JP2003277524A - 繊維強化樹脂成形体 - Google Patents

繊維強化樹脂成形体

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JP2003277524A JP2002080615A JP2002080615A JP2003277524A JP 2003277524 A JP2003277524 A JP 2003277524A JP 2002080615 A JP2002080615 A JP 2002080615A JP 2002080615 A JP2002080615 A JP 2002080615A JP 2003277524 A JP2003277524 A JP 2003277524A
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Masao Toyoda
雅男 豊田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長繊維で強化された塗装性良好な成形体を提
供すること。 【解決手段】 溶融した繊維強化樹脂を雌雄一対の金型
キャビティ内に注入し、固化して得られる繊維強化樹脂
成形体であって、該繊維強化樹脂が、エチレンから誘導
される繰り返し単位の含有率が50重量%以上のエチレ
ン・α−オレフィン共重合体、強化繊維およびプロピレ
ン重合体を含有する繊維強化樹脂であり、該成形体中に
おける強化繊維の重量平均繊維長が0.5mm以上10
mm以下である繊維強化樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化樹脂から
なる成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】成形体中における強化繊維の重量平均繊
維長が0.5mm以上10mm以下である長繊維強化プ
ロピレン重合体樹脂成形体は、優れた剛性や耐熱性、強
度を有し、自動車部品等に使用される。しかしながら、
かかる長繊維強化プロピレン重合体樹脂成形体において
は、含まれている強化繊維が成形体の表面に浮き出てく
る現象のため、外観が良好なものを得るのは困難であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形体の外観改良の手
段として、表面に塗装を施す試みがある。しかしなが
ら、長繊維強化プロピレン重合体樹脂成形体は一般に塗
料との濡れ性が悪く、十分な塗装密着性が得られず、塗
装による外観改良も困難であった。本発明はかかる状況
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、長繊維で強化された塗装性良好な成形体を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融した繊維
強化樹脂を雌雄一対の金型キャビティ内に注入し、固化
して得られる繊維強化樹脂成形体であって、該繊維強化
樹脂が、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有率
が50重量%以上のエチレン・α−オレフィン共重合
体、強化繊維およびプロピレン重合体を含有する繊維強
化樹脂であり、該成形体中における強化繊維の重量平均
繊維長が0.5mm以上10mm以下である繊維強化樹
脂成形体にかかるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるプロピレン重
合体とは、プロピレンを重合して得られる樹脂であり、
プロピレン単独重合体、またはプロピレンと、結晶性を
失わない程度のプロピレン以外の炭素原子数2〜12の
α−オレフィン等との共重合体、あるいはそれらから選
ばれる複数の樹脂の混合物であることが好ましい。該α
−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン等が挙げられる。共重合体の場合、プロピレン以
外のモノマーから誘導される繰り返し単位の含有量とし
ては、エチレンの場合は10重量%以下、炭素原子数4
〜12のα−オレフィンの場合は30重量%以下が好ま
しい。該プロピレン重合体としては、エチレンから誘導
される繰り返し単位の含有率が10重量%以上50重量
%未満のプロピレン・エチレン共重合体と混合して用い
ることが好ましく、一連の複数の工程でそのような共重
合体をともに製造したプロピレン重合体がより好まし
い。本発明で用いられるプロピレン重合体として特に好
ましくは、下記の第一工程および第二工程を含む重合方
法により製造されるプロピレン・エチレンブロック共重
合体である。 第一工程:エチレンから誘導される繰り返し単位の含有
率が0〜2重量%である重合体部分(1)が全共重合体
