JP2014193742A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被充填物を適切に充填することが可能なパウチ容器を提供すること。
【解決手段】 パウチ容器A1は、樹脂シートからなり、かつ上部12および下部11を有する正面シート1と、樹脂シートからなり、かつ端縁部の一部が正面シート1の下部11の端縁部の少なくとも一部と接合された背面シートと、樹脂シートからなり、正面シート1の上部12および前記背面シートのそれぞれの端縁部の少なくとも一部ずつに接合された上面シート3と、前記背面シートと上面シート3との未接合部分によって形成された充填口5と、を少なくとも備えており、正面シート1、前記背面シートおよび上面シート3から選択される1つの一部同士、または複数の一部同士が剥離可能に仮接合された仮接合部81を有することにより、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と前記背面シートとの拡開よりも生じにくい傾向が与えられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体などの被充填物を充填するための充填口と被充填物を注出するための注出口とを有するパウチ容器に関する。
飲料に代表される液体などの被充填物を充填する容器として、パウチ容器が用いられている。パウチ容器は、一般的に樹脂シートからなり、注出口が設けられている。このようなパウチ容器は、被充填物が充填されていないときには、偏平な形状に折り畳むことが可能である。したがって、たとえば所謂PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルが、被充填物が充填されているか否かに関わらず相応の体積を有することと比較して、使用前の運搬時や使用後の回収時に省スペース化を図ることができるという利点がある。
図13は、従来のパウチ容器の一例を示す断面図である(たとえば、特許文献1参照)。図示されたパウチ容器Xは、樹脂シートからなる正面シート91、背面シート92、上面シート93および底面シート94を有する。これらの正面シート91、背面シート92、上面シート93および底面シート94は、たとえば内面層としてのシーラントフィルムと外面層としての耐熱性フィルムとが積層された構造である。前記シーラントフィルムは、所定のシール温度(溶融温度)によって溶融し熱溶着可能なフィルムである。前記耐熱性フィルムは、前記シール温度では溶融または変形しないフィルムである。
パウチ容器Xにおいては、正面シート91と背面シート92とは、図示しない両側方端縁部が帯状に熱溶着されている。また、正面シート91および背面シート93の下方端縁部は、底面シート94の端縁部と熱溶着されている。上面シート93は、図示しない部分において、その端縁部が正面シート91および背面シート92の上方端縁部と熱溶着されている。ただし、図示された状態においては、上面シート93の端縁部の一部と背面シート93の上方端縁部の一部とが熱溶着されていない。この未接合部分によって、充填口95が形成されている。また、上面シート93の端縁部と正面シート91の上方端縁部との未接合部分には、注出口96が設けられている。
本図は、パウチ容器Xに飲料などの液体Lqを充填する工程を示している。液体Lqの充填には、たとえば細長い円筒形状のノズルNzが用いられる。液体Lqの充填に際しては、充填口95が上方を向く姿勢でパウチ容器Xが載置され、あるいは保持される。次いで、ノズルNzの先端を充填口95に挿入する。ノズルNzを所定長さ挿入した後に、ノズルNzから液体Lqをパウチ容器X内に注ぎ込む。所定量の液体Lqが充填されると、液体Lqの注ぎ込みを停止し、ノズルNzを上方へと退避させる。この後は、上面シート93の端縁部と背面シート92の上方端縁部との未接合部分を熱溶着することにより、充填口95を封止する。以上の工程により、パウチ容器Xへの液体Lqの充填が完了する。飲料である液体Lqが充填されたパウチ容器Xがたとえば購入者の手に渡ると、注出口96が開封され、この注出口96から購入者が液体Lqを摂取する。
しかし、液体Lqを充填する際には、注出口96は、正面シート91および上面シート93のみによって保持されている状態である。これらの正面シート91および上面シート93は、折り畳むことが可能な程度に柔らかい樹脂シートからなる。このため、たとえばノズルNzを充填口95に挿入する際に、正面シート91および上面シート93、さらには背面シート92などが意図せず変形することにより、注出口96がふらついてしまう。このふらつきの度合いによっては、ノズルNzが図14に示すように、注出口96に向かって挿入されてしまうおそれがある。このようなことでは、注ぎ込まれた液体Lqが注出口96によって跳ね返され、周囲に飛び散ってしまうなど、液体Lqを適切に充填できないという問題があった。
