JP4704168B2 - 欠陥画素修復装置、欠陥画素修復システム及び欠陥画素修復方法 - Google Patents

欠陥画素修復装置、欠陥画素修復システム及び欠陥画素修復方法 Download PDF

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Description

本発明は、インク吐出対象である複数の欠陥画素に対して迅速でしかも正確にインクを吐出することのできる欠陥画素修復装置、欠陥画素修復システム及び欠陥画素修復方法に関するものである。
近年、インクを吐出する技術は、民生用のプリンタに転用されるのみならず、液晶用のカラーフィルタパネル(Color Filter Panel、以下「CFパネル」とも記載する)生産装置、その他の生産装置にも幅広く転用されるようになってきており、その用途が多様化している。
その一例として、インクを吐出する技術を利用して、基板上にパターンを形成するインクジェットパターニング技術が挙げられる。インクジェットパターニング技術は、インク吐出装置より微量液体(インク)を噴射し、基板上に直接微細なパターンを印字する技術である。このインクジェットパターニング技術は、従来のフォトリソグラフィーによる真空プロセスを用いたパターン生成方法に代わり、脱真空プロセスに使用可能な技術として注目が高まっている。
インクジェットパターニング技術を用いたCFパネルを形成するための装置開発が盛んに進められている。この装置は、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色からなるインクを、ガラス基板上に形成されているRGB用画素領域内に着弾させることによって各画素を埋め、CFパネルを形成する。この装置は、特に、近年益々大面積化が進んでいる液晶用のCFパネル製造において用いられている。そして、この装置は、生産用装置として、その処理時間が厳重に管理され、確実に一定以内の短い時間内で処理を成し遂げることが要求される。
また、インクジェットパターニング技術は、画素の全面印刷技術としてのみならず、混色、夾雑物の混入または付着に起因して生じた欠陥画素を修復するための技術としても広く用いられている。インクジェットパターニング技術による欠陥画素の修復方法では、隣接画素間でのインクのリーク等による欠陥画素の場合、インクの混色が発生した欠陥画素のインク層をヤグレーザ等のレーザ装置等を用いて取り除き、その取り除いた部分に再度RGBの指定された色のインクをインクジェットパターニング技術によって吐出して修復する。
特許文献1には、インクジェットパターニング技術によるCF画素の修復装置内において、カメラ等を有する欠陥位置認識部を用いて、インクの混色等によって生じた複数の欠陥画素を順に撮像して、欠陥画素の位置及び形状を認識し、レーザ加工機等を用いた欠陥画素除去部によって不要な欠陥画素のCF膜を除去した後、レーザ加工機により不要なCF膜を除去した欠陥画素の上にインク吐出器を移動させ、インクを吐出着色させることにより画素を修復する方法が開示されている。同じく、特許文献2でも、欠陥画素の修復を同様に実行する方法が開示されている。
特許文献3及び特許文献4では、レーザ加工機等によって、不要な欠陥CF膜を除去した後の欠陥画素部での光透過性を遮断するため、黒色材料または中間色材料のインクを用いることにより光の透過を防ぎ、輝点による欠陥部の修復を行う方法を開示している。この場合、欠陥部の画素色が赤色、緑色及び青色のいずれかであるかを特定する光学的な装置構成を不要として無くすことにより、装置構成を簡単化している。更に、欠陥画素の修復に使用するインク吐出装置についても1色インク用の構成とすることにより装置構成を簡単化している。
特開平7−318724号公報(平成7年(1995)12月8日公開) 特開2003−66218公報(平成15年(2003)3月5日公開) 特開2002−243930公報(平成14年(2002)8月28日公開) 特開2003−98336公報(平成15年(2003)4月3日公開)
近年、液晶用CFパネルの基板の大型化が進み、それ故、修復が必要な欠陥画素は基板面積に応じて数多く点在することになる。しかも大基板内で広く分散して点在する欠陥画素や、逆に局所的に集中する欠陥画素等、様々な態様の欠陥画素が発生する。
このような欠陥画素を修復する欠陥画素修復装置ではタクト時間が厳重に管理されるため、処理時間の短縮は必須の課題である。そのため、欠陥画素修復装置のインク吐出部が各欠陥画素への移動に費やす時間を最短化することが要求される。従って、インク吐出部が各欠陥画素の上を移動するに当り、短い時間内で、より多くの欠陥画素を修復できるように、移動距離を短くし、移動回数を削減し、より多くの欠陥箇所を同時に修復できるようにする必要がある。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2が開示する装置では、カメラ等により欠陥画素を認識して形状や位置を検出する欠陥位置認識部と、レーザ加工機等によって欠陥画素を除去する欠陥画素除去部とが、欠陥画素修復装置に搭載されているので、インク吐出部を各欠陥画素の上に移動させる以外にも、カメラの移動、レーザ加工機の移動等の多くの移動に伴う処理時間を要することとなる。
また、カメラにより欠陥画素の形状及び位置を認識する処理と、レーザ加工機により欠陥画素を除去する処理とによっても多くの処理時間を要すこととなる。このため、一つの装置における総処理時間は、単純にインク吐出部で要する欠陥画素の修復時間に比べて数倍多くかかる事となり、所定量の基板を制限時間内で順次処理するためには、多くの装置台数が必要となる。特に、一般にインク吐出部よりも処理時間を多く要するレーザ加工機等の欠陥画素除去部によって処理時間が制約されることとなり、短時間で処理できるインク吐出部についても多くの台数が必要となる。特に、近年の液晶テレビの大画面化に伴って画素のサイズも大きくなったため、欠陥画素の不要なCF膜を除去する欠陥画素除去部による処理時間が益々長くなる傾向にある。
さらに、欠陥画素を検出している間及びレーザ加工により欠陥画素を除去している間は、インク吐出部は使用されずに基板上に放置されるので、インク吐出部のノズルにおいてインク粘度が増大し、不吐出ノズルの発生及び着弾位置精度の劣化の要因となるという問題がある。ノズルのインク吐出性能を維持するためには、インク吐出部が放置される時間を短くすることが必要である。
特許文献1及び特許文献2に開示された構成は、同一の装置によって欠陥画素を検出、除去および修復する構成なので、各欠陥画素にインクを吐出して修復する前に、欠陥画素を検出及び除去する。このため、インク吐出部は、欠陥画素を検出及び除去している間は、基板上に放置状態となり、インク増粘が生じる。
一般に、装置構成を簡単化するため、及び、欠陥画素に対するカメラ、レーザ加工機およびインク吐出装置の相対移動の繰り返し位置決め精度を確保するために、欠陥位置認識部と欠陥画素除去部とをインク吐出部と一体化した構成とすることが望まれ、この結果前述の課題が生じる。
一方、特許文献3及び特許文献4で開示される1色のインクを用いた欠陥画素の修復方法では、大画面化が進んでいる液晶テレビなどに用いられる液晶CFパネルでは前述したように画素も画面サイズに応じて大きくなるため、黒色等のRGBとは異なる色によって欠陥画素を修復すると、修復した画素が異常点として目立つ場合が生じるなど画像品質の低下に繋がるという問題がある。従って、大画面化に伴い画素サイズも大きくなるCFパネルに対してはRGBの本来の色のインクを用いて欠陥画素を修復し、画像品質の低下を防ぐことが必要となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、近年益々大型化する液晶CFパネル上に点在した欠陥画素を、短い処理時間で修復することができる欠陥画素修復装置、欠陥画素修復システム及び欠陥画素修復方法を提供することを目的とする。
