JP2024032626A - 極微小角自在継手として機能する軸が樽型のリボルバ-ジョイント - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベーンロ-タ-の様に、軸方向両サイドのハウジングによって回転面が、規制される回転容積型流体機械において、ロータ-と軸の締結で、軸が傾いた時に、ロ-タ-がハウジングと接触してフリクションが発生するという問題があり、現行よく使われているインボリュ-トスプライン等は、この課題が残る。
【解決手段】 円弧溝を持つ軸(1)と円弧溝のある穴を持つリングロ-タ-(2)をはめ込み、(1)と(2)の円弧溝に、結合ピン(3)を挿入して回転方向の締結を行う方式で、円弧溝を持つ軸(1)の外形を樽型にして軸とロ-タ-の許容傾きを大きく取りこの課題を解決した。この方式を樽型軸を使用したリボルバ-ジョイントとする。
【選択図】図32
【解決手段】 円弧溝を持つ軸(1)と円弧溝のある穴を持つリングロ-タ-(2)をはめ込み、(1)と(2)の円弧溝に、結合ピン(3)を挿入して回転方向の締結を行う方式で、円弧溝を持つ軸(1)の外形を樽型にして軸とロ-タ-の許容傾きを大きく取りこの課題を解決した。この方式を樽型軸を使用したリボルバ-ジョイントとする。
【選択図】図32
Description
本発明は、回転軸と回転体の結合部に関するものである。
リボルバ-ジョイントは、キ-溝による締結の一種でキ-の代わりに円筒状のピンを使用する。
角型スプラインや自動車用インボリュ-トスプライン、インボリュ-トセレ-ションと同じ、軸と回転体の結合に関するものである。
機能的には、歯車型軸継手のギアカップリングの一種で、歯形をピンと円弧にしたものである。
形状的には、ラジアル形ボ-ルスプラインのボ-ルの部分をピンに変えたものである。
本発明は、回転軸の軸方向には自由に動け、回転を伝達する継手で、軸の傾きに対しての許容値を大きく取る為、軸外形を樽型にした事が特徴の軸継手である。
リボルバ-ジョイントは、キ-溝による締結の一種でキ-の代わりに円筒状のピンを使用する。
角型スプラインや自動車用インボリュ-トスプライン、インボリュ-トセレ-ションと同じ、軸と回転体の結合に関するものである。
機能的には、歯車型軸継手のギアカップリングの一種で、歯形をピンと円弧にしたものである。
形状的には、ラジアル形ボ-ルスプラインのボ-ルの部分をピンに変えたものである。
本発明は、回転軸の軸方向には自由に動け、回転を伝達する継手で、軸の傾きに対しての許容値を大きく取る為、軸外形を樽型にした事が特徴の軸継手である。
軸継手に関しては、機械要素の基礎で、キ-溝による締結、軸の断面形状を円以外にした角形スプラインや、インボリュ-スプライン、自在継手、等速ジョイント等多岐に渡る。
図3に従来例の角形スプラインを示す。呼び径(小さい方の径)から大径(大きい方の径)に6本の一定幅の突起が付いている。軸方向へ回転体を滑動させる場合と固定する場合に使われる。角形スプラインもインボリュ-トスプラインも軸と回転体の結合に関して必要十分に機能している。
図4に、角形スプラインをベ-ンポンプに使用した例を示す。
角形スプライン JIS B1601-1976 自動車用インボリュ-トセレ-ション JIS B1602-1961 ラジアルボ-ル形ボールスプライン JIS B1193-1984
図4のベ-ンポンプの様な、ロータ-と軸の締結に角形スプラインを使用すると、軸方向へ移動出来る事、径方向の位置精度が高い事が、性能上要求される。
また、ベ-ンポンプのように、上下のハウジングによって回転面が決定される場合、必ずしも回転軸と回転面が、垂直であるとは限らない。ロ-タ-の回転面が、軸とのタイトな結合によって決定されてしまうと垂直がずれるとハウシングに当たり、フリクションが、発生する。
このように、ベ-ンポンプの様な、ハウジングによって回転面が決定されるロ-タ-と、軸の結合は、回転軸の傾きに対してある程度フリ-である事が好ましい。
角形スプラインも、インボリュ-トスプラインも、回転軸の傾きに対してロ-タ-は、自由ではない。ここに、技術的な課題が存在する。
図1に、本発明の基本構造を示す。
リボルバ-ジョイントは、円弧溝付軸(1)と、円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)よりなる。
円弧溝付軸(1)は、円弧溝付リングロ-タ-(2)と軸と穴の関係にある。
円弧溝付軸(1)の円弧溝と円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝は、同一のピッチ円直径を持つ円により形成される。
円弧溝付軸(1)を円弧溝付リングロ-タ-(2)に挿入し、それぞれの円弧溝が、円になる位置で、結合ピン(3)を挿入し、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を締結する軸継手を、リボルバ-ジョイントと定義する。
リボルバ-ジョイントは、円弧溝付軸(1)と、円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)よりなる。
円弧溝付軸(1)は、円弧溝付リングロ-タ-(2)と軸と穴の関係にある。
円弧溝付軸(1)の円弧溝と円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝は、同一のピッチ円直径を持つ円により形成される。
