JP2003277553A - 混合物、組成物および長繊維強化樹脂組成物ペレット - Google Patents

混合物、組成物および長繊維強化樹脂組成物ペレット

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JP2003277553A
JP2003277553A JP2002080614A JP2002080614A JP2003277553A JP 2003277553 A JP2003277553 A JP 2003277553A JP 2002080614 A JP2002080614 A JP 2002080614A JP 2002080614 A JP2002080614 A JP 2002080614A JP 2003277553 A JP2003277553 A JP 2003277553A
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Masao Toyoda
雅男 豊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長繊維強化プロピレン重合体樹脂を含有する
外観良好な成形体の得られる材料を提供すること。 【解決手段】 ペレット長にほぼ等しい長さで互いに平
行に配列している強化繊維を含有する全長2〜100m
mの長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレットおよびエ
チレンから誘導される繰り返し単位の含有率が50重量
%以上のエチレン・α−オレフィン共重合体からなる混
合物、該混合物を溶融混練して得られる組成物、並び
に、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有率が5
0重量%以上のエチレン・α−オレフィン共重合体、強
化繊維およびプロピレン重合体を含有する組成物からな
る全長2〜100mmのペレットであって、該強化繊維
がペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行に配列して
いる長繊維強化樹脂組成物ペレット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長繊維強化樹脂に
関する。
【0002】
【従来の技術】ペレット長にほぼ等しい長さで互いに平
行に配列している強化繊維を含有する全長2〜100m
mの長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレットは、射出
成形等の手段で成形することにより優れた剛性や耐熱性
を有する成形体を得ることができ、自動車部品等に使用
される材料として重要な工業材料である。しかしなが
ら、かかる長繊維強化プロピレン重合体樹脂を用いて得
られる成形体においては、含まれている強化繊維が成形
体の表面に浮き出てくる現象のため、外観が良好なもの
を得るのは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形体の外観改良の手
段として、表面に塗装を施す試みがある。しかしなが
ら、長繊維強化プロピレン重合体樹脂を用いて得られる
成形体は一般に塗料との濡れ性が悪く、十分な塗装密着
性が得られず、塗装による外観改良も困難であった。本
発明はかかる状況に鑑みなされたものであって、その目
的とするところは、長繊維強化プロピレン重合体樹脂を
含有する外観良好な成形体の得られる材料を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ペレット長に
ほぼ等しい長さで互いに平行に配列している強化繊維を
含有する全長2〜100mmの長繊維強化プロピレン重
合体樹脂ペレットおよびエチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率が50重量%以上のエチレン・α−オレ
フィン共重合体からなる混合物、該混合物を溶融混練し
て得られる組成物、並びに、エチレンから誘導される繰
り返し単位の含有率が50重量%以上のエチレン・α−
オレフィン共重合体、強化繊維およびプロピレン重合体
を含有する組成物からなる全長2〜100mmのペレッ
トであって、該強化繊維がペレット長にほぼ等しい長さ
で互いに平行に配列している長繊維強化樹脂組成物ペレ
ットにかかるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる長繊維強化プ
ロピレン重合体樹脂ペレットは、樹脂成分としてプロピ
レン重合体を含有する。ここでいうプロピレン重合体と
は、プロピレンを重合して得られる樹脂であり、プロピ
レン単独重合体、またはプロピレンと、結晶性を失わな
い程度のプロピレン以外の炭素原子数2〜12のα−オ
レフィン等との共重合体、あるいはそれらから選ばれる
複数の樹脂の混合物であることが好ましい。該α−オレ
フィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等
が挙げられる。共重合体の場合、プロピレン以外のモノ
マーから誘導される繰り返し単位の含有量としては、エ
チレンの場合は10重量%以下、炭素原子数4〜12の
α−オレフィンの場合は30重量%以下が好ましい。該
プロピレン重合体としては、エチレンから誘導される繰
り返し単位の含有率が10重量%以上50重量%未満の
プロピレン・エチレン共重合体と混合して用いることが
好ましく、一連の複数の工程でそのような共重合体をと
もに製造したプロピレン重合体がより好ましい。本発明
で用いられるプロピレン重合体として特に好ましくは、
下記の第一工程および第二工程を含む重合方法により製
造されるプロピレン・エチレンブロック共重合体であ
る。 第一工程:エチレンから誘導される繰り返し単位の含有
率が0〜2重量%である重合体部分(1)が全共重合体
量の70〜90重量%となるまで、プロピレンを単独重
合、またはプロピレンとエチレンとを共重合させる工
程。 第二工程:第一工程で得られた重合体部分(1)の存在
下に、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有率が
10重量%以上50重量%未満である重合体部分(2)
を、プロピレンとエチレンとを共重合させて製造する工
程。
【0006】これらのプロピレン重合体の分子量につい
ては、目的によってその好適な範囲が異なるため一概に
範囲を定められないが、JIS K6758(230
℃、2.16kg)に従って測定したメルトインデック
ス(MI)が0.01〜400g/10分であるものが
好ましく、より好ましくは、0.15〜200g/10
分である。
【0007】本発明で用いられる長繊維強化プロピレン
重合体樹脂ペレットは、ペレット長にほぼ等しい長さで
互いに平行に配列している強化繊維を含有する全長2〜
100mmのペレットである。繊維長(ペレット長)は
3〜50mmの範囲のものが好ましく用いられ、6〜2
5mmの範囲のものがさらに好ましく用いられる。繊維
長が短すぎると、剛性、耐熱性および衝撃強度の改善効
果が低く、反り変形も大きくなる場合があり、また、繊
維長が長すぎると、成形が困難となる場合がある。
【0008】また、強化繊維による強化効果を高めるた
め、プロピレン重合体を酸変性したものを適量添加する
か、あるいは前記プロピレン重合体を酸変性して用いる
ことが好ましい。特に、無水マレイン酸をグラフト重合
した無水マレイン酸変性プロピレン重合体を、樹脂成分
全体に対して3〜50重量%(より好ましくは5〜25
重量%)含有するプロピレン重合体を用いることが好ま
しい。また、前記無水マレイン酸変性プロピレン重合体
のMI(230℃、2.16kg)としては好ましくは
5〜80g/10分であり、より好ましくは10〜50
g/10分である。該MIが低すぎると分散不良を起こ
しやすい。
【0009】本発明で用いられる強化繊維としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、シリコン繊維、シ
リコン・チタン・炭素繊維、ボロン繊維、鉄、チタンな
どの金属繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、ビニロン等の有機合成繊維、絹、綿、麻等
の天然繊維など、公知のものを幅広く用いることができ
る。これらは単独または2種以上組み合わせて用いられ
るが、補強効果および入手の容易性からガラス繊維が好
ましい。
【0010】ガラス繊維としては、Eガラス(Electric
al glass)、Cガラス(Chemical glass)、Aガラス
(Alkali glass)、Sガラス(High strength glass)
および耐アルカリガラス等のガラスを溶融紡糸してフィ
ラメント状の繊維にしたものを挙げることができる。
【0011】前記強化繊維の繊維径は、好ましくは3〜
25μmであり、更に好ましくは8〜20μmである。
繊維径が過少であると、繊維が破損しやすいため、繊維
束(ロービング)の生産性が低下することがあり、また
ペレットを連続製造するときに、繊維束を多数本さらに
束ねなければならなくなり、繊維束をつなぐ手間が煩雑
となったり生産性が低下するため好ましくない。また、
好ましいペレット長が決まっていることから繊維径が過
大であると、繊維のアスペクト比が低下することとな
り、補強効果が充分発揮されなくなることがあることか
ら好ましくない。
【0012】前記強化繊維としては、強化繊維表面にプ
ロピレン重合体に対する界面接着性付与または向上のた
め、何らかの処理(例えば、シランカップリング剤処
理)が施されているものが好ましい。このような処理の
された強化繊維を用いると強度と外観が良好な成形体が
得られる。
【0013】本発明で用いられる長繊維強化プロピレン
重合体樹脂ペレットにおける前記強化繊維の含有量は通
常5〜60重量%、好ましくは15〜60重量%、より
