JP2003276098A - 包装袋の製造方法及びその装置 - Google Patents

包装袋の製造方法及びその装置

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JP2003276098A
JP2003276098A JP2002085222A JP2002085222A JP2003276098A JP 2003276098 A JP2003276098 A JP 2003276098A JP 2002085222 A JP2002085222 A JP 2002085222A JP 2002085222 A JP2002085222 A JP 2002085222A JP 2003276098 A JP2003276098 A JP 2003276098A
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packaging bag
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JP2002085222A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Kurosawa
和之 黒澤
Naohito Matsuda
尚人 松田
Ichiro Kunihiro
一郎 國廣
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブ状の包装材から充填物の移動規制機能
を持つ包装袋をその天地方向を胴材の搬送方向と交差す
る状態に連続的に製袋する包装袋の製造方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 包装袋P1の内部を充填物を通過可能に
仕切るための両面が溶着可能なウェブ状の仕切り材(弁
材)3が、胴材1,2の搬送に合わせて搬送され、胴材
1,2と仕切り材3とを、シール阻害部材6を介在させ
た状態で溶着される。シール阻害部材6が介在する部分
が、未シール状態で残り、充填物を通過可能に仕切るこ
とができる。包装袋P1は、その天地方向を胴材1,2
の搬送方向と交差させた状態に連続的に製袋される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、注出機能付きの
パウチ等、袋の内部を充填物が通過可能に仕切る包装袋
の製造方法及びその装置に関し、搬送されるウェブから
自動的に包装袋を製造することを可能にする包装袋の製
造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来技術】注入口と注出口とが分岐した自立性パウ
チ、又は分岐した小室を有するパウチ等の新規な構造の
分岐型自立性パウチを連続的に効率良く製造することを
可能にし、また分岐室を個別にバリヤー性包装材で被覆
することを連続的に行うことを可能にする分岐型パウチ
の製造方法及びその装置が提案されている(特開平11
−70599号公報)。この分岐型パウチの製造方法及
びその装置によれば、パウチは、長尺の胴壁材から胴壁
材搬送方向とパウチの天地方向が直角になる状態で連続
的に且つ自動的に製造される。少なくとも片側の胴壁材
の一部を搬送方向に沿って第1折曲げと第2折曲げを行
うことにより、パウチ本体室と、第1分岐室と、第2分
岐室とが形成される。第1分岐室が充填口部とされ、第
2分岐室が注出口部とされている。
【0003】また、特開平11−193039号公報に
は、注出機能を持つ包装袋が開示されている。この包装
袋は、従来から用いられている袋容器にプラスチックフ
ィルムから成る弁の機能を持つ構成部材を付与したもの
である。
【0004】平型ディスペンサーパウチ(以下、「平型
パウチ」と略す。)の一例が図13に示されている。図
13(a)は平型パウチ全体の斜視図、同(b)はその
縦断面図、同(c)は充填後の平型パウチの使用状態を
示す斜視図、同(d)は(c)に示す平型パウチの縦断
面図である。図13に示す平型パウチP1は、一対の対
向した胴材1,2を一端部(充填を考慮して、図の上端
部)を充填口40とし、他端部(図で下端部)を注出口
41として貼り合わせ、両側端縁部分と一端縁部分とに
それぞれ横シール42と端部シール53とを施して形成
した袋である。図13(a)に示すように、下端周縁部
分に注出口シール43を成形するときに未シール部分と
して残されることで注出口41が形成されており、注出
口シール43の更に周辺をシールする注出口周辺シール
44によって注出口41の出口側が閉じられている。注
出口周辺シール44には、注出口41の両側の延長線上
に易開封用の切込み45が形成されている。図13
(c)及び(d)に示すように、切込み45に沿って切
り裂いて注出口41を外部に通じさせることで、注出口
41からの充填物(特に、液状充填物)の注出が可能に
なる。注出口41は、注出口シール43を成形するとき
に、本出願人による特願2001−282750号に開
示された自己閉鎖性注出口を有する包装袋、その製造方
法及び製造装置に見られる方法でシールを行うことで、
充填物55が自重では漏れてこないように形成される。
【0005】平型パウチP1の中央よりやや下方には、
胴材1,2を上方の主収容室47と下方の小出し室48
とに仕切る弁46が形成されている。弁46は、二枚の
フィルム状の弁材3を重ねて形成されており、主収容室
47から小出し室48へのみ充填物55の通過を許容す
るが、その逆の流れを阻止する働きをする逆流防止弁で
ある。二枚の弁材3の対向面間を溶着する弁シール49
を形成するときに、非シール部として非溶着部が残され
ることで弁通路50が形成される。二枚の弁材3の外側
を胴材1,2の内面に溶着する弁−胴シール51によ
り、弁46が胴材1,2に取り付けられる。胴材1,2
の上端部には吊下げ孔52が形成されており、充填物5
5を充填した後に、吊下げ孔52を含む幅で上端部を溶
着することで端部シール53が形成される。吊下げ孔5
2にハンガ54を係止させることで、平型パウチP1を
吊り下げ保持しその使用に供することができる。このよ
うに、平型パウチP1を吊り下げると、主収容室47内
の充填物55は、自重で弁46を通じて小出し室48に
移動する。そして、小出し室48内の圧力が主収容室4
7内の圧力を釣り合うと充填物55の移動が止まり安定
する。また、平型パウチP1を吊り下げなくても、主収
容室47を手で押す等の手段で内部の圧力を高めること
で、主収容室47内の充填物55を弁46を通じて小出
し室48に移動させることができる。更に小出し室48
を押圧するとき、小出し室48内の充填物55は主収容
室47への戻りが弁46によって防止されるので、充填
物55を注出口41を通じて小出しすることができる。
【0006】図14には、スタンドアップ型ディスペン
サーパウチ(以下、「自立型パウチ」と略称する。)の
一例が示されている。図14(a)は自立型パウチの一
例を示す斜視図、同(b)はその縦断面図、同(c)は
その後の使用状態を示す斜視図、及び同(d)は(c)
の縦断面図である。自立型パウチP2は、折り返された
底材21が挿入・シールされている以外は、図13に示
す平型パウチP1と同様の構成を有しているので、同じ
部位には同じ符号を付すことによって再度の説明を省略
する。図14(b)に示すように、自立型パウチP2で
は、底材21は胴材1に対しては溶着されているが、胴
材2との間は未シール状態にあるため充填口40が形成
されている。充填口40を通じて充填物55を充填した
後、底材21と胴材2とは溶着されて底シール56で密
封される。自立型パウチP2については、図14で示す
状態と天地を逆にして、自立させた状態で流通・陳列す
ることが可能である。底シール56は、自立状態のとき
の底部の耐圧性を考慮して、図14(a)に示すように
凹状の輪郭を持つように施されている。また、底材21
には、両隅において略半円形状の底材パンチ孔57が形
成され、底部にはハンガ59の係止用に吊下げ孔58が
形成されている。
【0007】図15に示す例は、分岐・スタンドアップ
型ディスペンサーパウチ(以下、「分岐・自立型パウ
チ」と称す)の分岐部における弁材の胴材へのヒートシ
ールに適用した場合の概略を示す図である。図15
(a)は充填物充填後・使用前の状態を示す分岐・自立
型パウチの斜視図、(b)はその縦断面図であり、
(c)はその後の使用状態を示す斜視図、及び(d)は
(c)の縦断面図である。分岐・自立型パウチP3は、
胴材1,2と底材21とから形成され内部に主収容室4
7を構成するパウチ本体部60と、パウチ本体部60か
ら分岐して接続された分岐部61とから成っているが、
分岐部61に関する構造以外の構造については図14に
示す自立型パウチP2の構造と同様であるので、同じ機
能を奏する部材や部位には同じ符号を付すことにより、
再度の説明を省略する。分岐部61は、胴材1の一部を
折り返して形成された折畳み部62の先に胴材2の一部
及び弁材3と協働して形成され、内部に弁46及び小出
し室48を有する構造となっている。分岐部61は、図
15(a)及び(b)に示す充填状態では、仮止めスポ
ットシール63によってパウチ本体部60に沿って垂れ
下がる状態に仮止めされている。分岐・自立型パウチP
3の使用時には、図15(c)及び(d)に示すよう
に、仮止めスポットシール63を剥がして後、分岐部6
1を折り戻し、注出口41を開封し、ハンガ59で吊り
下げ状態とされる。平型パウチP1(図13)や自立型
パウチP2(図14)と同様に、下を向いた注出口41
からは、通常どおり充填物55を小出し操作することが
できる。折畳み部62は、充填物55の充填時には胴材
1がカットされることで開口した充填口となっていた部
分であるが、充填物55の充填後、熱溶着されて密封さ
れており、吊り下げ状態では胴材1から突出した状態と
なる。なお、パウチ四隅のコーナ部64には、安全上、
パンチ加工によりアールが施されている。
【0008】図16は、別形態の弁を用いた分岐・自立
型パウチP4の一例を示す縦断面図である。図16に示
す分岐・自立型パウチP4は、パウチ本体70と、パウ
チ本体70から分岐して接続された分岐部71とから成
っているが、弁76の構造以外、図15の特に(d)に
示す分岐・自立型パウチP3と異なるところがないの
で、同じ機能を奏する部材や部位には図15に用いたの
と同じ符号を付すことにより、再度の説明を省略する。
分岐・自立型パウチP3を主収容室47と小出し室48
とに区切る弁76は一枚の弁材3cを用いて構成されて
