JP2003278669A - ベーンポンプの組立治具 - Google Patents

ベーンポンプの組立治具

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JP2003278669A
JP2003278669A JP2002083142A JP2002083142A JP2003278669A JP 2003278669 A JP2003278669 A JP 2003278669A JP 2002083142 A JP2002083142 A JP 2002083142A JP 2002083142 A JP2002083142 A JP 2002083142A JP 2003278669 A JP2003278669 A JP 2003278669A
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rotor shaft
positioning
bolt holes
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JP2002083142A
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Inventor
Daiji Maruyama
大司 丸山
Yasuto Nakane
慶人 中根
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個のベーンポンプを精密に芯出しした状態
で容易に組み立てることが可能な組立治具を提供する。 【解決手段】 第1治具本体61に設けた位置決めピン
63に2個のベーンポンプPL,PRの一対の第1サイ
ドプレート21L,21Rのボルト孔h1,h5と、一
対のカムリング22L,22Rのボルト孔h2,h4
と、第2サイドプレート23のボルト孔h3とを嵌合さ
せ、上方から第2治具本体64を挿入する。位置決めテ
ーパー面62a,69aの係合と、位置決めテーパー面
61a,21aの係合と、位置決めテーパー面65a,
21bの係合とにより両方の第1サイドプレート21
L,21Rが調芯された状態で、位置決めピン63が挿
入されていないボルト孔h1〜h5にボルト24を挿入
して締結し、最後に位置決めピン63を抜いたボルト孔
h1〜h5にボルト24を挿入して締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に並置され
た2個のベーンポンプを芯出しした状態で組み立てるた
めのベーンポンプの組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】2個のベーンポンプを軸方向に並置し、
その構成要素である複数のサイドプレート(ポンプボデ
ィ)および複数のカムリングを軸方向に積み重ねて複数
本のボルトで一体に締結したのが、特開昭62−263
90号公報、実開平5−61481号公報により公知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記特開昭6
2−26390号公報に記載されたものは、各々のベー
ンポンプが、その一方のサイドプレートとカムリングと
をダウエルピンで位置決めしただけなので、2個のベー
ンポンプの複数のサイドプレートおよび複数のカムリン
グの芯出し精度が不充分となり、運転時における振動の
原因となる可能性がある。
【0004】また上記実開平5−61481号公報に記
載されたものは、カムリングおよびサイドプレートに形
成した凸状部をポンプボディに形成した凹状部に係合さ
せて位置決めしているが、やはり2個のベーンポンプの
各部材の芯出し精度が不充分になって運転時に振動が発
生する可能性がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、2個のベーンポンプを精密に芯出しした状態で容易
に組み立てることが可能な組立治具を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、一対の第1サ
イドプレートと、一対の第1サイドプレートに挟まれた
一対のカムリングと、一対のカムリングに挟まれた第2