好ましくは20〜50重量%である。該含有量が過少で
あると、剛性、耐熱性が低下し好ましくなく、また、過
多であると、樹脂の含浸が不十分になる傾向があり、好
ましくない。
【0014】本発明で用いられる長繊維強化プロピレン
重合体樹脂ペレットは、数千本からなる前記強化繊維の
ロービングを含浸ダイスに導き、溶融したプロピレン重
合体を繊維間に含浸させた後、必要な長さ(2〜100
mm)に切断することにより容易に得ることができる
が、製造方法に関しては特に限定するものではない。含
浸させるための方法としては、特に制限はなく、強化繊
維のロービングをプロピレン重合体粉体流動層中に通し
て、これに該粉体を付着させた後、該プロピレン重合体
の融点以上に加熱してプロピレン重合体を含浸させる方
法(特公昭52−3985号公報)、溶融させたプロピ
レン重合体をクロスヘッドダイを用いて強化繊維のロー
ビングに含浸させる方法(特開昭62−60625号公
報、特開昭63−432036号公報、特開昭63−2
64326号公報、特開平1−208118号公報)、
プロピレン重合体の繊維と強化繊維のロービングとを混
繊した後、プロピレン重合体の融点以上に加熱してプロ
ピレン重合体を含浸させる方法(特開昭61−1182
35号公報)等、何れの方法も用いることができる。
【0015】本発明で用いられる長繊維強化プロピレン
重合体樹脂ペレットとして好ましくは、溶融させたプロ
ピレン重合体をクロスヘッドダイを用いて強化繊維のロ
ービングに含浸させる方法であり、その際のプロピレン
重合体を溶融させる温度として好ましくは250〜35
0℃であり、さらに好ましくは280〜340℃であ
り、特に好ましくは300〜335℃である。該溶融さ
せる温度がこのような範囲にあれば含浸性が良好とな
り、好ましい。
【0016】本発明で用いられる長繊維強化プロピレン
重合体樹脂ペレット中には、用途に応じて各種の添加
剤、例えば、分散剤、滑剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、結晶化促進
剤(増核剤)等の改質用添加剤、顔料、染料等の着色
剤、カーボンブラック、酸化チタン、タルク、炭酸カル
シウム、マイカ、クレー等の粒子状充填剤、ワラストナ
イト等の短繊維状充填剤、チタン酸カルシウム等のウィ
スカー等の公知の添加剤を添加することができる。これ
らの添加剤は、ペレット製造時に添加してペレット中に
含有させるか、ペレットから成形体を製造するときに添
加してもよい。
【0017】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体は、エチレンから誘導される繰り返し単位
を50重量%以上含有するエチレンとα−オレフィンと
の共重合体である。該α−オレフィンとしては炭素原子
数3〜12のα−オレフィンが好ましく、プロピレン、
ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、
オクテン−1、およびデセン−1を例示することができ
る。好ましいα−オレフィンは、ブテン−1およびヘキ
セン−1である。本発明で用いられるエチレン・α−オ
レフィン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り
返し単位の含有率が低すぎると、十分な塗装密着性が得
られないため好ましくない。該含有率は、65重量%以
上であることが好ましく、70重量%以上であることが
より好ましい。該含有率は高すぎると塗装密着性の改良
が不十分となるので好ましくなく、該含有率は好ましく
は90重量%以下であり、より好ましくは80重量%以
下である。
【0018】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の190℃におけるメルトフローレート
(MFR)は、0.1〜50g/10分の範囲にあるこ
とが好ましく、さらに好ましくは0.3〜40g/10
分、より好ましくは0.5〜30g/10分、さらによ
り好ましくは1〜20g/10分である。該メルトフロ
ーレート(MFR)が低すぎると、プロピレン重合体と
の分散性が低下して十分な塗装密着性が得られず好まし
くない。また、該メルトフローレート(MFR)が高す
ぎると、塗装密着性は良好であるが、衝撃強度が低下す
るため、好ましくない。
【0019】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の密度(d)は好ましくは865〜910
kg/m3 の範囲にあり、さらに好ましくは867〜9
05kg/m3 、より好ましくは869〜900kg/
3 である。該密度(d)が低すぎると、塗装密着性は
良好であるが、剛性が低下するため好ましくない。ま
た、該密度(d)が高すぎても、分散性が低下して十分
な塗装密着性が得られないため、好ましくない。
【0020】本発明で用いられるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体の好ましい製造方法として、シクロペンタ
