JP2003275650A - 描画システム、およびこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法 - Google Patents

描画システム、およびこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機el装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、pdp装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機elの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法

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JP2003275650A
JP2003275650A JP2002086605A JP2002086605A JP2003275650A JP 2003275650 A JP2003275650 A JP 2003275650A JP 2002086605 A JP2002086605 A JP 2002086605A JP 2002086605 A JP2002086605 A JP 2002086605A JP 2003275650 A JP2003275650 A JP 2003275650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出パターンデータの入れ替えを容易に行う
ことを目的とする。 【解決手段】 チップ形成領域Cにおける画素Eの配列
に関する画素情報と、ワークW上におけるチップ形成領
域の配置に関するチップ情報と、各ノズル38の配置に
関するノズル情報とを設定する設定手段と、ワークおよ
び機能液滴吐出ヘッド7の位置関係、並びに設定手段に
より設定された各情報に基づいて、各ノズルの吐出パタ
ーンデータを生成する吐出パターンデータ生成手段と、
生成された吐出パターンデータを格納した記憶媒体5
と、記憶媒体に格納された吐出パターンデータを読み込
み、当該吐出パターンデータに基づいて描画を行う描画
手段と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能液滴吐出ヘッ
ドからワークに機能液滴を選択的に吐出することにより
描画を行う描画システム、およびこれを用いた液晶表示
装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装
置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装
置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの
製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レン
ズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなど、イ
ンクジェットヘッド(機能液滴吐出ヘッド)に同ピッチ
で配列されたノズル列から、インク(機能液滴)を吐出
することによりドットを形成する機能液滴吐出装置で
は、1のインクジェットヘッドを主走査方向および副走
査方向にワークに対して相対的に移動することによっ
て、描画を行っている。この場合、各ノズルの吐出パタ
ーンデータ(描画パターンデータ)は、ノズル列(ヘッ
ド)毎に生成され、生成されたデータをヘッド駆動装置
に順次送ることにより、1列分の機能液滴の吐出(描
画)を行っている。
【0003】ところが、近年、大型のプリンタ等では、
機能液滴吐出ヘッドの歩留まりを考慮し、副走査方向の
ノズルの全並び(1ライン)を、単一の機能液滴吐出ヘ
ッドではなく、複数の機能液滴吐出ヘッドで構成してい
る。このため、例えば2列のノズル列を有する機能液滴
吐出ヘッドを6個並べることで1ラインが構成される場
合は、全部で12列分の吐出パターンデータを生成する
必要がある。しかしながら、12列分の吐出パターンデ
ータを生成するには、膨大なデータ量となるため、従来
のノズル列毎に吐出パターンデータを生成する方法では
事実上生成不可能であった。
【0004】そこで、複数の機能液滴吐出ヘッドを用い
て描画を行う機能液滴吐出装置では、ワークおよび機能
液滴吐出ヘッドの位置関係並びに設定された画素情報や
ノズル情報等に基づいて、全てのノズルの吐出パターン
データを、一括して生成する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、使用する機能液滴吐出装置毎にデータを
生成するため、各機能液滴吐出装置を駆動する駆動PC
はいずれも高性能であることが望まれる。また、機能液
滴吐出装置に対し、吐出パターンデータの入れ替えを行
う場合には、その都度、元々記憶されていた吐出パター
ンデータを削除し、再度新たな吐出パターンデータを生
成し直すといった煩雑な手間を必要としていた。しか
も、この場合、データの生成時には、機能液滴吐出装置
を駆動できないため、稼働率の低下も大きな問題となっ
ていた。
【0006】本発明は、複数の機能液滴吐出ヘッドに列
設されたノズル列からワークに機能液滴を選択的に吐出
することで描画を行う場合に、各ノズルの吐出パターン
データの入れ替えを容易に行い得る描画システム、およ
びこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置
の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製
造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタ
の製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、
金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法
および光拡散体形成方法を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の描画システム
は、記憶媒体に格納されたデータに基づき、機能液滴吐
出ヘッドをワークに対して相対的に移動させながら当該
機能液滴吐出ヘッドに列設した複数のノズルから機能液
滴を選択的に吐出させることにより、ワーク上の1以上
のチップ形成領域に描画を行う描画システムであって、
チップ形成領域における画素の配列に関する画素情報
と、ワーク上におけるチップ形成領域の配置に関するチ
ップ情報と、各ノズルの配置に関するノズル情報とを設
定する設定手段と、ワークおよび機能液滴吐出ヘッドの
位置関係、並びに設定手段により設定された画素情報、
チップ情報およびノズル情報に基づいて、各ノズルの吐
出パターンデータを生成する吐出パターンデータ生成手
段と、生成された吐出パターンデータを格納した記憶媒
体と、記憶媒体に格納された吐出パターンデータを読み
込み、当該吐出パターンデータに基づいて描画を行う描
画手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、ワークおよび機能液滴
吐出ヘッドの位置関係並びに設定された画素情報、チッ
プ情報およびノズル情報に基づいて、吐出パターンデー
タを生成するため、全てのノズルの吐出パターンデータ
を、一括して生成することができる。すなわち、ノズル
数に関係なく各ノズルの吐出パターンデータを容易且つ
迅速に生成することができる。また、描画手段は、デー
タ生成手段によって生成された各ノズルの吐出パターン
データを格納した記憶媒体を読み込むだけで、描画を行
うことができる。すなわち、描画手段によって吐出パタ
ーンデータの生成のための時間を必要としないため、描
画処理を長時間中断することがない。したがって、吐出
パターンデータの生成による描画手段の稼働率の低下を
防ぐことができる。さらに、吐出パターンデータが記憶
媒体に格納されているため、記憶媒体を交換するだけ
で、煩雑な手間を必要とすることなく吐出パターンデー
タの入れ替えを行うことができる。
【0009】この場合、設定手段により機能液滴吐出ヘ
ッドの相対移動に関するヘッド移動情報が更に設定され
ることにより、画素情報、チップ情報、ノズル情報およ
びヘッド移動情報に基づいて、機能液滴吐出ヘッドのヘ
ッド動作パターンデータを生成するヘッド動作パターン
データ生成手段を更に備え、記憶媒体は、生成されたヘ
ッド動作パターンデータを格納し、描画手段は、記憶媒
体に格納されたヘッド動作パターンデータを読み込み、
当該ヘッド動作パターンデータに基づいて描画を行うこ
とが好ましい。
【0010】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドの
相対移動に関するヘッド移動情報を更に設定すること
で、各ノズルの吐出パターンデータだけでなく、機能液
滴吐出ヘッドのヘッド動作パターンデータも生成するこ
とができる。言い換えれば、画素情報と、チップ情報
と、ノズル情報と、ヘッド移動情報と、が設定されるこ
とで、一括して各ノズルの吐出パターンデータおよびヘ
ッド動作パターンデータを生成することができる。すな
わち、ヘッド数やノズル数に関係なく、これらのデータ
を容易且つ迅速に生成することができる。また、記憶媒
体を読み込むだけで描画を行うことができるため、ヘッ
ド動作パターンデータ(および吐出パターンデータ)の
生成による描画手段の稼働率の低下を防ぐことができ
る。さらに、記憶媒体を交換するだけで、煩雑な手間を
必要とすることなく、ヘッド動作パターンデータ(およ
び吐出パターンデータ)の入れ替えを行うことができ
る。
【0011】この場合、画素情報には、機能液滴の色情
報が含まれ、吐出パターンデータおよびヘッド動作パタ
ーンデータは、色別に生成されることが好ましい。
【0012】この構成によれば、吐出パターンデータお
よびヘッド動作パターンデータが、色別に生成されるた
め、複数色の画素により描画を行う場合(カラー描画を
行う場合)、描画処理を容易に行うことができる。
【0013】この場合、記憶媒体には、色別に生成され
た吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータ
がそれぞれ色別に格納されていることが好ましい。
【0014】また、この場合、描画手段は、色別に複数
備えられ、色別の記憶媒体をそれぞれ読み込むことによ
り、各色の描画を行うことが好ましい。
【0015】これらの構成によれば、色別に生成された
吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータに
基づいて、複数の描画手段により各色の描画を行うこと
ができる。すなわち、このように複数の描画手段により
描画を行う場合でも、複数色分の吐出パターンデータお
よびヘッド動作パターンデータを一括して、容易且つ迅
速に生成することができる。また、複数の描画手段のう
ち、いずれかの色を描画する描画手段が故障等で使用で
きない場合でも、データ上は記憶媒体を交換するだけで
(当然、機能液滴の交換も必要であるが)、他の描画手
段によりその色の描画を行うことができる。
【0016】これらの場合、設定手段は、1の画素内に
おける機能液滴の吐出位置に関する吐出位置情報を更に
設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターン
データは、吐出位置情報に基づいて生成されることが好
ましい。
【0017】この構成によれば、1の画素内における機
能液滴の吐出位置を設定することができるため、所望す
る位置に機能液滴を着弾させることができる。
【0018】これらの場合、設定手段は、1の画素に対
する機能液滴の吐出回数に関する吐出回数情報を更に設
定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデ
ータは、吐出回数情報に基づいて生成されることが好ま
しい。
【0019】この構成によれば、1の画素に対する機能
液滴の吐出回数を設定することができる。すなわち、1
の画素当たりのドット数を、4個、8個などと任意に設
定することができる。
【0020】この場合、設定手段は、1の画素に対し複
数回に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異な
るノズルから機能液滴を吐出するようにノズルずらし情
報を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作
パターンデータは、ノズルずらし情報に基づいて生成さ
れることが好ましい。
【0021】この構成によれば、1の画素に対し、複数
回に分割してそれぞれ異なるノズルから機能液滴を吐出
することができる。したがって、ノズルによって機能液
滴の吐出量にばらつきがある場合でも、1の画素に対す
る機能液滴吐出量を平均化することができる。
【0022】この場合、設定手段は、1の画素に対し複
数回に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異な
る吐出位置に機能液滴を吐出するように位置ずらし情報
を更に設定し、吐出パターンデータおよびヘッド動作パ
ターンデータは、位置ずらし情報に基づいて生成される
ことが好ましい。
【0023】この構成によれば、1の画素内において、
複数回に分割してそれぞれ異なる吐出位置に機能液滴を
吐出させることができるため、1の画素をむらなく描画
することができる。
【0024】これらの場合、機能液滴吐出ヘッドは、ノ
ズル列が列設された複数の単位ヘッドによって構成され
ていることが好ましい。
【0025】この構成によれば、機能液滴吐出ヘッド
は、ノズル列が列設された複数の単位ヘッドによって構
成されているため、同型の単位ヘッドを大量生産するこ
とができ、ひいては機能液滴吐出ヘッドを安価で製造す
ることができる。
【0026】本発明の液晶表示装置の製造方法は、上記
した描画システムを用い、カラーフィルタの基板上に多
数のフィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造
方法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材
料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に
走査し、フィルタ材料を選択的に吐出して多数のフィル
