JP2003277688A - 造膜助剤及びこれを含有する水性組成物 - Google Patents

造膜助剤及びこれを含有する水性組成物

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JP2003277688A
JP2003277688A JP2002081812A JP2002081812A JP2003277688A JP 2003277688 A JP2003277688 A JP 2003277688A JP 2002081812 A JP2002081812 A JP 2002081812A JP 2002081812 A JP2002081812 A JP 2002081812A JP 2003277688 A JP2003277688 A JP 2003277688A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体への毒性、臭気が少なく、安全性が高
く、低粘度で、水性組成物との相溶性等を兼ね備えた、
水性組成物用の造膜助剤および、その水性組成物を提供
する。 【解決手段】 式(1)で表される造膜助剤、及びこれ
の1種以上を、水溶性及び/又は水分散性組成物の固形
分100質量部に対し、0.1〜30質量部含有する水
性組成物。 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に、水素原
子、特定のアルキル基、シクロアルキル基、もしくはア
リール基を表す。p,r,sは0〜9の整数、qは1〜
9の整数で、1≦p+q+r+s≦9かつ{r<sまた
は(r=sかつp≦q)}〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体への毒性、臭
気が少なく、安全性が高く、低粘度で、水性組成物との
相溶性等を兼ね備えた、水性組成物用の造膜助剤に関す
る。また、造膜助剤を含有する、顔料混和性、造膜性、
凍結融解安定性、貯蔵安定性、及び得られる皮膜の優れ
た特性等を兼ね備えた水性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料、コーティング剤、シーリン
グ剤等は有機溶剤型が主流であったが、塗装時の火災や
爆発の危険性、労働安全衛生、環境汚染の低減、省資源
化等の観点から水性への移行が強く望まれている。この
塗料の水系化に伴い、溶剤系では必要のない造膜助剤が
必要となり、塗料分野ではイソ酪酸エステル、ブチルセ
ロソルブ、セロソルブアセテート等が使用されてきた
が、これらの造膜助剤は加水分解性、臭気、毒性等につ
いて改善が求められており、その代替化が望まれてい
る。これらの代替物質への要求性能としては、造膜性、
顔料混和性、耐加水分解性が良く、低毒性、安全性(不
燃性又は高引火点)、低臭気性であることが挙げられ
る。
【0003】このような代替物質としては、特開平4−
55479号公報に見られるようなジプロピレングリコ
ール誘導体があるが、これらの物質は毒性及び安全性と
低臭気性は良好とはいえ、造膜性について改善が求めら
れている。また造膜性において極めて高い性能を有する
代替物質としてはコハク酸やアジピン酸等のメチルエス
テルがあるが、アクリル水性分散体に添加後、エステル
の加水分解により著しいpH低下を引き起こし、組成物
の貯蔵安定性を損なうため使用されていない。
【0004】コハク酸やアジピン酸のメチルエステルの
加水分解を抑制する方法としては、特開昭57−341
66号公報やPoly.Mater.Sci.En
g.,Vol.58,1125〜1132(1988)
に見られるように、エステル部分を分岐アルキルにする
方法があるが、充分な改良は得られていない。特開平8
−157757号公報には、生体への毒性が少ない造膜
助剤としてpHを調整したグルタル酸エステルが提案さ
れており、これを配合したラテックスは造膜性能及び貯
蔵安定性に優れるとされている。
【0005】また、特開平6−80904号公報には、
安全性及び水性エマルジョンとの相溶性に優れた造膜助
剤としてアルキレンオキシドのモノエーテルが提案され
ており、これを配合した樹脂エマルジョンは凍結融解安
定性、造膜性、及び皮膜特性に優れるとされている。し
かし、生体への毒性、臭気が少なく、安全性が高く、低
粘度で、水性組成物との相溶性等を兼ね備えた造膜助剤
は未だ提案されていない。また、造膜助剤を含有する、
顔料混和性、造膜性、凍結融解安定性、貯蔵安定性、及
び得られる皮膜の優れた特性等を兼ね備えた水性組成物
は未だ提案されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生体への毒
性、臭気が少なく、安全性が高く、低粘度で、水性組成
物との相溶性等を兼ね備えた、水性組成物用の造膜助剤
を提供することを目的とする。また、造膜助剤を含有す
る、顔料混和性、造膜性、凍結融解安定性、貯蔵安定
性、及び得られる皮膜の優れた特性等を兼ね備えた水性
組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を
持つトリカルボン酸エステルが、その目的に適合するこ
とを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
即ち、本発明の第1は、式(1)で表される、水性組成
物用の造膜助剤である。
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、置換され
ていないか或いは炭素数1〜18のアルキル基又は炭素
数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素数5〜2
0のシクロアルキル基、もしくは置換されていないか或
いは炭素数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素
数6〜28のアリール基を表す。上記のアルキル基及び
アルコキシ基のアルキル部は、直鎖状でもよいし分枝状
でもよい。p,r,sは0〜9の整数、qは1〜9の整
数で、1≦p+q+r+s≦9かつ{r<sまたは(r
=sかつp≦q)}〕
【0010】本発明の第2は、p+q+r+s=3であ
る本発明第1の水性組成物用の造膜助剤である。本発明
の第3は、p=1、q=2、r=s=0である本発明第
1の水性組成物用の造膜助剤である。また、本発明の第
4は、水溶性及び/又は水分散性組成物の固形分100
質量部に対し、本発明第1〜3のいずれかの造膜助剤1
種以上を0.1〜30質量部含有する水性組成物であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の水性組成物用の造膜助剤は、(1)式