おり、弁材3cは胴材2に対してはタイトシール部20
aでシールされており、胴材1に対しては容易に剥離し
やすいイージーピール部20bでシールされている。従
って、パウチ本体70を外方から加圧するときに主収容
室47内で高められた充填物55の圧力でイージーピー
ル部20bを剥離し、そうして形成された通路を通じて
充填物55を小出し室48に送ることができる。逆に、
小出し室48を加圧してもタイトシール部20aは剥離
されない。また、イージーピール部20bを剥離して形
成された通路は、楔形の形状となり逆流防止効果がある
ので、小出し室48から主収容室47への逆流は生じ
ず、逆流防止弁と同様の機能を奏する。
【0009】図17には、逆流防止弁の代表的な形態の
概略が示されている。図17(a)は、図13〜図15
に示す各パウチに採用されているV型逆流防止弁の斜視
図であり、既に説明したとおりの構造を持つので再度の
説明を省略する。図17(b)に示す逆流防止弁は、逆
V型逆流防止弁の斜視図であり、同じ機能を持つ部材及
び部位には図17(a)の場合と同じ符号が用いられて
おり、胴材1,2と弁シール49によって各胴材に溶着
される各弁材3との間に形成される弁通路50,50を
通って充填物が仕切り材を通過可能である。図17
(c)は、図16に示すパウチに採用されているのと同
型のS型逆流防止弁の斜視図であり、同じ機能を持つ部
材及び部位には図17(a)の場合と同じ符号が用いら
れている。一枚の弁材3が胴材1に溶着される弁シール
49を成形する際に、非溶着部として胴材1との間に弁
通路50が形成される。
【0010】上記の平型パウチP1及び自立型パウチP
2のいずれにおいても、一対の弁材3は、胴材1,2の
内面にシールされると共に、弁材3同士についても弁通
路50を残して互いにシールされる。また、一枚の弁材
3cも胴材1,2の内面にシールされる。そのため、弁
材3,3cは、両面ともシール可能な材料であることが
必要であるが、そのような弁材3,3cでは各胴材1,
2の内面にシールするときに、弁材3の場合には弁材3
同士の対向面も同時にシールされてしまって弁通路50
が形成されない虞があり、弁材3cの場合には二重にシ
ールされてしまって、いずれも弁としての機能を奏すこ
とができなくなる。
【0011】ところで、上記の特開平11−70599
号公報には分岐型パウチの製造方法については開示され
ているが、上記した平型パウチ、自立型パウチ又は分岐
・自立型パウチのような注出機能を持つディスペンサパ
ウチをウェブ状の包装材から連続的に製造することにつ
いては開示されておらず、また、従来知られている袋の
製造方法及び装置そのままでは、注出機能等の袋内に収
容された充填物に対して通過可能な仕切り機能を持たせ
たパウチを連続的に製造することができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ウェブ状の包
装材として、胴材と、包装袋の内部を充填物が通過可能
に仕切る仕切り材とを連続的に搬送し、これらウェブ状
の包装材に所定の処理を順次施すことで、ウェブ状の包
装材から注出機能等の袋内に収容された充填物を通過可
能に仕切る仕切り機能を有する袋を自動的且つ連続的に
製袋する方法及びそのための装置を確立する点で解決す
べき課題がある。
【0013】この発明の目的は、ウェブ状の胴材から包
装袋をその天地方向を胴材の搬送方向と交差する状態に
連続的に製袋する包装袋の製造方法及び装置において、
ウェブ状の包装材から注出機能等の袋内に収容された充
填物に対する移動規制機能を持つ袋を自動的且つ連続的
に製袋することで、充填物の移動規制機能付き袋を人手
を要することなく安価で且つ大量に製造することを可能
にすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明による包装袋の製造方法は、ウェブ状の胴
材から包装袋を連続的に製袋する包装袋の製造方法にお
いて、前記包装袋の内部を仕切るため前記胴材の搬送に
合わせて両面が溶着可能で且つ少なくとも片側面がタイ
トシール可能なウェブ状の仕切り材を搬送し、前記包装
袋に収容された充填物を前記仕切り材に沿ってその幅方
向に通過可能とするため、前記仕切り材の他側面でシー
ル阻害部材に接触させて前記胴材内で前記仕切り材を挟
んだ状態で溶着することにより、前記仕切り材を前記片
側面にて前記胴材にタイト溶着にて溶着したことを特徴
としている。
【0015】この包装袋の製造方法によれば、包装袋は
ウェブ状の胴材の搬送に従って連続的に形成され、その
際に、胴材の搬送に合わせて搬送される仕切り材が胴材
に溶着されて取り付けられる。仕切り材は、両面が溶着
可能であるため、何らの対策を取らなければ、仕切り材
の胴材への溶着の際に仕切り材の両側で相手材(胴材又
は仕切り材自身)に溶着されて充填物の通過が困難にな
ったり、包装袋に収容された充填物の通過方向を遮る方
向に二重にシールされたりする。この発明によれば、仕
切り材の片側面での胴材との溶着をタイト溶着とし、そ
の溶着時に仕切り材の他側面でシール阻害部材を接触さ
せた状態としているので、仕切り材は片側面で胴材にタ
イト溶着されて胴材から剥がれることがなく、また仕切
り材の他側面では相手材(胴材又は仕切り材自身)との
間にシール阻害部材が介在した領域を溶着させないこと
で通路を確保したり、或いは通路の背面側を拘束しない
ことで通路での流れを確保するので、仕切り材のいずれ
かの側での充填物の通過が許容される。従って、包装袋
の連続的な製袋を行いつつ、充填物を通過可能にする仕
切り材を包装袋内に装着することが可能になる。
【0016】また、この発明による包装袋の製造装置
は、ウェブ状の胴材から包装袋を連続的に製袋する包装
袋の製造装置において、前記胴材の搬送に合わせて搬送
され且つ前記包装袋の内部を仕切るための両面が溶着可
能で且つ少なくとも片側面がタイトシール可能なウェブ
状の仕切り材を前記胴材内で挟んだ状態で溶着して前記
片側面での前記胴材への溶着をタイト溶着とする胴−仕
切りシーラ、及び前記胴−仕切りシーラに整合して配置
され、前記包装袋に収容された充填物を前記仕切り材に
沿ってその幅方向に通過可能とするため前記胴−仕切り
シーラの作動時に前記仕切り材の他側面で接触する状態
に置かれるシール阻害部材を備えていることを特徴とし
ている。
【0017】この包装袋の製造装置によれば、包装袋は
連続的に形成され、その際に、胴材の搬送に合わせて搬
送される仕切り材が胴材に溶着されて取り付けられる。
仕切り材は、両面が溶着可能であるため、何らの対策を
取らなければ、仕切り材の胴材への溶着の際に仕切り材
の両側で相手材(胴材又は仕切り材自身)に溶着されて
充填物の通過が困難になったり、包装袋に収容された充
填物の通過方向を遮る方向に二重にシールされたりす
る。この発明によれば、仕切り材と胴材とを溶着する胴
−仕切りシーラは、仕切り材の片側面での胴材との溶着
をタイト溶着としているので、仕切り材は片側面で胴材
にタイト溶着されて胴材から剥がれることがない。ま
た、シール阻害部材が仕切り材の他側面で接触する状態
に置かれた状態で仕切り材が胴材に溶着されるので、仕
切り材が他側面側で相手材(胴材又は仕切り材自身)へ
タイトに溶着されたり二重シールされることが防がれ
る。従って、仕切り材が胴材に熱溶着によって取り付け
られるものでありながら、充填物が仕切り材のいずれか
の側で通過するのを許容する状態が維持され、充填物が
通過可能な仕切り機能を備えた包装袋の連続製袋が可能
になる。
【0018】この包装袋の製造方法及びその装置におい
て、前記仕切り材を前記胴材との間に前記充填物が通過
可能な通路が形成可能な一枚の仕切り材とし、前記シー
ル阻害部材を前記仕切り材の前記他側面と前記胴材との
間に介在させることができる。仕切り材を一枚の仕切り
材とするときには、片側面で胴材にタイト溶着し、他側
面でシール阻害部材を胴材との間に介在させて溶着す
る。充填物は一枚の仕切り材のタイト溶着がされる片側
面側に形成される通路を通って、又はシール阻害部材に
よって溶着されずに残されている他側面側を通って通過
可能となる。
【0019】この包装袋の製造方法において、前記仕切
り材は両面ともタイトシール層から成るフィルムであっ
て、前記タイト溶着によるタイト溶着部が前記仕切り材
の幅方向に互い違いに設けられ、前記通路は、一方の前
記タイト溶着部において前記仕切り材と前記胴材とに非
溶着部を残して前記タイト溶着を施すことにより、前記
充填物が通過可能な弁通路として形成することができ
る。また、この包装袋の製造装置において、前記仕切り
材は両面ともタイトシール層から成るフィルムであっ
て、前記胴−仕切りシーラは前記仕切り材の幅方向に互
い違いに設けられる前記タイト溶着によるタイト溶着部
に対応して前記仕切り材と前記胴材とに前記タイト溶着
を施す二つのシーラ部を備え、一方の前記シーラ部は前
記通路を前記充填物が通過可能な弁通路として形成する
ため前記タイト溶着部に非溶着部を残す非シーラ部分を
備えることができる。この製造方法及び製造装置によれ
ば、仕切り材はその幅方向に両胴材に対して互い違いに
タイト溶着されるが、一方の胴材とのタイト溶着を施す
ときに非溶着部を残すことにより、非溶着部が充填物が
通過可能な弁通路として形成される。弁通路が形成され
るタイト溶着部に対応した仕切り材の他側面にはシール
阻害部材が介在されるので、弁通路の背面側が胴材で拘
束されることがなく、充填物の通過が妨げられない。他
方のタイト溶着部では、仕切り材は他方の胴材との間で
タイト溶着が施されると共に一方の胴材側ではシール阻
害部材が介在されるので、充填物は仕切り材と一方の胴
材との間での連通が妨げられない。また、タイト溶着部
が仕切り材の幅方向に互い違いに設けられるので、包装
袋内に充填物を充填するときに、タイト溶着部が設けら
れる位置でも仕切り材が撓むことによって胴材間の間隔
を広く取ることができ、包装袋内に大きな充填容量を確
保することができる。
【0020】この包装袋の製造方法及び製造装置におい
て、前記仕切り材を、少なくとも前記片側面に前記タイ
ト溶着を形成可能なタイトシール層を有し且つ前記他側
面に容易に剥離可能な溶着強さを持つイージーピール層
を有する多層フィルムとすることができる。前記シール
阻害部材は、少なくとも前記イージーピール層側におい
て前記タイト溶着部に対応して前記胴材との間に介在配
置させることができる。前記多層フィルムは、前記タイ
ト溶着によるタイト溶着部と前記仕切り材の幅方向に異
なる位置で且つ前記イージーピール層側において、剥離