タエレメントを形成することを特徴とする。
【0027】本発明の有機EL装置の製造方法は、上記
した描画システムを用い、基板上の多数の絵素ピクセル
にそれぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方
法であって、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導
入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査
し、発光材料を選択的に吐出して多数のEL発光層を形
成することを特徴とする。
【0028】本発明の電子放出装置の製造方法は、上記
した描画システムを用い、電極上に多数の蛍光体を形成
する電子放出装置の製造方法であって、機能液滴吐出ヘ
ッドに各色の蛍光材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを
電極に対し相対的に走査し、蛍光材料を選択的に吐出し
て多数の蛍光体を形成することを特徴とする。
【0029】本発明のPDP装置の製造方法は、上記し
た描画システムを用い、背面基板上の多数の凹部にそれ
ぞれ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、
機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、機能液
滴吐出ヘッドを背面基板に対し相対的に走査し、蛍光材
料を選択的に吐出して多数の蛍光体を形成することを特
徴とする。
【0030】本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、
上記した描画システムを用い、電極上の多数の凹部に泳
動体を形成する電気泳動表示装置の製造方法であって、
機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、機能
液滴吐出ヘッドを電極に対し相対的に走査し、泳動体材
料を選択的に吐出して多数の泳動体を形成することを特
徴とする。
【0031】このように、上記の描画システムを、液晶
表示装置の製造方法、有機EL(Electro-Luminescenc
e)装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP
(Plasma Display Panel)装置の製造方法および電気泳
動表示装置の製造方法に適用することにより、吐出パタ
ーンデータに基づいて、各装置に求められるフィルタ材
料や発光材料等を、適切な位置に適切な量を選択的に供
給することができる。なお、液滴吐出ヘッドの走査は、
一般的には主走査および副走査となるが、いわゆる1ラ
インを単一の液滴吐出ヘッドで構成する場合には、副走
査のみとなる。また、電子放出装置は、いわゆるFED
(Field Emission Display)装置を含む概念である。
【0032】本発明のカラーフィルタの製造方法は、上
記した描画システムを用い、基板上に多数のフィルタエ
レメントを配列して成るカラーフィルタを製造するカラ
ーフィルタの製造方法であって、機能液滴吐出ヘッドに
各色のフィルタ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基
板に対し相対的に走査し、フィルタ材料を選択的に吐出
して多数のフィルタエレメントを形成することを特徴と
する。この場合、多数のフィルタエレメントを被覆する
オーバーコート膜が形成されており、フィルタエレメン
トを形成した後に、機能液滴吐出ヘッドに透光性のコー
ティング材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対
し相対的に走査し、コーティング材料を選択的に吐出し
てオーバーコート膜を形成することが、好ましい。
【0033】本発明の有機ELの製造方法は、上記した
描画システムを用い、EL発光層を含む多数の絵素ピク
セルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法であっ
て、機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、機
能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、発光材
料を選択的に吐出して多数のEL発光層を形成すること
を特徴とする。この場合、多数のEL発光層と基板との
間には、EL発光層に対応して多数の画素電極が形成さ
れており、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入
し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、
液状電極材料を選択的に吐出して多数の画素電極を形成
することが、好ましい。この場合、多数のEL発光層を
覆うように対向電極が形成されており、EL発光層を形
成した後に、機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入
し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に走査し、
液状電極材料を選択的に吐出して対向電極を形成するこ
とが、好ましい。
【0034】本発明のスペーサ形成方法は、上記した描
画システムを用い、2枚の基板間に微小なセルギャップ
を構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するスペー
サ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにスペーサを
構成する粒子材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを少な
くとも一方の基板に対し相対的に走査し、粒子材料を選
択的に吐出して基板上にスペーサを形成することを特徴
とする。
【0035】本発明の金属配線形成方法は、上記した描
画システムを用い、基板上に金属配線を形成する金属配
線形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに液状金属材
料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対的に
走査し、液状金属材料を選択的に吐出して金属配線を形
成することを特徴とする。
【0036】本発明のレンズ形成方法は、上記した描画
システムを用い、基板上に多数のマイクロレンズを形成
するレンズ形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドにレ
ンズ材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相
対的に走査し、レンズ材料を選択的に吐出して多数のマ
イクロレンズを形成することを特徴とする。
【0037】本発明のレジスト形成方法は、上記した描
画システムを用い、基板上に任意形状のレジストを形成
するレジスト形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに
レジスト材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対
し相対的に走査し、レジスト材料を選択的に吐出してレ
ジストを形成することを特徴とする。
【0038】本発明の光拡散体形成方法は、上記した描
画システムを用い、基板上に多数の光拡散体を形成する
光拡散体形成方法であって、機能液滴吐出ヘッドに光拡
散材料を導入し、機能液滴吐出ヘッドを基板に対し相対
的に走査し、光拡散材料を選択的に吐出して多数の光拡
散体を形成することを特徴とする。
【0039】このように、上記の描画システムを、カラ
ーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ
形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジス
ト形成方法および光拡散体形成方法に適用することによ
り、吐出パターンデータに基づいて、各電子デバイスや
各光デバイスに求められるフィルタ材料や発光材料等
を、適切な位置に適切な量を選択的に供給することがで
きる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の実施形態について説明する。本発明の描画システ
ムを構成する機能液滴吐出装置は、その機能液滴吐出ヘ
ッドに配列された複数のノズルから、微小な液滴をドッ
ト状に精度良く吐出することができることから、機能液
に特殊なインクや感光性・発光性の樹脂等を用いること
により、各種部品の製造分野への応用が期待されてい
る。
【0041】例えば、本実施形態の描画システムは、液
晶表示装置や有機EL装置等の、いわゆるフラットディ
スプレイの製造装置に適用され、その複数の機能液滴吐
出ヘッドからフィルタ材料や発光材料等の機能液を吐出
して(インクジェット方式)、液晶表示装置におけるR
(赤).G(緑).B(青)のフィルタエレメントや、
有機EL装置における各画素のEL発光層および正孔注
入層を形成するものである。そこで、本実施形態では、
液晶表示装置の製造装置等に適用される描画システムを
例に挙げて説明する。
【0042】図1に示すように、描画システム1は、種
々のデータ(吐出パターンデータおよびヘッド動作パタ
ーンデータ)を生成するデータ生成用PC2と、R
(赤).G(緑).B(青)別に生成されたデータをそ
れぞれ格納する複数の記憶媒体5と、R(赤).G
(緑).B(青)それぞれの機能液滴を吐出する3台の
機能液滴吐出装置10を備えた描画装置6と、により構
成されている。
【0043】データ生成用PC2は、膨大なデータを処
理するため高スペックのものが用いられ(例えば、P4
−1.5GHz, RAM1G)、できるだけ短時間にてデータの生
成ができるように構成されている。データの生成方法に
ついては、後に詳述するが、ユーザにより設定された描
画対象となる基板Wや機能液滴吐出ヘッド7、並びに機
種等に関する種々の情報に基づいてデータの生成を行
い、記憶媒体5にこれらのデータを格納する。また、記
憶媒体5は、機種別(ライン別)且つ色別に作成され、
同一機種間においてデータの入れ替えが行えるようにな
っている。
【0044】一方、描画装置6は、いずれも同一機種で
あって、R(赤).G(緑).B(青)の描画を行う機
能液滴吐出装置10と、各記憶媒体5を読み込み、各機
能液滴吐出装置10を制御するPC(第2PC)152
と、マガジンにストックした処理前の基板Wを送り出す
搬入側マガジンローダ8と、処理後の基板Wを送り出す
搬出側マガジンローダ9とにより構成されている。処理
前の基板Wは、搬入側マガジンローダ8から図示しない
移載装置に移載されて各機能液滴吐出装置10によりR
色、G色、B色の描画が行われ(描画する順番について
は任意)、図示しない移載装置を介して搬出側マガジン
ローダ9により送り出される。
【0045】ここで、各機能液滴吐出装置10の装置構
成について説明する。図2および図3に示すように、機
能液滴吐出装置10は、X軸テーブル23およびこれに
直交するY軸テーブル24と、Y軸テーブル24に設け
たメインキャリッジ25と、メインキャリッジ25に搭
載したヘッドユニット26とを有している。詳細は後述
するが、ヘッドユニット26には、サブキャリッジ41
を介して、複数の機能液滴吐出ヘッド7が搭載されてい
る。また、この複数の機能液滴吐出ヘッド7に対応し
て、X軸テーブル23の吸着テーブル28上に基板(ワ
ーク)Wがセットされるようになっている。
【0046】本実施形態の機能液滴吐出装置10では、
機能液滴吐出ヘッド7の駆動(機能液滴の選択的吐出)
に同期して基板Wが移動する構成であり、機能液滴吐出
ヘッド7のいわゆる主走査は、X軸テーブル23のX軸
方向への往復の両動作により行われる。また、これに対
応して、いわゆる副走査は、Y軸テーブル24により機
能液滴吐出ヘッド7のY軸方向への往動動作により行わ
れる。なお、上記の主走査をX軸方向への往動(または
復動)動作のみで行うようにしてもよい。
【0047】ヘッドユニット26は、サブキャリッジ4
1と、サブキャリッジ41に搭載した複数個(12個)
の機能液滴吐出ヘッド7とを備えている。12個の機能
液滴吐出ヘッド7は、6個づつ左右に二分され、主走査
方向に対し所定の角度傾けて配設されている。なお、本
実施形態の機能液滴吐出ヘッド7は、ピエゾ圧電効果を
応用した精密ヘッドが使用され、微小液滴を着色層形成
領域に選択的に吐出するものである。
【0048】また、各6個の機能液滴吐出ヘッド7は、
副走査方向に対し相互に位置ずれして配設され、12個
の機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル38(後述す
る)が副走査方向において連続する(一部重複)ように
なっている。すなわち、実施形態のヘッド配列は、サブ
キャリッジ41上において、同一方向に傾けて配置した
6個の機能液滴吐出ヘッド7を2列としている。このよ
うに、所定角度(副走査方向に対して角度θ)の傾斜状
態で主走査を行うことにより、複数のノズルのノズル間
ピッチを基板上の画素ピッチに合わせることができる。
また、各機能液滴吐出ヘッド7には、2本のノズル列3
7,37が相互に平行に列設されており、各ノズル列3
7は、等ピッチで並べた180個(図示では模式的に表
している)の吐出ノズル38で構成されている。
【0049】もっとも、この配列パターンは一例であ
り、例えば、各ヘッド列における隣接する機能液滴吐出
ヘッド7,7同士を90°の角度を持って配置(隣接ヘ
ッド同士が「ハ」字状)したり、各ヘッド列間における
機能液滴吐出ヘッド7を90°の角度を持って配置(列
間ヘッド同士が「ハ」字状)したりすることは可能であ
る。いずれにしても、12個の機能液滴吐出ヘッド7の
全吐出ノズル38によるドットが副走査方向において連
続していればよい。
【0050】また、各種の基板Wに対し機能液滴吐出ヘ
ッド7を専用部品とすれば、機能液滴吐出ヘッド7をあ
えて傾けてセットする必要は無く、千鳥状や階段状に配
設すれば足りる。さらにいえば、所定長さのノズル列3
7(ドット列)を構成できる限り、これを単一の機能液
滴吐出ヘッド7で構成してもよいし複数の機能液滴吐出
ヘッド7で構成してもよい。すなわち、機能液滴吐出ヘ
ッド7の個数や列数、さらに配列パターンは任意であ
る。
