JP2011064143A - 位置決め固定方法、ロータリ圧縮機の製造方法、及びロータリ圧縮機 - Google Patents

位置決め固定方法、ロータリ圧縮機の製造方法、及びロータリ圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な組み立て装置が不要で、しかも本止め用の締結穴以外に仮止め用の穴を設ける必要がなく、容易に3つ以上の部材を位置決め固定できる位置決め固定方法、ロータリ圧縮機の製造方法、及びロータリ圧縮機を提供する。
【解決手段】中間部材に少なくとも一箇所のメネジ穴を有し、第1の部材と中間部材を位置決めした後、メネジ穴に仮止め用ボルトを挿通して第1の部材と中間部材とを締結し、第2の部材を第1の部材あるいは中間部材に対して位置決めし、第1の部材、中間部材、第2の部材のキリ穴に本止め用ボルトを挿通し、ナットにより締結した後、仮止め用ボルトを外し、外したメネジ穴に本止め用ボルトを挿通し、ナットにより締結するようにした。
【選択図】図3

Description

この発明は、重合された3つ以上の部材を位置決め固定する位置決め固定方法、並びにその位置決め固定方法を用いたロータリ圧縮機の製造方法、及びロータリ圧縮機に関する。
従来の位置決め固定方法を用いた圧縮機として、ボルト締結によるシリンダの歪みを抑制するために、ベアリング部(主軸受部)にネジ部を設け、シリンダ及び下部ベアリング(副軸受部)及び吐出マフラーにボルト穴を設け、これらのボルト穴にボルトを通して上部ベアリングに一括してボルト締め固定するものがある(例えば特許文献1参照)。
特開昭58−44290号公報(第1頁、第1図)
上記のような従来技術では、主軸受、シリンダ、及び副軸受の3部材以上の位置を同時に合わせながらボルトで固定する必要があり、組立装置の複雑化や部材の外形精度を向上させねばならないという問題があった。また、2つの部材ずつ位置決めする場合でも、固定するための仮止め用の穴が別途必要で、穴加工の追加による加工コストの上昇や穴スペースを確保せねばならないという課題があった。
この発明は上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、複雑な装置を使わずに、かつ本止め用の締結穴以外に仮止め用の穴を設ける必要がなく、容易に3つ以上の部材を位置決め固定できる位置決め固定方法、並びにその位置決め固定方法を用いたロータリ圧縮機の製造方法、及びロータリ圧縮機を提供することを目的としている。
この発明に係る位置決め固定方法は、両端に配設された第1及び第2の部材の間に、これら第1及び第2の部材と共に相互に位置決めが必要な中間部材を介して重合し、これら各部材を重合方向に貫通する複数の締結穴に挿通された複数のボルトによってこれら各部材相互を位置決め固定する方法において、上記中間部材に設けられた複数の上記締結穴の一部をメネジ穴とし、上記第1の部材と上記中間部材との2部材を位置決めした後、上記中間部材のメネジ穴に仮止め用ボルトを挿通して上記第1の部材と上記中間部材と仮止めする過程と、上記第1の部材に仮止めされた上記中間部材と上記第2の部材とを位置決めした後、上記中間部材のメネジ穴以外の締結穴に本止め用ボルトを挿入して、本止め用ボルト及びナットにて上記第1の部材、上記中間部材、上記第2の部材を挟み込むようにして上記第1の部材と上記中間部材と上記第2の部材とを締結する過程と、上記仮止め用ボルトを外し、この外した締結穴に本止め用ボルトを挿通しナットにて締結する過程とを含むようにしたものである。
また、この発明に係るロータリ圧縮機の製造方法は、上記位置決め固定方法における、上記第1の部材を主軸受、上記中間部材をシリンダ、上記第2の部材を副軸受として、これら主軸受、シリンダ、及び副軸受の位置決め固定に用いたものである。
また、この発明に係るロータリ圧縮機は、上記位置決め固定方法における、上記第1の部材を主軸受、上記第2の部材を副軸受、上記中間部材をシリンダとして、これら主軸受、シリンダ、及び副軸受が上記本止め用ボルト及び上記ナットによって位置決め固定された圧縮機構部を備えてなるものである。