円弧溝付軸(1)を円弧溝付リングロ-タ-(2)に挿入し、それぞれの円弧溝が、円になる位置で、結合ピン(3)を挿入し、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を締結する軸継手を、リボルバ-ジョイントと定義する。
リボルバ-ジョイントで、円弧溝付軸(1)の外形を樽型にし、円弧溝付軸(1)が、円弧溝付リングロ-タ-(2)に対し、微小角傾けるようにしたものが、本発明である。
円弧溝付軸(1)は、外径に円弧溝を2個以上持つ。円弧溝の形状は、軸と垂直な面の断面図で、軸の中心からピッチ円直径上に、結合ピン(3)を複数均等に円周上に配列してあり、円弧溝の直径は、結合ピン(3)の直径と同じとする。すきまを設けてクリアランス調整を行う箇所である。図6の(1)参照。
図2に円弧溝付軸(1)の外形の種類を示す。
図13に外形が、球面状の円弧溝付軸(1b)の円弧溝モデリングのイメ-ジを示す。
図13に外形が、球面状の円弧溝付軸(1b)の円弧溝モデリングのイメ-ジを示す。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の、結合部の穴形状は、図6の(2)に示されているように、φD2の穴にピッチ円直径上にφd3の穴が、円周上に複数配置されることで、φd3の穴によりできる円弧溝が、円周上に複数配置されている。円弧溝付リングロ-タ-(2)の結合する穴形状は、金太郎飴のようにどの断面でも同一である。厚さ軸方向で変化しない。
但し、図25のように上下2分割とし、穴形状を球面または樽型にして、円弧溝付軸(1c)樽型との接触面積を増やした物もある。
但し、図25のように上下2分割とし、穴形状を球面または樽型にして、円弧溝付軸(1c)樽型との接触面積を増やした物もある。
結合ピン(3)は、円筒状の形状で、図11に示すような外形の種類がある。円弧溝付軸(1)の円弧溝と、円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝に挿入して、回転方向の締結を行う。
図27のように、円弧溝付軸(2)を上下2分割にした時に、組み立てるボルトに結合ピン(3)の機能を持たせた結合ピンボルト円筒(3e)もある。図30に結合ピンボルトの外形種類を示す。
図27のように、円弧溝付軸(2)を上下2分割にした時に、組み立てるボルトに結合ピン(3)の機能を持たせた結合ピンボルト円筒(3e)もある。図30に結合ピンボルトの外形種類を示す。
図5に組み立てた時の断面を示す。
図6は、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)の結合ピン(3)用のピッチ円直径と円弧溝を示す。
図7は、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を回転方向で位置決めする場合の方法を示す。結合ピン(3)の直径を1本変える。
図6は、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)の結合ピン(3)用のピッチ円直径と円弧溝を示す。
図7は、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を回転方向で位置決めする場合の方法を示す。結合ピン(3)の直径を1本変える。
図8は、円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)の部分組立図である。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝付軸(1)との結合部の両サイドに穴用止め輪の溝を設け、ワッシャ-(5)と穴用止め輪(4)で結合ピン(3)を軸方向に固定できるようにする。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝のピッチ円直径は、φD2以上とし、円弧溝が、180度以上になるようにして、径方向への脱落を防止する。(図6参照)
円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝付軸(1)との結合部の両サイドに穴用止め輪の溝を設け、ワッシャ-(5)と穴用止め輪(4)で結合ピン(3)を軸方向に固定できるようにする。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝のピッチ円直径は、φD2以上とし、円弧溝が、180度以上になるようにして、径方向への脱落を防止する。(図6参照)
図31に結合ピン(3)を円弧溝付リングロ-タ-(2)に圧入又は接着等で組み立て た図をしめす。
図24に円弧溝付リングロ-タ-(2)のロータ-の厚さと円弧溝の厚さの種類を示す。
特にロ-タ-を薄くしたい時は、円弧溝の厚さを確保する為に、上下に円柱部が出っ張る形になる。
特にロ-タ-を薄くしたい時は、円弧溝の厚さを確保する為に、上下に円柱部が出っ張る形になる。
図11は、結合ピン(3)の形状種類を示す。
3aは、円筒、3bは、樽型、3cは、球面両端円錐、3dは、樽型両端円錐である。
3aは、円筒、3bは、樽型、3cは、球面両端円錐、3dは、樽型両端円錐である。
本発明を含むリボルバ-ジョイントは、図1に示すように円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)は、軸と穴の関係で、嵌めあいに影響する部分の円弧溝付軸(1)の外径φd1と円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴径φD2は、旋盤による加工が可能で、安価に高精度の寸法に仕上げる事が可能である。また、常用する穴基準、軸基準のはめあい公差が利用できる。
