JP2003277575A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2003277575A
JP2003277575A JP2002090757A JP2002090757A JP2003277575A JP 2003277575 A JP2003277575 A JP 2003277575A JP 2002090757 A JP2002090757 A JP 2002090757A JP 2002090757 A JP2002090757 A JP 2002090757A JP 2003277575 A JP2003277575 A JP 2003277575A
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Japan
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weight
thermoplastic elastomer
elastomer composition
parts
conjugated diene
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Application number
JP2002090757A
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English (en)
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Michihisa Tasaka
道久 田坂
Masaki Yamaguchi
正樹 山口
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Riken Technos Corp
Original Assignee
Riken Technos Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性に富み、耐熱変形性、成形加工性に優
れ、柔軟性に富み、耐熱変形性、耐油性、透明性、成形
加工性に優れた熱可塑性エラストマー組成物の提供。 【解決手段】 (a)芳香族ビニル化合物を主体とする
重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合
物を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1個とか
らなるブロック共重合体の共役ジエンブロックの90%
以上の水添物(a−1)と90%未満水添物(a−2)
を、(a−1)/(a−2)が10〜95/5〜90
(重量%)の割合で混合したエラストマー100重量部
に対して、(b)ゴム用軟化剤5〜300重量部、及び
(c)有機過酸化物0.01〜3重量部を含有する組成
物を溶融混練して得られる熱可塑性エラストマー組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性エラスト
マー組成物及びそれを用いた成形材に関し、特に、柔軟
性に富み、耐熱変形性、耐油性、透明性、成形加工性に
優れる熱可塑性エラストマー組成物及びそれを用いた成
形材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム弾性を有する軟質材料であっ
て、加硫工程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形
加工性及びリサイクルが可能な熱可塑性エラストマー
が、自動車部品、家電部品、電線被覆、医療用部品、履
物、雑貨等の分野で多用されている。
【0003】熱可塑性エラストマーの中でも、芳香族ビ
ニル化合物−共役ジエン化合物のブロック共重合体であ
るスチレン−ブタジエンブロックポリマー(SBS)や
スチレン−イソプレンブロックポリマー(SIS)など
のポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、柔軟性に富
み、常温で良好なゴム弾性を有し、かつ、これらより得
られる熱可塑性エラストマー組成物は加工性に優れてお
り、加硫ゴムの代替品として広く使用されている。
【0004】また、これらのポリスチレン系熱可塑性エ
ラストマー中のスチレンと共役ジエンのブロック共重合
体の分子内二重結合を水素添加したエラストマー組成物
は、耐熱老化性(熱安定性)および耐候性を向上させた
エラストマーとして、更に広く多用されている。
【0005】しかしながら、これらの水素添加ブロック
共重合体を用いた熱可塑性エラストマー組成物は、未だ
ゴム的特性、例えば、耐油性、加熱加圧変形率(圧縮永
久歪み)や高温時のゴム弾性に問題があり、この点を改
良するものとして、上記ブロック共重合体の水素添加誘
導体を含む組成物を架橋させて得られる架橋体が提案さ
れている(例えば、特開昭59−6236号公報、特開
昭63−57662号公報、特公平3−49927号公
報、特公平3−11291号公報及び特公平6−136
28号公報)。
【0006】しかしながら、上記公報に開示されている
水添ブロック共重合体の架橋組成物は、高温時、特に1
00℃における圧縮永久歪みが未だに不十分であり、機
械強度が低下し易いという問題があり、従来加硫ゴム用
途で要求されている性能レベルに到達していないのが現
状である。また押出成形では高温時の溶融張力が低いた
めに形状保持性が悪化し、射出成形では成形サイクルが
長くなるなど、成形加工面の問題点も多い。
【0007】また、該組成物は、耐熱性・耐油性と透明
性のバランスが悪く、チューブ・ホースやフィルム・シ
ート分野では使用が限定されるという欠点を有してい
た。
【0008】この問題点を解決するために、上記公報に
開示されている水添ブロック共重合体にα−メチルスチ
レンとスチレンの共重合体(例えば、理化ハーキュレス
(株)製 クリスタレックス)や結晶性樹脂を微量添加
して耐熱性・耐油性・透明性・成形加工性のバランスを
調整した熱可塑性エラストマーがあるが、架橋がなされ
ていなかったり、あるいは不十分であるために耐熱性・
耐油性が未だ不十分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、特に、柔軟性に富み、耐熱変形性、耐油
性、透明性、成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー
組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、水添率の異なる
2種類の水添ブロック共重合体の特定割合の混合物にゴ
ム用軟化材、有機過酸化物を配合し、加熱処理すること
により、柔軟性に富み、耐熱変形性、耐油性、透明性、
成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー組成物が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明の第1の発明は、(a)
(a−1)芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブロ
ックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBの少なくとも1個とからなるブロ
ック共重合体の共役ジエンブロックを90%以上水素添
加して得られる水添ブロック共重合体10〜95重量%
と(a−2)芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブ
ロックAの少なくとも2個と、共役ジエン化合物を主体
とする重合体ブロックBの少なくとも1個とからなるブ
ロック共重合体の共役ジエンブロックを90%未満水素
添加して得られる水添ブロック共重合体5〜90重量%
とからなるエラストマー100重量部に対して、(b)
ゴム用軟化剤5〜300重量部、及び(c)有機過酸化
物0.01〜3重量部を含有する組成物を溶融混練して
得られる熱可塑性エラストマー組成物である。
【0012】また、本発明の第2の発明は、(a−1)
水添ブロック共重合体のポリスチレン換算の数平均分子
量が100,000〜400,000の範囲であり、
(a−2)水添ブロック共重合体のポリスチレン換算の
数平均分子量が10,000〜200,000の範囲で
あることを特徴とする第1の発明に記載の熱可塑性エラ
ストマー組成物である。
【0013】また、本発明の第3の発明は、(d)エス
テル系架橋助剤0.02〜10重量部を更に含有するこ
とを特徴とする第1又は2の発明に記載の熱可塑性エラ
ストマー組成物である。
【0014】また、本発明の第4の発明は、(e)パ−
オキサイド分解型オレフィン系樹脂1〜25重量部を更
に含有することを特徴とする第1〜3のいずれかの発明
に記載の熱可塑性エラストマー組成物である。
【0015】また、本発明の第5の発明は、(f)軟化
点が80〜170℃、および溶融粘度が10ポイズにな
る温度が120〜250℃である石油系炭化水素樹脂1
〜30重量部を更に含有することを特徴とする第1〜4
のいずれかの発明に記載の熱可塑性エラストマー組成物
である。
【0016】また、本発明の第6の発明は、第1〜5の
いずれかの発明に記載の熱可塑性エラストマー組成物か
らなることを特徴とするホース材、チューブ材、グリッ
プ材、フィルム材、シート材または表皮材である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を構成する成分、製造方
法、用途について以下に詳細に説明する。
【0018】1.熱可塑性エラストマー組成物の構成成
分 (1)エラストマー(a) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物で用いるエラスト
マー(a)成分は、次の(a−1)高水添率水添ブロッ
ク共重合体と(a−2)低水添率水添ブロック共重合体
の混合物からなるエラストマーである。
【0019】(a−1)高水添率水添ブロック共重合体 エラストマー(a)成分で用いる高水添率水添ブロック
共重合体(a−1)成分は、芳香族ビニル化合物を主体
とする重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役ジエ
ン化合物を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1
個とからなるブロック共重合体の共役ジエンブロックに
おける共役ジエンに由来する脂肪族二重結合部分を90
%以上水素添加した高水添率水素添加物である。例え
ば、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−B−A
等の構造を有する芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合
物ブロック共重合体の共役ジエンブロックを水添率90
%以上水添して得られる水添ブロック共重合体を挙げる
ことができる。
【0020】芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブ
ロックAは、好ましくは、芳香族ビニル化合物のみから
なるか、または芳香族ビニル化合物50重量%以上、好
ましくは、70重量%以上と水素添加された共役ジエン
化合物との共重合体ブロックである。
【0021】水素添加された共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBは、好ましくは、水素添加された
共役ジエン化合物のみからなるか、または、水素添加さ
れた共役ジエン化合物50重量%以上、好ましくは、7
0重量%以上と芳香族ビニル化合物との共重合体ブロッ
クである。
【0022】上記ブロック共重合体は、芳香族ビニル化
合物を5〜60重量%、好ましくは、20〜50重量%
含む。
【0023】ブロック共重合体を構成する芳香族ビニル
化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等のうち
から1種又は2種以上を選択でき、なかでもスチレンが
好ましい。また共役ジエン化合物としては、例えば、ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン等のうちから1種又は
2種以上が選ばれ、なかでもブタジエン、イソプレン及
びこれらの組合せが好ましい。
【0024】また、これらの芳香族ビニル化合物を主体
とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBにおいて、分子鎖中の共役ジエン化
合物又は芳香族ビニル化合物由来の単位の分布がランダ
ム、テーパード(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加又
は減少するもの)、一部ブロック状又はこれらの任意の
組合せでなっていてもよい。芳香族ビニル化合物を主体
とする重合体ブロックA又は共役ジエン化合物を主体と
する重合体ブロックBがそれぞれ2個以上ある場合に
は、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造であっても
異なる構造であってもよい。
【0025】これらのブロック共重合体は、公知の方
法、例えば、特公昭40−23798号公報に記載され
た方法により、リチウム触媒又はチーグラー型触媒を用
い、不活性媒体中でブロック重合させて得ることがで
き、水添ブロック共重合体は、上記ブロック共重合体を
公知の方法で水素化して得られる。水素化は、主に共役
ジエンブロックの共役ジエンに由来する脂肪族二重結合
を水素化するもので、その水添率は、90%以上である
必要がある。水添率が90%未満であると柔軟性や透明
性が悪化する傾向にある。
【0026】成分(a−1)の水素添加物にあって、共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBにおい
て、そのミクロ構造は、任意であり、例えば、ポリブタ
ジエンブロックにおいては、1,2−ミクロ構造が好ま
しくは20〜50重量%、特に好ましくは25〜45重
量%である。ポリイソプレンブロックにおいてはイソプ
レンの好ましくは70〜100重量%が1,4−ミクロ
構造を有しているのが好ましい。
【0027】水添ブロック共重合体(a−1)のポリス
チレン換算の数平均分子量(Mn)は、30,000〜
