JP2003277280A - 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤 - Google Patents

一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤

Info

Publication number
JP2003277280A
JP2003277280A JP2002079170A JP2002079170A JP2003277280A JP 2003277280 A JP2003277280 A JP 2003277280A JP 2002079170 A JP2002079170 A JP 2002079170A JP 2002079170 A JP2002079170 A JP 2002079170A JP 2003277280 A JP2003277280 A JP 2003277280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
singlet oxygen
skin
aging
oxygen scavenger
skin care
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002079170A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotake Kiyoutani
大毅 京谷
Michiru Kawayama
みちる 川山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2002079170A priority Critical patent/JP2003277280A/ja
Publication of JP2003277280A publication Critical patent/JP2003277280A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の老化に深く関与する一重項
酸素を消去することにより、安全で有効な老化防止用皮
膚外用剤を得る。 【解決手段】 一重項酸素を消去する作用を有す
るコウカイシ抽出物を、そのまま、あるいは担体又は外
用剤基剤に含有させて一重項酸素消去剤、並びに老化防
止用皮膚外用剤とする。これにより、しわ,皮膚弾性の
低下等、皮膚の老化症状を効果的に防止,改善すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コウカイシ抽出物
を配合することにより、紫外線や代謝により皮膚内に生
じる一重項酸素を消去し得る一重項酸素消去剤、並びに
一重項酸素に起因する皮膚の老化を改善,防止すること
のできる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢,紫外線曝露等によリ生体内に発生
する一重項酸素をはじめとする活性酸素種は、皮膚のし
わ形成,真皮構成成分の変成等、皮膚の老化に深くかか
わることが示唆されてきた。
【0003】かかる活性酸素種を消去する物質を皮膚外
用剤に配合することが、皮膚の老化を防止,改善するに
は有効であると考えられ、最近では自然志向及び植物志
向を反映してか、植物抽出成分においてヒドロキシラジ
カル,一重項酸素,スーパーオキシド等の活性酸素種、
脂質過酸化物等の消去あるいは生成抑制作用を有する抗
酸化成分の検索が盛んに行われ、タンニン,フラボノイ
ド,ポリフェノール化合物等を含有する植物の抽出物を
はじめとして、種々の植物の抽出成分を活性酸素消去剤
として配合する試みがなされてきた。
【0004】しかしながら、従来用いられてきた植物抽
出成分の中には、皮膚の老化症状の防止,改善作用が十
分ではなく、老化防止用皮膚外用剤に配合する場合、多
量を用いなければならなかったり、他の抗老化若しくは
抗炎症作用を有する成分等と併用する必要のあるものも
存在していた。また、安定かつ一定の品質を有する抽出
物が得られないものも存在していた。
【0005】また、研究されている植物成分の多くは、
活性酸素種としてスーパーオキシド,OHラジカル,ハ
イドロパーオキシドから発生するラジカル等を対象とし
たスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)やSOD
様の物質がほとんどであり、一重項酸素を対象としたも
のは多くはない。
【0006】一方、一重項酸素は、活性酸素の中でも最
も反応性が高く、老化,炎症,皮膚黒化,蛋白質変性,
サンバーンセル形成,脂質過酸化,DNA損傷などの原
因となりやすいことが知られている。しかしながら、従
来知られている一重項酸素消去剤は、その種類が限定さ
れており、さらなる新しい一重項酸素消去剤の開発が要
望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明におい
ては、特に皮膚の老化に深く関与する一重項酸素を消去
する物質を配合し、安全で有効な一重項酸素消去剤、並
びに老化防止用皮膚外用剤を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、細胞毒性を示すことなく一重項酸素を消去する成分
のスクリーニングを行ったところ、コウカイシ抽出物が
高い一重項酸素消去作用を有することを見出した。更
に、コウカイシ抽出物を皮膚に適用することにより、皮
膚の老化症状を有効に防止及び改善できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明においては、コウカイシ抽
出物をそのまま、あるいは担体若しくは基剤に含有させ
て一重項酸素消去剤とする。又は、コウカイシ抽出物を
外用剤基剤に含有させ、老化防止用皮膚外用剤とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る一重項酸素消去剤、
並びに老化防止用皮膚外用剤を得る際に用いるコウカイ
シは生薬の一種であり、アカバナ(Onagracea
)科植物のヤナギラン(Chamaenerion
angustifolium (L.) Scop.