円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝も、形状が単純で、比較的高精度に加工可能である。
結合ピン(3)は、形状が単純で高精度に加工可能である。特に、ベアリングメ-カ-のころ軸受用ころの流用が可能である。
リボルバ-ジョイントは、2つの結合部を持つ。1つは、円弧溝付軸(1)の外径と円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴径で、ここで、径方向の位置決め精度が出せる。
また、軸の外形形状とクリアランスの設定で、軸の許容傾きを設定できる。例えば、軸外径を(1b)球面に設定すると、クリアランスゼロでも、軸の傾きはフリ-である。
ある程度、耐久性を考慮して接触面を増やす目的で、樽型としたのが、本発明である。(球面も含む。)
さらに、図25のように円弧溝付リングロ-タ-(2)を軸方向に2分割して球面又は樽型の円弧溝付軸(1c)と面接触するようにすると剛性と耐久性が向上する。
2つめの結合部は、トルク伝達を行う結合ピン(3)と円弧溝である。結合ピン(3)の外形とクリアランスで、円弧溝付軸(1)の許容傾きの設定が可能である。
また、軸の外形形状とクリアランスの設定で、軸の許容傾きを設定できる。例えば、軸外径を(1b)球面に設定すると、クリアランスゼロでも、軸の傾きはフリ-である。
ある程度、耐久性を考慮して接触面を増やす目的で、樽型としたのが、本発明である。(球面も含む。)
さらに、図25のように円弧溝付リングロ-タ-(2)を軸方向に2分割して球面又は樽型の円弧溝付軸(1c)と面接触するようにすると剛性と耐久性が向上する。
2つめの結合部は、トルク伝達を行う結合ピン(3)と円弧溝である。結合ピン(3)の外形とクリアランスで、円弧溝付軸(1)の許容傾きの設定が可能である。
以上2つの、結合部の寸法を個別に設定出来る事により、より具体的な軸の許容傾きを設定できる。
リボルバ-ジョイントの優れた特徴の1つが、形状が単純でモデリングしやすい事である。この事で、干渉や、応力に対する事前検討が行いやすい。
同じ、機能を持つ角型スプラインは、モデリングしやすいが、多く実用されているインボリュ-トスプラインは、正確には、簡単にはモデリング出来ない。特に、軸の傾きに対して、インボリュ-ト歯面のクラウニング加工を行う事を考えるとモデリングは、困難極まる。
同じ、機能を持つ角型スプラインは、モデリングしやすいが、多く実用されているインボリュ-トスプラインは、正確には、簡単にはモデリング出来ない。特に、軸の傾きに対して、インボリュ-ト歯面のクラウニング加工を行う事を考えるとモデリングは、困難極まる。
以上まとめると、リボルバ-軸継手は、
(イ)形状が単純で安価に高精度な製造が行える。
(ロ)軸の傾きに対して2つの部位で個別に設定できる。
(ハ)形状が、単純でモデリングしやすく、CADでの事前解析が行いやすい。
(イ)形状が単純で安価に高精度な製造が行える。
(ロ)軸の傾きに対して2つの部位で個別に設定できる。
(ハ)形状が、単純でモデリングしやすく、CADでの事前解析が行いやすい。
次に、リボルバ-ジョイントの具体的な説明を行う。
図9に軸が球面のリボルバ-ジョイントを使ったベ-ンポンプの分解斜視図を示す。
図10に円弧溝付軸(1)を傾けた時の、軸と結合ピン(3)の干渉の状態をしめす。傾いた軸を含む平面上にある結合ピンは、2本とも干渉がないが、それ以外の6本の結合ピン(3)は、円弧溝付軸(1)と干渉してしまう。そこで、図11の様に、様々な外形形状の結合ピン(3)で干渉をチェックしたが、クリアランスを設けないといずれもすぐ干渉してしまい、軸の傾きに対して敏感である。
そこで図12のように、結合ピン(3)の外形を、9.97mmとして0.03mmのクリアランスを設けて、円弧溝付軸(1)が、どの程度傾けるか検証した。
図9に軸が球面のリボルバ-ジョイントを使ったベ-ンポンプの分解斜視図を示す。
図10に円弧溝付軸(1)を傾けた時の、軸と結合ピン(3)の干渉の状態をしめす。傾いた軸を含む平面上にある結合ピンは、2本とも干渉がないが、それ以外の6本の結合ピン(3)は、円弧溝付軸(1)と干渉してしまう。そこで、図11の様に、様々な外形形状の結合ピン(3)で干渉をチェックしたが、クリアランスを設けないといずれもすぐ干渉してしまい、軸の傾きに対して敏感である。
そこで図12のように、結合ピン(3)の外形を、9.97mmとして0.03mmのクリアランスを設けて、円弧溝付軸(1)が、どの程度傾けるか検証した。
図12には、その時に、使用した各部品のモデリングのサイズを書いた。図12の円弧溝付軸(1)の円弧溝の形状は、右側の断面図で球面の中心を原点として軸方向右にX軸縦にY軸紙面手前にZ軸を設ける。左側の図面の8-φ10とあるφ10の円を右側断面図の原点を通るZ軸周りにある角度回転させて球から切り取った形である。溝形状はト-ラスの一部となる。図13にモデリングイメ-ジを示す。
同様に、円弧溝付軸(1)の外形が、(1c)樽型、や(1d)円筒+樽型の溝もRの中心を軸にト-ラス形状で切り取ったものである。
同様に、円弧溝付軸(1)の外形が、(1c)樽型、や(1d)円筒+樽型の溝もRの中心を軸にト-ラス形状で切り取ったものである。
図12の下に、結合ピン(3)の形状を、円筒(3a)、樽型(3b)、球面両端円錐(3c)にした時の、φ9.97の時の干渉時の軸の傾きを書いた。
円筒は、1.3度で干渉
樽型は、2.4度で干渉
球面両端円錐は、3.15度で干渉。