500,000、好ましくは100,000〜400,
000、より好ましくは150,000〜350,00
0、更に好ましくは200,000〜350,000の
範囲であり、分子量分布(重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn))は、好ましく
は5以下、より好ましくは2以下である。ブロック共重
合体の分子構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいはこ
れらの任意の組合せのいずれであってもよい。数平均分
子量(Mn)が前記下限値未満であると、耐熱性、耐傷
付き性、耐油性が低下する。一方、上限値を超えると、
流動性が悪くなり、射出成形ではショートショット、フ
ローマークなどの外観不良が成形品に発生する。また、
押出成形では、肌荒れ、目脂などの発生が顕著になる。
なお、本発明における分子量はGPCにより、分子量が
既知であるポリスチレンを基準として求めた値である。
従って、該値は相対的な値であり、絶対値ではなく、更
に、基準サンプル、装置、データ処理方法等GPCの各
条件により±30%程度のばらつきが有り得る。
【0028】成分(a−1)の水添ブロック共重合体の
具体例としては、スチレン−エチレン・ブテン−スチレ
ン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン・プロピ
レン−スチレン共重合体(SEPS)、スチレン−エチ
レン・エチレン・プロピレン−スチレン共重合体(SE
EPS)等を挙げることができる。
【0029】(a−2)低水添率水添ブロック共重合体 エラストマー(a)で用いる低水添率水添ブロック共重
合体(a−2)成分は、芳香族ビニル化合物を主体とす
る重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役ジエン化
合物を主体とする重合体ブロックBの少なくとも1個と
からなるブロック共重合体の共役ジエンブロックの共役
ジエンに由来する脂肪族二重結合部分を90%未満水素
化した低水添率水素化物である。例えば、A−B−A、
B−A−B−A、A−B−A−B−A等の構造を有する
芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物のブロック共重
合体の共役ジエンブロックを水素率90%未満水添して
得られる水添ブロック共重合体を挙げることができる。
ここで、重合体ブロックAは、40重量%以下が好まし
い。
【0030】芳香族ビニル化合物を主体とする重合体ブ
ロックAは、芳香族ビニル化合物のみからなる重合体
か、芳香族ビニル化合物と50重量%未満の共役ジエン
化合物との共重合体であってもよい。また、共役ジエン
化合物を主体とする重合体ブロックBは、共役ジエン化
合物のみからなる重合体か、共役ジエン化合物と50重
量%未満の芳香族ビニル化合物の共重合体であってもよ
い。
【0031】成分(a−2)を構成する芳香族ビニル化
合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレンなどのう
ちから1種または2種以上が選択でき、中でもスチレン
が好ましい。また共役ジエン化合物としては、例えば、
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,
3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうちから1種
または2種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレ
ンおよびこれらの組合せが好ましい。
【0032】共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBにおけるミクロ構造は、任意に選ぶことができ
る。ブタジエンブロックにおいては、1,2−ミクロ構
造が下限は1%以上、好ましくは5%以上、更に好まし
くは10%以上、上限は95%以下、好ましくは80%
以下、更に好ましくは75%以下である。
【0033】また、成分(a−2)の水添共重合体にお
ける共役ジエンブロックの共役ジエンに基づく脂肪族二
重結合の水添率は、90%未満であり、好ましくは80
%未満、更に好ましくは75%未満、特に好ましくは6
0%未満である。下限は、3%以上が好ましく、より好
ましくは5%以上、更に好ましくは7%以上、特に好ま
しくは9%以上である。また、水添後の1,2−ビニル
結合が0.5〜12%が好ましく、より好ましくは10
%未満、更に好ましくは5%以下、より更に好ましくは
3%以下である。水添率が90%を超えると、架橋効率
が低下し耐熱性や耐油性が低下する傾向にある。
【0034】上記の構造を有する水添ブロック共重合体
(a−2)のポリスチレン換算の数平均分子量は、1
0,000〜500,000、好ましくは10,000
〜200,000、より好ましくは10,000〜15
0,000の範囲である。分子量分布(重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn))
は、好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、より
好ましくは2以下である。水添ブロック共重合体の分子
構造は、直鎖上、分岐状、放射状あるいはこれらの任意
の組合せのいずれであってもよい。
【0035】数平均分子量(Mn)が前記下限値未満で
あると、成形物の機械特性、耐熱性、耐傷付き性、耐油
性が低下する。一方、上限値を超えると、流動性が悪く
なり、射出成形ではショートショット、フローマークな
どの外観不良が成形品に発生する。また、押出成形で
は、肌荒れ、目脂などの発生が顕著になる。なお、本発
明における分子量はGPCにより、分子量が既知である
ポリスチレンを基準として求めた値である。従って、該
値は相対的な値であり、絶対値ではなく、更に、基準サ
ンプル、装置、データ処理方法等GPCの各条件により
±30%程度のばらつきが有り得る。
【0036】水素添加率90%未満の水添ブロック重合
体成分(a−2)の具体例としては、ブタジエンブロッ
クの1,2−結合が選択的に水素添加された部分水添ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBBS)等
を挙げることができる。また、部分水添スチレン−イソ
プレン−スチレン共重合体、部分水添スチレン−イソプ
レン・ブタジエン−スチレン共重合体等も挙げられる。
本発明においては、該芳香族ビニル化合物−共役ジエン
化合物ブロック共重合体の水素添加物は、単独で用いて
もよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0037】エラストマー成分(a)中の(a−1)と
(a−2)の配合割合は、成分(a)が10〜95重量
%、好ましくは50〜85重量部であり、成分(a−
2)が90〜5重量%、好ましくは50〜15重量%で
ある。成分(a−1)が10重量%未満(成分(a−
2)が90重量%を超える。)であると、得られる熱可
塑性エラストマー組成物の柔軟性、耐熱性、機械特性が
低下する。一方、成分(a−1)が95重量%を超える