特開平10−211940号公報
本発明は、前記した事情のもとで考え出されたものであって、被充填物を適切に充填することが可能なパウチ容器を提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるパウチ容器は、樹脂シートからなり、かつ上部および下部を有する正面シートと、樹脂シートからなり、かつ端縁部の一部が前記正面シートの前記下部の端縁部の少なくとも一部と接合された背面シートと、樹脂シートからなり、前記正面シートの前記上部および前記背面シートのそれぞれの端縁部の少なくとも一部ずつに接合された上面シートと、前記背面シートと前記上面シートとの未接合部分によって形成された充填口と、を少なくとも備えており、前記正面シート、前記背面シートおよび前記上面シートから選択される1つの一部同士、または複数の一部同士が剥離可能に仮接合された仮接合部を有することにより、前記正面シートの前記上部と前記上面シートとの拡開が、前記正面シートの前記下部と前記背面シートとの拡開よりも生じにくい傾向が与えられていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記正面シートの前記上部が前記下部に対して外面側に折り返された折り返し部が形成され、かつ前記背面シートおよび前記上面シートが前記正面シートの前記折り返し部を挟んで重なり合う折り畳み状態が維持されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記仮接合部は、前記正面シートの前記折り返し部の両端寄りの位置において、前記上面シートの内面の一部が、前記正面シートの前記折り返し部を挟んで隣り合う前記正面シートの内面の一部と前記背面シートの内面の一部とに仮接合された構成とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記仮接合部は、前記正面シートの外面の一部同士が仮接合された構成とされている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記上面シートにおいて、前記正面シートの前記上部と前記下部との境界に重なる位置に設けられた注出口をさらに備える。
本発明によれば、たとえば前記パウチ容器に被充填物としての液体を充填する際には、前記正面シートの前記上部と前記上面シートとの拡開が相対的に困難となっている。このため、前記液体を注ぎ込むノズルを前記充填口から挿入するときに、前記ノズルの先端は、相対的に拡開が容易である前記正面シートの前記下部と前記背面シートとの間に進行し、前記正面シートと前記上面シートとの間に不当に入り込んでしまうことを防止することができる。これにより、前記ノズルから前記液体を注ぎ込むときに、前記液体が前記正面シートの前記上部と前記上面シートとの間に注がれてしまうことなどを回避することが可能である。したがって、前記パウチ容器に被充填物液体を適切に充填することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第一実施形態に基づくパウチ容器を示す正面図である。 図1のII−II線に沿う要部拡大断面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のパウチ容器に液体を充填する工程を示す断面図である。 図1のパウチ容器に液体を充填する工程を示す断面図である。 図1のパウチ容器に液体を充填し終えた状態を示す断面図である。 図1のパウチ容器を用いた飲料製品を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に基づくパウチ容器を示す正面図である。 図8のIX−IX線に沿う要部拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に基づくパウチ容器を示す正面図である。 図10のパウチ容器を用いた飲料製品を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に基づくパウチ容器を示す断面図である。 従来のパウチ容器に液体を充填する工程を示す断面図である。 従来のパウチ容器に液体を充填する工程を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明の第一実施形態に基づくパウチ容器を示している。本実施形態のパウチ容器A1は、正面シート1、背面シート2、上面シート3、底面シート4、充填口5および注出口6を備えている。パウチ容器A1は、飲料などの液体に代表される被充填物が充填された後に密閉されることにより、この被充填物が密閉状態で収容された、たとえば飲料製品などを構成するためのものである。図1は、パウチ容器A1の正面図であり、図2は、図1のII−II線に沿う要部拡大断面図であり、図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図1においては理解の便宜上、後述するシール部71,72,73,74に濃いめのハーフトーンを付しており、仮接合部81に薄めのハーフトーンを付している。