【0051】ここで、描画装置6の一連の動作を簡単に
説明する。先ず、準備段階として、各機能液滴吐出装置
10を制御するPC(第2PC152)に、各ノズル3
8の吐出パターンデータおよび各機能液滴吐出ヘッド7
のヘッド動作パターンデータが格納された記憶媒体5
(例えば、CD−ROM等)をセットし、これらのデー
タを読み込ませる。一方、各機能液滴吐出装置10のメ
インキャリッジ25には、作業に供する基板用のヘッド
ユニット26が運び込まれ、これがセットされる。ヘッ
ドユニット26がメインキャリッジ25にセットされる
と、Y軸テーブル24がヘッドユニット26を、図外の
ヘッド認識カメラの位置に移動させ、ヘッド認識カメラ
でヘッドアライメントマークを検出することにより、ヘ
ッドユニット26が位置認識される。ここで、この認識
結果に基づいて、ヘッドユニット26がθ補正され、且
つヘッドユニット26のX軸方向およびY軸方向の位置
補正がデータ上で行われる。位置補正後、ヘッドユニッ
ト(メインキャリッジ25)26はホーム位置に戻る。
【0052】一方、X軸テーブル23の吸着テーブル2
8上に、マガジンから取り出した基板(この場合は、導
入される基板毎)Wが搬入側マガジンローダ8から移載
装置を介して導入されると、この位置(受渡し位置)で
図外の基板認識カメラにより基板アライメントマーク
(図38参照)を検出することによって、基板Wを位置
認識する。ここで、この認識結果に基づいて、基板Wが
θ補正され、且つ基板WのX軸方向およびY軸方向の位
置補正がデータ上で行われる。位置補正後、基板(吸着
テーブル28)Wはホーム位置に戻る。
【0053】このようにして準備が完了すると、実際の
液滴吐出作業では、先ずX軸テーブル23が駆動し、基
板Wを主走査方向に往復動させると共に複数の機能液滴
吐出ヘッド7を駆動して、機能液滴の基板Wへの選択的
な吐出動作(画素Eの形成)が行われる。基板Wが復動
した後、今度はY軸テーブル24が駆動し、ヘッドユニ
ット26を1ピッチ分、副走査方向に移動させ、再度基
板Wの主走査方向への往復移動と機能液滴吐出ヘッド7
の駆動が行われる。そして、読み込まれた吐出パターン
データおよびヘッド動作パターンデータに基づき、これ
らの動作を数回繰り返すことで、全チップ形成領域Cの
描画が行われる(ブロック打ち;図36参照)。
【0054】以上により、チップ形成領域Cを構成する
R.G.Bの3色のうちの例えばRについての描画を終
えると、基板Wを例えばGの機能液滴を吐出する機能液
滴吐出装置10へ搬送してGの描画を行う。そして、最
終的にBの機能液滴を吐出する機能液滴吐出装置10へ
搬送してBの描画を行い、カラー描画された全チップ形
成領域Cを個々に切り出すことにより、1のチップ形成
領域Cを得ることができる。
【0055】一方、上記の動作に並行し、液滴吐出装置
10の機能液滴吐出ヘッド7には、エアー供給装置42
を圧力供給源として機能液供給装置43から機能液が連
続的に供給され、また吸着テーブル28では、基板Wを
吸着すべく、真空吸引装置15によりエアー吸引が行わ
れる。また、液滴吐出作業の直前には、ヘッドユニット
26が図外のクリーニングユニットおよびワイピングユ
ニットに臨んで、機能液滴吐出ヘッド7の全吐出ノズル
38からの機能液吸引と、これに続くノズル形成面の拭
取りが行われる。また、液滴吐出作業中には、適宜ヘッ
ドユニット26がフラッシングユニットに臨んで、フラ
ッシングが行われる(図25参照)。
【0056】なお、本実施形態では、ヘッドユニット2
6に対し、その吐出対象物である基板Wを主走査方向
(X軸方向)に移動させるようにしているが、ヘッドユ
ニット26を主走査方向に移動させる構成であってもよ
い。また、ヘッドユニット26を固定とし、基板Wを主
走査方向および副走査方向に移動させる構成であっても
よい。
【0057】次に、図4を参照し、機能液滴吐出装置1
0の制御構成について説明する。機能液滴吐出装置10
は、機能液滴吐出ヘッド7(圧電素子駆動インクジェッ
トヘッド)と、これを接続するためのヘッドインターフ
ェース基板111とを有するヘッド部110と、波形・
パターン記憶回路基板121と、これを接続するための
インターフェース基板122と、波形・パターン記憶回
路基板121にトリガパルスを伝送するトリガ基板12
3とを有し、機能液滴吐出ヘッド7を駆動する駆動部1
20と、直流電源131を有し、波形・パターン記憶回
路基板121に電源を供給する電源部130と、リニア
スケール141を有し、スキャンの送りを検出する送り
検出部140と、装置全体を制御する第1PC151
と、主に機能液滴吐出ヘッド7の駆動を制御すると共に
記憶媒体5に格納された吐出パターンデータおよびヘッ
ド動作パターンデータを読み込む第2PC152(例え
ば、P3−700MHz, RAM256M×3)とを有する制御部150
と、により構成されている。
【0058】ヘッド部110の機能液滴吐出ヘッド7
は、上記した構成であり、1ヘッド当たり180個のノ
ズル列が2列使用されている。ヘッドインターフェース
基板111は、波形・パターン記憶回路基板121から
送信された信号を差動信号変換し、機能液滴吐出のため
のピエゾ圧電素子を駆動するピエゾ圧電素子駆動信号、
吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデータを
機能液滴吐出ヘッド7に送る。
【0059】駆動部120の波形・パターン記憶回路基
板121は、第2PC152からピエゾ圧電素子の駆動
信号を受けて駆動波形を生成する。また、リニアスケー
ル141からの信号に基づいて機能液滴吐出距離をカウ
ントするトリガ基板123により、トリガパルスが作成
され、波形・パターン記憶回路基板121は、このトリ
ガパルスを受けて予め第2PC152から送られ、格納
していた吐出パターンデータおよびヘッド動作パターン
データを順次取り出す。さらに、波形・パターン記憶回
路基板121は、予め第2PC152から送られ、格納
していた波形パラメータに応じたピエゾ素子駆動波形
を、トリガパルスと同期して生成する。また、波形・パ
ターン記憶回路基板121は、電源部131の直流電源
131より(ヘッド駆動用として)電源が供給される。
【0060】送り検出部140のリニアスケール141
は、0.5μmピッチでスキャンの送りを検出し、位置
パルスをトリガ基板123に伝送する。また、制御部1
50の第2PC152は、第1PC151とRS−23
2Cにより接続され、第1PC151からのコマンドを
受けて機能液滴吐出ヘッド7の駆動結果等に関するデー
タを返信する。また、第2PC152は、記憶媒体5に
格納された吐出パターンデータおよびヘッド動作パター
ンデータを読み込み、インターフェース基板122を介
して波形・パターン記憶回路基板121に転送制御信号
を送ると共に、トリガ基板123にトリガ制御信号およ
び吐出制御信号を送る。
【0061】次に、記憶媒体5に格納される吐出パター
ンデータおよびヘッド動作パターンデータの生成方法に
ついて説明する。前述の通り、これら吐出パターンデー
タおよびヘッド動作パターンデータは、ユーザにより設
定された描画対象となる基板Wや機能液滴吐出ヘッド7
等に関する種々の情報に基づき、データ生成用PC50
により所定のアルゴリズムにしたがって一括して生成さ
れる。
【0062】図5に示すように、ユーザにより、基板W
に関する情報(画素情報、チップ情報:基板データ)、
機能液滴吐出ヘッド7に関する情報(ノズル情報、ヘッ
ド移動情報:ヘッドデータ)、機能液滴吐出装置10
(機種)に関する情報(装置データ)およびその他の情
報(コンパイルオプション)が入力されて、これをコン
パイルすることにより、各機能液滴吐出装置10(各
色)の吐出パターンデータ(描画データ)およびヘッド
動作パターンデータ(位置データ)を生成する。このよ
うに、吐出パターンデータおよびヘッド動作パターンデ
ータが機能液滴吐出装置10別(色別)に生成されるた
め、描画処理を容易に行うことができる。また、基板W
に関する情報や機能液滴吐出ヘッド7に関する情報を一
度設定することで、各装置の吐出パターンデータおよび
ヘッド動作パターンデータを一括して生成するため(同
じラインの機能液滴吐出装置10は同一機種であるた
め)、ヘッド数やノズル数に関係なく、容易且つ迅速に
これらのデータを生成することができる。
【0063】また、色別に生成された記憶媒体5を読み
込むだけで描画を行うことができるため、吐出パターン
データおよびヘッド動作パターンデータを生成するため
に、機能液滴吐出装置10の稼働率が低下することがな
い。つまり、各機能液滴吐出装置10に接続された第2
PC152(又は第1PC151)により、これらのデ
ータを生成することも可能であるが、データの生成中は
機能液滴吐出装置10を駆動することができない。しか
も、本実施形態の場合、機能液滴吐出ヘッド7が12個
あり、各ヘッドには180個のノズル列37が2列配列
されていることから、各ノズル38の吐出パターンデー
タおよび各機能液滴吐出ヘッド7のヘッド動作パターン
データを生成するには膨大な時間(例えば、十数時間)
を必要とする。したがって、各機能液滴吐出装置10に
接続された第2PC152とは別の装置(データ生成用
PC2)でデータを生成することで、各機能液滴吐出装
置10の稼働率を大幅に向上させることができる。
【0064】さらに、記憶媒体5を交換するだけで、煩
雑な手間を必要とすることなく、データの入れ替えを行
うことができる。しかも、複数の機能液滴吐出装置10
のうち、いずれかの色を描画する機能液滴吐出装置10
が故障等で使用できない場合は、データ上は記憶媒体5
を交換するだけで(当然、機能液滴の交換も必要である
が)、他の機能液滴吐出装置10によりその色の描画を
行うことができる。すなわち、装置故障時のデータ復旧
を容易に行うことができる。
【0065】なお、本実施形態では、同一ラインで使用
される3台の機能液滴吐出装置10は同一機種であり、
同一ラインの中で記憶媒体5の入れ替えが可能であるも
のとしたが、別ラインであっても同一機種であれば、記
憶媒体5の入れ替えが可能であることは言うまでもな
い。
【0066】以下、吐出パターンデータおよびヘッド動
作パターンデータの生成方法について、同データの生成
プログラムを格納したデータ生成用PC2の表示画面を
示す図面(図6ないし図31)を参照しながら、操作手
順に従って説明する。
【0067】図6に示すように、まず描画装置6を構成
する機能液滴吐出装置10の機種を選択する。そして、
その機種における描画色毎の装置および使用する機能液
滴吐出ヘッド7を選択する。ここでは、機能液滴吐出装
置10がR.G.Bいずれも同一機種であり、使用する
ヘッドも同一である(「Head1」)ため、後に設定する
ヘッドデータ(図19ないし図24参照)は、この「He
ad1」に関する情報を入力すればよい。
【0068】次に、図7に示すように、選択した描画装
置6(機種名「646all_4d_200」)で使用する機種ファ
イルを選択する。以下、図8ないし図18は、ここで選
択した機種ファイル(機種ファイル名「646all_4d_20
0」)の編集画面を示すものである。
【0069】図8ないし図11は、セルパターン(画素
Eの配列)を選択する画面であり、図8はモザイク配
列、図9および図10はデルタ配列、図11はストライ
プ配列を選択した例を示している。ここでは、セルパタ
ーンを選択する他に、セル(画素E)の配色も選択可能
となっており、どのセルEに対してどの色の機能液滴を
吐出するかを設定することができる。
【0070】なお、「セルの配色」に示すアルファベッ
ト「A」は、チップ形成領域Cの基準位置を示すもので
ある。また、デルタ配列の「タイプA」および「タイプ
B」とは、基準位置「A」にもっとも近い画素Eを、全
画素とするか(図9)半画素とするか(図10)の違い
を選択可能にしたものである。
【0071】また、それぞれの配列の一例は、図32
(a)ないし(c)に示すとおりであり、同図(a)は
モザイク配列、同図(b)はデルタ配列、同図(c)は
ストライプ配列の一例である。ここに示すとおり、スト
ライプ配列は、マトリクスの縦または横列が全て同色と
なる配列であり、モザイク配列は、縦・横に並んだ任意
の3つの画素が、R.G.Bの3色となる配列である。
また、デルタ配列は、画素の配列を段違いにし、任意の
隣接する3つの画素が、R.G.Bの3色となる配列で
ある。したがって、それぞれの配色の選択は、例えば、
図8のモザイク配列の場合、右上の画素を「R」と設定
すると、同図に示す他の2つの画素も「R」に設定され
る。また、次に、いずれかの場所を、「G」または
「B」に設定すると、必然的に、ここに示す全ての画素
の配色が決定する。
【0072】図12は、カラーフィルタ(CF:チップ
形成領域C)の設計値1を設定する画面であり、画素
数、画素寸法、画素ピッチおよびワークに対するCF
(チップ形成領域C)の設置方向を設定(選択)可能と
なっている。ワークに対するCFの設置方向は、ワーク
基準(図34参照)が右上時の設置方向となる。したが
って、ここで設定した設置方向で描画されるCFは、図
34に示す方向となる。
【0073】図13は、ワーク(基板)Wの設計値1を
設定する画面であり、CF数、CF寸法、CFピッチ、
CFの中央ピッチ(図示a)、ワーク(WF)サイズお
よびマガジンピッチを設定(選択)可能となっている。
なお、ここでいう「横」とはワークWの長手方向を指す
ものである。また、図示の場合、CFの中央ピッチは
「無」に設定されている(「中央ピッチ有り」にチェッ
クされていない)。これは、全てのCFが横方向におい
て等ピッチで配列されていることを示している(図34
参照)。また、ワークサイズは、2種類のうちのいずれ
かを選択可能となっているが、当然、数値入力可能に
し、任意のサイズを設定可能に構成しても良い。また、
マガジンピッチとは、ワークWを戴置しておくマガジン
の棚の間隔を指すものであり、ワークW(ガラス製)の
厚みによって、その撓み量が異なるため、2種類のピッ
チが選択できるようになっている。
【0074】図14は、ワーク(基板)Wの設計値2を
設定する画面であり、マスター基板アライメントマーク
から先頭セル間の距離およびマスター基板アライメント
マークからスレーブ基板アライメントマーク間の距離を
設定可能となっている。スレーブ基板アライメントマー
クは、複数個設けるようにしても良いが、ここでは、ス
レーブ基板アライメントマークが1箇所の場合を示して
いる。なお、ここに示す「描画方向」とは、上記の「主
走査方向(X方向)」を指し、「改行方向」とは、上記