したときに前記通路を形成する易剥離溶着部として溶着
される。仕切り材をこのような一枚の多層フィルムとす
ることで、仕切り材を包装袋の内部を2室以上の複数の
室に区画する単純な仕切り材として利用することができ
ると共に、幅方向に異なる位置で溶着される仕切り材が
撓むことによって仕切り材が設けられる位置でも胴材間
の間隔を広く取ることができ、包装袋内に大きな充填容
量を確保することができる。タイトシール層は、胴材に
熱溶着されたときに、充填物に手で加えられる圧力程度
では溶着部分が剥離しない強固なシールを形成する。イ
ージーピール層は、包装袋を圧潰するときに溶着部分が
例えば内部圧力の上昇によって容易に剥離可能な強さで
あるので、剥離したときに、イージーピール層側には、
胴材との間で充填物の移動を許容する通路が形成され
る。
【0021】この包装袋の製造方法において、前記タイ
ト溶着部と易剥離溶着部とを前記仕切り材の幅方向に隔
置して形成し、前記易剥離溶着部については、前記タイ
トシール層と前記胴材との間に補助シール阻害部材を介
在させて前記仕切り材と前記胴材とを溶着することによ
り形成することができる。また、この包装袋の製造装置
において、前記胴−仕切りシーラは前記仕切り材の幅方
向に隔置して形成される前記タイト溶着部と易剥離溶着
部に対応して二つのシーラ部を備えており、前記易剥離
溶着部に対応して前記タイトシール層と前記胴材との間
には補助シール阻害部材を介在させることができる。胴
−仕切りシーラの作動によって、一方のシーラ部で挟み
込むことで仕切り材の片側面ではタイトシール層が胴材
に対してタイト溶着がされるが、このタイト溶着部に対
応した仕切り材の他側面側では胴材との間でシール阻害
部材を介在させたために溶着がされず、充填物が通過可
能となる。また、胴−仕切りシーラの作動によって他方
のシーラ部が挟み込むことで、タイトシール層側では介
在する補助シール阻害部材によって溶着されず、イージ
ーピール層側で溶着されるが、イージーピール層の溶着
強さは、包装袋を圧潰するときに上昇にする内部圧力に
よって剥離可能であり、充填物は、シール阻害部材によ
って溶着がされなかったイージーピール層と胴材との
間、及び内部圧力で剥離したイージーピール層と胴材と
の間に形成される通路を通って移動することができる。
【0022】この包装袋の製造方法において、前記タイ
ト溶着部を前記仕切り材の幅方向に隔置した二つのタイ
ト溶着部として形成し、前記易剥離溶着部を前記両タイ
ト溶着部間において形成することができる。また、この
包装袋の製造装置において、前記胴−仕切りシーラを、
前記易剥離溶着部を挟んで前記仕切り材の幅方向に隔置
して設けられる二つの前記タイト溶着部に対応して二つ
のシーラ部を備えて構成し、前記シール阻害部材を、前
記各タイト溶着部において、前記シーラ部に整合して前
記イージーピール層側で前記胴材との間に介在配置する
ことができる。胴−仕切りシーラの作動によって、二つ
のシーラ部は、仕切り材の幅方向に隔置した領域におい
て、仕切り材をタイトシール層側では胴材にタイト溶着
をするが、イージーピール層側では介在されるシール阻
害部材によって胴材を仕切り材に溶着させることができ
ない。両タイト溶着部間におけるイージーピール層と胴
材との易剥離溶着部は、胴−仕切りシーラによる溶着の
先立って予め行うことが好ましいが、胴−仕切りシーラ
による溶着と同時に行うこともできる。この場合、易剥
離溶着部に対応してタイトシール層側には胴材との間に
補助シール阻害部材を介在させることができる。イージ
ーピール層の溶着は包装袋を圧潰するときに上昇にする
内部圧力によって剥離可能であり、充填物はその圧力で
剥離したイージーピール層と胴材との間に形成される通
路を通って移動することができる。
【0023】この包装袋の製造方法において、前記易剥
離溶着部を前記タイト溶着部に直近隣接して形成し、前
記易剥離溶着部に対応した前記タイトシール層と前記タ
イト溶着部に対応した前記タイトシール層との前記胴材
への前記タイト溶着を連続して形成することができる。
また、この包装袋の製造装置において、前記胴−仕切り
シーラは、直近隣接して形成される前記易剥離溶着部と
前記タイト溶着部とに対応して、前記仕切り材の幅方向
に連続した幅を有する一つのシーラ部を備えるものと
し、前記シール阻害部材を前記イージーピール層側にお
いて前記タイト溶着部に対応した範囲にのみ前記胴材と
の間で介在配置させることができる。胴−仕切りシーラ
の作動によって、仕切り材の幅方向に連続した幅を有す
る一つのシーラ部は、仕切り材をタイトシール層側では
タイト溶着部と易剥離溶着部とに対応して連続した状態
で胴材にタイト溶着をし、イージーピール層側ではシー
ル阻害部材がタイト溶着部に対応した範囲で介在配置さ
れているので、その範囲では溶着せず、易剥離溶着部に
対応したシール阻害部材が介在しない範囲で易剥離溶着
をする。易剥離溶着部は包装袋を圧潰するときに充填物
の上昇した内部圧力によって容易に剥離可能であり、充
填物は、シール阻害部材が介在することで元来溶着され
ていないイージーピール層と胴材との間、及び剥離した
イージーピール層と胴材との間に形成される通路を通っ
て移動することができる。
【0024】この包装袋の製造方法及び製造装置におい
て、前記仕切り材は、内外いずれかの側で前記充填物が
通過可能な通路が形成可能であり且つ前記仕切り材の幅
方向いずれかの側寄りの外側面を前記片側面として前記
胴材に前記タイト溶着として溶着される一対の弁材フィ
ルムであり、前記シール阻害部材を、前記タイト溶着に
よるタイト溶着部に応じて一対の前記弁材フィルムの前
記他側面間に介在させることができる。一対の弁材フィ
ルムを対向する胴材間に配置し、シール阻害部材を一対
の弁材フィルムの他側面間に介在させて、各弁材フィル
ムとそれに対応する胴材とを溶着することで、一対の弁
材フィルム同士の溶着を防止できる。仕切り材である一
対の弁材フィルムは、幅方向いずれかの側寄りの外側面
で胴材に溶着されるので、仕切り材の溶着位置でも胴材
の間隔は十分に広がることができ、包装内における充填
物の大きな充填容量を確保することができる。
【0025】この包装袋の製造方法において、一対の前
記弁材フィルムは両面ともタイトシール層から成るフィ
ルムであって、前記通路については、前記両弁材フィル
ムの幅方向他側寄りの前記両他側面を非溶着部を残して
互いに溶着することにより前記充填物が通過可能な弁通
路として形成することができる。また、この包装袋の製
造装置においては、更に、前記胴−仕切りシーラは、前
記両弁材フィルムの幅方向一側寄りに形成される前記タ
イト溶着部に対応して配置され且つ前記仕切り材と前記
胴材とを溶着するシーラ部を備えてるものとして構成す
ることができる。両弁材フィルムの幅方向他側寄りの両
他側面同士の溶着は、両弁材フィルムの胴材への熱溶着
に先行して行うことが好ましい。そのため、胴−仕切り
シーラの上流側には両弁材フィルム同士を互いの対向面
に弁通路を残す状態に溶着する弁シーラを配置すること
ができる。予め溶着された一対の弁材フィルムは、その
後、その幅方向一側寄りにおいて、胴−仕切りシーラの
シーラ部によって挟んで胴材にタイト溶着をする。この
とき、一対の弁材フィルム間にシール阻害部材が介在さ
れており、一対の弁材フィルムがタイト溶着部に対応し
た部分で溶着されないので、弁通路が事実上機能しなく
なることはない。充填物は、一対の弁材フィルム間で弁
通路を通って通過可能である。
【0026】この包装袋の製造方法において、一対の前
記弁材フィルムは両面ともタイトシール層から成り且つ
幅方向一側寄りの内側面が互いに非溶着部無しに溶着さ
れたフィルムであって、前記通路については、前記両弁
材フィルムの前記幅方向他側寄りの外側面を前記片側面
として非溶着部を残して前記胴材に溶着することにより
前記充填物が通過可能な弁通路として形成することがで
きる。また、この包装袋の製造装置においては、一対の
前記弁材フィルムは両面ともタイトシール層から成り且
つ幅方向一側寄りの前記両他側面が互いに非溶着部無し
に溶着されたフィルムであって、前記胴−仕切りシーラ
は、前記両弁材フィルムの幅方向他側寄りに形成される
前記タイト溶着部に対応して配置され且つ前記仕切り材
と前記胴材とを溶着するシーラ部を備え、前記シーラ部
は前記通路を前記充填物が通過可能な弁通路として形成
するため前記タイト溶着部に非溶着部を残す非シーラ部
分を備えて構成することができる。両弁材フィルムの幅
方向一側寄りにおける互いのタイト溶着は、両弁材フィ
ルムの胴材への熱溶着に先行して行うことが好ましい。
そのため、胴−仕切りシーラの上流側には両弁材フィル
ム同士を互いの対向面に非溶着部無しに溶着する弁シー
ラを配置することができる。その後、予め溶着した一対
の弁材フィルムをその幅方向他側寄りにおいて、胴−仕
切りシーラのシーラ部によって挟んで胴材にタイト溶着
をする。シーラ部は非シーラ部分を備えているので、タ
イト溶着部に弁通路となる非溶着部が残される。一対の
弁材フィルム間にシール阻害部材が介在されており、一
対の弁材フィルムがタイト溶着部に対応した部分で溶着
されないので、一対の弁材フィルムと各胴材との間で充
填物が通過する弁通路の背面を拘束しない。
【0027】この包装袋の製造方法において、一対の前
記弁材フィルムは、少なくとも前記片側面に前記タイト
溶着を形成可能なタイトシール層を有し且つ前記他側面
に容易に剥離可能な溶着強さを持つイージーピール層を
有する多層フィルムであって、一対の前記弁材フィルム
を、前記タイト溶着によるタイト溶着部と前記仕切り材
の幅方向に異なる位置で且つ前記イージーピール層同士
において、剥離したときに前記通路を形成する易剥離溶
着部として溶着することができる。更に、この包装袋の
製造装置において、一対の前記弁材フィルムは少なくと
も前記片側面に前記タイト溶着を形成可能なタイトシー
ル層を有し且つ前記他側面に容易に剥離可能な溶着強さ
を持つイージーピール層を有する多層フィルムであっ
て、前記胴−仕切りシーラは、一対の前記弁材フィルム
が前記イージーピール層同士で溶着され且つ剥離したと
きに前記通路を形成する易剥離溶着部の前記幅方向の両
側でそれぞれ形成される前記タイト溶着部に対応して、
一対の前記弁材フィルムと前記胴材とに前記タイト溶着
を施す二つのシーラ部を備える構成とすることができ
る。イージーピール層同士の易剥離溶着は、片側面にお
ける胴材とのタイト溶着に先立って予め行うことがで
き、製造装置としては胴−仕切りシーラの上流側に易剥
離溶着用のシーラを配設することができる。溶着状態で