(成分(a−2)が5重量%未満である。)と、耐熱性
や耐油性が低下する。また、流動性が不足し、得られる
熱可塑性エラストマー組成物の成形性が悪化する。
【0038】(2)ゴム用軟化剤(b) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物に用いるゴム用軟
化剤(b)成分は、非芳香族系ゴム用軟化剤成分でも芳
香族系ゴム用軟化剤成分でもかまわず、また、エステル
系可塑剤も使用できるが、特に、非芳香族系の鉱物油、
エステル系可塑剤が好ましい。非芳香族系の鉱物油軟化
剤としては、パラフィン鎖炭素数が全炭素数の50%以
上を占めるパラフィン系の軟化剤が挙げられる。
【0039】エステル系可塑剤の中で、環状可塑剤とし
ては、例えば、無水フタル酸エステルおよびトリメリッ
ト酸エステル、さらにはN−シクロヘキシル−p−トル
エンスルホンアミド、ジベンジルセバケート、ジエチレ
ングリコールジベンゾエート、ジ−t−オクチルフェニ
ルエーテル、ジプロパンジオールジベンゾエート、N−
エチル−p−トルエンスルホンアミド、イソプロピリデ
ンジフェノキシプロパノール、アルキル化ナフタレン、
ポリエチレングリコールジベンゾエート、o,p−トル
エンスルホンアミド、トリメチルペンタンジオールジベ
ンゾエートおよびトリメチルペンタンジオール・モノイ
ソブチレート・モノベンゾエート等が挙げられる。これ
らの中では、無水フタル酸エステル及びトリメリット酸
エステルが好ましい。
【0040】無水フタル酸エステルの代表的な例として
は、例えば、ブチルオクチルフタレート、ブチル・2−
エチルヘキシルフタレート、ブチル・n−オクチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジ
イソデシルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、
ジイソオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート
(DINP)、ジ−トリデシルフタレート、n−ヘキシ
ル・n−デシルフタレート、n−オクチル・n−デシル
フタレート、アルキル・ベンジルフタレート、ビス(4
−メチル−1,2−ペンチル)フタレート、ブチル・ベ
ンジルフタレート、ブチル・シクロヘキシルフタレー
ト、ジ(2−ブトキシエチル)フタレート、シクロヘキ
シル・イソデシルフタレート、ジシクロヘキシルフタレ
ート、ジエチルイソフタレート、ジ−n−ヘプチルフタ
レート、ジヘキシルフタレート、ジ(2−メトキシエチ
ル)フタレート、ジメチルイソフタレート、ジノニルフ
タレート、ジオクチルフタレート、ジカプリルフタレー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)イソフタレート、混合ジ
オクチルフタレート、ジフェニルフタレート、2−(エ
チルヘキシル)イソブチルフタレート、ブチル・フタリ
ルブチルグリコレート、エチル(およびメチル)フタリ
ルエチルグリコレート、ポリプロピレングリコール・ビ
ス(アミル)フタレート、ヘキシル・イソデシルフタレ
ート、イソデシル・トリデシルフタレート、イソオクチ
ル・イソデシルフタレート等が挙げられる。
【0041】トリメリット酸エステルの代表的な例とし
ては、例えば、トリイソオクチルトリメリテート、トリ
−n−オクチル・n−デシルトリメリテート、トリオク
チルトリメリテート、トリ(2−エチルヘキシル)トリ
メリテート(TOTM)、トリ−n−ヘキシル・n−デ
シルトリメリテート、トリ−n−ヘキシルトリメリテー
ト、トリイソデシルトリメリテートおよびトリイソノニ
ルトリメリテート等が挙げられる。
【0042】また、非環状可塑剤としては、リン酸エス
テル、アジピン酸エステル、アゼライン酸エステル、ク
エン酸エステル、アセチルクエン酸エステル、ミリスチ
ン酸エステル、リシノレイン酸エステル、アセチルリシ
ノレイン酸エステル、セバシン酸エステル、ステアリン
酸エステル、エポキシ化エステル、さらには、1,4−
ブタンジオール・ジカプリレート、ブトキシエチルペラ
ルゴネート・ジ[(ブトキシエトキシ)エトキシ]メタ
ン、ジブチルタータレート、ジエチレングリコールジペ
ラルゴネート、ジイソオクチルジグリコレート、イソデ
シルノナノエート、テトラエチレングリコール・ジ(2
−エチル−ブチレート)、トリエチレングリコール・ジ
(2−エチル−ヘキサノエート)、トリエチレングリコ
ールジペラルゴネート及び分岐脂肪族二価アルコールの
エステル化合物である2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオールモノイソブチレート、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレー
ト(TXIB)、アクリル系高分子等が挙げられる。
【0043】リン酸エステルの代表的な例としては、例
えば、クレジルジフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、ジブチルフェニルホスフェート、ジフェ
ニルオクチルホスフェート、メチルジフェニルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート、トリ(2−ブトキシエチル)ホスフェート、トリ
(2−クロロエチル)ホスフェート、トリ(2−クロロ
プロピル)ホスフェートおよびトリオクチルホスフェー
トが挙げられる。
【0044】アジピン酸エステルの代表的な例として
は、例えば、ジ[2−(2−ブトキシエトキシ)エチ
ル]アジペート、ジ(2−エチルヘキシル)アジペー
ト、ジイソノニルアジペート(DINA)、ジイソデシ
ルアジペート、ジオクチルアジペート(ジイソオクチル
アジペートを含む)、n−ヘキシル・n−デシルアジペ
ート、n−オクチル・n−デシルアジペートおよびジ−
n−ヘプチルアジペートが挙げられる。
【0045】セバシン酸エステルの代表的な例として
は、例えば、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキ
シル)セバケート、ジブトキシエチルセバケート、ジイ
ソオクチルセバケートおよびジイソプロピルセバケート
が挙げられる。
【0046】アゼライン酸エステルの代表的な例として
は、例えば、ジ(2−エチルヘキシル)アゼラエート、
ジシクロヘキシルアゼラエート、ジイソブチルアゼラエ
ートおよびジイソオクチルアゼラエートが挙げられる。
【0047】アクリル系高分子可塑剤としては、(i)
ラジカル重合性単量体と(ii)改質用化合物との混合
物を、重合開始剤の存在下または非存在下に、反応させ
て得られる反応生成物からなる重合体が挙げられる。こ
の重合体は、(ii)改質用化合物の重合体への結合様
式がエステル結合である重合体が好ましく、(i)ラジ
カル重合性単量体として(メタ)アクリル酸を用い、か
つ(ii)改質用化合物として脂肪族または脂環式アル
コールを用いる重合体であってもよい。
【0048】アクリル系高分子可塑剤において、ラジカ
ル重合性単量体(i)としては、(メタ)アクリル酸;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレ
ート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有
(メタ)アクリレート;無水マレイン酸、マレイン酸、
マレイン酸のモノ及びジアルキルエステル;スチレン、
α−メチルスチレン等の芳香族ビニル系単量体;酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;エチレ
ン、プロピレン等のアルケン;ブタジエン、イソプレン
等のジエン;(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アク
リルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アリルクロ
ライドおよびアリルアルコール等が挙げられる。
【0049】また、改質用化合物(ii)としては、シ
クロヘキシルアルコール等のシクロアルカノール;イソ
プロピルアルコール等のアルカノール;フルオロアルキ
ルアルコール等のハロゲン基含有アルコール;エチレン
グリコール、ブタンジオール等のアルキレンジオール;
シクロヘキサンジオール、シクロヘキシルジメタノール
等のシクロアルキレンジオール;末端に水酸基を有する
ポリエーテル、ポリエステル等のポリマー等の水酸基含
有改質剤、シクロヘキシルカルボン酸、シクロヘキシル
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、フルオロアル
キルジカルボン酸、無水マレイン酸およびフマル酸等の
カルボキシル基含有化合物;酢酸エチル、酢酸ブチル、
セロソルブアセテート、メチルプロピレングリコールア
セテート、カルビトールアセテートおよびエチルカルビ
トールアセテート等のエステル基含有改質剤、シクロヘ
キセン、シクロペンテンおよびイソブテン等のアルケン
が挙げられる。
【0050】上記(i)と(ii)の組合せにおけるア
クリル系重合体の例としては、(i)の(メタ)アクリ
ル酸、無水マレイン酸、マレイン酸またはマレイン酸の
モノアルキルエステル等と、(ii)の水酸基を有する
化合物を用い、エステル化反応により、重合体に改質用
化合物が導入された重合体が得られる。また、(i)の
メチル(メタ)アクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレー
ト等のエステル基含有単量体と(ii)の水酸基を有す
る化合物を用いれば、エステル交換反応をさせることに
より、機能性重合体が得られる。更に、(i)の2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレートまたはヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレートの水酸基含有単量体と
(ii)のカルボキシル基またはエステル基含有化合物
との反応によるエステル結合の形成により、機能性基を
導入された重合体が得られる。更にまた、(i)の(メ
タ)アクリル酸等のカルボキシル基含有単量体と(i
i)のアルケンを用いることによりカルボキシル基がエ
チレン性不飽和結合に付加反応してエステル結合が形成
され、改質用化合物が導入した重合体が得られる。
【0051】本発明で用いることのできるアクリル系高
分子可塑剤においては、上記(i)としては、ブチルア
クリレート、エチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、メソオキシエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レートが好ましく、中でもエチルアクリレートが主成分
であることが最適である。
【0052】また、該アクリル系高分子可塑剤の重量平
均分子量(Mw)は、500〜10000が好ましく、
より好ましくは1000〜6000、更に好ましくは1
000〜3000であり、粘度は、100〜9000m
Pa・sが好ましく、より好ましくは1000〜600
0mPa・s、更に好ましくは3000〜5000mP
a・sであり、Acetone−Water Tole
ranceから求めたSP値は、10.5〜16.5が
好ましく、より好ましくは13〜16、さらに好ましく
は14〜16である。
【0053】これらのエステル系化合物である可塑剤の
中では、DINP、DINA、TOTMが特に好まし
い。
【0054】成分(b)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、5〜300重量部であり、好ましくは
20〜150重量部である。配合量が5重量部未満で
は、得られる熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性が低
下し、成形性が悪化する。300重量部を超えると、得
られる熱可塑性エラストマー組成物から軟化剤がブリー
ドアウトしやすく、剥離や変形及びフローマークが成形
品に生じ易くなる。更に加工持の発生ガスが顕著にな
る。
【0055】(3)有機過酸化物(c) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物で用いる有機過酸
化物成分(c)は、ラジカルを発生せしめ、そのラジカ
ルを連鎖的に反応させて、成分(a)を架橋せしめる働
きをする。また、同時に、必要に応じて配合する成分
(f)を成分(a)にグラフト重合させ、極性基含有樹
脂等との相溶性を向上させる働きをする。更に、必要に
応じて配合する成分(e)を分解して溶融混練時の組成
物の流動性をコントロールしてゴム成分の分散を良好に
せしめる。
【0056】成分(c)としては、例えば、ジクミルパ
ーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t
ert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビ
ス(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−
3、3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレー
ト、ベンゾイルパーオキシド、p−クロロベンゾイルパ
ーオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキシ
ド、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ter
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ter
t−ブチルクミルパーオキシド等を挙げることができ
る。これらのうちで、臭気性、着色性、スコーチ安全性
の観点から、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(ter
t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3が特に好ましい。
【0057】成分(c)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、0.01〜3重量部、好ましくは0.