サイドプレートと、一対のカムリングの内部に収納され
た一対のロータとを積層し、一対の第1サイドプレー
ト、一対のカムリングおよび第2サイドプレートを、そ
れらに形成した複数組のボルト孔を貫通する複数本のボ
ルトで同軸に締結するためのベーンポンプの組立治具で
あって、一方のロータを支持するロータシャフトを模し
て該一方のロータを支持可能な第1ダミーロータシャフ
トと、他方のロータを支持するロータシャフトを模して
該他方のロータを支持可能であり、かつ第1ダミーロー
タシャフトの軸端に形成した位置決めテーパー面に係合
可能な位置決めテーパー面が軸端に形成された第2ダミ
ーロータシャフトと、第1ダミーロータシャフトを支持
するとともに、一方の第1サイドプレートに形成した位
置決めテーパー面に係合可能な位置決めテーパー面が形
成された第1治具本体と、第2ダミーロータシャフトを
支持するとともに、他方の第1サイドプレートに形成し
た位置決めテーパー面に係合可能な位置決めテーパー面
が形成された第2治具本体と、第1治具本体に固定され
て前記複数組のボルト孔のうちの所定数の組のボルト孔
に嵌合可能な所定数の位置決めピンとを備えたことを特
徴とするベーンポンプの組立治具が提案される。
【0007】上記構成によれば、第1、第2治具本体に
設けた第1、第2ダミーロータシャフトを、それらの対
向する軸端に設けた位置決めテーパー面で係合させ、更
に第1治具本体とベーンポンプの一方の第1サイドプレ
ートとを両者の位置決めテーパー面で係合させるととも
に、第2治具本体とベーンポンプの他方の第1サイドプ
レートとを両者の位置決めテーパー面で係合させるの
で、一対の第1サイドプレートを精密に芯出しすること
ができ、この状態で一対の第1サイドプレート、一対の
カムリングおよび第2サイドプレートを複数本のボルト
で締結して仮組みすることでベーンポンプの組立精度を
高めることができる。
【0008】また前記複数本のボルトが貫通する複数組
のボルト孔のうちの所定数の組のボルト孔に位置決めピ
ンを嵌合させ、前記仮組みが完了した後に位置決めピン
を抜き、そのボルト孔に残りのボルトを挿入して締結す
るので、位置決めピンをガイドにして一対の第1サイド
プレート、一対のカムリングおよび第2サイドプレート
を安定した状態で積み重ねて組立作業を容易化するとと
もに、ノックピンやノックピン孔を必要とせずに各部材
を回転方向に位置決めすることができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、カムリングは回転対称な形状
を有しており、回転方向の異なる複数の位置で組み付け
可能であることを特徴とするベーンポンプの組立治具が
提案される。
【0010】上記構成によれば、カムリングを回転対称
な形状にして回転方向の異なる複数の位置で組み付け可
能としたので、誤組みの発生を未然に防止することがで
きるだでなく、組付工数の削減にも寄与することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はハイドロリックカップリング装置の縦断面
図、図2は図1の2−2線断面図、図3は組立治具の使
用状態を示す図(図4の3−3線断面図)、図4は図3
の4方向矢視図、図5は前記図3に対応する作用説明図
である。
【0013】先ず、図1および図2に基づいてハイドロ
リックカップリング装置Hの構造を説明する。
【0014】四輪駆動車両のハイドロリックカップリン
グ装置Hは、左右対称に配置された左ベーンポンプPL
および右ベーンポンプPRを備える。左右のベーンポン
プPL,PRは、左第1サイドプレート21L、左カム
リング22L、第2サイドプレート23、右カムリング
22Rおよび右第1サイドプレート21Rを備えてお
り、それらは円周方向に配置された9本のボルト24…
で一体に結合される。第2サイドプレート23は、中央
のセンタープレート30と、その両面に重ね合わされた
左右一対のバルブプレート31L,31Rとで構成され
る。
【0015】左第1サイドプレート21Lの内周面にボ
ールベアリング34Lおよびシール部材36Lを介して
左ロータシャフト35Lが支持されており、この左ロー
タシャフト35Lに左ロータ37Lがスプライン結合さ