はイージーピール層同士の溶着による易剥離溶着部は使
用時における包装袋の上昇した内部圧力によって容易に
剥離して、イージーピール層間で充填物を通過させるこ
とができる。
【0028】この包装袋の製造方法及びその装置におい
て、前記仕切り材は前記包装袋の前記内部を主収容室と
注出口に繋がる注出室とに仕切る位置において前記胴材
に適用され、前記通路は前記充填物の通過を前記主収容
室から前記注出室に向かう方向のみに許容する逆流防止
弁として機能する少なくとも一つの弁通路とすることが
できる。この包装袋の製造方法及び製造装置において、
仕切り材を、主収容室から注出室に向かう方向のみ充填
物の移動を許容する包装材とすることにより、主収容室
に収容された充填物のうち予め少量の充填物のみを弁通
路を通じて注出室に送り込むことが可能になる。注出室
から主収容室への充填物の逆方向の移動は阻止されるの
で、注出室を加圧することにより充填物の注出口からの
小出しが可能になる。
【0029】この包装袋の製造方法及び製造装置におい
て、前記胴材の搬送に合わせて前記胴材に沿って供給さ
れる底材を前記胴材に熱溶着することにより、前記包装
袋をスタンドアップ型に製造することができる。即ち、
ウェブ状の包装材の一つとして胴材の外にウェブ状の底
材を搬送して、底材を組み込んで製袋することによっ
て、充填物の充填後に底材を拡げるときに包装袋を自立
させることができるスタンドアップ型のパウチが製袋さ
れる。この場合、底材として供給されるフィルムを多層
フィルムとし、前記胴材との熱溶着面を構成する樹脂層
の融点が、他の側面を構成する樹脂層の融点より低くな
るように底材フィルムの層を構成すると、熱溶着面を外
側にして折り込まれた底材の対向面の溶着防止が容易に
なる。
【0030】包装袋の製造方法及び製造装置において、
前記胴材の一部を折り返した部分に前記仕切り材を熱溶
着して分岐部を形成することにより、前記包装袋を分岐
型に製造することができる。胴材の一部を折り返した部
分に仕切り材を熱溶着することによって分岐部を形成す
ることで、スタンドアップ型或いは平型のパウチを、更
に仕切り材によって機能が付与された分岐型に形成する
ことができる。胴材には、充填専用であり充填後にシー
ルされる充填口を形成することができる。
【0031】この包装袋の製造方法及び製造装置におい
て、前記包装袋は、その天地方向を前記胴材の搬送方向
と交差させた状態に製袋され、前記包装袋の内部は前記
仕切り材によって前記天地方向に区分けされることがで
きる。包装袋をその天地方向を前記胴材の搬送方向と交
差させた状態で製作することで、1ラインで2列の包装
袋を効率的に製袋することができる。
【0032】この包装袋の製造方法及び製造装置におい
て、シール阻害部材は、厚さ5mm以下の板部材とする
ことができる。即ち、シール阻害部材を5mm以下に設
定された板部材とすることにより、製袋される包装袋の
平坦性を確保しながら、溶着熱がシールを阻害しようと
する側に伝達されるのを防止することができる。シール
阻害部材の表面は、前記胴材及び前記仕切り材との滑り
性を良くするために、非接着性のテープや塗料で覆うこ
とが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による包装袋の製造方法及びその装置の実施例を説明す
る。図1はこの発明による包装袋の製造工程の一例を概
略図示する平面図、図2は図1に示す包装袋の製造工程
の側面図、図3は図1に示す包装袋の製造工程の進行に
従った複数の位置(A1〜G1)における横断面図であ
る。
【0034】図1〜図3に示す製造工程は、包装袋とし
て平型パウチを製造する工程であり、上下に並べて供給
される一対のウェブ状の胴材1,2と、包装胴材1,2
間に挟まれる態様で供給される一対の弁材フィルム(以
下、単に、「弁材」という)3,3とを互いにシールし
て、平型パウチP1を連続的に製袋することができる。
この製造工程では、工程の進行方向左右において、同じ
構造の平型パウチP1,P1が天地方向を反対にして並
べられた二列取りで製袋される。胴材1,2は製袋完了
状態で平型パウチP1の胴部となる包装材であり、弁材
3は製袋完了状態で平型パウチP1の内部を充填物が通
過可能な弁通路を形成可能に仕切る仕切り材である。な
お、説明中、平型パウチP1の各シール等の構造につい
ては図13に示したとおりであり、図13で用いた符号
と同じ符号を用いている。
【0035】側方に配置された弁材ロール4やその繰り
出し手段を含む仕切り材供給機構から送られる弁材3
は、両面が熱溶着性のウェブ材であり、走行する上側の
胴材1と下側の胴材2とが一旦互いに大きく離間したス
ペース内に装入される。弁材3は、長手方向の中央線を
折り返し線として対称に折り重ねられた後、その折り返
し線に沿って二つに切断され、一対の幅狭いウェブ状の
弁材3a,3bに形成される。一対の弁材3a,3b
は、A1位置において、一対のシールヘッド5a,5b
から成る弁材シーラ5によってウェブ幅方向外側の領域
において弁シール49が形成されるが、その一部をシー
ルせずに残すことにより弁通路50が形成される。
【0036】弁材3a,3bは、次に、対向する胴材
1,2の間に挟まれて重ねられ、同時に、シール阻害部
材6が弁材3a,3b間に挿入される。重ねられた両胴
材1,2と一対の弁材3a,3bとは、B1位置におい
て、一対のシールヘッド7a,7bから成る胴−仕切り
シーラとしての弁−胴シーラ7によって加圧・加熱され
る。このとき、各弁材3a,3bはいずれもウェブ幅方
向内側においてそれぞれ対応する胴材1又は2の内面に
溶着されて、弁−胴シール51が形成される。両弁材3
a,3bは弁−胴シーラ7によって加圧・加熱される
が、そのとき、両弁材3a,3bの対向面同士はシール
阻害部材6が介装されているので熱溶着されない。製袋
されるパウチP1の天地方向を胴材1,2と弁材3の搬
送方向と直交させ、弁シール49を形成する領域をその
搬送方向に沿って置くことにより、シール阻害部材6を
弁材3の既シール部分である弁シール49と干渉するこ
となく搬送方向に沿わせて置くことができ、連続的な製
袋の中で、弁−胴シール51を施すことができる。
【0037】B1位置の下流のC1位置には、一対のシ
ールヘッド8a,8bから成る注出口シーラ8が胴材
1,2の両端部の上方及び下方に上下動可能に配設され
ており、注出口シーラ8は注出口41を残すように胴材
1,2をシールする。注出口シーラ8は、胴材1,2と
弁材3とのヒートシール位置よりも幅方向外側の領域に
おいて、胴材1,2にその内外を連通する注出口41と
なる非シール部分を残す輪郭を以て、互いに溶着された
注出口シール43を形成する。C1位置の下流のD1位
置において、注出口周辺シーラ9が胴材1,2の両端部
の上方及び下方に上下動可能に配設されている。注出口
周辺シーラ9も一対のシールヘッド9a,9bから成
り、弁−胴シール51と注出口シール43とにそれぞれ
一部重なり且つ連なって胴材1,2同士を溶着すること
で、注出口周辺シール44を形成する。注出口41の出
口側は注出口周辺シール44によって封じられるので、
注出口周辺シール44が形成された一対の胴材1,2と
弁−胴シール51で胴材1,2に溶着された弁材3とに
よって、注出前の充填物を収容可能な小出し室48が形
成される。その後、E1位置に移行する前位置には、胴
材1,2には、注出口41の出口側において、開封を容
易にするための弱化加工部を注出口41を横断し切込み
45の両端と繋がるように、胴材1,2の外面に形成す
る易開封加工工程10が設けられている。
【0038】D1位置の下流のE1位置には、それぞれ
胴材1,2の両端部の上方及び下方に上下動可能に設け
られた一対の型抜きカッタ片11a,11bから成る注
出口型抜きカッタ11が配設されている。注出口型抜き
カッタ11は、注出口周辺シール44がされた胴材1,
2を型抜きし、小出し室48の外形を決めるとともに、
タブ44a及び切込み45を形成する。E1位置の下流
のF1位置には、胴材1,2の上方及び下方において胴
材1,2を直角に横切る方向に延びる横シーラ12が配
設されている。横シーラ12は、上下動可能な一対のシ
ールヘッド12a,12bから成り、胴材1,2の搬送
方向に隣接する二つのパウチP1,P1となる部分に跨
がって、両端の注出口周辺シール44に連続的に繋がる
状態に、両胴材1,2を溶着する横シール42を形成す
る。F1位置の下流側には、二列取りされる左右前後に
隣り合う四つのパウチP1の境界部分の横シール42を
打ち抜く底コーナパンチ13が配設されている。底コー
ナパンチ13はパンチ13aとその受け13bとから成
り、底コーナパンチ13によって、各パウチP1のため
の充填口40周りとなるコーナにはアールが形成され
る。
【0039】F1位置の下流のG1位置には、二列取り
される左右に隣り合う二つのパウチP1の各充填口40
に対応する部分に吊下げ孔52を形成する吊下げ孔パン
チ14が配設されており、更にその直後に、胴材1,2
を二列取りされる左右の各パウチP1,P1に分離する
中央スリッタ15が配設されている。吊下げ孔パンチ1
4は、パンチ14aとその受け14bとから成ってい
る。中央スリッタ15によって分離された左右のパウチ
P1,P1は、後続する充填物の充填工程のため、充填
口40が開いた状態に形成される。G1位置の下流に
は、横断する方向に延びるカッタ16が配設されてお
り、カッタ16によって横シール42の幅方向中央位置
で、製袋されたパウチP1,P1が互いに切り離され
る。
【0040】仕切り材を一対の弁材3a,3bから構成
したときの包装袋の製造方法及び製造装置の実施例の概
略が図11に示されている。図11(a)は、弁材3
a,3b同士を弁通路を形成しつつヒートシールの概要
を示す断面図、同(b)は弁材3の胴材1,2へのヒー
トシールの概要を示す断面図、同(c)は別の溶着形態
による実施例を示す断面図、同(d)は更に別の溶着形
態による実施例を示す断面図である。弁材3a,3b
は、両表面ともタイトにヒートシーラブル、即ち、タイ
ト溶着が可能なように、タイトシール層から成るフィル
ム素材である。図11(a)に示すように、胴材1,2
への熱溶着に先行して、一対の弁材3a,3bを対向さ
せた状態で弁材3a,3bの幅方向他側寄りの両他側面
3d,3d同士を、弁シーラ5のヒートシールヘッド5
a,5b間で加圧・加熱することにより、その加圧・加
熱された部分が弁シール49(図13参照)としてタイ
トに熱溶着される。ヒートシールヘッド5aの非シーラ