の「副走査方向(Y方向)」を指すものである。また、
これらのマークを認識するための、基板認識用カメラ
は、ワークWが縦置の場合と横置の場合があり、それぞ
れの場合に、マスター基板アライメントマークおよびス
レーブ基板アライメントマークを検出可能にするため、
合計4つが配設されている。
【0075】図15は、(ワークWのアライメントに関
する)画像設定を行う画面であり、WF(ワークW)ア
ライメント用画像処理装置の設定値を設定可能となって
いる。これは、ワークWによってマークの形状(パター
ン)が異なるためである。上記の通り、アライメントす
るためのマークは2種類あるが、それぞれについて、パ
ターン名称、精度、複雑度、途中下限値および最終下限
値を設定しなければならない。本実施形態では、図38
に示すように、マスター基板アライメントマークとスレ
ーブ基板アライメントマークは同一形状となっている。
ここで、パターン名称とは、予め設定しておいたパター
ンの名称である。したがって、複数のパターンの登録が
予め為されている必要がある。また、精度とは、そのパ
ターンがどの程度の精度を有するかを選択するものであ
り、複雑度とは、マーク形状の複雑さを数値化し、1な
いし10の中から選択するものである(図38に示すア
ライメントマークは、複雑度が「5」であるため、これ
より複雑な形状の場合は、複雑度が6ないし10とな
る)。
【0076】また、途中下限値とは、基板認識カメラで
認識したとき、どの程度の整合性があれば、そのマーク
を認識したと判断するかの基準となる値であり、「途中
下限値6500」とは、65%以上の整合性があったと
きにマークを認識するものである。また、途中下限値と
最終下限値との2つの下限値が設定されるのは、マーク
の認識(パターンマッチング)を、高速処理化のため、
処理を2段階に分けて行うためである。すなわち、第1
段階では、似ていると思われるパターンを探し出し(候
補点を見つけ)、第2段階では、候補点が本当にサーチ
するパターンかどうかを評価する。したがって、第1段
階において、「途中下限値」以上の相関値を示したら
「このあたりにパターンが存在していると思われる」と
判断して、第2段階に処理を引き渡し、第2段階で、
「最終下限値」以上の相関値を示したら、その候補点
を、本当にサーチするパターンであると判断する。この
ため、「途中下限値」が低い場合は多数の候補点が出現
するので、第2段階の処理が増加してしまう。逆に「途
中下限値」を高くすると処理速度は高速になるが、あま
り高すぎると本来のパターンさえ見つからなくなってし
まうので、設定値は、6000〜 7000程度にすることが好
ましい。また、「最終下限値」は、最終的に「見つけ
た」と判断するしきい値であるため、「途中下限値」よ
り低い値では意味がなく、一般的に、サーチする画像の
最悪の状態を想定して設定する。しかも、あまり低い値
にしておくと、予期せぬパターンをサーチしてしまうた
め、8000 以上に設定することが好ましい。
【0077】図16は、描画情報を設定する画面であ
り、描画色(R.G.B)ごとの描画情報として、吐出
分解能およびX軸描画スピードを、また、描画色共通の
描画情報として、フラッシング回数を設定可能となって
いる。吐出分解能およびX軸描画スピードは、機能液の
種類に応じて、また選択した機能液滴吐出ヘッド7の特
性に応じて変更するものであり、本実施形態の場合は、
同一種類の機能液滴および機能液滴吐出ヘッド7を用い
ているため、いずれも同一条件となっている。また、フ
ラッシング回数は、描画方向の前後に配設されたフラッ
シング領域(図25参照)において、1ノズル当たり、
前後それぞれ何回づつ機能液滴を吐出するか(フラッシ
ングするか)を設定するものである。
【0078】図17は、画素内描画設計を設定する画面
であり、パス毎の画素内インク滴着弾開始位置およびイ
ンク滴(機能液滴)数を設定可能となっている。この場
合、1・2パス目は着弾位置(吐出位置)より(描画方
向の)プラス方向にインクを吐出し、3・4パス目はマ
イナス方向にインクを吐出する。これは、吐出方法がい
わゆる「ブロック打ち」であるためであり(図36参
照)、ヘッドがワークWに対してプラス方向に相対移動
する際(すなわち、ワークWがマイナス方向に移動する
際)に、1・2パス目の機能液滴を吐出し、ヘッドがマ
イナス方向に相対移動する際(すなわち、ワークWがプ
ラス方向に移動する際)に、3・4パス目の機能液滴を
吐出することによるものである。このように、1の画素
内において、複数回に分割して機能液滴を吐出する場
合、それぞれ異なる吐出位置に機能液滴を吐出させるよ
うに設定可能であるため、1の画素をむらなく描画する
ことができる。
【0079】図18は、オプション設定を行う画面であ
り、温度を設定可能となっている。この場合の温度と
は、特にワークWの周辺温度を指すものであるが、予
め、温度によるワークWの伸縮を補正するための補正値
をテーブルとして記憶しておき、設定された温度に応じ
て適宜、X軸テーブル23および/またはY軸テーブル
24(機能液滴吐出ヘッド7)の送り量を補正する。こ
のように、温度による基板伸縮を考慮することで、ワー
クW上の所望する正確な位置に機能液滴を着弾させるこ
とができる。
【0080】なお、ワークWが供給される吸着テーブル
28の近傍に温度計を備え、これにより一定時間毎、若
しくはワークWの供給時に計測された温度に基づいて、
ヘッド動作パターンデータが補正されるようにしても良
い。この構成によれば、ユーザによる設定の手間を省く
ことができると共に、正確な温度補正を行うことができ
る。また、この場合、ワークWを載置しておくマガジン
周辺の温度と、吸着テーブル28上に供給されたときの
周辺温度を同じにしておくことが好ましい。この構成に
よれば、より正確な温度補正を行うことができる。
【0081】図19は、ヘッドファイルを選択する画面
であり、図6で選択した使用ヘッド(「Head1」)に対
応するファイルが選択される。以下、図20ないし図2
4は、ここで選択したヘッドファイル(ヘッドファイル
名「Head1」)の編集画面を示すものである。なお、ヘ
ッドファイルが予め保存されていない場合は、ここで新
規にヘッドファイルに関するデータ入力を行う必要があ
る。
【0082】図20は、ヘッド設計値を入力する画面で
あり、1ヘッドあたりのノズル数、ヘッドキャリッジへ
のヘッド取付角度およびヘッドキャリッジ取付時のノズ
ルピッチを設定可能となっている。1ヘッドあたりのノ
ズル数の中で、先頭ノズルからの不使用ノズル数および
最後尾ノズルからの不使用ノズル数を選択可能となって
いるが、これは、図37に示すように、ピエゾ方式の機
能液滴吐出ヘッド7の特性で、特にノズル列37の両端
側のインク吐出量が多くなる傾向にあるため、これら両
端付近のノズルを不使用とすることで、吐出量の平均化
を計るためである。
【0083】また、ここで言う「ヘッドキャリッジ」と
はサブキャリッジ41のことであるが、このサブキャリ
ッジ41へのヘッド取付角度およびキャリッジ取付時の
ノズルピッチのいずれか一方を設定することで、他方の
値が決まることから、いずれか一方のみの入力としても
良い。なお、ここで設定するノズルピッチは、画素ピッ
チと異なる値に設定されることが好ましい。本実施形態
の場合、R.G.Bの描画色に対応した3つの装置(同
一設計、同一のノズル配列)を使用しており、それぞれ
の装置毎にインクを吐出する位置が異なるが、この構成
によれば、これら3つの着色パターンをなるべく多くの
ノズルを使用して着色させることができる。すなわち、
吐出むら(描画むら)を極力なくすことができる(仮
に、ストライプ配列でピッチを合わせた場合、各色で1
/3のノズルしか使用できないことになる)。
【0084】図21は、ヘッドキャリッジ設計値1を入
力する画面であり、ヘッド1A列を基準としたときの各
ノズル列37の間隔(各ノズル列37までの距離)を設
定可能となっている。なお、ヘッド取付の「通常」、
「反転」とは、ヘッド7からヘッド12までが、ヘッド
1からヘッド6までの機能液滴吐出ヘッド7を180°
回転させて取り付けてあることを示したものである。
【0085】図22は、ヘッドキャリッジ設計値2を入
力する画面であり、ヘッドアライメントマーク間距離お
よび各マークからのマスターノズル間の距離を設定可能
となっている。ヘッドアライメントマークは、サブキャ
リッジ上にレーザーエッチング等により形成されたもの
であり、マスターヘッドアライメントマークおよびスレ
ーブヘッドアライメントマークとしてそれぞれ1箇所ず
つ形成されている。また、マスターノズルとは、ヘッド
1A列の先端ノズル(黒丸にて図示)を指すものであ
る。
【0086】図23は、ヘッドアライメント用の画像設
定を行う画面であり、ヘッドアライメント用画像処理装
置の設定値を設定可能となっている。これは、キャリッ
ジによってマークの形状が異なるためである。上記の通
り、アライメントするためのマークは2種類あるが、そ
れぞれについて、パターン名称、精度、複雑度、途中下
限値、最終下限値、2値化レベル、面積下限値および面
積上限値を設定しなければならない。ここで、パターン
名称、精度、複雑度、途中下限値、最終下限値について
は、図15の「WFアライメント用画像処理装置の設
定」と同様であるため、説明を省略する。
【0087】2値化レベル、面積下限値および面積上限
値は、パターンマッチングにより、アライメントマーク
検出ができた後、マークの重心を算出する際に使用する
ものであり、2値化レベルは、アライメントマークの輝
度を256階調に分解した場合の2値化の基準点を設定
するものである。つまり、ここで設定された設定値以下
輝度の箇所を『黒』に変換する。また、面積下限値およ
び面積上限値は、2値化レベルにより、『白』と『黒』
のエリアに分けられたアライメントマークの『黒エリア
の面積』が下限以上、上限以下の場合、『黒エリア』の
重心を算出するものである。したがって、この場合、
『黒エリアの面積』が10%以上35%以下の場合、ア
ライメントマークの重心が算出されることになる。
【0088】図24は、オプション設定を行う画面であ
り、ヘッド駆動周波数を設定可能となっている。このヘ
ッド駆動周波数と、描画方向の移動速度とに基づいて、
1のノズルの吐出可能ピッチを決定するようにしても良
いが、必ずしも入力される必要はない(入力必須事項で
はない)。
【0089】次に、図25ないし図28を参照し、使用
する機能液滴吐出装置10(図示では、「装置1」と記
載)のデータファイルの編集操作を示す。図25は、機
械設計値1の入力を行う画面であり、装置サイズを設定
可能となっている。上記の通り、基板認識カメラは、ワ
ークWが縦置の場合と横置の場合があり、それぞれの場
合に、マスター基板アライメントマークおよびスレーブ
基板アライメントマークを検出可能にするため、合計4
つが配設されている。この4つのカメラのうちのカメラ
1(太字プラスで図示)を基準として、前後のフラッシ
ング領域からの領域を設定するようになっている。な
お、ここに示す図は、ワークを上側から見たときの平面
図であって、カメラ1との描画方向における相対位置を
示したものである。
【0090】図26は、機械設計値2の入力を行う画面
であり、基準となるカメラ1からの各カメラ間の描画方
向における距離を設定可能となっている。なお、カメラ
1、3で、ワークWを縦置にした場合のマークを認識
し、カメラ2、4でワークを横置にした場合のマークを
認識している。
【0091】図27は、軸パラメータの入力を行う画面
であり、描画軸(X軸)のパラメータおよび改行軸(Y
軸)のパラメータを設定可能となっている。描画軸(X
軸)のパラメータとしては、分解能、起動周波数、最高
速度安定待ち時間を入力するが、このうち分解能は、リ
ニアスケールの分解能に等しい。また、最高速度安定待
ち時間とは、ヘッドが描画方向を走査するときの、最高
速度に至るまで(安定した走査ができるようになるま
で)の待ち時間を指すものである。また、起動周波数と
は、X・Y両軸のヘッド動作パターンデータを生成する
場合、駆動時の加速領域(速度が安定しないエリア)を
算出するために用いられるものである。一方、改行軸
(Y軸)のパラメータの最高周波数は、次に説明するド
ット抜け検査に使用される。ドット抜け検査とは、機能
液滴吐出ヘッド7を移動させながら、機能液滴を吐出
し、検査をするものであるが、ここで設定された最高周
波数は、その時の機能液滴吐出ヘッド7の移動速度を設
定し、どの位置でどのノズル38から機能液滴を吐出す
るかを算出するために使用される。
【0092】図28は、ドット検査パラメータの入力を
行う画面であり、ドット検査時の描画領域長さ、ドット
センサ1とセンサ2間の距離、ドット検査開始時の先頭
ノズルとセンサ間の距離、ドット検出センサ検出幅およ
びドット検査吐出時の吐出分解能を設定可能となってい
る。この「ドット検査パラメータ」は、ノズル詰まりを
検査するために用いるものであり、図示されている、二
重長方形は機能液滴の受け皿を表している。また、セン
サ1とセンサ2の2つのセンサを用いるのは、サブキャ
リッジ41上のヘッド列37が2列あるため、これらを
1列づつ検査するためである。
【0093】次に、メインメニューの「コンパイルオプ
ション」アイコンをクリックすることにより設定可能な
コンパイルオプションの設定操作について、図29ない
し図31を参照し、説明する。図29は、ズラシ打ちの
設定を行う画面であり、描画色ズラシおよびスキャンズ
ラシを設定可能となっている。描画色ズラシとは、複数
色(カラー)でチップ形成領域Cの描画を行う場合であ
って、装置1ないし3の機能液滴吐出ヘッド7のそれぞ
れのノズル列37に一方の端から同一のノズル番号が付
されている場合(ノズル数が180であるため、1ない
し180の番号が付されているものとする)、隣り合う
画素(図33において、R1とG1、G1とB1など)
に対しては、同一番号のノズル38で機能液滴を吐出し
ないように設定するものである。ここでは、ズラシノズ
ル数が「10」であるため、R1の画素を装置1のノズ
ル番号20で吐出した場合、G1の画素を装置2のノズ
ル番号10または30で吐出することになる。また、R
1の画素を装置1のノズル番号1で吐出した場合、G1
の画素を装置2のノズル番号11または隣のノズル列3
7または機能液滴吐出ヘッド7のノズル番号171で吐
出することになる。このため、ノズル38の位置によっ
て吐出量にばらつきがある場合(図37参照)でも、1
画素あたりの機能液滴の吐出量を平均化させ得るため、
吐出むらを視認しづらくすることができる。
【0094】なお、各配列(モザイク配列、デルタ配