れる。また右第1サイドプレート21Rの内周面にボー
ルベアリング34Rおよびシール部材36Rを介して右
ロータシャフト35Rが支持されており、この右ロータ
シャフト35Rに左ロータ37Rがスプライン結合され
る。
【0016】左ロータシャフト35Lにスプライン結合
された左ロータ37Lは、左第1サイドプレート21
L、左カムリング22Lおよび第2サイドプレート23
に囲まれた空間に回転自在に収納され、また右ロータシ
ャフト35Rにスプライン結合された右ロータ37R
は、右第1サイドプレート21R、右カムリング22R
および第2サイドプレート23に囲まれた空間に回転自
在に収納される。第2サイドプレート23は左ベーンポ
ンプPLおよび右ベーンポンプPRに共通する構成要素
であり、その半径方向内周面にニードルベアリング38
L,38Rを介して左ロータシャフト35Lおよび右ロ
ータシャフト35Rの対向部の外周が相対回転自在に支
持される。
【0017】左右のロータシャフト35L,35Rの内
部には軸方向に延びて両端が開口する貫通孔35a,3
5aが形成されており、そこに左右一対のリザーバ39
L,39Rが設けられる。各リザーバ39L,39R
は、貫通孔35a,35aにシール部材40,40を介
して摺動自在に嵌合するピストン41,41と、貫通孔
35a,35aの外端を閉塞するばね座42,42と、
ばね座42,42およびピストン41,41間に配置さ
れたコイルばね43,43とを備える。
【0018】左右のカムリング22L,22Rの内周面
は概略3角形になっており、その内部に収納された円形
のロータ37L,37Rとの間に、円周方向に120°
ずつ離間した3個の作動室51L…,51R…が形成さ
れる。左右のバルブプレート31L,31Rの作動室5
1L…,51R…に対向する位置には、それぞれ3個の
吸入ポート54L…,54R…と3個の吐出ポート55
L…,55R…とが形成される。
【0019】左右のロータ37L,37Rに放射状に形
成された8個のベーン溝37a…にそれぞれ板状のベー
ン52…が摺動自在に支持されており、それらベーン5
2…の半径方向外端は左右のカムリング22L,22R
の内周面に摺接する。各ベーン52…の半径方向外端を
左右のカムリング22L,22Rの内周面に密着させる
べく、ベーン溝37a…の底部とベーン52…の半径方
向内端との間にコイルスプリング53…が縮設される。
【0020】次に、図3〜図5に基づいてハイドロリッ
クカップリング装置Hの組立治具Jの構造を説明する。
【0021】組立治具Jは、テーブルの上面のような水
平面に載置可能な円板状の第1治具本体61を備えてお
り、この第1治具本体61の中心に第1ダミーロータシ
ャフト62が鉛直方向に立設される。第1ダミーロータ
シャフト62は右ロータシャフト35Rを模した形状を
有しており、その外周に右ロータ37Rがスプライン嵌
合可能であり、その先端に位置決めテーパー面62aが
突設される。第1治具本体61には、第1ダミーロータ
シャフト62の周囲を囲むように位置決めテーパー面6
1aが形成され、更にその周囲を囲むように3本の位置
決めピン63…が120°間隔で立設される。第1治具
本体61の位置決めテーパー面61aは、右第1サイド
プレート21Rの端部に形成した位置決めテーパー面2
1aに係合可能である。
【0022】組立治具Jは、第1治具本体61と協働す
る第2治具本体64を備える。第2治具本体64は、ホ
ルダー65とリング66との間に円形のプレート67を
挟んで3本のボルト68…で一体に締結したもので、第
2ダミーロータシャフト69がホルダー65、プレート
67およびリング66の中心に摺動自在に嵌合する。第
2ダミーロータシャフト69は左ロータシャフト35L
を模した形状を有しており、その外周に左ロータ37L
がスプライン嵌合可能であり、その先端に第1ダミーロ
ータシャフト62の位置決めテーパー面62aに嵌合可
能な位置決めテーパー面69aが凹設される。ホルダー
65の外周には第2ダミーロータシャフト69の周囲を
囲むように位置決めテーパー面65aが形成されてお
り、この位置決めテーパー面65aは左第1サイドプレ
ート21Lの端部に形成した位置決めテーパー面21b
に係合可能である。
