JP2003276296A - 建築板とその印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

建築板とその印刷方法及び印刷装置

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JP2003276296A
JP2003276296A JP2002086879A JP2002086879A JP2003276296A JP 2003276296 A JP2003276296 A JP 2003276296A JP 2002086879 A JP2002086879 A JP 2002086879A JP 2002086879 A JP2002086879 A JP 2002086879A JP 2003276296 A JP2003276296 A JP 2003276296A
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Shozo Ono
省三 大野
Hiroshi Yuhara
博 油原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常グラビアオフセット印刷機で塗装された建
築板は表面に一定のピッチで同一模様の印刷がされるた
め、1枚の建築板には一定の間隔で模様が並ぶことにな
り、建築板を複数枚連続して施工した場合には、単調な
仕上がり感となることを解決する。 【解決手段】建築板の意匠面に印刷しようとする柄模様
がロール表面に形成されたグラビア版ロールと、該グラ
ビア版ロールに接触配置したオフセットロールとを有す
るグラビアオフセット印刷機を用い、上記グラビア版ロ
ールのロール表面に付着させた塗料を上記オフセットロ
ールに転写し、これを上記建築板の意匠面に転写するも
のにおいて、オフセットロールのロール表面には凹凸部
を有し、且つ該凹凸部の凸部には平滑面を有しており、
該オフセットロールの凸部平滑面にのみ、グラビア版ロ
ールの塗料が転写されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、意匠面に印刷模様
が付与された建築板、また建築板の意匠面に柄模様を印
刷する方法及びこれに用いる印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、柄模様がロール表面に形成さ
れたグラビア版ロールと、該グラビア版ロールに接触配
置したオフセットロールを設けてなるグラビアオフセッ
ト印刷機を用いた印刷方法がある。該印刷方法において
は、凹版であるグラビア版ロールのロール表面に付着さ
せた塗料を上記オフセットロールの表面に転写し、これ
を上記建築板の意匠面に転写することにより、上記建築
板に柄模様を印刷するものである。上記グラビアオフセ
ット印刷機を用いて建築板に印刷を行う場合、上記グラ
ビア版ロールが一回転、即ち一周すると、上記建築板に
はそれまで印刷された柄模様のパターンと同一の柄模様
のパターンが繰り返され印刷される。例えば、外装材の
場合、一般的に約3mの長さを有するため、一枚の建築
板を印刷するには、通常グラビア版ロールは少なくとも
2回転以上することになり、建築板には柄模様のパター
ンが2回以上印刷されることになる。
【0003】また、工業化にはこれら建築板が連続して
上記グラビアオフセット印刷機に供給され、建築板の表
面に柄模様のパターンが効率よく印刷される。また、上
記グラビアオフセット印刷機を複数台使用し、建築板を
多色刷りに仕上げる印刷方法が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の建築板の印刷方法には、以下の問題点がある。即
ち、上記印刷方法においては、上記グラビア版ロールに
塗料を付着させ、該塗料を平滑面であるオフセットロー
ルに転写することによって建築板に印刷を行うため、一
枚の建築板にはグラビア版ロールの印刷模様がロールの
周長に準じた間隔をおいて周期的に印刷される。そのた
め、上記印刷方法よって印刷を完了した建築板の表面は
一定のピッチの印刷模様が付与されることになり、建築