本来ならば、クリアランスを0.03mm設けたら結合ピン(3)の位置を0.015外周側にずらして検証すべきではあるが、円弧溝の中心と、結合ピン(3)の中心は、同じとした。
円筒は、1.3度で干渉
樽型は、2.4度で干渉
球面両端円錐は、3.15度で干渉。
本来ならば、クリアランスを0.03mm設けたら結合ピン(3)の位置を0.015外周側にずらして検証すべきではあるが、円弧溝の中心と、結合ピン(3)の中心は、同じとした。
図14に干渉を回避すべく円弧溝付軸(1ba)の円弧溝の形状を、つずみ形にしてトライしてみた。結合ピン(3)の外形は9.97とした。
円筒は、2.29度で干渉
樽型は、3.23度で干渉
球面両端円錐は、4.77度で干渉した。
自在継手になるか?と思ったが上手く行かなかった。
円筒は、2.29度で干渉
樽型は、3.23度で干渉
球面両端円錐は、4.77度で干渉した。
自在継手になるか?と思ったが上手く行かなかった。
円弧溝付軸(1b)球に対し、2種類の円弧溝、片方は、断面常にφd3の円弧、もう1つは、断面つずみ形としても干渉を回避出来なかった。
しかし断面φd3の円弧溝で、結合ピン(3)が、円筒(3a)でも、0.03mmのクリアランスで軸の傾き1.2度は、干渉しない事がわかった。
現在問題にしている軸の傾きは、例えば、静的にはベアリングからの距離が、仮に30mm同軸度0.2mmとしても、ATN(0.1/30)=0.19度で、もう既に問題にならないほど、軸の傾きに対する自由度がある。実際は、動荷重等でどうなるか詳細な検討が必要である。
しかし断面φd3の円弧溝で、結合ピン(3)が、円筒(3a)でも、0.03mmのクリアランスで軸の傾き1.2度は、干渉しない事がわかった。
現在問題にしている軸の傾きは、例えば、静的にはベアリングからの距離が、仮に30mm同軸度0.2mmとしても、ATN(0.1/30)=0.19度で、もう既に問題にならないほど、軸の傾きに対する自由度がある。実際は、動荷重等でどうなるか詳細な検討が必要である。
例えば、同じような状況下で、ベアリングが許容する軸の倒れ角度(許容調心角)は、
深溝玉軸受で、0.03度~0.17度
自動調心玉軸受で、4度~7度
自動調心ころ軸受で1度~2.5度
である。
深溝玉軸受で、0.03度~0.17度
自動調心玉軸受で、4度~7度
自動調心ころ軸受で1度~2.5度
である。
このことからも、リボルバ-ジョイントは、軸の倒れに対して、形状設定とクリアランス設定で、実用上十分に対応可能な結合方式である。
言い方を変えると、結合ピン(3)の形状や挿入しやすい適切なクリアランスを与えれば、結合ピン(3)と円弧溝付軸(1)は、軸の傾きに対して十分な自由度を持たせる事ができるといえる。
これは角形スプラインや、インボリュ-トスプラインは、直接軸側と穴側が接触しているのに対して、リボルバ-ジョイントは、結合ピン(3)を介して接触するため、その部分での許容傾きは、十分大きくなるという事である。
図23に円弧溝付軸(1)の許容傾きが1度になる例を示す。
軸は、樽型(1c)とし、結合ピン(3)も、樽型(3b)とした。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴φD2をH7公差として円弧溝付軸(1)の
外径をg6に、円弧溝の穴径は、H7、結合ピン(3b)は、f6にすることで、1度の許容傾きを得られる。
軸は、樽型(1c)とし、結合ピン(3)も、樽型(3b)とした。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴φD2をH7公差として円弧溝付軸(1)の
外径をg6に、円弧溝の穴径は、H7、結合ピン(3b)は、f6にすることで、1度の許容傾きを得られる。
まとめると、リボルバ-ジョイントは、軸の倒れを完全に許容する自在継手では無いが、例えば、ベ-ンポンプのように、ハウジングによって回転面が決定されるロ-タ-に対して、実用上十分な軸の許容傾きをもった、結合方式である。
図15にリボルバ-ジョイントのレイアウト性を確認する為に、角形スプラインとリボルバ-ジョイントでベーンポンプを例に比較した。
円弧溝付リングロ-タ-(2)を図8の様に、部分組立する場合は、ワッシャ-(5)、穴用止め輪(4)の寸法だけ軸方向に円弧溝付リングロ-タ-(2)が、長くなるという特徴がある。ワッシャ-(5)穴用止め輪(4)での部分組立をせずに、ハウシングによって結合ピン(3)の抜け防止を行えば、軸方向に長くはならない。
円弧溝付リングロ-タ-(2)を図8の様に、部分組立する場合は、ワッシャ-(5)、穴用止め輪(4)の寸法だけ軸方向に円弧溝付リングロ-タ-(2)が、長くなるという特徴がある。ワッシャ-(5)穴用止め輪(4)での部分組立をせずに、ハウシングによって結合ピン(3)の抜け防止を行えば、軸方向に長くはならない。
図16にロ-タ-を2段積層する場合の、角形スプラインとリボルバ-ジョイントの円弧溝付軸2段(1e)を示す。2段積層する理由は、1段目の作動容積と2段目の作動容積を変える事で、その容積変化分の圧縮や膨張を行うという原理を利用するためである。2段積層の概念図を図22に示す。
図22は、ピストンとシリンダ-にしてあるが、容積の異なる作動室Aと作動室Bで容積の小さい作動室Aから容積の大きい作動室Bに流体が移動すると膨張が行われる。逆に作動室Bから作動室Aだと圧縮が行われる。ベーンポンプにおいても1段目と2段目で厚みや径方向の寸法を変えれば同じように、圧縮や膨張が行える。1段目と2段目はポ-トで接続しておく。ベーンポンプ以外でも、内接ギア式ポンプ、トロコイドポンプや、ル-ツブロアのような外接式流体機械でも同様である。
