JP2003276347A - 熱転写記録媒体及び記録方法 - Google Patents

熱転写記録媒体及び記録方法

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JP2003276347A
JP2003276347A JP2002080565A JP2002080565A JP2003276347A JP 2003276347 A JP2003276347 A JP 2003276347A JP 2002080565 A JP2002080565 A JP 2002080565A JP 2002080565 A JP2002080565 A JP 2002080565A JP 2003276347 A JP2003276347 A JP 2003276347A
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thermal transfer
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transfer recording
ink layer
receptor
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JP2002080565A
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Katsunori Hiroishi
勝徳 広石
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写画像が耐溶剤性および耐熱性に優れた熱
転写記録媒体を提供すること。 【解決手段】 支持体上に剥離層、着色剤を含有するイ
ンク層を順次積層した熱転写記録媒体であって、該イン
ク層のバインダー成分がポリエーテルスルホンであり、
かつ該インク層の厚みが0.5〜3μmであることを特
徴とする熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱転写記録媒体に関
し、詳しくは転写画像が耐溶剤性および耐熱性に優れる
熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱融転写記録媒体は、熱感度が良好で、
さらに、トルエンやMEKのような有機溶剤を使用する
環境で使用される場合、転写された画像がこのような有
機溶剤によって消去しないことが要求される。
【0003】トルエンやMEKに対する耐性を得るため
に、特許第3168371号公報や特開平11−240
259号公報にはインク樹脂として特定なポリオレフィ
ン樹脂を用いることが記載されているが、その効果は充
分なものとはいえない。特許第2650510号公報に
は水酸基を有する熱可塑性ポリオール樹脂とブロックイ
ソシアネートを用い、印字後に熱処理する方法が記載さ
れているが、熱処理という煩雑な工程が必要になる欠点
がある。耐溶剤性と耐熱性を得るために、特開平8−2
76676号公報には熱可塑性ポリエーテルイミドを含
むインクとインク受容層の組み合わせが記載されている
が、シャープな画像が得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の状況
に鑑みてなされたもので、転写画像が耐溶剤性および耐
熱性に優れた熱転写記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、支持体上に剥離層、着色剤を含有するインク層を順
次積層した熱転写記録媒体であって、インク層のバイン
ダー成分がポリエーテルスルホンであり、かつ該インク
層の厚みが0.5〜3μmであることを特徴とする熱転
写記録媒体が提供される。第二に、前記の熱転写記録媒
体を用いて受容体に印字する印字方法であって、受容体
が支持体上にポリエーテルスルホンを含む受容層を形成
してなる受容体であることを特徴とする印字方法が提供
される。第三に、前記の熱転写記録媒体を用いて受容体
に印字する印字方法であって、受容体がポリエーテルス
ルホンからなるフィルムであることを特徴とする印字方
法が提供される。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに、本発明の熱転写記録媒体は、支持体上に剥離層、
着色剤を含有するインク層を順次積層した熱転写記録媒
体であって、インク層のバインダー成分がポリエーテル
スルホンであることを特徴とする。すなわち、このよう
な構成によれば、画像精細性に優れるだけでなく、転写
された画像の耐熱性が高く、トルエンやMEKなどの溶
剤に対して優れた耐性を有する熱転写記録媒体が得られ
る。本発明で用いられるポリエーテルスルホンは高いガ
ラス転移温度を有する非晶質熱可塑性樹脂で、一般的に
高耐熱性と有機溶剤に対して優れた耐性を示す。具体的
には住友化学製「スミカエクセル」、BASF製「ウル
トラゾーン」、Amoco製「レーデル」などが用いら
れる。
【0007】本発明では、ポリエーテルスルホンはイン
ク層中に成膜して連続的に存在することが必要であり、
例えば特開平7−276811号公報に記載されている
ように粒状に非連続的に存在していると効果を発揮でき
ない。すなわち本発明では、インク層はN,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)などの溶剤に溶解したポリエ