05〜1.5重量部である。配合量が0.01重量部未
満では、架橋を十分達成できず、耐熱性、耐油性が悪く
なる。一方、3重量部を超えると、得られる熱可塑性エ
ラストマー組成物の透明性、柔軟性、成形加工性が悪く
なる。
【0058】(4)エステル系架橋助剤(d) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要
に応じて、エステル系架橋助剤成分(d)を用いること
ができる。成分(d)は、本発明の熱可塑性エラストマ
ー組成物の上記の(c)有機過酸化物による架橋処理に
際して配合することができ、これにより均一、かつ、効
率的な架橋反応を行うことができる。また、多量に配合
することにより、非芳香族系ゴム用軟化剤、特に、低分
子量パラフィン系オイル等を適度に架橋し、熱可塑性エ
ラストマー組成物からのブリードアウトを抑制すること
ができる。
【0059】成分(d)の具体例としては、例えば、ト
リアリルシアヌレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレン
グリコールジメタクリレート、エチレングリコールの繰
り返し数が9〜14のポリエチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、アリルメタクリレート、2−メチル−1,8−オク
タンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオー
ルジメタクリレートのような多官能性メタクリレート化
合物、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプ
ロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールポ
リアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレートのような多官
能性アクリレート化合物、ビニルブチラート又はビニル
ステアレートのような多官能性ビニル化合物を挙げるこ
とができる。これらは単独あるいは2種類以上を組み合
わせても良い。これらの架橋助剤のうち、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコー
ルジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、トリメチロールプロパンテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールポリアクリレートが特に好
ましい。
【0060】成分(d)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、好ましくは0.02
〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.1〜3重
量部である。10重量部を超えると、自己重合性により
架橋の度合が低下して効果が得られなくなる。
【0061】(5)パーオキシド分解型オレフィン系樹
脂(e) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要
に応じて、パーオキシド分解型オレフィン系樹脂成分
(e)を配合することができる。成分(e)は、得られ
る熱可塑性エラストマー組成物のゴム分散を良好にし、
かつ成形品の外観を良好にすると共に、硬度及び収縮率
の調整に効果を有するものである。該成分は、パーオキ
シドの存在下に加熱処理することによって熱分解して分
子量を減じ、溶融時の流動性が増大するオレフィン系の
重合体又は共重合体であり、例えば、アイソタクチック
ポリプロピレンやプロピレンと他のα−オレフィン、例
えば、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−オクテンなどとの共重合体を挙
げることができる。
【0062】上記オレフィン系共重合体のホモ部分のD
SC測定による融点は、好ましくは、Tmが150〜1
67℃、△Hmが25〜83mJ/mgの範囲のもので
ある。結晶化度はDSC測定のTm、△Hmから推定す
ることができる。Tm、△Hmが上記の範囲外では、得
られるエラストマー組成物の耐油性や100℃以上にお
けるゴム弾性が改良されない。
【0063】また、成分(e)のメルトフローレート
(MFR、ASTM D−1238、L条件、230
℃)は、好ましくは0.1〜200g/10分、更に好
ましくは0.5〜100g/10分である。MFRが
0.1g/10分未満では、得られるエラストマー組成
物の成形性が悪化し、200g/10分を超えると、得
られるエラストマー組成物のゴム弾性が悪化する。
【0064】成分(e)の配合量は、配合する場合は、
成分(a)100重量部に対して、1〜25重量部が好
ましく、より好ましくは1〜15重量部である。25重
量部を超えると、得られる熱可塑性エラストマー組成物
の透明性が悪化し、また熱可塑性エラストマー組成物の
硬度が高くなり過ぎ柔軟性が失われてゴム的感触の製品
が得られない。
【0065】(6)石油系炭化水素樹脂(f) 本発明の熱可塑性エラストマー組成物においては、必要
に応じて、石油系炭化水素樹脂(f)を配合することが
できる。成分(f)は、得られる熱可塑性エラストマー
組成物のゴム分散を良好にし、かつ成形品の外観を良好
にすると共に、硬度及び収縮率の調整に効果を有するも
のである。石油系炭化水素樹脂は、石油類のスチームク
ラッキングで副生するC留分を主に原料とする脂肪族
系石油樹脂、C留分を主に原料とする芳香族系石油樹
脂、両者を共重合するC共重合樹脂等があるが、
下記に述べる範囲の軟化点及び溶融粘度を有する石油系
炭化水素樹脂であれば、特に限定されないが、芳香族類
を含有する共重合体系樹脂であることが好ましい。
【0066】成分(f)の軟化点は、80〜170℃で
あり、好ましくは110〜160℃の範囲のものであ
る。軟化点が上記の範囲外では、得られる熱可塑性エラ
ストマー組成物の柔軟性と圧縮永久歪みと成形加工性の
バランスが悪化する。また、成分(f)の溶融粘度が1
0ポイズになる温度は、120〜250℃であり、好ま
しくは150〜240℃である。溶融粘度が10ポイズ
になる温度が120℃未満では、得られる熱可塑性エラ
ストマー組成物のゴム弾性が悪化し、250℃を超える
と、得られる熱可塑性エラストマー組成物の成形性が低
下する。
【0067】成分(f)の好ましい例の市販品として
は、芳香族系樹脂が挙げられ、特に芳香族モノマーとの
共重合体であるEndex155(Eastman C
hemical社製)やα−メチルスチレンとスチレン
の共重合体であるKriatalex5140(Eas
tman Chemical社製)が挙げられる。
【0068】成分(f)の配合量は、成分(a)100
重量部に対して、1〜30重量部であり、好ましくは1
〜10重量部である。配合量が1重量部未満では、得ら
れるエラストマー組成物の成形性が悪化し、剥離や変形
及びフローマークが成形品に生じ易くなる。30重量部
を超えると、得られるエラストマー組成物の成形性が悪
くなると共に、エラストマー組成物の硬度が高くなり過
ぎ柔軟性が失われてゴム的感触の製品が得られない。
【0069】(7)その他の成分(g) なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記の