列、ストライプ配列)における隣り合う画素とは、図3
5に示すように、画素αに対する画素βを指すものであ
る。但し、(c)ストライプ配列においては、画素β以
外に画素γも含めて画素αの隣り合う画素とし、同一番
号のノズル38で機能液滴を吐出しないようにしても良
い。
【0095】一方、スキャンズラシとは、1の画素が、
複数回の機能液滴の吐出によって描画される場合(本実
施形態の場合、4回に分けて描画される:図17参
照)、それぞれ異なるノズルから機能液滴を吐出するこ
とができる。ここでは、ズラシノズル数が「80」であ
るため、ある画素に対して1パス目をノズル番号10で
吐出した場合、2パス目はノズル番号90、3パス目は
ノズル番号170、4パス目は隣のノズル列37または
機能液滴吐出ヘッド7のノズル番号70で吐出すること
になる。このため、ノズル38位置によって機能液滴の
吐出量にばらつきがある場合(図37参照)でも、1の
画素に対する機能液滴吐出量を平均化することができ
る。
【0096】図30は、ワークW(Xステージ23)に
対する機能液滴吐出ヘッド7の駆動方式の一種である
「お茶打ち」等の設定を行う画面であり、「お茶打
ち」、または「順方向打ち」を設定可能となっている。
なお、ここで特に指定がない場合(本実施形態の場合)
は、「ブロック打ち」となる。各駆動方式は、図36に
示すとおりである。
【0097】図31は、ビットマップファイル形式(保
存形式)の設定を行う画面であり、「通常(BINファイ
ル)」、または「デバック(TXTファイル)」のいずれ
かを設定可能となっている。このうち、「通常(BINフ
ァイル)」は、機能液滴吐出ヘッド7の駆動データとな
るバイナリデータであり、「デバック(TXTファイ
ル)」はテキストエディタにより表示可能なテキストデ
ータである。
【0098】上記の通り、図8ないし図18に示す機種
ファイル(基板データ)、図20ないし図24に示すヘ
ッドファイル(ヘッドデータ)、図25ないし図28に
示す装置ファイル(装置データ)の編集を行い、さらに
必要に応じて図29ないし図31に示すコンパイルオプ
ションの設定を行った後、図6に示すメインメニューの
コンパイルアイコンをクリックすることにより、コンパ
イルが行われ、描画色毎(装置毎)の描画データ(吐出
パターンデータ)および位置データ(ヘッド動作パター
ンデータ)の生成を行う(図5参照)。このように、任
意に設定された画素情報とチップ情報(基板データ)
と、ノズル情報およびヘッド移動情報(ヘッドデータ)
とに基づいて、所定のアルゴリズムにより吐出パターン
データおよびヘッド動作パターンデータを生成するた
め、全てのノズル38の吐出パターンデータや全ての装
置(機能液滴吐出ヘッド7)のヘッド動作パターンデー
タを、一括して容易且つ迅速に生成することができる。
【0099】ところで、本発明の描画システム1(描画
装置6、機能液滴吐出装置10)は、前述の通り、各種
フラットディスプレイの製造方法や、各種の電子デバイ
スおよび光デバイスの製造方法等にも適用可能である。
そこで、この描画システム1を用いた製造方法を、液晶
表示装置の製造方法および有機EL装置の製造方法を例
に、説明する。
【0100】図39は、液晶表示装置のカラーフィルタ
の部分拡大図である。図39(a)は平面図であり、図
39(b)は図39(a)のB−B´線断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0101】図39(a)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、マトリクス状に並んだ画素(フィルタ
エレメント)412を備え、画素と画素の境目は、仕切
り413によって区切られている。画素412の1つ1
つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのイ
ンク(フィルタ材料)が導入されている。この例では
赤、緑、青の配置をいわゆるデルタ配列としたが、スト
ライプ配列、モザイク配列など、その他の配置でも構わ
ない。
【0102】図39(b)に示されるように、カラーフ
ィルタ400は、透光性の基板411と、遮光性の仕切
り413とを備えている。仕切り413が形成されてい
ない(除去された)部分は、上記画素412を構成す
る。この画素412に導入された各色のインクは着色層
421を構成する。仕切り413及び着色層421の上
面には、オーバーコート層422及び電極層423が形
成されている。
【0103】図40は、本発明の実施形態によるカラー
フィルタの製造方法を説明する製造工程断面図である。
断面図各部のハッチングは一部省略している。
【0104】膜厚0.7mm、たて38cm、横30c
mの無アルカリガラスからなる透明基板411の表面
を、熱濃硫酸に過酸化水素水を1重量%添加した洗浄液
で洗浄し、純水でリンスした後、エア乾燥を行って清浄
表面を得る。この表面に、スパッタ法によりクロム膜を
平均0.2μmの膜厚で形成し、金属層414´を得る
(図40:S1)。
【0105】この基板をホットプレート上で、80℃で
5分間乾燥させた後、金属層414´の表面に、スピン
コートによりフォトレジスト層(図示せず)を形成す
る。この基板表面に、所要のマトリクスパターン形状を
描画したマスクフィルムを密着させ、紫外線で露光をお
こなう。次に、これを、水酸化カリウムを8重量%の割
合で含むアルカリ現像液に浸漬して、未露光の部分のフ
ォトレジストを除去し、レジスト層をパターニングす
る。続いて、露出した金属層を、塩酸を主成分とするエ
ッチング液でエッチング除去する。このようにして所定
のマトリクスパターンを有する遮光層(ブラックマトリ
クス)414を得ることができる(図40:S2)。遮
光層414の膜厚は、およそ0.2μmである。また、
遮光層414の幅は、およそ22μmである。
【0106】この基板上に、さらにネガ型の透明アクリ
ル系の感光性樹脂組成物415´をやはりスピンコート
法で塗布する(図40:S3)。これを100℃で20
分間プレベークした後、所定のマトリクスパターン形状
を描画したマスクフィルムを用いて紫外線露光を行な
う。未露光部分の樹脂を、やはりアルカリ性の現像液で
現像し、純水でリンスした後スピン乾燥する。最終乾燥
としてのアフターベークを200℃で30分間行い、樹
脂部を十分硬化させることにより、バンク層415が形
成され、遮光層414及びバンク層415からなる仕切
り413が形成される(図40:S4)。このバンク層
415の膜厚は、平均で2.7μmである。また、バン
ク層415の幅は、およそ14μmである。
【0107】得られた遮光層414およびバンク層41
5で区画された着色層形成領域(特にガラス基板411
の露出面)のインク濡れ性を改善するため、ドライエッ
チング、すなわちプラズマ処理を行なう。具体的には、
ヘリウムに酸素を20%加えた混合ガスに高電圧を印加
し、プラズマ雰囲気でエッチングスポットに形成し、基
板を、このエッチングスポット下を通過させてエッチン
グする。
【0108】次に、仕切り413で区切られて形成され
た画素412内に、上記R、G、Bの各インクをインク
ジェット方式により導入する(図40:S5)。機能液
滴吐出ヘッド7(インクジェットヘッド)には、ピエゾ
圧電効果を応用した精密ヘッドを使用し、微小インク滴
を着色層形成領域毎に10滴、選択的に飛ばす。駆動周
波数は14.4kHz、すなわち、各インク滴の吐出間
隔は69.5μ秒に設定する。ヘッドとターゲットとの
距離は、0.3mmに設定する。ヘッドよりターゲット
である着色層形成領域への飛翔速度、飛行曲がり、サテ
ライトと称される分裂迷走滴の発生防止のためには、イ
ンクの物性はもとよりヘッドのピエゾ素子を駆動する波
形(電圧を含む)が重要である。従って、あらかじめ条
件設定された波形をプログラムして、インク滴を赤、
緑、青の3色を同時に塗布して所定の配色パターンにイ
ンクを塗布する。
【0109】インク(フィルタ材料)としては、例えば
ポリウレタン樹脂オリゴマーに無機顔料を分散させた
後、低沸点溶剤としてシクロヘキサノンおよび酢酸ブチ
ルを、高沸点溶剤としてブチルカルビトールアセテート
を加え、さらに非イオン系界面活性剤0.01重量%を
分散剤として添加し、粘度6〜8センチポアズとしたも
のを用いる。
【0110】次に、塗布したインクを乾燥させる。ま
ず、自然雰囲気中で3時間放置してインク層416のセ
ッティングを行った後、80℃のホットプレート上で4
0分間加熱し、最後にオーブン中で200℃で30分間
加熱してインク層416の硬化処理を行って、着色層4
21が得られる(図40:S6)。
【0111】上記基板に、透明アクリル樹脂塗料をスピ
ンコートして平滑面を有するオーバーコート層422を
形成する。さらに、この上面にITO(Indium Tin Oxi
de)からなる電極層423を所要パターンで形成して、
カラーフィルタ400とする(図40:S7)。なお、
このオーバーコート層422を、機能液滴吐出ヘッド7
(インクジェットヘッド)によるインクジェット方式
で、形成するようにしてもよい。
【0112】図41は、本発明の製造方法により製造さ
れる電気光学装置(フラットディスプレイ)の一例であ
るカラー液晶表示装置の断面図である。断面図各部のハ
ッチングは一部省略している。
【0113】このカラー液晶表示装置450は、カラー
フィルタ400と対向基板466とを組み合わせ、両者
の間に液晶組成物465を封入することにより製造され
る。液晶表示装置450の一方の基板466の内側の面
には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と
画素電極463とがマトリクス状に形成されている。ま
た、もう一方の基板として、画素電極463に対向する
位置に赤、緑、青の着色層421が配列するようにカラ
ーフィルタ400が設置されている。
【0114】基板466とカラーフィルタ400の対向
するそれぞれの面には、配向膜461、464が形成さ
れている。これらの配向膜461、464はラビング処
理されており、液晶分子を一定方向に配列させることが
できる。また、基板466およびカラーフィルタ400
の外側の面には、偏光板462、467がそれぞれ接着
されている。また、バックライトとしては蛍光灯(図示
せず)と散乱板の組合わせが一般的に用いられており、
液晶組成物465をバックライト光の透過率を変化させ
る光シャッターとして機能させることにより表示を行
う。
【0115】なお、電気光学装置は、本発明では上記の
カラー液晶表示装置に限定されず、例えば薄型のブラウ
ン管、あるいは液晶シャッター等を用いた小型テレビ、
EL表示装置、プラズマディスプレイ、CRTディスプ
レイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種
々の電気光学手段を用いることができる。
【0116】次に、図42ないし図54を参照して、有
機EL装置(有機EL表示装置)とその製造方法を説明
する。
【0117】図42ないし図54は、有機EL素子を含
む有機EL装置の製造プロセスと共にその構造を表して
いる。この製造プロセスは、バンク部形成工程と、プラ
ズマ処理工程と、正孔注入/輸送層形成工程及び発光層
形成工程からなる発光素子形成工程と、対向電極形成工
程と、封止工程とを具備して構成されている。
【0118】バンク部形成工程では、基板501に予め
形成した回路素子部502上及び電極511(画素電極
ともいう)上の所定の位置に、無機物バンク層512a
と有機物バンク層512bを積層することにより、開口
部512gを有するバンク部512を形成する。このよ
うに、バンク部形成工程には、電極511の一部に、無
機物バンク層512aを形成する工程と、無機物バンク
層の上に有機物バンク層512bを形成する工程が含ま
れる。
【0119】まず無機物バンク層512aを形成する工
程では、図42に示すように、回路素子部502の第2
層間絶縁膜544b上及び画素電極511上に、無機物
バンク層512aを形成する。無機物バンク層512a
を、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等
によって第2層間絶縁膜544b及び画素電極511の
全面にSiO2、TiO2等の無機物膜を形成する。
【0120】次にこの無機物膜をエッチング等によりパ
ターニングして、電極511の電極面511aの形成位
置に対応する下部開口部512cを設ける。このとき、
無機物バンク層512aを電極511の周縁部と重なる
ように形成しておく必要がある。このように、電極51
1の周縁部(一部)と無機物バンク層512aとが重な
るように無機物バンク層512aを形成することによ
り、発光層510bの発光領域を制御することができ
る。
【0121】次に有機物バンク層512bを形成する工
程では、図43に示すように、無機物バンク層512a
上に有機物バンク層512bを形成する。有機物バンク
層512bをフォトリソグラフィー技術等によりエッチ
ングして、有機物バンク層512bの上部開口部512
dを形成する。上部開口部512dは、電極面511a
及び下部開口部512cに対応する位置に設けられる。
【0122】上部開口部512dは、図43に示すよう
に、下部開口部512cより広く、電極面511aより
狭く形成することが好ましい。これにより、無機物バン
ク層512aの下部開口部512cを囲む第1積層部5
12eが、有機物バンク層512bよりも電極511の
中央側に延出された形になる。このようにして、上部開
口部512d、下部開口部512cを連通させることに
より、無機物バンク層512a及び有機物バンク層51
2bを貫通する開口部512gが形成される。
【0123】次にプラズマ処理工程では、バンク部51
2の表面と画素電極の表面511aに、親インク性を示
す領域と、撥インク性を示す領域を形成する。このプラ
ズマ処理工程は、予備加熱工程と、バンク部512の上
面(512f)及び開口部512gの壁面並びに画素電
極511の電極面511aを親インク性を有するように
加工する親インク化工程と、有機物バンク層512bの
上面512f及び上部開口部512dの壁面を、撥イン
ク性を有するように加工する撥インク化工程と、冷却工
程とに大別される。
【0124】まず、予備加熱工程では、バンク部512
を含む基板501を所定の温度まで加熱する。加熱は、
例えば基板501を載せるステージにヒータを取り付
け、このヒータで当該ステージごと基板501を加熱す
ることにより行う。具体的には、基板501の予備加熱
温度を、例えば70〜80℃の範囲とすることが好まし
