなり、前記突部11bの回転軌跡上に位置するように円環状に配置された複数個のコイル13,13・・を有するステータ12とにより構成されている。符号8は回転軸、18は軸受部である。
なお、前記ロータ11は、ハブ2の反吸込口側に対して接着等により取り付けられるが、第1の実施の形態におけると同様に、ハブ2の樹脂成形時にインサート成形することにより取り付けるようにしてもよい。インサート成形によった場合、ハブ2の樹脂成形作業とハブ2へのロータ11の取付作業とを同時に行うことができ、遠心送風機の低コスト化に寄与する。また、ステータ12も、固定板9に対して接着等により取り付けられるが、固定板9の樹脂成形時にインサート成形することにより取り付けるようにしてもよい。インサート成形によった場合、固定板9の樹脂成形作業と固定板9へのステータ12の取付作業とを同時に行うことができ、遠心送風機の低コスト化に寄与する。
このようにすると、遠心送風機における羽根車1の駆動手段(即ち、ロータ11とステータ12)の回転軸方向高さが大幅に縮小できるところから、遠心送風機の薄形化が可能となり、空気調和機の薄形化に大いに寄与することとなり、低騒音化と高性能化とを図ることができる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので、説明を省略する。
ところで、上記各実施の形態にかかる遠心送風機におけるロータ11は円環状とされているが、ロータ11は環状であれば、多角形等の形状をとることができる。また、マグネット15は強力な磁力が必要で希土類系の焼結マグネットが望ましいが、フェライト系焼結マグネットでも良く、また、マグネット形状の作り易さからボンド系マグネットでも良い。
本願発明の第1の実施の形態に係る遠心送風機の断面図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る遠心送風機の断面図である。 本願発明の第3の実施の形態に係る遠心送風機の断面図である。 本願発明の第4の実施の形態に係る遠心送風機の断面図である。 本願発明の第5の実施の形態に係る遠心送風機を備えた空気調和機の断面図である。 本願発明の第6の実施の形態に係る遠心送風機を備えた空気調和機の断面図である。 本願発明の第7の実施の形態に係る遠心送風機を備えた空気調和機の断面図である。 本願発明の空気調和機に備えられたモータ10を構成するロータとコイル体の斜視図である。 本願発明の空気調和機に備えられた遠心送風機を構成するシュラウドとロータとを一体化したものを示す斜視図である。 本願発明の第8の実施の形態に係る空気調和機の正面図である。 本願発明の第8の実施の形態に係る空気調和機の縦断面図である。 本願発明の第8の実施の形態に係る空気調和機における遠心送風機部分の縦断面図である。 本願発明の第8の実施の形態に係る空気調和機における遠心送風機部分の正面図である。 従来の遠心送風機の第1の構造例を示す断面図である。 従来の遠心送風機の第2の構造例を示す断面図である。
符号の説明
1・・羽根車
2・・ハブ
3・・シュラウド
4・・羽根
5・・吸込口
6・・吹出口
7・・ベルマウス
8・・回転軸
9・・固定板
10・・モータ
11・・ロータ
12・・コイル体
13・・コイル
14・・基盤
15・・マグネット
16・・ケーシング壁
17・・固定板
18・・軸受支持部
19・・軸受
20・・棒状部材
21・・熱交換器
22・・固定板
23・・支柱材
A・・空気流

Claims (12)

  1. 同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ(2)とリング状のシュラウド(3)との間に複数枚の羽根(4)を配置すると共に回転軸(8)により回転自在に支承された羽根車(1)を備えてなる遠心送風機であって、
    上記羽根車(1)に、リング状の基部(11a)と該基部(11a)から径方向へ放射状に延出した複数個の突部(11b)を備えると共に上記基部(11a)にリング状のマグネット(15)が取り付けられた鋼板製のロータ(11)を、上記回転軸(8)と同心状に取り付ける一方、
    基盤(14)に上記ロータ(11)の上記各突部(11b)のそれぞれに対応するように複数個のコイル(13)をプリントしてなるコイル体(12)を、上記各コイル(13)が上記ロータ(11)の上記各突部(11b)に正対するようにして配置し、
    上記ロータ(11)と上記コイル体(12)で上記羽根車(1)を回転駆動するモータ(10)を構成したことを特徴とする遠心送風機。
  2. 請求項1において、