なお、本発明においては、正面シート、背面シート、上面シートおよび底面シートの用語を説明の便宜上用いるが、「正面」、「背面」、「上面」、「底面」、「上部」、「下部」の語は、これらのシートや部位の相対的な位置関係を特定するものであり、重力方向などとの一義的な対応を意味するものではない。たとえば、本発明に係るパウチ容器の姿勢によっては、上面シートが底面シートよりも重力方向下方に位置することは当然に許容される。
正面シート1、背面シート2、上面シート3および底面シート4は、それぞれが樹脂シートからなり、パウチ容器A1が被充填物を収容する収容空間を形成するために用いられている。これらの正面シート1、背面シート2、上面シート3および底面シート4を構成する前記樹脂シートは、通常、単層または複層の樹脂フィルムから構成される。前記樹脂シートを構成する樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装体としての基本的な性能を備えることが要求され、また、パウチ容器A1のシール部は、通常、熱溶着により形成されるので、ヒートシール性も要求される。したがって、前記樹脂シートとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層樹脂シートが好適であり、高いガスバリア性や遮光性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にバリア層を設けることが好適である。なお、ベースフィルム層そのものにバリア性を付与してもよい。この場合は、バリア層をベースフィルム層として用い、バリア層とシーラント層とを有する複層樹脂シートとなる。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、たとえば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、及びポリエーテルスルフォン(PES)などから構成される一層又は二層以上の延伸または未延伸フィルムが挙げられる。前記ベースフィルム層の厚みは、例えば、10μm〜150μm程度である。
シーラント層を構成するフィルムとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などから構成される一層または二層以上の延伸又未延伸フィルムが挙げられ、熱融着性に特に優れていることから直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。前記シーラント層の厚みは、例えば、30μm〜200μm程度である。
バリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
なお、前記樹脂シートには、商品名などのデザインを表示するために、通常、意匠印刷層が設けられている。前記意匠印刷層は、そのデザインが外部から視認できるように設けられていればよく、前記ベースフィルム層に意匠印刷層が設けられる。この場合、前記意匠印刷層は前記ベースフィルム層の外面又は内面の何れに設けてもよいが、傷付き防止の観点から、前記意匠印刷層は透明な前記ベースフィルム層の内面に設けられていることが好ましい。
正面シート1と背面シート2とは、それぞれの大部分を占める下部11および下部21が重ね合わされており、下部11および下部21の両側方端縁部同士が熱溶着されている。この正面シート1および背面シート2が熱溶着された部分を、シール部71と称する。シール部71は、図中上下方向に延びる帯状である。シール部71が設けられることにより、パウチ容器A1の両側方が封止されている。また、正面シート1は、図示された状態においては図中左右方向に延びる折り返し部13において外面側に折り返されている。正面シート1のうち折り返し部13を挟んで下部11とは反対側に位置する部分を上部12と称する。折り返し部13は、下部11と上部12との境界をなしている。同様に、背面シート2のうち下部21の上方に位置する部分を上部22と称する。
底面シート4は、中央部が折り返された状態で、正面シート1の下部11と背面シート2の下部21とに挟まれており、折り返し部41が形成されている。下部11の両側方端縁部の下方部分および下方端縁部と底面シート4の正面側にある端縁部とが熱溶着されており、この部分をシール部74と称する。また、下部21の両側方端縁部の下方部分および下方端縁部と底面シート4の背面側にある端縁部とが熱溶着されており、この部分をシール部75と称する。シール部74,75が設けられることにより、パウチ容器A1の底部が封止されている。
