JP2014067984A - 基板製造方法及び薄膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄膜の表面に凹凸が発生しにくい基板製造方法を提供する。
【解決手段】 (a)基板の表面の第1の領域に、光硬化性の液状の薄膜材料を塗布するとともに、第1の領域に塗布された薄膜材料が、境界線を介して隣接する第2の領域へ流動することを、流動抑止構造によって抑止する。(b)第1の領域内の薄膜材料の、第2の領域への流動が、流動抑止構造によって抑止された状態で、第2の領域に液状の薄膜材料を塗布する。(c)第1の領域及び第2の領域に塗布されている薄膜材料の、少なくとも表層部を、光照射によって硬化させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、基板に薄膜パターンを形成する基板製造方法、及び薄膜形成装置に関する。
ノズルヘッドから薄膜パターン形成用の材料を含んだ液滴を吐出して、基板の表面に薄膜パターンを形成する技術が知られている(例えば特許文献1)。
このような薄膜形成技術において、例えば、基板にはプリント配線基板が用いられ、薄膜材料にはソルダーレジストが用いられる。プリント配線基板は、基材及び配線を含み、所定の位置に電子部品等がはんだ付けされる。ソルダーレジストは、電子部品等をはんだ付けする導体部分を露出させ、はんだ付けが不要な部分を覆う。全面にソルダーレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ技術を用いて開口を形成する方法に比べて、製造コストの低減を図ることが可能である。
特開2004−104104号公報
薄膜材料には、光硬化性(例えば、紫外線硬化性)の樹脂が用いられる。薄膜材料の液滴が基板に着弾すると、薄膜材料が面内方向に広がる。薄膜材料が面内方向に広がると、形成される薄膜パターンの解像度が低下してしまう。薄膜パターンの解像度の低下を抑制するために、液滴の着弾後、速やかに薄膜材料に光を照射して硬化させることが好ましい。ところが、薄膜をベタに塗布する領域において、液滴の着弾後、速やかに薄膜材料を硬化させると、液滴の各々に対応して、薄膜の表面に凹凸が残ってしまう。
本発明の目的は、薄膜の表面に凹凸が発生しにくい基板製造方法及び薄膜形成装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
(a)基板の表面の第1の領域に、光硬化性の液状の薄膜材料を塗布するとともに、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料が、境界線を介して隣接する第2の領域へ流動することを、流動抑止構造によって抑止する工程と、
(b)前記第1の領域内の前記薄膜材料の、前記第2の領域への流動が、前記流動抑止構造によって抑止された状態で、前記第2の領域に液状の前記薄膜材料を塗布する工程と、
(c)前記第1の領域及び前記第2の領域に塗布されている前記薄膜材料の、少なくとも表層部を、光照射によって硬化させる工程と
を有する基板製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、
基板を保持するステージと、
前記ステージに保持された基板に対向し、前記基板の表面に向けて光硬化性の薄膜材料の液滴を吐出することにより前記基板の表面に前記薄膜材料を塗布する複数のノズル孔、及び前記基板に塗布された前記薄膜材料に硬化用の光を照射する硬化用光源が設けられて
いるノズルユニットと、
前記ノズルユニットと前記ステージとの一方を他方に対して、前記基板の表面に平行な方向に移動させる移動機構と、
前記基板に形成すべき薄膜パターンの形状を定義する画像データを記憶しており、前記ノズルユニット及び前記移動機構を制御する制御装置と
を有し、
前記薄膜パターンを形成すべき領域が境界線で仕切られた第1の領域と第2の領域とを含み、
前記制御装置は、前記移動機構及び前記ノズルユニットを制御することにより、
前記第1の領域に、前記薄膜材料を塗布するとともに、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料が、前記第2の領域へ流動することを抑止する流動抑止構造を形成し、
前記第1の領域内の前記薄膜材料の、前記第2の領域への流動が、前記流動抑止構造によって抑止された状態で、前記第2の領域に前記薄膜材料を塗布する薄膜形成装置が提供される。
流動抑止構造によって、薄膜材料の流動を抑止することにより、境界線に沿う筋状の凹凸の痕跡の発生を抑制することができる。
図1は、実施例1による薄膜形成装置の概略図である。 図2Aは、ノズルユニットの斜視図であり、図2Bは、ノズルユニットの底面図である。 図3は、薄膜パターンが形成された基板及びノズルユニットの平面図である。 図4Aは、実施例1による基板製造方法の1回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図4Bは、図4Aの一点鎖線4B−4Bにおける断面図であり、図4Cはエッジパターンの断面図である。 図5Aは、実施例1による基板製造方法の2回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図5Bは、図5Aの一点鎖線5B−5Bにおける断面図である。 