で表される。
【0012】
【化3】
【0013】〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、置換され
ていないか或いは炭素数1〜18のアルキル基又は炭素
数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素数5〜2
0のシクロアルキル基、もしくは置換されていないか或
いは炭素数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素
数6〜28のアリール基を表す。上記のアルキル基及び
アルコキシ基のアルキル部は、直鎖状でもよいし分枝状
でもよい。p,r,sは0〜9の整数、qは1〜9の整
数で、1≦p+q+r+s≦9かつ{r<sまたは(r
=sかつp≦q)}〕
【0014】この化合物において、脂肪族直鎖状炭素鎖
に結合する3つのエステル基が3つの隣接する炭素原子
に結合することはない。従って、この化合物の製造方法
はどんな方法でもよいが、例えばトリカルボン酸とアル
コールから直接エステル化により製造する場合において
も、立体障害が小さく、3つのカルボキシル基の反応性
の差が小さいため、3ヶ所でエステル化反応が進行し、
トリエステルが容易に得られる。
【0015】p+q+r+sの値は、9以下で水溶性及
び/又は水分散性組成物との相溶性が良い。水溶性及び
/又は水分散性組成物との相溶性の観点から、1〜5で
あることが好ましく、3であることがより好ましい。ま
た、水性組成物から得られる皮膜の特性(ヒビ割れ、平
滑性)の観点から、p=1、q=2、r=s=0である
ことが更に好ましい。R1、R2及びR3はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、置換され
ていないか或いは炭素数1〜18のアルキル基又は炭素
数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素数5〜2
0のシクロアルキル基、もしくは置換されていないか或
いは炭素数1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素
数6〜28のアリール基を表す。上記のアルキル基及び
アルコキシ基のアルキル部は、直鎖状でもよいし分枝状
でもよい。
【0016】アルキル基としては、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、
イソブチル、t−ブチル、ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、イソデシル等、シクロアルキル基としては、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル等、
またアリール基としては、フェニル等が挙げられる。水
性組成物の造膜性の観点から、アルキル基が好ましく、
炭素数1〜12のアルキル基が更に好ましい。
【0017】本発明の造膜助剤の製造方法としては、三
塩基酸とアルコールとのエステル化反応、三塩基酸クロ
ライドとアルコールとの反応、及び三塩基酸エステルと
アルコールとのエステル交換反応等が挙げられる。本発
明の造膜助剤は、pH調整することなくそのまま使用し
てもよいが、その1質量%水溶液(または懸濁液)のp
Hを有機アミンまたは無機アルカリで調整して使用する
こともできる。この場合pHは、水性組成物の貯蔵安定
性の観点から3.5以上12以下に調整することが好ま
しく、5以上9以下がより好ましい。
【0018】pH調整に使用する有機アミンとしては、
例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン、ピリジン、置換ピリジン、エチレンジア
ミン等が挙げられ、水性組成物の乾燥性の観点から、特
に低沸点のアミンが好ましい。無機アルカリとしては、
アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、酸化
物、炭酸塩等であり、具体例として、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等を挙げること
ができる。又、陰イオン交換樹脂等の固体塩基を用いて
も良い。
【0019】有機アミン、無機アルカリの使用量は、水
性組成物の貯蔵安定性の観点から本発明の造膜助剤に対
し質量で0.01%から10%の範囲で用いることが好
ましい。処理温度と処理時間は処理前のpHと有機アミ
ン、無機アルカリの使用量により異なるが、10℃から
100℃の範囲で1分から数時間で行う。有機アミン又
は無機アルカリによる処理方法としては、回分式、半回
分式、連続式のいずれもが可能であるが、固体塩基を管
型反応器に充填し、連続的に処理することが効率的であ
る。
【0020】本発明においてこの造膜助剤の使用量は、
水溶性及び/又は水分散性組成物の粘度、MFT(最低
成膜温度)等の性質により異なるが、水溶性及び/又は
水分散性組成物の固形分に対し0.1〜30質量%の範
囲である。使用量が0.1質量%以上で造膜助剤として
の効果が十分であり、また30質量%以下で、水溶性及
び/又は水分散性組成物の粘度上昇が低く、皮膜形成速
度も高い。また本発明の造膜助剤の添加は、水溶性及び
/又は水分散性組成物の重合前でも重合後でも可能であ
る。
【0021】また、本発明の造膜助剤を主成分としてそ
の性能を損なわない範囲で、アジピン酸エステル、コハ
ク酸エステル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールモノイソブチレート等の他のエステル類、
ブチルセロソルブ、プロピレングリコールブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等のエーテ
ル類、ベンジルアルコール等のアルコール類、ヘキサ
ン、トルエン、ベンゼン等の炭化水素類を、40質量%
以下の範囲で添加して使用することも可能である。
【0022】本発明の水溶性及び/又は水分散性組成物
には、水溶性組成物、水分散性組成物、及び水溶性組成
物と水分散性組成物との混合物が含まれ、ビニル系モノ
マーを重合したものや、 粉末樹脂を水ないしは少量の
水性アルコールとの混合物等からなる水性媒体に乳化分
散させたもの等の通常使用されているものが挙げられ
る。
【0023】更に具体的には、水溶性媒体中で水溶性開
始剤及び/又は油溶性開始剤を使用してラジカル重合、
アニオン重合、又はカチオン重合されるが、ラジカル重
合が好ましい。この際、水溶性還元剤及び/又は油溶性