本発明の欠陥画素修復装置は、上記課題を解決するために、前工程において検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、前記欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復手段とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復装置の前工程において行うことができるので、欠陥画素修復装置では、前工程において検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよい。このため、欠陥画素修復装置の処理時間が短縮され、従来の構成のように、自装置内で欠陥画素を検出し、除去して修復する構成であるために、総処理時間が増大し、所定のタクト時間以内に所定量の基板を順次処理するために多数台の装置を並列に設ける必要がなくなる。
本発明の欠陥画素修復装置では、前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、前記修復手段は、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さいことが好ましい。
上記構成によれば、欠陥部の座標値を示す位置情報に加えて、本来色情報も合わせて欠陥情報として入力するので、欠陥部の画素特定において、座標値の位置精度が、座標値を示す位置情報のみを入力する場合に比べて約3倍低い精度であっても、画素を特定することができる。従って、前工程において検出される欠陥画素の位置情報の精度は低いものであっても良い。位置情報の精度が低くてよいので、一般的に前工程において位置情報を検出する装置のコストを低減する効果を奏する。
本発明の欠陥画素修復装置では、前記入力手段により入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定手段をさらに備え、前記修復手段は、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動可能に設けられて、前記着色剤吐出順番決定手段によって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出手段を有することが好ましい。
上記構成によれば、着色剤吐出手段が各欠陥画素に移動する時間が短くなるように、着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定することができるので、各欠陥画素に着色剤を吐出して修復するための処理時間を短くすることができる。
本発明の欠陥画素修復装置では、前記着色剤吐出手段は、前記欠陥画素に着色剤に吐出するために設けられた複数の選択ノズルを有し、前記欠陥画素に着色剤に吐出する選択ノズルを、前記欠陥画素の配列または大きさに応じて選択するノズル選択手段をさらに備えることが好ましい。
上記構成によれば、予め入力された欠陥画素の位置情報と欠陥画素の本来色情報とに基づいて、設計図面上における対象欠陥画素の形状及び大きさ、欠陥画素の配置構成を判断することができるので、例えば隣接する画素において色間リークが生じた場合、色間リークが生じた隣接する2個の異なる色の欠陥画素を同時に修復するために、異なる色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズルを選択することができる。また、CFパネルの基板上において異なる大きさの欠陥画素が混在する場合、異なる大きさの欠陥画素に応じてノズルを選択することができる。さらに、CFパネルの基板の配置向きに応じて略矩形形状の画素が横向き、または縦向きに配置されている場合に対しても、着色剤吐出手段のCFパネルに対する走査方向に応じてノズルを選択することもできる。
本発明の欠陥画素修復装置では、前記ノズル選択手段により選択された選択ノズルから欠陥画素に吐出する着色剤の液滴量を決定することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素を穴埋めするために必要な液滴量を、欠陥画素の大きさと、修復に使用する選択ノズルの数と、使用する各選択ノズルから吐出する1滴当りの液滴量に基づいて決定することができる。このため、微量な液滴量を管理して画像品質の高い画素に修復することができる。
本発明の欠陥画素修復システムは、上記課題を解決するために、カラーフィルタパネルの欠陥画素を検出してカラーフィルタ膜部を除去する欠陥画素検出除去装置と、前記欠陥画素検出除去装置により検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、前記欠陥画素検出除去装置により除去された欠陥画素のカラーフィルタ膜部を、その本来色の着色剤により修復する修復手段とを有する欠陥画素修復装置とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復装置の前工程に設けた欠陥画素検出除去装置において行うことができるので、欠陥画素修復装置では、欠陥画素検出除去装置において検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよい。このため、欠陥画素修復装置の処理時間が短縮され、従来の構成のように、自装置内で欠陥画素を検出し、除去して修復する構成であるために、総処理時間が増大し、所定のタクト時間以内に所定量の基板を順次処理するために多数台の装置を並列に設ける必要がなくなる。
本発明の欠陥画素修復システムでは、前記欠陥画素検出除去装置は、レーザ加工により前記カラーフィルタパネルの欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去し、前記レーザ加工により生じた加工屑を前記カラーフィルタパネルから除去するレーザ加工屑除去装置をさらに備え、前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記レーザ加工屑除去装置により加工屑が除去されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素を除去するためのレーザ加工により生じた加工屑を除去した後で、欠陥画素を修復することができるので、レーザ加工屑による修復障害を撲滅することができる。
本発明の欠陥画素修復システムでは、前記欠陥画素検出除去装置により欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去されたカラーフィルタパネルを親水化して撥水化する親水撥水化装置をさらに備え、前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記親水撥水化装置により親水化して撥水化されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素検出除去装置により除去され、着色剤を打ち込んで修復すべきカラーフィルタパネルの画素部分を親水化して、着色剤の濡れ性を向上させることができる。また、着色剤を打ち込んで修復すべきカラーフィルタパネルの画素部分の周囲の撥水性を向上させることができるので、欠陥画素でない画素へ着色剤が再度リークしないように堰き止めることができる。自装置内で欠陥画素を検出し、除去して修復する従来の構成では、親水化及び撥水化のための装置をさらに自装置内に設けることは、構成上困難である。本発明では、欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する装置と、欠陥画素を修復する装置とが異なるので、欠陥画素を除去した後に、親水化及び撥水化処理を行う装置を別途設けることができる。このため、欠陥画素を非常に良好な状態に修復することができ、修復後の画像品質を、もともと欠陥のない良品画素と同等のレベルにまで高めることができる。