図6Aは、実施例1による基板製造方法の3回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図6B及び図6Cは、それぞれ図6Aの一点鎖線6B−6B、6C−6Cにおける断面図である。 図7Aは、実施例1による基板製造方法の4回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図7B及び図7Cは、それぞれ図7Aの一点鎖線7B−7B、7C−7Cにおける断面図である。 図8Aは、実施例1による基板製造方法の5回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図8B及び図8Cは、それぞれ図8Aの一点鎖線8B−8B、8C−8Cにおける断面図である。 図69は、実施例1による基板製造方法の6回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図9B及び図9Cは、それぞれ図9Aの一点鎖線9B−9B、9C−9Cにおける断面図である。 図10Aは、図4Aの一点鎖線10A−10Aにおける断面図であり、図10Bは、図6Aの一点鎖線10B−10Bにおける断面図であり、図10Cは、図8Aの一点鎖線10C−10Cにおける断面図である。 図11A〜図11Cは、比較例による方法で形成した薄膜パターンの一部の断面図である。 図12Aは、実施例2による基板製造方法の2回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図12B及び図12Cは、それぞれ図12Aの一点鎖線12B−12B、12C−12Cにおける断面図である。 図13Aは、実施例2による基板製造方法の3回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図13B及び図13Cは、それぞれ図13Aの一点鎖線13B−13B、13C−13Cにおける断面図である。 図14Aは、実施例2による基板製造方法の4回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図14B及び図14Cは、それぞれ図14Aの一点鎖線14B−14B、14C−14Cにおける断面図である。 図15Aは、実施例3による基板製造方法の2回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図15Bは、図15Aの一点鎖線15B−15Bにおける断面図である。 図16は、実施例3による基板製造方法の3回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図である。 図17Aは、実施例3による基板製造方法の4回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図17Bは、図17Aの一点鎖線17B−17Bにおける断面図である。 図18Aは、実施例3による基板製造方法の5回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図18Bは、図18Aの一点鎖線18B−18Bにおける断面図である。 図19Aは、実施例3による基板製造方法の6回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図19Bは、図19Aの一点鎖線19B−19Bにおける断面図である。 図20Aは、実施例4による基板製造方法の1回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図20Bは、図20Aの一点鎖線20B−20Bにおける断面図である。 図21Aは、実施例4による基板製造方法の2回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図21Bは、図21Aの一点鎖線21B−21Bにおける断面図である。 図22Aは、実施例4による基板製造方法の3回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図22Bは、図22Aの一点鎖線22B−22Bにおける断面図である。 図23Aは、実施例4による基板製造方法の4回目の走査の前後における基板及びノズルユニットの平面図であり、図23Bは、図23Aの一点鎖線23B−23Bにおける断面図である。
[実施例1]
図1に、実施例1による薄膜形成装置の概略図を示す。定盤20の上に、移動機構21によりステージ22が支持されている。ステージ22の上面(保持面)に、プリント配線板等の基板50が保持される。ステージ22の保持面に平行な方向をX方向及びY方向とし、保持面の法線方向をZ方向とするXYZ直交座標系を定義する。移動機構21は、ステージ22をX方向及びY方向に移動させる。
定盤20の上方に、ノズルユニット23及び撮像装置30が支持されている。ノズルユニット23及び撮像装置30は、ステージ22に保持された基板50に対向する。撮像装置30は、基板50の表面に形成されている配線パターン、アライメントマーク、基板50に形成された薄膜パターン等を撮像する。撮像されて得られた画像データが、制御装置40に入力される。ノズルユニット23は、複数のノズル孔から基板50に向けて、光硬化性(例えば紫外線硬化性)の薄膜材料の液滴(例えばソルダーレジスト等の液滴)を吐出する。吐出された薄膜材料が、基板50の表面に付着する。