上面シート3は、正面シート1の上部12および背面シート2の上部22に重なっている。上面シート3の端縁部のおよそ半分は、正面シート1の上部12の端縁部と熱溶着されており、この部分をシール部72と称する。また、上面シート3の端縁部の残りのおよそ半分は、中央付近の一部を除き背面シート2の上部22の端縁部と熱溶着されており、この部分をシール部73と称する。図示された状態においては、シール部73は、図中左右方向に分断されている。また、上面シート3の端縁部と背面シート2の上部22の端縁部との未接合部分によって、充填口5が形成されている。シール部72,73および充填口5が設けられることにより、パウチ容器A1の上部は、充填口5を除き、封止されている。なお、本実施形態においては、上面シート3は、若干偏平な六角形状とされている。これに対応して、正面シート1の上部12および背面シート2の上部22は、略台形とされている。
注出口6は、上面シート3に設けられており、パウチ容器A1に充填された被充填物を注出するためのものである。図3によく表れているように、本実施形態においては、注出口6は、胴部61、蓋部62およびフランジ部63を有し、たとえばポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂からなり、上述した樹脂シートからなる正面シート1、背面シート2、上面シート3および底面シート4と比して相対的に硬質である。上面シート3には、注出口6を設けるための孔が形成されている。胴部61は、略円筒形であり、その一端部が上面シート3の前記孔に嵌り込んでいる。フランジ部63は、胴部61の一端から胴部61の径方向外方に延びており、平坦なリング状である。本実施形態においては、フランジ部63は、上面シート3の内面に接合されている。胴部61には、たとえば雄ねじ(図示略)が形成されており、蓋部62には、胴部61の前記雄ねじに螺合する雌ねじ(図示略)が形成されている。未使用状態においては、蓋部62は、胴部61に螺合することによって固定されている。さらに、蓋部62にはタンパーエビデント部(図示略)が設けられていてもよい。このタンパーエビデント部は、蓋部62を外すために胴部61に対して蓋部62を回転させると、適宜引きちぎられる構成とされており、開封されているかどうかの目視確認を容易にするために設けられる。本実施形態においては、図1によく表れているように、注出口6は、正面シート1の折り返し部13、すなわち正面シート1の下部11と上部12との境界に重なる位置に設けられており、さらに上面シート3の図中左右方向略中央に配置されている。なお、以上に述べた注出口6は、本発明で言う注出口の一例であり、具体的な構成は限定されない。本発明で言う注出口は、被充填物の性状に応じて被充填物を適切に注出できるものであればよく、その材質や形状は様々に設定できる。
図1および図2に示すように、パウチ容器A1には、2つの仮接合部81が設けられている。本実施形態においては、2つの仮接合部81は、正面シート1の折り返し部13の両端付近に位置している。各仮接合部81は、上面シート3の内面の一部と、折り返し部13を挟んで隣り合う正面シート1の上部12の内面の一部および背面シート2の上部22の内面の一部とが熱溶着されることによって形成されている。ただし、仮接合部81を形成する際には、シール部71,72,73,74を形成する際のシール温度よりも低いシール温度もしくは短い時間によって熱溶着を行う。これにより、想定される使用条件下においてはシール部71,72,73,74が、剥離するおそれがほとんどない程度に十分な接合力を発揮するのに対し、仮接合部81は、たとえば人の手によって任意に剥離することが可能な程度の接合力を発揮する、所謂弱シール状態とされている。
2つの仮接合部81が設けられていることにより、パウチ容器A1は、図2に示すように正面シート1が折り返し部13において外面側に略180°に近い角度で折り返され、かつ背面シート2および上面シート3が正面シート1の折り返し部13を挟んで重なり合う折り畳み状態が維持されている。すなわち、仮接合部81においては、上面シート3が折り返し部13を跨いで正面シート1の上部12の内面と背面シート2の上部22内面とに接合されている。これにより、仮接合部81が、上面シート3と正面シート1の上部12および背面シート2の上部22とを同一平面に沿わせるように作用する。正面シート1には折り返し部13が形成されている一方、背面シート2には、意図的な折り返し部は形成されていない。したがって、背面シート2が直立し、正面シート1が折り返し部13において明瞭に折り返された状態が維持される。また、2つの仮接合部81が設けられていることにより、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向が与えられている。すなわち、正面シート1の上部12と上面シート3との隙間を拡大してより大きな空間を確保することが、正面シート1の下部11と背面シート2との隙間を拡大してより大きな空間を確保することよりも困難となっている。