この発明の位置決め固定方法によれば、重合方向に隣接する2つの部材を位置決めし、中間部材のメネジ穴を利用して仮止めした後、上記第1の部材、上記中間部材、上記第2の各部材を重合方向に貫通する締結穴に本止め用ボルトを挿通し、ナットにより締結した後、上記仮止め用ボルトを外し、外した上記メネジ穴を含む各部材を重合方向に貫通する締結穴に本止め用ボルトを挿通し、ナットにより締結することにより、3つ以上の部材を位置決め、本止めするため、仮止め穴を別途設けることなく、かつ3つ以上の部材を同時に位置決めすることなく、容易に3つ以上の部材を位置決め固定することができる。
また、この発明のロータリ圧縮機の製造方法によれば、上記この発明の位置決め固定方法をロータリ圧縮機のシリンダ、主軸受、及び副軸受の組立に用いたので、これらシリンダ、主軸受、及び副軸受の3部材の位置決め、固定が容易となり、しかも仮止め用の穴を別途設ける必要がないので加工工程を縮減でき、コストも低減できる。
また、この発明のロータリ圧縮機によれば、圧縮機の組立の際、ネジ穴スペースの制限等で仮止め穴を増やせない場合でも仮止め穴を新たに設けずに本止め用の締結穴のみで仮止めと本止めすることができるので、製造が容易で安価にできる。さらに、シリンダや主軸受あるいは副軸受に設けたネジ部で本止めせずに、本止め用ボルトとナットで、主軸受、副軸受、シリンダが共締めされていることにより、ボルト締付による容器半径方向の歪みが生じないため、シリンダの歪及び軸受の歪の発生による圧縮機の効率低下を抑制できる。
本発明の実施の形態1によるロータリ圧縮機を模式的に示す断面図。 図1に示されたロータリ圧縮機の要部を模式的に示す図であり、(a)は本止め用ボルトによる位置決め固定状態を示す断面図、(b)は本止め用ボルトを外した状態を示す平面図、(c)は本止め用ボルトを外した状態を示す断面図[(b)のA−A断面]、(d)は本止め用ボルトを外した状態を示す断面図[(b)のB−B断面]。 図2に示されたロータリ圧縮機を構成する各部材の位置決め固定方法を組立順に説明する上面図および断面図であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順に各段階の組み立て状態を表し、各段階の1の図は上面図、2の図は1の上面図のA−A断面図、3の図は1の上面図のB−B断面図。 本発明の実施の形態2に係る位置決め固定方法を、シリンダを2枚有するツインロータリ圧縮機の圧縮機構部に適用した場合の概要過程を組立順に示す上面図および断面図であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順に各過程の組み立て状態を示し、各過程の1の図は上面図、2の図は1の上面図のA−A断面図、3の図は1の上面図のB−B断面図。
実施の形態1.
図1〜図3は本発明の実施の形態1に係る位置決め固定方法、ロータリ圧縮機の製造方法、ボルト締結装置、及びロータリ圧縮機を説明する図であり、図1はロータリ圧縮機を模式的に示す断面図、図2は図1に示されたロータリ圧縮機の要部を模式的に示す図であり、(a)は本止め用ボルトによる位置決め固定状態を示す断面図、(b)は本止め用ボルトを外した状態を本止め用ボルトの形状と共に示す上面図、(c)は本止め用ボルトを外した状態を本止め用ボルトの形状と共に示す断面図[A−A断面]、(d)は本止め用ボルトを外した状態を本止め用ボルトの形状と共に示す断面図[B−B断面]である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示している。図において、ロータリ圧縮機1は密閉容器10内に収容された電動機部2と圧縮機構部3からなる。圧縮機構部3は電動機部2の回転軸を兼ねる主軸21、主軸受(第1の部材)31、副軸受(第2の部材)32、主軸受31と副軸受32の間に挟み込むように重合された中間部材としてのシリンダ33、ローラ30などを備えている。主軸21は偏芯部21aを有し、電動機部2により主軸21を回転させることで、シリンダ33内のローラ30が公転し、冷媒などの気体の圧縮動作が行なわれるが、該圧縮動作自体は公知の従来技術と同様であるので、圧縮機構部3の弁機構等の細部構造と共に図示及び詳細な説明を省略する。