部5cによって加圧・加熱されずに非溶着部として残さ
れた部分が、充填物が通過可能な弁通路50として形成
される。弁シーラ5は、後述する胴−仕切りシーラ7の
上流側に配置される。
【0041】また、図11(b)に示すように、弁材3
a,3bの幅方向他側寄りにおいて弁通路50が形成さ
れた弁材3a,3bを一対の胴材1,2の間に配置し、
胴材1,2の外側から弁材3a,3bの幅方向一側寄り
を弁−胴シーラ7のシーラ部であるヒートシールヘッド
7a,7bで挟んで加圧・加熱することにより、弁材3
a,3bは、その外側に面する片側面3c,3cが加圧
・加熱部分において胴材1又は2の内側面に熱溶着され
て、タイト溶着部3e,3eが形成される。少なくとも
タイト溶着部3e,3eに対応した範囲において弁材3
a,3bの間にシール阻害部材6が介在・配置されるの
で、両弁材3a,3bの対向する他側面3d,3d同士
の熱溶着が防止される。従って、弁通路50と一対の弁
材フィルム間とを通る充填物の流れが確保され、弁通路
50が事実上機能しなくなることはない。シール阻害部
材6は、弁材3を滑らかに走行させるように5mm以下
の厚さに形成されており、表面にはテフロン(登録商
標)テープが貼ってある。充填物の充填状態では、タイ
ト溶着部3e,3eは幅方向他側寄りを支点として互い
に離れて胴材1,2間が広がることができるので、包装
袋内に十分な充填容量を確保することができる。
【0042】また、図11(c)に示すように、両面と
もタイトシール層から成る弁材3a,3bを予め幅方向
一側寄りの内側に面する他側面3d,3dを互いに非溶
着部無しに閉鎖部3fとして溶着しておき、そうして得
られた弁材3を仕切り材として、胴材1,2間に配置す
る。胴−仕切りシーラ7は、弁材3と胴材1,2とを溶
着するシーラ部としてのシールヘッド7a,7bが弁材
3a,3bの幅方向他側寄りにおいて配置して構成され
ており、シールヘッド7a,7bが弁材3を間に挟んで
胴材1,2を加圧・加熱することにより、弁材3と胴材
1,2との間にタイト溶着部3e,3eを形成する。シ
ールヘッド7a,7bには非シーラ部分7cが設けられ
ているので、弁材3の片側面3c,3cと胴材1,2と
の間にはタイト溶着部3e,3eに非溶着部として残る
弁通路50を形成することができ、充填物は弁通路50
を通して一側から他側へとが通過可能となる。なお、胴
−仕切りシーラ7の上流側には弁材3a,3bを互いの
対向面に非溶着部無しに溶着する弁シーラを配置するこ
とができる。弁材3a,3b間にシール阻害部材6が介
在されており、弁材3a,3bがタイト溶着部3e,3
eに対応した部分で溶着されないので、弁材3a,3b
が胴材1,2との間で充填物が通過する弁通路50の背
面を拘束せず、充填物は弁通路50の通過を妨げられる
ことがない。充填物の充填状態では、タイト溶着部3
e,3eは幅方向一側寄りの閉鎖部3fを支点として互
いに離れて胴材1,2間が広がることができるので、包
装袋内に十分な充填容量を確保することができる。
【0043】更に、図11(d)に示すように、弁材3
a,3bは、少なくとも片側面3c,3c側にタイトシ
ール層3gを有し且つ他側面3d,3d側に容易に剥離
可能な溶着強さを持つイージーピール層3h,3hを有
する多層フィルムとすることができる。弁材3a,3b
には、その幅方向に異なる位置、例えば幅方向の中央領
域において、イージーピール層3h,3h同士で予め溶
着されて易剥離溶着部3iが形成されている。前記胴−
仕切りシーラ7は、弁材3の幅方向の両側でそれぞれ配
置されたシールヘッド7a,7bから成る二つのシーラ
部を備えており、弁材3a,3bを胴材1,2間に挟ん
だ状態で加圧・加熱することにより、易剥離溶着部3i
の幅方向両側において、弁材3a,3bと胴材1,2と
をタイト溶着したタイト溶着部3e,3eが形成され
る。イージーピール層3h,3h同士の易剥離溶着は、
胴材1,2とのタイト溶着に先立って予め行うことがで
き、製造装置としては胴−仕切りシーラ7の上流側に易
剥離溶着用のシーラを配設することが好ましい。製造直
後の段階では弁材3の両側の室は完全に分離され、包装
袋は使用前において室間での充填物の移動を防ぐことが
できる。易剥離溶着部3iは、使用状態で包装袋を加圧
したときの上昇した内部圧力によって、容易に剥離可能
であり、剥離したときに充填物が通過可能な通路50a
が形成される。充填物の充填状態では、タイト溶着部3
e,3eは幅方向中央寄りの易剥離溶着部3iを支点と
して互いに離れて胴材1,2間が広がることができるの
で、包装袋内に十分な充填容量を確保することができ
る。
【0044】図12に示す例は、本発明による包装袋の
製造方法及びその装置において用いられる一枚の仕切り
材を胴材に溶着させる概略を示す図である。仕切り材1
8は、図12(c)に示すように、一方の表面側をタイ
トシール層18aとし、他方の表面側をイージーピール
層18bとした一条のウェブ状の多層フィルムである。
仕切り材18を用いた包装袋それ自体については、図1
6で示したとおりであるが、図12(a)に示すよう
に、多層構造を有する仕切り材18を一対の胴材1,2
の間に挟まれる状態に配置し、仕切り材18と各胴材
1,2との間に互いにウェブの幅方向に位置をずらせて
シール阻害部材19及び補助シール阻害部材19aを配
置し、その状態で一対の胴材1,2の外側から弁−胴シ
ーラ17のヒートシールヘッド17a,17bで加圧・
加熱する。胴−仕切りシーラ17は、仕切り材18の幅
方向に隔置した二つのシーラ部17c,17dを備えて
いる。図12(b)に示すように、仕切り材18と各胴
材1,2とは、シール阻害部材19,19aが配置され
ない側で熱溶着され充填物の通過方向を横切って二重に
ヒートシールが行われず、シーラ部17cによってタイ
トシール層18aが胴材1に溶着されることでタイト溶
着部20aが、またシーラ部17dによってイージーピ
ール層18bが胴材2に溶着されることで易剥離溶着部
20bが、互いに仕切り材18の幅方向に隔置して形成
される。タイト溶着部20aが形成された側では強いシ
ール強度が得られ、袋の内部に圧力F1が作用しても容
易にはシールが剥離されない。易剥離溶着部20bが形
成された側ではシール強度は弱く、包装袋を圧潰すると
きのように袋の内部に圧力F2が作用したときには容易
にシールが剥離されるので、充填物は、剥離したイージ
ーピール層18bと胴材2との間に形成される通路を通
って移動することができる。更に、図12(d)に示す
ように、イージーピール層18b側のシール阻害部材1
9を凹凸19cの出入りがある形状に構成することによ
り、易剥離溶着部20bを応力集中が生じる形状に形成
し、より一層の易剥離性を実現することができる。仕切
り材18と各胴材1,2とは、シール阻害部材19及び
補助シール阻害部材19aが組み込まれた装置内で共に
ウェブ状の包装材として搬送されつつシールすることが
でき、パウチP1等の包装袋を自動的且つ連続的に製袋
することができる。また、タイト溶着部20aと易剥離
溶着部20bとは仕切り材18の幅方向に間隔を置いて
形成されるので、胴材1,2は仕切り材18が設けられ
る位置でも広がることができ、包装袋内に十分な充填量
を確保することができる。
【0045】図12(e)には、両面ともタイトシール
層から成る一条のフィルムである仕切り材18cを用い
た包装袋の製造方法及び装置の例の概要が示されてい
る。仕切り材18cの両面ともタイトシール層であるの
で、タイト溶着によるタイト溶着部20a,20aが仕
切り材18の幅方向に互い違いに設けられる。各タイト
溶着部20aにおいて、仕切り材18については、溶着
側が片側面であり、非溶着側が他側面である。胴−仕切
りシーラ17は仕切り材17の幅方向に互い違いに形成
されるタイト溶着部20a,20aに対応して仕切り材
17と胴材1,2とにタイト溶着を施す二つのシーラ部
を備えている。充填物を通過させる通路は、図11
(c)に示す例と同様に、一方のタイト溶着部20aに
おいて仕切り材18と胴材2とに非溶着部を残してタイ
ト溶着を施すことにより逆流防止弁の機能を有する弁通
路50として形成することができる。弁通路50を形成
するため、一方のシーラ部17aは、タイト溶着部20
aに非溶着部を残す非シーラ部分17eを備えることが
好ましい。弁通路50が形成されるタイト溶着部18e
に対応して、仕切り材17と胴材1との間にはシール阻
害部材19が介在されるので、弁通路50の背面側が胴
材1で拘束されることがなく充填物の通過が妨げられな
い。他方のタイト溶着部20aに対応して、胴材2側で
はシール阻害部材19が介在されるので、充填物は仕切
り材17と胴材2との間での連通が妨げられない。ま
た、胴材1,2の広がりが許容されるので、図12
(a)の例と同様に十分な充填量を確保できる。包装袋
内部の圧力は仕切り材17の両側でタイト溶着部20
a,20aに対して楔作用的にタイト溶着を剥離させよ
うとして働くが、十分な剥離強度を持つのが好ましい。
【0046】図12(f)及び同(g)には、この包装
袋の製造方法及び製造装置において、仕切り材18は図
12(c)に示す一枚の多層フィルムであり、仕切り材
18を包装袋の内部を2室以上の複数の室に区画する単
純な仕切り材として利用することができる。図12
(f)に示す例では、イージーピール層18bの胴材2
への溶着による易剥離溶着部20bは、タイトシール層
18aの胴材1への溶着によるタイト溶着部20aに幅
方向で直近隣接して形成されている。易剥離溶着部20
bに対応したタイトシール層18aによるタイト溶着部
20cは、タイト溶着部20aと連続して形成されてい
る。胴−仕切りシーラ17は、易剥離溶着部と20bと
タイト溶着部20a,20cとに対応して、仕切り材1
8の幅方向に連続した幅を有する一つのシーラ部17
f,17gを備えるものとし、シール阻害部材19をイ
ージーピール層18b側においてタイト溶着部20aに
対応した範囲にのみ胴材2との間で介在配置させること
ができる。胴−仕切りシーラ17の作動によって、仕切
り材18をタイトシール層18a側ではタイト溶着部2
0a,20cとを連続して形成し、イージーピール層1
8b側ではシール阻害部材19がタイト溶着部20aに
対応した範囲で介在配置されているので、その範囲では
溶着せず、シール阻害部材19が介在しない範囲で易剥
離溶着部20bを形成する。易剥離溶着部20bは包装
袋を圧潰するときに充填物の上昇した内部圧力によって
容易に剥離可能であり、充填物はイージーピール層18
bと胴材2との間に形成される通路を通って移動するこ