若しくは Epilobium angustifol
iumL.)の全草を基原とする。その葉はタンニン,
ウルソール酸,オレアノール酸等を含み、抗炎症作用を
有することが知られている。また、国際特許出願公開W
O/01/19377に、Epilobium ang
ustifoliumL.がフリーラジカル消去作用を
有することが開示されているが、生薬コウカイシによる
一重項酸素消去作用は未だ知られていない。
【0011】本発明においては、市販の生薬「コウカイ
シ」を用いると簡便である。また、生のコウカイシ(ヤ
ナギラン)の花,果実,茎,葉,根等の各部位から選択
される一種又は二種以上、若しくは全草も用いることが
でき、その場合は生のまま抽出操作に供してもよいが、
抽出効率を考えると細切,乾燥,粉砕等の処理を行った
後抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬
して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出
溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、
5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切
である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によって
も異なるが、4時間〜14日間程度とするのが適切であ
る。
【0012】抽出溶媒としては、水のほか、メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の
低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピ
レングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン
等の多価アルコール、ジエチルエーテル,ジプロピルエ
ーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエ
ステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類
等の極性有機溶媒が好ましく用いられ、これらから1種
又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リ
ン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0013】抽出溶媒は上記溶媒であれば特に限定され
ないが、極性溶媒が好ましく、更には、エタノール,
1,3−ブチレングリコール,水から選択される1種又
は2種以上の混合溶媒が好ましく、その中でも抽出溶媒
として50容量%エタノール水溶液が最も好ましい。
【0014】コウカイシの上記溶媒による抽出物は、そ
のままでも一重項酸素消去剤として用いることができる
が、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解した
り、あるいはその作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,
脱塩等の精製処理や分画処理を行った後に用いてもよ
い。また保存のためには、精製処理の後凍結乾燥し、用
時に溶媒に溶解して用いることが好ましい。また、リポ
ソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させる
こともできる。
【0015】また、本発明においては、コウカイシ抽出
物又は前記処理物をそのまま、あるいは水,アルコール
等の水性担体、乳剤,ゲル,クリーム,軟膏等の基剤に
含有させて一重項酸素消去剤とする。若しくは、これら
を外用剤基剤に含有させ、老化防止用皮膚外用剤として
提供する。
【0016】本発明に係る老化防止用皮膚外用剤は、ロ
ーション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏等の剤型
で提供することができる。また、化粧水,乳液,クリー
ム,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローシ
ョン,メイクアップベースクリーム,乳液状又はクリー
ム状あるいは軟膏型のファンデーション,アイカラー,
チークカラー等のメイクアップ化粧料、ハンドクリー
ム,レッグクリーム,ボディローション等の身体用化粧
料、ボディシャンプー,石けん等の洗浄剤、トリートメ
ント,セット剤等の毛髪用化粧料等としても提供するこ
とができる。
【0017】なお本発明に係る一重項酸素消去剤、並び
に老化防止用皮膚外用剤には、本発明に係る抽出物のほ
か、油類,界面活性剤,保湿剤,紫外線吸収剤,顔料,
香料,防腐剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、
細胞賦活剤,抗炎症剤,美白剤等の生理活性成分も含有
させることができる。また、本発明に係る抽出物の老化
防止用皮膚外用剤への配合量としては、その剤型により
異なるが、0.0001〜10.0重量%程度とするの
が適当である。
【0018】
【実施例】更に実施例により、本発明の特徴について詳
細に説明する。
【0019】[実施例1] 一重項酸素消去剤1 市販のコウカイシを粉砕した後、30gを50容量%エ
タノール水溶液300mLに浸漬し、25℃で7日間静
置した。その後不溶物をろ別除去し、ろ液を減圧濃縮
し、更に凍結乾燥を行い、一重項酸素消去剤1とした。
【0020】一重項酸素消去作用 本発明の実施例1に示した一重項酸素消去剤1につい
て、一重項酸素消去作用の評価を行った。評価法は、テ
トラメチルパラフェニレンジアミン(TMPD)をスピ
ントラップ剤としたESRスピントラップ法により測定
した。まず、任意の濃度に調製した一重項酸素消去剤1
の50%エタノール水溶液0.01mLを、0.05m
MのTMPD0.1mMリン酸緩衝液(pH7.4)
0.05mL,0.1mMのヘマトポルフィリン0.1
mMリン酸緩衝液(pH7.4)0.05mLと混合
し、更に、0.1mMリン酸緩衝液(pH7.4)を加
え0.2mLの混合液とした。この混合液をESR用扁
平水溶液セルに移し、これに長波長紫外線(UVA)を
1分間照射して一重項酸素を発生させ、ESRスペクト
ルを測定した。ESRスペクトル強度から、一重項酸素
消去率を求め、これを濃度に対してプロットし、50%
抑制濃度IC50値を求めた。また、比較として、既存の
一重項酸素消去剤としてよく用いられるβ−カロチンの
IC50値を同時に求めた。その結果、一重項酸素消去剤
1のIC50値は0.0025%、β−カロチンのIC50
値は0.0215%であった。この結果から明らかなよ
うに、β−カロチンと比較して、一重項酸素消去剤1は
より低濃度で一重項酸素を消去することが認められた。
すなわち、コウカイシ抽出物は、優れた一重項酸素消去
作用を示すことが明らかとなった。