次に、パウチ容器A1に被充填物としての液体Lqを充填する工程を図4〜図6を参照しつつ、以下に説明する。液体Lqとしては、たとえば飲料などの飲食物、または洗剤あるいはシャンプーなど様々な液体が用いられる。以下の説明においては、液体Lqが飲料である場合を例として説明する。
まず、図4に示すように、充填口5を上方に向けて開口した状態で、パウチ容器A1を載置し、あるいは保持する。図1〜図3を参照して説明した通り、このときには、パウチ容器A1は上述した折り畳み状態が維持されている。このため、正面シート1が折り返し部13において略180°に近い角度で明瞭に折り曲げられており、背面シート2および上面シート3は、その全体が図中上下方向に沿っている。また、注出口6は、胴部61の軸方向が略水平方向に沿うか、水平方向に対してわずかな角度だけ傾いているに過ぎない状態となっている。
次いで、ノズルNzを上方から充填口5に挿入する。ノズルNzの先端は、充填口5を通過した後に、上面シート3や注出口6の側方を下降する。そして、たとえば図示されたように、正面シート1の折り返し部13よりも若干下方にノズルNzの先端を位置させる。ノズルNzの挿入過程においても、仮接合部81の接合力は継続して発揮される。これにより、パウチ容器A1の折り畳み状態が維持され、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向が与えられている。したがって、ノズルNzが注出口6に過度にぶつかってしまうことや、ノズルNzの先端が正面シート1の上部12と上面シート3との間に不当に入り込むことが回避される。そして、ノズルNzの下降を停止させた後に、液体Lqの充填を開始する。液体Lqは、パウチ容器A1の底部に注がれる。
次いで、図5に示すように、さらに液体Lqの充填を継続する。これにより、パウチ容器A1内にある液体Lqの量が増大する。これに伴い、底面シート4の折り返し角度が徐々に緩やかとなり、正面シート1の下部11と背面シート2の下部21とが徐々に遠ざかる。この結果、パウチ容器A1全体が、偏平な状態から若干寸胴な状態へと変化する。ただし、本実施形態においては、仮接合部81の接合力が適切に設定されることにより、図示された程度の変形では仮接合部81は剥離せず、パウチ容器A1の折り畳み状態が維持されている。
次いで、液体Lqの充填量が所定量に達すると、ノズルNzからの液体Lqの注ぎ込みを停止し、ノズルNzをパウチ容器A1から抜き取る。そして、図6に示すように、充填口5を形成していた上面シート3の端縁部と背面シート2の上部22の端縁部との未接合部分を熱溶着する。これにより、分断されていたシール部73が一体的に繋がった形状となり、充填口5が封止される。さらに、必要に応じて、たとえば注出口6を図中矢印方向に捻ることにより、仮接合部81を剥離させる。これにより、図7に示す飲料製品B1が得られる。飲料製品B1は、充填口5が封止されたパウチ容器A1内に飲料である液体Lqが充填されたものである。仮接合部81が剥離されたことにより、パウチ容器A1の折り畳み状態が解除されている。すなわち、正面シート1は、折り返し部13の痕跡が若干残存しているものの、折り返された状態とはなっておらず、下部11と上部12とが互いに緩やかな角度をなすように広げられている。また、上面シート3は上方を向く状態となっており、注出口6は、胴部61の軸方向が鉛直方向に沿う姿勢となっている。
なお、仮接合部81の接合力は、図3〜図6を通じてパウチ容器A1の折り畳み状態を維持しつつ、手作業によってはじめて剥離できる程度が好適であるが、その強さはこれに限定されない。仮接合部81は、少なくとも図4に示すノズルNzの挿入完了まで、パウチ容器A1の折り畳み状態を維持することが好ましい。一方、図5および図6に示す液体Lqの充填に伴うパウチ容器A1の変形によって、いずれかの仮接合部81の一部分または全部、さらには2つの仮接合部81の双方が、剥離してしまう程度の接合力であってもよい。あるいは、仮接合部81が設けられる位置および大きさによっては、いずれかの仮接合部81の一部分または全部、さらには2つの仮接合部81の双方が、接合状態を維持したまま残存していても、液体Lqを充填し、飲料製品B1の製造を完了可能であることも想定される。
次に、パウチ容器A1の作用について説明する。