ジエン形アニオン骨格を有する基を持つ遷移金属化合物
を用いて調製される重合用触媒(メタロセン触媒)の存
在下に、エチレンとα−オレフィンとを重合させる方法
を例示することができる。特に好ましい該製造方法とし
て、特開平10−259211号公報記載の製造方法が
挙げられる。
【0021】本発明の混合物は、前記長繊維強化プロピ
レン重合体樹脂ペレットおよび前記エチレン・α−オレ
フィン共重合体からなる混合物である。この混合物に於
ける前記エチレン・α−オレフィン共重合体の形状には
特に制限はなく、粉末であってもペレットであってもベ
ール状であってもよい。取扱いや分散性のよさの点か
ら、該形状は粉末またはペレットであることが好まし
く、ペレットであることがさらに好ましい。
【0022】本発明の混合物の調製方法は任意の公知の
方法に従えばよく、例えばペレット同士の混合であれ
ば、ヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンプ
レンンダー、Vブレンダー等の装置を用いる方法が挙げ
られる。
【0023】本発明の混合物における混合比について
は、塗装密着性改良の観点から、混合物全体に対する前
記エチレン・α−オレフィン共重合体の含有率として1
2〜30重量%が好ましく、14〜25重量%がより好
ましい。
【0024】本発明の混合物を溶融混練することによ
り、本発明の組成物が得られる。本発明の混合物を溶融
混練して成形することにより、また本発明の組成物を用
いて成形することにより、長繊維で強化された成形体で
あって、かつ塗装密着性に優れ、塗装することにより外
観も良好となりうる成形体が得られる。
【0025】かかる良好な成形体の得られる本発明の組
成物は、既に述べた長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペ
レットの製造時に、前記プロピレン重合体に加え、前記
エチレン・α−オレフィン共重合体をともに用いること
により得られる長繊維強化樹脂組成物ペレットによって
も、得ることが可能である。即ち、本発明の別な態様と
しては、エチレンから誘導される繰り返し単位の含有率
が50重量%以上のエチレン・α−オレフィン共重合
体、強化繊維およびプロピレン重合体を含有する組成物
からなる全長2〜100mmのペレットであって、該強
化繊維がペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行に配
列している長繊維強化樹脂組成物ペレットを用いて成形
することにより、長繊維で強化された成形体であって、
かつ塗装密着性に優れ、塗装することにより外観も良好
となりうる成形体が得られる。
【0026】本発明においては、強化繊維の含有量を調
節するため等の目的で、本発明の混合物や組成物、長繊
維強化樹脂組成物ペレットに対し、さらにプロピレン重
合体を添加して用いることも可能である。このような方
法によれば、幅広い割合の強化繊維を含む長繊維で強化
された成形体を容易に製造することができる。
【0027】本発明で得られる成形体としては以下の用
途に制限される訳ではないが、ドアハンドル、サイドス
テップ、ステップサポート等のような外装部品、その他
優れた塗装外観が必要となる外装部品、さらには内装部
品に好適に用いられる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。実施例で用いたペレッ
トは以下の通りである。
【0029】ペレットA:住友化学工業(株)製ガラス
長繊維強化ポリプロピレン(商品名=スミストランPG
5001、ベースとなるプロピレン重合体=住友化学工
業(株)製プロピレン−エチレンブロック共重合体(商
品名=住友ノーブレンAX568、MI=65g/10
分、プロピレン単独重合体含有率=85.5重量%、エ
チレン・プロピレン共重合体含有率=14.5重量%、
エチレン・プロピレン共重合体におけるエチレンから誘
導される繰り返し単位の含有率=40重量%)、ガラス
繊維含有率=50重量%、ペレット長(ガラス繊維長)
=9mm)
【0030】ペレットB:住友化学工業(株)製プロピ
レン−エチレンブロック共重合体(商品名=住友ノーブ
レンAX620V、MI=50g/10分、プロピレン
単独重合体含有率=87.0重量%、エチレン・プロピ
レン共重合体含有率=13.0重量%、エチレン・プロ
ピレン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率=32%)。
【0031】ペレットC:デュポンダウエラストマー製
エチレン−オクテン共重合体(商品名=EG8200、
MFR=5g/10分、密度870kg/m3 、オクテ
ンから誘導される繰り返し単位の含有率=24%、)。
【0032】ペレットD:住友化学工業(株)製プロピ
レン−エチレンブロック共重合体(商品名=住友ノーブ