本発明の欠陥画素修復システムでは、前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、前記欠陥画素検出除去装置が検出する前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さいことが好ましい。
上記構成によれば、欠陥部の座標値を示す位置情報に加えて、本来色情報も合わせて欠陥情報として欠陥画素修復装置に入力するので、欠陥部の画素特定において、座標値の位置精度が、座標値だけを入力する場合に比べて約3倍低い精度であっても、画素を特定することができる。従って、前工程の欠陥画素検出除去装置において検出される欠陥画素の位置情報の精度は低いものであっても良い。位置情報の精度が低いことは、一般的に前工程において位置情報を検出する欠陥画素検出除去装置のコストを低減する効果を奏する。
本発明の欠陥画素修復システムでは、前記欠陥画素修復装置は、前記入力手段により入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定手段をさらに有し、前記修復手段は、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動可能に設けられて、前記着色剤吐出順番決定手段によって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出手段を有することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素修復装置の着色剤吐出手段が各欠陥画素に移動する時間が短くなるように、着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定することができるので、各欠陥画素に着色剤を吐出して修復するための処理時間を短くすることができる。
本発明の欠陥画素修復システムでは、前記欠陥画素検出除去装置は、前記欠陥画素の位置を認識するためのカメラを有することが好ましい。
上記構成によれば、簡単な構成により欠陥画素の位置情報を得ることができる。
本発明の欠陥画素修復方法は、上記課題を解決するために、カラーフィルタパネルの欠陥画素を検出して除去する欠陥画素検出除去ステップと、前記欠陥画素検出除去ステップにより検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、前記欠陥画素検出除去ステップにより除去された欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復ステップとを含む欠陥画素修復ステップとを包含することを特徴とする。
この特徴により、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復ステップの前の欠陥画素検出除去ステップにおいて行うことができるので、欠陥画素修復ステップでは、欠陥画素検出除去ステップにおいて検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよい。このため、欠陥画素修復ステップの処理時間が短縮され、従来の構成のように、自装置内で欠陥画素を検出し、除去して修復する構成であるために、総処理時間が増大して、所定のタクト時間以内に所定量の基板を順次処理するために多数台の装置を並列に設ける必要がなくなる。
本発明の欠陥画素修復方法では、前記欠陥画素検出除去ステップは、レーザ加工により前記カラーフィルタパネルの欠陥画素を除去し、前記レーザ加工により生じた加工屑を前記カラーフィルタパネルから除去するレーザ加工屑除去ステップをさらに包含し、前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記レーザ加工屑除去ステップにより加工屑が除去されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素を除去するためのレーザ加工により生じた加工屑を除去した後で、欠陥画素を修復することができるので、レーザ加工屑による修復障害を撲滅することができる。
本発明の欠陥画素修復方法では、前記欠陥画素検出除去ステップにより欠陥画素を除去されたカラーフィルタパネルを親水化して撥水化する親水撥水化ステップをさらに包含し、前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記親水撥水化ステップにより親水化して撥水化されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復することが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素検出除去ステップにより除去され、着色剤を打ち込んで修復するカラーフィルタパネルの画素部分を親水化して、着色剤の濡れ性を向上させることができる。また、着色剤を打ち込んで修復するカラーフィルタパネルの画素部分の周囲の撥水性を向上させることができるので、欠陥画素でない画素へ着色剤が再度リークしないように堰き止めることができる。自装置内で欠陥画素を検出し、除去して修復する従来の構成では、親水化及び撥水化のための装置をさらに自装置内に設けることは、構成上困難である。本発明では、欠陥画素を除去するステップと、欠陥画素を修復するステップとが異なるので、欠陥画素を除去した後に、親水化及び撥水化処理を行うステップを別途設けることができる。このため、欠陥画素を非常に良好な状態に修復することができる。
本発明の欠陥画素修復方法では、前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、前記欠陥画素検出除去ステップが検出する前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さいことが好ましい。
上記構成によれば、欠陥部の座標値を示す位置情報に加えて、本来色情報も合わせて欠陥情報として欠陥画素修復ステップの入力ステップにおいて入力されるので、欠陥部の画素特定において、座標値の位置精度が、座標値だけを入力する場合に比べて約3倍低い精度であっても、画素を特定することができる。従って、欠陥画素検出除去ステップにおいて検出される欠陥画素の位置情報の精度は低いものであっても良い。位置情報の精度が低いことは、一般的に、位置情報を検出する欠陥画素検出除去ステップを実行するためのコストを低減する効果を奏する。
本発明の欠陥画素修復方法では、前記欠陥画素修復ステップは、前記入力ステップにより入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定ステップをさらに含み、前記修復ステップは、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動して、前記着色剤吐出順番決定ステップによって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出ステップを含むことが好ましい。
上記構成によれば、欠陥画素修復ステップの着色剤吐出ステップにおいて、各欠陥画素に移動する時間が短くなるように、着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定することができるので、各欠陥画素に着色剤を吐出して修復するための処理時間を短くすることができる。