ノズルユニット23を定盤20に固定して、ステージ22を移動させる代わりに、ステージ22及び定盤20に対してノズルユニット23を移動させてもよい。
制御装置40が、移動機構21、ノズルユニット23、及び撮像装置30を制御する。制御装置40には、基板50に形成すべき薄膜パターンの形状を定義するラスタフォーマットの画像データ等が記憶されている。オペレータが、入力装置41を通して制御装置40に、種々の指令(コマンド)や、制御に必要な数値データを入力する。制御装置40は、出力装置42からオペレータに対して各種情報を出力する。
図2Aに、ノズルユニット23の斜視図を示す。ノズルホルダ26に、複数、例えば4個のノズルヘッド24が取り付けられている。ノズルヘッド24の各々に、複数のノズル孔24aが形成されている。ノズル孔24aはX方向に配列し、4個のノズルヘッド24は、Y方向に並んでノズルホルダ26に固定されている。
ノズルヘッド24の間、両端のノズルヘッド24よりも外側に、それぞれ硬化用光源25が配置されている。硬化用光源25は、基板50(図1)に、薄膜材料を硬化させる光、例えば紫外線を照射する。
図2Bに、ノズルヘッド24及び硬化用光源25の底面図を示す。ノズルヘッド24の各々の底面(基板50に対向する表面)に、2列のノズル列24bが配置されている。ノズル列24bの各々は、X方向にピッチ(周期)8Pで並ぶ複数のノズル孔24aで構成される。一方のノズル列24bは、他方のノズル列24bに対して、Y方向にずれており、さらに、X方向にピッチ4Pだけずれている。すなわち、1つのノズルヘッド24に着目すると、ノズル孔24aは、X方向に関してピッチ4Pで等間隔に分布することになる。ピッチ4Pは、例えば300dpiの解像度に相当する。
4個のノズルヘッド24は、Y方向に配列し、かつ相互にX方向にずらされてノズルホルダ26(図2A)に取り付けられている。図2Bにおいて、最も左側のノズルヘッド24を基準にすると、2、3、4番目のノズルヘッド24は、それぞれX軸の負の方向に2P、P、及び3Pだけずらされている。このため、4個のノズルヘッド24に着目すると(ノズルヘッド全体として)、ノズル孔24aは、X方向にピッチP(1200dpiに相当するピッチ)で等間隔に配列することになる。
ノズルヘッド24の間、及びY方向に関して最も外側のノズルヘッド24よりもさらに外側に、それぞれ硬化用光源25が配置されている。1つのノズルヘッド24に着目すると、その両側に硬化用光源25が配置されている。
基板50(図1)をY方向に移動させながら、ノズルユニット23の各ノズル孔24aから薄膜材料の液滴を吐出させることにより、X方向に関して1200dpiの解像度で薄膜パターンを形成することができる。基板50をY方向に移動させながら、ノズル孔24aから薄膜材料の液滴を吐出させて、基板50に薄膜材料を塗布する動作を、「走査」ということとする。1回の走査を行った後、X方向にP/2だけずらして2回目の走査を行うことにより、X方向の解像度を2倍の2400dpiまで高めることができる。2回の走査は、1回目の走査と2回目の走査との方向を反転させた往復走査により実現することができる。Y方向の解像度は、基板50の移動速度と、ノズル孔24aからの液滴の吐出周期で決定される。
図3に、薄膜パターンが形成された基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。基板50の表面に、薄膜パターン55が形成されている。基板50は、その面内に複数のプリント配線板が配置された多面取り基板である。一例として、基板50の面内に、プ
リント配線板が4行2列の行列状に配置されている。プリント配線板に対応して、薄膜パターン55が定義されている。薄膜パターン55は、例えばソルダーレジストで形成される。
1回の走査により、薄膜材料を塗布することができる領域を、単位走査領域56という。単位走査領域56のX方向の寸法(幅)をWで表す。単位走査領域56の幅Wは、4個のノズルヘッド24に形成されているノズル孔24a(図2B)が分布する領域の幅と等しい。一例として、単位走査領域56の幅Wは、基板50のX方向の寸法の1/4である。
図4A〜図9Cを参照して、実施例1による基板製造方法について説明する。図4A、図5A、図6A、図7A、図8A、図9Aでは、図3に示した基板50の1枚のプリント配線板に対応する領域のみを示している。また、説明の都合上、薄膜パターン内に2つの正方形と4つの円形の開口部を配置したが、実際には、より微細な多数の開口部が配置される。
図4Aに、1回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図4Bに、図4Aの一点鎖線4B−4Bにおける断面図を示す。図10Aに、図4Aの一点鎖線10A−10Aにおける断面図を示す。
図4Aに示すように、基板50をY軸の負の方向に走査する。このとき、ノズルヘッド24(図2A)から薄膜材料の液滴を吐出させることにより、薄膜パターン55の最外周の縁、及び開口部の縁に、薄膜材料を塗布する。走査中は、図10Aに示すように、4個のノズルヘッド24の各々に対して、Y軸の負の側(基板50の移動方向の前方の側)に位置する硬化用光源25を点灯させておく。図4Aにおいて、点灯状態の硬化用光源25を太い実線で表し、消灯状態の硬化用光源25を細い実線で表している。薄膜材料の液滴が基板50に着弾した直後に、薄膜材料の表層部が硬化する。