本実施形態によれば、図4に示すように、パウチ容器A1に液体Lqを充填する際には、充填口5を開口させる一方、正面シート1の下部11と上部12とが重なりあうように正面シート1が折り返され、この正面シート1に上面シート3が沿った状態が維持される。これにより、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向が与えられている。このため、ノズルNzを充填口5から挿入するときに、ノズルNzの先端が注出口6に過度に接触することや、ノズルNzの先端が正面シート1の上部12と上面シート3との間に不当に入り込んでしまうことを防止することができる。これにより、ノズルNzから液体Lqを注ぎ込むときに、液体Lqが注出口6に注がれたり、正面シート1の上部12と上面シート3との間に注がれてしまったりすることを回避することが可能である。したがって、パウチ容器A1に液体Lqを適切に充填することができる。そして、液体Lqの充填が完了した後に、仮接合部81を剥離すれば、図5に示すように、直立した姿勢で安定して載置可能な飲料製品B1が得られる。
仮接合部81は、上面シート3の内面と正面シート1の内面および背面シート2の内面とが弱シールされた部位である。このため、液体Lqの充填が完了した後に仮接合部81を剥離しても、飲料製品B1の外面には、仮接合部81の痕跡は直接には現れない。したがって、パウチ容器A1が用いられる飲料製品B1の外観を美麗に仕上げるのに適している。
図1に示す折り畳み状態において、注出口6を正面シート1の折り返し部13と重なるように配置することは、換言すると、注出口6を上面シート3の中央寄りに位置することになる。このため、飲料製品B1において、上方を向く上面シート3の中央付近に注出口6が直立した姿勢で位置することとなる。これは、たとえば液体Lqが飲料である場合に、購入者が注出口6から液体Lqを無理のない姿勢で摂取できるという利点がある。
注出口6がフランジ部63を有し、このフランジ部63が上面シート3に接合されていることにより、上面シート3がフランジ部63によって平らな状態に保たれる。上面シート3が平らであれば、飲料製品B1において注出口6を常に上方に向けさせることができる。一方、上面シート3が平らであるほど、図4に示す充填工程においては、上面シート3と正面シート1の上部12とがノズルNzの挿入方向である上下方向に沿いやすい。本実施形態とは異なり、仮接合部81が設けられていない構成においては、正面シート1、背面シート2、上面シート3および底面シート4の変形によって、上面シート3と正面シート1の上部12との隙間が若干開き気味になることが想定される。上面シート3と正面シート1の上部12とが開くと、ノズルNzが誤って上面シート3と正面シート1の上部12との隙間に入り込んでしまうおそれが大きくなり、適切な充填が阻害される。本実施形態によれば、仮接合部81が設けられることにより、パウチ容器A1の折り畳み状態が維持されており、上面シート3が平らな状態に保たれているものの、ノズルNzが上面シート3と正面シート1の上部12との隙間に入り込んでしまうことを適切に防止することができる。
なお、仮接合部81は、折り返し部13を挟んで隣り合う正面シート1の上部12の内面の一部および背面シート2の内面の一部と、上面シート3の内面の一部とを折り返し部13の両端付近の位置で弱シールする構成が好ましいが、これに限定されるものではない。たとえば、折り返し部13の両端付近以外の位置で弱シールする構成であってもよいし、また、正面シート1の上部12の内面の一部および背面シート2の内面の一部のいずれか一方のみと、上面シート3の内面の一部とを弱シールした構成であってもよい。このような仮接合部81であっても、パウチ容器A1の折り畳み状態を維持することに寄与する。さらに、正面シート1の上部12の内面の一部と、上面シート3の内面の一部とを、折り返し部13の両端付近以外の位置で弱シールした構成であってもよい。このような仮接合部81であっても、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向が与えられることから、同様の効果を奏し得る。
図8〜図11は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図8および図9は、本発明の第二実施形態に基づくパウチ容器を示している。本実施形態のパウチ容器A2は、上述した仮接合部81に代えて複数の仮接合部82を有する点が、上述したパウチ容器A1と異なっている。
本実施形態においては、4つの仮接合部82が設けられており、図8に示すようにシール部72と重なる配置とされている。図9に示すように、各仮接合部82は、正面シート1の一部同士、具体的には正面シート1の下部11の外面と上部12の外面とがホットメルト接着剤82aによって接合された部位である。ホットメルト接着剤82aは、常温で接着性を示さず、加熱することによって接着可能となる性質を有する接着剤であって、加熱溶融によって正面シート1の外面に付着させることができる接着剤である。ホットメルト接着剤82aは、例えば、公知のホットメルトガンなどを用いて、正面シート1の外面にスポット的に付着させることができる。たとえば、正面シート1の上部12のうちシール部72を形成する部分の外面の4箇所にホットメルト接着剤82aを付着させ、これらのホットメルト接着剤82aとともにシール部72を正面シート1の下部11の外面に圧着することにより、4つの仮接合部82を形成することができる。