図22は、ピストンとシリンダ-にしてあるが、容積の異なる作動室Aと作動室Bで容積の小さい作動室Aから容積の大きい作動室Bに流体が移動すると膨張が行われる。逆に作動室Bから作動室Aだと圧縮が行われる。ベーンポンプにおいても1段目と2段目で厚みや径方向の寸法を変えれば同じように、圧縮や膨張が行える。1段目と2段目はポ-トで接続しておく。ベーンポンプ以外でも、内接ギア式ポンプ、トロコイドポンプや、ル-ツブロアのような外接式流体機械でも同様である。
図16を見ると分るが、レイアウトの関係上、ベアリング(10)を3か所に使用する時は、組立上中央部のベアリング(10)が大きくなる。だいたい、オ-バ-スペックのベアリングとなることが多い。
ベアリングは、通常両端の2か所とするのが、常識であるが、ベ-ンポンプの様に、ハウジングとロ-タ-の位置精度が、要求される特別な場合なので中央にベアリングを設け位置精度を確保した。
ベアリングは、通常両端の2か所とするのが、常識であるが、ベ-ンポンプの様に、ハウジングとロ-タ-の位置精度が、要求される特別な場合なので中央にベアリングを設け位置精度を確保した。
図17に2段積層のベ-ンポンプを示す。
図16で述べたように中央のベアリング(10)が、大きいので、軸に対して上下から、それぞれロ-タ-を組む必要がある。
図16で述べたように中央のベアリング(10)が、大きいので、軸に対して上下から、それぞれロ-タ-を組む必要がある。
図18にリボルバ-ジョイントを使った場合の2段積層ベ-ンポンプの断面図を示す。結合ピン(3)が、ベアリング内径部にかかるので上下から組み付ける必要がある。
図19に円弧溝付軸2段(1e)の中央のベアリング支持部に円弧溝を付けて、組立性を向上させた、円弧溝付軸2段+円弧溝付ベアリング支持部(1f)を示す。
円弧溝付軸2段+円弧溝付ベアリング支持部(1f)を使うと、図20の様に、軸に対してどんどん積み重ねていく一方向組立が、可能となる。
円弧溝付軸2段+円弧溝付ベアリング支持部(1f)を使うと、図20の様に、軸に対してどんどん積み重ねていく一方向組立が、可能となる。
これは、角形スプラインや、インボリュ-トスプラインでもできなくはないが、トルク伝達に特化した、これらの結合部をベアリング内輪の軸受部に使用するのは、無謀である。円弧溝付軸(1)は、円柱部が多く残っているため可能である。
図21に積層型ロ-タリ-エンジンに使用する時の角形スプラインとリボルバ-ジョイントの円弧溝付軸(1)の3段仕様の図を示す。
積層型ベ-ン式ロ-タリ-エンジンは、30年以上前からの公知の技術である。空気用ベ-ンポンプの1段目と2段目の容積比で圧縮を行い、2段目で燃焼を行い、2段目と3段目の容積比で膨張を行うものである。
図21に示すように、3か所のロ-タ-駆動部と4か所のベアリング支持部からなる。2段目と3段目で、燃焼から膨張を行うので、2段目と3段目に大きなねじりトルクが発生する。2段目は、圧縮比や膨張比をかせぐ関係で薄くする必要があり、3段目の厚い結合部と同等のトルク伝達を行う為に、大径化する必要がある。
積層型ベ-ン式ロ-タリ-エンジンは、30年以上前からの公知の技術である。空気用ベ-ンポンプの1段目と2段目の容積比で圧縮を行い、2段目で燃焼を行い、2段目と3段目の容積比で膨張を行うものである。
図21に示すように、3か所のロ-タ-駆動部と4か所のベアリング支持部からなる。2段目と3段目で、燃焼から膨張を行うので、2段目と3段目に大きなねじりトルクが発生する。2段目は、圧縮比や膨張比をかせぐ関係で薄くする必要があり、3段目の厚い結合部と同等のトルク伝達を行う為に、大径化する必要がある。
図21の円弧溝付軸3段(1g)にそれを示す。
円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部(1h)は、一方向組立にしたものである。
円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部(1h)は、一方向組立にしたものである。
図25に、円弧溝付軸(1)の樽型(1c)の時に、円弧溝付リングロ-タ-(2)との接触面積を増やす為に、円弧溝付リングロ-タ-(2)を上下2分割にした図を示す。
2分割リングロ-タ-下側(2a)と2分割リングロ-タ-上側(2b)とする。こうすることで、円弧溝付リングロ-タ-(2)の位置精度と結合部の耐久性を格段に上げる事ができる。
2分割にした2分割リングロ-タ-上側(2b)も2分割リングロ-タ-下側(2a)も球面もしくは樽型部は、旋盤加工が可能で、円弧溝部の穴は、全周ある場所もあり穴あけ加工も容易になる。
図26に上下2分割の断面図等を示す。
2分割リングロ-タ-下側(2a)と2分割リングロ-タ-上側(2b)とする。こうすることで、円弧溝付リングロ-タ-(2)の位置精度と結合部の耐久性を格段に上げる事ができる。
2分割にした2分割リングロ-タ-上側(2b)も2分割リングロ-タ-下側(2a)も球面もしくは樽型部は、旋盤加工が可能で、円弧溝部の穴は、全周ある場所もあり穴あけ加工も容易になる。
図26に上下2分割の断面図等を示す。
図27に上下2分割にした2分割リングロ-タ-上側(2b)と2分割リングロ-タ-下側(2a)を固定するためのボルトを結合ピン(3)にしたものを示す。
上下2分割の固定は、必須であり、そのボルトに結合ピン(3)の機能を持たせる事で結合ピン(3)の固定も兼ねて非常に良い構造となった。この結合ピン(3)を結合ピンボルト円筒(3e)とする。
上下2分割の固定は、必須であり、そのボルトに結合ピン(3)の機能を持たせる事で結合ピン(3)の固定も兼ねて非常に良い構造となった。この結合ピン(3)を結合ピンボルト円筒(3e)とする。
