JP2003276420A - モータの取付構造 - Google Patents
モータの取付構造Info
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Abstract
タを取付けることができるモータの取付構造を提供す
る。 【解決手段】 ユニットケース1側の被係合部16を、
通孔7を取囲むようにユニットケース1の内面側又は外
面側に形成し、ブラケット13側の係合部15を、内外
いずれの被係合部16とも係合し得るようにユニットケ
ース1との当接面側及び反当接面側にそれぞれ形成した
ことを特徴とする。
Description
置等に組み込まれる送風機、特に、該送風機に使用され
るモータの取付構造の改良に関する。
ースのファンスクロール内にモータと連結されたシロッ
コファン等の送風ファンを収容したものであるが、ユニ
ットケースにモータを取付けるには、ユニットケースに
開設された通孔から送風ファンを挿入した後、モータ側
から放射状に突出されたブラケットとユニットケースと
をボルトあるいはビスにより固定している。この場合、
通孔とモータとの間に生じる隙間をブラケットにより封
止するとともに当該ブラケットの外周部とユニットケー
スの通孔内周部を凹凸嵌合し、空気漏れを防止する構造
としている。
モータあるいは円筒型モータなど種々あるが、いずれの
モータにおいても、その取付構造は、基本的には同じ
で、モータ、送風ファン及びブラケットの3者を一体化
し、ユニットケースの下方から通孔を通って送風ファン
を入れ、ブラケットの外周部とユニットケースとを連結
するようにしている。つまり、ユニットケースに開設さ
れた通孔の軸線に沿って一方向から取付けるようにした
ものである(例えば、ブラシレスモータに関しては特開
2001−275328号公報、円筒型モータに関して
は実開平5−91923号公報、実開平5−23768
号公報参照)。
構造において、一方向からのみの取付けでは、モータ交
換時あるいは取付勝手のみが異なる車両用空気調和装置
の組付け時に円滑なモータ取付ができないことがある。
ータ異常が生じ、モータを交換しなければならない事態
が生じた場合に、一方向からしか作業ができなければ、
内部の熱交換器の脱着、冷媒あるいは温水等の抜き入れ
を行なわなければ、モータ交換できないこともある。
間の大きい車両に装備される空気調和装置では、フロン
ト側とリア−側にそれぞれユニットが設けられている
が、この内、リアーユニットは、車体の左右側壁のいず
れか一方に取付けることがある。この場合、両ユニット
をそれぞれ別々に製造することは、コスト的に好ましく
ないことから、極力部品の共用化を図りたいが、モータ
の取付位置の問題及び前記一方向からのみの取付けの点
から、これが困難となっている。
などの面から車体の壁側に位置するようにセットされる
が、前記一方向からのみの取付けでは、車体の左右側壁
のいずれか一方では円滑に作業できても、他方側ではモ
ータ等の取付けは困難となる。この場合も、モータ交換
という事態が生じると、内部の熱交換器の脱着、冷媒あ
るいは温水の抜き入れ等を行なわなければならず、作業
性の面で多大な労力を要することになる。
するためになされたもので、ユニットケースの内外いず
れの側からもモータを取付けることができるモータ取付
構造とし、モータの取付け取外し作業の容易化、部品の
共用化、コスト低減を図ることを目的とする。
る手段により達成される。
ファンを挿入するための通孔を覆うようにモータハウジ
ングより放射方向に突出されたブラケットを有し、当該
ブラケットに設けられた係合部を前記ユニットケースに
設けられた被係合部に係合し、前記送風ファンを駆動す
るモータを前記ユニットケースに取付けるようにしたモ
ータの取付構造において、前記ユニットケース側の被係
合部は前記通孔を取囲むように当該ユニットケースの内
面側又は外面側に形成され、前記ブラケット側の係合部
は内外いずれの被係合部とも係合し得るように前記ユニ
ットケースとの当接面側及び反当接面側にそれぞれ形成
したことを特徴とするモータの取付構造。
も前記ブラケットが取付けられるファンスクロール部分
をブラケット側と反ブラケット側に2分割され、反ブラ
ケット側のユニットケースを外すことにより前記送風フ
ァンが露呈されるようにしたことを特徴とする前記(1)
のモータの取付構造。
記送風ファンの半径方向外方に位置するように形成した
ことを特徴とする前記(1)又は(2)のモータの取付構造。
該ブラケットに形成された環状の溝部であり、前記ユニ
ットケース側の被係合部は前記環状の溝部と係合する環
状の突条部であることを特徴とする前記(1)〜(3)のモー
タの取付構造。
ウジングを支持する支持部と、前記送風ファンにより取
込まれた空気流が流通する開口部とを有する前記(1)〜
(4)のモータの取付構造。
ウジングを支持する支持部に前記送風ファンにより取込
まれた空気流を整流する整流板を有する特徴とする前記
(5)のモータの取付構造。