本発明の欠陥画素修復方法では、前記欠陥画素検出除去ステップは、前記欠陥画素の位置を認識するステップを含むことが好ましい。
上記構成によれば、簡単な構成により欠陥画素の位置情報を得ることができる。
本発明の欠陥画素修復装置は、以上のように、入力手段により入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復手段を備えている。
それゆえ、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復装置の前工程において行うことができるので、欠陥画素修復装置では、前工程において検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよく、近年益々大型化する液晶CFパネル上に点在した欠陥画素を短い処理時間で修復することができるという効果を奏する。
本発明の欠陥画素修復システムは、入力手段により入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復手段を有する欠陥画素修復装置を備えている。
それゆえ、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復装置の前に設けられた欠陥画素検出除去装置において行うことができるので、欠陥画素修復装置では、前工程において検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよく、近年益々大型化する液晶CFパネル上に点在した欠陥画素を短い処理時間で修復することができるという効果を奏する。
本発明の欠陥画素修復方法は、入力ステップにより入力された位置情報、または、位置情報と本来色情報とに基づいて、欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復ステップを有する欠陥画素修復ステップを備えている。
それゆえ、欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、欠陥画素修復ステップの前に設けられた欠陥画素検出除去ステップにおいて行うことができるので、欠陥画素修復ステップでは、欠陥画素検出除去ステップにおいて検出、除去された欠陥画素の修復のみを行えばよく、近年益々大型化する液晶CFパネル上に点在した欠陥画素を短い処理時間で修復することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明の実施の形態では、主走査方向をY座標方向、副走査方向をX座標方向として説明する。また、一実施の形態として、媒体である基板上に点在するCFパネルに生じた各欠陥画素をインクジェットによって吐出穴埋めして修復するCF画素の欠陥修復を例として説明する。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。欠陥画素修復システム1は、欠陥画素修復装置2と欠陥画素検出除去装置3と親水撥水化装置4とレーザ加工屑除去装置5とを備える。欠陥画素検出除去装置3は、欠陥検出部16と欠陥除去部18と外部情報出力部19とを有する。
図2は欠陥画素修復システム1により修復されるべき欠陥画素が生じた基板20の構成を示す平面図であり、図3は欠陥画素を説明するための模式平面図である。基板20には、CFパネル21a・21bが点在して配置されている。CFパネル21a・21bには、互いに隣接する赤色用(R)画素、緑色用(G)画素及び青色用(B)画素が、マトリックス状にそれぞれ配置されている。
欠陥画素24の修復に使用するインクとしてはCFパネルの各画素色に対応した赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の3色のインクとし、修復箇所は画素部である略矩形形状領域とする。図3では、緑色用(G)画素の1つが欠陥画素24である例を示している。インク吐出装置が基板上を走査する方向との関係で、CFパネルの略矩形形状領域は縦長の場合及び横長の場合の双方が存在し、本発明は何れの場合にも対応できるものである。また、基板上に複数の種類のCFパネルが其々異なる向きに配置される場合もある。また、CFパネル上の画素の大きさについても図2に示すように互いに異なるものが存在する場合もあり、本発明はこれらに対しても同様に対応できるものである。これらCFパネルの大きさ及び基板上での配置に関する情報も、欠陥画素情報20に含まれて欠陥画素検出除去装置3から欠陥画素修復装置2に入力される。
欠陥画素24の座標値は、基板20上での座標値であり、一般に、図2で示されるように基板20のアライメントマーク22からX方向、Y方向で指定された距離にある位置を原点23として、X軸方向とY軸方向が規定された座標系として座標値が設定される。欠陥画素24は、この座標系上で其々座標値により位置が与えられることとなる。欠陥画素24の座標値は、矩形の中心位置29の座標値である。
欠陥画素検出除去装置3の欠陥検出部16は、基板20上に点在するCFパネル21a・21bに生じた欠陥画素24をカメラ17等により検出してその中心位置29を認識し、欠陥画素24の周辺の画素の色に基づいて欠陥画素の本来の色を示す色情報を決定する。色情報は、欠陥画素24毎に個々に設定されるもので、CFパネルにおける画素では、赤色(R)用画素、緑色(G)用画素、青色(B)用画素が存在し、欠陥画素24が前記のどの色を対象としているかを示すものである。図3の例では緑色(G)が色情報として決定されることとなる。
欠陥除去部18は、レーザ加工機等によって構成され、欠陥画素24から不要な部位を除去する。外部情報出力部19は、欠陥検出部16によって検出された各欠陥画素のXY座標値と欠陥画素の本来の色を示す色情報とCFパネル21a・21bの大きさとその基板20上での配置に関する情報とを欠陥画素情報20として電子ファイルデータに記述して、欠陥画素修復装置2の外部情報入力部10に入力する。入力された欠陥画素情報20は、欠陥画素修復装置2の内部データとなる。
レーザ加工屑除去装置5は、欠陥除去部18のレーザ加工により生じた加工屑をCFパネルから除去する。親水撥水化装置4は、欠陥画素検出除去装置3の欠陥除去部18により欠陥画素24を除去した後、レーザ加工屑除去装置5により加工屑を取り除いたCFパネルを親水化して撥水化する。たたし、親水化については、必ずしもレーザ加工屑を除去した後に行う必要がなく、親水化を行った後にレーザ加工屑の除去を行い、最後に撥水化を行う工程であっても良い。この工程で重要なことは加工屑を除去した後に撥水化処理を行うことである。親水化処理については加工屑の除去処理の前後どちらの処理であっても良い。例えば親水化処理とレーザ加工屑の除去処理とを同時に実施しても良い。例えば、O等のガスを用いたプラズマ装置によって、加工屑をアッシングにより除去し、かつ基板を親水化することを同時に行っても良い。
欠陥画素修復装置2には、欠陥画素特定部11が設けられる。欠陥画素特定部11は、外部に設けられた欠陥画素検出除去装置3から入力された欠陥画素情報20の座標値、または座標値と色情報との双方に基づいて、欠陥画素修復装置2内での欠陥画素24を特定する。
その際、座標値のみによって特定する方法では、例えば、図3で示すCFパネルのモデル図の場合、1画素の大きさを100μm×300μmの矩形形状とすると、座標値の位置精度は短辺方向で画素短辺100μmの半分の±50μmよりも小さい位置精度でないと、欠陥画素を特定することができない。±50μm以上の粗い位置精度で座標値を入力すると、欠陥画素修復装置2での欠陥画素24に隣接した画素を誤って特定する場合があり、誤った画素を修復してしまうおそれがある。