板が施工された際などには一枚の建築板表面に同様の印
刷模様が一定の間隔で並ぶので、単調な仕上がり感とな
る問題点を有していた。
【0005】そこで、複数台のグラビアオフセット印刷
機を設置して、異なる柄や色彩の印刷を行うことにより
バラエティに富んだ意匠感を得ることが考えられるが、
一定間隔でグラビア版ロールの印刷模様が付与されるこ
とには変わりがなく、一枚の建築板に印刷される柄模様
が一定のピッチで印刷されることのない、多様で意匠性
の高い印刷模様を得ることは困難であった。
【0006】また、複数台のグラビアオフセット印刷機
を設置し、各々のグラビア版ロールをそれぞれ異なる周
長にすることにより、建築板に印刷される柄模様の繰り
返し間隔が異なるように印刷する方法も考えられるが、
印刷模様の繰り返し間隔が異なるだけで、印刷模様自体
が多様に変化することはなく、バラエティに富んだ仕上
がり感を充分に有する建築板を得ることはできなかっ
た。本発明は、このような課題を解決するためになされ
たもので、グラビアオフセット印刷機を使用して多様な
印刷模様を付与することのできる建築板の印刷方法及び
印刷装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、本請求項1では意匠面に印刷しようとする
柄模様がロール表面に形成されたグラビア版ロールと、
該グラビア版ロールに接触配置したオフセットロールと
を有するグラビアオフセット印刷機を用いて印刷された
建築板であって、印刷模様が一定のピッチで繰り返され
ていない建築板を提供するものである。上記構成によれ
ば、グラビア版に施された同様の意匠が建築板表面に一
定の間隔で並ぶことなく、多様な仕上がり感をもつ建築
板とすることが可能となる。
【0008】また、本請求項2では建築板の意匠面に印
刷しようとする柄模様がロール表面に形成されたグラビ
ア版ロールと、該グラビア版ロールに接触配置したオフ
セットロールとを有するグラビアオフセット印刷機を用
い、上記グラビア版ロールのロール表面に付着させた塗
料を上記オフセットロールに転写し、これを上記建築板
の意匠面に転写することにより、上記建築板を印刷する
方法において、上記オフセットロールのロール表面は凹
凸部を有しており、該凹凸部の凸部平滑面に塗料が転写
されたのち建築板に転写することを特徴とする建築板の
印刷方法を提供するものである。上記構成によれば、グ
ラビア版ロールに供給された塗料はオフセットロールの
ロール表面の凸部平滑面にのみ転写することになるの
で、建築板表面に付与される印刷模様はグラビア版ロー
ルに準じた一定の同一柄模様に必ずしも印刷されないこ
とになり、変化に富んだより意匠性の高い建築板を印刷
することが可能となる。
【0009】また、本請求項3ではグラビア版ロールと
オフセットロールとは異なる直径を有しており、オフセ
ットロールに塗料が転写されたのち建築板に転写するこ
とを特徴とする請求項2の建築板の印刷方法を提供する
ものである。上記構成によれば、グラビア版ロールに供
給された塗料はオフセットロールのロール表面の凸部平
滑面にのみ転写され、また柄模様はロールの回転毎にオ
フセットロールへの転写位置が異なるので、建築板表面
に付与される印刷模様はオフセットロールの周長に準じ
た間隔をおいて同一模様が周期的に印刷されることがな
くなり、建築板表面を多様な仕上がり感に印刷すること
が可能となる。
【0010】また、本請求項4ではオフセットロールの
ロール表面に更に凹凸部を有しないオフセットロールが
1または複数個接触配置され、凹凸部を有しないオフセ
ットロールに塗料が転写されたのち建築板に転写するこ
とを特徴とする請求項2または3の建築板の印刷方法に
ついて提供するものである。上記構成によれば、凹凸模
様を有したオフセットロールが直接建築板に印刷されな
いので、オフセットロール表面の凸部に磨耗が生じる恐
れがなくなり、長期に亘り鮮明な柄模様を印刷すること
が可能となる。
【0011】また、本請求項5では建築板の意匠面に印
刷しようとする柄模様がロール表面に形成されたグラビ
ア版ロールと、該グラビア版ロールに接触配置したオフ
セットロールとを有し、上記グラビア版ロールのロール
表面に付着させた塗料を上記オフセットロールのロール