ーテルスルホンや熱溶融したポリエーテルスルホンに着
色剤等を分散したインク液を塗布乾燥して形成される。
本発明ではインク層にポリエーテルスルホン以外の樹脂
を含有させることもできるが、インク層中の樹脂成分の
80〜100重量%がポリエーテルスルホンとなるよう
に添加するのが好ましい。80重量%未満では耐溶剤性
の効果が低くなる。
【0008】また、前述したようにポリエーテルスルホ
ンは高いガラス転移温度を有し、熱変形しにくい樹脂で
あり、本発明のようにインク層中に成膜して連続的に存
在する場合には、受容体に定着しにくい。本発明ではイ
ンク層の厚みを0.5〜3μmとすることにより、この
ような難点を克服できることを見い出した。3μmを越
えると通常のサーマルヘッドで発生する熱での定着は悪
くなり、画像精細性も劣る。また、0.5μm未満だ
と、画像濃度が低く耐溶剤性も満足できない。
【0009】更に本発明では受容体への定着性を向上さ
せるために、上記の熱転写記録媒体を用いる転写方法で
使用する受容体は、支持体上にポリエーテルスルホンを
含む受容層を形成してなる受容体、もしくはポリエーテ
ルスルホンからなるフィルムを用いるのが好ましい。支
持体上にポリエーテルスルホンを含む受容層を形成して
なる受容体は、例えばポリエーテルスルホンを含む受容
層形成材料を溶融または溶解したものを、塗工して受容
層を形成することができる。またポリエーテルスルホン
からなるフィルムとしては、例えば住友ベークライト製
スミライトFS−1300などを用いることができる。
【0010】本発明では支持体とインク層の間にバイン
ダーとワックスを主成分とする剥離層を設ける。本発明
の剥離層のバインダーとしては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニ
ルアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム等が用い
られる。
【0011】本発明では剥離層のワックスとしては例え
ば、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、米ぬかろう、カルナウバ
ワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス等
の天然ワックス;ポリエチレンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、酸ワックス、オゾケライト、セレシ
ン、エステルワックス等の合成ワックス;マルガリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、フロイン酸、べへニン酸等の高級飽和脂肪酸;
ステアリルアルコール、べへニルアルコール等の高級飽
和一価アルコール;ソルビタンの脂肪酸エステル等の高
級エステル;ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等
の高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
【0012】本発明のインク層には、熱転写性や解像度
の向上を目的として、画像の耐熱性や耐溶剤性を低下さ
せない範囲で各種の添加物質が添加されてよい。例え
ば、ワックス状の脂肪酸アミド、各種滑剤、パラフィン
ワックスのような合成ワックス類、キャンデリラワック
スやカルナウバワックス等の天然ワックス類、シリコー
ン油やパーフロロアルキルエーテル等のオイル類等の添
加によって熱転写性や解像度を向上させることができ
る。なお、この場合の滑剤にはリン酸エステル等のほ
か、シリコーン樹脂や四フッ化エチレン樹脂やフロロア
ルキルエーテル樹脂等の樹脂類、炭化ケイ素やシリカ等
の無機滑剤も使用可能である。
【0013】本発明で用いられる着色剤としては、要求
される色調などに応じて、カーボンブラック、有機顔
料、無機顔料または各種染料から適当なものを選択して
用いることができる。
【0014】支持体は公知のフィルムや紙をそのまま使
用すればよく、例えばポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロ
ース、ナイロン、ポリイミド等のように比較的耐熱性の
よいプラスチックフィルム、セロハン、硫酸紙等が好ま
しく使用される。
【0015】また本発明の熱転写記録媒体には必要に応
じて支持体の裏面に保護層を設けてもよい。保護層はサ
ーマルヘッドによる熱印加時に支持体を高温から保護す
るための層であり、耐熱性の高い熱可塑性樹脂や熱硬化
性樹脂のほか、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂も
使用可能である。なお、保護層形成に好適な樹脂はフッ
素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等であり、これらの
樹脂を薄膜状で使用すればよい。また、保護層の設置に
よって支持体の耐熱性を著しく向上させることができる
ため、該層の設置によって従来は不適とされていた支持
体を用いることもできる。
【0016】以上に詳記した熱転写層は、ホットメルト
塗工法、有機溶媒を用いた塗工法等で支持体上に積層し
て設けることができる。このような塗工法で設けられる
熱転写層は、全体の厚さを0.7〜6.0μm、好まし