上記のようなロータリ圧縮機1の圧縮機構部3において、図2に示すようにシリンダ(中間部材)33は、図2断面図の上部側に重合された主軸受(第1の部材)31、及び図2断面図の下部側に重合された副軸受(第2の部材)32相互の間に配設され、軸Oが合致するように相互に位置決めされた上、重合方向(断面図の上下方向)に貫通された円周方向に複数設けられた締結穴5(便宜上、主軸受31部分を締結穴51、副軸受32部分を締結穴52、シリンダ33部分を締結穴53と呼び、これらを包括して締結穴5と呼ぶ。)にそれぞれ挿通された複数の本止め用ボルト4及びナット6によって、主軸受31と副軸受32で挟み込まれ、一体的に固定されている。シリンダ33の締結穴53にはメネジ穴53a及びキリ穴53bの2種類があり、図2(b)の上面図に示すように、円周方向に交互に同数設けられている。
ここで、主軸受31の締結穴51及び副軸受32の締結穴52は、キリ穴であり、例えば一般的に用いられるネジ径に対するキリ穴径で加工される。
次に、上記のような圧縮機構部3を構成する第1の部材としての主軸受31、第2の部材としての副軸受32、及び中間部材としてのシリンダ33の位置決め固定方法について図3を参照して説明する。先ず、第1の部材である主軸受31と中間部材であるシリンダ33の2部材の組立の際、例えば公知の文献類に記載されている計測方法(具体例としては特許文献の場合、特開昭61−76790号公報など)によってシリンダ33の内径と主軸受31の内径の位置関係を計測して図3(a)のように位置決めする。位置決め後、図3(b)に示すように、仮止め用ボルト41を(以下ボルトAという)を用いて主軸受31の側より締結穴5に挿通してシリンダ33のメネジ穴53aに螺合させ、適宜のトルクで締結して仮止めする(仮止め体を仮止め体Aという)。なお、ボルトAは主軸受31とシリンダ2を確実に仮止めし固定するため、2本以上のボルトAで固定される。なお、その後圧縮機構を構成するローラ等の部材が適宜組み付けられるが、本発明とは直接関係しない部分であるので説明を省略する。
ここで、締結穴及びボルトの径の大きさについて説明する。
シリンダ33のメネジ穴53a及びキリ穴53bの径は、本止め用ボルト4のオネジ部が自由に通過するように構成されている。そのため、仮止め用ボルト41のオネジ部の径は、本止め用4のオネジ部の径より大きい。
また、副軸受32の締結穴52は、本止め用ボルト4のオネジ部が自由に通過するように構成されており、主軸受31の締結穴51は、さらに仮止め用ボルト41が自由に通過できるように構成されており、仮止め用ボルトのオネジ部の径より大きい。
そして、図3(a)で示したように位置決めされ図3(b)で示したように一体化された主軸受31とシリンダ33との仮止め体Aに対して、副軸受32を位置決めした後、図3(c)の矢印で示すように、残りの締結穴であるシリンダ33のキリ穴53bを含む締結穴5に本止め用ボルト4を挿通し、副軸受32の下側に配したナット6に螺合させ、適宜のトルクで締結する。次いで、図3(d)の矢印で示すように、ボルトA(仮止め用ボルト41)を外し、図3(e)に示すように本止め用ボルト4をシリンダ33のメネジ穴53aを含む締結穴5に挿通し、副軸受32の下側に配したナット6に螺合させ、適宜のトルクで締結する。上記のように組み立てることで、複数の本止め用ボルト4及びナット6にて主軸受31、シリンダ33、副軸受32を重合方向に挟み込むことができる。ここで、図3(d)において、ボルトAを外す際、主軸受31、シリンダ33、及び副軸受32の位置関係を変えないようにするため、図3(b)における主軸受31とシリンダ33の締結力は、図3(c)における本止め用ボルト4とナット6により生じる締結力より小さくすることが望ましい。