表面に転写し、これを上記建築板の意匠面に転写するよ
うに構成したグラビアオフセット印刷機を設けてなる建
築板の印刷装置において、該オフセットロールのロール
表面は凹凸部を有しており、該凹凸部の凸部には塗料が
転写される平滑面を有していることを特徴とする建築板
の印刷装置を提供するものである。上記構成によれば、
グラビア版ロールに供給された塗料はオフセットロール
のロール表面の凸部平滑面にのみ転写することになるの
で、建築板表面に付与される印刷模様はグラビア版ロー
ルに準じた一定の同一柄模様に必ずしも印刷されること
がなく、変化に富んだより意匠性の高い建築板を印刷す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に説明す
る。 実施形態例1 本発明の実施の形態にかかる建築板の印刷装置及び印刷
方法につき、図1〜図6を用いて説明する。本例の建築
板の印刷装置は、図1に示す如く上記柄模様がロール表
面に形成されたグラビア版ロール31と、該グラビア版
ロール31に接触配置したオフセットロール32を有す
る。
【0013】そして、上記グラビア版ロール31のロー
ル表面33に付着させた塗料を上記オフセットロール3
2のロール表面に転写し、これを建築板の意匠面35に
転写するよう構成してある。上記グラビア版ロール31
は、鋼からなると共に表面にクロムめっきを施してあ
り、柄模様に対応する複数のセルが形成されている。上
記セルは、凹状であり、種々の形状を示し、濃度変化を
発現させるため、階調変化に応じた深さを有している。
【0014】また、上記オフセットロール32は天然ゴ
ムなどのゴム材料からなり、ロール表面に凹凸部を有
し、凸部はグラビア版ロール31のロール表面33に付
着させた塗料を転写させる平滑面34を有している。つ
まり、印刷機構を詳しく述べると、矢印53に示す如く
回転するグラビア版ロール31には塗料37を貯留する
インクパン38から塗料が供給され、ドクターブレード
により余剰インクを掻き落としグラビア版ロール31の
ロール表面33に回転供給される。そして、グラビア版
ロール31に接触配置し矢印54に示す如く回転するオ
フセットロール32の凸部平滑面34に塗料が転写さ
れ、その後建築板2の表面35に印刷転写される。ここ
で、上記ドクターブレードによって掻き落とされた余剰
インクは、インクパンに回収され、再び、グラビア版ロ
ール31へ供給されるよう構成されている。さらに、図
2に示すごとく、上記印刷装置301は、上記オフセッ
トロール32の下方に配置されたバックアップロール3
6を有する。そして、矢印51に示す如く回転する該バ
ックアップロール36と上記オフセットロール32との
間に、上記建築板2を供給し、矢印52の方向で走行さ
せつつ印刷を行うよう構成してある。
【0015】また、図1に示すように上記グラビアオフ
セット印刷機は、上記オフセットロール32のロール表
面34の洗浄を洗浄液39によって行うための洗浄部4
0と、該洗浄部において洗浄した後のロール表面に残留
している塗料及び洗浄液を掻き落とすためのドクターブ
レード41を有する。また、この例に限らず、エアーノ
ズルによるエアーカットにより洗浄液の掻き落とした
り、クリーニングロールにより洗浄液を吸い取るように
ロール表面34を洗浄してもよい。なお前者の場合に
は、凸部の塗料の掻き落としを非接触方式にて行うこと
ができ、効率的に除去できる特有の効果が得られ、また
後者の場合には吸い取り方式により確実に洗浄できる効
果が得られる。
【0016】また、上記グラビアオフセット印刷機のグ
ラビア版ロールとオフセットロールは異なる直径、即ち
異なる周長を有しており、グラビア版ロールの周長はオ
フセットロールの周長よりも短く設定してあるが、この
逆、つまりグラビア版ロールの周長はオフセットロール
の周長よりも長く設定してあっても、また同一の直径で
あっても何ら問題はない。
【0017】上記印刷装置301によって建築板2を印
刷するにあたっては、まず上記柄模様に対応する複数の
セルが形成されたグラビア版ロール31に塗料37を供
給する。次いで、セルに供給された塗料を、上記グラビ
ア版ロールに接触配置したオフセットロール32のロー