一方、座標値のみならず色情報にも基づいて欠陥画素24を特定すると、座標値の短辺方向に沿った位置精度を3倍大きくすることができる。具体的に、図3の場合、粗い位置精度の座標値に基づいて、本来指定すべき欠陥画素の隣に配置された画素を誤って指定したとしても、次に色情報を参照すれば、実際の欠陥画素を正しく特定することができる。従って、座標値のみによって特定する上記の場合の±50μmより小さい位置精度よりも3倍粗い±150μmより小さい位置精度に基づく座標値によっても欠陥画素24を確実に正しく特定することができる。3倍という数値は、CF画素は一般に画素の幅の3倍が画素の長さになり、RGB各画素の縦横比が1対3となるアスペクト比で構成されることに基づいている。
欠陥画素修復装置2は、ノズル選択部27を有する。ノズル選択部27は、欠陥画素に着色剤に吐出する選択ノズルを、欠陥画素の配列または大きさに応じて選択する。図4は欠陥画素修復装置に設けられた選択ノズルと、互いに隣接した複数の欠陥画素との位置関係を説明するための模式平面図であり、図5は上記選択ノズルから欠陥画素に吐出されたインクの吐出位置を説明するための模式平面図である。欠陥画素修復装置2には、修復部13が設けられる。修復部13は、インク吐出部15と、インク吐出制御部14とを有する。インク吐出部15は、赤色用欠陥画素にインクを吐出するためのヘッド25Rと、緑色用欠陥画素にインクを吐出するためのヘッド25Gと、青色用欠陥画素にインクを吐出するためのヘッド25Bとを有する。ヘッド25R・25G・25Bは、図4・5に示すように、この順番に互いに隣接して設けられている。赤色用欠陥画素にインクを吐出する6個の選択ノズル26Rが、ヘッド25Rの長手方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。そして、緑色用欠陥画素にインクを吐出する6個の選択ノズル26Gが、ヘッド25Gの長手方向に沿って所定の間隔を空けて設けられており、青色用欠陥画素にインクを吐出する6個の選択ノズル26Bが、ヘッド25Bの長手方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。
CFパネルには、互いに隣接する欠陥画素24h・24i・24jがインクのリーク等に起因して生じている。欠陥画素24hは赤色用画素であり、欠陥画素24iは緑色用画素であり、欠陥画素24jは青色用画素である。
ヘッド25R・25G・25Bは、図4に示すように矢印Aに示す主走査方向に対して角度θ傾けて配置されており、ノズル間隔を副走査方向に沿って仮想的に狭くして、複数の(図4及び図5の例では2個)選択ノズルが1個の欠陥画素の幅内に収まるようにしている。
ノズル選択部27は、互いに隣接する欠陥画素24h・24i・24jに対して、各画素色に対応したヘッド25R・25G・25Bの選択ノズル26R・26G・26Bを選択して割当てる。図4及び図5の例では、欠陥画素24hに対して、図4及び図5において左下側に配置された2個の選択ノズル26Rを割り当てている。そして、欠陥画素24iに対して、図4及び図5においてまん中に配置された2個の選択ノズル26Gを割り当て、欠陥画素24jに、右上に配置された2個の選択ノズル26Bを割り当てている。このため、互いに隣接する3個の欠陥画素24h・24i・24jを同時に修復することができる。従って、ヘッドの移動量を少なくすることができ、処理時間を短縮することができる。
図4及び図5では、ヘッドを角度θ傾けてノズルの副走査方向の間隔を狭めて、2個のノズルが欠陥画素の幅に収まった例を示しているが、ヘッドを更に傾ければ、当然3個以上のノズルを欠陥画素の幅に収めることもできる。このように、ヘッドを傾ければ傾けるほど、より多くのノズルを欠陥画素の幅に収めることができる。
図4及び図5に示す例では、選択ノズルの長手方向の間隔が、画素の幅より広い例を示したが、画素の幅よりも狭いノズル間隔のヘッドに対しても、ヘッドを傾かせて、より多くのノズルを欠陥画素の幅に収めるこができる。
選択ノズルは、欠陥画素を修復するに当り、その欠陥画素の大きさ(欠陥画素の幅)及びインクの着弾精度を考慮して、欠陥画素に対して複数個割り当てられる。ヘッドには複数個のノズルが設けられているが、その中からヘッドの傾き等により欠陥画素に収まる数の複数個のノズルを選択する。
図4及び図5に示すような複数のヘッドが組み合わされて構成されたヘッドユニットにおいて、例えば隣接した異なる色の欠陥画素を修復するために各ヘッドのノズルを選択する場合には、各欠陥画素の位置との相対的な位置関係を保った各ヘッドのノズルを選択することにより、互いに隣接した複数の欠陥画素を同一の走査で同時に修復することができる。図4及び図5は、互いに隣接する3色の欠陥画素を同一走査で同時に修復できる例を示しており、欠陥画素との相対的な位置関係を保ち、かつ欠陥画素の幅に収まる複数(2個)のノズルが選択されている。
欠陥画素修復装置2には、液滴量決定部28が設けられる。液滴量決定部28は、ノズル選択部27により選択された選択ノズル26R・26G・26Bから欠陥画素24h・24i・24jに吐出する着色剤の液滴量を決定する。
欠陥画素修復装置2は、インク吐出順番決定部12を有する。インク吐出順番決定部12は、外部情報入力部10に入力された欠陥画素の位置情報と本来色情報とに基づいて、着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する。
図6は、欠陥画素の修復順序を説明するための模式平面図である。本実施の形態の欠陥画素修復装置2は、インク吐出制御部14によってインク吐出部15を制御することにより、主走査方向に欠陥画素24a・24b・24c・24d・24e・24f・24gを走査しながらインクを吐出して修復するものである。
図6に示すように、次の欠陥画素への移動に際して主走査方向の走査速度を変化させなくても、次の欠陥画素へ主走査方向に沿って移動する間に副走査方向に沿って次の欠陥画素にインク吐出部が到達できる欠陥画素を次の欠陥画素として選択するものとする。これにより、速度変化のない一定の速度で主走査方向であるY座標方向に沿った移動を行いながら、欠陥画素24a・24b・24c・24d・24e・24f・24gを次々と修復することが出来る。このようにして、インクを吐出しながら移動する方向である主走査方向に沿った加減速を少なくすると、安定したインク着弾精度を維持することができる。
このように、インク吐出順番決定部12において、欠陥画素の修復順番を全ての欠陥画素に対して、インクを吐出する前に決定することにより、主走査方向に沿った往復動作において、次に走査する最初の欠陥画素の位置に基づいて折り返し位置を求めることができる。このため、インク吐出部15が主走査方向に沿って基板の端から端までのフルストロークを往復移動しなくても良い。必要最小限の主走査方向に沿った往復移動により、全ての欠陥画素24a・24b・24c・24d・24e・24f・24gを順次修復でき、主走査方向に沿った移動量を削減することによって処理時間を短縮化することができる。
このような欠陥画素の修復順序を決定することは、実際の吐出修復動作を実行する前に、欠陥画素情報20が入力されて欠陥画素が特定されているので容易である。予め全ての欠陥画素を入力情報として、その修復順番を決定すると、移動距離が短くなって次々欠陥画素を修復することができる。このため、処理時間を最短化することができるものである。一方、全く欠陥画素の修復順を考慮しない場合は、各欠陥画素に移動する距離が長くなることは明白である。従って、事前に修復する順番を考慮して欠陥画素を修復することは処理時間の短縮に非常に効果のあることである。
以上のように構成された欠陥画素修復システム1の動作を説明する。図7は、欠陥画素修復システム1により欠陥画素を修復する手順を示すフローチャートである。