り構成したことを特徴とする前記(1)〜(6)のモータの取
付構造。
基づいて説明する。図1は本発明を適用した車両用空気
調和装置のリアーユニットの概略断面図、図2は図1の
要部断面説明図で、図1の状態から90°回転した状態
を示している。
アーユニットは、例えば、ワンボックスカーの後方に床
置きされるものであり、図1に示すように、ユニットケ
ース1内に送風ファンfを駆動するモータMが設けられ
ている。
ーティングラインPLにより左右に2分割される上部ユ
ニット2と、この上部ユニット2に脱着可能に連結され
た下部ユニット3とからなっている。
ス6と第2ケース8とからなり、第1ケース6は、車室
内の空気を取込む空気取入部4と、この空気取入部4と
ベルマウス5を介して連通されたファンスクロールSの
半部とからなっている。第2ケース8は、前記ファンス
クロールSの他の半部であってかつ前記ベルマウス5と
対向する位置にモータ取付用の通孔7が開設されてい
る。
を流通した車室内空気を加熱するヒータコアあるいは放
熱器、「10」は、モータMを制御する制御部であり、
この制御部10は後述のブラケット13に取付けられて
いる。
モータハウジング11からは軸方向にシャフト12が突
出され、その先端にシロッコファン等からなる送風ファ
ンfが常法により取付けられている。
に詳示するように、放射状に突出する合成樹脂製のブラ
ケット13が接着されている。ただし、ブラケット13
は、合成樹脂製のみに限定されるものではなく、モータ
ハウジング11と溶接接合された金属製のものであって
も良い。
設された送風ファンfを挿入するための通孔7を塞ぐよ
うにモータハウジング11より放射方向に突出されてい
るが、ここには、係合部15が設けられ、この係合部1
5と第2ケース8に設けられた被係合部16との係合に
よりモータM等を第2ケース8に連結している。
第2ケース8との連結について詳述する。例えば、ワン
ボックスカーのリアーユニットは、その設置位置が車体
の左右いずれかの側壁18あるいは天井壁と異なること
があるが、いずれにしてもモータMは壁18側に位置設
定される。このような場合に前述したモータの取付作業
を一方向からしかできなければ、作業性の面で問題が生
じる。
に、全体的に略扁平な板であるブラケット13の内外両
面に係合部15を形成し、第2ケース8に前記係合部1
5と係合される被係合部16を形成している。これら係
合部15及び被係合部16は、製造の容易性、後述する
シール性の向上などを図るために環状の溝部15a、1
5bあるいは環状の突条部16a又は16bとしてい
る。
ファンスクロールSの外側から取付ける外側取付用の第
2ケース8aと、ブラケット13をファンスクロールS
の内側から取付ける内側取付用の第2ケース8bとを便
宜的に併記しているが、使用に当っては、いずれか一方
が使用される。また、本明細書において「内側、外側」
あるいは「内面、外面」等における「内外」とは、ファ
ンが収納されるファンスクロールSの内外の意味であ
る。
用の突条部16aは、通孔7の内周部分から第2ケース
8aの外方に突出するように形成され、内側取付用の突
条部16bは、通孔7の内周部分から第2ケース8の内
方に突出するように形成されている。
示す外側取付用の突条部16aが嵌合される部分であ
り、溝部15bは、図中モータMの下方に示す内側取付
用の突条部16bが嵌合される部分である。
は、係合部15と被係合部16の係合のみでなく、ブラ
ケット13の外周縁部に螺合されたボルト17によって
も強固になされる。
5、つまり溝部15a又は15bは、送風ファンfの半
径方向外方に位置するように形成されている。このよう
にすれば、ブラケット13の外形を従来のものと比較し
て大きくすることなく当該ブラケット13を内外から第
2ケース8に確実に取付けることができ、これによりユ
ニットの設置位置が異なる場合でも容易に対処できるこ
とになる。
取付ける場合に、図3に示すように、モータMと側壁1
8との間に隙間がある場合には、モータMを外側から取
付ける。
い、この第2ケース8aより突出された突条部16aに
ブラケット13の環状溝部15aを嵌合する。そして、
ボルト17を締付けると、これによりモータMの取付け
は完了する。
て簡単で、まず、ボルト17を緩め、ブラケット13の
環状溝部15aと突条部16aとの係合状態を解くと、
第2ケース8aに開設された大きな通孔7を通って、モ
ータM、送風ファンf及びブラケット13の3者を第2
ケース8aから外すことができ、モータMを新たなもの
と交換することができる。
とモータMとの間に余剰空間がない場合には、モータM
をファンスクロールSの内側から取付ける。内側取付用
の第2ケース8bを用い、突条部16bを環状の溝部1
5bに嵌合し、ボルト17を締付けると、これによりモ
ータMの取付けは完了する。
ず、上部ユニット2の第1ケース6を外す。この第1ケ
ース6を外してもヒータコアあるいは放熱器9は、第2
ケース8内に位置した状態のままで、送風ファンf及び