成分の他に、更に必要に応じて、各種のブロッキング防
止剤、シール性改良剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定
剤、紫外線吸収剤、滑剤、結晶核剤、着色剤等を含有す
ることも可能である。ここで、酸化防止剤としては、例
えば、2,6−ジ−tert−p−ブチル−p−クレゾ
ール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,
4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、4,
4−ジヒドロキシジフェニル、トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン
等のフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止
剤、チオエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。このう
ちフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤
が特に好ましい。酸化防止剤は、上記の成分(a)〜
(f)の合計100重量部に対して、0〜3.0重量部
が好ましく、特に好ましくは0.1〜1.0重量部であ
る。
【0070】2.熱可塑性エラストマー組成物の製造 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、上記成分
(a)〜(c)、又は必要に応じて成分(d)〜(g)
を加えて、各成分を同時にあるいは任意の順に加えて溶
融混練することにより製造することができる。
【0071】溶融混練の方法は、特に制限はなく、通常
公知の方法を使用し得る。例えば、単軸押出機、二軸押
出機、ロール、バンバリーミキサー又は各種のニーダー
等を使用し得る。例えば、適度なL/Dの二軸押出機、
バンバリーミキサー、加圧ニーダー等を用いることによ
り、上記操作を連続して行うこともできる。ここで、溶
融混練の温度は、好ましくは160〜220℃である。
【0072】3.熱可塑性エラストマー組成物の用途 本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、柔軟性に富
み、成形加工性に優れ、特に透明性、耐熱変形性、耐油
性に優れているため、特に、電線・電気部品、工業機械
部品、医療機器部品、食品関連部品、自動車部品、建材
等に使用することができる。
【0073】具体的には、電線・電気部品としては、例
えば、コネクター、スイッチカバー、プラグ、ガスケッ
ト、グロメット、ケーブルジャケットカールコード、電
線絶縁被覆等が挙げられ、工業機械部品としては、例え
ば、耐圧ホース、ダイヤフラム、ガスケット、パッキン
グ、キャスター、グロメット、ローラーカップリンググ
リップ、ホース等が挙げられ、医療機器・食品関連部品
としては、例えば、シリンジチップ、薬栓、グロメッ
ト、採血管キャップ、キャップシール等が挙げられ、自
動車部品としては、例えば、CVJブーツ、ラックアン
ドオピニオンブーツ、ショックアブソーバーダストブー
ツ、バキュームコネクター、エアーダクト、チューブ、
ランチャンネル、グロメット、ハンドルカバー、エアー
バッグアウターカバーステアリング、マッドガード等が
挙げられ、建材としては、例えば、窓枠シール、エクス
パンションジョイント、スポンジシール、手摺被覆、階
段滑り止め等が挙げられる。また、その他の用途とし
て、例えば、ペングリップ、自転車グリップ、歯ブラシ
グリップ等のグリップ材、おもちゃ用部品、マット類、
ゴーグル、防塵・防毒マスク、靴底等が挙げられる。
【0074】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例によって具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。なお、本発明で用いた物性の測定法及び試
料を以下に示す。
【0075】1、試験方法 (1)比重:JIS K 7112に準拠し、試験片は
1mm厚プレスシートを用いて測定を行なった。 (2)硬度:JIS K 6253に準拠し、デュロメ
ータ硬さ・タイプAにて測定した。試験片は6.3mm
厚プレスシートを用いた。 (3)引張強さ:JIS K 6251に準拠し、試験
片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベル型試験片に
打ち抜いて使用した。引張速度は500mm/分とし
た。(室温及び100℃で測定) (4)100%伸び応力:JIS K 6251に準拠
し、試験片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベル型
試験片に打ち抜いて使用した。引張速度は500mm/
分とした。 (5)破断伸び:JIS K 6251に準拠し、試験
片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベル型試験片に
打ち抜いて使用した。引張速度は500mm/分とし
た。 (6)圧縮永久歪み(CS%):JIS K 6262
に準拠し、試験片は6.3mm厚プレスシート使用し、
100℃×72時間、25%変形の条件にて測定した。 (7)体積変化率:JIS K 6258に準拠し、試
験片は1mm厚プレスシートを、3号ダンベル型試験片
に打ち抜いて使用した。IRM#902号油を使用し、
70℃×72時間の重量変化を測定した。 (8)透明性:得られた厚さ0.15μmのフィルムを
JIS K 7105に準拠して、下記の装置を用い、
ヘイズ(曇価)を測定した。測定器:東洋精機製作所社
製、直読ヘイズメーター (9)射出成形性:型締め圧120トンの射出成形機を
用い、成形温度220℃、金型温度40℃、射出速度5
5mm/秒、射出圧力600kg/cm、保圧圧力4
00kg/cm、射出時間6秒、冷却時間45秒で1
3.5×13.5×2mmのシートを成形した。デラミ
ネーション、表層剥離、変形及び著しく外観を悪化させ
るようなフローマークの有無を目視により判断し、次の
基準で評価した。 ○:良い ×:悪い (10)押出成形性:50mm×1mmのシートを押出
成形し、ドローダウン性、表面外観や形状を観察し、次
の基準で評価した。 ○:良い ×:悪い (11)耐ブリード性:折り曲げてクリップで固定した
押出シートを室温と110℃の雰囲気で168時間放置
し、低分子量物のブリード及びブルーミングの有無を目
視により観察し、次の基準で評価した。 ○:良い ×:悪い (12)共役ジエンブロック部分の水素添加率:試料を
NMRサンプル管(5mmφ)に採取し、重水素化クロ
ロホルムを添加後、充分に溶解し、核磁気共鳴装置(N
MR)日本電子製GSX−400型を用い常温、400
MHz、3029回の積算にてH−NMR測定を行
い、水素添加率を求めた。
【0076】2.実施例及び比較例において用いた試料 (1)高水添率水添ブロック共重合体成分(a−1):
セプトン4077(SEPS;クラレ株式会社製)、ス
チレン含有量:30重量%、数平均分子量:260,0
00、重量平均分子量:320,000、分子量分布:
1.23、共役ジエンブロックの水素添加率:90%以
上 (2)低水添率水添ブロック共重合体成分(a−2):