還元剤を使用してもよい。この重合により得られる化合
物には、従来公知のポリ(メタ)アクリレート系、ポリ
ビニルアセテート系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビ
ニル−VeoVa(混合トリアルキル酢酸ビニルエステ
ル)系、エチレン酢ビ系、シリコーン系、ポリブタジエ
ン系、スチレンブタジエン系、NBR系、ポリ塩化ビニ
ル系、塩素化ポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリ
スチレン系、塩化ビニリデン系、ポリスチレン−(メ
タ)アクリレート系、スチレン−無水マレイン酸系等の
共重合体等の化合物が挙げられ、シリコーン変性アクリ
ル系、フッ素−アクリル系、アクリルシリコン系、エポ
キシ−アクリル系等の変性共重合体、架橋性樹脂、コア
が架橋しているコア・シェル型樹脂等も含まれ、これら
の1種又は2種以上を用いることができる。
【0024】これらの重合体粒子径は、造膜性の観点か
ら、0.01μ〜100μが好ましく、0.05μ〜1
0μが更に好ましい。樹脂固形分は、一般には30〜6
0質量%である。水溶性及び/又は水分散性組成物を得
るために使用できる単量体は、具体的には、(メタ)ア
クリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド系単量体、
シアン化ビニル類等が挙げられる。(メタ)アクリル酸
エステルの例としては、アルキル部の炭素数が1〜18
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アルキル部の
炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアル
キルエステル、エチレンオキサイド基の数が1〜100
個の(ポリ)オキシエチレン(メタ)アクリレート、プ
ロピレンオキサイド基の数が1〜100個の(ポリ)オ
キシプロピレン(メタ)アクリレート、エチレンオキサ
イド基の数が1〜100個の(ポリ)オキシエチレンジ
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0025】(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具
体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、
(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シク
ロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)ア
クリル酸メチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ド
デシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられ
る。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルの
具体例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシドデシル等が挙げられる。
【0026】(ポリ)オキシエチレン(メタ)アクリレ
ートの具体例としては、(メタ)アクリル酸エチレング
リコール、メトキシ(メタ)アクリル酸エチレングリコ
ール、(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、メト
キシ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、(メ
タ)アクリル酸テトラエチレングリコール、メトキシ
(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール等が挙げ
られる。(ポリ)オキシプロピレン(メタ)アクリレー
トの具体例としては、(メタ)アクリル酸プロピレング
リコール、メトキシ(メタ)アクリル酸プロピレングリ
コール、(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコール、
メトキシ(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコール、
(メタ)アクリル酸テトラプロピレングリコール、メト
キシ(メタ)アクリル酸テトラプロピレングリコール等
が挙げられる。
【0027】(ポリ)オキシエチレンジ(メタ)アクリ
レートの具体例としては、ジ(メタ)アクリル酸エチレ
ングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコ
ール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、
ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール等が挙
げられる。(メタ)アクリルアミド系単量体としては、
例えば(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド等があり、シアン化ビニル類としては、例え
ば(メタ)アクリロニトリル等がある。
【0028】更にその他の(メタ)アクリル酸エステル
の例としては、ジ(メタ)アクリル酸ピロピレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸1,3−ブチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸1,4−ブチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸1,6−ヘキサングリコー
ル、トリ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、ト
リ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン等があ
る。
【0029】また上記以外の具体例として、例えばエチ
レン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、ブ
タジエン等のジエン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等
のハロオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、n−酪酸ビニル、安息香酸ビニル、p−t−ブチル