まず、欠陥画素検出除去装置3の欠陥検出部16によって基板上の欠陥画素を検出し、レーザ加工機を備えた欠陥除去部18によって欠陥画素の不要なCF膜を除去する(ステップS11)。そして、除去した各欠陥画素の座標と本来の色とを検出する。
欠陥部の画素は、インクの混色などによって、本来の色がなく、色が交じり合った状態となっている。または、欠陥部の画素は、未着色状態として、基板ガラスの透明な状態である場合もある。このように、本来のRGBとは異なる複数の色が交じり合った状態、または未着色で色のない状態を欠陥画素として検出し、その本来着色しなければならない色を、周りの正常な着色画素と比較して決定する。欠陥画素の座標値は画素の中心位置を出力するものとする。これら各欠陥画素の少なくとも座標値と色情報とを含む欠陥画素情報20は、欠陥画素検出除去装置3の外部情報出力部19から出力される。
次に、レーザ加工屑除去装置5は、欠陥除去部18のレーザ加工により生じた加工屑をCFパネルから除去する(ステップS12)。その後、親水撥水化装置4は、欠陥画素検出除去装置3の欠陥除去部18により欠陥画素を除去された後、レーザ加工屑除去装置5により加工屑を取り除いたCFパネルを親水化して撥水化する(ステップS13)。たたし、親水化については、必ずしもレーザ加工屑を除去した後に行う必要がなく、親水化を行った後にレーザ加工屑の除去を行い、最後に撥水化を行う工程であっても良い。この工程で重要なことは加工屑を除去した後に撥水化処理を行うことである。親水化処理については加工屑の除去処理の前後どちらの処理であっても良い。例えば親水化処理とレーザ加工屑の除去処理とを同時に実行してもよい。例えば、O等のガスを用いたプラズマ装置によって、加工屑をアッシングにより除去し、かつ基板を親水化することを同時に行っても良い。
そして、CFパネルを設けた基板をレーザ加工屑除去装置5から欠陥画素修復装置2内に搬入する(ステップS14)。次に、基板上のアライメントマーク位置を認識するアライメント処理を実行後、搬入された基板に対する基板座標系を構築する(ステップS15)。
その後、欠陥画素検出除去装置3の外部情報出力部19から出力された座標値と色情報とを含む欠陥画素情報20を外部入力部10により欠陥画素修復装置2内部に入力して装置内部データを形成する(ステップS16)。
次に、欠陥画素特定部11が欠陥画素を特定する(ステップS17)。ここでは、外部情報入力部10によって入力された座標値と色情報とに基づいて、基板上での欠陥画素を特定する。そして、特定された欠陥画素に対して、欠陥が複数画素に跨った隣接画素間での欠陥であるのかを判断する。座標値と色情報とを一旦画素としての情報に置き換えることにより、画素の大きさ及び形状、基板上での配置向きが判明する。なお、ここでの画素の大きさ及び形状、さらには基板上での配置向きを特定した欠陥画素修復装置内部での情報は、外部情報入力部10に入力される欠陥画素情報20に含まれており、この情報はCAD(Computer Aided Design)装置により作成された基板上でのCFパネル設計図面の情報に基づいている。この情報は、欠陥画素検出除去装置3に予め入力されて外部情報出力部19から欠陥画素情報20の情報に含めて、欠陥画素修復装置2の外部情報入力部10に入力してもよいし、欠陥画素情報20とは別な情報として、直接外部情報入力部10に入力してもよい。
次に、欠陥画素に対して、ヘッドの選択ノズルを割当てる(ステップS18)。図4に示すように複数の欠陥画素24h・24i・24jに対して、その配列に基づいて、使用するインクを吐出するヘッド25R・25G・25Bの選択ノズル26R・26G・26Bを選択する。図4に示すような隣接画素による局所欠陥に対しては、同時に修復できるように対象のヘッド25R・25G・25Bの選択ノズル26R・26G・26Bを割当てることができる。この際、欠陥画素修復装置2上の欠陥画素へのインク着弾位置精度を考慮して、選択ノズルを選択することが必要となる。
欠陥画素修復装置2上の欠陥画素には、必ず位置誤差が生じるものであり、その位置精度を考慮した上で使用するノズルを選択する必要がある。選択ノズルが欠陥画素の端ぎりぎりに位置するように選択ノズル位置を割当てると、着弾精度に応じて、実際の修復動作中でのノズル着弾位置は欠陥画素からはみ出してしまう危険性が発生する。一方、欠陥画素の端から遠ざけた位置に割当てると、着弾したインク滴の濡れ広がりの問題となる。特に矩形形状の欠陥画素のコーナー部へのインク濡れ広がりが不十分である場合が発生する。この場合、インク濡れ広がりが不十分な矩形形状の欠陥画素のコーナー部が画素の輝点となって画質を落とす原因に繋がる。従って、選択ノズルを選択する場合は欠陥画素修復装置2上での欠陥画素へのインク着弾精度を考慮し、欠陥画素内を着弾インクで十分に埋めることができる選択ノズルを選択することが必要である。
更に、図5に示すように、選択ノズル26R・26G・26Bから噴射されたインク滴が、着弾位置精度を考慮して、各欠陥画素24h・24i・24jの内側に対して吐出されるように制御することが上記と同様に必要である。インク滴が欠陥画素内部からはみ出さず、かつコーナー部に至るまでインクが濡れ広がるように選択ノズルの吐出位置を制御することが必要である。
例えば、インク着弾精度を仮に±15μm程度とした場合、欠陥画素端部から概ね30μmから60μmの範囲で離れた位置に選択ノズルの吐出位置を制御する。着弾精度±15μmに対して最も近い30μm離れた位置は、インク液滴の大きさも加味して決定している。選択ノズルの吐出位置が欠陥画素端部から30μmよりも近い場合は、着弾精度と液滴の大きさより欠陥画素からインク滴がはみ出すおそれがある。
逆に着弾精度±15μmに対して最も遠い60μm離れた位置に、選択ノズルの吐出位置を制御すると、インクの着弾精度も考慮すると、端部から75μm離れる場合が生じる。これ以上欠陥画素の端から離れるとコーナー部に至るまでインクが濡れ広がらないおそれが生じる。
次に、使用するノズルが割当てられたら、画素の大きさと、割当てられた各ノズルからの1滴当りの吐出量と、画素の特性を維持するために欠陥画素中にインクを着弾させる総液滴量とに基づいて、各ノズルから吐出する液滴量を決定する(ステップS19)。
そして、インク吐出順番決定部12は、欠陥画素の修復順を決定する(ステップS20)。インク吐出順番決定部12は、処理時間の最短化を目指して、修復する欠陥画素の順番を決定する。修復順は、ヘッドの移動量が最短になり、ヘッドの停止回数が少なくなるように決定する。また、次の欠陥画素への移動速度が低下しないように、修復する欠陥画素の順番を決定する。
その後、上記により決定した欠陥画素の修復順に従って、各欠陥画素を順次修復する(ステップS21)。インク吐出制御部14は、決定した液滴量に応じて、指定された選択ノズルからインクを吐出着弾させ、欠陥画素を埋めて修復する。全ての欠陥画素の修復が完了したら、対象基板の修復処理を完了し、基板を欠陥画素修復装置2の外に搬出して、次の基板を搬入する(ステップS22)。
本実施の形態によれば、欠陥画素の修復後の品質を高めることができる。欠陥画素内の不要なCF欠陥部分をより広く除去し、欠陥画素を修復する際、その広く除去した部分に対してインクを充填することができれば、修復した画素の開口率を良品であったときの画素と同等の開口率にすることができるので、欠陥画素の修復後の品質を高めることができる。
このように、広い欠陥画素の修復部に対して、所定量のインクを充填させるためには、インクを打込む部分を親水化して、インクの濡れ性を良くすることが必要となる。更に、インクが隣接する他の画素に再度リークしないように、欠陥画素の周囲の撥水性を向上させて、隣接する他の画素へのインクの流れ込みを堰き止めることが必要となる。