硬化用光源25から放射される光の基板表面における光エネルギ密度は、薄膜材料の内部まで硬化させるために必要な光エネルギ密度よりも低い。このため、薄膜材料の内部は未硬化の状態である。薄膜材料の表層部のみが硬化する反応を「仮硬化」ということとする。1回目の走査により、1つの単位走査領域56(図3)内の、薄膜パターンの最外周の縁、及び開口部の縁に、仮硬化した薄膜材料からなる線状のエッジパターン60が形成される。エッジパターン60の幅は、例えばラスタフォーマットの画像データのピクセルピッチの3〜5倍に相当する。すなわち、エッジパターン60の幅方向に、3〜5個のピクセルが含まれる。
図4Cに、エッジパターン60の断面図を示す。エッジパターン60は、複数の薄膜材料の粒60aで構成される。エッジパターン60の形成時には、図2Bに示したように、1つのノズルヘッド24から吐出された薄膜材料は、そのノズルヘッド24に対してY軸の負の側に隣接して配置された硬化用光源25からの光照射によって仮硬化される。1つのノズルヘッド24に着目すると、ノズル孔24aのX方向のピッチ4Pが、例えば300dpiに対応する。薄膜材料の複数の液滴が、ピッチ4Pで等間隔に並ぶ位置に着弾する。着弾後、液滴は面内方向に広がるが、相互に隣り合う液滴同士が連続する前に、液滴が仮硬化される。
4個のノズルヘッド24(図2B)のノズル孔24aから液滴を吐出させると、X方向にピッチP(1200dpi相当)で並ぶ点に、それぞれ液滴が着弾する。ピッチPで隣り合う2つの液滴は、面内方向に関して部分的に重なる。仮硬化した液滴の上に、次の液滴が着弾するため、相互に重なった2つの液滴は、相互に混ざり合わない。このため、4
個のノズルヘッド24を動作させて形成されたエッジパターン60は、積み重なった複数の粒60aで構成される。
基板50に薄膜材料が着弾した直後に、薄膜材料を仮硬化させることにより、エッジパターン60の解像度の低下を防止することができる。十分な解像度でエッジパターン60を形成するために、薄膜材料が基板50に着弾した後、0.2秒以内に硬化用の光を照射することが好ましい。
図5Aに、2回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図5Bに、図5Aの一点鎖線5B−5Bにおける断面図を示す。図4Aに示した状態から、図5Aに示すように、基板50をX軸の負の方向に、単位走査領域56の幅Wに等しい距離だけ移動させる。その後、基板50をY軸の正の方向に移動させることにより、2回目の走査を行う。2回目の走査においても、薄膜パターン55の最外周の縁及び開口部の縁に薄膜材料を塗布し、薄膜材料を仮硬化させる。2回目の走査では、基板50がY軸の正の方向に移動するため、ノズルヘッド24の各々に対して、Y軸の正の側(基板50の移動方向の前方の側)に位置する硬化用光源25を点灯させておく。
1回目の走査でエッジパターン60が形成された単位走査領域56(図3)に隣接する単位走査領域56内の、薄膜パターン55の最外周の縁、及び開口部の縁に、仮硬化したエッジパターン61が形成される。
図6Aに、3回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図6B及び図6Cに、それぞれ図6Aの一点鎖線6B−6B、6C−6Cにおける断面図を示す。図10Bに、図6Aの一点鎖線10B−10Bにおける断面図を示す。2回目の走査の終了後、基板50をY軸の負の方向に移動させることにより、3回目の走査を行う。3回目の走査では、薄膜パターン55(図3)を形成する領域の内部(ベタの領域)のうち一部の領域67に、薄膜材料を塗布する。2回目の走査で形成されたエッジパターン61を縁とする面状パターン62が形成される。3回目の走査で面状パターン62を形成すべき領域67を「第1の領域」ということとする。薄膜パターン55(図3)を形成する領域のうち、第1の領域67に境界線63を介して隣接する領域68を「第2の領域」ということとする。
3回目の走査では、図10Bに示すように、Y軸の最も負の側の硬化用光源25のみを点灯させ、その他の硬化用光源25は消灯状態にしておく。また、点灯されている硬化用光源25の出力は、エッジパターン60、61を形成するときの出力よりも小さくしておく。
次に、3回目の走査の手順について、詳しく説明する。第1の領域67内のある領域に着目する。着目している領域には、複数のピクセルが含まれる。着目している領域内のピクセルに、図10Bに示した最も右側のノズルヘッド24から吐出された液滴が着弾した後、硬化用の光に照射されることなく、右から2番目、3番目、4番目のノズルヘッド24から吐出された液滴が順番に着弾する。このため、液滴が仮硬化される前に、着目している領域内の複数の液滴が液体状態のままで相互に連続する。複数の液滴が液体状態のままで相互に連続した後、最も左側の硬化用光源25から、薄膜材料に硬化用の光が照射される。
図6Cに示すように、基板50に着弾した複数の液滴が、液状のまま相互に連続する。このため、液滴同士を区別することはできなくなり、面状パターン62の表面は平坦になる。点灯状態の硬化用光源25からの光照射により、面状パターン62の表層部が硬化される。点灯状態の硬化用光源25の出力が、エッジパターン60、61を形成するときの
出力よりも小さいため、硬化した部分は非常に薄く、面状パターン62が薄い被膜62Cで覆われた状態になる。図6A及び図6Bにおいて、薄い被膜62Cが形成された領域を、右下がりの疎なハッチングパターンで示す。