とができる。
【0047】図12(g)に示す例は、図12(c)に
示す一枚の多層フィルムから成る仕切り材18を用いた
更に別の実施例を示す図であり、仕切り材18の幅方向
に隔置した二つのタイト溶着部20a,20aを形成
し、両タイト溶着部20a,20a間に易剥離溶着部2
0bを形成したものである。胴−仕切りシーラ17は、
図12(a)に示すものと同様の構造を持つものとして
よい。シール阻害部材19は、各タイト溶着部20aに
おいて、シーラ部17c(17d)に整合してイージー
ピール層18b側で胴材2との間に介在配置されている
ので、胴−仕切りシーラ17の作動時に、仕切り材18
をタイトシール層18a側では胴材1にタイト溶着をす
るが、イージーピール層18b側では胴材2に溶着させ
ることができない。両タイト溶着部20a,20a間に
おける易剥離溶着部20bは、胴−仕切りシーラ17に
よる溶着の先立って予め行うことが好ましいが、胴−仕
切りシーラ17による溶着と同時に行うこともできる。
この場合、易剥離溶着部20bに対応してタイトシール
層18a側には胴材1との間に補助シール阻害部材19
aを介在させることができる。易剥離溶着部20bは包
装袋を圧潰するときに上昇にする内部圧力によって剥離
可能であり、充填物は剥離したイージーピール層18b
と胴材2との間に形成される通路を通って移動すること
ができる。
【0048】図4〜図6は、この発明による包装袋の別
の製造工程を示す図であり、図4は包装袋を自立型パウ
チとするときの包装袋の製造工程の一例を概略図示する
平面図、図5は図4に示す包装袋の製造工程の側面図、
図6は図4に示す包装袋の製造工程の進行に従った複数
の位置(A2〜G2)においてそれぞれ切断した横断面
図である。図4〜図6に示す自立型パウチの製造工程に
よれば、図1〜図3に示す平型パウチP1の場合と同様
に、工程の進む方向の両側でそれぞれ天地方向を直交方
向とした自立型パウチP2が二列取りで製袋される。自
立型パウチP2の製袋は、平型パウチP1の製袋と比較
して、胴材1,2に組み入れられた底材21の処理工程
が注出構造を得るための各処理工程に並列的に追加され
ている点が異なっているが、その他は同じ処理が施され
ているので、包装材、製造装置等において同じ構成要素
には同じ符号を付すことで再度の詳細な説明を省略し、
以下、変更点のみを説明する。なお、製造工程の進行に
沿った複数の位置A2〜G2は、それぞれ図1〜図3に
示す位置A1〜G1に対応している。また、この説明
中、自立型パウチP2の各シール等の構造については図
14に示したとおりであり、図14で用いた符号と同じ
符号を用いている。
【0049】ウェブ状の底材21は、底材ロール22か
ら胴材1,2の繰り出しと同期して繰り出されて上下一
対の開いた胴材1,2の間に送り込まれ、底材21の中
央線23が胴材1,2の幅方向中央線に一致するよう
に、胴材1,2の送り方向と同じ方向に供給される。底
材21は、弁材3の折返し、分割及び弁材シールの処理
が行われるのと並列的に、その幅方向両端部が中央線2
3に突き合わされる状態にまで折返し成形部24によっ
て上方に向けて折り返され、その折返しは弁材3同士の
シールが行われるA2位置において略完了している。A
2位置の直後において、折り返された底材21には、底
材パンチ25によって、パンチ孔57が工程の進行方向
前後に隣り合う二つのパウチの底部コーナに跨がる状態
に且つ左右に隣り合う二つのパウチの底部コーナに隣接
して形成される。
【0050】弁−胴シール51が施されるB2位置か
ら、折り返された底材21と下側の胴材2との間には、
両者間の熱溶着を阻止する邪魔板26が挿入開始され
る。邪魔板26は、B2位置の上流側において装置のフ
レーム(図示せず)に片持ち支持されており、折り返さ
れた底材21より幅広であるが、下流方向に底材21や
胴材2の送り方向に注出口周辺シーラ9,9が配設され
ているD2位置まで延びる長板に構成されている。邪魔
板26は、底材21を滑らかに走行させるように5mm
以下の厚さに形成されている。D2位置には、底材21
を上側の胴材1に熱溶着させる底シーラ27が配設され
ている。底シーラ27は、一対の胴材1,2の上下外側
から底材21を挟み込む態様で加圧・加熱するヒートシ
ールヘッド27a,27bから成っている。底材21と
上側の胴材1との間は湾曲したシール輪郭を有する底シ
ール53が施されるが、底材21と下側の胴材2との間
は邪魔板26が挿入されているので底シールが形成され
ず、後段の充填工程での充填物の充填のための充填口4
0が残される。
【0051】易開封加工工程10を経て、注出口型抜き
が行われるE2位置を通過し、横シール42を形成する
F2位置において、横シーラ12は、底材21が存在す
る部分では、底材21を挟んだ状態の胴材1,2を加圧
・加熱する。横シーラ12が加圧・加熱する位置は、底
材パンチ25によるパンチ孔57が形成された領域とな
っている。従って、邪魔板26が挿入されているために
シールが形成されなかった底材21と下側の胴材2との
間も、横シーラ12に加圧・加熱されて熱溶着される。
F2位置の直後において、底コーナパンチ13によって
前後左右に隣接する四つのパウチP2の充填口40周り
のコーナにアールが形成される。更に、その直後には、
底コーナパンチ13によるパンチ孔を囲む位置におい
て、隣接する四つのパウチのそれぞれに、吊下げ孔パン
チ14によって吊下げ孔58が形成される。その後のG
2位置においては、中央スリッタ15によって、胴材
1,2の中央線、即ち、底材21の折り返された端部が
突き合わされた状態にある中央線23に沿って、二列取
りされたパウチ間を切断して左右両パウチP2,P2を
切り離す。更に、その後、カッタ16によって横方向に
製袋されたパウチP2から順に切り離し処理が行われ
る。
【0052】図7〜図10は、この発明による包装袋の
更に別の製造工程を示す図であり、図7は包装袋を図1
5に示すような分岐・自立型パウチとするときの包装袋
の製造工程の一例を概略図示する平面図、図8は図7に
示す包装袋の製造工程の側面図、図9及び図10は図7
に示す包装袋の製造工程の進行に従った複数の位置(A
3〜F3位置、及びG3〜L3位置)においてそれぞれ
切断した横断面図である。図7〜図10に示す製造工程
によれば、図4〜図7に示す自立型パウチP2の場合と
同様に、胴材1,2、弁材3及び底材21を用いて、同
じ構造の分岐・自立型パウチP3が工程の進行方向の左
右両側でそれぞれ天地方向を工程の進行方向と直交され
て対称的に二列取りで製袋される。分岐・自立型パウチ
P3の製袋は、自立型パウチP2の製袋と比較して、一
方の胴材1にパウチ本体部60から分岐される分岐部6
1を形成し、分岐部61を折り返す各処理工程が追加さ
れている点が異なるが、その他の製袋に要する工程は同
じであるので、包装材、製造装置等において同じ構成要
素には同じ符号を付すことで再度の詳細な説明を省略
し、以下、変更点のみを説明する。なお、説明中、分岐
・自立型パウチP3の各シール等の構造については図1
5に示したとおりであり、図15で用いた符号と同じ符
号を用いている。
【0053】上下の胴材1,2は、A3位置では互いに
平行に繰り出されているが、B3位置では、分岐形成部
30によって上側の胴材1の端部寄りの位置に分岐部6
1のための折畳み部62の形成が開始される。C3位置
では、底材21の折返しが完了し且つ弁シーラ5によっ
て一対の弁材3a,3bを互いにシールする弁シール4
9が施される。D3位置においては、シール阻害部材6
が挿入された一対の弁材3a,3bが弁−胴シーラ7に
よって胴材1,2に溶着されるが、弁材3aと上側の胴
材1との間での弁−胴シール51は折畳み部62より外
側において施されて弁46が形成される。また、注出口
シーラ8による注出口シール43が形成されるE3位
置、及び注出口周辺シーラ9による注出口周辺シール4
4と底シール56とが形成されるF3位置においては、
各シールは上下の胴材1,2同士のシールであるが、こ
れらのシールも、折畳み部62より外側で分岐部61と
なる部分において行われる。自立型パウチP2では底シ
ール56の形成時に熱溶着しない部分を残すことによっ
て充填口40を形成していたが、分岐・自立型パウチP
3では充填口40は後の工程で別手段によって形成され
るので、F3位置での底シール56の形成の際には、上
下の胴材1,2と底材21とは全面的にシールすること
ができ、自立型パウチP2の製袋で底シール56の形成
を防止していた邪魔板26は用いられない。
【0054】F3位置での注出口周辺シール44と底シ
ール56の形成の後、工程10において注出口41周り
の易開封加工が行われ、更に、G3位置での注出口型抜
きカッタ11による注出口周辺の型抜きが行われて分岐
部61が形成された後、H3位置及びI3位置を経て折
返し成形部31による分岐部61の折返しが行われる。
分岐部61の折返しが完了するJ3位置において、折畳
み部62を横方向外側へ折り返す充填口折返しが完了す
ると共に、包材の送り方向に隣接するパウチの間で分岐
部仮止めパンチ32による分岐部の仮止めパンチ穴処理
が行われる。分岐部仮止めパンチ32は、パンチ32a
とそれに対向配置されたパンチ受け32bとから成って
いる。J3位置の直後のK3位置において、分岐部仮止
めパンチ穴処理が行われた部分を除く横断領域に横シー
ラ12によって横シール42が形成される。横シール4
2は、包材の送り方向に隣接する両パウチP3,P3間
において、二列取りに渡って一度に行われる。K3位置
の後、分岐部仮止めパンチ穴処理が施された部分にスポ
ットシーラ33によって仮止めスポットシール63が行
われる。スポットシーラ33は、シールヘッド33a、
33bとから成っている。その後、底材パンチ25で底
材21に形成されたパンチ孔57の間に底コーナパンチ
34が施されると共に、充填口コーナパンチ35による
折畳み部62への充填口のコーナ部にアールを施す充填
口コーナパンチ処理が施される。更にその後、底シール
56の部分に吊下げ孔58を形成する吊下げ孔パンチ3
6による吊下げ孔形成処理が行われる。底コーナパンチ
34、充填口コーナパンチ35及び吊下げ孔パンチ36
は、それぞれ、パンチ34a,35a,36aとそれに
対向配置されたパンチ受け34b,35b,36bとか
ら成っている。その直後のL3位置において、折畳み部
62の先端部をカッタ37によって切り落として充填口
40を開けると共に、中央スリッタ15によって、胴材
1,2の中央線、即ち、底材21の折り返された端部が
突き合わされた状態にある中央線23に沿って、二列取