量の70〜90重量%となるまで、プロピレンを単独重
合、またはプロピレンとエチレンとを共重合させる工
程。 第二工程:第一工程で得られた重合体部分(1)の存在
下に、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有率が
10重量%以上50重量%未満である重合体部分(2)
を、プロピレンとエチレンとを共重合させて製造する工
程。
【0006】これらのプロピレン重合体の分子量につい
ては、目的によってその好適な範囲が異なるため一概に
範囲を定められないが、JIS K6758(230
℃、2.16kg)に従って測定したメルトインデック
ス(MI)が0.01〜400g/10分であるものが
好ましく、より好ましくは、0.15〜200g/10
分である。
【0007】また、強化繊維による強化効果を高めるた
め、プロピレン重合体を酸変性したものを適量添加する
か、あるいは前記プロピレン重合体を酸変性して用いる
ことが好ましい。特に、無水マレイン酸をグラフト重合
した無水マレイン酸変性プロピレン重合体を、樹脂成分
全体に対して3〜50重量%(より好ましくは5〜25
重量%)含有するプロピレン重合体を用いることが好ま
しい。また、前記無水マレイン酸変性プロピレン重合体
のMI(230℃、2.16kg)としては好ましくは
5〜80g/10分であり、より好ましくは10〜50
g/10分である。該MIが低すぎると分散不良を起こ
しやすい。
【0008】本発明で用いられる強化繊維としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、シリコン繊維、シ
リコン・チタン・炭素繊維、ボロン繊維、鉄、チタンな
どの金属繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、ビニロン等の有機合成繊維、絹、綿、麻等
の天然繊維など、公知のものを幅広く用いることができ
る。これらは単独または2種以上組み合わせて用いられ
るが、補強効果および入手の容易性からガラス繊維が好
ましい。
【0009】ガラス繊維としては、Eガラス(Electric
al glass)、Cガラス(Chemical glass)、Aガラス
(Alkali glass)、Sガラス(High strength glass)
および耐アルカリガラス等のガラスを溶融紡糸してフィ
ラメント状の繊維にしたものを挙げることができる。
【0010】前記強化繊維としては、強化繊維表面にプ
ロピレン重合体に対する界面接着性付与または向上のた
め、何らかの処理(例えば、シランカップリング剤処
理)が施されているものが好ましい。このような処理の
された強化繊維を用いると強度と外観が良好な成形体が
得られる。
【0011】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、エチレンから誘導される繰り返し単位
を50重量%以上含有するエチレンとα−オレフィンと
の共重合体である。該α−オレフィンとしては炭素原子
数3〜12のα−オレフィンが好ましく、プロピレン、
ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1、およびデセン−1を例示することができ
る。好ましいα−オレフィンは、ブテン−1およびヘキ
セン−1である。本発明で用いられるエチレン・α−オ
レフィン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り
返し単位の含有率が低すぎると、十分な塗装密着性が得
られないため好ましくない。該含有率は、65重量%以
上であることが好ましく、70重量%以上であることが
より好ましい。該含有率は高すぎると塗装密着性の改良
が不十分となるので好ましくなく、該含有率は好ましく
は90重量%以下であり、より好ましくは80重量%以
下である。
【0012】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の190℃におけるメルトフローレート
(MFR)は、0.1〜50g/10分の範囲にあるこ
とが好ましく、さらに好ましくは0.3〜40g/10
分、より好ましくは0.5〜30g/10分、さらによ
り好ましくは1〜20g/10分である。該メルトフロ
ーレート(MFR)が低すぎると、プロピレン重合体と
の分散性が低下して十分な塗装密着性が得られず好まし
くない。また、該メルトフローレート(MFR)が高す
ぎると、塗装密着性は良好であるが、衝撃強度が低下す
るため、好ましくない。
【0013】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の密度(d)は好ましくは865〜910