ホットメルト接着剤82aは、通常公知のホットメルト接着剤を用いることができる。具体的には、例えば、オレフィン系ポリマー;ウレタン系ポリマー;エステル系ポリマー;シリコーン系ポリマー;エチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、エチレン−アクリル酸系共重合体、エチレン−メタクリル酸系共重合体などのエチレン系共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン−ブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)などのスチレン系ポリマー;エチレン−αオレフィンなどのオレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマーなどの熱可塑性エラストマー;などのベースポリマーを主成分として、これらを1種単独で又は2種以上含有するホットメルト接着剤が挙げられる。また、これらホットメルト接着剤は1種単独で又は2種以上を混合して使用できる。中でも、熱可塑性炭化水素樹脂などのオレフィン系ポリマー及びウレタンプレポリマーなどのウレタン系ポリマーの少なくとも何れか一方をベースポリマーとして含むホットメルト接着剤が好ましい。
仮接合部82が設けられていることにより、正面シート1の上部12が下部11に接合されている。また、仮接合部82がシール部72と重なっていることにより、シール部72を介して上面シート3の下方部分も正面シート1の下部11に間接的に固定される。これにより、図9に示すように正面シート1が折り返し部13において外面側に折り返され、かつ背面シート2および上面シート3が正面シート1の折り返し部13を挟んで重なり合う折り畳み状態が維持されている。また、仮接合部82は、仮接合部81と同様に、ノズルNzを用いた充填工程においてパウチ容器A2の折り畳み状態を維持しつつ、少なくとも充填が完了した後に、手作業によって適切に剥離することが可能な程度の接合力とされている。
このような実施形態によっても、パウチ容器A2に被充填物を適切に充填することができる。シール部72は、正面シート1と上面シート3とが熱溶着された部位であり、単体の正面シート1や上面シート3と比して剛性が高い。このような剛性が高い部位にホットメルト接着剤82aを付着させることにより、仮接合部82を適切に形成することができる。また、シール部72は、正面シート1の上部12の端縁部であるため、正面シート1をより強固に折り返す効果が期待できる。これにより、パウチ容器A2の折り畳み状態をより確実に維持することができる。
なお、仮接合部82は、シール部72にホットメルト接着剤82aを付着させた構成が好ましいが、これに限定されるものではない。正面シート1の上部12のうちシート部72を構成する部分以外にホットメルト接着剤82aを付着させた構成であってもよい。あるいは、正面シート1の上部12のうちシール部71の両端付近を構成する部位にホットメルト接着剤82aを付着させることにより、シール部72の両端付近とシール部71の上端付近とがホットメルト接着剤82aによって仮接合された構成であってもよい。シール部71とシール部72とは、いずれもが比較的剛性が高い部位であるため、仮接合部82を構成する部位として適している。また、仮接合部82としては、上述した折り畳み状態を明瞭に維持するものでなくても、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向を与える構成であれば、本願が意図する効果を奏する。
図10は、本発明の第三実施形態に基づくパウチ容器を示している。本実施形態のパウチ容器A3は、上面シート3に対する注出口6の取り付け位置が異なるほかは、上述したパウチ容器A1と同様の構成である。また、以下の説明から理解される通り、本実施形態の注出口6の位置は、本発明で言う仮接合部の構成に関わらず所望の位置が採用され得る。したがって、パウチ容器A3において仮接合部81に代えてパウチ容器A2における仮接合部82を採用することができる。
図11は、充填口5が封止されたパウチ容器A3に被充填物としての飲料が充填された飲料製品B2を示している。飲料製品B2においては、上述した飲料製品B1と異なり、注出口6が斜め上方を向いている。このような実施形態によっても、パウチ容器A3に被充填物を適切に充填することが可能であり、直立した姿勢で安定して載置可能な飲料製品B2が得られる。