りされたパウチ間を切断して左右両パウチP2,P2を
切り離す。更に、その後、カッタ16によって横方向に
製袋されたパウチP2から順に切り離し処理が行われ
る。
【0055】この発明による包装袋の製造方法及び装置
を注出機能を備えた各型のパウチP1〜P3に基づいて
説明したが、この発明が適用される包装袋は、この種の
パウチに限らず、平型で且つ分岐部を持つパウチの製造
に適用できることは明らかである。また、仕切りは、弁
としてのみならず、ドレッシングのような、複数種類の
充填物を当初は仕切って区別して包装しているが、使用
直前に混合して使用するような充填物の移動規制を伴う
仕切りを行う包装袋の製造にも適用できる。また、溶着
は、ヒートシール、即ち、熱溶着を例に挙げて説明した
が、超音波やその他の方式による溶着であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による包
装袋の製造方法及び装置によれば、ウェブ状の胴材から
包装袋をその天地方向を胴材の搬送方向と交差させた状
態に連続的に製袋し、その際、包装袋の内部を包装袋に
収容された充填物を通過可能に仕切るため胴材の搬送に
合わせて両面が熱溶着可能なウェブ状の仕切り材を搬送
し、胴材と仕切り材とを仕切り材の充填物の通過側にシ
ール阻害部材を介在させた状態で熱溶着しているので、
ウェブ状の胴材の搬送に合わせて仕切り材を連続的に搬
送しつつ仕切り材を胴材に熱溶着し、仕切り材がその機
能上仕切り材同士又は胴材に熱溶着を回避することが可
能でき、従って、注出機能等の仕切り機能を持つ包装袋
を連続的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装袋を平型パウチとするときの、この発明に
よる包装袋の製造工程の概略を示す平面図である。
【図2】図1に示す包装袋の製造工程の側面図である。
【図3】図1に示す包装袋の製造工程のA1〜G1の位
置での横断面図である。
【図4】包装袋を自立型パウチとするときの、この発明
による包装袋の製造工程の一例を概略図示する平面図で
ある。
【図5】図4に示す包装袋の製造工程の側面図である。
【図6】図4に示す包装袋の製造工程の進行に従った複
数の位置(A2〜G2)においてそれぞれ切断した横断
面図である。
【図7】包装袋を図15に示すような分岐・自立型パウ
チとするときの、この発明による包装袋の製造工程の一
例を概略図示する平面図である。
【図8】図7に示す包装袋の製造工程の側面図である。
【図9】図7に示す包装袋の製造工程の進行に従った複
数の位置(A3〜F3位置)におけるそれぞれの横断面
図である。
【図10】図7に示す包装袋の製造工程の進行に従った
複数の位置(G3〜L3位置)におけるそれぞれの横断
面図である。
【図11】この発明による包装袋の製造方法及びその装
置において、二枚の弁材フィルムから仕切り材と胴材と
の溶着の概要を示す図であり、(a)は、弁材同士の、
(b)は弁材の胴材への溶着の概要を示す断面図、
(c)及び(d)はそれぞれ別の溶着形態による実施例
の概要を示す図である。
【図12】この発明による包装袋の製造方法及びその装
置において、一枚の仕切り材を用いた胴材への溶着形態
による実施例の概要を示す図である。
【図13】平型ディスペンサーパウチの一例を示す図で
あり、(a)はその全体斜視図、(b)はその縦断面
図、(c)は充填後の使用状態を示す斜視図、(d)は
(c)の縦断面図である。
【図14】スタンドアップ型ディスペンサーパウチの一
例を示す図であり、(a)は自立型パウチの一例を示す
斜視図、(b)はその縦断面図、(c)は充填後の使用
状態を示す斜視図、(d)は(c)の縦断面図である。
【図15】分岐・スタンドアップ型ディスペンサーパウ
チの一例を示す図であり、(a)は充填物充填後・使用
前の状態を示す斜視図、(b)はその縦断面図、(c)
はその後の使用状態を示す斜視図、(d)は(c)の縦
断面図である。
【図16】別形態の弁を用いた分岐・自立型パウチの一
例を示す縦断面図である。
【図17】逆流防止弁の各形態の概略を示す部分斜視図
である。
【符号の説明】
1,2 胴材 3 弁材(仕
切り材) 3a,3b 弁材フィルム 5 弁シーラ 6 シール阻害部材 7 弁−胴シ
ーラ 8 注出口シーラ 9 注出口周
辺シーラ 10 易開封加工 11 注出口型
抜きカッタ 12 横シーラ 13 底コーナ
パンチ 14 吊下げ孔パンチ 15 中央スリ
ッタ 18 仕切り材 18a タイト
シール層 18b イージーピール層 19 シール
阻害部材 19a 補助シール阻害部材 20a タイト溶着部 20b 易剥離
溶着部 21 底材 41 注出口 47 主収容室 48 注出室 50 弁通路 55 充填物 60 パウチ本体部 61 分岐部 P1 平型パウチ(包装袋) P2 自立型パ
ウチ(包装袋) P3,P4 分岐・自立型パウチ(包装袋)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年10月23日(2002.10.
23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/32 B65D 81/32 D (72)発明者 國廣 一郎 神奈川県横浜市保土ヶ谷区岡沢町22番地4 東洋製罐グループ綜合研究所内 Fターム(参考) 3E064 AB23 BA22 BB03 BC18 EA04 FA04 GA01 HN05 HT06 3E075 AA05 BA42 BA47 BA68 CA02 DA03 DA04 DA05 DA14 DA15 DA32 DB04 DB07 DB13 DB16 DD11 DD42 DD44 DD46 DE12 GA05

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブ状の胴材から包装袋を連続的に製
    袋する包装袋の製造方法において、前記包装袋の内部を
    仕切るため前記胴材の搬送に合わせて両面が溶着可能で
    且つ少なくとも片側面がタイトシール可能なウェブ状の
    仕切り材を搬送し、前記包装袋に収容された充填物を前
    記仕切り材に沿ってその幅方向に通過可能とするため、
    前記仕切り材の他側面でシール阻害部材に接触させて前
    記胴材内で前記仕切り材を挟んだ状態で溶着することに
    より、前記仕切り材を前記片側面にて前記胴材にタイト
    溶着にて溶着したことを特徴とする包装袋の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記仕切り材は前記胴材との間に前記充
    填物が通過可能な通路が形成可能な一枚の仕切り材であ
    り、前記シール阻害部材は前記仕切り材の前記他側面と
    前記胴材との間に介在されることを特徴とする請求項1
    に記載の包装袋の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記仕切り材は両面ともタイトシール層
    から成るフィルムであって、前記タイト溶着によるタイ
    ト溶着部が前記仕切り材の幅方向に互い違いに設けら
    れ、前記通路は、一方の前記タイト溶着部において前記
    仕切り材と前記胴材とに非溶着部を残して前記タイト溶
    着を施すことにより、前記充填物が通過可能な弁通路と
    して形成されることを特徴とする請求項2に記載の包装
    袋の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記仕切り材は、少なくとも前記片側面
    に前記タイト溶着を形成可能なタイトシール層を有し且
    つ前記他側面に容易に剥離可能な溶着強さを持つイージ
    ーピール層を有する多層フィルムであって、前記多層フ
    ィルムは、前記タイト溶着によるタイト溶着部と前記仕
    切り材の幅方向に異なる位置で且つ前記イージーピール
    層側において、剥離したときに前記通路を形成する易剥
    離溶着部として溶着されることを特徴とする請求項2に
    記載の包装袋の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記タイト溶着部と易剥離溶着部とは前
    記仕切り材の幅方向に隔置して形成され、前記易剥離溶
    着部は前記タイトシール層と前記胴材との間には補助シ
    ール阻害部材を介在させて前記仕切り材と前記胴材とを
    溶着することにより形成されることを特徴とする請求項
    4に記載の包装袋の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記タイト溶着部は前記仕切り材の幅方
    向に隔置した二つのタイト溶着部として形成され、前記
    易剥離溶着部は前記両タイト溶着部間において形成され
    ることを特徴とする請求項4に記載の包装袋の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記易剥離溶着部は前記タイト溶着部に
    直近隣接して形成され、前記易剥離溶着部に対応した前
    記タイトシール層と前記タイト溶着部に対応した前記タ
    イトシール層との前記胴材への前記タイト溶着は連続し
    て施されることを特徴とする請求項4に記載の包装袋の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記仕切り材は、内外いずれかの側で前
    記充填物が通過可能な通路が形成可能であり且つ前記仕
    切り材の幅方向いずれかの側寄りの外側面を前記片側面
    として前記胴材に前記タイト溶着として溶着される一対
    の弁材フィルムであり、前記シール阻害部材は、前記タ
    イト溶着によるタイト溶着部に応じて一対の前記弁材フ
    ィルムの前記他側面間に介在されることを特徴とする請
    求項1に記載の包装袋の製造方法。
  9. 【請求項9】 一対の前記弁材フィルムは両面ともタイ
    トシール層から成るフィルムであって、前記通路は、前
    記両弁材フィルムの幅方向他側寄りの前記両他側面を非
    溶着部を残して互いに溶着することにより前記充填物が
    通過可能な弁通路として形成されることを特徴とする請
    求項8に記載の包装袋の製造方法。
  10. 【請求項10】 一対の前記弁材フィルムは両面ともタ
    イトシール層から成り且つ幅方向一側寄りの内側面が互