液滴が基板に着弾した後、表層部が薄く硬化されるまでに、液状の薄膜材料が面内方向に広がる。このため、面状パターン62は、第1の領域67から境界線63を越えて、第2の領域68まで侵入する。ただし、面状パターン62が薄い被膜62Cで覆われた後は、面状パターン62の内部の液状の薄膜材料が第2の領域68に向かって流動することはない。被膜62Cは、液状の薄膜材料の流動を抑止する流動抑止構造として機能する。
薄膜パターン55(図3)を形成すべき領域の縁に形成されているエッジパターン61が、液状の薄膜材料の流出を堰き止める。このため、薄膜材料が開口部の内側まで侵入することはない。
図7Aに、4回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図7B及び図7Cに、それぞれ図7Aの一点鎖線7B−7B、7C−7Cにおける断面図を示す。3回目の走査の後、基板50をX軸の正の方向に、単位走査領域56(図3)の幅Wに等しい距離だけ移動させる。この状態で、基板50をY軸の正の方向に移動させることにより、4回目の走査を行う。4回目の走査は、面状パターン62内の液状の薄膜材料の流動が、被膜62Cによって抑止されている状態で行われる。
4回目の走査では、3回目の走査と同様に、薄膜パターン55(図3)を形成する領域の一部(第2の領域)68に、薄膜材料を塗布する。1回目の走査で形成されたエッジパターン60を縁とする面状パターン64が形成される。4回目の走査では、硬化用光源25(図2B)は全て消灯状態とする。このため、面状パターン64は、4回目の走査終了後も、液体状態のままである。図7A及び図7Bにおいて、薄い被膜62Cで覆われた領域を右下がりの疎なハッチングパターンで示し、液体状態のままの領域をドットパターンで示す。
3回目の走査(図3A)で形成された面状パターン62のうち境界線63を越えて第2の領域に侵入している部分にも、4回目の走査期間中に液滴が着弾する。被膜62Cが非常に薄いため、液滴が被膜62Cに衝突することにより、被膜62Cが破壊される。被膜62Cが破壊されると、第1の領域67内の液状の薄膜材料と、第2の領域68内の液状の薄膜材料とが、相互に流動する。
図8Aに、5回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図8B及び図8Cに、それぞれ図8Aの一点鎖線8B−8B、8C−8Cにおける断面図を示す。図10Cに、図8Aの一点鎖線10C−10Cにおける断面図を示す。4回目の走査後、基板50をY軸の負の方向に移動させることにより、5回目の走査を行う。5回目の走査では、ノズルヘッド24から薄膜材料の液滴を吐出させず、硬化用光源25による光の照射のみを行う。このとき、図10Cに示したように、すべての硬化用光源25を点灯させておく。未硬化だった面状パターン64の表層部64S(図8C)が硬化される。図8Aにおいて、仮硬化した領域を右上がりの密なハッチングパターンで示し、液体状態のままの領域をドットパターンで示し、薄い被膜62Cで覆われた領域を右下がりの疎なハッチンングパターンで示す。
図9Aに、6回目の走査の前後における基板50、及びノズルユニット23の平面図を示す。図9B及び図9Cに、それぞれ図9Aの一点鎖線9B−9B、9C−9Cにおける断面図を示す。5回目の走査の後、基板50をX軸の負の方向に、単位走査領域56(図3)の幅Wに等しい距離だけ移動させる。この状態で、基板50をY軸の正の方向に移動
させることにより、6回目の走査を行う。6回目の走査でも、ノズルヘッド24から薄膜材料の液滴を吐出させず、硬化用光源25による光の照射のみを行う。薄い被膜62C(図8C)で覆われていた面状パターン62の表層部62Sが、光照射によって硬化される。硬化された表層部62Sは、被膜62Cよりも厚い。元の被膜62Cは、硬化された表層部62Sと一体化する。
図11A〜図11Cを参照して、比較例による薄膜形成方法について説明する。比較例による方法では、図6A〜図6Cに示した面状パターン62を形成するときに、すべての硬化用光源25が消灯される。このため、薄い被膜62C(図6C)が形成されない。その他の工程は、実施例1による方法の工程と同一である。
図11Aに、面状パターン62を形成した後の基板の断面図を示す。液状の薄膜材料が基板50に塗布された後、硬化用の光が照射されないため、薄膜材料が境界線63を越えて、第2の領域68内に侵入する。面状パターン62の上面は、境界線63の近傍において、第1の領域67から第2の領域68に向かって低くなるように傾斜する。
図11Bに、第2の領域68に面状パターン64を形成した後の基板の断面図を示す。液状の薄膜材料は、ノズル孔からの吐出を安定化させるために、室温よりも高い温度まで加温して粘度が低くされている。薄膜膜材料がノズル孔から吐出されて基板50に着弾すると、温度が急激に低下し、粘度が高くなる。図11Bに示すように、面状パターン62の上に着弾した薄膜材料は、粘度が高くなると、面内方向に広がりにくい。なお、図11Aに示したように、基板50の表面では、面状パターン62の表面に比べて、粘度が高くなった後も、薄膜材料が面内方向に広がりやすい。
図11Cに、第2の領域68に薄膜材料を塗布して、ある時間が経過した後の基板の断面図を示す。面状パターン62の上に付着した薄膜材料は、面内方向に広がりにくいため、第2の領域68に塗布された薄膜材料が第1の領域67に侵入する深さは、図11Aに示した面状パターン62が第2の領域68に侵入している深さより短い。このため、境界線63の、第1の領域67側に凹部69が形成され、第2の領域68側に尾根状の凸部70が形成される。薄膜の表面に、凹部69及び凸部70で構成される筋状の痕跡が残ってしまう。この痕跡は、肉眼で視認されるため、外観上好ましくない。