しかしながら、同一装置内において欠陥画素を検出し、除去して修復する従来技術の構成では、欠陥画素のインクを打込む部分のインクの濡れ性を良くするために、例えばO等のガスを用いた親水化のためのプラズマ処理機能を設け、欠陥画素周囲の撥水性を向上させるために、フッ素ガスを用いた撥水化のためのプラズマ処理機能を設けることは、装置構成上極めて困難である。
従って、従来技術の構成のように、不要な部分を自装置内で除去して欠陥画素を修復しようとすると、インクがあまり濡れ広がらないことを考慮して、略矩形の欠陥画素に対して、比較的小さめの形状に、例えば正方形状に不要部分を除去してインクを充填することが必要となる。このため、欠陥を修復した画素と元々良品であった画素との間で指定した色濃度差が生じる。また、輝度の高い色で混色した部分をレーザ加工で残すとその部分が輝点となる場合も生じる。更に、充填するインク量も隣接する他の画素へリークすることを避けるために、少な目の充填量とする必要が生じる。このため、元々良品であった画素との間でさらに色濃度差が生じる。このことは画像品質を低下させることとなる。
これに対して本実施の形態では、欠陥画素を除去する工程(装置)と、欠陥画素を修復する工程(装置)とが異なるので、欠陥画素を除去した後に、前述したようにインク打込み部に対する親水化処理工程(装置)及び欠陥画素周囲部に対する撥水化処理工程(装置)を別途設けることができる。このため、非常に親水/撥水性の良好な状態でインクを欠陥部に充填することができ、欠陥部の画素を非常に良好な状態に修復することができる。
また、従来技術の構成では、レーザ加工した際に生じる加工屑を取り除かない状態でインクを充填する。これに対して本実施の形態では、上記と同様、レーザ加工で生じた屑を除去する工程(装置)を組み込むことができ、レーザ加工屑による修復障害を撲滅することができる。
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態について図8ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は、欠陥画素修復システム1aを示すブロック図である。図8に示すように、欠陥画素特定部11を欠陥画素検出除去装置3aに組入れ、欠陥画素検出除去装置3a内で、欠陥検出部16及び欠陥除去部18から検出された欠陥画素の座標と色情報とに基づいて欠陥画素修復装置2aにおける欠陥画素位置を事前に欠陥画素特定部11が特定する。その特定した欠陥画素位置を欠陥画素特定情報20aとして、欠陥画素修復装置2aに入力する。この場合、前工程装置である欠陥画素検出除去装置3a内にCFパネルの大きさ及び基板上での配置に関する情報が入力される。
図9は、欠陥画素修復システム1aにより欠陥画素を修復する手順を示すフローチャートである。欠陥画素を特定するステップS17は、欠陥画素を検出除去するステップS11の直後に実行される。そして、アライメント処理(ステップS15)の後、欠陥画素特定情報20aが欠陥画素検出除去装置3aの外部情報出力部19から欠陥画素修復装置2aの外部情報入力部10に入力される(ステップS23)。
図8に示すように欠陥画素特定部11を欠陥画素検出除去装置3a内に備えると、図1で示した欠陥画素特定部11を欠陥画素修復装置2内に備える構成と比較して、設計図面に基づく画素位置の求め直しを欠陥画素修復装置の前工程で行えるので、欠陥画素修復装置の処理時間の短縮化及び欠陥画素修復装置の処理の簡単化を実現することができる。
図10は、欠陥画素修復システム1bを示すブロック図である。図10に示すように、欠陥画素特定部11を欠陥画素検出除去装置3及び欠陥画素修復装置2aとは別個に設け、欠陥画素検出除去装置3の外部情報出力部19から座標値と色情報とを欠陥画素特定部11に出力し、欠陥画素特定部11が欠陥画素特定情報20aを生成して、欠陥画素修復装置2aの外部情報入力部10に与えるように構成してもよい。このように構成すると、図8の構成と同様に、設計図面に基づく画素位置の求め直しを欠陥画素修復装置の前工程で行えるので、欠陥画素修復装置の処理時間の短縮化及び欠陥画素修復装置の処理の簡単化を実現することができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、インク吐出対象である複数の欠陥画素に対して迅速でしかも正確にインクを吐出することのできる欠陥画素修復装置、欠陥画素修復システム及び欠陥画素修復方法に適用することができる。
本発明における欠陥画素修復システムの実施の一形態を示すブロック図である。 上記欠陥画素修復システムにより修復される欠陥画素が生じた基板の構成を示す平面図である。 上記欠陥画素修復システムにより修復される欠陥画素を説明するための模式平面図である。 上記欠陥画素修復システムの欠陥画素修復装置に設けられた選択ノズルと、互いに隣接した複数の欠陥画素との位置関係を説明するための模式平面図である。 上記選択ノズルから欠陥画素に吐出されたインクの吐出位置を説明するための模式平面図である。 上記欠陥画素修復システムによる欠陥画素の修復順序を説明するための模式平面図である。 上記欠陥画素修復システムにより欠陥画素を修復する手順を示すフローチャートである。 本発明における欠陥画素修復システムの他の実施の形態を示すブロック図である。 上記欠陥画素修復システムの他の実施の形態により欠陥画素を修復する手順を示すフローチャートである。 上記欠陥画素修復システムの他の実施の形態の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 欠陥画素修復システム
2 欠陥画素修復装置
3 欠陥画素検出除去装置
4 親水撥水化装置
5 レーザ加工屑除去装置
10 外部情報入力部(入力手段)
11 欠陥画素特定部
12 インク吐出順番決定部(着色剤吐出順番決定手段)
13 修復部(修復手段)
14 インク吐出制御部(着色剤吐出制御手段)
15 インク吐出部(着色剤吐出手段)
16 欠陥検出部
17 カメラ
18 欠陥除去部
19 外部情報出力部
20 基板
21a、21b CFパネル(カラーフィルタパネル)
22 アライメントマーク
23 原点
24 欠陥画素
24a〜24j 欠陥画素
25R、25G、25B ヘッド
26R、26G、26B 選択ノズル
27 ノズル選択部(ノズル選択手段)
28 液滴量決定部

Claims (17)

  1. 欠陥画素を検出する検出処理と欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とが前工程において行われ、前記前工程において検出、除去された欠陥画素の修復のみを行う欠陥画素修復装置であって、
    前記前工程において検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された置情報と本来色情報とに基づいて、前記欠陥画素修復装置における欠陥画素の座標を特定する欠陥画素特定手段と、
    前記欠陥画素特定手段により特定された欠陥画素の座標に基づいて、前記欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復手段とを備えたことを特徴とする欠陥画素修復装置。
  2. 前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、
    前記修復手段は、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、
    前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さい請求項1記載の欠陥画素修復装置。
  3. 前記入力手段により入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定手段をさらに備え、