安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、2−エチルヘキサ
ン酸ビニル、バーサチック酸ビニル(混合トリアルキル
酢酸ビニルエステル)、ラウリン酸ビニル等のカルボン
酸ビニルエステル類、酢酸イソプロペニル、プロピオン
酸イソプロペニル等のカルボン酸イソプロペニルエステ
ル類、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル
類、スチレン、α−クロロスチレン、α−メチルスチレ
ン等のα−アルキルスチレン、ジビニルベンゼン、トリ
ビニルベンゼン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合
物、酢酸アリル、安息香酸アリル等のアリルエステル
類、アリルエチルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、アリルフェニルエーテル等のアリルエーテル類、さ
らにγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジ
メトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニ
ルジメチルメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、4−(メタ)アクリロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,
6,6−ペンタメチルピペリジン、パーフルオロメチル
(メタ)アクリレート、パーフルオロプロピル(メタ)
アクリレート、パーフルオロプロピルメチル(メタ)ア
クリレート、ビニルピロリドン、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸グリ
シジル、(メタ)アクリル酸2,3−シクロヘキセンオ
キサイド、(メタ)アクリル酸アリル、メタクリル酸ア
シッドホスホオキシエチル、メタクリル酸3−クロロ−
2−アシッドホスホオキシプロピル、メチルプロパンス
ルホン酸アクリルアミド、ジビニルベンゼン等が挙げら
れる。
【0030】これらの単量体は1種又は2種以上を用い
ることができる。また、終始同一組成で重合すること
も、組成を連続的に変化させて重合することも可能であ
り、更に異なる組成で数段に分割して重合することも可
能である。水溶性組成物と水分散性組成物の混合物の場
合には、別々に重合した水溶性組成物と水分散性組成物
を混合してもよいし、水溶性組成物の重合に引き続き同
じ反応器で水分散性組成物を重合してもよいし、また、
水分散性組成物の重合に引き続き同じ反応器で水溶性組
成物を重合してもよい。
【0031】水溶性組成物及び/又は水分散性組成物
は、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、及び両性の
何れであっても良いが、アニオン性又はカチオン性が好
ましく、アニオン性であることが更に好ましい。又、特
にカルボン酸基を含むことが水溶性を高める観点から好
ましい。水溶性組成物及び/又は水分散性組成物にカル
ボン酸基を持たせるには、重合時に使用する単量体混合
物にエチレン性不飽和カルボン酸単量体を混合する。具
体的には、アクリル酸、メタクリル酸、α−クロロアク
リル酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸及び
イタコン酸、フマール酸、マレイン酸の半エステル等が
挙げられる。
【0032】水溶性組成物及び/又は水分散性組成物が
カチオン性である場合は、重合に使用する単量体混合物
にカチオン基を持つエチレン性不飽和単量体を混合す
る。カチオン基を持つエチレン性不飽和単量体として
は、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル及びその
塩、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル及びその
塩、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル及びそ
の塩、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド及
びその塩、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド及びその塩、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド及びその塩、ビニルピリジン、ジメチルアミノ
メチル(メタ)アクリルアミドエピクロルヒドリン付加
物のハロゲン化物、ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドエピクロルヒドリン付加物のハロゲン化物
及びそのアルキルスルホン酸塩、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノメチルエピクロルヒドリン付加物のハロゲ
ン化物、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピルエ
ピクロルヒドリン付加物のハロゲン化物及びそのアルキ
ルスルホン酸塩等が挙げられる。
【0033】カチオン基を持つエチレン性不飽和単量体
は、得られる水溶性組成物及び/又は水分散性組成物の
水中での安定性の観点から単量体混合物中0.5質量%
〜30質量%で使用されることが好ましく、単量体混合
物中1質量%〜20質量%で使用されることが更に好ま
しい。1質量%以上で水性組成物の下地基材への浸透性
がさらに良好となる。
【0034】本発明の水溶性組成物及び/又は水分散性
組成物は、アミノ樹脂を加えることによりアミノ樹脂と
架橋させて使用することができる。アミノ樹脂の具体例
としては、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ
−メチロールメラミン及びそれらのアルキルエーテル化
物(アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル等)、尿素−ホルムアルデヒ
ド縮合物、尿素−メラミン共縮合物等を挙げることがで
きる。これらのうちメラミン樹脂が好ましく、具体的に
は、三井サイテック(株)製マイコート212(商
標)、サイメル254(商標)、サイメル202(商
標)、サイメル303(商標)、サイメル325(商
標)、サイメル1156(商標)等、三井化学(株)製
ユーバン20N(商標)、ユーバン20SB(商標)、
