JP2003278361A - フロアポストを用いた床下補強構造、およびその施工方法 - Google Patents
フロアポストを用いた床下補強構造、およびその施工方法Info
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Abstract
く、フロアポストを付加的に設置してフロア材の支持強
度を増強することができ、しかも、施工性にも非常に優
れたフロアポストを用いた床下補強構造、およびその施
工方法を提供すること。 【解決手段】 フロアポスト2は床受け板21にスクリュ
ーロッド22を螺合して構成されている一方、フロア材1
には差し口11が開口されており、この差し口11に前記フ
ロアポスト2の床受け板21が挿通可能であって、この床
受け板21がフロア材1の床下で回転または水平移動して
上部に持ち上げられて支持面21aの少なくとも一部がフ
ロア材1の裏面に当着されており、スクリューロッド22
の頭部22aを回転することによって脚部22bがスラブS
上に接地してフロアポスト2が定立することによってフ
ロア材1の床下を補強可能であるという技術的手段を採
用した。
Description
床下補強構造の改良、更に詳しくは、既設のフロア材に
大きな加工を施すことなく、フロアポストを付加的に設
置してフロア材の支持強度を増強することができ、しか
も、施工性にも非常に優れたフロアポストを用いた床下
補強構造、およびその施工方法に関するものである。
にフロアポストを立設してフロア材を支持している。と
ころで、部屋に間仕切りを設置する場合、間仕切りの床
下には大きな支持力が必要なのであるが、既にフロアポ
ストを配設した後で設計変更されて設置位置を変更する
ことがあり、床下を十分に支持できないという不満があ
った。また、重量のある家具やピアノなどが載置された
部分が撓んでしまうという問題があり、そのままの強度
では到底支持することができないために床下を補強する
必要がある。
強するためには、一旦、フロア材に穴を開け、その中に
フロアポストを付加的に設置していたのであるが、この
際、設置したフロアポストを昇降調節するために手が入
るほどの大きな開口部を設けねばならず、その箇所を復
旧したとしても、フロア材の剛性が低下していて強度を
保持できないというおそれがあった。
アポストを用いた補強構造に上記のような不満があった
ことに鑑みて為されたものであり、その目的とするとこ
ろは、既設のフロア材に大きな加工を施すことなく、フ
ロアポストを付加的に設置してフロア材の支持強度を増
強することができ、しかも、施工性にも非常に優れたフ
ロアポストを用いた床下補強構造、およびその施工方法
を提供することにある。
決するために採用した手段を添付図面を参照して説明す
れば次のとおりである。
れたフロア材1・1…の床下において、レベル調節自在
なフロアポスト2が付加的に設置された床下の補強構造
であって、前記フロアポスト2は床受け板21にスクリュ
ーロッド22を螺合して構成されている一方、フロア材1
には差し口11が開口されており、この差し口11に前記フ
ロアポスト2の床受け板21が挿通可能であって、この床
受け板21がフロア材1の床下で回転または水平移動して
上部に持ち上げられて支持面21aの少なくとも一部がフ
ロア材1の裏面に当着されており、スクリューロッド22
の頭部22aを回転することによって脚部22bがスラブS
上に接地してフロアポスト2が定立することによってフ
ロア材1の床下を補強可能であるという技術的手段を採
用してフロアポストを用いた床下補強構造を完成させ
た。
に、必要に応じて上記手段に加え、フロアポスト2の床
受け板21の支持面21aは接着機能を有するという技術的
手段を採用した。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロア材1の差
し口11の周縁に逃げ孔11aを延成し、この逃げ孔11aに
おいてスクリューロッド22の頭部22aが位置するように
フロアポスト2を設置するという技術的手段を採用し
た。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロアポスト2
において、スクリューロッド22の頭部22aが床受け板21
の支持面21aから突出して螺合されており、このスクリ
ューロッド22の頭部22a外周に硬化性接着剤Bが充填さ
れてフロア材1の差し口11の内面に固着するという技術
的手段を採用した。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロア材1の差
し口11にキャップ部材12が被嵌可能であるという技術的
手段を採用した。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロアポスト2
の床受け板21が円形であるという技術的手段を採用し
た。
ために、必要に応じて上記手段に加え、支持面21aの接
着機能が、当該支持面に貼着された粘着性両面テープA
によって付与されているという技術的手段を採用した。
れたフロア材1・1…の床下において、レベル調節自在
なフロアポスト2を付加的に設置して床下を補強するに
あたり、前記フロアポスト2は床受け板21にスクリュー
ロッド22を螺合して構成されている一方、フロア材1に
は差し口11が開口されており、この差し口11に前記フロ
アポスト2の床受け板21を挿通し、この床受け板21をフ
ロア材1の床下で回転または水平移動せしめて上部に持