ブラケット13が露呈する。
ト13の溝部15bと突条部16bとの係合状態を解く
と、モータM、送風ファンf及びブラケット13の3者
を第1ケース6から外すことができる。なお、制御部1
0などとはカプラーを外すことにより容易に連結状態を
解除できる。前記3者をユニットケース1から外すこと
ができれば、モータMを新たなものと容易に交換するこ
とができる。
状態が異なる第2ケース8aと第2ケース8bを使用す
れば、左右いずれの側壁18に対してもブラケット13
を共用してモータMの設置が可能となり、部品点数の低
減により低コスト化を図ることができ、しかも、モータ
Mの取外し時に放熱器9などを外すことがなく、モータ
Mの交換が極めて容易になる。特に、前記係合部15と
被係合部16とは、凹凸嵌合する突条部16a、16b
と環状溝部15a、15bとにより構成しているので、
両者が係合した場合には、ブラケット13自体によりモ
ータMと第2ケース8のモータ取付用通孔7との間の隙
間が閉鎖され、風漏れを防止できるのみでなく、溝部と
突条部との凹凸嵌合により第2ケース8aとブラケット
13との間のシール性も向上することになる。
より通孔7を閉塞し、ファンスクロールS内を流れる空
気流が外部に漏れないようにしているため、ブラケット
13には開口部分が形成されていないが、例えば、図5
に示すように、吸込み式の送風機に使用する場合には、
ブラケット13に空気流が流通する開口部20を形成し
てもよい。
み式の送風機の断面図である。この吸込み式の送風機に
使用されるブラケット13は、モータハウジング11を
支持する支持部21と、空気流が流通する開口部20と
を有している。
ト13の中央部分に形成された断面U字状の椀状凹部あ
るいは断面U字状の所定幅のプレート等により構成され
ており、内部にモータハウジング11を収容し、これを
支持するようになっている。
同様に係合部15及び被係合部16が設けられている外
周部分と前記支持部21との間に設けられている。
設ければ、モータの交換時などにおける利便性は、前記
実施形態と同様であっても、比較的大きな容積の空気取
入部4を形成する必要がないばかりでなく、開口部20
を流通する空気流によりモータの冷却も可能となる。
い込み効率の向上を図る場合には、開口部20は大きい
ことが好ましいことから、前記外周部分と支持部21と
の間のみでなく、さらに広く前記外周部分を越えて形成
してもよいことはいうまでもない。
グ11を支持する支持部21に送風ファンfにより取込
まれる空気流を整流する整流板22を形成してもよい。
前記支持部21は、円筒状のモータハウジング11を支
持するものであるため、断面U字状の椀状をしたもので
あるが、整流板22はこの椀状部分の外周面に形成され
る。整流板22としては、どのような形状をしたもので
あってもよいが、空気流の流れに沿った形状である円弧
状あるいはスパイラル状とすることが好ましい。
空気流が整流板22により整流されるので、前記モータ
の冷却のみでなく、騒音も低減できることになる。な
お、前記支持部21は、場合によっては、帯状をした部
材により構成してもよい。
に、ファンスクロールS内を流れる空気流の一部を取込
む冷却ダクトを設けることがあるが、前記ブラケット1
5では凹凸状の係合部15を形成しているので、ここの
余剰空間を利用して冷却ダクトを形成してもよい。この
ようにすれば、さらに部品点数が少なくなり、コスト的
にも有利となる。
れるものではなく、特許請求の範囲内において種々変更
使用することができるものである。例えば、上述した実
施形態では、ブラケット13側に環状溝部15a、15
bを、ケース側に突条部16a、16bを形成している
が、いずれか一方に溝部をいずれか他方に突条部を形成
したものであってもよく、このブラケット13自体の形
状も前記通孔7を覆うように取付けることができるもの
であれば、如何なる形状のものでも良く、円形あるいは
三角形状など種々のものを使用できる。
は、送風ファン挿入用の通孔内周縁に内方突出又は外方
突出する被係合部を形成し、ブラケット側にいずれの被
係合部とも係合するようにした係合部を形成したので、
モータの取付け取外し作業の容易化、部品の共用化、コ
スト低減を図ることができる。
ァンスクロールをブラケット側と反ブラケット側に2分
割し、反ブラケット側のユニットケースを外すと、送風
ファンが露呈されるようにしたので、モータの取付け取
外し作業が極めて容易となる。
部を送風ファンの半径方向外方に位置するようにしたの
で、ブラケットの脱着作業が容易となる。
部を環状の溝部とし、被係合部を環状の突条部としたの
で、係合時に凹凸嵌合され、特別なシール部材を使用し
なくてもファンスクロール部分のシール性が向上し、コ
スト的にも有利となる。
ハウジングを支持する支持部と、空気流が流通する開口
部とを設けたので、モータの冷却性が向上し、送風機自
体も小型化できる。
に空気流を整流する整流板を設けたので、騒音の少ない
送風機となる。