い。
【0125】次に、親インク化工程では、大気雰囲気中
で酸素を処理ガスとするプラズマ処理(O2プラズマ処
理)を行う。このO2プラズマ処理により、図44に示
すように、画素電極511の電極面511a、無機物バ
ンク層512aの第1積層部512e及び有機物バンク
層512bの上部開口部512dの壁面ならびに上面5
12fが親インク処理される。この親インク処理によ
り、これらの各面に水酸基が導入されて親インク性が付
与される。図44では、親インク処理された部分を二点
鎖線で示している。
【0126】次に、撥インク化工程では、大気雰囲気中
で4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理(CF
4プラズマ処理)を行う。CF4プラズマ処理により、図
45に示すように、上部開口部512d壁面及び有機物
バンク層の上面512fが撥インク処理される。この撥
インク処理により、これらの各面にフッ素基が導入され
て撥インク性が付与される。図45では、撥インク性を
示す領域を二点鎖線で示している。
【0127】次に、冷却工程では、プラズマ処理のため
に加熱された基板501を室温、またはインクジェット
工程(機能液滴吐出工程)の管理温度まで冷却する。プ
ラズマ処理後の基板501を室温、または所定の温度
(例えばインクジェット工程を行う管理温度)まで冷却
することにより、次の正孔注入/輸送層形成工程を一定
の温度で行うことができる。
【0128】次に、発光素子形成工程では、画素電極5
11上に正孔注入/輸送層及び発光層を形成することに
より発光素子を形成する。発光素子形成工程には、4つ
の工程が含まれる。即ち、正孔注入/輸送層を形成する
ための第1組成物を各画素電極上に吐出する第1機能液
滴吐出工程と、吐出された第1組成物を乾燥させて画素
電極上に正孔注入/輸送層を形成する正孔注入/輸送層
形成工程と、発光層を形成するための第2組成物を正孔
注入/輸送層の上に吐出する第2機能液滴吐出工程と、
吐出された第2組成物を乾燥させて正孔注入/輸送層上
に発光層を形成する発光層形成工程とが含まれる。
【0129】まず、第1機能液滴吐出工程では、インク
ジェット法(機能液滴吐出法)により、正孔注入/輸送
層形成材料を含む第1組成物を電極面511a上に吐出
する。なお、この第1機能液滴吐出工程以降は、水、酸
素の無い窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。(なお、画素電極上にのみ
正孔注入/輸送層を形成する場合は、有機物バンク層に
隣接して形成される正孔注入/輸送層は形成されない)
【0130】図46に示すように、インクジェットヘッ
ド(機能液滴吐出ヘッド7)Hに正孔注入/輸送層形成
材料を含む第1組成物を充填し、インクジェットヘッド
Hの吐出ノズルを下部開口部512c内に位置する電極
面511aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第1組成物滴510cを電極面
511a上に吐出する。
【0131】ここで用いる第1組成物としては、例え
ば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリ
チオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の
混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることが
できる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアル
コール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクト
ン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト
−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグ
リコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正
孔注入/輸送層形成材料は、R・G・Bの各発光層51
0bに対して同じ材料を用いても良く、発光層毎に変え
ても良い。
【0132】図46に示すように、吐出された第1組成
物滴510cは、親インク処理された電極面511a及
び第1積層部512e上に広がり、下部、上部開口部5
12c、512d内に満たされる。電極面511a上に
吐出する第1組成物量は、下部、上部開口部512c、
512dの大きさ、形成しようとする正孔注入/輸送層
の厚さ、第1組成物中の正孔注入/輸送層形成材料の濃
度等により決定される。また、第1組成物滴510cは
1回のみならず、数回に分けて同一の電極面511a上
に吐出しても良い。
【0133】次に正孔注入/輸送層形成工程では、図4
7に示すように、吐出後の第1組成物を乾燥処理及び熱
処理して第1組成物に含まれる極性溶媒を蒸発させるこ
とにより、電極面511a上に正孔注入/輸送層510
aを形成する。乾燥処理を行うと、第1組成物滴510
cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層5
12a及び有機物バンク層512bに近いところで起
き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料
が濃縮されて析出する。
【0134】これにより図47に示すように、乾燥処理
によって電極面511a上でも極性溶媒の蒸発が起き、
これにより電極面511a上に正孔注入/輸送層形成材
料からなる平坦部510aが形成される。電極面511
a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正
孔注入/輸送層の形成材料が電極面511a上で均一に
濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部510aが形
成される。
【0135】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。この第2機能液滴吐出工程では、正孔注入/輸送層
510aの再溶解を防止するために、発光層形成の際に
用いる第2組成物の溶媒として、正孔注入/輸送層51
0aに対して不溶な非極性溶媒を用いる。
【0136】しかしその一方で正孔注入/輸送層510
aは、非極性溶媒に対する親和性が低いため、非極性溶
媒を含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐
出しても、正孔注入/輸送層510aと発光層510b
とを密着させることができなくなるか、あるいは発光層
510bを均一に塗布できないおそれがある。そこで、
非極性溶媒ならびに発光層形成材料に対する正孔注入/
輸送層510aの表面の親和性を高めるために、発光層
を形成する前に表面改質工程を行うことが好ましい。
【0137】そこでまず、表面改質工程について説明す
る。表面改質工程は、発光層形成の際に用いる第1組成
物の非極性溶媒と同一溶媒またはこれに類する溶媒であ
る表面改質用溶媒を、インクジェット法(機能液滴吐出
法)、スピンコート法またはディップ法により正孔注入
/輸送層510a上に塗布した後に乾燥することにより
行う。
【0138】例えば、インクジェット法による塗布は、
図48に示すように、インクジェットヘッドHに、表面
改質用溶媒を充填し、インクジェットヘッドHの吐出ノ
ズルを基板(すなわち、正孔注入/輸送層510aが形
成された基板)に対向させ、インクジェットヘッドHと
基板501とを相対移動させながら、吐出ノズルHから
表面改質用溶媒510dを正孔注入/輸送層510a上
に吐出することにより行う。そして、図49に示すよう
に、表面改質用溶媒510dを乾燥させる。
【0139】次に第2機能液滴吐出工程では、インクジ
ェット法(機能液滴吐出法)により、発光層形成材料を
含む第2組成物を正孔注入/輸送層510a上に吐出す
る。図50に示すように、インクジェットヘッドHに、
青色(B)発光層形成材料を含有する第2組成物を充填
し、インクジェットヘッドHの吐出ノズルを下部、上部
開口部512c、512d内に位置する正孔注入/輸送
層510aに対向させ、インクジェットヘッドHと基板
501とを相対移動させながら、吐出ノズルから1滴当
たりの液量が制御された第2組成物滴510eとして吐
出し、この第2組成物滴510eを正孔注入/輸送層5
10a上に吐出する。
【0140】発光層形成材料としては、ポリフルオレン
系高分子誘導体や、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘
導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾー
ル、ポリチオフェン誘導体、ペリレン系色素、クマリン
系色素、ローダミン系色素、あるいは上記高分子に有機
EL材料をドープして用いる事ができる。例えば、ルブ
レン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、
テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン
6、キナクリドン等をドープすることにより用いること
ができる。
【0141】非極性溶媒としては、正孔注入/輸送層5
10aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロ
へキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチ
ルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることがで
きる。このような非極性溶媒を発光層510bの第2組
成物に用いることにより、正孔注入/輸送層510aを
再溶解させることなく第2組成物を塗布できる。
【0142】図50に示すように、吐出された第2組成
物510eは、正孔注入/輸送層510a上に広がって
下部、上部開口部512c、512d内に満たされる。
第2組成物510eは1回のみならず、数回に分けて同
一の正孔注入/輸送層510a上に吐出しても良い。こ
の場合、各回における第2組成物の量は同一でも良く、
各回毎に第2組成物量を変えても良い。
【0143】次に発光層形成工程では、第2組成物を吐
出した後に乾燥処理及び熱処理を施して、正孔注入/輸
送層510a上に発光層510bを形成する。乾燥処理
は、吐出後の第2組成物を乾燥処理することにより第2
組成物に含まれる非極性溶媒を蒸発して、図51に示す
ような青色(B)発光層510bを形成する。
【0144】続けて、図52に示すように、青色(B)
発光層510bの場合と同様にして、赤色(R)発光層
510bを形成し、最後に緑色(G)発光層510bを
形成する。なお、発光層510bの形成順序は、前述の
順序に限られるものではなく、どのような順番で形成し
ても良い。例えば、発光層形成材料に応じて形成する順
番を決める事も可能である。
【0145】次に対向電極形成工程では、図53に示す
ように、発光層510b及び有機物バンク層512bの
全面に陰極503(対向電極)を形成する。なお,陰極
503は複数の材料を積層して形成しても良い。例え
ば、発光層に近い側には仕事関数が小さい材料を形成す
ることが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが
可能であり、また材料によっては下層にLiF等を薄く
形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)
には下部側よりも仕事関数が高いものが好ましい。これ
らの陰極(陰極層)503は、例えば蒸着法、スパッタ
法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法
で形成することが、発光層510bの熱による損傷を防
止できる点で好ましい。
【0146】また、フッ化リチウムは、発光層510b
上のみに形成しても良く、更に青色(B)発光層510
b上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)
発光層及び緑色(G)発光層510b、510bには、
LiFからなる上部陰極層503bが接することとな
る。また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、C
VD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いること
が好ましい。また、陰極503上に、酸化防止のために
SiO2、SiN等の保護層を設けても良い。
【0147】最後に、図54に示す封止工程では、窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、有
機EL素子504上に封止用基板505を積層する。封
止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰
囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極50
3にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部
分から水や酸素等が陰極503に侵入して陰極503が
酸化されるおそれがあるので好ましくない。そして最後
に、フレキシブル基板の配線に陰極503を接続すると
ともに、駆動ICに回路素子部502の配線を接続する
ことにより、本実施形態の有機EL装置500が得られ
る。
【0148】なお、画素電極511および陰極(対向電
極)503の形成において、インクジェットヘッドHに
よるインクジェット方式を採用してもよい。すなわち、
液体の電極材料をインクジェットヘッドHにそれぞれ導
入し、これをインクジェットヘッドHから吐出して、画
素電極511および陰極503をそれぞれ形成する(乾
燥工程を含む)。
【0149】同様に、本実施形態の機能液滴吐出装置1
0は、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法
および電気泳動表示装置の製造方法等に、適用すること
ができる。
【0150】電子放出装置の製造方法では、複数の機能
液滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入