ち上げることによって、支持面21aの少なくとも一部を
フロア材1の裏面に当着せしめ、前記スクリューロッド
22の頭部22aを回転することによって脚部22bをスラブ
S上に接地せしめてフロアポスト2を定立することによ
ってフロア材1の床下を補強するという技術的手段を採
用してフロアポストを用いた床下補強構造の施工方法を
完成させた。
に、必要に応じて上記手段に加え、フロアポスト2の床
受け板21の支持面21aに接着機能を付与するという技術
的手段を採用した。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロア材1の差
し口11の周縁に逃げ孔11aを延成し、この逃げ孔11aに
おいてスクリューロッド22の頭部22aが位置するように
フロアポスト2を設置するという技術的手段を採用し
た。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロアポスト2
において、スクリューロッド22の頭部22aが床受け板21
の支持面21aから突出して螺合されており、このスクリ
ューロッド22の頭部22a外周に硬化性接着剤Bを充填し
てフロア材1の差し口11の内面に固着するという技術的
手段を採用した。
ために、必要に応じて上記手段に加え、フロア材1の差
し口11にキャップ部材12を被嵌するという技術的手段を
採用した。
した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりであ
る。
て説明する。図中、符号1で指示するものはフロア材で
あり、このフロア材1は単板や二重床、下地板、捨張
板、仕上げ材などであり、本実施形態では下地板であっ
て、これらフロア材1・1…がスラブS上に敷き詰めら
れている。
り、このフロアポスト2は床受け板21にスクリューロッ
ド22を螺合して構成されている。使用材料としては合成
樹脂や金属を採用することができるが、本実施形態で
は、軽量で成形性に優れた合成樹脂を採用する。
トを用いた床下補強構造を施工する手順を具体的に説明
する。まず、フロア材1には差し口11を開口し、この差
し口11に前記フロアポスト2の床受け板21を挿通する。
この際、差し口11の大きさは床受け板21よりも若干大き
いくらいに構成する(図1および図2参照)。
床受け板21を円形に形成しており、この際、床受け板21
に対応する円形の差し口11は、円形カッターを用いて簡
単に開設することができる。また、フロアポスト2の床
受け板21の支持面21aに接着機能を付与しておく。
周縁に逃げ孔11aを延成し、この逃げ孔11aにおいてス
クリューロッド22の頭部22aを位置させる。この際、逃
げ孔11aの大きさはスクリューロッド22の頭部22aが収
まる程度の径に作製されている。
しめ(図3および図4参照)、上部に持ち上げることに
よって、支持面21aの少なくとも一部をフロア材1の裏
面に当着せしめる(図5および図6参照)。この際、床
受け板21の支持面21aの接着機能として、粘着性両面テ
ープAを貼着することができ、この両面テープAがフロ
ア材に裏面に対して着脱可能であれば、位置を決定する
前に仮止めすることができる。
aを回転することによって脚部22bをスラブS上に接地
せしめてフロアポスト2を定立することによってフロア
材1の床下を補強することができるのである(図7参
照)。然る後、必要に応じて、フロア材1の差し口11に
キャップ部材12を被嵌することができ、このキャップ部
材12を固着して閉塞することができる。このキャップ部
材12は床受け板21にも支持されている。なお、フロア材
1の上からビスVを打ち込んで固定することも可能であ
り、より確実に設置することができる(図8参照)。
ーロッド22の頭部22aが床受け板21の支持面21aから突
出するように螺合し、このスクリューロッド22の頭部22
a外周に硬化性接着剤Bを充填してフロア材1の差し口
11の内面に固着することができる(図8参照)。取り付
ける際にスクリューロッド22の頭部22aを床受け板21よ
りも突出させ、また、施工の際にはこの頭部22aを持ち
ながら差し口11に挿入するので、フロア材1のレベルよ
りも突出させておくことが望ましい。そして、図8に示
すように、下地材、床仕上げ材(フローリング、タイ
ル、カーペットなど)を載置することができる。
10に示す。図示のように、フロアポスト2の床受け板
21およびフロア材1の差し口11を長方形に作製し、この
床受け板21を差し口11に差し込んだ後、回転せしめて上
部に持ち上げることによって支持面21aの少なくとも一
部をフロア材1の裏面に当着せしめる。この形状に作製
すると、フロア材1に対する支持面21aの当接面積を大
きくすることができ、また、差し口11の開口によるフロ
ア材1の剛性損失が小さい。
1…が間隔をおいて敷き詰められている場合において
は、これらのフロア材1を跨ぐようにしてフロアポスト
2を設置することが可能であり、差し口11を必ずしも開
設する必要がない。
本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してな
く、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が
可能であって、例えば、フロアポスト2の床受け板21の
形状は、円形や長方形に限らず、多角形などの他形状に
変更ができる。また、接着機能は粘着性両面テープに限