タフテックPシリーズJT90C(SBBS;旭化成株
式会社製)、スチレン含有量:30重量%、重量平均分
子量(Mw):110,000、数平均分子量(M
n):99,000、分子量分布:1.11、ブタジエ
ンブロックの水素添加率:75.1%、(1,2−ブタ
ジエンの水素添加率92.7%、1,4−ブタジエンの
水素添加率61.0%) (3)ゴム用軟化剤成分(b):PW90(パラフィン
系鉱物油軟化材、商標;出光石油化学株式会社製)、数
平均分子量980 (4)有機過酸化物成分(c):パーヘキサ25B
(2,5−ジメチル2,5−ジ−(tert−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン;日本油脂株式会社製) (5)エステル系架橋助剤成分(d):TMPT(Tr
imethylol Propane Trimeth
acrylate;新中村化学株式会社製)分子量:3
38、 (6)パーオキサイド分解型オレフィン系樹脂成分
(e):PP−BC8(ポリプロピレン(PP);日本
ポリケム株式会社製)、結晶化度:Tm166℃、△H
m82mJ/mg、MFR1.8g/10分 (7)α−メチルスチレンとスチレンの共重合体系石油
樹脂成分(f):Kristalex5140(商標;
Eastman chemical社製)、軟化点;1
37〜143℃、比重;1.07、180℃の溶融粘
度;10ポイズ (8)ヒンダードフェノール/フォスファイト/ラクト
ン系複合酸化防止剤成分(g):HP2215(チバス
ペシャリティケミカルズ製)
【0077】実施例1〜3、比較例1〜6 表1に示す量の各成分を用い、L/Dが47の二軸押出
機に投入して、混練温度180℃、スクリュー回転数3
50rpmで溶融混練をして、ペレット化した。次に、
得られたペレットを射出成形して試験片を作成し、夫々
の試験に供した。評価結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】表1より明らかなように、実施例1〜3の
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、任意成分であ
る成分(d)〜(g)の有無にかかわらず、いずれの熱
可塑性エラストマー組成物も良好な性状を示した。
【0080】一方、比較例1及び2は、成分(a)中の
(a−1)と(a−2)の配合割合を本発明の範囲外に
したものである。成分(a−1)が少な過ぎると、成形
性や柔軟性が低下し、成分(a−1)が多すぎると耐熱
性や耐油性が低下する。比較例3及び4は、成分(b)
の配合量を本発明の範囲外にしたものである。成分
(b)が少な過ぎると、柔軟性が低下する。成分(b)
が多過ぎると機械特性が低下し、製品表面のベタツキや
ブリードアウトが顕著になる。比較例5及び6は、成分
(c)の配合量を本発明の範囲外にしたものである。成
分(c)が少な過ぎると、耐熱性や耐油性が低下する。
成分(c)が多過ぎると透明性、柔軟性、成形加工性が
悪化する。
【0081】参考に、成分(a−2)タフテックP J
T90Cの代わりに、SBS(水添率0%)アサプレン
T−430を使用したところ、若干透明性の低下が見ら
れた。
【0082】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、高水添率の水添ブロック共重合体と低水添率の水添
ブロック共重合体にゴム用軟化材を配合し、加熱架橋処
理することにより、柔軟性に富み、耐熱変形性、耐油
性、透明性、成形加工性に優れ、電線・電気部品、工業
機械部品、医療機器・食品関連部品、自動車部品、建材
等の分野に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 45/00 C08L 45/00 65/00 65/00 91/00 91/00 Fターム(参考) 4F071 AA12 AA15 AA20 AA69 AA71 AA75 AA78 AA81 AA85 AA88 AC08 AC10 AE02 AE03 AF15 AF21 AF25 AF30 AF53 AH11 AH12 AH19 BC01 BC05 4J002 AE05Z BA01U BB03U BB12U BB14U BB15U BP01W BP01X EH078 EH096 EH146 EK037 EK047 EU198 EV286 EW046 FD026 FD147 FD158 GB01 GC00 GN00 GQ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(a−1)芳香族ビニル化合物を
    主体とする重合体ブロックAの少なくとも2個と、共役
    ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBの少なくと
    も1個とからなるブロック共重合体の共役ジエンブロッ
    クを90%以上水素添加して得られる水添ブロック共重
    合体10〜95重量%と(a−2)芳香族ビニル化合物
    を主体とする重合体ブロックAの少なくとも2個と、共
    役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックBの少なく
    とも1個とからなるブロック共重合体の共役ジエンブロ
    ックを90%未満水素添加して得られる水添ブロック共
    重合体5〜90重量%とからなるエラストマー100重
    量部に対して、(b)ゴム用軟化剤5〜300重量部、
    及び(c)有機過酸化物0.01〜3重量部を含有する
    組成物を溶融混練して得られる熱可塑性エラストマー組
    成物。
  2. 【請求項2】 (a−1)水添ブロック共重合体のポリ
    スチレン換算の数平均分子量が100,000〜40
    0,000の範囲であり、(a−2)水添ブロック共重
    合体のポリスチレン換算の数平均分子量が10,000
    〜200,000の範囲であることを特徴とする請求項
    1に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 (d)エステル系架橋助剤0.02〜1
    0重量部を更に含有することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 (e)パ−オキサイド分解型オレフィン
    系樹脂1〜25重量部を更に含有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  5. 【請求項5】 (f)軟化点が80〜170℃、および
    溶融粘度が10ポイズになる温度が120〜250℃で
    ある石油系炭化水素樹脂1〜30重量部を更に含有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    熱可塑性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱
    可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とするホ
    ース材、チューブ材、グリップ材、フィルム材、シート
    材または表皮材。
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