し、複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査
し、蛍光材料を選択的に吐出して、電極上に多数の蛍光
体を形成する。なお、電子放出装置は、FED(電界放
出ディスプレイ)を含む上位の概念である。
【0151】PDP装置の製造方法では、複数の機能液
滴吐出ヘッド7にR、G、B各色の蛍光材料を導入し、
複数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、
蛍光材料を選択的に吐出して、背面基板上の多数の凹部
にそれぞれ蛍光体を形成する。
【0152】電気泳動表示装置の製造方法では、複数の
機能液滴吐出ヘッド7に各色の泳動体材料を導入し、複
数の機能液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、イ
ンク材料を選択的に吐出して、電極上の多数の凹部にそ
れぞれ泳動体を形成する。なお、帯電粒子と染料とから
成る泳動体は、マイクロカプセルに封入されていること
が、好ましい。
【0153】一方、本実施形態の機能液滴吐出装置10
は、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成
方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法等に
も、適用可能である。
【0154】スペーサ形成方法は、2枚の基板間に微小
なセルギャップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを
形成するものであり、複数の機能液滴吐出ヘッド7にス
ペーサを構成する粒子材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、粒子材料を選択的
に吐出して少なくとも一方の基板上にスペーサを形成す
る。例えば、上記の液晶表示装置や電気泳動表示装置に
おける2枚の基板間のセルギャップを構成する場合に有
用であり、その他この種の微小なギャップを必要とする
半導体製造技術に適用できることはいうまでもない。
【0155】金属配線形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7に液状金属材料を導入し、複数の機能液滴吐
出ヘッド7を主走査および副走査し、液状金属材料を選
択的に吐出して、基板上に金属配線を形成する。例え
ば、上記の液晶表示装置におけるドライバと各電極とを
接続する金属配線や、上記の有機EL装置におけるTF
T等と各電極とを接続する金属配線に適用することがで
きる。また、この種のフラットディスプレイの他、一般
的な半導体製造技術に適用できることはいうまでもな
い。
【0156】レンズ形成方法では、複数の機能液滴吐出
ヘッド7にレンズ材料を導入し、複数の機能液滴吐出ヘ
ッド7を主走査および副走査し、レンズ材料を選択的に
吐出して、透明基板上に多数のマイクロレンズを形成す
る。例えば、上記のFED装置におけるビーム収束用の
デバイスとして適用可能である。また、各種の光デバイ
スに適用可能であることはいうまでもない。
【0157】レジスト形成方法では、複数の機能液滴吐
出ヘッド7にレジスト材料を導入し複数の機能液滴吐出
ヘッド7を主走査および副走査し、レジスト材料を選択
的に吐出して、基板上に任意形状のフォトレジストを形
成する。例えば、上記の各種表示装置おけるバンクの形
成は元より、半導体製造技術の主体を為すフォトリソグ
ラフィー法において、フォトレジストの塗布に広く適用
可能である。
【0158】光拡散体形成方法では、基板上に多数の光
拡散体を形成する光拡散体形成方法であって、複数の機
能液滴吐出ヘッド7に光拡散材料を導入し、複数の機能
液滴吐出ヘッド7を主走査および副走査し、光拡散材料
を選択的に吐出して多数の光拡散体を形成する。この場
合も、各種の光デバイスに適用可能であることはいうま
でもない。
【0159】
【発明の効果】以上のように、本発明の描画システムに
よれば、データ生成用PCによって生成したデータを記
憶媒体に格納し、これを各機能液滴吐出装置に読み込ま
せることで、描画を行うことができる。すなわち、各機
能液滴吐出装置によって吐出パターンデータの生成のた
めの時間を必要としないため、描画処理を長時間中断す
ることがない。したがって、吐出パターンデータの生成
による各機能液滴吐出装置の稼働率の低下を防ぐことが
できる。さらに、データが記憶媒体に格納されているた
め、記憶媒体を交換するだけで、煩雑な手間を必要とす
ることなくデータの入れ替えを行うことができる。
【0160】一方、本発明の液晶表示装置の製造方法、
有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、P
DP装置の製造方法および電気泳動表示装置の製造方法
によれば、各装置におけるフィルタ材料や発光材料等に
適した機能液滴吐出ヘッドを簡単に導入することができ
るため、製造効率を向上させることができる。
【0161】また、本発明のカラーフィルタの製造方
法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線
形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光
拡散体形成方法によれば、各電子デバイスや各光デバイ
スにおけるフィルタ材料や発光材料等に適した機能液滴
吐出ヘッドを簡単に導入することができため、製造効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る描画システムの模式図であ
る。
【図2】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の模式図で
ある。
【図3】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドと基板の
模式図である。
【図4】 実施形態に係る機能液滴吐出装置の制御系の
ブロック図である。
【図5】 描画データおよび位置データの生成方法の概
要を示す図である。
【図6】 実施形態に係る操作画面の一例である、メイ
ンメニューの画面を示す図である。
【図7】 実施形態に係る操作画面の一例である、機種
ファイルの選択画面を示す図である。
【図8】 実施形態に係る操作画面の一例である、セル
パターンの入力画面を示す図である。
【図9】 図8とは異なる、セルパターンの入力画面を
示す図である。
【図10】 図8および8とは異なる、セルパターンの
入力画面を示す図である。
【図11】 図8、8および9とは異なる、セルパター
ンの入力画面を示す図である。
【図12】 実施形態に係る操作画面の一例である、C
F設計値1の入力画面を示す図である。
【図13】 実施形態に係る操作画面の一例である、ワ
ーク設計値1の入力画面を示す図である。
【図14】 実施形態に係る操作画面の一例である、ワ
ーク設計値2の入力画面を示す図である。
【図15】 実施形態に係る操作画面の一例である、画
像設定の入力画面を示す図である。
【図16】 実施形態に係る操作画面の一例である、描
画情報の入力画面を示す図である。
【図17】 実施形態に係る操作画面の一例である、画
素内描画設計の入力画面を示す図である。
【図18】 実施形態に係る操作画面の一例である、オ
プションの入力画面を示す図である。
【図19】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘ
ッドファイルの選択画面を示す図である。
【図20】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘ
ッド設計値の入力画面を示す図である。
【図21】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘ
ッドキャリッジ設計値1の入力画面を示す図である。
【図22】 実施形態に係る操作画面の一例である、ヘ
ッドキャリッジ設計値2の入力画面を示す図である。
【図23】 実施形態に係る操作画面の一例である、画
像設定の入力画面を示す図である。
【図24】 実施形態に係る操作画面の一例である、オ
プションの入力画面を示す図である。
【図25】 実施形態に係る操作画面の一例である、機
械設計値1の入力画面を示す図である。
【図26】 実施形態に係る操作画面の一例である、機
械設計値2の入力画面を示す図である。
【図27】 実施形態に係る操作画面の一例である、軸
パラメータの入力画面を示す図である。
【図28】 実施形態に係る操作画面の一例である、ド
ット検査パラメータの入力画面を示す図である。
【図29】 実施形態に係る操作画面の一例である、ズ
ラシ打ちの入力画面を示す図である。
【図30】 実施形態に係る操作画面の一例である、お
茶打ちの入力画面を示す図である。
【図31】 実施形態に係る操作画面の一例である、ビ
ットマップファイル形式の入力画面を示す図である。
【図32】 実施形態に係る画素配列の一例を示す図で
ある。
【図33】 実施形態に係るセル内のR.G.B画素配
列の一例を示す図である。
【図34】 実施形態に係る基板上のセルの配列の一例
を示す図である。
【図35】 実施形態に係る隣接する画素の一例を示す
図である。
【図36】 実施形態に係る機能液滴吐出ヘッドの駆動
方式の一例を示す図である。
【図37】 実施形態に係るノズル位置と機能液吐出量
の関係を示す図である。
【図38】 実施形態に係る基板アライメントマークの
一例を示す図である。
【図39】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造されるカラーフィルタの部分拡大図である。
【図40】 実施形態のカラーフィルタの製造方法を模
式的に示す製造工程断面図である。
【図41】 実施形態のカラーフィルタの製造方法によ
り製造される液晶表示装置の断面図である。
【図42】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(無機物バンク)の断面図であ
る。
【図43】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるバンク部形成工程(有機物バンク)の断面図であ
る。
【図44】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(親水化処理)の断面図であ
る。
【図45】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるプラズマ処理工程(撥水化処理)の断面図であ
る。
【図46】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(機能液滴吐出)の断面図で
ある。
【図47】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける正孔注入層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図48】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(機能液滴吐出)の断面図である。
【図49】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける表面改質工程(乾燥)の断面図である。
【図50】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(機能液滴吐出)の断面図であ
る。
【図51】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるB発光層形成工程(乾燥)の断面図である。
【図52】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おけるR・G・B発光層形成工程の断面図である。
【図53】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける対向電極形成工程の断面図である。
【図54】 実施形態に係る有機EL装置の製造方法に
おける封止工程の断面図である。
【符号の説明】
1 描画システム 2 データ生成用P
C 5 記憶媒体 6 描画装置 7 機能液滴吐出ヘッド 8 搬入側マガジン
ローダ 9 搬出側マガジンローダ 10 機能液滴吐出装
置 23 X軸テーブル 24 Y軸テーブル 25 メインキャリッジ 26 ヘッドユニッ
ト 28 吸着テーブル 37 ノズル列 38 ノズル 41 サブキャリッ
ジ 110 ヘッド部 120 駆動部 130 電源部 140 送り検出部 150 制御部 152 第2PC 400 カラーフィルタ 412 画素 415 バンク層 416 インク層 422 オーバーコート層 466 基板 500 有機EL装置 501 基板 502 回路素子部 504 有機EL素
子 510a 正孔注入/輸送層 510b 発光層 C チップ形成領域 E 画素 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 3/00 G02B 5/20 101 4D075 5/20 101 G02F 1/13 101 4F041 G02F 1/13 101 1/1335 505 4F042 1/1335 505 1/1339 500 5C028 1/1339 500 G09F 9/00 342Z 5C040 G09F 9/00 342 H01J 9/227 E 5G435 H01J 9/227 11/02 B 11/02 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 EA24 FB01 2H048 BA64 BB02 BB42 2H088 FA02 FA03 FA21 FA30 HA01 HA02 HA03 HA08 HA10 HA12 HA18 HA24 HA28 MA20 2H089 LA01 NA01 NA21 NA37 QA16 TA01 TA02 TA04 TA09 TA12 TA15 TA16 TA18 2H091 FC10 FC22 FC23 FC24 FC26 FC27 FC29 GA01 GA02 GA06 GA08 GA09 GA13 LA30 4D075 AC08 AC09 AC91 AC93 CA22 CA47 CB03 CB09 DA06 DB13 DC24 EA02 EA07 EA45 EB22 EB24 EB38 EB47 EC11 EC17 4F041 AA02 AA05 AB02 AB05 BA10 BA13 BA22 BA38 4F042 AA02 AA10 AB03 BA01 BA08 DH09 5C028 FF16 HH04 HH14 5C040 FA10 GG09 JA13 MA26 5G435 AA17 KK05 KK07 KK10 (54)【発明の名称】 描画システム、およびこれを用いた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放 出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製 造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジス ト形成方法および光拡散体形成方法