上記実施例1の場合には、図6A〜図6Cに示したように、面状パターン62が形成された後、走査期間中に被膜62Cが形成される。このため、薄膜材料の第2の領域68への侵入の深さが浅くなる。図11Aに示した比較例と比べて、面状パターン62の上面が傾斜している領域が、境界線63の極近傍に局在化される。従って、実施例1による方法を適用することにより、比較例と比べて、境界線63に沿う筋状の痕跡が発生しにくい。
実施例1では、図6A〜図6Cに示したように、面状パターン62の全域を被膜62Cで覆ったが、境界線63の近傍のみに被膜62Cを形成してもよい。すなわち、第1の領域67に塗布された薄膜材料のうち、境界線63側の縁から第1の領域67内に侵入する一部分のみの表層部を硬化させてもよい。被膜62Cを形成する領域を境界線63の近傍のみに限定しても、薄膜材料の、第2の領域68への侵入の深さを浅くすることができる。
[実施例2]
図12A〜図14Cを参照して、実施例2による基板製造方法について説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
図12Aに、2回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を
示す。図12B及び図12Cに、それぞれ図12Aの一点鎖線12B−12B、12C−12Cにおける断面図を示す。1回目の走査で、エッジパターン60が形成されている。2回目の走査で、エッジパターン61が形成されるとともに、境界線63に沿って境界パターン75が形成される。
境界パターン75は、エッジパターン60、61と同様に、ノズルユニット23から吐出された薄膜材料で形成される。境界パターン75は、エッジパターン60、61よりも低い。一例として、エッジパターン60、61の幅がピクセルピッチの3〜5倍であるとき、境界パターン75の幅をピクセルピッチの2倍とする。このように、境界パターン75を細くすると、高さ方向に積み重なる薄膜材料の粒が少なくなる。これにより、境界パターン75がエッジパターン60、61より低くなる。さらに、長さ方向に関しても、薄膜材料を着弾させるピクセルの個数を少なくすることにより、境界パターン75を低くすることができる。
図13Aに、3回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図13B及び図13Cに、それぞれ図13Aの一点鎖線13B−13B、13C−13Cにおける断面図を示す。3回目の走査では、第1の領域67に薄膜材料を塗布することにより、面状パターン62を形成する。3回目の走査時に、すべての硬化用光源25が消灯されている。面状パターン62の上面が、エッジパターン61の上面とほぼ同一の高さになるように、薄膜材料の塗布量が調整される。
面状パターン62の上面は、境界パターン75の上面より高くなるが、薄膜材料の粘性により、薄膜材料が境界パターン75を越えて第2の領域68まで流動することはない。実施例2では、境界パターン75が、薄膜材料の流動を抑止する流動抑止構造としての役割を持つ。
図14Aに、4回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図14B及び図14Cに、それぞれ図14Aの一点鎖線14B−14B、14C−14Cにおける断面図を示す。4回目の走査では、第2の領域68に薄膜材料を塗布することにより、面状パターン64を形成する。4回目の走査時にも、3回目の走査時と同様に、すべての硬化用光源25が消灯されている。面状パターン64の上面が、エッジパターン60の上面とほぼ同一の高さになるように、薄膜材料の塗布量が調整される。
境界線63の近傍において、第1の領域67に塗布されていた薄膜材料と、第2の領域68に塗布された薄膜材料とが、境界パターン75を乗り越えて相互に流動する。このため、境界パターン75が、面状パターン62、64によって覆われる。これにより、境界線63の近傍において、面状パターン62、64の上面がほぼ平坦になる。
面状パターン64を形成した後、実施例1の図8A〜図9Cに示した手順と同様の手順により、面状パターン62、64を仮硬化させる。実施例2においても、実施例1と同様に、境界線63に沿う筋状の痕跡の発生を抑制することができる。
[実施例3]
図15A〜図19Bを参照して、実施例3による基板製造方法について説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。実施例1では、図5Aに示したように、薄膜を形成すべき領域の外周線の全域、及び開口部の全ての縁に、エッジパターン60、61を形成した後、内部に薄膜材料を塗布した。実施例3では、以下に説明するように、エッジパターンの一部を形成した時点で、内部への薄膜材料の塗布を開始する。
図15Aに、2回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図15Bに、図15Aの一点鎖線15B−15Bにおける断面図を示す。1回目の走査で、第1の領域67の外周線及び開口部の縁に、エッジパターン61を形成する。2回目の走査では、第1の領域67に薄膜材料を塗布することにより、面状パターン62を形成する。実施例1の図6A〜図6Cに示した工程と同様に、走査中に、面状パターン62の表面の極薄い層を硬化させることにより、被膜62Cを形成する。