図12は、本発明の第四実施形態に基づくパウチ容器を示している。本図は、図1のIII−III線に沿う断面図に相当する。本実施形態のパウチ容器A4は、図示された仮接合部81を有している。この仮接合部81は、正面シート1の上部12と上面シート3とが弱シールされた部位である。本実施形態においては、仮接合部81は、抽出口6とシール部72との間(図1において左右中央に相当する位置)に設けられているが、図1における左右いずれかに偏った位置に設けられていてもよい。一方、背面シート2の上部22と上面シート3とを接合する仮接合部、あるいは正面シート1の下部11と上部12とを接合する仮接合部は設けられていない。
このような構成の場合、仮接合部81は、パウチ容器A4を上述した折り畳み状態に確実に維持ほどの拘束力を発揮するとは限らない。しかし、この仮接合部81が設けられていることにより、パウチ容器A4は、正面シート1の上部12と上面シート3との拡開が、正面シート1の下部11と背面シート2との拡開よりも生じにくい傾向が与えられている構成に該当する。したがって、このような実施形態によっても、パウチ容器A4に被充填物を適切に充填することができる。
本発明に係るパウチ容器は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るパウチ容器の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、仮接合部81と仮接合部82を組み合わせて用いることができることはいうまでもない。
上述した弱シールやホットメルト接着剤による仮接合部は、本発明で言う仮接合部の一例でありこれらに限定されるものではない。仮接合部としては、前記正面シート、前記背面シートおよび前記上面シートから選択される1つの一部同士、または複数の一部同士が剥離可能に仮接合されたものであって、本発明に係るパウチ容器の折り畳み状態を維持しつつ、たとえば手作業などによって任意に、あるいは充填工程における許容しうるタイミングで剥離可能なものが好ましく、様々な構成を採用できる。さらに、本願で言う仮接合部としては、前記正面シートの前記上部と前記上面シートとの拡開が、前記正面シートの前記下部と前記背面シートとの拡開よりも生じにくい傾向を与えるものでれば、様々な構成を採用できる。
本発明における被充填物は、液体に限定されず、たとえば粉粒体であってもよい。また、上述した通り、本発明に係るパウチ容器は、ノズルを用いて被充填物を充填する際に、好適な充填を実現しうるが、ノズルを用いた充填は、被充填物の充填形態の一例であってこれに限定されず、様々な充填形態を採用可能である。
A1〜A4 パウチ容器
B1,B2 飲料製品
1 正面シート
11 下部
12 上部
13 折り返し部
2 背面シート
21 下部
22 上部
3 上面シート
4 底面シート
41 折り返し部
5 充填口
6 注出口
61 胴部
62 蓋部
63 フランジ部
71〜75 シール部
81,82 仮接合部

Claims (5)

  1. 樹脂シートからなり、かつ上部および下部を有する正面シートと、
    樹脂シートからなり、かつ端縁部の一部が前記正面シートの前記下部の端縁部の少なくとも一部と接合された背面シートと、
    樹脂シートからなり、前記正面シートの前記上部および前記背面シートのそれぞれの端縁部の少なくとも一部ずつに接合された上面シートと、
    前記背面シートと前記上面シートとの未接合部分によって形成された充填口と、を少なくとも備えており、
    前記正面シート、前記背面シートおよび前記上面シートから選択される1つの一部同士、または複数の一部同士が剥離可能に仮接合された仮接合部を有することにより、前記正面シートの前記上部と前記上面シートとの拡開が、前記正面シートの前記下部と前記背面シートとの拡開よりも生じにくい傾向が与えられていることを特徴とする、パウチ容器。
  2. 前記正面シートの前記上部が前記下部に対して外面側に折り返された折り返し部が形成され、かつ前記背面シートおよび前記上面シートが前記正面シートの前記折り返し部を挟んで重なり合う折り畳み状態が維持されている、請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記仮接合部は、前記正面シートの前記折り返し部の両端寄りの位置において、前記上面シートの内面の一部が、前記正面シートの前記折り返し部を挟んで隣り合う前記正面シートの内面の一部と前記背面シートの内面の一部とに仮接合された構成とされている、請求項2に記載のパウチ容器。
  4. 前記仮接合部は、前記正面シートの外面の一部同士が仮接合された構成とされている、請求項1または2に記載のパウチ容器。
  5. 前記上面シートにおいて、前記正面シートの前記上部と前記下部との境界に重なる位置に設けられた注出口をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のパウチ容器。
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