    上記ロータ(11)が上記シュラウド(3)の上流側面(3a)上に取り付けられていることを特徴とする遠心送風機。
  3. 請求項1において、
    上記ロータ(11)が上記ハブ(2)の下流側面(2a)上に取り付けられていることを特徴とする遠心送風機。
  4. 同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ(2)とリング状のシュラウド(3)との間に複数枚の羽根(4)を配置すると共に回転軸(8)により回転自在に支承された羽根車(1)を備えてなる遠心送風機であって、
    上記羽根車(1)の上記ハブ(2)の一部を、リング状の基部(11a)と該基部(11a)から径方向へ放射状に延出した複数個の突部(11b)を備えたマグネット材でなるロータ(11)で構成する一方、
    基盤(14)に上記ロータ(11)の上記各突部(11b)のそれぞれに対応するように複数個のコイル(13)をプリントしてなるコイル体(12)を、上記各コイル(13)が上記ロータ(11)の上記各突部(11b)に正対するようにして配置し、
    上記ロータ(11)と上記コイル体(12)で上記羽根車(1)を回転駆動するモータ(10)を構成したことを特徴とする遠心送風機。
  5. 同軸上に離間して対向配置された円盤状のハブ(2)とリング状のシュラウド(3)との間に複数枚の羽根(4)を配置すると共に回転軸(8)により回転自在に支承された羽根車(1)を備えてなる遠心送風機であって、
    上記羽根車(1)の上記シュラウド(3)の一部を、リング状の基部(11a)と該基部(11a)から径方向へ放射状に延出した複数個の突部(11b)を備えたマグネット材でなるロータ(11)で構成する一方、
    基盤(15)に上記ロータ(11)の上記各突部(11b)のそれぞれに対応するように複数個のコイル(13)をプリントしてなるコイル体(12)を、上記各コイル(13)が上記ロータ(11)の上記各突部(11b)に正対するようにして配置し、
    上記ロータ(11)と上記コイル体(12)で上記羽根車(1)を回転駆動するモータ(10)を構成したことを特徴とする遠心送風機。
  6. 請求項4又は5において、
    上記ロータ(11)がマグネット材で一体形成され、上記ハブ(2)又は上記シュラウド(3)の樹脂成形時にこれらと一体にインサート成形されていることを特徴とする遠心送風機。
  7. 請求項4又は5において、
    上記ロータ(11)が、マグネット材を混入させた混入樹脂を用いて、上記ハブ(2)又は上記シュラウド(3)の樹脂成形時にこれらと一体に二色成形されていることを特徴とする遠心送風機。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7において、
    上記ハブ(2)の軸心部に、上記回転軸(8)の軸受支持部(18)が、事後的に取り付けられ、又は上記ハブ(2)の成形時にインサート成形されていることを特徴とする遠心送風機。
  9. 請求項1,2,3,4,5,6又は7において、
    上記シュラウド(3)の内面から羽根車中心に向けて延出形成された複数本の棒状部材(20)の中心部に、上記回転軸(8)の軸受支持部(18)が、事後的に取り付けられ、又は上記ハブ(2)の成形時にインサート成形されていることを特徴とする遠心送風機。
  10. 請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の遠心送風機に熱交換器(21)を付設して構成される空気調和機であって、
    上記熱交換器(21)が、上記羽根車(1)における翼列の径方向内側及び径方向外側に配置されていることを特徴とする空気調和機。
  11. 請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の遠心送風機に熱交換器(21)を付設して構成される空気調和機であって、
    上記熱交換器(21)が、上記羽根車(1)における翼列の径方向内側に配置されていることを特徴とする空気調和機。
  12. 請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9に記載の遠心送風機に熱交換器(21)を付設して構成される空気調和機であって、
    上記熱交換器(21)が、上記羽根車(1)における吸込空気上流側に、少なくともその一面が上記遠心送風機の上記回転軸(8)に対して略垂直となるようにして配置されていることを特徴とする空気調和機。
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