ル表面34に転写させる。そして、該ロール表面34に
転写した塗料341を上記建築板2の意匠面35に転写
する。これによって、上記グラビア版ロール31のロー
ル表面33に形成された柄模様を建築板の意匠面に印刷
する。
【0018】また本例の場合、上記グラビア版ロール3
1からオフセットロール32への塗料の転写は、両者が
接触しながら同一速度で回転することによって行われる
(図2の矢印53,54)。また、上記オフセットロー
ル32から建築板2への塗料の転写は、回転するオフセ
ットロール32に上記建築板が接触しながら走行するこ
とによって行われる(図2の矢印52)。
【0019】次に、本例の建築板の印刷方法につき具体
的に説明する。まず、建築板2を上記印刷装置301に
投入すると、該建築板2はコンベア11によってゲート
12に当接するまで搬送される。次いで、ゲート12を
開放して、グラビアオフセット印刷機へ建築板を供給し
印刷される。そして、グラビア版ロールの周長に準じた
間隔の印刷模様がオフセットロール表面に転写される。
このとき、オフセットロールのロール表面には、凹凸部
を有し更に該凹凸部の凸部には平滑面を有しており、該
オフセットロールの凸部平滑面にのみ、グラビア版ロー
ルの塗料が転写される。またこのとき建築板に柄模様が
印刷される位置は任意であり、印刷が始まる位置を端部
から一定にする必要はない。
【0020】次に、本例の作用効果につき説明する。上
記印刷方法においては、オフセットロールのロール表面
が、凹凸部を有し更に該凹凸部の凸部には平滑面を有し
ているため、該オフセットロールの凸部平滑面にのみ、
グラビア版ロールに供給された塗料が転写される。即
ち、グラビア版ロールに供給された塗料は凹凸部を有し
たオフセットロール表面に選択的に転写されることにな
る。また、建築板表面にも選択的に塗料が転写されるこ
とになるので、建築板に印刷される模様はグラビア版ロ
ールに準じた柄模様が必ずしも印刷されない部分的な印
刷模様になり、単にオフセットロールを変えるだけで、
多様な仕上がり感をもつ建築板を印刷することができ
る。
【0021】また、グラビア版ロールとオフセットロー
ルを同一の周速にした場合、該部分的な印刷模様はロー
ルの回転毎に同一の模様が建築板に印刷されるが、両ロ
ールのスタート位置を任意に設定すれば、グラビア版ロ
ールのセルとオフセットロールの凸部平滑面とが接する
位置は異なることになるので、該部分的な印刷模様は種
々の模様にすることができる。
【0022】また、グラビア版ロールとオフセットロー
ルを異なる直径、即ち異なる周長にした場合、上記同様
の効果のほか、更に以下の効果も得られる。即ち、グラ
ビア版ロールのセルに供給された塗料がオフセットロー
ルの凹凸部に転写する位置は、ロールが回転する毎に同
一ではないため、上記柄模様に対応する複数のセルが形
成されたグラビア版ロールに供給された塗料は、ロール
の回転毎にオフセットロールの凸部平滑面に転写される
場合と転写されない場合が生じるようになる。その結
果、建築板に転写された印刷模様は、グラビア版ロール
の柄模様が回転毎に異なるように印刷されるので、建築
板表面は更に多様な仕上がり感を得ることができる。
【0023】また、建築板に柄模様が印刷される位置は
任意であり、印刷を開始する際の柄模様の位置を端部か
ら一定にする必要なく印刷をしているので、各建築板を
施工した際の印刷模様はランダムな意匠とすることがで
きる。
【0024】実施形態例2 上記実施形態例の建築板の印刷方法では、1台のグラビ
アオフセット印刷機を用いた方法を取り上げたが、この
例に限らず、複数のグラビアオフセット印刷機を設置し
建築板に印刷してもよい。本例は、図3に示す如く、1
枚の建築板に対して、2台のグラビアオフセット印刷機
を連続して使用した例である。即ち、印刷装置302に
供給される1枚の建築板に1台目のグラビアオフセット
印刷機310によって、柄模様を建築板に印刷する。印
刷された建築板2が2台目のグラビアオフセット印刷機
320に移動したとき、該グラビアオフセット印刷機3
20によっても印刷を行う。
【0025】即ち、1台目のグラビアオフセット印刷機