図16に、3回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。3回目の走査では、第2の領域68の外周線及び開口部の縁に、エッジパターン60を形成する。エッジパターン60は、実施例1の図4A〜図4Bに示したエッジパターン60の形成方法と同一の方法で形成される。
図17Aに、4回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図17Bに、図17Aの一点鎖線17B−17Bにおける断面図を示す。4回目の走査では、第2の領域68に薄膜材料を塗布することにより、面状パターン64を形成する。4回目の走査では、すべての硬化用光源25を消灯させておく。実施例1の図7A〜図7Cに示した工程と同様に、境界線63上の被膜62Cが破壊され、第1の領域67内の薄膜材料と、第2の領域68内の薄膜材料とが、相互に流動する。
図18Aに、5回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図18Bに、図18Aの一点鎖線18B−18Bにおける断面図を示す。5回目の走査では、第2の領域68内の面状パターン64の表層部64Sを硬化させる。表層部64Sの硬化は、実施例1の図8A〜図8Cに示した面状パターン64の表層部64Sの硬化処理と同様の方法で行われる。
図19Aに、6回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図19Bに、図19Aの一点鎖線19B−19Bにおける断面図を示す。6回目の走査では、第1の領域67内の面状パターン62の表層部62Sを硬化させる。表層部62Sの硬化は、実施例1の図9A〜図9Cに示した面状パターン62の表層部62Sの硬化処理と同様の方法で行われる。
実施例3においても、実施例1の場合と同様に、面状パターン62が被膜62C(図17B)で覆われる。このため、実施例1の場合と同様に、境界線63に沿う筋状の痕跡の発生を抑制することができる。
[実施例4]
図20A〜図23Bを参照して、実施例4による基板製造方法について説明する。以下、実施例2との相違点について説明し、同一の構成については説明を省略する。
図20Aに、1回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図20Bに、図20Aの一点鎖線20B−20Bにおける断面図を示す。1回目の走査では、第1の領域67の外周線及び開口部の縁に、エッジパターン61を形成するとともに、境界パターン75を形成する。エッジパターン61及び境界パターン75は、実施例2の図12A〜図12Cに示したエッジパターン61及び境界パターン75の形成方法と同一の方法により形成される。
図21Aに、2回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図21Bに、図21Aの一点鎖線21B−21Bにおける断面図を示す。2回目の走査では、第1の領域67に薄膜材料を塗布することにより、面状パターン62を形成する。面状パターン62は、実施例2の図13A〜図13Cに示した面状パターン62の形
成方法と同一の方法で形成される。
図22Aに、3回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図22Bに、図22Aの一点鎖線22B−22Bにおける断面図を示す。3回目の走査では、第2の領域68の外周線及び開口部の縁にエッジパターン60を形成する。エッジパターン60は、実施例1の図4A〜図4Bに示したエッジパターン60の形成方法と同一の方法で形成される。
図23Aに、4回目の走査の前後における基板50及びノズルユニット23の平面図を示す。図23Bに、図23Aの一点鎖線23B−23Bにおける断面図を示す。4回目の走査では、第2の領域68に薄膜材料を塗布することにより面状パターン64を形成する。面状パターン64は、実施例2の図14A〜図14Cに示した面状パターン64の形成方法と同一の方法で形成される。
実施例4においても、図21Bに示したように、第1の領域67に塗布された液状の薄膜材料が、境界パターン(流動抑止構造)75によって堰き止められている。さらに、図23Bに示したように、境界パターン75は、面状パターン62、64によって埋め込まれる。このため、実施例2の場合と同様に、境界線63に沿う筋状の痕跡の発生を抑制することができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 定盤
21 移動機構
22 ステージ
23 ノズルユニット
24 ノズルヘッド
24a ノズル孔
24b ノズル列
26 ノズルホルダ
25 硬化用光源
40 制御装置
41 入力装置
42 出力装置
50 基板
55 薄膜パターン
56 単位走査領域
60 エッジパターン
60a 薄膜材料の粒
61 エッジパターン
62 面状パターン
62C 被膜
62S 表層部
63 境界線
64 面状パターン
64C 被膜
64S 表層部
67 第1の領域
68 第2の領域
69 凹部
70 凸部
75 境界パターン

Claims (10)