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体に格納されたデータに基づき、
    機能液滴吐出ヘッドをワークに対して相対的に移動させ
    ながら当該機能液滴吐出ヘッドに列設した複数のノズル
    から機能液滴を選択的に吐出させることにより、ワーク
    上の1以上のチップ形成領域に描画を行う描画システム
    であって、 前記チップ形成領域における画素の配列に関する画素情
    報と、前記ワーク上における前記チップ形成領域の配置
    に関するチップ情報と、前記各ノズルの配置に関するノ
    ズル情報とを設定する設定手段と、 前記ワークおよび前記機能液滴吐出ヘッドの位置関係、
    並びに前記設定手段により設定された前記画素情報、前
    記チップ情報および前記ノズル情報に基づいて、各ノズ
    ルの吐出パターンデータを生成する吐出パターンデータ
    生成手段と、 生成された前記吐出パターンデータを格納した記憶媒体
    と、 前記記憶媒体に格納された吐出パターンデータを読み込
    み、当該吐出パターンデータに基づいて描画を行う描画
    手段と、を備えたことを特徴とする描画システム。
  2. 【請求項2】 前記設定手段により前記機能液滴吐出ヘ
    ッドの相対移動に関するヘッド移動情報が更に設定され
    ることにより、前記画素情報、前記チップ情報、前記ノ
    ズル情報および前記ヘッド移動情報に基づいて、前記機
    能液滴吐出ヘッドのヘッド動作パターンデータを生成す
    るヘッド動作パターンデータ生成手段を更に備え、 前記記憶媒体は、生成された前記ヘッド動作パターンデ
    ータを格納し、 前記描画手段は、前記記憶媒体に格納されたヘッド動作
    パターンデータを読み込み、当該ヘッド動作パターンデ
    ータに基づいて描画を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の描画システム。
  3. 【請求項3】 前記画素情報には、前記機能液滴の色情
    報が含まれ、 前記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターン
    データは、色別に生成されることを特徴とする請求項2
    に記載の描画システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体には、色別に生成された前
    記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターンデ
    ータがそれぞれ色別に格納されていることを特徴とする
    請求項3に記載の描画システム。
  5. 【請求項5】 前記描画手段は、色別に複数備えられ、
    前記色別の記憶媒体をそれぞれ読み込むことにより、各
    色の描画を行うことを特徴とする請求項4に記載の描画
    システム。
  6. 【請求項6】 前記設定手段は、1の画素内における機
    能液滴の吐出位置に関する吐出位置情報を更に設定し、 前記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターン
    データは、前記吐出位置情報に基づいて生成されること
    を特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の描画
    システム。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、1の画素に対する機能
    液滴の吐出回数に関する吐出回数情報を更に設定し、 前記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターン
    データは、前記吐出回数情報に基づいて生成されること
    を特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の描画
    システム。
  8. 【請求項8】 前記設定手段は、1の画素に対し複数回
    に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異なるノ
    ズルから機能液滴を吐出するようにノズルずらし情報を
    更に設定し、 前記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターン
    データは、前記ノズルずらし情報に基づいて生成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の描画システム。
  9. 【請求項9】 前記設定手段は、1の画素に対し複数回
    に分割して機能液滴を吐出する場合、それぞれ異なる吐
    出位置に機能液滴を吐出するように位置ずらし情報を更
    に設定し、 前記吐出パターンデータおよび前記ヘッド動作パターン
    データは、前記位置ずらし情報に基づいて生成されるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の描画システム。
  10. 【請求項10】 前記機能液滴吐出ヘッドは、前記ノズ
    ル列が列設された複数の単位ヘッドによって構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記
    載の描画システム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、カラーフィルタの基板上に多数
    のフィルタエレメントを形成する液晶表示装置の製造方
    法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記フィルタ材料を選択的に吐出して多数の前記フ
    ィルタエレメントを形成することを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上の多数の絵素ピクセルに
    それぞれEL発光層を形成する有機EL装置の製造方法
    であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記発光材料を選択的に吐出して多数の前記EL発
    光層を形成することを特徴とする有機EL装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、電極上に多数の蛍光体を形成す
    る電子放出装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記電極に対し相対的に走査
    し、前記蛍光材料を選択的に吐出して多数の前記蛍光体
    を形成することを特徴とする電子放出装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、背面基板上の多数の凹部にそれ
    ぞれ蛍光体を形成するPDP装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の蛍光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記背面基板に対し相対的に
    走査し、前記蛍光材料を選択的に吐出して多数の前記蛍
    光体を形成することを特徴とするPDP装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、電極上の多数の凹部に泳動体を
    形成する電気泳動表示装置の製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の泳動体材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記電極に対し相対的に走査
    し、前記泳動体材料を選択的に吐出して多数の前記泳動
    体を形成することを特徴とする電気泳動表示装置の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上に多数のフィルタエレメ
    ントを配列して成るカラーフィルタを製造するカラーフ
    ィルタの製造方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色のフィルタ材料を導入
    し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記フィルタ材料を選択的に吐出して多数の前記フ
    ィルタエレメントを形成することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記多数のフィルタエレメントを被覆
    するオーバーコート膜が形成されており、 前記フィルタエレメントを形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに透光性のコーティング材料を
    導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記コーティング材料を選択的に吐出して前記オー
    バーコート膜を形成することを特徴とする請求項16に
    記載のカラーフィルタの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、EL発光層を含む多数の絵素ピ
    クセルを基板上に配列して成る有機ELの製造方法であ
    って、 前記機能液滴吐出ヘッドに各色の発光材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記発光材料を選択的に吐出して多数の前記EL発
    光層を形成することを特徴とする有機ELの製造方法。
  19. 【請求項19】 多数の前記EL発光層と前記基板との
    間には、前記EL発光層に対応して多数の画素電極が形
    成されており、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状電極材料を選択的に吐出して多数の前記画
    素電極を形成することを特徴とする請求項18に記載の
    有機ELの製造方法。
  20. 【請求項20】 多数の前記EL発光層を覆うように対
    向電極が形成されており、 前記EL発光層を形成した後に、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状電極材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状電極材料を選択的に吐出して前記対向電極
    を形成することを特徴とする請求項19に記載の有機E
    Lの製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、2枚の基板間に微小なセルギャ
    ップを構成すべく多数の粒子状のスペーサを形成するス
    ペーサ形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにスペーサを構成する粒子材料
    を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを少なくとも一方の前記基板に
    対し相対的に走査し、前記粒子材料を選択的に吐出して
    前記基板上に前記スペーサを形成することを特徴とする
    スペーサ形成方法。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上に金属配線を形成する金
    属配線形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに液状金属材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記液状金属材料を選択的に吐出して前記金属配線
    を形成することを特徴とする金属配線形成方法。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上に多数のマイクロレンズ
    を形成するレンズ形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレンズ材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記レンズ材料を選択的に吐出して多数の前記マイ
    クロレンズを形成することを特徴とするレンズ形成方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上に任意形状のレジストを
    形成するレジスト形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドにレジスト材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記レジスト材料を選択的に吐出して前記レジスト
    を形成することを特徴とするレジスト形成方法。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の描画システムを用い、基板上に多数の光拡散体を形成
    する光拡散体形成方法であって、 前記機能液滴吐出ヘッドに光拡散材料を導入し、 前記機能液滴吐出ヘッドを前記基板に対し相対的に走査
    し、前記光拡散材料を選択的に吐出して多数の前記光拡
    散体を形成することを特徴とする光拡散体形成方法。
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