ユーバン128(商標)等、住友化学(株)製スミマー
ルM−50W(商標)、スミマールM−40N(商
標)、スミマールM−30W(商標)等が適している。
【0035】本発明の水溶性組成物及び/又は水分散性
組成物をアミノ樹脂と架橋させて使用する場合には、充
分な架橋強度を得るために、水溶性組成物及び/又は水
分散性組成物に水酸基価20mgKOH/g以上の水酸
基を含むことが好ましく、25mgKOH/g以上がよ
り好ましく、25mgKOH/g以上、かつ250mg
KOH/g以下が更に好ましい。水溶性組成物及び/又
は水分散性組成物に水酸基を持たせるには、重合時に使
用する単量体混合物に上述の(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシアルキルエステル等の水酸基を含有する単量体を混
合する。なお、水酸基価は、乾燥樹脂のg質量に対す
る、水酸基と等モルのKOHの固形分質量で示した。
【0036】水溶性組成物及び/又は水分散性組成物の
数平均分子量は1000〜1000000であり、粘度
と得られる皮膜の機械的物性の観点から1000〜50
0000であることが好ましく、4000〜50000
0であることがさらに好ましい。本発明の水溶性及び/
又は水分散性組成物は、水性媒体中で、懸濁重合、ミク
ロ懸濁重合、乳化重合、マイクロエマルション重合また
はミニエマルション重合により得られる。反応速度を速
めるため、重合の際、単量体混合物を水性媒体中へ、乳
化剤の存在下、ホモジナイザー等の乳化機により前もっ
て乳化しておくことが好ましい。
【0037】油溶性開始剤及び油溶性還元剤の重合反応
系への添加は、特に制限はなく、通常行われる重合反応
における、重合開始剤の添加方法に準じて行うことがで
きるが、特に、前述した、重合の際、単量体混合物を水
性媒体中へ、乳化剤の存在下、ホモジナイザー等の乳化
機により前もって乳化しておく場合には、この油溶性開
始剤及び油溶性還元剤も併用して乳化しておくことが好
ましい。
【0038】本発明で使用する水溶性開始剤としては、
水溶性の過硫酸塩、過酸化物、アゾビス化合物等が使用
できる。その例として、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリ
ウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、クメンヒドロ
ペルオキシド、t−ブチルパーオキシマレイン酸、2,
2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ニ塩酸塩、
2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン]ニ塩酸塩、2,2’−アゾ
ビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]
ニ塩酸塩、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−
[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシ
エチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス[2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンア
ミド]、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンア
ミド)ジハイドレート等が挙げられる。その使用量は、
単量体の総量100質量部に対して通常0.1〜10質
量部である。
【0039】本発明で使用する油溶性開始剤は、ラジカ
ル重合触媒として熱または還元性物質などによってラジ
カル分解してエチレン性不飽和単量体の付加重合を起こ
させるもので、具体的には、1,1’−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メ
トキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’
−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロ
パン]、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチル
ペンタン)、2−シアノ−2−プロピラゾホルムアミ
ド、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオ
ネート)、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチル
プロピオニトリル)、1,1’−アゾビス(1−アセト
キシ−1−フェニルエタン)等のアゾ系開始剤や、t−
ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオ
キサイドといった過酸化物系開始剤が挙げられる。より
好ましくは、メチルエチルケトンパーオキサイド、シク
ロヘキサノンパーオキサイド、3,5,5−トリメチル
シクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサ
ノンパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイ
ド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ヘキシルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデ
カン、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、1,1,
3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、
t−ヘキシルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピル
ベンゼンビスハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3、イソブチルパーオキサイド、ラウロリルパ
ーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパ
ーオキサイド、コハク酸パーオキサイド、ベンゾイルパ
ーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド、オクタノイルパーオキサイド、ステアロイルパー