310によって、柄模様Aを印刷する(図5(A)参
照)。印刷された柄模様の上から、2台目のグラビアオ
フセット印刷機320によって、柄模様Bを重ねて印刷
する(図5(B)参照)。これにより、上記建築板2に
は、上記2種類の柄模様が重なった、図5(C)に示す
ような柄模様のパターンが形成される。その他は、実施
形態例1と同様である。なお、図5においては便宜上、
柄模様を簡略化してある。
【0026】これによって、各建築板2に印刷される柄
模様のパターンのバリエーションが大幅に広がることに
なる。即ち、上記1台目のグラビアオフセット印刷機3
10と2台目のグラビアオフセット印刷機320につい
て、印刷を開始する際の柄模様を順次変化させていくこ
とによって、更に多様な柄模様を印刷することができ
る。従って、本例によれば、一層豊富なバリエーション
の柄模様を印刷することができる建築板の印刷方法を提
供することができる。その他、実施形態例1と同様の作
用効果を有する。
【0027】実施形態例3 本例は、図4に示す如く、凹凸部を有するオフセットロ
ール321に更に接触配置した平滑面のみが形成された
オフセットロール431を有したグラビアオフセット印
刷機を使用した例である。本例では、印刷装置に供給さ
れる建築板には、平滑面のみが形成されたオフセットロ
ールに転写した塗料が印刷される。即ち、グラビア版ロ
ールのセルに供給された塗料を、上記グラビア版ロール
に接触配置した凹凸を有するオフセットロール321の
ロール表面341に転写させ、そして、該ロール表面3
41に転写した塗料を上記平滑面のみが形成されたオフ
セットロール431のロール表面441に転写し、そし
て、該ロール表面441に転写した塗料451を上記建
築板2の意匠面351に転写する。その他は、実施形態
1と同様である。
【0028】本例によっても、実施形態例1と同様の作
用効果が得られ、更に以下のような効果を有する。即
ち、建築板印刷時において、凹凸部を有するオフセット
ロールにかかる押圧力は平滑面のみの場合より大きく、
特にエンボス模様のある建築板に長時間印刷している
と、建築板の表面は固いためオフセットロール表面の凹
凸部は磨耗が激しく、長期間使用した場合などには所望
の印刷模様が得られなくなる恐れがある。しかし、本例
では平滑面を有するオフセットロールに転写させてから
建築板に印刷を行うため、磨耗が生じにくくなり、長期
に亘り鮮明な柄模様を印刷することが可能となる。
【0029】また、本例では、建築板に柄模様を付与す
るオフセットロールが逆回転になっていたが、図6に示
すようにグラビア版ロールを設置しても可能である。こ
の場合、建築板を印刷せしめるオフセットロールが正回
転になるので、建築板とオフセットロールは同調して印
刷されることになり、該オフセットロールの磨耗が少な
く、且つ印刷ズレの少ない建築板を得ることができる。
【0030】また、本例では、平滑面のみで形成された
オフセットロールが1つ設置された場合について取り上
げたが、この例に限らず、平滑面のみが形成されたオフ
セットロールを複数設置してもよい。その場合、上記同
様に建築板を印刷せしめるオフセットロールが逆回転の
場合には、更にオフセットロールを接触設置することに
より正回転になるので、建築板とオフセットロールは同
調して印刷されることになり、該オフセットロールの磨
耗が少なく、且つ印刷ズレの少ない建築板を得ることが
できる。
【0031】
【発明の効果】上記建築板の表面は一定のピッチの印刷
模様が付与されることがなく、建築板が施工された際な
どには一枚の建築板表面に多様な模様が印刷されること
になるので、バラエティに富んだ仕上がり感を得ること
が可能となる。また、建築板に印刷するオフセットロー
ルを平滑にすることで凹凸部を有したオフセットロール
が直接建築板に印刷されないので、オフセットロール表
面の凸部に磨耗が生じる恐れがなくなり、長期に亘り鮮
明な柄模様を印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる建築板の印刷装置の要部を示す
側面図。
【図2】実施形態例1に係わる建築板の印刷装置を示す
側面図。
【図3】実施形態例2に係わる建築板の印刷装置を示す
側面図。