  1. (a)基板の表面の第1の領域に、光硬化性の液状の薄膜材料を塗布するとともに、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料が、境界線を介して隣接する第2の領域へ流動することを、流動抑止構造によって抑止する工程と、
    (b)前記第1の領域内の前記薄膜材料の、前記第2の領域への流動が、前記流動抑止構造によって抑止された状態で、前記第2の領域に液状の前記薄膜材料を塗布する工程と、
    (c)前記第1の領域及び前記第2の領域に塗布されている前記薄膜材料の、少なくとも表層部を、光照射によって硬化させる工程と
    を有する基板製造方法。
  2. 前記工程(a)は、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料の表層部のみを、光照射によって硬化させて被膜を形成する工程を含み、前記被膜が前記流動抑止構造として作用する請求項1に記載の基板製造方法。
  3. 前記薄膜材料を塗布すべき領域が、二次元に分布する複数のピクセルからなるラスタフォーマットの画像データで定義されており、
    前記工程(a)において、前記第1の領域内のピクセルに、前記薄膜材料の液滴を着弾させ、前記第1の領域内の複数のピクセルに着弾した前記薄膜材料が液体状態のままで相互に連続した後、光照射によって前記被膜を形成する請求項2に記載の基板製造方法。
  4. 前記工程(a)において、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料のうち、前記境界線側の縁から前記第1の領域内に侵入する一部分のみの表層部を硬化させる請求項3に記載の基板製造方法。
  5. 前記工程(b)において、前記第2の領域内のうち前記境界線側の縁に着弾する前記薄膜材料の液滴が、前記工程(a)で形成された前記被膜に衝突することにより、前記被膜を破壊し、前記第1の領域に付着している前記薄膜材料と前記第2の領域に着弾した前記薄膜材料とを、相互に流動させる請求項3に記載の基板製造方法。
  6. 前記工程(a)の前に、さらに、薄膜を形成する領域の縁に沿って、前記薄膜材料を塗布し、少なくともその表層部を硬化させることにより、エッジパターンを形成する工程を有し、
    前記工程(a)及び工程(b)において、前記第1の領域及び前記第2の領域に付着した前記薄膜材料が、前記エッジパターンによって堰き止められる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の基板製造方法。
  7. 前記工程(a)の前に、さらに、薄膜を形成する領域の縁に沿って、前記薄膜材料を塗布し、少なくともその表層部を硬化させることにより、エッジパターンを形成する工程を有し、
    前記工程(a)は、
    前記境界線に沿って前記薄膜材料を塗布し、塗布された前記薄膜材料の少なくとも表層部を、光照射によって硬化させることにより、前記境界線に沿い、かつ前記エッジパターンよりも低い前記流動抑止構造を形成する工程と、
    前記流動抑止構造を形成した後、前記エッジパターンと前記流動抑止構造とで囲まれた前記第1の領域内に、前記薄膜材料を塗布する工程と
    を含む請求項1に記載の基板製造方法。
  8. 前記流動抑止構造は、前記第1の領域内に塗布された前記薄膜材料及び前記第2の領域
    内に塗布された前記薄膜材料によって覆われる請求項7に記載の基板製造方法。
  9. 基板を保持するステージと、
    前記ステージに保持された基板に対向し、前記基板の表面に向けて光硬化性の薄膜材料の液滴を吐出することにより前記基板の表面に前記薄膜材料を塗布する複数のノズル孔、及び前記基板に塗布された前記薄膜材料に硬化用の光を照射する硬化用光源が設けられているノズルユニットと、
    前記ノズルユニットと前記ステージとの一方を他方に対して、前記基板の表面に平行な方向に移動させる移動機構と、
    前記基板に形成すべき薄膜パターンの形状を定義する画像データを記憶しており、前記ノズルユニット及び前記移動機構を制御する制御装置と
    を有し、
    前記薄膜パターンを形成すべき領域が境界線で仕切られた第1の領域と第2の領域とを含み、
    前記制御装置は、前記移動機構及び前記ノズルユニットを制御することにより、
    前記第1の領域に、前記薄膜材料を塗布するとともに、前記第1の領域に塗布された前記薄膜材料が、前記第2の領域へ流動することを抑止する流動抑止構造を形成し、
    前記第1の領域内の前記薄膜材料の、前記第2の領域への流動が、前記流動抑止構造によって抑止された状態で、前記第2の領域に前記薄膜材料を塗布する薄膜形成装置。
  10. 前記制御装置は、前記第1の領域に前記薄膜材料を塗布する前に、さらに、前記移動機構及び前記ノズルユニットを制御することにより、前記薄膜パターンを形成すべき領域の縁に、前記薄膜材料を塗布し、塗布された前記薄膜材料の少なくとも表層部を硬化させてエッジパターンを形成する請求項9に記載の薄膜形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021086891A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 マイクロクラフト株式会社 膜形成方法

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