上記のように、実施の形態1の位置決め固定方法によれば、第1の部材(主軸受31)と中間部材(シリンダ33)の2部材を位置決めした後、中間部材のメネジ穴53aに複数の仮止め用ボルト41を挿通して仮止めする過程と、次に、仮止めされた中間部材と第2の部材(副軸受32)の2部材を位置決めした後、仮止め以外の同一軸の締結穴5に複数の本止め用ボルト4を挿入して、本止め用ボルト4及びナット6にて第1の部材、中間部材、第2の部材を挟み込むように固定する過程と、次に、ボルトAを外し、本止め用ボルト4及びナット6での固定に置き換える過程を含むことで、第1、第2の部材の間に中間部材が挟まれた3部材の位置決めを同時に行う必要なく、また、仮止め穴を別途設ける必要が無く、同一の締結穴5で仮止めと本止めを行い、容易に3部材を固定することができる。
また、実施の形態1のロータリ圧縮機の製造方法は、圧縮機構部3を構成するシリンダ33、主軸受31、及び副軸受32の組立工程に上記位置決め固定方法を用いたので、同一の締結穴5にて主軸受31と副軸受32とシリンダ33を2部材ずつ固定することができるため、仮止め穴を別途設けることなく、また3部材を同時に位置決めする必要なく、2部材ずつ位置決めすることで、容易に3部材を固定することができる。
また、実施の形態1のロータリ圧縮機1は、圧縮機構部3を構成するシリンダ33、主軸受31、及び副軸受32の組立体が上記位置決め固定方法を用いたものであるため、シリンダ33のメネジ穴53aや、主軸受31あるいは副軸受32に新たにメネジ穴を儲けずに、本止め用ボルト4及びナット6にて主軸受31、シリンダ33、副軸受32を共締め固定することにより、締付による容器半径方向の歪みが生じず、シリンダ33の歪や主軸受31あるいは副軸受32の歪の発生による圧縮機の効率低下を抑制できる。また、本止め用の締結穴5を仮止め用の穴と兼ねるようにしたので、ネジ穴スペースの制限等で仮止め穴を増やせない場合でも確実に位置決め固定される。このため、機械強度的にも有利である。
なお、ここでは便宜的にシリンダ33のメネジ穴53a及びキリ穴53bは、左右対称の位相に配置したが、これに限定されるものではなく、メネジ穴は一つ以上あればよく、対称に配置しなくてもかまわない。また、シリンダ33の締結穴53が全てメネジ穴であっても同様の効果を有する。ただし、この場合は、全てのメネジ穴の仮止め用ボルト41を外さない。さらに、本止め用ボルト4及びナット6位置は上下逆でもよく、この場合、図3(a)、図3(b)における位置決めおよび仮止め工程は、副軸受32とシリンダ33を対象とし、図3(c)における本止め工程は、主軸受31を組立対象とする。さらに、仮止めボルト41の挿通方向は、本止め用ボルト4の挿通方向と同じでなくても、同様の効果を有する。また、本実施の形態においては、締結穴の数が合計4個の例で説明したが、締結穴の数は2個以上であればよい。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る位置決め固定方法を、シリンダを2枚有するツインロータリ圧縮機の圧縮機構部に適用した場合の概要過程を組立順に示す上面図および断面図である。図4の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、順に各過程の組み立て状態を示すものであり、各過程の1の図は上面図、2の図は1の上面図のA−A断面図、3の図は1の上面図のB−B断面図である。
図4において、第1の部材(主軸受31)と第2の部材(副軸受32)の間に挟まれる中間部材は第1のシリンダ34(中間部材1)と、第2のシリンダ35(中間部材3)からなり、これら第1、第2のシリンダ34、35の間には、キリ穴を有する高い位置決め精度を要しない中間プレート39(中間部材2)が介装されている。締結穴5は重合された全ての部材、即ち主軸受31、第1のシリンダ34、中間プレート39、第2のシリンダ35、及び副軸受32を重合方向に貫通して、円周方向に複数設けられている。そして、第2のシリンダ35の締結穴は実施の形態1のシリンダ33と同様にメネジ穴54a及びキリ穴54bの2種類が存在し、第1のシリンダ34の締結穴は実施の形態1のシリンダ33と同様に構成され、また、主軸受31及び副軸受32の締結穴は実施の形態1と同様に形成されている。ここで、第1のシリンダ34のメネジ穴53aと第2のシリンダ35のメネジ穴54aは同位相に配置されている。