レンAX568、MFR=65g/10分、プロピレン
単独重合体含有率=85.5重量%、エチレン・プロピ
レン共重合体含有率=14.5重量%、エチレン・プロ
ピレン共重合体におけるエチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率=40%)
【0033】ペレットE:住友化学工業(株)製エチレ
ン−ヘキセン共重合体(商品名=エクセレンFX CX
4002、MFR=8g/10分、密度880kg/m
3 、ヘキセンから誘導される繰り返し単位の含有率=2
5%)
【0034】[実施例1]表1に示す配合比でペレット
をヘンシェルミキサーを用いて混合し、以下の条件で射
出成形を行い、試験片を製造した。以下の条件で塗装し
た後、塗膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このと
きの繊維含有量は40重量%であった。
【0035】(成形機・成形条件) 成形機:住重ネオマット515/150(13oz)、
成形温度:250℃、金型温度:50℃、金型:100
×400×3tファンゲート、充填時間:15秒、冷却
時間:30秒、射出圧力:100Mpa、
【0036】(塗装条件) 脱脂:石油ベンジン プライマー:関西ペイント(株)製(一液PPプライマ
ー) 下塗り:日本油脂(株)製(二液ウレタン塗料) 上塗り:日本油脂(株)製(二液ウレタン・クリヤー塗
料) 焼付け:80℃×30分間keep
【0037】[評価法・塗膜剥離試験] 試験機:ダイプラ・ウィンテス(株)製SAICAS
(CN型)、切刃の形状:すくい角20°、刃角60
°、にげ角10°、刃幅4mm、測定モード:定速度モ
ード、水平速度:5μm/秒、試験片:(90mm)×
(50mm)
【0038】[実施例2]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は30重量%であった。
【0039】[実施例3]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は35重量%であった。
【0040】[実施例4]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は35重量%であった。
【0041】[実施例5]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は40重量%であった。
【0042】[比較例1]ペレットの配合比を表1に示
した通りに変更したほかは実施例1と同様に行った。塗
膜剥離試験を行った結果を表1に示す。このときの繊維
含有量は40重量%であった。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、長
繊維強化プロピレン重合体樹脂を含有する外観良好な成
形体の得られる材料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:12 B29K 105:12 Fターム(参考) 4F201 AA04E AA04F AA08 AA11 AB16 AB25 AC02 AH17 AH19 BA02 BC02 BC12 BC13 BC37 BD04 BL08 BL43 BL44 4J002 AB013 AD033 BB121 BB141 BB211 BB212 BF023 BP021 CF003 CL063 CP033 DA016 DA086 DA116 DK006 DL006 FA043 FA046 FD010 FD016 GC00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行
    に配列している強化繊維を含有する全長2〜100mm
    の長繊維強化プロピレン重合体樹脂ペレットおよびエチ
    レンから誘導される繰り返し単位の含有率が50重量%
    以上のエチレン・α−オレフィン共重合体からなる混合
    物。
  2. 【請求項2】前記エチレン・α−オレフィン共重合体含
    有率が、混合物全体に対し12〜30重量%である請求
    項1記載の混合物。
  3. 【請求項3】前記エチレン・α−オレフィン共重合体の
    形状がペレットである請求項1または2記載の混合物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の混合物を
    溶融混練して得られる組成物。
  5. 【請求項5】エチレンから誘導される繰り返し単位の含
    有率が50重量%以上のエチレン・α−オレフィン共重
    合体、強化繊維およびプロピレン重合体を含有する組成
    物からなる全長2〜100mmのペレットであって、該
    強化繊維がペレット長にほぼ等しい長さで互いに平行に
    配列している長繊維強化樹脂組成物ペレット。
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