【図4】実施形態例3に係わる建築板の印刷装置を示す
側面図。
【図5】本発明に係わる印刷方法により印刷された建築
板の平面図。
【図6】他の実施形態例に係わる建築板の印刷装置を示
す側面図。
【図7】本発明に係わるオフセットロールの拡大図。
【図8】従来のオフセットロールの拡大図。
【符号の説明】
2 建築板 31 グラビア版ロール 32 オフセットロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41F 17/14 E04F 13/08 E E04F 13/08 B41F 13/10 A Fターム(参考) 2E110 AA58 BB02 EA09 2H113 AA04 BA03 CA05 4D075 AC23 AC25 AC29 AC34 AC72 CB11 DA06 DC03 EA07 4F040 AA02 AA19 AB04 AC01 AC09 BA16 CB05 CB33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠面に印刷しようとする柄模様がロー
    ル表面に形成されたグラビア版ロールと、該グラビア版
    ロールに接触配置したオフセットロールとを有するグラ
    ビアオフセット印刷機を用いて印刷された建築板であっ
    て、印刷模様が一定のピッチで繰り返されていない建築
    板。
  2. 【請求項2】 建築板の意匠面に印刷しようとする柄模
    様がロール表面に形成されたグラビア版ロールと、該グ
    ラビア版ロールに接触配置したオフセットロールとを有
    するグラビアオフセット印刷機を用い、上記グラビア版
    ロールのロール表面に付着させた塗料を上記オフセット
    ロールに転写し、これを上記建築板の意匠面に転写する
    ことにより、上記建築板を印刷する方法において、上記
    オフセットロールのロール表面は凹凸部を有しており、
    該凹凸部の凸部平滑面に塗料が転写されたのち建築板に
    転写することを特徴とする建築板の印刷方法。
  3. 【請求項3】 グラビア版ロールとオフセットロールと
    は異なる直径を有しており、オフセットロールに塗料が
    転写されたのち建築板に転写することを特徴とする請求
    項2の建築板の印刷方法。
  4. 【請求項4】 オフセットロールのロール表面に更に凹
    凸部を有しないオフセットロールが1または複数個接触
    配置され、凹凸部を有しないオフセットロールに塗料が
    転写されたのち建築板に転写することを特徴とする請求
    項2または3の建築板の印刷方法。
  5. 【請求項5】 建築板の意匠面に印刷しようとする柄模
    様がロール表面に形成されたグラビア版ロールと、該グ
    ラビア版ロールに接触配置したオフセットロールとを有
    し、上記グラビア版ロールのロール表面に付着させた塗
    料を上記オフセットロールのロール表面に転写し、これ
    を上記建築板の意匠面に転写するように構成したグラビ
    アオフセット印刷機を設けてなる建築板の印刷装置にお
    いて、該オフセットロールのロール表面は凹凸部を有し
    ており、該凹凸部の凸部には塗料が転写される平滑面を
    有していることを特徴とする建築板の印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175693A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Toppan Printing Co Ltd 可変パターンを有する凹版印刷物およびその製造方法

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JP2006175693A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Toppan Printing Co Ltd 可変パターンを有する凹版印刷物およびその製造方法

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