オキサイド、n−トルオイルパーオキサイド、ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパー
オキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオ
キシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキ
シジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチ
ル)パーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチル
シクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、(a,a
−ビスネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベン
ゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,
3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエー
ト、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブ
チルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオ
キシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、
2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノ
イルパーオキシ)ヘキサン、1,1,3,3−テトラメ
チルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t
−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−
ブチルパーオキシイソブチレート、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパ
ーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t
−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,
5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ヘキ
シルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレ
ート等の過酸化物系開始剤が好ましい。また、これらの
2種以上を組み合わせて使用することもできる。その使
用量は、単量体の総量100質量部に対して通常0〜1
0質量部である。
【0040】本発明に使用する水溶性還元剤としては、
鉄(II)やクロムイオン、亜硫酸塩、次亜硫酸塩、ヒド
ロキシルアミン、ヒドラジン、ナトリウムホルムアルデ
ヒドスルホキシレート等を挙げることができる。また、
これらの2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。その使用量は、単量体の総量100質量部に対して
通常0〜10質量部である。
【0041】本発明に使用する油溶性還元剤としては、
n−ブタンチオール、n−ペンタンチオール、n−ヘキ
サンチオール、n−へプタンチオール、n−オクタンチ
オール、2−エチルヘキサンチオール、n−ノナンチオ
ール、n−デカンチオール、n−ウンデカンチオール、
n−ドデカンチオール、t−ドデカンチオール、ベンゼ
ンチオール、α−トルエンチオール等のチオール類が好
ましく、この他に、−SO2H、−NHNH2、−COC
H(OH)−等の基を含む油溶性化合物を挙げることが
できる。また、これらの2種以上を組み合わせて使用す
ることもできる。その使用量は、単量体の総量100質
量部に対して通常0〜10質量部である。
【0042】本発明の水溶性及び/又は水分散性組成物
の懸濁重合、ミクロ懸濁重合、乳化重合、マイクロエマ
ルション重合又はミニエマルション重合では重合用乳化
剤を利用することが好ましい。水溶性及び/又は水分散
性組成物がアニオン性の場合には、アニオン性界面活性
剤及び/又はノニオン性界面活性剤を使用する。
【0043】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
脂肪酸石鹸、脂肪族又は芳香族アルキルスルホン酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩、リン酸エステル塩
等を挙げることができる。また、例えば、三洋化成
(株)製エレミノールJS−2、JS−5(商標)、花
王(株)製ラテムルS−120、S−180A、S−1
80(商標)、第一工業製薬(株)製アクアロンHS−
10(商標)、旭電化工業(株)製アデカリアソープS
E−1025N(商標)、メタクリル酸スルホアルキル
エステルの塩、p−スチレンスルホン酸の塩、旭電化工
業(株)製アデカリアソープSDX−730、SDX−
731、SDX−334(商品名)等のリン酸エステル
基を有するアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩
等の反応性乳化剤を用いることもできる。
【0044】ノニオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピ
レンプロックコポリマー、ジエタノールアミン誘導体等
を挙げることができる。また水溶性及び/又は水分散性
組成物がカチオン性の場合には、カチオン性界面活性剤
及び/又はノニオン性界面活性剤を使用する。カチオン
性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミン塩酸
塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルアンモニウムハイドロオキサイド、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン等を挙げることができる。また、ノ
ニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピ
レンプロックコポリマー等を挙げることができる。
【0045】これらの界面活性剤の使用量は、水溶性及
び/又は水分散性組成物の固形分に対して0.05〜2
0質量%であることが好ましい。また、上記界面活性剤
の中では、反応性乳化剤を使用することが好ましく、こ