【0023】ホルダー65の内周面にはボールベアリン
グ70が圧入されており、このボールベアリング70に
より第2ダミーロータシャフト69とホルダー65とは
軸方向にスムーズに相対移動することができる。第2ダ
ミーロータシャフト69の外周面には上下2個のサーク
リップ71,72が設けられており、上側のサークリッ
プ71がプレート67の上面に当接する下限位置と、下
側のサークリップ72がホルダー56の下面に当接する
上限位置との間で、第2ダミーロータシャフト69は第
2治具本体64に対して軸方向に相対移動可能である。
【0024】リング66の上面に螺合するボルト73の
下端が第2ダミーロータシャフト69の上端に当接可能
に臨んでおり、ボルト73を回転させて下端の位置を調
整することで、第2ダミーロータシャフト69に対して
第2治具本体64が相対的に下降する際の下限位置を規
制することができる。
【0025】図4から明らかなように、左右のベーンポ
ンプPL,PRを組み付ける9本のボルト24…は、3
本を一組としたものが120°間隔で三組配置されてお
り、各組の3本のボルト24…のうち、中央のボルト2
4の位置に位置決めピン63が配置され、第1治具本体
61は両端の2本のボルト24,24に対応する位置に
切欠61b,61bが形成される。
【0026】図3から明らかなように、それぞれのボル
ト24および位置決めピン63は、右第1サイドプレー
ト21Rのボルト孔h1、右カムリング22Rのボルト
孔h2、第2サイドプレート23のボルト孔h3、左カ
ムリング22Lのボルト孔h4および左第1サイドプレ
ート21Lのボルト孔h5に挿通される。
【0027】次に、ハイドロリックカップリング装置H
を組立治具Jを用いて組み立てる手順について説明す
る。
【0028】先ず、第1治具本体61を水平面に載置し
た状態で、3本の位置決めピン63…に右第1サイドプ
レート21Rのボルト孔h1…、右カムリング22Rの
ボルト孔h2…、第2サイドプレート23のボルト孔h
3…、左カムリング22Lのボルト孔h4…および左第
1サイドプレート21Lのボルト孔h5…を順次嵌合さ
せる。このとき、各々の位置決めピン63は、右第1サ
イドプレート21R、右カムリング22R、第2サイド
プレート23、左カムリング22Lおよび左第1サイド
プレート21Lの各組のそれぞれ3個のボルト孔h1…
〜h5…のうち、中央のボルト孔h1〜h5に挿通され
る。
【0029】左右のカムリング22L,22Rは3回回
転対称(120°ずつ回転させた三つの位置で同じ形状
になる対称形)であるため、120°ずつ回転させた三
つの位置の何れで組み付けても誤組みが発生することが
ないだけでなく、組み付けに要する時間も削減すること
ができる。尚、右第1サイドプレート21R、第2サイ
ドプレート23および左第1サイドプレート21Lの何
れか、または全てを3回回転対称な形状にすれば、組付
作業が一層容易になる。
【0030】右カムリング22Rのボルト孔h2…を位
置決めピン63…に嵌合させたとき、その内部に右ロー
タ37R、コイルスプリング53…およびベーン52…
を組み付け、更に右ロータ37Rと右バルブプレート3
1Rのニードルベアリング38Rとを第1ダミーロータ
シャフト62の外周に嵌合させておく。また左カムリン
グ22Lのボルト孔h4…を位置決めピン63…に嵌合
させたとき、その内部に左ロータ37L、コイルスプリ
ング53…およびベーン52…を組み付けておく。
【0031】続いて、第2治具本体64と共に下降させ
た第2ダミーロータシャフト69を、左第1サイドプレ
ート21L、左ロータ37Lおよび左バルブプレート3
1Lのニードルベアリング38Lに嵌合させる。そして
第2治具本体64のプレート67に矢印A方向の荷重を
加えると、ホルダー65の位置決めテーパー面65aが
左第1サイドプレート21Lの位置決めテーパー面21
bに係合し、かつ右第1サイドプレート21Rの位置決
めテーパー面21aが第1治具本体61の位置決めテー
パー面61aに係合し、更に第2治具本体64のリング
66に設けたボルト73に押圧された第2ダミーロータ
シャフト69が下降し、その先端の位置決めテーパー面
69aが第1ダミーロータシャフト62の位置決めテー