【0021】更に、本発明に係る一重項酸素消去剤につ
いて他の実施例を示す。
【0022】[実施例2] 一重項酸素消去剤2 コウカイシ(ヤナギラン)の全草を乾燥させて粉砕した
後、500gを50容量%エタノール水溶液1,000
mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物
をろ別除去し、ろ液を減圧濃縮して乾固させ、コウカイ
シ抽出物2とした。
【0023】[実施例3] 一重項酸素消去剤3 上記実施例1で調製した一重項酸素消去剤1を、50容
量%エタノール水溶液10mLに溶解し、これを100
mLの精製水に添加して溶解する。これに大豆レシチン
80gを添加して65℃で懸濁し、次いで超音波処理し
てリポソームを調製し、遠心分離により回収して一重項
酸素消去剤3とした。
【0024】[実施例4] 一重項酸素消去剤4 市販のコウカイシを粉砕した後、500gを30容量%
の1,3−ブチレングリコール水溶液2,000mL中
に浸漬し、20℃で5日間撹拌抽出した後、ろ過してろ
液を回収し、一重項酸素消去剤4とした。
【0025】[実施例5] 一重項酸素消去剤5 市販のコウカイシを粉砕した後、500gを1,2−ペ
ンタンジオール1,000mL中に浸漬し、20℃で5
日間撹拌抽出した後、ろ過してろ液を回収し、250m
Lとなるまで濃縮した。これを精製水に溶解し、全量を
1,000mLとして一重項酸素消去剤5とした。
【0026】[実施例6] 一重項酸素消去剤6 市販のコウカイシを粉砕した後、500gを生理食塩水
2,000mL中にてホモジネートし、そのまま10℃
で一昼夜撹拌した後遠心分離し、上清を回収して凍結乾
燥し、一重項酸素消去剤6とした。
【0027】つづいて、本発明に係る老化防止用皮膚外
用剤についての実施例の処方を示す。
【0028】 [実施例7] 皮膚用ローション剤 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)一重項酸素消去剤1 0.5 (4)一重項酸素消去剤2 0.5 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加し、均一に溶解す
る。
【0029】 [実施例8] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.20(重量%) (2)セタノール 1.50 (3)ワセリン 3.00 (4)流動パラフィン 7.00 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.) モノオレイン酸エステル 1.50 (6)酢酸トコフェロール 0.50 (7)グリセリン 5.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)水酸化カリウム 0.02 (10)精製水 全量を100とする量 (11)一重項酸素消去剤1 0.50 (12)一重項酸素消去剤2 0.50 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、70℃とする。一方、(7)〜(10)の水相成分を
混合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分
に前記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、
冷却した後40℃にて(11),(12)を添加,混合す
る。
【0030】 [実施例9] 皮膚用リポソーム剤 (1)グリセリン 2.0(重量%) (2)1,3−ブチレングリコール 3.0 (3)ポリオキシエチレン(25E.O.) オレイルエーテル 0.2 (4)エタノール 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)香料 0.1 (7)精製水 全量を100とする量 (8)一重項酸素消去剤3 10.0 製法:(5),(6)を(4)に溶解し、(1)〜(3)とともに
(7)に添加して均一に混合し、これに(8)を加えて分散
する。
【0031】 [実施例10] 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 27.5 (5)グリセリル脂肪酸エステル 4.0 (6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (7)ポリオキシエチレン(10E.O.) ソルビタンモノラウリン酸エステル 5.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)一重項酸素消去剤4 3.0 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して75℃と
する。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合,溶解して
75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成
分を添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳
化し、冷却する。
【0032】つぎに、本発明の実施例7〜実施例10に
ついて、6カ月間の実使用試験を行った。この際、一重
項酸素消去剤1及び一重項酸素消去剤2を精製水に、一
重項酸素消去剤3をコウカイシ抽出物を添加せずに同様
に調製したリポソームに、一重項酸素消去剤4を30容
量%の1,3−ブチレングリコール水溶液に、それぞれ
代替して調製した比較例7〜比較例10についても、同
時に実使用試験を行った。
【0033】老化症状改善評価の実使用試験は、パネラ
ーとして、しわや皮膚弾性の低下といった皮膚の老化症
状を顕著に呈する40才〜60才代の女性を1群20名
として用い、各群に実施例及び比較例をそれぞれブライ
ンドにて1日2回使用させて行った。使用試験開始前及
び終了後に皮膚の状態を観察し、しわ及び皮膚の弾性の
改善状況について「改善」,「やや改善」,「変化な
し」の3段階にて評価した。なお、しわの程度について
は写真撮影及びレプリカ採取により、皮膚の弾性につい
てはキュートメーターにより測定して評価した。結果
は、各評価を得たパネラー数にて表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、本発明の実施例
使用群ではいずれにおいても、しわ,皮膚弾性ともに全
パネラーで顕著な症状の改善傾向が見られた。これに対
し、比較例使用群においても、改善が認められた場合も
あるものの、その程度はそれぞれ対応する実施例使用群
に比べて小さいものであった。
【0036】以上のように、本発明の実施例の皮膚外用
剤においては、従来の比較例に比べ、顕著な皮膚の老化
症状改善作用を有していた。
【0037】なお、本発明の実施例1〜実施例6におい
ては、10℃以下で保存した場合、6カ月間にわたって
活性酸素消去作用はほぼ変化なく維持されていた。ま