kg/m3 の範囲にあり、さらに好ましくは867〜9
05kg/m3 、より好ましくは869〜900kg/
3 である。該密度(d)が低すぎると、塗装密着性は
良好であるが、剛性が低下するため好ましくない。ま
た、該密度(d)が高すぎても、分散性が低下して十分
な塗装密着性が得られないため、好ましくない。
【0014】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の好ましい製造方法として、シクロペンタ
ジエン形アニオン骨格を有する基を持つ遷移金属化合物
を用いて調製される重合用触媒(メタロセン触媒)の存
在下に、エチレンとα−オレフィンとを重合させる方法
を例示することができる。特に好ましい該製造方法とし
て、特開平10−259211号公報記載の製造方法が
挙げられる。
【0015】本発明の繊維強化樹脂における組成比につ
いては、塗装密着性改良の観点から、繊維強化樹脂全体
に対する前記エチレン・α−オレフィン共重合体の含有
率として12〜30重量%が好ましく、14〜25重量
%がより好ましい。また、同様に、強化繊維の含有率と
して15〜60重量%が好ましく、20〜50重量%が
より好ましい。
【0016】本発明の繊維強化樹脂成形体は、かかる繊
維強化樹脂からなる成形体であって、該成形体中におけ
る強化繊維の重量平均繊維長が0.5mm以上10mm
以下である繊維強化樹脂成形体である。該繊維長は長い
ほど長繊維で強化された成形体の特徴である高剛性、高
強度を十分に発揮できるため好ましく、しかし長すぎて
も該特徴がさらに改善されることもなく、かえって表面
外観が悪くなり好ましくない。該繊維長の下限として好
ましくは0.7mmであり、より好ましくは1mmであ
る。また該繊維長の上限として好ましくは8mmであ
り、より好ましくは5mmである。
【0017】かかる本発明の繊維強化樹脂成形体は、例
えば、ペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行に配列
している強化繊維を含有する全長2〜100mmの長繊
維強化プロピレン重合体樹脂ペレットおよびエチレンか
ら誘導される繰り返し単位の含有率が50重量%以上の
エチレン・α−オレフィン共重合体からなる混合物を溶
融混練したのち、それを雌雄一対の金型キャビティ内に
注入し、固化して得られる。
【0018】前記長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレ
ットは、数千本からなる前記強化繊維のロービングを含
浸ダイスに導き、溶融したプロピレン重合体を繊維間に
含浸させた後、必要な長さ(2〜100mm)に切断す
ることにより容易に得ることができるが、製造方法に関
しては特に限定するものではない。含浸させるための方
法としては、特に制限はなく、強化繊維のロービングを
プロピレン重合体粉体流動層中に通して、これに該粉体
を付着させた後、該プロピレン重合体の融点以上に加熱
してプロピレン重合体を含浸させる方法(特公昭52−
3985号公報)、溶融させたプロピレン重合体をクロ
スヘッドダイを用いて強化繊維のロービングに含浸させ
る方法(特開昭62−60625号公報、特開昭63−
432036号公報、特開昭63−264326号公
報、特開平1−208118号公報)、プロピレン重合
体の繊維と強化繊維のロービングとを混繊した後、プロ
ピレン重合体の融点以上に加熱してプロピレン重合体を
含浸させる方法(特開昭61−118235号公報)
等、何れの方法も用いることができる。
【0019】前記長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレ
ットとして好ましくは、溶融させたプロピレン重合体を
クロスヘッドダイを用いて強化繊維のロービングに含浸
させる方法であり、その際のプロピレン重合体を溶融さ
せる温度として好ましくは250〜350℃であり、さ
らに好ましくは280〜340℃であり、特に好ましく
は300〜335℃である。該溶融させる温度がこのよ
うな範囲にあれば含浸性が良好となり、好ましい。
【0020】前記強化繊維の繊維径は、好ましくは3〜
25μmであり、更に好ましくは8〜20μmである。
繊維径が過少であると、繊維が破損しやすいため、繊維
束(ロービング)の生産性が低下することがあり、また
ペレットを連続製造するときに、繊維束を多数本さらに
束ねなければならなくなり、繊維束をつなぐ手間が煩雑
となったり生産性が低下するため好ましくない。また、
好ましいペレット長が決まっていることから繊維径が過
大であると、繊維のアスペクト比が低下することとな
り、補強効果が充分発揮されなくなることがあることか
ら好ましくない。
【0021】前記長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレ
ットは、ペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行に配
列している強化繊維を含有する全長2〜100mmのペ
レットである。繊維長(ペレット長)は3〜50mmの
範囲のものが好ましく用いられ、6〜25mmの範囲の
ものがさらに好ましく用いられる。繊維長が短すぎる
と、剛性、耐熱性および衝撃強度の改善効果が低く、反
り変形も大きくなる場合があり、また、繊維長が長すぎ
ると、成形が困難となる場合がある。
【0022】前記長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレ
ットにおける前記強化繊維の含有量は通常5〜60重量
%、好ましくは15〜60重量%、より好ましくは20
〜50重量%である。該含有量が過少であると、剛性、
耐熱性が低下し好ましくなく、また、過多であると、樹
脂の含浸が不十分になる傾向があり、好ましくない。
【0023】前記長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレ
ット中には、用途に応じて各種の添加剤、例えば、分散
剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、結晶化促進剤(増核剤)等の
改質用添加剤、顔料、染料等の着色剤、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ク
レー等の粒子状充填剤、ワラストナイト等の短繊維状充
填剤、チタン酸カルシウム等のウィスカー等の公知の添
加剤を添加することができる。これらの添加剤は、ペレ
ット製造時に添加してペレット中に含有させるか、ペレ
ットから成形体を製造するときに添加してもよい。
【0024】前記混合物に於ける前記エチレン・α−オ
レフィン共重合体の形状には特に制限はなく、粉末であ
ってもペレットであってもベール状であってもよい。取
扱いや分散性のよさの点から、該形状は粉末またはペレ
ットであることが好ましく、ペレットであることがさら
に好ましい。
【0025】前記混合物の調製方法は任意の公知の方法
に従えばよく、例えばペレット同士の混合であれば、ヘ
ンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンプレンン
ダー、Vブレンダー等の装置を用いる方法が挙げられ
る。
【0026】強化繊維の含有量を調節するため等の目的
で、前記混合物に対し、さらにプロピレン重合体を添加
して用いることも可能である。このような方法によれ
ば、幅広い割合の強化繊維を含む長繊維で強化された成
形体を容易に製造することができる。
【0027】本発明の繊維強化樹脂成形体としては以下
の用途に制限される訳ではないが、ドアハンドル、サイ
ドステップ、ステップサポート等のような外装部品、そ
の他優れた塗装外観が必要となる外装部品、さらには内
装部品に好適に用いられる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。実施例で用いたペレッ
トは以下の通りである。
【0029】ペレットA:住友化学工業(株)製ガラス
長繊維強化ポリプロピレン(商品名=スミストランPG
5001、ベースとなるプロピレン重合体=住友化学工
業(株)製プロピレン−エチレンブロック共重合体(商
品名=住友ノーブレンAX568、MI=65g/10
分、プロピレン単独重合体含有率=85.5重量%、エ
チレン・プロピレン共重合体含有率=14.5重量%、
エチレン・プロピレン共重合体におけるエチレンから誘
導される繰り返し単位の含有率=40重量%)、ガラス
繊維含有率=50重量%、ペレット長(ガラス繊維長)
=9mm)
【0030】ペレットB:住友化学工業(株)製プロピ
レン−エチレンブロック共重合体(商品名=住友ノーブ
レンAX620V、MI=50g/10分、プロピレン
単独重合体含有率=87.0重量%、エチレン・プロピ
レン共重合体含有率=13.0重量%、エチレン・プロ
ピレン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率=32%)。
【0031】ペレットC:デュポンダウエラストマー製
エチレン−オクテン共重合体(商品名=EG8200、
MFR=5g/10分、密度870kg/m3 、オクテ
ンから誘導される繰り返し単位の含有率=24%、)。
【0032】ペレットD:住友化学工業(株)製プロピ
レン−エチレンブロック共重合体(商品名=住友ノーブ
レンAX568、MFR=65g/10分、プロピレン
単独重合体含有率=85.5重量%、エチレン・プロピ
レン共重合体含有率=14.5重量%、エチレン・プロ