パー面62aに係合する。このとき、第1、第2ダミー
ロータシャフト62,69の位置決めテーパー面62
a,69aが適切な圧力で係合するように、ボルト73
を回転させてその下端の位置を予め調整しておく。
【0032】以上のように、対を成す位置決めテーパー
面62a,69aを係合させることで第1ダミーロータ
シャフト62および第2ダミーロータシャフト69に調
芯し、対を成す位置決めテーパー面61a,21aを係
合させることで第1ダミーロータシャフト62に対して
右第1サイドプレート21Rを調芯し、対を成す位置決
めテーパー面65a,21bを係合させることで第2ダ
ミーロータシャフト69に対して左第1サイドプレート
21Lを調芯するので、結果的に左右の第1サイドプレ
ート21L,21Rが相互に調芯される。左右の第1サ
イドプレート21L,21Rはハイドロリックカップリ
ング装置Hの軸方向両端に位置する基準となる部材であ
り、それらが正確に調芯されることにより、間に挟まれ
る左右のカムリング22L,22Rおよび第2サイドプ
レート23の調芯精度も向上し、ハイドロリックカップ
リング装置Hの運転時の振動や騒音を効果的に低減する
ことができる。
【0033】そして3本の位置決めピン63…により、
左右の第1サイドプレート21L,21R、左右のカム
リング22L,22Rおよび第2サイドプレート23が
回転方向に位置決めされる。3本の位置決めピン63…
は、前記各部材の回転方向の位置決め機能に加えて調芯
機能も有しており、正確に調芯された左右の第1サイド
プレート21L,21Rに対して、左右のカムリング2
2L,22Rおよび第2サイドプレート23を調芯する
ことができる。しかも位置決めピン63…およびボルト
孔h1…〜h5…を用いて位置決めを行うので、ベーン
ポンプPL,PRに特別のノックピンやノックピン孔を
設ける必要がない。
【0034】この状態で、九組のボルト孔h1…〜h5
…のうち、3本の位置決めピン63…が嵌合する三組の
ボルト孔h1…〜h5…を除く六組のボルト孔h1…〜
h5…に、第1治具本体61の6個の切欠61b…から
6本のボルト24…を挿入し、左右の第1サイドプレー
ト21L,21R、左右のカムリング22L,22Rお
よび第2サイドプレート23を一体に締結してハイドロ
リックカップリング装置Hを仮組みする。これにより、
ハイドロリックカップリング装置Hの各部材は正確に調
芯された状態で結合される。そしてハイドロリックカッ
プリング装置Hを組立治具Jから取り外した後、それま
で3本の位置決めピン63…が嵌合していた三組のボル
ト孔h1…〜h5…に残りの3本のボルト24…を挿入
して締結し、ハイドロリックカップリング装置Hの組み
立てを完了する。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0036】例えば、実施例ではハイドロリックカップ
リング装置H用のベーンポンプPL,PRを例示した
が、本発明は他の任意の用途のベーンポンプに対して適
用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、第1、第2治具本体に設けた第1、第2ダミ
ーロータシャフトを、それらの対向する軸端に設けた位
置決めテーパー面で係合させ、更に第1治具本体とベー
ンポンプの一方の第1サイドプレートとを両者の位置決
めテーパー面で係合させるとともに、第2治具本体とベ
ーンポンプの他方の第1サイドプレートとを両者の位置
決めテーパー面で係合させるので、一対の第1サイドプ
レートを精密に芯出しすることができ、この状態で一対
の第1サイドプレート、一対のカムリングおよび第2サ
イドプレートを複数本のボルトで締結して仮組みするこ
とでベーンポンプの組立精度を高めることができる。
【0038】また前記複数本のボルトが貫通する複数組
のボルト孔のうちの所定数の組のボルト孔に位置決めピ
ンを嵌合させ、前記仮組みが完了した後に位置決めピン
を抜き、そのボルト孔に残りのボルトを挿入して締結す
るので、位置決めピンをガイドにして一対の第1サイド
プレート、一対のカムリングおよび第2サイドプレート
を安定した状態で積み重ねて組立作業を容易化するとと
もに、ノックピンやノックピン孔を必要とせずに各部材