以下、位置決め固定方法について過程順に説明する。先ず、図4(a)に示すように、実施の形態1と同様に主軸受31と第1のシリンダ34の2部材を位置決めし、図4(b)に示すように仮止め用ボルト41(ボルトA)で仮止めする(本仮止め体を仮止め体Aという)。さらに、図4(a)に示すように、副軸受32と第2のシリンダ35の2部材を位置決めし、図4(b)に示すように仮止め用ボルト41(ボルトA)で仮止めする(本仮止め体を仮止め体Bという)。その後圧縮機構を構成するローラ等の部材が適宜組み付けられるが、本発明とは直接関係しない部分であるので説明を省略する。次いで、図4(c)のように、中間プレート39を介して仮止め体Aと仮止め体Bを位置決めする。この際、仮止め体Aの第1のシリンダ34あるいは、主軸受31に対して仮止め体Bの第2のシリンダ35あるいは副軸受32を位置決めする。次いで、図4(d)に示すように同位相に配置された第1のシリンダ34のメネジ穴53a、第2のシリンダ35のメネジ穴54a以外の第1のシリンダ34および第2のシリンダ35の締結穴5に本止め用ボルト4を挿通し、副軸受32の下側に配したナット6に螺合させ、適宜のトルクで締結する。次いで、図4(e)の矢印で示すように第1のシリンダ34及び第2のシリンダ35に締結されたボルトAを外し、図5(f)のように、その取り外した締結穴5に本止め用ボルト4を挿通し、副軸受32の下側に配したナット6に螺合させ、適宜のトルクで締結する。
上記のように、実施の形態2の位置決め固定方法によれば、複雑な位置決め装置を用いることなく組立てることができ、また、ネジ穴スペースの制限等で仮止め穴を増やせない複数のシリンダを有するロータリ圧縮機でも仮止め穴を新たに設けずに本止め用の締結穴で仮止めと本止めを行うことができる。
また、第1のシリンダ34に設けたメネジ穴53aあるいは第2のシリンダ35に設けたメネジ穴54bがあるために、主軸受31あるいは副軸受32に新たにメネジ穴を設けずに、本止め用ボルト4、及びナット6にて主軸受31、副軸受32、第1のシリンダ34、第2のシリンダ35、中間プレート39を共締め固定することにより、締付による容器半径方向の歪みが生じず、第1のシリンダ34、第2のシリンダ35の歪や主軸受31あるいは副軸受32の歪の発生による圧縮機の効率低下を抑制できる。
1 ロータリ圧縮機、 2 電動機部、 3 圧縮機構部、 31 主軸受(第1の部材)、 32 副軸受(第2の部材)、 33 シリンダ(中間部材)、 34 第1のシリンダ、 35 第2のシリンダ、 39 中間プレート、 4 本止め用ボルト、 41 仮止め用ボルト(ボルトA)、 5 締結穴、 51 締結穴(主軸受部分)、 51a メネジ部、 51b キリ穴部、 52 締結穴(副軸受部分)、 52a キリ穴部、 53 締結穴(シリンダ部分)、 53a メネジ部、 53b キリ穴部。

Claims (8)

  1. 両端に配設された第1及び第2の部材の間に、これら第1及び第2の部材と共に相互に位置決めが必要な中間部材を介して重合し、これら各部材を重合方向に貫通する複数の締結穴に挿通された複数のボルトによってこれら各部材相互を位置決め固定する方法において、上記中間部材に設けられた複数の上記締結穴の一部はメネジ穴であり、上記第1の部材と上記中間部材との2部材を位置決めした後、上記中間部材のメネジ穴に仮止め用ボルトを挿通して上記第1の部材と上記中間部材と仮止めする過程と、上記第1の部材に仮止めされた上記中間部材と上記第2の部材とを位置決めした後、上記中間部材のメネジ穴以外の締結穴に本止め用ボルトを挿入して、本止め用ボルト及びナットにて上記第1の部材、上記中間部材、上記第2の部材を挟み込むようにして上記第1の部材と上記中間部材と上記第2の部材とを締結する過程と、上記仮止め用ボルトを外し、この外した締結穴に本止め用ボルトを挿通しナットにて締結する過程とを含むことを特徴とする位置決め固定方法。