の場合その使用量は、乳化力と水溶性及び/又は水分散
性組成物から得られる塗膜の強度の観点から水溶性及び
/又は水分散性組成物の固形分の0.5〜5質量%が好
ましく、1〜3質量%が更に好ましい。
【0046】本発明の水溶性及び/又は水分散性組成物
は、アニオン性であればアルカリ及び/又は有機溶剤の
添加によって、カチオン性であれば酸及び/又は有機溶
剤の添加によって、重合物の少なくとも一部を可溶化す
ることによって得ることもできる。このような可溶化処
理に使用されるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、有機アミン類、
アンモニア等が挙げられ、特に乾燥後の塗膜の耐水性を
向上せしめる観点から、モノエタノールアミン、N,N
−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、N−n−ブチルジエ
タノールアミン、トリイソプロパノールアミン、及びモ
ルホリン、4−モルホリノエタノール等のモルホリン類
等が好ましい。この中で揮発性のアルカリ成分としては
アンモニアが好ましい。酸としては、塩酸、硫酸、硝
酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢
酸、乳酸、ヒドロキシ酢酸等が挙げられる。アルカリ又
は酸の添加は重合前でも、重合中でも、重合後であって
も良い。また可溶化処理において有機溶剤は、アルカリ
又は酸の添加だけでは水溶化が不充分であるときに補助
的に使用しても良いし、有機溶剤だけで可溶化させても
良い。
【0047】使用される有機溶剤としては、例えばCS
−12(チッソ(株)製)、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキ
シルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリ
コールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、ベンジルアルコール、グルタル酸ジメチル、グルタ
ル酸イソプロピル等が挙げられる。有機溶剤の添加は、
アルカリ又は酸の添加と同様、重合前でも、重合中で
も、重合後であっても良い。とくに長期の分散安定性を
保つ目的から水溶性及び/又は水分散性組成物を上記の
アルカリ成分または酸成分を使用してpHを3〜10の
範囲に調整することが好ましい。
【0048】本発明の水性組成物は、塗料、コーティン
グ剤、シーリング剤等に利用される。具体的には、建築
内外装、鋼構造物、建材、モルタル、軽量気泡コンクリ
ートを含む各種コンクリート、プラスチック、自動車・
船舶等の金属加工製品等への塗料の下塗り、中塗り、及
び上塗り、又は建築仕上げ塗材等の下塗り、中塗り、及
び上塗りとして利用されるかあるいは、建材、モルタ
ル、コンクリート、鋼材、自動車、船舶、プラスチック
等へ直接塗装されるクリアコート剤、トップコート剤、
塗料等として各種用途に利用される。
【0049】自動車の塗装においては、下塗り及び中塗
りを施した塗装板上に、上塗りとして水性メタリックベ
ースを塗装した後、これを硬化せずにウェットオンウェ
ットでクリヤーを重ね塗りし、ベースとクリヤーを合わ
せて硬化させる、いわゆる2コート1ベーク方式の上塗
りベースとして、あるいは、下塗りを施した塗装板上に
水性中塗り塗料を塗装し、これを硬化させる前に水性ベ
ース塗料を塗装し、更にその硬化前にクリヤー塗料を塗
装し、水性中塗り、水性ベース、及びクリヤーを同時に
焼きつける、いわゆる3コート1ベーク方式の中塗り、
および上塗りベースとしても利用される。
【0050】本発明の水性組成物は、そのままで、木
材、金属、コンクリート、プラスチック、ペイント塗
膜、感熱紙またはその他の種類の基材に、透明で光沢が
あり、かつ耐汚染性、耐久性、耐摩耗性に優れた皮膜を
与えるものである。また、本発明の水性組成物は、顔料
混和性も良好であり、必要に応じて炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、酸化チタン、マイカ粉、パライト等の無
機顔料又は着色顔料と混合して使用することができる。
【0051】更に、本発明の水性組成物には通常塗料等
に添加配合される成分、例えば粘性調整剤、pH調整
剤、消泡剤(ポリグリコール、脂肪酸エステル、リン酸
エステル、シリコンオイル等)、充填剤、分散剤(ピロ
リン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等)、
染料、レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミド、尿
素等)、耐水化剤(ホルマリン、ヘキサミン、メラミン
樹脂、尿素樹脂、グリオキサル等)、離型剤(ステアリ
ン酸カルシウム、パラフィンエマルジョン等)、防腐
剤、界面活性剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、光安定剤、難燃剤、有機溶剤、湿潤剤、増粘剤、可
塑剤、防錆剤等を配合することは任意である。これら
は、例えばアトライター、サンドミルなどの練肉機を使
用して分散を行い、所定の粘度になるよう調整を行う。
本発明の水性組成物の塗装には、ロール塗装、カーテン
フロー塗装、スプレー塗装、静電塗装等の通常行われて
いる塗装方法が用いられる。
【0052】次に、実施例及び比較例によって本発明を
説明する。実施例及び比較例中の部は質量部を意味す
る。実施例及び比較例において各種の評価は以下に示す
方法で行った。 (1)固形分 :105℃、3時間での不揮発分(質量
%)を測定した。 (2)粘度 :B型粘度計((株)トキメック製、モデ
ルBM)を用い、6rpmで測定した。 (3)造膜助剤と水性組成物との相溶性(表中では、
「相溶性」と記載):水性組成物について、目視によ
り、下記基準で評価した。 ○:均一に混合している。 ×:造膜助剤の分離がみられる。 (4)造膜性 :水性組成物について、高林理化(株)
製最低成膜温度測定装置を用いてMFTを測定し造膜性
を評価した。 (5)低温造膜性:水性組成物を湿潤状態の膜厚250
μmでガラス板上に塗布し、直ちに3℃の恒温乾燥器に
入れ、造膜状態を下記基準で判定した。 ○:均一に造膜、△:一部にひび割れあり、×:全面に
ひび割れあり
【0053】(6)塗膜外観 :水性組成物をガラス板
上に塗布し室温成膜した塗膜の外観を目視により、下記
基準で評価した。 ◎:均一で表面平滑性に優れた塗膜を形成している、 ○:ひび割れのない均一な塗膜を形成している、 △:わずかにひび割れがおこっている、 ×:ひび割れて塗膜にならない (7)貯蔵安定性:水性組成物を50℃で1ヶ月間保管