を回転方向に位置決めすることができる。
【0039】また請求項2に記載された発明によれば、
カムリングを回転対称な形状にして回転方向の異なる複
数の位置で組み付け可能としたので、誤組みの発生を未
然に防止することができるだでなく、組付工数の削減に
も寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイドロリックカップリング装置の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】組立治具の使用状態を示す図(図4の3−3線
断面図)
【図4】図3の4方向矢視図
【図5】前記図3に対応する作用説明図
【符号の説明】
21L 第1サイドプレート 21R 第1サイドプレート 21a 位置決めテーパー面 21b 位置決めテーパー面 22L カムリング 22R カムリング 23 第2サイドプレート 24 ボルト 35L ロータシャフト 35R ロータシャフト 37L ロータ 37R ロータ 61 第1治具本体 61a 位置決めテーパー面 62 第1ダミーロータシャフト 62a 位置決めテーパー面 63 位置決めピン 64 第2治具本体 65a 位置決めテーパー面 69 第2ダミーロータシャフト 69a 位置決めテーパー面 h1〜h5 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H040 AA03 BB05 BB09 BB11 CC09 CC16 DD35 3H044 AA02 BB05 BB08 CC14 CC19 DD21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の第1サイドプレート(21L,2
    1R)と、一対の第1サイドプレート(21L,21
    R)に挟まれた一対のカムリング(22L,22R)
    と、一対のカムリング(22L,22R)に挟まれた第
    2サイドプレート(23)と、一対のカムリング(22
    L,22R)の内部に収納された一対のロータ(37
    L,37R)とを積層し、一対の第1サイドプレート
    (21L,21R)、一対のカムリング(22L,22
    R)および第2サイドプレート(23)を、それらに形
    成した複数組のボルト孔(h1〜h5)を貫通する複数
    本のボルト(24)で同軸に締結するためのベーンポン
    プの組立治具であって、一方のロータ(37R)を支持
    するロータシャフト(35R)を模して該一方のロータ
    (37R)を支持可能な第1ダミーロータシャフト(6
    2)と、他方のロータ(37L)を支持するロータシャ
    フト(35L)を模して該他方のロータ(37L)を支
    持可能であり、かつ第1ダミーロータシャフト(62)
    の軸端に形成した位置決めテーパー面(62a)に係合
    可能な位置決めテーパー面(69a)が軸端に形成され
    た第2ダミーロータシャフト(69)と、第1ダミーロ
    ータシャフト(62)を支持するとともに、一方の第1
    サイドプレート(21L)に形成した位置決めテーパー
    面(21a)に係合可能な位置決めテーパー面(61
    a)が形成された第1治具本体(61)と、第2ダミー
    ロータシャフト(69)を支持するとともに、他方の第
    1サイドプレート(21R)に形成した位置決めテーパ
    ー面(21b)に係合可能な位置決めテーパー面(65
    a)が形成された第2治具本体(64)と、第1治具本
    体(61)に固定されて前記複数組のボルト孔(h1〜
    h5)のうちの所定数の組のボルト孔(h1〜h5)に
    嵌合可能な所定数の位置決めピン(63)と、を備えた
    ことを特徴とするベーンポンプの組立治具。
  2. 【請求項2】 カムリング(22L,22R)は回転対
    称な形状を有しており、回転方向の異なる複数の位置で
    組み付け可能であることを特徴とする、請求項1に記載
    のベーンポンプの組立治具。
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