図30に結合ピンボルトの外形形状を示す。
結合ピンボルト円筒(3e)と、軸の倒れ許容角が大きくなる結合ピンボルト樽型(3f)と、ずんどう形状の結合ピンボルトずんどう(3g)とする。
結合ピンボルト円筒(3e)と、軸の倒れ許容角が大きくなる結合ピンボルト樽型(3f)と、ずんどう形状の結合ピンボルトずんどう(3g)とする。
図25、26、27の上下2分割にした円弧溝付リングロ-タ-(2)を使う時は、軸により軸方向の位置がきまってしまうので、組立時にハウジングと干渉しないように、軸方向の遊びを設ける事が、肝心である。
また、上下2分割の円弧溝付ロ-タ-(2)は、組立性が悪く通常1段の仕様にしか使えない。
図28に、組立性を考慮して、片側から組めるように、球面又は樽状を半分だけ使う構造をしめす。
図29は、図28の右側の断面図等を示す。
図32は、上下2分割の円弧溝付リングロ-タ-(2)を使った時のベ-ンポンプの分解斜視図を示す。
図1に、本発明の基本構造を示す。
リボルバ-ジョイントは、円弧溝付軸(1)と、円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)よりなる。
円弧溝付軸(1)は、円弧溝付リングロ-タ-(2)と軸と穴の関係にある。
円弧溝付軸(1)の円弧溝と円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝は、同一のピッチ円直径を持つ、円により形成される。
円弧溝付軸(1)を円弧溝付リングロ-タ-(2)に挿入し、それぞれの円弧溝が、円になる位置で、結合ピン(3)を挿入し、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を締結する軸継手を、リボルバ-ジョイントと定義する。
リボルバ-ジョイントは、円弧溝付軸(1)と、円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)よりなる。
円弧溝付軸(1)は、円弧溝付リングロ-タ-(2)と軸と穴の関係にある。
円弧溝付軸(1)の円弧溝と円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝は、同一のピッチ円直径を持つ、円により形成される。
円弧溝付軸(1)を円弧溝付リングロ-タ-(2)に挿入し、それぞれの円弧溝が、円になる位置で、結合ピン(3)を挿入し、円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を締結する軸継手を、リボルバ-ジョイントと定義する。
円弧溝付軸(1)は、外径に円弧溝を2個以上持つ。円弧溝の形状は、軸と垂直な面の断面図で、軸の中心からピッチ円直径上に、結合ピン(3)を複数均等に円周上に配列してあり、円弧溝の直径は、結合ピン(3)の直径と同じとする。すきまを設けてクリアランス調整を行う箇所である。図6の(1)参照。
図2に円弧溝付軸(1)の外形の種類を示す。
本発明は、円弧溝付軸(1)の許容傾きを大きくするために、外径を樽型にしたものである。(球面も含む。)
図2に円弧溝付軸(1)の外形の種類を示す。
本発明は、円弧溝付軸(1)の許容傾きを大きくするために、外径を樽型にしたものである。(球面も含む。)
円弧溝付ロ-タ-(2)の、結合部の穴形状は、図6の(2)に示されているように、φD2の穴にピッチ円直径にφd3の穴が、円周上に複数配置されている。円弧溝付リングロ-タ-(2)の結合する穴形状は、金太郎飴のようにどの断面でも同一である。厚さ軸方向で変化しない。但し、図25、26、27、28、29に示す上下2分割にしたものは、球面もしくは、樽型の穴になる。
結合ピン(3)は、円筒状の形状で、図11に示すような外形の種類がある。円弧溝付軸(1)の円弧溝と、円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝に挿入して、回転方向の締結を行う。
円弧溝付軸(1)と円弧溝付リングロ-タ-(2)を結合ピン(3)で結合するリボルバ-ジョイントは、誰もが容易に考え付くもっとも初歩的な、軸と穴の締結手法であり、限りなく公知の技術に近い。
軸の形状を変化させ、例えば球面等、また、結合ピン(3)の形状も、色々変えて自在継手にならないか?多くの人がトライした事と思う。しかし、残念ながら、リボルバ-ジョイントは、自在継手にはならない。
軸の形状を変化させ、例えば球面等、また、結合ピン(3)の形状も、色々変えて自在継手にならないか?多くの人がトライした事と思う。しかし、残念ながら、リボルバ-ジョイントは、自在継手にはならない。
しかし、ベーンポンプの様に、軸方向の上下のハウジングで、回転面が、決定される流体機械のロ-タ-駆動部で、軸の傾きによる影響を受けないようにするには、リボルバ-ジョイントは、かなり好都合な継手である。ある意味、妥協の産物であると言える。
角形スプラインや、インボリュ-トスプラインは、軸の傾きをダイレクトにロ-タ-に伝えてしまい、それが、根本的にもっている技術課題である。
角形スプラインや、インボリュ-トスプラインは、軸の傾きをダイレクトにロ-タ-に伝えてしまい、それが、根本的にもっている技術課題である。
リボルバ-ジョイントは、円弧溝付軸(1)の外径φd1と円弧溝付リングロ-タ-(2)の内径φD2の第1の結合部と、円弧溝付軸(1)の円弧溝と結合ピン(3)の結合部及び、結合ピン(3)と、円弧溝付リングロ-タ-(2)の円弧溝で、厳密には計3か所の結合部がある。クリアランスと形状を自由に設定できる。