し、その間の経時的なpH変化を東亜電波工業(株)製
pHメーターHM−205により測定し評価した。 (8)凍結安定性:水性組成物をポリ瓶に入れ、−30
℃の恒温槽に16時間放置した後、室温に戻した時の水
性組成物の外観を観察し、下記基準で評価した。 ○:凍結して融解した後、もとの状態にもどったもの ×:凍結後室温に戻しても凝固してもとの状態にもどら
なかったもの (9)顔料混和性:水性組成物を目視と触感にて以下の
判定基準に従って評価した。 ○:つぶが見られない。 △:小さなつぶが見られる。 ×:大きなつぶが見られる。
【0054】
【実施例1】反応容器に、1,3,6−ヘキサントリカ
ルボン酸400部、イソデカノール1044部、及び触
媒としてテトライソプロピルチタネート0.4部を仕込
み、窒素気流中、140〜230℃で、生成する水を留
去しながら6時間攪拌を続けた。次いで、190〜20
0℃で最大665Paの減圧下、過剰のアルコールを留
去し、100℃で12部の水酸化アルミナマグネシウム
により吸着処理を行った。この後、ろ過して1,3,6
−ヘキサントリカルボン酸トリイソデシルを得た。粘度
44mPa・s/25℃。イソ酪酸アミル、ブチルセロ
ソルブ、及びセロソルブアセテートに比べ臭気は少なか
った。
【0055】
【実施例2】反応容器に、1,3,6−ヘキサントリカ
ルボン酸400部、2−エチルヘキサノール859部、
及び触媒としてテトライソプロピルチタネート0.3部
を仕込み、窒素気流中、140〜230℃で、生成する
水を留去しながら6時間攪拌を続けた。次いで、180
〜190℃で最大665Paの減圧下、過剰のアルコー
ルを留去し、100℃で10部の水酸化アルミナマグネ
シウムにより吸着処理を行った。この後、ろ過して1,
3,6−ヘキサントリカルボン酸トリ2−エチルヘキシ
ルを得た。粘度42mPa・s/25℃。イソ酪酸アミ
ル、ブチルセロソルブ、及びセロソルブアセテートに比
べ臭気は少なかった。
【0056】
【実施例3〜6、比較例1,2】実施例1の1,3,6
−ヘキサントリカルボン酸トリイソデシル、実施例2の
1,3,6−ヘキサントリカルボン酸トリ2−エチルヘ
キシル、又はブチルセロソルブ(水との1:1(質量
比)混合物)をアクリル水分散体A(アクリル−スチレ
ン系、MFT50℃、pH8.0、固形分46.0%)
の固形分に対し、表1に示した量を添加し、水性組成物
を得た。この水性組成物についての評価結果を表1に示
した。
【0057】
【実施例7〜10、比較例3,4】実施例1の1,3,
6−ヘキサントリカルボン酸トリイソデシル、実施例2
の1,3,6−ヘキサントリカルボン酸トリ2−エチル
ヘキシル、又はブチルセロソルブ(水との1:1(質量
比)混合物)をアクリル水分散体B(アクリル系、MF
T22℃、pH8.0、固形分47.5%)の固形分に
対し、表2に示した量を添加し、水性組成物を得た。こ
の水性組成物についての評価結果を表2に示した。
【0058】
【実施例11〜14、比較例5,6】アクリル水分散体
A(アクリル−スチレン系、MFT50℃、pH8.
0、固形分46.0%)にチタン白を最終水性組成物の
顔料質量割合(PWC)が40%になるように加え、次
いで所定量のガラスビーズを加え振とう機にかけて顔料
分散を行い、その後ガラスビーズを除去した。得られた
分散液に対して実施例1の1,3,6−ヘキサントリカ
ルボン酸トリイソデシル、実施例2の1,3,6−ヘキ
サントリカルボン酸トリ2−エチルヘキシル、又はブチ
ルセロソルブ(水との1:1(質量比)混合物)をアク
リル水分散体Aの固形分に対し、表3に示した量になる
ように添加し、水性組成物を得た。この水性組成物につ
いての評価結果を表3に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【発明の効果】本発明の造膜助剤は、水性組成物の調製
に用いられ、生体への毒性、臭気が少なく、安全性が高
く、低粘度で、水性組成物との相溶性等を兼ね備えてい
る。また、本発明の水性組成物は、造膜助剤を含有し、
顔料混和性、造膜性、凍結融解安定性、貯蔵安定性、及
び得られる皮膜の優れた特性等を兼ね備えている。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA01 AB90 KA06 4J002 BB031 BB121 BB181 BC011 BC121 BD031 BD101 BF011 BF021 BG051 BG061 BG071 BG101 BG121 BG131 BL011 BQ001 CD191 EH036 FD206 HA04 HA07 4J038 CC061 CG141 CJ031 EA011 JA59 MA08 MA09 MA10 NA26 NA27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される水性組成物用の造膜
    助剤。 【化1】 〔式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立に、水素原
    子、炭素数1〜20のアルキル基、置換されていないか
    或いは炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数1〜8の
    アルコキシ基で置換されている炭素数5〜20のシクロ
    アルキル基、もしくは置換されていないか或いは炭素数
    1〜8のアルコキシ基で置換されている炭素数6〜28
    のアリール基を表す。上記のアルキル基及びアルコキシ
    基のアルキル部は、直鎖状でもよいし分枝状でもよい。
    p,r,sは0〜9の整数、qは1〜9の整数で、1≦
    p+q+r+s≦9かつ{r<sまたは(r=sかつp
    ≦q)}〕
  2. 【請求項2】 p+q+r+s=3である請求項1に記
    載の水性組成物用の造膜助剤。
  3. 【請求項3】 p=1、q=2、r=s=0である請求
    項1に記載の水性組成物用の造膜助剤。
  4. 【請求項4】 水溶性及び/又は水分散性組成物の固形
    分100質量部に対し、請求項1〜3のいずれか一項記
    載の造膜助剤1種以上を0.1〜30質量部含有するこ
    とを特徴とする水性組成物。
JP2002081812A 2002-03-22 2002-03-22 造膜助剤及びこれを含有する水性組成物 Expired - Lifetime JP4049600B2 (ja)

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