    いに非溶着部無しに溶着されたフィルムであって、前記
    通路は、前記両弁材フィルムの前記幅方向他側寄りの外
    側面を前記片側面として非溶着部を残して前記胴材に溶
    着することにより前記充填物が通過可能な弁通路として
    形成されることを特徴とする請求項8に記載の包装袋の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 一対の前記弁材フィルムは、少なくと
    も前記片側面に前記タイト溶着を形成可能なタイトシー
    ル層を有し且つ前記他側面に容易に剥離可能な溶着強さ
    を持つイージーピール層を有する多層フィルムであっ
    て、一対の前記弁材フィルムは、前記タイト溶着による
    タイト溶着部と前記仕切り材の幅方向に異なる位置で且
    つ前記イージーピール層同士において、剥離したときに
    前記通路を形成する易剥離溶着部として溶着されること
    を特徴とする請求項8に記載の包装袋の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記仕切り材は前記包装袋の前記内部
    を主収容室と注出口に繋がる注出室とに仕切る位置にお
    いて前記胴材に適用され、前記通路は前記充填物の通過
    を前記主収容室から前記注出室に向かう方向のみに許容
    する逆流防止弁として機能する少なくとも一つの弁通路
    であることを特徴とする請求項2〜11のいずれか1項
    に記載の包装袋の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記胴材の搬送に合わせて前記胴材に
    沿って供給される底材を前記胴材に熱溶着することによ
    り、前記包装袋をスタンドアップ型に製造することを特
    徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の包装袋
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記胴材の一部を折り返して形成した
    部分に前記仕切り材を熱溶着して分岐部を形成すること
    により、前記包装袋を分岐型に製造することを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれか1項に記載の包装袋の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記包装袋は、その天地方向を前記胴
    材の搬送方向と交差させた状態に製袋され、前記包装袋
    の内部は前記仕切り材によって前記天地方向に区分けさ
    れることから成る請求項1〜14のいずれか1項に記載
    の包装袋の製造方法。
  16. 【請求項16】 ウェブ状の胴材から包装袋を連続的に
    製袋する包装袋の製造装置において、前記胴材の搬送に
    合わせて搬送され且つ前記包装袋の内部を仕切るための
    両面が溶着可能で且つ少なくとも片側面がタイトシール
    可能なウェブ状の仕切り材を前記胴材内で挟んだ状態で
    溶着して前記片側面での前記胴材への溶着をタイト溶着
    とする胴−仕切りシーラ、及び前記胴−仕切りシーラに
    整合して配置され、前記包装袋に収容された充填物を前
    記仕切り材に沿ってその幅方向に通過可能とするため前
    記胴−仕切りシーラの作動時に前記仕切り材の他側面で
    接触する状態に置かれるシール阻害部材を備えているこ
    とを特徴とする包装袋の製造装置。
  17. 【請求項17】 前記仕切り材は前記胴材との間に前記
    充填物が通過可能な通路が形成可能な一枚の仕切り材で
    あり、前記シール阻害部材は前記仕切り材の前記他側面
    と前記胴材との間に介在されることを特徴とする請求項
    16に記載の包装袋の製造装置。
  18. 【請求項18】 前記仕切り材は両面ともタイトシール
    層から成るフィルムであって、前記胴−仕切りシーラは
    前記仕切り材の幅方向に互い違いに設けられる前記タイ
    ト溶着によるタイト溶着部に対応して前記仕切り材と前
    記胴材とに前記タイト溶着を施す二つのシーラ部を備
    え、一方の前記シーラ部は前記通路を前記充填物が通過
    可能な弁通路として形成するため前記タイト溶着部に非
    溶着部を残す非シーラ部分を備えていることを特徴とす
    る請求項17に記載の包装袋の製造装置。
  19. 【請求項19】 前記仕切り材は、少なくとも前記片側
    面に前記タイト溶着を形成可能なタイトシール層を有し
    且つ前記他側面に容易に剥離可能な溶着強さを持つイー
    ジーピール層を有しており、前記タイト溶着によるタイ
    ト溶着部と前記仕切り材の幅方向に異なる位置で且つ前
    記イージーピール層側において、剥離したときに前記通
    路を形成する易剥離溶着部として溶着される多層フィル
    ムであって、前記シール阻害部材は少なくとも前記イー
    ジーピール層側において前記タイト溶着部に対応して前
    記胴材との間に介在配置されることを特徴とする請求項
    17に記載の包装袋の製造装置。
  20. 【請求項20】 前記胴−仕切りシーラは前記仕切り材
    の幅方向に隔置して形成される前記タイト溶着部と易剥
    離溶着部に対応して二つのシーラ部を備えており、前記
    易剥離溶着部に対応して前記タイトシール層と前記胴材
    との間には補助シール阻害部材が介在されることを特徴
    とする請求項19に記載の包装袋の製造装置
  21. 【請求項21】 前記胴−仕切りシーラは、前記易剥離
    溶着部を挟んで前記仕切り材の幅方向に隔置して設けら
    れる二つの前記タイト溶着部に対応して二つのシーラ部
    を備えており、前記シール阻害部材は、前記各タイト溶
    着部において、前記シーラ部に整合して前記イージーピ
    ール層側で前記胴材との間に介在配置されていることを
    特徴とする請求項19に記載の包装袋の製造装置。
  22. 【請求項22】 前記胴−仕切りシーラは、直近隣接し
    て形成される前記易剥離溶着部と前記タイト溶着部とに
    対応して、前記仕切り材の幅方向に連続した幅を有する
    一つのシーラ部を備え、前記シール阻害部材は前記イー
    ジーピール層側において前記タイト溶着部に対応した範
    囲にのみ前記胴材との間で介在配置されていることを特
    徴とする請求項19に記載の包装袋の製造装置。
  23. 【請求項23】 前記仕切り材は、内外いずれかの側で
    前記充填物が通過可能な通路が形成可能であり且つ前記
    仕切り材の幅方向いずれかの側寄りの外側面を前記片側
    面として前記胴材に前記タイト溶着として溶着される一
    対の弁材フィルムであり、前記シール阻害部材は一対の
    前記弁材フィルムの前記他側面間に介在されることを特
    徴とする請求項16に記載の包装袋の製造装置。
  24. 【請求項24】 一対の前記弁材フィルムは両面ともタ
    イトシール層から成り且つ幅方向他側寄りの前記両他側
    面を互いに非溶着部を残して溶着することにより前記充
    填物が通過可能な弁通路として前記通路が形成されたフ
    ィルムであって、前記胴−仕切りシーラは、前記両弁材
    フィルムの幅方向一側寄りに形成される前記タイト溶着
    部に対応して配置され且つ前記仕切り材と前記胴材とを
    溶着するシーラ部を備えていることを特徴とする請求項
    23に記載の包装袋の製造装置。
  25. 【請求項25】 一対の前記弁材フィルムは両面ともタ
    イトシール層から成り且つ幅方向一側寄りの前記両他側
    面が互いに非溶着部無しに溶着されたフィルムであっ
    て、前記胴−仕切りシーラは、前記両弁材フィルムの幅
    方向他側寄りに形成される前記タイト溶着部に対応して
    配置され且つ前記仕切り材と前記胴材とを溶着するシー
    ラ部を備え、前記シーラ部は前記通路を前記充填物が通
    過可能な弁通路として形成するため前記タイト溶着部に
    非溶着部を残す非シーラ部分を備えていることを特徴と
    する請求項23に記載の包装袋の製造装置。
  26. 【請求項26】 一対の前記弁材フィルムは少なくとも
    前記片側面に前記タイト溶着を形成可能なタイトシール
    層を有し且つ前記他側面に容易に剥離可能な溶着強さを
    持つイージーピール層を有する多層フィルムであって、
    前記胴−仕切りシーラは、一対の前記弁材フィルムが前
    記イージーピール層同士で溶着され且つ剥離したときに
    前記通路を形成する易剥離溶着部の前記幅方向の両側で
    それぞれ形成される前記タイト溶着部に対応して、一対
    の前記弁材フィルムと前記胴材とに前記タイト溶着を施
    す二つのシーラ部を備えていることを特徴とする請求項
    23に記載の包装袋の製造装置。
  27. 【請求項27】 前記仕切り材は前記包装袋の前記内部
    を主収容室と注出口に繋がる注出室とに仕切る位置にお
    いて前記胴材に適用され、前記通路は前記充填物の通過
    を前記主収容室から前記注出室に向かう方向のみに許容
    する逆流防止弁として機能する少なくとも一つの弁通路
    であることを特徴とする請求項16〜26のいずれか1
    項に記載の包装袋の製造装置。
  28. 【請求項28】 前記胴材の搬送に合わせて前記胴材に
    沿って供給される底材を前記胴材に熱溶着することによ
    り、前記包装袋をスタンドアップ型に製造することを特
    徴とする請求項16〜27のいずれか1項に記載の包装
    袋の製造装置。
  29. 【請求項29】 前記胴材の一部を折り返して形成した
    部分に前記仕切り材を熱溶着して分岐部を形成すること
    により、前記包装袋を分岐型に製造することを特徴とす
    る請求項16〜27のいずれか1項に記載の包装袋の製
    造装置。
  30. 【請求項30】 前記包装袋は、その天地方向を前記胴
    材の搬送方向と交差させた状態に製袋され、前記包装袋
    の内部は前記仕切り材によって前記天地方向に区分けさ
    れることから成る請求項16〜29のいずれか1項に記
    載の包装袋の製造装置。
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