図23に、軸が1度傾いても、ロ-タ-に悪影響を与えないように1度の許容角度を持つリボルバ-ジョイントの例を示す。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴径は、φ40H7とし、円弧溝は、φ10H7とする。
円弧溝付軸(1)は、樽型形状(1c)として例では、曲率半径R50とした。外径φd1は、φ40g6とした。
結合ピン(3)は、樽型(3b)で、曲率半径約R66のφ10f6とした。
円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴径は、φ40H7とし、円弧溝は、φ10H7とする。
円弧溝付軸(1)は、樽型形状(1c)として例では、曲率半径R50とした。外径φd1は、φ40g6とした。
結合ピン(3)は、樽型(3b)で、曲率半径約R66のφ10f6とした。
このように、円弧溝付軸(1)の外形を樽型(1c)にすると、少ないクリアランスでも十分な軸の許容傾きが得られる。又、軸の外形を球面にする時よりも、曲率半径の大きなRとなるので、耐久性に対して球面よりも有利である。
この考えを延長すると円弧溝付軸(1)の外径を直線部とRからなる円筒+樽型(1d)にするのも有効である。特に、円筒部があると部品の寸法管理が容易になる。
さらに、図25のように、円弧溝付リングロ-タ-(2)を上下2分割にし、円弧溝付軸(1)の樽型形状と一致させることで、位置精度や剛性、耐久性を高める事が出来る。
図27に上下2分割にした円弧溝付リングロ-タ-(2)を固定するためのボルトに結合ピン(3)の機能を持たせる事で、剛性、耐久性アップと結合ピン(3)の固定を含めた組立性が向上する。この時の、ボルトを結合ピンボルトとする。
図32に円弧溝付リングロ-タ-を上下2分割にしたベ-ンポンプの分解斜視図をしめす。
図30に結合ピンボルトの外形の種類を示す。結合ピンボルトの外形を樽型にすると同じクリアランス設定でも、軸の許容傾きが増える。
リボルバ-ジョイントは、図23のように簡単に軸の許容角度を設定することが出来る。そのことで、ハウジングで回転面が規制されるロ-タ-の駆動には、うってつけである。
次に、図17のようにハウジングによって回転面が規制されるベ―ンポンプのような、回転容積型流体機械のロ-タ-を2段に積層した場合を考える。
2段積層にすると、1段で使用するときよりも、軸の傾きが大きくなる要素が多い。
具体的には軸が長くなり、また、力をうけるロ-タ-が2か所になる事による。
そこで、ロ-タ-と軸の結合部分には、リボルバ-ジョイントが適している。
2段積層にすると、1段で使用するときよりも、軸の傾きが大きくなる要素が多い。
具体的には軸が長くなり、また、力をうけるロ-タ-が2か所になる事による。
そこで、ロ-タ-と軸の結合部分には、リボルバ-ジョイントが適している。
図16のように2段のロ-タ-結合部に対して3か所のベアリングを使用する時は、中央のベアリング支持部の径が大きくなり、組立時に軸の両側からロ-タ-を組み付ける必要がある。
これに対し、図19のように、ベアリング支持部に円弧溝を設けると一方向組立が可能になる。この技術は、組立性および、軸を多段化するときに非常に有効な技術である。
円弧溝付軸2段+円弧溝付BRG支持部(1f)は、積層2段に適した軸形状である。
これに対し、図19のように、ベアリング支持部に円弧溝を設けると一方向組立が可能になる。この技術は、組立性および、軸を多段化するときに非常に有効な技術である。
円弧溝付軸2段+円弧溝付BRG支持部(1f)は、積層2段に適した軸形状である。
図21に積層型ロ-タリ-エンジンに使用する時の3段仕様の軸を説明する。
積層型ベ-ン式ロ-タリ-エンジンは、30年以上前の公知の技術である。空気用ベ-ンポンプの1段目と2段目の容積比で圧縮を行い、2段目で燃焼を行い、2段目と3段目の容積比で膨張を行うものである。
図21に示すように、3か所のロ-タ-駆動部と4か所のベアリング支持部からなる。2段目と3段目で、燃焼から膨張を行うので、2段目と3段目に大きなねじりトルクが発生する。
2段目は、圧縮比や膨張比をかせぐ関係で、薄くする必要があり、3段目の厚い結合部と同等のトルク伝達を行う為には、大径化する必要がある。
図21の円弧溝付軸3段(1g)にそれを示す。また、積層2段の時と同様に、ベアリング支持部に円弧溝をつけて組立性を向上させたのが、円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部(1h)である。(1h)にする時は、図24に示してあるように、ロ-タ-の厚みに対して、円弧溝の厚さが厚くなるようにロ-タ-形状を工夫することが、好ましい。
積層型ベ-ン式ロ-タリ-エンジンは、30年以上前の公知の技術である。空気用ベ-ンポンプの1段目と2段目の容積比で圧縮を行い、2段目で燃焼を行い、2段目と3段目の容積比で膨張を行うものである。
図21に示すように、3か所のロ-タ-駆動部と4か所のベアリング支持部からなる。2段目と3段目で、燃焼から膨張を行うので、2段目と3段目に大きなねじりトルクが発生する。
2段目は、圧縮比や膨張比をかせぐ関係で、薄くする必要があり、3段目の厚い結合部と同等のトルク伝達を行う為には、大径化する必要がある。
図21の円弧溝付軸3段(1g)にそれを示す。また、積層2段の時と同様に、ベアリング支持部に円弧溝をつけて組立性を向上させたのが、円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部(1h)である。(1h)にする時は、図24に示してあるように、ロ-タ-の厚みに対して、円弧溝の厚さが厚くなるようにロ-タ-形状を工夫することが、好ましい。