  2. 中間部材に設けられた複数の締結穴のメネジ穴は、上記メネジ穴以外の上記締結穴と交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の位置決め固定方法。
  3. ロータリ圧縮機の製造方法において、上記請求項1に記載された位置決め固定方法における、第1の部材を主軸受、中間部材をシリンダ、第2の部材を副軸受として、これら主軸受、シリンダ、及び副軸受の位置決め固定に用いることを特徴とするロータリ圧縮機の製造方法。
  4. ロータリ圧縮機において、上記請求項1に記載された記載された位置決め固定方法における、上記第1の部材を主軸受、上記第2の部材を副軸受、上記中間部材をシリンダとして、これら主軸受、シリンダ、及び副軸受が上記本止め用ボルト及び上記ナットによって位置決め固定された圧縮機構部を備えてなることを特徴とするロータリ圧縮機。
  5. 両端に配設された第1及び第2の部材の間に、これら第1及び第2の部材と共に相互に位置決めが必要な中間部材1、中間部材2、中間部材3を介して重合し、これら各部材を重合方向に貫通する複数の締結穴に挿通された複数のボルトによってこれら各部材相互を位置決め固定する方法において、
    上記中間部材1に設けられた複数の上記締結穴の一部はメネジ穴であり、
    上記中間部材3に設けられた複数の上記締結穴の一部はメネジ穴であり、
    上記第1の部材と上記中間部材1との2部材を位置決めした後、上記中間部材1のメネジ穴に仮止め用ボルトを挿通して上記第1の部材と上記中間部材1とを仮止めする過程と、
    上記第2の部材と上記中間部材3との2部材を位置決めした後、上記中間部材3のメネジ穴に仮止め用ボルトを挿通して上記第2の部材と上記中間部材3とを仮止めする過程と、
    上記第1の部材に仮止めされた上記中間部材1および上記第2の部材に仮止めされた上記中間部材3を上記中間部材2を介して重合し、上記中間部材1と上記中間部材3とを位置決めした後、上記中間部材1および上記中間部材3のメネジ穴以外の締結穴に本止め用ボルトを挿入して、本止め用ボルト及びナットにて上記第1の部材、上記中間部材1、上記中間部材2、上記中間部材3、上記第2の部材を挟み込むようにして上記第1の部材と上記中間部材1と上記中間部材2と上記中間部材3と上記第2の部材とを締結する過程と、上記仮止め用ボルトを外し、この外した締結穴に本止め用ボルトを挿通しナットにて締結する過程とを含むことを特徴とする位置決め固定方法。
  6. 中間部材1および中間部材3に設けられた複数の締結穴のメネジ穴は、同位相に設けられ、上記メネジ穴以外の上記締結穴と交互に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の位置決め固定方法。
  7. ロータリ圧縮機の製造方法において、上記請求項4に記載された位置決め固定方法における、第1の部材を主軸受、中間部材1を第1のシリンダ、中間部材2を中間プレート、中間部材3を第2のシリンダ、第2の部材を副軸受として、これら主軸受、第1のシリンダ、中間プレート、第2のシリンダ、及び副軸受の位置決め固定に用いることを特徴とするロータリ圧縮機の製造方法。
  8. ロータリ圧縮機において、上記請求項4に記載された記載された位置決め固定方法における、第1の部材を主軸受、中間部材1を第1のシリンダ、中間部材2を中間プレート、中間部材3を第2のシリンダ、第2の部材を副軸受として、これら主軸受、第1のシリンダ、中間プレート、第2のシリンダ、及び副軸受が上記本止め用ボルト及び上記ナットによって位置決め固定された圧縮機構部を備えてなることを特徴とするロータリ圧縮機。
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