くは1.0〜5.0μmにすればよい。また、剥離層は
0.2〜3.0μm、好ましくは1.0〜2.0μmと
すれば良い。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、ここでの部は固形分重量基準である。
【0018】実施例1 支持体として4.5μm厚のポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用意し、熱転写記録層を塗工する側の反対
側にシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング・シリコー
ン社製SD7226)を乾燥後塗工量が0.4g/m
となるように塗布乾燥して耐熱滑性層を有する支持体を
作成した。 <剥離層処方> カルナバワックスのトルエン分散液(固形分10%) 90部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂のトルエン溶液(固形10%) 10部 上記処方の剥離液を支持体の熱転写記録層側に厚みが約
1.0μmとなるように塗布乾燥して剥離層を設けた。 <インク層処方> ポリエーテルスルホン(住友化学製スミカエクセルPES 4100P)の DMF溶液(固形分20%) 67部 カーボンブラックのDMF分散液(固形分20%) 33部 上記組成のインク液を前記剥離層上に厚みが1.5μm
となるように塗布乾燥し、インク層を設け、熱転写記録
媒体を作成した。 <受容体の作製>厚さ50μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムにポリエーテルスルホン(住友化学製ス
ミカエクセルPES 4100P)のDMF溶液(固形
分20%)を塗布乾燥し受容層を形成した。上記により
得られた熱転写記録媒体及び受容体について、以下の方
法による評価テストを行なった。下記条件により印字し
評価した。
【0019】印字条件 プリンター:Zebra社製 140Xi 印字速度 :3インチ/秒
【0020】評価した諸特性は以下の通りである。 1、画像精細性 画像精細性を目視で判定した。 2、耐溶剤性 溶剤0.5ccを綿棒に含ませて転写画像に塗布後、こ
のサンプルについて10g/mmの荷重下をかけて往
復ラブテストを30回行ない、転写画像を観察し次の基
準で評価した。溶剤はトルエン及びMEKを用いた。 5・・ラブテストの結果、テスト前と変化なし。 4・・ラブテストの結果、画像の判読は可能だがやや傷
ができる。 3・・ラブテストの結果、画像の判読は可能だが傷がで
きる。 2・・ラブテストの結果、画像は残るが判読は不可能に
なる。 1・・ラブテストの結果、画像が消去してしまう。
【0021】実施例2 実施例1において、受容体として厚さ50μmのポリエ
ーテルスルホンフィルム(住友ベークライト製FS−1
300)を用いた以外は、実施例1と同様にして評価を
行なった。
【0022】比較例1 実施例1において、インク層の厚みを3.4μmとした
以外は実施例1と同様にして評価を行なった。
【0023】比較例2 実施例1において、インク層の厚みを0.3μmとした
以外は実施例1と同様にして評価を行なった。
【0024】 比較例3 <インク層処方> ポリエーテルスルホン(住友化学製スミカエクセルPES 4100P)の MEK分散液(固形20%) 52部 ポリエステル(東洋紡製バイロン200)のMEK溶液(固形分20%) 15部 カーボンブラックのMEK分散液 33部 実施例1において、上記のインク層処方を用いた以外は
実施例1と同様にして評価を行なった。
【0025】以上の評価結果を表1に示す。
【表1】
【0026】表1から実施例の熱転写記録媒体及び印字
方法により、耐溶剤性に優れる画像が得られることが判
る。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明から明らか
なように、本発明の、支持体上に剥離層、着色剤を含有
するインク層を順次積層した熱転写記録媒体であって、
インク層のバインダー成分がポリエーテルスルホンであ
り、かつ該インク層の厚みが0.5〜3μmであること
を特徴とする熱転写記録媒体は、その転写画像がトルエ
ンやMEKのような溶剤に対しての耐溶剤性に優れてい
るという優れた効果を奏する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に剥離層、着色剤を含有するイ
    ンク層を順次積層した熱転写記録媒体であって、該イン
    ク層のバインダー成分がポリエーテルスルホンであり、
    かつ該インク層の厚みが0.5〜3μmであることを特
    徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱転写記録媒体を用い
    て、該受容体に印字する印字方法であって、受容体が支
    持体上にポリエーテルスルホンを含む受容層を形成して
    なる受容体であることを特徴とする印字方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱転写記録媒体を用い
    て受容体に印字する印字方法であって、該受容体がポリ
    エーテルスルホンからなるフィルムであることを特徴と
    する印字方法。
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