    前記修復手段は、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動可能に設けられて、前記着色剤吐出順番決定手段によって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出手段を有する請求項1記載の欠陥画素修復装置。
  4. 前記着色剤吐出手段は、前記欠陥画素に着色剤に吐出するために設けられた複数の選択ノズルを有し、
    前記欠陥画素に着色剤に吐出する選択ノズルを、前記欠陥画素の配列または大きさに応じて選択するノズル選択手段をさらに備える請求項3記載の欠陥画素修復装置。
  5. 前記ノズル選択手段により選択された選択ノズルから欠陥画素に吐出する着色剤の液滴量を決定する請求項4記載の欠陥画素修復装置。
  6. カラーフィルタパネルの欠陥画素を検出してカラーフィルタ膜部を除去する欠陥画素検出除去装置と、
    前記欠陥画素検出除去装置により検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された置情報と本来色情報とに基づいて、欠陥画素修復装置における欠陥画素の座標を特定する欠陥画素特定手段と、前記欠陥画素特定手段により特定された欠陥画素の座標に基づいて、前記欠陥画素検出除去装置によりカラーフィルタ膜部を除去された欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復手段とを有する欠陥画素修復装置とを備えたことを特徴とする欠陥画素修復システム。
  7. 前記欠陥画素検出除去装置は、レーザ加工により前記カラーフィルタパネルの欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去し、
    前記レーザ加工により生じた加工屑を前記カラーフィルタパネルから除去するレーザ加工屑除去装置をさらに備え、
    前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記レーザ加工屑除去装置により加工屑が除去されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復する請求項6記載の欠陥画素修復システム。
  8. 前記欠陥画素検出除去装置により欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去されたカラーフィルタパネルを親水化して撥水化する親水撥水化装置をさらに備え、
    前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記親水撥水化装置により親水化して撥水化されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復する請求項6記載の欠陥画素修復システム。
  9. 前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、
    前記欠陥画素修復装置の修復手段は、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、
    前記欠陥画素検出除去装置が検出する前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さい請求項6記載の欠陥画素修復システム。
  10. 前記欠陥画素修復装置は、前記入力手段により入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定手段をさらに有し、
    前記修復手段は、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動可能に設けられて、前記着色剤吐出順番決定手段によって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出手段を有する請求項6記載の欠陥画素修復システム。
  11. 前記欠陥画素検出除去装置は、前記欠陥画素の位置を認識するためのカメラを有する請求項6記載の欠陥画素修復システム。
  12. カラーフィルタパネルの欠陥画素を検出してカラーフィルタ膜部を除去する欠陥画素検出除去ステップと、
    前記欠陥画素検出除去ステップにより検出された欠陥画素の位置情報と前記欠陥画素の本来色情報とを欠陥画素修復装置に入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された置情報と本来色情報とに基づいて、前記欠陥画素修復装置における欠陥画素の座標を特定する欠陥画素特定ステップと、前記欠陥画素特定ステップにより特定された欠陥画素の座標に基づいて、前記欠陥画素検出除去ステップによりカラーフィルタ膜部を除去された欠陥画素を、その本来色の着色剤により修復する修復ステップとを含む欠陥画素修復ステップとを包含する欠陥画素修復方法であって、
    前記欠陥画素を検出する検出処理と前記欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去する除去処理とは、前記欠陥画素修復ステップの前の前記欠陥画素検出除去ステップにおいて行われ、前記欠陥画素修復ステップでは、前記欠陥画素検出除去ステップにおいて検出、除去された欠陥画素の修復のみを行うことを特徴とする欠陥画素修復方法。
  13. 前記欠陥画素検出除去ステップは、レーザ加工により前記カラーフィルタパネルの欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去し、
    前記レーザ加工により生じた加工屑を前記カラーフィルタパネルから除去するレーザ加工屑除去ステップをさらに包含し、
    前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記レーザ加工屑除去ステップにより加工屑が除去されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復する請求項12記載の欠陥画素修復方法。
  14. 前記欠陥画素検出除去ステップにより欠陥画素のカラーフィルタ膜部を除去されたカラーフィルタパネルを親水化して撥水化する親水撥水化ステップをさらに包含し、
    前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記親水撥水化ステップにより親水化して撥水化されたカラーフィルタパネルの欠陥画素を修復する請求項12記載の欠陥画素修復方法。
  15. 前記欠陥画素は、互いに隣接して配列された赤色用画素、緑色用画素及び青色用画素のいずれかであり、
    前記欠陥画素修復ステップの修復ステップは、前記位置情報と前記本来色情報とに基づいて前記欠陥画素を修復し、
    前記欠陥画素検出除去ステップが検出する前記欠陥画素の位置情報の精度は、画素幅の1/2よりも大きく、3/2よりも小さい請求項12記載の欠陥画素修復方法。
  16. 前記欠陥画素修復ステップは、前記入力ステップにより入力された位置情報と本来色情報とに基づいて、前記着色剤を吐出する欠陥画素の順番を決定する着色剤吐出順番決定ステップをさらに含み、
    前記修復ステップは、前記欠陥画素を有するカラーフィルタパネルに対して相対移動して、前記着色剤吐出順番決定ステップによって決定された順番に基づいて、着色剤を欠陥画素に吐出する着色剤吐出ステップを含む請求項12記載の欠陥画素修復方法。
  17. 前記欠陥画素検出除去ステップは、前記欠陥画素の位置を認識するステップを含む請求項12記載の欠陥画素修復方法。


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