た、本発明の実施例6〜実施例9についても、25℃で
6カ月間保存した場合、何らの状態変化をも認めなかっ
た。更に、上記実使用試験において、本発明の実施例使
用群で皮膚刺激性反応や皮膚感作性反応を認めたパネラ
ーは存在せず、使用時に痛みや温感,ヒリヒリ感,チク
チク感といった刺激感又は不快感を訴えたパネラーも存
在しなかった。
【0038】 [実施例11] 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 12.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)一重項酸素消去剤5 1.7 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、75℃とする。一方、(5)〜(7)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、75℃とする。この水相成分に
前記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷
却する。
【0039】 [実施例12] 油中水型エモリエントクリーム (1)流動パラフィン 30.00(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.00 (3)ワセリン 5.00 (4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.00 (5)L−グルタミン酸ナトリウム 1.60 (6)L−セリン 0.40 (7)プロピレングリコール 3.00 (8)一重項酸素消去剤6 0.05 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (10)精製水 全量を100とする量 (11)香料 0.10 製法:(5),(6)を(10)の一部に溶解して50℃と
し、あらかじめ50℃に加温した(4)に撹拌しながら徐
々に添加する。これをあらかじめ混合し、70℃に加熱
溶解した(1)〜(3)に均一に分散し、次いで(7)〜(9)
を(10)の残部に溶解して70℃に加熱したものを撹拌
しながら添加し、ホモミキサーにて乳化する。冷却後、
50℃にて(11)を添加,混合する。
【0040】 [実施例13] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.00(重量%) (2)セタノール 2.00 (3)グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル 2.50 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.00 (5)プロピレングリコール 10.00 (6)水酸化カリウム 0.30 (7)一重項酸素消去剤3 0.05 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)精製水 全量を100とする量 (10)酸化チタン 1.00 (11)ベンガラ 0.40 (12)黄酸化鉄 0.10 (13)香料 0.10 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して75℃と
する。一方、(5)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解
し、これに(10)〜(12)の顔料成分を添加してホモミ
キサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この
水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均
一に乳化し、冷却後40℃にて(13)を添加,混合す
る。
【0041】 [実施例14] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.00(重量%) (2)スクワラン 5.00 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 (4)セタノール 1.00 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00 (6)1,3−ブチレンクリコール 6.00 (7)水酸化カリウム 0.08 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)一重項酸素消去剤3 0.15 (10)精製水 全量を100とする量 (11)酸化チタン 9.00 (12)タルク 7.40 (13)ベンガラ 0.50 (14)黄酸化鉄 1.10 (15)黒酸化鉄 0.10 (16)香料 0.15 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して75℃と
する。一方、(6)〜(10)の水相成分を混合,加熱溶解
し、これに(11)〜(15)の顔料成分を添加してホモミ
キサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この
水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均
一に乳化し、冷却後40℃にて(16)を添加,混合す
る。
【0042】 [実施例15] セットローション (1)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 5.0 (2)パラオキシ安息香酸エステル 0.1 (3)香料 0.2 (4)エタノール 30.0 (5)精製水 全量を100とする量 (6)一重項酸素消去剤3 0.5 (7)グリセリン 2.0 製法:(1)〜(4)、(5)〜(7)をそれぞれ混合
溶解し、エタノール相,水相とする。次いで、水相をエ
タノール相に加え、混合する。
【0043】 [実施例16] 身体用洗浄剤 (1)ラウリン酸 9.00 (2)ミリスチン酸 5.00 (3)パルミチン酸 1.00 (4)ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム 4.00 (5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.00 (6)精製水 全量を100とする量 (7)1,3−ブチレングリコール 5.00 (8)ヒドロキシエチルセルロース 0.50 (9)水酸化カリウム 2.85 (10)パラオキシ安息香酸エステル 0.05 (11)エタノール 2.00 (12)香料 0.10 (13)一重項酸素消去剤1 1.00 製造方法:(1)〜(5)の成分を75〜85℃にて加
熱溶解し、これに対し、予め混合均一化し75〜85℃
に調整した(6)〜(11)の成分を加えて完全にケン
化する。つぎに冷却を開始し、45〜50℃にて(1
2),(13)を加えた後、室温まで更に冷却を行う。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、優