脂により構成したので、複雑な係合部及び被係合部を有
するブラケットでも、成形が容易で、全体の重量が軽減
し、しかも量産可能となる。
概略断面図である。
る。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 ユニットケース(1)に開設された送風フ
ァン(f)を挿入するための通孔(7)を覆うようにモータハ
ウジング(11)より放射方向に突出されたブラケット(13)
を有し、当該ブラケット(13)に設けられた係合部(15)を
前記ユニットケース(1)に設けられた被係合部(16)に係
合し、前記送風ファン(f)を駆動するモータ(M)を前記ユ
ニットケース(1)に取付けるようにしたモータの取付構
造において、 前記ユニットケース(1)側の被係合部(16)は前記通孔(7)
を取囲むように当該ユニットケース(1)の内面側又は外
面側に形成され、前記ブラケット(13)側の係合部(15)は
内外いずれの被係合部(16)とも係合し得るように前記ユ
ニットケース(1)との当接面側及び反当接面側にそれぞ
れ形成したことを特徴とするモータの取付構造。 - 【請求項2】 前記ユニットケース(1)は、少なくとも
前記ブラケット(13)が取付けられるファンスクロール部
分をブラケット側と反ブラケット側に2分割され、反ブ
ラケット側のユニットケースを外すことにより前記送風
ファン(f)が露呈されるようにしたことを特徴とする請
求項1に記載のモータの取付構造。 - 【請求項3】 前記ブラケット(13)側の係合部(15)は、
前記送風ファン(f)の半径方向外方に位置するように形
成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ
の取付構造。 - 【請求項4】 前記ブラケット(13)側の係合部(15)は、
当該ブラケット(13)に形成された環状の溝部(15a,15b)
であり、前記ユニットケース(1)側の被係合部(16)は前
記環状の溝部(15a,15b)と係合する環状の突条部(16a,16
b)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載のモータの取付構造。 - 【請求項5】 前記ブラケット(13)は、前記モータハウ
ジング(11)を支持する支持部(21)と、前記送風ファン
(f)により取込まれた空気流が流通する開口部(20)と、
を有する請求項1〜4のいずれかに記載のモータの取付
構造。 - 【請求項6】 前記ブラケット(13)は、前記モータハウ
ジング(11)を支持する支持部(21)に前記送風ファン(f)
により取込まれる空気流を整流する整流板(22)を有する
請求項5に記載のモータの取付構造。 - 【請求項7】 前記ブラケット(13)は、合成樹脂により
構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載のモータの取付構造。
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JP2002085671A JP4167439B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | モータの取付構造 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007253940A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Denso Thermal Systems Spa | 乗り物のための気流処理アッセンブリ用の換気ユニット |
JP2008114715A (ja) * | 2006-11-03 | 2008-05-22 | Denso Corp | 送風装置 |
JP2008290694A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Kia Motors Corp | バス車両のルーフエアコン |
CN110939587A (zh) * | 2018-09-24 | 2020-03-31 | 马勒国际公司 | 一种具有电机支架的鼓风机 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002085671A patent/JP4167439B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11597253B2 (en) | 2018-09-24 | 2023-03-07 | Mahle International Gmbh | Blower comprising a motor mount |
CN110939587B (zh) * | 2018-09-24 | 2023-03-10 | 马勒国际公司 | 一种具有电机支架的鼓风机 |
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