1 円弧溝付軸
1a 円筒
1b 球面
1ba球面 溝つずみ
1c 樽型
1d 円筒+樽型
1e 円弧溝付軸2段
1f 円弧溝付軸2段+円弧溝付ベアリング支持部
1g 円弧溝付軸3段
1h 円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部
2 円弧溝付リングロ-タ-
2a 2分割リングロ-タ-下側
2b 2分割リングロ-タ-上側
2c 半球面リングロ-タ-
3 結合ピン
3a 円筒
3b 樽型
3c 球面両端円錐
3d 樽型両端円錐
3e 結合ピンボルト円筒
3f 結合ピンボルト樽型
3g 結合ピンボルトずんどう
4 穴用止め輪
5 ワッシャ-
6 角形スプライン軸
7 角形スプライン穴
8 ベーンベ-スハウジング
9 ベーンカバ-ハウジング
10 ベアリング
11 センタ-ベアリングハウジング
12 カバ-ベアリングハウジング
1a 円筒
1b 球面
1ba球面 溝つずみ
1c 樽型
1d 円筒+樽型
1e 円弧溝付軸2段
1f 円弧溝付軸2段+円弧溝付ベアリング支持部
1g 円弧溝付軸3段
1h 円弧溝付軸3段+円弧溝付ベアリング支持部
2 円弧溝付リングロ-タ-
2a 2分割リングロ-タ-下側
2b 2分割リングロ-タ-上側
2c 半球面リングロ-タ-
3 結合ピン
3a 円筒
3b 樽型
3c 球面両端円錐
3d 樽型両端円錐
3e 結合ピンボルト円筒
3f 結合ピンボルト樽型
3g 結合ピンボルトずんどう
4 穴用止め輪
5 ワッシャ-
6 角形スプライン軸
7 角形スプライン穴
8 ベーンベ-スハウジング
9 ベーンカバ-ハウジング
10 ベアリング
11 センタ-ベアリングハウジング
12 カバ-ベアリングハウジング
Claims (13)
- 円弧溝を持つ軸(1)と円弧溝のある穴を持つロ-タ-(2)をはめ込み、(1)と(2)の円弧溝が円になった所に、結合ピン(3)を挿入して回転方向の締結を行う方式を、リボルバ-ジョイントと定義し、円弧溝を持つ軸(1)を円弧溝付軸(1)、円弧溝のある穴を持つロ-タ-(2)を円弧溝付リングロ-タ-(2)、結合ピン(3)は結合ピン(3)として、特に円弧溝付軸(1)の外形を樽型にしたことを、特徴とするリボルバ-ジョイント。
- 請求項1の樽型軸の最大外径部に円筒部を設けた事を特徴とするリボルバ-ジョイント。
- 請求項1の樽型軸と、軸と穴の結合で面接触出来るように、円弧溝付リングロ-タ-(2)を、軸方向に2分割したことを特徴とするリボルバ-ジョイント。
- 請求項3の2分割した円弧溝付リングロ-タ-(2)をとめるボルトに、結合ピン(3)の機能を持たせた事を特徴とするリボルバ-ジョイント。
- 請求項1の円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴形状を、円弧溝付軸(1)の最大外径の所から片側を、円弧溝付軸(1)の樽型形状に合わせて接触面積を広くした事を特徴とするリボルバ-ジョイント。
- 円弧溝付リングロ-タ-(2)の軸方向で円弧溝の両側に穴用止め輪の為の溝を設けて、ワッシャ-と穴用止め輪で結合ピン(3)を軸方向抜け止めができるようにし、なおかつ、結合ピン(3)の配置ピッチ円直径が、円弧溝付リングロ-タ-(2)の穴径φD2より大きくして、円弧溝が180度以上になるようにして、径方向の脱落防止を行い、部分組立できるようにした円弧溝付リングロ-タ-(2)。
- 円弧溝付リングロ-タ-(2)で、結合ピン(3)の配置ピッチ円直径が、穴径φD2より大きく取って、円弧溝が180度以上になるようにして、結合ピン(3)を圧入又は接着等で、固定した円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)を持つリボルバ-ジョイント。
- 性能上の理由で、円弧溝付リングロ-タ-(2)のロ-タ-部分を薄く設計する時に、回転トルクの伝達を行う円弧溝の軸方向の厚さが、ロ-タ-より厚くなる場合、ロ-タ-の中心部が厚く、ロ-タ-外周部が薄い段付き形状の円弧溝付リングロ-タ-(2)。
- 請求項1で、結合ピン(3)の外形を樽状にしたリボルバ-ジョイント。
- 一本の軸に、2か所以上のリボルバ-ジョイントを持つようにした事が、特徴の円弧溝付軸(1)。
- 請求項10の2か所のリボルバ-ジョイントの間に、ベアリング支持部を設け、その形状が、円筒の外周に円弧溝を設けて、請求項5または、請求項6の形で部分組立した円弧溝付リングロ-タ-(2)と結合ピン(3)が、軸方向に通過できるようにした、円弧溝付ベアリング支持部を備えた円弧溝付軸(1)。
- 一本の軸に3か所のリボルバ-ジョイントを持ち、中央のリボルバ-ジョイントに使う樽型外形の径が、両サイドの樽型外形の径よりも大きい事が、特徴の円弧溝付軸(1)。
- 請求項1又は、請求項2、3、4、5のリボルバ-ジョイントを軸とロ-タ-の締結に使用した回転容積型流体機械、又は、ロータリ-エンジン。
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---|---|---|---|
JP2022145666A JP2024032626A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 極微小角自在継手として機能する軸が樽型のリボルバ-ジョイント |
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