れた一重項酸素消去作用を有し、皮膚の老化症状を有効
に防止及び改善できる、安定性及び安全性においても良
好な一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤を
得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC392 AC402 AC442 AC482 AD282 AD512 AD662 CC02 DD27 DD31 EE12 4C088 AB11 CA03 NA14 ZA89 ZB22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コウカイシ抽出物を含有して成る一重項
    酸素消去剤。
  2. 【請求項2】 コウカイシ抽出物を一重項酸素消去剤と
    して配合してなる、老化防止用皮膚外用剤。
JP2002079170A 2002-03-20 2002-03-20 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤 Pending JP2003277280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079170A JP2003277280A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002079170A JP2003277280A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003277280A true JP2003277280A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29228746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002079170A Pending JP2003277280A (ja) 2002-03-20 2002-03-20 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003277280A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206452A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Ti Kenkyusho:Kk 1重項酸素の不活性化剤
JP2010202617A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Kose Corp 一重項酸素消去剤およびこれを含有する皮膚外用剤ならびに化粧料
EP2424352A4 (en) * 2009-04-28 2014-03-05 Urthtech Llc METHODS AND COMPOSITION FOR TREATING MATERIAL
US20160184216A1 (en) * 2013-08-22 2016-06-30 Lucas Meyer Cosmetics Canada Inc. Anti-dandruff compositions, and methods of use thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206452A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Ti Kenkyusho:Kk 1重項酸素の不活性化剤
JP2010202617A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Kose Corp 一重項酸素消去剤およびこれを含有する皮膚外用剤ならびに化粧料
EP2424352A4 (en) * 2009-04-28 2014-03-05 Urthtech Llc METHODS AND COMPOSITION FOR TREATING MATERIAL
US20160184216A1 (en) * 2013-08-22 2016-06-30 Lucas Meyer Cosmetics Canada Inc. Anti-dandruff compositions, and methods of use thereof
US10004678B2 (en) * 2013-08-22 2018-06-26 Lucas Meyer Cosmetics Canada Inc. Anti-dandruff compositions, and methods of use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101364470B1 (ko) 여드름 치료용 약제학적 조성물
JPH08119825A (ja) ヒドロキシチロソール、皮膚外用剤又は浴用剤への応用
JP6387219B2 (ja) タンゲレチン及びegcgを含有する皮膚外用剤組成物
JP2007269743A (ja) 皮膚外用剤
JPS5916816A (ja) 外用組成物
JP3667027B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH06271452A (ja) サボテン類植物抽出物含有皮膚化粧料
JP2001114636A (ja) ヒアルロン酸産生及びカタラーゼ産生促進剤、線維芽細胞賦活剤、並びに皮膚外用剤
JP2001122733A (ja) カタラーゼ産生促進剤、及びこれを含有する皮膚外用剤
JP2003277280A (ja) 一重項酸素消去剤、並びに老化防止用皮膚外用剤
JPH10194982A (ja) コラゲナーゼ阻害剤及びこれを含有する皮膚の老化防止用外用剤
JP2891727B2 (ja) 養毛料
JP2004307437A (ja) 老化防止用皮膚外用剤
JP3940633B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3449967B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2003342181A (ja) 皮膚外用剤
JPH10236941A (ja) 皮膚外用剤
JP2004137166A (ja) 皮膚外用剤、細胞賦活剤、抗酸化剤
JPH1149695A (ja) 老化防止用皮膚外用剤
JPH11335225A (ja) 皮膚外用剤
JP2811479B2 (ja) 養毛料
JP2003267851A (ja) 皮膚外用剤
JP3611553B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2003137798A (ja) 皮膚外用剤
JP2003335628A (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040715