らず、粘着性のプラスチックでも良いし、硬化性のもの
であっても良い。
22の頭部22aを回転して螺合し易くするようにこの頭部
22aに六角や十字形、マイナス形のすりわりを形成する
こともでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属す
る。
り、本発明においては、床受け板が挿通可能な差し口を
開設するという最小限の加工をするだけで、フロアポス
トを床下に付加的に配設することができるので、既設の
フロア材に大きな開口部を開設しなくても良い。
置に手軽に施工することができるので、フロア材を捲く
り上げる手間がなく、また、設置後のフロアポストのレ
ベル調節も容易にできることから、建築材料としての利
用価値は頗る高い。
明斜視図である。
明側面図である。
明側面図である。
明上面図である。
明斜視図である。
明側面図である。
明側面図である。
明側面図である。
わす説明斜視図である。
表わす説明上面図である。
表わす説明上面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 スラブS上に敷き詰められたフロア材1
・1…の床下において、レベル調節自在なフロアポスト
2が付加的に設置された床下の補強構造であって、前記
フロアポスト2は床受け板21にスクリューロッド22を螺
合して構成されている一方、フロア材1には差し口11が
開口されており、この差し口11に前記フロアポスト2の
床受け板21が挿通可能であって、この床受け板21がフロ
ア材1の床下で回転または水平移動して上部に持ち上げ
られて支持面21aの少なくとも一部がフロア材1の裏面
に当着されており、スクリューロッド22の頭部22aを回
転することによって脚部22bがスラブS上に接地してフ
ロアポスト2が定立することによってフロア材1の床下
を補強可能であることを特徴とするフロアポストを用い
た床下補強構造。 - 【請求項2】 フロアポスト2の床受け板21の支持面21
aは接着機能を有することを特徴とする請求項1記載の
フロアポストを用いた床下補強構造。 - 【請求項3】 フロア材1の差し口11の周縁に逃げ孔11
aが延成され、この逃げ孔11aにおいてスクリューロッ
ド22の頭部22aが位置するようにフロアポスト2が設置
されたことを特徴とする請求項1または2記載のフロア
ポストを用いた床下補強構造。 - 【請求項4】 フロアポスト2において、スクリューロ
ッド22の頭部22aが床受け板21の支持面21aから突出し
て螺合されており、このスクリューロッド22の頭部22a
外周に硬化性接着剤Bが充填されてフロア材1の差し口
11の内面に固着されていることを特徴とする請求項1〜
3の何れか一つに記載のフロアポストを用いた床下補強
構造。 - 【請求項5】 フロア材1の差し口11にキャップ部材12
が被嵌可能であることを特徴とする請求項1〜4の何れ
か一つに記載のフロアポストを用いた床下補強構造。 - 【請求項6】 フロアポスト2の床受け板21が円形であ
ることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の
フロアポストを用いた床下補強構造。 - 【請求項7】 支持面21aの接着機能が、当該支持面に
貼着された粘着性両面テープAによって付与されている
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載のフ
ロアポストを用いた床下補強構造。 - 【請求項8】 スラブS上に敷き詰められたフロア材1
・1…の床下において、レベル調節自在なフロアポスト
2を付加的に設置して床下を補強するにあたり、前記フ
ロアポスト2は床受け板21にスクリューロッド22を螺合
して構成されている一方、フロア材1には差し口11が開
口されており、この差し口11に前記フロアポスト2の床
受け板21を挿通し、この床受け板21をフロア材1の床下
で回転または水平移動せしめて上部に持ち上げることに
よって、支持面21aの少なくとも一部をフロア材1の裏
面に当着せしめ、前記スクリューロッド22の頭部22aを
回転することによって脚部22bをスラブS上に接地せし
めてフロアポスト2を定立することによってフロア材1
の床下を補強することを特徴とするフロアポストを用い
た床下補強構造の施工方法。 - 【請求項9】 フロアポスト2の床受け板21の支持面21
aに接着機能を付与することを特徴とする請求項8記載
のフロアポストを用いた床下補強構造の施工方法。 - 【請求項10】 フロア材1の差し口11の周縁に逃げ孔
11aを延成し、この逃げ孔11aにおいてスクリューロッ
ド22の頭部22aが位置するようにフロアポスト2を設置
することを特徴とする請求項8または9記載のフロアポ
ストを用いた床下補強構造の施工方法。 - 【請求項11】 フロアポスト2において、スクリュー
ロッド22の頭部22aが床受け板21の支持面21aから突出
して螺合されており、このスクリューロッド22の頭部22
a外周に硬化性接着剤Bを充填してフロア材1の差し口
11の内面に固着することを特徴とする請求項8〜10の
何れか一つに記載のフロアポストを用いた床下補強構造
の施工方法。 - 【請求項12】 フロア材1の差し口11にキャップ部材
12を被嵌することを特徴とする請求項8〜11の何れか
一つに記載のフロアポストを用いた床下補強構造の施工
方法。
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