ピレン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率=40%)
【0033】ペレットE:住友化学工業(株)製エチレ
ン−ヘキセン共重合体(商品名=エクセレンFX CX
4002、MFR=8g/10分、密度880kg/m
3 、ヘキセンから誘導される繰り返し単位の含有率=2
5%)
【0034】[実施例1]表1に示す配合比でペレット
をヘンシェルミキサーを用いて混合し、以下の条件で射
出成形を行い、試験片を製造した。成形体中における強
化繊維の重量平均繊維長は、1.4mmであった。な
お、該重量平均繊維長の測定は、特開2002−592
4号公報に記載の方法に従った。以下の条件で塗装した
後、塗膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このとき
の繊維含有量は40重量%であった。
【0035】(成形機・成形条件) 成形機:住重ネオマット515/150(13oz)、
成形温度:250℃、金型温度:50℃、金型:100
×400×3tファンゲート、充填時間:15秒、冷却
時間:30秒、射出圧力:100Mpa、
【0036】(塗装条件) 脱脂:石油ベンジン プライマー:関西ペイント(株)製(一液PPプライマ
ー) 下塗り:日本油脂(株)製(二液ウレタン塗料) 上塗り:日本油脂(株)製(二液ウレタン・クリヤー塗
料) 焼付け:80℃×30分間keep
【0037】[評価法・塗膜剥離試験] 試験機:ダイプラ・ウィンテス(株)製SAICAS
(CN型)、切刃の形状:すくい角20°、刃角60
°、にげ角10°、刃幅4mm、測定モード:定速度モ
ード、水平速度:5μm/秒、試験片:(90mm)×
(50mm)
【0038】[実施例2]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は30重量%であった。
【0039】[実施例3]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は35重量%であった。
【0040】[実施例4]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は35重量%であった。
【0041】[実施例5]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は40重量%であった。
【0042】[比較例1]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は40重量%であった。
【0043】
【表1】
【0044】上記実施例においては、エチレン・α−オ
レフィン共重合体と長繊維強化プロピレン重合体とをペ
レットブレンドで配合して用いているため、繊維長が若
干短くなっていると考えられる。例えば、長繊維強化プ
ロピレン重合体樹脂ペレットの製造時に、プロピレン重
合体に加えて前記エチレン・α−オレフィン共重合体を
ともに用いることにより得られる長繊維強化樹脂組成物
ペレットを用いることにより、より長い繊維長を実現で
きるであろう。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、長
繊維で強化された塗装性良好な成形体が提供される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA02 AA08 AB02 AB04 AB05 AB06 AB08 AB09 AB10 AB11 AB14 AD04 AK14 AL02 4J002 AB013 AD033 BB052 BB121 BB141 BF023 BP021 CF003 CL003 CL063 CP033 DA016 DA086 DA116 DK006 DL006 FA043 FA046 FD010 GN00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融した繊維強化樹脂を雌雄一対の金型キ
    ャビティ内に注入し、固化して得られる繊維強化樹脂成
    形体であって、該繊維強化樹脂が、エチレンから誘導さ
    れる繰り返し単位の含有率が50重量%以上のエチレン
    ・α−オレフィン共重合体、強化繊維およびプロピレン
    重合体を含有する繊維強化樹脂であり、該成形体中にお
    ける強化繊維の重量平均繊維長が0.5mm以上10m
    m以下である繊維強化樹脂成形体。
  2. 【請求項2】前記エチレン・α−オレフィン共重合体含
    有率が、混合物全体に対し12〜30重量%である請求
    項1記載の繊維強化樹脂成形体。
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